JP2019098525A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも装置幅の増大を抑制すること、また画像不良発生時のヤレ紙を削減することのいずれかを達成する。【解決手段】本発明の一態様は、画像読取部の下流側に位置して2枚の用紙を重ねてスタック可能に構成され、2枚の用紙を重ねて排出する機能と、2枚の用紙を先入れ先出しで1枚のみ排出する機能を有する2枚重ね部と、画像不良の用紙が排出される排紙部と、給紙、搬送、画像形成、2枚重ね部の動作、及び用紙の搬送先の切り替えを制御し、画像読取部の読取情報を取得して該当用紙の正常/異常を判定する制御部と、を備える。制御部は、用紙が異常であると判定した場合、画像形成を停止し、異常と判定されたページと、以降のページで搬送路に残った画像形成済みの用紙の一部又は全部を、排紙部に排出するよう制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像不良検知機能を有する画像形成システムに関する。
従来、図1に示すように、画像形成装置から出力された用紙Pに形成されている画像を第1読取部41及び第2読取部42によって読み取り、読取画像に画像処理を行うことで、画像調整や補正、画像不良を検知(「ヤレ検知」とも呼ばれる)する機能が開発されている。画像不良と判定された用紙(以下「ヤレ紙」と記述することもある)は、通常の排紙トレイとは異なるトレイに排出(異常排出)する必要がある。
用紙が第1読取部41を通過して読み取りが完了してから画像不良検知のための画像処理が完了するまでは、図1に示すように所定時間(処理完了時間T1)が必要である。その間にも画像が形成された用紙が搬送されるため、画像不良判定が完了した時点における位置よりも先(用紙搬送方向下流側)の位置に、対象用紙を通常の排紙トレイへ排出する搬送経路と異なるトレイに排出する搬送経路を切り替えるための切替部を設ける必要がある。そのために、装置の搬送経路が長くなる(装置の幅が大きくなる)という問題がある。
図2は、従来技術を示す説明図である。図2Aでは、画像読取装置210の下流側に後処理装置220が連結されている。後処理装置220は、正常な用紙Pが搬送される排紙トレイ221とヤレ紙が排出されるパージトレイ222を備える。図2Aは、搬送経路が短く処理完了時間T1が確保されていないために、ヤレ紙の排出が間に合わない様子を表している。図2Bは、搬送経路が長く処理完了時間T1が確保されているが、画像読取装置210の搬送経路が長く、装置が大型化している様子を表している。
1枚の用紙のみを画像不良あり(ヤレ紙)として排出し、後続の正常な用紙を通常の排紙トレイへ排出した場合、ページ抜けとなってしまう。このため、搬送路上に存在する後続の用紙が正常だとしても、全てヤレ紙として通常とは異なるトレイへ排出する必要があり、無駄にヤレ紙が増えるという問題がある。
例えば特許文献1に、不良検出部の検出結果に基づいて画像が形成された用紙が不良かを判定し、不良と判定された場合には、不良と判定されたページとそれ以降のページを再印刷し、不良判定直前の排紙先とは別の排紙先に排紙する画像形成装置について開示されている。
特開2014−144627号公報
しかしながら、特許文献1は、装置の搬送経路を短くして装置幅の大型化を抑制することについては言及していない。また、ジョブのページ数が複数ページにわたる場合における、画像不良発生時に後続の搬送路上に残留した正常な用紙の有効活用によるヤレ紙抑制について言及していない。さらに、再印刷したページを不良判定直前の排紙先とは別の排紙先に排紙するため、再印刷前のページ群と再印刷したページ群を合体させる作業が別途発生する。作業員は、順番に留意して合体の作業を行うとともに、ページ抜けがないかを確認する必要がある。
本発明は、上記の状況を考慮してなされたものであり、少なくとも、装置幅(例えば画像読取装置幅)の増大を抑制すること、また画像不良発生時のヤレ紙を削減することのいずれかを達成することを目的とする。
本発明の一態様の画像形成システムは、給紙された用紙を搬送する用紙搬送部と、用紙に画像を形成する画像形成部と、用紙に形成された画像を読み取る画像読取部と、この画像読取部の下流側に位置して2枚の用紙を重ねてスタック可能に構成され、スタックした2枚の用紙を重ねて排出する機能と、2枚の用紙を先入れ先出しで1枚のみ排出する機能を有する2枚重ね部と、2枚重ね部の下流側に位置して画像が形成された用紙に後処理を行う後処理部と、後処理部へ搬送されない用紙が排出される排紙部と、給紙、搬送、画像形成、2枚重ね部の動作、及び用紙の搬送先の切り替えを制御し、画像読取部の読取情報を取得して該当用紙の正常/異常を判定する制御部と、を備える。
上記制御部は、2枚重ね部に2枚目の用紙を導入してから、2枚の用紙を重ねて排出しない場合において2枚目の用紙を排出するまでの間に、制御部による画像読取部の読取情報に基づく用紙の正常/異常の判定が完了する。そして、制御部は、画像読取部の読取情報に基づいて用紙が異常であると判定した場合、用紙に画像を形成する動作を停止し、異常と判定されたページと、以降のページで搬送路に残った画像形成済みの用紙の一部又は全部を、排紙部に排出するよう制御する。
本明細書において、2枚重ね部に導入された用紙のうち先に導入された用紙を「1枚目」、後から導入された用紙を「2枚目」と記述する。
本発明の少なくとも一態様によれば、画像不良発生時に後続の搬送路上に残留した正常な用紙を有効活用するよう2枚重ね部を制御することにより、装置幅(例えば画像読取装置幅)の増大を抑制し、また画像不良発生時のヤレ紙を削減することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
従来技術を示す説明図(1)である。 従来技術を示す説明図(2)である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの構成例を示す概略断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムを構成する各装置の制御系の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の制御部の機能例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る中継搬送装置の搬送機構の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る中継搬送装置の2枚スタック動作の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る中継搬送装置の2枚重ね部に2枚の用紙をスタックする場合の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る中継搬送装置の2枚重ね排出の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る中継搬送装置の2枚重ね部から2枚の用紙を排出する場合の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る中継搬送装置の1枚のみ排出の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る中継搬送装置の2枚重ね部から1枚の用紙を排出する場合の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るジョブのページ数が1枚である場合に、2枚重ね部55に2枚の用紙を導入した後、1枚の用紙を後処理装置60へ排出しながら次の用紙を導入する動作についての説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るジョブのページ数が1枚である場合に、2枚重ね部55に2枚の用紙を導入した後、1枚の用紙を後処理装置60へ排出した後に続けて1枚の用紙をパージトレイへ排出しながら次の用紙を導入する動作についての説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るヤレ紙抑制制御処理の単位を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るジョブのページ数が2ページ以上である場合における、画像不良発生時及びジョブ再開後の処理例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る中継搬送装置のジョブ再開後の動作例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態を組み合わせた中継搬送装置のヤレ紙抑制制御処理の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1及び第2の実施形態に係るジョブ再開時における中継搬送装置のヤレ紙抑制制御処理の手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)の例について、添付図面を参照しながら説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[画像形成システムの全体構成]
図3は、第1の実施形態に係る画像形成システム1の構成例を示す概略断面図である。
図3に示す画像形成システム1は、画像形成装置10、画像読取装置40、中継搬送装置50、及び後処理装置60を備える。
画像形成装置10は、入力されたジョブに基づいて用紙に画像を形成する処理を行う。画像読取装置40は、画像形成装置10によって用紙に形成された画像(以下「出力画像」とも称する)を読み取り、読取情報を画像形成装置10へ供給する。中継搬送装置50は、高速に画像形成処理を行う画像形成装置10の生産性に対して後処理装置60における後処理の生産性を確保するために用いられる。後処理装置60は、搬送された用紙に所定の後処理を実施する。
画像形成装置10は、LAN等のネットワーク(図示略)を介して、クライアント端末と相互に通信可能に接続されている。クライアント端末には、例えばパーソナルコンピューターが適用される。クライアント端末は、ユーザーの入力操作に基づいて、文書作成又は画像作成アプリケーションにより印刷を行う入力画像データ(印刷データ)を生成する。またクライアント端末は、印刷データ及び印刷設定情報(「ジョブチケット」とも呼ばれる)を含む印刷ジョブを生成し、画像形成装置10へ出力する機能を有する。
画像形成システム1では、画像形成装置10、画像読取装置40、中継搬送装置50、及び後処理装置60との間で用紙の搬送が可能であるとともに、有線LAN又は専用線を通じて互いに通信可能に構成されている。画像読取装置40、中継搬送装置50、及び後処理装置60は、画像形成装置10に同期してインライン処理を行う。
画像形成装置10は、一例として操作パネル20、原稿読取ユニット30、及び複数の給紙トレイ121、用紙搬送部120、画像形成部11、及び定着器12を備える。操作パネル20は、表示パネル等の表示部とタッチパネル等の操作部が重ねられて構成されており、操作者による指示入力、及び情報の表示が可能になっている。ユーザーは原稿読取ユニット30に原稿をセットし、操作パネル20から所望の画像形成モードを指定してプリント開始を指示する。
画像形成装置10は、プリント開始の指示を受け付けると、原稿読取ユニット30から画像読取ユニット30の読取面31へ原稿が送られ、読取面31で原稿を読み取って読取画像データを生成する。画像形成装置10は、ジョブで指定された用紙を給紙トレイ121から用紙搬送部120に給紙し、画像形成部11で読取画像データに基づくトナー像を形成する。
用紙搬送部120の途中には、画像形成部11が設けられている。例えば画像形成部11は、不図示の露光部や現像部、感光体ドラム、転写部等から構成される画像形成部を備え、用紙にトナー画像を形成することができる。または、画像形成装置10は、クライアント端末等から指示されたジョブの画像データに基づいて、画像形成部11で用紙にトナー像を形成する。そして、画像形成装置10は、定着器12でトナー像を用紙に定着した後、その用紙を画像読取装置40へ搬送する。なお、画像形成部は、複数色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等)に対応するものでもよい。
画像形成部11の用紙搬送方向の下流側(単に「下流側」とも称する)には、トナー画像が形成された用紙が搬送される定着器12が配置される。定着器12は、搬送される用紙に加圧及び加熱することにより用紙の表面側に転写されたトナー画像を定着する。定着処理が行われた用紙は、用紙搬送部120によって画像読取装置40に搬送されるか、反転搬送部130に搬送される。
用紙搬送部120には、定着器12の下流側で分岐して、画像形成部11の上流側の用紙搬送部120に合流する反転搬送部130が接続されている。反転搬送部130には、用紙を反転させて用紙搬送部120へ還流させる反転部131が設けられている。反転部131により表裏又は前後が反転された用紙は、反転搬送部130を通って画像形成部11の上流側の用紙搬送部120又は定着器12の下流側の用紙搬送部120に搬送される。そして、用紙は画像形成装置10から排出された後、画像読取装置40へ搬入される。
画像読取装置40は、画像形成装置10から搬送される用紙に形成された画像を読み取る装置である。画像読取装置40は、用紙が搬送される搬送路(用紙搬送部430)の上方に配置された上面スキャナーである第1読取部41(画像読取部の一例)、及び搬送路の下方に配置された下面スキャナーである第2読取部42(画像読取部の一例)を備える。第1読取部41は、画像形成装置10から搬送された用紙の上面を光学的に走査して上面の情報(出力画像)を読み取り、読取情報として読取画像データを生成する。また第2読取部42は、搬送された用紙の下面を光学的に走査して下面の情報(出力画像)を読み取り、読取画像データを生成する。生成された読取画像データは制御部100に送られる。
中継搬送装置50は、画像読取装置40から搬送された用紙を中継して後処理装置60へ搬送する装置であり、2枚重ね部55、及びパージトレイ51(排紙部の一例)を備える。この中継搬送装置50は、ストレート搬送機能、パージトレイ排紙機能、及び反転搬送機能を有している。ストレート搬送機能は、第1用紙搬送部530により、前段装置(図3では画像読取装置40)から後段装置(図3では後処理装置60)へストレートに用紙を搬送する。パージトレイ排紙機能は、前段装置から第1用紙搬送部530に搬送された用紙を、第2用紙搬送部540を介してパージトレイ51へ排出する。パージトレイ51には、後処理装置60へ搬送されない画像不良ありの用紙が排出される。
反転搬送機能には、導入された2枚の用紙を重ねて同時に排出する機能(重ね搬送機能)、及び導入された2枚の用紙のうち先に導入された用紙を1枚のみ排出する機能(個別搬送機能)がある。本明細書において、2枚重ね部55(スタック部532)が導入された用紙を一時的に保持することを「スタック」と記述することがある。スタックした2枚の用紙を1枚ずつ排出する機能は、従来にない機能である。画像読取装置40から搬送された用紙を、2枚重ね部55を経由して後処理装置60へ搬送することにより、2枚重ね部55に2枚目の用紙を導入してから(2枚の用紙を重ねて排出しない場合において)2枚目の用紙を排出するまでの間に、制御部100(図4)による画像読取装置40の読取情報に基づく用紙の画像不良の判定が完了するまでの時間Tw(ウェイト可能時間)を確保することができる。
後処理装置60は、中継搬送装置50から搬送された用紙に後処理を行う装置であり、後処理部65、排紙トレイ61、及びサブトレイ62を備える。この後処理装置60は、ストレート搬送機能(第1用紙搬送路630)、サブトレイ排紙機能(第2用紙搬送路640、サブトレイ62)、後処理機能(後処理部65)を有している。後処理部65は、複数枚の用紙に対して同時に後処理を行える。後処理部65は、例えば用紙の所定位置に穴を空けるパンチ機能、中折りやZ折り等の折り機能、又は綴じ機能等の機能などである。綴じ機能では、中綴じした用紙である中綴じ冊子を排出する。
なお、本発明としては画像形成システム1の全体構成がこれに限定されるものではない。一例として、画像読取装置40の第1読取部41及び第2読取部42を、画像形成装置10内において定着器12の下流側に設ける構成としてもよい。例えば、第1読取部41及び第2読取部42を、用紙搬送部120から反転搬送部130への分岐点と画像形成装置10の排出口との間に設ける。
また、中継搬送装置50はパージトレイ51を備えるが、後処理装置60のサブトレイや不図示の他のトレイをパージトレイとして利用してもよい。本実施形態の2枚重ね部55を設けたことにより、ウェイト可能時間Twを確保できるため、パージトレイを中継搬送装置50に設けることが可能である。
[画像形成システムの制御系]
次に、画像形成システム1を構成する各装置の制御系について説明する。
図4は、画像形成システム1を構成する各装置の制御系の一例を示すブロック図である。
(画像形成装置)
画像形成装置10は、操作パネル20、原稿読取ユニット30、画像形成部11、定着器12、制御部100、通信部110、用紙搬送部120、反転搬送部130、外部通信部140、及びメモリ150を有する。
制御部100は、画像形成装置10内の各部の動作を制御するとともに、画像読取装置40、中継搬送装置50、及び後処理装置2に動作を指示する。通信部110は、画像読取装置40とデータの送信及び受信を行う。用紙搬送部120は、給紙トレイ121から用紙を取り出して給紙する給紙ローラ(図示略)や、後段装置(画像読取装置40)へ用紙を搬送する搬送ローラ(図示略)を備えた機構である。反転搬送部130は、反転部131を備え、用紙搬送部120の下流側から搬送された用紙を反転させた後に用紙搬送部120の上流側に還流させる機構である。外部通信部140は、画像形成システム1の外部装置(クライアント端末、管理装置サーバ等モバイル端末等)とデータの送信及び受信を行う。
メモリ150は、RAM等の揮発性メモリ又は大容量の不揮発性メモリである。メモリ150には、操作パネル20を介して指示された画像形成モード(印刷設定情報)や原稿読取ユニット30で読み取った読取画像データが関連付けて記憶される。
制御部100は、画像読取装置40の読取情報から用紙の正常/異常を判定し、判定結果に基づいて中継搬送装置50の第1用紙搬送部530、第2用紙搬送部540、及び2枚重ね部55による用紙の搬送動作を制御する。
(画像読取装置)
画像読取装置40は、制御部400、通信部410,420、用紙搬送部430、第1読取部41、第2読取部42、及びメモリ440を有する。
制御部400は、画像形成装置10の制御部100の指示に基づいて、画像読取装置40内の各部の動作を制御する。通信部410は、画像形成装置10とデータの送信及び受信を行い、通信部420は、中継搬送装置50とデータの送信及び受信を行う。用紙搬送部430は、不図示の搬送ローラを備え、前段装置(画像形成装置10)から用紙を受け、後段装置(中継搬送装置50)へ搬送する。
(中継搬送装置)
中継搬送装置50は、制御部500、通信部510,520、第1用紙搬送部530、第2用紙搬送部540、2枚重ね部55、用紙検知センサ560、及びメモリ550を有する。
制御部500は、画像形成装置10の制御部100の指示に基づいて、中継搬送装置50内の各部の動作を制御する。通信部510は、画像読取装置40とデータの送信及び受信を行い、通信部520は、後処理装置60とデータの送信及び受信を行う。第1用紙搬送部530及び第2用紙搬送部540は、不図示の搬送ローラを備える。第1用紙搬送部530は、前段装置(画像読取装置40)から用紙を受け、後段装置(後処理装置60)へストレート搬送する。第2用紙搬送部540は、前段装置から第1用紙搬送部530又は2枚重ね部55を介して用紙を受け、パージトレイ51へ搬送する。
2枚重ね部55は、制御部100の指示を受けた制御部500の制御の下で、2枚スタック動作、2枚重ね排出、1枚排出等を行う。用紙検知センサ560は、第1用紙搬送部530と排出搬送部533との合流点付近に設けられ、用紙の有無に応じた検知信号(検知結果)を出力する。用紙検知センサ560は、第1用紙搬送部530の所定の位置を用紙が通過したしたか否かの情報を、制御部500へ送信する。
(後処理装置)
後処理装置60は、制御部600、通信部610,620、第1用紙搬送部630、第2用紙搬送部640、メモリ650、及び後処理部65を有する。
制御部600は、画像形成装置10の制御部100の指示に基づいて、後処理装置60内の各部の動作を制御する。通信部610は、中継搬送装置50とデータの送信及び受信を行い、通信部620は、後段装置が接続されている場合には後段装置とデータの送信及び受信を行う。第1用紙搬送部630及び第2用紙搬送部640は、不図示の搬送ローラを備える。第1用紙搬送部630は、前段装置(中継搬送装置50)から用紙を受け、排紙トレイ61へストレート搬送する。第2用紙搬送部640は、第1用紙搬送部630から用紙を受け、サブトレイ62へ排紙する。後処理部65は、制御部600の指示に基づいて、搬送された用紙に所定の後処理を実施する。
画像形成装置10、画像読取装置40、中継搬送装置50、及び後処理装置60は、各装置の通信部を介して互いのステータス情報を送受信している。各装置の制御部は、自装置の情報をステータス情報として他装置へ出力する。ステータス情報には、例えば各装置の動作状況、異常の有無、異常の内容等の情報が含まれる。装置の動作状態とは、例えばプロセス情報のことであり、現在、画像形成装置10でジョブの何ページ目を給紙及び印刷しているかといった情報が含まれる。画像形成装置10は、各装置のステータス情報を随時取得し、各装置のステータス情報を各装置に対する指示に反映する。
[画像形成装置の機能]
次に、画像形成装置10の制御部100の機能について説明する。
図5は、画像形成装置10の制御部100の機能例を示すブロック図である。
制御部100は、画像不良検知部101及び用紙搬送制御部102を備える。
画像不良検知部101は、第1読取部41及び/又は第2読取部42の読取情報から、画像処理により用紙の画像不良を検知する処理を行い、検知結果に基づいて用紙の正常/異常を判定する。そして、画像不良検知部101は、用紙の正常/異常の判定結果を用紙搬送制御部102へ供給する。
用紙搬送制御部102は、画像不良検知部101の判定結果とプロセス情報に基づいて制御信号を生成し、中継搬送装置50の第1用紙搬送部530、第2用紙搬送部540、及び2枚重ね部55の動作を制御する。例えば用紙搬送制御部102は、判定結果が用紙に異常ありである場合、用紙に画像を形成する動作を停止し、異常と判定されたページと、以降のページで搬送途中で搬送路(第1用紙搬送部530)に残った用紙(残紙)の一部又は全部をヤレ紙として、パージトレイ51に排出するよう制御する。
[中継搬送装置の搬送機構]
次に、中継搬送装置50の搬送機構について説明する。
図6は、中継搬送装置50の搬送機構の一例を示す説明図である。
中継搬送装置50は、第1用紙搬送部530から導入搬送部531を介して用紙が導入されるとともに、導入(スタック)された用紙を排出搬送部533を介して第1用紙搬送部530の導入部よりも下流側に排出する2枚重ね部55を備える。2枚重ね部55は、スタック部532、第1ガイド部材534、第2ガイド部材535、縦整合板536、及び再給紙ローラ537を備える。
2枚重ね部55のスタック部532は、例えば垂直方向に配置された、中空の部材であり、第1用紙搬送部530から導入された用紙の後端を上に向けて用紙を2枚までスタック可能に構成されている。
第1ガイド部材534は、一例として湾曲形状を有し、用紙が第1用紙搬送部530からスタック部532へ導入される分岐点(導入部)の近くに設けられる。第1ガイド部材534は、第1用紙搬送部530がストレート搬送するストレート搬送位置と、用紙をスタック部532へ導入する導入位置との間で切り替えられる。第1ガイド部材534が破線で示すストレート搬送位置にある場合には、第1用紙搬送部530を搬送されてきた用紙は、2枚重ね部55を経由せずにストレートに搬送される。一方、第1ガイド部材534が実線で示す導入位置にある場合には、第1用紙搬送部530を搬送されてきた用紙は、導入搬送部531に案内されてスタック部532へ導入される。
第2ガイド部材535は、一例として湾曲形状を有し、スタック部532の上端における導入搬送部531と排出搬送部533の分岐点の近くに設けられる。第2ガイド部材535は、その位置が、用紙を導入するための導入位置と用紙を排出するための排出位置との間で切り替えられることより、1枚目と2枚目の用紙の上端を仕切ることが可能な構成になっている。
第2ガイド部材535が実線で示す左側(導入位置)にある場合には、導入搬送部531とスタック部532が通紙可能な状態になるとともに排出搬送部533が閉じられたような状態となる。それにより、第2ガイド部材535が導入位置にあるときは、導入搬送部531に搬送されてきた用紙が、スタック部532に導入される。
また、第2ガイド部材535が波線で示す左側(排出位置)にある場合には、排出搬送部533とスタック部532が通紙可能な状態になるとともに導入搬送部531が閉じられたような状態となる。それにより、第2ガイド部材535が排出位置にあるときは、縦整合板536との協働により、スタック部532にスタックされた用紙が、排出搬送部533へ案内されて排出される。
縦整合板536は、スタック部532の下端付近に配置され、不図示の駆動機構によって少なくとも垂直方向の3つの位置を移動可能に構成されている。第1の位置は、スタック部532に導入された用紙を支持して、用紙の上端が第2ガイド部材535よりも下になるような位置Aである。第2の位置は、第1の位置よりも高く、スタック部532に導入された用紙の上端が第2ガイド部材535よりも上かつ再給紙ローラ537よりも下になるような位置Bである。さらに第3の位置は、スタック部532に導入された用紙の上端が再給紙ローラ537に突き当たる位置である。
再給紙ローラ537は、スタック部532にスタックされた用紙を搬送するローラ対である。この再給紙ローラ537は、第2ガイド部材535よりも上方、かつ導入搬送部531に設けられた搬送ローラよりも下方(第2ガイド部材535に近い位置)に配置される。なお、再給紙ローラ537のみ、ローラ対を構成する二つのローラが接触しているように表現しているが、用紙を搬送するため、他の搬送ローラ等のローラ対も二つのローラが接触する。
さらに、第1用紙搬送部530と第2用紙搬送部540の分岐点付近に、排出切替部541が設けられている。排出切替部541は、画像形成装置10の制御部100からの指示を受けた制御部500の制御により、用紙を後処理装置60へ搬送するための正常排出位置、又は用紙をパージトレイ51へ排出するための異常排出位置に切り替えられる。
[2枚スタック動作]
次に、上記構成の中継搬送装置50の2枚スタック動作について説明する。
図7は、中継搬送装置50の2枚スタック動作の手順例を示すフローチャートである。
図8は、中継搬送装置50の2枚重ね部55に2枚の用紙をスタックする場合の説明図である。
図7において、まず画像形成装置10の制御部100は、ジョブ開始後、第1用紙搬送部530から2枚重ね部55のスタック部532へ用紙を導入すべきであると判断すると、導入する用紙が1枚目であるか否かを判定する(S1)。そして、制御部100は、導入する用紙が1枚目である場合には(S1のYES)、第2ガイド部材535の位置を左側(導入位置)へ切り替える(S2)。このとき、第1ガイド部材534の位置も導入位置である。以下の説明では、第1ガイド部材434の位置についての説明を省略する。
次いで、制御部100は、縦整合板536を位置Aへ移動し(S3)、給紙トレイ121から送り出された用紙P1をスタック部532へ導入する(S4、図8A)。次いで、制御部100は、第2ガイド部材535を右側(排出位置)へ切り替え(S5)、その後、縦整合板536を上昇させて位置Bへ移動し(S6、図8B)、ステップS1の判断処理へ進む。
次に、ステップS1において制御部100は、導入する用紙が1枚目であるか否かを判定する(S1)。そして、制御部100は、導入する用紙が1枚目ではない、即ち2枚目である場合には(S1のNO)、第2ガイド部材535の位置を左側(導入位置)へ切り替え(S7)、用紙P2をスタック部532へ導入する(S8、図8C)。ステップS8の処理が終了すると、スタック部532に2枚の用紙P1,P2がスタックされた状態となり、2枚スタック動作が完了する。
以下の説明において、スタック部532に用紙が2枚スタックされている場合には、用紙P1のように先に導入された用紙を「1枚目」、用紙P2のように後に導入された用紙を「2枚目」と称する。
[2枚重ね排出]
次に、中継搬送装置50の2枚重ね排出について説明する。
図9は、中継搬送装置50の2枚重ね排出の手順例を示すフローチャートである。
図10は、中継搬送装置50の2枚重ね部55から2枚の用紙を排出する場合の説明図である。
図9において、まず画像形成装置10の制御部100は、2枚スタック完了後、縦整合板536を図8Cに示す位置Bから位置Aへ移動する(S11)。次いで、制御部100は、第2ガイド部材535の位置を右側(排出位置)へ切り替える(S12、図10)。その後、制御部100は、縦整合板536を2枚の用紙P1,P2の上端が再給紙ローラ537に突き当たる位置まで移動し、再給紙ローラ537を駆動して2枚の用紙を排出する(S13)。そして、2枚の用紙P1,P2の下端が再給紙ローラ537を通過すると、2枚の用紙P1,P2の排出が完了する。
このように制御部100は、スタック部532にスタックされた2枚の用紙P1,P2を重ねて排出するときは、排出前に、縦整合板536を位置Aへ移動した後に第2ガイド部材535を導入位置へ移動させ、次いで第2ガイド部材535を排出位置に切替える。その後、制御部100は、縦整合板536を移動して2枚の用紙P1,P2を再給紙ローラ537へ突き当てて排出する。
[1枚のみ排出]
次に、中継搬送装置50の1枚のみ排出について説明する。
図11は、中継搬送装置50の1枚のみ排出の手順例を示すフローチャートである。
図12は、中継搬送装置50の2枚重ね部55から1枚の用紙を排出する場合の説明図である。
図11において、まず画像形成装置10の制御部100は、2枚スタック完了後、第2ガイド部材535の位置を左側(導入位置)へ切り替える(S21)。実際には、図8Cに示すように2枚スタック完了時、第2ガイド部材535の位置が導入位置にあるため、制御部100は何も指示しない。その後、制御部100は、縦整合板536を1枚目の用紙P1の上端が再給紙ローラ537に突き当たる位置まで移動し(図12)、再給紙ローラ537を駆動して1枚目の用紙P1を排出する(S22)。そして、1枚目の用紙P1の下端が再給紙ローラ537を通過すると、1枚目の用紙P1の排出が完了する。
このように制御部100は、スタック部532にスタックされた2枚の用紙P1,P2のうち1枚のみを排出するときは、2枚目の用紙をスタック部532にスタックしたときの状態から第2ガイド部材535を導入位置に移動させる。そして、制御部100は、第2ガイド部材535により1枚目と2枚目の用紙P1,P2の上端を仕切ったまま縦整合板536を移動させ、1枚目の用紙P1のみを再給紙ローラ537へ突き当てて排出する。
[1ページジョブ時の動作]
次に、ジョブのページ数が1枚である場合に、中継搬送装置50において2枚重ね部55に2枚の用紙を導入した後、用紙を1枚ずつ排出しながら2枚重ね部55に次の用紙を導入する動作について説明する。ジョブのページ数が1枚である場合に複数ページの印刷を実行する処理は、例えば1ページのジョブを複数回繰り返して1ページを複数部印刷するような場合に相当する。
図13は、ジョブのページ数が1枚である場合に、2枚重ね部55に2枚の用紙を導入した後、1枚の用紙を後処理装置60へ排出しながら次の用紙を導入する動作についての説明図である。
図14は、ジョブのページ数が1枚である場合に、2枚重ね部55に2枚の用紙を導入した後、1枚の用紙を後処理装置60へ排出した後に続けて1枚の用紙をパージトレイ51へ排出しながら次の用紙を導入する動作についての説明図である。
まず制御部100は、第2ガイド部材535を左側(導入位置)に切り替え、用紙P1をスタック部532に導入する(図13A)。このとき、制御部100は、用紙を導入する際に導入用紙の画像不良判定を行う。図13Aでは、導入した用紙P1の画像不良判定結果は、画像不良なしである。以下の説明において、画像不良なし(正常)を“OK”、画像不良あり(異常)を“NG”と表記する。図13Aに示す(1)は1枚目の用紙、(2)は2枚目の用紙を表す。現在、1枚目の用紙は“NG”、2枚目は導入されていないため“なし”と表記されている。なお、以下の説明において、第2ガイド部材535と縦整合板536の位置や移動についての説明を省略する。
次いで、制御部100は、第2ガイド部材535と縦整合板536を移動し、用紙P2をスタック部532に導入する(図13B)。このとき、制御部100による用紙P2の画像不良判定結果は、画像不良あり(NG)である。図13A及び図13Bの2枚スタック動作は、図7に示す2枚スタック動作の手順により行なわれる。
次いで、制御部100は、用紙P2を2枚重ね部55に残したまま、正常な用紙P1のみを後処理装置60へ排出しながら(図13C)、次の用紙P3をスタック部532へ2枚目として導入する(図13D)。図13Cの1枚の用紙を排出する動作は、図11に示す1枚のみ排出の手順により行われる。ここで、制御部100は、図13Dに示すように、用紙P1を排出しながら縦整合板536を下げて位置Aに移動した後、第2ガイド部材535を右側(排出位置)へ切り替える。その後、制御部100は、用紙P1の排出を継続しながら縦整合板536を上げて位置Bに移動する(図14E)。この状態では、用紙P2の上端は再給紙ローラ537に突き当たらず、また用紙P2の上端は、第2ガイド部材535により排出側に仕切られる。この状態は、図8Cに示す2枚目の用紙を導入するときの状態と同じである。
この状態で、用紙P3が第1用紙搬送部530から導入搬送部531に搬送されることにより、スタック部532に用紙P3が導入される(図14E)。その後、用紙P2はNG紙であるため、制御部100は、2枚重ね部55、排出切替部541及び第2用紙搬送部540を制御し、用紙P2をパージトレイ51へ排出する。そして、制御部100は、用紙P2をパージトレイ51へ排出しながら、次の用紙P4をスタック部532へ2枚目として導入する(図14F)。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態は、ジョブのページ数が2ページ以上である場合における、画像不良発生時及びジョブ再開後の処理例を説明する。
図15は、第2の実施形態に係るヤレ紙抑制制御処理の単位を示す説明図である。
図15に示すように本実施形態では、制御部100は基本的に、スタック部532にスタックした2枚の用紙(2ページ)を単位として、印刷処理後のヤレ紙抑制制御処理を行う。例えばスタック部532へ始めにスタックされた用紙P1,P2の画像不良判定結果に応じて用紙排出処理を行い、次にスタック部532にスタックされた用紙P2,P3の画像不良判定結果に応じて用紙排出処理を行うというような制御を、ジョブ終了まで繰り返す。このとき、制御部100は、ヤレ紙が検出された場合には、ヤレ紙抑制制御処理を実行する。なお、例えば用紙P2,P3が2枚重ねて排出された場合には、次に用紙P4,P5の画像不良判定結果に応じて用紙排出処理が行われる。
[複数ページジョブ時の動作]
図16は、第2の実施形態に係るジョブのページ数が2ページ以上である場合における、画像不良発生時及びジョブ再開後の処理例を示す説明図である。
図17は、第2の実施形態に係る中継搬送装置50のジョブ再開後の動作例を示す説明図である。
図16Aは、用紙に画像不良が検知された場合の処理(NG発生時処理)を示す。図16Aに示すジョブの例は、7ページの印刷処理を含むジョブの例である。このジョブの各用紙の画像不良判定結果は、用紙P1が正常(画像不良なし)、用紙P2及び用紙P3が異常(画像不良あり)、用紙P4〜P6が正常である。そして用紙P7は、ジョブ一時停止時に給紙済みであるが画像未形成の状態である。
図16Aにおいて、制御部100は、ジョブ開始後、用紙P1,P2をスタック部532に導入し、まず正常な用紙P1のみを後処理装置60へ搬送(正常排出)しながら、次に用紙P3をスタック部532へ2枚目として導入する。用紙P2,P3は異常であるため、制御部100は、画像形成部11による画像形成処理を一時停止し、用紙P2,P3を2枚重ねてスタック部532からパージトレイ51へ排出する。次に、制御部100は、用紙P4,P5をスタック部532へ導入する。ここで、制御部100は、用紙P4,P5の画像不良判定結果が正常であり、かつ異常と判定された(用紙P2,P3の)後であるため、用紙P4,P5をスタック部532へスタックする。
ここで、画像形成装置10又は画像読取装置40内に、画像形成済みの用紙P6が残留し、かつ用紙P6は正常であるとする。しかし、スタック部532には既に用紙P4,P5がスタックされており、正常な用紙P6をスタック部532へ導入できない。そのため、制御部100は、用紙P6を第1用紙搬送部530によりストレート搬送し、第2用紙搬送部540からパージトレイ51に排出する。また、装置内に残留している、給紙済みであって画像未形成の用紙P7については、制御部100は、そのまま搬送路上に残しておく。
そして、制御部100は、例えば画像補正処理などにより異常の原因を取り除いた後に、最初に異常となったページからジョブを再開する。図16Aの例では、制御部100は、異常と判定された用紙P2のページに対応する画像を用紙P2’に形成し、次いで、用紙P3のページに対応する画像を用紙P3’に形成する。そして、制御部100は、これらのジョブ再開後に画像形成(再印刷)したページの用紙P2’,P3’を、第1用紙搬送部530により後処理装置60へストレート搬送する(図17A)。その後、制御部100は、用紙検知センサ560により最後に異常と判定されたページが再印刷された用紙P3’が2枚重ね部55の排出部を通過したか否かを確認する。例えば、用紙後端の通過を検知、又は用紙前端の通過を検知してから設定した時間が経過したか否かにより、用紙通過を判断してもよい。そして、制御部100は、用紙P3’が2枚重ね部55の排出部を通過したことを確認すると、スタック部532にスタックしていた2枚の正常な用紙P4,P5を、2枚重ねて後処理装置60へ搬送し、再開ジョブに挿入する(図17B)。
さらに、制御部100は、正常であったがパージトレイ51へ排出した用紙P6のページに対応する画像を用紙P6’に形成し、スタック部532に導入する。次いで、ジョブ一時停止時に画像未形成であった用紙P7に画像を形成し、スタック部532に2枚目として導入する。そして、制御部100は、用紙P6’及び用紙P7が正常であれば、用紙P6’及び用紙P7を2枚重ねて後処理装置60へ搬送する。
このように、制御部100は、スタック部532にスタックされた1枚目の用紙(第1の用紙)が異常であると判定した場合、異常と判定された1枚目の用紙をパージトレイ51へ排出した後、後続の画像形成済みの用紙が正常であればスタック部532に2枚までスタックし、それ以降の画像形成済みの用紙(図16の用紙P6)を2枚重ね部55を経由せずにパージトレイ51へ排出する。
その後、制御部100は、最初に異常と判定されたページからジョブを再開する。ジョブ再開後、制御部100は、スタック部532にスタックされた2枚の用紙(図16Bの用紙P4,P5)のページになるまで、2枚の用紙のページ以外のページの画像を順次用紙に形成し、それらの用紙を2枚重ね部55を経由せずに後処理装置60へ搬送する。このとき、制御部100は、再度画像形成したページの用紙(例えば用紙P2’,P3’)を、反転搬送部130により反転させた後に中継搬送装置50へ搬送する。そして、制御部100は、スタック部532にスタックしていた2枚の用紙を再開したジョブの対応するページ間に挿入するとともに、次の用紙をスタック部532へ導入する。
<3.第3の実施形態>
次に、第3の実施形態として、第1の実施形態及び第2の実施形態を組み合わせた中継搬送装置50のヤレ紙抑制制御処理の手順例を説明する。
[ヤレ紙抑制制御処理の手順]
図18は、第1の実施形態及び第2の実施形態を組み合わせた中継搬送装置50のヤレ紙抑制制御処理の手順例を示すフローチャートである。このフローチャートは、第1の実施形態と第2の実施形態のヤレ紙抑制制御処理を一体化して表したものである。図18の各処理ステップの左肩に記載されている用紙の画像不良判定結果は、制御部100により参照される各処理ステップの実行直前にメモリ150に記憶されている情報を示している。スタックされた2枚の用紙のうち1枚の用紙が排出されることにより、スタック部532内に後から導入された用紙が先に導入された用紙の位置に移動した場合には、該当用紙の情報が「(2)OK」から「(1)OK」のように書き替えられる。制御部100は、メモリ150に記憶された用紙の画像不良判定結果の情報に基づいて、中継搬送装置50、画像形成装置10、画像読取装置40及び後処理装置60の動作を制御する。
まず制御部100は、1枚目の用紙を2枚重ね部55(スタック部532)に導入する(S31)。次いで、制御部100は、導入用紙の画像不良判定を行う(S32)。制御部100は、導入用紙が異常である場合には(S32のNG)、導入用紙をパージトレイ51へ排出しながら、次の用紙を2枚重ね部55に導入し(S33)、その後ステップS32の処理に進む。このように、制御部100は、ジョブ開始後、2枚重ね部55に先に導入された用紙が異常である場合には、異常と判定された用紙をパージトレイ51へ排出しながら、新たな用紙を2枚重ね部55へ導入する処理を繰り返す。
一方、制御部100は、導入用紙が正常である場合には(S32のOK)、次の用紙を2枚重ね部55へ2枚目として導入する(S34)。次いで、制御部100は、導入用紙の画像不良判定を行う(S35)。ここで、導入用紙が正常である場合には(S35のOK)、制御部100によって、1枚目がOK、2枚目もOKという情報〔(1)OK、(2)OK〕がメモリ150に書き込まれる。次いで、制御部100は、実行中のジョブが複数ページのジョブであり、かつ同一ジョブ内で異常と判定された履歴(NG発生履歴)があるか否かを判定する(S36)。
ステップS36の判定処理において複数ページジョブではない、又は、同一ジョブ内でNG発生履歴がない場合には(S36のNO)、制御部100は、OK紙2枚を重ねて後処理装置60へ搬送しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ導入し(S37)、その後ステップS32の処理に進む。一方、複数ページジョブであって、かつ同一ジョブ内でNG発生履歴がある場合には(S36のYES)、制御部100は、ステップS42の処理(ジョブ一時停止処理)に進む。
ステップS35の判定処理において導入用紙が異常である場合には(S35のNG)、メモリ150に記憶される情報は〔(1)OK、(2)NG〕となる。制御部100は、2枚目の用紙(導入用紙)を2枚重ね部55に残したまま、1枚目の正常な用紙のみを後処理装置60へ搬送しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ2枚目として導入する(S38)。
次いで、制御部100は、導入用紙の画像不良判定を行う(S39)。導入用紙が正常である場合には(S39のOK)、メモリ150に記憶される情報は〔(1)NG、(2)OK〕となる。制御部100は、2枚目の用紙(導入用紙)を2枚重ね部55に残したまま、1枚目の異常な用紙のみをパージトレイ51へ排出しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ2枚目として導入する(S40)。
次いで、制御部100は、導入用紙の画像不良判定を行う(S41)。導入用紙が異常である場合には(S41のNG)、メモリ150に記憶される情報は〔(1)OK、(2)NG〕となり、制御部100は、ステップS38の処理に進む(結合子A)。一方、導入用紙が正常である場合には(S41のOK)、メモリ150に記憶される情報は〔(1)OK、(2)OK〕となり、制御部100は、画像形成部11による画像形成処理(ジョブ)を一時停止する。そして、制御部100は、ジョブを一時停止すると、OK紙2枚を2枚重ね部55に保留し、それ以降の画像形成済みで装置内に残留した用紙を、第1用紙搬送部530のストレートパスを通して搬送し、排出切替部541及び第2用紙搬送部540によりパージトレイ51へ排出する(S42)。その後、制御部100は、画像補正処理が行われるなどジョブ再開の条件が整うと、ジョブを再開する。ジョブ再開後の処理については、後述の図19により詳細に説明する。
ステップS39の判定処理において導入用紙が異常である場合には(S39のNG)、メモリ150に記憶される情報は〔(1)NG、(2)NG〕となり、制御部100は、実行中のジョブが1ページのジョブであるか否かを判定する(S43)。1ページジョブである場合には(S43のYES)、制御部100は、2枚目の用紙(導入用紙)を2枚重ね部55に残したまま、1枚目の異常な用紙のみをパージトレイ51へ排出しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ2枚目として導入し(S44)、その後ステップS39の処理に進む。
ステップS43の判定処理において1ページジョブではない場合には(S43のNO)、制御部100は、OK紙2枚を重ねてパージトレイ51へ排出しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ導入し(S45)、その後ステップS32の処理に進む。
上記フローチャートにおいて、制御部100は、2枚重ね部55に導入された用紙の異常の判定が所定回数連続して発生した場合には、画像形成部11による画像形成処理を停止するとともに、警告を出力する。警告の方法としては、操作パネル20にエラーメッセージ(例えば“サービスマンに連絡して下さい”)を表示する、表示灯を点灯又は点滅させる、音声により報知するなどが上げられる。
上記フローチャートにおいて、2枚重ね部55に導入された1枚目の用紙がOK、2枚目の用紙がNG〔(1)OK、(2)NG〕のような、OKとNGの組み合わせが2回以上続く場合にも、警告を出力してもよい。仮に〔(1)OK、(2)NG〕が2回続き、かつ警告を出力しない場合には、次のように2枚重ね部55から用紙を排出する。前提として、用紙P1〜P4が、(1)OK、(2)NG、(3)OK、(4)NGであったとする。この場合、用紙P1,P2は2枚重ね部55に導入された後、用紙P1は後処理装置60へ搬送され、用紙P2はパージトレイ51へ排出される。その後、ジョブが一時停止するが、用紙P2(NG紙)が再印刷された後でなければ、用紙P3(OK紙)を2枚重ね部55から排出することができないため、2枚重ね部55に用紙P3,P4がスタックされる。そして、ジョブ再開後、用紙P2を再印刷してストレート搬送した後、用紙P3を2枚重ね部55から後処理装置60へ排出し、次いで用紙P4(NG紙)をパージトレイ51へ排出する。
このように、画像形成装置10の制御部100は、1ページのジョブを連続して複数回実行する際に、2枚重ね部55に導入された第1の用紙と、第1の用紙に続いて導入された第2の用紙ともに正常であると判定した場合には、2枚重ね部55から第1の用紙と第2の用紙を重ねて後処理装置60へ搬送しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ導入する〔(1)OK、(2)OK〕。
また、制御部100は、2枚重ね部55に導入された第1の用紙が正常、第2の用紙が異常であると判定した場合には、2枚重ね部55から正常と判定された第1の用紙のみを後処理装置60へ搬送しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ2枚目として導入する〔(1)OK、(2)NG〕。
また、制御部100は、2枚重ね部55に導入された第1の用紙が異常であると判定した場合には、2枚重ね部55から異常と判定された第1の用紙のみをパージトレイ51へ排出しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ2枚目として導入する〔(1)NG、(2)OK又はNG〕。
さらに、画像形成装置10の制御部100は、複数ページのジョブを実行する際に、2枚重ね部55に導入された第1の用紙と、第1の用紙に続いて導入された第2の用紙ともに正常であると判定した場合には、2枚重ね部55から正常と判定された第1の用紙と第2の用紙を重ねて後処理装置60へ搬送する〔(1)OK、(2)OK〕。
また、制御部100は、2枚重ね部55に導入された第1の用紙が正常、第2の用紙が異常であると判定した場合には、2枚重ね部55から正常と判定された第1の用紙のみを後処理装置60へ搬送しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ2枚目として導入する〔(1)OK、(2)NG〕。
また、制御部100は、2枚重ね部55に導入された第1の用紙が異常、第2の用紙が正常であると判定した場合には、2枚重ね部55から異常と判定された第1の用紙のみをパージトレイ51へ搬送しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ2枚目として導入する〔(1)NG、(2)OK〕。
また、制御部100は、2枚重ね部55に導入された第1の用紙と第2の用紙ともに異常であると判定した場合には、2枚重ね部55から異常と判定された第1の用紙と第2の用紙を重ねてパージトレイ51へ排出しながら、次の用紙を2枚重ね部55へ導入する〔(1)NG、(2)NG〕。
[ジョブ再開時のヤレ紙抑制制御処理の手順]
図19は、第1及び第2の実施形態に係るジョブ再開時における中継搬送装置50のヤレ紙抑制制御処理の手順例を示すフローチャートである。
まず制御部100は、最初に異常と判定されたページからジョブを再開する(S51)。より詳細には、最後に異常と判定されたページ(図16Aの用紙P3)以前にそのページ(用紙P3)と連続して異常と判定されたページがあれば該当する最も古いページ(図16Aの用紙P2)から、若しくは最後に異常と判定されたページ以前に異常と判定されたページがなければそのページからジョブを再開する。
このとき、制御部100は、印刷速度を通常の半分(1/2)としてもよい。通常の半分の印刷速度は、用紙を1枚飛ばし印刷するときの印刷速度(生産性)と同じである。また制御部100は、2枚重ね部55のスタック部532に保留しているページは印刷しない。さらに、制御部100は、スタック部532に保留しているページ前後の用紙間隔を、挿入のために広げる(例えば1ページ分)。例えば、図16に示すようにスタック部532に用紙P4,P5がスタックされている場合に、用紙P3’と用紙6’の間隔を1ページ分空ける。これにより、ジョブ再開後に、用紙P3’と用紙6’の間に、用紙P4と用紙P5を2枚重ねて挿入することができる。それゆえ、生産性の低下を最低限度に抑えることができる。
制御部100は、ジョブの再開後、2枚重ね部55にスタックした用紙のページ(例えば用紙P4)になるまでは、画像形成部11により再度画像形成したページの用紙(例えば用紙P2’,P3’)を、反転搬送部130により反転させた後に2枚重ね部55を経由せずに後処理装置60へ搬送する。
さらに、制御部100は、2枚重ね部55を経由せずにストレート搬送する用紙が、用紙の排出先を切り替える排出切替部541へ到達する前に、用紙の異常/正常の判定処理が完了するように第1用紙搬送部530を制御して用紙の搬送速度を低下させることが望ましい。あるいは、該当用紙を第1用紙搬送部530上で停止させてもよい。これは、ストレート搬送する場合の搬送経路長は、2枚重ね部55を経由した場合と比較して短いが、排出切替部541による排出先の切り替えまでに、用紙の異常/正常の判定処理を間に合わせるためである。
次に、制御部100は、用紙検知センサ560により、再印刷したページの用紙がスタック排出部を通過したか否かを判定し(S52)、再印刷したページの用紙がスタック排出部を通過していない場合には(S52のNO)、本判定処理を継続する。
一方、再印刷したページの用紙がスタック排出部を通過した場合(S52のYES)、制御部100は、スタック部532に一時保留している正常なページの用紙を排出し、再開ジョブの用紙間に挿入する(S53)。
次いで、制御部100は、スタック部532に一時保留している正常なページの用紙を排出しながら、それ以降のジョブ再開後に画像形成された用紙をスタック部532に導入し、順次2枚スタック及び排出を行う。この2枚スタック及び排出の処理は、図18のフローチャートに基づいて実行される。
上述した第1〜第3の実施形態によれば、従来の重ね機能を持つ中継搬送装置を1枚のみ排出可能に構成して利用することで、異常と判定された用紙(ヤレ紙)を排出するための装置幅(例えば画像読取装置幅)の増大を抑制することができる。また、画像不良発生時に、中継搬送装置50の2枚重ね部55に正常な用紙を2枚までスタックし、できるだけ搬送路上の残留紙のうち正常紙を有効活用するように2枚重ね部55を制御することにより、ヤレ紙の枚数を削減することが可能である。
<4.変形例>
上述した各実施形態では画像形成装置10の制御部100が用紙搬送及び2枚重ね部55を制御したが、中継搬送装置50の制御部500が2枚重ね部55の制御を行ってもよい。この場合、図18に示す各処理ステップの左肩に記載されている用紙の画像不良判定結果は、少なくとも中継搬送装置50のメモリ550に書き込まれて制御部500が参照できるようにするとよい。
また、上述した各実施形態では片面印刷を想定して説明したが、本発明は、両面印刷にも適用可能である。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成要素に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成要素を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成要素の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成要素、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路の設計などによりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成要素、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
1…画像形成システム、 10…画像形成装置、 11… 画像形成部、 40…画像読取装置、 41…第1読取部(画像読取部)、 42…第2読取部(画像読取部)、 50…中継搬送装置、 51…パージトレイ、 55…2枚重ね部、 60…後処理装置、 61…サブトレイ、 62…排紙トレイ、 65…後処理部、 100…制御部、 101…画像不良検知部、 102…用紙搬送制御部、 120…用紙搬送部、 130…反転搬送部、 131…反転部、 530…第1用紙搬送部、 540…第2用紙搬送部、 532…スタック部、 534…第1ガイド部材、 535…第2ガイド部材、 536…縦整合板、 537…再給紙ローラ、 541…切替部、 560…用紙検知センサ

Claims (10)

  1. 給紙された用紙を搬送する用紙搬送部と、
    前記用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙に形成された前記画像を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部の下流側に位置して2枚の用紙を重ねてスタック可能に構成され、スタックした2枚の前記用紙を重ねて排出する機能と、2枚の前記用紙を先入れ先出しで1枚のみ排出する機能を有する2枚重ね部と、
    前記2枚重ね部の下流側に位置して画像が形成された前記用紙に後処理を行う後処理部と、
    前記後処理部へ搬送されない用紙が排出される排紙部と、
    前記給紙、前記搬送、前記画像形成、前記2枚重ね部の動作、及び前記用紙の搬送先の切り替えを制御し、前記画像読取部の読取情報を取得して該当用紙の正常/異常を判定する制御部と、を備え、
    前記2枚重ね部に2枚目の前記用紙を導入してから、2枚の前記用紙を重ねて排出しない場合において2枚目の前記用紙を排出するまでの間に、前記制御部による前記画像読取部の読取情報に基づく前記用紙の画像不良の判定が完了し、
    前記制御部は、前記画像読取部の読取情報に基づいて前記用紙が画像不良であると判定した場合、前記用紙に画像を形成する動作を停止し、前記画像不良と判定されたページと、以降のページで搬送途中で搬送路に残った用紙の一部又は全部を、前記排紙部に排出するよう制御する
    画像形成システム。
  2. 前記制御部は、1ページのジョブを連続して複数回実行する際に、
    前記2枚重ね部に導入された第1の用紙と、前記第1の用紙に続いて導入された第2の用紙ともに正常であると判定した場合には、前記2枚重ね部から前記第1の用紙と前記第2の用紙を重ねて前記後処理部へ排出しながら、次の用紙を前記2枚重ね部へ導入し、
    または、前記2枚重ね部に導入された前記第1の用紙が正常、前記第2の用紙が異常であると判定した場合には、前記2枚重ね部から正常と判定された前記第1の用紙のみを前記後処理部へ排出しながら、次の用紙を前記2枚重ね部へ導入し、
    または、前記2枚重ね部に導入された前記第1の用紙が異常であると判定した場合には、前記2枚重ね部から異常と判定された前記第1の用紙のみを前記排紙部へ排出しながら、次の用紙を前記2枚重ね部へ導入するよう制御する
    請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記制御部は、複数ページのジョブを実行する際に、
    前記2枚重ね部に導入された第1の用紙と、前記第1の用紙に続いて導入された第2の用紙ともに正常であると判定した場合には、前記2枚重ね部から正常と判定された前記第1の用紙と前記第2の用紙を重ねて前記後処理部へ排出し、
    または、前記2枚重ね部に導入された前記第1の用紙が正常、前記第2の用紙が異常であると判定した場合には、前記2枚重ね部から正常と判定された前記第1の用紙のみを前記後処理部へ排出しながら、次の用紙を前記2枚重ね部へ導入し、
    または、前記2枚重ね部に導入された前記第1の用紙が異常、前記第2の用紙が正常であると判定した場合には、前記2枚重ね部から異常と判定された前記第1の用紙のみを前記排紙部へ搬送しながら、次の用紙を前記2枚重ね部へ導入し、
    または、前記2枚重ね部に導入された前記第1の用紙と前記第2の用紙ともに異常であると判定した場合には、前記2枚重ね部から異常と判定された前記第1の用紙と前記第2の用紙を重ねて前記排紙部へ排出しながら、次の用紙を前記2枚重ね部へ導入するよう制御する
    請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御部は、
    前記2枚重ね部に導入された前記第1の用紙が異常であると判定した場合、異常と判定された前記第1の用紙を前記排紙部へ排出した後、後続の画像形成済みの用紙が正常であれば前記2枚重ね部に2枚までスタックし、それ以降の画像形成済みの用紙を前記2枚重ね部を経由せずに前記排紙部へ排出し、
    その後、前記制御部は、最後に異常と判定されたページ以前にそのページと連続して異常と判定されたページがあれば該当する最も古いページから、若しくは最後に異常と判定されたページ以前に異常と判定されたページがなければそのページからジョブを再開し、前記2枚重ね部にスタックされた2枚の前記用紙のページになるまで、2枚の前記用紙のページ以外のページの画像を順次用紙に形成して該当用紙を前記2枚重ね部を経由せずに前記後処理部へ搬送し、
    そして、前記2枚重ね部にスタックしていた2枚の前記用紙を再開したジョブの対応するページ間に挿入するとともに、次の用紙を2枚重ね部へ導入するように制御する
    請求項3に記載の画像形成システム。
  5. さらに、前記画像形成部により画像が形成された用紙の前端と後端を反転させる反転搬送部を備えるとともに、前記2枚重ね部は、導入された前記用紙の前端と後端を反転させて排出する機能を有し、
    前記制御部は、前記ジョブの再開後、前記2枚重ね部にスタックした用紙のページになるまでは、再度画像形成したページの用紙を、前記反転搬送部により反転させた後に前記2枚重ね部を経由せずに前記後処理部へ搬送する
    請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記制御部は、前記2枚重ね部を経由せずにストレート搬送する前記用紙が、前記用紙の搬送先を前記後処理部又は前記排紙部に切り替える排出切替部へ到達する前に前記用紙の異常/正常の判定処理が完了するように、前記用紙の搬送速度を低下させる
    請求項4に記載の画像形成システム。
  7. 前記制御部は、ジョブの開始後、前記2枚重ね部に先に導入された用紙が異常であると判定した場合には、異常と判定された用紙を前記排紙部へ排出しながら、新たな用紙を前記2枚重ね部へ導入する
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  8. 前記制御部は、前記2枚重ね部に導入された前記用紙の異常の判定が所定回数連続して発生した場合には、前記用紙に画像を形成する動作を停止するとともに警告を出力する
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  9. 前記2枚重ね部は、
    導入された用紙の後端を上に向けて用紙を2枚までスタック可能に構成されたスタック部と、
    前記用紙を導入するための導入位置と前記用紙を排出するための排出位置との間で切り替えられ、1枚目と2枚目の用紙の上端を仕切ることが可能に構成されたガイド部材と、
    前記スタック部にスタックされた前記用紙を搬送する再給紙ローラと、
    前記スタック部の下端付近に位置して前記スタックされた前記用紙を支持して、前記用紙の上端が前記ガイド部材よりも下になるような第1の位置と、前記用紙の上端が前記ガイド部材よりも上かつ前記再給紙ローラよりも下になるような第2の位置と、前記用紙の上端が前記再給紙ローラに突き当たる第3の位置を移動する縦整合板と、を備え、
    前記制御部は、前記スタック部にスタックされた2枚の前記用紙を重ねて排出するときは、排出前に、前記縦整合板を前記第1の位置へ移動した後に前記ガイド部材を前記導入位置へ移動させ、その後前記ガイド部材を前記排出位置に切替えた後に、前記縦整合板を前記第3の位置へ移動して2枚の前記用紙を前記再給紙ローラへ突き当てて排出し、
    また、前記スタック部にスタックされた2枚の前記用紙のうち1枚のみを排出するときは、2枚目の用紙を前記スタック部にスタックしたときの状態から前記ガイド部材を前記導入位置に移動させ、前記ガイド部材により1枚目と2枚目の前記用紙の上端を仕切ったまま前記縦整合板を前記第3の位置へ移動させることで、1枚目の前記用紙のみを前記再給紙ローラへ突き当てて排出するように制御する
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  10. 前記再給紙ローラは、前記ガイド部材よりも上方、かつ用紙を前記スタック部に導入する導入搬送路に設けられた搬送ローラよりも下方に配置されている
    請求項9に記載の画像形成システム。
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