JP3171539B2 - 建築用板及びその継手構造 - Google Patents

建築用板及びその継手構造

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JP3171539B2
JP3171539B2 JP09194995A JP9194995A JP3171539B2 JP 3171539 B2 JP3171539 B2 JP 3171539B2 JP 09194995 A JP09194995 A JP 09194995A JP 9194995 A JP9194995 A JP 9194995A JP 3171539 B2 JP3171539 B2 JP 3171539B2
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正 福原
利彦 伊佐地
勝二 向井
学 島袋
貴之 斉藤
英樹 柴田
行雄 野崎
実 近藤
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三晃金属工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一断面形状の下部側
の建築用板と上部側の建築用板との連結を隙間が生じる
ことなく略密着状に重合することができ、連結に要する
重ね寸法を最短にし、且つ継手部において段差を生じな
いようにすることができる建築用板及びその継手構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より同一断面形状の折板状の建築用
板を複数長手方向に重合して連結するための構造が種々
開発されている。この複数の建築用板を長手方向に重合
して連結するときには、たいていは長手方向に隣接する
建築用板において、下部側の建築用板の水上側に上側の
建築用板の水下側を重合し、これを固定してゆくもので
ある。
【0003】このタイプのものでは、継手部とした下部
側の建築用板の水上側付近と上部側の建築用板の水下側
付近との重合箇所で隙間が生じたり、或いは著しく段差
が生じたりすることがある。また、下部側の建築用板の
水上側付近と上部側の建築用板の水下側付近との重合に
かかる接続用の寸法は比較的長くする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、継手
部において隙間が生じることで、継手部箇所における防
水性は著しく不良なものとなる。また、継手部において
下部側の建築用板の水上側と上部側の建築用板の水下側
と重合部分で段差が生じ、これが外観的に目立ちその外
観性が極めて不良となる。さらに、防水性を良好にする
ために、下部側の建築用板の水上側付近と上部側の建築
用板の水下側付近との重合にかかる接続用の寸法は比較
的長くする必要があるが、このように重合にかかる寸法
が長くなることで、重合連結の作業に大きな力を必要と
し、且つ極めて面倒となる等種々の問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は上記課
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を主
板の幅方向両側に側部を形成し、該側部の下端より連結
用屈曲部を形成し、前記主板の長手方向一方側付近にお
いて主板の幅方向に沿って下方に断面略偏平湾曲状とし
た重合継手部を形成し、主板の長手方向他方側付近にお
いて上方に断面略偏平湾曲状とした被重合継手部を形成
してなる建築用板及びその継手構造等としたことによ
り、同一断面形状の下部側の建築用板と上部側の建築用
板との連結を隙間が生じることなく略密着状に重合する
ことができ、連結に要する重ね寸法を最短にし、且つ継
手部において段差を生じないようにすることができ上記
課題を解決したものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、建築用板Aは図1に示すように、主板1の幅方向
両側より側部2,2が形成され、該側部2,2の下端よ
り連結用屈曲部3,3が形成されている。その建築用板
Aの長手方向において、一方側付近には重合継手部A1
が形成され、他方側には被重合継手部A2 が形成されて
いる。その側部2,2は、種々の形状の実施例が存在
し、主板1に対して外方下向きに傾斜状に形成されたり
BR>(図1,図2,図5等参照)、或いは建築用板Aの
変形例として両側部2は、図21乃至図23に示すよう
に、主板1に対して略垂下状に形成されることもある。
【0007】また、前記主板1の幅方向中央より適宜の
幅を有する偏平膨出面1aが長手方向に沿って形成され
ている。さらに、重合継手部A1 形成箇所では主板1は
平面的に見て凹形状を構成するように形成されている。
即ち主板1の前記偏平膨出面1aの長手方向端縁が主板
1の幅方向両側部分よりも長手方向内方に存在してい
る。また、偏平膨出面1aの長手方向端部には、図1,
図4に示すように、その幅方向に沿って下向きに屈曲す
る重合屈曲端縁1bが形成される。その重合継手部A1
の主板1の幅方向断面形状は図5(B)に示されている
ように下方に緩くカーブする湾曲状として形成されたも
のである。また、図5(A)に示すように、重合屈曲端
縁1bも幅方向に沿って断面略偏平湾曲状に形成されて
いる。
【0008】被重合継手部A2 は、図1,図3,図6等
に示すように、主板1の長手方向他方側付近を上方に断
面略偏平湾曲状に成形したものである。そして、その被
重合継手部A2 は、主板1端縁から長手方向に沿って外
方に突出する被重合主板11が形成され、且つ側部2,
2端縁から長手方向に沿って外方に突出する被重合傾斜
側部12,12が形成されている。前記被重合主板11
は主板1より段差を設けて僅かに低く形成され、被重合
傾斜側部12,12は前記側部2,2より段差を設けて
僅かに内方に形成されている。
【0009】その被重合主板11には、図1,図3,図
6等に示すように、長手方向端縁から幅方向に沿って被
重合屈曲端縁11bが形成されている。また、被重合主
板11には被重合偏平膨出面11aが形成されており、
この被重合偏平膨出面11aは前記主板1に形成された
偏平膨出面1aと対応するものである。さらに、前記被
重合偏平膨出面11aには図1,図3等 に示すよう
に、幅方向に沿ってリブ11cが形成されている。ま
た、その被重合主板11の幅方向両側箇所には伸縮吸収
部15,15が形成されている。該伸縮吸収部15,1
5は主板1の長手方向に沿うようにして長楕円形状に形
成されている。その被重合継手部A2 において、重合継
手部A1 と接続したときに生じる幅方向への縮みを吸収
するものである。
【0010】その被重合継手部A2 の被重合主板11の
幅方向断面形状は図7(B)に示されているように下方
に緩くカーブする湾曲状として形成されたものである。
また図7(A)では、被重合屈曲端縁11bの正面形状
が示されている。また、図7(C)では被重合主板11
のリブ11cの形成箇所における断面形状が示されてい
る。このように建築用板Aの長手方向一方側の下方に緩
く湾曲した重合継手部A1 と、上方に緩く湾曲する被重
合継手部A2 とは共に弾性を有し、且つ復元性を有して
いる。
【0011】本発明の建築用板Aを長手方向に接続する
には、長手方向に隣接する建築用板A,Aの被重合継手
部A2 に重合継手部A1 を重合してゆく。このときに、
図2に示すように、重合継手部A1 側の主板1の凹形部
分に隣接する建築用板Aの偏平膨出面1aを挿入する。
そして、被重合偏平膨出面11aは隣接する建築用板A
の重合継手部A1 箇所の偏平膨出面1aに重合する(図
2,図8等参照)。
【0012】その重合継手部A1 と被重合継手部A2
を重合した状態の断面図は、図9乃至図11に示されて
いる。まず、図9では図8のS1 −S1 矢視断面図で、
重合継手部A1 の重合屈曲端縁1b箇所の重合継手部A
1 と被重合継手部A2 との重合状態を示している。ま
た、図10では図8のS2 −S2 矢視断面図で、被重合
継手部A2 の被重合屈曲端縁11b箇所の重合継手部A
1 と被重合継手部A2 との重合状態を示している。さら
に、図11では図8のS3 −S3 矢視断面図で、重合継
手部A1 のリブ11c箇所における重合継手部A1 と被
重合継手部A2 との重合状態を示している。
【0013】上記図9乃至図11に示す各重合箇所のい
ずれにおいても、下方に断面略偏平湾曲状とした重合継
手部A1 と上方に断面略偏平湾曲状とした被重合継手部
2とが重合することで、互いに相手側を弾性にて押圧
し、重合した状態で断面略偏平湾曲状から平坦状とな
る。そして、重合継手部A1 と被重合継手部A2 とが平
坦状となっても、それぞれの弾性が働いて、互いに密接
した状態を維持することができる。
【0014】次に、伸縮吸収部15,15の働きについ
て述べると、先ず長手方向に隣接する本発明の建築用板
A,A同士を接合すると、その重合継手部A1 と被重合
継手部A2 との重合において、下方に位置する被重合継
手部A2 は重合継手部A1 から内方に向かって適宜な圧
力を受けることとなる。このとき、被重合継手部A
2は、被重合主板11の幅方向に沿って縮むように圧力
を受けることとなる。
【0015】或いは、重合継手部A1 と被重合継手部A
2 とが重合することによって、それぞれが断面略偏平湾
曲状から平坦状となるときに被重合主板11に内部応力
が生じ、前述した重合継手部A1 からの圧力や、被重合
主板11の内部応力等のために被重合主板11が変形し
ようとする。このような事態に対応するために伸縮吸収
部15,15が被重合主板11の内部応力〔図12,図
13において矢印にて示した部分〕や、重合継手部A1
からの圧力を受け止め、図12,図13に示すように、
伸縮吸収部15,15が適宜に変形しつつ、圧力及び内
部応力を吸収することができ、被重合主板11の内部応
力を除去し、歪みによる変形を防止している。
【0016】次に、本発明の第2実施例では、重合継手
部A1 と被重合継手部A2 のいずれかにシール材16を
設けたものである。そのシール材16は、図14に示す
ように、帯状であり、被重合継手部A2 の被重合主板1
1の幅方向に沿って設けられている。該シール材16
は、予め被重合継手部A2 の被重合主板11に貼着して
おいてもよいし、或いはそのシール材16を別部材と
し、長手方向に隣接する建築用板A,Aを接続する際に
重合継手部A1 と被重合継手部A2 との間に設けてもよ
い。さらに、また、二つのシール材16,16を、図1
5に示すように、被重合主板11の長手方向において、
前記リブ11cの両側に位置するように設けることが好
ましい。
【0017】次に、本発明の第3実施例では、図16に
示すように、被重合継手部A2 において、被重合主板1
1に伸縮吸収部15,15及び被重合屈曲端縁11b,
リブ11cをそれぞれ形成しないタイプとし、同様に重
合継手部A1 においても重合屈曲端縁1bを形成しない
タイプとした。そして、長手方向に隣接する建築用板
A,A同士の接合では、図17,図18に示すように、
被重合継手部A2 の被重合主板11と重合継手部A1
主板1とが密着状に重合するものである。
【0018】なお、本発明の第4実施例としては、図1
9に示すように、被重合継手部A2のみを上方に偏平湾
曲するように形成し、重合継手部A1 は主板1が偏平膨
出面1aを含んで平坦状とすることもできる。即ち、図
20に示すように、被重合継手部A2 の被重合主板11
は幅方向に沿って偏平状に湾曲形成されているが、重合
継手部A1 における主板1は平坦なものとしたものであ
る。そして、長手方向に隣接する建築用板A,Aにおい
て、重合継手部A1 の平坦状の主板1を被重合継手部A
2 の被重合主板11に重合させて、該被重合主板11を
略平坦状に変形させながら長手方向に隣接する建築用板
A,A同士の接続を行うものである。
【0019】図24は、本発明における建築用板Aを使
用して屋根,壁等の外囲体を施工した状態を示す要部縦
断正面図である。まず、母屋,胴縁等の構造材25上に
ガッター20が溶接手段等にて固着されている。該ガッ
ター20の幅方向上部両側箇所には前記建築用板Aの連
結用屈曲部3,3が嵌合可能な被嵌合部20a,20a
が形成されている。
【0020】そして、隣接する建築用板A,Aの連結用
屈曲部3,3が前記ガッター20の両被嵌合部20a,
20aに嵌合され、その隣接する建築用板A,Aの対向
する両連結用屈曲部3,3の間にキャップ材23が嵌合
配置される。また、ガッター20内においては、補強金
具21が配置され、ガッター20に嵌合固定した建築用
板A,Aの両連結用屈曲部3,3がガッター20の内部
より支持固定されるものである。その補強金具21は前
記キャップ材23とともにボルト22,ナット24から
なる固着具にて連結固着され両連結用屈曲部3,3が固
定支持される構造となる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明においては、主板1の幅
方向両側に側部2,2を形成し、該側部2,2の下端よ
り連結用屈曲部3,3を形成し、前記主板1の長手方向
一方側付近において主板1の幅方向に沿って下方に断面
略偏平湾曲状とした重合継手部A1 を形成し、主板1の
長手方向他方側付近において上方に断面略偏平湾曲状と
した被重合継手部A2 を形成してなる建築用板としたこ
とにより、先ず第1に同一断面形状の建築用板A,A同
士を長手方向に接合するのに隙間が生じることなく略密
着状に重合することができるし、第2に連結に要する重
ね寸法を最短にすることができるし、第3に継手部にお
いてほとんど段差を生じないようにすることができる等
種々の効果を奏する。
【0022】上記効果を詳述すると、本発明の建築用板
Aは、主板1の幅方向両側に側部2,2を形成し、該側
部2,2の下端より連結用屈曲部3,3を形成したもの
で、重合継手部A1 は、前記主板1の長手方向一方側付
近において主板1の幅方向に沿って下方に断面略偏平湾
曲状としたものである。また被重合継手部A2 は、主板
1の長手方向他方側付近において上方に断面略偏平湾曲
状として形成したものである。
【0023】そして、建築用板A,Aを長手方向に隣接
し、被重合継手部A2 上に重合継手部A1 を重合して接
続すると、下方に断面略偏平湾曲状の重合継手部A
1 と、上方に断面略偏平湾曲状の被重合継手部A2 とが
互いに当接して、両面は略平坦状となりながら、且つ重
合継手部A1 と被重合継手部A2 とは、それぞれの弾性
による復元性を有していることから、元の断面略偏平湾
曲状に戻ろうとする性質が、常時他方を押圧する押圧力
に変換され、重合継手部A1 と被重合継手部A2 との密
着性を略永久的に維持することができる。このことによ
り、重合継手部A1と被重合継手部A2 との間には隙間
が生じることなく略密着状に重合することができ、段差
の発生を防止することができる。また、重合継手部A1
と被重合継手部A2 とは、両者の弾性による復元性を利
用しているので、重合継手部A1 と被重合継手部A2
の重なり部分の寸法はそれほど大きくする必要はなく、
重合継手部A1 と被重合継手部A2 とにかかる寸法を小
さなものとすることができるので、材料の節約にもな
る。
【0024】次に、請求項2の発明においては、主板1
の幅方向両側に側部2,2を形成し、該側部2,2の下
端より連結用屈曲部3,3を形成し、前記主板1の長手
方向一方側付近において主板1の幅方向に沿って下方に
断面略偏平湾曲状とした重合継手部A1 を形成し、主板
1の長手方向他方側付近において上方に断面略偏平湾曲
状とした被重合継手部A2 を形成し、前記被重合継手部
2 は、主板1端縁から長手方向に沿って外方に突出す
る被重合主板11を形成し、且つ側部2,2端縁から長
手方向に沿って外方に突出する被重合傾斜側部12,1
2を形成し、前記被重合主板11は主板1より段差を設
けて僅かに低く形成し、被重合傾斜側部12,12は前
記側部2,2より段差を設けて僅かに内方に形成してな
る建築用板としたことにより、先ず第1に重合継手部A
1 と被重合継手部A2 との接続が極めて円滑に行うこと
ができるし、第2に重合継手部A1 と被重合継手部A2
との接続箇所を同一面状にすることができる等の効果を
奏する。
【0025】上記効果を詳述すると、被重合継手部A2
は、主板1端縁から長手方向に沿って外方に突出する被
重合主板11を形成し、且つ側部2,2端縁から長手方
向に沿って外方に突出する被重合傾斜側部12,12を
形成し、前記被重合主板11は主板1より段差を設けて
僅かに低く形成し、被重合傾斜側部12,12は前記側
部2,2より段差を設けて僅かに内方に形成している。
【0026】そのために、被重合継手部A2 は重合継手
部A1 よりも僅かに小さいものとなり、被重合継手部A
2 は重合継手部A1 の内部に収まり易く、それゆえに、
重合継手部A1 と被重合継手部A2 との重合接続作業を
行いやすく、また重合継手部A1 と被重合継手部A2
を重合接続したときには、段差が生じることなく、長手
方向に隣接する建築用板A,A同士の主板1,1及び側
部2,2等を同一面状とすることができる。
【0027】次に、請求項3の発明においては、請求項
2において前記被重合継手部A2 の被重合主板11の幅
方向両側箇所には伸縮吸収部15,15を形成してなる
建築用板としたことにより、重合継手部A1 と被重合継
手部A2 とが寸法上において多少の誤差を有していたと
しても、その重合接続を良好なものとすることができ
る。
【0028】即ち、被重合継手部A2 が寸法的誤差を有
し、若干大きく成形された場合には、被重合継手部A2
と重合継手部A1 とを重合接続したときに、被重合継手
部A2 は外方より重合継手部A1 の圧力を受けるととも
に、内部応力による歪み等も受け、被重合継手部A2
変形してしまうこともありうるが、被重合継手部A2
被重合主板11の幅方向両側箇所には伸縮吸収部15,
15を形成しているので、該伸縮吸収部15,15が被
重合継手部A2 の変形の原因である歪みを吸収し、重合
継手部A1 と被重合継手部A2 との重合状態を良好なも
のにすることができる。
【0029】次に、請求項4の発明においては請求項2
において、前記重合継手部A1 の主板1の端縁には幅方
向に沿って下方に屈曲する重合屈曲端縁1bを、前記被
重合継手部A2 の被重合主板11の端縁には幅方向に沿
って上方に屈曲する被重合屈曲端縁11bをそれぞれ形
成してなる建築用板としたことにより、重合継手部A1
には下方に向かって重合屈曲端縁1bを形成し、被重合
継手部A2 には上方に向かって被重合屈曲端縁11bを
形成し、その重合継手部A1 及び被重合継手部A2 の弾
性による復元性を良好なるものとし、重合屈曲端縁1b
は被重合継手部A2 に当接し、また被重合屈曲端縁11
bは重合継手部A1 に当接することとなり、互いに他方
を適正な押圧力にて押圧した状態を維持しつつ重合接合
とすることができる。
【0030】次に、請求項5の発明においては請求項2
において、前記被重合継手部A2 の被重合主板11の幅
方向に沿ってリブ11cを上方に膨出形成してなる建築
用板としたことにより、被重合継手部A2 の力学的強度
を向上させることができ、ひいては、長手方向に隣接す
る建築用板A,Aの重合接続箇所を極めて強固にするこ
とができる。また、リブ11cは上方に膨出形成してお
り、該リブ11cが被重合継手部A2 の弾性による復元
性を良好なるものとし、重合継手部A1 と被重合継手部
2 との重合接合において、リブ11cを有する被重合
継手部A2 と重合継手部A1 との密着性はより一層向上
するものである。
【0031】次に、請求項6の発明においては、主板1
の幅方向両側に側部2,2を形成し、該側部2,2の下
端より連結用屈曲部3,3を形成した上部側の建築用板
Aの水下側端部付近に下方に主板1の幅方向に沿って下
方に断面略偏平湾曲状とした重合継手部A1 を形成した
ものと、前記上部側の建築用板Aと同一断面形状とした
下部側の建築用板Aで、水上側端部付近には主板1の長
手方向他方側付近において上方に断面略偏平湾曲状とし
た被重合継手部A2 を形成したものとからなり、下側の
建築用板Aの被重合継手部A2 に上部側の建築用板Aの
重合継手部A1を重合接続してなる建築用板の継手構造
としたことにより、先ず第1に継手部において段差を生
じにくいものとすることができるとともに、力学的に極
めて強固な継手部とすることができるし、第2に施工に
おいても簡易且つ迅速にできる等の種々の効果を奏す
る。
【0032】上記効果を詳述すると、上部側の建築用板
Aの水下側端部付近に下方に主板1の幅方向に沿って下
方に断面略偏平湾曲状とした重合継手部A1 を形成した
ものと、前記上部側の建築用板Aと同一断面形状とした
下部側の建築用板Aで、水上側端部付近には主板1の長
手方向他方側付近において上方に断面略偏平湾曲状とし
た被重合継手部A2 を形成したものを、それぞれ重合継
手部A1 と被重合継手部A2 とを重合接続したときに
は、互いに密着状態とすることができ、段差がほとんど
生じることがなく、整然とした継手部とすることができ
るとともに、重合継手部A1 と被重合継手部A2 とが互
いに押圧することとなり、継手部を極めて強固なものに
することができる。さらに、被重合継手部A2 と重合継
手部A1 とを重合するのみで、その重合接続作業を完了
することができ、極めて迅速且つ簡単に施工することが
できる。
【0033】次に、請求項7の発明においては請求項4
において、前記被重合継手部A2 と重合継手部A1 との
間にシール材16を設けてなる建築用板の継手構造とし
たことにより、継手部における防水性をより一層良好に
発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用板の斜視図
【図2】長手方向に隣接する建築用板の被重合継手部と
重合継手部とを重合接合した状態を示す斜視図
【図3】長手方向に隣接する建築用板の被重合継手部と
重合継手部とを分離した状態を示す斜視図
【図4】重合継手部箇所の縦断側面図
【図5】(A)は図4のP1 −P1 矢視正面図 (B)は図4のP2 −P2 矢視断面図
【図6】被重合継手部箇所の縦断側面図
【図7】(A)は図6のQ1 −Q1 矢視正面図 (B)は図6のQ2 −Q2 矢視断面図 (C)は図6のQ3 −Q3 矢視断面図
【図8】被重合継手部と重合継手部との重合接合部箇所
の縦断側面図
【図9】図8のS1 −S1 矢視断面図
【図10】図8のS2 −S2 矢視断面図
【図11】図8のS3 −S3 矢視断面図
【図12】被重合継手部の平面図
【図13】伸縮吸収部の作用を示す要部拡大断面図
【図14】本発明の第2実施例の建築用板においてその
長手方向に隣接する建築用板の被重合継手部と重合継手
部とを分離した状態を示す斜視図
【図15】本発明の第2実施例における被重合継手部と
重合継手部の重合接合状態を示す縦断側面図
【図16】本発明の第3実施例の建築用板においてその
長手方向に隣接する建築用板の被重合継手部と重合継手
部とを分離した状態を示す斜視図
【図17】本発明の第3実施例における被重合継手部と
重合継手部の重合接合状態を示す縦断正面図
【図18】本発明の第3実施例における被重合継手部と
重合継手部の重合接合状態を示す縦断側面図
【図19】本発明の第4実施例の建築用板においてその
長手方向に隣接する建築用板の被重合継手部と重合継手
部とを分離した状態を示す斜視図
【図20】本発明の第4実施例における建築用板同士の
被重合継手部と重合継手部とを分離した状態の縦断正面
【図21】本発明の建築用板において側部箇所の変形例
を示す斜視図
【図22】図22における建築用板同士の被重合継手部
と重合継手部とを分離した状態の縦断正面図
【図23】図22における建築用板同士の被重合継手部
と重合継手部とを重合接合した状態の縦断正面図
【図24】本発明における建築用板にて施工した屋根,
壁等の外囲体の要部縦断正面図
【符号の説明】
A…建築用板 1…主板 1b…重合屈曲端縁 2…側部 3…連結用屈曲部 A1 …重合継手部 A2 …被重合継手部 11…被重合主板 12…被重合傾斜側部 15…伸縮吸収部 11b…被重合屈曲端縁 11c…リブ 16…シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島袋 学 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃 金属工業株式会社内 (72)発明者 斉藤 貴之 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃 金属工業株式会社内 (72)発明者 柴田 英樹 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃 金属工業株式会社内 (72)発明者 野崎 行雄 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃 金属工業株式会社内 (72)発明者 近藤 実 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃 金属工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭51−69424(JP,U) 実開 昭62−75124(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/00 - 3/40 E04F 13/00 - 13/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主板の幅方向両側に側部を形成し、該側
    部の下端より連結用屈曲部を形成し、前記主板の長手方
    向一方側付近において主板の幅方向に沿って下方に断面
    略偏平湾曲状とした重合継手部を形成し、主板の長手方
    向他方側付近において上方に断面略偏平湾曲状とした被
    重合継手部を形成してなることを特徴とした建築用板。
  2. 【請求項2】 主板の幅方向両側に側部を形成し、該側
    部の下端より連結用屈曲部を形成し、前記主板の長手方
    向一方側付近において主板の幅方向に沿って下方に断面
    略偏平湾曲状とした重合継手部を形成し、主板の長手方
    向他方側付近において上方に断面略偏平湾曲状とした被
    重合継手部を形成し、前記被重合継手部は、主板端縁か
    ら長手方向に沿って外方に突出する被重合主板を形成
    し、且つ側部端縁から長手方向に沿って外方に突出する
    被重合傾斜側部を形成し、前記被重合主板は主板より段
    差を設けて僅かに低く形成し、被重合傾斜側部は前記側
    部より段差を設けて僅かに内方に形成してなることを特
    徴とした建築用板。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記被重合継手部の
    被重合主板の幅方向両側箇所には伸縮吸収部を形成して
    なることを特徴とした建築用板。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記重合継手部の主
    板の端縁には幅方向に沿って下方に屈曲する重合屈曲端
    縁を、前記被重合継手部の被重合主板の端縁には幅方向
    に沿って上方に屈曲する被重合屈曲端縁をそれぞれ形成
    してなることを特徴とした建築用板。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記被重合継手部の
    被重合主板の幅方向に沿ってリブを上方に膨出形成して
    なることを特徴とした建築用板。
  6. 【請求項6】 主板の幅方向両側に側部を形成し、該側
    部の下端より連結用屈曲部を形成した上部側の建築用板
    の水下側端部付近に下方に主板の幅方向に沿って下方に
    断面略偏平湾曲状とした重合継手部を形成したものと、
    前記上部側の建築用板と同一断面形状とした下部側の建
    築用板で、水上側端部付近には主板の長手方向他方側付
    近において上方に断面略偏平湾曲状とした被重合継手部
    を形成したものとからなり、下側の建築用板の被重合継
    手部に上部側の建築用板の重合継手部を重合接続し、且
    つ前記重合接続部分において、両主板は略同一平面状と
    してなることを特徴とした建築用板の継手構造。
  7. 【請求項7】 請求項4において、前記被重合継手部と
    重合継手部との間にシール材を設けてなることを特徴と
    した建築用板の継手構造。
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