JP2017036138A - 画像形成システムおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成システムを構成する画像形成装置をシングル機として使用する場合における製造コストや装置サイズの増大を抑制しつつ、画像形成部を迂回させることが可能な画像形成システムを提供する。【解決手段】画像形成システムは、用紙を搬送しながら用紙に画像形成処理を行う画像形成部と、用紙搬送方向における画像形成部の下流側に設けられ、画像形成処理が行われた用紙を反転させる反転経路(両面印刷用反転経路)とを有する画像形成装置が直列に接続される。画像形成装置は、用紙搬送方向における画像形成部の上流側と反転経路(両面印刷用反転経路)とを接続したバイパス経路を有する。バイパス経路は、画像形成部を迂回するように用紙を画像形成部の上流側から下流側に搬送させる。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成システムおよび画像形成装置に関する。
近年、2台の画像形成装置を直列に接続して両面印刷等を行う直列タンデム型の画像形成システムが実用化されている。例えば、前段の画像形成装置(前段機)で用紙のおもて面に画像を形成し、後段の画像形成装置(後段機)により用紙のうら面に画像を形成する。これにより、1台の画像形成装置で両面印刷を行う場合と比較して、生産性の向上を図ることができる。こうした直列タンデム方式の画像形成システムは、一般に、高生産性を追及するプロダクションプリント(Production Print)分野に適用される。
このような画像形成システムとしては、例えば、特許文献1には、画像形成処理を行う画像形成部が設けられたパスと、画像形成部を迂回するための迂回パスとを備える画像形成装置(モジュール)を直列に配列した直列タンデム型の両面印刷システムが開示されている。この両面印刷システムでは、一方の画像形成装置の画像形成部が障害を起こしても、当該一方の画像形成装置において、障害を起こした画像形成部を迂回するように用紙が迂回パスを通過することによって、他方の画像形成装置で両面印刷処理を行うことができる。また、一方の画像形成装置において片面印刷を行う場合に、他方の画像形成装置において画像形成部を迂回するように用紙が迂回パス(バイパス経路)を通過することによって、用紙の劣化を抑制することができる。
特開平9−127739号公報
ところで、直列タンデム型の画像形成システムは、1台の画像形成装置と比較して販売数が桁違いに少ない。そのため、特許文献1に記載の両面印刷システムのように、画像形成部を迂回させるための専用のバイパス経路を各画像形成装置に予め設けると、当該各画像形成装置をシングル機として使用する場合に、製造コストや装置サイズの不必要な増大につながるという問題があった。
本発明は、直列タンデム型の画像形成システムにおいて、当該画像形成システムを構成する画像形成装置をシングル機として使用する場合における製造コストや装置サイズの増大を抑制しつつ、画像形成部を迂回させることが可能な画像形成システムおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成システムは、
用紙を搬送する画像形成経路と、前記画像形成経路で搬送される前記用紙に画像形成処理を行う画像形成部と、用紙搬送方向における前記画像形成部よりも下流側の前記画像形成経路に接続され、前記画像形成部で前記画像形成処理が行われた前記用紙を反転させる反転経路とを有する複数の画像形成装置が直列に接続される直列タンデム方式の画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、前記用紙搬送方向における前記画像形成部の上流側の前記画像形成経路の一部と前記反転経路とを接続し、前記画像形成部を迂回するバイパス経路を有する。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙を搬送する画像形成経路と、
前記画像形成経路で搬送される前記用紙に画像形成処理を行う画像形成部と、
用紙搬送方向における前記画像形成部よりも下流側の前記画像形成経路に接続され、前記画像形成部で前記画像形成処理が行われた前記用紙を反転させる反転経路と、
前記用紙搬送方向における前記画像形成部の上流側の前記画像形成経路の一部と前記反転経路とを接続し、前記画像形成部を迂回するバイパス経路と、
を備える。
本発明によれば、画像形成部を迂回させるためのバイパス経路の一部として、あらかじめ画像形成装置に設けられている反転経路を流用しているため、画像形成システムを構成する画像形成装置をシングル機として使用する場合における製造コストや装置サイズの増大を抑制しつつ、画像形成部を迂回させることができる。
本実施の形態における画像形成システムの全体構成を示す図である。 本実施の形態における画像形成システムの制御ブロックを示す図である。 従来の両面印刷用反転経路の構成における分岐点の搬送状態を示す図である。 本実施の形態における両面印刷用反転経路の追加構成の一例を示す図である。 本実施の形態における両面印刷用反転経路の追加構成の別の一例を示す図である。 画像形成システムが実行する印刷ジョブの一例を示す図である。 図6に示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の一例を示す図である。 画像形成システムが実行する印刷ジョブの別の一例を示す図である。 図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の第1の例を示す図である。 図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の第2の例を示す図である。 図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の第3の例を示す図である。 図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の第4の例を示す図である。 本実施の形態の変形例1における画像形成システムの全体構成を示す図である。 本実施の形態の変形例1における画像形成システムが図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の例を示す図である。 本実施の形態の変形例2における画像形成システムの全体構成を示す図である。 本実施の形態の変形例2における画像形成システムが図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の例を示す図である。 本実施の形態における画像形成システムの全体構成を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成システム10の全体構成]
図1は、本実施の形態における画像形成システム10の全体構成を示す図である。図2は、本実施の形態における画像形成システム10の制御ブロックを示す図である。図1に示すように、画像形成システム10は、大容量給紙ユニット300、第1画像形成装置100、第2画像形成装置200および排紙ユニット400が順に接続されて構成される。図1中の点A0、A1、A2、A3、B1、B2、B3、B0を結ぶ線は、画像形成システム10における用紙の搬送経路の一部を示している。つまり、点A0、A1、A2、A3、B1、B2、B3、B0は、搬送経路上のある一点である。搬送経路は、後述する画像形成経路と、両面印刷用反転経路とからなる。図1に示す画像形成システム10のように、2台以上の画像形成装置が直列に接続して構成されるシステムは、一般に、直列タンデム方式の画像形成システムと呼ばれる。
点A0は、第1画像形成装置100よりも上流側に設けられる大容量給紙ユニット300内に位置する点である。点A1、点A8は、後述する第1画像形成装置100の画像形成部103よりも搬送経路(画像形成経路)の上流側に位置する点である。点A2は、後述する第1画像形成装置100の画像形成部103と定着部104の間に位置する点である。点A3は、定着部104よりも搬送経路(画像形成経路)の下流側に位置する点である。
点B1、点B8は、後述する第2画像形成装置200の画像形成部203よりも搬送経路(画像形成経路)の上流側に位置する点である。点B2は、後述する第2画像形成装置200の画像形成部203と定着部204の間に位置する点である。点B3は、定着部204よりも搬送経路(画像形成経路)の下流側に位置する点である。点B0は、第2画像形成装置200よりも下流側に設けられる排紙ユニット400内に位置する点である。
なお、図1に示した画像形成システム10における点A0〜A8および点B0〜B8は、説明の便宜上示した点であり、本発明における画像形成システムの各点の位置は、図1に示した位置に限定されない。
画像形成システム10は、両面印刷を行う場合、大容量給紙ユニット300から用紙を給紙し、第1画像形成装置100により用紙のおもて面を印刷する。その後、第1画像形成装置100は、おもて面を印刷した用紙を反転し、反転した用紙を第2画像形成装置200に搬送する。そして、画像形成システム10は、第2画像形成装置200により用紙のうら面を印刷する。第2画像形成装置200は、うら面を印刷した用紙を反転し、反転した用紙を排紙ユニット400に搬送する。このように、画像形成システム10では、前段の第1画像形成装置100で用紙のおもて面に画像を形成し、後段の第2画像形成装置200により用紙のうら面に画像を形成することにより、1台の画像形成装置で両面印刷を行う場合と比較して、一枚あたりにかかる画像形成の時間が短くなるため、生産性の向上を図ることができる。
画像形成システム10は、片面印刷する場合には、大容量給紙ユニット300から用紙を給紙し、第1画像形成装置100で片面印刷し、第2画像形成装置200では搬送のみを行う。または、画像形成システム10は、大容量給紙ユニット300から用紙を給紙し、第1画像形成装置100では印刷せずに搬送のみを行い、第2画像形成装置200で片面印刷する。用紙が給紙されてから、用紙に画像形成が行われ、用紙が排紙されるまでの一連の処理を示す印刷処理の流れを前者のケースを代表して詳細に説明する。まず、画像形成システム10は、大容量給紙ユニット300から用紙を給紙し、第1画像形成装置100により用紙の片面を印刷する。その後、画像形成システム10は、用紙を第2画像形成装置200に搬送する。そして、画像形成システム10は、第2画像形成装置200により片面印刷済みの用紙を通紙する。最終的に、画像形成システム10は、片面印刷済みの用紙を排紙ユニット400に排紙する。
次に、画像形成システム10における各機能の構成について説明する。
大容量給紙ユニット300は、種類の異なる複数の用紙を種類別に格納する給紙トレイ(不図示)を備える。また大容量給紙ユニット300は、当該給紙トレイに格納されている用紙を第1画像形成装置100に給紙する(点A0→点A1)。
第1画像形成装置100は、大容量給紙ユニット300から給紙された用紙の一方の面に画像形成を行う。図1の画像形成システムの全体構成を示す図のように、第1画像形成装置100は、画像形成経路101、両面印刷用反転経路102、画像形成部103、定着部104、バイパス経路105を備える。また図2の画像形成システムの制御ブロックを示す図のように、第1画像形成装置100は、画像形成部103、定着部104、制御部110、原稿読み取り部111、操作表示部112、画像処理部113、通信部115および記憶部116を備える。図1に示す、画像形成経路101、両面印刷用反転経路102について説明する。
画像形成経路101には、用紙搬送方向に用紙を案内するためのガイド板や、制御部110の制御により回転駆動する複数の搬送ローラー対などが設けられている。制御部110は、画像形成部103および搬送ローラー対を制御し、大容量給紙ユニット300から給紙された用紙の一方の面(おもて面)に画像を形成しながら、当該用紙を点A1、A2、A3を通過させる。
両面印刷用反転経路102は、画像形成部103で画像形成処理が行われた用紙を反転させる経路である。両面印刷用反転経路102は、図1の点A5、A4を用紙が通過する第1経路102aと、点A5、A7、A1を用紙が通過する第2経路102bと、第1画像形成装置100の用紙搬送方向の下流側に設けられた反転ゲート102cとを有する。
第2経路102bは、点A5にて第1経路102aと接続し、点A1にて画像形成経路101と接続する。両面印刷用反転経路102には、用紙を案内するためのガイド板や、制御部110の制御により回転駆動する複数の搬送ローラー対などが設けられる。
反転ゲート102cは、画像形成システム10で両面印刷を行う場合に制御部110の制御を受けて、画像形成部103で画像形成処理が行われた用紙の表裏を反転させて第2画像形成装置200に搬送させる反転動作と、画像形成部103で画像形成処理が行われた用紙の表裏を反転させずに直進させて第2画像形成装置200に搬送させる直進動作とを選択的に行う。
両面印刷用反転経路102では、第1画像形成装置100で両面印刷を行う場合に、画像形成部103で画像形成処理が行われた用紙の表裏を反転させて画像形成経路101の上流側に搬送させる両面用反転動作が制御部110の制御により行われる。両面印刷用反転経路102では、定着部104で定着処理が行われた用紙が点A3から搬送され、反転ゲート102cを通過し、第1経路102a上の点A4の位置まで搬送される。その後、制御部110は、搬送ローラー対の回転方向を逆転させることにより、用紙を第2経路102b上の点A5から点A7を経由して点A1、すなわち画像形成経路101まで搬送させる。その際、用紙の表裏は、定着部104で定着処理が行われた直後における用紙の表裏と反転した状態となる。制御部110は、画像形成部103および搬送ローラー対を制御し、表裏が反転した状態で画像形成経路101に導出された用紙の他方の面(うら面)に画像を形成しながら、当該用紙を点A1、A2、A3を通過させる。
第1経路102a上に設けられる搬送ローラー対は、用紙が点A3から点A4に向かう順方向、または、点A4から点A6に向かう逆方向に回転可能に構成されている。一方、第2経路102b上に設けられる搬送ローラー対は、用紙が点A5から点A7を経由して点A1に向かう方向に回転可能に構成されている。
なお、バイパス経路105については後述する。
図2に示す、画像形成部103、定着部104、制御部110、原稿読み取り部111、操作表示部112、画像処理部113、通信部115および記憶部116について説明する。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えている。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して第1画像形成装置100の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部116に格納されている各種データが参照される。記憶部116は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部110は、通信部115を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えば、パーソナルコンピューターやファクス)との間で、各種データの送受信を行う。制御部110は、例えば、外部の装置から送信されたディジタル画像データを受信し、このディジタル画像データ(入力画像データ)を画像形成部103に出力する。通信部115は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。また、制御部110は、通信部を介して、可搬性記憶メディア(例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリー)との間で、各種データの送受信を行う。制御部110は、通信部115を介して取得した各種データを記憶部116に格納する。記憶部116に格納された各種データには、画像形成システム10が実行する印刷ジョブが含まれる。
制御部110は、通信部115を介して、第2画像形成装置200との間で各種データの送受信を行う。また、制御部110は、通信部115を介して、第2画像形成装置200の制御部210と連携し、第2画像形成装置200の動作についても制御する。
原稿読み取り部111は、コンタクトガラス上に搬送された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿を読み取る。なお、コンタクトガラス上への原稿の搬送は、自動原稿給紙装置(ADF)により行われるが、手作業で原稿をコンタクトガラス上に載置する場合もある。原稿読み取り部111が読み取った原稿のデータは、制御部110によって、記憶部116に格納される。
操作表示部112は、タッチパネル式の画面を有する。ユーザーは、印刷条件(例えば、片面・両面の印刷種別、画像の濃度や倍率、印刷部数、用紙のサイズや斤量)等、各種の指示および設定のための入力操作を、タッチパネル式の画面を介して受け付ける。
また、操作表示部112は、原稿読み取り部111が読み取った原稿のデータに対する読み取り条件(解像度、挿入紙の有無、表紙の有無、どの画像形成装置に画像を印刷させるか)等の設定のための入力操作も受け付ける。このようにして、設定された読み取り条件に基づいて、画像データに対応する印刷ジョブを制御部110は生成し、記憶部116に格納する。
画像処理部113は、アナログディジタル(A/D)変換処理を行う回路およびディジタル画像処理を行う回路を含む。画像処理部113は、原稿読み取り部111のCCDセンサーにより取得されたアナログ画像信号から、A/D変換処理によりディジタル画像データを生成して画像形成部103に出力する。
以下に説明する画像形成部103および定着部104は、図1に示すように、画像形成経路101上に設けられる。
画像形成部103は、画像処理部113により生成されたディジタル画像データまたは制御部110より取得したディジタル画像データに基づいてレーザー光を発光し、当該発光したレーザー光を感光体ドラムに照射することにより、感光体ドラム上に静電潜像を形成する(露光工程)。
画像形成部103は、上記の露光工程に加え、露光工程前に行われる帯電工程、露光工程後に行われる現像工程、現像工程後の転写工程および転写工程後のクリーニング工程をそれぞれ実行するための構成を備えている。
帯電工程では、画像形成部103は、帯電装置からのコロナ放電により、感光体ドラムのおもて面を一様に帯電させる。現像工程では、画像形成部103は、現像装置内の現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム上の静電潜像に付着させることにより、感光体ドラム上にトナー像を形成する。
転写工程では、画像形成部103は、感光体ドラム上のトナー像を、画像形成経路101上を搬送される用紙に転写する。クリーニング工程では、画像形成部103は、転写工程後の感光体ドラムに残留しているトナーを除去する。
定着部104は、定着ニップ部に搬送された用紙上のトナー像に熱および圧力を加えること(加熱定着)により、トナー像を用紙に定着させる(定着工程)。この結果、用紙上には定着トナー像が形成される。
第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙の一方の面に画像形成を行う。図1の画像形成システム10の全体構成を示す図の第2画像形成装置200は、画像形成経路201、両面印刷用反転経路202、バイパス経路205を備える。また図2の画像形成システムの制御ブロックを示す図のように、第2画像形成装置200は、画像形成部203、定着部204、制御部210、通信部215および記憶部216を備える。第2画像形成装置200における画像形成経路201、両面印刷用反転経路202、画像形成部203、定着部204、制御部210、通信部215および記憶部216の構成および処理については、第1画像形成装置100において説明した画像形成経路101、両面印刷用反転経路102、画像形成部103、定着部104、制御部110、通信部115および記憶部116の構成および処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。また、バイパス経路205については後述する。
図1及び図2に記載の排紙ユニット400は、第2画像形成装置200から搬送された用紙を排紙トレイに排紙する排紙トレイを備える。排紙ユニット400は、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の少なくとも一方によって画像が形成され、第2画像形成装置200から搬送された用紙を排紙トレイ上に集積する。
前述したように、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200はそれぞれ、バイパス経路105およびバイパス経路205を有する。バイパス経路105、205の構成と動作は同様であるため、以下、バイパス経路105の構成と動作を例にとって説明する。
バイパス経路105は、用紙搬送方向における画像形成部103の上流側(図1の点A8)と両面印刷用反転経路102とを接続し、図1における点A8、A4、A5、A6を結ぶ搬送経路である。具体的には、バイパス経路105は、第1経路102a上の点A4から画像形成経路101の上流側の点A8まで搬送経路を延長することによって形成される。
バイパス経路105では、大容量給紙ユニット300から給紙された用紙は、第1画像形成装置100で画像形成を行うことができない場合(例えば、画像形成部が故障した場合)に、画像形成部103を迂回するように、用紙搬送方向における画像形成部103の上流側から下流側に搬送される。
制御部110は、バイパス経路105上に設けられた複数の搬送ローラー対を回転駆動させることによって、大容量給紙ユニット300から給紙された用紙に画像を形成せずに点A8、A4、A5、A6を通過させて、第2画像形成装置200に搬送するバイパス制御を行う。
本実施の形態では、制御部110は、バイパス制御を行う場合、画像形成部103の上流側において、画像形成経路101とバイパス経路105とが接続される位置(図1における点A8)から、画像形成部103の下流側において、画像形成経路101とバイパス経路105とが接続される位置(図1における点A6)までの区間において、バイパス経路105上を搬送される用紙の搬送時間と画像形成経路101上を搬送される用紙の搬送時間とが略同一となるように、バイパス経路105上を搬送される用紙の搬送速度が設定される。
点A8から点A6までの区間において、バイパス経路105上を搬送される用紙の搬送時間と画像形成経路101上を搬送される用紙の搬送時間とが略同一にすることにより、バイパス経路105が画像形成経路101よりも長い場合でも、生産性が低下しない。なお、バイパス経路105上を搬送される用紙の搬送時間と画像形成経路101上を搬送される用紙の搬送時間との差が少ないほうが望ましいが、生産性が低下しない程度の差は、許容範囲である。
具体的には、バイパス経路105に設けられた複数の搬送ローラー対の回転速度を、画像形成経路101に設けられた複数の搬送ローラー対の回転速度よりも速くすることにより、バイパス経路105において用紙が搬送される搬送速度を画像形成経路101において用紙が搬送される搬送速度よりも大きくすることで、なお、バイパス経路105上を搬送される用紙の搬送時間と画像形成経路101上を搬送される用紙の搬送時間とが略同一となるように搬送速度を設定する。このようにすることで、バイパス経路105が画像形成経路101よりも長い場合でも、生産性が低下しない。
なお、バイパス経路105のうち、点A4、A5、A6を結ぶ搬送経路は、両面印刷用反転経路102の第1経路102aを用いるため、両面印刷用反転経路102上に設けられたガイド板や搬送ローラー対を取り外すことなく、そのまま使用する。前述の通り、第1経路102a上に設けられる搬送ローラー対は、点A3から点A4に向かう順方向、または、点A4から点A6に向かう逆方向に回転可能に構成されている。バイパス経路105では、用紙搬送方向における画像形成部103の上流側から下流側に用紙を搬送させるため、点A4から点A6の方向に用紙を搬送させる。そのため、第1経路102aをバイパス経路105の一部として用いる場合に、点A4から点A6に向かう逆方向がバイパス経路105の適した方向である。第1経路102aに設けられる搬送ローラー対は、バイパス経路105の適した方向に回転可能に構成されているため、第1経路102aをバイパス経路105の一部として用いる場合に、第1経路102aに設けられる搬送ローラー対の回転方向を変更するために必要な制御方式等の変更を不要にすることができる。
前述したように、バイパス経路105は、両面印刷用搬送経路102を用いている。そのため、第1経路102aと第2経路102bとの接続点(以下、「分岐点」とも言う)である点A5において、用紙がバイパス経路105上を搬送するための構成が必要となる。
図3は、従来の両面印刷用反転経路102における分岐点を通過する用紙の搬送状態を示す図である。従来の構成においては、制御部110が、両面印刷用反転経路102上において、定着部104で定着処理が行われた用紙の表裏を反転させて画像形成経路101の上流側に搬送させる両面用反転動作を行う場合、両面印刷用反転経路102に設けられるガイド板301の形状により、用紙の搬送方向が決定される。
具体的には、まず、制御部110は、搬送ローラー対302、303等を順方向(図中の反時計回り方向)に回転駆動させることによって、点A3から用紙を第1経路102aに搬送させ、図3中の矢印Y1方向に点A4まで搬送させる(図1参照)。次に、制御部110は、搬送ローラー対303を逆方向(図中の時計回り方向)に回転駆動させることによって、図3中の矢印Y2方向(点A4から点A5に向かう方向)に用紙を通過させる(図1参照)。このとき、用紙は、ガイド板の下の機構に従って搬送されるため、第1経路102aに戻らず、第2経路102bの経路を使用する。従って、制御部110は、搬送ローラー対304を逆方向(時計回り方向)に回転駆動させるとき、用紙を第2経路102bに搬送させる。用紙は最終的に、画像形成経路101に搬送させる。
以上のように、ガイド板301の形状が用紙を第2経路102bに搬送させるような形状となっているため、用紙は、点A4から点A5を通過した後、点A6の方向に搬送されず、点A7の方向に搬送される。
図3に示す構成では、バイパス経路105に点A8から用紙を搬送させた場合、用紙は、点A5を通過した後、点A6の方向に搬送されずに、第2経路102bに搬送されてしまう。従って、本実施の形態では、第1経路102aと第2経路102bとの接続点に、以下に説明する構成を採用している。
図4は、本実施の形態における両面印刷用反転経路102の構成の一例を示す図である。図4に示す構成では、両面印刷用反転経路102に抑止部材305が設けられる。
抑止部材305は、第1経路102aと第2経路102bとの接続点に着脱可能に設けられる。抑止部材305は、両面印刷用反転経路102の点A5において、用紙が第2経路102bに搬送されないように第2経路102bを塞ぐ。抑止部材305を設けることにより、画像形成装置100は、バイパス経路105に点A8から用紙を搬送した場合においても、点A5から第2経路102bに用紙を搬送することなく、図4中の矢印Y3方向(点A6に向かう方向)へ搬送することができる(図1参照)。
例えば、ユーザーは、両面印刷用反転経路102をバイパス経路105専用で使用したい場合に、第1経路102aと第2経路102bとの接続点に抑止部材305を取付ける。
図5は、本実施の形態における両面印刷用反転経路102の構成の別の一例を示す図である。図5に示す構成では、両面印刷用反転経路102に搬送方向切り替え部306が設けられる。搬送方向切り替え部306は、制御部110の制御を受けて、回転中心306aを中心に回転可能に構成されている。図5Aに示すように、搬送方向切り替え部306は、用紙が第2経路102bに搬送されないように第2経路102bを塞ぐ(第1状態)。また、搬送方向切り替え部306は、図5Bに示すように、用紙が第1経路102aに搬送されないように第1経路102aを塞ぐ(第2状態)。これにより、両面印刷用反転経路102上の点A4から画像形成部103の上流側の画像形成経路に用紙を搬送させることができる。
搬送方向切り替え部306は、第1画像形成装置100が一方の面に画像形成された用紙の他方の面に画像形成(両面印刷)を行う場合に、図5Aに示す第1状態に切り替えられる。第1状態に切り替えられた後、点A3から搬送された用紙は、矢印Y4方向に第1経路102a上の点A4まで搬送される。その後、搬送方向切り替え部306は、図5Aに示す第1状態から図5Bに示す第2状態に切り替えられる。搬送方向切り替え部306が第2状態に切り替えられた後、図5Bに示すように矢印Y6方向に、用紙は、点A5から第2経路102bに搬送され、上流側の画像形成経路101に搬送される。つまり、画像形成装置101が両面印刷を行う場合、第1画像形成装置100が一方の面に画像形成された用紙の他方の面に画像形成を行うために、搬送方向切り替え部306が第2状態に切り替わることによって、用紙が上流側の画像形成経路101に搬送される。
一方、搬送方向切り替え部306は、第1画像形成装置100が用紙に画像形成を行わずに用紙を搬送させる場合に、図5Aに示す第1状態に切り替えられる。第1状態に切り替えられた後、用紙は、点A8からバイパス経路105へ搬送され、点線で示す矢印Y5方向に点A5、A6(下流側の画像形成経路)を通過して、最終的に第2画像形成装置200に搬送される。つまり、画像形成装置101が用紙に画像形成を行わずに用紙を搬送させる場合、搬送方向切り替え部306が第1状態に切り替わることによって、用紙が下流側の画像形成経路101に搬送される。
以上、図1〜5で説明した本実施の形態における画像形成システム10は、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200のそれぞれに、画像形成部103、203を迂回させるためのバイパス経路105、205を設けている。この構成により、画像形成装置100、200の何れかで、画像形成を行うことができない場合(例えば、画像形成部103、203の何れかが故障した場合)であっても、画像形成を行うことができない画像形成装置100、200において用紙をバイパス経路105、205に搬送することにより、画像形成を行うことができる画像形成装置100、200において印刷処理(片面印刷、両面印刷)を行うことができる。
また、本実施の形態におけるバイパス経路105、205は、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200に設けられている既存の両面印刷用反転経路102、202を流用することにより、第1画像形成装置100または第2画像形成装置200をシングル機として使用する場合における製造コストや装置サイズの増大を抑制しつつ、画像形成部103、203を迂回させることができる。
また、本実施の形態によれば、複数の画像形成装置の何れかで、画像形成を行うことができない場合であっても、生産性を落とすことなく、画像形成が可能となる。例えば、画像形成システム10の複数の画像形成装置の何れかで、当該画像形成装置の画像形成部等に故障が発生したり、用紙ジャムや画像不良が発生したりした場合においても、当該画像形成装置で用紙をバイパス経路に搬送することによって、画像形成を行うことができる。また、画像形成システム10の複数の画像形成装置の何れかで、メンテナンスのための補正動作を行っている最中であっても、当該画像形成装置で用紙をバイパス経路に搬送することによって、補正動作を行っていない画像形成装置での画像形成を行うことができる。また、画像形成システム10の複数の画像形成装置の何れかで、トナーなどのサプライ用品が不足した場合であっても、当該画像形成装置で用紙をバイパス経路に搬送することによって、サプライ用品が不足していない画像形成装置での画像形成を行うことができる。なお、本実施の形態における各画像形成装置は、両面印刷が可能であるため、一方の画像形成装置で用紙をバイパス経路に搬送させても、他方の画像形成装置で両面印刷が可能となる。
また、本実施の形態におけるバイパス経路は、反転経路に設けられたガイド板や、搬送ローラー対を変更することなく、そのまま使用する。そのため、ガイド板の構造の変更をする必要がない。また、バイパス経路に適した方向に回転する搬送ローラー対を使用することにより、搬送ローラー対の回転方向を変更する必要がない。
また、本実施の形態では、両面印刷用反転経路102において、用紙の搬送方向の切り替えを行う搬送方向切り替え部を設ける構成について説明した。この構成により、画像形成装置で両面印刷用反転経路102をバイパス経路として使用するか、または、当該画像形成装置で両面印刷を行うかを切り替えることができる。
また、本実施の形態における画像形成システム10は、用紙の片面のみに印刷を行う場合に、一方の画像形成装置で用紙の一方の面に画像形成を行い、他方の画像形成装置で用紙に画像形成を行わずに、画像形成部を迂回するように当該用紙をバイパス経路に搬送する。また、画像形成システム10は、用紙の両面に印刷を行わない場合に、両方の画像形成装置で用紙に画像形成を行わずに当該用紙をバイパス経路に搬送する。このような搬送形態をとることにより、画像形成部を構成する感光体ドラムに残っているトナーが用紙に不必要に付着することを避けることができ、用紙の品質を確保することができる。また、画像形成部および定着部を通紙させないことにより、感光体ドラムや、定着ニップ部の構成部材が不必要に劣化することを防止することができる。
次に、図6、7を参照し、用紙の片面のみに印刷を行う片面印刷と用紙の両面に印刷を行う両面印刷とが混在する印刷ジョブの実行時に、画像形成システム10が行う印刷処理の一例を説明する。
図6は、画像形成システム10が実行する印刷ジョブの一例を示す図である。図6Aは、7枚の用紙#1〜#7を順に印刷する印刷ジョブを示し、図6Bは、印刷された用紙#1〜#7が排紙トレイ401上に排紙された状態を示している。
用紙#1〜#7には、それぞれ、画像形成システム10が形成する画像の順を示すページの番号が示されている。図6Aに示すように、用紙#1のおもて面には画像1を形成し、うら面には画像2を形成する。本実施の形態では、用紙の両面に形成される画像のうち、画像の順を示す番号が小さい方の画像を「先行画像」と呼び、大きい方の画像を「後発画像」と呼ぶ。つまり、用紙#1において、おもて面に形成される画像1は先行画像であり、うら面に形成される画像2は後発画像である。用紙#2、用紙#4、用紙#6に対する印刷ジョブも同様である。
また、用紙#3のおもて面には画像を形成せず、うら面に画像6を形成する。また、用紙#5のおもて面には画像9を形成し、うら面には画像を形成しない。また、用紙#7の両面(おもて面およびうら面)には画像を形成しない。また、図6Bに示すように、用紙#1〜#7は、先行画像が形成された面(おもて面)が排紙トレイ401に対向するように、排紙トレイ401に排紙される。
図7は、図6を参照して説明した印刷ジョブの実行時に、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200で実行される処理の一例を示す図である。図7Aは、第1画像形成装置100において先行画像を形成し、第2画像形成装置200において後発画像を形成する場合の処理を示す。図7Bは、第1画像形成装置100において後発画像を形成し、第2画像形成装置200において先行画像を形成する場合の処理を示す。
図7には、用紙#1〜#7に対する第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の処理が示されている。具体的には、用紙に画像を形成する場合に、各画像形成装置において形成する画像の番号(使用する経路)、および、各画像形成装置に備える反転ゲートが実行する動作が示されている。反転ゲートの動作は、用紙を反転させる動作、または、反転させずに直進させる動作である。
本実施の形態において、第1および第2画像形成装置100、200は、用紙に画像を形成する場合、当該用紙を画像形成経路101、201に搬送する。一方、第1および第2画像形成装置100、200は、用紙に画像を形成しない場合、画像形成部103、203を迂回するために用紙をバイパス経路105、205に搬送する。そのため、図7では、用紙に画像を形成しないことを「空白」で示し、その際に使用する経路を「バイパス経路」として示している。また、本実施の形態では、反転ゲートを含む両面印刷用反転経路をバイパス経路として使用しているため、用紙をバイパス経路に搬送する場合、反転ゲートは何も動作を行わない。そのため、図7において、用紙をバイパス経路に搬送する場合、反転ゲートの動作は「−」で示されている。
次に、図7Aに示す用紙#1〜#7に対する処理について説明する。用紙#1に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#1のおもて面に先行画像である画像1を形成し、画像1が形成された用紙#1を反転ゲート102cによって反転させ、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#1のうら面に画像2を形成し、画像2が形成された用紙#1を反転ゲート202cで反転させずに直進させて、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。なお、用紙#2、用紙#4、用紙#6には、それぞれの用紙に対応する画像を用いて、用紙#1に対する印刷処理と同様の印刷処理が実行されるため、繰り返しとなる説明は省略する。
用紙#3に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#3の一方の面に画像を形成しないため、用紙#3をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、当該一方の面に画像6を形成し、反転ゲート202cで反転させずに直進させて、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
用紙#5に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#5のおもて面に画像9を形成し、画像9が形成された用紙#5を反転ゲート102cで反転させ、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#5のうら面に画像を形成しないため、用紙#5をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
用紙#7に対する印刷処理を実行する場合、用紙#7の両面(おもて面およびうら面)に画像を形成しないため、第1画像形成装置100は、用紙#7をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#7をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
次に、図7Bに示す用紙#1〜#7に対する処理について説明する。前述したように、図7Bは、第1画像形成装置100において後発画像を形成し、第2画像形成装置200において先行画像を形成する場合の処理を示す。
用紙#1に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#1の一方の面に後発画像である画像2を形成し、画像2が形成された用紙#1を反転ゲート102cによって反転させ、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#1の他方の面に先行画像である画像1を形成し、画像1が形成された用紙#1を反転ゲート202cで反転させ、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。以下、用紙#2、用紙#4、用紙#6には、それぞれの用紙に対応する画像を用いて、用紙#1に対する印刷処理と同様の印刷処理が実行されるため、繰り返しとなる説明は省略する。
用紙#3に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#3の一方の面に画像6を形成し、画像6が形成された用紙#3を反転ゲート102cで反転させずに直進させて、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#3の他方の面に画像を形成しないため、用紙#3をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
用紙#5に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#5の一方の面に画像を形成しないため、用紙#5をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ排紙する。第2画像形成装置200は、当該一方の面に画像9を形成し、画像9が形成された用紙#5を反転ゲート202cで反転させ、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
用紙#7に対する印刷処理を実行する場合、用紙#7の両面(おもて面およびうら面)に画像を形成しないため、第1画像形成装置100は、用紙#7をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#7をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
図6、7を用いて説明したように、両面(おもて面およびうら面)に画像を形成する用紙を除いて、画像形成部103、203を迂回するように用紙をバイパス経路105、205に搬送することにより、画像形成部103、203に含まれる感光体ドラムに残っているトナーが用紙に不必要に付着することを避けることができ、用紙の品質を確保することができる。また、画像形成部103、203および定着部104、204を通紙させないことにより、感光体ドラムや、定着ニップ部の構成部材が不必要に劣化することを防止することができる。そして、画像形成部103、203を迂回するように用紙を搬送するバイパス経路105、205は、新たに画像形成装置100、200に設けるのではなく、既存の両面印刷用反転経路102、202を流用しているため、不要なコストアップを抑制することができる。
(実施の形態の変形例1)
以下、本実施の形態の変形例について、図面に基づいて説明する。
印刷ジョブの内容によって、画像形成部103、203を迂回するように用紙をバイパス経路105、205に搬送することにより、画像形成システム10が印刷ジョブを実行した際に「面合わず」という問題が発生する可能性がある。面合わずとは、おもて面とうら面とに色等の区別がある用紙に対する印刷ジョブが実行された場合に、一方の面(例えば、おもて面)に形成されるべき画像が他方の面(例えば、うら面)に形成されてしまう問題や、排紙トレイ401に排紙された用紙の表裏が印刷ジョブで指定された排紙状態にならない問題のことである。以下では、画像形成システム10が実行した際に問題が発生する印刷ジョブと画像形成システム10が当該印刷ジョブに対して実行する印刷処理について、図8〜12を参照して説明する。
図8は、画像形成システム10が実行する印刷ジョブの別の一例を示す図である。図8Aは、おもて面(例えば、ピンク色)とうら面(例えば、白色)とで色が異なる7枚の用紙#1〜#7に対して順に印刷を行う印刷ジョブを示し、図8Bは、印刷された用紙#1〜#7を排紙トレイ401に排紙させた状態を示す。図8において、ハッチングのある方がおもて面(つまり、上記例におけるピンク色である)であり、ハッチングのない方がうら面(つまり、上記例における白色)である。図8の印刷ジョブにおいて、各用紙#1〜#7のハッチングで示す面は用紙のおもて面である。図8の印刷ジョブは、おもて面に先行画像を印刷し、うら面に後発画像を印刷することを示す印刷ジョブである。図8の印刷ジョブは、用紙#1〜#7のおもて面とうら面とで色が異なる点を除き、図6の印刷ジョブと同様であるため、詳細な説明を省略する。
(面合わずの第1の例)
図9は、図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の第1の例を示す図である。図9Aには、用紙#1〜#7に対する第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の処理が示されている。具体的には、用紙に画像を形成する場合に、各画像形成装置において形成する画像の番号(使用する経路)、および、各画像形成装置に備える反転ゲートが実行する動作が示されている。反転ゲートの動作は、用紙を反転させる動作、または、反転させずに直進させる動作である。図9Bは、図9Aに基づいて、画像形成システム10が印刷した用紙#1〜#7を排紙トレイ401に排紙させた状態を示す。
なお、図9には、画像形成が行われる用紙の面がおもて面であるか、うら面であるかについて、ハッチングの有無で示されている。例えば、用紙#1の印刷処理において、第1画像形成装置100は、ハッチングで示されるおもて面に画像1を形成することを示している。また、用紙#1の印刷処理において、第2画像形成装置200は、ハッチング無しで示されるうら面に画像2を形成することを示している。また、用紙#1の印刷処理において、第1画像形成装置100の反転ゲート102cは、おもて面に画像1が形成された用紙を、うら面に画像形成が行われる状態に反転させることを示している。なお、用紙#1の印刷処理において、反転ゲートの動作に示される右半分のみのハッチングは、ハッチングで示されるおもて面に画像形成が行われる状態(または、既におもて面に画像形成が行われた状態)である用紙を、ハッチング無しで示されるうら面に画像形成が行われる状態に反転させることを示している。
また、例えば、図9の用紙#3の印刷処理において、第1画像形成装置100は、ハッチングで示されるおもて面に画像を形成せずに、ハッチングで示されるおもて面に画像形成が行われる状態のまま、用紙#3をバイパス経路105に搬送することを示している。用紙#3をバイパス経路105に搬送する場合、反転ゲート102cは何も動作を行わない。そのため、反転ゲートの動作は「−」で示されており、また、おもて面に画像形成が行われる状態のまま搬送されることがハッチングで示されている。
図9Aは、図7Aに示した印刷処理と同様の印刷処理を実行する場合であるので、詳細な説明は省略する。図8Aで示した印刷ジョブについて、図7Aに示した印刷処理と同様の印刷処理で実行する場合、以下に説明する、いわゆる「面合わず」が発生する。
図9Aに示すように、用紙#3に対する印刷処理を図7Aに示した印刷処理と同様の印刷処理で実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#3の一方の面(おもて面)に画像を形成しないため、用紙#3をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ搬送する。前述したように、本実施の形態では、反転ゲートを含む両面印刷用反転経路をバイパス経路として使用するため、第1画像形成装置100が用紙#3をバイパス経路105に搬送する場合、用紙#3は反転されない。そのため、用紙#3は、おもて面に画像が形成される状態で第2画像形成装置200に搬送される。第2画像形成装置200は、当該一方の面(おもて面)に画像6を形成し、反転ゲート202cで反転させずに直進させて、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。以上の処理では、図8Aに示した印刷ジョブとは異なり、用紙#3のおもて面に画像6が形成されてしまう「面合わず」が発生する。
また、第1画像形成装置100と第2画像形成装置200との間で印刷処理を入れ替えた場合でも同様の問題が発生する。つまり、第1画像形成装置100が用紙#3のおもて面に画像6を形成し、反転ゲート102cで反転させずに直進させて、第2画像形成装置200に搬送し、第2画像形成装置200が用紙#3をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401へ排紙する場合でも、図8Aに示した印刷ジョブとは異なり、用紙#3のおもて面に画像6が形成されてしまう「面合わず」が発生する。
また、用紙#7に対する印刷処理を図7Aに示した処理と同様の処理を実行する場合、用紙#7の両面とも画像を形成しないため、第1画像形成装置100は、用紙#7をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ搬送し、第2画像形成装置200は、用紙#7をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。以上の処理では、排紙トレイ401に排紙された用紙#7の表裏が図8Aに示した印刷ジョブで指定された排紙状態と逆になってしまう「面合わず」が発生する。
(面合わずの第2の例)
図10は、図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の第2の例を示す図である。図10Aには、図9Aと同様に、用紙#1〜#7に対する第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の処理が示されている。また、図10Bは、図10Aに基づいて、画像形成システム10が印刷した用紙#1〜#7を排紙トレイ401に排紙させた状態を示す。図10に示す例の場合、大容量給紙ユニット300の給紙トレイには、用紙の表裏が逆になった状態、つまり第1画像形成装置100がうら面に画像を形成する状態で用紙が格納されている。なお、図10は、図7Bに示した印刷処理と同様の印刷処理を実行する場合であるため、詳細な説明については省略する。図8Aで示した印刷ジョブを図7Bに示した印刷処理と同様の印刷処理を実行する場合、以下に説明するように「面合わず」が発生する。
図10に示すように、用紙#5に対する印刷処理を図7Bに示した印刷処理と同様の印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#5の一方の面(おもて面)に画像を形成しないため、用紙#5をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ搬送する。前述したように、本実施の形態では、反転ゲートを含む両面印刷用反転経路をバイパス経路として使用するため、第1画像形成装置100が用紙#5をバイパス経路105に搬送する場合、用紙は反転されない。そのため、用紙#5は画像がうら面に形成されない状態で第2画像形成装置200に搬送される。第2画像形成装置200は、当該一方の面(うら面)に画像9を形成し、反転ゲート202cで反転させて、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。以上の処理では、図8Aに示した印刷ジョブとは異なり、用紙#5のうら面に画像9が形成されてしまう「面合わず」が発生する。
また、第1画像形成装置100と第2画像形成装置200との間で印刷処理を入れ替えた場合でも同様の問題が発生する。つまり、第1画像形成装置100が用紙#5のうら面に画像9を形成し、反転ゲート102cで反転させて、第2画像形成装置200に搬送し、第2画像形成装置200が用紙#5をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401へ排紙する場合でも、図8Aに示した印刷ジョブとは異なり、用紙#5のうら面に画像9が形成されてしまう「面合わず」が発生する。
ところで、画像が形成された用紙が排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙された後、後処理装置にて用紙の並べ替えを行う場合には、用紙が排紙トレイ401に排紙された状態で表裏が逆になっていても良い。しかしながら、画像形成システム10が図8Aで示した印刷ジョブを実行し、後処理装置にて用紙の並べ替えを行う場合においても、以下に説明するように「面合わず」が発生する。
(面合わずの第3の例)
図11は、図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の第3の例を示す図である。図11Aには、図9Aと同様に、用紙#1〜#7に対する第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の処理が示されている。また、図11Bは、図11Aに基づいて、画像形成システム10が印刷した用紙#1〜#7を排紙トレイ401に排紙させた状態を示す。図11に示す印刷処理は、後処理装置にて排紙トレイ401に排紙された用紙の並べ替えを行う場合の印刷処理である。図11に示す例の場合、用紙の表裏が逆になった状態で排紙トレイ401に排紙される。
用紙#1に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#1のおもて面に先行画像である画像1を形成し、画像1が形成された用紙#1を反転ゲート102cによって反転させ、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#1のうら面に画像2を形成し、画像2が形成された用紙#1を反転ゲート202cで反転させて、排紙ユニット300の排紙トレイ401に排紙する。なお、用紙#2、用紙#4、用紙#6には、それぞれの用紙に対応する画像を用いて、用紙#1に対する印刷処理と同様の印刷処理が実行されるため、繰り返しとなる説明は省略する。
用紙#3に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#3のおもて面に画像を形成しないため、用紙#3をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、おもて面に画像6を形成し、反転ゲート202cで反転させて、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
用紙#5に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#5のおもて面に画像9を形成し、画像9が形成された用紙#5を反転ゲートで反転させ、第2画像形成装置200へ排紙する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から排紙された用紙#5のうら面に画像を形成しないため、用紙#5をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
用紙#7に対する印刷処理を実行する場合、用紙#7の両面ともに画像を形成しないため、第1画像形成装置100は、用紙#7をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ搬送し、第2画像形成装置200は、用紙#7をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
前述したように、本実施の形態では、反転ゲートを含む両面印刷用反転経路をバイパス経路として使用するため、用紙をバイパス経路に搬送する場合、用紙は反転されない。そのため、図8Aで示した印刷ジョブに対して図11に示した印刷処理を実行する場合、図8Aに示した印刷ジョブとは異なり、用紙#3のおもて面に画像6が形成されてしまう「面合わず」が発生する。
また、第1画像形成装置100と第2画像形成装置200における印刷処理を入れ替えた場合でも同様の問題が発生する。つまり、第1画像形成装置100が用紙#3のおもて面に画像6を形成し、反転ゲート102cで反転させて、第2画像形成装置200に搬送し、第2画像形成装置200が用紙#3をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401へ排紙する場合でも、図8Aに示した印刷ジョブで指定された状態と逆になってしまう「面合わず」が発生する。
(面合わずの第4の例)
図12は、図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の第4の例を示す図である。図12Aには、図9Aと同様に、用紙#1〜#7に対する第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の処理が示されている。また、図12Bは、図12Aに基づいて、画像形成システム10が印刷した用紙#1〜#7を排紙トレイ401に排紙させた状態を示す。図12に示す印刷処理は、用紙搬送方向の下流側に位置する第2画像形成装置200が先行画像を形成し、後処理装置にて排紙トレイ401に排紙された用紙の並べ替えを行う場合の処理である。図12に示す例の場合、図11に示す例の場合と同様、用紙の表裏が逆になった状態で排紙トレイ401に排紙される。
用紙#1に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#1のうら面に後発画像である画像2を形成し、画像2が形成された用紙#1を反転ゲート102cによって反転させ、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#1のおもて面に画像1を形成し、画像1が形成された用紙#1を反転ゲート202cで反転させずに直進させて、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。なお、用紙#2、用紙#4、用紙#6には、それぞれの用紙に対応する画像を用いて、用紙#1に対する印刷処理と同様の印刷処理が実行されるため、繰り返しとなる説明は省略する。
用紙#3に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#3のうら面に画像6を形成し、画像6が形成された用紙#3を反転ゲート102cで反転させ、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#3のおもて面に画像を形成しないため、用紙#3をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
用紙#5に対する印刷処理を実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#5の一方の面に画像を形成しないため、用紙#5をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、当該一方の面に画像9を形成し、画像9が形成された用紙#5を反転ゲート202cで反転させずに直進させて、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
用紙#7に対する印刷処理を実行する場合、用紙#7の両面(おもて面およびうら面)に画像を形成しないため、第1画像形成装置100は、用紙#7をバイパス経路105に搬送し、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#7をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。
前述したように、本実施の形態では、反転ゲートを含む両面印刷用反転経路をバイパス経路として使用するため、用紙をバイパス経路に搬送する場合、用紙は反転されない。そのため、図8Aで示した印刷ジョブに対して図12に示した処理を実行する場合、図8Aに示した印刷ジョブとは異なり、用紙#5のおもて面に画像9が形成されてしまう「面合わず」が発生する。
また、第1画像形成装置100と第2画像形成装置200との間における処理を入れ替えた場合でも同様の問題が発生する。つまり、第1画像形成装置100は、用紙#5のうら面に画像9を形成し、反転ゲート102cで反転させて、第2画像形成装置200に搬送する。第2画像形成装置200は、用紙#5をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401へ排紙する。この場合、図8Aに示した印刷ジョブとは異なり、用紙#5のうら面に画像6が形成されてしまう「面合わず」が発生する。
また、図8Aで示した印刷ジョブに対して図12に示した印刷処理を実行する場合、排紙トレイ401に排紙された用紙#7の表裏が図8Aに示した印刷ジョブで指定された排紙状態と逆になってしまう「面合わず」が発生する。
以上、図8〜12を用いて説明したように、図8Aに示した、裏表の区別がある用紙#1〜#7の印刷ジョブに対して、図9〜12で示した印刷処理を実行した場合、「面合わず」が発生する。この「面合わず」を解消するためには、大容量給紙ユニット300と第1画像形成装置100との間に、用紙を反転させる反転ゲートを備える反転ユニットを備えることが好ましい。
図13は、本実施の形態の変形例1における画像形成システム20の全体構成を示す図である。なお、図13において、図1と共通する構成には、図1と同一の符号を付し、その詳しい説明を省略する。図13に示す構成では、図1に示した構成と比べて、大容量給紙ユニット300と第1画像形成装置100との間に、用紙を反転させる反転ゲートを備える反転ユニット500を備えた点が異なる。
反転ユニット500は、大容量給紙ユニット300から給紙される用紙の表裏を反転させて第1画像形成装置100へ導出させる反転動作と、大容量給紙ユニット300から給紙される用紙の表裏を反転させずに直進させて第1画像形成装置100へ導出させる直進動作とを行う。
ここで、画像形成システム20が図8Aに示した印刷ジョブを実行するための印刷処理について説明する。図14は、本実施の形態の変形例1における画像形成システム20が図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の例を示す図である。図14に示す例は、図9に示す例に対して、反転ユニット500における反転ゲートの動作が追加されている。具体的には、図14Aには、図9Aと同様に、用紙#1〜#7に対する第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の処理が示されている。また、図14Aには、図9Aとは異なり、追加される反転ユニット500における反転ゲートの動作が示されている。また、図14Bは、図14Aに基づいて、画像形成システム20が印刷した用紙#1〜#7を排紙トレイ401に排紙させた状態を示す。
画像形成システム20が用紙#1、#2、#4〜#6に対する印刷ジョブを実行する場合、反転ユニット500の反転ゲートは、用紙を反転させずに直進させて、第1画像形成装置100へ搬送する。反転ユニット500から搬送された用紙に対する第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の印刷処理は、図9に示した印刷処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
画像形成システム20が用紙#3に対する印刷ジョブを実行する場合、反転ユニット500は、大容量給紙ユニット300から給紙された用紙#3を反転させて、第1画像形成装置100へ搬送する。反転ユニット500から搬送された用紙に対する第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の印刷処理は、図9に示した印刷処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。反転ユニット500が第1画像形成装置100に用紙#3が搬送される前に用紙#3を反転することによって、用紙#3のうら面に画像6を形成することができる。
画像形成システム20が用紙#7に対する印刷ジョブを実行する場合、反転ユニット500は、大容量給紙ユニット300から給紙された用紙#7を反転させて、第1画像形成装置100へ搬送する。反転ユニット500から搬送された用紙に対する第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の印刷処理は、図9に示した印刷処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。反転ユニット500が第1画像形成装置100に用紙#7が搬送される前に用紙#7を反転することによって、用紙#7の表裏が図8Aに示した印刷ジョブと同じ状態で排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙される。
前述したように、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200に備えられる反転ゲートを含む両面印刷用反転経路をバイパス経路として使用するため、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200が用紙をバイパス経路に搬送する場合、用紙は反転されない。画像形成システム20では、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200に備えられる反転ゲートの代わりに、反転ユニット500が大容量給紙ユニット300から給紙される用紙を反転することができる。この構成によって、図9を参照して説明した「面合わず」を解消することができる。
また、画像形成システム20では、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200に備えられる反転ゲートの代わりに反転ユニット500が大容量給紙ユニット300から給紙される用紙を反転することによって、図10〜12にて説明したような印刷処理で発生する「面合わず」も解消することができる。
(実施の形態の変形例2)
前述の変形例1(図13)では、大容量給紙ユニット300と第1画像形成装置100との間に、反転ユニット500を備える構成について説明したが、反転ユニット500は、第1画像形成装置100と第2画像形成装置200との間に設けられていても良く、本変形例2では、反転ユニット500が、第1画像形成装置100と第2画像形成装置200との間に設けられている構成について説明する。
図15は、本実施の形態の変形例2における画像形成システム30の全体構成を示す図である。なお、図15において、図13と共通する構成には、図13と同一の符号を付し、その詳しい説明を省略する。図15に示す構成は、図13に示した反転ユニット500が、第1画像形成装置100と第2画像形成装置200との間に備えられた構成である。
図15の構成における反転ユニット500は、第1画像形成装置100から搬送される用紙の表裏を反転させて第2画像形成装置200へ搬送する反転動作と、第1画像形成装置100から排紙される用紙の表裏を反転させずに直進させて第2画像形成装置200へ搬送する直進動作とを行う。
ここで、画像形成システム30が図8Aに示した印刷ジョブを実行するための印刷処理について説明する。図16は、本実施の形態の変形例2における画像形成システム30が図8Aで示した印刷ジョブを実行するための印刷処理の例を示す図である。図16の例は、図9の例に対して反転ユニット500における反転ゲートの動作が追加されている。具体的には、図16Aには、図9Aと同様に、用紙#1〜#7に対する第1画像形成装置100および第2画像形成装置200の処理が示されている。また、図16Aには、図9Aとは異なり、追加される反転ユニット500における反転ゲートの動作が示されている。また、図16Bは、図16Aに基づいて、画像形成システム30が印刷した用紙#1〜#7を排紙トレイ401に排紙させた状態を示す。
画像形成システム30が用紙#1に対する印刷ジョブを実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#1のおもて面に先行画像である画像1を形成し、画像1が形成された用紙#1を第1画像形成装置100の反転ゲート102cでは反転させずに直進させて、反転ユニット500へ搬送する。反転ユニット500は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#1を反転させて、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、反転ユニット500から搬送された用紙#1のうら面に画像2を形成し、画像2が形成された用紙#1を反転ゲート202cで反転させずに直進させて、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。つまり、画像形成システム30が用紙#1に対する印刷ジョブを実行する場合、第1画像形成装置100の反転ゲート102cが用紙を反転させる代わりに、反転ユニット500が用紙を反転させる。用紙#2、#4〜#6に対する印刷ジョブを実行する場合も同様である。
画像形成システム30が用紙#3に対する印刷ジョブを実行する場合、第1画像形成装置100は、用紙#3のおもて面に画像を形成しないため、用紙#3をバイパス経路105に搬送し、反転ユニット500へ搬送する。反転ユニット500は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#3を反転させて、第2画像形成装置200へ搬送する。第2画像形成装置200は、反転ユニット500から排紙された用紙#3のうら面に画像6を形成し、画像6が形成された用紙#3を第2画像形成装置200の反転ゲート202cで反転させずに直進させて、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。反転ユニット500が第2画像形成装置200に用紙#3が搬送される前に用紙#3を反転することによって、用紙#3のうら面に画像6を形成することができる。
画像形成システム30が用紙#7に対する印刷ジョブを実行する場合、用紙#7の両面ともに画像を形成しないため、第1画像形成装置100は、用紙#7をバイパス経路105に搬送し、反転ユニット500へ搬送する。反転ユニット500は、第1画像形成装置100から搬送された用紙#7を反転させて、第2画像形成装置200へ排紙する。第2画像形成装置200は、用紙#7をバイパス経路205に搬送し、排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙する。反転ユニット500が第2画像形成装置200に用紙#7が排紙される前に用紙#7を反転することによって、用紙#7は、表裏が図8Aに示した印刷ジョブと同じ状態で排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙される。
画像形成システム30では、反転ユニット500が第1画像形成装置100から搬送される用紙を反転することができる。この構成によって、図9にて説明したような、用紙#3のおもて面に画像6が形成される問題や、用紙#7の表裏が図8Aに示した印刷ジョブと異なる状態で排紙ユニット400の排紙トレイ401に排紙される問題、すなわち「面合わず」を解消することができる。
また、画像形成システム30では、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200に備えられる反転ゲートの代わりに反転ユニット500が大容量給紙ユニット300から給紙される用紙を反転することによって、図10〜12にて説明したような処理に対する問題も解決できる。
さらに、画像形成システム30の構成で、上流側の画像形成装置である第1画像形成装置100が先行画像を形成する場合に、図16に示したように、各画像形成装置の両面印刷用反転経路に含まれる反転ゲートは、直進動作のみを行い、反転動作を行う必要が無い。つまり、各画像形成装置の両面印刷用反転経路は、バイパス経路専用として使用することができる。
前述したように、本実施の形態では、反転ゲートを含む両面印刷用反転経路をバイパス経路として使用している。例えば、画像形成システム20において、用紙#2と用紙#3に対する印刷ジョブを図14に示した印刷処理の例で連続して実行する場合、用紙#2を第1画像形成装置100の反転ゲート102cで反転させるために、用紙#2は両面印刷用反転経路102に搬送される。そして、用紙#2が両面印刷用反転経路102上を搬送されている間、用紙#3がバイパス経路105に搬送されると、用紙#2と用紙#3との間隔が狭くなってしまう。用紙#2と用紙#3との間隔が狭くなってしまうと、用紙#2が搬送されるまで用紙#3の搬送を停止させる必要がある。その場合、用紙の搬送時間が増加し、生産性が低下してしまう。
一方で、図15に示した画像形成システム30において、用紙#2と用紙#3とに対する印刷ジョブを図16に示した印刷処理の例で連続して実行する場合、用紙#2を第1画像形成装置100の反転ゲート102cで反転させる必要がないため、用紙#2は両面印刷用反転経路102に搬送されない。そのため、用紙#3がバイパス経路105に搬送されても、用紙#2と用紙#3との間隔が狭くなってしまうことはなく、生産性は低下しない。
画像形成システム30は、各画像形成装置の両面印刷用反転経路が反転動作を行う必要が無く、バイパス経路専用として使用されることにより、印刷ジョブを連続して処理する際に、用紙の間隔が狭くなることを避けることができる。
なお、本実施の形態では、画像形成部で画像形成処理が行われた用紙の表裏を反転させて第2画像形成装置へ搬送する反転動作と、画像形成部で画像形成処理が行われた用紙の表裏を反転させずに直進させて第2画像形成装置200へ搬送する直進動作と、画像形成部103で画像形成処理が行われた用紙の表裏を反転させて画像形成経路101の上流側へ導出する両面用反転動作とを行う両面印刷用反転経路を各画像形成装置が備える構成について説明した。本発明はこれに限定されず、例えば、反転動作と直進動作とを行う片面用反転経路が、両面用反転動作を行う両面印刷用反転経路と別に設けられても良い。
図17は、本実施の形態における画像形成システム40の全体構成を示す図である。なお、図17において、図1と共通する構成には、図1と同一の符号を付しその詳しい説明を省略する。図17に示す第1画像形成装置600は、図1に示した両面印刷用反転経路102とバイパス経路105とに代わり、両面印刷用反転経路106と片面用反転経路107とバイパス経路108とを備える。また、図17に示す第2画像形成装置700は、両面印刷用反転経路202とバイパス経路205とに代わり、両面印刷用反転経路206と片面用反転経路207とバイパス経路208とを備える。
両面印刷用反転経路106は、第1画像形成装置600で両面印刷を行う場合に、画像形成部103で画像形成処理が行われた用紙の表裏を反転させて画像形成経路101の上流側へ導出させる両面用反転動作を行う。両面印刷用反転経路106は、図17の点A3から点A4までの第1経路と、点A5から点A1までの第2経路と、を有する。第2経路は、点A5にて第1経路と接続し、点A1にて画像形成経路101と接続する。両面印刷用反転経路106には、用紙を案内するためのガイド板や、制御部110の制御により回転駆動する複数の搬送ローラー対などが設けられる。
両面印刷用反転経路106では、画像形成部103で画像形成処理が行われた用紙が点A3から搬送され、第1経路上を点A4の位置まで搬送される。そして、用紙が第1経路上の点A4の位置まで搬送された後、制御部110が搬送ローラー対の回転方向を逆転させることにより、用紙が第2経路上を点A5から点A1まで搬送され、画像形成経路101へ導出される。その際、用紙の表裏は、定着部104から排紙された用紙の表裏と反転した状態となる。制御部110は、表裏が反転した状態で画像形成経路101へ導出された用紙の他方の面(うら面)に画像を形成しながら、当該用紙を点A1、A2、A3を通過させる制御を行う。
片面用反転経路107は、定着部104の下流側に設けられ、画像形成部103で画像形成処理が行われた用紙の表裏を反転させて第2画像形成装置700へ導出させる反転動作と、画像形成部103で画像形成処理が行われた用紙の表裏を反転させずに直進させて第2画像形成装置700へ導出させる直進動作とを行う。
片面用反転経路107に設けられる搬送ローラー対は、点A9から点A11に向かう方向(順方向)と、点A11から点A10に向かう方向(逆方向)とに回転可能に構成されている。
バイパス経路108は、用紙搬送方向における画像形成部103の上流側(図17の点A12)と片面用反転経路107とを接続し、図17における点A12、A11、A10を結ぶ搬送経路である。具体的には、バイパス経路108は、既存の片面用反転経路107の端の点A11から画像形成経路101の上流側の点A12まで延長することによって形成される。
バイパス経路108には、用紙を案内するためのガイド板や、制御部110の制御により回転駆動する複数の搬送ローラー対などが設けられる。
バイパス経路108では、画像形成部103を迂回するように大容量給紙ユニット300から給紙された用紙を用紙搬送方向における画像形成部103の上流側から下流側に搬送させる。
制御部110は、バイパス経路108に設けられた複数の搬送ローラー対を回転駆動させることによって、大容量給紙ユニット300から給紙された用紙に画像を形成せずに点A8、A4、A5、A6を通過させて、第2画像形成装置700へ排紙するバイパス制御を行う。
バイパス経路108のうち、点A11、A10を結ぶ搬送経路は、既存の片面用反転経路107を用いるため、片面用反転経路107に設けられたガイド板や、搬送ローラー対を取り外すことなく、そのまま使用する。前述の通り、片面用反転経路107に設けられる搬送ローラー対は、点A9から点A11に向かう順方向の回転と、点A11から点A10に向かう逆方向の回転とが可能に構成されている。片面用反転経路107をバイパス経路108として用いる場合に、点A11から点A10に向かう逆方向がバイパス経路108の適した方向である。そのため、片面用反転経路107をバイパス経路108として用いる場合に、片面用反転経路107に設けられる搬送ローラー対の回転方向を変更するために必要な制御方式等の変更を不要にすることができる。
第2画像形成装置700における両面印刷用反転経路206と片面用反転経路207とバイパス経路208の構成および処理については、第1画像形成装置600において説明した両面印刷用反転経路106と片面用反転経路107とバイパス経路108の構成および処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
図17に示した画像形成システム40の構成によっても、図1に示した画像形成システム10と同様に、画像形成装置をシングル機として使用する場合における製造コストや装置サイズの増大を抑制しつつ、画像形成部を迂回させることが可能となる。
なお、図17に示した画像形成システム40では、既存の片面用反転経路をバイパス経路として用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。バイパス経路は、実施の形態に合わせて、適宜設計できる。例えば、片面用反転経路ではなく、両面用反転経路をバイパス経路として用いても良い。また、両面用反転経路と、片面用反転経路の両方をバイパス経路として用いても良い。
なお、上記実施の形態では、画像形成システムが受け付けた印刷ジョブに応じて、用紙をバイパス経路に搬送する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。画像形成システムがユーザーからの指示に基づいて、用紙をバイパス経路に搬送するような構成であっても良い。例えば、ユーザーが画像形成装置の故障、ジャムの発生、画像不良などの画像形成装置の不具合を発見した場合、ユーザーが、不具合を発見した画像形成装置で用紙をバイパス経路に搬送するように選択しても良い。
また、上記実施の形態では、それぞれバイパス経路が設けられた2台の画像形成装置を直列に接続した直列タンデム方式の画像形成システムについて説明したが、1台の画像形成装置として利用しても良い。1台の画像形成装置として利用する場合、例えば、挿入紙を用いるジョブや、おもて面若しくはうら面かに印刷されないようなジョブを実行するような場合に活用できる。そのような用紙をバイパス経路に搬送することによって、画像形成部を避けることができるので、直列タンデムの時と同様に、画像形成部に含まれる感光体ドラムに残っているトナーが用紙に不必要に付着することを避けることができ、用紙の品質を確保することができる。また、画像形成部および定着部を通紙させないことにより、感光体ドラムや、定着ニップ部の構成部材が不必要に劣化することを防止することができる。さらに、用紙を搬送するバイパス経路は、既存の反転経路を流用しているため、不要なコストアップを抑制することができる。
10、20、30、40 画像形成システム
100、600 第1画像形成装置
101、201 画像形成経路
102、106、202、206 両面印刷用反転経路
103、203 画像形成部
104、204 定着部
105、108、205、208 バイパス経路
107、207 片面用反転経路
110、210 制御部
111 原稿読み取り部
112 操作表示部
113 画像処理部
115、215 通信部
116、216 記憶部
200、700 第2画像形成装置
300 大容量給紙ユニット
301 ガイド板
302、303、304 搬送ローラー対
305 抑止部材
306 搬送方向切り替え部
400 排紙ユニット
500 反転ユニット

Claims (8)

  1. 用紙を搬送する画像形成経路と、前記画像形成経路で搬送される前記用紙に画像形成処理を行う画像形成部と、用紙搬送方向における前記画像形成部よりも下流側の前記画像形成経路に接続され、前記画像形成部で前記画像形成処理が行われた前記用紙を反転させる反転経路とを有する複数の画像形成装置が直列に接続される直列タンデム方式の画像形成システムであって、
    前記画像形成装置は、前記用紙搬送方向における前記画像形成部の上流側の前記画像形成経路の一部と前記反転経路とを接続し、前記画像形成部を迂回するバイパス経路を有する、
    画像形成システム。
  2. 前記反転経路は、前記画像形成装置において両面印刷を行う際に、前記下流側から搬送される前記用紙を反転させて前記上流側に搬送する両面印刷用反転経路である、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記両面印刷用反転経路上に設けられ、前記画像形成装置において両面印刷を行う際に前記上流側へ前記用紙を搬送させる一方、前記用紙に画像形成を行わずに搬送させる場合に前記用紙を前記下流側に搬送させるように、前記用紙の搬送方向を切り替える搬送方向切り替え部を備える、
    請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記上流側において、前記バイパス経路と前記画像形成経路とが接続される位置から、前記下流側において、前記バイパス経路と前記画像形成経路とが接続される位置までの区間において、前記バイパス経路上を搬送される前記用紙の搬送時間と前記画像形成経路上を搬送される前記用紙の搬送時間とが略同一となるように、前記バイパス経路上を搬送される前記用紙の搬送速度は設定される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  5. 前記バイパス経路上を搬送される前記用紙の搬送速度は、前記画像形成経路上を搬送される前記用紙の搬送速度より大きく設定される、
    請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記複数の画像形成装置のうち前記用紙搬送方向の最上流側に位置する画像形成装置に用紙を給紙する給紙装置と、
    前記最上流側に位置する画像形成装置と前記給紙装置との間に設けられ、前記給紙装置から給紙された前記用紙を反転させた後、当該用紙を前記最上流側に位置する画像形成装置に搬送する反転ゲートと、
    を備える、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  7. 前記複数の画像形成装置のうち前記用紙搬送方向の上流側に位置する第1画像形成装置と、下流側に位置する第2画像形成装置との間に設けられ、前記第1画像形成装置から搬送された前記用紙を反転させた後、前記第2画像形成装置に搬送させる反転ゲートを備える、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  8. 用紙を搬送する画像形成経路と、
    前記画像形成経路で搬送される前記用紙に画像形成処理を行う画像形成部と、
    用紙搬送方向における前記画像形成部よりも下流側の前記画像形成経路に接続され、前記画像形成部で前記画像形成処理が行われた前記用紙を反転させる反転経路と、
    前記用紙搬送方向における前記画像形成部の上流側の前記画像形成経路の一部と前記反転経路とを接続し、前記画像形成部を迂回するバイパス経路と、
    を備える画像形成装置。
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