JP5646725B2 - ロッキング椅子 - Google Patents

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本願発明は、背もたれが弾性手段(ばね手段)に抗して後傾するロッキング椅子に関し、特に、背もたれをバックフレームにメッシュ状サポートシートが張られた構成としているタイプのロッキング椅子を好適な対象にしている。
ロッキング椅子において背もたれを後傾させる機構には多くのものが提案され或いは実施されているが、一般には、ベースに揺動フレーム(背フレーム)を後傾動自在に連結して、この揺動フレームに背もたれを取り付けていることが多い。揺動フレームに背もたれを取り付ける構成も多種多様であるが、一般には揺動フレームに上向きの背支柱を一体又は別体に設けて、この背支柱に背もたれを取り付けていることが多い。その例として特許文献1,2では、背支柱を背もたれの上端部まで延ばしており、背もたれと背支柱との間には間隔が空いている。
他方、背もたれを前後に開口したバックフレームにメッシュ状(或いはネット状)のサポートシートが張られた構成として、着座者の体圧をサポートシートで受ける椅子が存在しており、その鏑矢を成す例が特許文献3に開示されている。この特許文献3では、バックフレームは前後に開口した形態であると共に、ベースに連結される揺動フレームが一体に形成されている。換言すると、揺動フレームにバックフレームを一体に形成している。
また、背もたれをサポートシートで構成することは非ロッキング椅子にも適用されており、その例として特許文献4には、サポートシートが張られた正面視四角形のバックフレームを背支柱の左右内側に配置することが開示されており、また、特許文献5には、左右の背支柱に筒状の支持部材を上から嵌め込み装着し、左右の支持部材にサポートシートを取り付けることが開示されている。
特開2007−319288号公報 特開2000−079034号公報 特表平8−507935号公報 特開2001−224461号公報 特開2001−008785号公報
バックフレームにサポートシートが張られた構成の椅子において、揺動フレームは強度を確保するためアルミ等の金属材料製とするのが好適であり、バックフレームは加工の容易性や軽量性等の点から樹脂製品とするのが好適であると言える。従って、一般には、揺動フレームとバックフレームとは別部材で構成するのが現実的であると言える。バックフレームを金属製とすすることも可能であるが、この場合も、加工の容易性からは揺動フレームとバックフレームとを別部材で構成するのが好ましい。
そして、バックフレームを揺動フレームに固定する手段の例として特許文献1,2,4,5が挙げられるが、特許文献1,2では、背支柱は背もたれの上端まで延びているため背支柱が目立ち過ぎると共に、背支柱と背もたれの間に空間が空いているため両者の一体感が乏しくてシンプルさに欠ける虞がある。
他方、特許文献4の構成では、背支柱がバックフレームの左右外側に露出しているためロッキング椅子に適用すると見栄えが悪くなる虞がある。また、特許文献5のようにバックフレームのサイドメンバーを筒状に形成するのは加工が面倒であると共に、デザインが制約されてしまうという問題がある。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、バックフレームを背支柱に固定して成る椅子において、見た目や強度等の問題を改善することを課題としている。
本願発明に係る椅子は、「座と背もたれ、及び前記座の下方に配置したベースとを有しており、前記ベースにはばね手段に抗して後傾動する左右一対の揺動フレームが連結されており、前記左右揺動フレームの後端は略上向きに立ち上がった背支柱になっている一方、前記背もたれは、左右両側が上下長手の左右サイドメンバーになっていて前後に開口したバックフレームとその前面を覆うサポートシートとを有しており、前記バックフレームのサイドメンバーが前記揺動フレームの背支柱に固定されている」、という基本構成になっている。
そして、請求項1の発明では、上記基本構成において、前記バックフレームのサイドメンバーが揺動フレームの左右背支柱に対して手前側及び左右外側から重なっていると共に、前記サイドメンバーの背面は前記背支柱の左右外側において後ろに露出しており、前記サイドメンバーの背面と背支柱の背面が連続している。
求項の発明は、請求項1において、前記左右背支柱は左右横長のジョイントフレームで連結されている
請求項の発明は、請求項1又は2にいて、前記ジョイントフレームは、前記左右背支柱の下端部に連結されている。
請求項1の発明では、背支柱とバックフレームのサイドメンバーとは左右に重なった状態に固定されていると共に両者の背面は連続しているため、背支柱とサイドメンバーとの一体感を醸して見栄えの良い椅子と成すことができる。特に、実施形態のように揺動フレーム(背支柱)をアルミ製としてバックフレームを樹脂製とすると、アルミの持つ質感が椅子の外観に現れるため、特に優れた美感を実現できる。
また、バックフレームのサイドメンバーは背支柱の左右外側に位置しているため、バックフレームにサポートシートを張る場合、サポートシートをサイドメンバーの外周に取り付けることも簡単に行える。更に、背支柱はバックフレームにおけるサイドメンバーの内側に配置されているため、揺動フレームが左右外側に過度に露出して邪魔になることも防止できる。
請求項1ではサイドメンバーの取り付け態様として様々の方法を採用できるが、実施形態のようにバックフレームの外周に形成した溝を利用してサポートシートを取り付けると、椅子の正面視においてバックフレームの全体がサポートシートで覆われるため、椅子の正面方向から見た背もたれの面積の略全体を着座者の体圧面として利用することが可能になって体圧支持機能を向上できると共に、人に柔らかい印象を与えて椅子の商品価値を向上できる。
さて、近年、椅子に関しては、着座者を正しい姿勢に保持するため、着座者の腰部(特に第3腰椎を中心にした部分)を後ろから支えるランバーサポート機能が重要視されている。この場合、ランバーサポート機能を発揮させるには、背もたれは、着座者の腰部に当たる部分が側面視で最も前に位置するように側面視で前向き凸状に曲がった形態となすことが必要である。
そして、背もたれがランバーサポート機能を発揮するようにバックフレームを側面視で前向き凸状の形態と成した場合、背支柱の高さを実施形態のようにバックフレームの頂点部の付近まで延びる高さに設定すると、背支柱は程々の高さであるため、ロッキングに際して背もたれに掛かったモーメントを的確に支持しつつ、背支柱が過度に露出することを防止して見栄えの良い椅子とすることができる。
バックフレームは左右の背支柱を連結する補強部材としても機能しているが、請求項のように左右の揺動フレーム(背支柱)をジョイントフレームで連結すると、揺動フレーム(背支柱)の連結強度を一層向上させることができる。また、椅子の組み立てに際しては、左右の揺動フレームがジョイントフレームによって一体に繋がっ所定の姿勢に保持された状態でベースに取り付けられているため、バックフレームを固定する作業も簡単に行える。
(A)は実施形態に係る椅子の斜視図で(B)は背もたれの部分的な一部破断正面図である。 椅子の側面図である。 (A)は椅子の背面図、(B)は背もたれの一部を省略した状態での後方からの斜視図である。 前方から見た分離斜視図である。 後方から見た分離斜視である。 主としてロッキング機構を示す分離斜視図である。 背支柱にバックフレームを取り付けた状態の斜視図である。 揺動フレームとジョイントフレーム12との斜視図である。 揺動フレームとジョイントフレーム12との斜視図である。 バックフレームと揺動フレームとジョイントフレームとの関係を示す斜視図である。 (A)は背支柱の上部の斜視図、(B)はバックフレームにおけるサイドメンバーの破断斜視図である。 ランバーパッドの取り付け状態を示す図で、(A)は非ロッキング状態でのランバーパッド箇所の部分側面図、(B)はロッキング状態での部分側面図である。 図12においてランバーパッドを少し下方にずらした状態での XIII-XIII視断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、事務用に多用されている回転椅子に適用している。以下の説明では方向を特定するための前後・左右の文言を使用するが、これらの方向は、着座した人が向いた方向を基準にしている。
(1).概要
まず、図1〜図6に基づいて椅子の概要を説明する。図1のうち(A)は椅子の斜視図で(B)は背もたれの部分的な一部破断正面図、図2は側面図、図3のうち(A)は椅子の背面図、(B)は背もたれの一部を省略した状態での後方からの斜視図、図4は前方から見た分離斜視図、図5は後方から見た分離斜視図、図6は(A)(B)とも主としてロッキング機構を示す分離斜視図である。
例えば図1〜3に示すように、椅子は、主要要素として、脚支柱2(ガスシリンダ)を有する脚装置1、脚支柱2の上端に固定されたベース3、ベース3の上方に配置された座4、背もたれ5、オプション品として背もたれ5に取付けられたヘッドレスト装置6を備えている。脚1は放射状に延びる複数本の枝足7を備えており、各枝足7の先端にはキャスタを設けている。
ベース3の左右両側には左右一対の揺動フレーム8が配置されている。揺動フレーム8は、非ロッキング時に水平に近い姿勢で後傾している基部9とその後端から立ち上がった背支柱10とから成っている。そして、揺動フレーム8はその前端部を中心にして後傾動(回動)するように、基部9の前端部がベース3に左右長手の支軸部11で連結されている。揺動フレーム8は例えばアルミダイキャストのような金属成形品を採用しているが、樹脂成形品で良いし、或いは、板金製品を採用することも可能である。左右の揺動フレーム8は、基部9と背支柱10とが連接したコーナー部(背支柱10の下端)においてジョイントフレーム11で連結されている。
背もたれ5は、正面視略四角形で前後に開口したバックフレーム13にサポートシート14が張られた構成であり、バックフレーム13は揺動フレーム10の支柱10にビスで固定されている(詳細は後述する。)。バックフレーム13は、着座者の腰部に当たる部分が側面視で最も前端となるように側面視で緩く湾曲しており、従って、サポートシート14(或いは背もたれ5)はランバーサポート部14aを有している。サポートシート14におけるランバーサポート部14aの左右両側部には裏側からランバーパッド14が当たっている。なお、サポートシート14は平面視で前向き凹状に凹んでいる。また、本実施形態のサポートシート14は縦長の疎部と密部とが左右方向に交互に配置された縦縞模様の外観を呈しており、疎部では前後に透けて見える。
バックフレーム13は樹脂の成形品であり、例えば図4に示すように、上下方向に長く延びる左右サイドメンバー16と、左右サイドメンバー16の上端に繋がったアッパーメンバー17と、左右サイドメンバー16の下端に繋がったロアメンバー18とから成っている。従って、バックフレーム13は正面視で略四角形の形態を成している。アッパーメンバー17及びロアメンバー18は、平面視で前向き凹状に緩く湾曲している。
既述のとおり、揺動フレーム10はその前端部を中心にして後傾するようにベース3に支軸部9で連結されているが、本実施形態では、ロッキング用ばね手段として、支軸部9に内蔵したトーションバーを採用している。トーションバーはその左右中間部がベース3に回転不能に保持されており、左右両端部は揺動フレーム8の前端部に固定されている。このため、揺動フレーム8はトーションバーをねじり変形させながら後傾する。
支軸部11はベース3の左右外側に大きく突出しており、このため揺動フレーム8もベース3のかなり外側に配置されている。但し、例えば図3(B)から理解できるように、揺動フレーム8は座4の左右外側面よりも内側に位置している。従って揺動フレーム8が人の歩行の邪魔になるようなことはない。
座4は、樹脂製のインナーシェル(図示せず)とその上面に張ったクッション、及びインナーシェルを支持するアウターシェル19を有している。本願発明との関係は薄いので詳細は省略するが、座4のアウターシェル19は中間部材に前後位置可能に取り付けられており、中間部材の前部はフロントリンク20でベース3に連結されている。フロントリンク20の上端は前後長手の補助枠材21に連結されている。補助枠材21は中間部材に対して前後スライド可能で、座4(アウターシェル19)とは一体に動く。
図4〜6に示すように、揺動フレーム10の内側面にはリアリンク22が配置されている。リアリンク22は揺動フレーム8に似た側面視略L形の形態であり、起立部22aが揺動フレーム8における背支柱10の内面に沿って延びており、かつ、リアリンク22は起立部22aの付け根よりもやや手前側の部位において枢支ピン(ビス:図示せず)で揺動フレーム8に連結されている。リアリンク21の前端は上向きに突出しており、これが補助枠材21の後端部にリアピン24で連結されている。
従って、背もたれ5(及び揺動フレーム8)が後傾すると座4は後退しつつ後傾する。図6に示すように、揺動フレーム8のおおよそ前後中間部の内側面には水平に対してやや後傾した姿勢のガイド長穴25が空いている一方、座4が取り付けられている中間部材にはガイド長穴25にスライド自在に嵌まるガイドピン24′(図4参照)を設けている。ガイドピン24′がガイド長穴25でガイドされることにより、座4は独自に後退及び後傾することなく、揺動フレーム8との連動関係が強制されている。図6に符号26で示すのはガイド長穴25に装着される樹脂製キャップであり、また、符号27で示すのは、ガイドピン24′が嵌まっている保護ブッシュである。
着座した人が背もたれ5にもたれ掛かると、リアリンク22の起立部22aも後傾するが、背支柱10に対しても相対的に後傾する。すなわち、背支柱10が後傾する割合よりもリアリンク22の起立部22aが後傾する割合が大きい。そして、リアリンク22における起立部22aの上端部に、既述したランバーパッド15を高さ調節可能に取り付けている。従って、ロッキングに際してランバーパッド15は背支柱10に対して相対的に後退することになり、このため、サポートシート14はロッキングするとテンションが緩む。
さて、非ロッキング状態で人がパソコン操作等の執務・作業を行う場合、サポートシート14のランバーサポート部14aで腰部を後ろから支えているのが好ましい。従って、非ロッキング状態では、ランバーサポート部14aは側断面視で前向き凸にかなり突出しているのが好ましい。他方、ランバーサポート部14aが大きく突出した状態のままでロッキング状態に移行すると、腰部が過度に突き上げられる虞がある。そこで本実施形態では、ロッキング時にはランバーパッド15を背支柱10に対して相対的に後退させてサポートシート14のテンションを緩めているのである。
ヘッドレスト装置6は、バックフレーム13におけるサイドメンバー16の左右内側面から立ち上がった左右のヘッド支柱27を有しており(図1(A)や図4では片方のヘッド支柱17しか表示していない)、ヘッド支柱27にヘッドレスト28が高さ調節可能に取り付けられている。
ヘッド支柱27はその下端寄りの部位を中心にして前後に回動するようにピン(或いはビン部)でサイドメンバー16に連結されており、かつ、ヘッド支柱27の下端は、回動吸収装置29を介してリアリンク22の起立部22aに連結されている。ロッキングに際してはヘッド支柱27はその上部が手前に移動するように回動する。従って、着座した人は、ロッキング状態のままで頭を起こすことなくパソコンのディスプレイを楽に見ることができたり、読書に際して本を持ち上げる必要がないといった利点がある。また、回動吸収装置29にはばねが内蔵されており、ヘッド支柱27はばねに抗して後傾動させることができる。
(2).揺動フレーム及びジョイントフレーム
次に、従前の図に加えて図7以下の図面も参照して揺動フレーム8とバックフレーム13との関係を詳述する。図7は背支柱10にバックフレーム13を取り付けた状態の斜視図で、図8は揺動フレーム8とジョイントフレーム12との斜視図、図9は揺動フレーム8とジョイントフレーム12との斜視図、図10はバックフレーム13と揺動フレーム8とジョイントフレーム12との関係を示す斜視図、図11のうち(A)は背支柱10の上部の斜視図、(B)はバックフレーム13におけるサイドメンバー16の破断斜視図である。図12のうち(A)は非ロッキング状態での部分側面図、(B)はロッキング状態での部分側面図、図13は図12においてランバーパッド15を少し下方にずらした状態での XIII-XIII視断面図である。まず、揺動フレーム8とジョイントフレーム12について説明する。
既述のとおり揺動フレーム8はアルミの成形品であり、例えば図9(A)に示すように、揺動フレーム8の基部9は内側に開口した概ね樋状に形成されていてその内部に補強リブを設けている。また、揺動フレーム8の基部9のうち前後略中間部には、外向きに開口すると共にやや外側に突出した角形穴部31(図6(A)参照)が形成されている。この角形穴部31は肘掛け装置を取り付けるためのものであり、肘掛け装置を取り付けない場合はカバー32(例えば図5参照)で塞がれている。
例えば図8(A)に示すように、揺動フレーム8の基部9にはリアリンク22が嵌まるボス部33を設けている。従って、既述した枢支ピン(ビス)は正確にはリアリンク22の抜け止め機能を果たしている。例えば図7(B)に示すよう、揺動フレーム8の基部9には、リアリンク22を覆うための下インサイドカバー34を設けている。
例えば図8や図13等の各図に示すように、背支柱10は側板35と背面板36とを有している。側板35は平面視で前後方向に延びているが、背面板36は平断面視において背もたれ5の中心に近づくに従って後ろにずれるような傾斜にしており、従って、背支柱10は平断面視において変形L形になっている。背支柱10における側板35の前端には低い内向きのフロントリブ37が形成されており、従って、側板35の内側は浅い溝状の形態を成している。そして、側板35の内側には、フロントリブ37と同じ程度の高さの補強リブ38の群を形成している。
背支柱10を変形L形に形成しているのは、側板35と背面板36とで囲われた空間にリアリンク22の起立部22aを配置するためである。リアリンク22の起立部22aは上インサイドカバー38で覆われている。図8(A)や図11(A)等の各図に示すように、背支柱10における背面板36の上部には、上インサイドカバー39を取り付けるためのブラケット部40を設けている。また、背支柱10における背面板36には、上下に長く延びる内向きのリアリブ41を形成している。
既述のとおり、ヘッド支柱27はリアリンク22の後傾動に連動して前傾動するものであり、回動吸収装置29がリアリンク22にける起立部22aの上端に連結されている。そして、ヘッドレスト装置6を取り付けない場合もあり、この場合は、例えば図11(A)に示すように背支柱10の上端には天キャップ42が装着されている。背支柱10における背面板36の上端部内面には、天キャップ42を取り付けるための係止部43を設けている。
例えば図8〜10に示すように、ジョイントフレーム12は平面視で前向き凹状に緩く湾曲していると共に前向き開口の溝型に形成されており、かつ、内部には多数の補強リブを設けている。そして、その左右両端部に、やや下方に突出すると共に手前側に延びる嵌合部44を一体に設け、嵌合部44を揺動フレーム8のコーナー部に内側から嵌め込んでいる。嵌合部44には揺動フレーム8に下方から挿通した2本のビス45がねじ込まれており、ジョイントフレーム12はビス45で揺動フレーム8に締結されている。
例えば図9に示すように、揺動フレーム8のコーナー部の内面には、位置決め用の前後3つの突部46,47が形成されている一方、ジョイントフレーム12の嵌合部44には突部46,47に嵌合する凹部48,49が形成されている。手前側の2つの座部46にはビス45の挿通穴が空いている。このような突部46,47と凹部48,49との嵌め合わせにより、ジョイントフレーム12は揺動フレーム8にずれ不能の状態で強固に締結されている。ジョイントフレーム12の上面部には、前向きに突出した庇部12aが形成されている。
ジョイントフレーム12は揺動フレーム8と同様にアルミの成形品を使用している。なお、揺動フレーム8とジョイントフレーム12とを一体構造品として製造することも不可能ではないが、これは加工が面倒であるのみならず、トーションバーの取り付けなど椅子の組み立ても頗る厄介になる。これに対して本実施形態では、揺動フレーム8の加工の容易性や椅子の組み立ての容易性を損なうことなく、揺動フレーム8とジョイントフレーム12とから成るフレーム体を頑丈な構造品と成すことができる。この点も本実施形態の利点の一つである。
背支柱10は、サイドメンバー16のうち側面視で最も前に位置した頂点部のあたり(すなわちランバーサポート部14aのあたり)まで延びている。背もたれ5として見ると、おおよそ背もたれ5の上下中間部のあたりまで延びている。このように背支柱10が相当の長さを有することによって背もたれ5の支持強度が確保されており、また、背支柱10は背もたれ5の全長までは延びていないため、背支柱10が過度に露出して違和感を与えることはない。また、ヘッドレスト装置7の取り付けの障害にもなっていない。
(3).バックフレーム
例えば図11(B)に示すように、バックフレーム13のサイドメンバー16は揺動フレーム8の背支柱10に左右外側から重なっている。サイドメンバー16は左右外側に向けて前後幅が徐々に小さくなる略台形の断面形状であり、かつ、前面51も背面52も背もたれ5の中心部に近づくほど後ろにずれるように後ろ向きに傾斜している。サイドメンバー16の前面51を後ろ向き傾斜させているのは、サポートシート14が体圧で後ろ向きに逃げるように変形することを許容するためと、サポートシート14ランバーサポート部14aとの間の箇所にランバーパッド15の設置スペースを確保するためとの2つの大きな理由に基づいている。
サイドメンバー16の背面52を後ろ向きに傾斜させているのは、主として美感のアップのためである。そして、図13に明瞭に示すように、サイドメンバー16の背面52と背支柱10の背面52とはごく緩い曲面を成す状態て滑らかに連続しており、このため、背支柱10とサイドメンバー16との一体感が醸されて優れた体裁になっている。
図3(A)に明瞭に示すように、左右の背支柱10は上に行くほど間隔が広がるように緩い角度で傾斜しており、背支柱10の下端は座4の左右外面よりもある程度の寸法だけ左右内側に入り込んでいる。他方、バックフレーム13の左右サイドメンバー16も背支柱10と同様に僅かの角度で傾斜している。そして、バックフレーム13におけるサイドメンバー16の外側面53は略平坦面になっているが、その下端部は揺動フレーム8の基部9に向けて内向き傾斜した傾斜面53aになっている。この傾斜面53aの存在より、サイドメンバー16と揺動フレーム8との一体感が一層高められている。なお、傾斜面53aは下に行くほど前後幅が大きくなっている。
バックフレーム13を構成する各メンバーの外周面は平坦面になっている。そして、図13に代表して明示するように、各メンバーの外周を構成する平坦面に溝条54が長く延びて形成されており、サポートシート14の終縁に固定された縁部材55が溝条54に嵌め込まれている。なお、縁部材55は各メンバーの箇所ごとに分断されている。
サポートシート14がバックフレーム13の外周面に取り付けられているため、背もたれ5の前面の面積の全体が着座面になっており、このため、肩幅の大きい人も安定的に支持される。また、バックフレーム13はサポートシート14の後ろに隠れるため(透けては見える)、恰も背もたれ5の全体がサポートシート14で構成されているかのような外観を呈しており、このため独特の美感が顕れている。
例えば図10に示すように、揺動フレーム8の背支柱10は僅かながら上に行くほど細くなっており、また、バックフレーム13のサイドメンバー16は下に行くほど平断面積が大きくなっている。このため強度が確保されていると共に(下部には大きなモーメントがかかるので強度必要である)、バックフレーム13と背支柱10との滑らかな連続状態が確保されている。
そして、例えば図10や図11に示すように、サイドメンバー16のうち背支柱10に重なる部分は内向きに開口した溝状になっており、内部には多数の補強リブ56を設けている。これは、例えば肉厚をできるだけ均等化して成形時のヒケを防止するためである。
図13に示すように、背支柱10はビス57とナット58とで背支柱10に締結されている。ビス57は背支柱10の側板35に内側から挿通されており、ナット58はサイドメンバー16に形成した前向き開口のナット穴59に嵌め込まれて回転不能に保持されている。ナット穴59は手前に開口しているので、ナット穴59はサポートシート14で隠れて殆ど視認できず、従って美感上の問題はない。サイドメンバー16は上下2カ所の位置で背支柱10に固定しており、例えば図10では、サイドメンバー16のビス挿入穴60を明示している。
例えば図4に示すように、バックフレーム13を構成するアッパーメンバー17には、把手やハンガーを取り付けるため、左右2つのブラケット部61を形成している。
本実施形態では揺動フレーム8とジョイントフレーム12とバックフレーム13との関係にも配慮されている。この点を説明しておく。バックフレーム13は背支柱10ジョイントフレーム12に対して手前側から重なっており、しかも、サイドメンバー16は背支柱10の外側面にも左右外側から重なっている。このような重なり合いを違和感なく実現するため、例えば図5に示すように、バックフレーム13においては、先ず、ロアメンバー18をサイドメンバー16の背面よりも手前側でサイドメンバー16の下端面よりも上に配置しており、こにより、サイドメンバー16の下端を背支柱10の外側面に重ねることを実現している。
また、既述のとおりジョイントフレーム12の上面には庇部12aを設けており、このため、例えば図7(B)に示すように、バックフレーム13のロアメンバー18はジョイントフレーム12の庇部12aの下方に隠れた状態になっている。このため、椅子を後ろから見た状態(バックビュー)でロアメンバー18は露出しておらず、恰もジョイントフレーム12がバックフレーム13の一部であるかのような外観を呈している。ジョイントフレーム12とロアメンバー18とはビス類で締結することも可能である。
更に、例えば図9(A)に示すように、背支柱10における側板35の下端にはバックフレーム13のロアメンバー18が入り込む凹所62を形成しており、これにより、バックフレーム13の下端においてサイドメンバー16の前面とロアメンバー18の左右両端部の前面とが同一面に揃っている(両者を同一面に揃えることは、サポートシート14張る上で重要である。)。
(4).ランバーパッド
最後にランバーパッド15について言及しておく。ランバーパッド15は樹脂製品であり、図1〜4に示すように、上下長手で側面視及び平面視で前向き突状に湾曲している。このため、サポートシート14は特定部位に応力が集中することなく円滑に支持されている。そして、図12及び図13に示すように、ランバーパッド15のうち左右外端部にはリアリンク22の起立部22aに前から嵌まる溝形の受け部63が後ろ向きに突設されている。受け部63の内底面に山形のストッパー突起(図示せず)が形成されている一方、リアリンク22の起立部22aにはストッパー突起が嵌まる凹所64を多段に形成している。
また、ランバーパッド15の背面には人が指で摘まみ得る横向きの操作片65を一体に形成している。従って、椅子の使用者は好みや体格等に応じてランバーサポート14の高さ位置を調節できる。上インサイドカバー39の内面には、ランバーパッド15が後退したときに受け部63を安定的に保持するスペーサ66を配置している。
(5).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、適用対象は必ずしも回転椅子に限定されるものではなく、劇場用椅子やベンチのような固定式椅子にも適用できる。揺動フレームの基部と背支柱とを別部材に構成することも可能である。
ジョイントフレームを使用せずに、左右の揺動フレームをバックフレームに固定することで全体の強度を確保することも可能である。背もたれのロッキング機構として様々の態様を採り得ることはいうまでない。バックフレームは、全体を一体成形することなく複数の部材を締結することで構成しても良い。例えば、左右サイドメンバーとアッパーメンバーとは一体物として製造し、ロアメンバーは別部材として製造してこれを左右サイドメンバー16の下端に固定するといったことも可能である。
1 脚装置
3 ベース
4 座
5 背もたれ
8 揺動フレーム
9 揺動フレームの基部
10 揺動フレームの背支柱
12 ジョイントフレーム
13 バックフレーム
14 サポートシート
15 ランバーパッド
16 バックフレームのサイドメンバー
53a サイドメンバーの傾斜面

Claims (3)

  1. 座と背もたれ、及び前記座の下方に配置したベースとを有しており、前記ベースにはばね手段に抗して後傾動する左右一対の揺動フレームが連結されており、前記左右揺動フレームの後端は略上向きに立ち上がった背支柱になっている一方、
    前記背もたれは、左右両側が上下長手の左右サイドメンバーになっていて前後に開口したバックフレームとその前面を覆うサポートシートとを有しており、前記バックフレームのサイドメンバーが前記揺動フレームの背支柱に固定されている、
    という構成であって、
    前記バックフレームのサイドメンバーが揺動フレームの左右背支柱に対して手前側及び左右外側から重なっていると共に、前記サイドメンバーの背面は前記背支柱の左右外側において後ろに露出しており、前記サイドメンバーの背面と背支柱の背面が連続している、
    ロッキング椅子。
  2. 前記左右背支柱は左右横長のジョイントフレームで連結されている、
    請求項1に記載したロッキング椅子。
  3. 前記ジョイントフレームは、前記左右背支柱の下端部に連結されている、
    請求項1又は2に記載したロッキング椅子。
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