JP4198014B2 - ランバーサポート付き椅子 - Google Patents

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Description

本願発明は、ランバーサポート付き椅子に関するものである。
人が椅子に腰掛けて作業等を行う場合、腰椎が後方から的確に支持されていると、腰椎や脊椎への負担が軽減されて(すなわち無理のない正しい姿勢になって)疲れにくい。そこで、背もたれに、主として腰椎を集中的に支持するためのランバーサポートを設けることが行われている。
しかし、人の体格は様々で腰椎の高さが異なっており、また、腰や背中のうちどの部分を集中的に支えるかについて好みの違いがある。そこで、ランバーサポートを高さ調節可能に支持することにより、体格や好みに応じたランバーサポート機能を実現することが図られている。
例えば、特許文献1では、背もたれを、合成樹脂製の背もたれ板の前面にクッション材が張られた構造とした場合において、背もたれ板のうち着座者の腰に相当する部分にスリットを形成することによって部分的に突出し得る変形許容部を形成し、この変形許容部の裏側にランバーサポート(公報では突出部材と称している)を配置し、このランバーサポートを背支稈で高さ調節可能に支持することが記載されている。
他方、特許文献2では、ハンドルの回転操作によってランバーサポートを上下動させることが記載されている。
特許第3038174号公報 実公昭62−7161号公報
特許文献1の背もたれは、図示されてはいないが裏カバーを備えており、ランバーサポートを上下調節するに際しては裏カバーを取り外さなければならない(段落0006参照)。
しかし、ランバーサポートの高さ調節のたびにいちいち裏カバーを取り外すのは厄介極まりない。また、特許文献1のランバーサポートは正面視又は背面視で背支稈と重なり合う大きさでであるため、たとえ裏カバーを取り外しても、何らかの道具を使用しないとランバーサポートを上下動させるのは難しく、このことが高さ調節の厄介さを助長していると言える。
ところで、近年のオフィスにおける家具類の使用形態として、営業マンのようにオフィスに殆どいない人については、自席を持たず出社時には空いている机や椅子を使用するフリーアドレス(或いはノンテリトリアル)と呼ばれる方式が広がっており、この場合は、椅子を不特定の人が使用することになる。また、空間をブースで仕切ってデスクやパソコンを時間貸しするサービスも多く見られ、この場合も、椅子は不特定の人が使用することになる。
椅子を使用する人の立場からすれば、ランバーサポートの高さを自分の体格や好みに応じて高さ調節したいが、特許文献1のように一々裏カバーを取り外さないとランバーサポートを高さ調節できない構成では、不特定人が使用する椅子においては、ランバーサポート機能は事実上、存在しないに等しいと言える。
他方、特許文献2のようにハンドル(或いはレバー)の操作でランバーサポートを高さ調節するものにおいては、着座した状態で簡単にランバーサポートを高さ調節できるので、ランバーサポート機能を発揮できるという利点はあるが、構造が複雑化するためのコストが嵩むという問題がある。
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
ところで、従来は、ランバーサポートはカバー等で隠すべきであって人目に触れるように露出させるべきでないという考え方が根底にあったと言える。これに対して本願発明者は疑問を呈し、本願発明を完成させるに至った。
本願発明は、着座者の背及び腰部が当たる背もたれと、前記背もたれのうち着座者の腰に当たる部分を前向きに押し出すランバーサポートと、前記ランバーサポートをその後ろから高さ調節可能に支持するバックフレームとが備えられており、前記ランバーサポートは人が手で自在に上下動させ得る状態にバックフレーム支持されている、という椅子に関する。
そして、前記バックフレームは、前記背もたれの左右中間部又はその近傍箇所において上下に延びるセンターメンバーと該センターメンバーの上端部に固着された左右長手のアッパーメンバーとで略T字状になっており、前記背もたれは、その上部がバックフレームのアッパーメンバーに固定されて下端部はバックフレームのセンターメンバーに上下動可能で前向き離反不能に取り付けられている一方、前記ランバーサポートは、前記バックフレームのセンターメンバーで後ろから上下動自在に支持されていると共に、前記バックフレームにおけるセンターメンバーの左右外側にはみ出した露出部を有する左右横長の形態であり、着座者は手を後ろに回して前記露出部に手を当ててランバーサポートを直接に上下動させ得るようになっている。
本願発明によると、ランバーサポートが背もたれの裏側に露出していることにより、人はランバーサポートの高さ位置を簡単に調節することができる。このため、腰椎や脊椎を人の体格や好みに応じて支持することをごく簡単に行うことができる。
従って、例えば執務状態とロッキング状態とでランバーサポートの高さ位置を変えるというようなことも極めて簡単に行える。もちろん、不特定の人が使用する椅子としても好適である。ランバーサポートが露出していることにより、使用者は一瞥しただけでランバーサポート機能付きの椅子であることを把握できるという点でも優れている。
また、人はランバーサポートに直接に手を当てて高さ調節するものであり、ハンドル類(或いはレバー類)や連動機構は必要ないため、ランバーサポート機能を設けたことに起因して椅子の製造コストがアップすることを回避できる。
更に、ランバーサポートを人に積極的に視認せしめることにより、従来の椅子にない斬新さを確保することができて、デザイン的にも優れたものとすることが可能になる。見方を変えて述べると、従来の椅子における背部の背面は変化に乏しい形態であったが、本願発明のようにランバーサポートを背部の外観構成部材として採用することにより、デザインの多様性を格段に広げることができると言える。
また、着座した状態でランバーサポートを高さ調節できるため、ランバーサポートの高さを自分に最適に合わせることをごく簡単に行える。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).第1実施形態(図1〜図19)
図1〜図19では第1実施形態を示している。まず、図1〜図4に基づいて概要を説明する。図1は椅子を前方から見た全体斜視図、図2は椅子を後方から見た全体斜視図、図3は部分的な背面図、図4は背部を構成するバックフレームとバックカバーとの分離背面図である。
(a).概要
本発明はいわゆる回転椅子に適用しており、図1や図2に示すように、椅子は、脚装置1と支基部2と座部3と背部4と肘装置5とを備えている。脚装置1は、先端にキャスター6を設けた枝足部7と、枝足部7の中心部に高さ調節自在に設けた脚支柱(ガスシリンダー)8とを備えている。
他方、支基部2は、脚支柱8の上端に固定したベース9を備えており、このベース9で座部3を支持している。詳細は省略するが、座部3は座板(座インナー板)の上面にクッション材を張った構造になっており、後傾動及び後退動可能に支持されている。
ベース9には、背部4が取り付く揺動アーム10を後傾動自在に取り付けている。本実施形態の揺動アーム10は、ベース9の側方から後方に延びるサイドメンバー10aとその後端を一体に連結するリアメンバー10bとで平面視コ字状に形成している(もちろん、他の形態でも良い)。ベース9の内部には、揺動アーム10の後傾動を弾性的に支持するばね手段を設けている
詳細は省略するが、座部3と揺動アーム10とは軸によって相対回動可能に連結されており、このため、背部4が後傾動すると座部3も後退動しつつ後傾動する(すなわち、座部3と背部4とがシンクロする)。肘装置5は肘支柱11とこれに高さ調節自在に取り付けた肘当て12とを備えており、肘支柱11は揺動アーム10に固定されている。
背部4は、着座した人の身体を受ける背もたれ13と、この背もたれ13を後方から支持するバックフレーム14と、バックフレーム14と背もたれ13との間に介在させたランバーサポート15とを備えている。
バックフレーム14は、背もたれ13の縦長中心線16に近い位置で上下に延びる左右2本のセンターメンバー(支柱部)14aと、その上端部に固着した左右長手のアッパーメンバー14bとで略T字状に形成されており、センターメンバー14aは揺動アーム10のリアメンバー10bに固着されている。センターメンバー14aは丸パイプからなっており、アッパーメンバー14bは断面コ字状になっている(L字状でも良い)。
バックフレーム14は金属製であり、合成樹脂製のバックカバー18で裏側から覆われている。バックカバー18は揺動アーム10のリアメンバー10bも覆っており、このため、バックカバー18は背面視において略横向きH字状の形態になっている。そして、ランバーサポート15は、バックカバー18の左右外側にはみ出るように横長に形成されている。以下、図5以下の図面を参照して背部4の詳細を説明する。
(b).背もたれの基本構造
まず、図5〜図7に基づいて、背もたれ13の基本構造を説明する。図5は背部4の全体的な縦断側面図であり、この図から理解できるように、背もたれ13は、合成樹脂製の背インナー板(背もたれ板)20とその前面に張ったクッション材21とを備えている。背インナー板20は平面視で前向き凹状に緩く湾曲している。
背インナー板20は、その上部側の30%程度を占める剛体部20aと、それよりも下方の部分を占める変形許容部20bとから成っている。剛体部20aは、上部に行くほど深さが浅くなる前向き凹状に形成されており、このため、剛体部20aの下端は変形許容部に対してオーバーハング状に後ろ向きに張り出している(すなわち段違い状になっている)。
剛体部20aの内部には、補強及びクッション材21の安定的支持のため、水平方向及び上下方向に延びる多数のリブ22が一体に形成されている。言うまでもないが、剛体部20aは着座した人の体圧がかかっても弾性変形しない。
変形許容部20bは板状であり、図6(A)の背面図に示すように、多数のスリットを形成することにより、ランバーサポート15によって容易に曲げ変形させ得るようになっている。また、着座した人の体圧が掛かることによっても多少は撓み変形可能となっている。
変形許容部20bに形成するスリット群の具体的な形態として、背もたれ13及び背インナー板20の縦長中心線16を挟んで対称状に延びる上向き開口コ字状のメインスリット24aと、メインスリット24aに連続した状態で左右方向に延びる第1補助スリット群24bと、メインスリット24aで囲われた内側に独立して形成された左右長手の第2補助スリット群24bと、メインスリット24aの左右外側において背インナー板20の端面に開口するように形成された左右長手の第3補助スリット群24dとを形成している。
背インナー板20とクッション材21とは、図7に示す表皮材25で全体が覆われている。すなわち、図7は表皮材25の背面図であり、表皮材25は背インナー板20とクッション材21とを収納できるように袋状に形成されている。表皮材25は、背インナー板20及びクッション材21を収納できるように裏側をT字状に開口しており、縦長の開口部にファスナー26を設けている。
表皮材25の開口部はバックカバー18で隠れるので美観を損なうことはない。表皮材25の開口部のうち横長の部分にファスナーやホック等の閉じ手段を設けることも可能である。
表皮材25は全体を同一色となしても良いし、表側と裏側とを別色とすること(例えば表側はブルーやグリーン、レッド、エンジのような明るい色とし、裏側はクロやグレーのような落ちついた色とする)も可能である。表と裏とで色を変える場合の態様として、図7に一点鎖線27で境界で示している(色の境界27は背もたれ13の側面に位置させても良い)。
表皮材25は、表側と裏側とで素材を変えることも可能である。もちろん、色と素材との両方を変えることも可能である。また、表皮材25の素材は各種の布やレザー類など、様々のものを使用できる。
一般に、背部が後傾動するロッキング椅子では、背部の背面は合成樹脂製のカバーで構成されていることが多いが、これでは冷たい感じがすることが多い。また、背部の全体をレザーで覆って、背支柱等の機構部をレザーで囲っている椅子も存在するが、これでは変化に乏しい。
これに対して本実施形態のように、背もたれ13の全体を表皮材25で包みつつ、その裏側にバックフレーム14やバックカバー18を配置すると、柔らかくて温かい印象は保持しつつ変化のあるデザインを実現することができる。換言すると、柔らかな(或いは優しい)印象とメカニカルな印象とを人に同時に与えることのできるデザインとすることができる。
(c).バックフレームへの背インナー板の取り付け
次に、図8〜図13も参照して、バックフレーム14への背インナー板20の取り付け構造を説明する。図8は表皮材25及びバックカバー18並びにクッション材21を省略した状態での背面図、図9は分離斜視図、図10は図3のX-X 視断面図、図11は図10のXI−XI視断面図、図12は図8のXII-XII 視断面図、図13は図12のXIII-XIII 視断面図である。
バックフレーム14におけるセンターメンバー14aの上端部はアッパーメンバー14bよりも上方に突出している一方、図10及び図11に示すように、背インナー板20の剛体部20aには、センターメンバー14aの上端部が下方から嵌合する筒部(穴部)29が形成されている。筒部29は裏側に開口した横溝穴30で分断されている。これは肉厚を均等化するためである。
バックフレーム14におけるアッパーメンバー14bの上片は、背インナー板20における剛体部20aの下面(段差面)31に重なっており、アッパーメンバー14bの左右両端部の上片を、背インナー板20の剛体部20aに、上下長手のビス32とこれに螺合するナット(六角ナット)33とで締結している。背インナー板20の剛体部20aには、ナット33を裏側から嵌め込むナット保持穴34が空いている。ナット保持穴34には、ビス32を逃がすための遊び穴35が連通している。
図9では、アッパーメンバー14bを背インナー板20に締結するためのビス32が挿通する穴を符号36で示している。なお、ナット33は四角形のものを使用してもよい。また、ナット33を使用せずに、剛体部20aに形成された穴にタッピンねじ等の自己穿孔式ビスをねじ込むことによってアッパーメンバー14bを剛体部20aに締結することも可能である。
バックフレーム14における2本のセンターメンバー14aが背インナー板20の剛体部20aに嵌合し、しかも、バックフレーム14のアッパーメンバー14bがビス32で背インナー板20の剛体部20aに締結されているため、背インナー板20は剛体部20aの箇所でアッパーメンバー14bに強固に締結される。
図12に示すように、剛体部20aの下面のうち左右両側の部位には、バックフレーム14のアッパーメンバー14bを前後ずれ不能に保持する下向きのリブ35を形成している。このため、背インナー板20はバックフレーム14に対してより強固に取り付けられる。なお、バックフレーム14はバックカバー18で覆われ、また、横溝穴30やナット保持穴34、遊び穴35は表皮材25で覆われるので美観の悪化は生じない。
例えば図5に示すように、背インナー板20の上部に後ろ向きに突出する剛体部20aを設けたことにより、バックフレーム14のセンターメンバー14aと背インナー板20の変形許容部20bとの間にある程度の空間(隙間)が開く。そして、この空間にランバーサポート15を配置することができる。
本実施形態のようなバックフレーム14を使用する場合、背インナー板20の上部に後ろ向きに張り出したリブを形成し、このリブにバックフレーム14の上部をねじ止め等で固定しても良いのである。
図5や図9から容易に理解できるように、背インナー板20の下端部でかつ左右中間部の裏面には、側面視下向き鉤状のフック38をビス38a(図5参照)で締結している一方、バックフレーム14のアッパーメンバー14bの下端部には、フック38が引っ掛かり係合する係合バー39を溶接等によって固着している。
フック38は表皮材25の外面に重なっている。このため、表皮材25には特段の加工を施す必要がない。フック38の基部(取付け部)を表皮材25で覆ってもよい。この場合は、表皮材25にはフック38が露出する穴を開けることになる。
フック38は上下に長く延びており、このため、背インナー板20の変形許容部20bはバックフレーム14から離反不能に保持されると共に、その変形が許容される。
なお、フック38は背インナー板20に一体成形しても良い。フック38はバックフレーム14におけるセンターメンバー14aの左右外側に2個配置することも可能であるが、背インナー板20の変形許容部20bを平面視でねじるように容易に変形させ得るためには、本実施形態のように左右のセンターメンバー14aで挟まれた中間部に1個だけ配置するのが好ましい。
(d).ランバーサポート
次に、図5,図6(B)、図9に加えて図14〜図17も参照してランバーサポート15について説明する。図14はバックカバー18を省略した状態での平断面図、図15のうち(A)は要部背面図(バックカバー18は表示している)、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)はランバーサポート15の部分的な背面図、図16は図6(B)の XVI-XVI視での断面図、図17は図3のXVII−XVII視断面図である。
ランバーサポート15は、既述のとおりバックカバー18の縦長部分から左右外側にはみ出るように横長の形態であり、背面視で左右両端部は円弧状に形成されており、また、側断面は前向き凸状(後ろ向き凹状)に形成されている。
図14に示すように、本実施形態では、ランバーサポート15の左右両端部が背インナー板20の変形許容部20bに当接するように設定している。このため、背インナー板20の変形許容部20bは平面視での曲率が小さくなるように変形することが可能であり、このためクッション性・フィット性に優れているといえる。
もちろん、ランバーサポート15をその左右全長にわたって背インナー板20に当接させたり、或いは、中間部のみを背インナー板20に当接させたりすることも可能である(後者の場合は、ランバーサポート15のうちバックカバー18から外側に露出した部分は操作用摘まみ部としてのみ機能する。)。左右中間部と左右両端部との2ヶ所を背インナー板20の変形許容部20bに当たるというような飛び飛び状の支持態様も採用できる。
ランバーサポート15の後面には、バックフレーム14のセンターメンバー14aに手前側から嵌まる側面視半円状の上下ガイド部41を形成している。この場合、ランバーサポート15の上下動をスムースに行えるようにするため、各ガイド部41とセンターメンバー14aとの間には合成樹脂製のスライダー42を介在させている。
スライダー42は押さえ金具43及びビス44でランバーサポート15のセンターリブ45に締結している。もちろん、スライダー42はランバーサポート15に直接締結しても良い。スライダ42は上下分離方式又は左右分離方式でも良い。
ランバーサポート15はバックカバー18の左右外側にはみ出た露出部を有するため、人は着座したまま両手を後ろに回してランバーサポート15の露出部に手を当てることができ、このため、着座したままでランバーサポート15の高さを頗る簡単に調節することができる。
図4の(A)ではランバーサポート15は最も下降しており、(B)では中途部まで上昇させている。敢えて述べるまでもないが、ランバーサポート15は、背インナー板20とセンターメンバー14aとで挟まれているため、ずり落ちるようなことはない。もちろん、ランバーサポート15とセンターメンバー14aとの当接面に細かい凹凸を形成するなどした高さ保持手段を設けても良い。
本実施形態のようにランバーサポート15の前面が側断面前向き凸状に湾曲した形態であると、ランバーサポート15の露出部を掴みやすいため、高さ調節をより一層容易に行える利点がある。
また、ランバーサポート15を本実施形態のように板状でかつ側断面凹状の湾曲した形態に形成すると、リブ効果で断面係数が格段に大きくなることにより、前後方向の外力に対する曲げ抵抗が著しく高くなるため、肉厚を厚くすることなく必要な強度を確保できる利点がある。
図16では、ランバーサポート15のうち人が手で触って操作する部分の側断面形状を示してい。このうち(A)に示す例では、等しい厚さで撓んだ円弧状に形成しており、(B)に示す例では、後向きの張り出し部15′を形成している。このため、(B)の例では上下両面が平坦状になっている。
(A)のような形状でも良いが、(B)のような断面形状にすると、上下動操作するに際して指の引っ掛かり代が大きくなる。その結果、掴み易くなって上下動操作を行いやすいと言える。図16(A)に一点鎖線で示すように、ランバーサポート15の背面に横長又は縦長等のリブ15dの群を形成しても良い。人の手が触れる部分に高さの低いリブ群を形成しても良い。
ランバーサポート15は、図17(A)に示すようにその端部を平面視で点接触状態で表皮材25に当ててもよいが、この場合は接触面積が小さいため、ランバーサポート15を頻繁に上下動操作すると、表皮材25の材質によっては、表皮材25が擦られてテカリが生じたりケバ立ったりする虞が懸念される。
他方、図17(B)に示すように、ランバーサポート15の端部15eを平断面視でカールさせると共に、平坦部を形成して表皮材25に面接触させることも可能であり、このように形成すると、表皮材25の単位面積当たりの押圧力が小さくなるのでテカリやケバの問題は全く又は殆どなくなり、その結果、素材選択の自由性を向上できる利点がある。
図14に示すように、ランバーサポート15の左右中間部は前向き凹状に凹んでおり、凹みを符号15fで示している。勿論、凹み15fを形成せずに滑らかに延びる形状であっても良い。
(e).バックカバーの取り付け
図18に示すように、本実施形態では、バックカバー18は、その上部をバックフレーム14のアッパーメンバー14bにビス48で固定すると共に、その縦長部をバックフレーム14のセンターメンバー14aに固定したブラケット47にビス48で固定している。
バックカバー18にはビス48をねじ込むめの筒部49を一体に形成している。図9では、ビス48の挿入穴を符号50で表示している。バックカバー18の下部を揺動アーム10のリアメンバー10bにもビスで締結してもよい。
本実施形態では、バックフレーム14に予めバックカバー18を取り付けておいてから、バックフレーム14に背もたれ13を取り付けてビス48で固定することになる。ビス48のねじ込みを許容するため、図12に示すようにバックカバー18の上部には切欠き18aを形成しているが、この切欠き18aは人目に触れることはないので美観の問題はない。
椅子の組み立てにおいてカバー類は一般に最後に取り付けられており、このため、の取り付け手段としては、合成樹脂の爪の弾性を利用したスナップ方式が多い。しかし、このようなスナップ方式の取り付け手段では、取り外しが面倒であり、また、取り付け強度に劣る問題がある。
これに対して本実施形態のように予めカバー18をバックフレーム14等のフレーム類にねじ止めしておく方法を採用すると、カバー18の取り外しを簡単に行えると共に、取り付け強度も向上できる利点がある。より正確に述べると、バックフレームを下方から挿入したビスで背インナー板に締結したことにより、ビスが人目に触れることを露出することを防止できるため、バックカバー18を予めバックフレーム14にビスで固定しておくことが可能になったのである。
本実施形態のように、背インナー板20の上部を後方に張り出し剛体部20aとして、この剛体部20aにバックフレーム14を取付けると、バックカバー18の背面を剛体部20aの背面に揃えた状態でありながらバックフレーム14のセンターメンバー14aと背インナー板20の変形許容部20bとの間にランバーサポート15を配置できる空間が空くため、ランバーサポート15をバックカバー18の左右外側に露出させた形態でありながら、全体としてすっきりとしたデザインとすることができる利点がある。
(f).まとめ
次に、図19も参照して本実施形態の利点を説明する。図19の(A)(B)は比較例(従来例)を示しており、この背インナー板20′は合成樹脂で平断面前向き凹状に形成されている。なお、断面表示(平行斜線)は省略している。
一点鎖線Bで示すのは人の腰部背面の平面視での簡略プロフィールであり、太った人は左右横幅及び曲率とも大きく、このため、背インナー板20′の左右両側部に強く当たる傾向を呈する。他方、痩せた人は左右横幅及び曲率とも小さくて、背インナー板20′の左右中間部に強く当たる傾向を呈する。
そして、従来のランバーサポート機構では、背インナー板20′の平断面形状はあまり変化しないため、太った人は左右の脇腹寄りの箇所において突っ張り感を受け、逆に、痩せた人は腰椎又は脊椎の箇所に突っ張り感を受ける傾向がある。このため、いずれにしてもフィット性が不十分である。
これに対して本実施形態では、背インナー板20の変形許容部20bはスリット群24の存在によって平断面形状が大きく変形可能であり、しかも、ランバーサポート15が平面視前向き凹状であって変形許容部20bは平面視での曲率が大きくなる状態にも小さくなる状態にも変形し得るため、太った人の場合は、(C)に示すように、変形許容部20bは平面視での曲率を大きくするように延び変形する傾向を呈し、逆に、痩せた人の場合は、変形許容部20bは平面視での曲率が小さくなるように曲がり変形する傾向を呈することになり、いずれの場合もフィット性が高い。
すなわち、着座した人の後向き体圧が背インナー板20の変形許容部20bで分散して支持されることにより、着座者に対して背インナー板20及びランバーサポート15が突っ張り感を与えることを防止又は著しく抑制することができる。
図19(E)に示すように、背インナー板20の背面(変形許容部20bのみの背面でも良い)に薄いクッション材21aを張っても良い(勿論、裏側のクッション材21も表皮材25で覆われる)。
この図19(E)のように構成すると、ランバーサポート15による変形許容部20bの突っ張りがクッション材21aによって緩衝されるため、着座者に対する当たりがより柔らかくなる(すなわちフィット性が高くなる)と期待される。
また、樹脂製の背インナー板20に直接に表皮材25を張ると、表皮材25に僅かの弛みがあるとその弛みが外部に現れやすいが、クッション材21aを介して表皮材25を張るとと、クッション材21aの弾性を利用して表皮材25をピンと張った状態に保持できるため、優れた美観を保持することが容易となる利点もある。
既述のとおり、従来のランバーサポート付き椅子では、背インナー板は側面視で前向き凸状に変形させることを主眼としており、すなわち縦断面形状を変化させることを主眼としており、平断面形状の変化はあまり考慮されていない。このため、使用者がフィット性を物足りなく感じることがあった。
これに対して、本実施形態によると、メインスリット24aの存在により、背インナー板20は、例えば右側部だけが集中的に後ろ向きに後退するように撓み変形したり、平面視で全体として偏平状の状態になるように撓み変形したりというように、平断面形状が大きく変化し得る。
このため、着座した人が上半身を左右方向にねじると、背インナー板20は人の上半身(特に腰部)の動きに追従して平断面形状が変化するように撓み変形することが可能となり、このため、フィット性に優れている。
特に、着座した人が腕を肘当て12に突っ張らせた状態で上半身をねじることがあり、この場合は背インナー板20にはこれを平面視でねじるような外力が強く作用するが、この場合の上半身に対する突っ張り感を抑制できるため、フィット性に優れている。
また、肩幅(腰幅)が広い人がもたれ掛かると背インナー板20にはこれを押し広げるような外力が作用し勝手になるが、この場合も、背インナー板20の変形許容部20bは平面視での曲率が小さくなるように変形しやすいため、フィット性に優れている。
また、横長の補助スリット群24b〜24cの存在により、背インナー板20の変形許容部20bは平側断面形状も変化し易いため、ランバーサポート15による変形機能(押し出し機能)には支障はない。なお、変形許容部20bは、メインスリット24aで囲われた内側において第1補助スリット群24bと第2補助スリット群24cとが交互に配置されているため、両補助スリット群24b,24cの境界の部分で変形しやすくなっており、このため、平断面形状を変形させる機能がより強く発揮される。
(2).他の実施形態(図20〜図21)
図20では第2実施形態を示している。(A)は縦断側面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。この実施形態では、第1実施形態と同様にバックフレーム14に2本のセンターメンバー14aを備えている場合において、ランバーサポート15を、背インナー板20に当たる前部15aとこれに後ろから重なった後部15bとの2つのパーツで構成し、両者をビス51で締結したものである。
ランバーサポート15の後部パーツ15bには人が手を当てやすい摘まみ部15cを形成している。この実施形態ではランバーサポート15はその全体が背インナー板20の裏側に露出している。
(3).その他
本発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えばランバーサポートは板金製や木製とするなどその素材は自由に選定することができ、かつ、形状も任意に設定できる(例えばパイプ状や単なる板状でも良い)。
また、背もたれ(背もたれ)には必ずしも合成樹脂製等の背インナー板を設ける必要はなく、例えば不織布や樹脂シートのようにある程度の腰のある素材を心材(基材)として、これにクッション材を貼り合わせ又は一体成形した構造とすることも可能である。
バックフレームの形状も様々に設定することができる。センターメンバーは1本だけとすることも可能であり、また、板金製や合成樹脂製とすることも可能である。バックフレームを合成樹脂製としてバックカバーを無くすことも可能である。
更に、背受け部は背インナー板のみ又はクッション材のみの単一構造とすることも可能である。また、背受け部を、ループ状のフレームにネットを張った構造とすることも可能である。
第1実施形態の椅子を前方から見た全体斜視図である。 椅子を後方から見た全体斜視図である。 部分的な背面図である。 バックフレームとバックフレームとの分離背面図である。 背部の全体的な縦断側面図である。 背インナー板及びランバーサポートの背面図である。 表皮材の背面図である。 表皮材とバックカバーとを省略した状態での背部の背面図である。 分離斜視図である。 図3のX-X 視断面図である。 図10のXI−XI視断面図である。 図8のXII-XII 視断面図である。 図12のXIII-XIII 視断面図である。 バックカバー18を省略した状態での平断面図である。 (A)は要部背面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)はランバーサポートの部分的な背面図である。 図6(B)の XVI-XVI視での断面図である。 図3のXVII−XVII視断面図である。 バックカバーの取り付け方法を示す断面図である。 実施形態を説明するための図である。 第2実施形態を示す図である。
符号の説明
1 脚装置
2 支基部
3 座部
4 背部
10 揺動アーム
13 背もたれ
14 バックフレーム
14a バックフレームのセンターメンバー
14b バックフレームのアッパーメンバー
15 ランバーサポート
17 バックフレームのセンターメンバー
18 バックフレームのアッパーメンバー
24a〜24d スリット
25 表皮材
38 フック
39 係合バー

Claims (1)

  1. 着座者の背及び腰部が当たる背もたれと、前記背もたれのうち着座者の腰に当たる部分を前向きに押し出すランバーサポートと、前記ランバーサポートをその後ろから高さ調節可能に支持するバックフレームとが備えられており、前記ランバーサポートは人が手で自在に上下動させ得る状態にバックフレーム支持されている
    という構成であって、更に、
    前記バックフレームは、前記背もたれの左右中間部又はその近傍箇所において上下に延びるセンターメンバーと該センターメンバーの上端部に固着された左右長手のアッパーメンバーとで略T字状になっており、前記背もたれは、その上部がバックフレームのアッパーメンバーに固定されて下端部はバックフレームのセンターメンバーに上下動可能で前向き離反不能に取り付けられている一方、
    前記ランバーサポートは、前記バックフレームのセンターメンバーで後ろから上下動自在に支持されていると共に、前記バックフレームにおけるセンターメンバーの左右外側にはみ出した露出部を有する左右横長の形態であり、着座者は手を後ろに回して前記露出部に手を当ててランバーサポートを直接に上下動させ得るようになっている、
    ランバーサポート付き椅子。
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