JP5713234B2 - 苗移植機 - Google Patents
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Description
先行技術文献2では、制御機構を用いることによって、定期的に旋回内側の後輪に駆動力を供給する構成として、上記の問題を解消している。
さらに、先行文献1,2の自動リフト機構は、旋回時に植付部を最高位置まで上昇することから、その動力消費によって旋回に必要な出力が不足してしまう問題がある。
上記切替操作部材をケーブルの緊張側に操作すると制御ロッド部材の両端間の相対動作が規制されるので、旋回操作に応じて旋回内側のクラッチ機構が伝動解除され、また、弛緩側に操作すると制御ロッド部材の両端間の相対動作が許容され、旋回操作によっても旋回内側の制御ロッド部材が作用しないことから、クラッチ機構が伝動を継続して旋回内側の後輪が回転駆動される。
上記切替操作部材の操作によって、切替検知部材が検知状態となると報知部材が作動する。
旋回時に旋回外側の後輪の滑りによって支持高さが所定高さに達しなかった場合にデフロック機構が作動する構成としたことにより、作業者がデフロック機構の操作を忘れても自動的にデフロック機構が作動する。
上記デフロック機構を作動させると昇降リンク機構により植付装置を所定高さで停止する構成としたため、植付装置が圃場面に接触することなく旋回することができ、この時、植付装置の昇降に費やされる駆動出力が減少するため、旋回動作に十分な出力が供給される。
植付装置に苗が無くなると、旋回時の昇降リンク機構の上昇規制を解除する構成としたことにより、植付装置の重量が軽くなって動力負荷が少ない状況下で圃場面から十分に上昇させて旋回ができる。
また、旋回時に前輪がスリップすると自動的にデフロック機構が作動して旋回内側と外側の前輪の回転が同調するので、圃場の土質が柔らかく前輪の推進が妨げられることがあっても、前輪が空回りして動かなくなることが防止され、作業能率が向上する。
そして、旋回時の前輪スリップと連動して昇降リンク機構3が上昇規制機構による所定高さで停止する構成としたため、植付装置の上昇に費やされる駆動出力が減少するため、旋回動作に十分な出力が供給され、圃場端で機体の走行が妨げられることが無く、作業能率が向上する。
このように、切替操作部材によってクラッチ機構の動作切替えが可能となり、クラッチ機構が動作して旋回内側の後輪が無動力の場合は旋回内側と外側の後輪回転数の差が大きくなって旋回開始位置と旋回終了位置の距離を短くできるので、苗の植付列が離れにくくなって植付精度が向上し、また、伝動継続の場合は旋回内側の後輪が駆動回転するため、柔らかい土質の圃場でも両後輪の回転を維持できるので、湿田の旋回中に走行が停止することが防止され、作業能率が向上する。
図1及び図2は本実施の形態にかかる苗移植機の側面図と平面図である。この苗移植機1は、圃場を走行する左右の前輪10,10と左右の後輪11,11を備えた走行車体2の後部に施肥装置5、昇降リンク機構3等を備え、この昇降リンク機構3介して植付装置4が昇降可能に構成される。
また、操舵部材34の左側には、走行車体2の前進、後進、速度などを設定する変速レバー36が設けられている。
フロアステップ37の左右前部には複数の貫通孔が形成されており、座席31に着座して機体を操縦する操縦者が左右前輪10,10を見通せることができて操縦が容易な構成となっていると共に、該ステップ37を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。
圃場における旋回走行については、オートリフト機能によって操舵部材であるハンドル34の回動操作による機体旋回と連動して植付装置4を非作業高さ位置まで昇降制御するほか、圃場の走行状況に応じて、その昇降高さを変更し、また、左右の前輪10,10、左右の後輪11,11の走行動力を制御するべく構成する。
また、旋回時に前輪10,10がスリップすると自動的にデフロック機構51aが作動して旋回内側と外側の前輪10,10の回転が同調するので、圃場の土質が柔らかく前輪の推進が妨げられることがあっても、前輪10,10が空回りして動かなくなることが防止され、旋回中に走行が停滞、或いは停止することが無く、作業能率が向上する。
次に、後輪スリップの検出による走行伝動制御について説明する。
スイング支持した後輪ギヤケース18は、図7の要部拡大側面図に示すように、後輪11の駆動力Fが大きい場合にその反力モーメントによって後輪ギヤケース18がスイング動作して機体を上昇支持し、一方、後輪11がスリップした場合は、駆動力が抑えられて後輪ギヤケース18がスイング動作しないことから、この後輪ギヤケース18のスイング動作を検出するスイングセンサ18sを左右のスイング支軸18b,18bの近傍に設ける。
次に、植付装置4の上昇限度を設定するオートリターンケーブルについて説明する。
植付装置4のオートリターンケーブル61は、図8の要部斜視図に示すように、ボンネット内に配置された油圧昇降バルブの制御入力カム62と連結するガイドケーブルであり、植付装置4が昇降リンク機構3の上昇動作によって緊張することにより制御入力カム62に作用し、同昇降リンク機構3の上昇動作を停止させてその上限位置を規定する。この上限位置である緊張位置を上下に切替えるために、アウタガイド61gをレバー部材63と連結し、このレバー部材63の一端を支点63pに軸支し、レバーガイド63hによって高低の2ポジションA,Bに保持可能に構成する。
次に、植付装置4の苗減少時の制御について説明する。
植付装置4に苗の有無を検出する苗検出部材4sを設け、旋回時に苗が無い状態では前記昇降位置検知部材3hによる昇降高さの検知を停止することにより、昇降高さ規制によることなく、通常の非作業高さ位置まで植付装置4を上昇させるように構成する。
Zターンと略称する旋回連動制御において、旋回終了による植付装置4の確実な植付け再開のために、図9の昇降レバー33の支持構成の側面図に示すように、支点33hによって前後に傾動操作可能な昇降レバー33を動作させるモータ71のアーム72を長孔リンク73で連結し、植付上げ位置にある昇降レバー33の手動操作を可能としつつ、植付下げの位置に昇降レバー33を移動させることにより、植付装置4の昇降レバー33の「下げ」の位置から「植付入」の位置までの間について、モータ71を戻さないように構成する。
2 走行車体
3 昇降リンク機構
3h 昇降位置検知部材(昇降位置センサ)
4 植付装置
4s 苗検出部材
10 前輪
11 後輪
18 後輪ギヤケース
18b スイング支軸
18e 入力アーム
18s スイングセンサ
33 昇降レバー
34 ハンドル(操舵部材)
34a 逆動リンク
46 昇降油圧シリンダ
51 デフ装置
51a デフロック機構
52 制御ロッド部材
52c 伸縮部
52h 遊動長孔
53 クラッチ設定機構
54 ガイドケーブル
55 切替操作部材
57 レバーガイド
58 レバー位置検知部材
59 報知部材
A 緊張位置(高保持位置)
B 弛緩位置(低保持位置)
C 上昇規制機構
F 駆動力
Claims (6)
- 圃場を走行する左右の前輪(10,10)と左右の後輪(11,11)を備えた走行車体(2)と、該左右の前輪(10,10)の動力を同調伝動するデフロック機構(51a)を備えたデフ装置(51)と、該左右の後輪(11,11)の動力をそれぞれ伝動解除する左右のクラッチ機構(18c,18c)と、機体旋回操作に応じて該旋回内側のクラッチ機構(18c,18c)のみに作用する左右の制御ロッド部材(52,52)と、機体旋回操作に応じて昇降リンク機構(3)により非作業位置に上昇可能に支持した植付装置(4)を備える苗移植機において、
上記左右のクラッチ機構(18c,18c)の動作規制により左右の後輪動力を維持可能に設定するクラッチ設定機構(53)を設け、機体旋回時の前輪(10,10)のスリップによりデフロック機構(51a)を作動可能に上記デフ装置(51)を構成し、該デフロック機構(51a)の作動により植付装置(4)の上昇位置を低く抑える上昇規制機構(C)を上記昇降リンク機構(3)に設けたことを特徴とする苗移植機。 - 前記左右の制御ロッド部材(52,52)には、それぞれの両端部間の相対動作を許容する伸縮部(52c)と、それぞれの伸縮部(52c)の相対動作を規制可能に緊張架設したガイド式のケーブル(54)を設け、該両ケーブル(54,54)と連結して弛緩操作可能に切替え保持するレバーによる切替操作部材(55)によって前記クラッチ設定機構(53)を構成したことを特徴とする請求項1記載の苗移植機。
- 切替操作部材(55)に設けた突起状の接触体の位置検出により操作位置を検出する切替検知部材(58)を設け、左右のクラッチ機構(18c,18c)の動作を規制する操作位置(B)の場合に作業者に報知する報知部材(59)を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の苗移植機。
- 前記左右の後輪(11,11)は、それぞれの駆動力に応じて後輪ギヤケース(18,18)が立ち上がることによって支持高さ位置を移動可能にスイング支持した上で所定の高位置に達したことを検知するスイング検知部材(18s,18s)を設け、旋回開始から所定時間の範囲について旋回外側の移動検知部材(18s)が所定の高位置を検知しない場合に前記デフロック機構(51a)を作動させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の苗移植機。
- 前記昇降リンク機構(3)の昇降高さを検出する昇降高さ検知部材(3h)と、デフロック機構(51a)の作動を検知するデフロック検知部材(51s)とを設け、デフロック機構(51a)の作動時に昇降リンク機構(3)を非作業高さより低い所定高さで上昇停止させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の苗移植機。
- 前記植付装置(4)に苗の有無を検出する苗検出部材(4s)を設け、苗が無い状態では前記昇降高さ検知部材(3h)による植付高さの検知を停止することを特徴とする請求項5記載の苗移植機。
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