JP5715598B2 - 減衰バルブ - Google Patents

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Description

本発明は、減衰バルの改良に関する。
従来、この種の減衰バルにあっては、たとえば、車両用の緩衝器のピストン部等に具現化され、ピストン部に設けたポートの出口端に環状のリーフバルブを積層し、このリーフバルブでポートを開閉するものが知られている。
そして、特に、リーフバルブの内周を固定支持し外周側を撓ませることによりポートをリーフバルブで開閉する上記減衰バルでは、リーフバルブの撓み剛性を小さくするとピストン速度が低速領域における減衰力が小さくなりすぎ、反対に、撓み剛性を大きくするとピストン速度が中高速領域における減衰力が大きくなりすぎ、全ての速度領域において車両における乗り心地を満足させるのは難しい。
そこで、この問題を解消するため、リーフバルブに積層されるガイド部材でリーフバルブの内周側を固定し、ガイド部材の外周に摺動自在にメインバルブを装着し、さらに、このメインバルブを介してガイド部材の外周に装着した皿ばねでリーフバルブをピストンへ向けて附勢する減衰バルが開発されるに至っている(たとえば、特許文献1参照)。
この減衰バルを適用した緩衝器にあっては、ピストンが移動する際のピストン速度が低速領域にあるときには、内周が固定的に支持される減衰バルと略同様の減衰特性を発揮し、ピストン速度が中高速領域に達すると、ポートを通過する作動油の圧力がリーフバルブに作用し、皿ばねの附勢力に抗してリーフバルブが大きく撓んで、ポートを大きく開放でき、減衰力が過大となることを抑制して、車両における乗り心地を向上することができる。
特開2011−64285号公報(図1)
上述のような減衰バルでは、メインバルブを皿ばねで附勢するようになっており、皿ばねは外周縁でのみメインバルブに接触しているだけで、メインバルブは孔空き円盤状とされていて軸方向長さが短いため、メインバルブがガイド部材上をピストンから離間する方向へ後退する際に、メインバルブがガイド部材に対して傾いてしまい、皿ばねの附勢力がリーフバルブの周方向でバラツキが生じることから、リーフバルブとピストンとの間にできた隙間を流れる作動油の流れが安定せず、発生する減衰力にバラツキが出てしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、発生する減衰力のバラつきを抑制することができる減衰バルを提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段における減衰バルブは、ポートが形成されるバルブディスクと、当該バルブディスクの軸心部から立ち上がる軸部材と、環状であって上記軸部材の外周に装着されるとともに上記バルブディスクに積層されて上記ポートを開閉する環状のリーフバルブと、上記軸部材の外周に軸方向へ移動自在に設けられ上記リーフバルブの反バルブディスク側に積層される環状のメインバルブと、上記軸部材の外周に設けられる一つ以上の環状の皿ばねとを備え、上記皿ばねは、上記軸部材を挿通させる孔を有する円錐状の皿ばね本体と、上記皿ばね本体の外周に径方向へ向けて突出したフランジとを有し、上記フランジにより上記メインバルブを介して上記リーフバルブをバルブディスク側へ向けて附勢することを特徴とする。
本発明の減衰バルによれば、発生する減衰力のバラつきを抑制することができる。
一実施の形態における減衰バルが具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。 一実施の形態における減衰バルが具現化された緩衝器の伸側の減衰特性を示した図である。
以下、本発明の減衰バルを図に基づいて説明する。一実施の形態における減衰バルは、図1に示すように、緩衝器のピストン部の伸側減衰バルブとして具現化されており、ポート2が形成されるバルブディスクとしてのピストン1と、ピストン1の軸心部から立ち上がる軸部材としてのピストンロッド5の先端5aと、環状であって上記先端5aの外周に装着されるとともに上記ピストン1に積層されてポート2を開閉する環状のリーフバルブ10と、筒状であって上記先端5aの外周に装着されてリーフバルブ10に積層され外径がリーフバルブ10の外径より小径であって当該リーフバルブ10の内周を支持するガイド部材11と、ガイド部材11の外周に軸方向へ摺動自在に装着されるとともに上記リーフバルブ10の反ピストン側に積層される環状のメインバルブ12と、ガイド部材11の外周に装着されてメインバルブ12を介してリーフバルブ10をピストン1側へ向けて附勢する環状の皿ばね13,14とを備えて構成されている。
他方、減衰バルが具現化される緩衝器は、周知であるので詳細には図示して説明しないが、具体的にたとえば、シリンダ40と、シリンダ40の上端を封止するヘッド部材(図示せず)と、ヘッド部材(図示せず)を摺動自在に貫通するピストンロッド5と、軸部材を形成するピストンロッド5の先端5aが挿通されて上記先端5aに固定されるピストン1と、シリンダ40内にピストン1で隔成される図1中上方側の一方室41と下方側の他方室42と、シリンダ40の下端を封止する封止部材(図示せず)と、シリンダ40から出没するピストンロッド5の体積分のシリンダ内容積変化を補償する図示しないリザーバあるいはエア室とを備えて構成され、シリンダ40内には流体、具体的には作動油が充填されている。
そして、上記減衰バルにあっては、この場合、シリンダ40に対してピストン1が図1中上方に移動するときに、一方室41内の圧力が上昇して一方室41から他方室42へポート2を介して作動油が移動するときに、その作動油の移動にリーフバルブ10で抵抗を与えて所定の圧力損失を生じせしめて、緩衝器に所定の減衰力を発生させる減衰力発生要素として機能している。
以下、この減衰バルについて詳しく説明すると、バルブディスクたるピストン1は、有底筒状に形成され、底部1aの軸心部に緩衝器のピストンロッド5の先端5aが挿通される挿通孔1bと、ポート2と、ポート2に連通する窓3と、ポート2の出口端となる窓3の外周側に形成されピストン1の底部1aよりリーフバルブ10側に突出する環状の弁座1cと、外周側に延設される筒部1eを備えて構成されている。
なお、このピストン1には、緩衝器が収縮するときに他方室42から一方室41へと向かう作動油の流れを許容する圧側のポート1dが底部1aの伸側のポート2より外周側に設けられている。
また、上述のように、ピストン1を有底筒状の形状とすることによって、シリンダ40に対する軸ぶれを回避するために必要な軸方向の摺接長さを確保しつつ、リーフバルブ10等の減衰バルを構成する一部または全部の部材をピストン1内に収納することが可能となって、ピストン1の図1中上端からピストンナット6の図1中下端までの長さを短くすることができ、ピストン部を小型化することができる利点がある。
このピストン1の挿通孔1b内には上述のようにピストンロッド5が挿通され、ピストンロッド5の先端部はピストン1の図1中下方側に突出させてある。なお、ピストンロッド5の先端5aの外径は、先端5aより図1中上方側の外径より小径に設定され、上方側と先端部との外径が異なる部分に段部5bが形成されている。
そして、上記ピストンロッド5の先端5aの外周に、環状のバルブストッパ22、間座21、環状のチェックバルブ20、およびピストン1を順に組み付け、さらに、当該先端5aの外周にピストン1の図1中下方に配置される環状のリーフバルブ10、ガイド部材11、メインバルブ12、ワッシャ15および皿ばね13,14を組み付けたのち、ピストンロッド5の先端5aに設けた螺子部5cにピストンナット6を螺着することによって、バルブストッパ22、間座21、チェックバルブ20、ピストン1、リーフバルブ10およびガイド部材11がピストンロッド5の段部5bとピストンナット6とで挟持されてピストンロッド5に固定される。なお、メインバルブ12とワッシャ16および皿ばね13,14は、段部5bとピストンナット6との間で軸部材としての先端5aに対し軸方向への移動が許容されている。
なお、この実施の形態の場合、ポート1dの下端となる吸込側端は、ポート2の開口端より外周側に配置されてピストン1に積層されるリーフバルブ10によって閉塞されないようになっており、ポート2の上端となる吸込側端はチェックバルブ20に設けた孔20aによって閉塞されないようになっている。ポート2がチェックバルブ20に閉塞されず、ポート1dがリーフバルブ10に閉塞されなければ、その配置や形状について図示したものに限定されることはなく、たとえば、各ポート2,1dを同一円周上に配置して弁座をいわゆる花弁型とする構成を採用してもよい。
そして、ピストン1の底部1aには、リーフバルブ10が積層される。このリーフバルブ10は、環状であってピストンロッド5の先端5aの外周に装着され内周側がピストン1とガイド部材11によって挟持されて固定され、外周が自由端とされて外周撓みが許容されている。
このリーフバルブ10は、この図1中上面を弁座1cに当接させて、ピストン1のポート2を閉塞することができるようになっている。なお、この実施の形態においては、リーフバルブ10は、一枚の環状板で構成されているが、環状板を複数枚積層して積層リーフバルブとして構成されてもよく、環状板の枚数は、本減衰バルで実現する減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)によって任意に決定することができる。また、複数枚の環状板を積層する場合、緩衝器に発生させる減衰特性によって各環状板の外径を異なるように設定することができる。
また、ガイド部材11は、図1に示すように、筒状であって、その外径がリーフバルブ10の外径より小径とされており、軸部材としてのピストンロッド5の先端5aの外周に装着されて、リーフバルブ10の内周を支持しリーフバルブ10を外開きに設定している。また、ガイド部材11の外周には、メインバルブ12および皿ばね13,14が装着されるため、その軸方向長さはメインバルブ12および皿ばね13,14の介装スペースの確保とメインバルブ12の軸方向へストローク長の確保が可能な長さとされている。
そして、メインバルブ12は、リーフバルブ10の反ピストン側に積層されており、リーフバルブ10の背面を支持している。
メインバルブ12の反ピストン側である図1中下方には、環状であってガイド部材11の外周に装着されて径方向に位置決めされる皿ばね13,14が重ねられて積層されている。
この皿ばね13,14は、ともに同一形状とされており、孔空き円錐状の皿ばね本体13a,14aと、当該皿ばね本体13a,14aの外周に径方向へ向けて突出したフランジ13b,14bとを備えている。そして、メインバルブ12側の皿ばね13,14は、フランジ13b,14bをメインバルブ12に正対させて、メインバルブ12に積層されている。なお、皿ばねの枚数は、任意であり、減衰特性に応じて最適な枚数が選択される。
この場合、皿ばね13,14は、2枚であるので積み重ねられてピストンナット6とメインバルブ12との間に介装される。具体的には、皿ばね13,14は、図1中上端外周に設けたフランジ13b,14bをメインバルブ12側へ向け、図中下端となる内周をピストンナット6に当接して、上下方向となる軸方向に圧縮された状態でピストンナット6とメインバルブ12との間に介装され、リーフバルブ10をピストン1へ向けて附勢している。なお、皿ばね13,14の附勢力は、ガイド部材11の軸方向長さやメインバルブ12の軸方向長さや介装枚数によって調節することができるが、この実施の形態の場合、メインバルブ12に附勢力調整用のワッシャ15を積層するとともに、皿ばね14とピストンナット6との間にスペーサ16を介装しており、ワッシャ15の介装枚数或いは軸方向長さ、スペーサ16の軸方向長さによって皿ばね13,14の附勢力を調節することができるようになっている。したがって、この場合、フランジ13b,14bの図1中上面は、ワッシャ15の反ピストン側面に面当たりして当接しているが、ワッシャ15は省略することもできる。スペーサ16は、皿ばね13,14を圧縮状態にするために設けられているが、皿ばねの積層状況等の設定により不要であれば廃止してもよい。
また、皿ばね13,14のピストン側面であって皿ばね本体13a,14aとフランジ13b,14bの境目は、彎曲面13c,14cが設けられており、皿ばね13,14が撓んだ際にワッシャ15の反ピストン側面を齧ることなく、ワッシャ15上を滑らかに滑ることができるようになっている。なお、皿ばね14にも彎曲面14cが設けられているので、皿ばね13,14が撓んだ際に、皿ばね14は皿ばね13の反ピストン側面を滑らかに滑ることができる。
なお、リーフバルブ10は、外縁から内周へ向けて設けられる複数の切欠10aを備え、メインバルブ12の外径が弁座1cの外径以上に設定されており、上記切欠10aは、リーフバルブ10の図1中下方に積層されるメインバルブ12によってリーフバルブ10の外縁側を残して閉塞され、切欠10aは、リーフバルブ10が弁座1cに着座した状態でオリフィスを形成する。
なお、リーフバルブ10が複数の環状板を積層してなる積層リーフバルブである場合、ピストン1に積層した環状板のみに上述のようなオリフィスとして機能する切欠を設け、ピストン1側から数えて二枚目以降の環状板には切欠を設けない。また、リーフバルブ10に切欠10aを設けることに代えて、弁座1cに打刻されて形成されるオリフィスを設けてもよい。
つづいて、一実施の形態における減衰バルの作用について説明すると、上述したように、ピストン1がシリンダ40に対して図1中上方側に移動すると、一方室41内の圧力が高まり、一方室41内の作動油はポート2を通過して他方室42内に移動しようとする。
そして、緩衝器の伸縮速度となるピストン速度が低速領域にある場合、リーフバルブ10は皿ばね13,14の附勢力に抗して外周を撓ませることができず、リーフバルブ10は皿ばね13,14によって附勢されてポート2を閉塞したままとなって、作動油は、上述の弁座1cに着座するリーフバルブ10に設けた切欠10aによって形成されるオリフィスを通過する。
したがって、このときの減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)は、図2中実線で示すが如くとなり、この低速領域では、減衰係数は比較的大きいものとなる。
他方、ピストン1の速度が中高速領域に達すると、一方室41内の圧力と他方室42内の圧力との差が大きくなり、作動油のリーフバルブ10を図1中下方へ押し下げる力が大きくなって、該力が皿ばね13,14の附勢力に打ち勝って、リーフバルブ10の外周が撓むようになる。
このように、リーフバルブ10が撓むと、弁座1cとリーフバルブ10との間の隙間が生じてポート2を大きく開放され、また、当該隙間はピストン速度に比例して大きくなる。すなわち、ピストン速度が中高速領域にあるときの減衰特性は、図2中実線で示すが如くとなり、ピストン速度の増加に対して比例はするものの低速領域より減衰係数は小さくなり、減衰特性の傾きが小さくなる。
よって、一実施の形態における減衰バルでは、リーフバルブ10を附勢するのにコイルスプリングに換えて皿ばね13,14を用いており、軸方向長さがコイルスプリングより短くてすみ、加えて、リーフバルブ10の撓み量を確保できるので、ピストン速度が中高速領域にあるときの減衰係数を小さくすることができ、車両における乗り心地を損なってしまう虞がない。
そして、本実施の形態における減衰バルにあっては、皿ばね13,14がフランジ13b,14bを備えており、メインバルブ12の反バルブディスク側面である反ピストン側面を正対して支持しているため、メインバルブ12がピストン1から離間する軸方向移動する後退の際にガイド部材11に対して傾くことがなく、皿ばね13,14の附勢力をリーフバルブ10へ周方向に均一に作用させることができ、リーフバルブ10とピストン1における弁座1cとの間に形成される隙間量がポート2の開閉のたびにバラつくことが無く、安定した減衰力を発揮することができる。すなわち、この減衰バルによれば、発生する減衰力のバラつきを抑制することができる。
また、皿ばね13,14のピストン側面であって皿ばね本体13a,14aとフランジ13b,14bの境目に彎曲面13c,14cを設けたので、皿ばね13,14間、皿ばね13とワッシャ15との間で発生する摩擦力を低減できるので、減衰バルを構成する部材の摩耗を低減できるともに、メインバルブ12の円滑な後退を実現でき、より一層安定した減衰力を発揮することができる。
なお、上記したところでは、軸部材としてのピストンロッド5の先端5aの外周にガイド部材11を装着してリーフバルブ10の内周を支持するようにしているが、ガイド部材11を廃止して、軸部材としてのピストンロッド5の先端5aの外周に直接メインバルブ12を摺動自在に装着するとともに、皿ばね13,14を先端5aの外周に装着するようにして、メインバルブ12がピストン1から後退する際に、リーフバルブ10もメインバルブ12とともにピストン1から後退するようにすることも可能であり、このようにしても、減衰力のバラツキを抑制する効果を発揮することができる。
なお、上述したところでは軸部材をピストンロッド5の先端5aとしているが、軸部材を直接にバルブディスクに設ける構成としてもよい。
以上で減衰バルの一実施の形態についての説明を終えるが、本発明の減衰バルが緩衝器のピストン部の圧側減衰バルブに具現化することも、また、ベースバルブ部に具現化することも可能であり、本発明の効果を失うことも無い。
また、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
1 バルブディスクとしてのピストン
2 ポート
5a 軸部材としてのピストンロッドの先端
10 リーフバルブ
11 ガイド部材
12 メインバルブ
13,14 皿ばね
13a,14a 皿ばね本体
13b,14b フランジ
13c,14c 彎曲面

Claims (3)

  1. ポートが形成されるバルブディスクと、
    上記バルブディスクの軸心部から立ち上がる軸部材と、
    環状であって上記軸部材の外周に装着されるとともに上記バルブディスクに積層されて上記ポートを開閉する環状のリーフバルブと、
    上記軸部材の外周に軸方向へ移動自在に設けられ上記リーフバルブの反バルブディスク側に積層される環状のメインバルブと、
    上記軸部材の外周に設けられる一つ以上の環状の皿ばねとを備え、
    上記皿ばねは、上記軸部材を挿通させる孔を有する円錐状の皿ばね本体と、上記皿ばね本体の外周に径方向へ向けて突出したフランジとを有し、
    上記フランジにより上記メインバルブを介して上記リーフバルブをバルブディスク側へ向けて附勢する
    ことを特徴とする減衰バルブ
  2. 筒状であって上記軸部材の外周に装着されて上記リーフバルブに積層され、外径が当該リーフバルブの外径よりも小径であって当該リーフバルブの内周を支持するガイド部材を備え、
    上記メインバルブが上記ガイド部材の外周に摺動自在に装着され、
    上記皿ばねが上記ガイド部材の外周に装着される
    ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ構造。
  3. 上記皿ばねのバルブディスク側面であって上記皿ばね本体と上記フランジの境目に彎曲面を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ構造。
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