JP5737423B2 - 運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転支援装置に関する。
従来、車両に搭載され、運転者による車両の運転を支援するための情報を出力する運転支援装置が知られている。このような従来の運転支援装置として、例えば、特許文献1には、信号機までの到達時間と信号灯色の変化の時間に基づいて、信号機に対して停止すべき場合に、どの時点で減速を開始すべきかを運転者に通知する装置が開示されている。また、特許文献2には、信号サイクルと停止線位置情報に基づき、減速すべきタイミングを通知する装置が開示されている。
特開2010−244308号公報 特開2010−191625号公報
ところで、従来の運転支援装置(特許文献1および2等)は、交差点の信号機の位置で車両が停止できるように停止支援のタイミングを通知しているが、実際は、信号機の位置より前に先行車両が存在する場合がある。この場合、実際に車両が停車する位置は、先行車両が存在することで信号機の位置からずれてしまうため、従来の運転支援装置では、例えば、より適切な運転支援の点で、更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適切に運転支援することができる運転支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る運転支援装置は、車両の運転を支援する運転支援装置であって、前記車両の進行方向に存在する第1信号機の停止表示により前記車両が停車した停止位置から前記第1信号機の地点までの残距離に基づいて、前記第1信号機から前記車両の進行方向に存在する第2信号機に対する推定バラツキ距離を算出し、前記推定バラツキ距離に基づいて前記第2信号機において停止支援を開始するタイミングを変化させた目標の車両走行状態を作成する支援制御装置と、前記支援制御装置で算出された前記目標の走行状態量に基づいて、前記車両の運転を支援する運転支援情報を出力可能である支援装置と、を備えることを特徴とする。
また、前記支援制御装置は、前記推定バラツキ距離と前記第2信号機の基準停止位置との差分に基づいて、前記第2信号機の停止表示により前記車両を停車する目標停止位置を決定し、前記目標停止位置に基づいて前記目標の車両走行状態を作成することで、前記停止支援を開始するタイミングを変化させることが好ましい。
また、前記支援制御装置は、前記推定バラツキ距離に基づいて前記第2信号機に対するブレーキ制動開始時の目標車速を補正し、補正したブレーキ制動開始時の目標車速に基づいて前記目標の車両走行状態を作成することで、前記停止支援を開始するタイミングを変化させることが好ましい。
また、前記支援制御装置は、前記残距離に忘却係数を乗算して、前記残距離を補正した前記推定バラツキ距離を算出することが好ましい。
また、前記忘却係数は、前記第1信号機の地点から前記第2信号機の地点までの信号機間距離が大きいほど小さい値であることが好ましい。
また、前記支援制御装置は、前記忘却係数と前記信号機間距離との相関性を信号機毎または時間帯毎に変化させることが好ましい。
また、前記支援制御装置は、前記信号機または前記時間帯別に蓄積された前記残距離の値の変化を示す情報に基づいて、前記忘却係数の減少割合を決定することが好ましい。
また、前記支援制御装置は、前記車両がレーンチェンジした場合、前記忘却係数を前記レーンチェンジする前の忘却係数の値よりも小さい値に変更することが好ましい。
また、前記支援制御装置は、前記車両が右左折した場合、前記忘却係数の値を0に変更することが好ましい。
また、前記支援装置は、前記運転支援情報を出力することで、推奨の運転動作を促す支援を行うことが好ましい。
また、前記運転支援情報は、加速要求操作および制動要求操作の解除を指示する情報を含むことが好ましい。
また、前記運転支援情報は、制動要求操作の開始を指示する情報を含むことが好ましい。
本発明にかかる運転支援装置は、適切に運転支援することができる、という効果を奏する。
図1は、車両制御システムを表す概略構成図である。 図2は、ECUの概略構成の一例を表すブロック図である。 図3は、目標演算部の概略構成の一例を示すブロック図である。 図4は、停止位置までの残距離と車速との関係を示す模式図である。 図5は、停止位置までの残距離と車速との関係を示す模式図である。 図6は、ECUによる制御の一例を示すフローチャートである。 図7は、車両制御システムにおける停止位置までの残距離と車速との関係、及び、支援態様の一例を表す模式図である。 図8は、ECUによる制御の他の例を示すフローチャートである。 図9は、車両制御システムにおける停止位置までの残距離と車速との関係、及び、支援態様の他の例を示す模式図である。 図10は、距離Yと係数Kとの関係の一例を示すグラフである。 図11は、ECUによる制御が適用される状況の一例を示す模式図である。 図12は、忘却係数Kと信号機間距離Dとの関係の一例を示すグラフである。 図13は、ECUによる制御の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る車両制御システムを表す概略構成図であり、図2は、実施形態1に係るECUの概略構成の一例を表すブロック図であり、図3は、目標演算部の概略構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態の運転支援装置1は、図1に示すように、車両2に搭載される車両制御システム3に適用される。運転支援装置1は、支援装置としてのHMI(Human Machine Interface)装置(以下、「HMI」という場合がある。)4と、ECU(Electronic Control Unit)50とを備える。そして、運転支援装置1は、状況に応じてECU50がHMI装置4を制御し種々の運転支援情報を出力することで、運転者による車両2の運転を支援するものである。
本実施形態の運転支援装置1が適用される車両制御システム3は、いわゆる先読み情報を活用する先読み情報エコ運転支援システムである。すなわち、車両制御システム3は、先読み情報を活用して、運転支援装置1が運転者に対して燃費向上効果の高い運転を促す支援を行うことで、運転者によるエコ運転(エコドライブ)を支援する。これにより、車両制御システム3は、燃料の消費を抑制して燃費の向上を図るように構成されたシステムである。運転支援装置1は、典型的には、運転者によるエコ運転を支援する目的で、運転支援情報を出力し運転者による操作を誘導支援する。
また、本実施形態の車両制御システム3は、エンジン5とMG6とを組み合わせて、車両2の駆動輪を回転駆動させるための走行用駆動源とする、いわゆるハイブリッドシステムでもある。すなわち、車両2は、エンジン5に加えてMG6を走行用駆動源として備えたハイブリッド車両である。車両2は、エンジン5を可及的に効率の良い状態で運転する一方、動力やエンジンブレーキ力の過不足を回転電機であるMG6で補い、さらには減速時にエネルギの回生を行うことにより、燃費の向上を図るように構成されたものである。
なお、以下の説明では、車両制御システム3は、走行用駆動源としてエンジン5とMG6とを備えたハイブリッドシステムであるものとして説明するがこれに限らない。車両制御システム3は、走行用駆動源としてエンジン5を備える一方でMG6を備えないシステムであってもよいし、走行用駆動源としてMG6を備える一方でエンジン5を備えないシステムであってもよい。すなわち、車両2は、いわゆるコンベ車両であってもよいしEV車両(電気自動車)であってもよい。
具体的には、車両制御システム3は、HMI装置4、内燃機関としてのエンジン5、電動機としてのモータジェネレータ(以下、「MG」という場合がある。)6、変速機7、ブレーキ装置8、バッテリ9等を含んで構成される。また、車両制御システム3は、車速センサ10、アクセルセンサ11、ブレーキセンサ12、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)装置(以下、「GPS」という場合がある。)13、無線通信装置14、データベース(以下、「DB」という場合がある。)15、ミリ波センサ16等を含む。
HMI装置4は、車両2の運転を支援する情報である運転支援情報を出力可能な支援装置であり、運転者に対する運転支援情報の提供等を行う装置である。HMI装置4は、車載機器であって、例えば、車両2の車室内に設けられたディスプレイ装置(視覚情報表示装置)やスピーカ(音出力装置)等を有する。HMI装置4は、既存の装置、例えば、ナビゲーションシステムのディスプレイ装置やスピーカ等が流用されてもよい。HMI装置4は、燃費向上を実現できるように、音声情報、視覚情報(図形情報、文字情報)等によって情報提供を行い、運転者の運転操作を誘導する。HMI装置4は、こうした情報提供により運転者の運転操作による目標値の実現を支援する。HMI装置4は、ECU50に電気的に接続されこのECU50により制御される。なお、HMI装置4は、例えば、ハンドル振動、座席振動、ペダル反力などの触覚情報を出力する触覚情報出力装置等を含んで構成されてもよい。
車両制御システム3は、車両2の走行を実現する種々のアクチュエータとして、エンジン5、MG6、変速機7、ブレーキ装置8、バッテリ9等を搭載している。
エンジン5は、運転者による加速要求操作、例えば、アクセルペダルの踏み込み操作に応じて、車両2の車輪に駆動力を作用させるものである。エンジン5は、車両2の駆動輪に作用させる走行用の動力として、燃料を消費して機関トルクとしてのエンジントルクを発生させる。エンジン5は、要は、燃料を燃焼して生じる熱エネルギをトルクなどの機械的エネルギの形で出力する熱機関であって、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、LPGエンジンなどがその一例である。エンジン5は、例えば、不図示の燃料噴射装置、点火装置、及びスロットル弁装置などを備えており、これらの装置は、ECU50に電気的に接続されこのECU50により制御される。エンジン5は、ECU50によって出力トルクが制御される。なお、エンジン5が発生させる動力は、MG6における発電に用いてもよい。
MG6は、運転者による加速要求操作、例えば、アクセルペダルの踏み込み操作に応じて、車両2の車輪に駆動力を作用させるものである。MG6は、車両2の駆動輪に作用させる走行用の動力として、電気エネルギを機械的な動力に変換してモータトルクを発生させる。MG6は、固定子であるステータと回転子であるロータとを備えた、いわゆる回転電機である。MG6は、電気エネルギを機械的動力に変換して出力する電動機であると共に、機械的動力を電気エネルギに変換して回収する発電機でもある。すなわち、MG6は、電力の供給により駆動し電気エネルギを機械エネルギに変換して出力する電動機としての機能(力行機能)と、機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機としての機能(回生機能)とを兼ね備えている。MG6は、直流電流と交流電流との変換を行うインバータ等を介してECU50に電気的に接続されこのECU50により制御される。MG6は、ECU50によってインバータを介して出力トルク及び発電量が制御される。
変速機7は、エンジン5やMG6による回転出力を変速して車両2の駆動輪側に伝達する動力伝達装置である。変速機7は、いわゆる手動変速機(MT)であってもよいし、有段自動変速機(AT)、無段自動変速機(CVT)、マルチモードマニュアルトランスミッション(MMT)、シーケンシャルマニュアルトランスミッション(SMT)、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)などのいわゆる自動変速機であってもよい。ここでは、変速機7は、例えば、遊星歯車機構等を用いた無段変速機であるものとして説明する。変速機7は、変速機アクチュエータ等がECU50に電気的に接続されこのECU50により制御される。
ブレーキ装置8は、運転者による制動要求操作、例えば、ブレーキペダルの踏み込み操作に応じて、車両2の車輪に制動力を作用させるものである。ブレーキ装置8は、例えば、ブレーキパッドやブレーキディスク等の摩擦要素間に所定の摩擦力(摩擦抵抗力)を発生させることで車両2の車体に回転可能に支持された車輪に制動力を付与する。これにより、ブレーキ装置8は、車両2の車輪の路面との接地面に制動力を発生させ、車両2を制動することができる。ブレーキ装置8は、ブレーキアクチュエータ等がECU50に電気的に接続されこのECU50により制御される。
バッテリ9は、電力を蓄えること(蓄電)、及び、蓄えた電力を放電することが可能な蓄電装置である。バッテリ9は、ECU50と電気的に接続されており、種々の情報に関する信号をECU50に出力する。
MG6は、電動機として機能する場合、このバッテリ9に蓄えられた電力がインバータを介して供給され、供給された電力を車両2の走行用の動力に変換して出力する。また、MG6は、発電機として機能する場合、入力される動力によって駆動されて発電し、発電した電力を、インバータを介してバッテリ9に充電する。このとき、MG6は、ロータに生じる回転抵抗により、ロータの回転を制動(回生制動)することができる。この結果、MG6は、回生制動時には、電力の回生によりロータに負のモータトルクであるモータ回生トルクを発生させることができ、結果的に、車両2の駆動輪に制動力を付与することができる。つまり、この車両制御システム3は、車両2の駆動輪からMG6に機械的動力が入力され、これにより、MG6が回生により発電することで、車両2の運動エネルギを電気エネルギとして回収することができる。そして、車両制御システム3は、これに伴ってMG6のロータに生じる機械的動力(負のモータトルク)を駆動輪に伝達することで、MG6により回生制動を行うことができる。この場合、この車両制御システム3は、MG6による回生量(発電量)が相対的に小さくされると、発生する制動力が相対的に小さくなり、車両2に作用する減速度が相対的に小さくなる。一方、この車両制御システム3は、MG6による回生量(発電量)が相対的に大きくされると、発生する制動力が相対的に大きくなり、車両2に作用する減速度が相対的に大きくなる。
車速センサ10、アクセルセンサ11、ブレーキセンサ12は、車両2の走行状態や運転者による車両2に対する入力(ドライバ入力)、すなわち、運転者による車両2に対する実際の操作に関する状態量や物理量を検出する状態検出装置である。車速センサ10は、車両2の車両速度(以下、「車速」という場合がある。)を検出する。アクセルセンサ11は、運転者によるアクセルペダルの操作量(踏み込み量)であるアクセル開度を検出する。ブレーキセンサ12は、運転者によるブレーキペダルの操作量(踏み込み量)、例えば、マスタシリンダ圧等を検出する。車速センサ10、アクセルセンサ11、ブレーキセンサ12は、ECU50と電気的に接続されており、検出信号をECU50に出力する。
GPS装置13は、車両2の現在の位置を検出する装置である。GPS装置13は、GPS衛星が出力するGPS信号を受信し、受信したGPS信号に基づいて、車両2の位置情報であるGPS情報(X座標;X,Y座標;Y)を測位・演算する。GPS装置13は、ECU50と電気的に接続されており、GPS情報に関する信号をECU50に出力する。
無線通信装置14は、無線通信を利用して車両2の走行に関する先読み情報を取得する先読み情報取得装置である。無線通信装置14は、例えば、路側に設置された光ビーコン等の路車間通信機器(路側機)、他の車両に車載された車車間通信機器、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センタ等を介するインターネット等の通信インフラを利用して情報のやりとりを行う装置等から無線通信を利用して先読み情報を取得する。無線通信装置14は、先読み情報として、例えば、先行車両情報、後続車両情報、信号情報、工事・交通規制情報、渋滞情報、緊急車両情報、事故履歴データベースに関する情報等を取得する。例えば、信号情報は、車両2の走行方向前方の信号機の位置情報、青信号、黄信号、赤信号の点灯サイクルや信号変化タイミング等の信号サイクル情報等を含む。無線通信装置14は、ECU50と電気的に接続されており、先読み情報に関する信号をECU50に出力する。
データベース15は、種々の情報を記憶するものである。データベース15は、道路情報を含む地図情報、車両2の実際の走行で得られる種々の情報や学習情報、無線通信装置14が取得する先読み情報等を記憶する。例えば、道路情報は、道路勾配情報、路面状態情報、道路形状情報、制限車速情報、道路曲率(カーブ)情報、一時停止情報、停止線位置情報等を含む。データベース15に記憶されている情報は、ECU50によって適宜参照され、必要な情報が読み出される。なお、このデータベース15は、ここでは車両2に車載するものとして図示しているが、これに限らず、車両2の車外の情報センタ等に設けられ、無線通信等を介して、ECU50によって適宜参照され、必要な情報が読み出される構成であってもよい。本実施形態のデータベース15は、学習情報として、停止線等の基準停止位置が設けられている信号機や交差点等で車両2が停止した位置(実停止位置)の情報を蓄積している。データベース15は、実停止位置の情報を基準停止位置毎に蓄積している。
ミリ波センサ16は、自車と先行車両(車両2の前方にある車両)との車間距離を計測するセンサである。ミリ波センサ16は、ミリ波帯の電波を車両2の前方に射出し、当該射出した電波のうち、対象物(先行車両、前車)から反射し、自機まで戻ってきた電波を受信する。ミリ波センサ16は、射出した電波の出力条件と受信した電波の検出結果とを比較することで、前車との距離を算出する。また、ミリ波センサ16は、自車の前方の障害物との距離を検出する場合もある。ミリ波センサ16は、算出した前車との距離の情報をECU50に送信する。なお、本実施形態では、自車と先行車両(車両2の前方にある車両)との車間距離を計測するセンサとしてミリ波センサ16を用いたが、車両2の前方の物体との距離を計測できる各種センサを用いることができる。例えば、車両2は、ミリ波センサ16に代えてレーザーレーダセンサを用いてもよい。
ECU50は、車両制御システム3の全体の制御を統括的に行う制御ユニットであり、例えば、CPU、ROM、RAM及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路として構成されている。ECU50は、車速センサ10、アクセルセンサ11、ブレーキセンサ12及びミリ波センサ16が検出した検出結果、GPS装置13が取得したGPS情報、無線通信装置14が取得した先読み情報、データベース15に記憶されている種々の情報、各部の駆動信号、制御指令等に対応した電気信号が入力される。ECU50は、入力されたこれらの電気信号等に応じて、HMI装置4、エンジン5、MG6、変速機7、ブレーキ装置8、バッテリ9等を制御する。ECU50は、例えば、アクセル開度、車速等に基づいてエンジン5の駆動制御、MG6の駆動制御、変速機7の変速制御、ブレーキ装置8の制動制御などを実行する。また、ECU50は、例えば、運転状態に応じてエンジン5とMG6とを併用又は選択使用することで、車両2において様々な車両走行(走行モード)を実現することができる。
また、ECU50は、例えば、アクセルセンサ11による検出結果に基づいて、運転者による車両2に対する加速要求操作であるアクセル操作のON/OFFを検出することができる。同様に、ECU50は、例えば、ブレーキセンサ12による検出結果に基づいて、運転者による車両2に対する制動要求操作であるブレーキ操作のON/OFFを検出することができる。なお、運転者によるアクセル操作がOFFである状態とは、運転者が車両2に対する加速要求操作を解除した状態であり、運転者によるアクセル操作がONである状態とは、運転者が車両2に対する加速要求操作を行っている状態である。同様に、運転者によるブレーキ操作がOFFである状態とは、運転者が車両2に対する制動要求操作を解除した状態であり、運転者によるブレーキ操作がONである状態とは、運転者が車両2に対する制動要求操作を行っている状態である。
そして、運転支援装置1は、上述のHMI装置4とECU50とを含んで構成される。運転支援装置1は、HMI装置4とECU50とに加え、車両状態を検出する各種センサや、周囲の情報を供給する各種情報取得部を含んでいてもよい。運転支援装置1は、状況に応じてECU50がHMI装置4を制御し種々の運転支援情報を出力することで、運転者に対して燃費向上効果の高い運転を促す支援を行う。運転支援装置1は、走行中の車両2の目標走行状態量をもとに、ECU50による制御に応じてHMI装置4が種々の運転支援情報を出力することで、運転者に対して推奨の運転動作、典型的には変化を伴う運転動作を促す誘導支援を行う。ここで、目標走行状態量とは、典型的には、走行中の車両2において所定の地点またはタイミングでの車両2の目標の走行状態量である。運転支援装置1は、ECU50がこの所定の地点またはタイミングでの目標走行状態量をもとにHMI装置4を制御し、このHMI装置4が運転支援情報を出力し、運転者に対して推奨の運転動作を促す支援を行うことで、所定の地点、タイミングで車両2の走行状態量が目標走行状態量となるように運転支援を行う。
本実施形態の運転支援装置1は、信号機や交差点等の停止位置で車両2を停止させる際に、各種条件に基づいて、目標停止位置を基準停止位置(停止線の位置)から変化(移動)させる。具体的には、運転支援装置1は、推定バラツキ距離(バラツキ距離ともいう)Yを算出し、基準停止位置から算出した推定バラツキ距離分、手前側(車両2の現在位置側)に移動した位置を目標停止位置とする。
運転支援装置1は、変化させた目標停止位置に基づいて、所定の位置における所定の走行状態である目標走行状態量を決定する。運転支援装置1は、目標走行状態に基づいて運転支援情報を出力する。なお、本実施形態の運転支援装置1は、運転支援情報をHMI装置4に視覚情報で出力する。ここで、目標走行状態量は、一例として、運転者によるブレーキ操作(制動要求操作)が推奨される推奨車両速度である目標ブレーキ操作開始車速がある。また、運転支援装置1が運転者に対して誘導支援する推奨の運転動作は、一例として、運転者によるアクセル操作のOFF操作(加速要求操作の解除操作)がある。運転支援装置1は、一例として、HMI装置4を構成するセンターメータ、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、フロントガラスへの重畳表示、液晶ディスプレイ等の視覚情報表示装置に運転支援情報として視覚情報を画像表示する。
車両2は、運転支援情報としてアクセル操作のOFF操作を行うことを指示する情報を出力し、運転者に所定の位置でアクセル操作のOFF操作を実行させることで、所定の地点で車速が概ね目標ブレーキ操作開始車速となる。車両2は、所定の地点で車速が概ね目標ブレーキ操作開始車速となることで、運転者が当該目標ブレーキ操作開始車速となった所定の位置でブレーキ操作を開始することで、目標停止位置の近傍でスムーズに停止することができる。このように、各種条件に対応した目標停止位置で適切に車両2が停止するように運転支援情報を出力する。これにより、運転支援装置1は、運転支援において運転者に与える違和感を抑制した適切な運転支援を実現している。
以下、図2のブロック図を参照して、ECU50の概略構成の一例を説明する。ECU50は、図2に例示するように、第1情報演算部51と、第2情報演算部52と、第3情報演算部53と、車両制御部54とを含んで構成される。第1情報演算部51、第2情報演算部52及び第3情報演算部53は、例えば、ITS(Intelligent Transport Systems、高度道路交通システム)対応の演算部であり、インフラ協調やNAVI協調を行うための演算部である。車両制御部54は、車両2の各部を制御する制御部である。車両制御部54は、車内ネットワークとして構築されたCAN(Control Area Network)55を介して、エンジン制御ECU、MG制御ECU、変速機制御ECU、ブレーキ制御ECU、バッテリ制御ECU等の各種アクチュエータを制御するアクチュエータECUやセンサ類に接続される。車両制御部54は、CAN55を介して各種アクチュエータの制御値やセンサの検出値を車両情報として取得する。なお、ECU50は、これに限らず、例えば、第1情報演算部51に代えてNAVI装置を含んで構成されるものであってもよい。
第1情報演算部51は、静的なインフラ情報、例えば、道路情報を含む地図情報等に基づいて、車両2から走行方向前方の一時停止やカーブまでの残距離を演算する。また、第1情報演算部51は、運転者の普段の運転行動を学習し、これに基づいて運転行動推定を行い、運転者の減速停止行動の学習・予測も行う。そして、第1情報演算部51は、車両2から走行方向前方の減速停止位置までの残距離も演算する。ここで、運転者の普段の運転行動を学習することで得られる減速停止位置は、例えば、一時停止等以外で運転者が減速停止する頻度が高い位置である。
なお、第1情報演算部51は、車両2の実際の走行で得られる種々の情報をもとに運転者の減速停止行動の学習、すなわち、運転者に応じた減速停止位置の学習を行えばよい。第1情報演算部51は、例えば、車両2の実際の走行で得られる種々の情報に基づいて、運転者の普段の運転から、運転操作の癖や傾向を、人(例えば、運転者の属性)、場所(例えば、操作をした位置等)、状況(例えば、時間帯等)等に関連付けて学習する。第1情報演算部51は、例えば、運転者によるアクセル操作、ブレーキ操作のON/OFF等を統計的に処理することで、一時停止や運転者が減速停止する頻度が高い減速停止位置等を学習する。第1情報演算部51は、学習した情報を学習情報としてデータベース15に記憶させる。
第1情報演算部51は、機能概念的に、位置評定部51aと、一時停止・カーブ情報取得部(以下、「一停・カーブ情報取得部」という場合がある。)51bと、減算器51cと、が設けられる。位置評定部51aは、GPS装置13を介してGPS情報を取得し、車両(自車両)2の現在位置情報を取得する。位置評定部51aは、この現在位置情報を一停・カーブ情報取得部51bと減算器51cとに出力する。一停・カーブ情報取得部51bは、位置評定部51aから入力される現在位置情報に基づいて、データベース15に記憶されている地図情報、車両2の実際の走行で得られる種々の情報や学習情報を参照して、車両2の走行方向前方にある一時停止、カーブ、あるいは、減速停止位置を示す目標位置情報を取得する。一停・カーブ情報取得部51bは、この目標位置情報を減算器51cに出力する。減算器51cは、位置評定部51aから入力される現在位置情報が示す車両2の位置と一停・カーブ情報取得部51bから入力される目標位置情報が示す一時停止、カーブ、あるいは、減速停止位置との差分を演算し、一時停止、カーブ、あるいは、減速停止位置までの残距離を演算する。減算器51cは、この残距離を示す残距離情報を車両制御部54の調停部54aに出力する。
また、第1情報演算部51は、一停・カーブ情報取得部51bで対象の一時停止、減速停止位置に推定バラツキ距離Yが設定されているかを判定する。第1情報演算部51は、一停・カーブ情報取得部51bで対象の一時停止、減速停止位置に推定バラツキ距離Yが設定されていると判定した場合、目標停止位置を示す目標位置情報を、推定バラツキ距離Yの値に基づいて基準停止位置(対象の一時停止、減速停止位置の停止線の位置)よりも手前側に移動させる。第1情報演算部51は、変化させた目標停止位置を基準として残距離を演算する。なお、推定バラツキ距離Yの情報は、データベース15に記憶させておくことができる。また、推定バラツキ距離Yの設定方法については後述する。
第2情報演算部52は、動的なインフラ情報、例えば、信号情報等に基づいて、車両2から走行方向前方の赤信号による停止位置までの残距離を演算する。
第2情報演算部52は、機能概念的に、位置評定部52aと、信号情報取得部52bと、減算器52cとが設けられる。位置評定部52aは、GPS装置13を介してGPS情報を取得し、車両(自車両)2の現在位置情報を取得する。位置評定部52aは、この現在位置情報を減算器52cに出力する。信号情報取得部52bは、無線通信装置14を介して信号情報を取得し、この信号情報に基づいて、車両2の走行方向前方にある赤信号による停止位置を示す目標位置情報を取得する。信号情報取得部52bは、この目標位置情報を減算器52cに出力する。減算器52cは、位置評定部52aから入力される現在位置情報が示す車両2の位置と信号情報取得部52bから入力される目標位置情報が示す赤信号による停止位置との差分を演算し、赤信号による停止位置までの残距離を演算する。減算器52cは、この残距離を示す残距離情報を車両制御部54の調停部54aに出力する。
また、第2情報演算部52は、信号情報取得部52bで対象の赤信号による停止位置(信号機に対応する停止線の位置)に推定バラツキ距離Yが設定されているかを判定する。第2情報演算部52は、信号情報取得部52bで対象の赤信号による停止位置に推定バラツキ距離Yが設定されていると判定した場合、目標停止位置を示す目標位置情報を、推定バラツキ距離Yの値に基づいて基準停止位置(信号機に対応する停止線の位置)よりも手前側に移動させる。第2情報演算部52は、変化させた目標停止位置を基準として残距離を演算する。なお、推定バラツキ距離Yの情報は、データベース15に記憶させておくことができる。また、推定バラツキ距離Yの設定方法については後述する。
第3情報演算部53は、機能概念的に、相対距離検出部53aと、変換部53bと、が設けられている。相対距離検出部53aは、ミリ波センサ16の検出結果を取得する。相対距離検出部53aは、ミリ波センサ16の検出結果から、先行車両の有無を検出し、先行車両がある場合、先行車両との相対距離を検出する。変換部53bは、相対距離検出部53aで算出した先行車両との相対距離の情報から残距離を調整する情報を作成する。具体的には、変換部53bは、先行車両との相対距離が設定距離よりも短い場合は、残距離をより短くする指示を含む残距離の調整情報を作成する。変換部53bは、先行車両との相対距離が設定距離以上場合は、残距離をそのままとする指示を含む残距離の調整情報を作成する。つまり、変換部53bは、先行車両との相対距離に基づいて、残距離をそのままとするか、短くするかを指示する残距離の調整情報を作成する。なお、変換部53bは、先行車両との相対距離をそのまま車両制御部54に出力してもよい。
車両制御部54は、第1情報演算部51が演算した一時停止、カーブ、あるいは、減速停止位置までの残距離、第2情報演算部52が演算した赤信号による停止位置までの残距離、第3情報演算部53が演算した先行車両の関係に基づいた情報、車両2の車速Vx、アクセル操作のON/OFF、ブレーキ操作のON/OFF、アクセル開度等に基づいて、HMI装置4や車両2の制駆動力を統括的に制御するものである。
車両制御部54は、機能概念的に、調停部54aと、目標演算部54bと、制駆動力制御部54cとが設けられる。調停部54aは、減算器51cから入力される一時停止、カーブ、あるいは、減速停止位置までの残距離情報と、減算器52cから入力される赤信号による停止位置までの残距離情報と、変換部53bから入力される先行車両との関係に基づいた残距離の調整情報とを調停するものである。調停部54aは、例えば、残距離情報の正確性や残距離の大小関係等に基づいて、残距離情報を調停し、調停結果を目標演算部54bに出力する。ここで、調停部54aは、停止支援を行う場合、基本的に減算器51cから入力される残距離情報と、減算器52cから入力される残距離情報と、を調停して、停止支援を行う対象を決定する。つまり、調停部54aは、信号機がない交差点等の一旦停止の停止位置で停止させるか、信号機が赤となっていることで、当該信号機の停止位置で停止するかを決定し、残距離を決定する。さらに、調停部54aは、変換部53bから入力される先行車両との関係に基づいた残距離の調整情報に基づいて、決定した残距離を調整することで、目標演算部54bに出力する残距離情報を作成する。
目標演算部54bは、調停部54aから入力される残距離情報の調停結果、車速センサ10からCAN55等を介して入力される車両2の車速Vx等に基づいて、目標走行状態量を演算する。そして、目標演算部54bは、この目標走行状態量に基づいて、HMI装置4、制駆動力制御部54cを制御するものである。
図3のブロック図を参照して、目標演算部54bの概略構成の一例を説明する。目標演算部54bは、図3に示すように、アクセルオフ誘導HMI判定部60と、エンジンブレーキ拡大判定部62と、エンジン早期OFF判定部64と、ドライバモデル算出部66と、エンジンON/OFF判定部68と、を有する。アクセルオフ誘導HMI判定部60は、目標走行状態量に基づいて、HMI装置4によってアクセル操作のOFF操作を誘導支援するタイミングを演算し、これに応じてHMI装置4を制御し、運転支援情報を出力する。
エンジンブレーキ拡大判定部62は、目標走行状態量に基づいて、発生させるエンジンブレーキの大きさを算出する。つまり、エンジンブレーキ拡大判定部62は、目標走行状態量に基づいて、アクセル操作のOFF操作が生じた後、所定の地点でブレーキ操作をONする速度まで減速させるために必要なエンジンブレーキの大きさを算出する。エンジンブレーキ拡大判定部62は、算出したエンジンブレーキの大きさに基づいて、通常のエンジンブレーキ等に加えてMG6によるエンジンブレーキ回生を行う回数、時間区間を算出する。エンジンブレーキ拡大判定部62は、算出結果をドライバモデル算出部66に送る。
エンジン早期OFF判定部64は、目標走行状態量に基づいて、エンジン5の出力をOFFにするタイミングを算出する。つまり、エンジン早期OFF判定部64は、目標走行状態量に基づいて、アクセル操作のOFF操作が生じた後、所定の地点でブレーキ操作をONする速度まで減速させるために、エンジン5の出力をOFFにつまりエンジンブレーキを生じさせる状態になるかを判定する。エンジン早期OFF判定部64は、エンジン5をOFFにする必要があると判定した場合、算出したタイミングになったら、エンジンON/OFF判定部68にエンジン早期OFF要求を出力する。
ドライバモデル算出部66は、CAN55を介して取得する車速およびアクセル開度と、エンジンブレーキ拡大判定部62から出力される算出結果に基づいて、ドライバ要求パワーを算出する。ドライバモデル算出部66は、エンジンブレーキ拡大判定部62の算出結果に基づいて目標となる駆動状態を算出し、CAN55を介して実際の駆動状態を検出する。ドライバモデル算出部66は、目標の駆動状態と実際の駆動状態との差分に基づいて算出したエンジン5の出力の情報をドライバ要求パワーとして、エンジンON/OFF判定部68に出力する。ここで、ドライバモデル算出部66は、目標の駆動状態とするために必要な条件をドライバ要求パワーとして出力しても、アクセル開度に基づいた駆動状態に近づけるために必要な条件をドライバ要求パワーとして出力してもよい。
エンジンON/OFF判定部68は、エンジン早期OFF判定部64から出力されるエンジン早期OFF要求と、ドライバ要求パワーと、に基づいてエンジン5の駆動状態を判定する。エンジンON/OFF判定部68は、判定結果に基づいて、エンジン5をONとするかOFFとするか、つまり、エンジン5でエンジンブレーキを発生させるか、発生させないかを判定する。エンジンON/OFF判定部68は、判定結果を制駆動力制御部54cに出力する。
制駆動力制御部54cは、実際に運転者のアクセル操作のOFF操作が行われると、制駆動力制御を行い、実際の車両2の減速度が規定のアクセルOFF減速度となるように調節する。具体的には、制駆動力制御部54cは、目標演算部54bの制御に基づいて、エンジン5のON/OFFを制御し、エンジンブレーキで生じる減速度を制御する。また、車両制御システム3がハイブリッドシステムであることから、制駆動力制御部54cは、減速度が規定のアクセルOFF減速度となるように、通常のエンジンブレーキ等に加えてMG6によるエンジンブレーキ回生を行う回生エンブレ拡大制御を実行する。この回生エンブレ拡大制御によるエンジンブレーキ回生は、上述した運転者のブレーキ操作のON操作に応じたブレーキ回生と比較して、回生時の発熱量の影響等が少ないため、相対的に回生効率が高くなる傾向にある。したがって、車両制御システム3は、運転支援装置1によって運転者のアクセル操作のOFF操作を適切なタイミングで誘導支援することで、この回生エンブレ拡大制御を実行する期間を比較的に長期間確保することができるので、より高い燃費向上効果を期待することができる。
次に、図4から図7を参照して、本実施形態の運転支援装置1の処理の一例を説明する。図4および図5は、それぞれ停止位置までの残距離と車速との関係を示す模式図である。運転支援装置1は、図4に示すように、表示が赤の信号機80や、一時停止の標識82がある地点に到達することを検出した場合、信号機80や標識82に対応する停止線が配置された地点Pを目標停止位置として停止支援を行う。具体的には、運転支援装置1は、図4の減速パターン84に示すように、地点Pで停止できる減速パターンを算出し、減速パターン84を実現するためのアクセルOFF誘導ポイント86と、ブレーキON誘導ポイント88を決定する。アクセルOFF誘導ポイント86は、運転者にアクセルOFFを誘導する画像を表示するタイミングである。また、ブレーキON誘導ポイント88は、運転者にブレーキのON、つまりブレーキ操作の実行を誘導する画像を表示するタイミングである。運転支援装置1は、目標停止地点で適切に停止でき、適切な減速度と制動距離でブレーキ制動を実現でき、エンジンブレーキ回生で発電することができる等、種々の目的を高いレベルで実現することができるタイミングをアクセルOFF誘導ポイント86として算出する。また、運転支援装置1は、減速パターン84とアクセルOFF誘導ポイント86と、ブレーキON誘導ポイント88を目標の走行状態量として算出してもよいし、アクセルOFF誘導ポイント86と、ブレーキON誘導ポイント88を目標の走行状態量として算出してもよい。
運転支援装置1は、現在位置、現車速が、算出したアクセルOFF誘導ポイント86とブレーキON誘導ポイント88であると判定した場合、当該操作に対応する画像をHMI装置4に表示させる。運転支援装置1のアクセルOFF誘導ポイント86とブレーキON誘導ポイント88とは、画像を表示してから操作が実行されるまでに係る時間を加味して、所望の操作開始時点よりも所定時間前をアクセルOFF誘導ポイント86とブレーキON誘導ポイント88としてもよい。このように、運転支援装置1は、算出した減速パターン84とアクセルOFF誘導ポイント86とブレーキON誘導ポイント88等の目標の走行状態量に基づいて、運転支援情報を出力することで、減速パターン84に即したパターンで車両2を減速させることができ、目標停止地点で適切に停止でき、適切な減速度と制動距離でブレーキ制動を実現でき、エンジンブレーキ回生で発電することができるという停止動作の支援を行うことができる。
運転支援装置1は、図4に示すように、自車から停止線が配置された地点Pまでの間に他の車両がいない場合、停止線を目標停止位置とし、当該目標停止位置に停止するための目標の走行状態量を算出し、当該目標の走行状態量に基づいた運転支援情報を出力することで、好適な減速パターンを実現しつつ停止線で停止することができる。しかしながら、図5に示すように、停止線の地点Pを先頭として他の車両が停止している場合、実際の停止位置は、地点Paとなる。運転支援装置1は、図5に示す場合、停止線がある地点Pを目標停止位置として停止支援を行っても好適な減速パターンとはならない。運転者は、減速パターン84に即した停止支援が実行されても、支援に従ってアクセルをOFFにしても最終的に減速度の高い減速を行う必要が生じる。
これに対して、運転支援装置1は、各停止位置に対して推定バラツキ距離Yを算出し、算出した推定バラツキ距離Yに基づいて、目標停止位置を実停止位置よりも手前側にずらし、地点Paを目標停止位置とする。運転支援装置1は、地点Paを目標停止位置とすることで、地点Paに好適に停止することができる減速パターン94、アクセルOFF誘導ポイント96と、ブレーキON誘導ポイント98と、を算出することができる。なお、後述するが推定バラツキ距離Yは、現時点での実停止位置をセンサ等の実際の計測値で算出するものではないため、目標停止位置が地点Paとは異なる地点となる場合はあるが、地点Pを目標停止位置で維持する場合よりも、目標停止位置を地点Paに近づけることができる。
以下、図6および図7を用いて、推定バラツキ距離を用いた停止支援について説明する。図6は、ECUによる制御の一例を示すフローチャートである。図7は、車両制御システムにおける停止位置までの残距離と車速との関係、及び、支援態様の一例を表す模式図である。図6、図7に示すように、目標演算部54bは、まず、ステップS110として、推定バラツキ距離Yの上限をガードする。つまり、目標演算部54bは、基準停止位置に対する推定バラツキ距離Yを読み出したら、読み出した推定バラツキ距離Yが上限値を越えているかを判定し、上限値を越えている場合は、推定バラツキ距離Yを上限値とする。このように、推定バラツキ距離Yの上限をガードすることで、推定バラツキ距離Yを基準停止位置からX_bの距離よりも短くする。ここで、X_bは、基準停止位置を目標停止位置とした場合のブレーキON誘導ポイントとなる位置である。
目標演算部54bは、ステップS110で上限値をガードしたら、ステップS112としてL−Yを算出する。ここで、距離Lは、現時点から基準停止位置となる地点Pまでの距離である。これにより、目標演算部54bは、L−Yとなる位置、つまり、基準停止位置よりもバラツキ距離Y手前の位置を目標停止地点とする。
目標演算部54bは、ステップS112でL−Yを算出したら、ステップS114として、現在の車両2の車速(進入車速)V_nowに基づいて目標ブレーキ操作車速V_bを演算する。目標演算部54bは、車速V_nowに所定の車速係数を乗算して目標ブレーキ操作開始車速V_bを算出する。車速係数は、例えば、目標ブレーキ操作開始車速V_bが、ブレーキ操作のON操作がなされた際に、車両2の運転者及び後続車両の運転者に対して、急ブレーキであると感じさせず、車両2の車速が遅すぎるためのストレスを与えない程度で、かつ停止位置に到達できる速度となるように設定される。
次に、目標演算部54bは、ステップS114で目標ブレーキ操作開始車速V_bを設定したら、ステップS116として、予め設定される目標ブレーキ減速度A_brakeとに基づいて、所定の地点としての目標ブレーキ操作開始位置X_b´を演算する。目標演算部54bは、調停部54aによって調停された残距離に応じた目標停止位置(現時点から距離L−Yとなる地点)を基準位置として、目標ブレーキ操作開始車速V_bと目標ブレーキ減速度A_brakeとに基づいて、目標ブレーキ操作開始位置X_b´を演算する。すなわち、目標演算部54bは、目標ブレーキ操作開始車速V_bで走行する車両2がブレーキ操作により目標ブレーキ減速度A_brakeで減速した場合に、目標停止位置で車両2を停止させることができるブレーキ操作開始位置を逆算し、これを目標ブレーキ操作開始位置X_b´とする。
目標ブレーキ減速度A_brakeは、例えば、運転者がブレーキ操作のON操作を行った際に、運転者に対して急ブレーキであると感じさせず違和感を与えない程度の減速度に応じて予め固定の値として設定される。ここではさらに、車両制御システム3がハイブリッドシステムであることから、目標ブレーキ減速度A_brakeは、MG6によって効率よく回生を行うことができる回生上限減速度に若干のマージンを持たせた減速度に設定されることがより好ましい。更に言えば、目標ブレーキ減速度A_brakeは、運転者によってブレーキ操作に応じて要求された減速度を、MG6による回生制動で満たすことができる減速度に応じて設定されることが好ましい。この場合、ハイブリッドシステムである車両制御システム3は、運転者のブレーキ操作に応じて要求される減速度がこの目標ブレーキ減速度以下であれば、ブレーキ装置8による摩擦制動にはよらずに、MG6による回生制動によって、車両2を停止位置に停止させることができる。この場合、車両制御システム3は、車両2の運動エネルギを、摩擦制動によって熱エネルギとして消費することなく、運転者のブレーキ操作に応じたブレーキ回生によって効率よく電気エネルギとして回収することができ、高い燃費向上効果を期待することができる。
目標演算部54bは、ステップS116で目標ブレーキ操作開始位置X_b´を決定したら、ステップS118として、目標ブレーキ操作開始車速V_bと、目標ブレーキ操作開始位置X_b´と、予め設定される規定のアクセルOFF減速度A_engBrakeとに基づいて、アクセルOFF誘導位置X_a´を演算する。
アクセルOFF減速度A_engBrakeは、アクセル操作及びブレーキ操作がOFFである状態での車両2の減速度である。アクセルOFF減速度A_engBrakeDは、例えば、エンジン5の回転抵抗によるエンジンブレーキトルク、変速機7の回転抵抗によるTMブレーキトルク、本実施形態のようにハイブリッドシステムではさらにMG6における回生量に応じたモータ回生トルク等に基づいて予め固定の値として設定される。
目標演算部54bは、目標ブレーキ操作開始位置X_b´を基準位置として、アクセルOFF減速度A_engBrakeDと、目標ブレーキ操作開始車速V_bとに基づいて、アクセルOFF誘導位置X_a´を演算する。すなわち、目標演算部54bは、車両2がアクセルOFF減速度A_engBrakeDで減速した場合に、目標ブレーキ操作開始位置X_b´で車両2の車速を目標ブレーキ操作開始車速V_bとすることができるアクセル操作のOFF位置を逆算し、これをアクセルOFF誘導位置X_a´とする。
目標演算部54bは、ステップS118でアクセルOFF誘導位置X_a´を算出したら、HMI装置4を用いた運転支援情報の出力処理を開始する。目標演算部54bは、ステップS120として、現在の車速で車両2がアクセルOFF誘導位置X_a´に達するタイミングでアクセルOFF誘導支援に関する運転支援情報をHMI装置4に出力する。そして、HMI装置4は、運転支援情報として、アクセルOFF誘導支援に関するHMIを表示する。
制駆動力制御部54cは、実際に運転者のアクセル操作のOFF操作が行われると、制駆動力制御を行い、実際の車両2の減速度が規定のアクセルOFFDレンジ減速度A_engBrakeBとなるように調節する。この間、制駆動力制御部54cは、通常のエンジンブレーキ等に加えてMG6によるエンジンブレーキ回生を行う回生エンブレ拡大制御を実行する。回生エンブレ拡大制御を実行するタイミング等は、エンジンブレーキ拡大判定部62の算出結果に基づいて算出することができる。
そして、本実施形態の制駆動力制御部54cは、ステップS122として、現在の車両2の車速V_nowと現在位置から停止位置までの残距離(L−Y)とに基づいて、エンジンブレーキを切り替えるタイミング、つまりアクセルOFF減速度を切り替えるタイミングを演算する。制駆動力制御部54cは、例えば、下記の(式1)の不等号が成立したタイミングでエンジンブレーキを切り替える。つまり、制駆動力制御部54cは、アクセルOFF減速度をアクセルOFFDレンジ減速度A_engBrakeDからアクセルOFFBレンジ減速度A_EngBrakeBに切り替える。そして、制駆動力制御部54cは、実際の車両2の減速度がアクセルOFFBレンジ減速度A_EngBrakeBとなるように調整して、現在の制御周期を終了し、次の制御周期に移行する。
Figure 0005737423
上記数式(1)において、[V_now]は運転者がアクセル操作のOFF操作を行った現在の車両2の車速を表している。[V_b]は目標ブレーキ操作開始車速を表している。[A_EngBrakeB]はアクセルOFFBレンジ減速度を表している。[L]は実際に運転者のアクセル操作のOFF操作がなされたタイミングでの現在位置から基準停止位置までの残距離を表している。[Y]は推定バラツキ距離を表している。つまり、[L−Y]で現在位置から目標停止位置までの残距離を表している。[X_b´]は目標ブレーキ操作開始位置を表している。
上記のように構成される運転支援装置1は、地点X_a´でアクセルOFF誘導表示を行うことで、車両2が目標ブレーキ操作開始位置X_b´に達した際に、車速が目標ブレーキ操作開始車速V_bとなるように、運転者のアクセル操作のOFF操作のタイミングを誘導支援することができる。この結果、運転支援装置1は、目標停止位置に停止するため運転者が実際にブレーキ操作を行った際に、ブレーキ操作に応じて要求される減速度が最適な目標ブレーキ減速度A_brakeとなるように、適切に誘導することができるため、高い燃費向上効果を実現することができる。
また、上記のように構成される運転支援装置1は、図7に示すように、推定バラツキ距離Yを算出し、目標停止位置を推定バラツキ距離Yに基づいて手前側に移動させた減速パターン102を用いて停止支援を行うことで、減速パターン100と同じ目標ブレーキ減速度とエンジンブレーキ減速度とを用いつつ、停止位置を現在位置から距離Lの地点Pとした減速パターン100の場合よりも手前に適正な減速パターンで停止することができる。
また、運転支援装置1は、停止線等がある基準目標位置(距離L)地点を基準として、推定バラツキ距離を加味して目的の走行状態量を算出することで、基準目標位置を基準とした補正を行うことができる。
以上で説明した実施形態に係る運転支援装置1は、運転者に対して、適切なタイミングでわかりやすく車両2の運転を支援することができるので、適切に運転支援することができ、例えば、運転者によるエコ運転(エコドライブ)を適切に支援し、これにより、燃料の消費を抑制して燃費の向上を図ることができる。
なお、以上の説明では、運転支援装置1は、車両2がハイブリッド車両であるものとして説明したが、これに限らず、コンベ車両、あるいは、EV車両であっても、適切に運転支援することができる。
ここで、推定バラツキ距離Yを用いて、減速パターンを変化させる方法は、図6および図7の例に限定されない。以下、図8から図10を用いて、推定バラツキ距離を用いた停止支援の他の例について説明する。図8は、ECUによる制御の他の例を示すフローチャートである。図9は、車両制御システムにおける停止位置までの残距離と車速との関係、及び、支援態様の一例を表す模式図である。図10は、距離Yと係数Kとの関係の一例を示すグラフである。
図8、図9に示すように、目標演算部54bは、まず、ステップS130として、現在の車両2の車速(進入車速)V_nowに基づいて目標ブレーキ操作車速V_bを演算する。目標演算部54bは、車速V_nowに所定の車速係数を乗算して目標ブレーキ操作開始車速V_bを算出する。目標ブレーキ操作開始車速V_bは、上記実施形態と同様の方法で算出することができる。
次に、目標演算部54bは、ステップS130で目標ブレーキ操作開始車速V_bを設定したら、ステップS132として、推定バラツキ距離YよりV_b補正値Kを演算し、目標ブレーキ操作開始車速補正値V_b´=V_b×Kを算出する。ここで、V_b補正値Kは、図10に示すように、推定バラツキ距離Yに対して予め設定されている係数である。また、V_b補正値Kと推定バラツキ距離Yとの関係は、推定バラツキ距離Yが所定値Y1までは、V_b補正値Kと推定バラツキ距離Yとが比例関係で増加し、推定バラツキ距離Yが所定値Y1より大きくなるとV_b補正値Kは一定値K1となる。また、Kは1より小さい値であり、目標ブレーキ操作開始車速補正値V_b´は、目標ブレーキ操作開始車速V_bよりも低速な値となる。
目標演算部54bは、ステップS132で目標ブレーキ操作開始車速補正値V_b´を算出したら、ステップS134として、目標ブレーキ操作開始車速V_bと予め設定される目標ブレーキ減速度A_brakeとに基づいて、所定の地点としての目標ブレーキ操作開始位置X_bを演算する。目標演算部54bは、基準停止位置(現時点から距離Lとなる地点)を基準位置として、目標ブレーキ操作開始車速V_bと目標ブレーキ減速度A_brakeとに基づいて、目標ブレーキ操作開始位置X_bを演算する。すなわち、目標演算部54bは、目標ブレーキ操作開始車速V_bで走行する車両2がブレーキ操作により目標ブレーキ減速度A_brakeで減速した場合に、基準停止位置で車両2を停止させることができるブレーキ操作開始位置を逆算し、これを目標ブレーキ操作開始位置X_bとする。なお、目標ブレーキ操作開始位置X_bは、基準停止位置を目標停止位置とした場合、つまり、図9の減速パターン100で算出される目標ブレーキ操作開始位置と同じ位置となる。目標ブレーキ減速度A_brakeは、上記実施形態と同様の値である。
目標演算部54bは、ステップS134で目標ブレーキ操作開始位置X_bを決定したら、ステップS136として、目標ブレーキ操作開始車速補正値V_b´と、目標ブレーキ操作開始位置X_bと、予め設定される規定のアクセルOFF減速度A_engBrakeDとに基づいて、アクセルOFF誘導位置X_a´を演算する。アクセルOFF減速度A_engBrakeDは、上記実施形態と同様の値である。
目標演算部54bは、目標ブレーキ操作開始位置X_bを基準位置として、アクセルOFF減速度A_engBrakeDと、目標ブレーキ操作開始車速補正値V_b´とに基づいて、アクセルOFF誘導位置X_a´を演算する。すなわち、目標演算部54bは、車両2がアクセルOFF減速度A_engBrakeDで減速した場合に、目標ブレーキ操作開始位置X_bで車両2の車速を目標ブレーキ操作開始車速補正値V_b´とすることができるアクセル操作のOFF位置を逆算し、これをアクセルOFF誘導位置X_a´とする。
目標演算部54bは、ステップS136でアクセルOFF誘導位置X_a´を算出したら、HMI装置4を用いた運転支援情報の出力処理を開始する。目標演算部54bは、ステップS138として、現在の車速で車両2がアクセルOFF誘導位置X_a´に達するタイミングでアクセルOFF誘導支援に関する運転支援情報をHMI装置4に出力する。そして、HMI装置4は、運転支援情報として、アクセルOFF誘導支援に関するHMIを表示する。また、制駆動力制御部54cは、上記実施形態と同様に、実際に運転者のアクセル操作のOFF操作が行われると、制駆動力制御を行い、実際の車両2の減速度が規定のアクセルOFFDレンジ減速度A_engBrakeDとなるように調節する。
そして、本実施形態の制駆動力制御部54cは、ステップS140として、現在の車両2の車速V_nowと現在位置から基準停止位置までの残距離Lとに基づいて、エンジンブレーキを切り替えるタイミング、つまりアクセルOFF減速度を切り替えるタイミングを演算する。制駆動力制御部54cは、例えば、下記の(式2)の不等号が成立したタイミングでエンジンブレーキを切り替える。つまり、制駆動力制御部54cは、アクセルOFF減速度をアクセルOFFDレンジ減速度A_engBrakeDからアクセルOFFBレンジ減速度A_EngBrakeBに切り替える。そして、制駆動力制御部54cは、実際の車両2の減速度がアクセルOFFBレンジ減速度A_EngBrakeBとなるように調整して、現在の制御周期を終了し、次の制御周期に移行する。
Figure 0005737423
上記数式(2)において、[V_now]は運転者がアクセル操作のOFF操作を行った現在の車両2の車速を表している。[V_b´]は目標ブレーキ操作開始車速補正値を表している。[A_EngBrakeB]はアクセルOFFBレンジ減速度を表している。[L]は実際に運転者のアクセル操作のOFF操作がなされたタイミングでの現在位置から基準停止位置までの残距離を表している。[X_b]は目標ブレーキ操作開始位置を表している。
上記のように構成される運転支援装置1は、地点X_a´でアクセルOFF誘導表示を行うことで、車両2が目標ブレーキ操作開始位置X_bに達した際に、車速が目標ブレーキ操作開始車速補正値V_b´となるように、運転者のアクセル操作のOFF操作のタイミングを誘導支援することができる。この結果、運転支援装置1は、停止位置に停止するため運転者が実際にブレーキ操作を行った際に、ブレーキ操作に応じて要求される減速度が最適な目標ブレーキ減速度A_brakeとなるように、適切に誘導することができるため、高い燃費向上効果を実現することができる。
また、上記のように構成される運転支援装置1は、図8および図9に示すように、推定バラツキ距離Yを算出し、推定バラツキ距離Yに応じて、目標ブレーキ操作開始車速V_bを目標ブレーキ操作開始車速補正値V_b´に補正することで、目標ブレーキ操作開始位置X_bに到達した際の車速をより低速にすることができる。これにより、運転者は、目標ブレーキ操作開始位置X_bで最適な目標ブレーキ減速度A_brakeでの減速を開始することで、基準停止位置よりも手前に停止することができる。つまり、減速パターン104に示すように、目標ブレーキ操作開始車速補正値V_b´とすることで、減速パターン100の場合よりも手前に適正な減速パターンで停止することができる。
また、上記実施形態では、目標ブレーキ操作開始車速V_bを、推定バラツキ距離Yに基づいて補正して目標ブレーキ操作開始車速補正値V_b´を算出したが、これに限定されない。目標演算部54bは、基準停止位置を基準位置として、目標ブレーキ操作開始車速V_bと予め設定される目標ブレーキ減速度A_brakeとに基づいて、所定の地点としての目標ブレーキ操作開始位置X_bを算出する。目標演算部54bは、さらに、残距離に応じた目標停止位置(現時点から距離L−Yとなる地点)を基準として、目標ブレーキ減速度A_brakeと、目標ブレーキ操作開始位置X_bとに基づいて、目標ブレーキ操作開始位置X_bから目標ブレーキ減速度A_brakeで減速して現時点から距離L−Yとなる地点で停止する速度を目標ブレーキ操作開始車速補正値としてもよい。
次に、図11、図12、図13を用いて、推定バラツキ距離Yの算出方法について説明する。ここで、図11は、ECUによる制御が適用される状況の一例を示す模式図、図12は、忘却係数Kと信号機間距離Dとの関係の一例を示すグラフ、図13は、ECUによる制御の一例を示すフローチャートである。なお、図13に示す処理は、ECU50の各部、具体的には、第1情報演算部51、第2情報演算部52、第3情報演算部53で行えばよい。なお、ECU50は、推定バラツキ距離Yを決定する演算部を別途設けてもよい。また、ECU50は、走行中、図13に示す処理を繰り返し実行する。
以下、一例として、図11に示す状況において、目標演算部54bにより推定バラツキ距離が演算されるものとして説明する。図11は、車両2が、車両2の進行方向に存在する第1信号機における赤信号の停止表示により停止し、続いて第1信号機から車両2の進行方向に存在する第2信号機における赤信号の停止表示により停止する状況を示している。図11に示すように、車両2の進行方向の前側には先行車両(図11において、3台の先行車両)が存在しているため、第1信号機の停止表示により車両2を停車した停止位置(図11の(i)が示す位置)は、第1信号機から4台目の位置となっている。典型的には、信号機の信号変化タイミングは、所定の範囲内に位置する複数の信号機から構成される各グループにおいて共通であるため、第1信号機で4台目であった場合は、次の第2信号機でも4台目となる可能性が高い。つまり、第1信号機の停止表示により車両2が停車した停止位置から第1信号機の地点までの残距離(図11において「X」が示す距離)は、第2信号機においても同様の距離となる可能性が高い。
ただし、第1信号機の地点から第2信号機の地点までの信号機間距離(図11において、「D」が示す距離)が短い場合は、第2信号機においても第1信号機と同様の残距離となる可能性が高いものの、信号間距離が長い場合は、第2信号機において第1信号機と同様の残距離となる可能性は低くなる。つまり、信号間距離が短い場合は、先行車両の台数が変化する可能性が低く、信号機間の信号変化タイミングが変化する可能性も低いが、信号間距離が長い場合は、先行車両の台数が変化する可能性が高く、信号機間の信号変化タイミングが変化する可能性も高くなる。そこで、目標演算部54bは、第1信号機における残距離に所定の忘却係数(K)を乗算することで、当該第1信号機における残距離を補正した第2信号機に対する推定バラツキ距離(Y)を演算し、第2信号機の地点から手前側に推定バラツキ距離分移動した位置を、第2信号機の停止表示により車両2を停止する目標停止位置(図11の(ii)が示す位置)として決定する。
図12に示すように、忘却係数は、第1信号機の地点から第2信号機の地点までの信号機間距離(D)が大きいほど小さい値となる。ここで、目標演算部54bは、車両2がレーンチェンジ(車線変更)した場合、忘却係数をレーンチェンジする前の忘却係数の値よりも小さい値に変更する。車両2がレーンチェンジする前の忘却係数は、例えば図12の(a)に示すように、「K=−αD+1」の式で表される。車両2がレーンチェンジした後の忘却係数は、例えば図12の(b)に示すように、「K=−βD+0.7」の式で表される。つまり、車両2が走行中の車線を変更した場合は、先行車両の台数が変化する可能性が高く、第2信号機において第1信号機と同様の残距離となる可能性は低くなるため、目標演算部54bは、忘却係数の値を小さい値に変更することで、推定バラツキ距離の値を調整する。なお、図11では、第1信号機の次の信号機が第2信号機である例を図示したが、第1信号機と第2信号機との間に、表示形態が青信号である1つ以上の信号機が存在する場合も同様に、目標演算部54bは推定バラツキ距離の値を演算する。
ここで、図12の(a)および(b)に示した式は一例であり、目標演算部54bは、各式の傾き(α、β)および係数(1、0.7)により決定される忘却係数と信号機間距離との相関性を、信号機毎または時間帯毎に変化させるものとする。具体的には、目標演算部54bは、信号機または時間帯別に蓄積された残距離の値の変化を示す情報に基づいて、忘却係数の減少割合を決定する。例えば、第1信号機と第2信号との組合せにおいて、残距離の値が大きく変化するケースが多いことを示す学習情報がデータベース15に予め記憶されている場合、目標演算部54bは、例えば上記図12の(a)が示す式の傾き(α)を急激に0の値に近づくよう大きな値に変化させる。また、深夜の時間帯において残距離の値が変化しないケースが多いことを示す学習情報がデータベース15に予め記憶されている場合、目標演算部54bは、例えば上記図12の(a)が示す式の傾き(α)を徐々に0の値に近づくよう小さな値に変化させる。また、目標演算部54bは、車両2が右左折した場合、忘却係数の値を「0」に変更する(K=0)。つまり、車両2が右左折した場合の車両2の進行方向の状況は、右左折する前の車両2の進行方向の状況とは異なる可能性が高いため、目標演算部54bは、忘却係数の値を「0」に変更することで残距離をリセットする。なお、忘却係数は、信号機毎または時間帯毎に車両2の実際の走行で得られる学習情報としてデータベース15に予め記憶されていてもよいし、車外の情報センタ等に記憶され必要に応じて取得可能であってもよい。
図13に示すように、目標演算部54bは、第2情報演算部52の信号情報取得部52bにより取得される第1信号機の信号サイクル情報を含む信号情報を受信することで、第1信号機の表示形態が赤信号であると判定した後、第1情報演算部51の位置評定部51aまたは第2情報演算部52の位置評定部52aにより取得される車両2の現在位置情報を受信して、第1信号機の赤信号の停止表示による車両2の停止位置として取得する(ステップS150)。
次に、目標演算部54bは、信号情報取得部52bにより取得される第1信号機の位置情報を含む信号情報を受信することで取得した第1信号機の地点と、ステップS150にて取得した第1信号機の停止表示による車両2の停止位置との差分を計算して、当該差分を残距離(X)として演算する(ステップS152)。そして、目標演算部54bは、ステップS152の処理の後に、信号情報取得部52bにより取得される第1信号機の信号サイクル情報を含む信号情報を受信することで、第1信号機の表示形態が青信号であると判定した上で、次のステップS154の処理へ移行する。
次に、目標演算部54bは、車両2の現在位置情報とデータベース15に記憶された道路情報を含む地図情報に基づいて、車両2がレーンチェンジしたか否かを判定する(ステップS154)。つまり、目標演算部54bは、現在位置情報と道路情報に基づいて、車両2が走行中の車線から別の車線へ移動したか否かを判定する。
次に、目標演算部54bは、ステップS154で車両2がレーンチェンジしたと判定された場合(ステップS154:Yes)、忘却係数(K)をレーンチェンジする前の忘却係数の値よりも小さい値に変更する(ステップS156)。目標演算部54bは、例えば図12の(a)に示すような車両2がレーンチェンジする前の忘却係数「K=−αD+1」から、例えば図12の(b)に示すような車両2がレーンチェンジした後の忘却係数「K=−βD+0.7」に変更する。その後、次のステップS158の処理へ移行する。
一方、目標演算部54bは、ステップS154で車両2がレーンチェンジしなかったと判定された場合(ステップS154:No)、続いて、車両2の現在位置情報とデータベース15に記憶された道路情報を含む地図情報に基づいて、車両2が右左折したか否かを判定する(ステップS158)。つまり、目標演算部54bは、現在位置情報と道路情報に基づいて、車両2が走行中の走行路とは別の走行路へ移動したか否かを判定する。
次に、目標演算部54bは、ステップS158で車両2が右左折したと判定された場合(ステップS158:Yes)、忘却係数(K)の値を「0」に変更する(ステップS160)。その後、次のステップS162の処理へ移行する。一方、目標演算部54bは、ステップS158で車両2が右左折しなかったと判定された場合(ステップS158:No)、ステップS160の処理を行わずに、次のステップS162の処理へ進む。
次に、目標演算部54bは、ステップS162の処理の前に、信号情報取得部52bにより取得される第2信号機の信号サイクル情報を含む信号情報を受信することで、第2信号機の表示形態が赤信号であると判定した後、ステップS152にて演算された残距離(X)に忘却係数(K)を乗算して、第1信号機における残距離を補正した第2信号機に対する推定バラツキ距離(Y)を演算する(ステップS162)。ここで、目標演算部54bは、信号機毎または時間帯毎にデータベース15に予め記憶された忘却係数を用いるものとする。また、目標演算部54bは、ステップS156で忘却係数が小さい値に変更された場合は、当該忘却係数を用いて推定バラツキ距離を演算する。また、目標演算部54bは、ステップS160で忘却係数の値が「0」に変更された場合は、「0」に変更された忘却係数の値を用いて推定バラツキ距離を演算する。つまり、目標演算部54bは、忘却係数の値を0に変更することで、残距離をリセットする。その後、処理を終了する。
上記図13に示したように、目標演算部54bは、推定バラツキ距離Yを演算し、上記図6または図8に示した制御を行うことで、以下の効果を奏する。例えば、上記図11に示すように、前回の赤信号停止時における車両2から第1信号機の地点までの残距離(X)を記憶し、今回の第2信号機の地点において停止支援を行う場合、残距離に基づいて停止支援を開始するタイミングを変更することができる。これにより、今回停止時における車両2の目標停止位置が、前回停止時に残距離から推定した先行車両の存在によって第2信号機の地点からずれることを加味した上で、最適なタイミングで停止支援を開始することができる。また、第1信号機における残距離を忘却係数(K)に基づいて補正した第2信号機に対する推定バラツキ距離(Y)に基づいて停止支援を開始するタイミングを変更するので、前回停止時の第1信号機の地点から離れるほど、過去の先行車両の存在の影響が薄れることを加味した上で、停止支援を開始するタイミングをより適切に設定することができる。また、信号機の位置または時間帯毎に忘却係数と信号機関距離(D)との相関性を変化させるので、種々の走行環境に応じた適切な停止支援を開始するタイミングを設定することができる。また、車両2が右左折した場合は残距離を考慮せずに停止支援を開始するタイミングを設定できるので、車両2の走行路が変わるごとに残距離をリセットすることができ、この結果、右左折する前の車両2の走行路における先行車両の存在の影響を考慮せずに停止支援を開始するタイミングを設定することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る運転支援装置は、上述した実施形態に限定されず、請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係る運転支援装置は、以上で説明した各実施形態の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
以上の説明では、支援制御装置と減速度制御装置とは、ECU50によって兼用されるものとして説明したがこれに限らない。例えば、支援制御装置と減速度制御装置とは、それぞれECU50とは別個に構成され、相互に検出信号や駆動信号、制御指令等の情報の授受を行う構成であってもよい。
以上の説明では、目標走行状態量は、運転者によるブレーキ操作(制動要求操作)が推奨される推奨車両速度としての目標ブレーキ操作開始車速であるものとして説明したが、これに限らない。目標走行状態量は、車両の走行状態を示す目標の状態量であればよく、例えば、目標車両加減速度、目標変速比(目標変速段)、目標操作角度等であってもよい。
以上の説明では、運転支援装置が運転者に対して誘導支援する推奨の運転動作、すなわち、運転支援装置が支援する運転は、運転者によるアクセル操作のOFF操作(加速要求操作の解除操作)であるものとして説明したが、これに限らない。運転支援装置が運転者に対して誘導支援する推奨の運転動作は、例えば、加速要求操作、制動要求操作、制動要求操作の解除操作、変速操作、操舵操作等であってもよい。
以上の説明では、運転支援装置は、運転支援情報として視覚情報を出力するものとして説明したが、これに限らない。運転支援装置は、例えば、運転支援情報として、音声情報、触覚情報等を出力するものであってもよく、これら音声情報、触覚情報の態様を適宜変化させるように構成してもよい。
また、本実施形態の運転支援装置1は、先行車両(前車)を検出する先行車両検出手段としてミリ波センサ16を用いたが、これに限定されない。先行車両検出手段としては、車両2の前方の画像を取得するカメラを用いることもできる。運転支援装置1は、カメラで取得した画像を解析し、進行方向の前方の先行車両を検出してもよい。
1 運転支援装置
2 車両
3 車両制御システム
4 HMI装置(支援装置)
5 エンジン(内燃機関)
6 モータジェネレータ、MG(電動機)
13 GPS装置
14 無線通信装置
15 データベース
50 ECU(支援制御装置、減速度制御装置)
51 第1情報演算部
52 第2情報演算部
53 第3情報演算部
54 車両制御部
55 CAN
60 アクセルオフ誘導HMI判定部
62 エンジンブレーキ拡大判定部
64 エンジン早期OFF判定部
66 ドライバモデル算出部
68 エンジンON/OFF判定部

Claims (12)

  1. 車両の運転を支援する運転支援装置であって、
    前記車両の進行方向に存在する第1信号機の停止表示により前記車両が停車した停止位置から前記第1信号機の地点までの残距離に基づいて、前記第1信号機から前記車両の進行方向に存在する第2信号機に対する推定バラツキ距離を算出し、前記推定バラツキ距離に基づいて前記第2信号機において停止支援を開始するタイミングを変化させた目標の車両走行状態算出する支援制御装置と、
    前記支援制御装置で算出された前記目標の走行状態量に基づいて、前記車両の運転を支援する運転支援情報を出力可能である支援装置と、
    を備え、前記推定バラツキ距離は、前記第2信号機の停止表示により前記車両が停車すると推定される停止位置から前記第2信号機の地点までの距離であり、
    前記支援制御装置は、前記車両の進行方向に先行車両が存在する場合に該先行車両との相対距離に基づき前記残距離を調整することを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記支援制御装置は、前記推定バラツキ距離と前記第2信号機の基準停止位置との差分に基づいて、前記第2信号機の停止表示により前記車両を停車する目標停止位置を決定し、前記目標停止位置に基づいて前記目標の車両走行状態算出することで、前記停止支援を開始するタイミングを変化させることを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記支援制御装置は、前記推定バラツキ距離に基づいて前記第2信号機に対するブレーキ制動開始時の目標車速を補正し、補正したブレーキ制動開始時の目標車速に基づいて前記目標の車両走行状態算出することで、前記停止支援を開始するタイミングを変化させることを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
  4. 前記支援制御装置は、前記残距離に忘却係数を乗算して、前記残距離を補正した前記推定バラツキ距離を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  5. 前記忘却係数は、前記第1信号機の地点から前記第2信号機の地点までの信号機間距離が大きいほど小さい値であることを特徴とする請求項4に記載の運転支援装置。
  6. 前記支援制御装置は、前記忘却係数と前記第1信号機の地点から前記第2信号機の地点までの信号機間距離との相関性を信号機毎または時間帯毎に変化させることを特徴とする請求項4または5に記載の運転支援装置。
  7. 前記支援制御装置は、前記信号機または前記時間帯別に蓄積された前記残距離の値の変化を示す情報に基づいて、前記忘却係数の減少割合を決定することを特徴とする請求項6に記載の運転支援装置。
  8. 前記支援制御装置は、前記車両がレーンチェンジした場合、前記忘却係数を前記レーンチェンジする前の忘却係数の値よりも小さい値に変更することを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  9. 前記支援制御装置は、前記車両が右左折した場合、前記忘却係数の値を0に変更することを特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  10. 前記支援装置は、前記運転支援情報を出力することで、推奨の運転動作を促す支援を行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  11. 前記運転支援情報は、加速要求操作および制動要求操作の解除を指示する情報を含むことを特徴とする請求項10に記載の運転支援装置。
  12. 前記運転支援情報は、制動要求操作の開始を指示する情報を含むことを特徴とする請求項10または11に記載の運転支援装置。
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