JP5725292B2 - ジョブ設定装置 - Google Patents
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Description
折り処理では、定型的な位置で折る折り処理の他、折り位置をユーザーが設定して実施できるようにした画像形成装置も提案されている。
例えば、特許文献1では、折り処理の設定が可能になっており、折り位置調整を行うことができる(段落0062他)。
特許文献2では、設定された折り位置での折り処理が可能な後処理装置が提案されており、該後処理装置では折り位置の調整が可能になっている(特許請求の範囲他)。
さらに、特許文献3では、画像を形成したシートを折り処理するシート処理装置が開示されており、該シート折り処理装置では、折り位置の調整が可能になっている(特許請求の範囲他)。
操作入力を受け付け、表示を行う操作表示部と、
前記折り処理の折り回数nに対し、用紙サイズに応じて設定されたn箇所の寸法によって前記折り位置を決定する制御部とを備え、
前記制御部は、前記操作表示部によって、折り位置または用紙端部を基準とする、m箇所(但し、m>n)の寸法の入力を可能にすることを特徴とする。
操作入力を受け付ける操作表示部は、操作入力と表示の両方を行うタッチパネルなどによって構成されているものであってもよく、また、入力と表示とを独立して行うもので構成するものであってもよい。
一般に、折り目がn箇所ある(n回の折り処理)折り種別の場合、いずれかn箇所の寸法を決めれば全ての折り位置が決定する。すなわち、折り位置は、折り処理の折り回数をnとすれば、折り位置を基準とする少なくともn箇所の寸法によって決定することができ、該決定は制御部により行われる。
m箇所の寸法を与えるものとしては、各辺の長さ、折り目によって隣接する2つの辺の長さの差、折り処理によって面の接するようになった2つの辺の長さの差などが例示される。
また、設定値が変更されると、その他の箇所の寸法を制御部で自動的に算出して操作表示部に表示するようにしてもよい。
また、制御部では、設定されたn箇所以上の寸法によって折り位置を決定する際に、決定された折り位置が異常であると判定される場合には、異常の通知を操作表示部などに行うことができる。また、ジョブ設定装置がネットワークに接続されている場合、ネットワークを通して他の装置に異常の通知を行ってもよい。
この実施形態の画像形成システム1は、図1に示すように、画像形成装置2と後処理装置3とを備える。この実施形態では、画像形成装置2がジョブ設定装置としての機能を有している。
また、画像形成装置2は、シート供給部20で給紙、搬送される用紙に印刷を行う画像形成部21を備えている。画像形成部21は、図示しない感光体と、転写部、帯電部、露光部、現像部、定着器等を備えており、画像を形成してその画像を用紙に転写し、転写された用紙上の画像を定着させる。
また、画像形成装置2の上部側には、原稿を自動的に給送する自動原稿給送装置(ADF)23が備えられており、自動原稿給送装置(ADF)23で送られる原稿の画像が図示しないスキャナー部で読み込まれて画像形成に用いられる。
さらに画像形成装置2の上部には、ユーザーの操作入力を受け、また情報を表示することができる操作表示部24を備えている。操作表示部24は、操作部と表示部とが一体になったタッチパネルなどによって構成することができ、また、操作部と表示部とを別体に構成してもよい。
画像形成装置2は、画像形成装置2全体を制御するCPU25を有しており、該CPU25にROM26、RAM27が接続されている。CPU25は、本発明の制御部に相当する。
ROM26には、プログラムや折り位置を基準とする寸法を入力する際の複数の箇所情報、前記寸法の初期設定値、固定される箇所の情報、用紙のサイズ、プロセス制御パラメータ等の機械設定情報などが不揮発に格納されている。また、RAM27は、作業エリアやデータの一時格納に用いられ、折り処理のために設定される各箇所の寸法値を記憶する記憶部として機能する。
CPU25にはさらに画像形成部21が制御可能に接続されており、画像形成部21における画像の形成、用紙への転写、用紙上の画像の定着が制御される。
CPU25には、さらに通信部28が制御可能に接続されており、通信部28を介して後処理装置3との通信や図示しないネットワークなどとの通信が可能になっている。
ROM36には、折り処理を行うためのプロセス制御パラメータ等の機械設定情報などが不揮発に格納されている。また、RAM37は、作業エリアやデータの一時格納に用いられる。
また、CPU35には折り部30が制御可能に接続されており、CPU35の制御によって折り部30が動作して所定の折り位置で用紙に折り処理がなされる。
さらにCPU35には、第1排出部31と第2排出部32とが制御可能に接続されており、用紙の排紙処理がなされる。
前記したように、一般に折り目がn箇所ある折り種別(n回の折り処理)の場合、いずれかn箇所の寸法を決めれば全ての折り位置が決定する。従来は、入力可能なn箇所の寸法が予め固定されている。本発明では、m>nであるようなm箇所の寸法を入力可能とし、そのm箇所の中からユーザーが入力したn箇所の寸法を自由に選択して入力できるようにする。
従来は、入力可能な2箇所の寸法位置が予め固定されており(例えばdとe)、これらの寸法の変更をできるものは知られている。本発明では、a、b、c、d、eの5箇所の寸法を入力可能とし、その5箇所の中からユーザーが入力した2箇所を入力した時点で残りの3箇所の寸法も決定(算出)される。算出された残りの3箇所の寸法は操作表示部に表示するのが望ましい。
この折り種別では、折り目1で第1の用紙端部側を折り、折り目1から第2の用紙端部側に離れた位置で用紙を外側に折って折り目2を設けるものである。折り目2が搬送方向側に位置する。この例では、a、b、c、d、eの5つの寸法の設定が可能になっている。すなわち、第1の用紙端部と折り目1との間の寸法a、第1の折り目と第2の折り目との間の寸法b、第2の用紙端部と折り目2との間の寸法c、折った状態での第1の用紙端部と第2の折り目との間の寸法d、折った状態での第2の用紙端部と折り目1との間の寸法eの入力が可能になっている。この例でも、いずれか2箇所の入力ですべての折り位置(折り目1、2)を決定することができる。
この折り種別では、第1の用紙端部が搬送方向側に向き、第1の用紙端部の内側で折り目1で用紙を搬送方向側に折り、第2の用紙端部側で用紙を搬送方向後方に向けて折るものであり、折り目2が搬送方向側に位置している。この例ではa、b、c、d、eの5箇所の寸法を入力可能としている。すなわち、第1の用紙端部と折り目1との間の寸法a、折り目1と折り目2との間の寸法b、折り目2と第2の用紙端部との間の寸法c、折った状態での第1の用紙端部と折り目2との間の寸法d、折り目1と第2の用紙端部との間の寸法eの入力が可能になっており、このうち2箇所の寸法の設定によって折り位置(折り目1.2)を決定することができる。
この折り種別は、図6(a)に斜視図を示すように、用紙を中折するように折り目1で折り、折られた用紙を重ねたままで折り目2、3で同一方向に折るものである。折り目2、3は同位置にあるが、全体で3つの折り目を有している。この例では、折られた状態で内側に位置する第1の用紙端部と折り目2との間の寸法a、折り目1と折り目2、3との間の寸法b、折られた状態で外側に位置する第2の用紙端部と折り目2、3との間の寸法c、折られた状態での第2の用紙端部と折り目1との間の寸法d、折られた状態の第1の用紙端部と第2の用紙端部との間の寸法eの入力が可能になっている。
この例では、3箇所の寸法を入力することで折り位置(折り目1、2、3)を決定することができる。
この折り種別では、用紙の両端部側でそれぞれ内側に折り込み(折り目1、2)、さらに折り目1、2の間で、前記折り込みによる用紙端部が内側になるように折り目3を設けており、3つの折り位置を有している。
この折り種別では、a、b、c、d、e、f、gの寸法入力が可能になっている。すなわち、第1の用紙端部と折り目1との間の寸法a、折り目1と折り目3との間の寸法b、折り目3と折り目2との間の寸法c、第2の用紙端部と折り目2との間の寸法d、折った状態での折り目1と折り目2との間の寸法e、折った状態での第1の用紙端部と折り目3との間の寸法f、折った状態での折り目3と第2の用紙端部との間の寸法gの入力が可能になっている。この例では、3箇所の寸法を設定することで全ての折り位置を決定することができる。
この折り種別では、用紙を二つに折る(折り回数1)ものであり(折り目1)、1つの折り位置を有している。この折り種別では、a、b、cの寸法入力が可能になっている。すなわち、第1の用紙端部と折り目1との間の寸法a、折り目1と第2の用紙端部との間の寸法b、折った状態での第1の用紙端部と第2の用紙端部との間の寸法cの入力が可能になっている。この例では、1箇所の寸法を設定すると折り位置を決定することができる。
図9は、操作表示部24に表示される折り処理設定画面100を示すものである。該折り処理設定画面100では、折り種別を選択する折り種別選択釦が設けられている。具体的には、Z折り位置調整釦110、外三つ折り位置調整釦111、内三つ折り位置調整釦112、ダブルパラレル折り位置調整釦113、観音折り位置調整釦114、中折り位置調整釦115が、ユーザーによって押釦できるように表示されている。また、戻る釦116が押釦可能に表示されている。
折り種別が決定されると、操作表示部24に折り位置調整画面120が表示され、設定されたm箇所のうち、任意の箇所の寸法入力が可能になる。なお、折り種別に応じて入力可能なm箇所の情報は、ROM26に格納されており、選択された折り種別に応じてCPU25によって操作表示部24に操作可能に表示される。
位置調整画面120には、用紙の折り状態をイメージさせる折り状態表示部121を有し、折り状態表示部121に、m箇所(この例では5箇所)の寸法の入力および表示がそれぞれ可能になった寸法部121a、121b、121c、121d、121eが表示されている。各寸法部121a、121b、121c、121d、121eは、それぞれで設定された寸法が表示されている。さらに各寸法部121a、121b、121c、121d、121eは押釦可能であり、入力が禁止されていない状態で押釦されると、テンキー125を通して寸法の入力が可能になり、入力が受け付けられた寸法が各寸法部121a、121b、121c、121d、121eに表示される。
FIX設定部122a、122b、122c、122d、122eは押釦を行う毎に、入力値の固定、固定解除が交互に選択される。固定と、固定解除に応じて、設定部欄は表示が切り替わる。
各FIX設定部122a、122b、122c、122d、122eが固定状態になると、対応する各寸法部121a、121b、121c、121d、121eでの寸法入力が不可になる。各FIX設定部122a、122b、122c、122d、122eが固定解除状態になると、対応する各寸法部121a、121b、121c、121d、121eでの寸法入力が可能になる。
また、クリア釦124は、各寸法に対し設定されている寸法値をクリアするものである。これにより各操作表示部121a、121b、121c、121d、121eに対し、テンキー125を通した入力が可能になる。
寸法値がクリアされた各寸法部121a、121b、121c、121d、121eのいずれかを押釦(図では寸法部121b)すると、当該寸法部に対し、テンキー125を通して寸法値を入力することができる。なお、この状態で戻る釦123を押釦しても、図11と同様に折り位置を決定する2箇所の寸法設定がなされていないため、戻る釦123に対する押釦は無効になる。
この例では、折り位置が決定されているため、戻る釦123を押釦すると、折り処理設定画面100に復帰することができる。
例えば、寸法部121bでの寸法値の変更を不可にする場合、FIX設定部122bを押釦し、固定状態にしてこれに対応する寸法部121bでの寸法値入力を不可にする。固定状態が設定されたFIX設定釦122bは、ハイライト表示がされている。
この画面では、寸法部121bの寸法値が固定され、寸法部121dの寸法値を入力した後、寸法部121eの寸法値を入力変更する画面である。寸法部121dには予めCPU25によって寸法値が算出されて表示されており、寸法値は固定されていない。
ただし、この際の設定値では折り位置を正常に決定できない場合、異常値を示す寸法部において、エラー表示をする。この例では、寸法部121dにおける算出値が負の値になっており、これに対応するFIX設定部122dにエラー表示として「NG」を表示する。この状態で戻る釦123を押釦しても、エラーが発生しているため、押釦は無効となり、折り処理設定画面100に復帰することは不可になる。
エラーを回避するためには、固定されている寸法部121b以外の寸法部121a、121c、121dで適正範囲の寸法値を入力することでエラーを回避することができる。
先ず、操作表示部での入力があるか否かの判定がなされる(ステップs1)。図中のパネルは操作表示部24を示すものである。
入力があるまで待機し(ステップs1、NO、手順(1)へ)、入力があると(ステップs1、YES)、各寸法部でのデータが入力されているか否かの判定がなされる(ステップs2)。寸法データの入力がされていれば(ステップs2、YES)、折り位置の決定に必要なn箇所の寸法が入力済みであるか否かの判定がなされる(ステップs3)。n箇所の入力が済んでいなければ、(1)の手順に戻って入力を待つ(ステップs1へ)。n箇所の入力が済んでいれば(ステップs3、YES)、入力箇所以外の箇所の寸法値を算出し、操作表示部24に表示する(ステップs4)。
ステップs11でクリア釦の選択がなされていない場合(ステップs11、NO)、戻る釦が選択されたか否かの判定がなされる(ステップs13)。戻る釦が選択されていなければ(ステップs13、NO)、(1)の手順に戻る。戻る釦が選択されている場合(ステップs13、YES)、n箇所の寸法値が入力済みであるか否かの判定がなされる(ステップs14)。n箇所の寸法値が入力済みでない場合(ステップs14、NO)、(1)の手順に戻る。n箇所の寸法値が入力済みの場合(ステップs14、YES)、エラー表示があるか否かの判定がなされる(ステップs15)。エラー表示があれば(ステップ15、NO)、(1)の手順に戻る。エラー表示がなければ(ステップs15、YES)、処理を終了する。
なお、上記実施形態では、折り部が後処理装置に備えられているものについて説明したが、折り部が画像形成装置に備えられているものであってもよい。
2 画像形成装置
3 後処理装置
21 画像形成部
24 操作表示部
25 CPU
26 ROM
27 RAM
28 通信部
30 折り部
35 CPU
Claims (12)
- 用紙の折り処理を伴うジョブに対し、前記折り処理の用紙上の折り位置を設定するジョブ設定装置であって、
操作入力を受け付け、表示を行う操作表示部と、
前記折り処理の折り回数nに対し、用紙サイズに応じて設定されたn箇所の寸法によって前記折り位置を決定する制御部とを備え、
前記制御部は、前記操作表示部によって、折り位置または用紙端部を基準とする、m箇所(但し、m>n)の寸法の入力を可能にすることを特徴とするジョブ設定装置。 - 前記制御部は、前記操作表示部によってm箇所のうちn箇所の寸法が入力されると、前記m箇所のうち寸法が入力されていない他の箇所の寸法を算出して前記操作表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載のジョブ設定装置。
- 前記制御部は、設定されたn箇所の寸法の1以上を変更不可とすることを特徴とする請求項1または2に記載のジョブ設定装置。
- 前記変更不可は、前記操作表示部の操作入力に基づいて行われることを特徴とする請求項3記載のジョブ設定装置。
- 前記制御部は、前記変更不可を解除して寸法の入力を可能にすることを特徴とする請求項3または4に記載のジョブ設定装置。
- 前記変更不可の解除は、前記操作表示部の操作入力に基づいて行われることを特徴とする請求項5記載のジョブ設定装置。
- 前記制御部は、n箇所以上の寸法が設定されている状態で、設定されている寸法のいずれか1つが変更されると、変更された寸法に基づいて、変更不可とされた箇所以外の箇所の寸法を算出して前記操作表示部に表示することを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のジョブ設定装置。
- 前記制御部は、前記操作表示部によって入力可能な寸法として、各辺の長さ、折り目によって隣接する2つの辺の長さの差、折り処理によって面の接するようになった2つの辺の長さの差の1以上を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のジョブ設定装置。
- 前記制御部は、前記操作表示部によってm箇所のうちn箇所の寸法が入力されると、折り位置を決定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のジョブ設定装置。
- 前記制御部は、決定された折り位置が異常であると判定される場合、異常の通知を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のジョブ設定装置。
- 前記制御部によって決定される折り位置に基づいて前記用紙の折り処理を行う折り部を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のジョブ設定装置。
- 前記制御部は、決定された前記折り位置情報を外部の後処理装置に送信することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のジョブ設定装置。
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