JP2006025275A - 携帯型電話用通話可能時間検出回路、及び携帯型電話の通話可能時間算出方法 - Google Patents

携帯型電話用通話可能時間検出回路、及び携帯型電話の通話可能時間算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 使用可能な通話時間を予測し、電池切れを防ぐ。
【解決手段】 携帯型電話の通話可能時間を算出する携帯型電話用通話可能時間検出回路であって、基地局を介した通話動作に必要な送信電力の設定情報を前記携帯型電話の本体から受信する送信電力設定情報受信手段と、前記携帯型電話のバッテリーの残存容量を算出する残存容量算出手段と、前記送信電力の設定情報に基づき、前記通話動作に要する消費電力を算出する通話動作消費電力算出手段と、前記消費電力と前記残存容量とに基づき、通話可能時間を算出する通話可能時間算出手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯型電話用通話可能時間検出回路、及び携帯型電話の通話可能時間算出方法に関する。
最近、携帯電話機が広く普及している。この携帯電話機は、充電可能なバッテリを搭載し、携帯電話機を構成する回路を駆動している。そして、バッテリの残量が少なくなると、通話できなくなることから、バッテリの残量を検出することが行なわれている。
例えば特開平6−6306号公報には、バッテリー(電池)の残量を検出し、その残量が一定値以下になると警告音を発するようにした携帯電話機のバッテリー監視技術が開示されている。
特開平6−6306号公報
しかしながら、前述したようなバッテリー監視技術では、ユーザの移動に応じて、時々刻々と変化する基地局への電波の強度を考慮していなかった。つまり、通話時において、交信先が遠い基地局経由の場合、強力な電波を発射するため電力消費が激しかったり、反対に、交信先がごく近い基地局経由の場合、比較的弱い電波で済むため電力消費が小さく済んだりする。このように経由する基地局の遠近や電波交信状態に応じ、消費電力を見積もらないため、使用可能な通話時間を正確に予測できず、話中に電池切れを起こすことがあった。
そこで、本発明の目的は、使用可能な通話時間を高精度に割り出すことができる技術を提供することにある。
本発明に係る携帯型電話向け通話可能時間検出回路では、携帯型電話の通話可能時間を算出する携帯型電話用通話可能時間検出回路であって、基地局を介した通話動作に必要な送信電力の設定情報を前記携帯型電話の本体から受信する送信電力設定情報受信手段と、
前記携帯型電話のバッテリーの残存容量を算出する残存容量算出手段と、前記送信電力の設定情報に基づき、前記通話動作に要する消費電力を算出する通話動作消費電力算出手段と、前記消費電力と前記残存容量とに基づき、通話可能時間を算出する通話可能時間算出手段とを備える。
また、前記携帯型電話の本体は、送信電波の電界強度を指示する情報について、当該携帯型電話の移動に応じて変更される前記基地局から受信し、この情報に基づき、送信電力の設定情報を決定してもよい。
さらに、前記通話可能時間に関する情報を前記携帯型電話へ出力する通話可能時間情報出力手段を更に備えてもよい。
さらにまた、前記送信電力設定情報受信手段は、着信の待ち受け状態にある前記携帯型電話のための前記送信電力設定情報を受信してもよい。
また、前記送信電力設定情報受信手段は、通話状態にある前記携帯型電話のためのs前記送信電力設定情報を受信してもよい。
さらに、前記携帯型電話用通話可能時間検出回路は、集積回路化されていてもよい。
本発明に係る携帯型電話の通話可能時間検出方法では、基地局を介した通話動作に必要な送信電力の設定情報を前記携帯型電話の本体から受信するステップと、前記携帯型電話のバッテリーの残存容量を算出するステップと、前記送信電力の設定情報に基づき、前記通話動作に要する消費電力を算出するステップと、前記消費電力と前記残存容量とに基づき、通話可能時間を算出するステップとを備える。
通話可能時間検出回路は、基地局を介した通話に必要な送信電力の設定情報を前記携帯型電話の本体から受信する。この送信電力の設定情報に基づき、通話動作に要する消費電力を算出し、算出した消費電力と残存容量とに基づき、通話可能時間を算出する。
つまり、基地局を介した通話動作に要する送信電力に基づき、通話可能時間を算出できる。したがって、通話に要するバッテリーの消費電力を精度良く予測でき、以て、通話可能時間を高精度に割り出すことができる。
本実施の形態に係る携帯型電話向け通話可能時間検出回路について、図1を参照して説明する。周知の携帯型電話本体100に対し、マイクロコンピュータ(集積回路)で構成される携帯型電話用通話可能時間検出回路200を接続する。携帯型電話本体100のバッテリー接続端子T1,T2には、バッテリー300とスイッチ400と放電電流検出用抵抗Rsとの直列回路が接続される。スイッチ400は、図示の通り、トランジスタで構成される。バッテリー300には、抵抗R1及びサーミスタSMの直列回路が接続される。なお、バッテリー300と放電電流検出用抵抗Rsとの直列回路には、切り替えスイッチ500を介して充電器600が接続される。
携帯型電話本体100は、よく知られているように、CPU(中央処理装置)110と、RF(Radio Frequency)回路120と、ベースバンド回路130と、キーボード140と、キーボード140とを備える。ベースバンド回路130には、スピーカSPとマイクMCが接続されている。
通話可能時間検出回路200は、CPU(中央処理装置、送信電力設定情報受信手段,残存容量算出手段,通話動作消費電力算出手段,通話可能時間算出手段,通話可能時間情報出力手段)210と、ADコンバータADC1〜3と、タイマTMと、フラッシュメモリFMとを備える。
ADコンバータADC1の二つの入力端子(+,−)間には、放電電流検出用抵抗Rsが接続される。このADコンバータADC1は、放電電流検出用抵抗Rsの電圧降下を検知することにより、バッテリー300の放電電流を検出し、デジタルデータとしてCPU210に送信する。ADコンバータADC2の二つの入力端子(+,−)間には、サーミスタSMが接続される。このADコンバータADC2は、サーミスタSMの電圧降下を検知することにより、バッテリー300の温度を検出し、デジタルデータとしてCPU210に送信する。ADコンバータADC3の二つの入力端子(+,−)間には、バッテリー300が接続される。このADコンバータADC3は、バッテリー300の電池電圧を検出し、デジタルデータとしてCPU210に送信する。
フラッシュメモリFMには、バッテリー300の放電特性や放電履歴及び充電履歴等に関するデータが格納されており、CPU210により適宜参照される。この放電特性とは、放電時間の経過に対する電池電圧等の特性である。
CPU210は、公知の手法を用い、フラッシュメモリFMからバッテリー300の放電特性や放電履歴及び充電履歴等に関するデータを読み出して参照しつつ、リアルタイムで送られてくる放電電流、バッテリー温度、及び電池電流に関するデジタルデータに基づき、バッテリー300の残存容量を算出する。また、よく知られているように、バッテリー温度に応じ、バッテリー300の放電特性が変動する結果、その残存容量の特性も変化する。
また、CPU210は、携帯型電話本体100のCPU110から各種の情報を受け取る。その情報としては、携帯型電話本体100が着信の待ち受け状態あるいは通話(パケット通信)状態にあるか否かに関する情報、及び携帯型電話本体100の送信電力の設定情報等である。なお、この送信電力の設定情報に関して説明すると、移動する携帯型電話本体100は、送信電波の電界強度を指示する情報について、移動に応じて変更される基地局から受信し、この情報に基づき、送信電力の設定情報を決定する。
CPU210は、受け取った送信電力の設定情報に基づき、予携帯型電話本体100の想される消費電力を算出する。すなわち、CPU210は、携帯型電話本体100が着信の待ち受け状態あるいは通話(パケット通信)状態等にあるか否かに応じ、バッテリーの残存容量と比較して、携帯型電話100の通話可能時間を算出し、携帯型電話本体100のCPU110へ出力する。
具体的には、携帯型電話本体100が待ち受け状態であって、その送信電力の設定情報が例えば2ワットである場合、待ち受け状態の携帯型電話本体100自体の消費電力を加味しつつ、バッテリー300の残存容量と比較すると、携帯型電話100の通話可能時間として例えば5分が算出される。あるいは、携帯型電話本体100が通話状態であって、送信電力の設定情報が例えば10ワットである場合、通話可能時間として例えば1分が算出される。もちろん、前述したように、バッテリー300の温度によって、残存容量の特性も変化する結果、算出される通話可能時間も変動する。
携帯型電話100は、通話可能時間をLCD150に表示したり、スピーカから音声ガイダンスで通知する。
なお、通話可能時間検出回路200のCPU210は、スイッチ400及び切り替えスイッチ500の動作を制御し、バッテリー300を充電状態若しくは放電状態に切り替える。
本発明の一実施の形態に係る携帯型電話用通話可能時間検出回路及び携帯型電話本体を中心とするブロック図である。
符号の説明
100 携帯型電話本体
110 CPU(中央処理装置)
120 RF(Radio Frequency)回路
130 ベースバンド回路
140 キーボード
200 携帯型電話用通話可能時間検出回路
300 バッテリー
400 スイッチ
500 切り替えスイッチ
600 充電器
ADC1〜3 ADコンバータ
FM フラッシュメモリ
MC マイク
R1 抵抗
Rs 放電電流検出用抵抗
SM サーミスタ
SP スピーカ
T1,T2 バッテリー接続端子
TM タイマ

Claims (7)

  1. 携帯型電話の通話可能時間を算出する携帯型電話用通話可能時間検出回路であって、
    基地局を介した通話動作に必要な送信電力の設定情報を前記携帯型電話の本体から受信する送信電力設定情報受信手段と、
    前記携帯型電話のバッテリーの残存容量を算出する残存容量算出手段と、
    前記送信電力の設定情報に基づき、前記通話動作に要する消費電力を算出する通話動作消費電力算出手段と、
    前記消費電力と前記残存容量とに基づき、通話可能時間を算出する通話可能時間算出手段と、
    を備えることを特徴とする携帯型電話用通話可能時間検出回路。
  2. 前記携帯型電話の前記本体は、送信電波の電界強度を指示する情報について、当該携帯型電話の移動に応じて変更される前記基地局から受信し、当該情報に基づき、前記送信電力の前記設定情報を決定することを特徴とする請求項1に記載の携帯型電話用通話可能時間検出回路。
  3. 前記通話可能時間に関する前記情報を前記携帯型電話へ出力する通話可能時間情報出力手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯型電話用通話可能時間検出回路。
  4. 前記送信電力設定情報受信手段は、着信の待ち受け状態にある前記携帯型電話のための前記送信電力設定情報を受信することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯型電話用通話可能時間検出回路。
  5. 前記送信電力設定情報受信手段は、通話状態にある前記携帯型電話のための前記送信電力設定情報を受信することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯型電話用通話可能時間検出回路。
  6. 前記携帯型電話用通話可能時間検出回路は、集積回路化されていることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯型電話用通話可能時間検出回路。
  7. 基地局を介した通話動作に必要な送信電力の設定情報を前記携帯型電話の本体から受信するステップと、
    前記携帯型電話のバッテリーの残存容量を算出するステップと、
    前記送信電力の設定情報に基づき、前記通話動作に要する消費電力を算出するステップと、
    前記消費電力と前記残存容量とに基づき、通話可能時間を算出するステップと、
    を備えることを特徴とする携帯型電話の通話可能時間算出方法。

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