JP5689613B2 - マッサージブラシ及びマッサージブラシ用ハンドル - Google Patents

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Description

本発明は、マッサージブラシ及びマッサージブラシ用ハンドルに関する。
身体の四肢やその他の部位に対するマッサージ方法として、一般に圧迫法(身体を押すマッサージ方法)、強擦法(身体を擦るマッサージ方法)、揉捏法(身体を揉むマッサージ方法)、軽擦法(身体を撫でるマッサージ方法)、打突法(身体を叩くマッサージ方法)等が知られており、これらは、例えば身体の皮膚に指を押し当てて、圧迫したり、擦り付けたり、回転力を加えて揉み解したりすることで、例えば血液の流れを促進して、疲労の回復や予防を図るものである。
このようなマッサージを行う器具として、各種の電動式のマッサージ器や、足踏み式のマッサージ具等が開発されているが、圧迫法、強擦法、揉捏法、軽擦法、打突法等による指を模したマッサージを手軽に行うことができるようなコンパクトな器具の開発が望まれている。
一方、整髪や洗髪を行う際に、これらの整髪や洗髪と同時に頭部へのマッサージ効果を得ることが可能なヘアブラシが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のヘアブラシは、把持片を備える曲面状に湾曲する扁平な椀状の基板の下面に、多数のブラシ突起を突設させたものである。特許文献1のヘアブラシは、これを例えばエラストマーや合成ゴム等の柔軟な素材で作成した場合には、頭部への押圧と押圧の解除を繰り返すことにより、特に基板の弾性変形によって、ブラシ突起によるマッサージ効果を高めることが可能になる。
実開昭55−27422号公報
しかしながら、特許文献1のヘアブラシでは、ブラシ突起が基板に一体として固着されており、基板に対するブラシ突起の相対的な変形が制限されるため、ブラシ突起による頭皮へのマッサージ効果は、基板の弾性変形量に依存することになって、圧迫法、強擦法、揉捏法、軽擦法、打突法等によるマッサージ効果を十分に得ることは困難である。
また、特許文献1のヘアブラシでは、把持片が小さいため、マッサージ効果を得るための操作を行い難いばかりか、特に頭頂部や後頭部のマッサージを行う際には腕を大きく上げて操作する必要がある。
本発明は、押圧突起の動きを改善して、圧迫法、強擦法、揉捏法、軽擦法、打突法等によるマッサージ効果を十分に得ることができるマッサージブラシを提供することを目的とする。
また、本発明は、マッサージ効果を得るための種々の操作を安定した状態で行うことのできるマッサージブラシ用ハンドルを提供することを目的とする。
本発明は、基板と、該基板の内側面から下方に突出する複数の押圧突起と、前記基板の外側面の中央部分に接続される把持部とを備えており、前記基板には、該基板の中央部分から外側に向けて延設する舌状片が、前記中央部分側の基端部を除く周囲に貫通溝が設けられることにより前記基端部から片持ち梁状に張り出した状態で、周方向に間隔をおいて複数設けられており、前記押圧突起は、前記舌状片の先端部分から下方に突出して各々設けられているマッサージブラシを提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、基板と、該基板の内側面から下方に突出する複数の押圧突起とを含む、弾性力を備える合成樹脂材料からなるブラシ本体部に一体接合されてマッサージブラシを形成するマッサージブラシ用ハンドルであって、円筒体の周面全周がくびれ部となっている略鼓形状を有する接合ドラム部と、該接合ドラム部の上部つば部から径方向外側に張り出して一方向に延設する把持部とが一体成形された形状を有しているマッサージブラシ用ハンドルを提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のマッサージブラシによれば、押圧突起の動きを改善して、圧迫法、強擦法、揉捏法、軽擦法、打突法等によるマッサージ効果を十分に得ることができる。
また、本発明のマッサージブラシ用ハンドルによれば、マッサージ効果を得るための種々の操作を安定した状態で行うことができる。
(a)は、本発明の好ましい一実施形態に係るマッサージブラシを斜め上方から見た斜視図、(b)は、ブラシ本体部を斜め下方から見た斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るマッサージブラシの、(a)は上面(平面)図、(b)は側面図、(c)は下面(底面)図である。 (a)、(b)は、本発明の好ましい一実施形態に係るマッサージブラシを用いたマッサージ方法を説明するイメージ図である。 中央部押圧突起を頭皮に押し当てた状態のマッサージ方法を説明する部分断面図である。 (a)は、手の指によるマッサージ状況を説明する斜視図、(b)は、本発明の好ましい一実施形態に係るマッサージブラシを用いたマッサージ状況を説明する斜視図である。 (a)〜(e)は、本発明の好ましい一実施形態に係るマッサージブラシを用いてマッサージを行う際の種々の持ちかたを例示する説明図である。 マッサージブラシ用ハンドルを介して押圧力を負荷することで、ブラシ本体部の中央部押圧突起を頭皮に当接させて押圧する状況を説明する断面図である。 マッサージブラシ用ハンドルの他の形態を説明する、(a)はマッサージブラシを上方から視た斜視図、(b)はマッサージブラシを下方から視た斜視図である。 (a)〜(e)は、他の形態のマッサージブラシ用ハンドルを把持してマッサージを行う際の種々の持ちかたを例示する説明図である。 (a)、(b)は、ブラシ本体部の他の形態を例示する断面図である。 (a)〜(c)は、ブラシ本体部の他の形態を例示する下面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係るマッサージブラシ10は、図5(a)、(b)に示すように、例えば女性が頭皮に指を押し当てて行う圧迫法や強擦法や揉捏法及び、軽擦法、打突法等による頭部へのマッサージ(図5(a)参照)に代えて、本実施形態のマッサージブラシ10を用いてマッサージを行うことにより(図5(b)参照)、好ましくは髪の毛を直接手で触れることなく、把持部20を把持して行う簡単な操作によって、指でマッサージを行った場合と同等のマッサージ効果が得られるようにするものである。
そして、本実施形態のマッサージブラシ10は、図1(a)、(b)及び図2(a)〜(c)に示すように、基板12と、基板12の内側面から下方に突出する複数の押圧突起13と、基板13の外側面の中央部分に接続される把持部20とを備えており、基板12には、これの中央部分から外側に向けて延設する舌状片14が、中央部分側の基端部15を除く周囲にU字状の貫通溝16が設けられることにより基端部15から片持ち梁状に張り出した状態で、周方向に間隔をおいて複数設けられており、押圧突起13は、各々の舌状片14の先端部分から下方に突出して設けられている。
また、本実施形態のマッサージブラシ10は、基板12の中央部分の内側面に、下方に突出する中央部押圧突起17が設けられている。
さらに、本実施形態のマッサージブラシ10は、前記基板の内側面に、周方向に隣接する押圧突起13の間に下方に突出する補助押圧突起18が設けられている。
さらにまた、本実施形態のマッサージブラシ10は、基板12が曲面状に湾曲し、基板12の内側面が凹面状であり、基板12の平面視形状が円板状であり、基板12の外側面が凸面状であり、舌状片14が基板12の中央部分から放射方向外側に向けて延設している。
すなわち、本実施形態のマッサージブラシ10は、舌状片14が形成される基板12と、押圧突起13と、中央部押圧突起17と、補助押圧突起18とを含んで一体成形されたブラシ本体部11と、これとは別に成形された、把持部20と接合ドラム部21とからなるマッサージブラシ用ハンドル22とを、例えば曲面状の基板12の外側面の中央部分から立設させた嵌合突起12a(図7参照)に、把持部20の下端部に設けた接合ドラム部21の内部の嵌合穴21aを嵌め込むようにして固着することにより、ブラシ本体部11とマッサージブラシ用ハンドル22(把持部20)とが一体となったマッサージブラシ10が形成される。
ここで、把持部20と接合ドラム部21とからなるマッサージブラシ用ハンドル22は、その合成樹脂材料として、ブラシ本体部11の材料よりも硬い例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、PP(ポリプロピレン)樹脂、PE(ポリエチレン)樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、PCTA(ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート)樹脂、POM(ポリアセタール)樹脂、アクリル樹脂、AS(アクリル二トリルスチレン共重合体)樹脂、PS(ポリスチレン)樹脂等を用いて一体成形されており、ブラシ本体部11と一体化されて、押圧突起13や中央部押圧突起17や補助押圧突起18を頭皮に押し当てるための押圧力や、頭部を揉み解すための回転力等を、把持部20からブラシ本体部11に効率良く伝達できるようになっている。
ブラシ本体部11を構成する基板12は、押圧突起13や中央部押圧突起17や補助押圧突起18と共に、弾性率が10〜30MPa程度の相当の弾性力を備える合成樹脂材料として、例えば、エラストマー(スチレン系、ポリエステル系、オレフィン系、ウレタン系など)等を用いて形成される。基板12は、例えば2〜7mm程度の厚さを有すると共に、平面形状として直径が例えば40〜80mm程度の円板形状を有しており、また曲率半径が例えば40〜80mm程度の曲率で曲面状(ドーム状)に湾曲した扁平な椀状に形成される。
また、基板12には、上述のように、外側面の中央部分から立設して嵌合突起12a(図7参照)が設けられると共に、中央部分から放射方向外側に向けて延設する舌状片14が、周方向に間隔をおいて45°の等角度ピッチで8箇所に設けられる。すなわち、各舌状片14は、基板12の中央部分側の基端部15を除く周囲に例えば幅0.5〜3mm程度のU字状の貫通溝16を設けることによって、基端部15から例えば幅5〜10mm程度、長さ12〜20mm程度の先端が丸く形成された片持ち梁状に張り出した状態で、各々形成される。そして、各舌状片14の先端部分から下方に突出して、押圧突起13が、当該先端部分に一体成型されて設けられる。
押圧突起13は、先端に半球形状に形成された押圧部を有する、直径が例えば5〜10mm程度の円柱状の突起である。押圧突起13は、曲面状に湾曲した基板12の下端開口面から、例えば12〜22mm程度の長さで下方に突出した状態で、当該下端開口面の外周部分に配置されて8箇所に設けられる。
中央部押圧突起17は、先端に半球形状に形成された押圧部を有する、基板12との一体化部分である基端部の直径が例えば4〜10mm程度の円錐状の突起である。中央部押圧突起17は、押圧突起13の長さよりも例えば6〜12mm程度短い長さで、好ましくは非使用時に基板12の下端開口面からはみ出ないように下方に突出した状態で、基板12の中央部分に配置されて4箇所に設けられる。
補助押圧突起18は、先端に曲面状に形成された押圧部を有する、基板12との一体化部分である基端部が例えば長軸の長さが4〜8mm程度、短軸の長さが2〜5mm程度の大きさの略長円形状となった、先細り形状の板状の突起である。補助押圧突起18は、押圧突起13の長さよりも例えば3〜9mm程度短い長さで、曲面状に湾曲した基板12の下端開口面から下方に突出すると共に、周方向に隣接する押圧突起13の各々の間の部分に配置されて、周方向に隣接する各々の舌状片14の間の部分から下方に突出して8箇所に設けられる。
上述の構成を備える本実施形態のマッサージブラシ10を用いて、例えば頭部へのマッサージを行うには、例えば図3(a)に示すように、最も長い押圧突起13のみを頭部に軽く当接させて、回転力を加えることによって、適度な刺激感を伴う揉捏法に相当するマッサージ効果が得られる。この状態でマッサージブラシ10を頭皮に沿ってスライド移動させれば、軽擦法に相当するマッサージ効果も得られる。
また、図3(a)に示す状態から、更に大きな押圧力を加えれば、図3(b)に示すように、押圧突起13は、片持ち梁状の舌状片14の先端部分を押し上げるようにしながら、先端の押圧部が頭皮に沿って外側に拡がるように変形するので、図3(b)の押圧状態と図3(a)の押圧を解除した状態とを繰り返すことで、掴みや拡げによって頭皮を揉み解すマッサージ効果が得られる。
ここで、図3(b)に示すように押圧突起13の先端の押圧部が頭皮に沿って外側に拡がる際に、押圧突起13の一部分は、基板12の周縁部分12aの内側面12bに当接して、その外側への変形が抑制されるので、大きな押圧力が負荷されても過度に変形することなく、所望のマッサージ効果を効率良く得ることが可能になる。押圧突起13の先端の押圧部が外側に過度に拡がりすぎると、舌状片14の弾性復元力によるマッサージ効果が低くなってしまう可能性がある。
さらに、図3(b)に示す押圧突起13の先端の押圧部を頭皮に沿って外側に拡げた状態を保持することにより、舌状片14の弾性復元力によってつぼ押しや圧迫法に相当するマッサージ効果が得られると共に、この状態でマッサージブラシ10を頭皮に沿ってスライド移動させれば、強擦法に相当するマッサージ効果も得られる。またこの状態で回転力を加えることによって、揉捏法に相当するマッサージ効果も得られる。
また、頭皮に対して叩くようにして、押圧突起13を繰り返し当接させることによって、打突法に相当するマッサージ効果も得られる。この場合、押圧突起13が頭皮に当接する際に、舌状片14が上方に逃げるため、頭皮に対して適度な刺激を与えることが可能となる。
ここで、ブラシ本体部11に押圧力を加えて、曲面状に湾曲した基板12を弾性変形させつつ補助押圧突起18を頭皮に当接させて押圧させれば、舌状片14によって支持された押圧突起13による押圧と、基板12によって支持された補助押圧突起18による押圧との相乗作用によって、さらに効果的な圧迫法、強擦法、揉捏法、軽擦法、打突法等によるマッサージ効果を得ることが可能になる。
また、ブラシ本体部11により大きな押圧力を加えて、図4示すように、基板12や舌状片14を弾性変形させつつ中央部押圧突起17を頭皮に当接させて押圧させれば、指圧やつぼ押しによるマッサージ効果をさらに向上させることが可能になる。
すなわち、本実施形態のマッサージブラシ10によれば、押圧突起13や補助押圧突起18や中央部押圧突起17の動きを改善して、圧迫法、強擦法、揉捏法、軽擦法、打突法等によるマッサージ効果を十分に得ることが可能になる。
そして、本実施形態では、マッサージブラシ用ハンドル22は、曲面状に湾曲する円板状の基板12と、基板12の凹面状の内側面から下方に突出する複数の押圧突起13とを含む、弾性力を備える合成樹脂材料からなる上述のブラシ本体部11に一体接合されてマッサージブラシ10を形成するハンドル部材であって、図1(a)及び図2(a)〜(c)に示すように、円筒体の周面全周がくびれ部23となっている略鼓形状(略ピーナッツの殻形状、つば部を有するリール形状)を有する接合ドラム部21と、この接合ドラム部21の上部つば部24から径方向外側に張り出して一方向に延設する把持部20とが一体成形された形状を有している。
また、本実施形態では、くびれ部23は、人の指の周面に沿った湾曲形状として、例えば曲率半径が8〜30mm程度の弧状断面を有するように形成されており、また把持部20は、18〜40mmの幅B、及び80〜140mmの長さLで上部つば部24から延設している。
ブラシ本体部11に一体接合されたマッサージブラシ用ハンドル22が、上述のような形状及び大きさを有していることにより、マッサージブラシ10によって頭部へのマッサージを行う際に、図6(a)〜(e)に示すように、圧迫法、強擦法、揉捏法、軽擦法、打突法等のマッサージの方法や、マッサージを行なう部位や力加減に応じて、種々の持ちかたから適切な持ちかたを選択することで、マッサージ効果を得るための操作を安定した状態で行って、効率良く且つ効果的にマッサージを行うことが可能になる。
すなわち、例えば掌を把持部20に添えて把持すると共に、人差し指を接合ドラム部21の上面に押し付け、親指を把持部20の側面に押し付けた状態(図6(a))でマッサージ操作を行うことにより、軽めの圧迫法や揉捏法等が可能になる。また例えば掌を把持部20に添えて把持すると共に、親指を把持部20の天面に押し付けた状態(図6(b))でマッサージ操作を行うことにより、ハンドル22を滑らずに安定して持つことができ、強擦法等が可能になる。さらに例えば親指の指腹部を接合ドラム部21のくびれ部23に押し付けると共に、把持部20と接合ドラム部21との接合部分を把持した状態(図6(c))でマッサージ操作を行うことにより、強めの圧迫法や揉捏法等が可能になる。また、例えば把持部20を強く握りしめた状態(図6(d))でマッサージ操作を行うことにより、腕を大きく上げることなく、打突法等で頭頂部や後頭部をマッサージすることが可能になる。例えばくびれ部23に人差し指と中指の横腹部を押し付けてこれらの間に接合ドラム部21を挟み込むと共に、掌をブラシ本体部11の基板12の外側面に添えた状態(図6(e))でマッサージ操作を行うことにより、ネイルアートを施している人などの爪の長さに影響されずに掌で包み込むように持つことができ、力を入れて圧迫法、軽擦法や揉捏法等が可能になる。
また、本実施形態では、把持部20は、上面側から視た際に(平面視した際に)、接合ドラム部21と近接する部分を幅狭部20aとして、これの両側縁部を緩やかな曲線状に窪ませた形状を備えている(図2(a)参照)。これによって、把持部20の把持のし易さを向上させることが可能になる。
さらに、本実施形態では、把持部20の上面は、延設方向においては曲率半径が150〜1000mmの湾曲凸面となっており(図2(b)参照)、延設方向と直角な横断方向においては曲率半径が20〜70mmの湾曲凸面となっている。これらによっても、把持部20の把持のし易さを向上させることが可能になる。
さらにまた、本実施形態では、接合ドラム部21には、図7に示すように、下部つば部25の中心部分に開口する嵌合穴21aが設けられており、この嵌合穴21aにブラシ本体部11の基板12の中央部分から立設する嵌合突起12aを嵌め込むことで、マッサージブラシ用ハンドル22がブラシ本体部11に一体接合されるようになっている。これによって、マッサージブラシ用ハンドル22からの押圧力を、下部つば部25を介して相当の大きさの押圧面積で面的に接触する基板12の中央部分に、安定した状態で伝えることが可能になり、マッサージ操作をさらに効率良く且つ効果的に行うことが可能になる。なお、図7はマッサージブラシ用ハンドル22を介して押圧力を負荷することで、ブラシ本体部11の中央部押圧突起17を頭皮に当接させて押圧する状況を説明する断面図である。2点鎖線は押圧力を負荷させない場合の断面図、実線は押圧力を負荷させた場合の断面図である。
特に、本実施形態では、下部つば部25の中心部分に開口する嵌合穴21aにブラシ本体部11の基板12の中央部分の嵌合突起12aを嵌め込み、下部つば部25が、ブラシ本体部11の舌状片14の基端部15(図1参照)まではみ出すことなく、ブラシ本体部11の中央部押圧突起17の直上部分に配置されることが好ましい。これによって、下部つば部25の径が大きくなり過ぎないようして、基板12や舌状片14や押圧突起13等の弾性変形を下部つば部25が阻害しないようにできる。また、中央部押圧突起17が下部つば部25の直下部分に配置されることで、中央部押圧突起17には、マッサージブラシ用ハンドル22からの押圧力が、下部つば部25を介して伝わり易くなり、中央部押圧突起17を頭皮に押圧させることによるマッサージ効果を、さらに効率良く得ることが可能になる。
図8(a)、(b)は、他の形態のマッサージブラシ用ハンドル22’を例示するものである。図8(a)、(b)に示すマッサージブラシ用ハンドル22’は、上述のマッサージブラシ用ハンドル22と同様に、曲面状に湾曲する、平面視して円板状の基板12と、基板12の凹面状の内側面から下方に突出する複数の押圧突起13とを含む、弾性力を備える合成樹脂材料からなる上述のブラシ本体部11に一体接合されて、マッサージブラシ10を形成するハンドル部材である。図8(a)、(b)に示すマッサージブラシ用ハンドル22’は、上述のマッサージブラシ用ハンドル22と略同様の構成を備える他、後述する構成を備えている。
すなわち、図8(a)、(b)に示すマッサージブラシ用ハンドル22’は、円筒体の周面全周がくびれ部23となっている略鼓形状を有する接合ドラム部21と、この接合ドラム部21の上部つば部24から径方向外側に張り出して一方向に延設する把持部20とが一体成形された形状を有しており、接合ドラム部21の天面には、楕円形状に窪んだ天面凹部26が設けられている。また、上部つば部24の把持部20とは径方向の反対側に位置する部分24aの張出し量が大きくなっている。さらに、把持部20の幅狭部20aの側面には、滑止め用の線状サイドリブ27が、間隔をおいて複数設けられている。さらにまた、把持部20の接合ドラム部21とは反対側の端部には、係止穴28が貫通形成されている。
また、把持部20の背面(下面)には、幅狭部20aから係止穴28が形成された端部まで延設して、浅い円弧状断面の溝による背面凹部29が設けられている。さらに、把持部20の幅狭部20aの背面(下面)には、両側の滑止め用の線状サイドリブ27と連続するようにして、滑止め用の線状背面リブ30が、間隔をおいて複数設けられている。
例えば接合ドラム部21の天面に天面凹部26が設けられており、把持部20の幅狭部20aの側面に線状サイドリブ27が設けられていることにより、例えば図9(a)に示すように、掌を把持部20に添えて把持すると共に、人差し指を接合ドラム部21の上面の天面凹部26に押し付け、親指を把持部20の幅狭部20aの側面に押し付けて行うマッサージ操作を、より安定した状態で行うことが可能になる。また、例えば上部つば部24の把持部20とは反対側の部分24aの張出し量を大きくしたことにより、例えば図9(b)に示すように、親指の指腹部を接合ドラム部21のくびれ部23に押し付けると共に、把持部20と接合ドラム部21との接合部分を把持して行うマッサージ操作を、より安定した状態で行うことが可能になる。さらに例えば把持部20の幅狭部20aの両側の側面に線状サイドリブ27が設けられていることにより、例えば図9(c)に示すように、掌を把持部20の上面に添えて把持すると共に、親指と人差し指との間に幅狭部20aの両側の側面を挟み込んで行うマッサージ操作を、より安定した状態で行うことが可能になる。
また、例えば把持部20の幅狭部20aの背面には、滑止め用の線状背面リブ30が設けられていることにより、例えば図9(d)に示すように、把持部20の幅狭部20aの背面に親指の指腹部を押し付けると共に、把持部20を把持して行うマッサージ操作を、より安定した状態で行うことが可能になる。さらに例えば把持部20の幅狭部20aの側面に線状サイドリブ27が設けられており、把持部20の背面に背面凹部29が設けられていることにより、例えば図9(e)に示すように、例えば掌を把持部20の上面に添えると共に、親指を把持部20の幅狭部20aの側面に押し付け、中指から小指を把持部20の背面に押し付けて行うマッサージ操作を、より安定した状態で行うことが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、前記基板は曲面状に湾曲している必要は必ずしもなく、図10(a)のように平板状であったり、図10(b)のように略等脚台形の断面形状有していてもよい。また、基板の内側面が凹面状であったり、外側面が凸面状であったりする必要は必ずしもない(図10(a))。
また、舌状片は基板の中央部分から放射方向外側に向けて延設される必要は必ずしもなく、図11(a)〜(c)のように、単に基板の中央部分から外側に向けて延設されていて良い。さらに、舌状片は、基板の周方向の全周に亘って複数設けられている必要は必ずしもなく、例えば図11(b)における基板の長辺に沿った部分にのみ複数設けられていても良い。なお、図11(b)は基板の上下2つの長辺に沿って2列状で舌状片が設けられているが、一方の長辺に沿って1列で舌状片が設けられていても良い。
また、例えば、中央部押圧突起や補助押圧突起を設ける必要は必ずしもなく、舌状片や押圧突起は、8箇所に限定されることなく、マッサージ効果等を鑑みて、その数を適宜選択して設けることができる。また、補助押圧突起は押圧突起の各々の中間部分に複数個所設けることができる。さらに、基板の縁取り部分等に装飾を施して、美観を向上させることもできる。さらにまた、本発明のマッサージブラシは、頭部に限定されることなく、身体の四肢やその他の部位をマッサージするために用いることもできる。
さらに、本発明のマッサージブラシ用ハンドルは、上記実施形態の構成を有するブラシ本体部に限定されることなく、基板と、該基板の内側面から下方に突出する複数の押圧突起とを含む、弾性力を備える合成樹脂材料からなるその他の種々のブラシ本体部に一体接合して用いることができる。
10 マッサージブラシ
11 ブラシ本体部
12 基板
12a 嵌合突起
13 押圧突起
14 舌状片
15 舌状片の基端部
16 貫通溝
17 中央部押圧突起
18 補助押圧突起
20 把持部
20a 幅狭部
21 接合ドラム部
21a 嵌合穴
22,22’ マッサージブラシ用ハンドル
23 くびれ部
24 上部つば部
25 下部つば部

Claims (8)

  1. 基板と、該基板の内側面から下方に突出する複数の押圧突起と、前記基板の外側面の中央部分に接続される把持部とを備えており、
    前記基板には、該基板の前記把持部が接続された中央部分から外側に向けて延設する舌状片が、前記把持部が接続された前記中央部分側の基端部を除く周囲に貫通溝が設けられることにより前記基端部から片持ち梁状に張り出した状態で、周方向に間隔をおいて複数設けられており、
    前記押圧突起は、前記舌状片の先端部分から下方に突出して各々設けられており、
    前記基板は曲面状に湾曲しており、該基板の前記内側面は凹面状であり、該基板の前記外側面が凸面状であり、
    前記押圧突起の先端の押圧部が頭皮に沿って外側に拡がる際に、前記押圧突起の一部分は、前記基板の周縁部分の内側面に当接して、その外側への変形が抑制されるマッサージブラシ。
  2. 前記基板の前記把持部が接続された前記中央部分の内側面に、下方に突出する中央部押圧突起が設けられている請求項1記載のマッサージブラシ。
  3. 前記基板の内側面に、周方向に隣接する前記押圧突起の間に下方に突出する補助押圧突起が設けられている請求項1又は2記載のマッサージブラシ。
  4. 前記基板の平面視形状が円板状であり、前記舌状片が前記基板の前記把持部が接続された前記中央部分から放射方向外側に向けて延設している請求項1〜3の何れか1項に記載のマッサージブラシ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のマッサージブラシの前記把持部を形成するマッサージブラシ用ハンドルであって、
    円筒体の周面全周がくびれ部となっている略鼓形状を有する接合ドラム部と、該接合ドラム部の上部つば部から径方向外側に前記基板を超えて張り出して一方向に延設する把持部とが一体成形された形状を有しているマッサージブラシ用ハンドル。
  6. 前記くびれ部は、人の指の周面に沿った湾曲形状を有しており、前記把持部は、18〜40mmの幅、及び80〜140mmの長さで前記上部つば部から延設している請求項5記載のマッサージブラシ用ハンドル。
  7. 前記接合ドラム部には、下部つば部の中心部分に開口する嵌合穴が設けられており、該嵌合穴に前記ブラシ本体部の基板の中央部分から立設させた嵌合突起を嵌め込むことで、前記ブラシ本体部に一体接合される請求項5又は6記載のマッサージブラシ用ハンドル。
  8. 前記把持部の上面は、延設方向においては曲率半径が150〜1000mmの湾曲凸面となっており、延設方向と直角な横断方向においては曲率半径が20〜70mmの湾曲凸面となっている請求項5〜7の何れか1項に記載のマッサージブラシ用ハンドル。
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