JP5433206B2 - 電子機器 - Google Patents

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本発明は、電源電流を監視し、当該電流によって動作する装置の異常を検出する電子機器に関する。
近年、市場に流通している携帯電話機に代表される電子機器には、様々なデバイスが搭載されている。これらの様々なデバイスは、それぞれ消費電流が異なる。
上記のような電子機器においては、複数の電源ラインを有しており、各々の電源ラインで上記のデバイスを含む負荷回路を動作させている。各電源ラインに各々接続される負荷回路を動作させるとき、いずれかの負荷回路等において不具合が生じると、他の正常な部分を保護すべく電源供給を遮断する機能を備える場合がある。
例えば、特許文献1に記載されている電源供給回路は、各電源ラインの電圧を監視し、この監視電圧の変化から負荷回路に短絡障害等が発生したことを検知すると、当該負荷回路の電源ラインを遮断し、他の負荷回路への影響を防いでいる。
上記の電源供給回路は、各々の電源ラインに挿入された遮断素子と、当該遮断素子の電源ラインをオン/オフする両端子間に接続された過電流検出用抵抗によって構成された遮断回路を備えている。遮断回路は、過電流検出用抵抗に過電流が流れると、このときの過電流検出用抵抗の両端電圧に応じて遮断素子が電源ラインを遮断するように構成されている。
特開平7−288930号公報
しかしながら、例えば携帯電話機のように高機能化が図られ、電源構成も複雑化した場合には、各電源ラインに過電流検出用抵抗ならびに遮断素子を備えると、回路基板や装置サイズの小型化が難しくなり、またさらに部品コストを増大させるという問題点があった。
また、複雑な制御を要する電源回路に、上述のような過電流検出用抵抗を備えた場合には、電源回路の動作に対応して精度よく過電流を検出することが難しく、異常発生時には不具合箇所の増大や損失の拡大を起こす可能性があるという問題点があった。
また、デバイスは印加される電圧により流れる電流量が変化し、充電式の電池は充電状態により出力電圧が変化するため、電池の出力電圧を加味してデバイス等の消費電流を適正に監視することが難しいという問題点があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電流を抑制して精度よく異常電流を検出することができる電子機器を得ることにある。
本発明の第1の観点による電子機器は、本発明の第1の観点による電子機器は、電源部と、複数のデバイスと、前記電源部に接続するとともに前記複数のデバイスに各々所定の電流を供給する電源供給回路と、前記電源部から前記複数のデバイスへ印加される電圧量を周期的に検出する電圧検出部と、前記電源部から前記電源供給回路に供給される電流量を検出する電流検出部と、前記電流検出部により検出された電流量と所定の閾値とを比較して異常状態を検出する異常状態検出部と、を備え、前記異常状態検出部は、前記電圧検出部により検出された電圧量に応じて前記閾値を補正し、前記電圧検出部は、前記電源部の容量変化に対する前記電源電圧の変化率が相対的に小さい場合には第1の周期で電圧検出を行い、前記変化率が相対的に大きい場合には前記第1の周期に比して短い第2の周期で電圧検出を行う。
好適には、前記電圧検出部の検出電圧量が第1の電圧のときに補正された閾値である第1の補正閾値は、前記検出電圧量が第1の電圧よりも大きい第2の電圧のときに補正された閾値である第2の補正閾値に比して小さい。
好適には、前記電源供給回路は、DC/DCコンバータを含む。
好適には、前記異常状態検出部は、前記電圧検出部の検出電圧量が大きくなるほど、前記閾値の補正値を大きくする。
好適には、前記電源供給回路は前記電源部に備えられたDC/DCコンバータであり、前記デバイスは赤外線通信装置である。
本発明によれば、消費電流を抑制して精度よく異常電流を検出することができる。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
<実施形態>
図1は、本発明の実施形態による電子機器の構成を示すブロック図である。この図は、電子機器の一例である携帯電話機1の構成を示している。携帯電話機1は、制御部(異常状態検出部)2、操作部3、通信部4、音源IC5a、スピーカ5b、記憶部6、表示部7、バッテリ(電源部)11、電源回路12a,12b、電流検出抵抗(電流検出部)13、ヒューズ14、電流アンプ(電流検出部)15、IrDA近距離通信部(赤外線通信装置)16、電圧検出部17等によって構成されている。
なお、図中の実線によるブロック間の結線は制御信号ラインを示し、図中の破線による結線は電流供給ラインを示す。
制御部2は、携帯電話機1の各部の動作制御を司るプロセッサ等から成る。
操作部3は、複数のキースイッチやスライドスイッチなどからなり、ユーザの操作内容を示す信号を制御部2へ入力するように構成されている。
通信部4は、制御部2の制御に応じて当該携帯電話機1の外部と無線通信を行うように構成されている。
音源IC5aは、制御部2の制御に応じて所定の音声等を示す信号を生成するように構成されており、当該生成した音声等を示す信号をスピーカ5bへ出力し、可聴音もしくは音声を出力するように接続構成されている。
記憶部6は、制御部2が用いる制御用プログラム、ユーザによって設定された動作モード等を示すデータ、携帯電話機1の使用履歴を示すデータ、メール等の文章を示すデータ、映像データ、また、電流検出の処理に用いるデータなどを記憶しているメモリである。
表示部7は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であり、制御部2の制御に応じて文字や画像などを表示するように構成されている。
バッテリ11は、充電式の二次電池であり、例えば高電位側の出力端子に電流検出抵抗13の一端を接続させている。
電源回路12a,12bは、各々複数の電圧を出力するように構成されており、リニアレギュレータ(以下、LDOと記載する)やDC/DCコンバータを備えている。
電流検出抵抗13は、例えば23.5[mΩ]の抵抗値を有し、前述のように一端をバッテリ11に接続するとともに、他端を電源回路12a,12bの各入力端子に接続している。なお、上記の電源回路12bの入力端子には、所定の電流値以上になると溶断するヒューズ14を介して接続されている。
電流アンプ15は、電流検出抵抗13の両端電圧を入力し、この電圧値を増幅して、バッテリ11から出力される電源電流値を示す信号を制御部2へ出力するように構成されている。
IrDA近距離通信部16は、携帯電話機1の近傍に存在する他の装置と、制御部2の制御に応じて、赤外線を用いたデータの送受を行うように構成されている。
電圧検出部17は、バッテリ11と電流検出抵抗13との接続点に接続され、即ちバッテリ11の端子電圧を検出するように接続されており、検出電圧を示す信号を制御部2へ出力するように接続されている。
また、携帯電話機1は、図示を省略した音声入出力部を備えており、例えば、スピーカやマイクロホンなどを備え、ユーザの通話音声等を示す信号を制御部2へ入力するとともに、制御部2の制御に応じた通話音声等を出力するように構成されている。なお、上記の通話音声等を示す信号は、制御部2の制御により、通信部4が無線通信を外部と行うときに処理される。
電源回路12aは、例えば、操作部3へ出力電圧を供給するLDO31、通信部4へ出力電圧を供給するLDO32、音声入出力部5へ出力電圧を供給するDC/DCコンバータ33、制御部2へ出力電圧を供給するDC/DCコンバータ34等を備えている。
また、DC/DCコンバータ34は、出力電圧をLDO35へ供給するように接続されている。LDO35は、記憶部6へ出力電圧を供給するように接続されている。
電源回路12bは、例えば、DC/DCコンバータ36を備えており、前述のように電流検出抵抗13およびヒューズ14を介してバッテリ11の出力電圧を入力するように接続されている。DC/DCコンバータ36は、出力電圧を表示部7へ供給する。
なお、IrDA近距離通信部16には、電流検出抵抗13およびヒューズ14を介したバッテリ11の電源電圧が供給される。
図1に例示した携帯電話機1は、表示側筺体20と操作側筺体21とを備え、これらの筺体の一端部をヒンジ部22によって接続し、表示側筺体20と操作側筺体21が開閉可能なように構成されている。
表示側筺体20には、例えば、表示部7、電源回路12b、IrDA近距離通信部16などが配設されている。
操作側筺体21には、例えば、制御部2、操作部3、通信部4、音源IC5a、スピーカ5b、記憶部6、バッテリ11、電源回路12a、電流検出抵抗13、ヒューズ14、電流アンプ15、LDO35などが配設されている。
図2は、本実施形態による携帯電話機の他の電源接続例を示す説明図である。この図は、携帯電話機1の電源接続例を示している。図2に示した各電源回路は、図1に示したものと同様に複数のLDOやDC/DCコンバータを備えて構成されている。
図2に示した電子デバイス(A)〜(C)、および、電子デバイス(1)〜(n)は、例えば図1に示した各部に備えられ、また前述のように制御部2によって動作等が制御されるように接続構成されている。
電源回路12bは、電子デバイス(A)と電子デバイス(B)に対して、各々異なる電圧を供給するように接続されている。
ヒューズ14と電源回路12bの入力端子との接続点には、電子デバイス(C)が接続される。即ち、バッテリ11の高電位側端子から、電流検出抵抗13およびヒューズ14を介した電圧が、電子デバイス(C)へ供給されるように接続されている。
電源回路12aは、前述のように各々異なる電圧を出力するように構成されており、各電圧を出力する端子に電子デバイス(1)〜(n)が接続されている。なお、例えば電子デバイス(2)には、二つの異なる電圧が供給され、電子デバイス(3)には、上記の電子デバイス(2)へ供給されている一方の電圧が供給される。また、電子デバイス(4)には、電源回路12aから異なる二つの電圧が供給される。
このように、携帯電話機1は、バッテリ11の出力電流を検出する電流検出抵抗13を備え、制御部2が、携帯電話機1の電源電流値を認識することができるように構成されている。
次に動作について説明する。
[携帯電話機の動作]
携帯電話機1は、操作部3になされた操作内容に応じて制御部2が各部を制御し、通信部4を制御して外部とのデータ等の送受信を行い、当該データが示す音声を音声入出力部から出力する。
また、音声入出力部へ入力された音声を所定のデータ形式に変換し、通信部4を用いて外部へ送信する。上記の通信動作を行うとき、通信先等の情報を表示部7に表示させる。
また、制御部2は、このような通信動作を行うとき、記憶部6に記憶されている制御プログラム、通信先などに関するデータ等を用いる。
携帯電話機1は、例えば上記のような通信機能を備えており、また、図示を省略したカメラを用いた撮像機能などの各機能を備えている。ここでは、携帯電話機1を構成する上記の各部等によって実現される機能の動作説明を省略する。
前述のような動作を行っているとき、制御部2は、電流検出抵抗13によって検出される電源電流を検出し、次に説明するような監視動作を行っている。なお、電流検出抵抗13の両端電圧、即ち電流検出抵抗13によって検出された電源電流値は、制御部2の認識可能な信号値となるように、電流アンプ15によって例えば44倍に増幅される。
[異常電流の検出動作]
図3は、本実施形態による携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
制御部2は、電圧検出部17によって検出されたバッテリ11の端子電圧の読み取りを行う(ステップST101)。
また、制御部2は、電流アンプ15によって増幅された電流検出抵抗13の両端電圧、即ちバッテリ11から出力される電流値を読み取る(ステップST102)。
異常電流が生じる場合には、デバイス等のハードウエアにおいて障害が発生した場合、また、当該ハードウエアを動作させているソフトウエアにおいて障害が発生した場合がある。これらの障害が発生したときには、電流値が増大する場合や電流値が小さくなる場合があり、特に、電流値が小さくなる障害を検出するためには、微小な電流変化を精度よく検出することが要求される。
図1等に示したように、携帯電話機1は、電流検出抵抗13の両端電圧から電源ラインの電流値を検出している。前述のように低抵抗値の電流検出抵抗13を電源ラインに直列接続させてバッテリ11から出力される電流値を検出することから、各デバイスへ印加される電圧の降下を極力防ぐことが可能となる。
制御部2は、記憶部6に記憶されている閾値を読み出し、この閾値をステップST101の工程において取得した電圧値に応じて補正する(ステップST103)。
記憶部6には、後述する異常電流の判定処理に用いる閾値が記憶されている。この閾値は、例えば数百[mA]の電流値を示すものである。
次に、制御部2は、ステップST102の工程において読み取った電流値と前述の補正後の閾値とを比較する(ステップST104,ST105)。
ここで、制御部2が、電源電流値が閾値と等しい、または閾値を超えていると判定したときには、当該閾値を超えた回数をカウントし、この回数を例えば制御部2自らが備える記憶手段に記憶する(ステップST106)。詳しくは、上記の記憶手段に記憶されている回数に“1”を加算し、インクリメントした値を最新の“閾値を超えた回数”として記憶させる。
制御部2は、このように閾値を超えた回数をカウントし、後述するように所定の回数になったときに異常電流が流れていると判断する。
前述のように、異常電流には、通常よりも電流値が増大する場合と、通常よりも減少する場合がある。これらの異常電流を検出するために、電流値が増大した場合の閾値と、電流値が減少した場合の閾値とを用いて、電流検出抵抗13の両端電圧から読み取った電源電流値と比較するようにしてもよい。このときには、前述の閾値を超えた回数を、電流値が閾値よりも大きい場合と閾値よりも小さい場合に分けてカウントする。
ステップST105の工程において、電源電流値が閾値を超えておらず、また閾値と非と等しくもない、即ち閾値よりも小さいと判定したときには、前述の記憶手段に記憶させていた閾値を超えた回数をリセットする(ステップST107)。
制御部2は、上記のようにカウント値をリセットした後、次の処理を開始するまでのウエイト処理を行い(ステップST108)、前述のステップST101の工程に戻り、以降の各工程を同様に行う。
上記のステップST108の工程において、制御部2は、バッテリ11の出力電流の監視動作、即ち、前述の閾値を用いた判定動作を一定周期毎に行うように、次の処理動作を開始するタイミングを調整する。このように、制御部2は、所定の周期毎に電圧および電流の検出動作を行い、電流監視に要する消費電流を抑制する。
制御部2は、ステップST106の工程において閾値を超えた回数を記憶手段に記憶した後、当該閾値を超えた回数がN回であるか否かを判定する(ステップST109)。
制御部2は、前述の閾値を超えた回数をカウントすることにより、各電源ラインに生じているノイズ、各信号等から発せられたノイズ、各部が動作を開始するときなどに生じる突入電流などによる誤判定を排除するようにしている。即ち、前述の“N回”は、上記のような誤判定を抑制することができる適当な回数である。また、このように複数回の閾値超えに対応して処理を行うことにより、制御部2自らを構成するデバイス等においてリードエラーなどが発生したときの誤判定に基づく誤った制御を、制御部2が行うことを防ぐことも可能になる。
制御部2は、ステップST109の工程において、閾値を超えた回数がN回であると判定したときには、異常電流が検出されたと判断する。そして、例えばデバイスの動作状態もしくは設定状態等や、検出電流値等の詳細情報をエラーログとして例えば記憶部6へ記憶させる(ステップST110)。
このエラーログは、操作部3等に所定の操作がなされたとき、また、障害解析装置等が外部接続されたとき、当該装置へ出力される。または、制御部2の制御により表示部7などへ表示するようにしてもよい。
制御部2は、ステップST110の工程においてエラーログを記憶させた後、例えば、携帯電話機1をシャットダウン状態とする処理を実行する(ステップST111)。なお、携帯電話機1をリセット状態として、正常な状態へ復帰させるように制御してもよい。
また、前述のステップST109の工程において、制御部2は、閾値を超えた回数がN回よりも少ないと判定したときには、処理タイミングを調整するウエイト処理を前述の説明と同様に行い(ステップST108)、ステップST101の工程に戻って以降の各工程を同様に繰り返す。
[閾値の補正]
制御部2は、前述のステップST103の工程において、記憶部6から上記の閾値を読み出し、次のような補正処理を行う。
図4は、本実施形態による携帯電話機の処理動作を示す説明図である。この図は、制御部2が閾値を補正する際に用いる補正値の一例を示しており、電池電圧と補正値との対応を示している。
図4に示した電池電圧の範囲は、バッテリ11の出力電圧であり、充電状態、あるいは負荷回路等へ電源電流を供給することによって電力容量が減少し、低下した出力電圧を示すものである。
例えば、バッテリ11の出力電圧が4.0[V]であり、デバイスにおける消費電力が80[mW]であるとき、当該デバイスには20[mA]の電流が供給される。
バッテリ11の容量が減少して出力電圧が2.0[V]になると、上記のデバイスに流れる電流は40[mA]になる。
ここで、異常電流の検出に用いる閾値を80[mA]とする。この閾値を用いて異常電流の検出を行うと、上記のようにバッテリ11の出力電圧が2.0[V]となっているときには、(80−40[mA]となり)40[mA]の過電流が流れないと、異常電流として検出されない。また、バッテリ11の出力電圧が4.0[V]のときには、(80−20[mA]となり)60[mA]の過電流が流れないと異常電流として検出されない。
このように、異常電流の検出に同一の閾値を用いていると、バッテリ11の出力電圧が変化することにより、相当の過電流が流れても異常電流として検出さない場合が生じ、異常電流の検出精度が劣化する。
このような検出精度の劣化を防ぐため、バッテリ11の出力電圧に応じて閾値を補正する。
例えば、閾値を前述と同様に80[mA]に設定しておく。
制御部2は、電圧検出部17を用いてバッテリ11の出力電圧を所定の周期で監視し、刻々と変化するバッテリ11の容量を認識している。
制御部2は、電圧検出部17が検出したバッテリ11の出力電圧が2.0[V]であったときには、補正値として図4に例示した0[mA]を上記の閾値80[mA]に加算する。このとき補正後の閾値、即ち異常電流の検出処理に用いる閾値は80[mA]となる。
また、制御部2は、電圧検出部17が検出したバッテリ11の出力電圧が4.0[V]であったときには、補正値として図4に例示した−20[mA]を上記の閾値80[mA]に加算する。このとき補正後の閾値、即ち異常電流の検出処理に用いる閾値は60[mA]となる。
前述のように閾値を補正すると、バッテリ11の出力電圧が2.0[V]の場合でも、また上記の出力電圧が4.0[V]の場合でも、例えば40[mA]の過電流が流れたときには異常電流を検出することが可能になる。
このように、バッテリ11の出力電圧が低くなる程、正常動作時のデバイスに流れる電流が多くなるため、上記の出力電圧に対応させて閾値の補正値を大きくする。換言すると、バッテリ11の出力電圧が高くなる程(電圧値が第1の電圧よりも大きな第2の電圧の場合)、正常動作時のデバイスに流れる電流は少なくなるため、上記の出力電圧に対応させて閾値の補正値を小さくする(第2の電圧に対応する第2の閾値は、第1の電圧に対応する第1の補正閾値に比べて小さい)。
なお、図4に示した電池電圧の範囲、および、補正値は一例を示したものであり、図示した値等に限定されない。また、理論上エネルギ損失が生じないDC/DCコンバータがデバイスであるときには、本実施形態は特に有効である。
[電圧検出の周期制御]
前述のように、バッテリ11は、負荷回路等へ電流供給を行うことで容量が変化し、出力電圧が変化する。
この電圧変化の影響を抑えて精度よく異常電流を検出するため、もしくは、前述の閾値の補正を適切に行うため、制御部2は、バッテリ11の出力電圧を検出する周期を当該出力電圧量に応じて制御している。
図5は、電池の電圧特性を示す説明図である。この図は、バッテリ11から放電された容量と当該バッテリ11の端子電圧との関係を示すグラフであり、端子電圧―放電容量特性曲線を破線で示している。図中、縦軸が端子電圧[V]、横軸が放電容量[%]である。
定格電圧が4.0[V]のバッテリ11は、満充電状態、もしくはこの状態に近い状態であるとき、デバイスなどの負荷に電源電流を供給することにより放電容量が増大すると、著しく端子電圧即ち出力電圧が低下する。
詳しくは、バッテリ11は、充電満了状態、もしくはこの状態に近い容量を有しているとき、図5に示した特性領域D1のように、出力電圧がバッテリ11の残容量の減少に対して比較的早く低下する。
また、バッテリ11は、残容量が少なくなると、図5の特性領域D2のように出力電圧が著しく低下する。換言すると、バッテリ11の出力電圧が、残容量の減少に対して比較的早く低下する。
バッテリ11は、図5に示したように容量の減少にともなって出力電圧が低下し、特に、特性領域D1,D2において顕著に出力電圧が低下する。
制御部2は、バッテリ11が、前述のように著しく出力電圧が低下する容量となっているとき、電圧検出部17による電圧検出動作を行う周期を、通常の場合よりも短くし、前述の異常電流検出の処理を行う。
換言すると、制御部2は、バッテリ11の出力電圧が、容量の減少に対して緩やかに低下するとき、比較的長い周期で電圧検出を行い、容量減少に対して著しく出力電圧が低下するとき(電源電圧の変化率が所定の変化率より大きくなるとき)には比較的短い周期(上記の比較的長い所定の周期に比して短い周期)で電圧検出を行う。
なお、電圧検出の周期は、前述のステップST108の工程において、制御部2によるウエイト処理によって制御される。
定格電圧が4.0[V]のバッテリ11は、充電満了時には出力電夏が4.2[V]程度になる。このようなバッテリ11を用いる場合には、例えば、バッテリ11の出力電圧が4.2〜4.0[V]程度のとき、前述のように電圧検出の周期を短くする。
また、バッテリ11の出力電圧が3.0〜3.2[V]程度に低下したとき、電圧検出の周期を短くする。
このように、バッテリ11の残容量に応じて電圧検出の周期を制御し、当該検出電圧に応じて行う閾値の補正を適切なタイミングで行うようにする。具体的には、バッテリ11の容量変化に対して出力電圧が著しく変化するときには短周期で電圧検出を行い、当該検出電圧に応じた閾値の補正を行う。
また、バッテリ11の容量変化に対して緩やかに出力電圧が変化するときには長い周期で電圧検出を行い、当該検出電圧に応じた閾値の補正を行う。
以上のように、本実施形態によれば、バッテリ11の端子に接続された低抵抗値の電流検出抵抗13を用いて、消費電流を検出する。制御部2は、前述の検出電流値を所定の閾値と比較し、検出電流値が閾値を超えた回数をカウントする。このカウントした回数が所定の回数になったとき異常電流が検出されたと判定するようにした。
このようにすることによって、精度よく電流変化を検出することができる。また、バッテリ11に直接接続されている電源ラインの電流を監視するだけで良く、部品コストを抑制するとともに、実装スペースを抑えることができる。
また、複数回の閾値超えにより異常電流と判定することにより、電源ラインのノイズ、他の信号線に存在するノイズ、突入電流などの影響を抑えることができ、誤判定を防ぐことができる。また、制御部2を構成するデバイス等のリードエラーによる誤判定も防ぐことができる。
また、低抵抗値の電流検出抵抗13を用いて異常電流を検出することにより、閾値を超えた電流値が、正常な消費電流よりも大きくなった場合でも、小さくなった場合でも検出することができる。即ち、ハードウエアによる障害ならびにソフトウエアによる障害を検知することができる。
また、制御部2が異常判定を行ったときのデータログを記憶部6へ記憶するようにしたので、不具合箇所の解析を容易に行うことができる。
また、制御部2が異常判定を行ったとき、ユーザに異常を警告して当該携帯電話機1をシャットダウン状態に制御することにより、障害の拡大を抑制し、またユーザに不具合の存在を報知することができる。
また、バッテリ11の出力電圧を検出し、この検出電圧に応じて閾値を補正することにより、バッテリ11の出力電圧の変化に伴って、バッテリ11の出力電流が変化したときでも異常電流を精度よく検出することができる。
また、バッテリ11の容量減少に対して出力電圧の低下が著しくなるときには、電圧検出を行う周期を短くするようにしたので、適切なタイミングで異常電流の検出に用いる閾値を補正することができる。
また、本実施形態は、DC/DCコンバータのように動作に関する電流と電圧との関係が反比例する場合を説明したが、例えば、IrDA近距離通信部16のように動作に関する電流と電圧との関係が比例する場合においても、同様に実施することが可能である。例えば、この場合は、バッテリ11の端子電圧が大きいときほど、図4における補正値を大きくするばよい。
本発明の実施形態による電子機器の構成を示すブロック図である。 本実施形態による携帯電話機の他の電源接続例を示す説明図である。 本実施形態による携帯電話機の動作を示すフローチャートである。 本実施形態による携帯電話機の処理動作を示す説明図である。 電池の電圧特性を示す説明図である。
符号の説明
1…携帯電話機、2…制御部、3…操作部、4…通信部、5a…音源IC、5b…スピーカ、6…記憶部、7…表示部、11…バッテリ、12a,12b…電源回路、13…電流検出抵抗、14…ヒューズ、15…電流アンプ、16…IrDA近距離通信部、17…電圧検出部、20…表示側筺体、21…操作側筺体、22…ヒンジ部、31,32,35…LDO、33,34,36…DC/DCコンバータ。

Claims (5)

  1. 電源部と、
    複数のデバイスと、
    前記電源部に接続するとともに前記複数のデバイスに各々所定の電流を供給する電源供給回路と、
    前記電源部から前記複数のデバイスへ印加される電圧量を周期的に検出する電圧検出部と、
    前記電源部から前記電源供給回路に供給される電流量を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部により検出された電流量と所定の閾値とを比較して異常状態を検出する異常状態検出部と、
    を備え、
    前記異常状態検出部は、前記電圧検出部により検出された電圧量に応じて前記閾値を補正し、
    前記電圧検出部は、前記電源部の容量変化に対する前記電源電圧の変化率が相対的に小さい場合には第1の周期で電圧検出を行い、前記変化率が相対的に大きい場合には前記第1の周期に比して短い第2の周期で電圧検出を行う
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記電圧検出部の検出電圧量が第1の電圧のときに補正された閾値である第1の補正閾値は、前記検出電圧量が第1の電圧よりも大きい第2の電圧のときに補正された閾値である第2の補正閾値に比して小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電源供給回路は、DC/DCコンバータを含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記異常状態検出部は、前記電圧検出部の検出電圧量が大きくなるほど、前記閾値の補正値を大きくする
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記電源供給回路は前記電源部に備えられたDC/DCコンバータであり、
    前記デバイスは赤外線通信装置である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
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