JP2017095210A - 用紙搬送装置、画像形成システムおよび制御方法 - Google Patents
用紙搬送装置、画像形成システムおよび制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】生産性の低下を抑制しつつ、騒音を十分に低減することが可能な用紙搬送装置、画像形成システムおよび制御方法を提供する。【解決手段】用紙搬送装置は、画像形成装置から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部の用紙搬送方向の上流側に設けられる用紙搬送装置であって、用紙搬送方向における後処理部の上流側で画像形成装置から排出された複数の用紙を重ねて後処理部に搬送する重ね搬送部と、用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、後処理部において後処理を行う際に発生する後処理音と重ね搬送部において用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、重ね搬送部における重ね枚数を決定する重ね枚数決定部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、用紙搬送装置、画像形成システムおよび制御方法に関する。
従来、複写機やプリンター等の画像形成装置の後段側に、後処理装置が連結された画像形成システムが知られている。後処理装置は、画像形成装置から排紙される複数枚の用紙の縦横の端部を揃えて当該用紙の整合を行う処理、整合された用紙束を綴じる処理、穴を開ける処理、用紙に折り目をつける処理等の後処理を行う。
画像形成システムの生産性の向上に伴い、後処理装置では短時間で大量の用紙を処理するため、用紙が搬送される際に発生する用紙搬送音や後処理を行う際に発生する後処理音等の騒音が増大する。用紙搬送音や後処理音は、用紙の剛性、坪量、サイズ等によって異なってくる。
例えば、特許文献1では、用紙の剛性が高いほど用紙搬送速度を遅くする制御を行う排紙装置の構成が開示されている。特許文献1に記載の技術では、搬送する用紙の剛性が高いほど排紙時の騒音が大きくなることを考慮し、用紙の剛性が高いほど用紙搬送速度を遅くすることによって、排紙時における騒音を低減させている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、用紙搬送速度を遅くすることにより騒音が小さくなるものの、用紙搬送速度を遅くした分だけ後処理の開始が遅延してしまう。そのため、画像形成装置本体の本来の画像生産性に対して、後処理装置を接続した画像形成装置全体としての画像生産性は低くなってしまう。
そこで、後処理装置において、複数枚の用紙を一度重ねた後で後処理を行う後処理部へ搬送する、いわゆる重ね搬送を行う場合がある。このように重ね搬送を行って後処理を行うことにより、後処理装置の処理速度にあわせて画像形成装置本体における用紙搬送間隔(換言すれば画像形成間隔)を広げる必要がなくなり、後処理装置を接続した画像形成装置全体としての画像生産性が低くなることを防止することができる。
しかしながら、重ね搬送を行う際の用紙の重ね枚数は予め決められているため、用紙搬送音や後処理音に影響を与える用紙の剛性、坪量、サイズ等によっては、騒音を十分に低減することができない場合があるという問題があった。
本発明の目的は、生産性の低下を抑制しつつ、騒音を十分に低減することが可能な用紙搬送装置、画像形成システムおよび制御方法を提供することである。
本発明に係る用紙搬送装置は、
画像形成装置から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部の用紙搬送方向の上流側に設けられる用紙搬送装置であって、
前記用紙搬送方向における前記後処理部の上流側で前記画像形成装置から排出された複数の用紙を重ねて前記後処理部に搬送する重ね搬送部と、
前記用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、前記後処理部において後処理を行う際に発生する後処理音と前記重ね搬送部において用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、前記重ね搬送部における重ね枚数を決定する重ね枚数決定部と、
を備える。
画像形成装置から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部の用紙搬送方向の上流側に設けられる用紙搬送装置であって、
前記用紙搬送方向における前記後処理部の上流側で前記画像形成装置から排出された複数の用紙を重ねて前記後処理部に搬送する重ね搬送部と、
前記用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、前記後処理部において後処理を行う際に発生する後処理音と前記重ね搬送部において用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、前記重ね搬送部における重ね枚数を決定する重ね枚数決定部と、
を備える。
本発明に係る画像形成システムは、
画像形成装置、および前記画像形成装置から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
前記用紙の用紙搬送方向における前記後処理部の上流側で前記画像形成装置から排出された複数の用紙を重ねて前記後処理部に搬送する重ね搬送部と、
前記用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、前記後処理部において後処理を行う際に発生する後処理音と前記重ね搬送部において用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、前記重ね搬送部における重ね枚数を決定する重ね枚数決定部と、
を備える。
画像形成装置、および前記画像形成装置から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
前記用紙の用紙搬送方向における前記後処理部の上流側で前記画像形成装置から排出された複数の用紙を重ねて前記後処理部に搬送する重ね搬送部と、
前記用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、前記後処理部において後処理を行う際に発生する後処理音と前記重ね搬送部において用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、前記重ね搬送部における重ね枚数を決定する重ね枚数決定部と、
を備える。
本発明に係る制御方法は、
画像形成装置から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部の用紙搬送方向の上流側に設けられる用紙搬送装置における制御方法であって、
前記用紙搬送方向における前記後処理部の上流側で前記画像形成装置から排出された複数の用紙を重ねて前記後処理部に搬送し、
前記用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、前記後処理部において後処理を行う際に発生する後処理音と用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、重ね枚数を決定する。
画像形成装置から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部の用紙搬送方向の上流側に設けられる用紙搬送装置における制御方法であって、
前記用紙搬送方向における前記後処理部の上流側で前記画像形成装置から排出された複数の用紙を重ねて前記後処理部に搬送し、
前記用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、前記後処理部において後処理を行う際に発生する後処理音と用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、重ね枚数を決定する。
本発明によれば、用紙の特性に応じて重ねて搬送を行う際の重ね枚数を決定することにより、生産性の低下を抑制しつつ、騒音を十分に低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における画像形成システム1の全体構成を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置10の側方(図1では左側)に外付け型の後処理装置20が接続された構成を有する。
図1は、本発明の実施の形態における画像形成システム1の全体構成を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置10の側方(図1では左側)に外付け型の後処理装置20が接続された構成を有する。
画像形成装置10は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置10には、CMYKの4色に対応する感光体ドラムを中間転写ベルトの走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルトに一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。すなわち、画像形成装置10は、感光ドラム上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルトに一次転写し、中間転写ベルト上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、画像を形成する。
画像形成装置10は、画像読取部11、操作表示部12、画像処理部13、画像形成部14、定着部15、給紙部16、用紙搬送部17、及び制御部18を備える。
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置10の各ブロックの動作を集中制御する。また、制御部18は、後処理装置20の制御部24と協働して、後処理装置20の動作を制御する。
画像読取部11は、自動原稿給紙装置(ADF:Auto Document Feeder)及び原稿画像走査装置(スキャナー)等を備える。画像読取部11において、自動原稿給紙装置からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿が原稿画像走査装置によって読み取られ、入力画像データが生成される。
操作表示部12は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部及び操作部として機能する。
画像処理部13は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じた階調補正、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等のデジタル画像処理を行う。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部14が制御される。
画像形成部14は、画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成する。画像形成部14は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、及び中間転写装置を備える。
画像形成部14においては、感光体ドラムの表面が帯電装置によって一様に帯電される。この帯電した感光ドラムに対して、露光装置によって画像データに基づくレーザー光が照射されることにより、感光ドラムの表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光ドラムに対して、現像装置によってトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、中間転写ベルト等を有する中間転写装置によって用紙に転写される。
定着部15は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部、及び加熱源等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。定着部15は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙を、定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙にトナー像を定着させる。
給紙部16は、複数(図1では三段)の給紙トレイを有する。給紙トレイには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。
用紙搬送部17は、給紙部16から給紙された用紙を画像形成部14に搬送する。画像形成部14の二次転写ニップを用紙が通過する際、中間転写ベルト上のトナー像が用紙の一方の面(表面)に一括して二次転写され、定着部15において定着処理が施される。画像が形成された用紙は、排紙ローラーにより後処理装置20に排紙される。用紙の両面に画像を形成する場合は、表面に画像が形成された用紙が裏面用搬送路に搬送され、反転した状態で画像形成部14に搬送される。
後処理装置20は、画像形成装置10から排紙された用紙を順次搬入し、例えば複数枚の用紙の端部を揃える処理(いわゆる整合処理)を後処理として行う。また、後処理装置20は、整合処理を行った後の用紙の束にステープラーにより綴じ処理を施す場合もある。後処理装置20で実行される後処理には、この他に、例えば、指定位置に穴をあけるパンチ処理や、用紙を折り畳む折り処理等がある。後処理装置20が実行する後処理は、ユーザーの指示によって選択される。本実施の形態では、後処理装置20が整合処理を行う場合について説明する。
後処理装置20は、用紙搬送部21(重ね搬送部)、後処理部22、排紙トレイ23、および制御部24(重ね枚数決定部)を備える。制御部24は、図2に示すように、画像形成装置10の制御部18と協働して、後処理装置20の動作を集中制御する。具体的には、制御部24は、画像形成装置10の制御部18から送信された制御信号や印刷ジョブの情報等に基づいて、搬送ローラー対213〜217、および後処理部22の動作を制御する。
用紙搬送部21は、後処理部22に接続する搬送経路211と、搬送経路211の分岐位置から分岐されて設けられる重ね部212とを有する。搬送経路211上には、複数の搬送ローラー対213〜216が設けられる。重ね部212には、搬送ローラー対217が設けられる。
搬送経路211は、画像形成装置10から排紙された用紙を後処理部22へ搬送するための経路である。制御部24は、画像形成装置10から排紙された用紙を用紙搬送方向(図1の矢印X方向)へ搬送するように搬送ローラー対213〜216の回転制御を行う。
また、用紙搬送部21は、スイッチバック機構を有し、後処理部22に向けて搬送経路211上を搬送されてくる用紙の搬送方向を逆方向にすることにより、重ね部212へ搬送する。具体的には、制御部24は、用紙搬送方向へ搬送されてきた用紙を用紙搬送方向と逆方向(図1の矢印Y方向)へ搬送し、重ね部212へ搬送するように搬送ローラー対215,216の回転制御を行う。
重ね部212は、スイッチバック機構により搬送されてきた用紙を複数枚重ねて収容する。
制御部24は、重ね部212に収容された複数枚の用紙を図1の矢印Z方向に後処理部22へ搬送するように搬送ローラー対215〜217の回転制御を行う。
また、制御部24は、印刷ジョブ等に応じて、画像形成装置10から排紙された用紙を重ね部212へ搬送せずに、直接、後処理部22へ搬送するように、搬送ローラー対213〜216の回転制御を行う。
後処理部22は、用紙搬送部21から搬送される1枚または複数枚の用紙の後処理として整合処理を行う。後処理部22は、整合処理を行った用紙を排紙トレイ23へ排紙する。
制御部24は、画像形成装置10の制御部18から送信された印刷ジョブを参照し、画像形成装置10から排紙される用紙の種類を特定するパラメーター、例えば、紙種、坪量、サイズを判別し、後処理部22において後処理を行う際に発生する後処理音と重ね部において用紙を重ねた際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように重ね部212に収容する重ね枚数を決定する重ね枚数決定部として機能する。制御部24は、決定した重ね枚数の用紙が重ね部212に収容されるように用紙搬送部21の搬送ローラー対213〜217の回転制御を行う。そして、制御部24は、決定した重ね枚数の用紙が重ね部212に収容された後、重ね部212から後処理部22へ搬送するように搬送ローラー対215〜217の回転制御を行う。なお、制御部24における重ね枚数の決定方法については後述する。
また、制御部24は、画像形成装置10の制御部18から送信された印刷ジョブを参照し、画像形成装置10から排紙される用紙に施す後処理の種類を決定し、後処理部22における後処理の制御を行う。
次に、図3を参照し、後処理装置20の用紙搬送部21における用紙搬送動作について説明する。なお、図3において、図1と同様の構成については同一の符番を付し、その説明を省略する。また、図3A〜図3Cは、重ね部212に既に2枚の用紙からなる用紙束S0が収容されている状態で、3枚目の用紙S1が画像形成装置10から排紙されてきた場合の用紙搬送動作を示している。そして、制御部24は、重ね部212に3枚の用紙が収容された際に、重ね部212から3枚の用紙からなる用紙束S2を搬送するように、用紙搬送部21の用紙搬送動作を制御する。
制御部24は、画像形成装置10から排紙された用紙S1を後処理部22の用紙搬送方向における手前の位置まで搬送するように、搬送ローラー対213〜216の回転動作を制御する。図3Aは、用紙S1が用紙搬送方向(矢印X方向)における後処理部22の手前位置まで搬送された状態を示している。
次に、制御部24は、図3Aに示した状態から、搬送ローラー対215、216を用紙搬送方向へ搬送する際の方向と逆方向に回転させることにより、用紙S1を重ね部212に搬送させる。図3Bは、用紙S1が用紙搬送方向と逆方向(矢印Y方向)へ搬送され、重ね部212まで搬送された状態を示している。
次に、制御部24は、重ね部212に搬送され、収容された用紙S1、および既に収容されている用紙束S0を纏めて用紙束S2として後処理部22へ搬送するように、搬送ローラー対215〜217の回転動作を制御する。図3Cは、用紙束S2が後処理部22へ矢印Z方向に搬送された状態を示している。
用紙搬送部21では、図3に示したような用紙搬送動作により、制御部24が決定した重ね枚数分の用紙が重ね部212へ収容され、重ね部212へ収容された用紙が後処理部22へ搬送される。
後処理装置20では、図3Bに示す重ね部212が重ね動作を行う際に、用紙間の擦れ、または衝突等に起因する騒音(以下、「重ね搬送音」と言う)が発生する。重ね搬送音は、重ね部212に用紙が搬送され、既に収容されている用紙と重なる度に発生する。また、後処理装置20では、図3Cに示す後処理部22への搬送が完了した後で、後処理部22が整合処理を行う際に、整合を行うために設けられる整合部材(図示せず)と用紙との接触等に起因する騒音(以下、「整合音」と言う)が発生する。後処理装置20では、主に、重ね搬送音および整合音が騒音の要因となる。
そして、騒音の要因となる重ね搬送音および整合音の大きさは、用紙の特性、例えば用紙の剛性、厚み、坪量またはサイズによって異なる。
具体的に、図4を参照し、用紙の特性に応じた重ね搬送音、整合音および総和騒音について説明する。総和騒音とは、重ね搬送音と整合音とを含む騒音である。
図4において、横軸は、重ね部212における用紙の重ね枚数を示し、縦軸は、騒音の音量を示している。また、図4には、重ね枚数毎の重ね搬送音、整合音、および総和騒音が示されている。図4A〜図4Cは、例えば、それぞれ、3種類の厚みの異なる用紙における騒音の特性の違いを模式的に示している。具体的に、図4Bは、普通紙の騒音の特性を示し、図4Aは、普通紙よりも厚い用紙の騒音の特性を示し、図4Cは、普通紙よりも薄い用紙の騒音の特性を示している。
なお、図4は、画像形成装置10から10枚の用紙が順次排紙される場合を想定したシミュレーションである。そして、10枚の用紙が排紙された際に、1枚の用紙を後処理部22へ搬送した後で後処理部22にて整合処理を行う動作を10回行った場合(重ね枚数が1枚の場合)、重ね部212へ2枚の用紙を収容した後で後処理部22にて2枚の整合処理を行う動作を5回行った場合(重ね枚数が2枚の場合)、重ね部212へ5枚の用紙を収容した後で後処理部22にて整合処理を行う動作を2回行った場合(重ね枚数が5枚の場合)、重ね部212へ10枚の用紙を収容した後で後処理部22にて整合処理を行う動作を1回行った場合(重ね枚数が10枚の場合)の騒音をシミュレーションにより算出し、図4にプロットしている。
図4において、重ね枚数が1枚の場合とは、用紙が重ね部212へ搬送されずに、搬送経路211を通って後処理部22へ搬送される場合である。そのため、重ね部212において重ね搬送音が発生しないので、重ね枚数が1枚の場合の重ね搬送音は、ゼロである。そして、重ね枚数が2枚の場合とは、用紙が重ね部212で1回重なる場合である。つまり、重ね枚数が2枚の場合の重ね搬送音は、重ね搬送音が1回発生した場合の音量である。
一方で、重ね枚数が1枚の場合、後処理部22において10枚の用紙がそれぞれ搬送される毎に整合処理を行うため、整合音は整合処理10回分の総和となっている。
そして、重ね枚数が3枚、4枚、6〜9枚の場合については、シミュレーションにより算出した結果、つまり、重ね枚数が1枚、2枚、5枚、10枚の場合の結果から算出している。
具体的に、重ね搬送音については、重ね搬送音の発生回数=重ね枚数−1という規則に基づいて、次の式(1)によって算出した。
重ね搬送音=1回の重ね搬送音×(重ね枚数−1)×排紙回数+厚み増加による重ね搬送音の増加量・・・(1)
ここで、1回の重ね搬送音とは、重ね部212において2枚を収容する場合に発生する1回分の重ね搬送音の量を基準としている。また、排紙回数とは、重ね部212から後処理部22へ搬送される回数である。10枚の用紙が画像形成装置10から後処理装置20へ排紙される場合において、例えば、重ね枚数が3枚と想定すると、排紙回数は、10/3回であり、重ね枚数が4枚と想定すると、排紙回数は、10/4回である。なお、計算の便宜上、排紙回数が整数でない場合も許容している。また、厚み増加による重ね搬送音の増加量とは、重ね部212において重なっている枚数に応じて厚みが異なっていることに起因する重ね搬送音の増加量である。厚み増加による重ね搬送音の増加量は、実測したものを用いている。
重ね搬送音=1回の重ね搬送音×(重ね枚数−1)×排紙回数+厚み増加による重ね搬送音の増加量・・・(1)
ここで、1回の重ね搬送音とは、重ね部212において2枚を収容する場合に発生する1回分の重ね搬送音の量を基準としている。また、排紙回数とは、重ね部212から後処理部22へ搬送される回数である。10枚の用紙が画像形成装置10から後処理装置20へ排紙される場合において、例えば、重ね枚数が3枚と想定すると、排紙回数は、10/3回であり、重ね枚数が4枚と想定すると、排紙回数は、10/4回である。なお、計算の便宜上、排紙回数が整数でない場合も許容している。また、厚み増加による重ね搬送音の増加量とは、重ね部212において重なっている枚数に応じて厚みが異なっていることに起因する重ね搬送音の増加量である。厚み増加による重ね搬送音の増加量は、実測したものを用いている。
整合音の発生回数は、整合処理の回数が少ないほど、つまり、重ね部212における重ね枚数が多いほど、少なくなる。例えば、重ね枚数が1枚の場合は、整合音が10回発生するのに対し、重ね枚数が5枚の場合は、整合処理が2回であるため、整合音は2回発生する。整合音については、この規則に基づいて、重ね枚数が1枚の場合、つまり、整合処理を10回行った場合に発生した整合音を基準として次の式(2)によって算出している。
整合音=整合処理10回分の整合音/重ね枚数・・・(2)
整合音=整合処理10回分の整合音/重ね枚数・・・(2)
図4A〜図4Cに示すように、用紙が厚いほど、重ね部212において1枚重ねた際の音が大きい。また、用紙が厚いほど、同一の重ね枚数における整合音が大きい。
図4Aに示すように、普通紙よりも厚い用紙の総和騒音の特性は、重ね枚数が3枚の際に総和騒音の最小値を有する。つまり、重ね枚数が3枚の際に、騒音を抑制する効果、すなわち静音効果が最も高いことがわかる。
図4Cに示すように、普通紙よりも薄い用紙には重ね搬送音が小さいため、総和騒音の特性は、整合音の特性と類似する。この場合、重ね枚数が1枚〜10枚の範囲においては、重ね枚数が多いほど、静音効果が高い。
図4Bに示す普通紙の総和騒音の特性は、図4Aの特性と図4Cの特性との間の特性を示している。普通紙の総和騒音の特性は、重ね枚数が5枚の際に総和騒音の最小値を有する。つまり、重ね枚数が5枚の際に、静音効果が最も高い。
なお、図4A〜図4Cは、3種類の厚みの違う用紙における騒音の特性として説明したが、3種類のサイズの違う用紙であっても、同様の特性となる。例えば、用紙のサイズが大きいほど、図4Aの特性と同様の特性に近づき、用紙のサイズが小さいほど、図4Cの特性と同様の特性に近づく。また、3種類の剛性の違う用紙であっても、同様の特性となる。例えば、用紙の剛性が高いほど、図4Aの特性に近づき、用紙の剛性が低いほど、図4Cの特性に近づく。
図4A〜図4Cに示したように、用紙の厚みに応じて重ね搬送音および整合音が異なるため、最も高い静音効果が得られる重ね枚数も用紙の厚みに応じて異なる。そこで、重ね搬送音および整合音がどのような場合に、静音効果がより得られるかについて説明する。
次に、実際の装置で実測を行った結果を示す図5、図6を参照して、後処理装置20における騒音について説明する。
図5は、2種類の用紙における動作別の音の比較を示している。図5では、坪量が350[g/m2]のA4サイズの用紙と、坪量が64[g/m2]のA4サイズの用紙における、1動作あたりの整合音と重ね搬送音がそれぞれ示されている。図5の縦軸は、整合音と重ね搬送音それぞれの音圧レベルを変換した音エネルギー値[MW]である。1動作あたりの整合音とは、整合処理を1回行った際に発生する音である。1動作あたりの重ね搬送音とは、重ね部22において1枚の用紙が重なった際に発生する音である。
図5に示すように、坪量が350[g/m2]のA4サイズの用紙の場合、整合音と重ね搬送音がほぼ同レベルである。一方で、坪量が64[g/m2]のA4サイズの用紙の場合、整合音が重ね搬送音に比べて大きくなる。
図6には、図5に示した2種類の用紙について、重ね枚数毎の総和騒音が示されている。図6の縦軸は、総和騒音の音エネルギー値を示し、横軸は重ね枚数を示している。図6に示す重ね枚数毎の総和騒音は、図5に示した1動作あたりの重ね搬送音および1動作あたりの整合音から算出されている。例えば、重ね枚数毎の重ね搬送音は、上記式(1)を用いて算出している。また、重ね枚数毎の整合音は、以下の次式(3)を用いて算出している。
整合音=1動作あたりの整合音×整合処理の回数・・・(3)
ここで、整合処理の回数とは、10枚の用紙が画像形成装置10から後処理装置20へ排紙される場合において、例えば、重ね枚数が3枚と想定すると、整合処理の回数は、10/3回であり、重ね枚数が4枚と想定すると、整合処理の回数は、10/4回である。なお、計算の便宜上、排紙回数が整数でない場合も許容している。
整合音=1動作あたりの整合音×整合処理の回数・・・(3)
ここで、整合処理の回数とは、10枚の用紙が画像形成装置10から後処理装置20へ排紙される場合において、例えば、重ね枚数が3枚と想定すると、整合処理の回数は、10/3回であり、重ね枚数が4枚と想定すると、整合処理の回数は、10/4回である。なお、計算の便宜上、排紙回数が整数でない場合も許容している。
図6に示すように、坪量が350[g/m2]であるA4サイズの用紙の場合、重ね枚数が3枚の際に総和騒音が最小値となる。一方で、坪量が64[g/m2]であるA4サイズの用紙の場合、重ね枚数が9枚の際に総和騒音が最小値となる。
図5、図6に示したように、総和騒音が最小値となる重ね枚数、つまり、最も静音効果が得られる重ね枚数は坪量に応じて異なる。具体的には、整合音と重ね搬送音の大きさがほぼ同レベル、つまり、総和騒音に与える影響が同程度である場合に、静音効果が最も高くなる重ね枚数が存在する。一方で、整合音と重ね搬送音のいずれか一方の大きさが他方よりも大きい場合、総和騒音は、整合音と重ね搬送音のうち、大きい方の音に起因することとなる。
以上のことを考慮し、後処理装置20の制御部24は、用紙の剛性、坪量、サイズ等の用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、静音効果が得られる重ね枚数を決定し、決定した重ね枚数に基づいて、用紙の搬送制御を行う。
具体的には、制御部24は、1動作あたりの重ね搬送音、1動作あたりの整合音、および厚み増加による重ね搬送音の増加量を、用紙の種類を特定するパラメーター毎、例えば、紙種、坪量、サイズ毎に内部のメモリ等に予め記憶している。制御部24は、画像形成装置10において画像形成が行われる用紙の種類を特定するパラメーターを判別し、その判別した結果に応じた1動作あたりの重ね搬送音、1動作あたりの整合音、および厚み増加による重ね搬送音の増加量を算出用パラメーターとしてメモリから読み出す。そして、制御部24は、読み出した算出用パラメーター、および上記式(1),(3)を用いて、重ね枚数毎の重ね搬送音、整合音および総和騒音を算出する。そして、制御部24は、算出した重ね枚数毎の総和騒音の中で、最小の総和騒音を示す重ね枚数を決定する。
次に、図7を参照して、後処理装置20における用紙搬送処理について説明する。
図7に示す用紙搬送処理は、例えば、画像形成装置10の制御部18が印刷ジョブを受け付けることに伴って開始される。また、図7の説明では、後処理装置20において印刷された用紙の整合処理を行う。
まず、後処理装置20の制御部24は、画像形成装置10の制御部18から受信した印刷ジョブ情報を参照し、画像形成装置10において画像形成が行われる用紙の種類を特定するパラメーター、例えば、紙種、坪量、サイズ等を判別する(S110)。
次に、制御部24は、判別したパラメーターから、画像形成装置10より排紙される用紙を後処理部22において整合処理を行う際に発生する整合音、および、当該用紙を重ね部212に収容する際に発生する重ね搬送音を算出する(S120)。制御部24は、整合音および重ね搬送音を、重ね部212に収容される用紙の重ね枚数毎に算出する。
次に、制御部24は、重ね枚数毎に算出した整合音および重ね搬送音から、重ね枚数毎の総和騒音を算出し、総和騒音が最小となる重ね枚数を決定する(S130)。制御部24は、重ね枚数を決定した後、画像形成装置10の制御部18に対して印刷開始を指示する。そして、画像形成装置10の印刷が開始され、画像形成装置10から用紙が順次、後処理装置20へ排紙される。
制御部24は、ステップS130において決定した重ね枚数が1枚か否かについて判定する(S140)。決定した重ね枚数が1枚である場合(S140にてYes)、制御部24は、排紙された用紙を直接、後処理部22へ搬送するように用紙搬送部21を制御する(S150)。そして、用紙搬送処理は、S190へ移行する。
一方で、決定した重ね枚数が1枚ではない場合(S140にてNo)、制御部24は、排紙された用紙を重ね部212へ搬送するように用紙搬送部21を制御する(S160)。その際、制御部24は、自身が有するカウンターを1増やし、重ね部212へ搬送した枚数をカウントする。
制御部24は、自身のカウンターを参照し、重ね部212へ搬送した枚数が決定した重ね枚数と等しくなったか否かについて判定する(S170)。制御部24は、重ね部212へ搬送した枚数が決定した重ね枚数と等しくなった場合(S170にてYes)、重ね部212の用紙を後処理部22へ搬送する(S180)。そして、用紙搬送処理は、S190へ移行する。制御部24は、重ね部212へ搬送した枚数が決定した重ね枚数と等しくない場合(S170にてNo)、画像形成装置10から排紙される次の用紙に対して、S140以降の用紙搬送処理が実行される。
後処理部22は、制御部24の制御により、搬送された用紙に対して整合処理を行う(S190)。最後に、制御部24は、印刷が終了したか否かについて判定する(S200)。この判定は、例えば、制御部24が画像形成装置10の制御部18から印刷終了を示す制御信号を受け取ったか否かによって行われる。印刷が終了した場合(S200にてYes)、後処理装置10における用紙搬送処理も終了する。一方、印刷が終了していない場合(S200にてNo)、用紙搬送処理は、S140以降の処理を繰り返す。
なお、制御部24は、S130にて、総和騒音が最小となる重ね枚数を決定するとしたが、総和騒音が閾値以下となる重ね枚数を決定しても良い。
また、本実施の形態では、後処理部22において発生する騒音が整合処理を行う際に発生する整合音である場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、後処理部22において発生する騒音は、後処理として指定位置に穴をあけるパンチ処理を行う際に発生するパンチ音、または用紙を折りたたむ折り処理を行う際に発生する折り音等の加工音であってもよい。または、整合処理を行った後でパンチ処理を行う場合には、後処理音は整合音とパンチ音とを含む騒音であってもよい。
以上詳しく説明したように、本実施の形態における用紙搬送装置は、画像形成装置10から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部22の用紙搬送方向の上流側に設けられる用紙搬送装置であって、用紙搬送方向における後処理部22の上流側で画像形成装置10から排出された複数の用紙を重ねて後処理部22に搬送する用紙搬送部21(重ね搬送部)と、用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、後処理部22において後処理を行う際に発生する後処理音と用紙搬送部21(重ね搬送部)において用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、用紙搬送部21(重ね搬送部)における重ね枚数を決定する制御部24(重ね枚数決定部)と、を備える。
このように構成した本実施の形態によれば、用紙の特性に応じて、後処理音と重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、用紙搬送部21(重ね搬送部)における重ね枚数を決定するため、騒音を十分に低減することができる。また、用紙搬送部21(重ね搬送部)において重ね搬送を行うため、生産性の低下を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、制御部24は、決定した重ね枚数が1枚の場合に、排紙された用紙を直接、後処理部22へ搬送するように用紙搬送部21を制御するとして説明したが、本発明はこれに限定されない。制御部24は、印刷ジョブに応じて、排紙された用紙を直接、後処理部22へ搬送するように用紙搬送部21を制御してもよい。例えば、制御部24は、後処理として、1枚ずつパンチ処理を行う場合には、画像形成装置10から排紙された用紙を直接、後処理部22へ搬送するように用紙搬送部21を制御してもよい。また、画像形成装置10から排紙される用紙の枚数が、制御部24によって決定した重ね枚数の整数倍ではなく、端数を有するような場合(例えば、排紙される用紙の枚数が10枚に対して、決定した重ね枚数が3枚であるような場合)に、端数に該当する用紙のみを直接、後処理部22へ搬送するように用紙搬送部21を制御してもよい。
また、本実施の形態では、スイッチバック機構を有し、搬送されてくる用紙の搬送方向を逆方向にすることにより、重ね部212へ搬送する用紙搬送部21の構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。
以下、用紙搬送部の変形例について、図8を参照して説明する。
図8に示す用紙搬送部31は、後処理部22に接続する搬送経路311と、搬送経路311の2カ所の分岐位置に接続する重ね部312とを有する。搬送経路311には、複数の搬送ローラー対313〜316が設けられる。重ね部312には、搬送ローラー対317が設けられる。また、搬送経路311の用紙搬送方向上流側の分岐位置には、経路切替部318が設けられる。
搬送経路311は、画像形成装置10から排紙される用紙を後処理部22へ搬送するための経路である。制御部24(図2参照)は、画像形成装置10から排紙される用紙を用紙搬送方向(図8の矢印X方向)へ搬送するように、搬送ローラー対313〜316の回転制御を行う。
重ね部312は、搬送経路311から搬送される用紙を複数枚重ねて収容する。
経路切替部318は、制御部24の制御により、支点318aを中心に回転可能に構成されている。制御部24は、経路切替部318を回転させることにより、画像形成装置10から排紙される用紙を直接、後処理部22へ搬送するか、または、重ね部312に搬送するか、を切替える制御を行う。
図8Aは、用紙が搬送経路311上を後処理部22まで直接搬送されるように経路切替部318が切替えられた状態を示している。制御部24は、例えば、重ね枚数を1枚と決定した場合、重ね部312へ用紙を搬送せずに、搬送経路311上で、画像形成装置10から排紙された用紙を直接、後処理部22へ搬送するように、搬送ローラー対313〜316の回転動作を制御すると共に、経路切替部318を図8Aの状態に切替える。この場合、図8Aに示すように、用紙S1は、重ね部312に搬送されることなく、後処理部22へ搬送される。
図8Bは、用紙が重ね部312に搬送されるように経路切替部318が切替えられた状態を示している。制御部24は、決定した重ね枚数の用紙が重ね部312に収容されるように搬送ローラー対313を回転させると共に、経路切替部318を図8Bの状態に切替える。この場合、図8Bに示すように、用紙S1は、重ね部312に搬送される。
また、制御部24は、決定した重ね枚数分の用紙が重ね部312へ収容された場合、収容された用紙を重ね部312から後処理部22へ搬送するように、搬送ローラー対316、317の回転動作を制御する。図8Cは、用紙束S2が後処理部22へ搬送された状態を示している。
以上説明したように、本実施の形態における変形例によれば、用紙搬送部31(重ね搬送部)は、用紙を用紙搬送方向に搬送して重ね、重ねた用紙を用紙搬送方向へ搬送して後処理部へ排出する。
このように構成した本実施の形態の変形例によれば、重ね部に用紙を搬送する際に、用紙搬送方向と逆方向に用紙を搬送する必要が無いため、重ね部への用紙の搬送に要する時間を短縮でき、搬送ローラー対の制御を簡略化できる。
なお、本発明は、画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
1 画像形成システム
10 画像形成装置
11 画像読取部
12 操作表示部
13 画像処理部
14 画像形成部
15 定着部
16 給紙部
17、21、31 用紙搬送部
18、24 制御部
20 後処理装置
22 後処理部
23 排紙トレイ
211、311 搬送経路
212、312 重ね部
213〜217、313〜317 搬送ローラー対
318 経路切替部
10 画像形成装置
11 画像読取部
12 操作表示部
13 画像処理部
14 画像形成部
15 定着部
16 給紙部
17、21、31 用紙搬送部
18、24 制御部
20 後処理装置
22 後処理部
23 排紙トレイ
211、311 搬送経路
212、312 重ね部
213〜217、313〜317 搬送ローラー対
318 経路切替部
Claims (10)
- 画像形成装置から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部の用紙搬送方向の上流側に設けられる用紙搬送装置であって、
前記用紙搬送方向における前記後処理部の上流側で前記画像形成装置から排出された複数の用紙を重ねて前記後処理部に搬送する重ね搬送部と、
前記用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、前記後処理部において後処理を行う際に発生する後処理音と前記重ね搬送部において用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、前記重ね搬送部における重ね枚数を決定する重ね枚数決定部と、
を備える用紙搬送装置。 - 前記パラメーターは、前記用紙の坪量である、
請求項1に記載の用紙搬送装置。 - 前記パラメーターは、前記用紙のサイズである、
請求項1に記載の用紙搬送装置。 - 前記後処理音は、前記後処理部にて整合を行う際に発生する整合音である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。 - 前記後処理音は、前記後処理部にて穴あけ処理を行う際に発生するパンチ音である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。 - 前記後処理音は、前記後処理部にて折り処理を行う際に発生する折り音である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。 - 前記重ね搬送部は、
前記用紙を重ねて収容する重ね部を有し、
前記重ね搬送部は、前記用紙搬送方向に搬送した前記用紙を前記用紙搬送方向と逆方向に搬送して前記重ね部に向けて搬送し、前記重ね部に重ねられた複数の用紙を前記用紙搬送方向へ搬送して前記後処理部へ排出する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。 - 前記重ね搬送部は、
前記用紙を重ねて収容する重ね部を有し、
前記重ね搬送部は、前記重ね部に向けて前記用紙を前記用紙搬送方向に搬送し、前記重ね部に重ねられた複数の用紙を前記用紙搬送方向へ搬送して前記後処理部へ排出する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。 - 画像形成装置、および前記画像形成装置から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
前記用紙の用紙搬送方向における前記後処理部の上流側で前記画像形成装置から排出された複数の用紙を重ねて前記後処理部に搬送する重ね搬送部と、
前記用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、前記後処理部において後処理を行う際に発生する後処理音と前記重ね搬送部において用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、前記重ね搬送部における重ね枚数を決定する重ね枚数決定部と、
を備える画像形成システム。 - 画像形成装置から排出された用紙に対して後処理を行う後処理部の用紙搬送方向の上流側に設けられる用紙搬送装置における制御方法であって、
前記用紙搬送方向における前記後処理部の上流側で前記画像形成装置から排出された複数の用紙を重ねて前記後処理部に搬送し、
前記用紙の種類を特定するパラメーターに応じて、前記後処理部において後処理を行う際に発生する後処理音と用紙を重ねて搬送する際に発生する重ね搬送音とを含む騒音が小さくなるように、重ね枚数を決定する、
制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015226735A JP2017095210A (ja) | 2015-11-19 | 2015-11-19 | 用紙搬送装置、画像形成システムおよび制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015226735A JP2017095210A (ja) | 2015-11-19 | 2015-11-19 | 用紙搬送装置、画像形成システムおよび制御方法 |
Publications (1)
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ID=58816538
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JP2015226735A Pending JP2017095210A (ja) | 2015-11-19 | 2015-11-19 | 用紙搬送装置、画像形成システムおよび制御方法 |
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JP (1) | JP2017095210A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019098525A (ja) * | 2017-11-28 | 2019-06-24 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成システム |
-
2015
- 2015-11-19 JP JP2015226735A patent/JP2017095210A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019098525A (ja) * | 2017-11-28 | 2019-06-24 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成システム |
JP7006186B2 (ja) | 2017-11-28 | 2022-01-24 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成システム |
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