JP4183084B2 - 椅子及びその背もたれ - Google Patents

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Description

本願発明は、椅子及びその背もたれに関するものである。
椅子の背もたれには様々な構造があるが、例えば事務用に多用される回転椅子の場合、強度メンバーとしての機能を有する合成樹脂製のインナー板(背もたれ板又は基板といっても良い)と、その前面に張ったクッション材との積層構造にしたものが多い。
他方、人が椅子に腰掛ける場合、腰椎が後方から的確に支持されていると、腰椎や脊椎への負担が軽減されて(すなわち無理のない正しい姿勢になって)疲れにくい。そこで、背もたれに、主として腰椎を集中的に支持するためのランバーサポートを設けることが行われている。
その例として例えば、特許文献1では、背もたれを、合成樹脂製のインナー板の前面にクッション材が張られた構造とした場合において、インナー板のうち着座者の腰に相当する部分にスリットを形成することにより、インナー板に、部分的に前向き突出し得る変形許容部を形成し、この変形許容部の裏側にランバーサポート(公報では突出部材と称している)を配置し、このランバーサポートを背支稈で高さ調節可能に支持することが記載されている。
また、本願出願人は、特許文献2において、ランバーサポート付きの椅子において、インナー板に多数のスリット群を形成することにより、側断面形状と平断面形状とが容易に変化するように撓み変形する背もたれを開示した。
椅子において座り心地の向上は最も重要な課題であり、背もたれをランバーサポートで後方から支持するのも、着座者へのフィット性を高めて座り心地を向上せんとするものである。座り心地を高めるための別のアプローチとして、ロッキング式の椅子において、ロッキング時に着座者の腰部を背もたれで突き出す方式のものであり、その例として、特許文献3には、インナー板の下部に水平状のスリットを形成することにより、ロッキングするとインナー板がその下部を中心にして屈曲するように形成することが記載されている。
特許第3038174号公報 特開2003−164354号公報 特開2003−275054号公報
既述のように、椅子において座り心地の向上は最も重要な課題であり、そのためには背もたれが着座者の身体にフィットすることが重要である。
しかし、特許文献1のようにインナー板をランバーサポートで部分的に突出させるに過ぎないものでは、着座者の腰が部分的に突き出されるような状態になるため、フィット性に劣る場合があった。この点は特許文献3も同じであると言える。
更に述べると、例えば特許文献3では、背もたれは側面視で屈曲するような傾向を呈するため、背もたれにもたれ掛かると着座者の肩や顔はいわば上向きにのけ反るような姿勢になり、上半身が安定せずに不自然な姿勢になる虞がある。そして、ロッキング状態で例えばパソコンのディスプレイを見るために顔を下向きにしようとすると、着座者は肩や首に力を入れなければならず、このため座り心地が必ずしも良くない。
他方、特許文献2の構成によると、背もたれは着座者の身体へのフィット性に優れており、快適な座り心地を得ることができる。
本発明は特許文献2の構成を更に発展させて、より高いフィット性と座り心地とを得ることを課題とするものである。
ところで、椅子を使用する人の体格は様々であり、また、背もたれにもたれ掛かるに際しての姿勢も様々である。例えば、胴回りや肩幅は人によってまちまちであり、また、上半身をねじった姿勢や上半身を左右いずれかに傾けた姿勢で背もたれにもたれ掛かる場合もある。
そして、背もたれにもたれ掛かった状態で高いフィット性を得るには、体格や姿勢がまちまちであっても、着座者の身体になるべく均等な圧力が掛かることが必要であり、そのためには、着座者の体格や姿勢の違いに追従して背もたれが撓み変形することが要請される。
しかるに、特許文献1及び特許文献3のインナー板は側面視で屈曲するように変形するに過ぎず、体格の違いや姿勢の違いへの追従性が低いため、フィット性が十分でなかったと言える。これに対して特許文献2の構成では、インナー板のうちスリット群を形成している部分は平面視でねじれるような状態にも変形し得るため、体格の違いや姿勢変化への追従性が高くてフィット性に優れていると言える。
本願発明者たちはこのような知見を基にして研究と実験を重ね、本願発明を完成させるに至った。
本願発明に係る背もたれは、インナー板とその前面に張ったクッション層とを有しており、前記インナー板は、着座者の腰部が当たる部分を含む主変形許容エリアと、前記主変形許容エリアの上に位置した中間変形許容エリアと、前記中間変形許容エリアの上に位置した補助変形許容エリアとから成っており、3つのエリアは一体に連続していて略全体が着座者のもたれ掛かりによって撓み変形し得る柔構造になっており、かつ、撓み変形し易さの程度は「主変形許容エリア>中間変形許容エリア>補助変形許容エリア」の関係になっている。
そして、請求項1において、前記主変形許容エリアは、インナー板の縦長中心線に沿って延びるセンターエリアと、上下に延びるくり抜き穴を挟んでセンターエリアの左右両側に位置したサイドエリアとを備えており、前記センターエリアと左右のサイドエリアとはその下端において一体に繋がっていると共に、前記センターエリアと左右サイドエリアとのそれぞれに水平状のスリット群が多数形成されている一方、前記中間変形許容エリアにも水平状のスリットが形成されていて左右側部が前後方向に曲がり易くなっている。
請求項2の発明では、請求項1において、前記インナー板の前面と裏面とに、樹脂製のクッション層をインサート成形法によって一体に成形しており、かつ、表裏のクッション層は袋状に形成された表皮材で覆われている。
請求項3の発明では、請求項1又は2において、前記中間変形許容エリアと補助変形許容エリアとの境界部の裏側には、インナー板をバックフレームに取り付けるための左右横長のリブが、その左右端部のみがインナー板に繋がるように一体に設けられている。
本願発明は椅子も含んでいる。すなわちこの椅子は、請求項1〜3のうちのいずれかに記載した背もたれを有しており、前記主変形許容エリアの裏側に、当該主変形許容エリアを後方から押し出すランバーサポートが高さ調節自在に配置されており、前記ランバーサポートはくり抜き穴を介してクッション層に当接している。
本願発明によると、着座者のもたれ掛かりによって背もたれの全体が撓み変形し得るため、着座者の体格の違いや姿勢の変化に対する背もたれの変形の追従性が高く、着座者の身体になじむように撓み変形し得る。
ところで、仮に背もたれの全体が一様な状態に撓み変形する(すなわち弾性強度が全体にわたって一様である)と、背もたれが過度に撓み変形し過ぎて身体の支持が不安定になり、座り心地を向上できない虞がある。
これに対して本願発明では、着座者の腰部が当たる範囲は主変形許容エリアとなっているため、請求項のようにランバーサポートで支持するにおいて体格の違いに応じて腰(腰椎)を的確に支持することができ、また、背もたれの上部は補助変形許容エリアとなっているため、着座者の背を安定良く支持しつつ、背もたれの全体が着座者の身体になじむように撓み変形し得る。このため、本願発明によると、着座者の上半身を支持するにおいて、高いフィット性と安定性とを確保できるのであり、これによって座り心地を向上できるのである。
また、主変形許容エリアから補助変形許容エリアに向けて弾性力を徐々に変化させることができるため、身体への背もたれのフィット性をより向上できる利点がある。
もたれインナー板とクッション層との積層構造になっている場合、背もたれの弾性力を異ならせる方法として例えばインナー板の厚さを変えるといったことも可能であるが、本願発明のようにインナー板にスリット群を形成することによって弾性力を変えると、インナー板の撓み変形が確実でかつ製造も簡単になる利点がある。
本願発明者たちが実験を繰り返したところ、本願発明では、主変形許容エリアは、くり抜き穴とスリット群との組合せにより、平断面視及び側断面視で大きく曲がり変形し得ると共に、ねじれるような変形も大きくすることができ、その結果、着座者の特に腰部へのフィット性を格段に高めることができ、好適であった。
ところで、インナー板にクッション層を張ると、クッション層は単なるクッション作用のみでなく、インナー板の変形を抑制する弾性体としても作用する。すなわち、インナー板が主弾性体として機能し、クッション層が補助弾性体として機能する。
そして、請求項のように構成すると、前面のクッション層と裏面のクッションとがスリット群やくり抜き穴を介して一体に繋がって、インナー板は表裏のクッション層によって弾性変形が抑制されるため、角張った状態に屈曲するようなことはなくて全体として緩い曲率で滑らかに変形するため、着座者へのフィット性をより一層向上させることができる。また、インナー板の裏側にもクッション層が存在することにより、表皮材をピンと張った状態に保持することができると共に、柔らかい外観を醸して美観にも優れている。
なお、インナー板をポリプロピレン樹脂製としてクッション層を発泡性ウレタン樹脂製にするというようにインナー板とクッション層を異質な樹脂製にすると、クッション層をインサート成形しても互いの密着性は極めて低いため、廃棄やリサイクルに際してクッション層を簡単に引き剥がすことができ、また、表裏のクッション材がスリットやくり抜き穴を介して互いに繋がっているアンカー効果により、使用状態で表裏のクッション層がインナー板から剥がれるようなことはない。すなわち、廃棄後の取り外しの容易性を損なうことなく、使用時における保持機能を確保することができる。
インナー板をバックフレームに取付ける方法としては、例えばインナー板をバックフレームにねじ止めするこも可能であるが、インナー板に左右長手のリブを形成してこれにバックフレームを固定すると、取付け作業が容易であると共に、インナー板の取付け強度を高くできる利点がある。しかし、単に横長のリブを突設しただけではリブの存在にってインナー板が撓み変形しにくくなり、フィット性を得難くなる虞がある。
この点、本願発明では、リブのうち左右両端部を除いた部分とインナー板との間には隙間が空いているため、インナー板の撓み変形が阻害されることは殆どない。従って、椅子の組み立て作業の容易性や取付け強度の確保を保持しつつ、着座者へのフィット性を確保することができて好適である。
請求項のように構成すると、インナー板を介してランバーサポートで支持する場合に比べて、着座者に適度の押圧感を付与できて好適であった。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).概要
まず、概要を説明する。図1は椅子の側面図であり、この図1に示すように、 椅子は、キャスター付きの脚1と、座2と、背もたれ3と、肘掛け装置4とを備えている。脚1は伸長自在及び回転自在な脚支柱5を備えており、脚支柱5の上端には支基ベース6が固定されている。
座2は、アウターシェル7を介して座受け金具8に取付けられており、座受け金具8の前端部は支基ベース6の前端部に第1軸9によって後傾動及び後退動自在に取付けられている。
また、支基ベース6の後部寄り部位下面には金属板製傾動フレーム10の前端部が第2軸11によって後傾動可能に連結されており、傾動フレーム10の後部には金属製のバックフレーム12を一体に設け、このバックフレーム12に背もたれ3を取付けている。
傾動フレーム10うち第2軸11よりも後方の部位と座用フレーム体8の後部とは第3軸13によって相対回動可能に連結されている。このため、背もたれ3が後傾動するとこれに連動して座2も一緒に後傾しつつ後退する。バックフレーム12はバックカバー14で覆われており、また、バックフレーム12と背もたれ3との間にはランバーサポート15を配置している。
支基ベース6等の支持機構部を構成する部材は図2の分離斜視図に表示している。
(2).背部の概要
背もたれ3とバックフレーム12はランバーサポート15とを主要部材として背部が構成されている。次に、図3〜図6も参照して背部の概要を説明する。図3は背面図、図4は一部を省略した状態での背面図、図5は部分的な分離斜視図、図6のうち(A)はバックカバー14の上部の斜視図、(B)はバックフレーム12の背面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。
図6(B)に良く現れているように、バックフレーム12は、背もたれ3の縦長中心線を挟んだ両側で上下に延びる2本のセンターメンバー(支柱部)12aと、その上端部に固着した左右長手のアッパーメンバー12bとで略T字状に形成されており、センターメンバー12aの下部は傾動フレーム10に固着されている。
図5に示すように、傾動フレーム10は左右に分離しており、左右の傾動フレーム10には両者に跨がるように延びる中間ブラケット16が溶接によって固着されている。中間ブラケット16は、第3軸13を支持する機能と、肘掛け4を取付ける機能とを備えている。
バックフレーム12のセンターメンバー12aは丸パイプからなっており、アッパーメンバー12bは断面後向き開口の溝形になっている。左右のセンターメンバー12の下部は下部連結金具17aを介して一体に固着されており、また、上下中途高さ部位は中間連結金具17bを介して一体に連結されている。センターメンバー12aの上端はアッパーメンバー12bに溶接されているので、中間連結金具17bはなくても良い。
バックカバー14は傾動フレーム10の後部も覆うように形成されており、このため、バックカバー14は背面視において略横向きH字状の形態になっている。そして、ランバーサポート15は、バックカバー14の縦長部の左右外側にはみ出るように横長に形成されている。
図5に示すように、左右傾動フレーム10の間の部位には前後方向に延びるロッキング用ガスシリンダ18を配置している。このロッキング用ガスシリンダ18は、背もたれ3を後傾動自在なフリー状態と後傾動不能なロック状態とに切り換えると共に、背もたれ3を任意の後傾角度に固定するためのもので、その後端(ピストンの先端)は軸受け金具19にピン20にて取り付けられている。軸受け金具19は、バックフレーム12における下部連結金具17aに固定されている。
(3).背もたれの構造
次に、主として図7〜図13に基づいて背もたれ3の主要構造を説明する。図7は背もたれ3の一部破断背面図、図8は背もたれ3を構成するインナー板21の背面図、図9は背もたれ3の背面図、図10はインナー板21の斜視図、図11は後方から見た分離斜視図、図12のうち(A)はランバーサポート15とクッションを省略した状態での背もたれ3の縦断側面図、(B)はクッション及びバックカバー14を表示した縦断側面図、図13のうち(A)は図12のXIIIA-XIIIA 視断面図、(B)は図12のXIIIB-XIIIB 視断面図である。なお、図12(B)ではランバーサポート15は簡略表示している。
例えば図7や図12(A)から理解できるように、背もたれ3は、合成樹脂製のインナー板21と、その前面に張った表面側クッション層22と、インナー板21の裏面に張られた裏面側クッション層23と、表裏のクッション層22,23の全体を覆う袋状の表皮材24とで構成されている。インナー板21は例えばポリプロピレンのような合成樹脂製であり、平面視で前向き凹状に緩く湾曲している。
表裏のクッション層22,23は例えば発泡ウレタン樹脂からなっており、インナー板21を金型のキャビティ内に固定してから材料樹脂を注入して成形するインサート成形法により、インナー板21に一体成形されている。
図8に示すように、インナー板21は、主としてランバーサポート15が上下動する範囲(主として着座者の腰部に対応した部分)を構成する主変形許容エリア25と、その上端に一連に連なった中間変形許容エリア26と、中間変形許容エリア26の上端に一連に連続する補助変形許容エリア27とで構成されている。
本実施形態の背もたれ3は、一般的成人が着座したときに肩甲骨よりもやや下方の部分までの高さ程度に設定されており、主変形許容エリア25が下半部よりもやや広い範囲を占めるように設定しているが、背もたれ3の高さによって各エリアの比率は相違するものである。
主変形許容エリア25は、縦長中心線28に沿って延びるセンターエリア25aと、その両側に配置された左右のサイドエリア25bとを備えており、センターエリア25aとサイドエリア25bとの間には上下方向に延びるくり抜き穴29が形成されている。センターエリア25aとサイドエリア25bとの下部は一体に繋がっている。
センターエリア25aには、左右方向に延びるセンタースリット30の群が多段に形成されている。センタースリット30はくり抜き穴29に連通したものと閉じたタイプのものとが交互に並んでいる(勿論、他の形態でも良い)。
サイドエリア25bには、略水平状に延びるサイドスリット31の群が多段に形成されている。サイドスリット31の群は、インナー板21の外側に開口したものと、くり抜き穴29に向けて開口したものとがあって交互に並んでおり、このため、サイドエリア25bは帯をジグザグ状に曲げたような形態になっている。
このようにくり抜き穴29を介してセンターエリア25aとサイドエリア25bとに分断したことと、センターエリア25a及びサイドエリア25bにそれぞれスリット30,31の群を形成したこととにより、主変形許容エリア25は、平断面形状と縦断面形状とが個別に又は時に変化し得るように容易に撓み変形することができ、このため、ランバーサポート15による押圧で前向きに容易に突出し、また、着座者の体圧が掛かると容易に撓み変形し得る(つまり、柔軟な構造になっている。)
中間変形許容エリア26にはサイドエリア25bと同様のサイドスリット31が形成されており、このため、主変形許容エリア25ほどではないが可成り柔軟な構造になっている。言うまでないが、中間変形許容エリア26はその左右側部が前後方向に曲がり易くなっており、いわば、芯を持ちつつ弾性変形し得る状態になっている。
補助変形許容エリア27には、スリットのような柔軟化手段は特に設けてはいない。従って、着座者の体圧(もたれ掛かりによって作用する圧力)によって弾性変形はでき得るものの、その程度は中間変形許容エリア26よりは相当に小さい。具体的には、一般成人がもたれ掛かかるとしなる程度の弾性強度に設定している。
補助変形許容エリア27には貫通穴32の群が形成されている。この貫通穴32はインサート成形に際して樹脂を通して表裏クッション層22,23を繋ぐことを主目的としているが、補助変形許容エリア27を撓み変形し易くすることにも多少は貢献している。
補助変形許容エリア27の下端部(或いは中間変形許容エリア26と補助変形許容エリア27との境界部)には、インナー板21の左右全長にわたって延びるリブ33を後向きに突設している。
リブ33はバックフレーム12に固定するためのもので、その背面は、インナー板21の平面視の湾曲曲率よりも小さい曲率で後向き凸状に緩く湾曲している。また、図11から理解できるように、リブ33は全体としては断面L字状に形成している。もちろん、断面四角形等の他の形態でも良い。また、リブ33はインナー板21の左右全長よりも短い長さでもよい。
リブ33は、その左右端部33aのある程度の範囲を構成する接続部33aを介してインナー板21と一体になっており、左右接続部33aの間ではインナー板21との間には隙間34(上下方向に貫通したスリット)が空いている。
この隙間34の存在により、インナー板21に対するリブ33の補強効果が著しく減殺されて、補助変形許容エリア27の撓み変形機能が確保され、かつ、中間変形許容エリア26から補助変形許容エリア27に向けて弾性力が緩やかに低下していく。
ところで、側断面形状が変化する撓みだけを考えたら、スリット21のうちリブ33の上下付け根部に前後開口のスリットを形成しても良いが、これでは平断面形状を変化させる弾性変形は期待できない。これに対して本願発明のような隙間34を設けることにより、補助変形許容エリア27は、ある程度の腰の強さを保持しつつ、平面視形状及び側面形状のいずれもが変化するように撓み変形し得る。
表裏のクッション層22,23を成形するには、一対の金型内でインナー板21を浮かせた状態にピンにて押さえ保持し、その状態で両金型の間に形成されたキャビティに溶融した原料樹脂を注入し、発泡させてから型抜きする。この成形過程で樹脂が各スリット30,31や貫通穴32に充満する。このスリット30,31等に樹脂が入り込むアンカー効果により、表裏のクッション22,23は一体に繋がってインナー板21にしっかりと取付けられる。
図9に示すように、表皮材24は表裏クッション層22,23を覆うように袋状に形成されている。表皮材24は、リブ33の大部分が露出し得るように裏側がT字状に開口しており、且つ、縦長開口部にファスナー26を設けている。なお、表皮材24の開口部はバックカバー14で隠れるので美観の問題はない。また、表皮材24の開口部はホック等の他の閉じ手段で閉じても良い。
インナー板21における補助変形許容エリア27の下端部にリブ33を形成しているため、補助変形許容エリア27とリブ33とで囲われた後ろ向き開口の凹所が形成されることになり、美観の点から何らかの処理を施す必要である。
この点について本実施形態では、図12(B)に示すように、補助変形許容エリア27とリブ33とで囲われた凹所に裏面側クッション層23の上部23aを充満させて、裏面側クッション層23の上部23aの背面をインナー板21の上端に向けて滑らかに連続させることにより、バックカバー14の上端から上方に向けて滑らかな曲面が連続するように設定している。もちろん、バックカバー14をインナー板21の上端まで延びる形態としても良いのである。
ところで、特許文献3では、インナー板の上部は、前向き凹状に凹ませると共に内部には多数のリブ群を形成して剛体構造になっており、リブ群の端面にクッション層を重ねている。そして、着座者の体圧はクッション層を介してリブ群の端面で支持されるため、椅子をある程度の期間にわたって使用していると、表皮材に対する圧力がリブの箇所で強くなることにより、表皮材にはリブの群のパターンが擦り切れ模様として現れることがあり、このため美観を損ねることがあった。
これに対して本願発明では、インナー板21の前面は全体にわたって連続していてリブは存在していないから、使用しているうちにインナー板の表面パターンが表皮材に擦り切れ模様として現れるようなことは皆無であり、このため美観が悪化するようなことはない。
表皮材24は全体を同一色となしても良いし、表側と裏側とを別色とすること(例えば表側はブルーやグリーン、レッド、エンジのような明るい色とし、裏側はクロやグレーのような落ちついた色とする)も可能である。また、表皮材24は、表側と裏側とで素材を変えることも可能である。もちろん、色と素材との両方を変えることも可能である。また、表皮材24の素材は布類やレザー類など、様々のものを使用できる。
一般に、背もたれが後傾動するロッキング椅子では、背部の背面は合成樹脂製のカバーで構成されていることが多いが、これでは冷たい感じがすることが多い。また、背部の全体をレザーで覆って、背支柱等の機構部をレザーで囲っている椅子も存在するが、これでは変化に乏しい。
これに対して本実施形態のように、背もたれ3の全体を表皮材24で包みつつ、その裏側にバックフレーム14やバックカバー14を配置すると、柔らかくて温かい印象は保持しつつ変化のあるデザインを実現することができる。
(4).背もたれの取付け
次に、図14〜図15も参照してバックフレーム12への背もたれ3の取り付け構造を説明する。図14は図13(A)のXIV-XIV 視断面図、図15は図13(A)のXV-XV 視断面図である。
バックフレーム12におけるセンターメンバー12aの上端部はアッパーメンバー12bよりも上方に突出している一方、図11や図14に示すように、インナー板21のリブ33には、センターメンバー12aの上端部が下方から嵌合する筒部(穴部)36が形成されている。
そして、図15に示すように、バックカバー14の左右端部に形成した囲い枠部部14a(図6も参照)とアッパーメンバー12bの左右端部とを、ビス36とこれに螺合するナット(六角ナット)37とで締結している。
インナー板21のリブ33には、ナット38を裏側から嵌め込んで回転不能に保持するナット受け部39を設けている。本実施形態ではバックカバー14とアッパーメンバー12bとはビス37で共締めされており、このためバックカバー14の取付け強度が高い。なお、ナット38を使用せずに、リブ33に形成された穴にタッピンねじ等の自己穿孔式ビスをねじ込むことによって締結することも可能である。
バックフレーム12における2本のセンターメンバー12aがインナー板21のリブ33に嵌合しているため、バックフレーム12のアッパーメンバー12bを左右2本のビス37でインナー板21のリブ33aに締結した簡単な構成でありながら、インナー板21はバックフレーム12に強固に取付けられる。
図9や図10から理解できるように、インナー板21の上部に後ろ向きに突出するリブ33を設けたことにより、バックフレーム12のセンターメンバー12aとインナー板21の主変形許容エリア25との間にある程度の空間(隙間)が開く。そして、この空間にランバーサポート15を配置することができる。
なお、リブ33は左右方向に長く延びる形状に形成せずに、インナー板21の左右端部寄り部位のみに2個だけ島状に突設し、この島状のリブにバックフレーム12を締結してもよい。
(5).ランバーサポート
次に、主として図16〜図20を参照してランバーサポート15について説明する。図16は分離斜視図、図17のうち(A)は平断面図、(B)は背面図、図18は部材の斜視図、図19は図17(B)のXIX-XIX 視断面図、図20は図17(B)のXX-XX 視断面図である。
ランバーサポート15は、既述のとおりバックカバー14の縦長部分から左右外側にはみ出る横長の形態であり、背面視で左右両端部は円弧状に形成されており、また、側断面は前向き凸状(後ろ向き凹状)に形成されている。
図17(A)から理解できるように、本実施形態では、ランバーサポート15はその中間部を除いた左右両側に位置する支持部15aがインナー板21の主変形許容部25に裏面側クッション層23を解して当接し得る。そして、ランバーサポート15の支持部15aはインナー板21のくり抜き穴29と重複するように設定している。このため、ランバーサポート15の押し出し作用をクッション層22,23を介して着座者の腰部に強く作用させることができ、その結果、着座者に快適な押圧感を与えることができる。
なお、ランバーサポート15をその左右全長にわたってインナー板21に当接させたり、或いは、中間部のみをインナー板21に当てることも可能である(後者の場合は、ランバーサポート15のうちバックカバー14から外側に露出した部分は操作用摘まみ部となる)。左右中間部と左右両端部との2ヶ所をインナー板21の主変形許容部20bに当たるというような飛び飛び状の支持態様も採用できる。
ランバーサポート15の後面には、バックフレーム12のセンターメンバー12aに嵌まる平面視半円状の上下ガイド部41を形成しており、かつ、ランバーサポート15の上下動をスムースに行えるようにするため、ランバーサポート15には合成樹脂製のスライダー42を装着している。スライダー42は押さえ板43を介してビス44でランバーサポート15に固定されている。
スライダー42は、ランバーサポート15とセンターメンバー12aとの間に介在する前受け板42aと、センターメンバー12aの背面に当たる後受け板42bと、上下中間部に設けたばね受け42cとを備えている。ばね受け42cには前後方向に圧縮変形するばね45が内蔵されいて押さえ板43で抜け不能に保持されている。このばね45によりスライダー42でセンターメンバー12aを挟んだ状態が保持されて、センターメンバー12との間に摩擦抵抗が付与される。このためランバーサポート15がずり落ちるようなことはない。
図20に示すように、スライダー42には押さえ板43の縁部に引っ掛かる係合爪42cを設けている。このため、押さえ板43はスライダー42に押し付けるだけで落下不能に保持される。このため、ビス44のねじ込み作業に際して一々押さえ板43を手で保持しておく必要はなくて、ランバーサポート15の取り付け作業を楽に行える利点がある。
例えば図11に示すように、インナー板21の下端には、左右中間部で下向きに延びるストッパー片46を一体成形している。そして、図12に示すように、ストッパー片46は、バックフレーム12の下部連結金具17aとガスシリンダ用取り付けピン20との間に位置している。つまり、ストッパー片46は、下部連結金具17aとガスシリンダ用取り付けピン20とにより、前後方向に大きく移動することが阻止され、かつ、上下方向の移動は許容されている。
このため、ランバーサポート15によって背もたれ3を変形させることが許容され、かつ、着座者のもたれ掛かりによって背もたれ3の下部か後方に逃げ移動することはない。なお、ストッパー片46は別体に製造してインナー板21にねじ止めするなどしても良い。
(6).他の実施形態(図21)
図21では他の実施形態を示している。この実施形態では、ランバーサポート15の左右両端部を主支持部15aと、その間の凹んだ部分を副支持部15bと成しており、ロッキングしていない状態では主支持部15aの間に隙間48が開き、着座者が背もたれ3にもたれ掛かると、(A)に一点差線で示すように背もたれ3が撓み変形して隙間48が略埋まるように設定している。なお、インナー板21のスリット群やくり抜き穴は省略している。
(A)では隙間48は全長にわたって略等しい溝幅に設定しており、(B)では溝幅が左右端部に行くに従って小さくなるように設定している。従って、(B)の形態では、着座者が背もたれ3にもたれ掛かると、背もたれ3の背面は主支持部15aと副支持部15bとの全体にわたって当接し得る。
この実施形態は、いわば背もたれ3を両端支持状にランバーサポート15で支持することにより、ロッキング時に着座者に弾性抵抗を与えるようにしたもので、フィット性とクッション性とに優れているといえる。また、背もたれ3はある程度変形するとランバーサポート15の副支持部15bに当ってそれ以上の変形が阻止されるため、変形し過ぎることはなくて適度のクッション性を得ることができる。
(7).その他
本発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えばランバーサポートは板金製や木製とするなどその素材は自由に選定することができ、かつ、形状も任意に設定できる(例えばパイプ状や単なる板状でも良い)。
バックフレームの形状も様々に設定することができる。図示の実施形態のようにバックフレームにセンターメンバーを設ける場合、センターメンバーは1本だけにしても良いのであり、また、板金製や合成樹脂製とすることも可能である。バックフレームを合成樹脂製としてバックカバーを無くすことも可能である。
本実施形態に係る椅子の側面図である。 部材の分離斜視図である。 背部の背面図である。 一部を省略した状態での背部の背面図である。 部分的な分離斜視図である。 (A)はバックカバーの上部の斜視図、(B)はバックフレームの背面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。 背もたれの一部破断背面図である。 背もたれを構成するインナー板の背面図である。 背もたれの背面図である。 インナー板の斜視図である。 背部を後方から見た分離斜視図である。 部材を省略した状態での背もたれの縦断側面図、(B)は縦断側面図である。 (A)は図12のXIIIA-XIIIA 視断面図、(B)は図12のXIIIB-XIIIB 視断面図である。 図13(A)のXIV-XIV 視断面図である。 図13(A)のXV-XV 視断面図である。 ランバーサポート機構の分離斜視図である。 ランバーサポート機構を示す図で、(A)は平断面図、(B)は背面図である。 スライダーの斜視図である。 図17(B)のXIX-XIX 視断面図である。 図17(B)のXX-XX 視断面図である。 他の実施形態を示す図である。
符号の説明
1 脚装置
2 座体
3 背もたれ
10 傾動フレーム
12 バックフレーム
14 バックカバー
15 ランバーサポート
21 インナー板
22,23 クッション層
25 主変形許容エリア
26 中間変形エリア
27 補助変形許容エリア

Claims (4)

  1. インナー板とその前面に張ったクッション層とを有しており、前記インナー板は、着座者の腰部が当たる部分を含む主変形許容エリアと、前記主変形許容エリアの上に位置した中間変形許容エリアと、前記中間変形許容エリアの上に位置した補助変形許容エリアとから成っており、3つのエリアは一体に連続していて略全体が着座者のもたれ掛かりによって撓み変形し得る柔構造になっており、かつ、撓み変形し易さの程度は「主変形許容エリア>中間変形許容エリア>補助変形許容エリア」の関係になっている、
    という構成であって、更に、
    前記主変形許容エリアは、インナー板の縦長中心線に沿って延びるセンターエリアと、上下に延びるくり抜き穴を挟んでセンターエリアの左右両側に位置したサイドエリアとを備えており、前記センターエリアと左右のサイドエリアとはその下端において一体に繋がっていると共に、前記センターエリアと左右サイドエリアとのそれぞれに水平状のスリット群が多数形成されている一方、
    前記中間変形許容エリアにも水平状のスリットが形成されていて左右側部が前後方向に曲がり易くなっている、
    椅子の背もたれ。
  2. 前記インナー板の前面と裏面とに、樹脂製のクッション層をインサート成形法によって一体に成形しており、かつ、表裏のクッション層は袋状に形成された表皮材で覆われている、
    請求項1に記載した椅子の背もたれ。
  3. 前記中間変形許容エリアと補助変形許容エリアとの境界部の裏側には、インナー板をバックフレームに取り付けるための左右横長のリブが、その左右端部のみがインナー板に繋がるように一体に設けられている、
    請求項1又は2に記載した椅子の背もたれ。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれかに記載した背もたれを有しており、前記主変形許容エリアの裏側に、当該主変形許容エリアを後方から押し出すランバーサポートが高さ調節自在に配置されており、前記ランバーサポートはくり抜き穴を介してクッション層に当接している、
    椅子。
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