JP2009106421A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】背もたれに使用者の体圧で伸び変形する軟質サポート体を使用して高いクッション性・フィット性が確保されている椅子において、美観の悪化を防止しつつ軟質サポート体の取付け強度を確保する。
【手段】背もたれ4の強度メンバーを構成する硬質樹脂製のアウターシェル13の上半部には前後に開口した大きな窓穴18が空いており、このため窓穴18の左右両側はサイド枠部13aになっている。サイド枠部13aには前向きに開口した受け溝41が空いている。他方、エラストマーより成る上カバー15の左右側部にはポケット部50が多段に形成された嵌合部43を設けており、嵌合部43に補強部材45を左右外側から嵌合している。嵌合部43と補強部材45とは受け溝41に嵌合しており、両者はビス46でサイド枠部13aに共締めされている。
【選択図】図10

Description

本願発明は、背もたれ又は座の少なくとも一部が人の体圧で伸び変形し得る軟質サポート体から成っている椅子に関するものである。
オフィスや会議室・講演会場などで使用されている椅子について背もたれや座の身体支持構造を見ると、おおよそ、a:樹脂製のインナーシェルにクッションを張った二層構造のもの、b:樹脂製のアウターシェルで人の身体を直接に受ける単層構造のもの、c:織地又は編地よりなるネット材で荷重を受ける単層構造のもの、などがある。このうち、樹脂製のシェルは成形品であるため椅子の組立が容易である等利点がある。
そして、背もたれ及び座のクッション性・フィット性は座り心地に大きく影響する重要な要素であり、様々の提案がなされかつ実施されている。例えば本願出願人の先願に係る特許文献1には、インナーシェルの上面にクッションを張った二層構造の座において、インナーシェルに多数のスリットを設けることによって伸び変形を容易ならしめることが開示されている。この特許文献1では、インナーシェルの左右両側部に下向きの係合爪を設ける一方、インナーシェルの左右両側部が重なるベース体には前記係合爪が嵌まる係合穴を設け、係合爪と係合穴との嵌め合いによってインナーシェルをベース体に取り付けている。
また、特許文献2には、アウターシェルの前面にクッションを張った構造の椅子において、クッションを覆う張り材(表皮)をアウターシェルに固定する方法として、アウターシェルの周縁に長溝を形成して、張り材の縁に止着した係合部材を長溝に嵌め込むことが開示されている。
他方、着座状態での身体の安定性も重要であり、背もたれが過度に変形し過ぎると使用者の姿勢安定性が悪くなって却って座り心地が悪くなることがある。そこで、特許文献3には、背もたれが強度メンバーとしての硬質樹脂製のシェルを有している椅子において、シェルの下半部に補強リブを設けることで剛体を高くし、これによって使用者の身体の姿勢安定性を確保する一方、シェルの上半部は着座した人の凭れ掛かりによって撓み変形し得る構造とすることでクッション性・フィット性を確保することが開示されている。
特開平12−93250号公報 特開2003−33260号公報 特許第2708365号公報
さて、本願出願人の出願に係る国際公開WO/2007/021005号公報には、背もたれ板をエラストマーからなる柔軟な素材で製造することが開示されており、この構成を採用すると抜群のフィット性・クッション性を確保することができる。特許文献3のものは背もたれは硬質樹脂からなる単一構造であるため、上半部を容易に撓み変形させることに限度があって十分なクッション性・フィット性を得難いと推測されるが、着座した人の体圧を受ける部分の材料として上記国際公開で開示した材料を採用すると、椅子の座り心地を格段に向上させることができる。
他方、エラストマーのような柔軟な素材からなるシェル体は硬質サポート体に取付けねばならないが、例えばポリプロピレンのような汎用樹脂に比べて単位体積当たりの強度は著しく低いため、特許文献1のような単純な係合爪と係合穴との取付け構造は採用し難い。また、人の体圧はシェル体で支えられるため、シェル体のうち硬質サポート体への取付け部には大きな引っ張り力が掛かることになり、従って、特許文献2のような張り材の取付け構造をそのまま採用するという訳にもいかない。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、高いクッション性・フィット性を備えつつ強度に優れると共に組立も容易である等、より改良された椅子を提供することを目的とするものである。
本願発明に係る椅子は、背もたれ又は座の少なくとも一部が、人の体圧で伸び変形し得る軟質サポート体とこの軟質サポート体の左右両側部が重なった硬質サポート体とを有する構成になっており、前記軟質サポート体は、両端支持状態になるように少なくとも左右両側部が硬質サポート体に取り付けられており、着座した人の体圧によって軟質サポート体が伸び変形するようになっている。
そして請求項1の発明では、更に、前記軟質サポート体はエラストマー系又は樹脂系の材料よりなる成形品であり、この前記軟質サポート体の左右両側部に硬質サポート体に向けて突出した嵌合部が一体成形されている一方、前記硬質サポート体には軟質サポート体の嵌合部が嵌まり込む受け溝を形成しており、前記軟質サポート体の嵌合部には補強部材が重なっていてこれらをファスナで硬質サポート体に一体的に固定している。
本願発明は更に幾つかの構成を含んでいる。このうち請求項2の発明は、請求項1において、前記軟質サポート体の嵌合部と補強部材とは少なくとも上下方向にずれないように互いに嵌まり合っている。また、請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記硬質サポート体のうち受け溝が形成されている部分は棒状の枠部に形成されており、前記ファスナとしてのビスが硬質サポート体の枠部に左右内側から挿入されており、かつ、硬質サポート体には軟質サポート体の最大伸び量を規制するストッパー部が設けられている。
請求項4の発明は請求項3の発明を背もたれに適用したものである。すなわちこの発明では、背もたれは、前記硬質サポート体の一例であるアウターシェルと、前記アウターシェルの前面の略下半部に装着した下カバーと、前記アウターシェルの前面の略上半部に装着した上カバーとの三者を主要部材として構成されており、前記下カバーは着座した人の体圧がかかっても殆ど変形せず、前記上カバーは着座した人の体圧によって容易に伸び変形するようエラストマー又はこれを含む素材で製造されている、という基本構成になっている。
そして、更に、前記アウターシェルの上半部には上カバーで覆われた略四角形の窓穴が空いており、このためアウターシェルのうち窓穴の左右外側の部分はサイド枠部になって窓穴の上方の部分は天枠部になっており、このサイド枠部に前向き開口するように形成された上下長手の受け溝に上カバーの嵌合部と補強部材とが嵌まっており、かつ、アウターシェルの天枠部が上カバーの伸び変形を規制する前記ストッパー部になっている。
本願発明では、軟質サポート体が着座した人の体圧(座の場合は下向きの着座荷重で、背もたれの場合は凭れ掛かりによる背もたれ荷重)で伸び変形するため、使用者の身体に高いフィット性とクッション性とを与えることができ、このため使用者は快適な座り心地を得ることができる。
そして、軟質サポート体はこれに形成した嵌合部が補強部材と共に硬質サポート体にファスナで固定されているため、軟質サポート体が例えばエラストマーのような強度が低い素材からなっていても強固に固定できる。また、軟質サポート体は成形品であるため椅子の組立み容易である。従って本願発明によると、格段に高いフィット性・クッション性を有すると共に強度と組立容易性に優れた椅子を提供できる。
軟質サポート体の嵌合部と補強部材とは互いに重ね合わせるだけの構成とすることも可能であるが、請求項2のように互いに嵌め合わせると補強部材による嵌合部の押さえ機能が格段に向上できるため、取付け強度をアップできる利点がある。
本願発明を背もたれに適用した場合、ビス等のファスナを裏側から挿入することも可能であるが、請求項3のようにファスナを硬質サポート体の枠部に対して左右内側から挿入する構成を採用すると、ファスナの頭が露出することを抑制して美観悪化を防止できる利点がある。
ところで、使用者の体格が違っても高いフィット性を付与できるという体格適応性という点からは、軟質サポート体は体格の小さい人に合わせてできるだけ容易に変形するように設定しておくのが好ましい。しかし、柔軟部が軽い力で伸び変形すると、体格の大きい人が凭れ掛かると柔軟部に過大な荷重が作用して破断する虞がある。これに対して請求項3では、軟質サポート体が過度に伸び変形することがストッパー部で規制されるため軟質サポート体が破断することはない。従って請求項3の発明によると、高いフィット性・クッション性と体格適応性とを確保しつつ破断を確実に阻止することができる。
請求項4の構成では、背もたれにおいて使用者の背が当たる前面部は下半部が剛体部になっていて上半部が柔軟部になっているため、背筋を延ばした状態で人の身体をしっかりと確保しつつ凭れ掛かりに際しては高いクッション性を付与することができるため、例えば会議室や講演会、商談用等に使用される椅子のように姿勢を正して腰掛けることが多い椅子に特に好適である。
また、請求項4の発明では硬質サポート体としてのアウターシェルには窓穴が空いているため、上カバー(軟質サポート体)の伸び変形をより的確に許容できる利点や、アウターシェルを軽量化して材料費を節約できる利点、或いは、上カバーとアウターシェルとの間に物が入り込でも取り出しにくくなるようなことは全くない(物は窓穴から床に落ちる)、といった利点がある。
なお、本願発明では背もたれにしても座にしても、軟質サポート体のうち少なくとも左右側部が硬質サポート体に固定されている必要があるが、背もたれにおいて軟質サポート体の下端縁を硬質サポート体に固定することや、座において前端縁又は後端縁若しくは前後両端縁を硬質サポート体に固定することは排除していない。
次に、図面に基づいて実施形態を説明する。図1〜図13では第1実施形態を示しており、図14では他の実施形態を示している。以下、第1実施形態から順次説明する。
(1).椅子の基本構成
まず、図1〜図3に基づいて椅子の基本構成を説明する。図1は全体の斜視図、図2のうち(A)は正面図で(B)は平面図で(C)は側面図、図3は大まかな分離正面図である。
椅子は、主要要素として脚1と背フレーム2と座3と背もたれ4を備えており、座3と背もたれ4とは背フレーム2に取付けられている。脚1と背フレーム2とで着座荷重及び背もたれ荷重を受ける骨組みが構成されている。また、背フレーム2にはオプション品としての肘掛け5を取付けている。
背フレーム2は側面視で後傾姿勢になっており、脚1の上端に固着されている(脚1と背フレーム2とは一体構造でも良い)。座3は脚1よりも上方の部位に配置されており、後部を中心に跳ね上げ回動し得るように背フレーム2の横向き支軸6にボルト(図示せず)で取付けられている(図2(A)(C)参照)。
脚1は左右2本の前足7と左右2本の後足8とを有していて4本足方式になっており、各足7,8の下端(先端)は鉛直姿勢になっていてこれにキャスタ9を取り付けている。また、左右の前足7及び左右の後足8はそれぞれ連続して左右に延びる上水平部7a,8aを有している。
一方、背フレーム2は、座3の左右外側に位置した略正面視鉛直姿勢の左右の背支柱2aとその下端に連続した傾斜部2b、及び、左右の傾斜部2bが一体に繋がる下水平部2cを有しており、このため背フレーム2は正面視で略U字形になっている。そして、背フレーム2の下水平部2cと脚1の上水平部7a,8aとの三者は束ねられた状態で一体に固着されている。三者の連結部はカバー10で覆われている。
なお、足7,8はパイプを主要部材として製造しているが、脚1の全体をアルミダイキャスト等の成形品としてこれに背フレーム2を固定したり、脚1と背フレーム2とを全体として一体成形品としたりすることも可能である。勿論、脚1及び背フレーム2とも他の形態・構造にしても良い。
前足7の大部分が側面視では後傾姿勢で正面視では上から下に向けて外側に広がる傾斜姿勢になっており、後足8はその大部分が側面視では後傾姿勢で正面視では上から下に向けて外側に広がる傾斜姿勢になっているが、前足7の左右間隔を後足8の左右間隔よりも全体に小さくすることにより、座3を跳ね上げると前後に並べた椅子の脚1を部分的に嵌め合わせてネスティングできるようになっている。背フレーム2の左右傾斜部2bには、座3を回動中心よりも手前において支持する左右横長の受け体11が溶接によって固着されている(受け体11は図2(C)に一点鎖線で示すように脚1に設けても良い。)。
背フレーム2を構成する背支柱2aの上部は座3の上方に延びており、この背支柱2aからボス体12を突設し、このボス体12を利用しても背もたれ4と肘当て5とを取付けている。図3から理解できるように、背もたれ4は、強度メンバーとして機能するアウターシェル(バックサポート)13と、アウターシェル13の前面のうち略下半部に装着された下カバー14と、アウターシェル13の前面のうち略上半部に装着された上カバー15とを主要部材として構成されており、アウターシェル13は請求項の硬質サポート体に該当し、上カバー15は請求項の軟質サポート体に相当する。以下、背もたれ4を説明する。
(2).背もたれの基本形態と取付け構造
まず、背もたれ4の基本形態と背支柱2aへの取付け構造を図4〜図7に基づいて説明する。図4のうち(A)はアウターシェル13の正面図で(B)はアウターシェル13の平面図、図5のうち(A)は一部を模式的に表示した下カバー14の部分正面図、(B)は下カバー14の部分平面図、(C)は上カバー15の下部の正面図、(D)はアウターシェル13の部分的な平断面図、図6は部材を分離した状態での縦断側面図である。図7のうち(A)は縦断側面図、(B)は図4(A)の VIIB-VIIB視断面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。
図4では、背支柱2a(或いはボス体12)には肘当て5に代えてスペーサ17を取付けた状態を描いている。スペーサ17は、肘当て5を取付けない場合に高さを揃えるためのものである。
背もたれ4を構成するアウターシェル13は強度メンバーであり、ポリプロピレンのように比較的硬い汎用樹脂を素材にして製造されている。従って、大きな荷重を掛けると曲がり変形し得るが、伸び変形や圧縮変形は本質的にはしない剛体構造になっている。そして、アウターシェル13の略上半部には横長長方形に近い大きな窓穴18が空いており、このため、アウターシェル13は窓穴18の外側では上下長手のサイド枠部13aになって窓穴18の上方の部分は略水平姿勢の天枠部13bになっている。
アウターシェル13の左右両側部のうちサイド枠部13aの下方の部分は下向きに開口した取付け部13cになっており、この取付け部13cがボス体12に嵌まっている。例えば図7(B)に示すように、アウターシェル13の取付け部13cは基本的には背支柱2aの平面視外形とほぼ同じ前後長手の楕円形状になっている。
図7(B)に示すように、ボス体12は前後長手の小判形に形成されている一方、取付け部13cにはボス体12が嵌まるボス穴19が空いているが、この場合、ボス穴19は平面視で銅鐸形(或いは嵩高のカマボコ形)に形成されており、その内面に、ボス体12に前後左右から当たるリブ20が形成されている。このようにリブ20をボス体12に当てているのは、取付け部13cに複雑な力が掛かることに起因して特定箇所に応力が集中することを防止するためである。
図示していないが、ボス体12にはアウターシェル13の取付け部13cに後ろ側から挿入した止めビスがねじ込まれている。アウターシェル13のうち左右の取付け部13cの間の部分は取付け部13cよりも下方に突出している(或いは取付け部13cがアウターシェル13の下端より上方に位置している。)。このため、着座した人が凭れ掛かることによる荷重が取付け部13cに大きな曲げモーメトとして作用することが抑制される。
(3).アウターシェルと下カバーとの関係
次に、アウターシェル13と下カバー14との関係を従前の図に加えて図8,9も参照して説明する。図8のうち(A)は図5(A)の VIII-VIII矢視箇所での背もたれ4の平断面図、(B)は(A)のB−B視断面図、図9のうち(A)は図5(A)の IX-IX矢視箇所での背もたれ4の平断面図、(B)は(A)の部分拡大図である。
アウターシェル13は全体として平面視で前向き凹状に湾曲しているが(人の身体にフィットさせるためである)、天枠部13bは窓穴18の下方の部分よりも深く湾曲して後ろ側に大きく突出している。
また、アウターシェル13のうち窓穴18よりも下方の部分には補強等のために縦横に延びるリブ22が多数形成されており、下カバー14はリブ22の群で支えられている。従って、下カバー14に背もたれ荷重が掛かっても殆ど撓み変形はしない。下カバー14はアウターシェル13と同様にポリプロピレンのような比較的硬質の汎用樹脂で製造されており、その前面には左右長手の横長リブ23が上下多段に多数条形成されている。横長リブ23は主としてデザイン的な面から設けており、このため人が凭れ掛かっても違和感を与えない程度の突出高さ(1〜数mm)になっている。
例えば図5に示すように、上カバー15の下端には下カバー14の上部とアウターシェル13との間に挟まる重合部15aが形成されており、重合部15aは左右横長の押さえ金具(ホルダー)24を介してアウターシェル13に押さえ固定されている。押さえ金具24は左右一対配置されている。図6,7に示すように、アウターシェル13のうち窓穴18の下端縁の箇所には前向きの上縁リブ25が形成されており、上カバー15の重合部15aは上縁リブ25に重なってから、アウターシェル13の内部に後ろ向きに入り込んでいる。
従って、上カバー15の重合部15aには後ろ向きの段部26が形成されており、下カバー14の上端部が上カバー15の段部26に嵌まり込んでいる。押さえ金具24は段部26の下方に配置している。このような上下カバー14,15の重合構造により、当該上下カバー14,15は背もたれ荷重が掛かっても上下に離れることなく表面が一体に連続した状態に保持されている。
図6及び図7(A)に示すように、上カバー15の前面にも下カバー14と同様の横長リブ23が多段に形成されている。アウターシェル13の下端には前向きの下縁リブ27が形成されており、下カバー14の下端縁はアウターシェル13の下縁リブ27の内側に入り込んでいる。また、図7(B)に示すように、アウターシェル13の左右側部には下カバー14の縁部が入り込む段部28が形成されており、このため、アウターシェル13の左右側部と下カバー14とは同一面を成すように連続している。
下カバー14をアウターシェル13に固定する手段として本実施形態では、係合爪と係合穴との嵌め合わせ、及び、ビスによる固定を併用している。まず係合爪と係合穴との関係を説明する。例えば図5,8,9に示すように、下カバー14の上部には、左右両端部に配置された左右一対のエンド係合爪29と、やや左右中間部寄りに配置された左右一対の内部係合爪30との計4本の係合爪が後ろ向きに突設されている。他方、アウターシェル13には、エンド係合爪29が弾性変形してから嵌入係止するエンド係合穴31と、内部係合爪30が弾性変形して嵌入係止する係合リブ32が形成されている。
エンド係合爪29は上下に長い形態で平面視外向きの鉤形になっており、他方、エンド係合穴31はアウターシェル13における取付け部13cのボス穴19に連通している。なお、エンド係合爪29が平面視で外向きの鉤形になっているのは、下カバー14に作用した後ろ向き荷重が作用するとエンド係合爪29がエンド係合穴31により強く引っ掛かるようにするためである(内向き鉤であるとエンド係合爪29はエンド係合穴31から荷重によって抜け勝手になる。)。
図6や図8(B)に示すように内部係合爪30は側面視下向き鉤形になっている一方、アウターシェル13に設けた係合リブ32には内部係合爪30が上から引っ掛かり係合する係合穴32aが空いている。また、例えば図8に示すように内部係合爪30の上面に補強のための薄いリブ30aが形成されており、また、アウターシェル13のうち係合リブ32のやや上には、内部係合爪30の上向き動を阻止する補助リブ32aが形成されている。
例えば図6に示すように、押さえ金具24は前板24aと後板24bとを有して上向き開口の樋状(コ字状)に形成されており、上カバー15の重合部15aを下方から抱き込んでいる。そして、図8,9に示すように、押さえ金具24の後板24bのうち左右一対ずつの部位を、左右一対のスリットで挟まれた上向きナット部24b′に形成し、この上向きナット部24b′をアウターシェル13に形成した蟻溝形の袋状部33に下方から嵌め入れ、押さえ金具24の前板24aに挿入したビス34を上向きナット部24b′にねじ込んでいる。
従って、上カバー15の重合部15aは押さえ金具24で前後からしっかりと抱持された状態でアウターシェル13に固定されている。押さえ金具24の後板24bはアウターシェル13の補強リブ22と干渉しないように部分的に切欠かれている。また、例えば図5,8,9に示すように、上カバー15の重合部15aには、ビス34や内部係合爪30との干渉を回避するための切欠き15bや逃がし穴15cが形成されている。同様に、押さえ金具24の前後板24a,24bには内部係合爪30と干渉しないように切欠き又は穴が形成されている。
次に、ビスによる固定を説明する。図7(C)に示すように、下カバー14の左右両側部でかつ下部には後ろ向きに突出したポケット状のナット保持部36を一体に設け、このナット保持部36に左右横方向から板ナット37を挿入セットしている一方、アウターシェル13の左右下部は、ナット保持部36を下方から支持する受け部38を形成しており、受け部38に下方から挿入したビス39を板ナット37にねじ込んでいる。このため下カバー14はその下部の左右両端寄り部位においてアウターシェル13にしっかりと固定されている。
(4).上カバーの形態及び取付け構造
次に、主として図10〜図13に基づいて上カバー15の形態と取付け構造を説明する。図10のうち(A)は上カバーと補強部材とアウターシェルとの分離正面図、(B)は分離斜視図、図11は部材の形状を示す図、図12のうち(A)は分離平断面図、(B)は組み込んだ状態での平断面図、図13は部材の形態を示す図である。上カバー15はエラストマーのように高い柔軟性を有すると共に面積が大きくなるように伸び変形する素材からなっている。具体的には、上カバー15は、単体の状態で一般成人(女性であっても)が両手で持って簡単に曲げ得る程度の柔軟性を持っているのが好ましい。
アウターシェル13のサイド枠部13aは取付け部13cと滑らかに連続しており、例えば図4(A)や図10(A)に明示するように、このサイド枠部13aの前面には前向きに開口した受け溝41が略全長にわたって開口している。他方、アウターシェル13の天枠部13bの左右両端部には受け溝41に連続した横溝42が前向きに開口している。他方、例えば図10(B)に示すように、上カバー15には、アウターシェル13の受け溝41に前方から嵌まり込む縦長の主嵌合部43と、アウターシェル13の横長溝42に嵌まり込む横長の補助嵌合部44とが後ろ向きに突設されている。
そして、上カバー15の主嵌合部43には樹脂製の補強部材45が嵌め込み装着されており、アウターシェル13のサイド枠部13aに内側からねじ込んだビス46により、補強部材45と主嵌合部43とがサイド枠部13aに締結されている。更に詳述する。なお、図11のうち(A)は上カバー15の側面図、(B)は補強部材45の背面図、(C)は(A)の背面図(すなわち上カバー15の側部の背面図)、(D)は(B)の右側面図(補強部材45を左右内側から見た図)、(E)は(D)のE−E矢視図で補強部材45の正面図である。
図10から理解できるように、サイド枠部13aの受け溝41は上から下に向けて溝幅が少しずつ小さくなっていると共に開口部の横幅よりも底の横幅がやや小さくなっており、上カバー15の主嵌合部43は基本的には受け溝41に対応した形態になっている。なお、図10(A)において主嵌合部43と補助嵌合部44とのおおまかな正面視形状を実線で表示しているが、これは模式的な表示方法であった正確な作図法には則っていない。
上カバー15の主嵌合部43は、人の背が当たる基板部から後ろ向きに突出した内側板47と、内側板47に連続して外向きに延びる裏板48と、内側板47及び裏板48で囲われ部分に配置された上下複数枚の仕切り板49とを備えており、このため、主嵌合部43には左右外向きに開口した複数のポケット部50が多段に形成されている。内側板47の上端は補助嵌合部44に繋がっており、このため最上段のポケット部50は補助嵌合部44によって区画されている。
上から1番目のポケット部50と2番目のポケット部50との間はポケット部50が存在しない上空所51になっており、また、下から1番目のポケット部50と2番目のポケット部50との間はポケット部50が存在しない下空所52になっている。下空所52の箇所において内側板47は側面視円弧状に切り開かれている。また、裏板48には各ポケット部50の箇所において外側に開口した切欠溝53が形成されている。
(5).上カバーと補強部材
他方、補強部材45は、受け溝41の底に重なる基板55とその外側縁から後ろ向き突出した外側板56とを有しており、外側板56、上カバー15のポケット部50に左右外側から嵌合するブロック部57が形成されている。上下に隣り合ったブロック部57の間には、主嵌合部43の仕切り板49との干渉を回避するためのスリット58が空いている。このためブロック部57の群は全体として櫛歯状のような外観を呈している。また、補強部材45には、主嵌合部43の上空所51に嵌る上締結部59と主嵌合部43の下空所52に嵌る下締結部60とが形成されている。
図12に示すように、上カバー15の主嵌合部43は横外側から補強部材45が嵌合した状態でアウターシェル13の受け溝41に嵌合している。従って、補強部材45をアウターシェル13のサイド枠部13aに締結すると、上カバー15の左右両側部はアウターシェル13のサイド枠部13aにしっかりと保持される。図12に示すように、補強部材45には主嵌合部43のスリット58に嵌まる連結部61が形成されており、この連結部61の存在により、補強部材45による主嵌合部43の押さえ強度が高くなっている。
補強部材45は上下の締結部59,60の箇所においてビス46でアウターシェル13のサイド枠部13aに締結されており、このうち下締結部60の箇所での締結構造は図13(A)(B)に示されている。
すなわち、図13(A)は下締結部60の箇所での平断面図、(B)は補強部材45を(A)のB−B視方向から見た図であり、これらに示すように、下締結部60には六角ナット62を左右外側から回転不能に嵌め入れるナット受け座63が形成されており、アウターシェル13のサイド枠部13aに左右内側から挿通したビス46がナット62にねじ込まれている。アウターシェル13のサイド枠部13aには、ビス46の頭を支持するボス部64が形成されている。
上締結部59の形態は図13(C)〜(E)に示されている。(C)は正断面図、(D)は(C)のD−D矢視図、(E)は(D)のE−E矢視図であり、上締結部59にもナット受け座63が形成されている。これら(C)〜(E)から容易に推測できるように、上締結部59の箇所においてもナット62にビス46がねじ込まれる。
なお、図13(A)から理解できるように、ビス46は、上カバー15の左右側部背面に対して左右内側に行くほど軸線との間隔が広がるように傾斜している。このためレンチ(ドライバ)によるビス46の回転操作を行い易い。また、アウターシェル13に窓穴18を設けたことによってもビス46の回転操作が容易になっている。
図13(F)は背もたれ4の部分平面図、(G)は(F)のG−G視断面図である。そして、図13(F)や図2(B)、図7(A)に示すように、上カバー15の上端縁とアウターシェル13の天枠部13bとの間には、左右中間部に向かって間隔が広がる空間65が空いている。
更に正確に述べると、上カバー15はその上端においても前向き凹状に緩く湾曲しているが、アウターシェル13の天枠部13bは上カバー15の湾曲の程度よりも大きく後ろ向きに湾曲しており、これにより、上カバー15の上端とアウターシェル13の天枠部13bとの間には平面視三日月形の空間65が空いている。上カバー15の上端縁には後ろ向きの上リブ66が形成されている。
なお、上カバー15は不透明でも良いし、半透明とすることもできる。また、いずれにしても上カバー15と下カバー14との色彩は同じにしても良いし異ならせても良い。更に、上下カバー14,15の前面にクッションを張ることも可能であり、この場合は、上下のカバー14,15に個別にクッションを張っても良いし、上下カバー14,15を1枚のクッションで覆っても良い。クッションを張る場合にクロス等の表皮材を設けることは言うまでもない。
(6).まとめ
下カバー14はエラストマーのような柔軟でかつ荷重によって容易に延びる素材から成っているため、着座した人が背もたれ4に凭れ掛かると、図7(A)に一点鎖線で示すように、上カバー15は主とし左右長さが長くなるように伸び変形する。これにより、着座した人に高いフィット性とクッション性とを付与できる。また、上カバー15の最大伸び量は上カバー15の上端がアウターシェル13の天枠部13bに当たることによって規制されるため、上カバー15に過大な荷重が掛かっても上カバー15が破れるような不具合は生じず、また、上半身が過度に後傾して着座した人が不安感を受けることも全くない。
本実施形態のように上カバー15の上端に後ろ向きの上リブ66を設けると、上リブ66自体が前後方向に潰れるように変形し得ることにより、上リブ66が天枠部13bに当たってから更に上カバー15が僅かながら後ろ向きに沈むように変形し得るため、上リブ66が一種の衝撃吸収作用を果たすことになり、その結果、身体が上カバー15を介して天枠部13bに強く当たることを回避して高い凭れ心地を得ることができる。
そして、上カバー15の嵌合部43と補強部材45とをアウターシェル13のサイド枠部13aにビス46で共締めしているため、エラストマーのような柔軟な素材からなる上カバー15でありながらサイド枠部13aしっかりと固定される。更に、補強部材を使用する場合、本実施形態のように上カバー15に後ろ向き突設した主嵌合部43に補強部材45を左右外側から嵌め込むと、組立後において補強部材45は外側に露出しないため美観に優れていると共に、補強部材45は前後方向と上下方向とにずれ不能に保持されるため組立が容易である利点がある。なお、補強部材45は左右内側や上下方向から主嵌合部43に嵌め込むことも可能である。
上カバー15に重合部15aを設けたことで上下カバー14,15の間に隙間ができることを防止できる点は既述のとおりであるが、更に本実施形態のように押さえ金具(押さえ部材)24を使用すると、重合部15aを左右全長にわたってしっかりと押さえ保持できるため特に好適であり、更に、本実施形態のように重合部15aに樋状の押さえ金具24を下方から嵌め込むと、重合部15aが押さえ金具24で前後から抱持されることで固定強度を格段に向上できる。
補強部材45を固定するビス46はサイド枠部13aに後ろから挿入することが可能である(この場合は補強部材45の締結部59,60の構造も変わる)が、本実施形態のよう左右内側から挿入すると、ビス46の頭があまり目立たないため美観に優れている利点がある。なお、下カバー14のうち左右側部を除いた部分とアウターシェル13との間に若干の空間を設けて、下カバー14が背もたれ荷重によって僅かながら撓み変形・伸び変形するように設定することも可能である。
上下カバー14,15の横長リブ23は補強の機能も備えている。特に、上カバー15は着座した人の凭れ掛かりによって左右方向の長さが長くなるように伸びるため、横長リブ23による補強機能が顕著に表れる。下カバー14を使用せずにアウターシェル13の全体をエラストマー製軟質サポート体で覆うことも可能である。この場合は、軟質サポート体の上下はフリーの状態でも良いし、軟質サポート体の下端縁をアウターシェル13に固定しても良い。
(7).第2実施形態
図14では第2実施形態を示している。(A)は縦断側面図、(B)は部分背面図である。この実施形態はクッション69が張られた1枚のインナーシェル(背板)68を備えており、インナーシェル68はポリプロピレンのような比較的硬い素材からなっており、アウターシェル13の上下略全長にわたって延びている。
そして、インナーシェル68のうちアウターシェル13の窓穴18に位置した部分に、上向きに開口したエンドスリット70と上下が閉じた上下長手の内部スリット71とを多数形成しており、このため、インナーシェル68のうち窓穴24に望んだ部分が左右方向に伸び変形する柔軟部(軟質サポート体)になっている。
左右に隣り合った内部スリット70は上下方向にずれており、このためインナーシェル68は全体にわたって略均等に伸び変形し得る。クッションはクロス(図示せず)で覆われているが、クロスを袋状に構成することでスリット70,71の群を隠すことができ、このため美観の悪化は生じない。インナーシェル68は第1実施形態と同様の方法でアウターシェル13に取付けられている。
(8).第2〜5実施形態
図15では上カバー(軟質サポート体)15の固定手段の別例である第3〜第5実施形態を示している。このうち(A)に示す第3実施形態では、上カバー15の嵌合部43を中空状に形成して、その内部に嵌め入れた補強部材45に後ろからビス46をねじ込んでいる。嵌合部43は下方又は上下両方に開口させても良いが、上向きに開口しておくと補強部材45が脱落しない利点がある。
(B)に示す第4実施形態では、上カバー15の嵌合部43に平面視凸形の前向き溝43aを形成して、この前向き溝43aに手前から嵌め入れた平断面凸形の補強部材45に後ろからビス46をねじ込んでいる。この実施形態では補強部材45が外側に露出して人目に触れるが、補強部材45を積極的に見せることで一種のアクセント効果を発揮させることが可能になる。
(C)に示す第5実施形態では、嵌合部43の外側面に上下長手の横溝43bを形成して、この横溝43bに嵌め込んだ上下長手の補強部材(板ナット)45に内側からビス46をねじ込んでいる。
(9).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、背もたれの強度メンバーとしてはアウターシェルの他に前後に開口したバックフレームを使用することが可能である。より具体的には、バックフレームを中間バーがある正面視略日字状の形態として、上半部にはアッパーサポートを取付けて下半部にはロアサポートを取り付けるといったことが可能である。
強度メンバーとして実施形態のようなアウターシェルを使用する場合、必ずしも窓穴を形成する必要はない。背もたれの全体をアウターシェル等の硬質サポート体と軟質サポート体とで構成することも可能であり、また、背もたれにランバーサポートを設けることも可能である。軟質サポート体の嵌合部や補強部材の具体的な形態は強度を損なわない限り任意に設計できる。複数の補強部材を設けることも可能であり、また、ナット(例えば六角ナット)のみを補強部材とすることも可能である。更に本願発明は、脚柱としてガスシリンダを有する回転式椅子や、劇場又は競技場等の固定式椅子、或いは多連式のベンチなどにも適用が可能である。
第1実施形態に係る椅子の斜視図である。 (A)は正面図で(B)は平面図で(C)は側面図である。 椅子の分離正面図である。 アウターシェルを示す図で、(A)は正面図、(B)は平面図である。 (A)は一部を模式的に表示した下カバーの部分正面図、(B)は下カバーの部分平面図、(C)は上カバーの下部の正面図、(D)はアウターシェルの部分的な平断面図である。 部材を分離した状態での縦断側面図である。 (A)は縦断側面図、(B)は図4(A)の VIIB-VIIB視断面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。 (A)は図5(A)の VIII-VIII矢視箇所での背もたれの平断面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。 (A)図5(A)の IX-IX矢視箇所での背もたれの平断面図、(B)は(A)の部分拡大図である。 (A)は上カバーと補強部材とアウターシェルとの分離正面図、(B)は分離斜視図である。 上カバーの主嵌合部と補強部材との形状を示す図である。 (A)は分離平断面図、(B)は組み縦後の平断面図である。 (A)〜(E)は補強部材における締結部の構造を示す図、(F)は背もたれの部分平面図、(G)は(F)のG−G視断面図である。 第2実施形態を示す縦断側面図である。 第3〜第5実施形態を示す図である。
符号の説明
2 背フレーム
2a 背支柱
4 背もたれ
13 硬質サポート体としてのアウターシェル
13a アウターシェルのサイド枠部
13b アウターシェルの天枠部(ストッパー部)
14 背もたれの剛体部を構成する下カバー
15 軟質サポート体としての上カバー
18 窓穴
41 受け溝
43 主嵌合部
45 補強部材

Claims (4)

  1. 背もたれ又は座の少なくとも一部が、人の体圧で伸び変形し得る軟質サポート体とこの軟質サポート体の少なくとも左右両側部が重なった硬質サポート体とを有する構成になっており、前記軟質サポート体は、両端支持状態になるように左右両側部が硬質サポート体に取り付けられており、着座した人の体圧によって軟質サポート体が伸び変形するようになっている、という構成において、
    前記軟質サポート体はエラストマー系又は樹脂系の材料よりなる成形品であり、この前記軟質サポート体の左右両側部に硬質サポート体に向けて突出した嵌合部が一体成形されている一方、前記硬質サポート体には軟質サポート体の嵌合部が嵌まり込む受け溝を形成しており、前記軟質サポート体の嵌合部には補強部材が重なっていてこれらをファスナで硬質サポート体に一体的に固定している、
    椅子。
  2. 前記軟質サポート体の嵌合部と補強部材とは少なくとも上下方向にずれないように互いに嵌まり合っている、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記硬質サポート体のうち受け溝が形成されている部分は棒状の枠部に形成されており、前記ファスナとしてのビスが硬質サポート体の枠部に左右内側から挿入されており、かつ、硬質サポート体には軟質サポート体の最大伸び量を規制するストッパー部が設けられている、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 背もたれを、前記硬質サポート体の一例であるアウターシェルと、前記アウターシェルの前面の略下半部に装着した下カバーと、前記アウターシェルの前面の略上半部に装着した上カバーとの三者を主要部材として構成されており、前記下カバーは着座した人の体圧がかかっても殆ど変形せず、前記上カバーは着座した人の体圧によって容易に伸び変形するようエラストマー又はこれを含む素材で製造されている一方、
    前記アウターシェルの上半部には上カバーで覆われた略四角形の窓穴が空いており、このためアウターシェルのうち窓穴の左右外側の部分はサイド枠部になって窓穴の上方の部分は天枠部になっており、このサイド枠部に前向き開口するように形成された上下長手の受け溝に上カバーの嵌合部と補強部材とが嵌まっており、かつ、アウターシェルの天枠部が上カバーの伸び変形を規制する前記ストッパー部になっている、
    請求項3に記載した椅子。
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