JP2007186283A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】タブシートの反転動作タイミングを最少個数のセンサで適切に制御してシート停止位置のバラツキを低減する。
【解決手段】シート搬送装置の構成として、シートを反転させる反転ロールと、反転ロールよりもシート搬送方向の上流側でシートの通過を検知するシート検知手段と、シート搬送方向と直交する方向においてシート検知手段と同じ位置でシート搬送方向のシートサイズを検知するシートサイズ検知部41と、搬送対象となるシートの属性情報に基づいてシート搬送方向のシートサイズ閾値を設定する閾値設定部42と、シート検知手段がシートの後端通過を検知したタイミングに基づいて反転ロールの反転動作タイミングを制御するとともに、シートサイズ検知部41で検知されたシートサイズと閾値設定部42で設定されたシートサイズ閾値との比較結果に基づいて反転動作タイミングの制御値を切り替える搬送制御部37とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】シート搬送装置の構成として、シートを反転させる反転ロールと、反転ロールよりもシート搬送方向の上流側でシートの通過を検知するシート検知手段と、シート搬送方向と直交する方向においてシート検知手段と同じ位置でシート搬送方向のシートサイズを検知するシートサイズ検知部41と、搬送対象となるシートの属性情報に基づいてシート搬送方向のシートサイズ閾値を設定する閾値設定部42と、シート検知手段がシートの後端通過を検知したタイミングに基づいて反転ロールの反転動作タイミングを制御するとともに、シートサイズ検知部41で検知されたシートサイズと閾値設定部42で設定されたシートサイズ閾値との比較結果に基づいて反転動作タイミングの制御値を切り替える搬送制御部37とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に係り、特に、画像形成装置に用いて好適なシート搬送装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いられるシート搬送装置として、搬送中のシートを反転させるシート反転機構を備えたものがある。シート反転機構は、シートの両面に画像を形成する場合や、画像形成を終えたシートを反転して排出する場合などに利用される。シート反転機構は、シート搬送路上でシートの通過を検知する検知センサと、双方向に回転可能な反転ロールとを用いて構成される。反転ロールは、シートをニップした状態で正回転、停止、逆回転を順に行うことにより、シートをスイッチバック方式で反転させるものである。また、反転ロールの回転動作は、シート搬送路上で検知センサがシートの通過を検知したタイミングに基づいて制御される。一般的には、検知センサがシートの後端通過を検知したタイミングに基づいて、反転ロールの回転停止タイミングを決定している。
近年では、ユーザからの要求に応じて種々のシートが搬送対象とされている。その一つにタブ付きのシートがある。タブ付きのシートとは、定型サイズに対応する矩形部分と、この矩形部分の一辺(多くは長辺)から部分的に突出したタブ部分(耳部)とを一体に有するシートである。タブ付きのシートの場合は、矩形部分のサイズ(縦横サイズ)が同じでも、タブ位置が異なるシートが存在する。以降の説明では、タブ付きのシートを「タブシート」とし、タブ無しのシート(非タブシート)を「通常シート」とする。
シート反転機構によってシートを反転させる場合は、反転ロールの正回転を停止させたときに、シートの後端がシート搬送路の分岐位置を通過している必要がある。なぜなら、反転ロールの逆回転によってシートの搬送を再開するときに、シートの進行方向を分岐位置で切り替える必要があるためである。通常シートを反転させる場合は、図8(A)に示すように、検知センサSがシートの後端通過を検知したタイミングから所定量Fだけシートを搬送した時点で反転ロールの回転(正回転)を停止させることにより、シートの後端を分岐位置Pjよりも進んだ位置に停止させている。
一方、タブシートを搬送する場合は、タブ部分をシート搬送方向の上流側に向けた状態でタブシートを搬送する。このため、タブシートを反転させる場合は、シート搬送方向と直交する方向で検知センサとタブ部分の位置関係により、図8(B)に示すように、検知センサSがタブ部分でシートの後端通過を検知するケース(以下、「第1のケース」)と、図8(C)に示すように、検知センサSがタブ以外の部分でシートの後端通過を検知するケース(以下、「第2のケース」)がある。各々のケースで検知センサSがシートの後端通過を検知するタイミングを比較すると、第1のケースでは第2のケースよりも検知タイミングが遅くなる。したがって、検知センサSがシートの後端通過を検知したタイミングから所定量F+αだけシートを搬送した時点で反転ロールの回転を停止させると、第1のケースでは第2のケースよりも進んだ位置でシートが停止することになる。ちなみに、所定量F+αにおける“α”は、タブシートのタブ部分の突出量(一般的には10〜13mm程度)に相当するものである。
このように第1のケースと第2のケースでシート停止位置が異なる場合は、シート搬送方向でシート停止位置が下流寄りとなる第1のケースに合わせて反転ロールを配置する必要がある。このため、分岐位置Pjから反転ロールまでの距離が長くなり、装置の省スペース化の妨げとなってしまう。また、シート反転機構でシートを反転して排出する反転排出モードにおいて、先行シートを第1のケースで反転した後に、後続シートを第2のケースで反転する場合は、第1のケースの方が第2のケースよりもシートの反転と排出に時間がかかる分だけ、先行シートと後続シートの間隔が狭くなる。このため、シート搬送方向で隣り合うシート同士が接触しないように、反転前の段階で先行シートと後続シートの間に広い間隔を確保する必要がある。その結果、装置の生産性が低下してしまう。
そこで従来においては、シート搬送装置で通常シートを搬送する場合は、検知センサがシートの後端通過を検知したタイミングに基づいて反転制御を行い、タブシートを搬送する場合は、検知センサがシートの先端通過を検知したタイミングに基づいて反転制御を行う技術(以下、「第1の従来技術」と記す)が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。また従来では、シート搬送方向と直交する方向に複数の検知センサを設け、これらの検知センサがシートの先端通過又は後端通過を検知したタイミングに基づいて反転制御を行う技術(以下、「第2の従来技術」と記す)も提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
しかしながら、第1の従来技術では、タブシートを搬送する場合に、検知センサがシートの先端通過を検知したタイミングに基づいて反転制御を行うため、例えば反転ロールのスリップなどに起因して、検知センサがシートの先端通過を検知してから後端通過を検知するまでの時間にバラツキが生じると、このバラツキが、反転ロールでシートを停止させるときのシート停止位置のバラツキとなって現れてしまう。
また、第2の従来技術では、搬送中のシートに関して、複数の検知センサの出力信号に基づいてタブの有無とタブの位置を検出するために、シート搬送方向と直交する方向に多数の検知センサを並べて設ける必要がある。このため、検知センサの個数分だけ装置のコストがアップしてしまう。
本発明に係るシート搬送装置は、シートを反転させるシート反転手段と、このシート反転手段よりもシート搬送方向の上流側でシートの通過を検知するシート検知手段と、シート搬送方向と直交する方向においてシート検知手段と同じ位置でシート搬送方向のシートサイズを検知するシートサイズ検知手段と、搬送対象となるシートの属性情報に基づいて、シート搬送方向のシートサイズ閾値を設定する閾値設定手段と、シート検知手段がシートの後端通過を検知したタイミングに基づいてシート反転手段の反転動作タイミングを制御するとともに、シートサイズ検知手段で検知されたシートサイズと閾値設定手段で設定されたシートサイズ閾値との比較結果に基づいて反転動作タイミングの制御値を切り替える制御手段とを備えるものである。
本発明に係るシート搬送装置においては、シート検知手段がシートの後端通過を検知したタイミングに基づいてシート反転手段の反転動作タイミングを制御する際に、シートサイズ検知手段で検知されたシートサイズと閾値設定手段で設定されたシートサイズ閾値との比較結果に基づいて反転動作タイミングの制御値を切り替えることにより、例えばシート搬送路上でタブシートを反転させる場合に、シート検知手段がタブシートのタブ部分を検知するかタブ以外の部分を検知するかによって、反転動作タイミングの制御値を適切に切り替えることが可能となる。
本発明のシート搬送装置によれば、シートの後端通過を検知したタイミングに基づいて反転動作タイミングを制御するため、反転動作時のシート停止位置を精度良く制御することができるとともに、シート搬送方向と直交する方向に多数の検知センサを並べて設けなくても、タブシートの反転動作タイミングを適切に制御してシート停止位置のバラツキを低減することができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略図である。図においては、2つのシート収容トレイ1,2が上下の位置関係で配置されている。シート収容トレイ1,2は、それぞれ所定枚数のシートを積載状態に収容するものである。各々のシート収容トレイ1,2は、収容対象となるシートのサイズや種類によってトレイ全体のサイズが異なるものの、基本的には同様の構成となっている。
上側のシート収容トレイ1の近傍には、シート供給用のロールとして、呼び出しロール3と送り出しロール4が配置されている。呼び出しロール3は、シート収容トレイ1に収容されたシートの最上面に接触して回転することにより、シート収容トレイ1からシートを呼び出すものである。送り出しロール4は、呼び出しロール3によって呼び出されたシートを一枚ずつ捌きながら送り出すものである。これと同様に、下側のシート収容トレイ2の近傍にも、シート供給用のロールとして、呼び出しロール5と送り出しロール6が配置されている。
また、各々のシート収容トレイ1,2から供給されたシートの送り先となるシート搬送路上には複数の搬送ロール7〜17が所定の間隔で設けられている。ここでは、画像形成装置のシート搬送装置が備えるシート搬送路のなかで、搬送ロール7から搬送ロール8,9,10を経由して搬送ロール12に至るシート搬送路を第1のシート搬送路R1とし、搬送ロール11から搬送ロール13を経由して搬送ロール14に至るシート搬送路を第2のシート搬送路R2とし、搬送ロール14から搬送ロール15,16,17を経由して搬送ロール19に至るシート搬送路を第3のシート搬送路R3とし、搬送ロール14から搬送ロール13を経由して搬送ロール12に至るシート搬送路14を第4のシート搬送路R4とする。また、送り出しロール4から搬送ロール8に至るシート搬送路と、送り出しロール6から搬送ロール7に至るシート搬送路も、第1のシート搬送路R1に含めるものとする。
そうした場合、第2のシート搬送路R2は、搬送ロール11の近傍(下流側)に設定された分岐位置Pj1で第1のシート搬送路R1から分岐している。第3のシート搬送路R3は、搬送ロール14の近傍(上流側)に設定された分岐位置Pj2で第2のシート搬送路R2から分岐している。また、第3のシート搬送路R3の終端部は、搬送ロール9の近傍(上流側)に設定された合流位置Pj3で第1のシート搬送路R1に合流している。第4のシート搬送路R4は、搬送ロール13の近傍(上流側)に設定された分岐位置Pj4で第2のシート搬送路R2から分岐している。また、第4のシート搬送路R4の終端部は、搬送ロール12の近傍(上流側)に設定された合流位置Pj5で第1のシート搬送路R1に合流している。
分岐位置Pj1,Pj2,Pj4には、それぞれシートの進行方向を切り替える切替手段として、例えばゲート部材(不図示)が設けられている。このうち、分岐位置Pj1に設けられたゲート部材は、搬送ロール11によって搬送されたシートの進行方向を、第1のシート搬送路R1と第2のシート搬送路R2との間で選択的に切り替えるものである。また、分岐位置Pj2に設けられたゲート部材は、反転ロール14によって反転搬送(スイッチバック)されたシートの進行方向を第3のシート搬送路R3に切り替えるもので、分岐位置Pj4に設けられたゲート部材は、反転ロール14によって反転搬送されたシートの進行方向を第4のシート搬送路R4に切り替えるものである。
各々の搬送ロール7〜17は、シートをニップ(挟持)しつつ回転することにより、シート搬送方向の下流側へとシートを搬送するものである。これら複数の搬送ロール7〜17のうち、搬送ロール10は、後述する画像転写位置に向けてシートを搬送するとともに、当該シート搬送時にシートの先端が画像転写位置に到達するタイミングを調整することからレジストロールと呼ばれる。また、搬送ロール12は、画像形成済みのシートを図示しない排出トレイに排出することから排出ロールと呼ばれ、搬送ロール14は、シート搬送路の途中でシートを反転させることから反転ロールと呼ばれる。よって、以降の説明では、搬送ロール10をレジストロール、搬送ロール12を排出ロール、搬送ロール14を反転ロールと記す。
レジストロール10は、画像形成の対象となるシートを画像転写位置に向けて送り込むとともに、この送り込みに際してシートの位置合わせを行うものである。したがって、レジストロール10は、シートの搬送方向において画像転写位置の手前(上流側)に配置される。レジストロール10によるシートの位置合わせは、シートの先端をレジストロール10のニップ部分に突き当ててスキューを補正したり、スキュー補正後にシートの搬送開始タイミング(レジストロール10の回転開始タイミング)を調整したりすることにより行われる。
レジストロール10によるシートの送り先には、感光体ドラム18、バキューム搬送部19及び転写ロール20が配置されている。感光体ドラム18は、図の反時計回り方向に回転駆動されるものである。感光体ドラム18の周囲には、シートに転写すべき画像(トナー画像)を形成するための手段として、例えば、感光体ドラム18の表面を一様に帯電する帯電器(不図示)と、この帯電器で帯電された感光体ドラム18の表面をレーザビームで露光走査して静電潜像を書き込む画像書き込み装置(不図示)と、この画像書き込み装置によって静電潜像が書き込まれた感光体ドラム18の表面にトナーを供給して現像する現像器(不図示)と、この現像器で現像されたトナー画像をシートに転写する転写ロール20と、シートに転写されずに感光体ドラム18の表面に残留した不要トナーを除去するクリーナー(不図示)と、感光体ドラム18の表面を除電する除電器(不図示)が、それぞれ感光体ドラム18の回転方向に順に配置されている。
バキューム搬送部19は、無端状の搬送用ベルト21と、この搬送用ベルト21を支持する2つのロール22,23とを有するものである。バキューム搬送部19では、レジストロール10によって送り込まれたシートを搬送用ベルト21に載置し、この搬送用ベルト21上でシートの下面(トナー画像が転写される面と反対側の面)をバキューム方式で吸着しつつ、ベルト支持用ロール22(又は23)の回転駆動に伴う搬送用ベルト21の走行にしたがってシートを搬送する。
転写ロール20は、バキューム搬送部19の搬送用ベルト21を介して感光体ドラム18と近接かつ対向する位置に配置されている。したがって、バキューム搬送部19によって搬送されるシートは、その搬送中に感光体ドラム18と転写ロール20の対向部分を通過し、この対向部分で感光体ドラム18からシートにトナー画像が転写される。よって、感光体ドラム18と転写ロール20の対向部分が画像転写位置となる。
バキューム搬送部19によるシートの送り先には定着器24が配置されている。定着器24は、画像転写位置でシートに転写されたトナー画像をシート面に定着させるものである。定着器24は加熱加圧用のロールを有し、このロールでシートをニップしつつ搬送するときの加熱及び加圧作用によってシートにトナー画像を定着させる。
定着器24の下流側には、第1のシート搬送路R1に沿って搬送ロール11と排出ロール12が順に配置されている。搬送ロール13は、3つのロールを用いて構成されたもので、中間(真ん中)のロールを駆動ロールとし、これに圧接する両側のロールを従動ロールとして回転することにより、搬送ロール11によって送り込まれたシートを反転ロール14に向けて送り出す動作と、反転ロール14の逆回転によって送り込まれたシートを排出ロール12に向けて送り出す動作を行うものである。
反転ロール14は、第2のシート搬送路R2上でシートを反転(スイッチバック)させるために、双方向に回転(正回転/逆回転)可能に設けられている。反転ロール14がシートをニップして正回転するときは、反転ロール14のニップ部でシートに下向きの搬送力が付与される。また、反転ロール14がシートをニップして逆回転するときは、反転ロール14のニップ部でシートに上向きの搬送力が付与される。搬送ロール15,16,17は、第3のシート搬送路R3に沿って順に配置されている。
また、シート搬送路R1,R2,R3,R4上には、複数のシート検知センサ25〜36が設けられている。各々のシート検知センサ25〜36は、シート搬送方向で互いに異なる位置に配置されている。すなわち、シート検知センサ25は、第1のシート搬送路R1上で送り出しロール4の近傍(下流側)に配置され、シート検知センサ26は、第1のシート搬送路R1上で送り出しロール6の近傍(下流側)に配置されている。また、シート検知センサ27は、第1のシート搬送路R1上で搬送ロール7の近傍(下流側)に配置され、シート検知センサ28は第1のシート搬送路R1上で搬送ロール8の近傍(下流側)に配置されている。また、シート検知センサ29は第1のシート搬送路R1上で搬送ロール9の近傍(下流側)に配置され、シート検知センサ(以下、「レジセンサ」と記す)30は第1のシート搬送路R1上でレジストロール10の近傍(上流側)に配置されている。
一方、シート検知センサ31は、第1のシート搬送路R1上で定着器24の近傍(下流側)に配置され、シート検知センサ32は、第2のシート搬送路R2上で搬送ロール13の近傍(上流側)に配置され、シート検知センサ(以下、「排出センサ」と記す)33は、第1のシート搬送路R1上で排出ロール12の近傍(下流側)に配置されている。また、シート検知センサ34は、第3のシート搬送路R3上で搬送ロール15の近傍(下流側)に配置され、シート検知センサ35は、第3のシート搬送路R3上で搬送ロール16の近傍(下流側)に配置され、シート検知センサ36は、第3のシート搬送路R3上で搬送ロール17の近傍(下流側)に配置されている。
各々のシート検知センサ25〜36は、例えば発光素子と受光素子を同一のセンサ面に設けた反射型のフォトセンサからなるもので、センサ面と近接して対向する位置(以下、センサ検知位置)にシートが存在するときはオン状態となり、存在しないときはオフ状態となる。したがって、各々のシート検知センサ25〜36は、自身のセンサ検知位置をシートの先端が通過した際にはオフ状態からオン状態に切り替わり、その後、センサ検知位置をシートの後端が通過した際にはオン状態からオフ状態に切り替わる。したがって、各々のシート検知センサ25〜36のオンオフ状態に基づいて、シートの通過(先端通過、後端通過)を検知することができる。
続いて、上記構成からなる画像形成装置の動作(画像形成動作)について説明する。まず、ユーザは、操作パネル(不図示)を用いて所望の画像形成条件(例えば、シートサイズ、印刷部数、画像濃度、印刷モードなど)を入力した後、操作パネル内のスタートボタンを押す。これにより、1つの画像形成ジョブが開始される。このとき、ユーザの入力操作によって指定されたシートを収容するシート収容トレイ、又は自動選択機能によって選択されたシート収容トレイが、例えば上側のシート収容トレイ1であったとすると、このシート収容トレイ1に対応する呼び出しロール3及び送り出しロール4の回転により、シート収容トレイ1に収容されたシートが最上位から順に一枚ずつ送り出される。
こうしてシート収容トレイ1から送り出されたシートは、その後、搬送ロール8の回転と搬送ロール9の回転にしたがってレジストロール10に送り込まれる。レジストロール10の回転は、搬送ロール9によるシートの送り込みに先立って停止状態とされる。そのため、搬送ロール9によって送り込まれたシートの先端部は回転停止状態のレジストロール10のニップ部分に突き当てられる。また、この突き当て状態で搬送ロール9によりシートを所定量だけ送り込むことにより、レジストロール10の手前でシートがループ状に撓んだ状態、すなわちシートのスキューが補正された状態となり、この状態でシートが一時停止する。この場合、搬送ロール9によるシートの送り込み量(ループの度合い)は、レジセンサ30がシートの先端通過を検知したタイミングに基づいて制御される。
その後、画像書き込み装置(不図示)によって感光体ドラム18の表面に書き込まれた静電潜像がトナー画像に現像されて画像転写位置に送り込まれるタイミングに合わせて、例えばレジストロール駆動用のクラッチをオン動作させることにより、レジストロール10の回転を開始する。これにより、スキュー補正されたシートは、レジストロール10の回転にしたがって画像転写位置へと送り込まれる。そして、画像転写位置においては、レジストロール10によって送り込まれたシートがバキューム搬送部19の搬送用ベルト21上に載置され、この搬送用ベルト21の走行によって画像転写位置(感光体ドラム18と転写ロール20の対向部分)を通過するように移動する。このとき、シートの先端が画像転写位置に到達するタイミングに合わせて画像転写位置にトナー画像が到達し、そこで転写ロール20がトナーと逆極性の電荷を付与することにより、感光体ドラム18表面のトナー画像がシートの第1面に転写される。
その後、シートはバキューム搬送部19によって定着器24に送られ、そこで定着用のロール間に加えられる加圧作用と加熱作用によってシートの第1面にトナー画像が定着される。次いで、定着器24から送り出されたシートは搬送ロール11の回転にしたがって排出ロール12に送り込まれる。さらに、排出ロール12に送り込まれたシートは、排出ロール12の回転にしたがって排出トレイ(不図示)に排出される。そして、シートの後端通過を排出センサ33が検知したところで、一連の画像形成動作が終了となる。ただし、以上の動作は、片面印刷モード(シートの片面に画像を形成するときに適用される画像形成モード)の場合である。
両面印刷モード(シートの両面に画像を形成するときに適用される画像形成モード)の場合は、定着器24から送り出されたシートが、分岐位置Pj1で第1のシート搬送路R1から第2のシート搬送路R2へと案内され、そこで搬送ロール13の回転にしたがって反転ロール14に送り込まれる。その後、シートは反転ロール14にニップされるとともに、反転ロール14の正回転にしたがって第2のシート搬送路R2を搬送される。そして、シートの後端が分岐位置Pj2を通過すると、シートをニップしたままの状態で反転ロール14の正回転が停止する。次いで、反転ロール14が逆回転を開始すると、シートは分岐位置Pj2で第2のシート搬送路R2から第3のシート搬送路R3へと案内される。
その後、シートは第3のシート搬送路R3に沿って搬送ロール15から搬送ロール16を経由して搬送ロール17に送り込まれる。次いで、シートは、搬送ロール17の回転にしたがって合流位置Pj3に到達し、そこから再び搬送ロール9へと送り込まれる。以後、上記同様の手順でシートの第2面にトナー画像の転写及び定着が行われる。次いで、定着器24から送り出されたシートは、第1のシート搬送路R1に沿って搬送ロール11から排出ロール12へと送り込まれ、この排出ロール12の回転にしたがって排出トレイ(不図示)に排出される。
また、上述した片面印刷モード又は両面印刷モードにおいて、シートを反転して排出する場合は、定着器24から送り出されたシートが、分岐位置Pj1で第1のシート搬送路R1から第2のシート搬送路R2へと案内され、そこで搬送ロール13の回転にしたがって反転ロール14に送り込まれる。その後、シートは反転ロール14にニップされるとともに、反転ロール14の正回転にしたがって第2のシート搬送路R2を搬送される。そして、シートの後端が分岐位置Pj4を通過すると、シートをニップしたままの状態で反転ロール14の正回転が停止する。次いで、反転ロール14が逆回転を開始すると、シートは分岐位置Pj4で第2のシート搬送路R2から第4のシート搬送路R4へと案内される。その後、シートは搬送ロール13の回転にしたがって第4のシート搬送路R4を搬送されて合流位置Pj5に到達し、そこから排出ロール12を経由して排出トレイ(不図示)に排出される。
図2は本発明の実施形態に係る画像形成装置のシート搬送系の制御構成を示すブロック図である。図において、搬送制御部37は、シートの供給動作を含めたシート搬送装置の動作を統括的に制御するものである。搬送制御部37には、上述した複数のシート検知センサ25〜36の他に、操作パネル38、トレイ選択部39、トレイ設定部40、シートサイズ検知部41、閾値設定部42、反転用モータ43及びタイマー44が接続されている。
操作パネル38は、画像形成装置を使用するユーザが各種の情報を入力したり、ユーザに対して各種の情報を表示したりするためのユーザインターフェースとなるものである。操作パネル38は、例えば、各種のボタン、スイッチ、キー等を有する入力部と、タッチパネル付きの液晶ディスプレイからなる表示部とによって構成されるものである。
トレイ選択部39は、画像形成装置本体に組み込まれた複数のシート収容トレイ1,2の中から、ユーザが操作パネル38で指定したトレイや画像形成条件などに応じて、搬送対象(画像形成対象)となるシートを収容しているトレイを選択するものである。
トレイ設定部40は、各々のシート収容トレイ1,2ごとに、当該シート収容トレイに収容されるシートの属性情報を設定するものである。シートの属性情報は、操作パネル38を用いて入力可能となっている。図3にシートの属性情報を入力するための操作画面の一例を示す。この操作画面では、トレイ設定部40にシートの属性情報を設定するにあたって、シートのサイズとシートの種類を、シートの属性情報として指定(選択)できるようになっている。
シートのサイズは、操作画面上でサイズ選択ボタン45を押したときに、選択候補となるシートのサイズが一覧で表示され、その中から実際にトレイに収容されるシートのサイズを選択できるようになっている。これにより、例えば、定型のA4サイズを選択した場合は、シートの長辺サイズが297mm、短辺サイズが210mmで指定される。ただし、シートのサイズについては、トレイに設けられたサイズ自動検知手段で自動的に検知するか、ユーザが直接数値を入力することで指定するようにしてもよい。
シートの種類は、操作画面上で種類選択ボタン46を押したときに、選択候補となるシートの種類が一覧で表示され、その中から実際にトレイに収容されるシートの種類を選択できるようになっている。シートの種類は、図示しない普通紙、厚紙、薄紙、コート紙、OHPシートなどの他に、タブシートを指定(選択)できるようになっている。
シートサイズ検知部41は、シート搬送路上でシート搬送方向のシートサイズを検知するものである。シートサイズの検知方式としては種々の方式を採用することが可能である。例えば、シート搬送路上にシートの移動にしたがって回転するロールを設けるとともに、このロールの回転量を、当該ロールと一体に回転するスリット付きの円板と、当該円板のスリット通過を感知してオンオフするフォトセンサを用いて、センサパルス信号数に変換することにより、シート搬送方向のシートサイズを検知する方式を採用することが可能である。また、代表的な例としては、シート搬送路上でシートの通過(先端通過、後端通過)を検知するシート検知センサを用いて、シート搬送方向のシートサイズを検知する方式を採用することも可能である。本実施形態では、後者の方式を採用するものとする。
ここで、例えば反転ロール14によるシートの反転動作を、反転ロール14よりもシート搬送方向の上流側でかつ反転ロール14に最も近いシート検知センサ32の検知信号(オン/オフ状態)に基づいて搬送制御部37が制御するものとすると、シートサイズ検知部41は、シート検知センサ32よりもシート搬送方向の上流側でかつシート搬送方向と直交する方向でシート検知センサ32と同じ位置に配置されたシート検知センサ31を用いて、シート搬送方向のシートサイズを検知するものである。
そうした場合、シートサイズ検知部41は、シート検知センサ31がシートの通過を検知するタイミングに基づいて、シート搬送方向のシートサイズを検知する。さらに詳述すると、シート検知センサ31は、第1のシート搬送路R1上でシートの先端通過を検知したときにオフ状態からオン状態に切り替わり、シートの後端通過を検知したときにオン状態からオフ状態に切り替わる。このため、シート搬送方向のシートサイズが長いほど、シート検知センサ31がオン状態に保持される時間(オン保持時間)が長くなる。そこで、シートサイズ検知部41は、シート検知センサ31がシートの先端通過を検知(センサオン)してから当該シートの後端通過を検知(センサオフ)するまでの時間を、シート搬送方向のシートサイズとして検知する。
なお、シート搬送方向のシートサイズは、シート検知センサ32よりもシート搬送方向の上流側でかつシート搬送方向と直交する方向でシート検知センサ32と同じ位置に配置されたセンサであれば、いずれのセンサを用いてもよい。このため、例えば、上述したシート検知センサ31に代えて、それよりも上流側に配置されたレジセンサ30や、さらに上流側に配置されたシート検知センサ29を用いて、シート搬送方向のシートサイズを検知することも可能である。ちなみに、レジセンサ30を用いる場合は、回転停止されたレジストロール10の回転を開始してから、レジセンサ30がシートの後端通過を検知するまでの時間を、シート搬送方向のシートサイズとして検知すればよい。
閾値設定部42は、搬送対象となるシートの属性情報に基づいて、シート搬送方向のシートサイズ閾値を設定するものである。シートサイズ閾値は、例えば次のような条件で設定されるものである。すなわち、タブシートを搬送する場合は、タブ部分をシート搬送方向の上流側に向けた状態(シートの後端側にタブ部分を配置した状態)でタブシートを搬送するが、その際にシートサイズ検知用のセンサとなるシート検知センサ31が、シート搬送方向と直交する方向でタブシートのタブ部分(突出部分)を検知するか、タブ以外の部分(非突出部分)を検知するかにより、シートサイズ検知部41で検知されるシートサイズが異なるものとなる。
具体的には、シート搬送方向と直交する方向において、図4(A)に示すように、シート検知センサ31がタブシートのタブ部分を検知した場合(換言すると、シート検知センサ31の検知ポイントをタブシートのタブ部分が通過した場合)は、シート搬送方向のシートサイズがタブ部分を含めたサイズL+αで検知され、図4(B)に示すように、シート検知センサ31がタブシートのタブ以外の部分を検知した場合(換言すると、シート検知センサ31の検知ポイントをタブシートのタブ以外の部分が通過した場合)は、シート搬送方向のシートサイズがタブ部分を除いたサイズLで検知される。このため、シート検知センサ31がタブ部分を検知した場合の方が、タブ以外の部分を検知した場合よりもシート搬送方向のシートサイズがα寸法分だけ大きな値で検知される。
そこで、搬送対象となるシートの属性情報にタブシートの指定が含まれている場合は、閾値設定部42は、シートサイズ検知部41がシート搬送方向のシートサイズを検知するときに、シート検知センサ31がタブシートのタブ部分を検知したときに得られるシート搬送方向のシートサイズ情報(想定サイズ)Lよりも小さく、かつシート検知センサ31がタブシートのタブ以外の部分を検知したときに得られるシート搬送方向のシートサイズ情報(想定サイズ)L+αよりも大きい条件で、シートサイズ閾値を設定する。好ましくは、シートサイズ閾値=L+α/2の条件で設定するのがよい。
反転用モータ43は、反転ロール14を回転させる駆動源となるものである。反転用モータ43としては、例えばパルスモータを用いることができる。搬送制御部37は、反転ロール14でシートを反転させる際に、シート検知センサ32がシートの後端通過を検知したタイミングに基づいて反転ロール14の反転動作タイミングを制御する。反転ロール14の反転動作タイミングとは、シートを反転させるために反転ロール14の正回転を停止させるタイミングをいう。タイマー44は、時間を計測するためのものである。
なお、シートサイズ検知部41で検知されるシートサイズと閾値設定部42で設定されるシートサイズ閾値については、後述するシート搬送制御処理において、両者の大小関係を相対的に比較できればよいため、互いに同じ単位であれば、どのような単位(長さ、時間など)に変換(換算)して処理してもかまわない。
また、シート搬送路上ではシートをセンター基準方式で搬送するようになっている。センター基準方式とは、シートサイズの大小にかかわらず、シート搬送方向と直交する方向でシート幅のセンター位置を予め設定された基準位置に合わせて搬送する方式である。そうした場合、シートサイズの検知に用いられるシート検知センサ31と、反転動作タイミングの制御に用いられるシート検知センサ32は、シート搬送方向と直交する方向で、最小幅のシートが通過するエリア内に配置されるものである。好ましくは、シート搬送方向と直交する方向において、各種サイズのシート幅のセンター位置が位置合わせされる基準位置から一方向に5〜15mm程度ずれた位置にシート検知センサ31,32を配置するのがよい。
図5及び図6は反転排出モードで適用されるシート搬送制御処理の手順を示すフローチャートである。まず、搬送制御部37は、操作パネル38で処理開始のスタートボタンが押されると、トレイ選択部39で選択されたシート収容トレイに関して、トレイ設定部40に設定されているシートの属性情報を読み出す(ステップS1)。例えば、トレイ選択部39で選択されたトレイがシート収容トレイ1であれば、このシート収容トレイ1に関して設定されているシートの属性情報(本例ではシートのサイズ、シートの種類)をトレイ設定部40から読み出す。
次に、閾値設定部42は、上記ステップS1でトレイ設定部40から読み出されたシートの属性情報に基づいて、シート搬送方向のシートサイズ閾値Tthを設定する(ステップS2)。例えば、シートの属性情報として、シートのサイズがA4サイズで、シートの種類がタブシートで指定されていた場合は、シート搬送方向のシートサイズが、タブ部分を含めて210mm+α(αはタブシートのタブ部分の突出量に相当)となる。そうした場合、閾値設定部42は、210mm+αよりも小さく、かつ210mmよりも大きい条件で、シート搬送方向のシートサイズ閾値Tthを設定する。具体的には、Tth=210mm+α/2の条件でシートサイズ閾値を設定するのがよい。ただし、シートサイズ検知部41においては、シート搬送方向のシートサイズを、長さの単位ではなく、時間に換算した値で検知するため、これに合わせて閾値設定部42もシートサイズ閾値を時間に換算した値で設定する。
次いで、シートサイズ検知部41は、シート検知センサ31がオフ状態からオン状態に切り替わったかどうかによって、シート検知センサ31がシートの先端通過を検知したかどうかを判断する(ステップS3)。そして、シート検知センサ31がシートの先端通過を検知したと判断すると、タイマー44による時間計測を開始する(ステップS4)。その後、シートサイズ検知部41は、シート検知センサ31がオン状態からオフ状態に切り替わったかどうかによって、シート検知センサ31がシートの後端通過を検知したかどうかを判断する(ステップS5)。そして、シート検知センサ31がシートの後端通過を検知したと判断すると、その時点でタイマー44の計測値Taを読み出す(ステップS6)。このとき読み出されるタイマー計測値Taが、シート搬送方向のシートサイズとして検知される。
続いて、搬送制御部37は、先ほどシートサイズ検知部41が検知したシート搬送方向のシートサイズ(タイマー計測値)Taと上記ステップS2で閾値設定部42が設定したシート搬送方向のシートサイズ閾値Tthとを比較する(ステップS7)。搬送制御部37では、この比較結果に基づいて、シート検知センサ32がタブシートのタブ部分でシートの後端通過を検知するか、タブ以外の部分でシートの後端通過を検知するかを判別することができる。
すなわち、シート検知センサ31がタブシートのタブ部分でシートの後端通過を検知した場合は、シートサイズ検知部41がタブ部分を含んでシート搬送方向のシートサイズを検知することになり、シート検知センサ31がタブ以外の部分でシートの後端通過を検知した場合は、シートサイズ検知部41がタブ部分を除いてシート搬送方向のシートサイズを検知することになる。このため、前者の場合は、シートサイズTaとシートサイズ閾値Tthの大小関係がTa>Tthとなり、後者の場合は、シートサイズTaとシートサイズ閾値Tthの大小関係がTa≦Tthとなる。
また、シート検知センサ31とシート検知センサ32は、シート搬送方向と直交する方向で同じ位置(センサ検知位置が同じ)に配置されているため、シート検知センサ31がタブシートのタブ部分でシートの後端通過を検知した場合は、その下流側でシート検知センサ32もタブシートのタブ部分でシートの後端通過を検知することになり、シート検知センサ31がタブ以外の部分でシートの後端通過を検知した場合は、その下流側でシート検知センサ32もタブ以外の部分でシートの後端通過を検知することになる。
したがって、搬送制御部37は、上記ステップS7での比較結果において、シートサイズTaがシートサイズ閾値Tthよりも大きい場合は、シート検知センサ32がタブシートのタブ部分でシートの後端通過を検知すると判断し、シートサイズTaがシートサイズ閾値Tth以下の場合は、シート検知センサ32がタブシートのタブ以外の部分でシートの後端通過を検知すると判断することになる。そして、Ta>Tthの場合(シート検知センサ32がタブシートのタブ部分でシートの後端通過を検知すると判断した場合)は、反転動作タイミングの制御値Ftを第1の制御値Ft1に設定し(ステップS8)、Ta≦Tthの場合(シート検知センサ32がタブシートのタブ以外の部分でシートの後端通過を検知すると判断した場合)は、反転動作タイミングの制御値Ftを上記第1の制御部Ft1よりも大きい第2の制御値Ft2に設定する(ステップS9)。ここで、搬送対象となるシートが通常シートのときに適用される反転動作タイミングの制御値を基準制御値Ftnとすると、第1の制御値Ft1については基準制御値Ftnと同じ値で設定し、第2の制御値Ft2についてはタブ部分の突出量相当分だけ基準制御値Ftnよりも大きな値(Ftn+α)で設定することが望ましい。
その後、搬送制御部37は、シート検知センサ32がオン状態からオフ状態に切り替わったかどうかによって、シート検知センサ32がシートの後端通過を検知したかどうかを判断する(ステップS10)。そして、シート検知センサ32がシートの後端通過を検知したと判断すると、タイマー44による時間計測を開始する(ステップS11)。
次に、搬送制御部37は、上記ステップS11で時間計測を開始したタイマー44の計測値Tbが、上記ステップS8又はステップS9で設定した反転動作タイミングの制御値Ftに到達したかどうかを判定する(ステップS12)。この場合、上記ステップS8で反転動作タイミングの制御値Ftを第1の制御値Ft1に設定した場合は、タイマー計測値Tbが第1の制御値Ft1に到達したかどうかを判定し、上記ステップS9で反転動作タイミングの制御値Ftを第2の制御値Ft2に設定した場合は、タイマー計測値Tbが第2の制御値Ft2に到達したかどうかを判定することになる。
続いて、搬送制御部37は、上記ステップS12でタイマー計測値Tbが反転動作タイミングの制御値Ftに到達したと判定すると、その時点で反転用モータ43の駆動を停止することにより、反転ロール14の正回転を停止させる(ステップS13)。これにより、反転ロール14にニップされたシートの搬送も停止することになる。
次に、搬送制御部37は、反転用モータ43を駆動して反転ロール14を逆回転させることにより、反転ロール14でニップしたシートを分岐位置Pj4で第2のシート搬送路R2から第4のシート搬送路R4に送り込むとともに、そのシートを合流位置Pj5で第1のシート搬送路R1に合流させ、そのまま排出ロール12の回転にしたがって排出トレイ(不図示)に排出させる(ステップS14、S15)。
このように本発明の実施形態に係るシート搬送装置では、反転ロール14を用いた反転排出モードにおいて、シートサイズ検知部41で検知したシートサイズTaと閾値設定部42で設定したシートサイズ閾値Tthとを比較し、この比較結果に基づいて、Ta>Tthの場合は第1の制御値Ft1を適用し、Ta≦Tthの場合は第2の制御値Ft2(>Ft1)を適用するように、反転ロール14の反転動作タイミングの制御値Ftを切り替える構成となっている。このため、シートの矩形部分が同じサイズのタブシートであっても、シート検知センサ32がタブ部分を検知した場合とタブ以外の部分を検知した場合で、反転ロール14の反転動作タイミングを変化させることができる。
すなわち、Ta>Tthの場合は第1の制御値Ft1を適用して反転動作タイミングを制御し、Ta≦Tthの場合は、第2の制御値Ft2を適用して反転動作タイミングを制御することにより、シート検知センサ32がシートの後端通過を検知してから反転ロール14の正回転が停止するまでの時間(シート搬送距離)は、Ta>Tthの場合が、Ta≦Tthの場合よりも短くなる。これにより、タブシートで常に同じ制御値を適用して反転動作タイミングを制御する場合に比較して、反転ロール14でシートを停止させるときのシート停止位置のバラツキを小さくすることができる。
また、第1の制御値Ft1と第2の制御値Ft2の差分(Ft2−Ft1)を、タブ部分の突出量相当αに設定すれば、図7(B),(C)に示すように、タブ位置の異なるタブシートにそれぞれ制御値(Ft1、Ft2)を適用することにより、反転ロール14でシートを停止させたときのシート停止位置を揃えることができる。このため、タブ位置の異なるタブシートを順に搬送して反転させる場合に、シート停止位置のバラツキを最小限に抑えることが可能となる。
さらに、通常シート(非タブシート)に適用される標準制御値Ftnと同じ値で第1の制御値Ft1を設定すれば、図7(A)〜(C)に示すように、通常シートの後端位置と同じ位置にタブ部分を揃えるかたちでタブシートが停止するようになる。このため、通常シートの停止位置により近い位置でタブシートの停止位置を揃えることができる。これにより、通常シートを反転させる場合とタブシートを反転させる場合で、シート停止位置のバラツキを最小限に抑えることができる。したがって、第2のシート搬送路R2で分岐位置Pj4から反転ロール14までの距離を極力短縮することができる。
なお、上記実施形態においては、シート搬送方向のシートサイズをシート検知センサ31を用いてシートサイズ検知部41で検知するとともに、シート検知センサ31よりも下流側に配置されたシート検知センサ32でシートの後端通過を検知したタイミングに基づいて反転ロール14の回転停止タイミング(反転動作タイミング)を制御する構成、すなわちシートサイズ検知用の検知センサと反転動作タイミング制御用の検知センサを別々のセンサで構成するものとしたが、本発明はこれに限らず、シート搬送方向のサイズをシート検知センサ32を用いてシートサイズ検知部41で検知するとともに、当該シート検知センサ32でシートの後端通過を検知したタイミングに基づいて反転ロール14の回転停止タイミングを制御する構成、すなわちシートサイズ検知用の検知センサと反転動作タイミング制御用の検知センサを共通のセンサで構成することも可能である。
14…反転ロール(反転手段)、25〜36…シート検知センサ、37…搬送制御部、38…操作パネル、39…トレイ選択部、40…トレイ設定部、41…シートサイズ検知部、42…閾値設定部、43…反転用モータ、44…タイマー
Claims (8)
- シートを反転させるシート反転手段と、
前記シート反転手段よりもシート搬送方向の上流側でシートの通過を検知するシート検知手段と、
シート搬送方向と直交する方向において前記シート検知手段と同じ位置でシート搬送方向のシートサイズを検知するシートサイズ検知手段と、
搬送対象となるシートの属性情報に基づいて、シート搬送方向のシートサイズ閾値を設定する閾値設定手段と、
前記シート検知手段が前記シートの後端通過を検知したタイミングに基づいて前記シート反転手段の反転動作タイミングを制御するとともに、前記シートサイズ検知手段で検知された前記シートサイズと前記閾値設定手段で設定された前記シートサイズ閾値との比較結果に基づいて前記反転動作タイミングの制御値を切り替える制御手段と
を備えることを特徴とするシート搬送装置。 - 前記制御手段は、前記シートサイズ検知手段で検知された前記シートサイズが前記閾値設定手段で設定された前記シートサイズ閾値よりも大きい場合は、前記反転動作タイミングの制御値を第1の制御値に設定し、前記シートサイズ検知手段で検知された前記シートサイズが前記閾値設定手段で設定された前記シートサイズ閾値以下の場合は、前記反転動作タイミングの制御値を前記第1の制御値よりも大きい第2の制御値に設定する
ことを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。 - 前記シート検知手段と前記シートサイズ検知手段を、別々の検知センサを用いて構成してなる
ことを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。 - 前記シート検知手段と前記シートサイズ検知手段を、共通の検知センサを用いて構成してなる
ことを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。 - 前記制御手段は、前記シートの属性情報にタブシートの指定が含まれる場合に、前記シートサイズ検知手段で検知された前記シートサイズと前記閾値設定手段で設定された前記シートサイズ閾値との比較結果に基づいて、前記シート検知手段が前記タブシートのタブ部分を検知したか否かを判別する
ことを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。 - 前記閾値設定手段は、前記シートサイズ検知手段が前記タブシートのタブ部分を検知したときに得られるシート搬送方向のシートサイズ情報よりも小さく、かつ前記シートサイズ検知手段が前記タブシートのタブ以外の部分を検知したときに得られるシート搬送方向のシートサイズ情報よりも大きい条件で、前記シートサイズ閾値を設定する
ことを特徴とする請求項5記載のシート搬送装置。 - 前記制御手段は、前記シートサイズ検知手段で検知された前記シートサイズが前記閾値設定手段で設定された前記シートサイズ閾値よりも大きい場合に、前記シート検知手段が前記タブシートのタブ部分を検知したと判断する
ことを特徴とする請求項6記載のシート搬送装置。 - シートを反転させるシート反転手段と、
前記シート反転手段よりもシート搬送方向の上流側でシートの通過を検知するシート検知手段と、
シート搬送方向と直交する方向において前記シート検知手段と同じ位置でシート搬送方向のシートサイズを検知するシートサイズ検知手段と、
搬送対象となるシートの属性情報に基づいて、シート搬送方向のシートサイズ閾値を設定する閾値設定手段と、
前記シート検知手段が前記シートの後端通過を検知したタイミングに基づいて前記シート反転手段の反転動作タイミングを制御するとともに、前記シートサイズ検知手段で検知された前記シートサイズと前記閾値設定手段で設定された前記シートサイズ閾値との比較結果に基づいて前記反転動作タイミングの制御値を切り替える制御手段と
を備えるシート搬送装置を具備することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006004383A JP2007186283A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006004383A JP2007186283A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007186283A true JP2007186283A (ja) | 2007-07-26 |
Family
ID=38341721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006004383A Pending JP2007186283A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007186283A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090092431A1 (en) * | 2007-10-03 | 2009-04-09 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming system and image forming apparatus |
JP2012046285A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Fujitsu Ltd | プリンタ装置 |
JP7358761B2 (ja) | 2019-03-28 | 2023-10-11 | ブラザー工業株式会社 | 搬送装置 |
-
2006
- 2006-01-12 JP JP2006004383A patent/JP2007186283A/ja active Pending
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