JP4172018B2 - 異常電流検出方法及び電気的駆動装置 - Google Patents

異常電流検出方法及び電気的駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、異常電流検出方法及び電気的駆動装置に関する。
従来、装置の異常電流を検出するための技術としては、装置の動作モード毎に過電流の検出しきい値をテーブルに記憶しておき、装置に流れる電流の計測値が、その動作モードに応じたしきい値を上回るか否かの判定を、テーブルを参照することにより行い、上回った場合に過電流状態と判定する技術がある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平5−30734号公報(請求項1、図1) 特開平5−276646号公報(請求項1、図2)
ところで、過電流の検出しきい値は、ある程度のマージンを考慮した値とする必要がある。このマージンは、必要最低の許容量の他に、例えば、装置の使用温度条件に応じたバラツキや、装置毎の電流特性や電流検出手段毎の検出特性によるバラツキも考慮した値とする必要がある。
従来は、このように多くの要素を考慮したマージンを設定する必要があったので、過電流検出を精度良く行うことは困難であった。
また、従来は、異常電流として過電流のみを検出する技術しかなく、不足電流を検出することはできなかった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、異常電流(過電流或いは不足電流)を精度良く検出することが可能な異常電流検出方法及び電気的駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の異常電流検出方法は、複数種類の動作モードで動作可能に構成された装置の過電流を異常電流として検出するための方法において、前記装置に流れる電流値を計測する電流値計測工程と、前記電流値計測工程によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ大きい値を前記装置における過電流の検出しきい値として設定する検出しきい値設定工程と、を備え、各動作モード毎に別個に、前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程を行うとともに、各動作モード毎の前記検出しきい値設定工程にて設定された検出しきい値をそれぞれテーブルに記憶させる記憶工程と、前記装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定工程と、を更に備え、前記テーブルには、予め各動作モード毎の検出しきい値の初期値を記憶しておき、前記装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、前記初期値は、BとCとを含む初期マージンをAに加えた値であり、前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ行い、このうち検出しきい値設定工程では、対応する動作モードの前記初期値を更新することによって、検出しきい値の設定を行い、前記電流値計測工程により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定工程では、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXに加えた値を前記検出しきい値として設定し、前記動作モード判定工程にて判定された動作モードに応じて、前記テーブルに記憶された対応する検出しきい値を参照し、前記装置に流れる電流値が、前記検出しきい値設定工程により設定された過電流検出しきい値を上回った場合に、異常電流状態と判定することを特徴としている。
また、本発明の異常電流検出方法は、複数種類の動作モードで動作可能に構成された装置の不足電流を異常電流として検出するための方法において、前記装置に流れる電流値を計測する電流値計測工程と、前記電流値計測工程によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ小さい値を前記装置における不足電流の検出しきい値として設定する検出しきい値設定工程と、を備え、各動作モード毎に別個に、前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程を行うとともに、各動作モード毎の前記検出しきい値設定工程にて設定された検出しきい値をそれぞれテーブルに記憶させる記憶工程と、前記装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定工程と、を更に備え、前記テーブルには、予め各動作モード毎の検出しきい値の初期値を記憶しておき、前記装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、前記初期値は、BとCとを含む初期マージンをAより差し引いた値であり、前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ行い、このうち検出しきい値設定工程では、対応する動作モードの前記初期値を更新することによって、検出しきい値の設定を行い、前記電流値計測工程により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定工程では、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXより差し引いた値を前記検出しきい値として設定し、前記動作モード判定工程にて判定された動作モードに応じて、前記テーブルに記憶された対応する検出しきい値を参照し、前記装置に流れる電流値が、前記検出しきい値設定工程により設定された不足電流検出しきい値を下回った場合に、異常電流状態と判定することを特徴としている。
また、本発明の異常電流検出方法は、複数種類の動作モードで動作可能に構成された装置の過電流及び不足電流を異常電流として検出するための方法において、前記装置に流れる電流値を計測する電流値計測工程と、前記電流値計測工程によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ大きい値並びに小さい値を前記装置における過電流と不足電流の検出しきい値としてそれぞれ設定する検出しきい値設定工程と、を備え、各動作モード毎に別個に、前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程を行うとともに、各動作モード毎の前記検出しきい値設定工程にて設定された検出しきい値をそれぞれテーブルに記憶させる記憶工程と、前記装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定工程と、を更に備え、前記テーブルには、予め各動作モード毎の検出しきい値の初期値を記憶しておき、前記装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、過電流の検出しきい値の前記初期値はBとCとを含む初期マージンをAに加えた値であり、不足電流の検出しきい値の前記初期値はBとCとを含む初期マージンをAより差し引いた値であり、前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ行い、このうち検出しきい値設定工程では、対応する動作モードの前記初期値を更新することによって、検出しきい値の設定を行い、前記電流値計測工程により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定工程では、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXに加えた値を過電流の検出しきい値として、前記更新マージンをXより差し引いた値を不足電流の検出しきい値として、それぞれ設定し、前記装置に流れる電流値が、前記検出しきい値設定工程により設定された過電流検出しきい値を上回るか、又は、前記検出しきい値設定工程により設定された不足電流検出しきい値を下回った場合に、異常電流状態と判定することを特徴としている。
本発明の異常電流検出方法においては、前記異常電流状態と判定された場合に、前記装置の電源遮断を行うことが好ましい。
この場合、前記装置の電源遮断後、再度電源投入された際にも前記異常電流状態と判定された場合には、前記装置へのその後の電源投入トリガを無効化することが好ましい。
また、本発明の異常電流検出方法は、前記装置は、別個に電源供給がなされる複数のブロックを備えて構成され、前記装置の各ブロック毎に別個に、前記異常電流状態の判定を行うことが好ましい。
この場合、前記異常電流状態と判定されたブロックのみ電源遮断を行うことが好ましい。
また、この場合、前記複数のブロックには、表示部を有する表示ブロックが含まれ、前記表示ブロック以外のブロックが異常電流状態であると判定された場合には、該異常電流状態が発生した旨を前記表示部における表示により報知するための制御を行うことが好ましい。
また、この場合、前記複数のブロックには、発音動作が可能な発音ブロックが含まれ、前記発音ブロック以外のブロックが異常電流状態であると判定された場合には、該異常電流状態が発生した旨を前記発音ブロックの発音動作により報知するための制御を行うことが好ましい。
本発明の異常電流検出方法においては、前記初期マージンは(B+C)であることを好ましい一例とする。
或いは、本発明の異常電流検出方法においては、前記装置の使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンをDとすると、前記初期マージンは(B+C+D)であることも好ましい。
或いは、本発明の異常電流検出方法においては、前記装置の電源の電圧バラツキを考慮したマージンをEとすると、前記初期マージンは(B+C+E)であることも好ましい。或いは、前記初期マージンは(B+C+D+E)であることも好ましい。
また、本発明の異常電流検出方法においては、前記装置の使用温度に応じて検出しきい値をそれぞれ補正するための補正係数をテーブルに記憶しておくとともに、前記装置の使用温度を計測する温度計測工程と、前記温度計測工程により計測された使用温度に応じた補正係数を前記テーブルより参照し、該参照した補正係数を用いて検出しきい値を補正する検出しきい値補正工程と、を更に備え、前記検出しきい値補正工程によって補正された検出しきい値を用いて、前記異常電流状態の判定を行うことも好ましい。
また、本発明の電気的駆動装置は、複数種類の動作モードで動作可能に構成され、電気的に駆動する電気的駆動装置において、当該電気的駆動装置に流れる電流値を計測する電流値計測手段と、前記電流値計測手段によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ大きい値を当該電気的駆動装置における過電流の検出しきい値として設定する検出しきい値設定手段と、を備え、各動作モード毎に別個に、前記電流値計測手段は電流値の計測を、前記検出しきい値設定手段は検出しきい値の設定を、それぞれ行い、各動作モード毎に前記検出しきい値設定手段により設定された検出しきい値をそれぞれ記憶する検出しきい値記憶テーブルと、当該電気的駆動装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定手段と、を更に備え、前記検出しきい値記憶テーブルには、予め各動作モード毎の検出しきい値の初期値が記憶され、前記電気的駆動装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の電気的駆動装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、前記初期値は、BとCとを含む初期マージンをAに加えた値であり、前記電流値計測手段及び前記検出しきい値設定手段は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ電流値の計測及び検出しきい値の設定を行い、このうち検出しきい値設定手段による検出しきい値の設定は、対応する動作モードの前記初期値を更新することにより行い、前記電流値計測手段により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定手段は、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXに加えた値を前記検出しきい値として設定し、前記動作モード判定手段により判定された動作モードに応じて、前記検出しきい値記憶テーブルに記憶された対応する検出しきい値を参照し、当該電気的駆動装置に流れる電流値が前記検出しきい値設定手段により設定された過電流検出しきい値を上回った場合に異常電流状態と判定する異常電流判定手段を更に備えることを特徴としている。
また、本発明の電気的駆動装置は、複数種類の動作モードで動作可能に構成され、電気的に駆動する電気的駆動装置において、当該電気的駆動装置に流れる電流値を計測する電流値計測手段と、前記電流値計測手段によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ小さい値を当該電気的駆動装置における不足電流の検出しきい値として設定する検出しきい値設定手段と、を備え、各動作モード毎に別個に、前記電流値計測手段は電流値の計測を、前記検出しきい値設定手段は検出しきい値の設定を、それぞれ行い、各動作モード毎に前記検出しきい値設定手段により設定された検出しきい値をそれぞれ記憶する検出しきい値記憶テーブルと、当該電気的駆動装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定手段と、を更に備え、前記検出しきい値記憶テーブルには、予め各動作モード毎の検出しきい値の初期値が記憶され、前記電気的駆動装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の電気的駆動装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、前記初期値は、BとCとを含む初期マージンをAより差し引いた値であり、前記電流値計測手段及び前記検出しきい値設定手段は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ電流値の計測及び検出しきい値の設定を行い、このうち検出しきい値設定手段による検出しきい値の設定は、対応する動作モードの前記初期値を更新することにより行い、前記電流値計測手段により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定手段は、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXより差し引いた値を前記検出しきい値として設定し、前記動作モード判定手段により判定された動作モードに応じて、前記検出しきい値記憶テーブルに記憶された対応する検出しきい値を参照し、当該電気的駆動装置に流れる電流値が前記検出しきい値設定手段により設定された不足電流の検出しきい値を下回った場合に異常電流状態と判定する異常電流判定手段を更に備えることを特徴としている。
また、本発明の電気的駆動装置は、複数種類の動作モードで動作可能に構成され、電気的に駆動する電気的駆動装置において、当該電気的駆動装置に流れる電流値を計測する電流値計測手段と、前記電流値計測手段によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ大きい値並びに小さい値を当該電気的駆動装置における過電流と不足電流の検出しきい値としてそれぞれ設定する検出しきい値設定手段と、を備え、各動作モード毎に別個に、前記電流値計測手段は電流値の計測を、前記検出しきい値設定手段は過電流と不足電流の検出しきい値の設定を、それぞれ行い、各動作モード毎に前記検出しきい値設定手段により設定された検出しきい値をそれぞれ記憶する検出しきい値記憶テーブルと、当該電気的駆動装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定手段と、を更に備え、前記検出しきい値記憶テーブルには、予め各動作モード毎の過電流と不足電流の検出しきい値の初期値が記憶され、前記電気的駆動装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の電気的駆動装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、過電流の検出しきい値の前記初期値は、BとCとを含む初期マージンをAに加えた値であり、不足電流の検出しきい値の前記初期値はBとCとを含む初期マージンをAより差し引いた値であり、前記電流値計測手段及び前記検出しきい値設定手段は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ電流値の計測及び検出しきい値の設定を行い、このうち検出しきい値設定手段による検出しきい値の設定は、対応する動作モードの過電流及び不足電流の前記初期値を更新することにより行い、前記電流値計測手段により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定手段は、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXに加えた値を過電流の検出しきい値として、前記更新マージンをXより差し引いた値を不足電流の検出しきい値として、それぞれ設定し、前記動作モード判定手段により判定された動作モードに応じて、前記検出しきい値記憶テーブルに記憶された対応する検出しきい値を参照し、当該電気的駆動装置に流れる電流値が前記検出しきい値設定手段により設定された過電流検出しきい値を上回るか又は前記検出しきい値設定手段により設定された不足電流検出しきい値を下回った場合に異常電流状態と判定する異常電流判定手段を更に備えることを特徴としている。
本発明の電気的駆動装置においては、前記異常電流判定手段により異常電流状態と判定された場合に、当該電気的駆動装置の電源遮断を行う電源遮断手段を備えることが好ましい。
この場合、前記電源遮断手段による電源遮断後、再度電源投入された際にも前記異常電流判定手段により異常電流状態と判定された場合に、当該電気的駆動装置へのその後の電源投入トリガを無効化する電源投入無効化手段を備えることが好ましい。
また、本発明の電気的駆動装置は、別個に電源供給がなされる複数のブロックを備えて構成され、前記異常電流判定手段は、各ブロック毎に別個に、前記異常電流状態の判定を行うことが好ましい。
この場合、前記異常電流判定手段により前記異常電流状態と判定されたブロックのみ電源遮断を行うことが好ましい。
また、本発明の電気的駆動装置においては、前記複数のブロックには、表示部を有する表示ブロックが含まれ、前記表示ブロック以外のブロックが異常電流状態であると判定された場合に、該異常電流状態が発生した旨を前記表示部における表示により報知するための制御を行う表示報知制御手段を備えることが好ましい。
また、本発明の電気的駆動装置においては、前記複数のブロックには、発音動作が可能な発音ブロックが含まれ、前記発音ブロック以外のブロックが異常電流状態であると判定された場合に、該異常電流状態が発生した旨を前記発音ブロックの発音動作により報知するための制御を行う発音報知制御手段を備えることが好ましい。
また、本発明の電気的駆動装置においては、前記初期マージンは(B+C)であることを好ましい一例とする。
また、本発明の電気的駆動装置においては、前記装置の使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンをDとすると、前記初期マージンは(B+C+D)であることも好ましい。
また、本発明の電気的駆動装置においては、前記装置の電源の電圧バラツキを考慮したマージンをEとすると、前記初期マージンは(B+C+E)であることも好ましい。或いは、前記初期マージンは(B+C+D+E)であることも好ましい。
また、本発明の電気的駆動装置においては、当該電気的駆動装置の使用温度に応じて検出しきい値を補正するための補正係数をそれぞれ記憶する補正係数記憶テーブルと、当該電気的駆動装置の使用温度を計測する温度計測手段と、前記温度計測手段により計測される使用温度に応じた補正係数を前記補正係数記憶テーブルより参照し、該参照した補正係数を用いて検出しきい値を補正する検出しきい値補正手段と、を更に備え、前記異常電流判定手段は、前記検出しきい値補正手段によって補正された検出しきい値を用いて、前記異常電流状態の判定を行うことが好ましい。
本発明の電気的駆動装置は、例えば、携帯情報端末装置、より具体的には携帯電話機であることが挙げられる。
本発明によれば、電気的駆動装置(装置)に流れる電流値を計測し、計測された電流値よりも所定のマージンだけ大きい値並びに小さい値を過電流と不足電流の検出しきい値としてそれぞれ設定するので、これら設定される過電流検出しきい値及び不足電流検出しきい値は、個々の電気的駆動装置(装置)の電流特性のバラツキ並びに個々の電流値計測手段による計測(検出)精度のバラツキを考慮したマージンを含まない値とすることができる。
そして、電気的駆動装置(装置)に流れる電流値が、設定された過電流検出しきい値を上回るか、又は、設定された不足電流検出しきい値を下回った場合に、異常電流状態と判定するので、異常電流の検出を精度良く行うことができる。
また、特に、電気的駆動装置(装置)に流れる電流値が設定された不足電流検出しきい値を下回った場合に異常電流状態と判定するので、従来は不可能であった不足電流の検出を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
本実施形態では、本発明に係る電気的駆動装置の好適な一例としての携帯電話機と、本発明に係る異常電流検出方法と、について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は本実施形態に係る携帯電話機(装置、電気的駆動装置、携帯情報端末装置)1を示すブロック図である。
携帯電話機1は、通話や電子メールの送受信といった通信機能を備え、例えば、待ち受け状態、音声通話状態、パケット通信状態、電子メール作成状態といった複数種類の動作モードで動作可能に構成されている。
この携帯電話機1は、図1に示すように、制御部2を含む主要部3と、この主要部3に電源供給する電源4(例えば、二次電池からなる)と、この電源4から主要部3への電源供給をON/OFF切り替えするための電源スイッチ(電源遮断手段)5と、電源4から主要部3に供給される電流値を検出するための電流検出部(電流値計測手段)6と、を備えている。
このうち主要部3は、制御部2の他にも、図示は省略するが、例えば、各種の表示を行う表示部、通話操作や電子メールの作成或いは送信操作といった各種操作をユーザが行うための操作部、当該携帯電話機1と外部(具体的には、例えば携帯電話用基地局)との間で通話や電子メールに関する無線信号を送受信するためのアンテナ、通話の際に相手方より受信される音声を発音する受話部、通話の際に相手方に送信される音声を検出する送話部を備えている。
制御部2は、携帯電話機1が備える各構成要素を統括的に制御するCPU(検出しきい値設定手段、異常電流判定手段、電源遮断手段、動作モード判定手段)21と、電流値テーブル22(テーブル、検出しきい値記憶テーブル)と、を備えている。
電源スイッチ(電源遮断手段)5は、電源4から主要部3に至る電源線7に設けられ、CPU21からの制御信号によりON/OFF状態の切り替え制御がなされる。電源スイッチ5がONの場合には電源4から主要部3へ電源供給がなされ(携帯電話機1が電源ON状態となり)、電源スイッチ5がOFFの場合には電源4から主要部3への電流供給が完全に遮断される(携帯電話機1が電源OFF状態となる)。
電流検出部6は、例えば、電源線7において電源スイッチ5と主要部3との間に設けられている。この電流検出部6は、電源4から主要部3に供給される電流値を検出し、その検出値を制御部2に入力する。
図2に示すように、制御部2の電流値テーブル22は、携帯電話機1の各動作モード毎に、最小電流値(MIN;不足電流の検出しきい値)と、最大電流値(MAX;過電流の検出しきい値)と、を記憶する。
なお、初期状態の電流値テーブル22には、各動作モード毎の最小電流値及び最大電流値(検出しきい値)の初期値を予め記憶している。
ここで、この初期値には、基準となるマージン(必要最低の許容量)の他に、個々の携帯電話機1の電流特性によるバラツキ、個々の電流検出部6による電流値の検出精度によるバラツキ、使用温度条件によるバラツキ及び電源4の電圧バラツキをそれぞれ考慮したマージンが含まれている。
すなわち、予測される電流値の中間値をA、基準となるマージン(必要最低の許容量)をB、個々の携帯電話機1の電流特性のバラツキ並びに個々の電流検出部6による検出精度のバラツキを考慮したマージンをC、使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンをD、電源4の電圧バラツキを考慮したマージンをEとすると、最小電流値の初期値はA−(B+C+D+E)、最大電流値の初期値はA+(B+C+D+E)となる。そして、このような最小電流値及び最大電流値の初期値が、各動作モード毎に予め求められているとともに、電流値テーブル22に記憶されている。
なお、初期値においては、最小電流値と最大電流値との差は2(B+C+D+E)であるが、以下に説明するように、この初期値は、個々の携帯電話機1の電流特性のバラツキ並びに個々の電流検出部6による検出精度のバラツキを考慮したマージンCを含まない値に更新される。すなわち、制御部2のCPU21は、各動作モード毎に、電流検出部6により検出(計測)された電流値に所定のマージンを加算して得られる値で最大電流値の対応する動作モードの初期値を更新する一方で、該検出された電流値より該マージンを減算して得られる値で最小電流値の対応する動作モードの初期値を更新する。
ここで、電流検出部6により検出された電流値をXとすると、更新後においては、最小電流値はX−(B+D+E)、最大電流値はX+(B+D+E)となる。つまり、更新後は、最小電流値と最大電流値との差は2(B+D+E)となり、最小電流値及び最大電流値は携帯電話機1の電流特性のバラツキ並びに電流検出部6による検出精度のバラツキを考慮したマージンCを含まない。つまり、更新後の最小電流値及び最大電流値は、基準となるマージン(必要最低の許容量)Bの他には、携帯電話機1の使用温度条件によるバラツキ及び電源電圧のバラツキを考慮したマージンD,Eのみが含まれている。
なお、このような最小電流値及び最大電流値の更新は、各動作モード毎に、それぞれの初回実行の際の1度だけ行うこととする。
また、制御部2のCPU21は、携帯電話機1の動作中(電源ONとなっている期間中)は、以下に説明するようにして、異常電流状態の監視を行う。
すなわち、制御部2のCPU21は、電流検出部6より入力される電流値(検出値)と電流値テーブル22の値(最小電流値及び最大電流値)との比較を行い、この比較により、電流検出部6による検出値が最小電流値を下回っているか否か(不足電流状態が発生しているか否か)、並びに、電流検出部6による検出値が最大電流値を上回っているか否か(過電流状態が発生しているか否か)の監視を行う。
そして、その監視結果(電流検出部6より入力される電流値と電流値テーブル22の値との比較結果)に応じて、電源スイッチ5をOFFにさせる制御信号を出力する。
以下、図3を参照して動作を説明する。
先ず、電源スイッチ5がONとなると、電源4から主要部3へと電流が流れる。この電流値(携帯電話機1に流れる電流値)は、電流検出部6により検出され(電流値計測工程)、その検出値は制御部2のCPU21に入力される。
CPU21は、携帯電話機1の現在の動作モードを確認する(動作モード判定工程;ステップS1)。例えば、携帯電話機1が音声通話状態である場合には、CPU21は、電流値テーブル22より音声通話状態に対応する最小電流値(例えば、図2に示すように200mA;MIN)を取得し、この最小電流値(MIN)と電流検出部6により検出された電流値(Icc)との比較を行う(ステップS2)。
ここで、電流検出部6により検出された電流値が最小電流値(不足電流検出しきい値)を下回っていた場合(ステップS2のYES)には、CPU21は異常電流状態(不足電流状態)と判定し、電源スイッチ5に対し、該電源スイッチ5をOFF状態とさせる制御信号を出力する(ステップS3)。これにより、電源スイッチ5はOFF状態となり、主要部3への電源供給を完全に遮断する。つまり、携帯電話機1の電源遮断を行う。
他方、検出された電流値(Icc)が最小電流値(MIN)を上回っていた場合(ステップS2のNO)には、CPU21は検出された電流値と最小電流値との判定結果は「OK」と判定し、次に最大電流値(例えば、図2に示すように700mA;MAX)と検出された電流値(Icc)との比較を行う(ステップS4)。
ここで、電流検出部6により検出された電流値が最大電流値(過電流検出しきい値)を上回っていた場合(ステップS4のYES)には、CPU21は異常電流状態(過電流状態)と判定し、電源スイッチ5に対し、該電源スイッチ5をOFF状態とさせる制御信号を出力する(ステップS3)。これにより、電源スイッチ5はOFF状態となり、主要部3への電源供給を完全に遮断する。つまり、この場合にも、携帯電話機1の電源遮断を行う。
他方、検出された電流値(Icc)が最大電流値を下回っていた場合(ステップS4のNO)には、CPU21は検出された電流値と最大電流値との判定結果も「OK」と判定する。すなわち、現在の電流値は最小電流値から最大電流値の範囲内にあるため正常であると判定し、電源スイッチ5への制御信号はONのままとする。
次に、CPU21は、検出した電流値を用いて、最小電流値及び最大電流値の更新を行う。
すなわち、電流検出部6により検出された電流値をX、基準となるマージンをB、使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンをD、電源4の電圧バラツキを考慮したマージンをEとすると、最小電流値はA−(B+D+E)、最大電流値はA+(B+D+E)に、それぞれ更新する。
つまり、検出(計測)された電流値Xよりも所定のマージン(B+D+E)だけ大きい値を過電流の検出しきい値として設定(電流値テーブル22に記憶)し、計測された電流値Xよりも所定のマージン(B+D+E)だけ小さい値を不足電流の検出しきい値として設定(電流値テーブル22に記憶)する(検出しきい値設定工程)。
なお、このような電流最小値及び電流最大値の更新は、各動作モード毎に、最初の1回のみ行うとする。つまり、各動作モード毎に別個に、電流値計測工程及び検出しきい値設定工程を行うとともに、これら電流値計測工程及び検出しきい値設定工程は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ行う。
CPU21は、以後、携帯電話機1が電源ONである期間中は、上記のステップS1〜S3の動作を繰り返し行うことにより、異常電流(過電流及び不足電流)の監視を継続的に行い、異常電流が発生した場合には即時に電源遮断を行う。
ここで、上記の更新(検出しきい値設定工程)後は、最小電流値及び最大電流値には個々の携帯電話機1の電流特性のバラツキ並びに個々の電流検出部6による検出精度のバラツキを考慮したマージンCが含まれない。
従って、更新された最小電流値と最大電流値との差である2(B+D+E)は、初期値の最小電流値と最大電流値との差である2(B+C+D+E)よりも小さい。よって、更新後は、より高精度に異常電流を検出することが可能である。
以上のような第1の実施形態によれば、携帯電話機(装置、電気的駆動装置、携帯情報端末装置)1に流れる電流値を計測し、計測された電流値よりも所定のマージンだけ大きい値並びに小さい値を過電流と不足電流の検出しきい値としてそれぞれ設定するので、これら過電流検出しきい値及び不足電流検出しきい値は、個々の携帯電話機1の電流特性のバラツキ並びに個々の電流検出部6による検出精度のバラツキを考慮したマージンCを含まない値とすることができる。
そして、携帯電話機1に流れる電流値が、設定された過電流検出しきい値を上回るか、又は、設定された不足電流検出しきい値を下回った場合に、異常電流状態と判定するので、携帯電話機1に故障或いは不具合が生じた場合における異常電流の検出を精度良く行うことができる。
つまり、個々の携帯電話機1にて、電源投入後に電流値を計測し、この計測値を基準として所定のマージンを加算並びに減算することにより過電流と不足電流の検出しきい値をそれぞれ設定するので、マージン量を減らすことが可能となり、精度良く異常電流の検出を行うことができる。
また、特に、携帯電話機1に流れる電流値が設定された不足電流検出しきい値を下回った場合に異常電流状態と判定するので、従来は不可能であった不足電流の検出を行うことができる。
〔第2の実施形態〕
次に、図4を参照して、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る携帯電話機(装置、電気的駆動装置、携帯情報端末装置)50(図4)は、以下に説明する点でのみ上記の第1の実施形態に係る携帯電話機1と異なり、その他の点では同様であるため、同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
携帯電話機50は、その基本構成は第1の実施形態に係る携帯電話機1と同様であるが、説明の都合上、その表示部8(図4)は主要部3に含まれないものとする。
すなわち、第2の実施形態に係る携帯電話機50は、別個に電源供給がなされる複数のブロック(例えば、主要部3及び表示部8)を備えて構成されている。
また、主要部3は、異常電流の場合にアラーム音を発生するアラーム音発生部23(例えば、受話部との兼用も可能)を備えている。
すなわち、携帯電話機50が備える複数のブロックには、表示部8を有する表示ブロック(例えば、表示部8自体により構成される)と、発音動作が可能な発音ブロック(例えば、主要部3)と、が含まれている。
更に、携帯電話機50は、電源4から表示部8への電源供給をON/OFF切り替えするための電源スイッチ(電源遮断手段)9と、電源4から表示部8に供給される電流値を検出するための電流検出部(電流値計測手段)10と、を備えている。
このうち電源スイッチ9は、電源4から表示部8に至る電源線11に設けられ、CPU21からの制御信号によりON/OFF状態の切り替え制御がなされる。この電源スイッチ9がONの場合には電源4から表示部8へ電源供給がなされ(表示部8が電源ON状態となり)、電源スイッチ9がOFFの場合には電源4から表示部8への電流供給が完全に遮断される(表示部8が電源OFF状態となる)。
また、電流検出部10は、例えば、電源線11において電源スイッチ9と表示部8との間に設けられている。この電流検出部10は、電源4から表示部8に供給される電流値を検出し、その検出値を制御部2に入力する。
本実施形態の場合、CPU(異常電流判定手段)21は、各ブロック毎に別個に、異常電流状態の判定を行う。
そのために、電流値テーブル22には、主要部3に対する検出しきい値の他に、表示部8に検出しきい値も記憶される。
なお、異常電流状態の判定や検出しきい値の初期値の更新については、上記の第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
次に、動作を説明する。
例えば、主要部3(表示ブロック以外のブロック)のみが異常電流状態であると判定された場合、CPU21は、電源スイッチ5をOFF状態として主要部3への電源供給を遮断する前に、異常電流状態が発生した旨を表示部8の表示画面81に表示(具体的には、例えば、図4に示すように「電流異常発生!」との報知表示)させる制御を行い、その旨を使用者に報知する。加えて、点検・修理を促すメッセージを表示させるようにしても良い。このように、CPU21は、表示報知制御手段として機能する。
その後、CPU21は、電源スイッチ5、9のうち電源スイッチ5のみをOFF状態とさせる。従って、表示部8には引き続き電源供給がなされているので、表示部8には先ほどのメッセージが表示されたままである。なお、表示部8は、使用者が電源OFFボタンを操作することにより電源OFF状態とすることが可能となっている。
他方、表示部8(発音ブロック以外のブロック)のみが異常電流状態であると判定された場合、CPU21は、電源スイッチ5、9のうち電源スイッチ9のみをOFF状態として表示部8への電源供給を遮断する一方で、アラーム音発生部23によりアラームを発音させる制御を行う。このように、CPU21は、発音報知制御手段として機能する。
なお、アラーム音発生部23によるアラーム音は、例えば、使用者が電源OFFボタンを操作することにより停止することが可能となっている。
以上のような第2の実施形態によれば、携帯電話機(装置、電気的駆動装置、携帯情報端末装置)50が、別個に電源供給がなされる複数のブロック(例えば、表示ブロック及び発音ブロック)を備えて構成されている場合に、各ブロック毎に別個に異常電流状態の判定を行うので、使用者は、何れのブロックが異常電流状態であるかを認識することができる。
具体的には、表示ブロック以外のブロック(例えば、発音ブロック)が異常電流状態であると判定された場合には、該異常電流状態が発生した旨を表示部8における表示により報知するので、使用者は、この報知により、表示ブロック以外のブロックが異常電流状態である旨を認識することができる。
また、発音ブロック以外のブロック(例えば、表示ブロック)が異常電流状態であると判定された場合には、該異常電流状態が発生した旨を発音ブロックでの発音動作により報知するので、使用者は、この報知により、発音ブロック以外のブロックが異常電流状態である旨を認識することができる。
〔第3の実施形態〕
次に、図5を参照して、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態に係る携帯電話機(装置、電気的駆動装置、携帯情報端末装置)70(図5)は、以下に説明する点でのみ上記の第1の実施形態に係る携帯電話機1と異なり、その他の点では同様であるため、同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
携帯電話機70は、第1の実施形態に係る携帯電話機1の構成に加えて、当該携帯電話機70の温度(使用温度)を計測する温度センサ(温度計測手段)31と、当該携帯電話機70の使用温度に応じて検出しきい値(最小電流値及び最大電流値)を補正するための補正係数を記憶した補正係数記憶テーブル32と、を備えている。
このうち補正係数記憶テーブル32は、携帯電話機70の使用温度毎に、それぞれ予め求められた補正係数(最小電流値用の補正係数及び最大電流値用の補正係数)を記憶している。ここで、これらの補正係数を、電流値テーブル22に記憶された検出しきい値(最小電流値及び最大電流値)にそれぞれ乗算することにより、該乗算後の検出しきい値は、使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンDを含まない値となるようになっている。つまり、電流値テーブル22に記憶された検出しきい値に補正係数を乗算する補正を行うことにより、最小電流値はA−(B+E)、最大電流値はA+(B+E)となるように、補正係数は予め求められている。
また、温度センサ31は、携帯電話機70の温度を計測し(温度計測工程を行い)、この計測値を制御部2に入力する。
本実施形態の場合、CPU21は、温度センサ31による計測値に応じた補正係数を補正係数記憶テーブル32より取得し(補正係数記憶テーブル32より参照し)、該取得した補正係数を用いて検出しきい値(最小電流値及び最大電流値)を補正する(検出しきい値補正工程を行う)。つまり、CPU21は、検出しきい値補正手段として機能する。
また、CPU21は、このように補正された検出しきい値、すなわち、携帯電話機70の使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンDを含まない検出しきい値を用いて、異常電流状態の判定を行う。
つまり、本実施形態の場合、補正後の検出しきい値における所定のマージンには、例えば、必要最低の許容量(マージンB)の他には、電源電圧のバラツキを考慮したマージンEのみが含まれている。従って、上記の第1の実施形態の場合よりも精度良く異常電流状態を検出することができる。
以上のような第3の実施形態によれば、携帯電話機(装置、電気的駆動装置、携帯情報端末装置)70の使用温度に応じて検出しきい値をそれぞれ補正するための補正係数を補正係数記憶テーブル32に記憶しておき、携帯電話機70の使用温度を計測し、この計測された使用温度に応じた補正係数を補正係数記憶テーブル32より参照し、該参照した補正係数を用いて検出しきい値を補正し、該補正によりマージンDを含まない値とされた検出しきい値を用いて異常電流状態の判定を行うので、より精度良く異常電流状態を検出することができる。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態では、携帯電話機1(50,70)がCPU21により異常電流状態と判定されて電源遮断された後、再度電源投入された直後にも異常電流状態と判定された場合には、再度電源が入らないようにCPU21がロックをかけるように構成されている。すなわち、CPU12は、該CPU21により異常電流状態と判定されて携帯電話機1(50,70)が電源遮断された後、再度電源投入された直後にも異常電流状態と判定された場合には、当該携帯電話機1(50,70)へのその後の電源投入トリガを無効化する電源投入無効化手段として機能する。なお、再度電源投入された直後には異常電流状態と判定されない場合(正常であれば)、携帯電話機1がそのまま動作を継続できるようにする。
第4の実施形態によれば、携帯電話機1(50,70)が異常電流状態と判定されて電源遮断された後、再度電源投入された際にも異常電流状態と判定された場合には、当該携帯電話機1へのその後の電源投入トリガを無効化するので、無駄な操作及び制御を繰り返す必要が無くなる。
なお、上記の各実施形態では、電気的駆動装置(装置)の例として携帯情報端末装置、特に、携帯電話機1、50、70を例示したが、本発明はこれに限らず、その他の携帯情報端末装置(例えば、PHS或いはPDA)や、携帯情報端末装置に限らずその他の電気的駆動装置に広く適用可能である。
また、第3の実施形態を除く上記の各実施形態では、所定のマージンには、必要最低の許容量(マージンB)の他には、装置の使用温度条件によるバラツキ及び電源電圧のバラツキを考慮した値(マージンD、E)のみが含まれている例を説明したが、必要最低の許容量(マージンB)の他には装置の使用温度条件によるバラツキDのみが含まれていることとしても良い。
また、上記の第3の実施形態では、所定のマージンには、必要最低の許容量(マージンB)の他には、電源電圧のバラツキを考慮した値(マージンE)のみが含まれている例を説明したが、所定のマージンには必要最低の許容量(マージンB)のみが含まれていることとしても良い。
或いは、上記の各実施形態において、所定のマージンには、個々の携帯電話機1の電流特性のバラツキ並びに個々の電流検出部6による検出精度のバラツキを考慮したマージンC以外のマージンとして、基準となるマージンB、使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンD及び電源4の電圧バラツキを考慮したマージンE以外のマージンを含むこととしても良い。
本発明の第1の実施形態に係る電気的駆動装置を示すブロック図である。 検出しきい値記憶テーブルを示す図である。 電気的駆動装置が行う主要な制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る電気的駆動装置を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る電気的駆動装置を示すブロック図である。
符号の説明
1 携帯電話機(装置、電気的駆動装置、携帯情報端末装置)
3 主要部(ブロック、発音ブロック)
6 電流検出部(電流値計測手段)
5 電源スイッチ(電源遮断手段)
8 表示部(ブロック、表示ブロック)
9 電源スイッチ(電源遮断手段)
10 電流検出部(電流値計測手段)
21 CPU(検出しきい値設定手段、異常電流判定手段、電源遮断手段、電源投入無効化手段、動作モード判定手段、表示報知制御手段、発音報知制御手段、検出しきい値補正手段)
22 電流値テーブル(テーブル、検出しきい値記憶テーブル)
31 温度センサ(温度計測手段)
32 補正係数記憶テーブル(テーブル)
50 携帯電話機(装置、電気的駆動装置、携帯情報端末装置)
70 携帯電話機(装置、電気的駆動装置、携帯情報端末装置)

Claims (30)

  1. 複数種類の動作モードで動作可能に構成された装置の過電流を異常電流として検出するための方法において、
    前記装置に流れる電流値を計測する電流値計測工程と、
    前記電流値計測工程によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ大きい値を前記装置における過電流の検出しきい値として設定する検出しきい値設定工程と、
    を備え、
    各動作モード毎に別個に、前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程を行うとともに、
    各動作モード毎の前記検出しきい値設定工程にて設定された検出しきい値をそれぞれテーブルに記憶させる記憶工程と、
    前記装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定工程と、
    を更に備え、
    前記テーブルには、予め各動作モード毎の検出しきい値の初期値を記憶しておき、
    前記装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、前記初期値は、BとCとを含む初期マージンをAに加えた値であり、
    前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ行い、このうち検出しきい値設定工程では、対応する動作モードの前記初期値を更新することによって、検出しきい値の設定を行い、
    前記電流値計測工程により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定工程では、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXに加えた値を前記検出しきい値として設定し、
    前記動作モード判定工程にて判定された動作モードに応じて、前記テーブルに記憶された対応する検出しきい値を参照し、前記装置に流れる電流値が、前記検出しきい値設定工程により設定された過電流の検出しきい値を上回った場合に、異常電流状態と判定することを特徴とする異常電流検出方法。
  2. 複数種類の動作モードで動作可能に構成された装置の不足電流を異常電流として検出するための方法において、
    前記装置に流れる電流値を計測する電流値計測工程と、
    前記電流値計測工程によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ小さい値を前記装置における不足電流の検出しきい値として設定する検出しきい値設定工程と、
    を備え、
    各動作モード毎に別個に、前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程を行うとともに、
    各動作モード毎の前記検出しきい値設定工程にて設定された検出しきい値をそれぞれテーブルに記憶させる記憶工程と、
    前記装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定工程と、
    を更に備え、
    前記テーブルには、予め各動作モード毎の検出しきい値の初期値を記憶しておき、
    前記装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、前記初期値は、BとCとを含む初期マージンをAより差し引いた値であり、
    前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ行い、このうち検出しきい値設定工程では、対応する動作モードの前記初期値を更新することによって、検出しきい値の設定を行い、
    前記電流値計測工程により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定工程では、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXより差し引いた値を前記検出しきい値として設定し、
    前記動作モード判定工程にて判定された動作モードに応じて、前記テーブルに記憶された対応する検出しきい値を参照し、前記装置に流れる電流値が、前記検出しきい値設定工程により設定された不足電流の検出しきい値を下回った場合に、異常電流状態と判定することを特徴とする異常電流検出方法。
  3. 複数種類の動作モードで動作可能に構成された装置の過電流及び不足電流を異常電流として検出するための方法において、
    前記装置に流れる電流値を計測する電流値計測工程と、
    前記電流値計測工程によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ大きい値並びに小さい値を前記装置における過電流と不足電流の検出しきい値としてそれぞれ設定する検出しきい値設定工程と、
    を備え、
    各動作モード毎に別個に、前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程を行うとともに、
    各動作モード毎の前記検出しきい値設定工程にて設定された検出しきい値をそれぞれテーブルに記憶させる記憶工程と、
    前記装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定工程と、
    を更に備え、
    前記テーブルには、予め各動作モード毎の検出しきい値の初期値を記憶しておき、
    前記装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、過電流の検出しきい値の前記初期値はBとCとを含む初期マージンをAに加えた値であり、不足電流の検出しきい値の前記初期値はBとCとを含む初期マージンをAより差し引いた値であり、
    前記電流値計測工程及び前記検出しきい値設定工程は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ行い、このうち検出しきい値設定工程では、対応する動作モードの前記初期値を更新することによって、検出しきい値の設定を行い、
    前記電流値計測工程により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定工程では、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXに加えた値を過電流の検出しきい値として、前記更新マージンをXより差し引いた値を不足電流の検出しきい値として、それぞれ設定し、
    前記装置に流れる電流値が、前記検出しきい値設定工程により設定された過電流の検出しきい値を上回るか、又は、前記検出しきい値設定工程により設定された不足電流の検出しきい値を下回った場合に、異常電流状態と判定することを特徴とする異常電流検出方法。
  4. 前記異常電流状態と判定された場合に、前記装置の電源遮断を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の異常電流検出方法。
  5. 前記装置の電源遮断後、
    再度電源投入された際にも前記異常電流状態と判定された場合には、前記装置へのその後の電源投入トリガを無効化することを特徴とする請求項4に記載の異常電流検出方法。
  6. 前記装置は、別個に電源供給がなされる複数のブロックを備えて構成され、
    前記装置の各ブロック毎に別個に、前記異常電流状態の判定を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の異常電流検出方法。
  7. 前記異常電流状態と判定されたブロックのみ電源遮断を行うことを特徴とする請求項6に記載の異常電流検出方法。
  8. 前記複数のブロックには、表示部を有する表示ブロックが含まれ、
    前記表示ブロック以外のブロックが異常電流状態であると判定された場合には、該異常電流状態が発生した旨を前記表示部における表示により報知するための制御を行うことを特徴とする請求項6又は7に記載の異常電流検出方法。
  9. 前記複数のブロックには、発音動作が可能な発音ブロックが含まれ、
    前記発音ブロック以外のブロックが異常電流状態であると判定された場合には、該異常電流状態が発生した旨を前記発音ブロックの発音動作により報知するための制御を行うことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の異常電流検出方法。
  10. 前記初期マージンは(B+C)であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の異常電流検出方法。
  11. 前記装置の使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンをDとすると、
    前記初期マージンは(B+C+D)であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の異常電流検出方法。
  12. 前記装置の電源の電圧バラツキを考慮したマージンをEとすると、
    前記初期マージンは(B+C+E)であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の異常電流検出方法。
  13. 前記装置の使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンをD、前記装置の電源の電圧バラツキを考慮したマージンをEとすると、
    前記初期マージンは(B+C+D+E)であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の異常電流検出方法。
  14. 前記装置の使用温度に応じて検出しきい値をそれぞれ補正するための補正係数をテーブルに記憶しておくとともに、
    前記装置の使用温度を計測する温度計測工程と、
    前記温度計測工程により計測された使用温度に応じた補正係数を前記テーブルより参照し、該参照した補正係数を用いて検出しきい値を補正する検出しきい値補正工程と、
    を更に備え、
    前記検出しきい値補正工程によって補正された検出しきい値を用いて、前記異常電流状態の判定を行うことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の異常電流検出方法。
  15. 複数種類の動作モードで動作可能に構成され、電気的に駆動する電気的駆動装置において、
    当該電気的駆動装置に流れる電流値を計測する電流値計測手段と、
    前記電流値計測手段によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ大きい値を当該電気的駆動装置における過電流の検出しきい値として設定する検出しきい値設定手段と、
    を備え、
    各動作モード毎に別個に、前記電流値計測手段は電流値の計測を、前記検出しきい値設定手段は検出しきい値の設定を、それぞれ行い、
    各動作モード毎に前記検出しきい値設定手段により設定された検出しきい値をそれぞれ記憶する検出しきい値記憶テーブルと、
    当該電気的駆動装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定手段と、
    を更に備え、
    前記検出しきい値記憶テーブルには、予め各動作モード毎の検出しきい値の初期値が記憶され、
    前記電気的駆動装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の電気的駆動装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、前記初期値は、BとCとを含む初期マージンをAに加えた値であり、
    前記電流値計測手段及び前記検出しきい値設定手段は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ電流値の計測及び検出しきい値の設定を行い、このうち検出しきい値設定手段による検出しきい値の設定は、対応する動作モードの前記初期値を更新することにより行い、
    前記電流値計測手段により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定手段は、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXに加えた値を前記検出しきい値として設定し、
    前記動作モード判定手段により判定された動作モードに応じて、前記検出しきい値記憶テーブルに記憶された対応する検出しきい値を参照し、当該電気的駆動装置に流れる電流値が前記検出しきい値設定手段により設定された過電流の検出しきい値を上回った場合に異常電流状態と判定する異常電流判定手段を更に備えることを特徴とする電気的駆動装置。
  16. 複数種類の動作モードで動作可能に構成され、電気的に駆動する電気的駆動装置において、
    当該電気的駆動装置に流れる電流値を計測する電流値計測手段と、
    前記電流値計測手段によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ小さい値を当該電気的駆動装置における不足電流の検出しきい値として設定する検出しきい値設定手段と、
    を備え、
    各動作モード毎に別個に、前記電流値計測手段は電流値の計測を、前記検出しきい値設定手段は検出しきい値の設定を、それぞれ行い、
    各動作モード毎に前記検出しきい値設定手段により設定された検出しきい値をそれぞれ記憶する検出しきい値記憶テーブルと、
    当該電気的駆動装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定手段と、
    を更に備え、
    前記検出しきい値記憶テーブルには、予め各動作モード毎の検出しきい値の初期値が記憶され、
    前記電気的駆動装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の電気的駆動装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、前記初期値は、BとCとを含む初期マージンをAより差し引いた値であり、
    前記電流値計測手段及び前記検出しきい値設定手段は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ電流値の計測及び検出しきい値の設定を行い、このうち検出しきい値設定手段による検出しきい値の設定は、対応する動作モードの前記初期値を更新することにより行い、
    前記電流値計測手段により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定手段は、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXより差し引いた値を前記検出しきい値として設定し、
    前記動作モード判定手段により判定された動作モードに応じて、前記検出しきい値記憶テーブルに記憶された対応する検出しきい値を参照し、当該電気的駆動装置に流れる電流値が前記検出しきい値設定手段により設定された不足電流の検出しきい値を下回った場合に異常電流状態と判定する異常電流判定手段を更に備えることを特徴とする電気的駆動装置。
  17. 複数種類の動作モードで動作可能に構成され、電気的に駆動する電気的駆動装置において、
    当該電気的駆動装置に流れる電流値を計測する電流値計測手段と、
    前記電流値計測手段によって計測された電流値よりも所定のマージンだけ大きい値並びに小さい値を当該電気的駆動装置における過電流と不足電流の検出しきい値としてそれぞれ設定する検出しきい値設定手段と、
    を備え、
    各動作モード毎に別個に、前記電流値計測手段は電流値の計測を、前記検出しきい値設定手段は過電流と不足電流の検出しきい値の設定を、それぞれ行い、
    各動作モード毎に前記検出しきい値設定手段により設定された検出しきい値をそれぞれ記憶する検出しきい値記憶テーブルと、
    当該電気的駆動装置が何れの動作モードにあるかを判定する動作モード判定手段と、
    を更に備え、
    前記検出しきい値記憶テーブルには、予め各動作モード毎の過電流と不足電流の検出しきい値の初期値が記憶され、
    前記電気的駆動装置に流れることが予測される電流値の中間値をA、必要最低の許容量をB、個々の電気的駆動装置の電流特性のバラツキ並びに電流値計測手段による検出精度のバラツキを考慮したマージンをCとすると、過電流の検出しきい値の前記初期値は、BとCとを含む初期マージンをAに加えた値であり、不足電流の検出しきい値の前記初期値はBとCとを含む初期マージンをAより差し引いた値であり、
    前記電流値計測手段及び前記検出しきい値設定手段は、各動作モード毎に、当該動作モードの初回実行の際の1度だけ電流値の計測及び検出しきい値の設定を行い、このうち検出しきい値設定手段による検出しきい値の設定は、対応する動作モードの過電流及び不足電流の前記初期値を更新することにより行い、
    前記電流値計測手段により検出された電流値をXとすると、前記検出しきい値設定手段は、前記初期マージンからCを差し引いて得られる更新マージンをXに加えた値を過電流の検出しきい値として、前記更新マージンをXより差し引いた値を不足電流の検出しきい値として、それぞれ設定し、
    前記動作モード判定手段により判定された動作モードに応じて、前記検出しきい値記憶テーブルに記憶された対応する検出しきい値を参照し、当該電気的駆動装置に流れる電流値が前記検出しきい値設定手段により設定された過電流の検出しきい値を上回るか又は前記検出しきい値設定手段により設定された不足電流の検出しきい値を下回った場合に異常電流状態と判定する異常電流判定手段を更に備えることを特徴とする電気的駆動装置。
  18. 前記異常電流判定手段により異常電流状態と判定された場合に、当該電気的駆動装置の電源遮断を行う電源遮断手段を備えることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか一項に記載の電気的駆動装置。
  19. 前記電源遮断手段による電源遮断後、再度電源投入された際にも前記異常電流判定手段により異常電流状態と判定された場合に、当該電気的駆動装置へのその後の電源投入トリガを無効化する電源投入無効化手段を備えることを特徴とする請求項18に記載の電気的駆動装置。
  20. 当該電気的駆動装置は、別個に電源供給がなされる複数のブロックを備えて構成され、
    前記異常電流判定手段は、各ブロック毎に別個に、前記異常電流状態の判定を行うことを特徴とする請求項15乃至19のいずれか一項に記載の電気的駆動装置。
  21. 前記異常電流判定手段により前記異常電流状態と判定されたブロックのみ電源遮断を行うことを特徴とする請求項20に記載の電気的駆動装置。
  22. 前記複数のブロックには、表示部を有する表示ブロックが含まれ、
    前記表示ブロック以外のブロックが異常電流状態であると判定された場合に、該異常電流状態が発生した旨を前記表示部における表示により報知するための制御を行う表示報知制御手段を備えることを特徴とする請求項20又は21に記載の電気的駆動装置。
  23. 前記複数のブロックには、発音動作が可能な発音ブロックが含まれ、
    前記発音ブロック以外のブロックが異常電流状態であると判定された場合に、該異常電流状態が発生した旨を前記発音ブロックの発音動作により報知するための制御を行う発音報知制御手段を備えることを特徴とする請求項20乃至22のいずれか一項に記載の電気的駆動装置。
  24. 前記初期マージンは(B+C)であることを特徴とする請求項15乃至23のいずれか一項に記載の電気的駆動装置。
  25. 当該電気的駆動装置の使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンをDとすると、
    前記初期マージンは(B+C+D)であることを特徴とする請求項15乃至23のいずれか一項に記載の電気的駆動装置。
  26. 当該電気的駆動装置の電源の電圧バラツキを考慮したマージンをEとすると、
    前記初期マージンは(B+C+E)であることを特徴とする請求項15乃至23のいずれか一項に記載の電気的駆動装置。
  27. 当該電気的駆動装置の使用温度条件によるバラツキを考慮したマージンをD、当該電気的駆動装置の電源の電圧バラツキを考慮したマージンをEとすると、
    前記初期マージンは(B+C+D+E)であることを特徴とする請求項15乃至23のいずれか一項に記載の電気的駆動装置。
  28. 当該電気的駆動装置の使用温度に応じて検出しきい値を補正するための補正係数をそれぞれ記憶する補正係数記憶テーブルと、
    当該電気的駆動装置の使用温度を計測する温度計測手段と、
    前記温度計測手段により計測される使用温度に応じた補正係数を前記補正係数記憶テーブルより参照し、該参照した補正係数を用いて検出しきい値を補正する検出しきい値補正手段と、
    を更に備え、
    前記異常電流判定手段は、
    前記検出しきい値補正手段によって補正された検出しきい値を用いて、前記異常電流状態の判定を行うことを特徴とする請求項15乃至23のいずれか一項に記載の電気的駆動装置。
  29. 当該電気的駆動装置は、携帯情報端末装置であることを特徴とする請求項15乃至28のいずれか一項に記載の電気的駆動装置。
  30. 当該電気的駆動装置は、携帯電話機であることを特徴とする請求項29に記載の電気的駆動装置。
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