JP2016152997A5 - - Google Patents

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椅子
本願発明は、背もたれを備えた椅子に関する。
椅子の背もたれとして、外周部を構成する強度メンバーとしてのバックフレームと、このバックフレームの前に配置された背板とを有する構成として、背板をバックフレームに取り付けたものがある。その一例が特許文献1に開示されている。
すなわち特許文献1では、背板はバックフレーム(背凭れフレーム)との間に間隔を空けた状態で配置されており、バックフレームにおける左右縦フレームの前面に上向きに突出した軸部を一体に設ける一方、背板の左右側部には縦フレームの軸部に上から嵌まる雌形の係合部を設けている。特許文献1において背板には多数の縦長スリットが形成されており、このため背板は着座者の体圧で伸び変形することが許容される。すなわち、背板は自身が伸び変形してクッション性を確保している。
特開2008−119220号公報
さて、背もたれのデザインは様々であり、特許文献1のように体圧支持体をバックフレームの手前に間隔を空けて配置することも一つのデザイン思想であるが、体圧支持体がバックフレームに重なり合った外観を好む人も多い。すなわち、体圧支持体とバックフレームとを互いに重ねて連結する構成についての要望もある。しかして、特許文献1のように軸部と係合部とを露出させた構成ではこのような要望には応えることができない。
また、特許文献1では背板は強度メンバーとしては殆ど機能しておらず、強度メンバーの役割は専らバックフレームが担っている。このため、バックフレームの剛性を高くするには太さを太くしたりアルミダイキャスト製にしたりといった手段を講じなければならず、このためコストが嵩むことが懸念される。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、バックフレームに体圧支持体を取付けてなる背もたれを、より改良された形態で提供せんとするものである。
請求項1の発明は、
背もたれが、着座者の体圧がかかる体圧支持体とこれを後ろから支えるバックフレームとを備えており、前記バックフレームは、上下方向に長い左右のサイドフレームを有していて、前記サイドフレームに前記体圧支持体の左右側部が取付けられている構成であって、
前記体圧支持体は、着座した人の腰部に当たる前向き突出部を有する側面視く字形に形成されていて、前記前向き突出部よりも下方の部分は後ろ下方に向かう下向き傾斜部になっており、前記体圧支持体のうち前記前向き突出部の頂点よりも上に位置した部位の左右側部が、前記サイドフレームに対して左右ずれ不能及び前後ずれ不能に連結されている一方、
前記バックフレームは、前向き突出部を有する側面視く字形になっており、前記体圧支持体の前向き突出部を前記バックフレームの前向き突出部よりも下に位置させることにより、前記体圧支持体の下向き傾斜部とバックフレームとの間に間隔が空いており、かつ、前記体圧支持体の下向き傾斜部の下端は座の後方に向かっている。
本願発明は様々に展開できる。その展開例を請求項2〜に記載している。このうち請求項2の発明は、請求項1において、前記体圧支持体は、前後に開口した多数の穴が空いている樹脂製の背板である。
請求項3の発明は、請求項において、前記体圧支持体は、前後に開口した樹脂製のフレーム材にメッシュ状のサポートシートを張った構造になっている。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記左右サイドフレームの上端には左右横長のアッパフレームが一体に繋がっており、前記アッパフレームと前記体圧支持体との間には左右横長の上空間が空いていて、前記アッパフレームを人が手で掴むことが許容されている。
請求項1の発明では、バックフレームのサイドフレームに体圧支持体(例えば背板)の左右側部を重ねたものでありながら、体圧支持体とバックフレームとを外から見えない状態で連結できる。このため、体圧支持体の左右側部がバックフレームのサイドフレームに重ね合わせられてスッキリしたデザインの背もたれを容易に実現できる。
さて、背板のような体圧支持体に着座者の荷重が掛かると体圧支持体にはその左右両側部に引っ張り力が掛かるため、体圧支持体はその左右両側部をバックフレームに取付けるのが合理的であり、そこで本願発明ではサイドフレームに体圧支持体を取付けている。従って、着座者の体圧をしっかりとサポートできると共に、体圧支持体のベンディングも許容してクッション性の確保可能になる。
体圧支持体をサイドフレームに取り付けるための係合手段は様々な構造を採用できるが、実施形態のように体圧支持体を上から下にずらして嵌まり合う爪方式を採用すると、体圧支持体の取付けを簡単に行える利点がある。また、背もたれは後ろから押されることがあるが、実施形態の構成を採用すると体圧支持体は前向き移動不能に保持されているため、後ろからの荷重にも強い。
実施形態に係る椅子の外観図で、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 椅子を上方から見た斜視図である。 (A)(B)とも分離斜視図である。 背板を裏返してバックフレームと並べた部分斜視図である。 図4の部分拡大図である。 図5の部分的な拡大図である。 図4の上部の部分拡大図である。 (A)はバックフレームの部分的な拡大図、(B)は背もたれの部分的な平面図である。 背板の下側部の斜視図である。 (A)はメッシュ式表皮材の取付けを説明するための分離平面図、(B)はアッパーフレームの破断斜視図、(B)はロアフレームの破断斜視図である。 (A)は背板とメッシュ式表皮材との分離背面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図、(E)は(A)のE−E視断面図である。 (A)はメッシュ式表皮材の張り状態を説明するための縦断側面図、(B)は背もたれを図8(A)のXIIB-XIIB 視箇所で切断した側断面図、(C)は背もたれを図8(A)の XIIC-XIIC視箇所で切断した側断面図である。 (A)は背もたれを図5の XIIIA-XIIIA視箇所で切断した平断面図、(B)は背もたれを図5の XIIIB-XIIIB視箇所で切断した平断面図、(C)は背もたれを図5の XIIIC-XIIIC視箇所で切断した平断面図である。 (A)は袋状表皮材でクッションを覆ったクッションユニットの概略正面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図である。 クッションタイプの背もたれに関して図12と同様の図である。 クッションタイプの背もたれに関して図13と同様の図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本願発明は事務用に多用されている回転椅子に適用している。以下の説明では方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、これは、椅子に普通に着座者した人の向きを基準にして、着座者が向いた方向を前として定義している。正面視方向は着座者と相対向した方向であり、背面視方向は着座者を後ろから見た方向である。
(1).概略
図1,2に示すように、椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1のみを表示した脚装置、脚支柱1の状態に固定したベース2、ベース2の上方に配置した座3、座3の後ろに配置された背もたれ4を有している。
背もたれ4は、ベース2に後傾動可能に連結されたバックフレーム5と、体圧支持体の一例としてバックフレーム5の前面に取り付けた背板6(インナーシェル)とを強度メンバーとしており、図1(A)に示すように、背板6の前面にメッシュ式表皮材7を張っている。
図3に示すように、バックフレーム5は、その左右側部を構成する上下長手の左右サイドフレーム8と、左右サイドフレーム8の上端に繋がった横長のアッパフレーム9と、左右サイドフレーム8の下端に繋がった左右長手のロアフレーム10とを有しており、全体として略四角形で前後に開口した枠状になっている。更に、左右サイドフレーム8の下端にはベース2の左右外面に向けて前向きに延びるサイドアーム11が一体に形成されている。
バックフレーム5はポリプロピレンやナイロン樹脂のような合成樹脂を材料にした成形品を使用しているが、アルミダイキャスト品を採用することも可能である。また、例えばサイドアーム11を別部材にするなど、複数の部材で構成することも可能である。
例えば図2に示すように、バックフレーム5のアッパフレーム9はその左右側部だけに背板6が取り付くように平面視で大きく前向き開口した状態に形成されている。換言すると、バックフレーム5のアッパフレーム9と背板6との間に、人が手先を挿入できる左右横長の上空間13が空いている。従って、背板6の上部には後ろから視認できる上露出部6aが存在している。このため、人バックフレーム5のアッパフレーム9を手で掴むことができるのみならず、背板6の上端部が弾性変形することも可能になっている。
図1(B)や図2に明示するように、バックフレーム5のサイドフレーム8は、着座者の腰よりやや高い位置の部分が最も前となるように側面視で前向き突形に屈曲している。従って、バックフレーム5のサイドフレーム8は側面視でくの字形に屈曲しており、このためサイドフレーム8は頂点部14を有している。
背板6は、サイドフレーム8(バックフレーム5の頂点部14よりも下方の部位ではサイドフレーム8に取り付いていない。従って、背板6のうちバックフレーム5の頂点部17よりも下方の部位は、下方にオーバーハングして下端を自由端とした片持ち梁状部6bになっており、片持ち梁状部6bは、後ろからも視認できる(図1参照)。図1(B)に明示するように、片持ち梁状部6aは前向きに突出しており、従って、背もたれ5は側面視でく字形に形成されており、片持ち梁状部6aで着座者の腰部が支持される。また、片持ち梁状部6aとバックフレーム5(サイドフレーム8)との間には間隔が空いている。
また、バックフレーム5のサイドフレーム8は、着座者が凭れ掛かっていないニュートラル状態で頂点部14よりも上の部分は後傾姿勢になって、頂点部14より下方の部分は前傾姿勢になっている。頂点部14より上方の部分が鉛直線に対して後傾した角度よりも、頂点部14より下方の部分が鉛直線に対して前傾した角度がやや大きくなっている。アッパフレーム9とロアフレーム10とは平面視で前向き凹状に緩く湾曲している。
(2).背板及びバックフレーム
次に、背板6とバックフレーム5の構造を説明する。メッシュ式表皮材7の取付け構造は、背板6及びバックフレーム5の構造を説明してから述べる。
背板6はポリプロピレンのような合成樹脂製を材料にした成形品であり、上下長手の左右のサイドメンバー16と、サイドメンバー16の上端間に一体に繋がったアッパメンバー17と、左右サイドメンバー16の下端に一体に繋がったロアメンバー18とで略四角形の外形を構成し、更に、その内部には、左右サイドメンバー16に繋がった横長サポート板19が多段に配置されている。
従って、背板6は横穴が多段に形成された外観を成している。上下に隣り合った横長サポート板19は細巾の連結片で繋がっており、また、横長サポート板19の左右側部には後ろ向きのリブを設けているが、本願発明との直接の関係はないのでこれらの説明は省略する。
例えば図4に示すように、バックフレーム5のサイドフレーム8は前向き開口した溝形になっている。従って、サイドフレーム8が重なる部分にはその全長にわたって延びる縦長溝20が形成されている。アッパフレーム9のうち背板6のアッパメンバー17と重なる支持部も前向き開口の溝形になっている。他方、背板6の各メンバー16,17,18は後ろ向きに開口した溝形になっている。
そして、図13に示すように、サイドフレーム8とサイドメンバー16とは前後方向から重なっている。サイドフレーム8の背部21は平面視で外側に行くほど前に出るように緩く湾曲しており、これに内壁22と外壁23とを設けることで縦長溝20を形成している。サイドフレーム8の背部21は内壁22よりも内側にはみ出ている。背板6のサイドメンバー16は、平断面視で前向き凸状に緩く湾曲しており、これに、サイドフレーム8の内壁22に向けて延びる内向きリブ24を形成することにより、後ろ向きに開口した浅い溝が形成されている。
サイドフレーム8の内壁22とサイドメンバー16の内向きリブ24とには、互いに噛み合う内側段部25を形成している。このように内側段部25が互いに噛み合っていることにより、背板6は内向きずれ不能に保持されている。サイドフレーム8の内壁22と背板6の内側段部25との間にはスリット状の隙間が空いている。
このため、表皮材の厚さが相違してもその違いを吸収できる。また、サイドフレーム8の内壁22と背板6の内向きリブ24とがこすれ合って粉が発生する可能性があるが、仮に粉が発生しても粉は上記の隙間の箇所に付着するため外部から視認できず、このため美感低下を防止できる。
サイドフレーム8の内側段部25と背板6の内向きリブ24とは、表皮材7を介して当接するようになっている。このため背板6はサイドフレーム8に対する前後位置が正確に規定されている。
サイドフレーム8の外壁23は細巾のリブ状で背部22の外端よりも内側にずれて形成されており、このため、外壁23の外側には外側段部26が形成されている。サイドフレーム8の外壁23とサイドメンバー16との間には若干の空間が空いている。
例えば図4に示すように、背板6におけるサイドメンバー16の内面には、上下長手で板状の雄形嵌合部27が上下離れて3個形成されている。他方、サイドフレーム8の縦長溝20には、背板6の雄形嵌合部27を左右から挟む2枚のリブより成る雌形嵌合部28が3対形成されている。サイドメンバー16に雌形嵌合部28を形成して、サイドフレーム8に雄形嵌合部27を形成してもよい。
これら雌雄嵌合部27,28が嵌まり合うことにより、背板6はバックフレーム5に対して左右ずれ不能に保持されている。このため、ロッキングに際してサイドメンバー16がサイドフレーム8に対して内向きにずれ移動することはなく、また、サイドフレーム8とサイドメンバー16とが一体化したような状態になって、背もたれ4の全体の剛性が高くなっている。このため、ロッキングの荷重でサイドフレーム8とサイドメンバー16とが左右にずれて両者の間に隙間が開くような不具合は生じない。
これら雌雄嵌合部27,28が嵌まり合うことにより、背板6はバックフレーム5に対して左右ずれ不能に保持されている。このため、ロッキングに際してサイドメンバー16がサイドフレーム8に対して内向きにずれ移動することはなく、また、サイドフレーム8とサイドメンバー16とが一体化したような状態になって背もたれ4の全体の剛性が高くなる。
雌雄嵌合部27,28前後に密着した状態で嵌合しており、このため雌雄嵌合部27,28は、サイドフレーム8とサイドメンバー16との前後位置を規制するストッパー手段も構成している。
図4,5に示すように、背板6におけるサイドメンバー16の溝内には、側面視で下向き鉤形の第1係合爪30が上下に離反して2個形成されている一方、バックフレーム5のサイドフレーム8には、第1係合爪30と噛み合う上向き鉤形の第2係合爪31が上下に離反して2個形成されている。これら係合爪30,31 の噛み合いにより、背板6はバックフレーム5に対して前向き移動不能に保持されている。また、平面視でねじるように作用する外力に対する抵抗も付与されている。
例えば図5に示すように、サイドフレーム8のうち頂点部14の箇所には仕切り板32が形成されており、縦長溝20は仕切り板32で上下に分断された状態になっている。そして、縦長溝20のうち仕切り板32のすぐ上の箇所の内側面に、上面33aが側面視で上に行くほど前に傾斜した下ガイド部33を形成している一方、背板6におけるサイドメンバー16には、下ガイド部33と内壁22との間に入り込む下部突起34を形成し、下部突起34に、下ガイド部33の傾斜面に重なり合う横向きストッパー34aを設けている。
背板6を、その上部がバックフレームから大きく離れるように手前に傾けることにより、横向きストッパー34aを下ガイド部33の内側の支点部に嵌め込むことができる。サイドメンバー16には、下部突起34に繋がった状態で上に延びる下部位置決め突起35を設けている。下部位置決め突起35は、サイドフレーム8における縦長溝20の底面に近接している(当接させてもよい。)。
例えば図4〜7に示すように、背板6のサイドメンバー16には、表皮材を取付けるための後ろ向き突出したボス36が上下適宜間隔で複数個形成されている。ボス36は先端に行くほど外径が小さくなる台錘状に形成されている。他方、サイドフレーム8の縦長溝20には、サイドメンバー16のボス36が当接する受け部37を形成している(図13(B)も参照)。
従って、ボス36及び受け部37も、サイドフレーム8とサイドメンバー16との前後位置を規制するストッパーの役目を果たしている。図11に示すように、ボス部36は、背板6のサイドフレーム8とアッパフレーム9との連接箇所にも形成している。
例えば図4から容易に理解できるように、縦長溝20はアッパフレーム9の左右側部に形成した横長溝38に連続している。アッパフレーム9には、上空間13の左右端面を構成する押さえ部39が形成されており、押さえ部39よりも外側に横長溝38が開口している。押さえ部39には前向きの補助リブ40が形成されており、更に、補助リブ40にサイドフレーム8の内壁22と連続する上係合片41が形成されており、上係合片41に上係合穴42が空いている。
他方、背板6のアッパメンバー17には、上係合穴42に上から嵌まり係合する上係合爪43が形成されている。また、アッパメンバー17のうち上係合爪43の内側にはサイド仕切り板44が形成されている。サイド仕切り板44は、アッパフレーム9における補助リブ40の外端部に載るように設定されている。サイド仕切り板44には、上係合爪43の上方に位置する庇片44aを設けている。
図10(B)や図12(A)に示すように、アッパメンバー17の前面は上に行くに従って後ろにずれるように湾曲しており、このアッパメンバー17の背面には、3段のリブを形成することで上横溝45と下横溝46とが形成されている。図8に明示するように、上下の横溝45,46は左右サイド仕切り板44の間に形成されている。
例えば図4から推測できるように、アッパメンバー17のサイド仕切り板44はアッパフレーム9における押さえ部39の外側面の箇所に位置している。従って、図15(B)にも示すように、アッパメンバー17における上下横溝45,46の左右端部は押さえ部39の手前に位置している。
図10(C)に示すように、背板6のロアメンバー18は後ろ向きに開口した断面略つ字形を成しており、上部内面には段部を形成している。また、左右中間部と左右両側部とには前後に開口した下係合穴47が形成されており、係合穴47の箇所に下突起48を上向き突設している。
図9に示すように、背板6におけるサイドメンバー16のうち下部突起34よりも下方の部位(すなわち、サイドメンバー16の片持ち梁状部16a)にも長溝20が形成されており、この片持ち梁状部16aの長溝20に内向き鉤形の鉤形ボス50を突設している。また、片持ち梁状部16aの長溝20には、内側段部22と同じ高さの支持リブ51を適宜間隔で複数形成している。
背板6の取り付けは次の手順で行う。すなわち、まず、図5から理解できるように、背板6を手前に倒した姿勢にして下部突起34をサイドフレーム8の下ガイド部33の上に嵌め込み、そのまま下にずらすことで横向きストッパー34aを下ガイド33の傾斜面に当接する。これにより、背板6はバックフレーム5に対して左右ずれない状態に保持される。
次いで、背板6を、その下端部を支点にして後ろに倒して若干持ち上げ気味にしてバックフレーム5に押圧することによって雌雄嵌合部27,28を嵌め合わせ、それから背板6を下向きにずらすことにより、第1係合爪30と第2係合爪31とを噛み合わせる。
第1係合爪30と第2係合爪31との噛み合わせは、背板6の上端を若干手前に起こした状態で行い、両係合爪30,31が噛み合い切るまでは、ストッパー片44aの先端はアッパフレーム9の上面板9aに前から弾性に抗して当接している。
そして、第1係合爪30と第2係合爪31とが噛み合い切ると、上係合爪43が上係合穴42に嵌まり込むと共に、ストッパー片44aがアッパフレーム9における上面板9aの下方に入り込み(横長溝38に嵌まり込み)、これにより、背板6はバックフレーム5に対して上下左右及び前後にずれ不能に保持される。このように、ごく簡単な手順で背板6をバックフレーム5に取り付けることができる。
なお、背板6の下ガイド部33をサイドフレーム8にセットしてから、背板6を、その下端を支点にして前に倒すことで背板6をバックフレーム5に押さえ込み、これによって係合爪30,31を噛み合わせることも可能である。第1係合爪30の先端面と第2係合爪31の先端面とには、互いの噛み合いが誘われるように傾斜面が形成されている(傾斜面は例えば30a,31aで表示できる。)。この方法を採用すると組み立ては一層簡単になる。
(3).メッシュ式表皮材7の取付け構造
次に、メッシュ式表皮材7の取付構造を説明する。メッシュ式表皮材7はその外周に固定されたテープ片によってアッパメンバー17に取付けられる。すなわち、図9,10に示すように、メッシュ式表皮材7には、サイドメンバー16のうち片持ち梁状部16aの上方の部位に裏から重なる第1サイドテープ片53と、サイドメンバー16の片持ち梁状部16aに裏から重なる第2サイドテープ片54と、背板6の上部のコーナー部に裏から重なるコーナーテープ片55と、コーナーテープ片55の間においてアッパメンバー17に裏から重なるアッパテープ片56と、背板6のロアメンバー18に裏から重なるロアテープ片57とが逢着や接着によって固定されている。テープ片は、縁部材の一例である。
各テープ片はポリプロピレンのような樹脂シートを使用しているが、他の素材を使用することも可能である。コーナーテープ片55は第1サイドテープ片53に一体に連結することも可能である。また、サイドテープ片53,53とコーナーテープ片55とは一連に連続したものを使用して、メッシュ式表皮材7に逢着してから切り込みを入れて独立化することも可能である。
第1サイドテープ片54にはサイドメンバー16のボス36に嵌まる第1取付け穴58が形成されており、図13(B)に示すように、第1サイドテープ片54は外側からサイドメンバー16とサイドフレーム8との間に入り込んで、ボス36に嵌め込まれている。第1サイドテープ片54はサイドメンバー16に向いており、このため、外側からはメッシュ式表皮材7しか見えない。また、メッシュ式表皮材7にはアッパフレーム9の外壁23が当接しており、このためサイドフレーム8の内部(縦長溝20)が見えることはない。このため美感に優れている。
なお、背板6は樹脂で製造されるが、塗装することがある。この場合、縦長溝20の内部まで塗装するのは面倒である。この点、本実施形態のように外壁23で縦長溝20の内部が見えない構成を採用すると、内部は塗装せずに外部のみ塗装したら足りるため、塗装に要するコストを抑制できる。
図10,11に示すように、第1サイドテープ片53には、サイドフレーム8とサイドメンバー16との連結部の邪魔にならないように切欠き59を形成している。
第2サイド縁部材54は切欠きが存在しない帯状の形態を成しており、図9に部分的に示すように、背板6のサイドメンバー16における片持ち梁状部16aには、内側段部16cと外側段部16dとが形成されており、第2サイド縁部材54は内側段部16cと外側段部16dとの間の空所に嵌め込まれており、このためその巾方向にずれ不能に保持されている。第2サイド縁部材54も取付け穴58を有しており、これを鉤形ボス50に嵌め込んでいる。
また、第2サイドテープ片54も取付け穴58を有しており、これを鉤形ボス50に嵌め込んでいる。鉤形ボス50は内向きの鉤形であるため、第2サイドテープ片54が外れることはない。第2サイドテープ片54もサイドメンバー16に重なっており、外からは視認できない。
コーナー縁部材55も、ボス36に嵌まることで抜け不能に保持されている。コーナー縁部材53は、背板6のコーナー部に合わせて斜め外向きに凸のカーブした外形を有するが、図11においてコーナー縁部材55は内向き凸の姿勢に表示している。裏側に折り返して背板6に取付けると外向きの凸の姿勢になる。コーナー縁部材55の内端部は細巾になっており、図12(C)に示すように、サイド仕切り板44に連接したストッパー片44aの上側に配置されている。
図12(A)に示すように、アッパテープ片56はアッパメンバー17の上横溝45に後ろから嵌入している。アッパテープ片56は上横溝45の上面に重なっており、従って、アッパテープ片56が外に露出することはない。アッパテープ片56の左右両端はサイド仕切り板44まで延びている。そして、図12(B)に示すように、アッパテープ片56の左右端部は、アッパフレーム9に設けたストッパーリブ60で後ろ向き移動不能に保持されている。このため、アッパテープ片56は上横溝45に嵌め込んだだけであっても抜け不能に保持されている。
図12(B)に示すように、ロアテープ片57はロアメンバー18を後ろから塞ぐように配置されており、左右中間部と左右側部との3カ所に、ロアメンバー18の下係合穴47に嵌入するつ形の係合爪61を形成しており、係合爪を係合穴47の下突起48に前から引っ掛けている。これによってロアテープ片56はロアメンバー18に離脱不能に保持されている。
背板6へのメッシュ式表皮材7の取り付けは、まず、左右のサイドテープ片53,54を装着し、次いで、ロアテープ片57を装着し、最後にアッパテープ片56を装着する、いう手順で行われる。このようにメッシュ式表皮材7が装着された背板6をバックフレーム5に取り付ける。バックフレーム5への取付けに際して、メッシュ式表皮材7の周縁部はバックフレーム5に当接して多少伸び変形する。
(4).クッション材の取付け構造
背板6にはクッション材を張ることも可能である。この点は図14〜図16で表示している。クッション材63は、クロス等からなる表裏シート64,65を有する袋体66に収納されている。袋体66は表皮材の一例である。
14から理解できるように袋体66は基本的には上向きに開口しており、バックフレーム5(サイドフレーム8)の頂点部14よりも上の部分では左右側部も切り開かれている。正確に述べると、背板6の前面にクッション材63を張って、両者を袋体66ですっぽり覆っている。従って、裏シート65は背板6の裏側に位置しており、背板6は裏からは視認できない(透けて見えることは有り得るが。)。
そして、表シート64の側縁と裏シート65の側縁とに第1サイドテープ片53を取付け、裏シート65のコーナー部にコーナーテープ片55を取付け、表裏シート64,65の上端縁にアッパテープ片56取り付けている。上シート65にはコーナーテープ片55は取付けていないが、これに取り付けることも可能である。
図16に示すように、表シート64の第1サイドテープ片53はメッシュ式表皮材7の場合と同様の態様でボス36に嵌まっている。他方、裏シート65の第1サイドテープ片53は内側からサイドメンバー16に裏側に配置されてボス36に嵌まっている。従って、裏シート65の側部はサイドフレーム8と内壁22とサイドメンバー16の内リブ24とで挟まれている。
図15に示すように、表シート64のアッパーテープ片56はメッシュ式表皮材7の場合と同様に上横溝45に嵌まっている一方、裏シート65のアッパーテープ片56は下横溝46に後ろから嵌まっている。そして、上下のアッパテープ片56の左右端部は、アッパフレーム9の押さえ部39で後ろ向き移動不能に保持されている。コーナーテープ片55はメッシュ式表皮材7の場合と同様にして配置されている。背板6の片持ち梁状部6aは袋体66ですっぽり覆われているので、テープ片のような取付け手段は必要ない。
図16に示すように、クッション材63をサイドメンバー16の側縁まで回り込ませると、クッション材63の縁部がサイドフレーム8の外段部26に入り込み得る。このためクッション材63の縁部を美麗に処理できて美感をアップできる。
(5).その他
本願発明は上記の各実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば背板は単なる板状(シェル状)の形態であってもよい。体圧支持体は必ずしも背板ある必要はなく、例えば、前後に開口したフレーム材にメッシュ状のサポートシートを張った構造でもよい。
本願発明は椅子に適用して有用性を発揮する。よって、産業上利用できる。
4 背もたれ
5 バックフレーム
6 背板
6a 背板の上露出部
6b 背板の片持ち梁状部
7 メッシュ式表皮材
8 サイドフレーム
9 アッパーフレーム
10 ロアフレーム
13 上空間
14 サイドフレームの頂点部
16 背板のサイドメンバー
16a サイドメンバーの片持ち梁状部
17 背板のアッパーメンバー
18 背板のロアメンバー
19 横長サポート板

Claims (4)

  1. 背もたれが、着座者の体圧がかかる体圧支持体とこれを後ろから支えるバックフレームとを備えており、前記バックフレームは、上下方向に長い左右のサイドフレームを有していて、前記サイドフレームに前記体圧支持体の左右側部が取付けられている構成であって、
    前記体圧支持体は、着座した人の腰部に当たる前向き突出部を有する側面視く字形に形成されていて、前記前向き突出部よりも下方の部分は後ろ下方に向かう下向き傾斜部になっており、前記体圧支持体のうち前記前向き突出部の頂点よりも上に位置した部位の左右側部が、前記サイドフレームに対して左右ずれ不能及び前後ずれ不能に連結されている一方、
    前記バックフレームは、前向き突出部を有する側面視く字形になっており、前記体圧支持体の前向き突出部を前記バックフレームの前向き突出部よりも下に位置させることにより、前記体圧支持体の下向き傾斜部とバックフレームとの間に間隔が空いており、かつ、前記体圧支持体の下向き傾斜部の下端は座の後方に向かっている、
    椅子
  2. 前記体圧支持体は、前後に開口した多数の穴が空いている樹脂製の背板である、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記体圧支持体は、前後に開口した樹脂製のフレーム材にメッシュ状のサポートシートを張った構造になっている、
    請求項1に記載した椅子。
  4. 前記左右サイドフレームの上端には左右横長のアッパフレームが一体に繋がっており、前記アッパフレームと前記体圧支持体との間には左右横長の上空間が空いていて、前記アッパフレームを人が手で掴むことが許容されている、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載した椅子。
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