JP5694914B2 - 嵌合式屋根材、その嵌合式屋根材を用いた接続構造及び接続方法 - Google Patents

嵌合式屋根材、その嵌合式屋根材を用いた接続構造及び接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、一般住宅や事務所、マンション、福祉施設、リゾート施設等の屋根において幅広く使用される、嵌合式屋根材(縦葺き、横葺きの両方を含む)、その屋根材を用いた接続構造および接続方法に関するものである。
一般に、縦葺き屋根は、屋根材本体が、梁間方向(軒から棟に沿う向き)に長く、桁方向(軒に沿う向き)に短い、長尺、幅狭の屋根材を使用するのが普通であり、梁間方向における屋根材同士の接続を終えてから桁方向に屋根材同士を接続する作業を繰り返し行うことによって屋根全体を葺きあげるものである。
一方、横葺き屋根は、屋根材本体が、桁方向に長く、梁間方向に短い短尺、幅広の屋根材を使用するのが普通であり、桁方向における屋根材同士の接続を終えたのち、梁間方向に屋根材同士を接続する作業を繰り返し行うことによって屋根全体を葺きあげるものである。
上記の屋根材は、屋根材の葺き方に違いがあるものの、何れのものも、屋根材の相互間に接続手段を介在させて屋根材同士を相互につなぎあわせるものであり、この点に関しては、特許文献1〜3に開示されている如き屋根材が知られている。
特開昭62―99545号公報 特開平8―177172号公報 特開平9―125621号公報
上記特許文献1に開示の屋根材は、具体的には、屋根の野地板上に設けられた瓦棒の各々に上面側より補強材を嵌着したのち、該瓦棒の上面にリブを当接させて固定し、次いで該瓦棒の間に、屋根材を接続しつつ敷設する。そして、補強材及びこの補強材の下端より湾曲部にかけて当接・被覆している屋根材の立上がり部ごと、包み材で覆い、該瓦棒の軒の末端部分にキャップを配置して瓦棒の側縁処理と末端処理を行うものである。
また、上記特許文献2に開示の屋根材は、屋根板同士を流れ方向に接続する継手部材を、側端部が排水部材の流水空間内に臨む捨板部材と捨板部材内に配設され、内部に少なくとも1つの溝部が形成された止水部材を備えたもので構成し、該継手部材の棟側に敷設する屋根材の軒側端部と、同じく軒側に敷設する屋根材の棟側端部にそれぞれ折下部を形成し、該折下部を上記止水部位材の溝部に挿入して流れ方向に隣接する屋根板同士を相互に接続するものである。
さらに、特許文献3に開示の屋根材は、板材の中央部に面板部を、その左右側縁に内側立上り部をそれぞれ設け、該内側立上り部の外側に排水溝を介して外側立上り部を形成して、該外側立上り部の係合部を、下地上に所定間隔で設置された保持部材に係合させるようにしたものである。
ところで、上記特許文献1〜3に開示された従来の屋根材は、とくに、屋根材同士をつなぎ合わせるに当たっては、複数の部材から構成された接続手段を用いる必要があることから、屋根材を効率的に葺きあげるのが困難であり、しかも、部品点数の増加に伴って漏水のリスクが懸念されるとともに、製品コストの上昇も避けられないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、防水性が高く、部品点数の増加を伴うことなしに効率的に建築構造物の屋根を葺きあげることができる嵌合式屋根材、その屋根材の接続構造および接続方法を提案するところにある。
本発明は、梁間方向に沿って延伸する一対の長尺縁部とこれら各長尺縁部を挟み込み桁方向に沿って延伸する一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有する屋根材本体と、この屋根材本体の各長尺縁部のそれぞれに沿って該長尺縁部に一体的につながる上ハゼ、下ハゼとを備え、前記短尺縁部を、前記屋根材本体に隣接配置する他の屋根材の短尺縁部に重ね合わせて屋根材同士を梁間方向へ接続する一方、前記上ハゼ、下ハゼを、隣接配置する他の屋根材の下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させて屋根材同士を桁方向へ接続して建築構造物の屋根を葺きあげる嵌合式の屋根材であって、前記屋根材本体の一方の短尺縁部に、該短尺縁部に沿って延伸する幅を有しその相互間にて段差を形成して一体的につながる継手片を設け、前記継手片に、前記上ハゼの長手方向の端部に段差を介してつながり、隣接配置する他の屋根材の上ハゼに嵌合可能な第一のハゼと、前記下ハゼの長手方向の端部に段差を介してつながり、隣接配置する他の屋根材の下ハゼに嵌合可能な第二のハゼを形成し、前記第一のハゼは、前記第二のハゼよりも大きな嵌合用の内部空間を備えた頭部を有することを特徴とする嵌合式屋根材である。
上記の構成からなる嵌合式屋根材においては、
1)記継手片が、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部に重ね合わさってその相互間にて平坦な外表面を形成する段差代を有するものとすること、
2)第一のハゼの頭部に、隣接配置する他の屋根材の前記下ハゼを嵌合可能に保持する内部空間を設けておくこと、
3)下ハゼの頭部に、隣接配置する他の屋根材の前記第一のハゼを嵌合可能に保持する内部空間を設けておくこと、
4)継手片に、接続部から侵入した雨水を屋根材本体の幅端に向けて誘導する複数の水切り傾斜リブを設けておくこと、
5)屋根材本体の幅方向の中央部に、その長手方向に沿って隆起させて山部を設け、この山部と、上ハゼ、下ハゼをそれぞれ板状体を介して一体連結した断面形状を有するものとすること、
6)屋根材本体を、下向きに凸となる湾曲断面形状をなす板状体から構成すること、さらに、
7)屋根材本体の裏面に、断熱材を貼付しておくこと、
が本発明の課題解決のための具体的手段として好ましい。
また、本発明は、上記の構成からなる嵌合式屋根材の接続構造において、前記屋根材本体の短尺縁部に設けた継手片に、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部を重ね合わせるとともに、第一のハゼ、第二のハゼに、該隣接配置する他の屋根材の上ハゼ、下ハゼを嵌合させて屋根材同士を梁間方向に接続する一方、前記屋根材本体の下ハゼに、隣接配置する他の屋根材の上ハゼ、前記第一のハゼを嵌合させて屋根材同士を桁方向に接続してなることを特徴とする嵌合式屋根材の接続構造である。
また、本発明は、上記の構成からなる嵌合式屋根材の接続方法において、前記屋根材本体の短尺縁部に設けた継手片に、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部を重ね合わせるとともに、該他の屋根材の上ハゼ、下ハゼを、前記屋根材本体の第一のハゼ、第二のハゼに嵌合させて屋根材同士を梁間方向に接続し、これを、棟に達するまで継続して行うことにより屋根材を設置し、その梁間方向の接続作業が完了したならば、既に設置した屋根材の前記屋根材本体の下ハゼに、隣接配置する他の屋根材の上ハゼを嵌合させるとともに、梁間方向に接続した他の屋根材の下ハゼに第一のハゼを嵌合させて屋根材同士を桁方向に接続しつつ、既に設置した屋根材と同様の作業を、棟に達するまで継続して行うことにより次の列の屋根材を設置し、以降、この作業を繰り返し行うことによって建築構造物の屋根を葺きあげることを特徴とする嵌合式屋根材の接続方法である。
さらに、本発明は、上記の構成からなる嵌合式屋根材の接続方法において、前記屋根材本体の下ハゼと第二のハゼに、隣接配置する他の屋根材の上ハゼ、第一のハゼを嵌合させて屋根材同士を桁方向に接続し、これを一方の「けらば」からもう一方の「けらば」に達するまで継続して行うことにより屋根材を設置し、その桁方向の接続作業が完了したならば、既に固定した屋根材の棟側で、前記屋根材本体の短尺縁部に設けた継手片に、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部を重ね合わせるとともに、前記第一のハゼに、該他の屋根材の上ハゼを嵌合させる一方、桁方向に接続した他の屋根材の第一のハゼに、該他の屋根材の下ハゼを嵌合させて屋根材同士を梁間方向に接続しつつ既に固定した屋根材と同様の作業を、一方の「けらば」からもう一方の「けらば」に達するまで継続して行うことにより次の段の屋根材を設置し、以降、この作業を繰り返し行うことによって建築構造物の屋根を葺き上げることを特徴とする嵌合式屋根材の接続方法である。
上記の構成からなる嵌合式屋根材においては、屋根材本体の一方の短尺縁部に、該屋根材本体の幅と同等な幅を有しその相互間にて段差を形成して一体的につながる継手片を設け、継手片に、上ハゼの長手方向の端部に段差を介してつながり、隣接配置する他の屋根材の上ハゼと同等の上ハゼの内部空間に嵌合可能な第一のハゼと、下ハゼの長手方向の端部に段差を介してつながり、隣接配置する他の屋根材の下ハゼと同等の下ハゼの内部空間に嵌合可能な第二のハゼを形成し、第一のハゼの頭部に、第二のハゼよりも大きな嵌合用の内部空間を設けたため、継手片を、隣接配置する屋根材の短尺縁部に重ね合わせるとともに、各ハゼを相互に嵌合させるだけの簡単な作業で屋根材同士を確実につなぎ合わせることができ、高い防水性を確保したまま、屋根の効率的な葺きあげが可能となる。また、余計な部材を必要としない単一部材で構成できるため、構造の簡素化が図られ、製品コストの低減を図ることができる。
また、本発明による嵌合式屋根材によれば、継手片が、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部と同様の短尺縁部に重ね合わさってその相互間にて平坦な外表面を形成する段差代を有するものとしたため、屋根材の接続部が目立たず、意匠的にも優れたものとなる。
また、上記の構成からなる本発明の嵌合式屋根材によれば、下ハゼの頭部に、第一のハゼを嵌合可能に保持する内部空間を設けておくこととしたため、屋根材本体を、梁方向に効率的につなぎ合わせることができる(縦葺き)。
また、上記の構成からなる本発明の嵌合式屋根材によれば、下ハゼの頭部に、隣接配置する他の屋根材の第一のハゼに嵌合可能な内部空間を設けておくこととしたため、屋根材本体を、桁方向に効率的につなぎ合わせることができる(横葺き)。
また、本発明による嵌合式屋根材によれば、継手片に、接続部から侵入した雨水等を記屋根材本体の幅端に向けて誘導する複数の水切り傾斜リブを設けたため、屋根材のつなぎ目から雨水等が入り込んだとしても、ハゼ(第二のハゼ、第三のハゼ、上ハゼ、下ハゼ)に沿い速やかに軒に向けて流下させることが可能となり、防水性が高い。
また、上記の構成からなる本発明の嵌合式屋根材によれば、屋根材本体に、幅方向の中央部をその長手方向に沿って隆起させた山部と、該山部、上ハゼ、下ハゼを相互につなぐ板状体にて構成することとしたため、該山部を屋根材の模様として視認させることが可能となり、美観の改善を図ることができる。
また、上記の構成からなる本発明の嵌合式屋根材によれば、屋根材本体を、下向きに凸となる湾曲断面形状をなす板状体から構成することししたため、強風等により屋根材本体に負圧がかかっても簡単に浮き上がることがない。
また、上記の構成からなる本発明の嵌合式屋根材によれば、屋根材本体の裏面に、断熱材を貼付することとしたため、断熱効果を高めることができる。
また、上記の構成からなる嵌合式屋根材の接続構造によれば、屋根材本体の短尺縁部に設けた継手片に、隣接配置する他の屋根材の前記短尺縁部と同等の短尺縁部を重ね合わせて屋根材同士を梁間方向に接続し、前記屋根材本体の下ハゼに、他の屋根材の前記上ハゼと同等の上ハゼを嵌合させて屋根材同士を桁方向に接続するようにしたため、屋根材つなぎあわせに当たって余計な部材を必要としない単一部材で構成することが可能となり、屋根材同士を効率的につなぎ合わせることができる。
また、本発明による上記の構成からなる嵌合式屋根材の接続方法によれば、屋根材本体の短尺縁部に設けた継手片に、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部を重ね合わせるとともに、該他の屋根材の上ハゼ、下ハゼを、屋根材本体の第一のハゼ、第二のハゼに嵌合させて屋根材同士を梁間方向に接続し、これを、棟に達するまで継続して行うことにより屋根材を設置し、その梁間方向の接続作業が完了したならば、既に設置した屋根材の屋根材本体の下ハゼに、隣接配置する他の屋根材の上ハゼを嵌合させるとともに、梁間方向に接続した他の屋根材の下ハゼに第一のハゼを嵌合させて屋根材同士を桁方向に接続しつつ既に設置した屋根材と同様の作業を、棟に達するまで継続して行うことにより次の列の屋根材を設置し、以降、この作業を繰り返し行うようにしたため、縦葺き屋根を比較的簡単な作業のもとに葺きあげることができる。
さらに、本発明による、上記の構成からなる嵌合式屋根材の接続方法によれば、屋根材本体の下ハゼと第二のハゼに、隣接配置する他の屋根材の上ハゼ、第一のハゼを嵌合させて屋根材同士を桁方向に接続し、これを一方の「けらば」からもう一方の「けらば」に達するまで継続して行うことにより屋根材を設置し、その桁方向の接続作業が完了したならば、既に固定した屋根材の棟側で、前記屋根材本体の短尺縁部に設けた継手片に、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部を重ね合わせるとともに、前記第一のハゼに、該他の屋根材の上ハゼを嵌合させる一方、桁方向に接続した他の屋根材の第一のハゼに、該他の屋根材の下ハゼを嵌合させて屋根材同士を梁間方向に接続しつつ、既に固定した屋根材と同様の作業を、一方の「けらば」からもう一方の「けらば」に達するまで継続して行うことにより次の段の屋根材を設置し、以降、この作業を繰り返し行うようにしたため、横葺き屋根を比較的簡単な作業のもとに葺きあげることができる。
図1は、本発明に従う嵌合式屋根材の実施の形態を示した外観斜視図である。 図2は、図1に示した屋根材の正面を示した図である。 図3は、図1に示した屋根材の背面を示した図である。 図4は、図1に示した屋根材の平面を示した図である。 図5は、図1に示した屋根材の左側面を示した図である。 図6は、図1に示した屋根材の右側面を示した図である。 図7は、図4のA−A断面を示した図である。 図8は、建築構造物の屋根の葺きあげ要領の説明図である。 図9は、図1に示した屋根材を用いて屋根を葺きあげる際の施工要領の説明図である。 図10は、上ハゼ、下ハゼ、第一のハゼ、第二のハゼの嵌合状態を示した図であり、(a)は、縦葺き屋根として葺きあげる場合の嵌合状態を示した図であり、(b)は、上ハゼの形状を変更した場合の嵌合状態を示した図である。 図11は、本発明に従う嵌合式屋根材の他の実施の形態を示した外観斜視図である。 図12は、図11に示した屋根材の正面を示した図である。 図13は、図11に示した屋根材の背面を示した図である。 図14は、図11に示した屋根材を用いて屋根を葺きあげる際の施工要領の説明図である。 図15は、図11〜14に示した屋根材の上ハゼ、下ハゼ、第一のハゼ、第二のハゼの嵌合状態を示した図である。 図16は、本発明に従う屋根材の他の実施の形態を示した図である。 図17は、本発明に従う屋根材の他の実施の形態を示した図である。 図18は、本発明に従う屋根材の他の実施の形態を示した図である。 図19は、本発明に従う屋根材の他の実施の形態を示した図である。 図20は、屋根材の裏目に断熱材を貼付した例を示した図である。 図21は、本発明に従う屋根材の他の実施の形態を示した図であり、(a)は、上ハゼと下ハゼを重ね合わせた一般重ねの状態を示した図であり、(b)は、第二のハゼを一番下内側にして下ハゼ、第一のハゼ、上ハゼを順次重ね合わせた4枚重ねの状態を示した図である。 図22は、本発明に従う屋根材を使用して建築構造物の屋根を葺き上げた状態を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明に従う嵌合式屋根材の実施の形態を示した外観斜視図であり、図2はその正面を示した図であり、図3はその背面を示した図であり、図4は、その平面を示した図であり、図5、図6は、左側面、右側面をそれぞれ示した図である。
なお、本発明において、隣接配置する他の屋根材とは、梁間方向に隣接配置される屋根材及び桁方向に配置される屋根材であって、本発明に従う屋根材と同じ構成からなるものを意味している。
図における符号1は、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板、銅板、アルミニウム板、ステンレス鋼板および、それらの塗装または被覆鋼板等によって形成することができる屋根材本体である(基本的には、屋根材の全てが同等の材料から構成される)。
この屋根材本体1は、縁部において半径Rの円弧によって段部が形成された底の浅いフランジ付き溝型断面形状をなす板状体を例として示してあり、梁間方向に沿って延伸する一対の長尺縁部1a、1bと、これら長尺縁部1a、1bを挟み込んで桁方向に沿って延伸する一対の短尺縁部1c、1dによって区画された、全体として矩形状をなす輪郭形状を有している。なお、短尺縁部1dには、屋根材のつなぎ合わせに際して屋根材同士を水平、かつ、平坦に重ね合わせるための折り返し片1dが形成されている(図1、図7参照)。
また、2は、屋根材同士をつなぎ合わせる際に、隣接配置する他の屋根材の下ハゼに嵌合する上ハゼである。
この上ハゼ2は、図2に示すように、長尺縁部1aから立ち上がる傾斜側板2aと、この傾斜側板2aの上端に係止顎部tを介してつながるとともに、隣接配置する他の屋根材の下ハゼに嵌合可能な内部空間Mを有する先端先細り形状をなすドーム型の頭部2bと、この頭部2bに係止顎部tを介して垂下、保持され、傾斜側板2aとの相互間にて断面ハの字型の下開き開口を形成する傾斜側板2cとから構成されている。上記上ハゼ2は、頭部2bの側壁に長尺縁部1aに沿って延伸する凹部2b、2bを設けたものを例として示してあり、これにより、下ハゼに嵌合させた際に、その相互間で面接触するのを避けて雨水等の侵入を防止する。
また、3は、屋根材同士をつなぎ合わせる際に、隣接配置する他の屋根材の上ハゼに嵌合する下ハゼである。
この下ハゼ3は、長尺縁部1bから立ち上がる傾斜側板3aと、この傾斜側板3aの上端に係止顎部tを介してつながるとともに、隣接配置する他の屋根材の上ハゼに嵌合可能な内部空間Nを有する先端先細り形状をなすドーム型の頭部3bと、この頭部3bに係止顎部t 介して垂下、保持され、傾斜側板3aとの相互間にて断面ハの字型の下開き開口を形成する傾斜側板3cと、この傾斜側板3cの下端に水平姿勢でもって一体的につながる固定用舌片3dから構成されている。
係止顎部tと係止顎部tとは相互に逆向きに突出していて、両者でもって嵌合させたハゼの引き抜けを防止する。また、係止顎部tと係止顎部tとは、上記の係止顎部t、係止顎部tと同様に、相互に逆向きになっており、両者でもって嵌合させたハゼの引き抜けを防止する。
4は、屋根材本体1の短尺縁部1cに設けられた継手片である。この継手片4は、屋根材本体1と同様のフランジ付の溝型断面形状をなす板状体にて形成され、屋根材本体1の短尺縁部1cに沿って延伸する幅を有している。そして、その長手方向に沿う断面は、図7に示すように、該継手片4の上面が、屋根材本体1の上面よりも低くなるように段差dを形成して一体的につながっており、末端部には、隣接配置する屋根材との重ね合わせに際して該屋根材を支えるための折り返し部4aが設けられている。
上記段差dは、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部の重ね合わせに際して屋根材相互間において平坦な表面を形成する段差代に設定される。また、継手片4の幅寸法Wは、隣接配置する他の屋根材とのつなぎ合わせに際して相互に確実に重ね合わせることができるように、屋根材本体1の幅寸法Wよりも若干広くなっている(図2、図3参照)。
5は、継手片4の縁部に設けられた第一のハゼである。この第一のハゼ5は、上ハゼ2の長手方向の端部に段差dを介してつながっており、隣接配置する他の屋根材の、上ハゼ2の内部空間Mに下開き開口を通して嵌合可能な頭部5aと、この頭部5aおよび継手片4を相互に連結する傾斜側板5bとを備えている。頭部5bの外側における側壁は、その下辺部をカットしたものを例として示してあり、内側に位置する側壁下部には、係止顎部t〜tと同様の、引抜け防止用の係止顎部tが形成されている(図3参照)。
6は、継手片4に設けられた第二のハゼである。この第二のハゼ6は、下ハゼ3の長手方向の端部に段差dを介してつながり、隣接配置する他の屋根材の下ハゼの内部空間Nに下開き開口を通して嵌合可能な頭部6aと、この頭部6aの下端につながり、断面ハの字型の下開き開口を形成する傾斜側板6b、6cと、傾斜側板6cの下端に一体的につながる固定用舌片6dから構成されている。頭部6aには、引き抜け防止用の係止顎部t、t、が形成されている。
上記の第一のハゼ5は、その頭部5aが、第二のハゼ6よりも大きく、かつ、隣接配置する他の屋根材の下ハゼ3を嵌合可能に保持することができる内部空間Nを有している。
また、下ハゼ3は、成型加工の際に、その頭部3bのサイズを大きくして、隣接配置する他の屋根材の第一のハゼ5の頭部5aを嵌合可能に保持する内部空間を形成することができるようになっている。
さらに、図における符号7は、継手片4の上面に設けられた複数の水切り傾斜リブである。この水切り傾斜リブ7は、その断面を図7に示すように、断面三角形状をなすとともに両端にR加工を施したものが適用され、屋根材の接続部(つなぎ合わせ部)から侵入した雨水を屋根材本体1の幅方向端部に向けて誘導するものであって、これにより、防水性を高めるべく、該雨水を、第一のハゼ5、第二のハゼ6、上ハゼ2、下ハゼ3に沿わせて速やかに軒に向けて流下させることができるようになっている。
水切り傾斜リブ7は、屋根材同士を重ね合わせたとき、屋根材の相互間において平坦な外表面が形成されるような突出代eに設定される(図7参照)。
上記の構成からなる屋根材を用いて建築構造物の屋根を構築するには、以下の要領に従って施工すればよい。
まず、図8に示すように、野地板に、二次防水紙のアスファルトルーフィングを敷設し、軒先に軒先水切りを取付ける。
そして、屋根材の働き幅に合わせて割付、墨出しを行い、図9に示すように、屋根の「けらば」の軒から墨出しに合わせて一列・一段目の屋根材を配置して下ハゼ3の固定用舌片3d、固定用舌片6dをビスあるいは釘等で野地板若しくは母屋に固定する。なお、ビスや釘等の間隔は、必要に応じて調整する。
次に、一列・二段目の屋根材(隣接配置する他の屋根材)を棟側で継手片4に重ね合わせるように配置して既に固定した一列・一段目の屋根材の第一のハゼ5、第二のハゼ6に、一列・二段目の屋根材の上ハゼ2、下ハゼ3を嵌合させ、これを、棟に達するまで継続して行う。
二列・一段目については、既に設置した一列・一段目の屋根材の下ハゼ3に、上ハゼ2を嵌合させるとともに、梁間方向に接続した一列・二段目の屋根材の下ハゼ3に、第一のハゼ5を嵌合させる。
そして、二列・二段目に配置する他の屋根材については、棟側において継手片4に重ね合わせるべく、上ハゼ2を、二列一段目の屋根材の第一のハゼ5に嵌合させる一方、下ハゼ3を、二列一段目の第二のハゼ6に嵌合させ、三列・一段目以降、この作業を、梁間方向、桁方向において繰り返し行う。
上記の施工要領は、上ハゼ2、下ハゼ3、第一のハゼ5、第二のハゼ6の頭部2b、3b、5a、6aのサイズを、頭部2b>頭部5a>頭部3b>頭部6aとなるように成形した屋根材を適用し図10(a)に示すような嵌合状態に保持して縦葺き屋根として葺きあげる場合について説明したものであり、屋根材同士をつなぎ合わせるための余計な部材は不要で、効率的な作業が可能となる。図10(b)に、上ハゼ2の形状を変更した場合の嵌合状態の例を示す。
なお、屋根材は、段差dが形成された継手片4において重ね合わさるとともに、上ハゼ2、下ハゼ3は、基本的には、段差dが形成された第一のハゼ5、第二のハゼ6に嵌合するため、接続部は平坦に仕上げられることとなり、重ね合わせ面に段差が形成されることがない。
次に、図11〜図13は、長尺縁部1a、1bを短縮(短尺化)するとともに、上ハゼ2、下ハゼ3、第一のハゼ5、第二のハゼ6の頭部2b、3b、5a、6aの形状を変更するとともに、そのサイズを、頭部2b>頭部3b>頭部5a>頭部6aとなるように構成した本発明に従う他の屋根材を示した図である。
かかる構成の屋根材を用いて建築構造物の屋根を構築するには、野地板に、二次防水紙のアスファルトルーフィングを敷設し、軒先に軒先水切りを取付ける。
そして、屋根材の働き幅に合わせて割付、墨出しを行い、図14に示すように、屋根の「けらば」の軒から墨出しに合わせて屋根材(一列・一段目の屋根材)を配置して下ハゼ3の固定用舌片3d、第二のハゼ6の固定用舌片6dをビスあるいは釘等で野地板若しくは母屋に固定する。
次に、二列・一段目の屋根材(隣接配置する屋根材)の上ハゼ2、第一のハゼ5を、既に配置した一列・一段目の屋根材の下ハゼ3、第二のハゼ6に嵌合させ、この作業を、三列・一段目以降、桁方向に沿い継続して行う。
桁方向に沿う屋根材の接続を終えたならば、一列・二段目の屋根材を、既に固定した一列・一段目の屋根材の棟側で継手片4に重ね合わせるように配置して、その第一のハゼ5に、一列・二段目の屋根材(棟側において隣接配置する他の屋根材)の上ハゼ2を嵌合させる一方、二列・一段目にて桁方向において接続した屋根材の第一のハゼ5に、下ハゼ3を嵌合させて屋根材同士を梁間方向に接続する。
この作業は、もう一方の「けらば」に達するまで継続して行われ、以降、この作業を、桁方向、梁間方向において交互に繰り返し行う。
上記の施工要領は、本発明に従う屋根材を、横葺き屋根として葺きあげる場合について説明したものであり、この場合も、屋根材同士をつなぎ合わせるための余計な部材は不要で、効率的な作業が可能となる。
上掲図11〜14に示した屋根材の上ハゼ2と、下ハゼ3、第一のハゼ5、第二のハゼ6の嵌合状態を図15に示す。
とくに、縦葺きタイプの屋根材は、防水上、梁間方向における屋根材同士の接続に不安があるため、通常は、軒から棟に至るまでの長さを有する一枚ものとして成型するのが普通であるが、その場合、運搬が困難な長さを有する屋根材については、現地で成型していた。
ところで、現地での成型では、工場で成型する場合と比較して成型設備の現地搬入と、その成型管理が不可欠であり、多大な費用と労力を費やすのが避けられない。
本発明の屋根材は、梁間方向における防水性を高めたうえで屋根材同士を確実につなぎ合わせることを可能とするものであり、屋根材そのものの長さを短くできるため、工場で成型したものをそのまま使用することができる(屋根材の定尺化が可能)。また、本発明の屋根材は、在庫生産が行え、現地での成型管理が不要となる利点がある。
図16は、上掲図1、図10に示した屋根材の屋根材本体1につき、その幅方向中央部を長手方向に沿って隆起させた断面M字形状をなす山部8を設けた、本発明に従う屋根材の他実施の形態をその断面について示した図であり、図17は、屋根材本体1を、その幅方向の中央部をその長手方向に沿って隆起させた断面M字形状をなす山部8と、一端が山部8につながり、他端が上ハゼ2の傾斜側板2a、下ハゼ3の傾斜側板3aにそれぞれ一体連結するフラットな板状体9によって構成した、本発明に従う屋根材の他の実施の形態をその正面について示した図である。
かかる構造の屋根材は、該山部8を屋根材の立体的な模様として視認させることができるものであって、意匠的に美観に優れた屋根の葺きあげが可能となる。
さらに、図18は、屋根材本体1を、下向きに凸となる湾曲断面形状をなす板状体10にて構成した本発明に従う屋根材のさらに他の実施の形態をその正面について示した図であり、図19は、屋根材本体1の幅方向の中央部に山部8を設けるとともに、この山部8と上ハゼ2の傾斜側板2a、下ハゼ3の傾斜側板3aとの相互間に下向きに凸となる湾曲断面形状をなす板状体11を設けた例をその正面について示した図である。
上掲図18、図19に示した屋根材は、屋根材を、予め極わずかに湾曲させて形成しておき、平坦な野地板に配置したときに板状体10、板状体11が平坦になるように屋根材の弾性を利用して形状を変形させることを可能とするものであり、これにより、屋根材が常に野地板に押さえつけられ、重ね合わせ部の浮き上がりを防止することが可能となり、風や雨水の侵入を防止することができる。また、強風による影響等で該屋根材に負圧がかかってもその浮き上がりを確実に抑制し得る。
屋根材本体1の断面形状や上ハゼ2、下ハゼ3、第一のハゼ5、第二のハゼ6の断面形状は適宜変更することが可能であり、図示したものに限定されることはない。
図20は、屋根材本体1の裏目に断熱材12を貼付した屋根材の構成例を示した図である。本発明においては、図に示したように、屋根材本体1の裏面に断熱材12を貼付しておくことも可能であり、これによって断熱効果を高めることもできる。
本発明では、継手片4に水切り傾斜リブ7を設けることにより屋根材の接続部から侵入する雨水を速やかに排出する例を示したが、継手片4と隣接配置する屋根材との相互間に両者に当接する防水テープの如き防水手段13を設けておくことも可能であり(図7参照)、これにより、防水性をより一層高めることができる。
図21(a)(b)は、本発明に従う屋根材のさらに他の例を、上ハゼ2と下ハゼ3とを重ね合わせた一般重ねの状態と、第一のハゼ5、第二のハゼ6を重ね合わせた4枚重ねの状態についてそれぞれ示した図である。
上記の構成からなる屋根材は、上ハゼ2の傾斜側壁2a、2c、下ハゼ3の頭部3bの側壁を内側に向けて凸となるように上下方向の中央部で屈曲させるとともに、第一のハゼ5の頭部5aにおける側壁を、上ハゼ2の傾斜側壁2c、下ハゼ3の傾斜側壁3cの屈曲部よりも上部でカットした構造のものである。
かかる構成により、第一のハゼ5の傾斜側壁5cとの干渉を避けて、上ハゼ2係止顎部tを下ハゼ3の係止顎部tに確実に引っ掛けることが可能となる。
本発明の屋根材を使用して葺きあげた建築構造物の屋根の完成状態を図22に示す。
本発明によれば、高い防水性を保持したままで屋根材同士を確実につなぎ合わせることができるため、屋根材の定尺化が可能であり、現地における屋根材の成型が不要となる。
また、本発明によれば、屋根材を、屋根材同士をつなぎ合わせるための余計な部材が不要な単一部材で構成することが可能であり、効率的な葺きあげ作業が実現できる。
1 屋根材本体
1a 長尺縁部
1b 長尺縁部
1c 短尺縁部
1d 短尺縁部
2 上ハゼ
2a 傾斜側板
2b 頭部
2c 傾斜側板
3 下ハゼ
3a 傾斜側板
3b 頭部
3c 傾斜側板
4 継手片
5 第一のハゼ
5a 頭部
5b 傾斜側板
6 第二のハゼ
6a 頭部
6b 傾斜側板
6c 傾斜側板
7 水切り傾斜リブ
8 山部
9 板状体
10 板状体
11 板状体
12 断熱材
13 防水手段
段差
〜t 係止顎部
M 内部空間
N 内部空間
内部空間

Claims (11)

  1. 梁間方向に沿って伸延する一対の長尺縁部とこれら各長尺縁部を挟み込み桁方向に沿って伸延する一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有する屋根材本体と、この屋根材本体の各長尺縁部のそれぞれに沿って一体的につながる上ハゼ、下ハゼとを備え、
    前記短尺縁部を、前記屋根材本体に隣接配置する他の屋根材の短尺縁部に重ね合わせて屋根材同士を梁間方向へ接続する一方、前記上ハゼ、下ハゼを、隣接配置する他の屋根材の下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させて屋根材同士を桁方向へ接続して建築構造物の屋根を葺きあげる嵌合式の屋根材であって、
    前記屋根材本体の一方の短尺縁部に、該短尺縁部に沿って伸延する幅を有しその相互間にて段差を形成して一体的につながる継手片を設け、
    前記継手片に、前記上ハゼの長手方向の端部に段差を介してつながり、隣接配置する他の屋根材の上ハゼに嵌合可能な第一のハゼと、前記下ハゼの長手方向の端部に段差を介してつながり、隣接配置する他の屋根材の下ハゼに嵌合可能な第二のハゼを形成し、
    前記第一のハゼは、前記第二のハゼよりも大きな嵌合用の内部空間を備えた頭部を有することを特徴とする嵌合式屋根材。
  2. 前記継手片は、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部に重ね合わさってその相互間にて平坦な外表面を形成する段差代を有することを特徴とする請求項1に記載した嵌合屋根材。
  3. 前記第一のハゼは、その頭部に、隣接配置する他の屋根材の下ハゼを嵌合可能に保持する内部空間を有することを特徴とする請求項1または2に記載した嵌合式屋根材。
  4. 前記下ハゼは、その頭部に、前記第一のハゼを嵌合可能に保持する内部空間を有することを特徴とする請求項1または2に記載した嵌合式屋根材。
  5. 前記継手片に、接続部から侵入した雨水を前記屋根材本体の幅方向端部に向けて誘導する複数の水切り傾斜リブを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載した嵌合式屋根材。
  6. 前記屋根材本体は、幅方向の中央部をその長手方向に沿って隆起させた山部と、該山部、上ハゼ、下ハゼを相互につなぐ板状体からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載した嵌合式屋根材。
  7. 前記屋根材本体は、下向きに凸となる湾曲断面形状をなす板状体からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載した嵌合式屋根材。
  8. 前記屋根材本体は、その裏面にて貼付された断熱材を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載した嵌合式屋根材。
  9. 請求項1〜8のいずれか1に記載した嵌合式屋根材の接続構造において、
    前記屋根材本体の短尺縁部に設けた継手片に、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部を重ね合わせるとともに、第一のハゼ、第二のハゼに、該隣接配置する他の屋根材の上ハゼ、下ハゼを嵌合させて屋根材同士を梁間方向に接続する一方、前記屋根材本体の下ハゼに、隣接配置する他の屋根材の上ハゼ、前記第一のハゼを嵌合させて屋根材同士を桁方向に接続してなることを特徴とする嵌合式屋根材の接続構造。
  10. 請求項1〜3、請求項5〜8のいずれか1に記載した嵌合式屋根材の接続方法において、
    前記屋根材本体の短尺縁部に設けた継手片に、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部を重ね合わせるとともに、該他の屋根材の上ハゼ、下ハゼを、前記屋根材本体の第一のハゼ、第二のハゼに嵌合させて屋根材同士を梁間方向に接続し、これを、棟に達するまで継続して行うことにより屋根材を設置し、その梁間方向の接続作業が完了したならば、既に設置した屋根材の前記屋根材本体の下ハゼに、隣接配置する他の屋根材の上ハゼを嵌合させるとともに、梁間方向に接続した他の屋根材の下ハゼに第一のハゼを嵌合させて屋根材同士を桁方向に接続しつつ、既に設置した屋根材と同様の作業を、棟に達するまで継続して行うことにより次の列の屋根材を設置し、以降、この作業を繰り返し行うことによって建築構造物の屋根を葺きあげることを特徴とする嵌合式屋根材の接続方法。
  11. 請求項1または請求項2、請求項4〜8のいずれか1に記載した嵌合式屋根材の接続方法において、
    前記屋根材本体の下ハゼと第二のハゼに、隣接配置する他の屋根材の上ハゼ、第一のハゼを嵌合させて屋根材同士を桁方向に接続し、これを一方の「けらば」からもう一方の「けらば」に達するまで継続して行うことにより屋根材を設置し、その桁方向の接続作業が完了したならば、既に固定した屋根材の棟側で、前記屋根材本体の短尺縁部に設けた継手片に、隣接配置する他の屋根材の短尺縁部を重ね合わせるとともに、前記第一のハゼに、該他の屋根材の上ハゼを嵌合させる一方、桁方向に接続した他の屋根材の第一のハゼに、該他の屋根材の下ハゼを嵌合させて屋根材同士を梁間方向に接続しつつ、既に固定した屋根材と同様の作業を、一方の「けらば」からもう一方の「けらば」に達するまで継続して行うことにより次の段の屋根材を設置し、以降、この作業を繰り返し行うことによって建築構造物の屋根を葺き上げることを特徴とする嵌合式屋根材の接続方法。
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