JP2012145558A - 制御装置、電子機器、時計装置、及び制御方法 - Google Patents

制御装置、電子機器、時計装置、及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低消費電力状態において、電子機器の動作を停止した場合でも、操作スイッチ等の入力部において消費されてしまう消費電力を低減する。
【解決手段】操作部から入力される信号を、プルダウンまたはプルアップする操作入力部と、操作入力部を介して入力される信号に応じて予め決められた動作を実行する制御部と、供給される電力の状態に応じて、制御部に上記予め決められた動作を実行させない制御をするとともに、操作入力部にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする消費電力制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、電子機器、時計装置、及び制御方法に関する。
太陽電池等の発電装置(一次電源)と二次電池(二次電源)とが内蔵された時計等の電子機器は、発電装置が発電した電力が二次電池に充電されることで、電池交換の必要がなく動作する。これらの電子機器は、発電装置が発電していない場合は、充電された2次電池から供給される電力で動作している。そのため、発電装置が発電していない状態が長時間続いた場合は、二次電池は、充電された電力を放電し続け、その放電が継続されると過放電状態になる。二次電池は、過放電状態になった場合には、発電装置の発電が開始されても、すぐには電子機器が動作可能である電力容量まで充電されない。そのため、発電装置の発電が開始されても、電子機器は、すぐには動作を開始できない。
このため、電子機器において、容量が限られている二次電池の消費電力を抑えるために、発電装置が発電していない状態を検出して、低消費電力状態に遷移させる技術がある。
例えば、電子機器において、発電検出回路は、発電装置が発電していない非発電状態を検出する。そして、非発電状態が所定時間以上継続された場合、電子機器において、通常の動作を実行する動作電力状態から通常の動作を停止する低消費電力状態に遷移させることで、二次電池の電力消費を抑制することが開示されている(特許文献1参照)。
特開2000−230988号公報
しかしながら、電子機器は、外部入力として操作スイッチ(操作子)等から信号が入力される入力部を備えている。そして、操作スイッチ等の入力部において、その操作スイッチの接続状態をプルダウンまたはプルアップして検出している。そのため、低消費電力状態に遷移させて電子機器の動作を停止しても、操作スイッチ等の入力部において電力が消費され、二次電池の電力が消費されてしまうという問題がある。例えば、時計における竜頭スイッチは、遮断された状態(押し込み状態)または導通された状態(引き出し状態)が継続して続く。そのため、竜頭スイッチの操作状態によって、電源に対して電流が常に流れてしまう可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、低消費電力状態において、電子機器の動作を停止した場合でも、操作スイッチ等の入力部において消費されてしまう消費電力を低減し、電力消費を抑制する制御装置、電子機器、時計装置、及び制御方法を提供することにある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様は、操作子から入力される信号を、プルダウンまたはプルアップする入力部と、前記入力部を介して入力される前記信号に応じて予め決められた動作を実行する制御部と、供給される電力の状態に応じて、前記制御部に前記予め決められた動作を実行させない制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする消費電力制御部とを備えることを特徴とする制御装置である。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記一次電源部により生成された起電力によって充電される二次電源部が前記一次電源部によって充電中でない非充電状態であるか否か検出する充電検出部を備え、
前記消費電力制御部は、
前記充電検出部により前記二次電源部が非充電状態であると判定された場合、
前記制御部に前記予め決められた動作を実行させない制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする低消費電力状態に遷移させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記消費電力制御部は、前記低消費電力状態にある場合、前記充電検出部により前記二次電源部が前記非充電状態でないと検出された場合、前記制御部に前記予め決められた動作を実行させる制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせる制御をする通常動作状態に遷移させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記消費電力制御部が前記非充電状態でないと判定した場合、前記消費電力制御部により通常動作状態への遷移は、前記入力部から出力される出力信号に基づいて行われることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記二次電源部の電圧を検出する電圧検出部を備え、前記低消費電力状態にない場合、前記消費電力制御部による低消費電力状態への遷移は、前記充電検出部により前記二次電源部が前記非充電状態でないと検出され、かつ前記検出された二次電源部の電圧が予め決められた閾値以下の場合にのみ行われることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記消費電力制御部は、前記電力の状態が、前記非充電状態であって、且つ前記非充電状態が予め定められた時間以上続いた場合、前記低消費電力状態に遷移させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記消費電力制御部は、予め定められた操作に応じた信号が前記操作子から入力されている状態であり、前記電力の状態が、前記非充電状態であって、且つ前記非充電状態が予め定められた時間以上続いた場合、前記低消費電力状態に遷移させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記制御部は、前記電力が供給されて前記制御部の動作に用いる基本クロックを発振して生成する発振回路制御部を備え、前記消費電力制御部は、前記発振回路制御部が電力の供給に応じて発振する前記基本クロック、の発振が停止した場合、前記制御部に前記予め決められた動作を実行させない制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする低消費電力状態に遷移させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記消費電力制御部は、前記低消費電力状態にある場合、前記電力の電位差が、前記発振回路制御部において基本クロックを発振可能な下限電位差より予め定められた電位差分大きい電位差以上であるか否かを判定し、前記電力の電位差が、前記発振制御部において前記下限電圧より予め定められた電位差分大きい電位差以上である場合、前記制御部に前記予め決められた動作を実行させる制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせる制御をする通常動作状態に遷移させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記入力部は、前記操作子から入力される前記信号をプルダウンまたはプルアップする、プルダウンまたはプルアップ部と、前記低消費電力状態の場合、前記制御部に出力する前記信号の信号レベルをHighレベルまたはLowレベルにして出力する出力制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記入力部の前記出力制御部は、AND回路またはNAND回路を備え、前記プルダウンまたはプルアップ部を介して前記操作子から入力された前記信号が、前記AND回路または前記NAND回路の一方の入力端子に入力され、前記AND回路または前記NAND回路の出力が前記入力部の出力に対応し、前記消費電力制御部は、前記低消費電力状態の場合、前記AND回路または前記NAND回路の他方の前記入力端子をLowレベルに制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記入力部の前記出力制御部は、NOR回路またはOR回路を備え、前記プルダウンまたはプルアップ部を介して前記操作子から入力された前記信号が前記NOR回路またはOR回路の一方の入力端子に入力され、前記NOR回路または前記OR回路の出力が前記入力部の出力に対応し、前記消費電力制御部は、前記低消費電力状態の場合、前記NOR回路または前記OR回路の他方の前記入力端子をHighレベルに制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記入力部の前記プルダウンまたはプルアップ部は、MOSFETを用いてプルダウンまたはプルアップする前記プルダウンまたはプルアップ部であって、前記消費電力制御部は、前記低消費電力状態の場合、前記MOSFETをオフさせることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記入力部の前記プルダウンまたはプルアップ部は、MOSFETおよび当該MOSFETに直列に接続された抵抗素子を用いてプルダウンまたはプルアップする前記プルダウンまたはプルアップ部であって、前記消費電力制御部は、前記低消費電力状態の場合、前記MOSFETをオフさせることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置において、前記操作子は、操作されることに応じて、操作子の一方の端子と他方の端子とが接続される導通状態と接続されない遮断状態とを切換えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置を備えることを特徴とする電子機器である。
また、本発明の一態様は、上記の制御装置を備えることを特徴とする時計装置である。
また、本発明の一態様は、操作子から入力される信号をプルダウンまたはプルアップする入力部と、前記入力部を介して入力される前記信号に応じて予め決められた動作を実行する制御部と、を備える制御装置における制御方法であって、消費電力制御部が、供給される電力の状態に応じて、前記制御部に前記予め決められた動作を実行させない制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする手順を、備えることを特徴とする制御方法である。
この発明によれば、低消費電力状態において、電子機器の動作を停止した場合、操作スイッチ等の入力部に接続されているプルダウンまたはプルアップをしない制御をするため、操作スイッチ等の入力部においてプルダウンまたはプルアップすることで消費されてしまう消費電力を低減し、電力消費を抑制することができる。
本第1実施形態による時計装置の構成を示す概略ブロック図である。 従来の操作入力部の一例を示す概略ブロック図である。 本第1実施形態における操作入力部の一例を示す概略ブロック図である。 本第1実施形態における消費電力制御処理を示すフローチャートである。 本第1実施形態における消費電力制御に応じた二次電池2の出力電圧の状態の一例を示すグラフである。 本第2実施形態による時計装置の構成を示す概略ブロック図である。 本第2実施形態における操作入力部の一例を示す概略ブロック図である。 操作入力部の入出力端子及びプルダウンの制御状態を示す表である。 消費電力制御部における発振停止検出信号及びリセット信号の動作を示すタイミングチャートである。 第3実施形態による時計装置の構成を示す概略ブロック図である。 第3実施形態による消費電力制御部の構成の一例を示す概略ブロック図である。 消費電力制御部の内部信号である現在モード信号MD、入力信号、出力信号の関係をまとめたテーブルである。 第3実施形態による時計装置の処理の流れを示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態による制御装置200を備える時計装置100について説明する。図1は、この発明の第1実施形態による時計装置100の構成を示す概略ブロック図である。
図1において、時計装置100は、太陽電池1(一次電源部)、二次電池2(二次電源部)、操作部6(操作子)、及び制御装置200を備える。制御装置200は、充電検出部3、電池電圧検出部4、消費電力制御部5、操作入力部7(入力部)、及び制御部10を備える。また、制御部10は、発振回路制御部8、及び時計制御部9を備える。例えば、時計装置100は、運針機構を有するアナログ表示式の時計である。
太陽電池1は、光エネルギーを電気エネルギーに変換することで起電力を生成する発電装置である。そのため、太陽電池1は、光が照射されて入力される光の量に応じて出力される電力は変化し、光が照射されない暗闇の場合は、電力を出力できない。太陽電池1は、生成した起電力を充電検出部3を介して出力し、二次電池2に充電する。また、太陽電池1は、時計装置100の各部に、その各部を動作させるための電力を供給する。
二次電池2は、太陽電池1から充電検出部3を介して入力された太陽電池1の起電力により充電される。二次電池2は、制御装置200の電池電圧検出部4に電力を出力するとともに、時計装置100の各部に、その各部を動作させるための電力を供給する。
充電検出部3は、太陽電池1により生成された起電力によって、二次電池2が充電中でない非充電状態であるか否かを検出する。例えば、太陽電池1の出力電圧(出力電位差)と二次電池2の出力電圧(出力電位差)とを比較し、太陽電池1の出力電圧が二次電池2の出力電圧以下の場合は、太陽電池1によって、二次電池2が充電中でない非充電状態であることを検出する。また、太陽電池1の出力電圧が二次電池2の出力電圧より高い場合は、太陽電池1によって、二次電池2が非充電状態でない充電状態であることを検出する。充電検出部3は、検出した非充電状態または充電状態の結果を、消費電力制御部5に出力する。
また、非充電状態である場合、太陽電池1の出力電圧が二次電池2の出力電圧以下であるため、充電検出部3は、二次電池2から太陽電池1に電流が流れることを防止する逆流防止素子を備えている。
電池電圧検出部4は、消費電力制御部5から入力される電池電圧を検出するためのサンプリング信号に応じて、二次電池2の出力電圧を検出する。電池電圧検出部4は、二次電池2の出力電圧が予め定められた閾値以下である状態を検出すると、検出した結果を消費電力制御部5に出力する。
操作部6は、使用者が時計装置100を制御する際に操作する操作スイッチである。操作部6は、操作スイッチからの信号を操作入力部7に出力する。操作部6は、操作されることに応じて、操作スイッチの一方の端子と他方の端子とが接続される導通状態と接続されない遮断状態とを切換えてそれぞれの状態が維持される。例えば、竜頭スイッチであって、押し込まれた状態の場合は遮断状態になり、引き出された場合は導通状態になり、次の操作によって切換えられるまで、それぞれ遮断状態または導通状態の状態が維持される。
操作入力部7は、操作部6の操作スイッチから入力される信号を、プルダウンまたはプルアップして時計制御部9に出力する。操作入力部7は、操作部6の操作スイッチが遮断状態である場合、プルダウンまたはプルアップすることで信号レベルが確定される。
また、操作入力部7は、消費電力制御部5からの制御信号に基づいて、プルダウンまたはプルアップするか否かを切換えるとともに、プルダウンまたはプルアップしない場合、HighレベルまたはLowレベルの信号を時計制御部9に出力する。
制御部10は、発振回路制御部8、及び時計制御部9を備え、使用者が操作部6の操作スイッチを操作することによって操作入力部7を介して入力される信号に応じて所定の時計動作を実行する。
発振回路制御部8は、時刻の計時に用いる基本クロック信号を発振して生成する。発振回路制御部8は、生成した基本クロック信号を時計制御部9に供給する。また、発振回路制御部8は、基本クロック信号を発振して生成する回路を動作させる電源電圧を供給する定電圧回路を有している。そして、発振回路制御部8は、定電圧回路の動作が停止されることにより基本クロック信号の発振を停止し、定電圧回路の動作が開始されることにより基本クロック信号の発振を開始する。そして、発振回路制御部8は、消費電力制御部5から入力される発振回路制御信号に基づいて、発振回路制御部8の定電圧回路の動作が制御され、基本クロック信号の発振と発振の停止とが制御される。
時計制御部9は、発振回路制御部8から供給される基本クロック信号に基づいて、時刻を計時する計時動作、及び時刻を表示する運針動作の制御等を実行する。時計制御部9は、使用者が操作部6を操作した場合、操作部6から入力される信号が操作入力部7を介して入力される。時計制御部9は、その入力された信号を検出し、検出した結果に基づいて時計動作を制御する。また、時計制御部9は、消費電力制御部5に、操作部6から入力される信号を検出した結果に基づいた情報、及び計時動作に基づいた情報等を出力する。
例えば、使用者が、竜頭スイッチを引き出す操作をした場合、時計制御部9は、運針動作を停止させる制御を実行する。次に、使用者が、竜頭スイッチを回転することで時計の針の位置を調整し時刻合わせをする。そして、竜頭スイッチを押し込み状態に戻す操作をした場合、時計制御部9は、時刻を計時する計時動作に基づいて、停止させた運針動作を開始する制御を実行して、調整された時計の針の位置から運針が開始される。
また、発振回路制御部8から供給される基本クロック信号の発振が停止されると、時計制御部9は、動作を停止する。
消費電力制御部5は、電池電圧検出部4に、二次電池2の出力電圧を検出するためのサンプリング信号を出力する。そして、消費電力制御部5には、充電検出部3による検出結果、及び電池電圧検出部4による検出結果がそれぞれ入力される。この入力されたそれぞれの検出結果に基づいて、消費電力制御部5は、制御部10及び操作入力部7に、それぞれの動作を制御する制御信号を出力する。そして、消費電力制御部5は、時計装置100に供給される電力の状態に応じて、制御部10に所定の動作(予め決められた動作)を実行させない制御をするとともに、操作入力部7にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする低消費電力状態に遷移させる。
ここで、時計装置100が供給される電力の状態とは、充電検出部3による検出結果、または電池電圧検出部4による検出結果に基づく電力の状態である。また、低消費電力状態とは、制御部10の発振回路制御部8が基本クロック信号の発振を停止し、且つ時計制御部9の動作が停止するとともに、操作入力部7において、操作部6から入力される信号をプルダウンまたはプルアップしない状態である。
消費電力制御部5は、入力された充電検出部3による検出結果に基づいて、太陽電池1により生成された起電力によって二次電池2が充電中でない非充電状態であるか否かを判定する。また、電池電圧検出部4による検出結果に基づいて、二次電池2の出力電圧が予め定められた閾値以下であるか否かを判定する。
例えば、消費電力制御部5は、以下に示す何れかの条件に基づいて、時計装置100を低消費電力状態に遷移させる。
(1)消費電力制御部5は、二次電池2が非充電状態である場合、時計装置100を低消費電力状態に遷移させる。
(2)消費電力制御部5は、二次電池2が非充電状態であって、且つ二次電池2の出力電圧が予め定められた閾値以下である場合、時計装置100を低消費電力状態に遷移させる。
(3)消費電力制御部5は、二次電池2が非充電状態であって、且つ二次電池2の非充電状態が予め定められた時間以上続いた場合、時計装置100を低消費電力状態に遷移させる。
(4)消費電力制御部5は、予め定められた操作に応じた信号が操作部6から入力されている状態であり、二次電池2が非充電状態であって、且つ二次電池2の非充電状態が予め定められた時間以上続いた場合、時計装置100を低消費電力状態に遷移させる。
ここで、予め定められた操作に応じた信号が操作部6から入力されている状態とは、例えば、竜頭スイッチが引き出されている状態である。
また、消費電力制御部5は、充電検出部3による検出結果に基づいて、低消費電力状態にある場合に、非充電状態であるか否かを判定する。消費電力制御部5は、非充電状態でない場合、すなわち充電状態である場合、制御部10に所定の動作(予め決められた動作)を実行させる制御をするとともに、操作入力部7にプルダウンまたはプルアップさせる制御をする通常動作状態に遷移させる。ここで、通常動作状態とは、発振回路制御部8が基本クロック信号を発振して出力し、且つ時計制御部9が動作するとともに、操作入力部7において、操作部6から入力される信号をプルダウンまたはプルアップする状態である。
なお、消費電力制御部5が、電池電圧検出部4による検出結果に基づいて、二次電池2の出力電圧が予め定められた閾値以下であるか否かを判定する際において、予め定められた閾値は、時計制御部9が運針動作を実行できる下限の電圧に対して、予め定められた高い電圧である。
なお、上述した低消費電力状態に遷移させる条件において、非充電状態の経過時間を計測する場合は、消費電力制御部5が、充電検出部3の検出結果に基づいて非充電状態であることを判定した時点から計測を開始してもよい。または、消費電力制御部5が、充電検出部3の検出結果に基づいて非充電状態であることを判定した結果を時計制御部9に出力して、時計制御部9において計測してもよい。
なお、非充電状態の経過時間と予め定められた時間とを比較して判定する場合は、消費電力制御部5または時計制御部9において計測した経過時間の結果に基づいて、消費電力制御部5が予め定められた時間と比較して判定してもよい。または、消費電力制御部5または時計制御部9において計測した経過時間の結果に基づいて、時計制御部9が予め定められた時間と比較して判定してもよい。
なお、予め定められた操作に応じた信号が操作部6から入力されている状態を、低消費電力状態に遷移させる条件とする場合は、操作入力部7から入力される信号を検出した時計制御部9が、その検出結果に基づいて判定してもよい。または、操作入力部7から入力される信号を検出した時計制御部9が、その検出結果を消費電力制御部5に出力する。そして、消費電力制御部5が、入力されたその検出結果に基づいて判定してもよい。
次に、図2及び図3を用いて、操作部6及び操作入力部7について説明する。
図2は、本第1実施形態が適用されていない従来の操作入力部7の一形態を示す概略ブロック図である。図3は、本第1実施形態における操作入力部7の一形態を示す概略ブロック図である。また、図2及び図3において、電源VSSは負電源であって、電源VDDはアースGNDである。そして、操作部6及び操作入力部7には、電源VSSと電源VDDとの電圧(電位差)が供給されている。
図2及び図3に示した操作部6は、スイッチ61を備える。スイッチ61の接続端子は、一端が電源VDDに接続され、他端が操作入力部7の端子I1に接続される。また、スイッチ61は、操作されることに応じて、スイッチ61の接続端子の一端及び他端が接続される導通状態と、接続されない遮断状態とを切換えて、それぞれの状態が維持される。
次に、図2に示した操作入力部7について説明する。
操作入力部7は、プルダウンまたはプルアップ部70、及び出力制御部72を備える。プルダウンまたはプルアップ部70は、操作部6から入力される信号をプルダウンまたはプルアップする。図2に示すプルダウンまたはプルアップ部70は、操作部6から入力される信号をプルダウンする形態である。
操作入力部7の端子I1から入力された信号は、プルダウンまたはプルアップ部70を介して出力制御部72に入力され、出力制御部72から端子OT1に出力される。また、プルダウンまたはプルアップ部70は、プルダウンするためのNMOSFET(Nチャネル型金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)71を備え、出力制御部72は、バッファ73を備える。
入力端子I1は、バッファ73の入力端子に接続され、バッファ73の出力端子は端子OT1に接続される。また、NMOSFET71は、ドレイン端子が端子I1とバッファ73の入力端子との接続点に接続され、ソース端子が電源VSSに接続され、ゲート端子が電源VDDに接続される。
NMOSFET71は、電源VDDと電源VSSとの電圧が、ゲート−ソース間に印加されることによりオン状態である。よって、NMOSFET71は、ドレイン−ソース間がオン抵抗をもって導通している状態であり、このオン抵抗に応じた電流が電源VSSに流れてプルダウンされている。
スイッチ61が導通状態の場合、端子I1に電源VDDの電圧が入力され、NMOSFET71によるプルダウン、及びバッファ73を介して電源VDDの電圧が端子OT1から出力される。スイッチ61が遮断状態の場合、端子I1から入力される信号の信号レベルは、不定状態である。そのため、端子I1から入力される信号は、NMOSFET71によってプルダウンされることにより電源VSSの電圧になり、バッファ73を介して端子OT1から出力される。
次に、図3に示した本第1実施形態の操作入力部7について説明する。なお、図3の各部において、図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を適宜省略する。
図3に示した操作入力部7は、図2に示した操作入力部7と同様に、プルダウンまたはプルアップ部70、及び出力制御部72を備える。プルダウンまたはプルアップ部70の備えるプルダウン用のNMOSFET71は、ゲート端子が、端子I2に接続される。また、出力制御部72は、AND回路74を備える。AND回路74は、入力端子の一端が端子I1とNMOSFET71のドレイン端子との接続点に接続され、入力端子の他端が端子I2に接続される。そして、AND回路74の出力端子は、端子OT1に接続される。
図3に示したNMOSFET71は、端子I2に入力される信号レベルによって、NMOSFET71のオンとオフとが制御される。
また、NMOSFET71がオフされている状態であって、且つスイッチ61が遮断状態である場合、端子I1から入力される信号の信号レベルは、不定状態である。この信号レベルが不定状態である信号が端子OT1から出力された場合、出力された信号が電源VDDと電源VSSとの中間電位になった際に、出力先の回路において貫通電流が発生し、その回路が破壊に至ることがある。そのため、NMOSFET71がオフされている状態においては、端子I2からAND回路74にLowレベルの信号が入力されることで、Lowレベルの信号が端子OT1から出力されるように制御される。
例えば、消費電力制御部5は、低消費電力状態の場合にLowレベルの信号を出力し、また、通常動作状態の場合にHighレベルの信号を出力する。出力された信号は、操作入力部7の端子I2に入力される。低消費電力状態の場合、端子I2にLowレベルの信号が入力されることにより、NMOSFET71がオフしてプルダウンされない状態になるとともに、AND回路74にLowレベルの信号が入力されることで、Lowレベルの信号が端子OT1から出力される。また、通常動作状態の場合、端子I2にHighレベルの信号が入力されることにより、NMOSFET71がオンしてプルダウンされる状態になるとともに、AND回路74にHighレベルの信号が入力される。これにより、端子I1から入力された信号がNMOSFET71によりプルダウンされ、そのプルダウンされた信号が、端子OT1から出力される。
次に、本第1実施形態の動作について説明する。
図4は、本第1実施形態における消費電力制御処理の一例を示すフローチャートである。また、図4は、充電検出部3による検出結果が非充電状態であって、且つ二次電池2の出力電圧が予め定められた閾値以下である場合に、消費電力制御部5が時計装置100を低消費電力状態に遷移させる処理を示している。
以下、図4が示すフローチャートを用いて、時計装置100の消費電力制御処理を説明する。
まず、消費電力制御部5は、一定の時間間隔ごとに電池電圧を検出するためのサンプリング信号を電池電圧検出部4に出力して、電池電圧検出部4に二次電池2の出力電圧を検出させる。電池電圧検出部4は、消費電力制御部5から入力されるサンプリング信号に応じて、二次電池2の出力電圧を検出する。電池電圧検出部4は、二次電池2の出力電圧が予め定められた閾値以下である状態を検出すると、検出した結果を消費電力制御部5に出力する(ステップS101)。
次に、消費電力制御部5は、電池電圧検出部4による検出結果に基づいて、二次電池2の出力電圧が所定値(予め定められた閾値)以下であるか否かを判定する(ステップS102)。ステップ102において、二次電池2の出力電圧が所定値(予め定められた閾値)以下(YES)であると判定された場合、ステップS103に処理を進める。また、二次電池2の出力電圧が所定値(予め定められた閾値)より高い(NO)と判定された場合、ステップ101に処理を戻す。
次に、ステップ103において、消費電力制御部5は、充電検出部3が検出した結果に基づいて、二次電池2が充電中でない非充電状態であるか否かを判定する。
充電検出部3は、太陽電池1により生成された起電力よって、二次電池2が充電中でない非充電状態であるか否かを検出する。例えば、充電検出部3は、太陽電池1の出力電圧(出力電位差)と二次電池2の出力電圧(出力電位差)とを比較し、太陽電池1の出力電圧が二次電池2の出力電圧以下の場合は、太陽電池1によって、二次電池2が充電中でない非充電状態であることを検出する。また、充電検出部3は、太陽電池1の出力電圧が二次電池2の出力電圧より高い場合は、太陽電池1によって、二次電池2が非充電状態でない充電状態であることを検出する。
次に、消費電力制御部5は、充電検出部3による検出結果に基づいて、二次電池2が充電中でない非充電状態であるか否かを判定する(ステップS104)。ステップ104において、二次電池2が充電中でない非充電状態(YES)であると判定された場合、ステップS105に処理を進める。また、二次電池2が非充電状態でない充電中状態(NO)であると判定された場合、ステップ101に処理を戻す。
次に、ステップS104において、二次電池2が充電中でない非充電状態(YES)であると判定された場合、消費電力制御部5は、時計装置100を低消費電力状態へ遷移させるための制御信号を操作入力部7、及び制御部10の各部に出力する(ステップS105)。
次に、ステップS106において、消費電力制御部5が出力した低消費電力状態へ遷移させるための制御信号に応じて、操作入力部7において、操作部6から入力される信号をプルダウンまたはプルアップしない状態に制御される。
また、消費電力制御部5が出力した低消費電力状態へ遷移させるための制御信号に応じて、操作入力部7からHighレベルまたはLowレベルの信号が時計制御部9に出力される。これにより、操作入力部7において、プルダウンあるいはプルアップしないことにより、消費される電力が低減される。
次に、消費電力制御部5が出力した低消費電力状態へ遷移させるための制御信号に応じて、制御部10における各部の動作を停止させる制御が実行される。
ステップS107において、消費電力制御部5が出力した低消費電力状態へ遷移させるための制御信号に応じて、時計制御部9の動作が停止される。例えば、時計制御部9において、入力された低消費電力状態へ遷移させるための制御信号に応じて、時刻を表示する運針動作が停止される。
次に、ステップS108において、消費電力制御部5が出力した低消費電力状態へ遷移させるための制御信号に応じて、発振回路制御部8の基本クロックの発振が停止される。発振回路制御部8において、入力された低消費電力状態へ遷移させるための制御信号に応じて、定電圧回路の動作が停止されることにより、基本クロック信号の発振が停止される。そして、発振回路制御部8の基本クロック信号の発振が停止されるため、時計制御部9の計時動作が停止される。よって、時計装置100は、時計制御部9及び発振回路制御部8の動作が停止されるため、それぞれの動作のために消費される電力が低減される。
このように、消費電力制御部5は、時計制御部9及び発振回路制御部8の動作を停止させるとともに、操作入力部7において、操作部6から入力される信号に対してプルダウンまたはプルアップしない状態にさせることにより、時計装置100を、低消費電力状態に遷移させる。
次に、消費電力制御部5は、充電検出部3による検出結果に基づいて、二次電池2が充電中でない非充電状態であるか否かを判定する(ステップS109)。ステップS109において、二次電池2が非充電状態でない充電状態(NO)であると判定された場合、ステップS110に処理を進める。また、二次電池2が充電中でない非充電状態(YES)であると判定された場合、ステップS109の処理を繰り返し実行し、低消費電力状態が継続される。
次に、ステップS109において、二次電池2が非充電状態でない充電状態(NO)であると判定された場合、消費電力制御部5は、時計装置100を通常動作状態へ遷移させるための制御信号を操作入力部7、及び制御部10の各部に出力する(ステップS110)。
次に、ステップS111において、消費電力制御部5が出力した通常動作状態へ遷移させるための制御信号に応じて、発振回路制御部8の基本クロックを発振させる。発振回路制御部8において、入力された通常動作状態へ遷移させるための制御信号に応じて、定電圧回路の動作が開始されることにより、基本クロック信号の発振が開始される。
次に、ステップS112において、消費電力制御部5が出力した通常動作状態へ遷移させるための制御信号に応じて、時計制御部9の動作が開始される。例えば、時計制御部9において、入力された通常動作状態へ遷移させるための制御信号に応じて、時刻を表示する運針動作が開始される。
次に、ステップS113において、消費電力制御部5が出力した低消費電力状態へ遷移させるための制御信号に応じて、操作入力部7において、操作部6から入力される信号に対してプルダウンまたはプルアップする状態に制御される。
また、消費電力制御部5が出力した低消費電力状態へ遷移させるための制御信号に応じて、操作部6から入力される信号をプルダウンまたはプルアップした信号が、操作入力部7から時計制御部9に出力される。
次に、ステップS101に処理を戻し、ステップS101からステップS113の処理を実行する。
図5は、本第1実施形態における消費電力制御に応じた二次電池2の出力電圧の状態の一例を示すグラフである。図5の示すグラフの横軸は時刻t、縦軸は電圧Vである。
図5(a)は、低消費電力状態において制御部10のみが停止(発振回路制御部8及び時計制御部9を停止)される、本発明を適用していない場合の、二次電池2の出力電圧を示す。また、図5(b)、及び図5(c)は、低消費電力状態において、制御部10が停止されるとともに、操作入力部7のプルダウンまたはプルアップをしない制御がされる場合の、二次電池2の出力電圧を示す。なお、図5に示すグラフは、消費電力制御部5が、充電検出部3による検出結果が非充電状態であって、且つ二次電池2の出力電圧が予め定められた閾値以下である場合、時計装置100を低消費電力状態に遷移させる場合についての一例である。
まず、図5(a)及び図5(b)について説明する。
時刻0から時刻T1までの期間ST1においては、通常動作状態である。また、期間ST1は、太陽電池1に光が照射されない発電できない状態であり、二次電池2は非充電状態である。期間ST1における図5(a)及び図5(b)の動作状態による電力の消費には差がないため、図5(a)及び図5(b)の二次電池2は同様に電力が消費され、二次電池2の出力電圧は同様に低下する。
時刻T1において、図5(a)及び図5(b)の二次電池2の出力電圧は、電池電圧検出部4が検出するために予め定められた閾値の電圧Vcである。そのため、電池電圧検出部4は、二次電池2の出力電圧が、予め定められた閾値の電圧Vc以下であることを検出する。消費電力制御部5は、二次電池2の出力電圧が予め定められた閾値電圧Vc以下であり、且つ二次電池2が非充電状態であるため、通常動作状態から低消費電力状態に遷移させる。
時刻T1から時刻T2までの期間ST2においては、低消費電力状態であって、且つ二次電池2は非充電状態である。期間ST2においては、低消費電力状態であるため、期間ST1と比較して二次電池2の電力の消費は低減され、二次電池2の出力電圧の時刻が経過するに従って電圧が低下する量は、期間ST1と比較して小さい。また、期間ST2においては、図5(a)及び図5(b)の低消費電力状態による電力の消費には差がある。図5(a)に対して、図5(b)の低消費電力状態は、操作入力部7のプルダウンまたはプルアップをしない制御がされているため、操作入力部7で消費される電力分が更に低減されている。そのため、時刻T2において、図5(a)の二次電池2の出力電圧V1に対して図5(b)の二次電池2の出力電圧V2の低下量は小さく、電圧V1<電圧V2となる。
次に、時刻T2において、太陽電池1に光が照射されて発電が開始されることによって、二次電池2は非充電状態から充電状態になる。充電検出部3が非充電状態でないことを検出し、検出した結果に基づいて、消費電力制御部5は、低消費電力状態から通常動作状態に遷移させる。時刻T2以降の期間ST3においては、通常動作状態であって、且つ二次電池2は充電状態である。期間ST3においては、二次電池2は充電状態であるため、二次電池2の出力電圧は、時刻が経過するにつれて充電されて充電フル電圧Vfになるまで上昇する。
ここで、期間ST2における低消費電力状態から、時刻T2において、充電状態になったことに応じてすぐに通常動作が開始できている。それは、二次電池2の出力電圧が、動作限界電圧Vm以下に低下していないことにより、過放電状態でないためである。つまり、二次電池2の出力電圧が、動作限界電圧Vmよりも予め定められた高い電圧である閾値電圧Vc以下になること(時刻T1)に応じて低消費電力状態に遷移させること、及び期間ST2における低消費電力状態で、二次電池2の電力の消費を低減させることで、二次電池2が過放電状態にならないようにしている。
また、閾値電圧Vcを高くしていくと、二次電池2によって通常動作が持続できる時間が減少していくため、閾値電圧Vcをあまり高く設定することは使用者にとって有益ではない。そのため、低消費電力状態において、二次電池2の電力の消費をより低減させることは、二次電池2が過放電状態にならないことに有効である。
時刻T2において、図5(a)の二次電池2の出力電圧V1と、図5(b)の二次電池2の出力電圧V2との関係が電圧V1<電圧V2であることは、図5(a)に対して図5(b)の方が、二次電池2の出力電圧が、動作限界電圧Vmに至るまでの経過時間がより長いことを意味している。
次に、図5(c)について説明する。図5(c)は、図5(b)の期間ST2を時刻T2以降も継続した場合の二次電池2の出力電圧を示している。図5(b)の二次電池2の出力電圧は、時刻T2において電圧V2であるが、時刻T2以降も期間ST2を継続させた場合に、二次電池2の出力電圧は、電圧V2より低下していく。図5(b)の二次電池2の出力電圧が電圧V1に低下するまで、期間ST2を継続させた場合の二次電池2の出力電圧を、図5(c)は示している。時刻T3における、図5(c)の二次電池2の出力電圧V3が、時刻T2における図5(a)の二次電池2の出力電圧V1と同等の電圧である。よって、図5(c)において、図5(a)と比較して、期間ST2が長時間継続した場合、二次電池2の出力電圧が動作限界電圧Vmまで低下するまでの期間が延長されることを示している。
このように、本第1実施形態によれば、低消費電力状態において、時計装置100の動作を停止するとともに、更に操作スイッチ等の入力部に接続されているNMOSFET71に対してプルダウンまたはプルアップをしない制御をするため、操作スイッチ等の入力部においてプルダウンまたはプルアップすることで消費されてしまう消費電力を低減し、電力消費を抑制することができる。
なお、本第1実施形態において、操作入力部7の出力制御部72が、AND回路74を備える例を図3に示したが、AND回路74に代えて、NAND回路を備えてもよい。例えば、出力制御部72がNAND回路を備える場合、プルダウンまたはプルアップ部70を介して操作部6から入力された信号が、当該NAND回路の一方の入力端子に入力され、消費電力制御部5からの制御信号が他方の入力端子に入力されてもよい。そして、低消費電力状態の場合、消費電力制御部5は、制御信号をLowレベルに制御することで、NAND回路の出力信号、すなわち操作入力部7から制御部10に出力する信号をHighレベルにさせ、信号レベルが不定状態になることを防止してもよい。
また、操作入力部7の出力制御部72は、これに限らず、OR回路、NOR回路、または、各種の論理回路を組み合わせた回路を備えてもよい。そして、低消費電力状態の場合、消費電力制御部5は、出力制御部72の備える各種論理回路に対応して、LowレベルまたはHighレベルの制御信号を入力することで、操作入力部7から制御部10に出力する信号をLowレベルまたはHighレベルにさせ、信号レベルが不定状態になることを防止してもよい。
なお、本第1実施形態において、操作入力部7のプルダウンまたはプルアップ部70が、プルダウンまたはプルアップするMOSFETを備える例を図3に示した。これに限らず、例えば、操作入力部7のプルダウンまたはプルアップ部70は、プルダウンまたはプルアップする抵抗器と、当該抵抗器に直列に接続され、該接続の導通と遮断とを切換えるトランジスタ回路とを備えてもよい。これにより、消費電力制御部5は、当該トランジスタ回路のオン(導通)とオフ(遮断)とを制御することに応じて、プルダウンまたはプルアップするか否かを制御してもよい。
なお、本第1実施形態における時計装置100は、アナログ表示式の時計を例に説明したが、デジタル表示式の時計であってもよい。また、本第1実施形態における時計装置100について説明したが、時計装置100に代えて、発電部1及び二次電池2から電源電圧が供給されて所定の動作(予め決められた動作)を実行する電子機器であってもよい。
<第2実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第2実施形態による制御装置200を備える時計装置100について説明する。図6は、この発明の第2実施形態による時計装置100の構成を示す概略ブロック図である。本第2実施形態においては、制御装置200は、制御部10の動作に用いる基本クロックの発振の停止、及び供給される電力の電圧(電位差)を検出し、検出した結果に基づいて、操作入力部7においてプルダウンまたはプルアップさせるか否かを制御する。なお、図6において図1と対応する各部には同じ符号を付け、その説明を適宜省略する。
図6において、時計装置100は、太陽電池1(一次電源部)、二次電池2(二次電源部)、逆流防止回路31、操作部6(操作子)、LCD(Liquid Crystal Display)25、及び制御装置200を備えている。例えば、時計装置100は、LCD25に時刻を表示するデジタル表示式の時計である。また、逆流防止回路31は、太陽電池1の出力電圧(出力電位差)が二次電池2の出力電圧(出力電位差)以下の非充電状態である場合に、太陽電池1と二次電池2の間の導通を遮断する。これにより、逆流防止回路31は、二次電池2から太陽電池1に電流が逆流するのを防止する。なお、この逆流防止回路31は、図1の充電検出部3が備えている逆流防止素子と対応している。
制御装置200は、消費電力制御部5、操作入力部7(入力部)、制御部10、過充電防止回路15、照度検出回路16、降圧回路17、及び電池残量検出回路20を備えている。過充電防止回路15は、太陽電池1から二次電池2への過充電を防止する回路であり、二次電池2の出力電圧が予め設定されている電圧以上になった場合、太陽電池1からの充電を停止させる。照度検出回路16は、太陽電池1に照射される光の照度を検出し、検出した照度を示す信号を制御部10に出力する。降圧回路17は、時計装置100の各部に電力を供給するそれぞれの電源回路に、二次電池2の出力電圧を降圧して供給する。電池残量検出回路20は、二次電池2の出力電圧を検出し、電池残量を示す信号を制御部10に出力する。
制御部10は、発振回路制御部8、LCD昇圧電源回路18、ロジック定電圧回路19、時計制御部9、及び表示駆動回路24を備えている。
発振回路制御部8は、発振定電圧回路81、水晶発振回路82、及び分周回路83を備えている。発振定電圧回路81は、降圧回路17から供給される電力から定電圧の電力を生成して水晶発振回路82に供給する。発振回路制御部8は、この発振定電圧回路81から供給される電力により、時刻の計時に用いる基本クロック信号を発振して生成する。つまり、発振回路制御部8は、発振定電圧回路81から電力の供給が停止されることにより基本クロック信号の発振を停止し、発振定電圧回路81から電力の供給が開始されることにより基本クロック信号の発振を開始する。
そして、発振回路制御部8は、生成した基本クロック信号を時計制御部9に出力する。また、分周回路83は、水晶発振回路82により生成された基本クロック信号を分周して出力する。分周回路83において分周されたクロック信号は、降圧回路17、LCD昇圧電源回路18、及びロジック定電圧回路19に、それぞれの出力電圧を生成するためのクロック信号として入力される。更に、この分周されたクロック信号は、消費電力制御部5に入力される。
LCD昇圧電源回路18は、LCD25及び表示駆動回路24を駆動するために必要な電圧を、降圧回路17から供給される電力から生成する。そして、LCD昇圧電源回路18は、生成した電圧の電力をLCD25及び表示駆動回路24に供給する。ロジック定電圧回路19は、主に時計制御部9を駆動するために必要なロジック系の電圧を、降圧回路17から供給される電力から生成する。そして、ロジック定電圧回路19は、生成した電圧の電力を時計制御部9及びその他のロジック系回路に供給する。
表示駆動回路24は、LCD25の表示動作を駆動する駆動回路である。時計制御部9は、発振回路制御部8から供給される基本クロック信号に基づいて計時した時刻を、表示駆動回路24を介してLCD25に表示する。また、時計制御部9には、照度検出回路16により検出された照度を示す信号が入力される。例えば、時計制御部9は、検出された照度に基づいて、LCD25の表示内容または表示輝度を変更する。また、時計制御部9は、電池残量検出回路20から入力される電池残量を示す信号に基づいて、例えば、二次電池2の電池残量を示す表示を、表示駆動回路24を介してLCD25に表示する。
消費電力制御部5は、発振停止検出回路51、及びリセット回路52を備えている。発振停止検出回路51は、発振回路制御部8の分周回路83から分周されたクロック信号が入力され、入力されたクロック信号に基づいて発振回路制御部8が発振動作を停止しているか否かを検出する。例えば、発振停止検出回路51は、発振回路制御部8が発振動作を停止していることを検出した場合、発振停止検出信号をLowレベルに制御してリセット回路52に出力する。一方、発振停止検出回路51は、発振回路制御部8が発振動作を停止していないことを検出した場合、発振停止検出信号をHighレベルに制御してリセット回路52に出力する。
リセット回路52は、発振停止検出回路51及び二次電池2の出力電圧に基づいて、リセット信号を制御する。例えば、リセット回路52は、発振停止検出回路51から入力された発振停止検出信号がLowレベルになった場合、リセット信号をHighレベルに制御する(リセット)。また、リセット回路52は、リセット信号をHighレベルに制御している状態において、発振停止検出信号がHighレベルであって、且つ二次電池2の出力電圧が所定の閾値(第2の閾値)以上になった場合、リセット信号をHighレベルからLowレベルに制御する(リセット解除)。ここで、所定の閾値(第2の閾値)は、発振回路制御部8において基本クロックを発振可能な下限電圧(電位差)より予め定められた電圧(電位差)分大きい電圧(電位差)である。
そして、消費電力制御部5は、このリセット回路52により制御されるリセット信号を時計制御部9及び操作入力部7に出力する。つまり、消費電力制御部5は、リセット回路52からHighレベルのリセット信号を時計制御部9及び操作入力部7に出力することにより、時計装置100を低消費電力状態に遷移させる。一方、消費電力制御部5は、リセット回路52からLowレベルのリセット信号を時計制御部9及び操作入力部7に出力することにより、時計装置100を低消費電力状態から通常動作状態に遷移させる。
時計制御部9は、入力されたリセット信号がLowレベルの場合、リセットが解除されている状態であり時計装置100を制御する動作を実行する(通常動作状態)。一方、時計制御部9は、入力されたリセット信号がHighレベルの場合、リセットされることにより動作を停止する(低消費電力状態)。また、操作入力部7は、入力されたリセット信号がLowレベルの場合、操作部6から入力される信号をプルダウンまたはプルアップする状態に制御する(通常動作状態)。一方、操作入力部7は、入力されたリセット信号がHighレベルの場合、操作部6から入力される信号をプルダウンまたはプルアップしない状態に制御する(低消費電力状態)。
すなわち、消費電力制御部5は、発振回路制御部8における基本クロックの発振が停止した場合、制御部10の時計制御部9に所定の動作(予め決められた動作)を実行させない制御をするとともに、操作入力部7において、操作部6から入力される信号をプルダウンまたはプルアップさせない制御をする低消費電力状態に遷移させる。また、消費電力制御部5は、時計装置100が低消費電力状態にある場合、二次電池2の出力電圧が第2の閾値以上であるか否かを判定する。そして、消費電力制御部5は、二次電池2の出力電圧が第2の閾値以上であると判定した場合、制御部10の時計制御部9に所定の動作(予め決められた動作)を実行させる制御をするとともに、操作入力部7において、操作部6から入力される信号をプルダウンまたはプルアップさせる制御をする通常動作状態に遷移させる。
次に、図7を用いて、本第2実施形態の操作入力部7の詳細について説明する。図7は、本第2実施形態における操作入力部7の一形態を示す概略ブロック図である。また、図7において、電源VDDは正電源であって、電源VSSはGNDである。そして、操作部6及び操作入力部7には、電源VDDと電源VSSとの電圧(電位差)が供給されている。なお、図7において図2及び図3と対応する各部には同じ符号を付け、その説明を適宜省略する。
図7に示した操作入力部7は、図3に示した操作入力部7と同様に、プルダウンまたはプルアップ部70、及び出力制御部72を備えている。図3との相違点として、図7のプルダウンまたはプルアップ部70においては、操作部6からの入力に対して2種類のプルダウン回路が並列に接続されている。具体的には、図7においては、2つのNMOSFET75,76のそれぞれのドレイン端子が抵抗R1、及び抵抗R2をそれぞれ介して端子I1に接続されている。また、出力制御部72は、NOR回路78を備えている。NOR回路78は、入力端子の一端が、抵抗R1及び抵抗R2のそれぞれの一端と端子I1との接続点に接続され、入力端子の他端が端子I2に接続されている。そして、NOR回路78の出力端子は、端子OT1及びNMOSFET76のゲート端子に接続されている。
また、図7のNMOSFET75,76のソース端子は、図3のNMOSFET71と同様にそれぞれ電源VSSに接続されているが、ゲート端子の接続は異なる。図7のNMOSFET75のゲート端子は反転バッファ77の出力端子に接続され、反転バッファ77の入力端子は端子I2に接続されている。また、NMOSFET76のゲート端子はNOR回路78の出力端子に接続されている。
つまり、この図7に示す操作入力部7においては、端子I2に入力される信号レベルが反転されたレベルによって、NMOSFET75のオンとオフとが制御され、抵抗R1によってプルダウンさせるか否かが制御される。また、端子I2に入力される信号レベルと端子I1に入力される信号レベルとに基づいたNOR回路78の出力レベルによって、NMOSFET76のオンとオフとが制御され、抵抗R2によってプルダウンさせるか否かが制御される。
例えば、抵抗R1と抵抗R2との抵抗値は、「抵抗R1>抵抗R2」の関係である。また、端子I2には消費電力制御部5のリセット回路52からリセット信号が入力されている。よって、リセット信号がLowレベルに制御されている場合、すなわちリセットが解除されている通常動作状態の場合、NMOSFET75はオンに制御され、NMOSFET76は端子I1に入力される信号レベルによってオンとオフとが制御される。ここで、本第2実施形態においては、操作部6の備えるスイッチ61が、押された状態の場合にスイッチ61の一方の端子と他方の端子とが接続状態になり、また、押されていない状態の場合に遮断状態になる、プッシュスイッチ型である場合として説明する。例えば、操作部6においてプッシュスイッチ型のスイッチ61が押されず接続が遮断状態である場合、端子I1にLowレベルの信号が入力されNMOSFET76はオンに制御される。また、操作部6においてスイッチ61が押されて接続が導通状態である場合、端子I1にHighレベルの信号が入力されNMOSFET76はオフに制御される。
つまり、通常動作状態において、操作部6においてプッシュスイッチ型のスイッチ61が押されていない場合、操作部6から入力される信号は、抵抗R1と抵抗R2との合成抵抗値によりプルダウンされている状態となる。また、操作部6においてスイッチ61が押されている場合、操作部6から入力される信号は、抵抗R1と抵抗R2との合成抵抗値よりも高い抵抗値となる抵抗R1のみによりプルダウンされている状態となる。よって、この図7に示す操作入力部7は、通常動作において、スイッチ61が押されている状態の場合、スイッチ61が押されていない状態に対してプルダウンにより消費される電力が低減される。
一方、リセット信号がHighレベルに制御されている場合、すなわちリセットされている低消費電力状態の場合、操作部6のスイッチ61の状態に係らずNMOSFET75、及びNMOSFET76は共にオフに制御される。つまり、低消費電力状態においては、スイッチ61の状態に係らずプルダウンさせない制御をすることにより、プルダウンにより電力が消費されることを抑制する。また、この場合、スイッチ61の状態に係らずNOR回路78の出力がLowレベルに制御されているため、プルダウンされていないことにより端子OT1から出力される信号が不定状態となることを防止している。
以上、図7を用いて本第2実施形態の操作入力部7の一形態を説明したが、この図7においてMOSFET用いてプルダウンのオンとオフを制御する構成は、FET以外のトランジスタ回路を用いてプルダウンのオンとオフを制御する構成としてもよい。また、プルダウンまたはプルアップ部70においてプルダウンする回路は、プルアップする回路としてもよい。
図8は、図7を用いて説明した操作入力部7の入出力端子及びプルダウンの制御状態を示す表である。上述したように、端子I2に入力されるリセット信号がHighレベルに制御されている場合、スイッチ61の状態に係らずプルダウンがオフ(OFF)され、端子OT1の出力がLowレベルに制御されることを図8は示している。一方、端子I2に入力されるリセット信号がLowレベルに制御されている場合、スイッチ61の状態によって、プルダウン及び端子OT1の出力が制御されることを図8は示している。
図9は、消費電力制御部5における発振停止検出信号及びリセット信号の動作を示すタイミングチャートである。図9を用いて、消費電力制御部5における消費電力制御の動作の一例について説明する。
時刻t0から時刻t1までの期間ST1においては、時計装置100は通常動作状態である。発振回路制御部8は、基本クロック信号を発振し、発振停止検出信号はHighレベルに制御される。また、リセット信号はLowレベルに制御され、リセットが解除されている。時刻t2において、二次電池2の出力電圧が発振動作下限電圧Vm2以下に低下することにより発振定電圧回路81の出力電圧が低下し、発振回路制御部8において基本クロック信号の発振が停止する。ここで、発振動作下限電圧Vm2は、発振回路制御部8において基本クロックを発振可能な下限電圧である。
そして、消費電力制御部5の発振停止検出回路51は、発振回路制御部8における発振が停止したことを検出し、発振停止検出信号をHighレベルからLowレベルに制御する。そして、リセット回路52は、時刻t1において発振停止検出信号がLowレベルになることに応じて、リセット信号をLowレベルからHighレベルに制御する(時刻t2)。つまり、時刻t1から時刻t2において、消費電力制御部5は、時計装置100を通常動作状態から低消費電力状態に遷移させる。
時刻t2から時刻t4までの期間ST2においては、時計装置100は低消費電力状態である。時刻t3において、二次電池2の出力電圧が発振動作下限電圧Vm2より高くなるに応じて発振定電圧回路81の出力電圧が回復し、発振回路制御部8は、基本クロック信号の発振を開始する。
時刻t4において、二次電池2の出力電圧が第2の閾値Vc2(発振回路制御部8において基本クロックを発振可能な下限電圧より予め定められた電圧分大きい電圧)以上になるに応じて、リセット回路52は、リセット信号をHighレベルからLowレベルに制御してリセットを解除する。すなわち、時刻t4において、消費電力制御部5は、時計装置100を低消費電力状態から通常動作状態に遷移させる。そして、時刻t4以降の期間ST3においては、時計装置100は通常動作状態である。
このように、本第2実施形態によれば、消費電力制御部5は、発振回路制御部8における基本クロックの発振が停止したことに応じて、リセット信号を制御して低消費電力状態にさせる。そして、消費電力制御部5は、リセット信号を制御することにより、第1実施形態と同様に、時計装置100の動作を停止するとともに、更に操作スイッチ等の入力部に接続されているプルダウンまたはプルアップさせない制御をする。よって、制御装置200は、操作スイッチ等の入力部においてプルダウンまたはプルアップすることで消費されてしまう消費電力を低減し、電力消費を抑制することができる。
なお、本第2実施形態において、操作入力部7の出力制御部72が、NOR回路78を備える例を図3に示したが、NOR回路78に代えて、OR回路を備えてもよい。例えば、出力制御部72がOR回路を備える場合、プルダウンまたはプルアップ部70を介して操作部6から入力された信号が、当該OR回路の一方の入力端子に入力され、消費電力制御部5からのリセット信号が他方の入力端子に入力されてもよい。そして、低消費電力状態の場合、消費電力制御部5は、リセット信号をHighレベルに制御することで、OR回路の出力信号、すなわち操作入力部7から制御部10に出力する信号をHighレベルにさせ、信号レベルが不定状態になることを防止してもよい。また、この場合、OR回路の出力信号を、反転バッファを介してNMOSFET76のゲート端子に入力することにより、消費電力制御部5は、NMOSFET76のオンとオフを同様に制御することできる。また、操作入力部7の出力制御部72は、これに限らず、AND回路、NAND回路、または、各種の論理回路を組み合わせた回路を備えてもよい。そして、低消費電力状態の場合、消費電力制御部5は、出力制御部72の備える各種論理回路に対応して、LowレベルまたはHighレベルの制御信号を入力することで、操作入力部7から制御部10に出力する信号をLowレベルまたはHighレベルにさせ、信号レベルが不定状態になることを防止してもよい。
なお、本第2実施形態において、操作入力部7のプルダウンまたはプルアップ部70は、第1実施形態と同様にMOSFETのオン抵抗によりプルダウンまたはプルアップする構成としてもよい。また、図7を用いて、操作部6からの入力信号に対して2種類のプルダウン抵抗が並列に接続されている例を説明したが、この形態に限られるものではない。例えば、第1実施形態と同様に1種類のプルダウンまたはプルアップであってもよいし、または2種類よりも多い複数のプルダウンまたはプルアップであってもよい。
また、本第2実施形態における時計装置100は、デジタル表示式の時計を例に説明したが、アナログ表示式の時計であってもよい。また、本実施形態における時計装置100について説明したが、時計装置100に代えて、発電部1及び二次電池2から電源電圧が供給されて所定の動作(予め決められた動作)を実行する電子機器であってもよい。
<第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態による制御装置200cを備える時計装置100cについて説明する。図10は、この発明の第3実施形態による時計装置100cの構成を示す概略ブロック図である。第1実施形態の時計装置100(図1)と、第3実施形態の時計装置100c(図10)とを比べると、消費電力制御部5(図1)が消費電力制御部5c(図10)に変更され、操作入力部7が操作入力部7cに変更されたものになっている。
なお、図10において図1と対応する各部には同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
まず、第3実施形態の概要について説明する。第3実施形態において、時計装置100cの消費電力制御部5cは、低消費電力モードにおいて、二次電池2の充電状態を検出した場合、プルダウン抵抗を端子I1と電源VSSとの間に挿入し、操作部6の状態を判定する。消費電力制御部5cは、操作部6のスイッチ61の状態が導通状態(例えば、操作部6が竜頭スイッチならOFF(押し込み)状態、サイドスイッチならON(入力)状態)の場合、低消費電力モードから通常モードへ復帰を可能とし、それ以外の場合は、低消費電力モードから通常モードへ復帰を可能としない。
これにより、消費電力制御部5cは、不必要に低消費電力モードから通常モードへ復帰しないようにし、復帰による二次電池2の電力消費を抑えることができる。
続いて、操作入力部7cについて説明する。操作入力部7cの回路構成は、図3に示した第1実施形態の操作入力部7の回路構成と同一であるので、その説明を省略する。但し、操作入力部7cの端子OT1が、消費電力制御部5cと時計制御部9とに接続される点が異なっている。
また、操作入力部7cは、第1実施形態における操作入力部7と同様の機能を持つが以下の点で異なる。操作入力部7cは、操作部6から入力された操作スイッチからの信号と、消費電力制御部5cから入力されたプルダウン指示信号SIG106に基づいて、スイッチ状態信号SIG107を生成する。そして、操作入力部7cは、生成したスイッチ状態信号SIG107を消費電力制御部5cと時計制御部9とへ出力する。
具体的には、例えば、操作部6のスイッチ61が遮断状態(開放状態)の場合において、入力されたプルダウン指示信号SIG106によらず、操作入力部7cは、スイッチ状態信号SIG107をLowレベル状態(以下、L状態と称す)にする。これにより、操作入力部7cは、スイッチ61が開放状態の場合には、スイッチ状態信号SIG107をL状態にすることにより、低消費電力モードから通常モードへ復帰させないようにする。
一方、操作部6のスイッチ61が導通状態において、入力されたプルダウン指示信号SIG106がHighレベル状態(以下、H状態と称す)、操作入力部7cは、スイッチ状態信号SIG107をH状態にする。ここで、H状態のプルダウン指示信号SIG106は、通常モードへ切り替える旨の信号である。これにより、操作入力部7cは、プルダウン指示信号SIG106がH状態で、かつスイッチ61が導通状態の場合に、スイッチ状態信号SIG107をH状態にすることにより、消費電力制御部5cに低消費電力モードから通常モードへ復帰させることを可能とする。
他方、操作部6のスイッチ61が導通状態の場合において、入力されたプルダウン指示信号SIG106がL状態、操作入力部7cは、スイッチ状態信号SIG107をL状態にする。ここで、L状態のプルダウン指示信号SIG106は、低消費電力モードへ切り替える旨の信号である。これにより、操作入力部7cは、操作部6のスイッチ61が導通状態であっても、プルダウン指示信号SIG106がL状態の場合には、低消費電力モードから通常モードへ復帰させないようにする。
以上により、操作入力部7cは、SIG106がH状態で、かつスイッチ61が導通状態の場合のみ、スイッチ状態信号SIG107をH状態にすることにより、消費電力制御部5cに低消費電力モードから通常モードへ復帰させることを可能とする。
これにより、操作入力部7cは、消費電力制御部5cによる不必要な低消費電力モードから通常モードへの復帰を防止し、通常モードへの復帰による二次電池の電力消費を抑えることができる。
続いて、消費電力制御部5cの処理の概要について説明する。消費電力制御部5cは、操作入力部7cから入力されたスイッチ状態信号SIG107と、充電検出部3から入力された充電状態検出信号SIG100と、電池電圧検出部4から入力された電圧検出信号SIG101とに基づいて、通常モードか低消費電力モードかを指示するモード指示信号SIG103を生成する。そして、消費電力制御部5cは、生成したモード指示信号SIG103を時計制御部9に出力する。
また、消費電力制御部5cは、低消費電力モードにおいて、充電検出部3から二次電池2の充電状態を示すH状態の充電検出信号SIG100を受信した場合、H状態のプルダウン信号を操作入力部7cに出力する。これにより、操作入力部7cは、NMOSFETのプルダウン抵抗を端子I1と電源VSSとの間に挿入し(プルダウン抵抗ONし)、操作部6の状態を判定することができる。
また、消費電力制御部5cは、通常モードにおいて、電池電圧検出部4から二次電池2の電圧が予め決められた閾値以下であることを示すL状態の電圧検出信号SIG101を受信し、かつ充電検出部3から二次電池2の非充電状態を示すL状態の充電検出信号SIG100を受信した場合、L状態のプルダウン信号を操作入力部7cに出力する。これにより、操作入力部7cは、NMOSFETのプルダウン抵抗を端子I1と電源VSSとの間からはずす(プルダウン抵抗OFFする)。
以下、消費電力制御部5cの構成の一例を図11を用いて説明する。図11は、第3実施形態による消費電力制御部5cの構成の一例を示す概略ブロック図である。消費電力制御部5cは、インバータ111と、インバータ112と、インバータ113と、AND回路114と、NAND回路115と、AND回路116と、OR回路117と、記憶部120とを備える。
インバータ111は、入力端子が充電検出部3とNAND回路115の片方の入力端子に、出力端子がAND回路114の3つの入力端子のうちインバータ112の出力端子とインバータ113の出力端子が接続されていない入力端子にそれぞれ接続されている。
インバータ112は、入力端子が記憶部120とAND回路116の片方の入力端子に、出力端子がAND回路114の3つの入力端子のうちインバータ111の出力端子とインバータ113の出力端子が接続されていない入力端子にそれぞれ接続されている。
インバータ113は、入力端子が電池電圧検出部4に、出力端子がAND回路114の3つの入力端子のうちインバータ111の出力端子とインバータ112の出力端子が接続されていない入力端子にそれぞれ接続されている。
AND回路114は3つの入力端子を有し、各入力端子がインバータ111〜113の出力端子それぞれに、出力端子がOR回路117の片方の入力端子に接続されている。
NAND回路115は、一方の入力端子が操作入力部7cに、もう一方の入力端子が充電検出部3とインバータ111の入力端子とを接続する線にそれぞれ接続され、出力端子がAND回路116の片方の入力端子に接続されている。
AND回路116は、一方の入力端子がNAND回路115の出力端子に、もう一方の入力端子が記憶部120とインバータ112の入力端子とを接続する線にそれぞれ接続され、出力端子がOR回路117の片方の入力端子に接続されている。
OR回路117は、一方の入力端子がAND回路116の出力端子に、もう一方の入力端子がAND回路114の出力端子にそれぞれ接続され、出力端子が時計制御部9と記憶部120とに接続されている。
記憶部120は、OR回路117の出力端子とインバータ112の入力端子とAND回路116の片方の入力端子とに接続されている。
ここで、充電状態検出信号SIG100は、H状態で太陽電池1から二次電池2へ充電をしている充電状態を示し、L状態で太陽電池1から二次電池2へ充電をしていない非充電状態を示す。また、電圧検出信号SIG101は、H状態で二次電池2が予め決められた比較電圧よりも高い場合を示し、L状態で二次電池2が予め決められた比較電圧以下であることを示す。また、モード指示信号SIG103は、H状態で低消費電力モードを指示することを示し、L状態で通常モードを指示することを示す。
続いて、図11における消費電力制御部5cの処理の概要について説明する。消費電力制御部5cは、AND回路116の出力信号SIG_A1とAND回路114の出力信号SIG_A2とを選択する選択回路を構成している。すなわち、消費電力制御部5cは、記憶部120から読み出した現在のモードを表す現在モード信号MDに基づいて、出力信号SIG_A1と出力信号SIG_A2の2つの出力信号から1つの出力信号をモード指示信号SIG103として選択し、選択したモード指示信号SIG103を時計制御部9に出力する。
記憶部120には、現在のモードを示す現在モード信号MDが予め記憶されており、記憶部120は、不図示のクロック信号に同期して、記憶されている現在モード信号MDをインバータ112とAND回路116とに出力する。
次に、図11における消費電力制御部5cの処理の詳細について、低消費電力モード下にある場合と、通常モード下にある場合とを分けて説明する。
まず、低消費電力モード下にある場合、インバータ112は、記憶部120からH状態にある現在モード信号MDを受信する。ここで、H状態にある現在モード信号MDは、低消費電力モードを示している。インバータ112は、受信した入力されたH状態の現在モード信号MDを反転してL状態の信号を生成し、生成したL状態の信号をAND回路114に出力する。
AND回路114は、インバータ112からL状態の信号が入力されるので、他の入力信号によらず、L状態の出力信号SIG_A2を生成し、生成したL状態の出力信号SIG_A2をOR回路117に出力する。
OR回路117は、AND回路114からL状態の出力信号SIG_A2が入力されるので、もう一方の入力である出力信号SIG_A1の状態を、モード指示信号SIG103の状態とし、そのモード指示信号SIG103を時計制御部9に出力する。ゆえに、消費電力制御部5cは、現在モード信号MDがH状態、時計制御部9に出力するモード指示信号SIG103として、出力信号SIG_A1を選択する。ここで、H状態の現在モード信号MDは、現在のモードが低消費電力モードであることを示す。
NAND回路115は、操作入力部7cから入力されるスイッチ状態信号SIG107と充電検出部3から入力される充電状態検出信号SIG100とに基づいて、出力信号を生成する。
具体的には、NAND回路115は、スイッチ状態信号SIG107がH状態の場合に、L状態の出力信号を生成し、生成したL状態の出力信号をAND回路116に出力する。ここで、H状態のスイッチ状態信号SIG107は、スイッチ61が導通状態かつプルダウン指示信号がH状態であることを示す。
その場合、AND回路116は、NAND回路115から入力された出力信号がL状態であるので、L状態の出力信号SIG_A1を生成し、生成したL状態の出力信号SIG_A1をOR回路117に出力する。
その結果、OR回路117に入力される出力信号SIG_A1も出力信号SIG_A2もL状態となり、OR回路117はL状態のモード指示信号SIG103を生成し、L状態のモード指示信号SIG103を時計制御部9に出力する。これにより、消費電力制御部5cは、通常モードへの遷移を時計制御部9に指示することができる。
また、記憶部120に記憶されている現在モード信号MDをL状態のモード指示信号SIG103で更新することにより、現在モード信号MDを通常モードを表すL状態にする。
一方、NAND回路115は、スイッチ状態信号SIG107がL状態の場合(スイッチ61が開放状態またはL状態のプルダウン指示信号SIG106の場合)、あるいは充電状態検出信号SIG100がL状態の場合(非充電状態の場合)、H状態の出力信号を生成し、生成したH状態の出力信号をAND回路116に出力する。
その場合、AND回路116は、NAND回路115から入力された出力信号がH状態であり、低消費モード下にあるために記憶部120から入力される現在モード信号MDがH状態であるので、H状態の出力信号SIG_A1を生成し、生成したH状態の出力信号SIG_A1をOR回路117に出力する。
その結果、OR回路117に入力される出力信号SIG_A1がH状態であるので、OR回路117はH状態のモード指示信号SIG103を生成し、H状態のモード指示信号SIG103を時計制御部9に出力する。これにより、消費電力制御部5cは、低消費電力モードへの遷移を時計制御部9に指示することができるが、現在低消費電力モード下にあるのでモード遷移は発生せず、時計制御部9は低消費電力モードを維持する。
続いて、現在、通常モード下にある場合における消費電力制御部5cの処理について説明する。AND回路116は、記憶部120から現在モード信号MDを読み出す。現在、通常モード下にあるため現在モード信号MDはL状態であるので、AND回路116は、もう一方の入力端子に入力される信号によらず、L状態の出力信号SIG_A1を生成し、生成したL状態の出力信号SIG_A1をOR回路117に出力する。
OR回路117は、AND回路116からL状態の出力信号SIG_A1が入力されるので、もう一方の入力である出力信号SIG_A2の状態を、モード指示信号SIG103の状態とし、そのモード指示信号SIG103を時計制御部9に出力する。ゆえに、消費電力制御部5cは、現在モード信号MDがL状態の場合、時計制御部9に出力するモード指示信号SIG103として、出力信号SIG_A2を選択する。ここで、L状態の現在モード信号MDは、現在のモードが通常モードであることを示す。
現在、通常モード下にあるため、インバータ112は、記憶部120からL状態の現在モード信号MDを受信する。ここで、L状態の現在モード信号MDは、通常モードであることを示している。インバータ112は、入力されたL状態の現在モード信号MDを反転してH状態の信号を生成し、生成したH状態の信号をAND回路114に出力する。
AND回路114は、インバータ112から入力された信号がH状態であるので、AND回路114の出力は、その他の入力であるインバータ111の出力信号とインバータ113の出力信号とに依存する。
ここで、インバータ111は、充電検出部3から入力された充電状態検出信号SIG100を反転し、反転により得られた充電状態検出信号SIG100の反転信号をAND回路114に出力する。また、インバータ112は、電池電圧検出部4から入力された電圧検出信号SIG101を反転し、反転により得られた電圧検出信号SIG101の反転信号をAND回路114に出力する。
このことから、AND回路114は、充電状態検出信号SIG100がL状態の場合、かつ電圧検出信号SIG101がL状態の場合にのみ、H状態の出力信号SIG_A2を生成する。すなわち、AND回路114は、非充電状態の場合かつ二次電池2の電圧が予め決められた閾値以下の場合にのみ、H状態の出力信号SIG_A2を生成する。
そして、AND回路114は、生成したH状態の出力信号SIG_A2をOR回路117に出力する。
その結果、OR回路117は、AND回路114から入力された出力信号SIG_A2がH状態なので、低消費電力モードを指示するH状態のモード指示信号SIG103を生成し、生成したH状態のモード指示信号SIG103を時計制御部9に出力する。
これにより、通常モード下において、消費電力制御部5cは、非充電状態かつ二次電池2の電圧が予め決められた閾値以下の場合、通常モードから低消費電力モードへの遷移を時計制御部9に指示することができる。
また、OR回路117は、生成したH状態のモード指示信号SIG103で、記憶部120に記憶されている現在モード信号を更新する。これにより、OR回路117は、現在モード信号を低消費電力モードを示すH状態にすることができる。
一方、AND回路114は、充電状態検出信号SIG100がH状態の場合(充電状態の場合)、または電圧検出信号SIG101がH状態の場合(二次電池2の電圧が予め決められた閾値を超える場合)、L状態の出力信号SIG_A2を生成する。そして、AND回路114は、生成したL状態の出力信号SIG_A2をOR回路117に出力する。
その結果、OR回路117は、AND回路114から入力された出力信号SIG_A2がL状態なので、通常モードを指示するL状態のモード指示信号SIG103を生成し、生成したL状態のモード指示信号SIG103を時計制御部9に出力する。
これにより、消費電力制御部5cは、通常モードへの遷移を時計制御部9に指示することができるが、現在通常モード下にあるのでモード遷移は発生せず、時計制御部9は通常モードを維持する。
図12は、消費電力制御部5cの内部信号である現在モード信号MD、入力信号、出力信号の関係をまとめたテーブルである。同図において、現在モード信号MDと、充電状態検出信号SIG100と、電圧検出信号SIG101と、スイッチ状態信号SIG107と、モード指示信号103とが関連付けられて示されている。
同図において、現在モード信号MDがH状態である場合には、電圧検出信号SIG101によらず、充電状態検出信号SIG100がH状態で、スイッチ状態信号SIG107がH状態のみ、モード指示信号SIG103がL状態であることが示されている。
すなわち、現在のモードが低消費電力モードである場合には、充電状態かつスイッチ61が導通状態かつプルダウン指示信号がH状態の場合のみ、消費電力制御部5cは時計制御部9に通常モードへの遷移を指示することが示されている。
また、現在モード信号MDがH状態である場合であって、充電状態検出信号SIG100と電圧検出信号SIG101とスイッチ状態信号SIG107との組み合わせが上記以外の場合には、モード指示信号SIG103がH状態であることが示されている。
すなわち、現在のモードが低消費電力モードである場合であって、充電状態かつスイッチ61が導通状態かつプルダウン指示信号がH状態の場合以外の場合には、消費電力制御部5cは時計制御部9に低消費電力モードへの遷移を指示することが示されている。その場合、既に低消費電力モードであるので、時計制御部9は低消費電力モードを維持する。
また、同図において、現在モード信号MDがL状態である場合には、スイッチ状態信号SIG107によらず、充電状態検出信号SIG100がL状態で、電圧検出信号SIG101がL状態のみ、モード指示信号SIG103がH状態であることが示されている。
すなわち、現在のモードが通常電力モードである場合には、非充電状態かつ二次電池2の電圧が予め決められた閾値以下の場合(二次電池2の電圧低下の場合)のみ、消費電力制御部5cは時計制御部9に低消費電力モードへの遷移を指示することが示されている。
また、現在モード信号MDがL状態である場合であって、充電状態検出信号SIG100と電圧検出信号SIG101とスイッチ状態信号SIG107との組み合わせが上記以外の場合には、モード指示信号SIG103がL状態であることが示されている。
すなわち、現在のモードが通常モードである場合であって、非充電状態かつ二次電池2の電圧が予め決められた閾値以下の場合(二次電池2の電圧低下の場合)以外の場合には、消費電力制御部5cは時計制御部9に通常モードへの遷移を指示することが示されている。その場合、既に通常モードであるので、時計制御部9は通常モードを維持する。
図13は、第3実施形態による時計装置100cの処理の流れを示すフローチャートである。まず、消費電力制御部5cは、現在のモードが低消費電力モードか否か判定する(ステップS201)。現在のモードが通常モードである場合(ステップS201 NO)、消費電力制御部5cは、二次電池2の電圧が予め決められた閾値以下であるか否か判定する(ステップS202)。
二次電池2の電圧が予め決められた閾値以下でない場合(ステップS202 NO)、消費電力制御部5cは、ステップS201の処理に戻る。一方、二次電池2の電圧が予め決められた閾値以下である場合(ステップS202 YES)、消費電力制御部5cは、二次電池2が充電状態であるか否か判定する(ステップS203)。二次電池2が充電状態である場合(ステップS203 YES)、消費電力制御部5cは、ステップS201の処理に戻る。
一方、二次電池2が充電状態でない場合(ステップS203 NO)、消費電力制御部5cは、時計制御部9に低消費電力モードを指示する(ステップS204)。そして、消費電力制御部5cは、L状態のプルダウン信号を操作入力部7cに出力し、プルダウン抵抗をOFFする(ステップS205)。そして、消費電力制御部5cは、発振回路制御部8に発振回路を停止させる(ステップS206)。
ステップS201に戻って、現在のモードが低消費電力モードである場合(ステップS201 YES)、消費電力制御部5cは、二次電池2が充電状態であるか否か判定する(ステップS207)。二次電池2が充電状態でない場合(ステップS207 NO)、消費電力制御部5cは、ステップS201の処理に戻る。
一方、二次電池2が充電状態である場合(ステップS207 YES)、消費電力制御部5cは、消費電力制御部5cは、H状態のプルダウン信号を操作入力部7cに出力し、プルダウン抵抗をONする(ステップS208)。次に、消費電力制御部5cは、スイッチ61が導通状態か否か判定する(ステップS209)。
スイッチ61が導通状態でない場合(ステップS209 NO)、消費電力制御部5cは、ステップS204の処理に進む。一方、スイッチ61が導通状態である場合(ステップS209 YES)、消費電力制御部5cは、時計制御部9に通常モードを指示する(ステップS210)。そして、消費電力制御部5cは、発振回路制御部8に発振回路の駆動を指示する(ステップS211)。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
以上、時計装置100cの消費電力制御部5cは、低消費電力モードにおいて、二次電池2の充電状態を検出した場合、プルダウン抵抗を端子I1と電源VSSとの間に挿入し、操作部6の状態を判定する。消費電力制御部5cは、操作部6のスイッチ61の状態が導通状態(例えば、操作部6が竜頭スイッチならOFF(押し込み)状態、サイドスイッチならON(入力)状態)の場合、低消費電力モードから通常モードへ復帰を可能とし、それ以外の場合は、低消費電力モードから通常モードへ復帰を可能としない。
これにより、消費電力制御部5cは、操作部6のスイッチ61の状態が導通状態の場合にのみ、低消費電力モードから通常モードへ復帰を可能とするので、不必要な低消費電力モードから通常モードへの復帰を無くすことができる。その結果、消費電力制御部5cは、二次電池2の電力消費を抑えることができる。
また、本実施形態における時計装置100cは、第1実施形態と同様に、低消費電力状態において、時計装置100cの動作を停止するとともに、更に操作入力部7cに接続されているプルダウンまたはプルアップ部70をプルダウンまたはプルアップしない制御をするため、操作入力部7cにおいてプルダウンまたはプルアップすることで消費されてしまう消費電力を低減し、電力消費を抑制することができる。
なお、本実施形態において、第1実施形態と同様に、操作入力部7cの出力制御部72が、AND回路74を備えるが、AND回路74に代えて、NAND回路を備えてもよい。例えば、出力制御部72がNAND回路を備える場合、プルダウンまたはプルアップ部70を介して操作部6から入力された信号が、当該NAND回路の一方の入力端子に入力され、消費電力制御部5cから入力されるプルダウン信号が他方の入力端子に入力されてもよい。そして、低消費電力状態の場合、消費電力制御部5は、制御信号をLowレベルに制御することで、操作入力部7cから制御部10に出力する信号であるNAND回路の出力信号をHighレベルにさせ、信号レベルが不定状態になることを防止してもよい。
また、操作入力部7cの出力制御部72は、これに限らず、OR回路、NOR回路、または、各種の論理回路を組み合わせた回路を備えてもよい。そして、低消費電力状態の場合、消費電力制御部5cは、出力制御部72の備える各種論理回路に対応して、LowレベルまたはHighレベルの制御信号を入力することで、操作入力部7から制御部10に出力する信号をLowレベルまたはHighレベルにさせ、信号レベルが不定状態になることを防止してもよい。
なお、本実施形態において、第1実施形態と同様に、操作入力部7cのプルダウンまたはプルアップ部70が、プルダウンまたはプルアップするMOSFETを備える例を示したが、これに限ったものではない。例えば、操作入力部7cのプルダウンまたはプルアップ部70は、プルダウンまたはプルアップする抵抗器と、当該抵抗器に直列に接続され、該接続の導通と遮断とを切換えるトランジスタ回路とを備えてもよい。これにより、消費電力制御部5は、当該トランジスタ回路のオン(導通)とオフ(遮断)とを制御することに応じて、プルダウンまたはプルアップするか否かを制御してもよい。
なお、本実施形態における時計装置100cは、アナログ表示式の時計を例に説明したが、デジタル表示式の時計であってもよい。また、本第1実施形態における時計装置100cについて説明したが、時計装置100に代えて、発電部1及び二次電池2から電源電圧が供給されて所定の動作(予め決められた動作)を実行する電子機器であってもよい。
以上、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態において説明してきたように、制御装置(200又は200c)の消費電力制御部(5又は5c)は、二次電池2から供給される電力の状態に応じて、制御部10に所定の動作(予め決められた動作)を実行させない制御をするとともに、操作入力部7にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする。よって、制御装置200は、二次電池2から供給される電力の状態に応じて時計装置100における電力消費を抑制することができる。
また、二次電池2から供給される電力の状態として、二次電池2が太陽電池1によって充電中でない非充電状態である場合、消費電力制御部(5又は5c)は、制御部10に所定の動作(予め決められた動作)を実行させない制御をするとともに、操作入力部(7又は7c)にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする低消費電力状態に遷移させる。これにより、例えば、時計装置(100又は100c)が太陽電池1に光が照射されない暗闇の中にあって、起電力を生成できないことにより二次電池2を充電できない状態である場合、消費電力制御部5は、時計装置(100又は100c)の動作を停止させるとともに、操作入力部(7又は7c)にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする。よって、制御装置200は、二次電池2が非充電状態である場合、時計装置(100又は100c)における電力消費を抑制することができる。
一方、二次電池2が非充電状態でない場合、消費電力制御部(5又は5c)は、制御部10に所定の動作(予め決められた動作)を実行させる制御をするとともに、操作入力部7にプルダウンまたはプルアップさせる制御をする通常動作状態に遷移させる。これにより、太陽電池1が起電力を生成して二次電池2を充電している状態である場合は、消費電力制御部(5又は5c)は、時計装置(100又は100c)に所定の動作(予め決められた動作)をさせるとともに、操作入力部7にプルダウンまたはプルアップさせる制御をする。よって、制御装置200は、二次電池2が非充電状態でない場合、時計装置(100又は100c)を通常動作させることができる。
また、二次電池2が非充電状態であって、且つ二次電池2の出力電圧(電位差)が予め定められた閾値以下である場合、消費電力制御部(5又は5c)は、時計装置(100又は100c)を低消費電力状態に遷移させる。これにより、太陽電池1が起電力を生成できない状態であって、且つ二次電池2の出力電圧が低下している場合、消費電力制御部(5又は5c)は、時計装置(100又は100c)を低消費電力状態に遷移させる。よって、制御装置200は、二次電池2が非充電状態であって、且つ出力電圧が低下している場合、時計装置(100又は100c)における電力消費を抑制することができる。
また、二次電池2が非充電状態であって、且つ非充電状態が予め定められた時間以上続いた場合、消費電力制御部(5又は5c)は、時計装置(100又は100c)を低消費電力状態に遷移させる。これにより、太陽電池1が起電力を生成できない状態が継続している場合、例えば、時計装置(100又は100c)において太陽電池1に光が照射されない暗闇の状態が予め定められた時間以上継続しているような場合、消費電力制御部(5又は5c)は、時計装置(100又は100c)を低消費電力状態に遷移させる。よって、制御装置200は、二次電池2が非充電状態であって、且つ非充電状態が予め定められた時間以上続いた場合、時計装置(100又は100c)における電力消費を抑制することができる。
また、予め定められた操作に応じた信号が操作部6から入力されている状態であり、二次電池2が非充電状態であって、且つ非充電状態が予め定められた時間以上続いた場合、消費電力制御部(5又は5c)は、時計装置(100又は100c)を低消費電力状態に遷移させる。これにより、例えば、時計装置(100又は100c)が工場から出荷されてお店または購入者の手に渡るまでの間、竜頭スイッチが引き出された状態で箱の中に入れられていることにより暗闇の状態が継続しているような場合、消費電力制御部(5又は5c)は、時計装置(100又は100c)を低消費電力状態に遷移させる。よって、制御装置200は、予め定められた操作に応じた信号が操作部6から入力されている状態であり、二次電池2が非充電状態であって、且つ非充電状態が予め定められた時間以上続いた場合、時計装置(100又は100c)における電力消費を抑制することができる。
また、制御装置200は、電力が供給されて制御部10の動作に用いる基本クロックを発振して生成する発振回路制御部8を備え、消費電力制御部(5又は5c)は、発振回路制御部8が電力の供給に応じて発振する前記基本クロック、の発振が停止した場合、制御部10に所定の動作(予め決められた動作)を実行させない制御をするとともに、操作入力部7にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする低消費電力状態に遷移させる。これにより、例えば、二次電池2から供給される出力電圧(電位差)が、発振回路制御部8において基本クロックを発振可能な下限電圧(電位差)以下になることにより、発振回路制御部8における基本クロックの発振が停止した場合、消費電力制御部(5又は5c)は、時計装置(100又は100c)の動作を停止させるとともに、操作入力部7にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする。よって、制御装置200は、発振回路制御部8における基本クロックの発振が停止した場合、時計装置(100又は100c)における電力消費を抑制することができる。
また、低消費電力状態にある場合、二次電池2から供給される出力電圧(電位差)が、発振回路制御部8において基本クロックを発振可能な下限電圧(電位差)より予め定められた電圧(電位差)分大きい電圧(電位差)以上であるか否かを判定し、当該出力電圧(電位差)が、発振制御部8において基本クロックを発振可能な下限電圧(電位差)より予め定められた電圧(電位差)分大きい電圧(電位差)以上である場合、制御部10に所定の動作(予め決められた動作)を実行させる制御をするとともに、操作入力部7にプルダウンまたはプルアップさせる制御をする。よって、制御装置200は、二次電池2から供給される出力電圧(電位差)が、発振制御部8において基本クロックを発振可能な下限電圧(電位差)より所定の電圧(電位差)分大きい場合、時計装置(100又は100c)を通常動作させることができる。
また、図3及び図7を用いて説明したように、本実施形態において操作入力部7にプルダウンまたはプルアップさせる制御をする回路は、特殊な回路を必要としないため、特殊な回路を用いた場合と比較してコスト及び部品面積の増加を抑制できる。
なお、各実施形態において、一次電源部に太陽電池1を用いる例について説明したが、太陽電池1に代えて他の発電機能を有する一次電源部を用いてもよい。また、二次電源部に二次電池2を用いる例について説明したが、二次電池2に代えてコンデンサを用いてもよい。
なお、各実施形態における時計装置(100又は100c)は、発電部1及び二次電池2を内部に備えている時計装置(100又は100c)について説明したが、発電部1及び二次電池2が自装置の外部に備えられていて、自装置は、その外部に備えられた発電部1及び二次電池2から電力が供給される形態でもよい。
なお、各実施形態において、発電部1及び二次電池2から供給される電力に代えて、一次電池から供給される電力に応じて低電力状態に遷移させる制御装置200、及び時計装置(100又は100c)、或いは電子機器に適用してもよい。
また、各実施形態において時計装置(100又は100c)を例にして説明したが、時計装置(100又は100c)に限らず所定の動作(予め決められた動作)を実行する電子機器であってもよい。例えば、時計装置(100又は100c)に代えて、電子計算機、電子辞書、携帯電話、携帯型ゲーム機、または携帯型コンピュータ等の電子機器であってもよいし、電子機器を遠隔操作するための電子式の遠隔操作装置であってもよい。
なお、図1又は図10の制御装置(200又は200c)における充電検出部3、電池電圧検出部4、消費電力制御部(5又は5c)、操作入力部(7又は7c)、発振回路制御部8、及び時計制御部9、または図6の制御装置200における消費電力制御部5、操作入力部7、発振回路制御部8、及び時計制御部9の各部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリ及びCPU(中央演算装置)により構成され、図1または図6の制御装置200の各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上述の図1、図6又は図10の制御装置(200又は200c)における各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、上述の各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 太陽電池
2 二次電池
3 充電検出部
4 電池電圧検出部
5、5c 消費電力制御部
6 操作部
7、7c 操作入力部
8 発振回路制御部
9 時計制御部
10 制御部
17 降圧回路
51 発振停止検出回路
52 リセット回路
81 発振定電圧回路
82 水晶発振回路
83 分周回路
61 スイッチ
70 プルダウンまたはプルアップ部
71、75、76 NMOSFET
72 出力制御部
73 バッファ
74 AND回路
77 反転バッファ
78 NOR回路
100、100c 時計装置
200、200c 制御装置

Claims (18)

  1. 操作子から入力される信号をプルダウンまたはプルアップする入力部と、
    前記入力部を介して入力される前記信号に応じて予め決められた動作を実行する制御部と、
    供給される電力の状態に応じて、前記制御部に前記予め決められた動作を実行させない制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする消費電力制御部と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記一次電源部により生成された起電力によって充電される二次電源部が前記一次電源部によって充電中でない非充電状態であるか否か検出する充電検出部を備え、
    前記消費電力制御部は、
    前記充電検出部により前記二次電源部が非充電状態であると判定された場合、
    前記制御部に前記予め決められた動作を実行させない制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする低消費電力状態に遷移させることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記消費電力制御部は、
    前記低消費電力状態にある場合、前記充電検出部により前記二次電源部が前記非充電状態でないと検出された場合、前記制御部に前記予め決められた動作を実行させる制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせる制御をする通常動作状態に遷移させることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記消費電力制御部が前記非充電状態でないと判定した場合、前記消費電力制御部により通常動作状態への遷移は、前記入力部から出力される出力信号に基づいて行われることを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記二次電源部の電圧を検出する電圧検出部を備え、
    前記低消費電力状態にない場合、前記消費電力制御部による低消費電力状態への遷移は、前記充電検出部により前記二次電源部が前記非充電状態でないと検出され、かつ前記検出された二次電源部の電圧が予め決められた閾値以下の場合にのみ行われることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 前記消費電力制御部は、
    前記電力の状態が、前記非充電状態であって、且つ前記非充電状態が予め定められた時間以上続いた場合、前記低消費電力状態に遷移させることを特徴とする請求項2から請求項5の何れか1項に記載の制御装置。
  7. 前記消費電力制御部は、
    予め定められた操作に応じた信号が前記操作子から入力されている状態であり、前記電力の状態が、前記非充電状態であって、且つ前記非充電状態が予め定められた時間以上続いた場合、前記低消費電力状態に遷移させることを特徴とする請求項2から請求項6の何れか1項に記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、
    前記電力が供給されて前記制御部の動作に用いる基本クロックを発振して生成する発振回路制御部を備え、
    前記消費電力制御部は、
    前記発振回路制御部が電力の供給に応じて発振する前記基本クロック、の発振が停止した場合、前記制御部に前記予め決められた動作を実行させない制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする低消費電力状態に遷移させることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  9. 前記消費電力制御部は、
    前記低消費電力状態にある場合、前記電力の電位差が、前記発振回路制御部において基本クロックを発振可能な下限電位差より予め定められた電位差分大きい電位差以上であるか否かを判定し、
    前記電力の電位差が、前記発振制御部において前記下限電圧より予め定められた電位差分大きい電位差以上である場合、前記制御部に前記予め決められた動作を実行させる制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせる制御をする通常動作状態に遷移させることを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  10. 前記入力部は、
    前記操作子から入力される前記信号をプルダウンまたはプルアップする、プルダウンまたはプルアップ部と、
    前記低消費電力状態の場合、前記制御部に出力する前記信号の信号レベルをHighレベルまたはLowレベルにして出力する出力制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項9の何れか1項に記載の制御装置。
  11. 前記入力部の前記出力制御部は、AND回路またはNAND回路を備え、
    前記プルダウンまたはプルアップ部を介して前記操作子から入力された前記信号が、前記AND回路または前記NAND回路の一方の入力端子に入力され、
    前記AND回路または前記NAND回路の出力が前記入力部の出力に対応し、
    前記消費電力制御部は、
    前記低消費電力状態の場合、前記AND回路または前記NAND回路の他方の前記入力端子をLowレベルに制御することを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
  12. 前記入力部の前記出力制御部は、NOR回路またはOR回路を備え、
    前記プルダウンまたはプルアップ部を介して前記操作子から入力された前記信号が前記NOR回路またはOR回路の一方の入力端子に入力され、
    前記NOR回路または前記OR回路の出力が前記入力部の出力に対応し、
    前記消費電力制御部は、
    前記低消費電力状態の場合、前記NOR回路または前記OR回路の他方の前記入力端子をHighレベルに制御することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の制御装置。
  13. 前記入力部の前記プルダウンまたはプルアップ部は、MOSFETを用いてプルダウンまたはプルアップする前記プルダウンまたはプルアップ部であって、
    前記消費電力制御部は、
    前記低消費電力状態の場合、前記MOSFETをオフさせることを特徴とする請求項10から請求項12の何れか1項に記載の制御装置。
  14. 前記入力部の前記プルダウンまたはプルアップ部は、MOSFETおよび当該MOSFETに直列に接続された抵抗素子を用いてプルダウンまたはプルアップする前記プルダウンまたはプルアップ部であって、
    前記消費電力制御部は、
    前記低消費電力状態の場合、前記MOSFETをオフさせることを特徴とする請求項10から請求項13の何れか1項に記載の制御装置。
  15. 前記操作子は、操作されることに応じて、操作子の一方の端子と他方の端子とが接続される導通状態と接続されない遮断状態とを切換えることを特徴とする請求項1から請求項14の何れか1項に記載の制御装置。
  16. 請求項1に記載の制御装置を備えることを特徴とする電子機器。
  17. 請求項1に記載の制御装置を備えることを特徴とする時計装置。
  18. 操作子から入力される信号をプルダウンまたはプルアップする入力部と、
    前記入力部を介して入力される前記信号に応じて予め決められた動作を実行する制御部と、
    を備える制御装置における制御方法であって、
    消費電力制御部が、供給される電力の状態に応じて、前記制御部に前記予め決められた動作を実行させない制御をするとともに、前記入力部にプルダウンまたはプルアップさせない制御をする手順を、
    備えることを特徴とする制御方法。
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