JP2006096473A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シートの種類又はシート搬送方向の長さにかかわらず確実にシートの斜行を補正することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 突き当て部材904と、シートPを斜送して突き当て部材904に突き当てる斜送手段903a〜903cとを備えた斜行補正機構90によりシートPの斜行を補正する。そして、突き当てモードにおいて、突き当て部材904をシート搬送方向と直交する方向に移動可能とすると共に、突き当て位置制御部により、シートPの種類又はシート搬送方向の長さに応じて、斜送手段903a〜903cによる斜送動作を行うことなく突き当て部材904を移動させ、シートPに突き当てるようにする。
【選択図】 図6
【解決手段】 突き当て部材904と、シートPを斜送して突き当て部材904に突き当てる斜送手段903a〜903cとを備えた斜行補正機構90によりシートPの斜行を補正する。そして、突き当てモードにおいて、突き当て部材904をシート搬送方向と直交する方向に移動可能とすると共に、突き当て位置制御部により、シートPの種類又はシート搬送方向の長さに応じて、斜送手段903a〜903cによる斜送動作を行うことなく突き当て部材904を移動させ、シートPに突き当てるようにする。
【選択図】 図6
Description
本発明は、画像形成装置に関し、特にシートの斜送を補正する機構を備えたものに関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置において、画像形成位置や印字精度の向上のため、搬送中のシートの斜行を補正する斜送補正機能を備えたものがある。そして、このような斜送補正を高精度で行う方法として、画像形成部の直前で搬送方向に対してシートを斜めに搬送しつつ、搬送方向に対して平行なサイド基準版に突き当てて斜行を補正する斜行補正機構を設けることで、シートの搬送を停止することなく斜行を補正する方法が提案されている(特許文献1参照。)。
しかし、このような従来の画像形成装置においては、斜送可能なシートのサイズが決められており、それ以上のサイズのシートを斜送させることができないため、例えば長尺紙などのシート搬送方向の長さが長いシートに対しては斜行補正を行うことができないという問題があった。
また、シートが第二原図のように、剛性(こし)がないシートの場合には、斜送してサイド基準板に突き当てた時にシート端部が浮いたり、折れ曲がったりして正しくサイド基準版に突き当てることができないため、斜行を確実に補正することができないという問題があった。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シートの種類、又はシート搬送方向の長さにかかわらず確実にシートの斜行を補正することのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、画像形成部に搬送するシートの斜行を補正する斜行補正機構を有する画像形成装置において、シートを搬送するシート搬送手段と、前記シート搬送手段により搬送されるシートのシート搬送方向と直交する方向に移動可能な突き当て部材と、シートを斜送して前記突き当て部材に突き当てる斜送手段と、前記突き当て部材及び前記斜送手段の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、シートの斜行を補正する位置に移動させた前記突き当て部材に前記斜送手段によりシートを斜送して突き当てて斜行補正を行う斜送モードと、前記斜送手段による斜送動作を行うことなく前記突き当て部材を移動させてシートの側端に突き当てる突き当てモードの2つのモードを有し、斜行を補正するシートの種類又はシート搬送方向の長さに応じて前記2つのモードを選択的に行うことを特徴とする。
本発明のように、シートの種類又はシート搬送方向の長さに応じ、斜送手段による斜送動作を行うことなく突き当て部材を移動させてシートに突き当てるようにするモードを備えたことにより、シートの種類又はシート搬送方向の長さにかかわらず確実にシートの斜行を補正することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
図1において、1は画像形成装置、2は画像形成装置本体(以下、装置本体という)であり、この装置本体2は第1シャーシユニット2A及び第2シャーシユニット2Bにより構成されている。3Aは画像形成部であり、この画像形成部3Aは、感光体ドラム3、感光ドラム上に形成された潜像にトナーを付着させることによって顕像化する現像装置4、画像情報を感光ドラム3上に露光して潜像を形成する露光部5等を備えている。
なお、6はトナーを現像装置4に補給するホッパー部、7は感光ドラム上に顕像化された後、転写ベルト7aに転写されたトナー像をシート(記録媒体)に転写する転写部である。また、9はシートを載置するシート載置部である左右のデッキ9a,9bに収納されているシートを給送するシート給送部、10は転写後のシートを第2シャーシユニット側へと搬送する第1搬送ベルトユニット、11は第1シャーシユニット側でトナー像が転写され、未定着画像を載せたシートを第2シャーシユニット側へ搬送する第2搬送ベルトユニットである。
12は第1シャーシユニット内で転写されたトナー画像をシート上に定着させる第1の定着部を構成する第1定着装置、15は第1定着装置12の下流に設けられ、グロスコントロールにより高画質化を達成するための第2の定着部を構成する第2定着装置である。
また、500は画像形成を終了したシートを機外に排出する外排紙パス、16は両面記録時に再給送するシートを誘導する再給紙搬送パスであり、503は第1定着装置12を通過させたシートを直接再給紙搬送パス16もしくは外排紙パス500へ送るための第1のシート搬送経路である定着搬送パスである。さらに、502は第2定着装置15が配置されると共に、定着搬送パス503から分岐した第2のシート搬送経路であるバイパス搬送パス、501は再給送するシートを反転する反転排紙パス、505は反転されたシートを転写ローラ7まで搬送する両面搬送パスである。
なお、8は不図示のファンを用いて第1シャーシ内部の排気を行う排気装置、13は第2シャーシユニット内の主に第1及び第2定着装置12,15の排熱を行う排気ダクト、21はキャスターである。
そして、このように構成された画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、デッキ9a,9bに収納されているシートは、まずシート給送部9により、転写部7に搬送され、感光ドラム上に顕像化された後、転写ベルト7aに転写されたトナー像が転写される。
次に、このようにトナー像が転写されたシートは、第1搬送ベルトユニット10及び第2搬送ベルトユニット11により第1定着装置12に搬送され、この第1定着装置12により加熱・加圧されてトナー像が定着される。そして、このようにトナー像が定着されたシートは、片面モードの場合には、定着搬送パス503及び外排紙パス500を経て装置本体外に排出される。
また、シートの両面に画像を形成する両面モードの場合には、シートは、定着搬送パス503を経て再給紙搬送パス16に搬送され、この後、反転排紙パス501、両面搬送パス505を経て表裏が反転した状態で転写部に搬送され、転写部において裏面にトナー像が転写される。そして、このようにトナー像が転写されたシートは第1定着装置12においてトナー像が定着され、この後、定着搬送パス503及び外排紙パス500を経て装置本体外に排出される。
さらに、画像が形成されたシートを反転して排出する反転モードの場合は、シートは、定着搬送パス503を経て再給紙搬送パス16に搬送され、この後、反転排紙パス501において表裏が反転されて装置本体外に排出される。
なお、片面モード及び両面モードにおいて、画像品位をあげるようにする場合は、第1定着装置12においてトナー像が定着された後のシートを、バイパス搬送パス502に選択的に搬送し、このバイパス搬送パス502に設けられた第2定着装置15により再度加熱・加圧するようにしている。
図2は、本実施の形態における画像形成装置1の制御ブロック図であり、図2において、201は装置本体2の基本制御を行うCPUである。そして、このCPU201には、制御プログラムが書き込まれたROM206、処理を行うためのRAM205、画像信号を処理する画像処理部170、処理された画像を蓄積する画像メモリ部130及び不図示の外部機器と信号を行うための通信IF207が接続されている。なお、RAM205の一部の領域は電源OFFされてもデータが消去されないバックアップRAMとなっている。
さらに、CPU201には、入出力ポート204が、アドレスバス、データバスにより接続されている。ここで、この入出力ポート204にはモータ、クラッチ等の各種負荷装置や、シートの位置を検知するセンサや、シートの搬送方向の長さを検知するセンサ等の入力装置が接続されており、CPU201は、ROM206の制御プログラムの内容にしたがって、入出力ポート204を介して順次入出力の制御を行い、画像形成処理を実行するようになっている。
またさらに、このCPU201は、シートの斜行を補正する際、後述する斜行補正ユニット90と、シフトローラ905を制御してシートの斜行を制御するようにしている。
図3は、画像メモリ部103の内部構成及び周辺装置を示すブロック図であり、画像メモリ部103は、ページメモリ401、メモリコントローラ402、圧縮/伸長部403、ハードディスク404から構成される。
そして、外部I/F処理部4及び画像処理部170から画像メモリ部103に送られてきた画像データは、メモリコントローラ402によりページメモリ401に書き込まれ、その後、画像処理部170を介して画像形成部3Aに送られるか、あるいは、ハードディスク404に蓄積される。なお、ハードディスク404に画像データを蓄積する際には、画像データは、圧縮/伸長部403においてデータ圧縮され、圧縮データとしてハードディスク404に書き込まれる。
メモリコントローラ402はまた、ハードディスク404に格納されている画像データのページメモリ401への読み出しも行う。その際には、ハードディスク404から読み出した圧縮データを圧縮/伸長部403を介して伸長し、復元した画像データをページメモリ401に書き込む。
またメモリコントローラ402は、ページメモリ401へ送るDRAMリフレッシュ信号の発生を行う。また、外部I/F処理部4、画像処理部170、ハードディスク404からページメモリ401へのアクセスの調停を行う。更に、CPU201の指示に従い、ページメモリ401への書き込みアドレス、ページメモリ401からの読み出しアドレス、読み出し方向などの決定制御を行う。
これらの処理により、CPU201は、ページメモリ401において複数の原稿画像を並べてレイアウトを行ったうえで、画像処理部170を介して画像形成部3Aに出力する機能や、画像の一部分のみ切り出して出力する機能や、画像回転を行う機能を制御することが可能となる。
また、例えばソートモードに関しては、ある原稿束に対して画像メモリ部103に記録された順で画像を読み出しプリントする制御を複数回繰り返して実行する。このような制御を行うことより、本実施の形態の画像形成装置1に不図示の少数のビンしか持たないフィニッシャが接続された場合においても、ビンが多数あるソータと同じ役割を果たすことができる。
また、CPU201には操作部203が接続されている。なお、この操作部203は、図4に示すように、画像形成動作を開始するためのスタートキー602、画像形成動作を中断するためのストップキー603、置数設定等を行うテンキー604、リセットキー616、ユーザモードキー617などが配置されている。また、上部には画像形成装置1の動作状態やユーザーへの作業指示といった各種メッセージ、作業手順等が表示される液晶表示部620が配置されている。なお、この液晶表示部620の表面はタッチパネルにより構成されており、表面に触れることにより選択キーとして働くようになっている。
そして、CPU201は、このような操作部203の液晶表示部620、テンキー604を制御する。これにより、ユーザーは液晶表示部620及びテンキー604を通して画像形成動作モードや、表示の切り替えをCPU201に指示し、CPU201は液晶表示部620に対して装置本体2の動作状態や、テンキー604によって設定された動作モードの表示を行う。
例えば、コピー枚数、変倍、片面/両面モード、シート給紙段の選択、不図示のフィニッシャによるノンソート、ソート、ステイプルソート(綴じモード)などの後処理モード、その他の応用モードの設定などは、図5の(a)に示す液晶表示部620の表示に応じた操作部203からの入力操作により行われる。
また、ユーザーが個別設定を行うためのユーザモードの設定も、操作部203からの入力操作により行われる。例えば、ユーザーが使用するシートの種類を選択する際には、ユーザモードキー617を押下すると、図5の(b)に示すようなメニュー選択画面が液晶表示部620に表示され、ソフトキーである「用紙種類の登録」を選択すると、給紙段毎に、例えば長尺紙などのシート搬送方向の長さが長いシート、或は第二原図のように、剛性(こし)がないシート等のシートの種類を設定することが可能となる。
ところで、図1に示す転写部7と、シート給送部9との間には、図6に示すような斜行補正機構である斜行補正ユニット90と、シフトローラ905とが設けられている。
ここで、図6において、904は突き当て部材である突き当て板であり、この突き当て板904は、シートPが通過する搬送面を、固定部材902aと共に構成し、且つ幅方向に移動可能な移動部材902の一側端部に垂設されている。また、903a〜903cは突き当て板904と共にシートPを斜送して突き当て板904に突き当てる斜送手段である斜送ローラであり、この斜送ローラ903a〜903cは、固定部材902aの下方に配置された図6の(b)に示す斜送コロ907に対して固定部材902aに設けられた不図示の開口部において、離間可能に設けられている。なお、この斜送ローラ903a〜903cと突き当て板904とにより斜行補正ユニット90が構成される。
901は斜送補正ユニット90のシート搬送方向上流に設けられたシート搬送手段である搬送ローラであり、この搬送ローラ901も図6の(b)に示すように搬送コロ901aに対して接離可能となっている。
また、シフト部材であるシフトローラ905は、シートPを挟持した後、シートPを搬送しながら、矢印A方向にシフト(移動)するようになっており、このようにシフトローラ905がシフトすることにより、シートPは矢印A方向に移動しながら、画像形成部3Aの画像形成位置に搬送されるようになっている。
なお、このシフトローラ905にシートPが達すると、斜送ローラ903a〜903cは上昇し、図6の(b)に示すように、斜送コロ907から離間するようになっており、これよりシフトローラ905が移動する際、シートPに、斜送ローラ903a〜903cの負荷が加わらないようにしている。
このように、シート給送部9により給送されたシートPは斜行補正ユニット90において斜行を補正され、さらにシフトローラ905により幅方向に搬送されてシートの搬送基準位置に移動しつつ、転写部7の画像形成位置まで搬送されるようになっている。
なお、シートの搬送基準は、シートPのサイズによって異なり、本実施の形態では中央基準の装置で説明しているため、シートPの搬送基準は搬送中心からシートの幅方向の長さの半分の寸法に対応する位置に設定される。そして、シートが搬送基準に沿って転写部7に搬送されることにより、画像がシートの適切な位置に転写される。
次に、斜送補正ユニット90におけるシートPの斜送補正の方法について説明する。なお、本実施の形態において、斜送補正の方法としては、長尺紙や第二原図などの特殊紙を除いた全てのシートに適用される斜送モード(通常モード)と、長尺紙や第二原図などの特殊紙の際に適用される突き当てモード(特殊紙モード)とを備えている。
ここで、制御部を構成するCPU201は、突き当てモードの場合、斜送ローラ903a〜903cによるシートの斜送は行わず、突き当て板904を停止した状態のシートに向けて移動させてシートに突き当てることにより、シートの斜行を補正するようにしている。
まず、斜送モードにおける斜送補正動作を図7及び図8を用いて説明する。
斜送モードの場合、CPU201は、まず図7の(a)に示すように、可動ガイド902を通紙サイズに合わせて移動し、予め突き当て板904をシートの斜行を補正する位置に移動する。なお、この突き当て板904の移動位置は、シートの搬送基準の位置からシートの幅方向に、所定距離だけ外側に離れた所定位置、例えば10mm手前の位置(図中10mm左方向)である。
次に、シートPが到達する前に搬送ローラ901と搬送コロ901a、斜送ローラ903a〜903cと斜送コロ907とを当接(加圧)状態にし、シートPの到達に備える。
次に、図7の(b)に示すように、搬送ローラ901にシートPが到達し、この後、搬送ローラ901により搬送されたシートPの先端が図7の(c)に示すように、一番上流側の斜送ローラ903aに突入すると、搬送ローラ901と搬送コロ901aとの当接を解除する。これにより、シートPは斜送ローラ903aによって斜送される。この後、シートPが斜送ローラ903a〜903cによってさらに斜送されると、シートPは突き当て板904に突き当てられる。
ここで、斜送ローラ903a〜903cと斜送コロ907との当接圧は弱いため、突き当て板904にシートPが突き当たると、図8の(a)に示すようにシートPは突き当て板904に沿う方向に向きを変え、これにより斜行が補正される。
次に、このままシートが突き当て板904に沿って搬送され、図8の(b)に示すようにシートPの先端がシフトローラ905に挟持されると、図6の(b)に示すように斜送ローラ903a〜903cと斜送コロ907との当接が解除され、これにより斜送が補正されたシートPは、シフトローラ905のみによって搬送される。
次に、このようにシートを挟持した後、シフトローラ905は矢印Aに示すシートの幅方向に10mm奥の位置(図中10mm右方向)にスライドし、これによりシートPは矢印B方向に搬送されながら側端が搬送基準の位置に一致するように移動される。この後、シートは搬送基準に沿って搬送されて転写部7に搬送され、感光ドラム上に顕像化された後、転写ベルト7aに転写されたトナー像が転写される。
なお、この後、図8の(c)に示すようにシートPの後端がシフトローラ905を抜けると、この後、シフトローラ905はシートの幅方向に10mm手前の位置(図中10mm左方向)にスライドし、図7の(a)に示す待機位置に戻る。以上が、斜送モードにおける斜送補正動作である。
次に、突き当てモードにおける斜送補正動作を図9及び図10を用いて説明する。
突き当てモードの場合、CPU201は、まず図9の(a)に示すように、可動ガイド904を通紙サイズに合わせて移動し、予め突き当て板904をシートの斜行を補正する位置に移動する。ここで、既述したように、この突き当てモードの場合は、停止した状態のシートに突き当て板904を突き当てることにより、シートの斜行を補正するため、この移動距離は斜送モードの場合よりも短くなっている。なお、本実施の形態において、この移動位置は、斜送モードの場合の位置よりも搬送基準側の、搬送基準の位置からシートの幅方向に5mm手前の位置(図中5mm左方向)である。
次に、シートPが到達する前に図9の(b)に示すように、搬送ローラ901と搬送コロ901aとを当接(加圧)状態にする一方、斜送ローラ903a〜903cと斜送コロ907は離間状態としたままシートPの到達に備える。
次に、搬送ローラ901にシートPが到達し、シートPが搬送ローラ901によって搬送され、図9の(c)に示すように、シートPの先端が所定位置である突き当て板904の側方の中程の位置まで突入すると、搬送ローラ901と搬送コロ901aとの当接を解除して一旦シートPの搬送を停止する。
そして、この後、可動ガイド902がシートの幅方向に5mm奥の位置(図中5mm右方向)にスライドし、これにより突き当て板904が停止状態のシートPと当接する。このとき、搬送ローラ901と搬送コロ901a、斜送ローラ903a〜903cと斜送コロ907は、共に離間状態にあるので、突き当て板904がシートPの側端に当接すると、シートPは突き当て板904に沿う方向に向きを変え、これにより斜行が補正される。
次に、このようにシートPの斜行を補正した後、再度、搬送ローラ901と搬送コロ901aとを当接状態にしてシートPの搬送を再開し、この後、図10の(a)に示すように、シートPの先端がシフトローラ905に挟持されると、搬送ローラ901と搬送コロ901aとの当接を解除する。これにより、斜送が補正されたシートPはシフトローラ905のみによって搬送される。
次に、このようにシートを挟持した後、シフトローラ905は矢印Aに示すシートの幅方向に5mm奥の位置(図中5mm右方向)にスライドし、これによりシートPは矢印B方向に搬送されながら、側端が搬送基準と一致する位置へ移動される。この後、シートは転写部7に搬送され、感光ドラム上に顕像化された後、転写ベルト7aに転写されたトナー像が転写される。
なお、この後、さらにシートPが搬送され、図10の(c)に示すように、シートPの後端がシフトローラ905を抜けると、突き当て板904(可動ガイド902)及びシフトローラ905はシートの幅方向に5mm手前の位置(図中5mm左方向)にスライドして図9の(a)に示す待機位置に戻り、また、搬送ローラ901は搬送コロ901aと当接して、次のシートに備える。
この間、斜送ローラ903a〜903cは斜送コロ907と離間状態のままである。このように、特殊紙の場合はシートを斜送せず、突き当て板902をシートに突き当てることによって斜送補正を行うため、シートの搬送方向のシート長や、紙種などの影響を受けることがなく、斜送の補正を行うことができる。以上が、突き当てモードにおける斜送補正方法である。
以上説明したように、この突き当てモードにおいて、シートの種類、又はシート搬送方向の長さに応じ、斜送ローラ903a〜903cによる斜送動作を行うことなく突き当て板902を移動させ、シートに突き当てるようにすることにより、シートの種類、又はシート搬送方向の長さにかかわらず確実にシートの斜行を補正することができる。
ところで、このような突き当てモードにおいて、長尺シートや剛性の弱いシートが搬送基準よりも離れた中央側に搬送される場合がある。この場合には、突き当て板904を移動させても突き当て板904を、シートに突き当てることはできない。
そこで、本実施の形態においては、突き当てモードにおいて、確実に突き当て板904をシートPに突き当てることができるよう、例えば左右のデッキ9a,9b(図1参照)にシートを載置する際、予めシートの載置位置を、斜行補正ユニット90にシートが達したとき、シートの端部が搬送基準よりも突き当て板側に位置するよう設定しておく。
なお、この場合、シートの最大のバラツキ量よりも少し多めに基準位置よりもずらしてシートを載置しておく。このようにしておけば、シートの端部に突き当て板902を当接させることができ、シートの斜行を確実に補正することができる。
また、デッキ9a,9bにシートを載置する場合に限らず、不図示のマルチトレイ上にシートを載置する場合でも、予めシートの載置位置を、斜行補正ユニット90にシートが達したとき、シートの端部が搬送基準よりも突き当て板側に位置するよう設定しておけば、シートの端部に突き当て板902を当接させることができ、シートの斜行を確実に補正することができる。さらに、カセットからの給紙でも専用のカセットで搬送基準位置が基準からずれているものを適用すれば、シートの端部に突き当て板902を当接させることができる。
また、突き当てモードにおいて、確実に突き当て板904をシートPに突き当てるための他の手段としては、突き当て板902を搬送基準位置よりも、シートの搬送バラツキよりも大きめに移動させる。すなわち、突き当て板902をシートの搬送基準を超えてシートの中央側に移動させる。このようにすれば、シートの端部に突き当て板902が当接して斜行を補正することができる。なお、この場合、突き当て板902のシートとの当接位置が基準位置から大きめに移動された分基準位置からずれるが、シートへの書き込み位置をずらすことにより画像とシートの位置を合わせることができる。すなわち、シートPの側端が基準位置からずれた分、露光部5による画像情報の感光ドラム3上への露光位置を主走査方向でずらすことにより適正なシートPの位置に画像を形成することができる。
ところで、本実施の形態においては、このような斜送モード又は突き当てモードをシート長やシートの種類に応じて選択するようにしている。
次に、このような斜送補正のモードを選択する方法について説明する。
図11は、シート長やシートの種類に応じて斜送補正のモードを決定する方法を示したフローチャートである。
まず、CPU201は、シートの種類(紙種)が第二原図などの特定の紙種か否かを判断する(S101)。この紙種は、例えばユーザーによって入力手段である操作部203から各給紙段毎に設定されたものである。ここで、紙種が特定の紙種でなかった場合は(S101のN)、シート搬送方向長さであるシート長が所定の長さ以上か否かを判断する(S102)。
そして、シート長が所定長以上でなかった場合は(S102のN)、斜送補正モードは斜送モードに決定される(S103)。ここで、この所定長とは、斜送補正ユニット90でシートSを斜送することが不可能となる長さであり、本実施の形態においては、操作部203によってユーザーから長さ情報が入力される。なお、この他、シートの搬送方向長さを検出する不図示の検知手段からの情報、或はシート搬送時の搬送時間に基づいてCPU201に長さ情報を入力するようにしても良い。
一方、紙種が第二原図などの特定の紙種であった場合(S101のY)や、シート長が所定長以上であった場合は(S102のY)は、斜送補正モードは突き当てモードに決定される(S104)。そして、この結果に基づいて、図12に示すように表示手段である操作部203の液晶表示部620に、斜送補正を突き当てモードで行うことのメッセージを表示する。
以上の処理を行うことで、シートが長尺紙である場合や、紙種が第二原図であった場合などは突き当てモードで斜送の補正を行うことが可能となる。また、以上のように制御することで、斜送補正ユニット90においてシートを斜送させることができる場合だけでなく、長尺紙や、第二原図などの剛性(こし)が弱く斜送させることのできないシートの場合でも、斜送補正を行うことが可能となる。
1 画像形成装置
3A 画像形成部
7 転写部
7b 2次転写ローラ
9a,9b カセット
9 シート給送部
90 斜行補正ユニット
201 CPU
203 操作部
620 液晶表示部
901 搬送ローラ
903a〜903c 斜送ローラ
905 シフトローラ
904 突き当て板
P シート203
3A 画像形成部
7 転写部
7b 2次転写ローラ
9a,9b カセット
9 シート給送部
90 斜行補正ユニット
201 CPU
203 操作部
620 液晶表示部
901 搬送ローラ
903a〜903c 斜送ローラ
905 シフトローラ
904 突き当て板
P シート203
Claims (10)
- 画像形成部に搬送するシートの斜行を補正する斜行補正機構を有する画像形成装置において、
シートを搬送するシート搬送手段と、
前記シート搬送手段により搬送されるシートのシート搬送方向と直交する方向に移動可能な突き当て部材と、
シートを斜送して前記突き当て部材に突き当てる斜送手段と、
前記突き当て部材及び前記斜送手段の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、シートの斜行を補正する位置に移動させた前記突き当て部材に前記斜送手段によりシートを斜送して突き当てて斜行補正を行う斜送モードと、前記斜送手段による斜送動作を行うことなく前記突き当て部材を移動させてシートの側端に突き当てる突き当てモードの2つのモードを有し、斜行を補正するシートの種類又はシート搬送方向の長さに応じて前記2つのモードを選択的に行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部の前記突き当てモードでは、前記斜送手段によるシート斜送動作を停止させた状態で前記シート搬送手段によりシートを所定位置に搬送し、停止した状態のシートの側端に前記突き当て部材を移動させて斜行を補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御部の前記突き当てモードでは、前記突き当て部材を予めシートのサイズに応じて設定されているシート搬送基準よりも外側に離れた所定位置に移動させ、シートの側端がシート搬送方向と直交する方向において前記シート搬送基準よりも外側に位置するように前記シート搬送手段により搬送し、前記突き当て部材を前記所定位置からシート搬送基準に移動させてシートの斜行を補正することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記シートを載置するシート載置部を備え、前記シート載置部は載置するシートの種類又はシート搬送方向の長さに応じてシート搬送方向と直交する方向のシートを載置する位置を突き当て部材側に変更することが可能であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記制御部の前記突き当てモードでは、前記突き当て部材を予めシートのサイズに応じて設定されているシート搬送基準よりも外側に離れた所定位置に移動させ、前記突き当て部材を、前記所定のシート搬送基準を超えた位置まで移動させてシートの斜行を補正することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記突き当て部材が前記シート搬送基準を超えた分のシートの搬送位置のずれを、前記画像形成部においてシートに形成する画像の位置をずらすことにより補正することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
- 前記シートのシート搬送方向の長さを検出する検出手段を備え、
前記制御部は前記検出手段からの情報に基づいて、前記斜送モードと突き当てモードのいずれかを選択することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記シートの種類、又はシート搬送方向の長さを入力する入力手段を備え、
前記制御部は前記入力手段からの情報に基づいて、前記斜送モードと突き当てモードのいずれかを選択することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記突き当てモード実行時に表示手段により表示を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記突き当て部材のシート搬送方向下流に、斜行が補正されたシートを搬送しながらシート搬送方向と直交する幅方向に移動して、シートの側端をシート搬送基準に一致させて搬送するシフト部材を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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