JP5412383B2 - 携帯通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯通信端末に係り、更に詳しくは、ソーラーパネルを用いて二次電池を充電することができるとともに、当該二次電池の電池残量を表示する携帯通信端末の改良に関する。
携帯通信端末は、内蔵する二次電池からの電源供給により動作しており、ユーザに対し電池残量を表示する必要がある。このため、従来の携帯通信端末は、電池形状のピクトを表示することによって電池残量を4段階で表示している。しかしながら、ユーザは、電池残量のピクトを見ても、その後、どの程度の使用が可能であるのかを判断することは容易ではないという問題があった。
一般に、電池残量は電池電圧に基づいて求められるが、電池電圧と電池残量との関係は電池劣化にともなって変化するため、電池残量を正確に求めることは容易ではない。また、電池残量が正確であったとしても、その後の消費電力に応じて、その後に携帯通信端末を使用することができる時間は異なる。例えば、携帯通信端末の送信電力は電波環境に応じて異なることから、電池残量が同一であっても、その後に通話することができる時間は異なり、また、実行するアプリケーションプログラムによっても実行することができる時間は異なる。つまり、電池残量を正確に求めること自体が容易ではないという問題があるのに加えて、ユーザが必要としているのは、その後の使用可能時間であって、電池残量自体ではないという問題があった。
さらに、電池残量を正確に求め、その後の使用可能時間を表示するように構成することにより、従来よりも消費電力が増大するとすれば、ユーザの利便性を向上させることはできない。特に、ソーラーパネルを有する携帯通信端末の場合、ソーラーパネルによる短時間の太陽光充電では、二次電池の残容量を僅かに増大させることしかできない。このため、太陽光充電により電池残量がどの程度回復したのかについて、正確に、かつ、ユーザが理解し易いように表示する必要がある。しかも、消費電力を増大させることなく、この様な課題を解決する必要がある。
特開2007−201732
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、電池電圧から電池残量を正確に求めることができる携帯通信端末を提供することを目的とする。特に、ソーラーパネルを用いて二次電池を充電することができる携帯通信端末において、微弱な電池残量を正確に求めることを目的とする。
また、本発明は、その後の使用可能時間を正確に求めることができる携帯通信端末を提供することを目的とする。特に、通話可能時間を正確に表示することができる携帯通信端末を提供することを目的とする。また、ユーザに応じたアプリケーションプログラムについて実行可能時間を正確に表示することができる携帯通信端末を提供することを目的とする。
また、本発明は、消費電力を顕著に増大させることなく、電池残量又は使用可能時間を正確に表示することができる携帯通信端末を提供することを目的とする。特に、消費電力の異なる通常電力モード及び省電力モードを有し、省電力モード時に電池残量を表示することができる携帯通信端末において、省電力モード時における消費電力の増大を抑制しつつ、電池残量を正確に表示することを目的とする。
本発明による携帯通信端末は、メイン回路及びサブ回路へ電源を供給する通常電力モードと、上記メイン回路への電源供給を遮断し、上記サブ回路へ電源を供給する省電力モードとを切り替え可能な携帯通信端末において、上記メイン回路及び上記サブ回路へ電源を供給する二次電池と、外部電源を用いて上記二次電池を充電するための充電端子と、上記二次電池を充電するためのソーラーパネルと、上記二次電池への充電電流を検出する充電電流検出手段と、上記二次電池の電池電圧を検出する電圧検出手段とを備え、更に次のように構成される。
第1の本発明による携帯通信端末は、上記メイン回路が、検出された上記充電電流に基づいて、上記二次電池の劣化状態を示す電池劣化パラメータを求める電池劣化判別手段を有し、上記サブ回路が、上記電池劣化パラメータに基づいて、上記電池電圧から上記二次電池の電池残量を求める電池残量判別手段と、求められた上記電池残量を表示する表示手段とを有し、上記電池劣化パラメータは、上記通常電力モード中に上記メイン回路から上記サブ回路へ通知されるように構成される。
この様な構成により、充電電流に基づいて二次電池の劣化状態を求め、この劣化状態に基づいて電池残量を判別することができる。このため、電池電圧から電池残量を求める際、二次電池の劣化状態を考慮することができ、電池残量を正確に求めることができる。また、電池残量の判別はサブ回路が行う一方、二次電池の劣化状態の判別はメイン回路が行い、二次電池の劣化状態を示す電池劣化パラメータが、メイン回路からサブ回路へ通知される。このため、省電力モード時における消費電力を顕著に増大させることなく、省電力モード時において電池残量を正確に判別することができる。特に、省電力モード時にソーラーパネルの微弱な起電力を利用して二次電池を充電し、電池残量を僅かに増大させることができる携帯通信端末に好適である。
第2の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記電池劣化判別手段が、上記電池劣化パラメータとして、2以上の異なる電池残量にそれぞれ対応する2以上の判別閾値を決定し、上記電池残量判別手段が、上記判別閾値に基づいて、上記二次電池の電池残量を求めるように構成される。
この様な構成により、2以上の判別閾値を用いて、電池残量が3以上の区分のいずれに属するのかを判別することができる。また、2以上の判別閾値はメイン回路によって決定されるため、省電力モード時における消費電力を顕著に増大させることなく、実現することができる。
第3の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記電池残量判別手段が、上記二次電池の電池残量として通話可能時間を求め、上記表示手段が、求められた上記通話可能時間を表示するように構成される。
この様な構成により、ユーザは、電池残量から通話可能時間を自ら推測する必要がなくなり、通話可能時間に応じて携帯通信端末を利用することが容易になるため、利便性を向上させることができる。
第4の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記電池劣化パラメータが、通常電力モードから省電力モードへの切り替え操作に基づいて、切り替え前の通常電力モード中に上記メイン回路から上記サブ回路へ通知されるように構成される。
この様な構成により、省電力モード時であっても最新の電池劣化パラメータに基づいて電池残量の判別を行うことができるので、電池残量を正確に求めることができる。
第5の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記メイン回路が、受信電波の電波強度を検出する電波強度検出手段を備え、上記電池残量判別手段が、上記電波強度に応じた通話可能時間を求めるように構成される。
この様な構成により、二次電池の出力電圧から通話可能時間を求める際に、電波環境を考慮した通話可能時間を求めることができる。このため、通話可能時間を正確に求めることができる。
第6の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記電池残量判別手段が、通常電力モードにおいて最後に検出された電波強度に応じた通話可能時間を求めるように構成される。
この様な構成により、省電力モード時であっても、最新の電波環境を考慮して通話可能時間を求めることができるので、通話可能時間を正確に求めることができる。
第7の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記電波強度が、上記通常電力モード中に上記メイン回路から上記サブ回路へ送信されるように構成される。
この様な構成により、サブ回路において、二次電池の出力電圧から通話可能時間を求める際に、電波環境を考慮することができる。このため、通話可能時間を正確に求めることができる。
第8の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記メイン回路が、2以上の異なるアプリケーションプログラムを選択的に実行するプログラム実行手段を備え、上記電池残量判別手段が、上記二次電池の電池残量として、上記プログラム実行手段により実行された上記アプリケーションプログラムの実行可能時間を求め、上記表示手段が、求められた上記実行可能時間を表示するように構成される。
この様な構成により、電池残量として、アプリケーションプログラムの実行可能時間を表示する際、特定のアプリケーションプログラムの実行可能時間ではなく、ユーザに応じたアプリケーションプログラムの実行可能時間を表示することができる。従って、各ユーザの利用形態を考慮して、携帯通信端末の利用可能時間を理解し易く報知することができる。なお、対象となるアプリケーションプログラムは、アプリケーションプログラムの実行履歴に基づいて決定されるものであればよく、例えば、実行頻度の高いアプリケーションプログラムや、利用時間の長いアプリケーションプログラムとすることができる。また、対象となるアプリケーションプログラムは、全てのアプリケーションプログラムである必要はなく、予め定められた2以上のアプリケーションプログラムの中から、実行履歴に基づいて選択することもできる。
第9の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記電池残量判別手段が、上記プログラム実行手段により最後に実行された上記アプリケーションプログラムの実行可能時間を求めるように構成される。
この様な構成により、最後に実行されたアプリケーションプログラムの実行可能時間を表示することができる。同じユーザは、同じアプリケーションを実行する傾向にあることから、最後に実行されたアプリケーションプログラムの実行可能時間を表示すれば、利便性を向上させることができる。
第10の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記プログラム実行手段が実行したアプリケーションプログラムの種別が、上記通常電力モード中に上記メイン回路から上記サブ回路へ送信されるように構成される。
この様な構成により、サブ回路において、二次電池の出力電圧からアプリケーションプログラムの実行可能時間を求める際に、ユーザに応じたアプリケーションプログラムの種別を考慮することができる。
本発明によれば、電池電圧から電池残量を正確に求めることができる携帯通信端末を提供することができる。特に、ソーラーパネルを用いて二次電池を充電することができる携帯通信端末において、微弱な電池残量を正確に求めることができる。
また、本発明によれば、その後の使用可能時間を正確に求める携帯通信端末を提供することができる。特に、通話可能時間を正確に表示する携帯通信端末を提供することができる。また、ユーザに応じたアプリケーションプログラムについて実行可能時間を正確に表示する携帯通信端末を提供することができる。
また、本発明によれば、消費電力を顕著に増大させることなく、電池残量又は使用可能時間を正確に表示する携帯通信端末を提供することができる。特に、消費電力の異なる通常電力モード及び省電力モードを有し、省電力モード時に電池残量を表示する携帯通信端末において、省電力モード時における消費電力の増大を抑制しつつ、電池残量を正確に表示することができる。
本発明の実施の形態1による携帯通信端末100の一例を示した外観図であり、オープン状態の携帯通信端末100が示されている。 本発明の実施の形態1による携帯通信端末100の一例を示した外観図であり、クローズ状態の携帯通信端末100が示されている。 図1の携帯通信端末100の回路構成の一例を示したブロック図である。 外部電源からの充電時における二次電池30の電圧変化及び電流変化の一例を示した図である。 放電時における二次電池の電圧変化の一例を示した図である。 通話時における二次電池の電圧変化の一例を示した図である。 メインマイコンm1の主要な動作の一例を示したフローチャートである。 サブマイコンs1の主要な動作の一例を示したフローチャートである。 図3のサブ表示部14における表示の一例を示した図である。 図3のサブ表示部14における表示の他の例を示した図である。 本発明の実施の形態3によるメインマイコンm1の動作の一例を示したフローチャートである。 メインマイコンm1の要部について一構成例を示した機能ブロック図である。 本発明の実施の形態4によるメインマイコンm1の動作の一例を示したフローチャートである。
実施の形態1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1による携帯通信端末100の一例を示した外観図であり、図1には、オープン状態の携帯通信端末100が示され、図2の(a)及び(b)には、クローズ状態の携帯通信端末100が示されている。この携帯通信端末100は、それぞれが薄い略矩形の板状体からなり、互いに回転可能に連結された表示筐体10及び操作筐体20によって構成され、ユーザの回転操作により、両筐体10,20を展開させたオープン状態と、両筐体10,20を対向させて折り畳んだクローズ状態との間を相互に遷移させることができる。
表示筐体10の前面には、受話音を出力するための通話用レシーバ11と、液晶表示パネルからなるメイン表示部12とが形成されている。また、表示筐体10の背面には、太陽光発電を行うためのソーラーパネル13と、メイン表示部12よりも小さい液晶表示パネルからなるサブ表示部14とが形成されている。
一方、操作筐体20の前面には、主電源キーを含む多数の操作キー21と、送話音を入力するための通話用マイクロホン22とが形成されている。また、操作筐体20の背面には、動画又は静止画を撮影するためのカメラ部24が形成されている。さらに、連結部とは反対側の操作筐体20の端面には、外部電源から給電するための充電端子23が形成されている。
図3は、図1の携帯通信端末100の回路構成の一例を示したブロック図である。この携帯通信端末100は、メイン回路Cm、サブ回路Cs、電源回路Cp、ソーラーパネル13、充電端子23及び二次電池30によって構成される。
携帯通信端末100は、メイン回路Cmへの電源供給を行う通常電力モードと、メイン回路Cmへの電源供給を行わない省電力モードとを切り替えることができる。通常電力モードは、主電源がオンされている場合の動作モードであり、メイン回路Cmを含む全ての回路が動作している。これに対し、省電力モードは、主電源がオフされている場合の動作モードであり、メイン回路Cmは動作していない。また、省電力モードにおける消費電力を抑制するために、サブ表示部14の表示制御を含む最小限の機能を除き、携帯通信端末100のほとんどの機能はメイン回路Cmによって実現されている。
二次電池30は、繰り返し充放電することができる電池、例えば、リチウムイオン電池であり、ソーラーパネル13又は充電端子23からの電力供給により充電され、メイン回路Cm又はサブ回路Csへの電力供給によって放電する。充電端子23は、二次電池30の充電電力を外部から供給するための外部接続端子であり、例えば、ACアダプタを介して商用交流電源に接続される。
ソーラーパネル13は、2以上のソーラーセルからなる太陽電池モジュールである。ソーラーセルは、太陽光や電灯の光を受光して起電力を発生する素子であり、複数のソーラーセルを直列又は並列に接続することによって、所望の出力電圧特性及び電流特性を有するソーラーパネル13が得られる。ただし、ソーラーパネル13の起電力は、商用電源からの供給電力に比べて小さいため、満充電状態に至らせることはできない。例えば、メイン回路Cmが動作不可能なレベルから動作可能なレベルまで、二次電池30の出力電圧を回復させることはできるが、満充電の判定レベルには至らず、満充電を行った場合に比べてメイン回路Cmを短時間しか動作させることができない。
<電源回路Cp>
電源回路Cpは、二次電池30の充放電を制御する回路ブロックであり、電圧検出部31、電流検出部32、充電制御部33及びレギュレータR1〜R3が、主電源ラインLpを介して接続されている。二次電池30は、電流検出部32を介して、主電源ラインLpに接続され、充電端子23も主電源ラインLpに接続されている。
電圧検出部31は、二次電池30の出力電圧を検出し、検出値をサブ回路Csへ出力する電圧検出手段である。二次電池は、その電池電圧を検出することによって、残容量を判別できることはよく知られている。
電流検出部32は、二次電池30へ流入する充電電流を検出し、検出値をメイン回路Cmへ出力する電流検出手段である。充電時に充電端子23から二次電池30へ流入する充電電流を積分することにより、二次電池30が満充電に至るまでの充電量(満充電量)を求めることができ、この満充電量に基づいて二次電池30の劣化状態を判定することができる。
充電制御部33は、外部電源から電源供給によって二次電池30を充電する際、メイン回路Cmからの制御信号に基づいて充電処理を制御する。この充電処理は、定電流充電及び定電圧充電を切り替えることにより行われる。充電処理の詳細については後述する。
レギュレータR1〜R3は、異なる電源ライン間に設けられ、一方から他方へ電力供給を行う半導体素子であり、必要に応じて、電圧レベルの変換や安定化、電源ライン間の接続又は遮断を行っている。ここでは、レギュレータR1〜R3が、主電源ラインLpに対し、ソーラーパネル13、サブ回路Cs及びメイン回路Cmをそれぞれ接続するスイッチングレギュレータ回路であるものとする。
すなわち、ソーラーパネル13の起電力は、レギュレータR1を介して主電源ラインLpに供給される。サブ回路Csの電源は、レギュレータR2を介して主電源ラインLpから供給される。また、メイン回路Cmの電源は、レギュレータR3を介して主電源ラインLpから供給され、省電力モード時におけるメイン回路Cmへの電源供給の停止は、レギュレータR3の出力を停止することにより行われる。
<メイン回路Cm>
メイン回路Cmは、携帯通信端末100の主要な機能を実現する回路ブロックであり、種々のアプリケーションプログラムの実行や、充電端子23を介して行われる外部電源による二次電池30の充電処理を制御している。ここでは、メイン回路Cmが、メインマイコンm1、メイン表示部12、カメラ部24、RF通信部m2、操作キー21、通話用レシーバ11及び通話用マイクロホン22からなるものとする。
メイン回路Cmは、主電源がオン状態の場合にのみ動作する回路ブロックであり、動作モードが通常電力モードであれば、電源回路Cpから電源供給が行われるが、省電力モードであれば、電源供給が遮断される。主電源は、ユーザ操作に基づいてオン/オフされるだけでなく、充電端子23の電圧レベルに基づいて自動的にオンされる。このため、主電源がオフ状態であっても、外部電源を充電端子23に接続すれば、メイン回路Cmによる充電制御が行われる。なお、メイン回路Cmは、サブ回路Csに比べて消費電力が大きいため、外部電源又は二次電池30からの電源供給があれば動作させることができるが、ソーラーパネル13の起電力のみでは動作させることができない。
メインマイコンm1は、アプリケーションプログラムを選択的に実行するプロセッサである。例えば、カメラ部24を制御することにより、撮影処理を実現している。また、RF通信部m2を制御することにより、通話、電子メールの送受信、ウェブサイトの閲覧(ブラウジング)などを実現している。
また、メインマイコンm1は、電流検出部32が検出した充電電流に基づいて二次電池30の劣化状態を判定している。二次電池30の満充電量は、二次電池30の劣化状態に応じて低下するため、充電電流を積算して満充電量を求めれば、満充電量に基づいて二次電池30の劣化状態を判定することができる。
さらに、メインマイコンm1は、サブマイコンs1との間でデータ入出力を行うことができる。二次電池30の劣化状態の判定結果は、電池劣化パラメータとしてサブマイコンs1へ出力される。この電池劣化パラメータの出力は、主電源がオン状態のときに行われる。例えば、ユーザが主電源のオフ操作を行った場合に、主電源がオフ状態に移行するまでの間に、当該オフ操作に基づいて、電池劣化パラメータが、メインマイコンm1からサブマイコンs1へ通知される。
<サブ回路Cs>
サブ回路Csは、主電源のオン/オフにかかわらず動作する回路ブロックであり、主電源がオン状態又はオフ状態のいずれの場合であっても、電源回路Cpから電源供給が行われている。なお、サブ回路Csは、メイン回路Cmに比べて消費電力が小さく、ソーラーパネル13の起電力のみでも動作することができるため、二次電池30の出力電圧が低下し、かつ、外部電源が接続されていない状態であっても動作させることができる。
サブ回路Csは、サブマイコンs1、サブ表示部14及びフラッシュメモリs2からなり、サブ表示部14の表示制御を行っている。サブマイコンs1は、二次電池30の電池残量を判別し、その判別結果をサブ表示部14に表示するプロセッサである。フラッシュメモリs2には、サブマイコンs1が使用するデータが保持されており、メインマイコンm1から受け渡された電池劣化パラメータも保持されている。
電池残量は、電圧検出部31により検出された電池電圧を判別閾値と比較することによって判別することができる。この判別閾値として、固定値ではなく、二次電池30の劣化状態に応じた値を用いることによって、より正確な電池残量を求めることができる。このため、サブマイコンs1は、メインマイコンm1から入力された電池劣化パラメータをフラッシュメモリs2に一旦格納し、フラッシュメモリs2内の電池劣化パラメータに基づいて判別閾値を決定している。
つまり、メインマイコンm1が二次電池30の劣化状態を判別し、電池劣化パラメータを生成する一方、サブマイコンs1が、この電池劣化パラメータに基づいて、正確な電池残量を判別し、サブ表示部14に表示する。ここで、メインマイコンm1を含むメイン回路Cmは、主電源がオン状態の場合にのみ動作することから、メインマイコンm1は、主電源がオン状態の場合に、電池劣化を判別し、主電源がオフされる前に、電池劣化パラメータをサブマイコンs1へ出力する。この様な構成を採用することにより、省電力モード時における消費電力を増大させることなく、省電力モード時であっても正確な電池残量を表示させることが可能になる。
図4及び図5は、電池劣化に伴って二次電池30の特性変化について説明するための図である。一般に、二次電池30は充放電を繰り返すことにより劣化し、電池電圧及び電池残量の関係が変化する。このため、電池電圧に基づいて電池残量を判別する場合、電池の劣化に伴って誤差が大きくなることが知られている。
図4は、外部電源からの充電時における二次電池30の電圧変化及び電流変化の一例を示した図であり、新品電池の特性V,Iが実線で示され、劣化電池の特性V,Iが破線で示されている。図中の(a)には、電池電圧を縦軸、時間経過を横軸にとって、充電時における電圧特性V,Vが示されている。また、図中の(b)には、充電電流を縦軸、時間経過を横軸にとって、充電時における電流特性I,Iが示されている。
二次電池30の充電処理は、定電流充電と定電圧充電により構成される。充電処理の開始時には、一定の充電電流Iを二次電池30へ流入させる定電流充電が行われる。この定電流充電によって電池電圧が目標電圧Vcに達すれば、目標電圧Vcを二次電池30に印加する定電圧充電に切り替えられる。定電圧充電中は時間の経過とともに充電電流が減少していき、充電電流が終了電流Iを下回れば、二次電池30が満充電状態に達したと判断し、充電処理を終了する。
ここで、新品電池及び劣化電池の充電処理を比較すれば、劣化電池の場合、新品電池に比べて、目標電圧Vcに早く到達するため(tB1<tA1)、定電流充電から定電圧充電への切り替えタイミングが早くなる。また、充電電流が終了電流Iを下回るタイミングも、劣化電池が新品電池よりも早くなる(tB2<tA2)。
二次電池30の充電量は、減電電圧Vからの充電電流の積算値として与えられることから、目標電圧Vcに早く到達し、かつ、終了電流Iを早く下回る劣化電池は、満充電状態における充電量が、新品電池よりも少なくなる。具体的には、劣化電池の充電量は、図中の領域Sの面積に相当するのに対し、新品電池の充電量は、図中の領域S及び領域Sの面積の和に相当し、両者の充電量の差は、領域Sの面積に相当する。従って、充電電流を積算して満充電量を求め、新品電池の満充電量との差に相当する領域Sの面積を求めれば、二次電池30の劣化状態を判別することができる。
図5は、放電時における二次電池の電圧変化の一例を示した図であり、電池電圧を縦軸、時間経過を横軸にとって、新品電池の電圧特性Vが実線で示され、劣化電池の電圧特性Vが破線で示されている。
消費電力が一定であれば、時間の経過とともに電池電圧が低下していき、負荷に対し電源供給を行うことができない減電電圧Vに到達する。このため、電池電圧を2以上の閾値V,V,Vとそれぞれ比較すれば、二次電池30の電池残量を判別することができる。閾値V,V,Vは、互いに異なる電池残量に相当する電圧値であり、ここでは、1分、3分、5分の各通話可能時間に対応する電圧値として予め定められているものとする。
上述した通り、劣化電池は、減電電圧Vへの到達が新品電池よりも早いだけでなく、低電圧時における電圧特性の傾きが大きくなっている。つまり、電池残量が少ない状態では、充電量の変化に対する電圧の変化が、新品電池よりも劣化電池の方が大きいことがわかる。このため、電池残量を正確に判別するためには、充電時に二次電池30の劣化状態を判別し、この判別結果に応じた閾値V,V,Vを用いて電池残量を判別すればよい。
図6は、通話時における二次電池の電圧変化の一例を示した図であり、新品電池及び劣化電池の電圧変化V,Vが減電電圧Vへの到達時点を一致させて示されている。閾値VA1,VA3,VA5は、新品電池用の電池残量の判別閾値であり、閾値VB1,VB3,VB5は、劣化電池用の電池残量の判別閾値である。このようにして、二次電池30の劣化状態に応じて判別閾値を異ならせれば、電池残量を正確に判別することができる。
図7のステップS101〜S106は、メインマイコンm1の主要な動作の一例を示したフローチャートであり、ユーザ操作又は外部電源の接続により、主電源がオンされた場合に開始される。
充電端子23に対し外部電源から電圧が印加されていれば、充電処理が開始される(ステップS101,S102)。充電処理は、メインマイコンm1が充電制御部33を制御することによって行われる。また、メインマイコンm1は、電流検出部32によって検出された充電電流を取得している。この充電電流を積算し、予め与えられている新品電池の満充電量と比較することによって、二次電池30の劣化状態を判別し、電池劣化パラメータを生成する(ステップS103)。ここでは、電池劣化パラメータとして、電池劣化に応じた判別閾値V,V,Vが生成されるものする。
一方、メインマイコンm1は、主電源をオフするユーザ操作が検出された場合、サブマイコンs1に対し、電池劣化パラメータを通知する(ステップS104,S105)。当該通知の完了後に、メインマイコンm1はレギュレータR3を制御し、メイン回路Cmへの電源供給を停止させ、主電源がオフ状態となる(ステップS106)。このとき、サブ回路Csへの電源供給は引き続き行われる。
なお、ここでは、主電源オフのユーザ操作に基づいて、電池劣化パラメータがメインマイコンm1からサブマイコンs1へ通知される例について説明したが、この通知は、主電源がオン状態において行われればよく、そのタイミングは主電源のオフ状態への移行直前でなくてもよい。例えば、電池劣化パラメータが生成されるごとに、メインマイコンm1からサブマイコンs1へ通知するように構成することもできる。
図8のステップS201〜S203は、サブマイコンs1の主要な動作の一例を示したフローチャートであり、この動作は、主電源のオン/オフの状態にかかわらず、一定時間ごとに繰り返し実行される。サブマイコンs1は、電圧検出部31によって検出された電池電圧を取得する(ステップS201)。そして、取得した電池電圧を判別閾値V,V,Vと比較して通話可能時間を求め(ステップS20)、求められた通話可能時間をサブ表示部14に表示する。通話可能時間の判別には、電池劣化パラメータとしてメインマイコンm1から受け取った判別閾値V,V,Vが用いられる。
図9は、図2のサブ表示部14における通話可能時間の表示の一例を示した図である。図中の(a)には、通話可能時間が1分未満の場合(通話不能の場合を含む)、(b)には、1分以上、3分未満の場合、(c)には、3分以上、5分未満の場合、(d)には、5分以上の場合の表示例がそれぞれ示されている。つまり、電池残量を抽象的に表示するのではなく、通話可能時間に対応づけて表示することにより、ユーザに対し、電池残量を具体的に報知することができる。
本実施の形態による携帯通信端末100は、充電電流に基づいて二次電池30の劣化状態を判別し、この劣化状態に基づいて、二次電池30の電池残量を求めて、サブ表示部14に表示する。このため、正確な電池残量を表示することができる。また、電池残量を通話可能時間に対応づけて表示することにより、ユーザに対し表示内容を理解し易く表示することができるとともに、ユーザは通話可能時間に応じて携帯通信端末を利用することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、電池残量の判別は、省電力モード時にも動作するサブ回路Csが行う一方、二次電池30の劣化状態の判別は、通常電力モード時にのみ動作するメイン回路Cmが行っている。このため、省電力モード時における消費電力の増大を抑制しつつ、電池残量を正確に表示することができる。
また、ユーザによる主電源のオフ操作に基づいて、通常電力モードから省電力モードへ移行する際、省電力モードへの移行前に、メイン回路Cmからサブ回路Csへ二次電池30の劣化状態を示す電池劣化パラメータが受け渡される。このため、省電力モードであっても、最新の電池劣化パラメータに基づく電池残量の判別を行うことができる。
特に、携帯通信端末100は、ソーラーパネル13を備え、省電力モード時に二次電池30の太陽光充電を行うとともに、省電力モード時に電池残量の判別を定期的に繰り返している。携帯通信端末100のソーラーパネル13は起電力が小さいことから、太陽光充電によって回復させることができる電池残量は僅かである。このため、省電力モード時に、精度の高い電池残量の判別を定期的に繰り返すことによって、ユーザは、太陽光充電による電池残量の僅かな変化を正確に把握することができる。従って、太陽光充電が可能な携帯通信端末100におけるユーザの利便性を著しく向上させることができる。
なお、本実施の形態では、電池劣化パラメータとして、メイン回路Cmからサブ回路Csへ判別閾値V,V,Vを受け渡す場合の例について説明したが、本発明は、この様な場合のみには限定されない。すなわち、電池劣化パラメータは、二次電池30の劣化状態を示すパラメータであればよく、判別閾値V,V,Vそのものでなくてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、サブ表示部14に通話可能時間を表示する携帯通信端末の例について説明した。本実施の形態では、通話可能時間に加えて、現在の二次電池30の充電状況及び天気予報を表示することができる携帯通信端末100について説明する。
図10は、図2のサブ表示部14における通話可能時間の表示の他の例を示した図である。サブ表示部14には、表示領域141〜144が設けられている。表示領域141は電池残量を表示する領域であり、通話可能時間が表示されている。表示領域142は、ソーラーパネル13による現在の充電状況を表示する領域であり、ソーラーパネル13による充電電流が表示されている。表示領域143は、次に天気が変化するまでの時間が表示される領域であり、表示領域144は、変化後の天気が表示される領域である。
表示領域143及び144に表示される情報は、ウェブサイト上から取得した天気予報情報に基づいて表示される。天気予報情報は、電池劣化パラメータと同様、通常電力モード時にメイン回路Cmによって取得され、省電力モードへ移行する前に、メイン回路Cmからサブ回路Csへ通知される。
図中の(a)には、通話可能時間が1分未満であり、現在は、強い太陽光による充電が十分に行われているが、天気予報によれば8時間後に天気が曇りに変わることが表示されている。図中の(b)には、通話可能時間が1分以上、3分未満であり、現在は、やや弱い太陽光による充電が行われているが、4時間後には天気が曇りに変わることが表示されている。図中の(c)には、通話可能時間が3分以上であり、現在は、弱い太陽光による充電が行われているが、4時間後に天気が雨に変わることが表示されている。図中の(d)には、通話可能時間が5分以上であり、現在は、太陽光充電が行われていないが、8時間後には天気が晴れに変わることが表示されている。
サブ表示部14によって、電池残量だけでなく、二次電池30の充電状況及び天気予報を表示することにより、ユーザは、今後の充電状況を予測することもできる。このため、利便性を更に向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、二次電池30の劣化状態に応じて、電池残量を精度よく判別するとともに、電池残量を通話可能時間に対応づけて表示する携帯通信端末の例について説明した。本実施の形態では、通話可能時間の判別を更に精度よく判別することができる携帯通信端末100について説明する。
一般に、携帯通信端末は、無線基地局からの距離に応じて送信電力を異ならせている。このため、電池残量が同じであったとしても、電波環境が異なれば、通話可能時間も異なることになる。このため、本実施の形態による携帯通信端末100では、電波環境を考慮して通話可能時間を求めることにより、より正確な通話可能時間を判別し、表示することができる。
図11のステップS301〜S308は、本発明の実施の形態3によるメインマイコンm1の動作の一例を示したフローチャートである。このフローチャートはステップS301及びS307を除き、図7のステップS101〜S106と同一であるため、重複する説明は省略する。
RF通信部m2は、通常電力モード時には、無線基地局から定期的に送信される電波を受信し、その電波強度の検出を繰り返している。メインマイコンm1は、RF通信部m2が検出した電波強度を定期的に取得している(ステップS301)。この電波強度は、主電源のオフ操作に基づいて、主電源がオフ状態に移行する前にサブマイコンs1へ通知される(ステップS307)。つまり、主電源オフの直前に、電池劣化パラメータとともに、サブマイコンs1へ通知される。
サブマイコンs1では、メインマイコンm1から通知された電池劣化パラメータ及び電波強度に基づいて、判別閾値V,V,Vを求め、これらの判別閾値を用いて、通話可能時間を求めている。すなわち、電池劣化パラメータとして通知された判別閾値V,V,Vを電波強度に基づいて補正することにより、より正確な判別閾値を求めている。このため、電波環境に応じた判別閾値が得られるため、より正確な通話可能時間を求めることができる。
本実施の形態による携帯通信端末100は、電池残量及び電波強度に応じた判別閾値を用いて通話可能時間を求めている。このため、より正確な通話可能時間を求め、表示することができる。
また、電波強度の測定は、通常電力モード時にのみ動作するメイン回路Cmが行い、測定された電波強度をメイン回路Cmからサブ回路Csへ通知することによって、省電力モード時における消費電力を増大させることなく、通話可能時間を正確に表示することができる。
また、ユーザによる主電源のオフ操作に基づいて、通常電力モードから省電力モードへ移行する際、省電力モードへの移行前に、メイン回路Cmからサブ回路Csへ二次電池30の電波強度が受け渡される。このため、電波強度を測定することができない省電力モードであっても、最新の電波強度に基づいて通話可能時間を求めることができる。
特に、携帯通信端末100は、ソーラーパネル13を備え、省電力モード時に二次電池30の太陽光充電を行うとともに、省電力モード時に電池残量の判別を定期的に繰り返している。携帯通信端末100のソーラーパネル13は起電力が小さいことから、太陽光充電によって増大させることができる電池残量は僅かである。このため、省電力モード時に、精度の高い通話可能時間の判別を定期的に繰り返すことによって、ユーザは、太陽光充電による電池残量の僅かな変化を正確に把握することができる。従って、太陽光充電が可能な携帯通信端末100におけるユーザの利便性を顕著に向上させることができる。
なお、本実施の形態では、メイン回路Cmからサブ回路Csへ、判別閾値及び電波強度を受け渡す場合の例について説明したが、本発明は、この様な場合のみには限定されない。例えば、メイン回路Cmにおいて、電波強度に基づいて判別閾値を補正し、補正された判別閾値を電池劣化パラメータとして、サブ回路Csへ受け渡してもよい。
また、本実施の形態では、二次電池30の劣化状態に基づいて判別閾値を求め、求められた判別閾値を電波強度に基づいて補正する場合の例について説明したが、本発明はこの様な場合のみに限定されないことは言うまでもない。例えば、劣化状態及び電波強度から判別閾値を求めることができるテーブルを使用してもよい。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、二次電池30の電池残量として、通話可能時間を表示する携帯通信端末の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、メインマイコンm1が最後に実行していたアプリケーションプログラムの実行可能時間を表示する携帯通信端末について説明する。
携帯通信端末100では、通常電力モード時に、種々のアプリケーションプログラムを実行することができる。実行するアプリケーションプログラムは、ユーザによって選択され、選択されたアプリケーションプログラムが、メインマイコンm1によって実行される。例えば、通話、電子メールを閲覧及び編集するためのメーラ、ウェブサイトを閲覧するためのブラウザ、動画又は静止画の撮影を行うカメラ撮影、その他のプリケーションプログラムを選択的に実行することができる。
図12は、メインマイコンm1の要部について一構成例を示した機能ブロック図である。メインマイコンm1は、AP選択部51、AP実行部52、AP記憶部53及び実行履歴記憶部54からなる。AP選択部51は、ユーザ操作に基づいて実行対象となるアプリケーションプログラム(AP)を選択する。選択されるアプリケーションプログラムは、AP記憶部53内に保持されており、AP実行部52が、選択されたアプリケーションプログラムをAP記憶部53から読み出して実行する。AP選択部51は、選択されたアプリケーションプログラムの種別を実行履歴記憶部54に格納する。つまり、実行履歴記憶部54には、アプリケーションプログラムの実行履歴が保持されている。ここでは、実行履歴記憶部54が、最後に実行されたアプリケーションプログラムの種別を保持しているものとする。
図13のステップS401〜S409は、本発明の実施の形態4によるメインマイコンm1の動作の一例を示したフローチャートである。このフローチャートはステップS408を除き、図11のステップS301〜S308と同一であるため、重複する説明は省略する。
メインマイコンm1は、主電源のオフ操作に基づいて、主電源がオフ状態に移行する前に、最後に実行されたアプリケーションプログラムの種別(AP種別)をサブマイコンs1へ通知する。つまり、主電源オフの直前に、電池劣化パラメータ及び電波強度とともに、AP種別がサブマイコンs1へ通知される。
サブマイコンs1では、メインマイコンm1から通知された電池劣化パラメータ、電波強度及びAP種別に基づいて、判別閾値V,V,Vを求め、これらの判別閾値を用いて、最後に実行されたアプリケーションプログラムの実行可能時間を求めている。すなわち、電池劣化パラメータとして通知された判別閾値V,V,Vを電波強度及びAP種別に基づいて補正することにより、より正確な判別閾値を求めている。このため、メインマイコンm1から通知されたアプリケーションプログラムの実行時間を正確に求めることができる。
本実施の形態による携帯通信端末100は、電池残量、電波強度及び最後に実行されたアプリケーションプログラムの種別に応じた判別閾値を用いて電池電圧から携帯通信端末の使用可能時間を求めている。このため、ユーザが理解し易く、かつ、正確な使用可能時間を求めて表示することができる。
また、アプリケーションプログラムの実行は、通常電力モード時にのみ動作するメイン回路Cmが行い、実行されたAP種別をメイン回路Cmからサブ回路Csへ通知することによって、省電力モード時における消費電力の増大を抑制しつつ、過去にユーザによって選択されたアプリケーションプログラムの実行可能時間を表示することができる。
また、ユーザによる主電源のオフ操作に基づいて、通常電力モードから省電力モードへ移行する際、省電力モードへの移行前に、メイン回路Cmからサブ回路CsへAP種別が受け渡される。このため、アプリケーションプログラムを実行することができない省電力モード時であっても、過去に実行されたAP種別に基づいて、当該アプリケーションプログラムの実行可能時間を求めることができる。
なお、本実施の形態では、メイン回路Cmからサブ回路Csへ、判別閾値、電波強度及びAP種別を受け渡す場合の例について説明したが、本発明は、この様な場合のみには限定されない。例えば、メイン回路Cmにおいて、電波強度及びAP種別に基づいて判別閾値を補正し、補正された判別閾値を電池劣化パラメータとして、サブ回路Csへ受け渡してもよい。
また、実行可能時間の対象となるアプリケーションプログラムは、アプリケーションプログラムの実行履歴に基づいて決定されるものであればよい。例えば、最後に実行されたアプリケーションプログラム、実行頻度の高いアプリケーションプログラム、又は、実行時間の最も長いアプリケーションプログラムを対象とすることができる。
さらに、実行可能時間の対象となるアプリケーションプログラムは、メインマイコンm1が実行可能な全てのアプリケーションプログラムである必要はなく、予め定められた2以上のアプリケーションプログラムの中から、実行履歴に基づいて、いずれかを決定することもできる。
100 携帯通信端末
13 ソーラーパネル
14 サブ表示部
141〜144 表示領域
23 充電端子
30 二次電池
31 電圧検出部
32 電流検出部
33 充電制御部
51 AP選択部
52 AP実行部
53 AP記憶部
54 実行履歴記憶部
Cm メイン回路
Cp 電源回路
Cs サブ回路
Lp 主電源ライン
m1 メインマイコン
m2 RF通信部
R1〜R3 レギュレータ
s1 サブマイコン
s2 フラッシュメモリ
充電電流
終了電流
減電電圧
Vc 目標電圧
,V,V 判別閾値

Claims (10)

  1. メイン回路及びサブ回路へ電源を供給する通常電力モードと、上記メイン回路への電源供給を遮断し、上記サブ回路へ電源を供給する省電力モードとを切り替え可能な携帯通信端末において、
    上記メイン回路及び上記サブ回路へ電源を供給する二次電池と、
    外部電源を用いて上記二次電池を充電するための充電端子と、
    上記二次電池を充電するためのソーラーパネルと
    上記二次電池への充電電流を検出する充電電流検出手段と、
    上記二次電池の電池電圧を検出する電圧検出手段とを備え、
    上記メイン回路は、検出された上記充電電流に基づいて、上記二次電池の劣化状態を示す電池劣化パラメータを求める電池劣化判別手段を有し、
    上記サブ回路は、上記電池劣化パラメータに基づいて、上記電池電圧から上記二次電池の電池残量を求める電池残量判別手段と、
    求められた上記電池残量を表示する表示手段とを有し、
    上記電池劣化パラメータは、上記通常電力モード中に上記メイン回路から上記サブ回路へ通知されることを特徴とする携帯通信端末。
  2. 上記電池劣化判別手段は、上記電池劣化パラメータとして、2以上の異なる電池残量にそれぞれ対応する2以上の判別閾値を決定し、
    上記電池残量判別手段は、上記判別閾値に基づいて、上記二次電池の電池残量を求めることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末。
  3. 上記電池残量判別手段は、上記二次電池の電池残量として通話可能時間を求め、
    上記表示手段は、求められた上記通話可能時間を表示することを特徴とする請求項2に記載の携帯通信端末。
  4. 上記電池劣化パラメータは、通常電力モードから省電力モードへの切り替え操作に基づいて、切り替え前の通常電力モード中に上記メイン回路から上記サブ回路へ通知されることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の携帯通信端末。
  5. 上記メイン回路は、受信電波の電波強度を検出する電波強度検出手段を備え、
    上記電池残量判別手段は、上記電波強度に応じた通話可能時間を求めることを特徴とする請求項4に記載の携帯通信端末。
  6. 上記電池残量判別手段は、通常電力モードにおいて最後に検出された電波強度に応じた通話可能時間を求めることを特徴とする請求項5に記載の携帯通信端末。
  7. 上記電波強度は、上記通常電力モード中に上記メイン回路から上記サブ回路へ送信されることを特徴とする請求項6に記載の携帯通信端末。
  8. 上記メイン回路は、2以上の異なるアプリケーションプログラムを選択的に実行するプログラム実行手段を備え、
    上記電池残量判別手段は、上記二次電池の電池残量として、上記プログラム実行手段により実行された上記アプリケーションプログラムの実行可能時間を求め、
    上記表示手段は、求められた上記実行可能時間を表示することを特徴とする請求項4に記載の携帯通信端末。
  9. 上記電池残量判別手段は、上記プログラム実行手段により最後に実行された上記アプリケーションプログラムの実行可能時間を求めることを特徴とする請求項8に記載の携帯通信端末。
  10. 上記プログラム実行手段が実行したアプリケーションプログラムの種別が、上記通常電力モード中に上記メイン回路から上記サブ回路へ送信されることを特徴とする請求項7又は9に記載の携帯通信端末。
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