JP5708744B2 - 発熱検出装置 - Google Patents

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本発明は、発熱検出装置に関するものである。
電気回路を形成する配線の接続部では、経年変化、振動及びヒートサイクル等により接触抵抗が増加していく。接触抵抗が増加した接続部は、通電により発熱する。材質に銅が含まれる接続部には、発熱により銅酸化物が生成される。銅酸化物として亜酸化銅が生成された場合は、通電により亜酸化銅自体が発熱する。通電中は、亜酸化銅の発熱により銅金属が亜酸化銅に変質しながら増殖していく場合がある。この現象を亜酸化銅増殖発熱現象と呼ぶ。亜酸化銅の発熱部は、局所的には1000℃程度になる。
下記特許文献1には、配線用遮断器が記載されている。この配線用遮断器は、電圧検出手段と、配線の遮断動作を行うための引き外し回路と、電圧検出手段の検出結果に基づいて引き外し回路を動作させる制御部と、を備えている。
特開2001−327065号公報 実公昭63−6833号公報
特許文献1に記載の配線用遮断器では、直流回路で発生した亜酸化銅増殖発熱現象を検出できない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。その目的は、直流回路で発生した亜酸化銅増殖発熱現象を検出できる発熱検出装置を提供することである。
本発明に係る発熱検出装置は、直流回路に流れる電流を検出する電流検出部と、電流検出部により検出される電流が、直流回路を形成する配線の接続部で直流回路が遮断されているときの電流として予め設定された第1の電流及び直流回路が遮断されていないときの電流として予め設定された第2の電流のいずれとも異なる電流である場合に、直流回路を遮断する駆動部を動作させる制御部と、を備え、制御部は、電流検出部により検出された電流が予め設定された電流域に含まれているか否かの判定を行う閾値回路と、閾値回路による判定結果が予め設定された時間変化せずにいるか否かの判定を行う積算回路と、積算回路による判定結果に基づいて駆動部を動作させる出力回路と、を備え、電流域の下限は第1の電流よりも高く、電流域の上限は第2の電流よりも低いものである。
また、本発明に係る発熱検出装置は、直流回路に流れる電流を検出する電流検出部と、電流検出部により検出される電流が、直流回路を形成する配線の接続部で直流回路が遮断されているときの電流として予め設定された第1の電流及び直流回路が遮断されていないときの電流として予め設定された第2の電流のいずれとも異なる電流である場合に、直流回路を遮断する駆動部を動作させる制御部と、を備え、制御部は、電流検出部により検出された電流の電流低下率を算出する電流低下率算出回路と、電流低下率算出回路により算出された電流低下率が予め設定された低下率範囲に含まれているか否かの判定を行う閾値回路と、閾値回路による判定結果に基づいて駆動部を動作させる出力回路と、を備えたものである。
本発明によれば、直流回路で発生した亜酸化銅増殖発熱現象を検出することができる。
直流電源、接続部及び負荷を備えた直流回路を示す回路図である。 図1に示す直流回路に流れる電流を示すグラフである。 本発明の実施の形態1における発熱検出装置を示す回路ブロック図である。 本発明の実施の形態2における発熱検出装置を示す回路ブロック図である。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
実施の形態1.
図1は、負荷1を動作させるための直流回路を示す回路図である。図1は、負荷1、直流回路を形成する配線の接続部2及び直流電源3から成る単純な直流回路を示している。また、図2は、図1に示す直流回路に流れる電流を示すグラフである。図2において、波形Aは、直流回路が遮断された状態での電流を示している。波形Bは、通電状態で、亜酸化銅発熱が発生していない場合の電流を示している。波形Cは、通電状態で、亜酸化銅発熱が発生している場合の電流を示している。なお、亜酸化銅発熱とは、通電により亜酸化銅自体が発熱することをいう。以下、図1及び図2を参照して、本発明の原理を説明する。
図1において、接続部2がオープンの場合、直流回路は遮断された状態となる。オープンとは、接続部2を開路又は断線等した状態をいう。接続部2がオープンのとき、負荷1は、通電されないため動作しない。このとき、直流電源3からの供給電流は、図2に示す波形Aのように、ほぼ0Aとなる。つまり、接続部2がオープンのとき、直流回路に電流は流れない。
図1において、接続部2がショートの場合、直流回路は通電状態となる。ショートとは、回路が遮断されていない状態をいう。接続部2がショートのとき、負荷1は、直流電源3から電流が供給されることで動作する。このとき、図2に示す波形Bのように、電流は一定の値となる。例えば、抵抗値が50Ωの負荷に対して、直流電源3からDC100Vの電圧を供給すると、接続部2がショートのときは、接続部2を含めた直流回路に2Aの電流が流れることになる。
このように、通常は、直流回路に流れる電流は図2に示す波形A又は波形Bのどちらかを示す。一方、経年劣化又は接続不良等により接続部2において亜酸化銅増殖発熱現象が発生していると、接続部2がショートであっても、図2に示す波形Cのように、電流がわずかに低下する。これは、発生した亜酸化銅がわずかに抵抗値を持っているためである。亜酸化銅発熱は、直流回路が通電状態である限り安定して継続される。亜酸化銅発熱部に通電を続けると発熱部は拡大していくため、抵抗値も徐々に増加していく。抵抗値が増加していくと、電流は波形Cのように低下していく。波形Cは、発熱した亜酸化銅に特徴的な電流の波形である。波形Cのような電流波形は、接続不良又は回路の入切のみにより現れることはない。亜酸化銅の抵抗値及び通電状態における抵抗値の変化率は、直流電源3からの供給電圧、直流回路に流れる電流、接続部2の構造等の各種条件によって決まる値である。このため、亜酸化銅発熱が発生した場合の電流波形も予め決定可能である。そして、この電流波形を、亜酸化銅発熱時に直流回路で発生する電流波形として設定しておくことができる。これにより、本発明では、直流回路での電流変化に基づいて、通電中に直流回路において発生する亜酸化銅発熱を検出する。
なお、亜酸化銅発熱は、接続部2にかかる電圧の変化に基づいて検出することも可能である。但し、直流回路に複数の接続部が存在する場合には、どの接続部で亜酸化銅増殖発熱現象が発生するのかを予測することが困難であるため、接続部ごとに電圧検出器を設ける必要がある。
図3は、本実施の形態における発熱検出装置を示す回路ブロック図である。図3は、発熱検出装置が直流回路に取り付けられた状態を示している。以下、図3を参照して発熱検出装置の構成を説明する。
図3に示す回路図は、負荷1を動作させるための直流回路を示している。この直流回路は、図1と同様に、直流回路を形成する配線の接続部2を備えている。また、この直流回路には、動作することで回路の通電を遮断する駆動部4が設けられている。
図3に示すように、発熱検出装置は、電流検出部5及び制御部6を備えている。電流検出部5は、制御部6と接続されている。制御部6は、閾値回路7、積算回路8及び出力回路9を備えている。また、制御部6は、駆動部4と接続されている。
次に、各部の動作について説明する。電流検出部5は、直流回路に流れる回路電流を検出する。電流検出部5により検出された電流値は、制御部6の閾値回路7に入力される。閾値回路7は、入力された電流値が設定電流域に含まれているときに、信号を出力する。また、閾値回路7は、入力された電流値が設定電流域に含まれていないときは、信号を出力しない。つまり、閾値回路7は、電流検出部5により検出された電流値が設定電流域に含まれているか否かの判定を行う。なお、設定電流域とは、亜酸化銅発熱発生時に低下する回路電流に基づいて予め設定された電流域である。設定電流域の下限は、通常時に接続部2がオープンのときの電流よりも高く設定されている。設定電流域の上限は、通常時に接続部2がショートのときの電流よりも低く設定されている。
閾値回路7から出力された信号は、積算回路8に入力される。積算回路8は、閾値回路7からの信号の入力が設定時間以上継続した場合に、信号を出力する。一方、積算回路8は、閾値回路7からの信号の入力が設定時間以上継続しなかった場合には、信号を出力しない。つまり、積算回路8は、電流値が設定電流域に含まれていることを示す判定結果が設定時間の間変化せずにいるか否かの判定を行う。なお、設定時間とは、予め設定された一定の時間である。
積算回路8から出力された信号は、出力回路9に入力される。出力回路9は、積算回路8からの信号が入力されると、駆動部4へ信号を出力する。駆動部4は、出力回路9からの信号が入力されると動作し、直流回路の通電を遮断する。
次に、本実施の形態における発熱検出装置による検出動作について、具体例を用いて説明する。ここでは、供給電圧がDC100V、負荷1の抵抗値が10Ωの直流回路の接続部2において、抵抗値2.5Ωの亜酸化銅が生成された場合を例にとる。亜酸化銅発熱による回路電流の低下率は、0.01A/sとする。閾値回路7での設定電流域は、9〜7Aとする。積算回路8での設定時間は、10sとする。
亜酸化銅発熱が発生せずに正常に動作しているときは、接続部2を含めた直流回路には10Aの電流が流れる。電流検出部5は、10Aの回路電流を検出する。この回路電流は、閾値回路7へ入力される。しかし、10Aは設定電流域である9〜7Aに含まれていないため、閾値回路7は信号を出力しない。
一方、接続部2において抵抗値2.5Ωの亜酸化銅が生成されていると、通電開始時の回路電流は8Aとなる。電流検出部5は、8Aの回路電流を検出する。この回路電流は、閾値回路7へ入力される。このとき、8Aは設定電流域である9〜7Aに含まれているため、閾値回路7は信号を出力する。閾値回路7から出力された信号は、積算回路8に入力される。回路電流が設定電流域である9〜7Aの範囲の値である間は、閾値回路7から積算回路8に信号が入力され続ける。亜酸化銅発熱による電流低下率は0.01A/sであるので、10s後の回路電流は7.9Aとなる。このため、積算回路8には、10s後も信号が入力され続ける。閾値回路7からの信号の入力が設定時間である10s以上継続すると、積算回路8は信号を出力する。積算回路8から出力された信号は、出力回路9に入力される。出力回路9は、積算回路8からの信号が入力されると、駆動部4へ信号を出力する。駆動部4は、出力回路9からの信号が入力されると動作し、直流回路の通電を遮断する。これにより、接続部2に形成された亜酸化銅は通電されなくなる。その結果、発熱現象は終了する。
上述した具体例では、閾値回路7での設定電流域を9〜7Aとして説明している。しかし、設定電流域は、直流回路の各種条件及び直流回路に流れる電流のマージン等を考慮して変更可能である。また、積算回路8での設定時間を短くすることにより、迅速に亜酸化銅増殖発熱現象の検出及び直流回路の遮断を行うことができる。
上述したとおり、本実施の形態における発熱検出装置は、直流回路に流れる電流に基づいて、直流回路中の接続部等において発生した亜酸化銅増殖発熱現象を検出する。その結果、直流回路の遮断動作を行い、直流回路の接続部及び直流回路を備えた電気機器等の焼損を未然に防止することができる。
上述したとおり、本実施の形態では、発熱した亜酸化銅に特徴的な電流を検出することで亜酸化銅増殖発熱現象を検出している。このため、配線の接続不良又は回路の入切等によって発生する電流変化を誤検出することを防止できる。その結果、高い精度で亜酸化銅増殖発熱を検出することができる。
実施の形態2.
図4は、本実施の形態における発熱検出装置を示す回路ブロック図である。図4は、発熱検出装置が直流回路に取り付けられた状態を示している。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付して、一部の説明を省略する。
本実施の形態では、制御部6は、電流低下率算出回路10を備えている。電流検出部5により検出された電流値は、電流低下率算出回路10に入力される。電流低下率算出回路10は、一定時間における電流変化から電流低下率(A/s)を算出する。
電流低下率算出回路10により算出された電流低下率は、閾値回路7に入力される。閾値回路7は、入力された電流低下率が予め設定された低下率範囲に含まれているときに、信号を出力する。また、閾値回路7は、入力された電流低下率が低下率範囲に含まれていないときは、信号を出力しない。このように、閾値回路7は、電流低下率算出回路10により算出された電流低下率が低下率範囲に含まれているか否かの判定を行う。なお、低下率範囲とは、亜酸化銅発熱発生時に変化する回路電流の低下率に基づいて予め設定される範囲である。つまり、実施の形態1では低下した回路電流の値に基づいて亜酸化銅発熱の発生を検出するのに対し、本実施の形態では回路電流の電流低下率に基づいて亜酸化銅発熱の発生を検出する。
閾値回路7から出力される信号は、出力回路9に入力される。出力回路9は、閾値回路7からの信号が入力されると、駆動部4へ信号を出力する。駆動部4は、出力回路9からの信号が入力されると動作し、直流回路の通電を遮断する。
次に、本実施の形態の発熱検出装置による検出動作について、具体例を用いて説明する。ここでは、供給電圧がDC100V、負荷1の抵抗値が10Ωの直流回路の接続部2において、抵抗値2.5Ωの亜酸化銅が生成された場合を例にとる。亜酸化銅発熱による電流低下率は0.01A/sとする。電流低下率算出回路10は、30s間の電流変化から電流低下率を算出する。閾値回路7での低下率範囲は、0.005〜0.02A/sとする。
亜酸化銅発熱が発生せずに正常に動作しているときは、接続部2を含めた直流回路には10Aの電流が流れる。正常時は10Aが一定で流れ続けるため、電流低下率算出回路10で算出される電流低下率は0A/sとなる。この電流低下率は、閾値回路7に入力される。しかし、0A/sは低下率範囲0.005〜0.02A/sに含まれていないため、閾値回路7は信号を出力しない。
一方、接続部2において抵抗値2.5Ωの亜酸化銅が生成されていると、通電開始時の回路電流は8Aとなる。そして、通電状態が維持されると、回路電流は図2に示す波形Cのように徐々に低下していく。電流低下率算出回路10は、このときの電流低下率0.01A/sを算出する。この電流低下率は、閾値回路7へ入力される。電流低下率0.01A/sは、低下率範囲0.005〜0.02A/sに含まれているため、閾値回路7は信号を出力する。閾値回路7から出力された信号は、出力回路9に入力される。出力回路9は、閾値回路7からの信号が入力されると、駆動部4へ信号を出力する。駆動部4は、出力回路9からの信号が入力されると動作し、直流回路の通電を遮断する。これにより、接続部2に形成された亜酸化銅は通電されなくなる。その結果、発熱現象は終了する。
上述した具体例では、閾値回路7における低下率範囲0.005〜0.02A/sとして説明している。しかし、亜酸化銅発熱時の電流低下率は、供給電圧、直流回路に流れる電流及び接続部2の構造等の各種条件によって決定可能な値である。このため、閾値回路7において予め最適な低下率範囲を設定する必要がある。また、電流低下率算出回路10は、30s間の電流変化から電流低下率を算出しているが、この時間を短くすることでより迅速に亜酸化銅発熱を検出することが可能になる。
上述したとおり、本実施の形態における発熱検出装置は、亜酸化銅発熱発生時の電流低下率に基づいて、直流回路中の接続部等において発生した亜酸化銅増殖発熱現象を検出する。このため、何らかの理由により電流が一時的に変化した場合でも、誤検出をすることがない。その結果、亜酸化銅発熱の発生を正確に検出することができる。
上述したとおり、実施の形態1及び2では、1箇所の接続部2において亜酸化銅発熱が発生した場合を例に挙げている。しかし、本発明は、複数の接続部を備えた直流回路に対しても適用できる。本発明における発熱検出装置は、回路電流又は電流低下率に基づいて亜酸化銅増殖発熱現象を検出するため、複数の接続部のいずれかにおいて亜酸化銅増殖発熱現象が発生した場合でも発熱を検出できる。このため、複数の接続部を備えた直流回路に対して遮断動作を行うことができる。その結果、直流回路の接続部及び直流回路を備えた電気機器等の焼損を未然に防止することができる。また、本発明における発熱検出装置は回路電流を検出しているため、接続部にかかる電圧に基づいた検出方法と違って、接続部ごとに検出器を設ける必要がない。このため、検出器としては、1つの電流検出部5のみを用いればよい。その結果、より簡単な構成で、亜酸化銅発熱の検出及び直流回路の遮断を行う発熱検出装置を実現できる。
なお、実施の形態1及び2において、負荷1を変更すると直流回路中の抵抗値が変化する。その結果、通常時の電流、亜酸化銅発熱発生時の電流及び亜酸化銅発熱発生時の電流低下率が変化する。例えば、供給電圧がDC100V、負荷の抵抗値が10Ωの直流回路の接続部2において、抵抗値2.5Ωの亜酸化銅が生成する場合を考える。この場合、直流回路には、通常時は10Aの電流が流れ、亜酸化銅発熱発生時は8Aの電流が流れる。ここで、負荷1を抵抗値が20Ωのものに変更すると、通常時の電流は5Aとなる。また、亜酸化銅の抵抗値も変化するため、亜酸化銅発熱発生時の電流及び亜酸化銅発熱発生時の電流低下率が変化する。このため、負荷1を変更した後に亜酸化銅発熱が発生した場合は、変更前に閾値回路7において設定した各種設定値を用いて亜酸化銅発熱の発生を検出することはできない。この場合は、負荷1の抵抗値と閾値回路7の設定を連動させることで亜酸化銅発熱の検出が可能となる。具体的には、実施の形態1においては、負荷1の変更に合わせて閾値回路7の設定電流域を変更すればよい。また、実施の形態2においては、負荷1の変更に合わせて閾値回路7の低下率範囲を変更すればよい。
上述したとおり、実施の形態1では、積算回路8は、閾値回路7からの信号の入力が設定時間以上継続した場合に信号を出力し、設定時間以上継続しなかった場合には信号を出力しない。しかし、積算回路8が信号を出力する条件と、信号を出力しない条件とを逆にすることも可能である。つまり、閾値回路7からの信号の入力が設定時間以上継続していない場合は信号を出力し続け、設定時間以上継続した場合に信号の出力をやめることとしてもよい。ただし、この場合、出力回路9は、積算回路8からの信号の入力がなくなった場合に信号を出力するように設定される。
また、上述したとおり、実施の形態1及び2では、閾値回路7は、入力された値が予め設定された範囲内のときは信号を出力し、範囲内でないときは信号を出力しない。しかし、閾値回路7が信号を出力する条件と、信号を出力しない条件とを逆にすることも可能である。つまり、入力された値が範囲内のときは信号を出力せず、範囲内でないときに信号を出力することとしてもよい。ただし、この場合、実施の形態1における積算回路8は、閾値回路7からの信号の入力がない状態が設定時間以上継続した場合に信号を出力し、信号の入力がない状態が設定時間以上継続しなかった場合には信号を出力しないように設定される。また、この場合、実施の形態2における出力回路9は、閾値回路7からの信号が入力されている間は信号を出力せず、閾値回路7からの信号の入力がなくなった場合に信号を出力するように設定される。
また、実施の形態1及び2における発熱検出装置に報知手段を設けることとしてもよい。例えば、駆動部4の動作時に点灯する表示灯又はLED等を設けることで、使用者に異常状態を報知することができる。これにより、亜酸化銅の除去等の復旧作業を促すことができる。
1 負荷、2 接続部、3 直流電源、4 駆動部、5 電流検出部、6 制御部、7 閾値回路、8 積算回路、9 出力回路、10 電流低下率算出回路

Claims (2)

  1. 直流回路に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部により検出される電流が、前記直流回路を形成する配線の接続部で前記直流回路が遮断されているときの電流として予め設定された第1の電流及び前記直流回路が遮断されていないときの電流として予め設定された第2の電流のいずれとも異なる電流である場合に、前記直流回路を遮断する駆動部を動作させる制御部と、
    を備え
    前記制御部は、
    前記電流検出部により検出された電流が予め設定された電流域に含まれているか否かの判定を行う閾値回路と、
    前記閾値回路による判定結果が予め設定された時間変化せずにいるか否かの判定を行う積算回路と、
    前記積算回路による判定結果に基づいて前記駆動部を動作させる出力回路と、
    を備え、
    前記電流域の下限は前記第1の電流よりも高く、前記電流域の上限は前記第2の電流よりも低い発熱検出装置。
  2. 直流回路に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部により検出される電流が、前記直流回路を形成する配線の接続部で前記直流回路が遮断されているときの電流として予め設定された第1の電流及び前記直流回路が遮断されていないときの電流として予め設定された第2の電流のいずれとも異なる電流である場合に、前記直流回路を遮断する駆動部を動作させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記電流検出部により検出された電流の電流低下率を算出する電流低下率算出回路と、
    前記電流低下率算出回路により算出された電流低下率が予め設定された低下率範囲に含まれているか否かの判定を行う閾値回路と、
    前記閾値回路による判定結果に基づいて前記駆動部を動作させる出力回路と、
    を備えた発熱検出装置。
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