JP6482209B2 - 懸架装置およびカバー部材 - Google Patents

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Description

本発明は、懸架装置およびカバー部材に関する。
従来、例えば懸架装置(サスペンション)が備える油圧緩衝装置のピストンロッドやシリンダの外周を覆って保護するためにカバー部材が用いられている。
例えば、特許文献1に記載のジャバラ体(カバー部材)は、その断面でみると両端末の取付部分を除けば山部と谷部の連続で構成されている。なお、このジャバラ体は、スプリングの内側において、シリンダの周囲を覆う物であることが例示されている。
特開平10−267124号公報
ところで、懸架装置の製造の際には、製造工数や製造時間を抑制するためには、カバー部材の取り付けを容易に行えることが好ましい。
そこで本発明は、カバー部材の取り付けを容易に行うことを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、減衰装置を内蔵するシリンダと、少なくとも一部がシリンダから突出するピストンロッドと、一方の端部がシリンダに支持され、他方の端部がピストンロッドに支持されるスプリングと、シリンダまたはピストンロッドに設けられ、スプリングを支持するスプリング支持部と、シリンダの少なくとも一部を覆うとともに、スプリング支持部に貫通してスプリング支持部に接続されるカバー部材と、を備え、カバー部材は、伸縮または屈曲可能な筒状部と、筒状部の端部に設けられてスプリング支持部接続される接続部、接続部の端部に設けられ筒状部よりも外径が大きく形成され、スプリング支持部とともにスプリングを受けるフランジ部と、接続部およびフランジ部に形成され、筒状部に向けて延びるスリットと、を有する懸架装置である。
本発明によれば、カバー部材の取り付けを容易に行うことが可能になる。
実施形態1の懸架装置の概略構成を示す図である。 実施形態1の上シートラバーおよびダストカバーの全体図である。 (a)および(b)は、上シートラバーに対するダストカバーの取り付けを説明するための図である。 (a)および(b)は、変形例1および変形例2のダストカバーを示す図である。 (a)および(b)は、実施形態2の上シートラバーを示す図である。 (a)〜(c)は、変形例3〜変形例5の上シートラバーを示す図である。 (a)〜(c)は、実施形態3の上シートラバーとダストカバーとを示す図である。 (a)および(b)は、実施形態4の上シートラバーとダストカバーとを示す図である。 (a)〜(c)は、実施形態5の上シートラバーを示す図である。 実施形態6の上シートラバーを示す図である。 (a)〜(c)は、実施形態7の上シートラバーとダストカバーとを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1の懸架装置1の概略構成を示す図である。
図2は、実施形態1の上シートラバー34およびダストカバー60の全体図である。
懸架装置1は、ストラット式サスペンションであり、図1に示すように、減衰装置(不図示)を内蔵するシリンダ10と、このシリンダ10内に収納されたピストン(不図示)を支持するピストンロッド20と、シリンダ10およびピストンロッド20の外側に設けられるコイルスプリング部30(スプリング)とを備えている。
さらに、懸架装置1は、ピストンロッド20の上端部側に取り付けられて、この懸架装置1を車両に取り付けるための車体側取付ブラケット40と、シリンダ10の下端部側に固定されて、懸架装置1を車輪に取り付けるための車輪側取付ブラケット50と、シリンダ10およびピストンロッド20の少なくとも一部を覆うダストカバー60(カバー部材)とを備えている。
なお、以下の説明においては、図1に示す懸架装置1の軸方向を、単に「軸方向」と称する。また、軸方向における下側を「一方側」、軸方向における上側を「他方側」と称する。さらに、図1に示す懸架装置1の左右方向を単に「半径方向」と称し、中心軸の位置する側を「内側」と称し、中心軸から半径方向において遠い側を「外側」と称する。
そして、本実施形態の懸架装置1は、減衰装置を内蔵するシリンダ10と、少なくとも一部がシリンダ10から突出するピストンロッド20と、一方の端部がシリンダ10に支持され、他方の端部がピストンロッド20に支持されるコイルスプリング31(スプリング)と、伸縮または屈曲可能に筒状に形成されるとともに、端部が後述の上シートラバー34(被取付部)に係合され、少なくともシリンダ10の一部を覆うダストカバー60(カバー部材)と、ダストカバー60と上シートラバー34とを係合する変形可能な後述の接続凹部63、フランジ部64およびスリット65(係合部)とを備える。
以下、上記の構成について詳細に説明する。
〔シリンダ10〕
シリンダ10は、薄肉円筒状の外シリンダ11を有し、この外シリンダ11内に、薄肉円筒状の内シリンダ(不図示)と、この内シリンダ内を往復動するピストン(不図示)と、減衰力を発生する複数のバルブ装置(減衰装置)とを備えている。
〔ピストンロッド20〕
ピストンロッド20は、円柱状または円筒状の部材であり、円柱または円筒の軸方向の一方側にシリンダ10内に収納されるピストンが取り付けられ、軸方向の他方側にナット21が取り付けられている。
〔コイルスプリング部30〕
コイルスプリング部30は、コイルスプリング31と、コイルスプリング31の一方側に設けられる下スプリングシート32と、コイルスプリング31の他方側に設けられる上スプリングシート33と、上スプリングシート33の一方側に設けられる上シートラバー34と、上スプリングシート33の他方側に設けられる金属板35と、金属板35の他方側に設けられるベアリング36とを有する。
コイルスプリング31は、断面円形の金属線材を屈曲させることによりコイル状に成形された圧縮ばねである。そして、コイルスプリング31は、一方側の端部においてシリンダ10に支持され、他方側の端部においてピストンロッド20に支持されている。また、本実施形態では、コイルスプリング31の軸方向の端部に形成される座巻部は、一周分、設けられ略円環状に形成されている。
下スプリングシート32は、シリンダ10の外周に固定されて、コイルスプリング31の一方側の端部(下端部)を支持する。上スプリングシート33は、後述する車体側取付ブラケット40を介してピストンロッド20に接続し、コイルスプリング31の他方側の端部(上端部)を支持する。金属板35は、円盤状に形成され、上スプリングシート33とベアリング36との間に介在して設けられる。ベアリング36は、円環状に形成され、上スプリングシート33と車体側取付ブラケット40の後述する下マウントベース43との間に配置される。
上シートラバー34(被取付部)は、図2に示すように、ゴム(例えば天然ゴム)を材料に用いて円環状に形成された弾性部材である。そして、上シートラバー34は、スプリング支持部341と、カバー保持部342とを有している。
スプリング支持部341は、コイルスプリング31の他方側の端部の形状に対応した形状に形成される。カバー保持部342は、図2に示すように、半径方向の内側に向けて突出している。すなわち、カバー保持部342は、他の箇所と比較して、内径が小さく形成される部分を有する。
本実施形態では、上シートラバー34とダストカバー60とは別体に構成されている。そして、図1に示すように、上シートラバー34の内側にダストカバー60の他方側の端部が挿入され、上シートラバー34の半径方向の内側にダストカバー60の他方側の端部が配置された状態で、懸架装置1にて組み付けられる。
すなわち、懸架装置1は、「スプリング支持部」としての、ピストンロッド20(下スプリングシート32の場合はシリンダ10)に固定されてコイルスプリング31を支持する上スプリングシート33(支持部材)と、上スプリングシート33のコイルスプリング31側に配置される上シートラバー34(弾性部材)とを有する。
〔車体側取付ブラケット40〕
車体側取付ブラケット40は、上下方向に並べて配置された凹状の部材と凸状の部材から構成されるステー41と、上下方向に並べて配置された上マウントベース42および下マウントベース43と、ステー41と上マウントベース42との間に設けられたマウントラバー44とを備えている。下マウントベース43の下面には、後述するバンプラバー47を保持するバンプラバー保持部材45が溶接されている。
そして、車体側取付ブラケット40は、ステー41がピストンロッド20の上端部に挿入されてナット21で締結されることにより、ピストンロッド20に装着される。また、車体側取付ブラケット40は、上マウントベース42および下マウントベース43に貫通されたボルト46により車体に取り付けられる。さらに、車体側取付ブラケット40は、シリンダ10から飛び出しているピストンロッド20の外周を囲むように配置されたバンプラバー47を備えている。
〔ダストカバー60〕
ダストカバー60は、蛇腹状の部材であり、図1に示すように、他方側が上スプリングシート33および上シートラバー34に装着され、一方側が下スプリングシート32に装着される。そして、ダストカバー60は、コイルスプリング31と、シリンダ10およびピストンロッド20との間に配置され、少なくともシリンダ10の一部および少なくともピストンロッド20の一部の外周を覆う。また、ダストカバー60は、衝撃を緩衝する懸架装置1の軸方向に設けられ、軸方向に伸縮もしくは屈曲可能に筒状に形成される。そして、懸架装置1における伸縮動作に伴って、ダストカバー60の蛇腹状の部分も軸方向に伸縮する。以下、ダストカバー60について詳細に説明する。
ダストカバー60は、図2に示すように、軸方向に沿って形成される蛇腹部61と、蛇腹部61に形成される軸方向凹部62と、蛇腹部61の他方側の端部に設けられる接続凹部63と、接続凹部63の他方側に設けられるフランジ部64と、接続凹部63およびフランジ部64の少なくとも一部に形成されるスリット65とを有する。
本実施形態では、フランジ部64、接続凹部63およびスリット65が「係合部」の一例として機能する。
なお、ダストカバー60の材料には、例えば熱可塑性エラストマーを用いることができる。そして、熱可塑性エラストマーは、例えば本実施形態の上シートラバー34と比較して硬い。一方で、本実施形態では、ダストカバー60の材料に熱可塑性エラストマーを用いることによって、例えば天然ゴム等と比較して、経時変化による劣化に起因する伸縮時の異音の発生を低減している。
(蛇腹部61)
蛇腹部61は、図1に示すように、軸方向に複数設けられて半径方向の外側に突出する山部611と、軸方向に複数設けられて半径方向の内側に突出する谷部612と、軸方向に複数設けられて山部611と谷部612とを連結する連結部613とを有する。
(軸方向凹部62)
軸方向凹部62は、図2に示すように、本実施形態では山部611に形成される。具体的には、軸方向凹部62は、軸方向に並べて配置される山部611において、ダストカバー60の軸方向に沿って一方側から他方側にかけて切り欠かれることによって設けられる。本実施形態では、軸方向凹部62は、山部611において半径方向の外側から内側に向けて窪むことで形成される。なお、軸方向凹部62は、山部611、谷部612および連結部613の少なくともいずれかに、軸方向に形成される軸方向凹部62を形成すれば良い。
そして、軸方向凹部62は、ダストカバー60が伸縮する際に、連結部613の軸方向の反転動作を周方向において分断する。また、軸方向凹部62は、ダストカバー60が伸縮する際に、連結部613の軸方向の反転動作に伴う連結部613の半径方向の(拡張・収縮する)形状変形を吸収する。そのため、本実施形態のダストカバー60では、連結部613の反転動作に伴う形状変形を吸収し、軸方向に隣接する連結部613同士が接触することによる音の発生を抑制することができる。
なお、ダストカバー60において軸方向凹部62は必須の構成ではなく、ダストカバー60において軸方向凹部62が形成されていなくても構わない。
(接続凹部63)
接続凹部63は、図2に示すように、周方向の一周にわたって、半径方向の内側において窪む部分である。また、接続凹部63は、内周部における形状が、上述した上シートラバー34のカバー保持部342の外径に沿って形成される。従って、本実施形態では、ダストカバー60は、上スプリングシート33の内側に挿入される。そして、接続凹部63がカバー保持部342に嵌るように対向することで、ダストカバー60と上スプリングシート33とが係合された状態になる。
(フランジ部64)
フランジ部64は、図2に示すように、例えば蛇腹部61と比較して外径が大きく形成される。また、フランジ部64は、円盤状に形成された箇所である。また、フランジ部64は、懸架装置1が組立てられた状態で、軸方向において上スプリングシート33(支持部材)と上シートラバー34(弾性部材)との間に挟まれ、上シートラバー34の他方側の端面に係合する。ここで、上シートラバー34が一方側からコイルスプリング31によってバネ力を受けるため、フランジ部64は、上シートラバー34と上スプリングシート33との間に強く挟み込まれる。従って、本実施形態のダストカバー60は、他方側に設けられるフランジ部64において懸架装置1に強固に固定されて外れ難くなっている。
(スリット65)
スリット65は、本実施形態では、接続凹部63とフランジ部64とに形成される。そして、スリット65は、上スプリングシート33に対してダストカバー60を係合する係合箇所を形成する接続凹部63とフランジ部64とを変形可能にしている。
スリット65は、複数(本実施形態では例えば8本)設けられる。各々のスリット65は、変形方向に沿って直線状に形成される。また、複数のスリット65は、半径方向の内側から外側に向けて放射状に形成される。そして、スリット65は、接続凹部63側の端部に円弧状に形成された円弧部65Rを有している。本実施形態では、円弧部65Rを設けることによって、例えばダストカバー60が外部から力を受けた際にスリット65に沿って切れるといった損傷の発生を抑制している。
また、本実施形態では、スリット65は、フランジ部64において半径方向の全域にわたって形成している。さらに、スリット65は、接続凹部63において、接続凹部63の全域または、接続凹部63においてフランジ部64のスリット65と連続する一部に形成している。なお、スリット65の接続凹部63側における長さは特に限定されるものではないが、本実施形態では、上シートラバー34が対向して設けられ上シートラバー34に覆われる(対向する)領域内に形成している。これによって、外部からのダストカバー60内部へのダスト等の進入経路となり得るスリット65が露出しないようにしている。
すなわち、実施形態1のダストカバー60は、蛇腹部61と、蛇腹部61の他方側の端部にて蛇腹部61よりも外径が大きく形成されるフランジ部64と、を有し、スプリング支持部341に係合する接続凹部63およびフランジ部64(係合部)において、少なくともフランジ部64にスリット65が形成されている。
図3は、上シートラバー34に対するダストカバー60の取り付けを説明するための図である。
続いて、本実施形態のダストカバー60を上シートラバー34に取り付ける際の状態を説明する。
図3(a)に示すように、フランジ部64を外側に折り込むようにして、上シートラバー34の内側にダストカバー60の他方側の端部を挿入する。このとき、本実施形態では、フランジ部64およびフランジ部64の根本に位置する接続凹部63にスリット65が形成されているため、フランジ部64および接続凹部63が変形して、フランジ部64および接続凹部63が設けられる挿入箇所の外径を小さくすることができる。
そして、図3(b)に示すように、フランジ部64が上シートラバー34のカバー保持部342を通り抜けてカバー保持部342の他方側に位置する。この状態において、フランジ部64は、上シートラバー34の内周部による押さえつけが解かれるため、自身の復元力によって上シートラバー34の他方側の面に合わさった状態になる。なお、フランジ部64の一部が上シートラバー34に合わさっていなくても、フランジ部64が複数に分割されているため、作業者の操作によって容易にフランジ部64の形を整えることができる。
以上のように、本実施形態の懸架装置1では、懸架装置1の製造の際に、ダストカバー60の取り付けを容易に行うことができる。
なお、蛇腹部61のフランジ部64が設けられる側とは逆の一方側から上シートラバー34を挿入することも考えられるが、本実施形態では山部611の外径が、上シートラバー34の内径よりも小さく形成されている。そのため、蛇腹部61の軸方向に一方側から他方側へと上シートラバー34を移動させながら取り付けようとすると、極めて作業が繁雑になる。
これに対して、本実施形態の懸架装置1では、他方側の端部に位置するフランジ部64を窄めて、ダストカバー60の他方側の端部側を上シートラバー34に通すことによって、ダストカバー60と上シートラバー34とを容易に係合することができる。
次に、実施形態1のダストカバー60の変形例について説明する。
図4は、変形例1および変形例2のダストカバー60を示す図である。
変形例1および変形例2の懸架装置1は、いずれについても、図1および4に示すように、減衰装置を内蔵するシリンダ10と、少なくとも一部がシリンダ10から突出するピストンロッド20と、一方の端部がシリンダ10に支持され、他方の端部がピストンロッド20に支持されるコイルスプリング31(スプリング)と、伸縮または屈曲可能に筒状に形成されるとともに、端部が上シートラバー34(被取付部)に係合され、少なくともシリンダ10の一部を覆うダストカバー60(カバー部材)と、ダストカバー60と上シートラバー34とを係合する変形可能な接続凹部63、フランジ部64およびスリット165,265(係合部)とを備える。
<変形例1>
変形例1のダストカバー60は、スリット165の形状が、上述した実施形態1のスリット65とは異なっている。
(スリット165)
スリット165は、フランジ部64側にて直線状に形成された直線部165Sと、接続凹部63側にて直線部165Sよりも幅の大きい円形状に形成された円形部165Cとを有している。
このように形成される変形例1のダストカバー60では、フランジ部64を窄めて上シートラバー34に挿入する際(図3参照)に、スリット165にて変形の支点となる接続凹部63側において円形部165Cが位置していることによって、フランジ部64をより変形させ易くすることができる。
<変形例2>
変形例2のダストカバー60は、スリット265の形状が、上述した実施形態1のスリット65とは異なっている。
(スリット265)
スリット265は、フランジ部64側から接続凹部63に掛けて、幅が次第に狭まるように形成された略三角形状に形成されている。
このように形成される変形例2のダストカバー60では、フランジ部64を窄めて上シートラバー34に挿入する際(図3参照)に、フランジ部64がより内側に狭まるように変形し、フランジ部64の外径をより小さくすることができる。
なお、実施形態1において、例えば軸方向においてダストカバー60を挟み込む構成を採用しない場合であれば、フランジ部64自体は必須の構成ではない。ただし、この場合においても、上シートラバー34がダストカバー60の外径よりも小さい内径を有している場合に、上述の実施形態と同様に、ダストカバー60の端部を変形可能にするスリット65等を設ける。これによって、上シートラバー34の内側にダストカバー60を通す際にダストカバー60の端部が変形し、上シートラバー34にダストカバー60を容易に取り付けることが可能になる。
なお、上述した実施形態1において、スリット65に代えて、山部と谷部とを有して周方向に伸縮可能な蛇腹を設けても構わない。この場合においても、ダストカバー60の端部が変形し易くなるため、上シートラバー34にダストカバー60を容易に取り付けることが可能になる。さらに、ダストカバー60の端部に蛇腹を形成する場合には、端部からのダストの進入を防止することができる。
<実施形態2>
図5は、実施形態2の上シートラバー134を示す図である。
次に、実施形態2が適用される上シートラバー134について説明する。なお、実施形態2において上述した実施形態1と同様の部材については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
そして、実施形態2の懸架装置1は、図1および図5に示すように、減衰装置を内蔵するシリンダ10と、少なくとも一部がシリンダ10から突出するピストンロッド20と、一方の端部がシリンダ10に支持され、他方の端部がピストンロッド20に支持されるコイルスプリング31(スプリング)と、伸縮または屈曲可能に筒状に形成されるとともに、端部が後述の上シートラバー134(被取付部)に係合され、少なくともシリンダ10の一部を覆うダストカバー60(カバー部材)とを備える。そして、上シートラバー134自体は、分断部134Sを有することによって変形可能に構成され、ダストカバー60と係合する「係合部」として機能する。
(上シートラバー134)
図5(a)に示すように、実施形態2が適用される上シートラバー134(弾性部材)は、上シートラバー134を周方向において分断する分断部134Sを有している。従って、図5(b)に示すように、上シートラバー134は、分断部134Sを境に周方向において径を拡げる変形が可能になる。
以上のように構成される実施形態2の懸架装置1の製造の際には、分断部134Sによって上シートラバー134が変形して、ダストカバー60との係合箇所となるカバー保持部342における径を拡げることができる。そのため、ダストカバー60の接続凹部63(図3参照)に対して、上シートラバー134を容易に取り付けることができる。
次に、実施形態2の上シートラバー134の変形例について説明する。
図6は、変形例3〜変形例5の上シートラバー134を示す図である。
変形例3〜変形例5の懸架装置1は、いずれについても、図1および図6に示すように、減衰装置を内蔵するシリンダ10と、少なくとも一部がシリンダ10から突出するピストンロッド20と、一方の端部がシリンダ10に支持され、他方の端部がピストンロッド20に支持されるコイルスプリング31(スプリング)と、伸縮または屈曲可能に筒状に形成されるとともに、端部が後述の上シートラバー134(被取付部)に係合され、少なくともシリンダ10の一部を覆うダストカバー60(カバー部材)とを備える。そして、上シートラバー134自体は、分断部134S2,134S3,134S4を有することによって変形可能に構成され、ダストカバー60と係合する「係合部」として機能する。
<変形例3>
図6(a)に示すように、変形例3の上シートラバー134は、分断部134S2の形状が、上述の分断部134Sの形状と異なるものである。分断部134S2は、上シートラバー134の側部から見て、分断部134S2の一端に形成され軸方向の他方側に向けて延びる一端側掛部J1と、分断部134S2の他端に形成され軸方向に一方側に向けて延びる他端側掛部J2とを有している。そして、一端側掛部J1と他端側掛部J2とは、分断部134S2において上シートラバー134の一端と他端とが周方向に相互に引っ掛かるように作用する。
<変形例4>
図6(b)に示すように、変形例4の上シートラバー134は、分断部134S3の形状が、上述の分断部134Sの形状と異なるものである。分断部134S3は、上シートラバー134の側部から見て、分断部134S3の一端に形成され軸方向の他方側に向けて延びる一端側第1掛部J31および一端側第2掛部J32と、分断部134S3の他端に形成され軸方向の一方側に向けて延びる他端側第1掛部J41および他端側第2掛部J42とを有している。そして、一端側第1掛部J31および一端側第2掛部J32と他端側第1掛部J41および他端側第2掛部J42とは、分断部134S3において上シートラバー134の一端と他端とが周方向に相互に引っ掛かるように作用する。
<変形例5>
図6(c)に示すように、変形例5の上シートラバー134は、分断部134S4の形状が、上述の分断部134Sの形状と異なるものである。分断部134S4は、上シートラバー134の側部から見て、分断部134S4の一端に形成され軸方向の他方側に向けて延び、さらに周方向の他端側に向けて延びる一端側掛部J5と、分断部134S4の他端に形成され軸方向に一方側に向けて延び、さらに端部にて周方向の一端側に延びる他端側掛部J6とを有している。そして、一端側掛部J5と他端側掛部J6とは、分断部134S4の一端と他端とが周方向において相互に引っ掛かるように作用する。さらに、一端側掛部J5と他端側掛部J6とは、分断部134S4において上シートラバー134の一端と他端とが軸方向に相互に引っ掛かるように作用する。
以上のように構成される変形例3〜変形例5の上シートラバー134では、懸架装置1の製造の際には、分断部134S2(134S3,134S4)を境に、上シートラバー134を変形させて径を拡げることで、ダストカバー60に容易に取り付けることができる。また、懸架装置1が組立て上がった状態では、上シートラバー134の分断部134S2(134S3,134S4)が周方向(または軸方向)に引っ掛かった状態になるため、上シートラバー134が拡がらずにコイルスプリング31の端部を支持することができる。
なお、例えば変形例3では、上シートラバー134の側部から見て、一端側掛部J1および他端側掛部J2がそれぞれ軸方向における一方側と他方側とに延びるように形成される。そして、変形例3では、上シートラバー134が、コイルスプリング31と上スプリングシート33との間に挟まれることで軸方向において一方側および他方側から押し付けられるため、一端側掛部J1および他端側掛部J2がより外れ難くすることができる。
ただし、上述した変形例3〜変形例5に限定するものではなく、例えば上シートラバー134を軸方向から見て、例えば図6(a)〜図6(c)に示す「分断部」の形状になる構成を採用しても構わない。要するに、例えば上記の変形例3では、他端側掛部J2の上側から一端側掛部J1を引っ掛ける構造であったが、これに対し、上シートラバー134を軸方向から見て、上シートラバー134の他端側掛部J2の部分に対し、側面(側部)から一端側掛部J1を引っ掛ける構成でも構わない。これは、変形例4および変形例5においても同様である。
また、他の観点として、実施形態2および変形例3〜変形例5において、組立てられた状態で、分断部134S(134S2,134S3,134S4)が形成される箇所にコイルスプリング31からの荷重がかかることで、上シートラバー134が開く可能性がある。その場合、上シートラバー134としての機能が低下するおそれがある。
そこで、例えばコイルスプリング31に対する上シートラバー134の回転位置が一義的に決まるように上シートラバー134に凹凸等を形成する。そして、上シートラバー134は、例えばコイルスプリング31の座巻部において、分断部134Sがコイルスプリング31に接触しない位置になるようにしても良い。これによって、コイルスプリング31が分断部134Sに直接的に接触する場合と比較して、分断部134Sにおいて上シートラバー134を開き難く構成しても良い。
<実施形態3>
図7は、実施形態3の上シートラバー334とダストカバー360とを示す図である。
また、図7(a)は実施形態3の上シートラバー334の斜視図を示し、図7(b)は実施形態3のダストカバー360の斜視図を示し、図7(c)はダストカバー360の他方側の端部における横断面図を示す。
なお、実施形態3において、他の実施形態と同様な部材については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
そして、実施形態3の懸架装置1は、図1および図7に示すように、減衰装置を内蔵するシリンダ10と、少なくとも一部がシリンダ10から突出するピストンロッド20と、一方の端部がシリンダ10に支持され、他方の端部がピストンロッド20に支持されるコイルスプリング31(スプリング)と、伸縮または屈曲可能に筒状に形成されるとともに、端部が後述の上シートラバー334(被取付部)に係合され、少なくともシリンダ10の一部を覆うダストカバー360(カバー部材)と、ダストカバー60と上シートラバー34とを係合する変形可能な後述の接続凹部363および変形凹部364(係合部)とを備える。
(上シートラバー334)
実施形態3の上シートラバー334は、図7(a)に示すように、スプリング支持部341と、カバー保持部3342とを有している。
カバー保持部3342は、外周部に複数(本実施形態では6つ)の突出片334Pを有している。突出片334Pは、ダストカバー360が設けられる側である一方側から、他方側に向けて、突出高さが次第に高くなる傾斜部P1を有している。また、突出片334Pは、傾斜部P1の他方側において最も突出した部分から半径方向において切り立った壁P2を有している。
(ダストカバー360)
実施形態3のダストカバー360は、図7(b)に示すように、蛇腹部61と、蛇腹部61の他方側の端部に設けられる接続凹部363と、接続凹部363に形成される変形凹部364とを有している。
変形凹部364は、図7(c)に示すように、半径方向の内側に向けて窪むとともに、半径方向の外側に向けて突出している。すなわち、変形凹部364は、横断面において、略U字形状に形成される。そして、変形凹部364は、接続凹部363を変形可能にし、接続凹部363の径を拡げることができる。
すなわち、上スプリングシート33に係合する接続凹部363(係合部)は、ダストカバー360に形成され、半径方向の内側に窪むとともに半径方向の外側に突出する変形凹部364(凹部)を有する。
以上のように構成される実施形態3の懸架装置1において、ダストカバー360を上シートラバー334に取り付ける際には、ダストカバー360の他方側の端部を、上シートラバー334に押し付ける。そうすると、ダストカバー360の接続凹部363は、突出片334Pの傾斜部P1に接触しながら移動する。このとき、接続凹部363は、変形凹部364を有しているため、変形凹部364が変形することで、接続凹部363の径が拡がる。そのため、接続凹部363を突出片334Pに対して容易に乗り越えさせることができる。その後、接続凹部363は、壁P2に引っ掛かることで、ダストカバー360は、上シートラバー334に取り付けられる。
以上のように、実施形態3の懸架装置1においても、上シートラバー334に対してダストカバー360を容易に取り付けることができる。
<実施形態4>
図8は、実施形態4の上シートラバー434とダストカバー460とを示す図である。
また、図8(a)は実施形態4の上シートラバー434の斜視図を示し、図8(b)は実施形態4のダストカバー460の斜視図を示す。
なお、実施形態4において、他の実施形態と同様な部材については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
そして、実施形態4の懸架装置1は、図1および図8に示すように、減衰装置を内蔵するシリンダ10と、少なくとも一部がシリンダ10から突出するピストンロッド20と、一方の端部がシリンダ10に支持され、他方の端部がピストンロッド20に支持されるコイルスプリング31(スプリング)と、伸縮または屈曲可能に筒状に形成されるとともに、端部が後述の上シートラバー434(被取付部)に係合され、少なくともシリンダ10の一部を覆うダストカバー460(カバー部材)と、ダストカバー60と上シートラバー34とを係合する変形可能な後述の接続凹部463および変形部464(係合部)とを備える。
(上シートラバー434)
図8(a)に示すように、実施形態4の上シートラバー434は、スプリング支持部341と、カバー保持部4342とを有している。
カバー保持部4342は、複数(本実施形態では5つ)の突出片434Pを有している。突出片434Pは、周方向の他端側から一端側に向けて突出高さが次第に高くなる傾斜部P3を有している。また、突出片434Pは、横断面方向に沿って切り立ち、軸方向を向く面によって形成される壁P4を有している。
(ダストカバー460)
ダストカバー460は、蛇腹部61と、蛇腹部61の他方側の端部に設けられる複数の接続凹部463と、各々の接続凹部463の周方向における一端側に形成される変形部464と、各々の変形部464の周方向における一端側に形成されるスリット465とを有する。
接続凹部463は、本実施形態では箱型に突出するように形成される。すなわち、接続凹部463は、半径方向の内側において窪むとともに、半径方向の外側に向けて突出している。そして、接続凹部463は、突出片434Pが内側に形成された際に、突出片434Pに引っ掛かるように構成されている。
変形部464は、周方向において接続凹部463とスリット465との間に形成され、突出片434Pが接触した際に変形可能であって、変形部464における径を拡げることができる。
スリット465は、軸方向に沿って形成される。また、スリット465は、突出片434Pの周方向の幅よりも大きく形成される。そして、スリット465は、ダストカバー460と上シートラバー434とが軸方向において相対的に移動する際に、突出片434Pがダストカバー460に引っ掛からずダストカバー460の内側にて移動可能にする。
以上のように構成される実施形態4の懸架装置1において、ダストカバー460を上シートラバー434に取り付ける際には、ダストカバー460の他方側の端部を、上シートラバー434に押し付ける。このとき、突出片434Pがスリット465に沿って移動するように位置を定める。その後、ダストカバー460を上シートラバー434に押し込んだ状態で、ダストカバー460を周方向の一端側に向けて回転させる。そうすると、突出片434Pの傾斜部P3が変形部464に接触して、変形部464における径が拡がる。さらに、ダストカバー460を周方向の一端側に向けて回転させることで、突出片434Pが接続凹部463の内側に嵌る。突出片434Pは、壁P4を有しているため、軸方向において突出片434Pが接続凹部463に引っ掛かり、ダストカバー460が上シートラバー434に取り付けられる。
以上のように、実施形態4の懸架装置1においても、上シートラバー434にダストカバー460を容易に取り付けることができる。
<実施形態5>
図9は、実施形態5の上シートラバー534を示す図である。
次に、実施形態5が適用される上シートラバー534について説明する。なお、実施形態5において上述した他の実施形態と同様の部材については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
そして、実施形態5の懸架装置1は、図1および図9に示すように、減衰装置を内蔵するシリンダ10と、少なくとも一部がシリンダ10から突出するピストンロッド20と、一方の端部がシリンダ10に支持され、他方の端部がピストンロッド20に支持されるコイルスプリング31(スプリング)と、伸縮または屈曲可能に筒状に形成されるとともに、端部が上シートラバー534(被取付部)に係合され、少なくともシリンダ10の一部を覆うダストカバー60(カバー部材)とを備える。そして、上シートラバー534は、ダストカバー60と係合する変形可能なカバー保持部5342(係合部)を有する。
(上シートラバー534)
図9(a)に示すように、実施形態5が適用される上シートラバー534は、スプリング支持部341と、カバー保持部5342を有している。
カバー保持部5342は、半径方向の内側に向けて突出している。すなわち、カバー保持部5342は、他の箇所と比較して、内径が小さく形成される部分を有する。そして、カバー保持部5342は、断面形状として軸方向の他方側から一方側に向けて内径が小さくなるように形成された傾斜部5342Sと、傾斜部5342Sの最も内径が大きくなる部分から半径方向に沿って外側に向けて切り下がる壁部5342Wとを有する。そして、カバー保持部5342は、壁部5342Wを有することによって、半径方向の外側に向けて倒れるように変形可能に構成されている。
以上のように構成される実施形態5の懸架装置1の製造の際、ダストカバー60を上シートラバー534に嵌め込むとき、接続凹部63がカバー保持部5342を乗り越える前の状態では、図9(b)に示すように、傾斜部5342Sが押されて壁部5342Wが外側に変形することでカバー保持部5342における内径を拡げることができる。そのため、ダストカバー60の接続凹部63に対して、上シートラバー534を容易に取り付けることができる。
また、図9(c)に示すように、上シートラバー534にダストカバー60を一旦取り付けると、カバー保持部5342の壁部5342Wが自身の変形によって元の形状に戻る。そして、壁部5342Wが接続凹部63に掛かるため、カバー保持部5342とダストカバー60との係合を強固に維持することができる。
<実施形態6>
図10は、実施形態6の上シートラバー634を示す図である。
次に、実施形態6が適用される上シートラバー634について説明する。なお、実施形態6において上述した他の実施形態と同様の部材については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
そして、実施形態6の懸架装置1は、図1および図10に示すように、減衰装置を内蔵するシリンダ10と、少なくとも一部がシリンダ10から突出するピストンロッド20と、一方の端部がシリンダ10に支持され、他方の端部がピストンロッド20に支持されるコイルスプリング31(スプリング)と、伸縮または屈曲可能に筒状に形成されるとともに、端部が上シートラバー634(被取付部)に係合され、少なくともシリンダ10の一部を覆うダストカバー60(カバー部材)とを備える。そして、上シートラバー634は、ダストカバー60と係合する変形可能なカバー保持部6342(係合部)を有する。
(上シートラバー634)
図10に示すように、実施形態6が適用される上シートラバー634は、スプリング支持部341と、カバー保持部6342を有している。
カバー保持部6342は、半径方向の内側に向けて突出している。また、実施形態6では、カバー保持部6342の内周部は、周方向において波型に形成されている。具体的には、周方向において、内径が次第に大きくなる山部6342Mと、内径が次第に小さくなる谷部6342Vとが交互に連続して形成されている。なお、実施形態6では、カバー保持部6342において、山部6342Mを結ぶ仮想円(図10に示す破線)の内径Dは、上述した実施形態1の上シートラバー34のカバー保持部342の内径と同じになっている。すなわち、ダストカバー60の接続凹部63(図2参照)の外径と同じになっている。
以上のように構成される実施形態6の懸架装置1の製造の際、図10に示すように、ダストカバー60を上シートラバー634に嵌め込むとき、山部6342Mが谷部6342V側に周方向に広がるように変形することができる。これによって、実施形態6の懸架装置1においても、上シートラバー634に対してダストカバー60を容易に取り付けることができる。
<実施形態7>
図7は、実施形態7の上シートラバー734とダストカバー760とを示す図である。
また、図11(a)は実施形態7の上シートラバー734の斜視図を示し、図11(b)は実施形態7のダストカバー760の斜視図を示し、図11(c)はダストカバー760の部分拡大図である。
なお、実施形態7において、他の実施形態と同様な部材については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
そして、実施形態7の懸架装置1は、図1および図11に示すように、減衰装置を内蔵するシリンダ10と、少なくとも一部がシリンダ10から突出するピストンロッド20と、一方の端部がシリンダ10に支持され、他方の端部がピストンロッド20に支持されるコイルスプリング31(スプリング)と、伸縮または屈曲可能に筒状に形成されるとともに、端部が後述の上シートラバー734(被取付部)に係合され、少なくともシリンダ10の一部を覆うダストカバー760(カバー部材)と、ダストカバー60と上シートラバー734とを係合する変形可能な後述の接続凹部763および変形部764(係合部)とを備える。
(上シートラバー734)
実施形態7の上シートラバー734は、図11(a)に示すように、スプリング支持部341と、カバー保持部7342とを有している。
カバー保持部7342は、外周部に複数(本実施形態では6つ)の突出片734Pを有している。突出片734Pは、実施形態7においては、周方向に長く延びた矩形状に形成される。
(ダストカバー760)
実施形態7のダストカバー760は、図11(b)に示すように、蛇腹部61と、蛇腹部61の他方側の端部に設けられる複数の接続凹部763と、各々の接続凹部763の周方向における一端側に形成される変形部764とを有する。
接続凹部763は、U字状に形成され、半径方向の内側に向けて突出する。すなわち、接続凹部763は、半径方向の内側において突出するとともに、外側にて窪むように形成される。より詳細には、接続凹部763は、図11(c)に示すように、周方向に沿って延びる第1凹部7631と、第1凹部7631に対して周方向における一端側に設けられて軸方向に延びる第2凹部7632と、第1凹部7631に対して周方向における他端側に設けられて軸方向に延びる第3凹部7633とを有する。
そして、接続凹部763は、図11(c)に示すように、第1凹部7631、第2凹部7632および第3凹部7633によって、突出片734Pを囲むように形成される。また、第1凹部7631の周方向における幅は、突出片734Pの周方向における幅と略同じに形成される。さらに、第2凹部7632の軸方向における長さは、突出片734Pを囲った状態で、突出片734Pの少なくとも一部が突出するように形成される。また、第3凹部7633の軸方向における長さは、突出片734Pを囲った状態で、突出片734P以上になるように形成する。
なお、実施形態7では、第3凹部7633は、上シートラバー734が例えばコイルスプリング31(図1参照)から周方向の力を受けた際に、周方向において上シートラバー734とダストカバー760とが外れ難くなる側に設けられている。
また、変形部764は、第2凹部7632に隣接して設けられる。
以上のように構成される実施形態7の懸架装置1において、ダストカバー760を上シートラバー734に取り付ける際、ダストカバー760の他方側の端部を、上シートラバー734に押し込む。そうすると、突出片734Pは、変形部764において径が拡がる。さらに、ダストカバー760を周方向の一端側に向けて回転させることで、突出片734Pが接続凹部763の内側に嵌る。本実施の形態では、変形部764に近い側の第2凹部7632は軸方向の長さが短いため、突出片734Pを容易に第1凹部7631上に載るように操作することができる。一方、第3凹部7633は、突出片734Pよりも軸方向の長さが長いため、突出片734Pの第3凹部7633側への移動は第3凹部7633によって止められる。そして、上シートラバー734にダストカバー760が固定される。特に、実施形態7では、突出片743Pの周方向の両端部において、それぞれ第2凹部7632および第3凹部7633が設けられる。そのため、接続凹部763に一旦突出片734Pが嵌り込むと、上シートラバー734とダストカバー760との相対的な回転を抑制することができる。
以上のように、実施形態7の懸架装置1においても、上シートラバー734にダストカバー760を容易に取り付けることができる。
以上説明したとおり、実施形態1〜実施形態7の懸架装置1では、「上シートラバー」の外側または内側に、「ダストカバー」を係合するに際して、「ダストカバー」と「上シートラバー」とを係合する「係合部」が変形可能に構成されている。従って、ダストカバーを上シートカバーに対して容易に取り付けることが可能になっている。
なお、上述した実施形態では、上シートラバー34(134,334,434,534,634,734)に対してダストカバー60(360,460,760)を装着する例を用いて説明したが、例えば下スプリングシートに「下シートラバー」を設けて、その下シートラバーに対してダストカバーを装着する場合にも上述した実施形態を適用しても良い。すなわち、「ダストカバー」が取り付けられる被取付部の一例としての「スプリング支持部」は、シリンダ10またはピストンロッド20に設けられ、コイルスプリング31(スプリング)の端部を支持する部材であれば良い。
また、例えば実施形態1において、バンプラバー47とバンプラバー保持部材45との間に、ダストカバー60の他方側の端部を挟み込むように構成しても良い。この場合においても、例えば、ダストカバー60とバンプラバー保持部材45との係合部を変形可能に構成することで、ダストカバー60を容易にバンプラバー保持部材45に取り付けることが可能になる。なお、この場合には、バンプラバー保持部材45が、被取付部に相当する。
さらに、懸架装置1のダストカバー60に限定して適用されるものではない。本発明に係るダストカバー60は、懸架装置1のダストカバー60に適用するに限らず、例えば、自動車(2輪車、4輪車等)、自転車、建設機械等、油圧機械等において、ダスト等の侵入を防止する箇所に適用することができる。
10…シリンダ、20…ピストンロッド、30…コイルスプリング部、34…上シートラバー、40…車体側取付ブラケット、50…車輪側取付ブラケット、60…ダストカバー、61…蛇腹部、62…軸方向凹部、63…接続凹部、64…フランジ部、65…スリット

Claims (4)

  1. 減衰装置を内蔵するシリンダと、
    少なくとも一部が前記シリンダから突出するピストンロッドと、
    一方の端部が前記シリンダに支持され、他方の端部が前記ピストンロッドに支持されるスプリングと、
    前記シリンダまたは前記ピストンロッドに設けられ、前記スプリングを支持するスプリング支持部と、
    前記シリンダの少なくとも一部を覆うとともに、前記スプリング支持部に貫通して前記スプリング支持部に接続されるカバー部材と、
    を備え、
    前記カバー部材は、
    伸縮または屈曲可能な筒状部と、
    前記筒状部の端部に設けられて前記スプリング支持部接続される接続部
    前記接続部の端部に設けられ前記筒状部よりも外径が大きく形成され、前記スプリング支持部とともに前記スプリングを受けるフランジ部と、
    前記接続部および前記フランジ部に形成され、前記筒状部に向けて延びるスリットと、
    を有する懸架装置。
  2. 前記カバー部材は、前記スリット直線状に形成され前記スリットの前記筒状部側の端部に設けられ前記スリットよりも開口幅が大きく円形状に形成される開口部を有する請求項に記載の懸架装置。
  3. 前記スプリング支持部は、前記ピストンロッドまたは前記シリンダに固定されて前記スプリングを支持する支持部材と、前記支持部材の前記スプリング側に配置される弾性部材とを有し、
    前記カバー部材は、前記フランジ部が前記支持部材と前記弾性部材との間に挟み込まれる請求項に記載の懸架装置。
  4. 減衰装置を内蔵するシリンダと、スプリングと、前記スプリングを支持するスプリング支持部と、を備える懸架装置に用いられ、前記スプリング支持部に貫通して前記スプリング支持部接続されるカバー部材であって、
    蛇腹部と、
    前記蛇腹部の端部に設けられて前記スプリング支持部接続される接続部と、
    前記接続部の端部に設けられ前記蛇腹部よりも外径が大きく形成され、前記スプリング支持部とともに前記スプリングを受けるフランジ部と、
    前記接続部および前記フランジ部に形成され、前記蛇腹部に向けて延びるスリットと、
    を備えるカバー部材。
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