JP2018199299A - 画像形成システム及び画像形成システムの制御方法 - Google Patents

画像形成システム及び画像形成システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】1印刷ジョブ内又は1印刷部数内に、直列印刷モードによる印刷と、単体両面印刷モードによる印刷とが混在しないようにする画像形成システム及び画像形成システムの制御方法を提供する。【解決手段】直列タンデム方式の画像形成システム1において、第1の画像形成装置20又は前記第2の画像形成装置40の画像形成に関する性能の補正動作を行うとき、通常モードの直列印刷モードからパススルーモードによる両面印刷に切り替え、補正動作の終了後に直列印刷モードに戻す制御を、印刷ジョブの単位又は印刷部数の単位で行うようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成システム及び画像形成システムの制御方法に関し、特に、直列タンデム方式の画像形成システム及びその制御方法に関する。
用紙に画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置を複数台備える画像形成システムの一つとして、複数台の画像形成装置が直列的に接続されて構成される直列タンデム方式の画像形成システムがある。直列タンデム方式の画像形成システムでは、例えば、用紙の表裏に画像形成を行う処理を、異なる画像形成装置間で分担して行うことにより、1台の画像形成装置で画像形成を行う場合と比較して生産性の向上を図ることができる。
ここで、例えば2台の画像形成装置が直列的に接続されてなる直列タンデム方式の画像形成システムにおいて、片方の画像形成装置のみが、画像形成に関する性能を補正する補正動作が必要となった場合を考える。この場合、片方の画像形成装置の補正動作が完了するまで、画像形成システム全体として、印刷(画像形成)が不可能な状態となるという不具合が発生する。
上述したような不具合に対処できるようにするために、従来は、2台の画像形成装置による直列印刷モードから、他方の画像形成装置単体での両面印刷モードに切り替えるようにしている(例えば、特許文献1,2,3参照)。直列印刷モードから単体両面印刷モードに切り替えることにより、片方の画像形成装置が補正動作中でも継続して印刷動作を行うことができるため、生産性の向上を図ることができる。
特開2013−202907号公報 特開2013−190541号公報 特開2013−190533号公報
上記特許文献1,2,3に記載の従来技術では、生産性の向上を図ることができるものの、補正動作が終了すると、通常の直列印刷モードに戻ることになるため、1印刷ジョブ内又は1印刷部数内に、直列印刷モードによる印刷と、単体両面印刷モードによる印刷とが混在することになる。この場合、用紙の表裏の画像形成位置や色合いの違いが発生する可能性がある。
そこで、本発明は、1印刷ジョブ内又は1印刷部数内に、直列印刷モードによる印刷と、単体両面印刷モードによる印刷とが混在しないようにすることができる画像形成システム及び画像形成システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成システムは、
用紙の片面又は両面に対して画像形成が可能な第1の画像形成装置と、
第1の画像形成装置に対して直列的に接続され、用紙の片面又は両面に対して画像形成が可能な第2の画像形成装置と、
第1の画像形成装置及び第2の画像形成装置による直列印刷モードと、第1の画像形成装置の単体又は第2の画像形成装置の単体での両面印刷モードとの切り替え制御を行う制御部と、
を備える画像形成システムであって、
制御部は、第1の画像形成装置又は第2の画像形成装置の画像形成に関する性能の補正動作を行うとき、直列印刷モードから両面印刷モードに切り替え、補正動作の終了後に直列印刷モードに戻す制御を、印刷ジョブの単位又は印刷部数の単位で行う
ことを特徴とする。
また、本発明の画像形成システムの制御方法は、
用紙の片面又は両面に対して画像形成が可能な第1の画像形成装置と、
第1の画像形成装置に対して直列的に接続され、用紙の片面又は両面に対して画像形成が可能な第2の画像形成装置と、
を備え、
第1の画像形成装置及び第2の画像形成装置による直列印刷モードと、第1の画像形成装置の単体又は第2の画像形成装置の単体での両面印刷モードとの切り替えが可能な画像形成システムの制御方法であって、
第1の画像形成装置又は第2の画像形成装置の画像形成に関する性能の補正動作を行うとき、直列印刷モードから両面印刷モードに切り替え、補正動作の終了後に直列印刷モードに戻す制御を、印刷ジョブの単位又は印刷部数の単位で行う
ことを特徴とする。
上記構成の画像形成システムあるいはその制御方法において、直列印刷モードから両面印刷モードに切り替え、補正動作の終了後に直列印刷モードに戻す制御を、印刷ジョブの単位又は印刷部数の単位で行うことで、1印刷ジョブ内又は1印刷部数内に、直列印刷モードによる印刷と、単体両面印刷モードによる印刷とが混在しないようになる。
本発明によれば、1印刷ジョブ内又は1印刷部数内に、直列印刷モードによる印刷と、単体両面印刷モードによる印刷とが混在しないようにすることができる。その結果、用紙の表裏の画像形成位置や色合いの違いが発生することはない。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムの全体の構成を示す概略図である。 第1画像形成装置及び第2画像形成装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 従来例1に係るパススルーモードについての説明図である。 従来例2に係るパススルーモードについての説明図である。 実施例1に係るパススルーモードについての説明図である。 実施例1に係るジョブ実行モードの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施例2に係るパススルーモードについての説明図である。 実施例2のパターン2の場合のジョブ実行モードの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本発明は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値などは例示である。なお、以下の説明や各図において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[画像形成システムの全体構成]
まず、本発明の一実施形態に係る画像形成システムの概要について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システムの全体の構成を示す概略図である。
本実施形態に係る画像形成システム1は、複数の画像形成装置として、例えば第1画像形成装置20及び第2画像形成装置40の2台のカラー画像形成装置を有する。そして、本実施形態に係る画像形成システム1は、用紙の搬送経路の上流側から、給紙装置10、第1画像形成装置20、中間装置30、第2画像形成装置40及び後処理装置50等が直列的に連結された直列タンデム方式の構成となっている。すなわち、本実施形態に係る画像形成システム1は、直列タンデム方式の画像形成システムである。
第1画像形成装置20と第2画像形成装置40とは、連結される際に、画像形成システム1を統括的に管理するメイン機、当該メイン機の指示に従って稼動するサブ機のいずれかであるかが設定される。本実施形態では、用紙搬送方向において上流側に設けられた第1画像形成装置20がメイン機として設定され、第2画像形成装置40がサブ機として設定されていることとする。
本実施形態に係る画像形成システム1では、用紙の表裏両面に画像を形成する両面モードのジョブを実行する場合、第1画像形成装置20が用紙の一方の面(例えば、表面)に画像形成を行う装置として機能し、第2画像形成装置40が用紙の他方の面(例えば、裏面)に画像形成を行う装置として機能する。
用紙の両面に画像を形成する両面モードの印刷ジョブを実行する場合、給紙装置10又は第1画像形成装置20内の給紙部から供給された用紙に対して、第1画像形成装置20が表面の画像を形成する。そして、表面の画像が形成された用紙は、第1画像形成装置20内の反転部によって表裏が反転された後、中間装置30を通過して第2画像形成装置40へ搬送され、第2画像形成装置40において用紙の裏面に画像が形成され、後処理装置50へ搬送される。
用紙の片面に画像を形成する片面モードの印刷ジョブを実行する場合、給紙装置10又は第1画像形成装置20内の給紙部から供給された用紙の一方の面に対して、第1画像形成装置20が画像を形成する。そして、一方の面に画像が形成された用紙は、中間装置30、第2画像形成装置40を通過して後処理装置50へ搬送される。
(給紙装置)
給紙装置10は、PFU(Paper Feed Unit)と称されるものであり、複数の給紙トレイや、給紙ローラ、分離ローラ、給紙/分離ゴム、送り出しローラ等からなる給紙手段等を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)毎に予め識別された用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙手段により第1画像形成装置20の用紙搬送部へ給紙される。給紙トレイ毎に格納されている用紙の種類の情報(用紙サイズ、紙種等)は、第1画像形成装置20が備える不揮発メモリに記憶されている。給紙装置10は、第1画像形成装置20の給紙部として機能する。
(第1画像形成装置)
第1画像形成装置20は、原稿から画像を読み取り、その読み取った画像を用紙に画像形成する。また、第1画像形成装置20は、外部装置等からPDL(Page Description Language)形式やTiff形式等のページ記述言語形式のプリントデータ及びプリント設定データを受信し、受信したプリントデータ及びプリント設定データ等に基づいて画像を用紙上に形成したりする。第1画像形成装置20は、画像読取部21、操作表示部22、プリント部23等を備えて構成されている。
画像読取部21は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部と読取部とを備え、操作表示部22により受け付けられた設定情報に基づいて複数の原稿の画像を読み取る。自動原稿送り部の原稿トレイに載置された原稿は、読取個所であるコンタクトガラスに搬送され、イメージセンサを含む光学系により、原稿の片面又は両面の画像が読み取られる。ここで、画像とは、図形や写真等の画像データに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む意である。
操作表示部22は、表示部221、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群等から構成されている。表示部221は、例えば、液晶パネルや有機ELパネル等の表示装置と、タッチパッド等の位置入力装置とを組み合わせたタッチパネルからなる。操作表示部22は、ユーザからの指示を受け付けその操作信号を後述する制御部25(図2参照)に出力する。また、制御部25から入力される表示信号に従って、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する操作画面を表示部221上に表示する。
プリント部23は、電子写真方式の画像形成処理を行うものであり、給紙部231、用紙搬送部232、画像形成部233、定着部234等の印刷出力に係る各機能部を備えている。
給紙部231は、複数の給紙トレイと給紙トレイ毎に設けられた給紙ローラ、分離ローラ、給紙/分離ゴム、送り出しローラ等からなる給紙手段を備えている。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)毎に予め識別された給紙され得る用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙手段によって用紙搬送部に向けて給紙される。
用紙搬送部232は、給紙装置10又は給紙部231から給紙された用紙を、複数の中間ローラ、レジストローラ等を経る、画像形成部233への用紙搬送路上に用紙を搬送する。そして、用紙搬送部232は、用紙を画像形成部233の転写位置へと搬送し、更に第2画像形成装置40へ搬送する。用紙は、曲がり補正を行うレジストローラ233aの上流側で一旦待機し、画像形成タイミングに応じて、レジストローラ233aの下流側への搬送が再開される。
また、用紙搬送部232は、搬送路切替部232aと、反転ローラ等から構成される反転部232bを備えている。反転部232bは、搬送路切替部232aの切り替え動作に応じて、定着部234を通過した用紙の表裏を反転せずに下流側に連結された装置へ搬送したり、反転ローラ等によりスイッチバックして用紙の表裏を反転させた後に下流側に連結された装置へ搬送したりする。また、反転部232bは、定着部234を通過した用紙の表裏を反転させて第1画像形成装置20の画像形成部233へ再給紙する循環経路部を備えていてもよい。
画像形成部233は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置等を備え、印刷画像データに基づき、用紙面上にカラー画像を形成する。なお、第1画像形成装置20がカラー画像を形成するものである場合は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色毎に設けられる。具体的には、画像形成部233は、各色(Y,M,C,Bk)のトナー像を形成するために、各色に対応した4つの画像形成ユニットを有する。図1には、図面の簡略化のため、1つの画像形成ユニットを図示している。
画像形成部233では、帯電装置によって帯電された感光体ドラムの表面に、露光装置から画像データに応じた光が照射されることにより静電潜像が書き込まれる。そして、静電潜像が書き込まれた感光体ドラムの表面に、現像装置によって帯電したトナーが付着されることにより静電潜像が現像される。感光体ドラム上に付着したトナー画像は、転写位置で用紙に転写される。用紙にトナー画像が転写された後、クリーニング装置により、感光体ドラム表面の残留電荷や残留トナー等が除去され、除去されたトナー等はトナー回収容器へ回収される。
定着部234は、定着ヒータ、定着ローラ、定着外部加熱部等から構成され、用紙に転写されたトナー画像を熱定着する。
上記構成の第1画像形成装置20は、用紙の一方の面に画像形成を行う機能の他に、単体で用紙の両面に画像形成を行う機能を備えている。具体的には、第1画像形成装置20は、反転部232bが、定着部234を通過した用紙の表裏を反転させて画像形成部233へ再給紙する循環経路部を備えることで、当該循環経路部を通して用紙の両面に画像形成を行うことが可能な構成となっている。
(中間装置)
中間装置30は、第1画像形成装置20と第2画像形成装置40との間に配置されている。すなわち、中間装置30は、用紙搬送方向において、第1画像形成装置20の下流側、かつ、第2画像形成装置40の上流側に設置されている。中間装置30は、第2画像形成装置40からの指示に従って、第1画像形成装置20から搬送された用紙を、第2画像形成装置40へと搬送する。
中間装置30は、用紙搬送路31と、自動経路開放機構32と、収容部33とを備えている。用紙搬送路31は、第1画像形成装置20から搬送された用紙を、第2画像形成装置40へと搬送するメインの搬送パスとなる。用紙搬送路31は、中間装置30又は第2画像形成装置40が用紙搬送路31内で用紙の停止を指示した場合に、第1画像形成装置20にその用紙の後端がかからないようにその長さが設定されている。
用紙搬送路31は、中間装置30の正面側から見ると、用紙搬入側の搬送ローラ311付近から用紙排出側の搬送ローラ312付近まで湾曲するように構成されている。用紙搬送路31を湾曲させることにより、限られたスペースの中で用紙搬送路31の長さを確保できる。換言すると、用紙搬送路31を湾曲させることによって、用紙搬送路31の長さを確保した上で中間装置30を小型にすることができる。
自動経路開放機構32は、ジャム発生時に用紙搬送路31を開放する。ここで、ジャムとは、画像形成システム1内で用紙が何らかの理由により異常に停止することを指す。中間装置30は、用紙搬送路31でジャムが発生したとき、自動経路開放機構32が用紙搬送路31の一部を開放することにより、ジャム発生時に用紙搬送路31に残留した用紙を下方に設置された収容部33に収容する構成となっている。
中間装置30は、メインの搬送パスとなる用紙搬送路31の他に、中間装置30の上面側に設けられた排紙トレイT3に用紙を搬送する用紙搬送路34を備えている。用紙搬送路34は、第1画像形成装置20から搬送される用紙を、用紙搬送路31を経由せずに直接、中間装置30の上面側に排紙トレイT3へ搬送するパススルー用の搬送路である。この用紙搬送路34は、第1画像形成装置20において単体で両面印刷を行った場合に利用される。
具体的には、第1画像形成装置20単体での両面印刷の際に、第1画像形成装置20から搬送される両面印刷後の用紙の搬送路が、用紙搬送路31と用紙搬送路34との分岐点に設けられた搬送路切替部35による切替え制御によって、用紙搬送路31から用紙搬送路34に切り替えられる。これにより、第1画像形成装置20単体での両面印刷の場合、両面印刷後の用紙は、用紙搬送路34によって排紙トレイT3へ搬送される。
(第2画像形成装置)
第2画像形成装置40は、プリント部43等を備えて構成されており、第1画像形成装置20と協働して用紙面上に画像を形成する。第1画像形成装置20から搬送された用紙は、搬送ローラ434aを経てレジストローラ433aへ搬送される。用紙は、レジストローラ433aの上流側で一旦待機し、画像形成タイミングに応じて、レジストローラ433aの下流側への搬送が再開される。
なお、第2画像形成装置40が備えるプリント部43は、第1画像形成装置20が備えるプリント部23と同様に、給紙部431、反転部432bを備えた用紙搬送部、画像形成部、定着部等のプリント出力に係る各部を備えて構成されている。重複するので、その説明は省略する。また、第2画像形成装置40は、第1画像形成装置20と同様に、用紙の一方の面に画像形成を行う機能の他に、単体で用紙の両面に画像形成を行う機能を備えている。
(後処理装置)
後処理装置50は、用紙搬送方向において、第2画像形成装置の下流側に設置されており、ソート部、ステイプル部、パンチ部、折り部、製本部等の各種後処理部と、排紙トレイ(大容量排紙トレイT1やサブトレイT2)等を備えている。そして、後処理装置50は、第2画像形成装置40から搬送された用紙に対して各種の後処理を施し、後処理が施された用紙を大容量排紙トレイT1やサブトレイT2に排出する。大容量排紙トレイT1は、昇降移動するステージを有し、用紙をステージに積み重ねた状態で大量に収容する。サブトレイT2には、用紙が外部に露出され、目視可能な状態で排紙される。
[画像形成装置の制御系の構成]
次に、第1画像形成装置20及び第2画像形成装置40の制御系の構成について、図2を参照して説明する。図2は、第1画像形成装置20及び第2画像形成装置40の制御系の構成の一例を示すブロック図である。
第1画像形成装置(メイン機)20は、先述したように、原稿の画像を読み取る画像読取部21と、ユーザによる操作の下に、種々の設定が行うインタフェースである操作表示部22と、印刷出力に係る各機能部を有するプリント部23とを備えて構成されている。印刷出力に係る各機能部は、給紙部231、用紙搬送部232、画像形成部233、定着部234等である。
第1画像形成装置20は更に、通信部24、制御部25、画像処理部26、印刷処理部27及び給紙処理部28を備えている。通信部24は、第2画像形成装置40との間で中間装置30を介して通信を行うインタフェースである。この通信部24に対し、画像読取部21、操作表示部22、プリント部23、制御部25、画像処理部26、印刷処理部27及び給紙処理部28が、バスライン29を介して接続されている。
制御部25は、CPU251と、CPU251が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)252と、CPU251の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)253とを有している。制御部25は、CPU251による制御の下に、第1画像形成装置20の全体を制御する。画像処理部26は、画像読取部21で読み取って得た原稿データや、外部装置から通信部24で受信した印刷ジョブ等を基に画像データを生成する処理を行う。印刷処理部27は、画像処理部26で生成された画像データを印刷するための処理を行う。給紙処理部28は、プリント部23へ用紙を給紙する処理を行う。
第2画像形成装置(サブ機)40も、基本的に、第1画像形成装置(メイン機)20と同様の構成となっている。すなわち、第2画像形成装置40は、画像読取部41、操作表示部42、プリント部43、通信部44、制御部45、画像処理部46及び印刷処理部47を備えて構成されている。但し、第2画像形成装置40は、第1画像形成装置20の給紙処理部28に代えて、印刷後の用紙を後処理装置50へ排出する処理を行う排紙処理部48を備えている。そして、通信部44に対し、画像読取部41、操作表示部42、プリント部43、制御部45、画像処理部46、印刷処理部47及び排紙処理部48が、バスライン49を介して接続されている。
[単体両面印刷モード(パススルーモード)について]
上記構成の本実施形態に係る直列タンデム方式の画像形成システム1において、第1画像形成装置20及び第2画像形成装置40の一方、例えば第2画像形成装置40で、画像形成に関する性能を補正する補正動作が必要となった場合を考える。画像形成に関する性能を補正する補正動作としては、例えば、メンテナンス用カウンタの値が所定値に達した場合、画質調整の場合、電気的な調整の場合などを例示することができる。
第2画像形成装置40で、画像形成に関する性能を補正する補正動作が必要となった場合、第1画像形成装置20で画像形成を行うことができるとしても、補正動作が行われる第2画像形成装置40では画像形成を行うことができない。したがって、一方の装置が補正動作を行うときは、その補正動作が完了するまで、画像形成システム1は画像形成(印刷)が不可能な状態となり、生産性が低下するという不具合が発生する。
このような不具合に対処できるようにするために、本実施形態に係る画像形成システム1は、一方の装置(本例では、第2画像形成装置40)で補正動作が必要となった際に、他方の装置(本例では、第1画像形成装置20)単体で用紙の両面に画像形成を行う単体両面印刷モードを備えている。単体両面印刷モード(以下、「パススルーモード」と記述する)を備えることで、一方の装置の補正動作が終了する前であっても、画像形成が不可能な状態となることを回避し、パススルーモードによって用紙の両面に画像形成を行うことができるため、生産性の向上を図ることができる。
第1画像形成装置20単体で両面印刷を行うパススルーモードでは、第1画像形成装置20から搬送される両面印刷後の用紙の搬送路が、用紙搬送路31と用紙搬送路34との分岐点に設けられた搬送路切替部35による切替え制御によって、用紙搬送路31から用紙搬送路34に切り替えられる。これにより、パススルーモードにより両面印刷後の用紙は、用紙搬送路34によって排紙トレイT3へ搬送(排紙)される。
ここで、先ず、単体両面印刷モードであるパススルーモードの制御の従来例について説明する。
(従来例1)
従来例1は、第2画像形成装置40の補正動作終了で通常モードに戻す例である。従来例1に係るパススルーモードについての説明図を図3に示す。ここで、通常モードとは、直列タンデム方式の画像形成システム1において、第1画像形成装置20で用紙の一方の面に画像形成を行い、次いで第2画像形成装置40で用紙の他方の面に画像形成を行う直列印刷モードである。
ここでは、一例として、通常モードでのジョブ実行時間を10分とし、第2画像形成装置40の補正動作に要する時間(以下、単に、「補正時間」と記述する)を5分とする。パススルーモードを使用しない通常モードの場合は、図3Aに示すように、補正時間の経過後(補正動作終了後)に、通常モードでの印刷ジョブが実行されることから、第2画像形成装置40の補正動作開始から印刷ジョブが完了するまでに15分の時間を要することになる。
これに対して、従来例1では、図3Bに示すように、第2画像形成装置40の補正動作と並行して、第1画像形成装置20でのパススルーモードによる単体両面印刷を実行し、補正動作終了後に通常モードに移行するようにする。ここで、単体両面印刷モードでの印刷の場合、片面に印刷する通常モードでの印刷の場合に比べて生産性がほぼ半分程度に低下する。これにより、通常モードに移行してから印刷ジョブが完了するまでに例えば7.5分の時間を要することになり、第2画像形成装置40の補正動作開始から印刷ジョブが完了するまでに要する時間を、パススルーモードを使用しない場合に比べて2.5分短縮することができる。
ただし、従来例1の場合、第2画像形成装置40の補正動作終了後に通常モードに移行するため、1印刷ジョブ内又は1印刷部数内に、通常モード(直列印刷モード)による印刷と、パススルーモード(単体両面印刷モード)による印刷とが混在することになる。この場合、用紙の表裏の画像形成位置や色合いの違いが発生する可能性がある。用紙の表裏の画像形成位置や色合いの違いは、ユーザに許容されない場合がある。
(従来例2)
従来例2は、第2画像形成装置40の補正動作終了後もパススルーモードを継続する例である。従来例2に係るパススルーモードについての説明図を図4に示す。ここでも、一例として、通常モードでのジョブ実行時間を10分とし、第2画像形成装置40の補正動作に要する補正時間を5分とする。図4Aは、図3Aと同様に、パススルーモードを使用しない通常モードの場合を示している。
従来例2では、図4Bに示すように、第2画像形成装置40の補正動作と並行して、第1画像形成装置20でのパススルーモードによる単体両面印刷を実行し、補正動作終了後もパススルーモードによる単体両面印刷を継続するようにする。従来例2の場合、従来例1の場合のようなモードの切り替えがないため、1印刷ジョブ内又は1印刷部数内に、通常モードによる印刷とパススルーモードによる印刷とが混在することはない。
ただし、従来例2の場合、第2画像形成装置40の補正動作開始から印刷ジョブが完了するまで、第1画像形成装置20単体での両面印刷であるために生産性がほぼ半分程度に低下する。以下では、パススルーモードによる単体両面印刷へ切り替えた場合に生産性が低下する時間を、「生産性低下時間」と記述する。パススルーモードでのジョブ実行時間は、通常、片面に印刷する通常モードでのジョブ実行時間のほぼ2倍であることから、従来例2の場合の生産性低下時間は、パススルーモードでのジョブ実行時間(20分)−通常モードでのジョブ実行時間(10分)=10分となる。すなわち、従来例2では、補正時間<生産性低下時間となる場合は、直列タンデム方式による生産性の向上の効果は得られず、生産性の低下を招くおそれがある。
以下、従来例1や従来例2の問題点を解決するためのパススルーモードの制御の具体的な実施例について説明する。このパススルーモードの制御については、例えば、メイン機である第1画像形成装置20の制御部25(図2参照)による制御の下に実行される。
[実施例1]
実施例1は、印刷ジョブが単一ジョブの場合の例である。実施例1に係るパススルーモードについての説明図を図5に示す。
ここでは、一例として、通常モードでのジョブ実行時間を10分とし、第2画像形成装置40の補正動作に要する補正時間を15分とする。パススルーモードを使用しない通常モードの場合は、図5Aに示すように、補正時間の経過後(補正動作終了後)に、通常モードで印刷ジョブが実行されることから、第2画像形成装置40の補正動作開始から印刷ジョブが完了するまでに25分の時間を要することになる。
これに対して、実施例1では、補正時間が生産性低下時間よりも大きいことを条件として、通常モードからパススルーモードに切り替え、補正動作の終了後に通常モードに戻す制御を、印刷ジョブの単位又は印刷部数の単位で行うようにする。すなわち、通常モードからパススルーモードに切り替えるタイミング及び通常モードに戻すタイミングを、印刷ジョブの区切りのタイミング又は印刷部数の区切りのタイミングとする。補正時間及び生産性低下時間は、画像形成装置ごとに既知の時間である。
具体的には、実施例1では、補正時間>生産性低下時間を条件として、図5Bに示すように、第1画像形成装置20でのパススルーモードによる単体両面印刷を、第2画像形成装置40の補正動作と並行して実行し、補正動作終了後もパススルーモードによる単体両面印刷を実行する。補正時間>生産性低下時間の条件の下では、パススルーモードによる単体両面印刷が終了した時点では、第2画像形成装置40の補正動作が既に終了しているため、以降、通常モードである直列印刷モードに戻る。
パススルーモードでのジョブ実行時間は、通常、片面に印刷する通常モードでのジョブ実行時間のほぼ2倍である。したがって、実施例1の場合、パススルーモードでのジョブ実行時間は20分(=10分×2)となる。そして、実施例1の場合の生産性低下時間は、パススルーモードでのジョブ実行時間(20分)−通常モードでのジョブ実行時間(10分)=10分となり、補正時間よりも短い(補正時間>生産性低下時間)。
上述したように、実施例1では、補正時間>生産性低下時間を条件として、通常モードからパススルーモードに切り替え、補正動作の終了後に通常モードに戻す制御を、印刷ジョブの単位又は印刷部数の単位で行うようにする。これにより、1印刷ジョブ内又は1印刷部数内に、通常モードによる印刷と、パススルーモードによる印刷とが混在しないようにすることができる。その結果、用紙の表裏の画像形成位置や色合いの違いが発生することはない。
しかも、第2画像形成装置40の補正動作開始から印刷ジョブが完了するまでに要する時間を、パススルーモードを使用しない場合(図5A)に比べて5分短縮することができるため、生産性の向上を図ることができる。因みに、補正時間>生産性低下時間を条件を満たさない場合は、従来例2の場合と同様に、生産性の低下を招くおそれがある。
なお、補正動作の動作中に印刷ジョブが入力された場合は、補正動作の残りの補正時間が、入力された印刷ジョブの生産性低下時間よりも大きいことを条件として、直列印刷モードから両面印刷モードへ切り替え、補正動作の終了後に直列印刷モードに戻すことで、同様の作用、効果を得ることができる。
ところで、1印刷ジョブ内又は1印刷部数内に、通常モードによる印刷と、パススルーモードによる印刷との混在に伴う、用紙の表裏の色合いの違いなどは、カラー印刷の場合に顕著となる。換言すれば、用紙の表裏の色合いの違いなどについては、モノクロ印刷の場合は考慮する必要がない。したがって、実施例1の制御や後述する実施例2の制御についてはカラー印刷の場合を対象とすることが好ましい。
すなわち、ユーザの選択により、カラー印刷の場合の制御と、モノクロ印刷の場合の制御とを切り替えるようにすることもできる。具体的には、カラー印刷時は、両面印刷モードに切り替えるタイミング及び直列印刷モードに戻すタイミングを印刷ジョブ又は印刷部数の区切りのタイミングとする制御を行うようにする。モノクロ印刷時は、両面印刷モードに切り替えるタイミングを補正動作の開始タイミングとし、直列印刷モードに戻すタイミングを補正動作の終了タイミングとする制御を行うようにする。
(実施例1に係るジョブ実行モードの処理の流れ)
次に、実施例1に係るジョブ実行モードの処理の流れについて説明する。図6は、実施例1に係るジョブ実行モードの処理の流れの一例を示すフローチャートである。この一連の処理は、例えば、第1画像形成装置20の制御部25(より具体的には、CPU251)による制御の下に実行される。また、以下の説明では、メイン機の第1画像形成装置20に対して、第2画像形成装置40をサブ機と呼ぶこととする。
制御部25は、サブ機で補正動作が必要であるかを監視し(ステップS11)、補正動作が必要であれば(S11のYES)、次の印刷ジョブ(次ジョブ)があるか否かを判断する(ステップS12)。そして、制御部25は、次の印刷ジョブがあれば(S12のYES)、サブ機の補正動作に要する補正時間Aを取得し(ステップS13)、次いで、印刷ジョブの通常モードでのジョブ実行時間を取得する(ステップS14)。補正時間は、画像形成装置ごとに既知の時間である。印刷ジョブの通常モードでのジョブ実行時間は、印刷ジョブのページ数等から取得することができる。
次に、制御部25は、ジョブ実行モードをパススルーモードに切り替えた場合の生産性低下時間B(パススルーモードでのジョブ実行時間−通常モードでのジョブ実行時間)を算出し(ステップS15)、次いで、補正時間A>生産性低下時間Bであるか否かを判断する(ステップS16)。
次に、制御部25は、補正時間A>生産性低下時間Bであれば(S16のYES)、当該印刷ジョブの実行開始を待ち(ステップS17)、ジョブの実行が開始されると(S17のYES)、ジョブ実行モードをパススルーモードに切り替え(ステップS18)、次いで、サブ機の補正動作を開始する(ステップS19)。
次に、制御部25は、サブ機の補正動作の終了を待ち(ステップS20)、サブ機の補正動作が終了したら(S20のYES)、印刷ジョブが終了するのを待つ(ステップS21)。そして、制御部25は、印刷ジョブが終了したら(S21のYES)、ジョブ実行モードを通常モードに戻し(ステップS22)、実施例1のジョブ実行モードの一連の処理を終了する。
サブ機で補正動作が必要でない場合(S11のNO)や、補正時間A>生産性低下時間Bでない場合(S16ののNO)には、そのまま実施例1のジョブ実行モードの一連の処理を終了する。
[実施例2]
実施例2は、印刷ジョブが複数ジョブの場合の例である。実施例2に係るパススルーモードについての説明図を図7に示す。実施例2では、複数ジョブとして、ジョブ1、ジョブ2の2つのジョブの場合を例示している。ただし、2つのジョブに限られるものではない。
ここでは、一例として、通常モードでのジョブ1の実行時間を20分とし、通常モードでのジョブ2の実行時間を7.5分とし(ジョブ1の実行時間>ジョブ2の実行時間)、第2画像形成装置40の補正動作に要する補正時間を15分とする。パススルーモードを使用しない通常モードの場合は、図7Aに示すように、補正時間の経過後(補正動作後)に、通常モードでのジョブ1、ジョブ2の画像形成が実行されることから、第2画像形成装置40の補正動作開始から印刷ジョブの完了までに42.5分(=15分+20分+7.5分)の時間を要することになる。
実施例2としては、ジョブ1、ジョブ2の実行順の入れ替えを行わず、パススルーモードの切り替えを行うパターン1と、ジョブ1、ジョブ2の実行順の入れ替えを行って、パススルーモードの切り替えを行うパターン2とを例示することができる。
(パターン1)
図7Bは、パターン1の場合の説明図である。パターン1では、通常モードでのジョブ1の実行時間が20分、通常モードでのジョブ2の実行時間が7.5分(ジョブ1の実行時間>ジョブ2の実行時間)であるとき、印刷ジョブの実行順をジョブ1→ジョブ2とする。具体的には、図7Bに示すように、第1画像形成装置20でのジョブ1のパススルーモードによる単体両面印刷を、第2画像形成装置40の補正動作と並行して実行し、ジョブ1の単体両面印刷の終了後、ジョブ2の通常モードによる直列印刷に切り替える。
パターン1の場合、パススルーモードでのジョブ1のジョブ実行時間は40分(=20分×2)となる。このとき、ジョブ1の生産性低下時間は、パススルーモードでのジョブ実行時間(40分)−通常モードでのジョブ実行時間(20分)=20分となり、補正時間の15分よりも長くなる(補正時間<生産性低下時間)。
そして、パターン1の場合、図7Bに示すように、補正動作開始から印刷ジョブ1,2が完了するまでに要する時間が、47.5分(=ジョブ1のパススルーモードでのジョブ実行時間+ジョブ2の通常モードでの実行時間)となる。すなわち、補正時間<生産性低下時間の条件下で、パススルーモードに切り替えて印刷ジョブを実行するパターン1の場合、補正動作開始から印刷ジョブ1,2が完了するまでに要する時間が、パススルーモードを使用しない場合(図7A)に比べて、5分(=47.5分−42.5分)長くなるため生産性が低下する。
(パターン2)
図7Cは、パターン2の場合の説明図である。パターン2では、通常モードでのジョブ1の実行時間が、ジョブ1の実行時間>ジョブ2の実行時間であるとき、印刷ジョブの実行順を、実行時間が短い方のジョブ2が先(ジョブ2→ジョブ1)になるように入れ替える。具体的には、図7Cに示すように、第1画像形成装置20でのジョブ2のパススルーモードによる単体両面印刷を、第2画像形成装置40の補正動作と並行して実行し、ジョブ2の単体両面印刷の終了後、ジョブ1の通常モードによる直列印刷に切り替える。
パターン2の場合、パススルーモードでのジョブ2のジョブ実行時間は15分(=7.5分×2)となる。このとき、ジョブ2の生産性低下時間は、パススルーモードでのジョブ実行時間(15分)−通常モードでのジョブ実行時間(7.5分)=7.5分となり、補正時間の7.5分よりも短くなる(補正時間>生産性低下時間)。
そして、パターン2の場合、図7Cに示すように、補正動作開始から印刷ジョブ1,2が完了するまでに要する時間が、35分(=ジョブ2のパススルーモードでのジョブ実行時間+ジョブ1の通常モードでの実行時間)となる。すなわち、補正時間>生産性低下時間となるように印刷ジョブの実行順の入れ替えを行うことで、補正動作開始から印刷ジョブ1,2が完了するまでに要する時間が、パススルーモードを使用しない場合(図7A)に比べて7.5分(=42.5分−35分)短くなるため生産性が向上する。
(実施例2のパターン2の場合のジョブ実行モードの処理の流れ)
続いて、実施例2のパターン2の場合のジョブ実行モードの処理の流れについて説明する。図8は、実施例2のパターン2の場合のジョブ実行モードの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
制御部25は、サブ機で補正動作が必要であるかを監視し(ステップS31)、補正動作が必要であれば(S31のYES)、次の印刷ジョブ(次ジョブ)があるか否かを判断する(ステップS32)。実施例2の場合、印刷ジョブが複数、例えばジョブ1、ジョブ2の2つである。
制御部25は、次ジョブとしてジョブ1、ジョブ2があれば(S32のYES)、サブ機の補正動作に要する補正時間Aを取得し(ステップS33)、次いで、ジョブ1の通常モードでのジョブ実行時間を取得する(ステップS34)。補正時間は、画像形成装置ごとに既知の時間である。ジョブ1の通常モードでのジョブ実行時間は、印刷ジョブのページ等から取得することができる。
次に、制御部25は、ジョブ1の実行モードをパススルーモードに切り替えた場合の生産性低下時間B(パススルーモードでのジョブ実行時間−通常モードでのジョブ実行時間)を算出する(ステップS35)。次に、制御部25は、ジョブ2の通常モードでのジョブ実行時間を取得し(ステップS36)、次いで、ジョブ2の実行モードをパススルーモードに切り替えた場合の生産性低下時間B’を算出する(ステップS37)。
次に、制御部25は、補正時間A>生産性低下時間Bであるか否かを判断し(ステップS38)、補正時間A>生産性低下時間Bであれば(S38のYES)、ジョブ1の実行開始を待つ(ステップS39)。そして、制御部25は、ジョブ1の実行が開始されると(S39のYES)、ジョブ1の実行モードをパススルーモードに切り替える(ステップS40)。
また、制御部25は、補正時間A>生産性低下時間Bでなければ(S38のNO)、補正時間A>生産性低下時間B’であるか否かを判断し(ステップS41)、補正時間A>生産性低下時間B’であれば(S41のYES)、ジョブ1とジョブ2の実行順を、ジョブ2→ジョブ1に入れ替える(ステップS42)。そして、制御部25は、ジョブ2の実行開始を待ち(ステップS43)、ジョブ2の実行が開始されると(S43のYES)、ステップS40に移行してジョブ2の実行モードをパススルーモードに切り替える。
ステップS40でジョブ1又はジョブ2K実行モードをパススルーモードに切り替えた後、制御部25は、サブ機の補正動作を開始する(ステップS44)。次に、制御部25は、サブ機の補正動作の終了を待ち(ステップS45)、サブ機の補正動作が終了したら(S45のYES)、ジョブ1又はジョブ2の終了を待機する(ステップS46)。そして、制御部25は、ジョブ1又はジョブ2が終了したら(S46のYES)、ジョブ実行モードを通常モードに戻し(ステップS47)、実施例2の場合のジョブ実行モードの一連の処理を終了する。
サブ機で補正動作が必要でない場合(S31のNO)や、補正時間A>生産性低下時間B’でない場合(S41ののNO)には、そのまま実施例2の場合のジョブ実行モードの一連の処理を終了する。
[変形例]
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、本発明の一実施形態に係る画像形成装置(第1画像形成装置20及び第2画像形成装置40)として複写機を例に挙げたが、この適用例に限られるものではない。すなわち、本発明は、複写機の他、プリンタ装置や印刷機などの画像形成装置全般に対して適用可能である。
また、上記実施形態では、直列タンデム方式の画像形成システム1において、第2画像形成装置40で補正動作が必要になった場合に、第1画像形成装置20でパススルーモードによる単体両面印刷を実行する場合を例に挙げたが、この例に限られるものではない。例えば、第2画像形成装置40にも給紙部が備えられているシステム構成の場合には、第1画像形成装置20で補正動作が必要になった場合に、第2画像形成装置40でパススルーモードによる単体両面印刷を実行することも可能である。
また、上記実施形態では、直列印刷モードから両面印刷モードに切り替え、直列印刷モードに戻す制御を、補正時間が生産性低下時間よりも大きいことを条件として、自動的に実行するとしたが、自動的な実行に限られるものではない。例えば、直列タンデム方式の画像形成システム1において、片方の画像形成装置で補正動作が必要になった場合、ユーザの選択により、印刷ジョブの単位又は印刷部数の単位で、パススルーモードによる単体両面印刷に切り替えるようにすることも可能である。この場合、ユーザは、印刷ジョブの単位又は印刷部数の単位での印刷終了後、パススルーモードによる単体両面印刷から通常モードによる直列印刷に切り替えることになる。
また、直列印刷モードから両面印刷モードに切り替え、補正動作の終了後に直列印刷モードに戻す制御を行ったとき、直列印刷モードと両面印刷モードとが混在することをジョブ履歴に残すようにしてもよい。これにより、例えば、印刷部数の単位でモードの切り替えを行った場合には、1印刷ジョブ内に、直列印刷モードによる印刷と、単体両面印刷モードによる印刷とが混在することがあり、このことをジョブ履歴に残し、当該ジョブ履歴を基にユーザに告知することができる。
1…画像形成システム、 10…給紙装置、 20…第1画像形成装置、 21,41…画像読取部、 22,42…操作表示部、 23,43…プリント部、 24,44…通信部、 25,45制御部、 26,46…画像処理部、 27,4…7印刷処理部、 28,48…給紙処理部、 30中間装置、 40第2画像形成装置、 50後処理装置

Claims (5)

  1. 用紙の片面又は両面に対して画像形成が可能な第1の画像形成装置と、
    前記第1の画像形成装置に対して直列的に接続され、用紙の片面又は両面に対して画像形成が可能な第2の画像形成装置と、
    前記第1の画像形成装置及び前記第2の画像形成装置による直列印刷モードと、前記第1の画像形成装置の単体又は前記第2の画像形成装置の単体での両面印刷モードとの切り替え制御を行う制御部と、
    を備える画像形成システムであって、
    前記制御部は、前記第1の画像形成装置又は前記第2の画像形成装置の画像形成に関する性能の補正動作を行うとき、前記直列印刷モードから前記両面印刷モードに切り替え、前記補正動作の終了後に前記直列印刷モードに戻す制御を、印刷ジョブの単位又は印刷部数の単位で行う
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記第1の画像形成装置又は前記第2の画像形成装置の前記補正動作に要する時間を補正時間とし、前記両面印刷モードに切り替えた場合に、前記第1の画像形成装置又は前記第2の画像形成装置の生産性が低下する時間を生産性低下時間とするとき、
    前記制御部は、前記補正動作を行うとき、前記補正時間が前記生産性低下時間よりも大きいことを条件として、前記直列印刷モードから前記両面印刷モードに切り替え、前記直列印刷モードに戻す制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記制御部は、前記補正動作の動作中に印刷ジョブが入力された場合に、
    前記補正動作の残りの補正時間が、入力された印刷ジョブの前記生産性低下時間よりも大きいことを条件として、前記直列印刷モードから前記両面印刷モードに切り替え、前記直列印刷モードに戻す制御を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御部は、印刷ジョブが複数ジョブの場合、前記補正動作を行うとき、前記補正時間が前記生産性低下時間よりも大きくなるように前記複数ジョブの実行順の入れ替えを行って、前記直列印刷モードから前記両面印刷モードに切り替え、前記直列印刷モードに戻す制御を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  5. 用紙の片面又は両面に対して画像形成が可能な第1の画像形成装置と、
    前記第1の画像形成装置に対して直列的に接続され、用紙の片面又は両面に対して画像形成が可能な第2の画像形成装置と、
    を備え、
    前記第1の画像形成装置及び前記第2の画像形成装置による直列印刷モードと、前記第1の画像形成装置の単体又は前記第2の画像形成装置の単体での両面印刷モードとの切り替えが可能な画像形成システムの制御方法であって、
    前記第1の画像形成装置又は前記第2の画像形成装置の画像形成に関する性能の補正動作を行うとき、前記直列印刷モードから前記両面印刷モードに切り替え、前記補正動作の終了後に前記直列印刷モードに戻す制御を、印刷ジョブの単位又は印刷部数の単位で行う
    ことを特徴とする画像形成システムの制御方法。
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