JP3031080B2 - 直流半導体遮断器 - Google Patents
直流半導体遮断器Info
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Description
電流を検出して高速応答で定電流制御を伴う遮断(以後
限流遮断という)を行う直流半導体遮断器の遮断特性の
設定及びその回路方式に関する。
図5に示す構成のものがあった。図において、1は直流
電力ラインの被遮断電流IL を遮断する遮断部、2はこ
の遮断部1をオン/オフ及び限流駆動する限流駆動回
路、3は被遮断電流IL を検出する電流検出部、4は電
流検出信号VL に基準信号VB を減算するバイアス回
路、5はこのバイアス回路4の出力信号VA を時間で積
分する積分回路、6はこの積分回路5の出力電圧VI と
基準電圧VS の大小関係を比較するコンパレータ、VC
はこのコンパレータ6から出力される遮断部オン/オフ
制御信号である。
成され、被遮断電流IL がこの直流半導体遮断器の連続
通電電流許容範囲(IDC)内のときは遮断部1は限流駆
動回路2によりオン状態に駆動されている。遮断部Iは
電界効果トランジスタ(以後FETという)等の能動素
子によって構成されており、オン状態駆動においては飽
和駆動状態となっている。電流検出部3により被遮断電
流IL は常時モニタされており、電流検出信号VL は被
遮断電流IL に比例した電圧または電流値で表され、バ
イアス回路4に入力される。バイアス回路4においてこ
の電流検出信号VL から一定の値の基準信号VB が減算
される。ここで基準信号VB は連続通電電流許容範囲
(IDC)に相当するレベルに設定されており、被遮断電
流IL が直流半導体遮断器の連続通電電流許容範囲(I
DC)内のときはバイアス回路4の出力信号VA はゼロま
たは負レベルとなっている。積分回路5は負入力に対し
ては積分動作を行わず、積分回路出力電圧VI は約0V
となっている。この状態においては積分回路出力電圧V
I は基準電圧VS より低く、コンパレータ6の出力であ
る遮断部オン/オフ制御信号VC はハイレベルとなって
おり、限流駆動回路2は遮断部1を常時オン状態として
駆動する。
連続通電電流許容範囲(IDC)を越えたときはバイアス
回路4の出力信号VA は正の値となり、積分回路5によ
って時間積分され、積分回路出力電圧VI は式(1)で
表され時間の経過とともに上昇する。 VI =A×∫(IL −IDC)dt …(1) ここで、Aは電流検出部3における被遮断電流IL と電
流検出信号VL の比例定数を伴う積分定数、tは時間を
示す。
S を越えた時点で遮断部オン/オフ制御信号VC はロー
レベルとなり、限流駆動回路2は遮断部1をオフ駆動、
すなわち遮断する。このときの被遮断電流IL 対遮断時
間tの関係は式(2)で表される。 t=1/A×VS /(IL −IDC) …(2)
負荷のインピーダンスが低下し被遮断電流IL が直流半
導体遮断器の限流電流(ILlimit)を越える状態になっ
た場合は、限流駆動回路2は被遮断電流IL が直流半導
体遮断器の限流電流(ILlimit)に等しい値になるよう
に遮断部1を定電流制御すなわち限流駆動する。このと
き遮断部1の能動素子は非飽和状態で動作するため、能
動素子に発生する電圧降下と直流半導体遮断器の限流電
流(ILlimit)の積による消費電力により過渡的な温度
上昇を伴う。この温度上昇を能動素子が許容する値以下
に押える必要から限流駆動状態の許容継続時間に制限が
生じる。基準電圧VS と積分定数Aの値はこの限流駆動
状態の許容継続時間の制限範囲内となるように設定され
る。
流の変化を、時間の経過に対応して示したものを図6に
示す。また、以上の動作に基づく直流半導体遮断器の遮
断特性を図7に示す。
に関して正負またはハイ/ローの表現を用いているもの
は相対的な概念であり、正負反転して構成しても同様の
機能が得られる。
体遮断器では、限流動作時の遮断部1の能動素子許容温
度上昇の制限から遮断特性の設定範囲に制限が生じ、連
続通電電流許容範囲(IDC)を越えた過渡的な通電領域
を任意に広く設定することができず、この直流半導体遮
断器の下流に接続される負荷の起動時等における過渡的
な過電流の許容継続時間に制限が生じていた。例えば、
過渡的な過電流継続時間の長い負荷が接続される場合
は、それを十分カバーできる遮断特性を有する定格電流
容量の大きい直流半導体遮断器を用いなければならず、
この場合直流半導体遮断器の重量寸法が増すと共に連続
通電電流許容範囲(IDC)においては過大定格となり負
荷の特性に適合せず保護機能の役割が十分に発揮できな
いという問題点があった。
になされたものであり、限流動作時の遮断部の能動素子
許容温度上昇の制限にかかわらず、連続通電電流許容範
囲(IDC)を越えた過渡的な通電領域を任意に広く設定
出来、負荷の特性に適合し得る直流半導体遮断器を得る
ことを目的としている。
体遮断器においては、限流駆動回路から限流駆動状態信
号を取りだし、それを時間で積分する第2の積分回路を
設け、その第2の積分回路出力電圧を基準電圧と比較す
る第2のコンパレータを設け、その第2のコンパレータ
の出力を第1のコンパレータの出力と結合し、遮断部オ
ン/オフ信号としたものである。
限流動作を行っているときは第2の積分回路の積分定数
と基準電圧との関係で限流遮断時間が決定され、限流動
作に至らない過電流状態で動作しているときは第1の積
分回路の積分定数と基準電圧との関係で被遮断電流IL
対遮断時間tの関係が決定されるため、遮断特性の設定
においては限流遮断時間の制限にかかわらず、連続通電
電流許容範囲(IDC)を越えた過渡的な通電領域を任意
に広く設定して、負荷の特性に適合させることができ
る。
図であり、1〜6及びIL 、VA 、VB 、VC 、VL 、
VS 、VI 、VV は従来装置と全く同一のものである。
7は限流駆動回路2から出力される限流駆動状態信号V
D を時間で積分する第2の積分回路、8はこの積分回路
2の出力電圧VV と基準電圧VS の大小関係を比較する
第2のコンパレータである。
において、限流動作を行っているときは限流駆動回路2
の回路動作状態から限流動作状態を、例えば限流駆動時
特有の信号レベルの変化を見る等容易な方法で検出して
限流駆動状態信号VD を取りだし、それを第2の積分回
路7によって時間積分する。第2の積分回路出力電圧V
V は式(3)で表され時間の経過と共に上昇する。 VV =B×t …(3) ここで、Bは第2の積分回路の積分定数、tは時間を示
す。
電圧VS を越えた時点で遮断部オン/オフ制御信号VC
はローレベルとなり、限流駆動回路2は遮断部1をオフ
駆動、すなわち遮断する。このときの限流遮断時間は式
(4)で表される。 t=VS /B …(4)
VS と積分定数Bの値は限流駆動状態の許容継続時間の
制限範囲内となるように設定される。従って積分定数A
と基準電圧VS の関係は限流駆動状態の許容継続時間と
は無関係に任意の値に設定できることになる。
流の変化を、時間の経過に対応して示したものを図2及
び図3に示す。また、以上の動作に基づく直流半導体遮
断器の遮断特性を図4に示す。
れているので、以下に記載されるような効果がある。
だし、それを時間で積分する第2の積分回路を設けるこ
とにより限流動作時の限流遮断時間を設定できるように
したため、限流動作を伴わない遮断特性の設定において
は限流駆動状態の許容継続時間とは無関係に任意の値に
設定でき、過渡的な通電領域を任意に広く設定して負荷
の特性に適合させることができる。
る。
すタイムチャートである。
すタイムチャートである。
遮断特性図である。
である。
すタイムチャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】 直流電力ラインの被遮断電流を遮断する
半導体遮断部と、上記被遮断電流に比例した電流検出信
号を出力する電流検出部と、上記電流検出信号から基準
信号を減算するバイアス回路と、上記バイアス回路の出
力信号を積分する第1の積分回路と、上記第1の積分回
路の出力電圧と基準電圧の大小関係を比較する第1のコ
ンパレータと、上記限流駆動回路の限流駆動状態信号を
積分する第2の積分回路と、上記第2の積分回路の出力
電圧と上記基準電圧の大小関係を比較する第2のコンパ
レータと、第1のコンパレータと第2のコンパレータの
出力が遮断部オン/オフ制御信号として入力される限流
駆動回路とを具備したことを特徴とする直流半導体遮断
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4254463A JP3031080B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 直流半導体遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4254463A JP3031080B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 直流半導体遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06105450A JPH06105450A (ja) | 1994-04-15 |
JP3031080B2 true JP3031080B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=17265380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4254463A Expired - Lifetime JP3031080B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 直流半導体遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3031080B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004095156A1 (ja) * | 2003-04-18 | 2004-11-04 | Fujitsu Limited | 定電圧電源回路 |
JP6079184B2 (ja) * | 2012-12-06 | 2017-02-15 | ミツミ電機株式会社 | レギュレータ回路 |
JP5708744B2 (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-30 | 三菱電機株式会社 | 発熱検出装置 |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP4254463A patent/JP3031080B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06105450A (ja) | 1994-04-15 |
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