JP5693391B2 - カバー部材および懸架装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カバー部材および懸架装置に関する。
従来、例えば懸架装置(サスペンション)が備える油圧緩衝装置におけるピストンロッドやシリンダの外周を覆い保護するためにカバー部材が用いられている。
例えば、特許文献1に記載のジャバラ体(カバー部材)は、その断面でみると両端末の取付部分を除けば山と谷の連続で構成されている。
特開平10−267124号公報
蛇腹状のカバー部材の山部の剛性が小さいと、このカバー部材が装着された懸架装置を車両に組み込む際に作業者が誤ってこの山部を凹ませてしまうおそれがある。また、カバー部材が装着された懸架装置を搭載した車両の走行中に、道にあった石などが飛んできてカバー部材に当り、山部を凹ませてしまうおそれがある。そして、山部が凹んで戻り難いと、凹んだまま車両が走行してカバー部材が伸縮してしまい、予期せぬ応力が生じたりカバー部材の内側にあるシリンダなどの部品と擦れたりして、カバー部材が破れるおそれがある。
それゆえ、カバー部材は、外側から力が作用したとしても山部が凹み難いことが望ましい。あるいは、たとえ変形したとしても自己の力で元の形状に復帰し易いことが望ましい。
かかる目的のもと、本発明は、複数の山部と谷部とを有し、当該山部および当該谷部の並び方向に伸縮自在、もしくは屈曲自在なカバー部材であって、前記山部には、当該山部の頂から内側に凹み周方向に形成された凹部であり、縁部と、底部と、当該縁部と当該底部との間にある側部とを有する凹部が形成されており、前記凹部はU字状であるとともに当該凹部の前記縁部はR状であり、前記山部に対して外側から前記並び方向に交差する方向の力が作用した場合に、前記凹部の前記側部同士が接触するよりも先に当該凹部の前記縁部同士が接触することを特徴とするカバー部材である。
ここで、前記凹部の前記縁部は、前記谷部と連結されているとよい。
他の観点から捉えると、本発明は、減衰装置を内蔵するシリンダと、前記シリンダ内に収納されたピストンを支持するピストンロッドと、前記ピストンロッドの外側に配置されたスプリングと、前記シリンダおよび前記ピストンロッドと前記スプリングとの間に配置され、当該シリンダおよび当該ピストンロッドの外周をカバーするカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、複数の山部と谷部とを有し、当該山部および当該谷部の並び方向に伸縮自在、もしくは屈曲自在であり、前記山部には、当該山部の頂から内側に凹み周方向に形成された凹部であり、縁部と、底部と、当該縁部と当該底部との間にある側部とを有する凹部が形成されており、前記凹部はU字状であるとともに当該凹部の前記縁部はR状であり、前記山部に対して外側から前記並び方向に交差する方向の力が作用した場合に、前記凹部の前記側部同士が接触するよりも先に当該凹部の前記縁部同士が接触することを特徴とする懸架装置である。
本発明によれば、外側から力が作用したとしても山部を凹み難くすることができるとともに、自己の力で元の形状に復帰し易くすることができる。
実施の形態に係る懸架装置の概略構成を示す図である。 (a)は、シリンダから飛び出しているピストンロッドの長さが最短となる縮み状態を示す図であり、(b)は、シリンダから飛び出しているピストンロッドの長さが最長となる伸び状態を示す図である。 (a)は、ダストカバーの概略構成を示す図である。(b)は、(a)のX部の拡大図である。(c)は、(b)のY部の拡大図である。 本実施の形態に係るダストカバーの作用を説明するための図である。 ダストカバーに外側から中心線に向かう方向の外力が生じた場合にダストカバーに作用する力を示す図である。 (a)は、本実施の形態に係るダストカバーが縮んだ場合にダストカバーに作用する力を示す図である。(b)は、比較例のダストカバーが縮んだ場合にこのダストカバーに作用する力を示す図である。 他の形態に係るダストカバーの山部および谷部の形状を示す図である。 他の形態に係るダストカバーの山部および谷部の形状を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る懸架装置100の概略構成を示す図である。
懸架装置100は、図1に示すように、減衰装置(不図示)を内蔵するシリンダ10と、このシリンダ10内に収納されたピストン(不図示)を支持するピストンロッド20と、このピストンロッド20の外側に配置されたスプリング30と、を備えている。ピストンロッド20は、円柱状の部材であり、円柱の中心線方向の一方の端部側にピストンが取り付けられ、中心線方向の他方の端部側にナット21が取り付けられている。以下、ピストンロッド20の円柱の中心線方向を、単に「中心線方向」と称す場合がある。
懸架装置100は、シリンダ10の外周に取り付けられてスプリング30の下端部を支持する下スプリングシート31と、ピストンロッド20の中心線方向の他方の端部側における外周に取り付けられてスプリング30の上端部を支持する上スプリングシート32とを備えている。スプリング30の下端部と下スプリングシート31との間には下シートラバー35が介在し、スプリング30の上端部と上スプリングシート32との間には上シートラバー36が介在している。
懸架装置100は、シリンダ10の下部に設けられた車輪側取付部40を備えている。一方、上スプリングシート32には、この懸架装置100を車体に取り付けるためのボルト33が取り付けられている。
また、懸架装置100は、シリンダ10から飛び出しているピストンロッド20の外周に圧入されたバンプラバー41と、このバンプラバー41の外周部に配置されたバンプラバーカップ42と、を備えている。また、懸架装置100は、シリンダ10におけるピストンロッド20の摺動部に装着されたバンプストッパキャップ43を備えている。このバンプストッパキャップ43には、懸架装置100の最圧縮時にバンプラバー41が衝突するキャップ板43aが取り付けられている。
また、懸架装置100は、上端部がバンプラバーカップ42の外周に装着されるとともに下端部が下スプリングシート31に装着され、この間のシリンダ10およびピストンロッド20の外周を覆うカバー部材の一例としてのダストカバー50を備えている。ダストカバー50の下端部は、下スプリングシート31に、例えば、締め付けリング(不図示)およびビスにて締結されている。
また、懸架装置100は、ピストンロッド20の上端部側において上下方向に配置され、振動を吸収する複数(本実施形態においては2個)のマウントラバー61と、複数のマウントラバー61の内側に配置された円筒状のマウントカラー62と、複数のマウントラバー61を上下から挟む上座金63,下座金64と、を備えている。複数のマウントラバー61の内の上側のマウントラバー61は、上スプリングシート32にその上端から凹むように形成された凹みに挿入されている。下側のマウントラバー61は、上スプリングシート32の下方に配置されたマウントラバーカップ65により、その上端および外周が覆われている。
図2(a)は、シリンダ10から飛び出しているピストンロッド20の長さが最短となる縮み状態を示す図であり、図2(b)は、シリンダ10から飛び出しているピストンロッド20の長さが最長となる伸び状態を示す図である。
以上のように構成された懸架装置100は、図2(a)に示す縮み状態および図2(b)に示す伸び状態に変化し、スプリング30にて路面からの衝撃を吸収したりシリンダ10が内蔵する減衰装置にてスプリング30の伸縮振動を制振したりすることで、路面の凹凸を車体に伝えない緩衝装置としての機能と、車体を路面に対して押さえつける機能とを果たす。これにより、車両の乗り心地や操縦安定性が向上する。
次に、ダストカバー50について詳述する。
図3(a)は、ダストカバー50の概略構成を示す図である。図3(b)は、図3(a)のX部の拡大図である。図3(c)は、図3(b)のY部の拡大図である。
ダストカバー50は、蛇腹状の部材であり、上端部が、図1、図2に示すように、バンプラバーカップ42の外周を覆うとともに下端部が下スプリングシート31に装着される。そして、ダストカバー50は、スプリング30と、シリンダ10およびピストンロッド20との間に配置され、シリンダ10およびピストンロッド20の外周を覆う。
ダストカバー50は、中心線CL方向に交互に配置された、複数の山部51および複数の谷部52と、山部51と谷部52とを連結する連結部53と、を有する。図3においては、複数の山部51および複数の谷部52を、中心線CLを含む平面で切断した場合の断面図を示しているが、山部51および谷部52は、この断面形状が全周に亘って形成されている。そして、ダストカバー50は、これら複数の山部51の並び方向および複数の谷部52の並び方向(中心線CL方向)に伸縮自在である。また、ダストカバー50は、中心線CLに直交する方向に屈曲自在である。このダストカバー50が懸架装置100に装着された状態では、ダストカバー50の中心線CLがピストンロッド20の円柱の中心線と重なるように配置される。それゆえ、ダストカバー50の複数の山部51および複数の谷部52は、ピストンロッド20の円柱の中心線方向に並び、ダストカバー50は、この中心線方向に伸縮する(図2参照)。
そして、本実施の形態に係るダストカバー50においては、山部51に、この山部51の頂51a(隣り合う連結部53を延長した場合にぶつかり合う部位)から内側(中心線CL側)に凹んだ凹部70が周方向に全周に亘って形成されている。
凹部70は、図3(b)、図3(c)に示すように、中心線CLに平行な平面で切断した場合の断面形状がU字状であり、このU字の2つの側辺の先端部である縁部71と、このU字の底部72と、縁部71と底部72との間にある側部73とから構成される。そして、図3(b)で見た場合に、凹部70の縁部71の外側の形状を成す円弧71aと、谷部52の外側の形状を成す円弧52aとは直線で結ばれている。言い換えれば、凹部70の縁部71と谷部52とが直線で結ばれている。他の観点から捉えると、連結部53が凹部70の縁部71を支持し、凹部70の底部72および側部73は、この縁部71にて支持されている。
また、U字状の凹部70におけるU字の縁から底までの高さ、つまり縁部71の先端から底部72における底の円弧までの高さH(図3(c)参照)は、凹部70におけるU字の幅、つまり側部73における中心線CL方向の間隔Dよりも大きく設定されている。
ダストカバー50の材料は、ゴムや、弾性変形する合成樹脂、例えばポリプロピレン(PP)とエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)とからなる合成樹脂であることを例示することができる。また、ダストカバー50を成形する手法としては、ブロー成形、インジェクション成形であることを例示することができる。
図4は、本実施の形態に係るダストカバー50の作用を説明するための図である。
以上説明したように構成された本実施の形態に係るダストカバー50においては、図4に示すように、外側から力が作用し、山部51が内側(中心線CL側)に凹もうとした場合、山部51の凹部70の2つの縁部71同士が接触して、反発し合い元の形状に戻ろうとする。凹部70の2つの側部73同士が接触するよりも先に縁部71同士が接触して、反発し合い元の形状に戻ろうとする。
これは、以下に述べるメカニズムによるものと考えられる。
図5は、ダストカバー50に外側から中心線CLに向かう方向の外力が生じた場合にダストカバー50に作用する力を示す図である。図5(a)は、山部51に外力が生じたときにダストカバー50に作用する力を示す図である。図5(b)は、ダストカバー50に外力が生じて変形し、山部51の凹部70の縁部71同士が接触したときに作用する力を示す図である。
ダストカバー50の山部51に中心線CLに向かう方向の外力Fが生じたとき、図5(a)に示すように、ダストカバー50の谷部52であって外力Fが生じた山部51に隣合う谷部52には、谷部52の底52bを支点とする、山部51が内側に沈み込もうとする曲げモーメントMaが生じると考えられる。その結果、外力Fが生じた山部51(複数の山部51に外力Fが生じた場合はこれら複数の山部51)と、この山部51(これら複数の山部51)に隣合う谷部52とを連結する連結部53が、外力Fが生じた山部51を内側に移動させようとする向き(谷部52の谷の角度が大きくなる方向)に回転する。山部51の凹部70の各縁部71は、連結部53により支持されているので、連結部53の回転により、各縁部71も回転する。また、凹部70における縁部71の先端から底部72における底の円弧までの高さHは、側部73同士の間隔Dよりも大きく設定されている。それゆえ、縁部71同士が接触する。
山部51の凹部70の縁部71同士が接触したとき、図5(b)に示すように、各縁部71には反力Rが生じる。山部51に隣合う谷部52および連結部53には、縁部71に生じた反力Rにより、谷部52の円弧52aを支点とする曲げモーメントMbが生じると考えられる。その結果、外力Fが生じた山部51と、この山部51に隣合う谷部52とを連結する連結部53が、外力Fが生じた山部51を元の形状に戻そうとする向き(谷部52の谷の角度が小さくなる方向)に回転する。これにより、ダストカバー50が元の形状に戻る。
このように、本実施の形態に係るダストカバー50においては、外側から力を受けて変形したとしても自己の力で元の形状に復帰しようとする力が働き、山部51は凹み難い。それゆえ、このダストカバー50が装着された懸架装置100を車両に組み込む際に作業者が誤ってこの山部51に力を加えたり、この懸架装置100を搭載した車両の走行中に石などが当たったりしても、山部51は凹み難い。その結果、ダストカバー50には、破れなどの損傷が生じ難い。
また、本実施の形態に係るダストカバー50においては、山部51の凹部70の縁部71同士が接触して反発し合うことから、ダストカバー50が縮む際に、全周が均等に縮まないことに起因して生じる、いわゆる胴曲がりが発生し難い。それゆえ、ダストカバー50とスプリング30とが接触することを抑制することができる。
図6(a)は、本実施の形態に係るダストカバー50が縮んだ場合にダストカバー50に作用する力を示す図である。図6(b)は、比較例のダストカバーが縮んだ場合にこのダストカバーに作用する力を示す図である。比較例として、山部に凹部70が設けられていないダストカバーを示した。
ダストカバー50が縮むと、谷部52の谷の角度が小さくなるので、図6(a)に示すように、山部51の凹部70の2つの縁部71および底部72には、それぞれ中心線CLに直交する方向の向きの力が作用する。これに対して、山部に凹部70が設けられていない構成の比較例のダストカバーが縮むと、図6(b)に示すように、山部の頂点では中心線CLに直交する方向の力が作用するが、山部における頂点周辺の部位では、中心線CLに直交する方向に対して傾いた方向の力が作用する。
したがって、本実施の形態に係るダストカバー50は、比較例のダストカバーよりも、縮んだときに外側から力を受けたとしても山部51は凹み難い。それゆえ、本実施の形態に係るダストカバー50が装着された懸架装置100の走行中に石などが当たったりしても、比較例のダストカバーが装着された懸架装置100よりも山部51は凹み難い。その結果、本実施の形態に係るダストカバー50には、比較例のダストカバーよりも破れなどの損傷が生じ難い。
なお、上述した実施の形態に係るダストカバー50においては、山部51の肉厚の如何に関わらず上記した効果を奏する。例えば、山部51の底部72の肉厚と側部73の肉厚とが均一な肉厚であっても、不均一な肉厚であっても上記した効果を奏する。
ただ、山部51の凹部70の底部72の肉厚t1(図3(c)参照)を、他の部位、例えば連結部53の肉厚t3(図3(b)参照)や側部73の肉厚よりも薄くするとよい。これにより、ダストカバー50の山部51に外力Fが生じたときに、底部72が変形し易くなる。その結果、縁部71同士が接触し易くなり、自己復帰がより早くなる。
または、山部51の凹部70の底部72の肉厚t1(図3(c)参照)を、他の部位、例えば側部73の肉厚よりも厚くするとよい。これにより、ダストカバー50の山部51に外力Fが生じたときに、底部72が変形し難くなり、山部51が凹み難くなる。
図7は、他の形態に係るダストカバー50の山部51および谷部52の形状を示す図である。
ダストカバー50の山部51に、この山部51の頂51aから内側(中心線CL側)に周方向に凹んだ凹部70を複数形成してもよい。図7には、山部51に2つの凹部70を形成した態様を示している。図7に示した他の形態に係るダストカバー50においては、山部51は、3つの縁部71と、2つの底部72と、3つの側部73とを有している。そして、3つの縁部71の内、外側にある縁部71が、この山部51と隣合う谷部52と連結部53を介して連結されている。かかる構成のダストカバー50においても、連結部53と連結されている縁部71が、内側にある、連結部53と連結されていない縁部71と接触する。連結部53と連結されていない縁部71は両側から力を受けるので、連結部53と連結されている2つの外側の縁部71同士は、内側にある縁部71を媒介として反発し合う。
その結果、図5を用いて説明したように、外力Fが生じた山部51に隣合う谷部52および連結部53には、縁部71に生じた反力Rにより、谷部52の底52bを支点とする曲げモーメントMbが生じると考えられる。そして、外力Fが生じた山部51と、この山部51に隣合う谷部52とを連結する連結部53が、外力Fが生じた山部51を元の形状に戻そうとする向き(谷部52の谷の角度が小さくなる方向)に回転する。これにより、ダストカバー50が元の形状に戻る。
それゆえ、この他の形態に係るダストカバー50においても、外側から力を受けて変形したとしても自己の力で元の形状に復帰しようとする力が働き、山部51は凹み難い。したがって、このダストカバー50が装着された懸架装置100を車両に組み込む際に作業者が誤ってこの山部51に力を加えたり、この懸架装置100を搭載した車両の走行中に石などが当たったりしても、山部51は凹み難く、ダストカバー50に破れなどの損傷が生じ難い。また、ダストカバー50が縮む際に、胴曲がりが発生し難いため、ダストカバー50とスプリング30とが接触することを抑制することができる。
図8は、他の形態に係るダストカバー50の山部51および谷部52の形状を示す図である。
山部51の凹部70における縁部71同士の中心線CL方向の間隔は、凹部70の側部73同士の間隔以下であるとよい。図3を用いて説明した上記実施の形態においては、凹部70における縁部71同士の中心線CL方向の間隔が、側部73同士の間隔と同じである。図8には、凹部70の縁部71同士の中心線CL方向の間隔が、側部73同士の間隔よりも小さいダストカバー50を例示している。
すなわち、ダストカバー50の山部51に設ける凹部70の形状を、中心線CLに平行な平面で切断した場合の断面形状が、上部が開口した円形あるいは楕円形となるような形状としてもよい。つまり、図8に示した他の形態に係るダストカバー50の山部51の凹部70は、上部が開口した円形(図8(a)参照)あるいは楕円形(図8(b)参照)の開口部の両側にある縁部71と、この楕円形における開口部とは反対側の部位である底部72と、縁部71と底部72との間にある側部73とを有している。そして、各縁部71が、隣合う谷部52と連結部53を介して連結されている。かかる構成のダストカバー50においても、外側から力が作用した場合に、連結部53と連結されている縁部71同士が接触して反発し合う。
その結果、外側から力が作用したとしても、力が作用した山部51に隣合う連結部53が、外力が生じた山部51を元の形状に戻そうとする向き(谷部52の谷の角度が小さくなる方向)に回転する。これにより、ダストカバー50が元の形状に戻る。
それゆえ、この他の形態に係るダストカバー50においても、外側から力を受けて変形したとしても自己の力で元の形状に復帰しようとする力が働き、山部51は凹み難い。したがって、このダストカバー50が装着された懸架装置100を車両に組み込む際に作業者が誤ってこの山部51に力を加えたり、この懸架装置100を搭載した車両の走行中に石などが当たったりしても、山部51は凹み難く、ダストカバー50に破れなどの損傷が生じ難い。また、ダストカバー50が縮む際に、胴曲がりが発生し難いため、ダストカバー50とスプリング30とが接触することを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態においては、山部51と谷部52とが連続する蛇腹状のカバーの山部51に凹部70を形成することを、懸架装置100のダストカバー50に適用する場合について説明したが、特に懸架装置100のダストカバー50に限定して適用されるものではない。広く蛇腹状のカバー部材に適用することができる。
例えば、車両の足回り部品として搭載されている等速ジョイントのグリースを密封し、外部の塵、水などの浸入を防ぎ、等速ジョイントの潤滑を維持するためのシール部品であるブーツにも適用することができる。このブーツの山部に、外力が生じた場合に縁部71同士が反発し合うように形成された凹部70を設けることにより、このブーツを搭載した車両の走行中に石などが当たったり、車両に組み込む際に作業者が誤ってこの山部51に力を加えたりしても、山部51は凹み難く、破れなどの損傷が生じ難くなる。
また、車両のエンジンルーム内に配置されるダクトにも適用することができる。この蛇腹状のダクトの山部51に、外力が生じた場合に縁部71同士が反発し合うように形成された凹部70を設けることにより、車両に組み込む際に作業者が誤ってこの山部51に力を加えたりしても、山部51は凹み難い。その結果、ダクトの一部に凹みが生じることに起因して美観が損なわれることを抑制することができる。また、ダクト内に空気を円滑に通過させることができる。
また、これまで、山部51に凹部70を形成することを、蛇腹状のカバー部材に適用することについて述べたが、特に蛇腹状のカバー部材に限定するものではない。広く、複数の山部と谷部とを有し、山部および谷部の並び方向に伸縮、もしくは屈曲自在なカバー部材における山部に凹部70を設けることが好適である。
10…シリンダ、20…ピストンロッド、30…スプリング、50…ダストカバー、51…山部、52…谷部、53…連結部、70…凹部、71…縁部、72…底部、73…側部、100…懸架装置

Claims (3)

  1. 複数の山部と谷部とを有し、当該山部および当該谷部の並び方向に伸縮自在、もしくは屈曲自在なカバー部材であって、
    前記山部には、当該山部の頂から内側に凹み周方向に形成された凹部であり、縁部と、底部と、当該縁部と当該底部との間にある側部とを有する凹部が形成されており、
    前記凹部はU字状であるとともに当該凹部の前記縁部はR状であり、
    前記山部に対して外側から前記並び方向に交差する方向の力が作用した場合に、前記凹部の前記側部同士が接触するよりも先に当該凹部の前記縁部同士が接触することを特徴とするカバー部材。
  2. 前記凹部の前記縁部は、前記谷部と連結されていることを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
  3. 減衰装置を内蔵するシリンダと、
    前記シリンダ内に収納されたピストンを支持するピストンロッドと、
    前記ピストンロッドの外側に配置されたスプリングと、
    前記シリンダおよび前記ピストンロッドと前記スプリングとの間に配置され、当該シリンダおよび当該ピストンロッドの外周をカバーするカバー部材と、
    を備え、
    前記カバー部材は、複数の山部と谷部とを有し、当該山部および当該谷部の並び方向に伸縮自在、もしくは屈曲自在であり、
    前記山部には、当該山部の頂から内側に凹み周方向に形成された凹部であり、縁部と、底部と、当該縁部と当該底部との間にある側部とを有する凹部が形成されており、
    前記凹部はU字状であるとともに当該凹部の前記縁部はR状であり、
    前記山部に対して外側から前記並び方向に交差する方向の力が作用した場合に、前記凹部の前記側部同士が接触するよりも先に当該凹部の前記縁部同士が接触することを特徴とする懸架装置。
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