JP7023084B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本願発明は、椅子に関するものである。
椅子の一タイプとして、例えば背もたれを例にとると、前後に開口した背フレーム(背枠体)にメッシュ材を張ったタイプ(すなわち、メッシュ仕様の椅子)がある。このタイプは通気性に優れている利点や、メッシュ材が着座者の体圧によって伸び変形するため、クッション性に優れている利点がある。また、視覚的に軽快な印象を与える利点もある。
この種のメッシュタイプの椅子において、特許文献1には、背フレームを、正面視で左右外側に突出すると共に側面視では前向きに突出した左右の山形部を有する形態として、山形部の上端と垂直な軸心回りに屈曲するように構成し、山形部の頂点部は水平の軸心回りに屈曲するように構成することが開示されている(従って、山形部が変形許容部になっている。)。
この特許文献1では、非ロッキング状態で着座者の腰部でメッシュ材が押されると、メッシュ材の引っ張りによって、左右の山形部は着座者を包む方向に動く。従って、着座者が上半身を直立させて例えばパソコン操作のような執務を行うに当たって、身体の安定性を向上させることができる。すなわち、メッシュ材による着座者のホールド機能(抱持機能、包み込み機能)が向上する。
特許文献1において、背フレームの下端は座の後端に連結されており、ロッキングに際しては、座の動きと背フレームの動きとの関係により、メッシュ材が上下方向(縦長方向)に引っ張られる場合と、上下方向に弛む場合とが有り得る。メッシュが上下方向に引っ張られると、左右の山形部は外側に広がる傾向を呈して、着座者の腰が持ち上げられる。従って、着座者の身体は伸び気味になる。ロッキングに際してメッシュ材が上下方向に弛むと、メッシュ材で身体を包む傾向が助長されることになる。
他方、メッシュタイプの背もたれにおいてもランバーサポート機能を持たせることが行われており、その例として特許文献2には、背フレームが取り付いた背支柱に上下長手のランバーガイド体を取付けて、ランバーガイド体にランバーパッドを高さ調節可能に取り付けることが開示されている。この特許文献2において、ランバーガイド体は側面視で前向き凸状に湾曲している。
特表2015-519111号公報(特に図5~8) 特表2008-506486号公報
特許文献1のものは、着座者の体圧やロッキングによってメッシュ材による身体の支持状態が強制的に変化させられる。このような機構は従来は無かったことであり、快適さを大きく向上させることができるといえる。
しかし、本願発明者たちが検討したところ、改善の余地が見出された。例えば、特許文献1では、背フレームの山形部を上下3か所において屈曲させているが、メッシュ材は背フレームのみで支持されているに過ぎないため、ロッキングに際してメッシュ材が弛み気味になると、身体が沈み過ぎて却って快適さを損なうことが懸念される。
この点については、特許文献2に開示されているようなランバーサポート装置を設けて、ロッキング状態でもランバーパッドで身体を支えることが考えられる。しかし、特許文献1のように背支柱と背もたれとが相対動する場合は、特許文献2のようにランバーパッドを背支柱に取り付けると、ランバーパッドとメッシュ材との間隔が変化するため、特許文献2を特許文献1に適用することはできない。
従って、特許文献1における図5~8の椅子にランバーサポート機能を持たせる手段としては、ランバーパッドを背フレームのサイドメンバーにブラケットを介して取り付けることが考えられるが、この場合は、サイドメンバーは変形するため、ランバーパッドを安定的に保持することはできず、従って、ランバーサポート機能を持たせることはできない。結局、特許文献1の図5~8の椅子に関しては、従来の手段でランバーサポート機能を持たせることは困難である。
本願発明はこのような現状を契機にして成されたものであり、背もたれがメッシュ仕様になっている椅子を、改善された構成で提供せんとするものである。また、本願には、従来にない新規を構造を多々開示しており、これらの構造が含まれた椅子を提供することも課題たり得る。
請求項1の椅子は、
「座と背もたれを備えており、
前記背もたれは、前後開口の背フレームと、前記背フレームに取付けられたメッシュ材とを有して
前記背フレームは、背支柱に前後傾自在に連結された剛体部と、着座者に介して接近・離反するように回動可能な左右の変形許容部とを有し記メッシュ材のテンションの変化によって前記変形許容部が回動可能であり
前記メッシュ材を介して着座者の腰部又はその近くを支えるランバーパッドが、前記背フレーム材の変形許容部の回動を許容した状態で着座者の体圧を支持するように配置されている椅子であって、
着座者の体圧が前記メッシュ材に作用していない状態では、前記メッシュ材とランバーパッドとの間に間隔が空いており、着座者の体圧によって前記メッシュ材が変形してから着座者の体圧が前記ランバーパッドで支持されるようになってい」
という基本構成である。
願発明において、メッシュ材は、織地や編地のように可撓性を有して着座者の身体を支持する強度を有するものを意味している。単層品でもよいし、複層品でもよい。
そして、請求項1の発明は、上記基本構成において、
「着座者の体圧が前記メッシュ材に作用していない状態では、前記メッシュ材とランバーパッドとの間に間隔が空いており、着座者の体圧によって前記メッシュ材が変形してから着座者の体圧が前記ランバーパッドで支持されるようになっている」
という構成になっている。
請求項の発明は、請求項1と同じ基本構成において、
「前記背もたれは、ばね手段に抗して後傾動自在であり、前記メッシュ材の後ろに、前記ランバーパッドが、前記背もたれの後傾時に、前記背もたれと一緒に後傾動しつつ前記背もたれに対して相対的に前進するように配置されている」
という構成になっている。
請求項の発明は、請求項1と同じ基本構成において、
「前記背もたれを後ろから支持する後傾動自在な背支柱、並びに、前記座と背支柱とが取り付くベース部を備えており、前記背フレームの下端は、前記ベース部の後端又は座の後端に連結されている一方、
前記ランバーパッドは上下長手のパッドサポートに取付けられており、前記パッドサポートの上端部は、前記背フレームのうち背支柱との連結部近傍か又は前記背支柱の上端部に連結されて、前記パッドサポートの下端部は、前記背フレームの下端に連結されている」
という構成になっている。
請求項の発明は、請求項において、
前記パッドサポートは、全体として側面視で前向きに突出した状態に湾曲しており、前記背フレームの側面視形状の変化を許容するように曲がり変形可能になっている
という構成になっている。
請求項の発明は、請求項3又は4において、
「前記背フレームは、左右側部を構成するサイドメンバーと、上端部を構成するアッパメンバーと、下端部を構成するロアメンバーと、前記左右サイドメンバーのうちアッパメンバーよりも下方の部位に繋がったミドルメンバーとを有していて、前途ミドルメンバーは前記剛体部を構成しており、
前記サイドメンバーのうち前記ミドルメンバーとの連結部よりも下方の部位が、正面視で外向きに突出して側面視では前向きに突出した山形部となっていて、前記山形部が前記変形許容部になっており、着座者の体圧が前記メッシュ材に作用すると前記山形部が着座者の側に回動するものである一方、
前記ミドルメンバーの下端部に、前記背支柱の上端部と前記パッドサポートの上端部とが連結されている」
というものである。
請求項は独立した発明であり、
「座と後傾動自在な背もたれ、及び、前記背もたれを後ろから支持する後傾動自在な背支柱、並びに、前記座と背支柱とが取り付くベース部を備えており、
前記背もたれは、前後開口の背フレームと、前記背フレームに取付けられた撓み変形可能なメッシュ材とを有しており、
前記背フレームの下端は、前記ベース部の後端又は座の後端に連結されている構成であって、
前記メッシュ材を介して着座者の腰部又はその近くを支えるランバーパッドが、パッドサポートを介して配置されており、前記パッドサポートの上端部は、前記背フレームのうち背支柱との連結部近傍か又は前記背支柱の上端部に連結されて、前記パッドサポートの下端部は、前記背フレームの下端に連結されている」
というものである。
請求項1~5の発明では、変形許容部の回動を許容しつつ、着座者の体圧をランバーパッドで支えることができる。従って、変形許容部で着座者を包み込む機能を阻害することなく、着座者の腰部とを後ろからランバーパッドで適切に支えることができる。
変形許容部の回動を許容しつつ着座者をランバーパッドで支える構造としては、ランバーパッドをばね手段に抗して後退動するように構成することも採用できるが、請求項1のように、着座者の体圧がメッシュ材に掛かっていない状態でメッシュ材とランバーパッドとの間に間隔を空けておくと、構造を簡素化できる利点がある。
請求項において、背フレームの下端を座の後端部に直接に又は間接的に連結して、座の少なくとも後端部が着座者の体重に応じて下降動するように構成し、更に、座の後端部の下降動に比例してランバーパッドが後退動するように構成することが可能である。この場合は、メッシュ材に対する押圧力は着座者の体格(体重)に比例するため、メッシュ材の後退量は着座者の体重に比例するが、着座者の体重が重いとランバーパッドの後退量が大きくなるため、メッシュ材を着座者の体重に応じて変形させつつ、着座者のランバーパッドで適切に支持することができる。
請求項2,3の構成はロッキング機能を有する椅子に適用したものであるが、ロッキングに際してメッシュ材がたるむ傾向を呈しても、着座者の身体はランバーパッドで支持されるため、メッシュ材が過度に伸びることを防止して、身体の安定性を確保することができる。従って、快適なロッキング状態を確保することができる。
ロッキング時にランバーパッドを背もたれに対して相対動させる機構は多々想定されるが、請求項の構成を採用すると、パッドサポートと背支柱とが相対動することにより、ロッキング時にランバーパッドで着座者の身体を適切に支えることを容易に実現できる。更に、ランバーパッドの支持手段として請求項の構成を採用すると、パッドサポートの曲がり変形によってランバーパッドを前後動させることができるため、構造を一層簡単化できる。
背フレームは様々な形状を採用できるが、請求項のように、変形許容部として山形部を設けると、圧迫感をなくして、着座者の使用感を向上できる。また、山形部は、特許文献1のような手段や本願実施形態のような手段により、バラツキのない状態に変形させることを容易に実現できる。従って、実用性において優れている。
また、請求項では、背もたれの上部は背支柱との連結部よりも上に位置しているが、ロッキング状態で着座者が上半身を大きく伸ばすなどして背もたれの上部に強い体圧が掛かると、背もたれは、背支柱との連結部を支点にして後傾動する傾向を呈する。つまり、背もたれが全体的に後傾してから、更に、背支柱と連結部を支点にして後傾するという、二重ロッキング機能が発揮される。従って、背もたれの後傾角度を大きくして、リラックス機能を向上できる。
そして、二重ロッキング機能自体は特許文献1の図5~8も備えているが、本願では、パッドサポートが背もたれと一緒に回動するため、ランバーパッドで腰部を適切に支持した状態で、背もたれを二重ロッキングさせることができる。従って、身体の沈み込みを抑制して、安楽性を向上できる。
山形部のような変形許容部の変形に伴って、背フレームの上下間隔が狭まると、変形許容部による着座者のホールド機能(抱持機能)を向上できるといえる。この場合、背フレームの上下間隔が狭まるとメッシュ材の張力が低下したり弛みが発生したりするが、請求項では、背フレームの上下間隔が狭まることに伴って、パッドサポートの曲がりの程度が大きくなるため、ランバーパッドは前進する傾向を呈する。従って、メッシュ材の張力が低下したり弛みが発生したりしても、着座者の上半身を伸ばした状態に適切に支持できる。従って、着座者の身体の支持を一層適切化して、椅子の商品価値を格段に向上できる。
なお、背フレームの上下間隔が狭まることを許容しつつパッドサポートを配置する手段としは、請求項4のようにパッドサポートを曲がり変形可能な構造にすることに代えて、パッドサポートをロアメンバーに対してスライド可能に取り付けることも可能である。
実施形態のように、ランバーパッドを高さ調節できる構造にすると、ユーザーの好みに対応できるため、商品価値を一層向上させることができる。
請求項の発明は、変形許容部を備えていない椅子にも適用できるもので、請求項と同様の特徴を有している。従って、この椅子においても、非ロッキング状態又はロッキング状態において、身体を適切に支えることができる。
実施形態を示す図で、(A)は手前から見た全体斜視図、(B)は一部省略側面図、(C)は背フレームの下コーナー部の正面図である。 (A)は分離斜視図、(B)はメッシュ材とサイドカバーとの部分的な分離斜視図である。 (A)は正面図、(B)は背面図である。 (A)は平面図、(B)は後ろから見た斜視図である。 (A)は座の部分を中心にした縦断側面図、(B)は図1(C)、図7(A)及び図9(A)のY方向から見た図、(C)は同じY方向から見た分離図である。 (A)は背部の分離斜視図、(B)はヒンジ部の部分斜視図である。 (A)は背部の骨組みを示す正面図、(B)は背フレームを寝かせた状態での斜視図、(C)はサイドメンバーの部分正面図である。 (A)は分離斜視図、(B)は背フレームの上コーナー部の斜視図である。 (A)は背フレームの分離正面図、(B)はサイドカバーの背面図、(C)はロアカバーの背面図である。 (A)は背フレームとサイドカバーとの分離斜視図(サイドカバーは裏返している。)、(B)はメッシュ材の縁部の部分正面図である。 (A)は図7(C)のA-A視断面図、(B)は図7(C)のB-B視断面図、(C)は図7(C)のC-C視断面図である。 (D)は図7(C)のD-D視断面図、(E)は図7(C)のE-E視断面図、(F)は図3(A)のF-F視断面図である。 ランバーサポート部を中心にした縦断正面図である。 (A)は図13の矢印Aで指した箇所の詳細図、(B)は図13の矢印Bで指した箇所の詳細図、(C)は図13の矢印Cで指した箇所の詳細図である。 (A)は背支柱と背フレームとを下方から見た分離斜視図、(B)は背支柱と背フレームとの連結部を後ろから見た分離斜視図、(C)は背支柱と背フレームとの連結部を前から見た分離斜視図である。 (A)(B)は背支柱と背フレームとを下方から見た分離斜視図、(B)はランバーガイド体が取り付いた状態でのミドルメンバーの斜視図である。 (A)はランバーサポート装置を手前から見た分離斜視図、(B)はランバーサポート装置の一部を後ろから見た分離斜視図、(C)はランバーガイド体の部的な正面図、(D)はロック体の背面図である。 (A)(B)はランバーサポート装置を手前から見た一部省略分離斜視図、(B)はランバーサポート装置の部分的な斜視図である。 (A)はランバーサポート装置の部分斜視図、(B)はランバーパッドランバーフレームとの分離斜視図、(C)はランバーパッドの裏面図である。 (A)はランバーフレームの部分斜視図、(B)はランバーフレームと連結バーの分離斜視図、(C)はランバーパッドをランバーフレームに取り付けた状態での図19(C)のC-C視断面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、椅子の概要を、主として図1,2に基づいて説明する。本願では方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、この方向は椅子に普通に着座した人から見た状態を基準にしている。正面視は、着座者と対向した方向である。
本実施形態は、オフィスで多用されている回転椅子に適用している。この椅子は、座1と背もたれ2とキャスタ付き脚装置3とを備えている。脚装置2はガスシリンダより成る脚支柱4を有しており、図1(B)に示すように(図5(A)も参照)、脚支柱4の上端に、ベース部を構成する固定ベース5が取り付けられている。
図1(B)に示すように、固定ベース5のうち脚支柱4よりも手前の部位に、移動ベース6が左右長手の第1軸7によって連結されており(実際には、第1軸7は側面視では隠れていて見えない。図5(A)参照)。)、傾動ベース6の後端部に背支柱8が固定されている。従って、背支柱8は第1軸7を支点にして後傾動する。背支柱8は、樹脂製でもよいし、アルミダイキャスト品のような金属製であってもよい。傾動ベース6も、金属製又は樹脂製である。
背もたれ2は、前後に開口した背フレーム9にメッシュ材10を張った構造である。背フレーム9は合成樹脂製であり、上下長手の左右サイドメンバー11と、その上端に一体に繋がったアッパメンバー12と、左右サイドメンバー11の下端に連結されたロアメンバー13と、左右のサイドメンバー10の上寄り部位に繋がったミドルメンバー14とを有している。ミドルメンバー14は正面視でV形になっており、ミドルメンバー14の下端部14aと背支柱8の上端部とが、左右長手の第2軸15によって連結されている。
図2(A)のとおり、座1は、座アウターシェル16に取り付けられている。この座アウターシェル16は、メイン座アウターシェル16aと、その前部に前後スライド可能に装着されたフロント座アウターシェル16bと、メイン座アウターシェル16aの後端部に左右長手の第3軸17(図5(A)参照)を介して連結された回動式のリア座アウターシェル16cとで構成されており、メイン座アウターシェル16aが座受け体18に固定されている。
図2(A)に示すように、座受け体18の前部は、固定ベース5の前端部に左右長手の第4軸19によって連結されており、座受け体18の後部は、左右長手の第5軸20によって傾動ベース6のサイド部6aに連結されている。従って、背もたれ2が後傾すると、座受け体18は第4軸19を支点にして後傾し、これにより、座1は、背もたれ2の後傾動に連動して後傾する。但し、座1の後傾の程度は、背もたれ2の後傾の程度よりは小さい。
リア座アウターシェル16cの後端と背フレーム9のロアメンバー13とは、左右長手の第6軸21によって連結されている。そして、背フレーム9のサイドメンバー10は、請求項に記載した変形許容部の例として、側面視では前向きに突出して正面視では左右外向きに突出した山形部11aを有している。山形部11aは、側面視姿勢及び正面視姿勢が変化するように変形可能である。なお、山形部11aとして具体化している変形許容部は、回動部又は抱持部と呼ぶことも可能である。
すなわち、非ロッキング状態で、図1(B)に白抜き矢印で示すようにメッシュ材10に着座者の体圧が掛かると、山形部11aは、メッシュ材10の引っ張り作用によって着座者の身体を抱き込む方向に内向き回動する。従って、背もたれ2による身体のホールド性が高くなって、着座者の身体安定性は高くなる。従って、山形部11aは身体抱持部と呼ぶことも可能である。
背もたれ2はランバーサポート装置を備えている。ランバーサポート装置は、メッシュ材10を介して着座者の腰部を支えるランバーパッド22と、ランバーパッド22が高さ調節自在に取付けられたパッドサポート23とを有しており、パッドサポート23の上端はミドルメンバー14と背支柱8との連結部の箇所に連結されており、パッドサポート23の下端はロアメンバー13に連結されている。また、パッドサポート23は、側面視で手前に突出するように全体的には緩く湾曲している。パッドサポート23は、ランバーガイド体と呼ぶことも可能である。
着座者が背もたれ2にもたれ掛かっていない非ロッキング状態では、リア座アウターシェル16cの姿勢が一定であるとすると、パッドサポート23には上下方向の外力は作用していない。従って、着座者身体をメッシュ材10に当てると、ランバーパッド22の前後位置は変化することなく、メッシュ材10を介して着座者の体圧を支持する。
他方、山形部11aが内向きに変形すると、ロアメンバー13が下降し、また、着座者の体重により、リア座アウターシェル16cが後傾動することが有り得る。この場合は、パッドサポート23が下方に引っ張られることによってランバーパッド22か後退動するが、このランバーパッド22の後退量は、着座者の体格(体重)に比例している。
従って、着座者の体重が大きいと、メッシュ材10は後ろ向きに大きく凹み変形して山形部11cの内向き回動量も大きくなるが、ランバーパッド22は着座者の体重に比例して後退するため、着座者の身体をランバーパッドで適切に支持することができる。すなわち、メッシュ材10の伸び量に比例してランバーパッド22を後退させることにより、非ロッキング状態でも、着座者の身体を適切に支持することができる。なお、ロアメンバー13の下降動は、山形部11aの変形のみにで行ってもよいし、リア座アウターシェル16cの後傾動(座1の後端の後傾動)のみで行ってもよい。
背もたれ2が後傾すると、第2軸15は後退しつつ下降し、第6軸21も下降する。従って、第2軸15と第6軸21との間隔で変化するが、この場合、間隔が広がる場合と間隔が狭まる場合とがあり、本実施形態では間隔が狭まっている。
従って、ロッキング時にはメッシュ材10はたるみ気味になるが、第2軸15と第6軸21との間隔で狭まると、パッドサポート23の曲がりの程度が大きくなってランバーパッド22を手前に押し出すように作用する。これにより、メッシュ材10が弛み過ぎることを防止できる。その結果、身体に対するホールド性が過剰に高くなることを防止できる。また、ロッキングによってメッシュ材10に対するテンションが低下すると、サイドメンバー10の山形部11aは、自身の弾性復元力によって、原姿勢に広がり変形しようとする。
背もたれ2は、背支柱8の上端よりも上に位置した部分を有している。背もたれ2が後傾したきった状態で着座者が上半身を伸ばすなどして、図1(B)に黒抜き矢印で示すように、背もたれ2のうち背支柱8の上端よりも上に位置した上部に体圧が作用することがあるが、この場合は、背もたれ2が第2軸15を支点にして後傾し得る。すなわち、背支柱8が後傾しきってから、背もたれ2が更に後傾し得る(二重ロッキングする)。従って、高い安楽性を確保することができる。
そして、背もたれ2が第2軸15を支点にして後傾すると、背フレーム9の下端は手前に回動しようとするが、背フレーム9の下端は第6軸21によって前進動不能に規制されているため、背フレーム9の山形部11aは外側に広がり変形しようとする。また、背もたれ2が後傾動すると、図1(B)に黒抜き矢印で示すように、パッドサポート23は曲がりの程度を大きくするように変形する。これにより、ランバーパッド22は前進する傾向を呈して、着座者の腰部がしっかりと支えられる。
結局、背もたれ2は、背支柱8の後傾動による一次ロッキングと、背支柱8が後傾しきってから背もたれ2のみが後傾する二次ロッキングとを行い得るが、二次ロッキング時にランバーパッド22が前進するため、着座者の上半身を伸ばした状態に適切に支えて、高い安楽性を確保できるのである。
(2).座及びベース部の構造
以下、各部位を説明する。まず、座とベース部とを説明する。図2(A)から理解できるように、傾動ベース6は、固定ベース5の左右両側に位置したサイド部6aを有しており、サイド部6aの前端部が固定ベース5に連結されている。
図2(A)及び図5(A)に示すように、座受け体18は、その前部を構成する左右長手の部分と、左右に位置した前後長手の部分とを有しており、左右長手の部分が、ブラケット25を介して固定ベース5に連結されている。また、前後長手の部分が、第5軸20によって傾動ベース7に連結されている。
アウターシェル16には、多数の補強リブが形成されている。座アウターシェル16の上には、座インナーシェル26が配置されており、座インナーシェル26にクッション材27(図5(A)参照)が張られている。クッション材27は表皮材(図示せず)で覆われており、表皮材は座インナーシェル26に固定されている。従って、座1は、座インナーシェル26とクッション材27とで構成されているが、座アウターシェル16を座1の一部とみることは可能である。
座インナーシェル26は、メイン座アウターシェル10に固定されたメイン座インナーシェル26aを有しており、メイン座インナーシェル26aの前端に、下方に巻き込み変形可能なフロント変形部26bが一体に繋がっている。そして、フロント変形部26bの前端はフロンント座アウターシェル16bの前端が連結されている。従って、フロンント座アウターシェル16bを前後動させると、フロント変形部26bの前端が下方に巻き込まれたり戻ったりして、座1の前端位置を調節することができる。フロンント座アウターシェル16bの前後移動は、例えば図1(B)に示すレバー28によって行われる。
メイン座インナーシェル26aの後端には、ヒンジ部を介してリア回動部26cが一体に繋がっており、このリア回動部26cは、リア座アウターシェル16cに係合手段(フック手段)によって連結されている。従って、リア座アウターシェル16cとメイン座インナーシェル26aとは一緒に回動する。人が着座すると、リア回動部26cが体重に応じて後傾動し、これに伴ってリア座アウターシェル16cも後傾させることが可能である。
図5(A)に示すように、傾動ベース6の後端部と固定ベース5の後ろに延びている一方、図1(B)のとおり、背支柱8の下端には、傾動ベース6の後端部に上から重なる前向き部8aが形成されており、前向き部8aがボルト(図示せず)で傾動ベース6に固定されている。
固定ベース5の内部には、ロッキング用ばねが配置されているが、図では省略している。ロッキング用ばねは前後方向に伸縮するコイルばねであり、前端は、図5(A)に示す前部ばね受け29で支持されている。ロッキング用ばねの初期弾性力は、第1軸7と同心に設けたハンドルの回転によって調節される。
本実施形態では、固定ベース5と傾動ベース6と座受け体18と座アウターシェル16とでベース部が構成されている。但し、既述のとおり、座アウターシェル16は座1の一部とみることも可能である。なお、傾動ベース6と背支柱8とを一体品として製造することも可能である。
(3).背フレームのサイドメンバー
次に、主として図6~12を参照して背もたれ2を説明する。既述のとおり、背もたれ2は、背フレーム9とメッシュ材10とを備えている。図10(B)や図2(B)に示すように、メッシュ材10の外周縁には、樹脂テープのような縁部材34が逢着等によって固定されており、縁部材34には、上下方向に飛び飛びで係合穴35が空いている。係合穴35は角形になっているが、円形なども採用できる。なお、縁部材34は複数本に分断している。
既述のとおり、背フレーム9のサイドメンバー11は山形部11aを備えているが、例えば図7(A)や図1(A)に現れているように、サイドメンバー11は山形部11aの上にも続いており、山形部11aの上に位置した部分も左右外側に突出している。従って、サイドメンバー11の上部には、正面視で内向きに窄まったくびれ部36が存在しており、ミドルメンバー14はくびれ部36に繋がっている。
サイドメンバー11の上部とミドルメンバー14とアッパメンバー12とでループ体が構成されいてるが、このループ体は、体圧が掛かっても基本的には変形しない剛体部になっている。すなわち、微視的に見たら弾性変形するとしても、着座者が変形を感じる程には変形しない強度になっている。
例えば図10(A)から理解できるように、サイドメンバー11は、左右幅に比べて前後厚さが遥かに小さい薄型(板状)に形成されており、このため、山形部11aは側面視での形状が容易に変化するように変形する。特に、山形部11aの頂点部37は薄く形成している。従って、山形部11aは、その頂点部37を中心にして特に容易に屈曲する。また、山形部11aは、軸心回りにねじれ変形することも許容されている。曲がりとねじりとの複合した変形により、図1(B)に一点鎖線で示すような変形が許容されている。
図10(A)から理解できるように、サイドメンバー11のうち頂点部37よりも上の部位には、前向きのリブ38を形成している。リブ38は、サイドメンバー11の上端まで延びている。
(4).サイドカバー・メッシュ材の取付け構造
サイドメンバー11の前面には、サイドカバー39が固定されている。サイドカバー39は、基本的にはサイドメンバー11と同じ形状になっているが、山形部11aの上半分程度よりも上の部分は、内側面を外側にずらして、サイドメンバー11の幅寸法の6割程度の細幅に形成している。このように、サイドカバー39に細幅部を形成しているのは、当該サイドカバー39とサイドメンバー11との変形を容易にするためである。
図11(C)及び図12(E)に示すように、サイドカバー39は、ビス40でサイドメンバー11に固定されている。そして、サイドメンバー11とサイドカバー39との間に、外向きに開口した縦長溝41を上下全長に亙って形成して、縦長溝41に、メッシュ材10の縁部材34を嵌め込んでいる(図11,12参照)。
従って、サイドカバー39は、縁部材34を取り付けるための縦長溝41を形成するための手段として機能している。そして、図2(B)から理解できるように、サイドカバー39に、縁部材34の係合穴35が嵌まる係合突起42を上下方向に飛び飛びで形成している。従って、縁部材34は抜け不能に保持される。
メッシュ材10の取付けは、予めサイドカバー39をサイドメンバー11に固定した状態で行われる。そこで、係合突起42の外向き面を、先端に行くに従って背フレーム9の内部側に向かう傾斜面42aに形成している。このため、縁部材34を縦長溝41に差し込むと、縁部材34は傾斜面42aにガイドされて縦長溝41の奥まで入り込み、入り込みきると、弾性復元力によって戻り変形して、係合穴35が係合突起42に嵌合する。これにより、縁部材34は縦長溝41から抜け不能に保持される。
背フレーム9もサイドカバー39も樹脂の射出成形品であるため、型抜きできる形態でなければならないが、実施形態のようにサイドカバー39を設けると、縦長溝41や係合突起42を簡単に形成できる。
さて、くびれ部36の箇所では、メッシュ材10のテンションが縁部材34を外側に引っ張るように作用しているため、縁部材34を単に縦長溝41に嵌め入れただけの構成では、縁部材34が外れやすい。これに対して、本実施形態のように係合突起42を形成すると、くびれ部36の箇所でも縁部材34を離脱不能に保持できるため、くびれ部を有するメッシュ仕様の背もたれ2を、高い品質で提供できる。係合突起42は、サイドメンバー11に形成してもよいし、サイドメンバー11とサイドカバー39との両方に形成してもよい。
サイドカバー39も背フレーム9の一部となるものであり、従って、厳密には、背フレーム9が本体部とサイドカバー39とで構成されているというべきであるが、本実施形態では、便宜的に、背フレーム9にサイドカバー39が固定されているという表現をしている。
サイドカバー39は背フレーム9の曲がりに対して抵抗になるので、背フレーム9の変形を阻害しないように配慮している。すなわち、まず、山形部11aの箇所でサイドカバー39にスリット43を形成して、容易に変形するように配慮している。スリット43は手前側と左右外側との両方に開口している。また、既述のとおり、サイドカバー39のうち山形部11aの上半部よりも上の部分を細幅とすることにより、山形部11aの変形を容易ならしめている。
図10(A)に明示するように、サイドメンバー11には、サイドカバー39を固定するビス40がねじ込まれる筒型ボス部44を形成している。筒型ボス部44は、リブ38の箇所では、リブ38を薄くして形成されている。リブ38は、縦長溝41の奥面を規定する役割も果たしている。
背フレーム9のアッパメンバー12にはカバーは取付けられておらず、図8や図12(F)に示すように、背フレーム9のアッパメンバー12そのものに、メッシュ材10の取付け溝の一環として、上部横長溝45が形成されている。アッパメンバー12は、基本的には弾性変形しないように設定されている。上部横長溝45と縦長溝41は連通している。
例えば図8に示すように、横長溝45の左右端部に、手前に向けて広がった拡張溝部46を形成している一方、サイドカバー39の状態に、拡張溝部46に突起部47を形成している。このため、サイドメンバー11の上端が手前に浮くようなことはなくて、メッシュ材10を美麗な状態に保持できると共に、メッシュ材10の破れも防止できる。
(5).サイドメンバーとロアメンバーとの連結構造
例えば図7(B)に示すように、背フレーム9のロアメンバー13は、前向きに開口した樋状の形態であるが、内部に多数の補強リブを設けており、基本的には変形しない剛体構造になっている。ロアメンバー13の左右両端部には下向きのブラケット部13aが形成されており、ブラケット部13aは、図5(A)に示すように、リア座アウターシェル16cに第3軸17で連結されている。
例えば図7(B)に示すように、ロアメンバー13とサイドメンバー11とは、傾斜姿勢のピン50によって連結されている。ピン50は、正面視では上に行くほど背フレーム9の中央部に近づくように傾斜している。従って、サイドメンバー11の山形部11aがピン50を中心にして回動すると、山形部11aは、図1(B)の一点鎖線で示すように側面視での形状が変化すると共に、正面視での形状も変化する。
具体的に述べると、メッシュ材10に着座者の体圧が掛かると、メッシュ材10が押されて山形部11aは内側に回動して側面視での角度は小さくなり、すると、正面視での角度も僅かながら小さくなるように変形する。この変形は、ロアメンバー13が上昇することによって許容される。かつ、ロアメンバー13の上昇動は、リア座アウターシェル16cが上向きに回動することによって許容される(座1の後部も少し上向きに回動する。)。
ピン50はヒンジ手段を構成しているが、ヒンジ手段の要素として、サイドメンバー11の下端とロアメンバー13の左右両端とに、ピン50が嵌まる軸受け部51,52を設けている。実施形態では、サイドメンバー11に2つの軸受け部51を形成しているが、逆の関係にしてもよい。図6(B)及び図7(B)から理解できるように、サイドメンバー11における下方の軸受け部51は、サイドメンバー11の外周よりも内側に入り込んでおり、下方の軸受け部51の外側に、既述の縦長溝41が形成されている。
ピン50は下方から軸受け部51,52に挿入しているが、図5(B)(C)の対比から理解できるように、ピン50の抜けは、サイドカバー39に設けた突起53によって阻止されている。
ロアメンバー13には、手前からロアカバー54が重なっており、ロアカバー54は複数本のビス55(図14(B)参照)でロアメンバー13に固定されている。そして、ロアメンバー13とロアカバー54との左右中間部に、互いに嵌まり合うボス部56a,56bを形成し、パッドサポート23の下端部22aをボス部56a,56bに嵌め込んでいる。
従って、パッドサポート23の下端部22aには、ボス部56a,56bに嵌まる穴57が空いている。ビス55は、ボス部56a,56bを介してロアメンバー13にねじ込まれている。なお、パッドサポート23が嵌まるボス部は、ロアメンバー13とロアカバー54とのうち片方だけに形成してもよい。
サイドメンバー11の山形部11aは、着座者の体圧の変化によって頻繁に回動する。このため、サイドメンバー11の下端の連結部には、山形部11aの回動によるモーメントが頻繁に作用する。そこで、例えば図9(A)に示すように、ピン50と直交した姿勢の金属板製ストッパー58が、サイドメンバー11とロアメンバー13との前面に跨がる姿勢で配置されている。ストッパー58は、弾性を有する金属板で帯状に形成されており、サイドメンバー11及びロアメンバー13に形成された枠部に横ずれ不能に嵌まっている。
ストッパー58の一端部(下端部、右端部)は、ロアメンバー13に前向き突設した第1ボス体59にずれ不能に嵌まっている一方、ストッパー59の他端部(上端部、左端部)は、サイドメンバー11に前向き突設した第2ボス体60に嵌まっている。従って、ストッパー58には、第2ボス体60にスライド自在に嵌まる長溝穴61が形成されている。長溝穴61は切り開かれているが、クローズ方式の長穴であってもよい。また、ストッパー58は、サイドメンバー11にずれ不能に連結(或いは固定)してもよい。
第2ボス体60は回動規制用当たり部の一例であり、サイドメンバー11における山形部11aの内向き回動は、第2ボス体60がストッパー58における長溝穴61の底に当たることによって規制される。この場合、ストッパー59はピン50と直交した方向に長いため、山形部11aの回動によるモーメントは著しく緩和される。
図1(C)に示すように、サイドメンバー11の回動を許容するため、サイドメンバー11の下端とロアカバー54の左右側端との間には若干の隙間があり、ストッパー58の一部は隙間から露出している。しかし、隙間はメッシュ材10で手前から覆われるため、美観の問題はない。
図14(B)に示すように、ロアメンバー13とロアカバー54との合わせ面に、下向きに開口した下部横長溝62が形成されており、メッシュ材10の下端に設けた縁部材34が下部横長溝62に差し込まれている。ロアカバー54には縁部材34の係止手段は講じていないが、サイドカバー39と同様の係合突起を設けることは可能である。
図6(B)及び図9(A)において、サイドメンバー11の下端部に位置した縁部材34と、ロアメンバー13に重なった縁部材との端部を網かけ模様で表示している。この図のとおり、サイドメンバー11に設けた縁部材34とロアメンバー13に設けた縁部材34とは、屈曲部を挟んだ両側両側(ピン50の軸心の延長線の両側)において離反している。
従って、山形部11aが変形してし縁部材34に曲げ力が繰り返し作用することはなくて、縁部材34の耐久性が低下することはない。メッシュ材10は変形するが、メッシュ材10にテンションが掛かることはないため、使用しているうちに破れるといった問題は生じない。
サイドメンバー11及びロアメンバー13の軸受け部51,52は、手前側に部分的に露出しているが、これはメッシュ材10で覆われているため、ストッパー58の場合と同様に、美観の問題は生じない。
(6).パッドサポートの取付け構造
次に、主として図13以下の図面を参照してランバーサポート装置を説明する。パッドサポート23は、樹脂製又は金属板からなっていて上下に長い帯状であり、既述のとおり、側面視で手前に向けて湾曲している。正確には、上部が湾曲している。このため、上下方向に掛かった外力によって変形し得る。パッドサポート23のうち、ランバーパッド22が上下動する部分は、側面視でほぼ直線姿勢になっている。
パッドサポート23の下端部は、既述のとおりロアメンバー13に連結されている。他方、パッドサポート23の上端部は、ミドルメンバー14の下端部に連結されている。この点をまず説明する。
図14~16に示すように、背支柱8の上端に、手前に向けて斜め上向きに突出した軸受けボス部65が形成されている一方、ミドルメンバー14の下端部14aには、軸受けボス部65が入り込む軸受け凹部66が、下方及び後方に開口するように形成されている。そして、ミドルメンバー14の下端部14aと軸受けボス部65とが、第2軸15(ピン)によって連結されている。
軸受け凹部66の左右横幅は、軸受けボス部65の左右横幅よりも大きい寸法になっており、軸受けボス部65の左右側面と軸受け凹部66の左右内側面との間に、側面視角形のスペーサ67,68を挟み込んでいる。スペーサ67,68は大小2個のパーツに分離していて両者は入れ子方式になっている。小さいスペーサ68は摩擦係数が小さい部材からなっており、軸受けボス部65の外側面に当接している。大きいスペーサ67は、軸受け凹部66に回転自在に保持されており、小さいスペーサ68は、大きいスペーサ67に対して回転不能に嵌まっている。
例えば図16(A)に示すように、パッドサポート23の上端部22bは後ろ向きに曲がっており、パッドサポート23の上端部23bに左右2つの位置決め穴68が空いている一方、ミドルメンバー14における軸受け凹部66の上内面には、位置決め穴68に嵌まる左右2個の位置決めボス70が下向きに突設されている。従って、本実施形態では、パッドサポート23の上端部22bはミドルメンバー14に連結されている。
実施形態では、パッドサポート23の上端部23bは軸受け凹部66の内部において軸受けボス部65で離脱不能に保持されているため、ビスなどの固定手段は不要であり、それだけ取付け構造を簡素化できる。また、パッドサポート23は、その上端部23bが軸受け凹部66が入り込んでいることを利用して側面視で湾曲した形状にできるため、変形の容易性も確保できる。
位置決め穴68及び位置決めボス70は1個ずつでもよいが、左右2個形成すると、パッドサポート23の安定性を向上できる利点がある。また、位置決め穴68及び位置決めボス70を前後に長い形態に形成しているが、この形態も、パッドサポート23の姿勢安定性に貢献している。もとより、位置決め穴68及び位置決めボス70は、円形や角形などの様々な形状に形成できる。
第2軸15は、ミドルメンバー14の下端部14aに貫通している。従って、ミドルメンバー14の下端部14aには、第2軸15が嵌まるピン穴71が空いている。そこで、ミドルメンバー14の下端部14aにセンターカバー72を装着して、センターカバー72の左右端部72aでピン穴71を左右両側から覆っている。これにより、第2軸15は抜け不能に保持される。例えば図16に明示するように、ミドルメンバー14の下端部14aには、センターカバー72の左右端部72aが嵌まり込む凹所73を形成している。
センターカバー72は、パッドサポート23と干渉しないように正面視で門型に形成されている。そして、例えば図14(A)に示すように、センターカバー72の上端部に、軸受け凹部67に入り込む係合片72bが形成されており、係合片72bに形成した爪75が、軸受け凹部66に設けた係合バー76に上から係合している。
センターカバー72の上端縁は軸受け凹部66の上面に当接しているため、センターカバー72は抜け不能に保持されている。センターカバー72の取付けは、係合片72bの変形を利用して行われる。なお、係合バー75は、パッドサポート23の上端部22bの上向き動を規制する働きもしている。
(7).ランバーパッドと昇降機構
例えば図19,20に示すように、ランバーパッド22はエラストマーのような軟質樹脂からなっており、左右横長に形成されている。また、左右両端は丸みを帯びている。ランバーパッド22は、その後ろに配置されたランバーフレーム80に取付けられている。ランバーフレーム80は、平面視で手前に凹むように湾曲しており、左右両側の部分は開口している。従って、メガネ形になっている(なお、開口していなくてもよい。)。
ランバーフレーム80は平面視で大きく湾曲しているのに対して、ランバーパッド22はほぼ平坦状になっている。従って、ランバーパッド22は、両端支持の状態で左右両端部のみがランバーフレーム80に取付けられている。ランバーパッド22の取付け構造としては、例えば図19(B)(C)や図20に明示するように、ランバーフレーム80に外向きに突出した係合爪81を多段に形成する一方、ランバーパッド22には、係合爪81が入り込むポケット部82を形成している。
例えば図20(A)(C)に明示するように、ランバーフレーム80の下端はジョイントバー83で連結されている。ジョイントバー83には、最下端の係合爪81に引っ掛かりに係合するフック部84を形成している。ジョイントバー83の存在により、ランバーフレーム80の広がり変形を防止している。ランバーパッド22は、着座者の体圧が掛かると、後ろに凹むように伸び変形し得る。
例えば図17,18に示すように、ランバーフレーム80の左右中間部には、リブの群からなるガイド壁部85が形成されており、左右のガイド壁部85の間に、パッドサポート23を抱持する昇降ガイド体86が配置されている。パッドサポート23は昇降ガイド体86の前面に位置しており、昇降ガイド体86に、パッドサポート23の前面側に位置した左右の係合爪87を設けている。
係合爪87は下端が自由端になっており、下端部は、内向に突出した山形になっている。他方、パッドサポート23に、係合爪87がその弾性に抗しての変形によって係脱する左右の凹凸部88が前向きに突設されている。
(8).ランバーパッドのロック機構
更に、昇降ガイド体86の手前にはロック体89が配置されており、ロック体86は、左右のビス90により、ランバーフレーム80のガイド突部85に固定されている。ロック体86と昇降ガイド体86との間にはある程度の間隔(数mm)が空いており、ロック体89及びランバーフレーム80は、昇降ガイド体86及びパッドサポート23に対してある程度の寸法だけ前後動し得る。
また、図18(B)(C)のとおり、ロック体86と昇降ガイド体86と間には、左右のばね(コイルばね)91が配置されている。従って、ロック体86は、昇降ガイド体86及びパッドサポート23から離反する方向に付勢されており、ランバーパッド22に着座者の体圧が掛かると、ロック体86はパッドサポート23に密着する。ロック体86と昇降ガイド体86とには、ばね受け92を形成している。なお、コイルばね91に代えて、ゴム等の他の弾性体を使用してもよい。
そして、例えば図18(A)や図17(C)から理解できるように、パッドサポート23に、その縦長中心線を挟んだ両側に、前向きリブからなる側面視角形のロック溝93を他段に形成している一方、図18(A)や図17(D)のとおり、ロック体86の後面には、左右の係合溝93の間に位置した縦長リブ94と、縦長リブ94から外向きにはみ出た上下のロック爪95とを形成している。
ロック溝93の上下ピッチは凹凸部88のピッチと同じであり、上下のロック爪95の間隔は、ロック溝93及び凹凸部88のピッチの整数倍になっている。ロック爪95とロック溝93とが嵌まり合うと、ランバーフレーム80及びランバーパッド22は上下動不能に保持される。
他方、ランバーパッド22に着座者の体圧が掛かっていない状態では、ロック爪95はロック溝93から離脱しているため、係合爪87を弾性変形させて任意の高さに調節することが軽い力で行われる。従って、本願実施形態では、ランバーパッド22は、高さ調節の容易性を損なうことなく、着座者の体圧によってずれ動くことを確実に防止できる。
パッドサポート23の上端部は、背支柱8の軸受けボス部65に連結することも可能である。また、ランバーパッド22はランバーフレーム80に対して両端支持の状態で取付けられているが、ランバーフレーム80に左右長手の身体受け部を一体に形成してもよい。この場合は、ランバーフレーム80とランバーパッド22とが一体化することになる。ランバーパッド22の高さ調節機構及びロック機構とも、他の様々な構造を採用できる。
本実施形態では、サイドメンバー11に山形部11aを形成して変形許容部と成したが、背もたれの左右側部が全高に亙って水平回動する形態も採用可能である。また、背もたれの一部に変形許容部を設ける場合、山形でなくて角形や台形などの形態とすることも可能である(但し、台形は山形の一種と見ることができる。)。
また、変形許容部を変形させる手段としては、特許文献1のような3つのヒンジ部を採用することも可能であるし、鉛直軸回りに回動する上下のヒンジ部の箇所で屈曲させることも可能である(この場合は、側面視での曲がり角度は変化しない。)。
更に、ランバーパッドやパッドサポートの形態も、その機能を有する範囲で種々の形態を採用できる。例えば、パッドサポートは、パイプ状や樋状などの形態とすることも可能である(パッドサポートを左右2本の部材で構成することなども可能である。)。
本願発明は、椅子に具体化できる。従って、産業上利利用できる。
1 座
2 背もたれ
5 ベース部を構成する固定ベース
6 ベース部を構成する傾動ベース
7 背支柱の傾動支点となる第1軸
8 背支柱
9 背フレーム
10 メッシュ材(身体支持材)
11 サイドメンバー
11a 変形許容部としての山形部
12 剛体部を構成するアッパメンバー
13 ロアメンバー
14 剛体部を構成するミドルメンバー
15 第2軸
16 ベース部を構成する座アウターシェル
22 ランバーパッド
23 パッドサポート
65 背支柱に設けた軸受けボス部
66 ミドルメンバーの下端部に設けた軸受け凹部

Claims (6)

  1. 座と背もたれを備えており、
    前記背もたれは、前後開口の背フレームと、前記背フレームに取付けられたメッシュ材とを有して
    前記背フレームは、背支柱に前後傾自在に連結された剛体部と、着座者に介して接近・離反するように回動可能な左右の変形許容部とを有し記メッシュ材のテンションの変化によって前記変形許容部が回動可能であり
    前記メッシュ材を介して着座者の腰部又はその近くを支えるランバーパッドが、前記背フレーム材の変形許容部の回動を許容した状態で着座者の体圧を支持するように配置されている椅子であって、
    着座者の体圧が前記メッシュ材に作用していない状態では、前記メッシュ材とランバーパッドとの間に間隔が空いており、着座者の体圧によって前記メッシュ材が変形してから着座者の体圧が前記ランバーパッドで支持されるようになっている、
    椅子。
  2. 座と背もたれを備えており、
    前記背もたれは、前後開口の背フレームと、前記背フレームに取付けられたメッシュ材とを有して、
    前記背フレームは、背支柱に前後傾自在に連結された剛体部と、着座者に介して接近・離反するように回動可能な左右の変形許容部とを有して、前記メッシュ材のテンションの変化によって前記変形許容部が回動可能であり、
    前記メッシュ材を介して着座者の腰部又はその近くを支えるランバーパッドが、前記背フレーム材の変形許容部の回動を許容した状態で着座者の体圧を支持するように配置されている椅子であって、
    前記背もたれは、ばね手段に抗して後傾動自在であり、前記メッシュ材の後ろに、前記ランバーパッドが、前記背もたれの後傾時に、前記背もたれと一緒に後傾動しつつ前記背もたれに対して相対的に前進するように配置されている、
    子。
  3. 座と背もたれを備えており、
    前記背もたれは、前後開口の背フレームと、前記背フレームに取付けられたメッシュ材とを有して、
    前記背フレームは、背支柱に前後傾自在に連結された剛体部と、着座者に介して接近・離反するように回動可能な左右の変形許容部とを有して、前記メッシュ材のテンションの変化によって前記変形許容部が回動可能であり、
    前記メッシュ材を介して着座者の腰部又はその近くを支えるランバーパッドが、前記背フレーム材の変形許容部の回動を許容した状態で着座者の体圧を支持するように配置されている椅子であって、
    前記背もたれを後ろから支持する後傾動自在な背支柱、並びに、前記座と背支柱とが取り付くベース部を備えており、前記背フレームの下端は、前記ベース部の後端又は座の後端に連結されている一方、
    前記ランバーパッドは上下長手のパッドサポートに取付けられており、前記パッドサポートの上端部は、前記背フレームのうち背支柱との連結部近傍か又は前記背支柱の上端部に連結されて、前記パッドサポートの下端部は、前記背フレームの下端に連結されている、
    子。
  4. 前記パッドサポートは、全体として側面視で前向きに突出した状態に湾曲しており、前記背フレームの側面視形状の変化を許容するように曲がり変形可能になっている、
    請求項3に記載した椅子。
  5. 前記背フレームは、左右側部を構成するサイドメンバーと、上端部を構成するアッパメンバーと、下端部を構成するロアメンバーと、前記左右サイドメンバーのうちアッパメンバーよりも下方の部位に繋がったミドルメンバーとを有していて、前途ミドルメンバーは前記剛体部を構成しており、
    前記サイドメンバーのうち前記ミドルメンバーとの連結部よりも下方の部位が、正面視で外向きに突出して側面視では前向きに突出した山形部となっていて、前記山形部が前記変形許容部になっており、着座者の体圧が前記メッシュ材に作用すると前記山形部が着座者の側に回動するものである一方、
    前記ミドルメンバーの下端部に、前記背支柱の上端部と前記パッドサポートの上端部とが連結されている、
    請求項3又は4に記載した椅子。
  6. 座と後傾動自在な背もたれ、及び、前記背もたれを後ろから支持する後傾動自在な背支柱、並びに、前記座と背支柱とが取り付くベース部を備えており、
    前記背もたれは、前後開口の背フレームと、前記背フレームに取付けられた撓み変形可能なメッシュ材とを有しており、
    前記背フレームの下端は、前記ベース部の後端又は座の後端に連結されている構成であって、
    前記メッシュ材を介して着座者の腰部又はその近くを支えるランバーパッドが、パッドサポートを介して配置されており、前記パッドサポートの上端部は、前記背フレームのうち背支柱との連結部近傍か又は前記背支柱の上端部に連結されて、前記パッドサポートの下端部は、前記背フレームの下端に連結されている、
    子。
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JP2015519111A (ja) 2012-05-04 2015-07-09 株式会社イトーキ 椅子、特に事務用椅子

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