JP2017086369A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】背アウターシェルを備えた背もたれにも容易に適用できるコンパクトなランバーサポート装置を提供する。【解決手段】背もたれ3は、背アウターシェル12の手前に背クッション材13が配置された構造になっている。ランバーサポート体38は、背クッション材13と背アウターシェル12との間の空間に配置されている。ランバーサポート体38には上下長手の操作レバー39が固定されており、操作レバー39は、背アウターシェル12に設けた挿通穴46から下方に露出している。操作レバー39の下端には摘み42を設けている。操作レバー39の手前には舌片55を配置しており、舌片55に設けた係合突起56が操作レバー39の係合溝57に嵌脱する。操作レバー39は、背アウターシェル12で後ろ向きずれ不能に保持されている。【選択図】図7

Description

本願発明は、背もたれに高さ調節式ランバーサポート装置が取り付けられている椅子に関するものである。
椅子において、着座者の腰部(腰椎部分)を後ろから支えることは、身体を適切な姿勢に保持する上で重要である。すなわち、着座者が机に向かって執務する場合、上半身をほぼ直立した姿勢に安定的に支持することは、内蔵の負担を軽減する上で重要である。
そこで、背もたれにランバーサポート装置を設けることが行われているが、椅子の使用者の身長はまちまちであり、また、支持高さについて好みの相違もある。そこで、ランバーサポート体を高さ調節式に構成することが行われている。
ランバーサポート体の高さ調節手段としては、一般に、弾性変形によって係脱する係合突起と係合溝との組み合わせが採用されている。そして、ランバーサポート体に設けた昇降体を背もたれに固定的に設けた支持体で後ろから支持し、昇降体と支持体とのうち、いずれか一方には係合突起を設けて他方には係合溝を設けてており、係合突起と係合溝とのうち一方を多段に形成することにより、高さ調節を可能にしている(例えば特許文献1)。また、ランバーサポート体には人が摘むための操作部を設けているが、特許文献1では、操作部をランバーサポート体の左右側部に設けている。
特許第4133067号公報
ランバーサポート体には着座者の体圧が手前から掛かるので、特許文献1のように、昇降体を支持体の手前に配置すると、係合突起と係合溝との嵌まり合いが助長される。従って、合理的であるとは云える。
しかし、昇降体の後ろに支持体が配置されるため、ランバーサポート装置としての専用の支持体を設けると、ランバーサポート装置全体として後ろに膨れる傾向を呈して、コンパクトさに欠けることが懸念される。また、操作部は昇降体とは別の要素としてランバーサポート体の左右側部に設けていることから、全体として構造が複雑化する傾向にあるといえる。
また、後面が背アウターシェルで構成されている場合に背もたれ3があるが、特許文献1のようなランバーサポート装置は、このように背アウターシェルを備えた背もたれには適用できないという問題もある(操作部が背アウターシェルで隠れてしまため、ランバーサポート体の高さ調節を行うことができない。)。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は様々な構成を含んでいるが、「着座者の腰部を支持するランバーサポート体と、このランバーサポート体の後ろに配置された操作レバーとを備えており、前記操作レバーをランバーサポート体に設けている」、という基本構成になっている。
そして、上記基本構成において、請求項1の発明では、前記操作レバーは支持部材にて昇降自在及び後退不能に保持されており、前記操作レバーの手前に高さ調節部材を配置しており、前記高さ調節部材と操作レバーとに、弾性変形によって係脱する係合部を設けており、更に、前記操作レバーは、前記ランバーサポート体の上部に固定されており、前記高さ調節部材は、前記ランバーサポート体と操作レバーとの間に配置されている。
請求項2の発明は請求項1を展開したもので、この発明では、前記調節部材は撓み変形可能な舌片であり、前記舌片の先端に、当該舌片の係合部として後ろ向きに突出した係合突起を設けている一方、前記操作レバーの前面に、当該操作レバーの係合部として、前記係合突起が嵌脱する係合溝を多段に形成している。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明を背アウターシェル付きの背もたれに適用している。すなわち、請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記ランバーサポート体は、背もたれの後面を構成する背アウターシェルとその手前に配置された背クッション材との間に配置されており、前記操作レバーは、前記背アウターシェルに設けた挿通穴から下方に露出していると共に、前記背アウターシェルによって後退不能に保持されている。
請求項4の発明は、請求項1と同じ基本構成において、前記ランバーサポート体は支持部材にて昇降自在及び後退不能に保持されており、前記操作レバーに、高さ調節のための係合部を上下多段に形成している。
さて、ランバーサポート体は背クッション材やメッシュ材のような身体支持部材に後ろから当接しているたが、その特性として、背もたれのうち最も手前の側に位置している。すなわち、背クッション材やメッシュ材のうちランバーサポート体で押される部分は、背もたれにおいて最も手前に位置している。このため、ランバーサポート体の後ろにはデッドスペースがあることが多い。
そして、本願請求項1の発明のように、高さ調節部材を操作レバーの手前に配置すると、ランバーサポート体の後ろのデッドスペースを有効利用できるため、ランバーサポート装置の全体の奥行き寸法を小さくすることが可能になる。すなわち、ランバーサポート装置をコンパクト化することが可能になる。また、請求項1の発明では、操作レバーを高さ調節部材に兼用するため、それだけ構造を簡単化できる。
また、請求項1では、高さ調節部材がランバーサポート体と操作レバーとで挟まれるため、コンパクト化をより確実化できる利点がある。高さ調節部材は様々な態様を採用できるが、請求項2のように舌片を採用すると、舌片の撓みを利用してランバーサポート体の高さを簡単に調節できる。このため、構造を簡単化できる利点がある。
本願発明は、背アウターシェルを備えた背もたれにも適用可能である。この場合、請求項3の構成を採用すると、背アウターシェルを操作レバーの支持部材に兼用できるため、構造の簡単化に一層貢献できる。また、背アウターシェルを支持部材に兼用することにより、背アウターシェルとランバーサポート体との狭い空間に高さ調節部材や操作レバーを配置することができるともいえる。
なお、本願発明は、背アウターシェルを備えていない背もたれにも問題なく適用できる。従って,汎用性に優れている。背アウターシェルを備えていない場合は、操作レバーは、支持部材としてのブラケットなどに昇降自在で後ろ向き移動不能に保持したらよい。支持部材と高さ調節部材とを一体化することも可能である。
請求項4の発明は、操作レバーに係合部を設けたことを特徴にしている。この構成により、特許文献1のように操作部を別に設ける必要はなくなるため、構造を簡単化することができる。
実施形態に係る椅子の外観を示す図で、(A)は前から見た全体の斜視図、(B)は平面図、(C)は後ろから見た斜視図である。 実施形態に係る椅子の外観を示す図で、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は側面図、(D)は背もたれのみの正面図である。 (A)は背アウターシェルを後ろから見た斜視図、(B)は主として背インナーシェルを後ろから見た斜視図である。 背支柱と背アウターシェルとの関係を示す図で、(A)は全体の分離斜視図、(B)は背支柱と押さえ部材との関係を示す斜視図である。 背もたれの構成要素の分離斜視図である。 (A)(B)とも、背もたれを背面から見た部分斜視図である。 要部の中央縦断側面図である。 (A)はランバーサポート装置の分離斜視図、(B)(C)は支持ブラケットの斜視図、(D)は(C)のD−D視線で見た背もたれの断面図である。 ランバーサポート装置を示す図で、(A)はブラケットの配置を示す斜視図、(B)はブラケットとレバーとの関係を示す斜視図、(C)は特に背アウターシェルに対する取り付け構造を示す分離斜視図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、オフィス用に多用されている回転椅子に適用している。以下の説明で、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、これは、椅子に普通に腰掛けた人から見た状態として定義している。正面視は、椅子の着座者と対向した姿勢である。
(1).椅子の概要
まず、図1〜5に基づいて椅子の概要を説明する。椅子の基本構成は従来と同様であり、図1,2のとおり、主要構成要素として脚装置1、座2、背もたれ3を備えている。また、オプション品として、肘掛け装置4とハンガー5とヘッドレスト6とを備えている。肘掛け装置4は左右一対で1セットであるが、図では片方しか表示していない。
例えば図2(A)に示すように、脚装置1は、ガスシリンダより成る脚支柱7を有しており、脚支柱7は、放射状に広がる複数本の枝アーム8で支持されている。各枝アーム8の先端にはキャスタを設けている。図2(C)に示すように、脚支柱7の上端には固定ベース9aが取り付けられており、固定ベース9aのうち脚支柱5よりも手前側の部位に、傾動ベース9bが左右横長の支軸10によって連結されている。
図示は省略しているが、固定ベース9aと傾動ベース9bとにより、座2が取り付く座受け部材が支持されている。また、傾動ベース7に、背もたれ3が取り付く背支持フレーム11を固定している。従って、背もたれ3は、傾動ベース10と一緒にロッキングする。図示していないが、固定ベース9の内部には、ロッキングに対して抵抗を付与するロッキングばねが配置されている。
図2(A)(B)から理解できるように、背もたれ3は、主要要素として、背アウターシェル12と、その手前に配置された背クッション材13とを備えている。背クッション材13にはクロス等の表皮材が張られている。図2(D)に明示するように、背もたれ3は(或いは、背アウターシェル12及び背クッション材13は)、左右方向にはセンターエリア14と左右のサイドエリア15の3つのエリアに分かれていて、上下方向には、上段エリア16と中段エリア17と下段エリア18との3段のエリアに分かれている。
従って、背もたれ3は、上段センターエレメント19、中段センターエレメント20、下段センターエレメント21、左右の上段サイドエレメント22、左右の中段サイドエレメント23、左右の下段サイドエレメント24の9枚のエレメントに分かれている。背アウターシェル12及び背クッション材13において、隣り合ったエレメントは互いに連続している。従って、背もたれ3としては単一の外観を成している。
背支持フレーム11は金属ダイキャスト品又は樹脂成形品であり、例えば図1(C)のとおり、背もたれ3の後ろにおいて上向きに延びる背支柱11aを有している。そして、背支柱11aの上端に、背アウターシェル12の中段センターエレメント20が左右横長のピン(図示せず)で連結されている。従って、ロッキング時に、背支柱11aと背もたれ3とは相対回動する。ハンガー5及びヘッドレスト6は、背アウターシェル12の上段センターエレメント19に固定されている。
上段センターエレメント19と下段センターエレメント21とはやや横長の台形であり、中段センターエレメント20は縦横が同じ程度の逆台形である。また、上段サイドエレメント22は概ね逆台形であり、中段サイドエレメント23は上下に長い台形であり、下段サイドエレメント24は逆三角形である。従って、背もたれ3は、正面視で、上段エリア27と中段エリア28とによって窄まる形態になって、中段エレメント28と下段エリア29とによって膨れた形態になっている。
また、各サイドエレメント22〜24は,各センターエレメント19〜21に対して手前に向くように傾いている。従って、背もたれ3は、平面視では前向き凹の形態になっている。他方、側面視では、中段エレメント20,23と下段エレメント21,24とによって前向き凸の山形が形成されており、このため、中段センターエレメント20と下段センターエレメント21とにより、着座者の腰部(腰椎部)を支える凸部が構成されている。
他方、上段エレメント19,22と中段エレメント20,23とは、側面視において僅かながら前向き凹部状に屈曲している。上段センターエレメント19と中段センターエレメント20とは相対回動不能に一体化しているが、他の隣り合ったエレメントは、ヒンジ部を介して相対回動自在に繋がっている。
本実施形態では、人が背もたれ3にもたれ掛かっていないニュートラル状態を基準にして、着座者が、中段センターエレメント20と下段センターエレメント21とからなる凸部のみに腰部を当てると、中段センターエレメント20と下段センターエレメント21とは側面視で偏平な状態に伸びるように広がり変形し、かつ、サイドエレメント22〜24は、着座者の身体を包み込む方向に回動する。
他方、着座者が中段センターエレメント20と上段センターエレメント19とにもたれ掛かったロッキング状態では、サイドエレメント22〜24は、センターエレメント19〜21に対する夾角を広げるように回動する。すなわち、背もたれ3は、平面視で平坦な状態に向かうように広がり変形する。ロッキング時には、中段センターエレメント20と下段センターエレメント21とは、偏平な状態に近づくように相対回動する。従って、ロッキング時には、背もたれ3は全体として偏平な方向に変形する。
背もたれ3は、図3,4に示すような樹脂製の背インナーシェル26を備えている。背インナーシェル26は、前後に開口したフレーム構造になっており、背クッション材13は、インサート成形により、背インナーシェル26に固着(接着)されている。また、背クッション材13は、既述の溝25によって、各エレメント30〜31に区分されている。換言すると、溝25の個所の薄肉部が、エレメント30〜35の相互屈曲を許容するヒンジ部になっている。但し、上段センターエレメント19と中段センターエレメント20とは屈曲しないので、両者の間に位置した左右横長の溝25は、意匠的な目的で設けられている。
背インナーシェル26は、背クッション材13の外周部の背面に重なるループ形態の周枠部27と、中段エレメント20,23の上端部に重なる左右長手の横長ジョイント部28と、周枠部27の上端部と横長ジョイント部28とに繋がった額状部29とから成っている。また、背インナーシェル26のうち溝25(ヒンジ部)の個所には、隣り合ったエレメント19〜24が相対回動することを許容するため、側面視波形で正面視ジグザグ状のヒンジ部30を形成している。
既述のとおり、背クッション材13は背インナーシェル26にインサート成形されている。そして、背インナーシェル26が、図示しないクリップによって背アウターシェル12に連結されている。例えば図5において、背インナーシェル26には、符号31として多数の貫通穴32が表示されているが、この貫通穴32は、クリップを取り付けるためのものである。他方、同じ図5において、背アウターシェル12に、前向き突出したリブ状突起を符号33で多数表示しているが、このリブ状突起33にクリップが装着される。
図5から理解できるように、背アウターシェル12は、上段センターエレメント19と中段センターエレメント20とが一体であるのを除いて、各エレメント19〜24は別体の構造になっている。そして、隣り合ったエレメント19〜24は、エラストマーよりなるバンドヒンジ34によって一体に繋がっている。バンドヒンジ34は、二色成形法又はインサート成形法によって形成されている。また、バンドヒンジ34は、エレメント19〜24の前面に重なっており、かつ、バンドヒンジ34は少し裏側に露出している。このため、背アウターシェル12の裏面には、バンドヒンジ34の個所が溝の状態になって表れている。
背アウターシェル12を構成する下段センター各エレメント21の下端は、座2が取り付いている座アウターシェル(図示せず)の後端に相対回動可能に連結されている。このような背もたれ3と座2との連結により、背もたれ3の姿勢が保持されている。また、背もたれ3と座2とが連結されていることにより、ロッキング時にセンターエレメント19〜21が上下方向に引っ張られ、これに伴って、サイドエレメント22〜23が回動する。これに類似した構成は、特表2015−519111号公報に開示されている。
(2).ランバーサポート装置の構成
椅子は、着座者の腰部の支持高さを調節するためのランバーサポート装置を備えている。この点を、図6以下の図面も参照して説明する。図8から容易に理解できるように、ランバーサポート装置37は、背クッション材13に後ろから当たるランバーサポート体38と、ランバーサポート体38を上下動操作するための操作レバー39と、操作レバー39を高さ調節自在に保持する支持ブラケット40とを備えている。
ランバーサポート体38は合成樹脂製であり、図8(A)に明示するように、板状で左右横長の形態である。また、ランバーサポート体38の左右両側面は丸みを帯びた形態になっている。更に、ランバーサポート体38は、側面視では前向き凸状に緩く湾曲している。なお、ランバーサポート体38は、正面視で楕円状に形成したり、円形に形成したりすることも可能である。ランバーサポート体38の左右長さは、背もたれ3の中段センターエレメント20の下部の左右長さと概ね同じ程度に設定している。但し、左右長さも上下幅も任意に設定できる。
図8(A)に示すように、ランバーサポート体38の上部のうち左右中間位置を挟んだ両側には、上向きに開口したスリット41を形成している。スリット41は、ランバーサポート体38が使用者の体圧で変形することを容易にするためのものであり、左右中間部に1本のみ形成したり、左右対称状に3本以上形成したりすることも可能である。
図9のとおり、操作レバー39は上下に長い帯板状の形態を成しており、後ろに向けて反った弓なりの形状になっている。また、下端には、操作部の一例として、左右一対の摘み片42を横向きに突設している。操作レバー39の上端部は、ランバーサポート体38の上端部に固定されている。
固定手段としては、図8に示すように、ランバーサポート部36の上端部に左右一対の後ろ向きボス43を突設する一方、操作レバー39の上端には前向きボス44を突設し、前向きボス44を後ろ向きボス43の内部に嵌め入れて、前向きボス44に挿通したビス45を前向きボス43にねじ込んでいる。後ろ向きボス43には、前向きボス44が嵌まり込む段付き穴が形成されている。ランバーサポート体38と操作レバー39は、ボス43,44を設けることにより、ある程度の間隔を空けつつ、互いにずれ不能に固定されている。
ランバーサポート体38は、背もたれ3の背面を構成する背アウターシェル12の手前に配置されている。そこで、図9に示すように(図6も参照)、背アウターシェル12における中段センターエレメント20の下端に左右横長の挿通穴46を設けて、この挿通穴46から操作レバー39を下方に露出させている。換言すると、操作レバー39は、挿通穴46に下方から背もたれ3の内部に差し込んでおり、操作レバー39の差し込み深さが変わることにより、ランバーサポート体38の高さが変化する。
挿通穴46は、中段センターエレメント20の下端に設けた前向きの下リブ47に形成している(挿通穴46は、前向きに切り開かれた状態であってもよい。)。中段センターエレメント20の下リブ47は、下段センターエレメント20の上端よりも少し後ろにずれている。従って、中段センターエレメント20の下面は、少し後ろにずれた段違い状になっている。このため、挿通穴46に操作レバー39を挿通することが可能になっている。
更に、中段センターエレメント20と下段センターエレメント21とで側面視略山形の屈曲部が構成されているが、挿通穴46は、屈曲部の頂点の直上部に位置していることから下向きに開口させることを無理なく行うことができる。従って、操作レバー39を昇降操作することも、無理なく行える。
また、中段センターエレメント20と下段センターエレメント20との間には若干の隙間が空いており、この隙間の存在によっても、挿通穴46に操作レバー39を挿通することが可能になっている。更に、操作レバー39は後ろに反っているため、操作レバー39の下端を下段センターエレメント20の背面から後ろに離すことができる。このため、中段センターエレメント20の下端が下段センターエレメント20の上端に対して僅かしか後ろにずれていなくても、椅子に着座した人は摘み42を支障なく摘むことができる。但し、摘み42を後ろ向きに突設した形態に形成すると、操作レバー39を背アウターシェル12(下段エレメント21)の背面に密着又は密接させることができる。
操作レバー39の後ろには、背支柱11aが配置されている。換言すると、背支柱11aの手前に操作レバー39が配置されている。このため、背支柱11aが操作レバー39に対するカバーの役割を果たしている。
図9に示すように、背アウターシェル12における中段センターエレメント20の下端部に、下リブ48と左右の縦長補強リブ49とで囲われた取り付け部50が形成されており、支持ブラケット40はこの取り付け部50にずれ不能に配置されている。取り付け部50の下端の左右隅角部には、正面角形の段部51が設けられている。一方、図8(C)に示すように、支持ブラケット40には、段部51に嵌合する凹部52を形成し、支持ブラケット40に挿通したビス53を段部51の個所にねじ込んでいる。
ビス53による締結手段としては、段部51の個所に雌ねじを形成しておいてもよいし、ビス53としてタッピンねじを使用してもよい。或いは、段部51を上向きに開口したポケット部に形成して、このポケット部にナットを上から嵌め入れてもよい。
図9)から理解できるように、支持ブラケット40には、操作レバー39の上下動をガイドするガイド手段の一例として、左右一対のガイド突起54が上向きに突設されている。また、左右中間部には、高さ調節部材の一例として、上端を自由端として前後方向に撓み変形可能な帯状の舌片55を上向きに突設し、舌片55の上端に、係合突起56を前向きに突設している。他方、操作レバー39の前面には、係合突起56と嵌脱する係合溝57を上下多段に形成している。
係合突起56は左右横長で側面視半円状に形成されているが、三角形状の山形や単なる半球状などでもよいのであり、係合溝57はそれに応じた形態としたらよい。また、操作レバー39に係合突起56を形成して、舌片55に係合溝を形成してもよい。すなわち、種々の係合手段を採用できる。操作レバー39の前面には、係合溝57の群の左右両側に位置した縦長のリブ58を設けている。このため、操作レバー39の弓なり形状が保持されている。
(3).まとめ
着座した人が両手を背もたれ3の後ろに回して、操作レバー39の下端の摘み42に指を受けて上げ下げすると、ランバーサポート体38が上下動して、着座者の腰部に対する支持位置の高さが変化する。これにより、着座者は、身長や好みに応じて、ランバーサポート体38による腰部の支持高さを調節できる。
図7から理解できるように、操作レバー39は挿通穴46によって前後位置が規制されつつ、下段センターエレメント21の上端部に後ろから当たっているため、側面視で前傾状に付勢されており、その状態で係合溝57が係合突起56に嵌まっているため、ずれ落ちない状態に高さが保持されている。すなわち、背アウターシェル1が、操作レバー39を後ろ向き移動不能に保持する支持部材を兼用している。
そして、操作レバー39に上下方向の力をかけると、操作レバー39の上端が後ろに逃げるように回動するか、又は、舌片55が手前に反るように弾性変形するか、若しくは両方の作用により、係合突起56が係合溝57とが離反することが可能になる。従って、操作操作レバー39を任意の高さに変更することができる。つまり、操作レバー39の姿勢変化又は舌片55の撓み変形により、係合突起56と係合溝57とを係脱(嵌脱)させることができる。
係合突起56と係合溝57との嵌合状態(係合状態)を保持するために、ばね等の弾性体を付加することも可能である。操作レバー39は後ろ側に沿っているため、上に深く挿入すると、操作レバー39の上端は後ろ側に逃げる傾向を呈する。このため、摘み42を背アウターシェル12の後ろに離した状態を保持しつつ、ランバーサポート体38が手前に突出し過ぎることを防止できる。
なお、ランバーサポート体38に着座者の体圧が掛かると、操作レバー39は舌片55から後ろに離れる傾向を呈するが、操作レバー39は下段センターエレメント21の上端に後ろから当たっているため、操作レバー39が回動することは殆どない。このため、着座者の体圧によって係合突起56と係合溝57との係合が解除されることはない。
支持ブラケット40はランバーサポート体38と操作レバー39との間の空間に配置されているため、ランバーサポート装置37は、全体としてコンパクトな構造になっている。特に、背アウターシェル12が操作レバーの後退動を阻止する支持部材として機能しているため、専用の支持部材を設ける必要はなくて、コンパクト化がより確実化されている。逆に述べると、コンパクトであるたことから、背アウターシェル12を備えた背もたれ3にも適用できる。
更に、操作レバー39を高さ調節手段に兼用しているため、それだけ構造が簡単になっている。また、背アウターシェル12の後ろに露出した操作レバー39に摘み42を設けたことにより、背アウターシェル12を備えた背もたれ3にランバーサポート装置37を設けることが容易になっている。
既述のとおり、本実施形態では、中段センターエレメント20と下段センターエレメント21とで側面視略山形の屈曲部が構成されているが、支持ブラケット40は中段センターエレメント20の下端部に設けている。つまり、中段センターエレメント20と下段センターエレメント21とで構成されている山形屈曲部の直上部の前面に配置されている。このため、支持ブラケット40を、安定的にかつ、ランバーサポート体38の配置スペースを浸食しない状態に配置できる。この点、本実施形態の利点の一つである。
さて、既述のとおり、本実施形態の椅子の背もたれ3は、着座者の体圧がかかっていないニュートラル状態を基準にして、着座者の腰部が、中段センターエレメント20と下段センターエレメント21とからなる凸部のみに当たると、中段センターエレメント20と下段センターエレメント21とは側面視で偏平な状態に方向に伸びるように広がり変形し、かつ、サイドエレメント22〜24は、着座者の身体を包み込む方向に回動する。
そして、中段センターエレメント20と下段センターエレメント21とが偏平な方向に向けて延び変形すると、操作レバー39が中段センターエレメント20に沿う状態に近づいて、挿通穴46との摩擦が低減すると共に、ランバーサポート体38と背クッション材との摩擦も低減するため、操作レバー39を軽快に昇降操作できる。また、着座者はランバーサポート体38の昇降を感触として把握できるため、所望の高さの移行も速やかに行える。従って、ランバーサポート体38の高さ調節の操作は、着座者が腰部のみをセンターエレメントの突部に当てて上半身を身体を直立状にした執務状態で行うのが好ましい。
逆に見ると、執務状態において昇降操作を軽い力で軽快に行えるうよに、操作レバー30が中段センターエレメント20に設けた挿通穴46から下方に延びていると云える。また、操作レバー30は後ろ向きに沿っているため、中下センターエレメント20,21が偏平状の姿勢になろうとしても、操作レバー30は容易に摘み得るため、操作性が悪化することはない。
実施形態とは異なって、支持ブラケット40により、操作レバー39を後ろ向き移動不能に保持することも可能である。例えば、支持ブラケット40のガイド突起54に、操作レバー39操作レバー39の左右側部を後ろから囲うリブを設けることにより、操作レバー39を上下動自在で後ろ向き移動不能に保持できる。この構成であると、背アウターシェル12による操作レバー39の支持機能は不要になるので、背アウターシェル12を備えていない背もたれにも適用できる。
(4).その他
上記の実施形態では操作レバー39は挿通穴46の下方において全体が露出しているが、背アウターシェル12に、操作レバー39を全長に亙って囲う上下長手のカバー部を後ろ向きに突設し、カバー部の左右両側板に上下長手の長穴を形成し、操作レバー39の下端に設けて操作部を長穴から左右外側に露出させてもよい。或いは、カバー部の背面に上下長手の長穴を形成して、この長穴から操作部を後ろに露出させてもよい。つまり、操作レバー39のうち、少なくとも操作部が背アウターシェル12の後ろに露出していたらよいのである。操作部は、棒状やボール状など、様々な態様を採用できる。
また、操作手段の変形例として、左右2つの操作レバーを採用して、これらを背アウターシェル12に設けた別々の挿通穴から下方に露出させることも可能である。この場合、左右2つの操作レバー39を横バーで一体に繋ぐことも可能である。
上記の実施形態は、ロッキング等によってエレメントが相対回動する椅子に適用したが、本願発明は、変形しない背アウターシェルの手前に背クッション材を配置した構造にも当然に適用できる。従って、背アウターシェルが分割方式である必要はない。また、背クッション材を広い面積の背インナーシェルに取り付けたタイプにも適用できる。この場合は、背インナーシェルを、ランバーサポート体で押されて変形するように部分的に弱化したらよい。背インナーシェルは、例えば多数のスリットを形成することにより、ランバーサポート体で押されて変形するように弱化できる。
また、条件が許せば、舌片55のような高さ調節部材を操作レバーの後ろに配置することも可能である。この場合も、操作部を別に設ける必要はないため、構造を簡単化できる。
本願発明は、実際に椅子に具体化できる。従って、産業上利用できる。
3 背もたれ
12 背アウターシェル
13 背クッション材
37 ランバーサポート装置
38 ランバーサポート体
39 操作レバー
40 支持ブラケット
42 操作部の一例としての摘み
46 挿通穴
55 高さ調節部材の一例としての舌片
56 係合突起(係合部)
57 係合溝(係合部)

Claims (4)

  1. 着座者の腰部を支持するランバーサポート体と、このランバーサポート体の後ろに配置された操作レバーとを備えており、前記操作レバーをランバーサポート体に設けている構成であって、
    前記操作レバーは支持部材にて昇降自在及び後退不能に保持されており、前記操作レバーの手前に高さ調節部材を配置しており、前記高さ調節部材と操作レバーとに、弾性変形によって係脱する係合部を設けており、
    更に、前記操作レバーは、前記ランバーサポート体の上部に固定されており、前記高さ調節部材は、前記ランバーサポート体と操作レバーとの間に配置されている、
    椅子。
  2. 前記調節部材は撓み変形可能な舌片であり、前記舌片の先端に、当該舌片の係合部として後ろ向きに突出した係合突起を設けている一方、前記操作レバーの前面に、当該操作レバーの係合部として、前記係合突起が嵌脱する係合溝を多段に形成している、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記ランバーサポート体は、背もたれの後面を構成する背アウターシェルとその手前に配置された背クッション材との間に配置されており、前記操作レバーは、前記背アウターシェルに設けた挿通穴から下方に露出していると共に、前記背アウターシェルによって後退不能に保持されている、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 着座者の腰部を支持するランバーサポート体と、このランバーサポート体の後ろに配置された上下長手の操作レバーとを備えており、前記操作レバーをランバーサポート体に固定している構成であって、
    前記ランバーサポート体は支持部材にて昇降自在及び後退不能に保持されており、前記操作レバーに、高さ調節のための係合部を上下多段に形成している、
    椅子。
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JP2019103675A (ja) * 2017-12-13 2019-06-27 株式会社イトーキ 椅子

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