JP5505124B2 - 電池残量推定装置、それを搭載した電子機器及び電池残量推定方法、並びにプログラム - Google Patents
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Description
このため、今後どの程度電池が電力を供給可能であるのかを示す指標として、電池残量が広く用いられている。電池残量とは、電池が保有している電力量であり、電池の残容量とも呼ばれている。
また、従来、このような電池残量を推定する装置(以下、「電池残量推定装置」と呼ぶ)も幾つか提案されている。
図8に示す従来の電池残量推定装置は、電池101と、当該電池101の電池残量を推定する制御部102と、当該電池101を電源として動作する負荷103と、を備えている。
制御部102には、電池101の出力電圧を検出する電圧検出部111が設けられている。
制御部102は、電圧検出部111の検出電圧を監視することで、電池101の電圧降下量を特定し、当該電圧降下量に基づいて電池101の電池残量を推定する。
即ち、負荷103が軽負荷である場合や、負荷103が動作していない場合には、制御部102は電池残量の推定が困難になる、という問題が存在する。電池101から負荷103に流れる負荷電流が少なく、その結果、電圧降下量が小さくなり、電位差が生じにくくなるためである。
図9に示す従来の電池残量推定装置は、電池121と、当該電池121の電池残量を推定する制御部122と、ダミー負荷としての抵抗123と、ダミー負荷を回路に接続したり回路から遮断するためのスイッチ回路124と、負荷125と、を備えている。
図9の例では、抵抗123及びスイッチ回路124の直列接続と、負荷125と、が並列接続されている。
制御部122には、電池121の出力電圧を検出する電圧検出部131と、スイッチ回路124のオンオフの切り替えを制御する接続制御部132と、が設けられている。
制御部122は、電池121の電池残量の推定を開始するとき、接続制御部132を制御して、スイッチ回路124をオンにする。これにより、ダミー負荷としての抵抗123が回路に接続されて、ある程度の電流が電池121から抵抗123に流れる。この状態で、制御部122は、電圧検出部131の検出電圧を監視することで、電池121の電圧降下量を特定し、当該電圧降下量に基づいて電池121の電池残量を推定する。
ここで、ダミー負荷としての抵抗123が常に回路に接続されていると、電力の無駄な消費が多くなり、その結果、電池121の電池寿命が短縮されてしまう。そこで、制御部102は、電池残量の推定を終了すると、接続制御部132を制御して、スイッチ回路124をオフにすることで、ダミー負荷としての抵抗123を回路から遮断する。
しかしながら、ダミー負荷として抵抗を採用すると、消費電力が大きくなり、かつ、当該抵抗の発熱対策が必要となるため、電池残量推定装置全体からみて、高コスト化や、大型化が避けられない。
ここで、消費電力が大きいという点に対しては、上述の如く、スイッチ回路を設ける対策が有効となる。即ち、スイッチ回路のオンオフにより、電池残量の推定時にのみダミー負荷を回路に接続させ、それ以外の時にはダミー負荷を回路から遮断させることができるので、その結果として、消費電力を抑制することができる。
しかしながら、ダミー負荷である抵抗の発熱対策という点に対しては、スイッチ回路がショート故障した時等、異常時の安全性も考慮する必要がある。従って、たとえスイッチ回路を設けて消費電力を抑制できたとしても、ダミー負荷である抵抗の発熱対策をしっかりと施すためには、むやみに小型化や低コスト化を図ることはできない。
電池の負荷と並列接続されるコンデンサと、
前記電池から前記コンデンサに流れる充電電流に起因して電圧降下が生じたときの前記電池の出力電圧に対応する電圧を保持する電圧保持手段と、
前記電圧保持手段に保持された前記電圧に基づいて、前記電池の電池残量を推定する推定手段と、
を備える電池残量推定装置を提供する。
また、本発明の他の態様によると、上述した本発明の一態様に係る電池残量推定装置に対応する方法及びプログラムを提供する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電池残量推定装置の構成例を示す図である。
コンデンサ23のうち、一端は電池11の負極端に接続されており、他端は、抵抗21の一端及びダイオード22のアノードに接続されている。抵抗21の他端及びダイオード22のカソードは、電池11の正極端に接続されている。
換言すると、抵抗21とダイオード22とが並列接続されており、当該並列接続とコンデンサ23とが直列接続されており、当該直列接続が、電池11の正極端及び負極端の間に接続されている。
詳細については、後述するが、電圧保持回路12は、このような構成を有することにより、過渡的に電圧降下した電池11の出力電圧に対応する電圧を保持することができる。なお、「電池11の出力電圧に対応する電圧」とは、電池11の出力電圧そのものも含む電圧であって、電池11の出力電圧に連動して可変する電圧をいう。
電圧検出部31は、電圧保持回路12に保持された電圧、即ち、過渡的に電圧降下した電池11の出力電圧に対応する電圧を検出する。
接続制御部32は、スイッチ回路15のオンオフの切り替えを制御する。
メモリ33は、制御部13が各種処理を実行する際に必要な各種情報を記憶しており、例えば後述する図3のデータテーブルを記憶している。
タイマ34は、初期化されると計時動作を開始し、予め設定された時間だけ計時すると、その計時動作を停止する。なお、このように「予め設定された時間だけ計時すると、その計時動作を停止する」ことを、以下、「タイムアップする」と表現する。
スイッチ回路15は、例えばスイッチング素子を含むように構成され、オンの場合には、電池11及び負荷16を含む回路に対して、ダミー負荷としてのコンデンサ14を接続し、オフの場合には、当該回路から、ダミー負荷としてのコンデンサ14を遮断する。
図1の例では、コンデンサ14とスイッチ回路15とが直列接続され、当該直列接続と負荷16とが並列接続されている。
図2は、第1実施形態の電池残量推定装置が電池残量を推定する動作を行う際に、制御部13が実行する処理(以下、「電池残量推定処理」と呼ぶ)の流れを説明するフローチャートである。
ステップS2において、制御部13は、タイマ34を初期化することで、タイマ34の計時動作を開始させる。
ステップS3において、制御部13は、タイマ34がカウントアップしたか否かを判定する。
タイマ34が未だカウントアップしていない場合、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS3に戻される。即ち、タイマ34がカウントアップするまでの間、ステップS3の判定処理が繰り返し実行されることで、制御部13の動作は待機状態になる。
ここで、コンデンサ14の充電に従って、その充電電流は減少していき最終的には0になるため、電池11の電圧降下は過渡的なものである。このような過渡的な電圧降下を検出することは困難である。
そこで、電圧保持回路12は、ダミー負荷としてのコンデンサ14に流れる充電電流に起因して電圧降下が生じたときの電池11の出力電圧に対応する電圧を一定時間保持する。
制御部13は、このようにして電圧保持回路12に保持された電圧、即ち、ダミー負荷(コンデンサ14)による強負荷時の電池11の出力電圧に対応する電圧に基づいて、電池11の電池残量を推定する。なお、このような制御部13の処理の詳細については、ステップS2以降の処理として後述する。
スイッチ回路15がオフからオンに切り替わる前の状態を、初期状態とすると、当該初期状態では、コンデンサ23は、電池11の正極端と略同一の電位となるまで充電されている。
その後、上述したように、制御部13のステップS1の処理により、スイッチ回路15がオンになると、電池11の電圧降下が発生する。即ち、電池11の正極端の電位が低下する。このとき、コンデンサ23の電位(抵抗21及びダイオード22側の端の電位)もまた、ダイオード22により、電池11の正極端との電位差が電圧VF(ダイオード22の順電圧VF)となる電位まで、コンデンサ23の放電が即座に行われる。
その後、ダミー負荷としてのコンデンサ14の充電が進むと、上述の如く、電池11の出力電圧は上昇する。即ち、電池11の正極端の電位が上昇する。
しかしながら、電池11の正極端の電位が上昇しても、電圧保持回路12のコンデンサ23の電位は、抵抗21との充電時定数があるために緩慢に上昇していく。これにより、電圧保持回路12は、電池11の正極端の電位が過渡的に低下したとしても、その低下後の電位(より正確には、ダイオード22の順電圧VFを加えた分の電位)を一定時間保持することが可能になる。
このため、電池11の正極端の低下後の電位を電圧保持回路12が保持している段階で、タイマ34がカウントアップして、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS4に進む。
即ち、ステップS4の処理時点では、電圧保持回路12は、上述したように、電池11の電圧降下後の出力電圧(より正確には、ダイオード22の順電圧VFを加えた電圧)を保持している。この電圧保持回路12に保持されている電圧の値が、電圧検出部31により検出される。このようにして電圧検出部31により検出された電圧値が、ステップS4の処理で読み込まれる。
第1実施形態において、データテーブルは行列構造を有しているため、以下、図3中横方向の項目の集合体を「行」と呼び、同図中縦方向の項目の集合体を「列」と呼ぶ。
図3のデータテーブルでは、「電圧読み値(V)」と「電池残量(%)」とが各行毎に対応付けられて格納されている。
即ち、所定の行の「電圧読み値(V)」の項目には、電圧検出部31に検出されて制御部13により読み込まれ得る所定の電圧値が格納されている。当該所定の行(同一行)の「電池残量(%)」の項目には、当該所定の電圧値が読み込まれた際の電池残量の推定値が格納されている。
なお、データテーブルに格納される電池残量の推定値は、所定のアルゴルズムに従って演算された演算値であってもよいし、事前評価等で取得された実測値であってもよい。
具体的には例えば、図2のステップS4の処理で電圧値として「4.19V」が読み込まれたものとする。この場合、ステップS5において、制御部13は、「電圧読み値(V)」の項目に「4.19V」が格納されている行を参照して、当該行の「電池残量(%)」の項目の格納値、即ち「99.8%」を電池残量の推定値として取得する。
また例えば、ステップS4の処理で電圧値として「2.48V」が読み込まれたものとする。この場合、ステップS5において、制御部13は、「電圧読み値(V)」の項目に「2.48V」が格納されている行を参照して、当該行の「電池残量(%)」の項目の格納値、即ち「5.2%」を電池残量の推定値として取得する。
ステップS6において、制御部13は、電池残量の推定値を、図示せぬ携帯型電子機器の所定の部品等に出力する。
すると、図示せぬ携帯型電子機器は、電池残量の推定値を、画像として表示する等してユーザに提示する。
これにより、電池残量推定処理が終了し、ダミー負荷としてのコンデンサ14が回路から遮断されるので、電池残量推定処理の実行時以外で電力が無駄に消費されることが防止され、その結果、電池11の電池寿命の短縮化が防止される。
コンデンサ14は、電池11の負荷16と並列接続される。
電圧保持回路12は、電池11からコンデンサ14に流れる充電電流に起因して電圧降下が生じたときの電池11の出力電圧に対応する電圧を保持する。
制御部13は、電圧保持回路12に保持された電圧に基づいて、電池11の電池残量を推定する。
換言すると、第1実施形態の電池残量推定装置は、コンデンサ14をダミー負荷として、当該ダミー負荷に流れた充電電流に起因して生じた電池11の電圧降下に基づいて、当該電池11の電池残量を推定する。
このように、ダミー負荷として、発熱する抵抗(従来における図9の抵抗123等)を採用するのではなく、発熱が生じないコンデンサ14を採用している。このため、ダミー負荷を回路に接続したり遮断するスイッチ回路(従来では図9のスイッチ回路124であり、第1実施形態ではスイッチ回路15)がショート故障する等、異常が発生しても、安全性を確保することができる。その結果、従来のように、部品を大型化したり発熱対策を施す必要もなくなり、低コストかつ小型化が容易に可能になる。
さらに、コンデンサ14は、非常に安価で簡素な素子であり、場合によっては、第1実施形態の電池残量推定装置が搭載される携帯型電子機器内の部品をそのまま流用することができる。この点も、低コストかつ小型化が容易に可能になることに大きく寄与する。
また、ダミー負荷を使用しているので、高い精度を確保したまま、電池11の電池残量を推定することができる。
以上まとめると、高精度を確保したまま、低コスト化及び小型化を図ることが可能な電池残量推定装置を容易に提供できるようになる。
次に、本発明の第2実施形態に係る電池残量推定装置について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る電池残量推定装置の構成例を示す図である。
なお、図4において、図1に示す第1実施形態の構成と同様の箇所には、同一の符号が付されている。
ただし、第2実施形態の制御部41は、例えばマイクロコンピュータ等で構成されており、図4に示すように、電圧検出部31と、接続制御部32と、メモリ33と、タイマ34と、を備えている。ここまでの構成は、図1に示す第1実施形態の制御部13と基本的に同様であり、それらの説明は省略する。
そこで、以下、第2実施形態の制御部41のうち、第1実施形態の制御部13との差異点についてのみ説明する。
電池温度検出部51は、電池11の温度(以下、「電池温度T」と呼ぶ)を検出する。
電圧検出部52は、コンデンサ14の電圧の値(以下、「コンデンサ電圧値Vc2」と呼ぶ)を検出する。
判断部53は、上述した電圧検出部31により検出された電圧の値(以下、「電圧値Vc1」と呼ぶ)の他、さらに、電池温度検出部51により検出された電池温度Tや、電圧検出部52により検出されたコンデンサ電圧値Vc2等を総合的に判断して、電池11の電池残量を推定する。
そこで、第2実施形態の制御部41は、電池11の電圧降下量を主要因として判断しつつ、第1実施形態では考慮されていなかった1以上の副要因もさらに併せて総合的に判断することによって、電池11の電池残量をより高精度に推定するようにしている。
なお、電池11の電池残量を決定付ける副要因として、ここでは、電池温度T、及びスイッチ回路15がオンになる前のコンデンサ電圧値Vc2の組み合わせのみを説明するが、当然ながら、これは例示である。即ち、電池温度T、及びスイッチ回路15がオンになる前のコンデンサ電圧値Vc2のうち、何れか一方を単体で採用してもよい。或いはまた、電池温度T、及びスイッチ回路15がオンになる前のコンデンサ電圧値Vc2を含む複数の副要因のうち、任意の数の任意の種類の副要因を採用してもよい。
図5は、第2実施形態の電池残量推定装置が電池残量を推定する動作を行う際に、制御部41が実行する電池残量推定処理の流れを説明するフローチャートである。
例えば、コンデンサ14の残留電荷が一定以上存在する場合、即ちコンデンサ電圧値Vc2が一定以上の場合、スイッチ回路15がオンされても、コンデンサ14に充電電流が充分に流れずに、電池11の電圧降下量が小さくなる。このような場合には、電池11の電池残量を精度よく推定することが困難になる。換言すると、電池11の電池残量の推定精度を一定以上に確保するためには、コンデンサ電圧値Vc2が所定範囲内に入っている必要がある。
そこで、コンデンサ電圧値Vc2が所定範囲内に入っていない場合、ステップS23においてNOであると判定されて、処理はステップS22に戻される。即ち、コンデンサ電圧値Vc2が所定範囲内に入るまでの間、ステップS22及びS23のループ処理が繰り返し実行されることで、制御部41の動作は待機状態になる。この場合、図示しない放電回路によって、コンデンサ14の残留電荷が一定以下となるように残留電荷を放電させてもよい。
その後、コンデンサ電圧値Vc2が所定範囲内に入ると、ステップS23においてYESであると判定されて、処理はステップS24に進む。
そこで、以下、第2実施形態のステップS28の処理で参照されるデータテーブル、及び、当該データテーブルを参照して実行されるステップS28の処理について説明する。
図6に示すように、第2実施形態では、スイッチ回路15がオンになる前のコンデンサ電圧値Vc2毎に、データテーブル61乃至64の各々がメモリ33に記憶されている。
なお、図6では、説明の便宜上、4個のデータテーブル61乃至64が図示されているが、これは例示である。即ち、ステップS23の処理で用いられる「所定範囲内」で、コンデンサ電圧値Vc2が離散的にN個に分割された場合(Nは、1以上の整数値)には、N個のデータテーブルがメモリ33に記憶される。
この場合、ステップS28の処理では、N個のデータテーブル(図6の例ではN=4個のデータテーブル61乃至64)のうち、直前のステップS22の処理で読み込まれたコンデンサ電圧値Vc2に対応するデータテーブルが参照される。
ただし、これは説明の便宜上のためであり、第2実施形態においては、図6に示されているデータテーブル61乃至64も含めてN個のデータテーブルは何れも、以下に説明するデータテーブル61の構造と同一の構造を有している。
図6のデータテーブル61においては、「電圧読み値Vc1(V)」と、複数の電池温度T(参照温度T)毎の「電池残量(%)」の各々とが、各行毎に対応付けられて格納されている。
即ち、所定の行の「電圧読み値(V)」の項目には、電圧検出部31により検出されて制御部41により読み込まれ得る所定の電圧値が格納されている。当該所定の行(同一行)の右方の複数の「電池残量(%)」の項目のそれぞれには、複数の電池温度T毎に、当該所定の電圧値が読み込まれた際の電池残量の推定値が格納されている。
なお、電池残量の推定値は、所定のアルゴルズムに従って演算された演算値であってもよいし、事前評価等で取得された実測値であってもよい。
具体的には例えば、ステップS21の処理で電池温度Tとして「49℃」が読み込まれ、ステップS27の処理で電圧値Vc1として「4.19V」が読み込まれたものとする。この場合、ステップS28において、制御部13は、「電圧読み値(V)」の項目に「4.19V」が格納されている行を参照して、当該行の参照温度T[℃]が「49」である「電池残量(%)」の項目の格納値、即ち「99.8%」を電池残量の推定値として取得する。
また例えば、ステップS21の処理で電池温度Tとして「−9℃」が読み込まれ、ステップS27の処理で電圧値Vc1として「2.48V」が読み込まれたものとする。この場合、ステップS28において、制御部13は、「電圧読み値(V)」の項目に「2.48V」が格納されている行を参照して、当該行の参照温度T[℃]が「−8」である「電池残量(%)」の項目の格納値、即ち「5.2%」を電池残量の推定値として取得する。
従って、第2実施形態の電池残量推定装置も、第1実施形態と全く同様の効果、即ち、高精度を確保したまま、低コスト化及び小型化を図れる電池残量推定装置を容易に提供できる、という効果を奏することが可能になる。
副要因としては、例えば、電池温度T、及び、スイッチ回路15がオンになる前のコンデンサ電圧値Vc2(コンデンサ14の残留電荷に起因するコンデンサ電圧値V2)を採用することができる。なお、これらの副要因は例示に過ぎないことは上述したとおりである。
このように、第2実施形態では、主要因を判断の基礎としつつ、第1実施形態では考慮されていなかった副要因も併せて総合的に判断することができるので、電池11の電池残量をより高精度に推定することが可能になる。
しかしながら、電池残量の推定手法は、上述の実施形態の例に特に限定されず、電圧保持回路12に保持された電圧を用いる手法であれば足りる。
例えば、データテーブルを用いずに、所定のアルゴルズムに従って電池残量を推定演算する手法を採用してもよい。
また例えば、データテーブルとは別の補正データを予め保持しておき、当該補正データに基づいて電池残量を推定する手法を採用してもよい。
しかしながら、本発明は、特にこれに限定されず、電源として電池を採用可能な機器一般に搭載又は接続される電池残量推定装置に広く適用することができる。
即ち、制御部13や制御部41は、上述の例では、マイクロコンピュータとして構成されたが、特にこれに限定されず、例えば、専用のハードウェア(図示せず)として構成することもできるし、図7に示すコンピュータとして構成することもできる。
ここで、図7に示すコンピュータ自体が、電池残量推定装置が搭載される機器であってもよい。換言すると、制御部13や制御部41は、電池残量推定装置が搭載される機器の部品(ここではCPU71等)を流用して構成してもよい。
RA73にはまた、CPU71が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
出力部77は、ディスプレイ等の表示部や、スピーカ等の音声出力部で構成され、各種情報、例えば、電池残量の推定結果を示す情報等を出力する。
記憶部78は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。例えば記憶部78には、上述した図1や図4のメモリ33が設けられ、図3や図6に示すデータテーブルが記憶される。
通信部79は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
Claims (9)
- 電池の負荷と並列接続される第1コンデンサと、
前記電池から前記第1コンデンサに流れる充電電流に起因して電圧降下が生じたときの前記電池の出力電圧に対応する電圧を保持する電圧保持手段と、
前記電圧保持手段に保持された前記電圧に基づいて、前記電池の電池残量を推定する推定手段と、
を備える電池残量推定装置。 - 前記電圧保持手段は、
一端が前記電池の負極端に接続される第2コンデンサと、
一端が、前記第2コンデンサの他端に接続され、他端が、前記電池の正極端に接続される抵抗と、
アノードが、前記第2コンデンサの他端側となるように、前記抵抗と並列接続されるダイオードと、
を備え、
前記推定手段は、前記抵抗及び前記ダイオードの並列接続と、前記第2コンデンサの他端の接続点の電位を、前記電圧保持手段に保持された前記電圧として用いる、
請求項1に記載の電池残量推定装置。 - 前記推定手段は、前記電池の電池残量を決定付ける主要因として、前記電圧保持手段に保持された前記電圧を利用するとともにさらに、前記電池の電池残量を決定付ける1以上の副要因を利用して、前記電池の電池残量を推定する、
請求項1又は2に記載の電池残量推定装置。 - 前記推定手段は、前記副要因として、前記電池の電池温度を少なくとも利用する、
請求項3に記載の電池残量推定装置。 - 前記推定手段は、前記副要因として、前記電池から充電電流が流れ込む前の前記第1コンデンサの電圧を少なくとも利用する、
請求項3又は4に記載の電池残量推定装置。 - オンの場合、前記第1コンデンサを、前記電池の前記負荷の回路に接続し、オフの場合、前記第1コンデンサを、前記電池の前記負荷の回路から遮断するスイッチ手段
をさらに備える請求項1乃至5の何れか1項に記載の電池残量推定装置。 - 請求項1乃至6の何れか1項に記載の電池残量推定装置と、
当該電池残量推定装置が搭載される電子機器本体と
を備える電子機器。 - 電池の負荷と並列接続される第1コンデンサと、
前記電池から前記第1コンデンサに流れる充電電流に起因して電圧降下が生じたときの前記電池の出力電圧に対応する電圧を保持する電圧保持手段と、
を備える電池残量推定装置の電池残量推定方法であって、
前記電圧保持手段に保持された前記電圧に基づいて、前記電池の電池残量を推定する推定ステップ
を含む電池残量推定方法。 - 電池の負荷と並列接続される第1コンデンサと、
前記電池から前記第1コンデンサに流れる充電電流に起因して電圧降下が生じたときの前記電池の出力電圧に対応する電圧を保持する電圧保持手段と、
を備える電池残量推定装置を制御するコンピュータに、
前記電圧保持手段に保持された前記電圧に基づいて、前記電池の電池残量を推定する推定機能
を実現させるプログラム。
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