JP2023073035A - 椅子及びその背もたれ - Google Patents
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Abstract
【課題】背もたれ板をエラストマのような軟質材で構成するにおいて、デザイン性を高めつつ保形性を確保した構造を開示する。【解決手段】エラストマから成る背もたれ板5の上端部に、上補強部材6がインサート成形で接合されている。背もたれ板5には縦長の抜き穴30が多段・多列に形成されており、最上段に位置したアッパ抜き穴30の上端にアッパダミー凹所55が連続して、アッパダミー凹所55に、前後に貫通した開口57が連通している。開口57から、上補強部材6の前端面が露出している。インサート成形に際しては、開口57を介して、2つの金型58,59によって上補強部材6が挟み付けられるため、背もたれ板5を高い精度で成形できる。開口57は人目に触れるため、デザイン性の向上にも貢献できる。【選択図】図7
Description
本願発明は椅子及びその背もたれに関するもので、特に、クッション材を設けずに背もたれ板が露出した状態で使用される背もたれ及びこれを備えた椅子を好適な対象にしている。
椅子において背もたれは重要な要素であり、快適性を追求するために様々な工夫が成されている。背もたれに快適性を付与する重要な要素は、フィット性やクッション性、当たりの柔らかさであり、そこで、背もたれの前面をクッション材で構成したり、メッシュ材で身体を支持したりしている。メッシュ材は、通気性に優れているため蒸れを防止できる利点もある。
さて、着座者が背もたれに凭れる場合、上半身の中心線を背もたれの中心線に揃えているとは限らず、上半身を右又は左に倒した状態で凭れたり、背もたれに凭れつつ身体を右や左に捩じって後ろを向いたりすることがあるが、これらの場合、着座者の凭れ掛かりによる押圧力(体圧)は、背もたれの左側部又は右側部に偏って強く作用する。
そして、椅子の背もたれは、基本的には、着座者の押圧力によっては殆ど変形しない剛性を有していることが多いが、背もたれが剛性構造であると、着座者が身体を捩じった場合、身体の一部が背もたれの一部に強く当たることになって、快適性が損なわれてしまう。
そこで、背もたれが着座者の押圧力によって曲がり変形(捩じれ変形)することを許容する椅子が提案されており、その一例が特許文献1に開示されている。特許文献1は本願出願人の先願に係るもので、背支柱の上端に、左右長手のアッパサポート体がばねに抗して水平旋回するように取付けられて、アッパサポート体の左右両端に背もたれの左右両端部が連結されており、使用者の荷重が左右いずれかに偏って作用すると、アッパサポート体が水平旋回することによって背もたれが捩れ変形する。
そして、特許文献1においては、背もたれを構成する背もたれ板の左右上端部に後ろ向きの係止爪を一体に突設し、係止爪をバックフレームに連結している。
特許文献1では、背もたれは着座者の押圧力によって曲がり変形(捩じれ変形)するため、上半身を右又は左にずらして背もたれに凭れ掛かった場合に、背もたれが追従して変形する。従って、着座者の身体の動きを許容できると共に、身体に対する当たりを柔らかくすることができる。その結果、快適性を大きく向上できる。
さて、椅子の背もたれは様々な態様があるが、合成樹脂製の背もたれ板を露出させたタイプの背もたれも広く知られている。このタイプの背もたれは、クッションタイプやメッシュタイプとは異なったシンプルな美観を有するが、背もたれ板はポリプロピレンのような硬い合成樹脂で作られていてフレーム材などに固定されていることが多いため、パイプ椅子のような簡易な椅子に多く見られ、オフィス用回転椅子のように人が長時間使用して執務する椅子への展開例は多くはないといえる。
しかし、背もたれ板で直接に着座者の身体を受けるタイプであっても、背もたれ板をエラストマのように弾性変形しやすい素材で作ると、シンプルな外観を呈しつつ高いクッション性・フィット性を確保して、オフィス用回転椅子にも展開可能である。
抜き穴は模様としても機能するため、個々の抜き穴の形状や全体の配置パターン等を工夫することにより、高いデザイン性を確保できる。この点は、クッションタイプの背もたれやメッシュタイプの背もたれでは実現できない特有の利点である。従って、背もたれ板を露出させたタイプの椅子は、今後、多彩に展開できる分野として期待される。特に、特許文献1のような構造に適用すると、優れた使用感を得ることができると云える。
このように、柔軟性を持った背もたれ板を露出させて使用することはユーザーにとっても有益であるが、背もたれが柔軟性のある素材で製造されていると、保形性を確保する補強部材が必要になる。背もたれ板と補強部材とを接合する手段は多々有り得るが、例えばインサート成形法によって一体化すると、強固に接合できる利点や美観を向上できる利点、品質を安定化できる利点等があって好適である。
本願発明はこのような現状を背景にして成されたものであり、柔軟な素材から成る背もたれ板と硬質の補強部材とから成る背もたれを、品質に優れた状態で提供せんとするものである。
本願発明は多くの構成を備えており、典型例を各請求項で特定している。このうち請求項1の発明は背もたれに係るもので、
「エラストマ又は他の軟質材で形成されていて着座者を支える背もたれ板と、前記背もたれ板の外周のうち少なくとも一部に一体化された補強部材と、を有し、
前記背もたれ板のうち前記補強部材と重なった部位に、前記補強部材の一部を露出させる開口が形成されている」
という構成になっている。
「エラストマ又は他の軟質材で形成されていて着座者を支える背もたれ板と、前記背もたれ板の外周のうち少なくとも一部に一体化された補強部材と、を有し、
前記背もたれ板のうち前記補強部材と重なった部位に、前記補強部材の一部を露出させる開口が形成されている」
という構成になっている。
本願発明において、開口の態様には、内周面が露出した状態に形成される態様と、補強部材に設けた突起が開口に嵌入していて、補強部材における突起の先端面と背もたれ板の表面とが同一面を成す状態との両方を含んでいる。
請求項2の発明は請求項1の展開例であり、
「前記補強部材は長手方向を有する形態であり、前記背もたれ板の開口は、前記補強部材の長手方向に並んで複数形成されている」
という構成になっている。
「前記補強部材は長手方向を有する形態であり、前記背もたれ板の開口は、前記補強部材の長手方向に並んで複数形成されている」
という構成になっている。
請求項3の発明は請求項2の展開例であり、
「前記補強部材は、左右方向または上下方向に長い形態であって前記背もたれ板に後ろから重なっており、従って、前記補強部材は前記背もたれ板から後ろ向きに突出した形態になっており、
前記背もたれ板に、前記開口の群が前向きに開口した状態で左右方向または上下方向に並んで形成されている」
という構成になっている。
「前記補強部材は、左右方向または上下方向に長い形態であって前記背もたれ板に後ろから重なっており、従って、前記補強部材は前記背もたれ板から後ろ向きに突出した形態になっており、
前記背もたれ板に、前記開口の群が前向きに開口した状態で左右方向または上下方向に並んで形成されている」
という構成になっている。
請求項4の発明は請求項3の展開例であり、
「前期背もたれ板には、撓み変形を容易化するための抜き穴の群が多列多段に形成されており、前記開口の群は、最上段に位置した各抜き穴の上方に形成されている」
という構成になっている。この場合、開口は抜き穴とは分離した状態で形成されていてもよいし、実施形態のように、抜き穴に連続したダミー凹所の上端に形成されていてもよい。
「前期背もたれ板には、撓み変形を容易化するための抜き穴の群が多列多段に形成されており、前記開口の群は、最上段に位置した各抜き穴の上方に形成されている」
という構成になっている。この場合、開口は抜き穴とは分離した状態で形成されていてもよいし、実施形態のように、抜き穴に連続したダミー凹所の上端に形成されていてもよい。
請求項5の発明は請求項1~4のうちのいずれかを具体化したもので、
「前記背もたれ板における開口の内周面のうち少なくとも一部は、前記補強部材の露出面と鈍角を成して交わる傾斜面になっている」
という構成になっている。
「前記背もたれ板における開口の内周面のうち少なくとも一部は、前記補強部材の露出面と鈍角を成して交わる傾斜面になっている」
という構成になっている。
請求項6の発明は請求項1~5うちのいずれかを具体化したもので、
「前記背もたれ板と補強部材は、同一色又は同系色に設定されている」
という構成になっている。
「前記背もたれ板と補強部材は、同一色又は同系色に設定されている」
という構成になっている。
請求項7は椅子を対象にしており、
「請求項1~6のうちのいずれかに記載した背もたれと、前記背もたれが取り付く支持部材と、を備えており、前記補強部材が前記支持部材に連結されている」
という構成になっている。
「請求項1~6のうちのいずれかに記載した背もたれと、前記背もたれが取り付く支持部材と、を備えており、前記補強部材が前記支持部材に連結されている」
という構成になっている。
背もたれ板と補強部材との一体化手段は、接着剤を使用した接着や、超音波振動又は高周波振動を利用した振動溶着、或いは、金型装置を使用して補強部材に対して背もたれ板を一体成形する方法などがあり、一体成形する方法は接合強度が高い利点や品質を安定化できる利点があり、金型装置を使用して背もたれ板と補強部材とを一体化するに当たっては、予め補強部材を製造しておいて、これを金型装置にセットして溶融した材料(樹脂)を注入して背もたれ板を成形することになるが、本願発明では、背もたれ板に空いた開口の箇所で補強部材を金型装置に押さえ固定することができる。
従って、補強部材に対して背もたれ板を一体成形するに際して、金型装置の内部で補強部材に浮きが発生することを防止して、高い精度で美麗に成形できる。これにより、柔軟な素材からなる背もたれ板に保形性を付与して、高いクッション性・フィット性を保持した背もたれを容易に実現できる。
さて、着座者の押圧力によって補強部材を撓み変形させると使用感を向上できるが、この場合は補強部材が細長くなるため、金型装置の内部において、樹脂の圧力によって浮きが生じやすくなるが、本願発明では、細長くて撓み変形可能な補強部材であっても、金型の内部にしっかりと押さえ付けることができる。従って、使用感にすぐれた背もたれを高い精度で製造できる。
開口を設けたことによってインサート成形を高い精度で行える利点を有するが、開口は人に模様として認識され得るため、開口にデザイン的な特徴を持たせて美観を向上させることもできる。例えば、開口によってアクセント効果を付与して、美観を向上できる。
補強部材が細長い形態であると、金型装置の内部での浮きが発生しやすいが、請求項2の構成を採用すると、細長い補強部材であっても金型装置にしっかりと押さえ固定して、安定した状態でインサート成形を行える。また、開口の群が一定方向に並ぶため、模様としての視覚的効果も高くなって、美観の向上に大きく貢献できる。
補強部材は背もたれ板の背面部に配置されるので普通であるが、請求項3では、開口の群が左右方向または上下方向に並んだ状態で配置されているため、請求項2と同様に金型内にしっかりと押さえ保持されて高い成形精度を確保できる。補強部材に、背もたれ板との一体性を保持しつつ撓み変形可能に構成することも容易に実現できる。
また、開口は背もたれ板の前面に位置して左右方向または上下方向に並んでいるため、開口が(或いは開口から見える補強部材の一部が)人目につきやすくて、高いアクセント効果を発揮できる。すなわち、模様としての側面を強調して商品価値を向上できる。
背もたれ板に抜き穴の群を形成すると、背もたれ板は適度の厚さを保持しつつ撓み変形を容易化してクッション性・フィット性の向上に貢献できるが、請求項4のように、最上段の抜き穴の上方に開口を配置すると、開口と抜き穴とが一体になって模様を構成するため、デザイン的な統一性を高くして美観を更に向上できる。
開口は内周面を全体にわたって同一径と成したストレート穴であってもよいが、請求項5のように内周面を傾斜させてテーパ状に形成すると、開口の内部に影ができることを防止して、美観を向上できる。また、テーパ形状は成形に際しての抜き勾配にもなるため、成形後の型離れ性を向上できる利点もある。
背もたれ板と補強部材との色は互いに異ならせることも可能であるが、請求項6のように両者を同色又は同系色に設定すると、開口から見える補強部材が目立ち過ぎることを防止して、開口の箇所を他の部分と調和させることができる。背もたれ板と補強部材とを同一色に設定すると、開口を目立たなくすることも可能である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、これの方向は、普通に着座した人から見た状態として特定している。正面視方向は、着座者と対向した方向である。
(1).椅子の基本構造
まず、椅子の概要を説明する。本実施形態の椅子は、オフィス等で多用されている回転椅子に適用している。図1,2に示すように、椅子は、主要部材として、座1と背もたれ2、背もたれ2が取り付けられたバックフレーム3、及び脚装置4を備えている。バックフレーム3は支持部材の一例である。
まず、椅子の概要を説明する。本実施形態の椅子は、オフィス等で多用されている回転椅子に適用している。図1,2に示すように、椅子は、主要部材として、座1と背もたれ2、背もたれ2が取り付けられたバックフレーム3、及び脚装置4を備えている。バックフレーム3は支持部材の一例である。
図4(A)~(C)から理解できるように、背もたれ2は、背もたれ板5と、その上端部に後ろから重なった上補強部材6と、背もたれ板5の下部に後ろから重なった下補強部材7とで構成されており、これらの三者は、インサート成形法によって一体に接合されている。背もたれ板5はエラストマのような樹脂系の軟質材からなっており、補強部材6,7はポリプロピレンやポリカーボネート等の硬い合成樹脂材からなっている。
他方、バックフレーム3は、背支柱8と、その上端に水平旋回可能に取り付いた左右長手のアッパサポート体9と、背支柱8の下端に一体に設けた左右長手のロアサポート体10とを有しており、おおまかには全体として横向き正面視H形に形成されている。そして、アッパサポート体9に背もたれ2の上補強部材6が連結されて、ロアサポート体10に背もたれ2の下補強部材7が連結されている。アッパサポート体9は、ばね手段に抗して水平旋回する。従って、アッパサポート体9の水平旋回により背もたれ板5の捩れ変形が許容されている。
図1(A)のとおり、脚装置4は、キャスタを備えた枝足の群を有している。また、図2(B)及び図3(A)に示すように、脚装置4の中央部には脚支柱(ガスシリンダ)11が立設されていて、脚支柱11にベース体12が固定され、ベース体12に、バックフレーム3が後傾動自在に連結されている。正確に述べると、図3(C)に示すように、バックフレーム3の下端には前向き部3aが一体に設けられており、前向き部3aがジョイント部材13に固定されて、ジョイント部材13が、ベース体12に左右長手の支軸14(図3(A)参照)を介して後傾動自在に連結されている。
なお、支軸14は、ばね手段の一例としてのトーションバーを介してベース体12に回転自在に保持されている。従って、本実施形態の椅子は、背もたれ2が弾性手段に抗して後傾動するリクライニング椅子である。
なお、座1は、図示しないインナーシェルにクッション材を重ね保持して表皮材で覆った構造であり、インナーシェルは、図3(A)及び図2(B)に示すアウターシェル15に取付けられている。アウターシェル15は、固定部15aに可動部15bが前後スライド可能に装着された構造であり、固定部15aは、ベース体12とジョイント部材13とに相対回動自在に連結されている。従って、背もたれ2が後傾すると、座1は背もたれ2に連動して後傾する(シンクロする)。
例えば図1(C)(D)に示すように、バックフレーム3のアッパサポート体9は、背支柱8から左右両方にアーム状に延びており、平面視では全体として前向きに凹んだ(後ろ向きに膨れた)弓形(円弧状)の形態を成している。他方、背もたれ2の上端を構成する上補強部材6は、平面視で前向きに僅かに凹んでいるが、凹みの程度はアッパサポート体9よりも遥かに緩くなっており、上補強部材6の左右両端がアッパサポート体9の左右両端に連結されている。
従って、上補強部材6とアッパサポート体9との間に三日月状の空間が空いている。背もたれ2の上補強部材6は既述のとおりポリプロピレン等の合成樹脂製であり、三日月状の空間の存在により、若干は後ろ向きに膨れるように撓み変形することが許容されている。但し、変形の程度は大きくはない。
図4(C)に示すように、上補強部材6の左右両端に上係合突起16が後ろ向きに突設されている一方、図4(B)に示すように、アッパサポート体9の左右両端部には上係合凹所17が前向きに開口しており、上係合突起16が上係合凹所17に嵌合している。上係合突起16と上係合凹所17とは上連結部の一例であり、詳細は後述する。
図4(B)(C)に示すように、ロアサポート体10は背支柱8の下端から左右両側にアーム状に延びているが、全体として、背面視において全体として上向きに凹むように湾曲しつつ、平面視でも、全体として前向きに凹むように大きく湾曲している。従って、バックフレーム3は、全体として錨に似た形態になっている。
図7に明示するように、背もたれ2の下端は、正面視では下向きに膨れるように湾曲した形状で、底面視では前向きに凹む(後ろ向きに膨れる)ように湾曲している。従って、下補強部材7も、正面図(及び背面視)で下向きに膨れるように(上向きに凹むように)湾曲して、平面視(及び底面視)では前向きに凹む(後ろ向きに膨れる)ように湾曲している。
例えば図4(C)から理解できるように、背もたれ2を構成する下補強部材7は、全長にわたってバックフレーム3のロアサポート体10に重なっている。そして、図4(D)に示すように、下補強部材7の左右端部に、ブロック状で後ろ向きに窄まった下係合突起18を設けている一方、図3(D)に示すように、バックフレーム3におけるロアサポート体10の左右両端に、下係合突起18が嵌入する下係合凹所19を形成し、下係合凹所19に向けてロアサポート体10に後ろから挿通したビス24(図3(D)参照)をボス体18にねじ込むことにより、下補強部材7を(背もたれ板5の下部を)をロアサポート体10に固定している。下係合突起18と下係合凹所19とは下連結部の一例であり、詳細は後述する。
バックフレーム3を構成する背支柱8及びロアサポート体10は、例えばアルミダイキャスト品(樹脂の成形品も使用できる)の強度メンバーであるが、後ろ向きに開口した凹所が多数形成されているため、裏面は、図4(C)に示すように、センター裏カバー20と左右のサイド裏カバー21とで覆われている。センター裏カバー20には前向きに突出したボス22を突設しており、ボス22がロアサポート体10に螺着されている。サイド裏カバー21は、係合爪23の群を利用してロアサポート体10に固定している。なお、ロアサポート体10には肘掛けを取り付け可能であり、肘掛けのベースはサイド裏カバー21と同じ形状になっている。
例えば図11(A)に示すように、背もたれ2は下端寄り部位が最も前に出るように縦断側面視で曲がっており、最も前に位置した部位がランバーサポート部26になって、ランバーサポート部26よりも上の部分はメインサポート部27になり、ランバーサポート部26よりも下方の部位はロアサポート部28になっている。ランバーサポート部26はある程度の上下幅を有している。
例えば図2(A)に示すように、背もたれ2(背もたれ板5)は、ランバーサポート部26とロアサポート部28との境界のあたりが最も幅広になるように形成され、メインサポート部27は上に向けて左右幅が狭まった略台形に形成されている。従って、背もたれ2(背もたれ板5)は、大まかには正面視で四角形であるものの、全体として下膨れ形状になっている。
更に背もたれ2について見ると、平面視及び底面視では、ロアサポート部28の下端が前向きに大きく凹んだ弓なりの形状を成して、ランバーサポート部26の頂点(稜線)は、ロアサポート部28の下端よりは緩く湾曲しつつ前向きに凹んでおり、更に、メインサポート部27の上端は、ランバーサポート部26の稜線よりも緩い曲率で前向きに凹んでいるものの、平坦に近い状態にあっている。
例えば図1(A)に示すように、背もたれ板5には、抜き穴29,30,31が多段多列に形成されている。すなわち、ランバーサポート部26には多数の3段の抜き穴29の群が形成されて、メインサポート部27には6段の抜き穴30の群が形成されて、ロアサポート部28には2段の抜き穴31の群が形成されている。各抜き穴29,30,31は、基本的には、高さが左右幅よりも大きい縦長(上下長手)の長方形の形態を成しているが、外周部に位置したものは、湾曲や傾斜に起因して長方形でない形態を成しているものもある。
例えば図4(A)(C)や図9(C)に示すように、背もたれ板5のうちメインサポート部27の左右両側部は後ろ向きに肉盛りしたような厚肉状のサイド枠部32になっており、これにより、背もたれ板5の左右側部の保形性を確保している。
(2).背板とアッパサポート体との固定構造
既述のとおり、背もたれ板5の上端部の背面に、上補強部材6がインサート成形法によって一体に接合されている。図6に示すように、上補強部材6は、背もたれ板5の上端部の左右幅と略同じ長さの左右長手の形態になっており、左右両端部に既述の上係合突起16が後ろ向きに突設されている。
既述のとおり、背もたれ板5の上端部の背面に、上補強部材6がインサート成形法によって一体に接合されている。図6に示すように、上補強部材6は、背もたれ板5の上端部の左右幅と略同じ長さの左右長手の形態になっており、左右両端部に既述の上係合突起16が後ろ向きに突設されている。
上補強部材6のうち上係合突起16を除いた部位は、後面を構成する基板6aと、基板6aから前向きに突出した左右長手の第1及び第2の横長リブ板6b,6cを有しており、基板6aと上下の横長リブ板6b,6cとで囲われた空間を多数の縦長リブ板35で仕切ることにより、多数の基準小室36を形成している。
また、図6(C)に示すように、上補強部材6のうち上係合突起16に近い部位には、上係合突起16と第2横長リブ板6cと基板6aとに連続した下枠部37が形成されており、下枠部37で囲われた部位はサイド小室38になっている。
そして、図7(B)(C)に示すように、背もたれ板5の上端部には、上補強部材6と一体に接合された上厚肉部39が形成されており、上厚肉部39を上補強部材6の小室37,38に入り込ませていると共に、上厚肉部39に上下の横長リブ板6b,6cを埋め込んでいる。そして、図10(B)に示すように、第2横長リブ板6cに、基準小室36を下方に開口させる多数の第1アンカー穴40を空けて、第1アンカー穴40に上厚肉部39を入り込ませている。
従って、上厚肉部39は各基準小室37に充満している部分と第2横長リブ板6cの下に位置した部位とが第一アンカー穴40の箇所で繋がって、高いアンカー効果により、背もたれ板5と上補強部材6との接合強度を高めている。また、図7(B)(C)のとおり、背もたれ板5の上厚肉部39は上補強部材6の上部の裏側に回り込んだ抱持部39aを有しているが、図6(C)に示すように、上補強部材6の基板6aに、前後に開口した多数の第2アンカー41を形成して、上厚肉部39の本部と抱持部39aとを繋いでいる。
図6(B)に示すように、上補強部材6の左右両端部には、大まかには背面視四角形の上ボス部42が後方と下方とに突出しており、上ボス部42から上係合突起16が突出している。上ボス部42は前向きに開口した凹所を有しており、この前向き凹所に背もたれ板5の上厚肉部39が充満している。
また、図6(B)のとおり、背もたれ板5の上コーナー部には、上補強部材6の上ボス部42を上下と外側方とから囲う囲い枠部43が形成されており、囲い枠部43の後面がアッパサポート体9の前面と重なっている。また、図6(A)から理解できるように、背もたれ板5における囲い枠部43の後面と、上補強部材6における上ボス部42の後面と同一面を成している。
図10(C)から正確に把握できるように、上補強部材6の上ボス部42に、上係合突起16として、下向きに開口した枠状の位置決め突起枠44と下向き鉤状の係合爪45とを後ろ向きに突設している。位置決め突起枠44は、左右の側板と上板とを有して背面視略H形の形態を成しており、内側板に内向き突起46を設けている。
図6(C)(D)に示すように、アッパサポート体9は前向きに開口した樋状の基本構造であり、その内部に補強リブ47の群を配置している。そして、左右両端部に、エンドリブ48で区画された上係合凹所17を形成している。上係合凹所17の外側方には肉厚を均等化するための肉盗み部49が形成されて、上係合凹所17の下方には、係合穴50を形成するためのポケット部51を形成している。
ポケット部51は、前向きに開口すると共に後ろに向けて高くなるように傾斜しており、ポケット部51と上係合凹所17とが係合穴50を介して連通している。つまり、美観の点から係合穴50を上補強部材6の下方に開口させることができないため、傾斜姿勢のポケット部51を設けることにより、型抜きを可能な状態で、上係合凹所17の底板に係合穴50を形成している。
上補強部材6の位置決め突起枠44は、アッパサポート体9の上係合凹所17にきっちり嵌入して、上下左右及び前後のいずれにもずれない寸法に設定されている。そして、係合爪45は、位置決め突起枠44の内部の下端に係合爪45が形成されている。係合爪45の先端は上向きの傾斜面45aになっており、位置決め突起枠44をアッパサポート体9の上係合凹所17に押し込むと、係合爪45はいったん上向きに起きるように変形してから戻り変形して、鉤部が係合穴50に嵌入する。
更に、上係合凹所17を構成するエンドリブ48に前向き開口の切り開き溝52を形成し、図6(C)(D)に示すように、切り開き溝52に左右方向の内側からクリップ体53の爪部53aを挿入している。クリップ体53は、エンドリブ48の内側に位置する基部53bを備えており、基部53bを指先で左右外向き方向に押すことにより、爪部53aを切り開き溝52に挿入できる。図示していないが、上補強部材6における位置決め突起枠44の内側板には、クリップ体53の爪部53aが貫通する透かし穴が空いている。
クリップ体53の爪部53aは横向きU形に曲がっており、いったん弾性変形してから切り開き溝52に入り込み、切り開き溝52に入り込みきると、U形に曲がった先端面が切り開き溝52から外れてエンドリブ48の外側面に当たり、これにより、クリップ体53は切り開き溝52から抜けない状態になる。
なお、図6(C)(D)に示すように、アッパサポート体9のうちクリップ体53の基部53bが入り込んでいる空所の隣に逆凹形の空所54が形成されて、上向き凹部に穴54aが空いているが、この空所54はヘッドレスト(図示せず)を取り付けるためのものである。
(3).開口等
図7(A)に示すように、背もたれ板5の前面の上端部には、最上段の抜き穴30に連続したアッパダミー凹所55の群が形成されている。また、図1(A)及び図4(B)に平行斜線を付して表示しているように、背もたれ板5の前面のうち左右側部にはサイドダミー凹所56の群が形成されて、背もたれ板5の前面のうち下辺部にとロアダミー凹所(明示せず)が形成されている。サイドダミー凹所56とロアダミー凹所とは、抜き穴29,30から独立したものと、抜き穴29,30に連続したものとがある。
図7(A)に示すように、背もたれ板5の前面の上端部には、最上段の抜き穴30に連続したアッパダミー凹所55の群が形成されている。また、図1(A)及び図4(B)に平行斜線を付して表示しているように、背もたれ板5の前面のうち左右側部にはサイドダミー凹所56の群が形成されて、背もたれ板5の前面のうち下辺部にとロアダミー凹所(明示せず)が形成されている。サイドダミー凹所56とロアダミー凹所とは、抜き穴29,30から独立したものと、抜き穴29,30に連続したものとがある。
背もたれ板5の上端部には裏側から上補強部材6が一体に接合されているため、上補強部材6には上厚肉部39が必要であり、上厚肉部39にアッパ抜き穴30を形成することはできないが、本実施形態では、上厚肉部39の前面に、最上段のアッパ抜き穴30と連続したアッパダミー凹所55を形成してその上端を背もたれ板5の上端近くに位置させることにより、アッパ抜き穴30を背もたれ板5の上端近くまで延ばしたような外観を保持させて、美観と強度とを両立させている。
図4(A)(C)や図9(C)を参照して述べたように、背もたれ板5の左右両側部には厚肉のサイド枠部32になっており、このサイド枠部32はある程度の左右幅を有するが、サイド枠部32の前面に既述のサイドダミー凹所56を形成している。背もたれ板5の下辺部も同様であり、ロアサポート体10と重なっている部位に、背もたれ板5の下辺近傍まで位置したロアダミー凹所を形成している。
このように、背もたれ板5の全周に亙ってダミー凹所55,56を形成することにより、抜き穴29,30,31の群が背もたれ板5の前面全体に広がっているように見せて、デザイン的な統一性を図っている。これにより、背もたれ板5に必要な強度を保持させつつ美観を確保している。
図7(A)(B)に示すように、各アッパダミー凹所55の上端には、前後に貫通した開口57が連通している。開口57は、図7(B)(C)や図11(A)に示すように、密着・離反する一対の金型58,59を使用して上補強部材6に背もたれ板5をインサート成型するに際して、上補強部材6を一対の金型58,59の金型でしっかりと押さえ固定することに起因した側面を持っている。
すなわち、図7(B)(C)に示すように、上補強部材6は、基板6aと、アッパ抜き穴30の上端部の高さに位置して基板6aから前向きに突出した第1横長リブ板6bとを有しているが、基板6aを一方の金型58で支持しつつ、他方の金型59に、アッパダミー凹所55を形成する部分と連続して上補強部材6の第1リブ板6bを押さえる突部が形成されているが、成型後に突部が抜けた部位が開口57として現れているものである。
上補強部材6は左右横長で細く、また、左右両端部には背もたれ板5の上厚肉部39が重なるため、上補強部材6の左右端部を一対の金型58,59で押さえる付けることできず、このため、上補強部材6を一方の金型58に重ねただけであると、成形時に浮きが発生して樹脂が基板5aの裏側に流れてしまうおそれがある。これに対して本実施形態のように、上補強部材6を一対の金型58,59で押さえると、浮きを防止して高い精度で成形できる。
本実施形態では、背もたれ板5と上下の補強部材6,7とは同じ色に設定している。従って、開口57から上補強部材6の地肌が見えるが、開口57の存在は判るものの違和感はない。視覚的な側面として、最上段のアッパ抜き穴30とアッパダミー凹所55と開口57とが一体になって1つの模様を構成しているが、このようにデザインは従来見られなかったものであって、人の注意を引く美的効果を発揮している。従って、開口57は、技術的な意味と意匠的な意味(装飾的な効果)との両方を備えている。
開口57の下端はアッパダミー凹所55と連続しているが、上下と左右は内周面を有しており、この内周面は、上補強部材6における第1リブ板6bの前端面に対して傾斜している。すなわち、開口57の内周面は前広がりのテーパ面になっている。このため、開口57の箇所に影ができることを防止して見た目がよい。また、開口57のテーパ面は成形に際しての抜き勾配にもなるため、成形後の型離れも良くなる。
なお、図7(A)に示すように、背もたれ板5のアッパ抜き穴30は(他の抜き穴29,30も同様である)、中心線Oを挟んで左右外側に位置した内側面が平面視で外側に傾くように傾斜している。このため、アッパダミー凹所55においても、中心線Oを挟んで左右外側に位置内側面が傾斜しており、これに起因して、開口57の内周面は左右非対称になっている。
(4).背もたれの下部の構造
次に、背もたれ2お下部の構造を説明する。図11(B)(C)に示すように、背もたれ板5は下補強部材7の前面及び下面に重なる下重合部5bを備えている一方、図4(D)や図8(A)に示すように、下補強部材7は後ろ向きに開口したチャンネル状の形態を成していて、その内部が、1本の横長リブ61と多数の縦長リブ62とによって多数の小室63に区分されている。
次に、背もたれ2お下部の構造を説明する。図11(B)(C)に示すように、背もたれ板5は下補強部材7の前面及び下面に重なる下重合部5bを備えている一方、図4(D)や図8(A)に示すように、下補強部材7は後ろ向きに開口したチャンネル状の形態を成していて、その内部が、1本の横長リブ61と多数の縦長リブ62とによって多数の小室63に区分されている。
そして、各小室63の前板(底部)に複数の第3アンカー穴64を空けて、第3アンカー穴64から背もたれ板5の樹脂を小室63に流入させている。従って、図11(C)に明示するように、背もたれ板5の下重合部5bに、下補強部材7の小室63に充満したアンカー部5cが繋がっている。このため、背もたれ板5の下辺部は下補強部材7に対して強固に接合されている。
アンカー部5cは後ろ向きに露出している(例えば図8(C)参照)。図11(B)(C)に明示するように、下補強部材7の上面も露出している。下補強部材7のうち露出した部位は、インサート成形に際しては、一方の金型58に密着している。
下補強部材7は着座者の押圧力で変形することはなく、高い剛性を有している。また、正面視及び平面視で湾曲しているため、成形時に変形によって樹脂が回り込むことはない。更に、既述のビス24を利用して一方の金型58に固定できる。
例えば図8(A)(B)(C)に示すように、下補強部材7の左右両端部に、四角錐の頭を切った態様の下係合突起18が設けられている一方、図8(B)(D)に示すように、左右ロアサポート体10の先端部には、下係合突起18が嵌入する下係合凹所19が設けられており、下係合凹所19に対して後ろから挿通したビス24が、下係合突起18に内蔵したナット67にねじ込まれている。
図8(A)~(C)のとおり、下係合突起18が四角錐の形状であることにより、上係合突起16は内向き側面18aを有するが、図8(D)に示すように、下係合凹所19は、下係合突起18を前から嵌入したときに内向き側面18aが重なる外向き内側面19aを有している。そして、図9(A)に示すように、下係合突起18の内向き側面18aは、下係合凹所19の外向き内側面19aに対して左右方向の外側から当接している。
図8(B)(C)に示すように、下係合突起18の外側面には外向きの補助突起69を設けている一方、図8(B)に示すように、下係合凹所19の外側面には、補助突起69が嵌入する補助係合穴70を設けている。
背もたれ板5は左右方向に引き伸ばしているため、下補強部材7に仮り保持された状態で、元の姿勢に戻ろうとして、図9(A)に矢印71で示すように、下係合突起18の先端を支点にして回動しようとする傾向を呈するが、図10(A)から理解できるように、補助突起69が補助係合穴70に引っ掛かることにより、弾性復元力によって元の姿勢に戻ることを防止できる。
図8(B)(C)に示すように、下係合突起18には、ナット67を回転不能に保持する袋部68を外向きに開口しているが、ビス24の先端が入り込むダミー空所72が袋部68と連通した状態で外向きに開口している。背もたれ板5をインサート成形するに際しては、ダミー空所72と袋部68とに嵌入するダミーナット(図示せず)を装着して、一方の金型58に挿通したビスをダミーナットにねじ込むことにより、下補強部材7を一方の金型にしっかりと固定できる。
例えば、図8(A)(B)に示すように、下補強部材7の左右両端に、ランバーサポート部26の側方まで延びる上向き張り出し部7aを設けている。例えば図1(A)(C)から理解できるように、上向き張り出し部7aで背もたれ板5のうちランバーサポート部26の側方部を支持している。このため、着座者の押圧力がランバーサポート部26に作用しても、ランバーサポート部26が過剰に変形することはない。
図8(B)に示すように、下補強部材7のうち下係合突起18を設けている部位は少し段落ちした凹部73になっており、図8(D)に示すように、ロアサポート体10には、下補強部材7の凹部73に入るリブ74を設けている(図10(A)も参照)。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、補強部材を背もたれ板の縁部で全体的に包み込んで、部分的に開口を形成することも可能である。補強部材についても、例えば前後に開口した四角形等のフレーム構造体に形成することも可能である。この場合、背もたれ板はフレーム構造体の全周にわたって接合してもよいし、部分的に接合してもよい。
また、開口は、補強部材の前面と背面と上面と下面とのうち、少なくとも一面が露出するように形成可能である。補強部材が上下長手である場合は側方に露出させることも可能である。ダミー凹所に連通した開口と独立した開口とを併設することも可能である。また、開口は、デザイン的な目的のためにのみに形成することも可能である。形状や大きさが異なる開口を形成することも可能である。
背もたれは概ね四角形に形成されているが、円形や楕円形であってもよい。四角形の場合、下方に向けて左右幅が小さくなる台形に形成することも可能である。背もたれの支持部材としてバックフレームを採用したが、シェル状の構造体も採用できる。バックフレームを採用する場合は、左右のサイドメンバーを有する四角形なども採用できる。
上記実施形態では、開口57は、左右方向に複数並ぶように形成される例について説明されているが、開口57については上下方向に複数並ぶように形成されてもよい。その際、上下長手に配置された補強部材が、開口57から露出するように構成されてもよい。
補強部材は必ずしも背もたれ板の周縁部に配置する必要はないのであり、例えば、正面視で田字状や日字状、目字状のように外周で囲われた内部に横長や縦長の部分を有する形態に形成して、この横長や縦長の部分に対応した部位に開口を形成することも可能である。補強部材を板状やシェル状に形成することも可能である。
本願発明は、椅子の背もたれに具体化できる。従って、産業上利用できる。
2 背もたれ
3 支持部材の一例としてのバックフレーム
5 背もたれ板
6 上補強部材
6a 基板
6b 第1横長リブ板
7 下補強部材
8 背支柱
9 アッパサポート体
16 上係合突起
17 上係合凹所
30 アッパ抜き穴
55 アッパダミー凹所
57 開口
58,59 金型
3 支持部材の一例としてのバックフレーム
5 背もたれ板
6 上補強部材
6a 基板
6b 第1横長リブ板
7 下補強部材
8 背支柱
9 アッパサポート体
16 上係合突起
17 上係合凹所
30 アッパ抜き穴
55 アッパダミー凹所
57 開口
58,59 金型
Claims (7)
- エラストマ又は他の軟質材で形成されていて着座者を支える背もたれ板と、前記背もたれ板の外周のうち少なくとも一部に一体化された補強部材と、を有し、
前記背もたれ板のうち前記補強部材と重なった部位に、前記補強部材の一部を露出させる開口が形成されている、
椅子の背もたれ。 - 前記補強部材は長手方向を有する形態であり、前記背もたれ板の開口は、前記補強部材の長手方向に並んで複数形成されている、
請求項1に記載した椅子の背もたれ。 - 前記補強部材は、左右方向または上下方向に長い形態であって前記背もたれ板に後ろから重なっており、従って、前記補強部材は前記背もたれ板から後ろ向きに突出した形態になっており、
前記背もたれ板に、前記開口の群が前向きに開口した状態で左右方向または上下方向に並んで形成されている、
請求項2に記載した椅子の背もたれ。 - 前期背もたれ板には、撓み変形を容易化するための抜き穴の群が多列多段に形成されており、前記開口の群は、最上段に位置した各抜き穴の上方に形成されている、
請求項3に記載した椅子の背もたれ。 - 前記背もたれ板における開口の内周面のうち少なくとも一部は、前記補強部材の露出面と鈍角を成して交わる傾斜面になっている、
請求項1~4のうちのいずれかに記載した椅子の背もたれ。 - 前記背もたれ板と補強部材は、同一色又は同系色に設定されている、
請求項1~5のうちのいずれかに記載した椅子の背もたれ。 - 請求項1~6のうちのいずれかに記載した背もたれと、前記背もたれが取り付く支持部材と、を備えており、前記補強部材が前記支持部材に連結されている、
椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021185834A JP2023073035A (ja) | 2021-11-15 | 2021-11-15 | 椅子及びその背もたれ |
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JP2021185834A JP2023073035A (ja) | 2021-11-15 | 2021-11-15 | 椅子及びその背もたれ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023073035A true JP2023073035A (ja) | 2023-05-25 |
Family
ID=86425505
Family Applications (1)
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Country | Link |
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-
2021
- 2021-11-15 JP JP2021185834A patent/JP2023073035A/ja active Pending
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