JP6412300B2 - ネスティング可能な椅子 - Google Patents

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Description

本願発明は、ネスティング可能な椅子(可動式椅子)に関するもので、特に、脚装置にガスシリンダを設けて背もたれがロッキングする回転椅子を好適な対象にしている。
椅子の不使用時に格納スペースを節約するために、椅子同士を水平方向に嵌め合わせること(ネスティングすること)は広く行われている。この種のネスティング可能な椅子は、パイプ椅子と呼ばれているタイプが多いが、オフィスで多用されている回転椅子をネスティング可能な構造にすることが特許文献1に開示されている。
具体的に述べると、特許文献1では、まず、脚を前後4本の枝足を有する方式として、前2本の枝足の高さを後ろ2本の枝足の高さよりも低くすると共に、前2本の枝足の広がり角度を後ろ2本の枝足の広がり角度より小さくすることで、前後に配置した脚装置が嵌まり合うように設定している。
次に、背もたれは、脚支柱(ガスシリンダ)の上端に設けた左右横長の固定式ベースに左右の背フレームを介して取り付けられており、固定式ベースに内蔵したトーションバーで背もたれのロッキングに抵抗を付与している。そして、座の下面のうち概ね前後中間部に、固定式ベースに設けた支軸部に回転自在に嵌まる軸受けブラケットを下向き突設し、これにより、座の跳ね上げ回動を許容している。従って、座の跳ね上げ回動中心と背もたれの傾動中心とは同心になっている。
特許文献1では、座の前後中間部を固定式ベースに連結しているので、座は跳ね上げた状態で下半分は背の下端及び固定式ベースよりも下方に位置している。また、固定式ベースの後ろには座の鋼板部が下向き回動することを許容するための空間が空いている。
座は脚装置に対して水平回転自在である一方、ネスティング時の脚装置は方向性を持っている。そこで、座を跳ね上げると脚装置がネスティング可能な姿勢になるように配慮している。また、座を跳ね上げると、ガスシリンダのロックが解除されて、座は最も高い位置に上昇するように設定しており、これにより、最も深い嵌まり合いを確保すると共にネスティング状態での各椅子の高さを揃えて見栄えを良いものとしている。
特許第3730119号公報
既述のように、椅子をネスティングするのは不使用時の格納スペースを少なくするためであり、従来は、パイプ椅子のように簡易な構造のものが多かった。しかし、簡易な構造であると、長時間腰掛けた場合の座り心地は良いとは言えなかった。座り心地で大きな要素となるのが背のロッキングであり、パイプ椅子においてもフレーム材の曲がり変形を利用して背に若干のロッキング性を付与することが行われているが、フレーム材の曲がり変形を利用した程度ではロッキング角度はごく僅かであるため、長時間腰掛けた場合の座り心地の改良にはさほど貢献しないと言える。
この点、特許文献1の構成を採用すると、背もたれは通常の回転椅子と同様に大きくロッキングするため、長時間使用し続けても疲れにくくて座り心地に優れている。しかし、座り心地等の点に関しては、まだ、改善の余地が見られる。
つまり、パイプ椅子を長時間使用し続けると疲れるのは、使用者が身体を動かそうとしても背もたれも座も追従せず、身体の動きが椅子によって拘束されるためであり、この点、ロッキング式回転椅子は、背もたれがロッキングすると共に一般に座も背の後傾動に連動して動くため、使用者の動きに対する背及び座の追従性が高くて長時間使用し続けても疲れにくいのであるが、特許文献1では背もたれがロッキングするに過ぎず、背もたれがロッキングしても座の位置・姿勢は変化しないため、必ずしも高い座り心地を得るには至っていないと言える。
また、使用者の体格や好みによって座の前後位置を調節できるとユーザーフレンドリーであるが、特許文献1ではこのような配慮は成されていない。更に、座の跳ね上げ回動支点と背もたれの回動支点とが同心であるため、設計の自由性が殆ど無いという点も問題であった。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、ネスティング可能なロッキング椅子の座り心地の向上等を目的としている。
本願発明の椅子は、
複数個を水平方向に嵌め合わせ可能な脚装置と、前記脚装置に直接に又は支持部材を介して取り付けられた背もたれと、同じく前記脚装置に直接に又は支持部材を介して取り付けられた座とを有しており、
前記脚装置又は前記支持部材に可動ベース体が跳ね上げ自在に連結されており、前記可動ベース体に、前記座が、前記背もたれの後傾動に連動して前進するか、又は、着座した人の押し作用で前進するように取り付けられている構成であって、
前記背もたれは、ばね手段に抗して後傾動するように前記脚装置又は支持部材に連結されている一方、前記座は、前記可動ベース体に前後動自在に取り付けられており、前記背もたれの後傾動にて前記座を前進させる連動手段が設けられている。
本願発明は、様々に展開できる。その例を請求項2以下で特定している。
このうち請求項の発明は、請求項1において、前記連動手段は、前記背もたれの後傾動にて前記座を手前に押す押動体を有しており、前記可動ベース体を跳ね上げ回動させると前記座が押動体から離反するようになっている。
請求項の発明は、請求項1又は2において、前記可動ベース体は、その回動支点が当該可動ベース体の後部かその近傍に位置する状態で前記支持部材に連結されており、前記可動ベース体のうちその回動支点より手前側の部位が前記脚装置又はこれに設けた固定式ベースで支持されている。
本願発明では、前記座が、前記背もたれの後傾動に連動して前進するため、ネスティング可能な椅子でありながら、座り心地を向上させることが可能になる。
また、座は可動ベース体に取り付いているに過ぎないため、座の前後位置を変更できる構成も容易に採用できる。更に、座は可動ベース体に取り付けられればよく、座と可動ベース体とで機能が分担されるため、設計の自由性も著しく向上できると共に、座のみの交換にも簡単に対応できる。また、座を着座者の体圧によって下向きに伸び変形する状態で可動ベース体に取り付けることで、高いフィット性を確保することも可能になる。
また、本願発明では、背もたれの後傾動に連動して座前進するため、ロッキングによって身体が自然に伸び勝手になる。従って、リラックス機能に優れている
特許文献1では、座は概ね前後中間部が固定式ベースに連結されているため、通常の使用状態で座の後部に荷重が掛かると座は回転しようする傾向を呈する。従って、通常の使用状態で座の回転を阻止する手段を講じなければならず、それだけ構造が複雑化する。これに対して本願請求項の構成を採用すると、座のどの部位に下向き荷重が作用しても座が跳ね上げ回動することはないため、特段の手段を講じることなく、座の安定性を確保することができる。
(A)(B)とも第1実施形態に係る椅子の斜視図である。 (A)はニュートラル状態での側面図、(B)はロッキング状態での側面図である。 (A)は座を跳ね上げた状態での斜視図、(B)は脚装置の正面図である。 ネスティング状態を示す側面図である。 椅子の全体的な分離斜視図である。 (A)(B)ともクッションを省略した状態での全体斜視図である。 座の支持機構を示すための一部分離斜視図である。 (A)は座をひっくり返した状態での斜視図、(B)は座の分離斜視図である。 (A)は固定式ベースの箇所の一部分離斜視図、(B)は座のガイド機構を示す分離斜視図である。 (A)は座のガイド機構を示す一部分離正面図、(B)はロッキング状態での一部破断・分離側面図である。 第1参考例を示す模式図で、(A)はニュートラル状態の側面図、(B)はロッキング状態の側面図、(C)は座を跳ね上げた状態の側面図である。 第2参考例を示す模式図で、(A)はニュートラル状態の側面図、(B) はロッキング状態の側面図、(C)は座を跳ね上げた状態の側面図である。 第3参考例を示す模式図で、(A)はニュートラル状態の側面図、(B)はロッキング状態の側面図、(C)は座を跳ね上げた状態の側面図である。 (A)は第4参考例を示す模式的な側面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は第5参考例模式的な側面図である。 第6参考例を模式的に示す図で、(A)は側面図、(B)は部分正面図である。 第7参考例の模式的な側面図である。 第2実施形態に係る脚装置の正面図である。 (A)は第3実施形態を示す模式図、(B)は第4実施形態を示す模式図である。 第5実施形態に係る椅子の斜視図であり、(A)は座を倒した状態の全体斜視図、(B)は座を跳ね上げた状態での全体斜視図、(C)は背もたれの部分的な分離斜視図である。 座を分離した状態の斜視図、(B)は座受け部の斜視図である。 座を省略した状態での分離斜視図である。 ロッキング機構を示す分離斜視図である。 (A)は座部の一部分離斜視図、(B)はスライダーと支持ステーとの関係を示す図、(C)は(B)のC−C視断面図である。 座の支持機構を示す一部分離斜視図である。 (A)は可動ベース体とスライダーとばねユニットとの関係を示す分離斜視図、(B)は後部ばね受けと可動ベース体との分離斜視図、(C)は後部ばね受けの斜視図である。 (A)は座とスライダーとの関係を示す分離斜視図、(B)座の後部を下から見た部分斜視図、(C)は座の後部を上から見た部分斜視図である。 スライダーと支持ステーと座との関係を示す底面図である。 (A)は連動部の一部を示す分離斜視図、(B)は同じく連動部の部分正面図である。 (A)は図26(B)のA−A視断面図、(B)は(A)の部分拡大図、(C)は図26(B)のB−B視断面図である。 (A)は動きを示すための側面図、(B)は跳ね上げ回動支点と支持ステーの押し位置との関係を示す分離側面図である。 回転椅子に適用した第6実施形態の斜視図である。
(1).第1実施形態の概要
次に、本願発明の実施形態及び参考例を、図面に基づいて説明する。まず、図1〜図5を参照して第1実施形態の概要を説明する。なお、以下の説明で方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用するが、これは、椅子に普通に腰掛けた人から見た状態を基準にしている。正面視方向は着座者と対向した方向である。
椅子は、大きな要素として脚装置1と座2と背もたれ3とを備えている。脚装置1は、ガスシリンダよりなる脚支柱4と、脚支柱4を抱持する中心筒5と、中心筒5に溶接等で固定した前後2本ずつの枝足6a,6bとを有しており、各枝足6a,6bの先端にはキャスタ7を取り付けている。
枝足6a,6bは概ね中心筒5から放射方向に向かって延びており、中心筒5から下向きに傾斜した姿勢になっており、先端は鉛直姿勢に曲げている。そして、図3(B)に明示するように、前2本の枝足6aの高さを後ろ2本の枝足6bの高さよりも低くすると共に、前2本の枝足6aの広がり角度を後ろ2本の枝足6bの広がり角度より小さくすることで、前後に配置された脚装置1が互いに嵌まり合うことを許容している。
脚支柱4の上端には、支持部材の一例として、左右横長で上に開口した箱状の固定式ベース8が取り付けられており、固定式ベース8の左右両端部に、それぞれ座2の上方まで突出した支持フレーム9を固定している。支持フレーム9も支持部材の一例を構成している。図5に示すように、背もたれ3の下部の左右両側部には平面視L型の第1ブラケット10が固定されており、第1ブラケット10の外面に側面視略三角形の第2ブラケット11を固定し、第2ブラケット11の前端を第1支軸12で支持フレーム9の上端に連結している。従って、背もたれ3は第1支軸12を中心にして後傾動し得る。
図3に示すように、左右支持フレーム9のうち後部でかつ第1支軸12より低い部位に、可動ベース体14が第2支軸15で跳ね上げ回動自在に連結されており、可動ベース体14に座2が前後動自在に装着されている。
そして、例えば図1(A)から理解できるように、第1ブラケット10の後面に上下長手の主動アーム16を固定し、主動アーム16の下端に押動板17を固定する一方、座2の後部のうち主動アーム16の手前に位置した部位に上向きの従動アーム18をそれぞれ固定し、従動アーム18の上端に左右の補助板19を固定して、左右補助板19に挿通した従動ピン20に押動板17が後ろから当たるように設定している。従って、図2に示すように、背もたれ3が後傾動すると押動板17が前進して、これに伴って座2は前進動する。詳細は後述するが、座2は可動ベース体14に設けたばねで後退方向に付勢されており、このばねがロッキングに対する抵抗として作用する。
以上の説明から判るように、本実施形態では、使用状態では、座2は背もたれ3の後傾動に連動して前進する。そして、不使用時には、図3(A)及び図4に示すように、座2を跳ね上げ回動させることで、脚装置1同士が前後方向に嵌まり合った状態にネスティングされる。本実施形態では、主動アーム16、押動板17、従動アーム18、補助板19、従動ピン20が請求項に記載した連動手段を構成している。
(2).固定式ベース・背もたれとその取り付け構造
次に、従前の図に加えて図6以下も図面も参照して各部位の詳細を説明する。まず、固定式ベース8の構造、及び背もたれ3とその取り付け構造を説明する。例えば図3に示すように、固定式ベース8は上向きに開口した箱状の形態と成しており、左右中間部にセンターブラケット23を固定し、底板とセンターブラケット23とに溶接で固定したブッシュ(図示せず)に、脚支柱4の上端が下方から嵌着している。
固定式ベース8には、センターブラケット23を覆うような左右横長の支持ブラケット24を固定しており、可動ベース体14は支持ブラケット(支持部)24で安定的に支持される。センターブラケット23と支持ブラケット24との間にはある態度の空間が開いており、この空間にガスシリンダ操作部材が配置されている。ガスシリンダ操作部材はチューブに挿通されたワイヤで操作されるようになっており、図示していないが、座にはワイヤーを引き操作するための昇降レバーを設けている。
固定式ベース8を構成する左右側板8aは左右端面から内側に寄っており、支持フレーム9は左右側板8aにビス止めや溶接で固定されている。支持フレーム9は、固定式ベース8から後傾姿勢で立ち上がってから鉛直姿勢になっており、上端には前向き張り出し部9aを設けている。背もたれ3に固定された第2ブラケット11は、前向き張り出し部9aの前端部に連結されている。また、可動ベース体14は、支持フレーム9のうち鉛直部に連結されている。
本実施形態では、固定式ベース8は座2の左右横幅よりも僅かに長い左右長になっているが、例えば座2の左右横幅の1/4程度の左右幅に設定して、支持フレーム9に、座2の下方において固定式ベース8に取り付く内向き部を設けることも可能である。また、固定式ベース8をアルミダイキャスト品や樹脂成形品として、支持フレーム9に相当する部分を固定式ベース8に一体に設けることも可能である。
図5,6に示すように、背もたれ3は樹脂製の背板(インナーシェル)25を有しており、背板21の前面及び後面にクッション26(図1(A)参照)を張り、これをクロス等の表皮材27(同)で覆っている。敢えて述べるまでもないが、クッション26は背板25の前面のみに配置してもよい。
例えば図5に示すように、背板25は第1ブラケット10における内向き片の前面に重ね配置されており、第1ブラケット10にビス(図示せず)で固定されている。第1ブラケット10や第2ブラケット11に相当する部分を背板25に一体成形することも可能である。主動アーム16は第1ブラケット10の後面にビス止めや溶接で固定しているが、主動アーム16と押動板19とに相当する部分を背板23に一体成形することも可能である。
(3).座及びその取り付け構造
次に、座2とその取り付け構造の詳細を説明する。図5に示すように、可動ベース体14は左右側板14aを有していて上向きコの字型になっており、その後部下面に、左右の起立部33aを有する第3ブラケット33ビス止めや溶接等で固定されており、起立部33aが左右横長の第2支軸15で支持フレーム9の上下中途部に回動可能に連結されている。なお、可動ベース体14は樹脂やアルミの成形品を採用してもよく、起立部33aを可動ベース体14に一体に設けることも可能である。
図8(B)に示すように、座2は、周縁が重なり合った樹脂製の上座板34と下座板35とを有しており、これらの上にクッション(図1(A)参照)36を張っており、クッション36はクロス等の表皮材37で覆われている。上座板34と下座板35とは離反不能に保持されている。図8(A)に示すように、下座板35のうちサイド壁40の内側に前後長手の可動レール45を配置し、可動レール45を、その前端部と後端部等の複数箇所においてビス(図示せず)で下座板35に固定している。
図10に示すように、可動レール45は正面視で外向きに開口したコの字型の形態を成しており、その内部に樹脂製のスライダー46を配置している。スライダー46は正面視で左右外側に向いて開口しており、図9に示すように、可動ベース体14の左右側板14aの上端に内向きの庇部47を設け、庇部47にスライダー46を嵌め込み装着している。
図8に示すように、可動レール45を構成する略鉛直姿勢の基板45aの後端部は下座板35の後ろ側に突出している。このため、下座板35のリア壁43には、基板45aが嵌まる切欠き48を形成している。図5や図10(B)に示すように、可動レール45の後端に角筒状の従動アーム18が溶接で固定されている。両者の位置合わせの正確性を図るため、可動レール45には突起49を設け、従動アーム18には係合穴50を設けて、両者を嵌め合わせている。
なお、従動アーム18及び補助板19を可動レール45に一体に設けることも可能である。従動ピン20又はこれと同じ機能を発揮する部分を従動アーム18に一体に設けることも可能である。また、可動レール45と同じ機能を発揮する要素を下座板35に一体に設けて、従動アーム18を下座板35にビス等で固定することも可能である。
図10に示すように、可動ベース体14の上面のうち左右側板14aに近接した部位に上向き開口コの字形で前後長手の固定レール51をビス止めや溶接等によって固定し、固定レール51の後端部に平面視で前向き開口コの字形のばね受け52を溶接等で固定し、ばね受け52の前面と従動アーム18との間にばね(圧縮コイルばね)53を介在させている。従って、図9に示すように、背もたれ3が後傾すると、従動ピン20を介して従動アーム18が押されることにより、座2はばね51の弾性に抗して前進動する。ばね受け52には手前からロッド51′を貫通させており、ロッド51′の先端部は、従動アーム18に挿通固定している。ロッド51′により、座2の後退位置が規制されている。
固定レール51の内側板51aには、下座板35のサイド壁44が載るように設定している。従って、可動レール45や可動ベース体14の側板14aに過大な荷重が作用することはない。なお、既述のとおり可動ベース体14はアルミや樹脂の成形品を採用できるが、その場合は、固定レール51に相当する要素を可動ベース体14に一体成形するのが好ましい。
(3).第1実施形態のまとめ
既に説明したように、椅子に腰掛けた人が背もたれ3に凭れ掛かると座2が前進し、これにより、椅子の使用者はロッキング状態で身体が伸びる傾向を呈する。このため、座2を跳ね上げてネスティングできる椅子でありながら、高いリラックス効果を得ることができて、座り心地に優れている。
さて、ネスティング式の椅子は会議場や研修会場などに設置することが多く、このような会場では椅子の前後間隔をできるだけ詰める傾向があるが、本実施形態のように背もたれ3の傾動支点を座面より高い位置でかつ座2の後端よりも手前に位置させると、背もたれ3の上端の後ろ向き移動量をできるだけ抑制しつつ大きいロッキング角度を得ることができるため、前後間隔を狭めた状態で椅子を設置しても、ロッキング時に後ろの人に不愉快な思いをさせることを防止できる。この点、本実施形態の利点である。
また、本実施形態は、可動ベース体14を設けたことで、ネスティング機能を確保しつつ座2の前進動も可能ならしめたものであり、この点も大きな特徴の一つである。また、可動ベース体14の後端から上向きに突出した起立部33aを支持フレーム9に連結すると、座2は後傾姿勢まで跳ね上げ回動させることができるため、跳ね上げ状態での座2の安定性を確保できる利点もある。
図では表示していないが、支持フレーム9の前向き部9aに肘当てを設けることも可能である。また、座2を跳ね上げると固定式ベース8と脚装置1との相対姿勢をネスティング可能な状態に変える姿勢修正装置と、座2を跳ね上げると脚支柱をフリー状態に変えて座2を最高高さに上昇させる高さ揃え装置とを設けるのが好ましい。
本実施形態のように、背もたれ2を座面より高い位置(好適には着座者の腰よりも高い位置)で支持フレーム9に連結すると、背もたれ3はその上端を大きく後退させることなくできるだけ大きな後傾角度を得ることができるため、椅子を前後に配置している場合に、後ろの人に迷惑が掛かることを抑制できる。
すなわち、背もたれ3の回動支点が座面よりも高い位置にあると、背もたれ3は後傾によって下端が前進するため、全体的に後退しつつ後傾する場合に比べて、後傾角度が同じであっても背もたれ3の上端の後退寸法は短くなり、このため、ロッキングに際して人の頭や肩が座の後ろに大きく後退する(のけ反る)ことを抑制できるのであり、これにより、後ろの人に不快感を与えずに快適な安楽状態を確保しつつ、できるだけ椅子の前後間隔を詰めてスペースを有効利用できるのである。
また、背もたれ3の回動支点が座面より下にあると、ロッキングに際して背もたれ3には着座者の上半身の荷重が大きなモーメントとして作用するため、ロッキングに対する適度の抵抗を得るには、使用者の体重に応じてばねの硬さを調節することを要するが、本実施形態のように背もたれ3の回動支点を座面より高い高さに設定すると、使用者の上半身全体の押圧力が背もたれ3に対して回動モーメントとして作用することはなく、使用者の背もたれ3のうち上半身を回動支点のあたりで後ろから支持した状態で、上半身の上部のみの押圧力で背もたれ3が回動するに過ぎない。
このため、使用者の体重が異なっても背もたれ3を後傾させる力はさほど違いない。従って、ロッキング用ばね53の硬さ調節手段を設けなくても、体重が異なる使用者に同じ程度のロッキング抵抗を付与することができる(つまり、ばね53の硬さが使用者の体重に応じて自動感応するのと同じ状態になる。)。
(4).第2〜4実施形態・参考例
次に、他の実施形態と参考例を説明する。まず、図11に示す第1参考例を説明する。この第1参考例は、支持フレーム9の上端部に背もたれ3の上下中途部を第1支軸12で連結すると共に、背もたれ3の下端部と可動ベース体14の後端に設けた起立部2aとを第2支軸15で連結している。この参考例でも、背もたれ3はその後傾動によって下端が前進するため、座2はロッキング時に前進する。この参考例では、第2支軸15が連動手段を兼用している。
図12に示す第2参考例では、背フレーム55を第1支軸12で固定式ベース8の後部に後傾動可能に連結して、背フレーム55に背もたれ3を取り付けた構成において、背フレーム55の前端部に上向きのリンク部56を設けて、リンク部56の上端と座2の下向き突部57とを第2支軸15で連結し、更に、可動ベース体14の下面と固定式ベース8の上面とに互いに当接する被支持部58と支持部59とを設けている。
そして、被支持部58と支持部59との当接面を後ろに行くに従って高さが高くなる傾斜面(カム面)と成している。座2は、例えば第1実施形態のように座板(インナーシェル)にクッションを張った構造であり、この座2を、シェル状等の可動ベース体14に前後位置調節可能に取り付けている(座2は、可動ベース体14に対して単に着脱可能に取り付けることも可能である。)。
固定式ベース8にはばね手段を内蔵しており、背もたれ3はばね手段に抗して後傾動するが、被支持部58と支持部59との当接面が傾斜面になっているため、座2は上昇しながら後退する。この場合、座2を持ち上げる力は使用者の体重に比例するため、ばね手段の固さを調節することなく、体重が異なる人に同じようなロッキング固さを提供することができる。すなわち、ロッキングに対する抵抗の大きさが体重感応している。この参考例では、リンク部56が連動手段を構成している。
図13に示す第3参考例もロッキングに対する抵抗を使用者の体重に感応させたものであり、この参考例では、背フレームはその前端部固定式ベース8に第1支軸12で連結されている一方、可動ベース体14は、その後部に設けた下向き突部60がリンク61を介して固定式ベース8に連結されている。そして、背フレーム55の前端に延出部55aを設けて、左右の延出部55aの前端間に装架したフロトンピン62に、座2の下面に設けた側面視下向き開口の軸受け部63を上方から嵌め入れている。座2は、可動ベース体14に前後位置調節可能又は着脱可能に取り付けられている。
固定式ベース8に対する背フレーム55の連結高さ位置と固定式ベース8に対するリンク59の連結高さ位置とは略同じ高さに設定されており、このため、背フレーム55の延出部55aとリンク61とは平行リンク機構と同じ構造になっている。従って、背もたれ3が後傾すると座2は上昇しながら後退動する。この座2を上昇させる力が使用者の体重に略比例しているため、ロッキングに対するばね手段の硬さは、体重が異なっても一定に保持される。なお、ばね手段は固定式ベース8に内蔵されている。この参考例では、リンク59と延出部55aとが連動手段を構成している。
図14(A)(B)に示す第4参考例では、背もたれ3は、固定式ベース8から後ろに延びて更に略上向きに延びる固定式背フレーム64の上端部(背支柱の上端)に後傾動可能に取り付けられており、ロッキング用のばね手段は、固定式背フレーム64に内蔵されている。他方、座2は、可動ベース体14に前後スライド自在に装着されており、座2の前進動には、可動ベース体14に内蔵したばね手段で抵抗が付与される。可動ベース体14は、その後端部が固定式ベース8の後端部に第2支軸15で連結されていると共に、回動支点よりも手前の部分が固定式ベース8の支持部65で支持されている。
この参考例では、背もたれ3は独立して後傾動するが、人が背もたれ3に凭れ掛かると臀部は前進しようとする傾向を呈するため、座は人の臀部に押される状態で前進する。従って、動きとしては第1実施形態と同じ状態になるが、連動手段は要しないため構造を簡素化できる。なお、可動ベース体14を平面視前向き開口コの字型に形成して、左右の縦長部で座を前後動自在に支持することも可能である。
図14(C)に示す第5参考例では、固定式ベース8に後傾動可能に連結された背フレーム55に、可動ベース体14を第2支軸15で跳ね上げ回動自在に取り付けている。座2は可動ベース体14に分離可能に取り付けられている。可動ベース体14の下面に下向き突設した被支持部58を、固定式ベース8の上面に当接させている。従って、ロッキングに際して可動ベース体14は後退動するが、固定式ベース8の支持面66を後ろに行くに従って低くなる傾斜面に設定しているため、座2の後退に伴う後傾角度を小さくしたり、後傾角度をゼロにしたりすることができる。この参考例では、第2支軸15が連動手段を構成している。
図15に示す第6参考例では、固定式ベース8に後傾動自在に連結した背フレーム55に背もたれ3を取り付けると共に、背フレーム55には、上端部が可動ベース体14の後部側面の外側に延びる中間部材67を固定し、中間部材67と座2とを左右横長の第3支軸68で相対動可能に連結している。また、固定式ベース8には、背フレーム55が引っ張られる左右横長のスライド軸69を取り付け、固定式ベース8に内蔵したばね手段でスライド軸69の後退動を支持している。
そして、スライド軸69を固定式ベース8の左右外側に突出させて、この突出した端部に、可動ベース体14の下面に設けた軸受ブラケット70を上から嵌め込んでいる。従って、この参考例では、背もたれ3が後傾すると座2は後退しつつ後傾する。軸受ブラケット70は下向きに開口しているので、座2を上向きに跳ね上げることができる。この参考例では、中間部材67と軸受ブラケット70が連動手段を構成している。
図16に示す第7参考例では、回動式の背フレーム55に背もたれ3を取り付けた場合において、背フレーム55の前端に第1支軸12よりも上に延びる起立部55bを設ける一方、可動ベース体14はその後部をベルクランク式のリンク56で固定式ベース8に連結し、リンク56のうちその回動支点よりも後ろの部位と背フレーム55の起立部55bとをピンで連結している。この参考例では、背もたれ3が後傾すると座2は前進する。
図17では、第2実施形態として、座2の昇降機能を持たないタイプの脚装置1を表示している。この脚装置1は、上端を構成するヘッド69に前後4本の枝足72a,72bを固定し、ヘッド71の上に固定式ベース8を回転自在に取り付けている。従って、この脚装置1を有する椅子では、座2及び背もたれ3は水平回転自在であるが、高さ調節機能は備えていない。
図18(A)に示す第3実施形態は、基本的には第1実施形態と同様であり、支持フレーム9に跳ね上げ自在に連結した回動式ベース14に、座1を前後スライド自在に取り付けている。第1実施形態との相違点としては、回動式ベース14を支持フレーム9のうち座面より低い位置に連結していることと、背もたれ3で座2を前進させる手段として、背もたれ3の左右側部に下向き開口の係合溝74を設ける一方、座2の後端の左右両側部に、係合溝74に下方から嵌まる係合ピン75を設けている点が挙げられる。座2を跳ね上げると係合ピン75は係合溝74から離脱し、座2を倒すと係合ピン75が係合溝74に嵌まって、背もたれ3の後傾動にて座2が前進する。
図18(B)に示す第4実施形態は第3実施形態と殆ど同じであり、第3実施形態との相違点は、ロッキング用ばねとしてキックバネ(ねじりトーションばね)76を使用して、これを第1支軸12に巻いていることである。キックバネ76の一端76aは支持フレーム9にピン77で止められており、キックバネ76の他端76bは、背もたれ3にピン78で止められている。敢えて述べるまでもないが、実際には、キックバネ76はカバーで覆われたり、支持フレーム9に内蔵されたりして外部に露出することはない。
座2の回動によって当該座2と背もたれ3との連動関係を係脱させる場合、背もたれ3にピン75を設けて座2に係合穴74を設けるなど、雄型係合部と雌型係合部との任意の嵌合関係を選択できる。この場合、背もたれ3は、後傾していない基準姿勢(ニュートラル姿勢)に戻り勝手となるようにばねで付勢しておくのが好ましい。
(5).第5実施形態の概要
次に、第5実施形態を図19〜図29に基づいて説明する。まず、椅子の概略を主として図19〜図22に基づいて説明する。従前の実施形態と同様に、「前後」「左右」は椅子に普通に腰掛けた人から見た状態を基準にしている。また、本実施形態の符号は、従前の実施形態とは独立して付与している。従って、同じ符号でも従前の実施形態とは部材が相違していることが殆どである。
図19のとおり、椅子は、大きな要素として脚装置1と座2と背もたれ3とを備えており、座2は、跳ね上げ回動式の可動ベース体4に取り付けられている。従って、座2と可動ベース体4とを主要要素として座部5が構成されている。図19(A)に示すように、座2は、樹脂製の座板(座インナーシェル)6とその上面に張った座クッション材7とを備えており、座クッション材7はクロス等の表皮材8で覆われている。なお、可動ベース体4は、回動式ベース又は跳ね上げ式ベースと呼ぶことも可能である。図20〜図22に示すように、可動ベース体4の上面には多数の補強リブ9を設けている。
脚装置1は鋼管やアルミ管等の金属管から成っており(従って、本実施形態はいわゆるパイプ椅子に適用している。)、左右の前足10と左右の後足11とを有する4本足方式になっている。前後各足にはキャスタ12を取り付けている。前足10の上端には、水平に対してやや前傾した姿勢で後ろ向きに延びる上サイド部14が曲げ形成されており、上サイド部14の後端を後足11の上端寄り部位に突き合わせて溶接で固定している。
左右の上サイド部14の前端は、左右横長の横杆15で連結されている。横杆15は前倒しされた座部5を支持する機能も有しており、左右中間部が高くなるように正面視で上向き凸状に緩く曲がっている。後足11は、上に行くほど手前にずれるように側面視で前傾姿勢になっており、かつ、緩い曲率で湾曲している。図19(B)のとおり、可動ベース体4の下面には、横杆15の左右中間部が嵌まる凹所4aを形成している。従って、横杆15が可動ベース体4の支持部になっている。
後足11の上端は自由端になっており、上端に軸心を左右水平とした上支軸17が溶接で固定されており、この上支軸17に背もたれ3が上ビス18を介して後傾動可能に連結されている。従って、本実施形態では、後足11の上端部が、背もたれ3と座2とを取り付ける支持部材の一例としての支持フレーム19になっている。支持フレームは脚装置1の一部なので、本実施形態は、背もたれ3と座2とが脚装置1に直接取り付けられていると見ることも可能である。既述のように後足11は側面視で前傾しており、このため、上支軸17は座2の後端よりも手前に位置している。
左右の後足11の左右間隔は左右前足10の左右間隔よりも大きくなっており、このため、座部5を跳ね上げた状態で前後の椅子の脚同士を嵌め合わせる(ネスティングする)ことが可能になっている。例えば図21に明示されているように、後足11の内側面には、椅子をネスティングした時に後ろの椅子の前足10が当たる(嵌まる)ストッパー20を設けている。ストッパー20はゴム製又は樹脂製であり、緩衝機能と位置決め機能とを有している。
なお、脚装置1の形態は任意に設定することができる。敢えて述べるまでもないが、左右前足10の間隔を左右後足11の間隔より大きくすることによっても、ネスティング可能である。各足10,11は、中実の棒材で製造したり楕円管で製造したりすることも可能である。勿論、アルミダイキャスト品又は樹脂成形品も採用可能である。
例えば図21に示すように、可動ベース体4は、平面視四角形で浅い箱状の本体部21と、本体部21の後部から外側に広がりつつ上向きに突出した角状アーム22と有している。可動ベース体4は樹脂成形品(アルミダイキャスト品でもよい)あり、角状アーム22は本体部21に一体に設けている。なお、本体部21は箱状であることから、外周は周壁で構成されている。
角状アーム22は基本的には前後方向に広い板状であるが、前後間隔は上に行くに従って狭まっており、上端には左右外向きに突出したボス部(軸受部)23を一体に設けており、このボス部23が支持フレーム19の上下中途部に下支軸24と下ブッシュ25と下ビス26とで回動可能に連結されている。従って、可動ベース体4は、ボス部23の軸心27を中心にして跳ね上げ回動することができ、これにより、座部5は図19(B)のように跳ね上げられた(折り畳まれた)状態になる。座部5を跳ね上げた状態で、当該座部5の重心はボス部23及び下支軸24の軸心27よりも後ろに位置している。なお、下支軸24は支持フレーム19に溶接で固定している。また、下ビス26の頭は下キャップ28で覆われている。
図19(C)に示すように、背もたれ3は、前後に大きく開口した背もたれ本体(メインフレーム)29と、背もたれ本体29にその開口部を覆うように取り付けられたサポート体30とを有している。サポート体30の前面には背クッション材31を張っているが、背クッション材31を設けずにサポート体30を露出させたままでもよい。背もたれ本体29及びサポート体30は、樹脂の成形品である。
背もたれ本体29のうち下寄りの部位には左右外側に張り出した外向き張り出し部29aを形成しており、この外向き張り出し部29aの外端に、上支軸17に嵌まる軸受け部32を形成している。軸受け部32には図示しないブッシュが嵌まっており、上ビス18を内側から上支軸17にねじ込むことにより、背もたれ本体29は上支軸17に離脱不能に保持されている。上ビス18の頭は上キャップ33で覆われている。外向き張り出し部29aは平面視で手前に突出しており、このため、背もたれ3で着座者の腰部を後ろから囲う状態になっている。
背もたれ3を縦断側面視で見ると、背もたれ本体29のうち外向き張り出し部29aを設けている高さ位置の部分が最も前に位置するように曲がった形態になっている。そして、外向き張り出し部29aの高さは、平均的な成人が着座した場合に腰部(特に第3腰椎のあたりが好ましい)の高さになるように設定している。このため、背もたれ3はランバーサポート機能を保持している。
背もたれ本体29の開口とサポート体30とは、下部が丸みを帯びて全体的に上に窄まった正面視形態を成している。サポート体30には、その周縁部を除いて多数の穴が縦横に並んで開口しており、このため、多数の縦筋と横筋とが交叉した格子状の外観を呈している。サポート体30の周縁部が背もたれ本体29に嵌め込み装着されている。
敢えて述べるまでもないが、背もたれ本体29を前後に開口していない構成として、これに背クッション材31を直接に又はインナー部材を介して取り付けることも可能である。また、樹脂製のサポート体30に代えて、可撓性のあるメッシュ材を背もたれ本体29に張ることも可能である。樹脂製のサポート体30を設ける場合、横長のスリットが多段に形成された形態など、様々の態様を採用できる。背もたれ3は、背もたれ本体29のみで構成することも可能である。
背もたれ3が後傾すると、座2は前進する。従って、座2は可動ベース体4に前後スライド自在に取り付けられている。具体的には、図20〜図22に示すように、可動ベース体4に左右一対のスライダー36を前後動自在に装着し、左右スライダー36に座板6が前後相対動不能に装着されている。従って、座2はスライダー36と一緒に相対動する。図22に示すように、スライダー36の前進動は、弾性支持手段の一例としてのばね37(圧縮コイルばね)で弾性的に支持される。ばね37は前後のばね受け38,39で支持されており、前部ばね受け38は可動ベース体4に前後動不能に保持されており、後部ばね受け39はスライダー36で押されて前進する。
更に、左右のスライダー36の後端部には金属板製の左右横長の支持ステー40がビス41で固定されており、支持ステー40の左右両端部に上向きの受動アーム42を曲げ形成している一方、背もたれ本体29の下端部には、支持ステー40の受動アーム42に上から嵌まるポケット状の押動部(ホルダー部)43を設けている。受動アーム42の上端には、樹脂製の冠部材44を装着している。冠部材44は、押動部43への反力を分散させると共に動きを滑らかにするためのものである。
本実施形態の椅子は、着座者の凭れ掛かりによって背もたれ3がロッキングすると、支持ステー40を介してスライダー36が前進し、これにより、座2は背もたれ3のロッキングに連動して(シンクロして)前進する。
従って、本実施形態の椅子は、ネスティング可能な椅子でありながら、座2は背もたれ3のロッキングに連動して前進動する。なお、スライダー36はばね37で後退方向に付勢されているので、押動部43は受動アーム42を押す機能があれば足り、従って、ポケット状の形態にすることなく、例えば背もたれ本体29の下部の一部を厚肉化することで、押動部43として機能させることも可能である。本実施形態では、押動部43及び支持ステー40の受動アーム42が連動手段を構成している。
(6).スライド機構
次に、各部位の詳細を説明する。まず、主として図23〜図25を参照してスライド機構を説明する(図24ではばねは省略している)。既述のように、可動ベース体4には、座2が固定された左右一対のスライダー36が配置されている。
例えば図24のとおり、スライダー36は前後長手で下向きに開口した溝型になっており、左右側板36aの下端に外向きの前後フランジ36bを曲げ形成している。他方、可動ベース体4の左右側部には、スライダー36が被さる前後一対の支持突起45を設け、支持突起454上端に、軸心を作用横長にして配置されたコロ46を転動自在に嵌め入れている。コロ46はPOM樹脂のような摩擦係数が小さい樹脂で製造されており、スライダー36を軽快かつ無音で前後スライドさせることができる。
スライダー36の左右ずれは、可動ベース体4に設けた外ガイド壁47と前後の内ガイド突起48とによって規制されている。そして、外ガイド壁47と前後の内ガイド突起48とに、スライダー36の前後フランジ36bの上に位置したガイドストッパー49を突設している。このため、スライダー36は上向き移動不能で前後スライド自在に保持されている。スライダー36の前後フランジ36bの間に大きな間隔が空いている一方、前後のガイドストッパー49の間にも大きな間隔が空いている。
そこで、スライダー36の取り付けは、スライダー36を所定位置より後ろにずらした状態で、前後のガイドストッパー49軸間に手前側のフランジ36bを上から嵌め入れ、それからスライダー36を手前にずらして、フランジ36bをガイドストッパー49に下に位置させる、という手順で行われる。スライダー36のフランジ36bと可動ベース体4の底面との間にはある程度の間隔が空いており、そこで、可動ベース体4には、スライダー36のフランジ36bに近接する補強リブ9を設けている。
ばね37と前後ばね受け38,39とは1つのユニットになっており、前部ばね受け38は、手前側に位置した支持突起45の後面に設けた左右ホルダー片50にて前後左右ずれ不能に保持されている。すなわち、図25に示すように、前部ばね受け38は左右のホルダー片50で挟まれた状態で後端が前部の支持突起45に当接しているが、左右ホルダー片50に支持突起45との間に溝ができるように切欠き50aを形成する一方、前部ばね受け38には、切欠き50aに上から嵌まる横向き突起38aを設けており、これにより、後部ばね受け39は左右方向及び前後方向にずれ不能に保持されている。
また、同じく図25に明示するように、前部ばね受け38には前端を自由端とした前向き片38bを形成しており、前向き片38cの前端にストッパー爪38dを設けて、このストッパー爪38dを、スライダー36に形成した長溝52に嵌め入れている。ストッパー爪38dは、その前端面は鉛直姿勢になっており、このため、スライダー36の後退位置が規制されている。また、ストッパー爪38dの後面は後ろに行くに従って低くなった傾斜面38eになっており、このため、スライダー36を後ろから手前にずらしてセットするにおいて、前向き片38cがいったん下向きに曲がり変形してから戻り変形する。従って、スライダー36の取り付けは簡単に行える。
他方、図24,25に示すように、後部ばね受け39には、スライダー36に切り起こし形成した垂下片53が後ろから当接している。垂下片53はその下端に左右外向き凸片53aを設けた正面視逆T型になっている一方、後部ばね受け39には、垂下片53のうち下端を除いた部分を左右から挟む左右の規制片39aを設けている。このため、スライダー36と後部ばね受け39とは左右ガタ付き不能に保持されている。
後部ばね受け39には手前に延びるロッド39bが一体に形成されており、ロッド39bの先端を前後ばね受け38に設けた係合穴54に嵌め込むことにより、前後のばね受け38,39は抜け不能で相対動可能に保持されている。前後ばね受け38,39が最も離反した状態で、ばね37は予備圧縮されている(プリテンションが掛かっている。)。従って、既述のとおり、前後ばね受け38,39とばねとは1つのユニットになっており、このため、保管等の取り扱いに便宜であると共に、組み立ても簡単である。
(7).スライダーとステーと座板との関係
次に、従前の図に加えて図25,26も参照してスライダー36と支持ステー40と座板6との関係を説明する。図23(B)(C)のとおり、スライダー36の後端には後ろ向き片36dを設けて、これを支持ステー40にビス41及びナット(袋ナット)58で固定している。
支持ステー40のうちスライダー36の固定部は上向き膨出部40aになっており、上向き膨出部40aに凹み形成した段部40bにスライダー36の突片36cを固定している。このため、支持ステー40は高い剛性を保持している。なお、ナット58を使用せず、ビス41を支持ステー40に直接ねじ込むことも可能である(この場合は、支持ステー40にバーリング部を形成して、ビス41をバーリング部にねじ込むのが好ましい。)。なお、支持ステー40の膨出部40aは受動アーム42にも延びており、このため、受動アーム42の強度が格段に高くなっている。
図26に示すように、座板6の下面には、スライダー36を左右から抱持する前後一対ずつの下向き規制体59,60を設けており、前部の下向き規制体59には、スライダー36の前端面に当たる規制部59aを設けている。更に、座板6には、スライダー36の後端に当接するストッパー爪60を設けている。
ストッパー爪60は、後端を自由端とした後ろ向きの舌片61の後端に形成しており、かつ、ストッパー爪60の後面は後ろに行くる従って高くなる傾斜面60aになっている。このため、座板6をスライダー36に重ねて後ろにずらすと、ストッパー爪60はいったん上に逃げ移動してから戻り変形して、スライダー36のうち突片36cの左右外側に位置した後端面に当接し、これにより、座板6は前後左右にずれ不能に保持される。
更に、座板6の下面には、支持ステー40の前端縁に手前から嵌合する側面視鉤型のリア係合爪62を設けている。リア係合爪62は左右中間部とその左右外側との3カ所に設けており、リア係合爪62の存在によって座板6の後部は支持ステー40から上向き動不能に保持されているため、ストッパー爪60がスライダー36に係合した状態が保持されている。
敢えて述べるまでもないが、座板6の取り付け構造は様々の手段を採用できる。例えば、スライダー36や支持ステー40にビス止めすることも可能である。また、左右のスライダー36をその前部においてもステーで連結し、前部のステーに対して座板を取り付けることも可能である。
なお、図19(C)を引用して説明したように、座クッション材7は表皮材8で覆われているが、表皮材8には筒部が形成されてこれに紐が通っており、紐を絞ることで座板6に取り付けている。そして、例えば図26(B)に示すように、座2の周縁の下面には紐を嵌め込む環状溝63が形成されている。そして、紐は座板の後端部の左右中間部において縛っているが、座2の跳ね上げ状態で紐の結び目が露出すると美感を損なう虞がある。
そこで、例えば図26に示すように、座板6の後端には下向きのカバー片64を設けて、カバー片64を倒すことにより、紐の結び目の露出を防止している。カバー片64は倒した状態で座板6の下面と同一面を成すように設定しており、かつ、図示しない爪手段によって起こす不能に保持される。
(8).座の押動機構
次に、主として図28,29に基づいて、ロッキングに伴う座の押動機構を説明する。図28,29のとおり、支持ステー40における受動アーム42の上端には既述のとおり樹脂製の冠部材44を装着している。冠部材44は側面視で概ね円形に近い形態であり、受動アーム42の上端が嵌まる下向き開口溝75を設けている。
受動アーム42の上端も側面視で概ね円弧状に形成されているが、手前側に係合段部76を形成して後ろ側には切欠き77を形成しており、このため、受動アーム42の上端には首付きの頭部42aが形成された状態になっている。冠部材44には、受動アーム42の係合段に嵌合する爪部44aを形成しており、このため、冠部材44は、受動アーム42にガタ付き無く離脱不能に保持されている。
背もたれ本体29の押動部43は既述のとおりポケット状に形成されており、左右の側板43aと、左右側板の上端に繋がった天板43bと、左右側板43aの内部に一対に繋がった上下長手の中板43cとを有している。左右側板43aの前端には内向きリブ43dが形成されており、内向きリブ43dの間隔は、受動アーム42は通るが冠部材44は抜け出ない寸法に設定されている。受動アーム42の頭42a及び冠部材44は、内向きリブ43dと中板43cとの間に位置しており、受動アーム42が冠部材44を介して中板43cで押されることにより、背もたれ3のロッキングに連動して座2が前進動する。
中板43cの前面は、平面視で左右方向に真っ直ぐ伸びる平坦面になっている。このため、冠部材44をこじれのない状態で押すことができる。中板43cはこのように冠部材44をこじれなく安定良く押すために設けたものであるから、中板43cの後ろの空間は塞いでもよい。すなわち、中板43cを設けることに代えて、背もたれ本体29に段部を形成してもよい。図29のとおり、中板43cの上半分程度では後ろには空間はなくて、実質式には段部になっている。
図29に示すように、背もたれ3は上支軸17の軸心78を中心にして矢印79方向に回動し、この回動により、押動部43は下降しつつ前進する。他方、支持ステー40は前進するだけである。従って、冠部材44が押動部43の内部に相対的に上昇動することにより(中板43cで冠部材44を押す位置が高くなることにより)、ロッキングによる座2の前進動が許容されている。背もたれ3に対する体圧が解除されると、支持ステー40はばね37によって後退し、すると、押動部43が冠部材44で押されて背もたれ3は戻り回動する。
さて、人が背もたれ3に凭れかかっていない状態で、背もたれ3の上端に前向きの外力が掛かることがある。例えば、椅子を机に入り込ませた状態で、人が誤って背もたれ3の上端を後ろから押した場合などである。このような場合のためには、背もたれ3をロッキングしていないニュートラル状態で前傾不能に保持するストッパー手段を設ける必要がある。
しかるに、本実施形態では、押動部43の左右側板43aの前端に内向きリブ43dを設けたことにより、ニュートラル状態で背もたれ3に前傾させようとする外力が作用しても、内向きリブが冠部材44に手間から当たることで背もたれ3の前傾が阻止される。従って、特別の前傾阻止手段を設けることなく、背もたれ3の前傾を防止できる。この点、本実施形態の利点の一つである。
また、図30のとおり、可動ベース体4の回動軸心27と冠部材44の軸心80とが一致しているため、可動ベース体4をポケット状の押動部43に収納したものでありながら、可動ベース体4はこじれなく回動させることができる。
但し、ごく僅かの寸法(例えば1〜3mm程度だけ冠部材44の軸心80を可動ベース体4の回動軸心27から下方又は手前若しくは手前下方にずらすことも可能である。この場合は、可動ベース体4はこじれを持った状態で回動するが(すなわち支点超えした状態で回動するが)、こじれは背もたれ本体29の弾性変形によって吸収され、かつ、背もたれ3を跳ね挙げた状態で,背もたれ本体29の弾性復原力が背もたれ3が後傾し勝手に押すように作用しているため、跳ねた状態を保持するのに有効である。既述のとおり、座部5を跳ね挙げた状態では、当該座部5の重心は可動ベース体4の回動軸心27よりも後ろに位置している。
(9).第6実施形態
図31では、回転椅子に適用した第6実施形態を示している。この例では、ガスシリンダより成る脚支柱96の上端に設けた昇降ベース97に左右の支持フレーム19を設け、この支持フレーム98に、背もたれ3と可動ベース体4とを回動自在に連結している。昇降ベース97に支持部97aを設けている。背もたれ3と可動ベース体4との連結構造は上記した実施形態と同じである。脚装置1は、脚筒99に対する取り付け位置の高さを変えた2本ずつの枝足101,102を有している。このため、座部5を跳ね上げると前後にネスティングすることができる。
(10). その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、座や背もたれの形態は必要に応じて任意に設定できる。ロッキングに対して抵抗を付与するばね手段としては、トーションバーや板ばねなど各種のばねを採用できる。背もたれの後傾姿勢を制御するガスシリンダ等のロック手段を設けることも可能である。背もたれ又は座は、その外周を構成するフレーム材にメッシュ状等の可撓性シート材を張った構造とすることも可能である。
背もたれと座(可動ベース体)とを、別々の支持部材に取り付けることも可能である。第5実施形態のような固定式脚装置の椅子の場合、脚装置1を構成する上サイド部14に上向き突出した支持部材(支持部)を設け、これに可動ベース体や背もたれを取り付けることも可能である。
本願発明は椅子に具体化できる。従って、産業上利用できる。
[第1〜4実施形態]
1 脚装置
2 座
3 背もたれ
4 脚支柱(ガスシリンダ)
6 枝足
8 固定式ベース
9 支持フレーム
12 第1支軸(背もたれの傾動中心)
14 可動ベース体
15 第2支軸(座の跳ね上げ回動中心)
16 連動手段を構成する主動アーム
17 連動手段を構成する押動板
18 連動手段を構成する従動アーム
20 連動手段を構成する従動ピン
23 背板
34,35 座板
45 可動レール
51 固定レール
53 ばね
第5実施形態]
1 脚装置
2 座
3 背もたれ
4 可動ベース体
11 後足
17 上支軸
19 支持部材の一例としての支部フレーム(脚支柱)
21 可動ベース体の本体部
22 可動ベース体の角状アーム
23 角状アームのボス部
24 下支軸
29 背もたれ本体
32 背もたれの軸受け部
36 座受け体を構成するスライダー
37 ばね
40 座受け体を構成する支持ステー
42 受動アーム
43 押動部

Claims (3)

  1. 複数個を水平方向に嵌め合わせ可能な脚装置と、前記脚装置に直接に又は支持部材を介して取り付けられた背もたれと、同じく前記脚装置に直接に又は支持部材を介して取り付けられた座とを有しており、
    前記脚装置又は前記支持部材に可動ベース体が跳ね上げ自在に連結されており、前記可動ベース体に、前記座が、前記背もたれの後傾動に連動して前進するか、又は、着座した人の押し作用で前進するように取り付けられている構成であって、
    前記背もたれは、ばね手段に抗して後傾動するように前記脚装置又は支持部材に連結されている一方、前記座は、前記可動ベース体に前後動自在に取り付けられており、前記背もたれの後傾動にて前記座を前進させる連動手段が設けられている、
    ネスティング可能な椅子。
  2. 前記連動手段は、前記背もたれの後傾動にて前記座を手前に押す押動体を有しており、前記可動ベース体を跳ね上げ回動させると前記座が押動体から離反する、
    請求項1に記載したネスティング可能な椅子。
  3. 前記可動ベース体は、その回動支点が当該可動ベース体の後部かその近傍に位置する状態で前記支持部材に連結されており、前記可動ベース体のうちその回動支点より手前側の部位が前記脚装置又はこれに設けた固定式ベースで支持されている、
    請求項1又は2に記載したネスティング可能な椅子。
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