JP6401538B2 - マッサージブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、マッサージブラシに関する。
身体の四肢やその他の部位に対するマッサージ方法として、一般に圧迫法(身体を押すマッサージ方法)、強擦法(身体を擦るマッサージ方法)、揉捏法(身体を揉むマッサージ方法)、軽擦法(身体を撫でるマッサージ方法)、打突法(身体を叩くマッサージ方法)等が知られており、これらは、例えば身体の皮膚に指を押し当てて、圧迫したり、擦り付けたり、回転力を加えて揉み解したりすることで、例えば血液の流れを促進して、疲労の回復や予防を図るものである。
このようなマッサージを行う器具として、各種の電動式のマッサージ器や、足踏み式のマッサージ具等が開発されているが、マッサージを手軽に行うことができるようなコンパクトな器具の開発が望まれている。
近年、整髪や洗髪を行う際に、これらの整髪や洗髪と同時に頭部へのマッサージ効果を得ることが可能なマッサージブラシが種々提案されている。
例えば、特許文献1には、複数のマッサージ用突起を下面に植設したマッサージブラシであって、マッサージ用突起が、芯部、芯部の周面を覆う被覆筒部及び摩擦用先端からなるものが提案されており、そのマッサージ用突起を、エラストマーから形成することも記載されている。
また、本出願人は、基板と、該基板から突出する複数の押圧突起とを有するマッサージブラシにおける、基板に対する押圧突起の弾性変形量を大きくして、マッサージ効果をより効果的に得らえるようにしたマッサージブラシを提案している(特許文献2参照)。このマッサージブラシにおいても押圧突起を、エラストマーから形成することが好ましい。
特開2013−48756号公報 特開2011−83593号公報
しかし、マッサージ用の突起がエラストマーから形成されているマッサージブラシを用いて頭部をマッサージするときに髪の毛が乾いていると、突起に髪の毛が絡まったり、突起が髪の毛に引っ掛かったりして、マッサージブラシをスムーズに動かすことができなくなることがある。
他方、マッサージ用突起を、プラスチックから形成すると、マッサージ用突起が髪の毛上を滑り易くなり、マッサージ効果、特に強擦法や揉捏法によるマッサージ効果を十分に得ることが困難となることがある。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る、マッサージブラシを提供することにある。
本発明は、基板と、該基板の下面から下方に突出する複数の押圧突起とを備えたマッサージブラシであって、前記押圧突起は、先端部に凸曲面状の表面を有する押圧部及び該押圧部より前記基板側に位置する基部を有するとともに、エラストマーで構成された芯部と、前記押圧部の表面及び前記基部の表面を形成する被覆層とを有し、該被覆層は、前記芯部を構成するエラストマーに比べて硬い材料で構成されており、前記押圧部には、前記芯部を構成するエラストマーが表面に露出したエラストマー露出部が、部分的に形成されている、マッサージブラシを提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のマッサージブラシによれば、マッサージ対象部位の毛が乾燥していても、マッサージブラシをスムーズに動かすことができるとともに、押圧突起が皮膚に対して良好なグリップ力を発現して、マッサージ対象部位に十分なマッサージ効果が得られる。
(a)は、本発明の第1実施形態のマッサージブラシを斜め上方から見た斜視図、(b)は、ブラシ本体部を斜め下方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態のマッサージブラシの、(a)は上面(平面)図、(b)は側面図、(c)は下面(底面)図である。 (a)は、図1に示すマッサージブラシの図1(b)に示す押圧突起を、突出方向の先端側の斜め上方から見た斜視図、(b)は、(a)のIII−III線断面図である。 図1に示すマッサージブラシの押圧突起を、突出方向の先端側から視た図である。 図1に示すマッサージブラシを頭部に押し当てて、基板に対する押圧突起の傾斜角度を変化させた状態を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の好ましい一実施形態に係るマッサージブラシを用いたマッサージ方法を説明するイメージ図である。 本発明の第2実施形態のマッサージブラシを基板の下面側から見た底面図である。 図7に示すマッサージブラシのX−X線断面図である。 (a)〜(e)は、本発明の更に他の実施形態における要部を示す図である。
本発明の第1実施形態のマッサージブラシ10は、図1(a)、(b)及び図2(a)〜(c)に示すように、基板12と、該基板12の下面から下方に突出する複数の押圧突起13とを備えている。マッサージブラシ10は、人の頭部をマッサージ対象部位とするものであり、押圧突起13は、頭皮を押圧したり、頭皮を押圧しつつ移動したりして、頭部にマッサージ効果を与える。
また、マッサージブラシ10は、前述した基板12及び複数の押圧突起13に加えて、基板12の上面側の中央部分に接続される把持部20を備えており、基板12には、基板12の中央部分から外側に向けて延設される舌状片14が、中央部分側の基端部15を除く周囲にU字状の貫通溝16が設けられることにより基端部15から片持ち梁状に張り出した状態で、周方向に間隔をおいて複数設けられている。貫通溝16は、基板12の周縁部分12aよりも内側に設けられている。押圧突起13は、舌状片14各々の舌状片14の先端部分から下方に突出して設けられている。
そして、マッサージブラシ10は、基板12の下面に突出する複数の押圧突起13を、頭皮に押し当てて使用されるが、マッサージブラシ10を頭部に押し当てると、図5に示すように、押圧突起13を支持する舌状片14が頭皮側とは反対側に反るように弾性変形して、基板12に対する押圧突起13の傾斜角度が変化する。本実施形態のように、押圧突起13の基板12に対する傾斜角度の変化は、基板12の一部に形成された舌状片14の弾性変形によるものであっても良い。
本実施形態のマッサージブラシ10においては、更に、基板12の中央部分の下面に、下方に突出する中央部押圧突起17が設けられており、また、基板12の下面における、周方向に隣接する押圧突起13の間に、下方に突出する補助押圧突起18が設けられている。また、基板12は、下面が凹面状、上面が凸面状をなすように曲面状に湾曲した平面視円形状の板状であり、舌状片14は、基板12の中央部分から放射方向外側に向けて延設している。
押圧突起13は、先端に凸曲面状の表面を有する押圧部13a、より具体的には半球形状に形成された押圧部13aを有し、直径が例えば5〜10mm程度の円柱状の突起である。押圧突起13は、曲面状に湾曲した基板12の下端開口面12b(図2(b)参照)から、例えば10〜40mm程度の長さで下方に突出した状態で、当該下端開口面12bの外周部分に配置されて8箇所に設けられる。
中央部押圧突起17は、先端に半球形状に形成された押圧部を有し、基板12との一体化部分である基端部の直径が例えば4〜10mm程度の円錐状の突起である。中央部押圧突起17は、押圧突起13の長さよりも例えば5〜30mm程度短い長さで、好ましくは非使用時に基板12の下端開口面12bからはみ出ないように下方に突出した状態で、基板12の中央部分に配置されて4箇所に設けられる。
補助押圧突起18は、先端に曲面状に形成された押圧部を有し、基板12との一体化部分である基端部の断面が例えば長軸の長さが4〜8mm程度、短軸の長さが2〜5mm程度の大きさの略長円形状となった、先細り形状の板状の突起である。補助押圧突起18は、押圧突起13の長さよりも例えば3〜27mm程度短い長さで、曲面状に湾曲した基板12の下端開口面12bから下方に突出すると共に、周方向に隣接する押圧突起13の各々の間の部分に配置されて、周方向に隣接する各々の舌状片14の間の部分から下方に突出して8箇所に設けられる。
本実施形態のマッサージブラシ10における複数の押圧突起13は、それぞれ、図3(a)及び(b)に示すように、先端部に凸曲面状の表面を有する押圧部13a及び該押圧部13aより基板12側に位置する基部13bを有している。また、押圧突起13は、それぞれ、図3(b)に示すように、エラストマーで構成された芯部13cと、押圧部13aの表面及び基部13bの表面を形成する被覆層13dとを有し、被覆層13dは、芯部13cを構成するエラストマーに比べて硬い材料で構成されている。
そして、押圧部13aには、芯部13cを構成するエラストマーが押圧突起13の表面に露出したエラストマー露出部13eが、部分的に形成されている。
押圧突起13の芯部13cを構成するエラストマーは、ゴム状弾性を示す高分子であり、天然ゴム(NR)、ジエン系ゴム、非ジエン系ゴム、熱可塑性エラストマー等を用いることができる。これらの中でも、熱可塑性エラストマーを用いることが、射出成形による成型加工が可能である等の観点から好ましい。
ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)等が挙げられ、非ジエン系ゴムとしては、ブチルゴム(イソブチエン・イソプレンゴム(IIR))、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、ウレタンゴム(U)、シリコーンゴム(Q)等が挙げられる。
熱可塑性エラストマーとしては、SBS、SIS、SEBS、SEPS等のスチレン系エラストマー(TPS)、オレフィン系エラストマー(TPO)、エステル系エラストマー(TPC)、ウレタン系エラストマー(TPU)、アミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、熱可塑性ゴム架橋(TPV)等が挙げられる。
これらのエラストマーは一種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
押圧突起13の芯部13cを構成するエラストマーは、エラストマー露出部13eに適度なグリップ力を発現させる観点から、ASTM D2240に準拠して測定された硬度(ショアA硬度)が、好ましくは30以上であり、より好ましくは40以上であり、また、好ましくは80以下であり、より好ましくは70以下であり、より具体的には、好ましくは5以上50以下であり、より好ましくは40以上70以下である。後述するブラシ本体部11の芯部13c以外の部分をエラストマーで形成する場合の該エラストマーも、同様の弾性率を有することが好ましい。
他方、押圧突起13の被覆層13dを構成する材料は、芯部13cを構成するエラストマーに比べて硬い材料であれば特に制限されないが、合成樹脂であることが好ましく、その合成樹脂の例としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂(ABS)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート樹脂(PCTA)等が挙げられる。これらの中でも、押圧突起の芯部13cと、2色成形やインサート成形により融着させ、被覆層13dと芯部13cとを一体成形させる観点、及び生産コストの観点からポリオレフィン樹脂が好ましく、より好ましくは、ポリプロピレン、ポリエチレンである。これらの合成樹脂は一種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
ポリプロピレンは、ホモポリマーであってもコポリマーであっても良い。コポリマーとしては、エチレンやブテン−1等のコモノマーを含むブロックポリマーやランダムコポリマーが挙げられる。
ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が挙げられる。ポリエチレンは、密度が0.90g/cm以上であることが好ましい。
被覆層13dの硬さは、マッサージブラシをスムーズに動かせるようにする観点から、被覆層13dの素材のショアA硬度(株式会社テクロック製のゴム硬度計(GS709N 形式A)を用いて、ASTM D2240 0−100(ショアA硬度)に準拠して測定された数値)が90以上であることが好ましい。被覆層13dの素材の硬さに上限はないが、例えば、ショアD硬度(株式会社テクロック製のゴム硬度計(GS702N 形式D)を用いて、ASTM D2240 0−100(ショアD硬度)に準拠して測定された数値)が、100以下であることが好ましい。
他方、押圧突起13の芯部13cを構成するエラストマーのショアA硬度(株式会社テクロック製のゴム硬度計(GS709N 形式A)を用いて、ASTM D2240 0−100(ショアA硬度)に準拠して測定された数値)は、押圧突起が頭皮に対してグリップ力を発現して、頭部に対して十分なマッサージ効果が得られる観点から、好ましくは30以上であり、より好ましくは40以上であり、また、適度な刺激感、マッサージ効果を十分に得る観点から、好ましくは80以下であり、より好ましくは70以下である。
〔ショアA硬度の測定方法〕
平らな面に置いた試料の平面に、両手で保持したゴム硬度計の加圧面を真上から一定速度で垂直に押し付け、密着後、1秒以内の値を「硬さ」とする。試料の測定位置は試料の端から12mm以上内側、測定箇所の間隔は6mm以上とする。測定に使用する試料は、長さ及び幅をそれぞれ25mm以上、厚みを6mm以上とし、試験環境は温度23±2度、湿度50±5%。5ヶ所の中央値あるいは平均値を測定値に採用し、ゴム硬度計(GS709N 形式A)で50を示した場合、ショアA硬度は50(「A50」)である。
〔ショアD硬度の測定方法〕
ショアD硬度は、株式会社テクロック製のゴム硬度計(GS702N 形式D)を用いて測定する。ショアA硬度の測定方法と同じ方法で測定し、ゴム硬度計(GS709N 形式D)で50を示した場合、ショアD硬度は50(「D50」)である。
本実施形態においては、押圧突起13の凸曲面状の押圧部13aは、図3及び図4に示すように、被覆層13dからなる頂部13tを有しており、その頂部13tと基部13bとの間に、エラストマー露出部13eが形成されている。より詳細には、エラストマー露出部13eは、被覆層13dからなる頂部13tの周囲に、複数形成されている。また、被覆層13dからなる頂部13tは、押圧突起13の先端側から見て、略円形を有しており、その複数のエラストマー露出部13eは、頂部13tを囲むように環状に配置され、そのそれぞれは、押圧突起13の先端側から見て、頂部13t側が凹となるように湾曲した形状を有している。エラストマー露出部13eは、図3(b)に示すように、被覆層13dからなる頂部13tと段差なく形成され、押圧部13aの凸曲面状の表面を構成している。
押圧部13aは、マッサージブラシでマッサージをする際に、頭皮等の、マッサージ対象部位の肌面に当接し得る部分であり、本実施形態においては半球状であるが、半球状のものに限られない。例えば、押圧部は、突起の高さ方向に直交する横断面の形状が楕円、長円、又は角部を丸めた多角形(三角形、四角形、五角形、六角形等)状である凸曲面状の立体形態を有するものであっても良い。また、押圧部は、押圧突起の先端に形成された平坦面であっても良い。
他方、本実施形態における押圧突起13の基部13bは、円錐台状をなしており、基部13b表面の被覆層13dは、押圧突起13の基端に下端を有する筒状をなしている。基部13b表面の被覆層13dと頂部13tの被覆層13dとは、被覆層13dが基部13bの全周に亘って存在する環状の被覆部13f及びエラストマー露出部13eどうし間に位置する細幅の連結被覆部13gを介して連続している。
押圧部13aは、押圧突起13の高さ方向に沿う高さが、好ましくは1mm以上、より好ましくは3mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは7mm以下である。押圧部13aは、押圧突起13の高さ方向に沿う高さが、押圧突起13の高さの好ましくは7%以上、より好ましくは10%以上であり、また好ましくは30%以下、より好ましくは25%以下である。
また、基部13bは、押圧突起13の高さ方向に沿う高さが、好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上であり、また好ましくは37mm以下、より好ましくは30mm以下である。また、基部13bは、押圧突起13の高さ方向に沿う高さが、押圧突起13の高さの好ましくは55%以上、より好ましくは70%以上であり、また好ましくは95%以下、より好ましくは90%以下である。
本実施形態のマッサージブラシ10は、エラストマーで構成された部分(以下、エラストマー部分という)と被覆層13dとを、2色成形又はインサート成形により一体成形して得たブラシ本体部11と、これとは別に成形された、把持部20と接合ドラム部21とを有するマッサージブラシ用ハンドル22とを結合させてなる。本実施形態のマッサージブラシ10におけるブラシ本体部11のエラストマー部分は、舌状片14が形成された基板12と、押圧突起13の芯部13cと、中央部押圧突起17と、補助押圧突起18とを含んでおり、これらは同一のエラストマーから成形されている。本実施形態のマッサージブラシ10は、舌状片14や舌状片14を支持する部分も、押圧突起13の芯部13cを構成するエラストマーと同一のエラストマーにより成形されている。中央部押圧突起17と補助押圧突起18とには、押圧突起13のような被覆層13dは設けられていない。
ブラシ本体部11とマッサージブラシ用ハンドル22とは、例えば曲面状の基板12の上面の中央部分から立設させた嵌合突起19(図5参照)を、把持部20の下端部に設けた接合ドラム部21の内部の嵌合穴21aを嵌め込むようにして固着することにより結合させる。マッサージブラシ用ハンドル22は、ブラシ本体部11のエラストマー部分を構成するエラストマーに比べて硬い材料で構成されており、好ましくは被覆層13dを構成する材料に比べて更に硬い材料で構成されている。ブラシ本体部11の基板12の上面の中央部分から立設させる嵌合突起19は、エラストマーによりブラシ本体部11の基板12と一体成形されていてもよいし、ブラシ本体部11の基板12とは別体の部材を、螺合、嵌合、融着、接着剤による接合等の公知の手法により取り付けてあっても良い。基板12に取り付ける別体の部材は、マッサージブラシ用ハンドル22と同様にブラシ本体部11のエラストマー部分を構成するエラストマーに比べて硬い材料で構成されているものであっても良い。
上述の構成を備える本実施形態のマッサージブラシ10を用いて、例えば頭部へのマッサージを行うには、例えば図6(a)に示すように、最も長い押圧突起13のみを頭部に軽く当接させて、回転力を加える。それにより、適度な刺激感を伴う揉捏法に相当するマッサージ効果が得られる。また、この状態でマッサージブラシ10を頭皮に沿ってスライド移動させれば、軽擦法に相当するマッサージ効果も得られる。
また、図6(a)に示す状態から、更に大きな押圧力を加えれば、図6(b)に示すように、押圧突起13は、片持ち梁状の舌状片14の先端部分を押し上げるようにしながら、先端の押圧部が頭皮に沿って外側に拡がるように変形するので、図6(b)の押圧状態と図6(a)の押圧を解除した状態とを繰り返すことで、掴みや拡げによって頭皮を揉み解すマッサージ効果が得られる。
なお、図6(b)に示すように押圧突起13の先端の押圧部が頭皮に沿って外側に拡がる際に、押圧突起13の一部分は、基板12の周縁部分12aの内側面に当接して、その外側への変形が抑制されるので、大きな押圧力が負荷されても過度に変形することなく、所望のマッサージ効果を効率良く得ることが可能になる。
さらに、図6(b)に示す押圧突起13の先端の押圧部を頭皮に沿って外側に拡げた状態を保持することにより、舌状片14の弾性復元力によってつぼ押しや圧迫法に相当するマッサージ効果が得られると共に、この状態でマッサージブラシ10を頭皮に沿ってスライド移動させれば、強擦法に相当するマッサージ効果も得られる。またこの状態で回転力を加えることによって、揉捏法に相当するマッサージ効果も得られる。
本実施形態のマッサージブラシ10によれば、このようなマッサージを、髪の毛が濡れている状態の整髪や洗髪の際に行うこともでき、また、このようなマッサージを、整髪や洗髪後、あるいは整髪や洗髪前の髪が乾いている状態においてもスムーズに行うこともできる。
即ち、髪が乾いている場合においても、押圧突起13の基部13bの表面が、被覆層13dからなり、芯部13cのエラストマーに比べて硬い材料で構成されているため、マッサージを行うための動作中に、押圧突起13に髪の毛が絡んだり、押圧突起13が髪の毛に引っ掛かったりすることが起こりにくい。しかも、押圧突起13の押圧部13aが、エラストマーが露出したエラストマー露出部13eを有するため、エラストマー露出部13eが、マッサージ対象部位の肌面である頭皮に対して適度なグリップ力を発現して、頭部に対して充分なマッサージ効果も得られる。
個々のエラストマー露出部13eの面積は、適宜に決定することができるが、例えば、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは50mm以下、より好ましくは20mm以下である。
また、エラストマー露出部13eの合計面積は、押圧部13aの表面積の0.5%以上70%以下であることが好ましく、押圧部13aの表面積の1%以上30%以下であることがより好ましい。
押圧部13aと基部13bとの間がなだらかに連続して両者の境界が不明確である場合、ここでいう、押圧部13aの表面積は、押圧突起13の高さ方向において、押圧部13aの頂点から高さ4mmまでの範囲の表面積とする。
また、本実施形態のマッサージブラシ10においては、エラストマー露出部13eが、押圧突起13の高さ方向の先端側にあるため、押圧突起13を、2色成形又はインサート成形により一体成形する際に、型内に被覆層を先に入れたり形成したりしたとしても、その被覆層に穴が形成されているので、エラストマー部分の成形時のガス逃げが良好で、成形性に優れている。
また、本実施形態のマッサージブラシ10においては、前述した通り、押圧部13aの頂部13tが被覆層13dから形成されており、換言すれば、エラストマー露出部13eが、押圧部13aの頂部以外の部分に形成されているため、マッサージブラシ10を頭皮に沿ってスライド移動させる際に、押圧部13aの頂部が、髪の毛に当接する。そのためエラストマー露出部13eが、髪の毛に絡んだり、髪の毛に引っ掛かったりすることが起こりにくく、マッサージブラシ10をスムーズに動かすことができる。また、直接、頭皮や髪の毛に対して強い圧力で当接する箇所に、被覆層13dがあるため、スムーズに動かることができるとともに、弱い圧力で当接するエラストマー露出部13eが頭皮とのグリップ力を発現する。
頂部13tに存在する被覆層13dは、図4に示すように、押圧突起13の先端側から見たときの直径L1が、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは3mm以上の円形領域を含むことが好ましい。ただし、その円形領域は、押圧部13aにエラストマー露出部13eを設ける面積を消失させない大きさであることが好ましい。
また、本実施形態のマッサージブラシ10においては、前述した通り、マッサージブラシを頭部に押し当てることにより、前記基板に対する傾斜角度を変化させ得るように形成されているため、押し当てる力を適宜に調整することにより、マッサージ対象部位の肌面上における、押圧突起13の滑り易さとグリップ力とを適宜に調整することができ、一層効果的にマッサージ効果を得ることができる。
なお、押圧突起13は、マッサージブラシ10を頭部(マッサージ対象部位)に押し付けたときに、押圧突起13が倒れる方向と逆方向、つまり図2(c)のように、押圧突起13の頂部13tよりも基板12の中心方向に、エラストマー露出部13eがあることが、グリップ性を高める観点から好ましい。
本実施形態のマッサージブラシ10においては、前述したとおり、基板12はエラストマーで構成されており、変形しやすい。そのため、マッサージブラシ10を頭皮に押し当てた際には、基板12が適度に変形することによって、表面がエラストマーに比べて硬い材料で構成された押圧突起13の先端の押圧部13aを、頭皮に沿って外側に拡げられるため、押圧部が頭皮を過度に刺激することがなく、かつ、前述した、掴みや拡げによって頭皮を揉み解すマッサージ効果、強擦法に相当するマッサージ効果、及び揉捏法に相当するマッサージ効果が一層高まる。
本実施形態のマッサージブラシ10は、前述したとおり、ブラシ本体部11のエラストマー部分に中央部押圧突起17及び補助押圧突起18を有する。中央部押圧突起17を有することにより、頭皮に対して略垂直な方向から当たるようにすることが可能になって、中央部押圧突起17による圧迫法(身体を押すマッサージ方法)によるマッサージ効果を、さらに得ることが可能になる。また、補助押圧突起18を有することにより、頭皮に対して適度な刺激感を伴う押圧と強擦法に相当するマッサージ効果を、さらに得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態のマッサージブラシ30について説明する。
第2実施形態のマッサージブラシ30は、図7及び図8に示すように、使用時に把持部となる基台31に固定されてブラシ面を形成する基板32と、該基板32の下面から下方に突出する複数の押圧突起33とを備えている。そして、それらの押圧突起33が、第1実施形態における押圧突起13と同様の構成を有している。
即ち、マッサージブラシ30における押圧突起33は、先端部に凸曲面状の表面を有する押圧部33a及び該押圧部33aより基板32側に位置する基部33bを有するとともに、エラストマーで構成された芯部33cと、押圧部33aの表面及び基部33bの表面を形成する被覆層33dとを有しており、その被覆層33dは、芯部33cを構成するエラストマーに比べて硬い材料で構成されている。また、押圧部33aには、前記芯部33cを構成するエラストマーが押圧突起33の表面に露出したエラストマー露出部33eが、部分的に形成されている。マッサージブラシ30における押圧突起33は、半球面状の表面を有し、円錐台状の基部33bを有している。
第2実施形態のマッサージブラシ30の基台31は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等からなるプラスチック製の成形品である。基台31は、図7及び図8に示すように、底面が楕円形状の装着開口37aとして開口し、上面が滑らかな湾曲凸面となった基台本体37と、この基台本体37の装着開口37aを閉塞するように嵌め込み固定される基板32とを具備する。基台本体37は、例えば長軸の長さが80〜100mm程度、短軸の長さが70〜90mm程度の大きさの平面視楕円形状に形成されている。
基台本体37には、その内側に、エラストマー成形体39の底盤部39aを装着するための装着凹部37aが、装着凹部37aを下面側に開口させて設けられている。エラストマー成形体39は、第1実施形態におけるエラストマー部分(芯部33c等)と同様のエラストマーで構成された樹脂成形品であって、基板32と略同様の平面視形状を有する板状の底盤部39aと、底盤部39aと一体成形され、底盤部39aから突出する複数の押圧突起の芯部33cとを有している。エラストマー成形体39は、芯部33cに比べて硬い材料で構成された被覆層33dも、2色成形やインサート成形によって一体成形されていることが好ましい。
基板32は、基台本体37の装着開口37aの開口形状に略一致する平面視楕円形状を有しており、その突状に形成された周端面32aを、装着開口37aの開口縁部に沿って基台本体37の内周面に設けられた係止凹溝37cに係合させることにより、基台本体37に固定される。基板32には、押圧突起33の配設位置に対応させて円形突起孔35が各々複数形成されている。基板32は、基台本体37の装着開口37aを覆って嵌め込み固定される。このとき、エラストマー成形体39の底盤部39aから突出して一体成形された複数の押圧突起33が、複数の円形突起孔35に各々挿通されている。また、基板32と、基台本体37の装着凹部37aの内側天面部から垂下する支持棒37dや、装着凹部37aの周縁段差部37eとの間にエラストマー成形体39の底盤部39aが挟み込まれている。これによって、エラストマー成形体39は、複数の押圧突起33を、マッサージブラシ30のブラシ面を構成する基板32の下面から各々下方に突出させた状態となって、基台31に取り付けられることになる。
第2実施形態のマッサージブラシ30の押圧突起33は、図8に示すように、基部33bにおける基板32の表面近傍に、被覆層33dで被覆されていない環状の可撓部33fを有している。可撓部33fは、基部33bの周囲に環状に形成されており、第2実施形態のマッサージブラシ30は、この可撓部33fの存在により、マッサージブラシ30を頭部に強く押し当てることにより、押圧突起33が、可撓部33fで曲がり易くなっている。第2実施形態のマッサージブラシ30においては、このように、押圧突起33の基部33bの一部に被覆層33dで覆われていない可撓部33fを形成することで、基板32に対する押圧突起33の傾斜角度を変化させ得るようになっている。なお、押圧突起33の突出方向における可撓部33fの高さTfは、例えば、押圧突起33の高さTの、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上であり、好ましくは90%以下、より好ましくは50%以下である。
第2実施形態のマッサージブラシ30によれば、第1実施形態のマッサージブラシ10の押圧突起13と同様の押圧突起33を有するため、第1実施形態のマッサージブラシ10と同様の効果が奏される。即ち、押圧突起33の基部33bの表面が、被覆層33dからなり、芯部33cのエラストマーに比べて硬い材料で構成されているため、マッサージを行うための動作中に、押圧突起33に髪の毛が絡んだり、押圧突起33が髪の毛に引っ掛かったりすることが起こりにくく、また、押圧突起33の押圧部33aが、エラストマーが露出したエラストマー露出部33eを有するため、エラストマー露出部33eが、マッサージ対象部位の肌面である頭皮に対して適度なグリップ力を発現して、頭部に対して充分なマッサージ効果も得られる。
また、第2実施形態のマッサージブラシ30においても、押圧部33aの頂部33tが被覆層33dから形成されているため、頂部33tにエラストマーが露出していないことによる効果も、第1実施形態と同様に奏される。
更に、押圧突起33の基部33bの一部に被覆層33dで覆われていない可撓部33fを有することによって、第2実施形態のマッサージブラシ30においても、基板32に対する押圧突起33の傾斜角度を変化させ得るようになっているため、押し当てる力を適宜に調整することにより、マッサージ対象部位の肌面上における、押圧突起33の滑り易さとグリップ力とを適宜に調整することができ、一層効果的にマッサージ効果を得ることができる。
なお、第2実施形態のマッサージブラシ30は、好ましくは、基台31におけるブラシ面とは反対側の凸曲面状の上面に、該上面から突出する把持部(図示せず)を備えており、使用の際には、その把持部を指の間に挟み込み、凸曲面状の上面に手の平を密着させ、該上面を覆うようにして基台31を把持する。このような把持部としては、例えば、特開2007−282681号公報の図1及び図3に符号11で示された把持部を採用可能である。
第2実施形態のマッサージブラシ30においては、全ての押圧突起を被覆層33dを有する押圧突起33としたが、第1実施形態のマッサージブラシ10の中央部押圧突起17や補助押圧突起18のように、目的に応じて被覆層を具備しない押圧突起を設けてもよい。
本発明は上記の各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、押圧突起の押圧部に形成するエラストマー露出部13eの形状や個数は、任意に変更でき、例えば、図9(a)〜図9(f)に示す態様で、エラストマー露出部13eが形成されていても良い。
図9(a)に示す例においては、半円形状の押圧部13aに、エラストマー露出部13eを正面視したときの形状が円形又は楕円形のエラストマー露出部13eが一つのみ形成されている。図9(b)及び図9(c)に示す例においては、図9(a)と同形状のエラストマー露出部13eが、被覆層13dからなる頂部13tの周囲に複数形成されている。図9(c)に示す例においては、3つのエラストマー露出部13eが、被覆層13dからなる頂部13tの周囲を囲むように形成されている。図9(d)に示す例においては、半円形状の押圧部13aに、エラストマー露出部13eを正面視したときの形状が扇形のエラストマー露出部13eが形成されている。図9(e)に示す例においては、半円形状の押圧部13aに、エラストマー露出部13eを正面視したときの形状が半円形のエラストマー露出部13eが形成されている。図9(d)及び図9(e)に示す形状のエラストマー露出部13eを、一つの押圧突起の凸曲面状の押圧部13aに複数形成しても良い。
また、本発明のマッサージブラシにおける押圧部13aは、押圧突起13の突出方向の先端側から視た形状が、円形に代えて楕円形や角部を丸めた三角形、四角形等の多角形状等であっても良い。
また、本発明のマッサージブラシは、特開2014−004341号公報、特開2013−202172号公報等におけるマッサージ用の突起を、上述した各実施形態における押圧突起のようなものに置換したものであっても良い。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
本発明のマッサージブラシは、人間の頭部以外の部位をマッサージ対象部位とするものであってもよく、また、人間以外の動物、例えば、犬や猫等のペットや、牛、馬等の家畜等の身体や体毛のケア用に用いることもできる。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下のマッサージブラシを開示する。
<1>
基板と、該基板の下面から下方に突出する複数の押圧突起とを備えたマッサージブラシであって、
前記押圧突起は、先端部に凸曲面状の表面を有する押圧部及び該押圧部より前記基板側に位置する基部を有するとともに、エラストマーで構成された芯部と、前記押圧部の表面及び前記基部の表面を形成する被覆層とを有し、該被覆層は、前記芯部を構成するエラストマーに比べて硬い材料で構成されており、
前記押圧部には、前記芯部を構成するエラストマーが表面に露出したエラストマー露出部が、部分的に形成されている、マッサージブラシ。
<2>
前記エラストマー露出部が、前記押圧部の頂部以外の部分に形成され、該押圧部の頂部が前記被覆層から形成されている、前記<1>に記載のマッサージブラシ。
<3>
前記押圧突起は、マッサージブラシを対象部位に押し当てることにより、前記基板に対する傾斜角度を変化させ得るように形成されている、前記<1>又は<2>に記載のマッサージブラシ。
<4>
前記基板がエラストマーで構成されている、前記<1>〜3>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<5>
前記被覆層がポリプロピレン又はポリエチレンで構成されている、前記<1>〜<4>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<6>
前記基板の上面側の中央部分に接続された把持部を備えており、
前記基板には、該基板の中央部分から外側に向けて延設される舌状片が、前記中央部分側の基端部を除く周囲に貫通溝が設けられることにより前記基端部から片持ち梁状に張り出した状態で、周方向に間隔をおいて複数設けられており、
前記押圧突起は、前記舌状片の先端部分から下方に突出して各々設けられている、前記<1>〜<5>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<7>
前記基板は、前記下面が凹面状、前記上面が凸面状をなすように曲面状に湾曲した平面視円形状の板状であり、前記舌状片が、該基板の中央部分から放射方向外側に向けて延設されている前記<6>に記載のマッサージブラシ。
<8>
前記マッサージブラシは、人の頭部をマッサージ対象部位とする前記<1>〜<7>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<9>
前記押圧突起の芯部を構成するエラストマーは、ゴム状弾性を示す高分子であり、天然ゴム、ジエン系ゴム、非ジエン系ゴム、熱可塑性エラストマーである前記<1>〜<8>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<10>
前記可塑性エラストマーは、SBS、SIS、SEBS、SEPSのスチレン系エラストマー(TPS)、オレフィン系エラストマー(TPO)、エステル系エラストマー(TPC)、ウレタン系エラストマー(TPU)、アミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、熱可塑性ゴム架橋(TPV)である前記<9>に記載のマッサージブラシ。
<11>
前記押圧突起の芯部を構成するエラストマーは、ASTM D2240 0−100に準拠して測定された硬度(ショアA硬度)が、30以上、好ましくは40以上であり、また、80以下、好ましくは70以下であり、また、30以上80以下、好ましくは40以上70以下である前記<1>〜<10>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<12>
前記押圧突起の被覆層は合成樹脂で構成され、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂(ABS)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート樹脂(PCTA)である前記<1>〜<11>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<13>
前記エラストマー露出部は、前記被覆層からなる前記押圧部の頂部の周囲に、複数形成されている前記<1>〜<12>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<14>
複数の前記エラストマー露出部は、前記押圧部の頂部を囲むように環状に配置されている前記<1>〜<13>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<15>
前記エラストマー露出部は、前記被覆層からなる前記押圧部の頂部と段差なく形成され、該押圧部の凸曲面状の表面を構成している前記<1>〜<14>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<16>
前記基部の表面の被覆層と前記押圧部の頂部の被覆層とは、前記被覆層が基部の全周に亘って存在する環状の被覆部及び前記エラストマー露出部どうし間に位置する細幅の連結被覆部を介して連続している前記<1>〜<15>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<17>
前記マッサージブラシは、エラストマーで構成された部分と被前記覆層とを、2色成形又はインサート成形により一体成形して得たブラシ本体部と、これとは別に成形された、把持部を有するマッサージブラシ用ハンドルとを結合させてなる前記<1>〜<16>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<18>
前記エラストマー露出部の面積は、0.5mm以上、好ましくは1mm以上であり、また50mm以下、好ましくは20mm以下である前記<1>〜<17>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<19>
前記エラストマー露出部の合計面積は、前記押圧部の表面積の0.5%以上70%以下、好ましく押圧部の表面積の1%以上30%以下である前記<1>〜<18>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<20>
前記押圧部の頂部に存在する被覆層は、前記押圧突起の先端側から見たときの直径L1が、1.5mm以上、好ましくは3mm以上の円形領域を含み、該押圧部にエラストマー露出部を設ける面積を消失させない大きさであることが好ましい前記<1>〜<19>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<21>
前記押圧突起は、前記マッサージブラシを対象部位に押し付けたときに、該押圧突起が倒れる方向と逆方向(押圧突起の頂部よりも基板の中心方向)に、前記エラストマー露出部を有する前記<1>〜<20>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
<22>
前記押圧突起は、前記基部における基板の表面近傍に、被覆層で被覆されていない環状の可撓部を有している前記<1>〜<21>の何れか1に記載のマッサージブラシ。
10,30 マッサージブラシ
11 ブラシ本体部
12,32 基板
13,33 押圧突起
13a,33a 押圧部
13b,33b 基部
13c,33c 芯部
13d,33d 被覆層
13e,33e エラストマー露出部
13t,33t 頂部
33f 可撓部
14 舌状片
15 基端部
16 貫通溝
17 中央部押圧突起
18 補助押圧突起
20 把持部

Claims (7)

  1. 基板と、該基板の下面から下方に突出する複数の押圧突起とを備えたマッサージブラシであって、
    前記押圧突起は、先端部を形成し凸曲面状の表面を有する押圧部及び該押圧部より前記基板側に位置する基部を有するとともに、エラストマーで構成された芯部と、前記押圧部の表面及び前記基部の表面を形成する被覆層とを有しており、該被覆層は、前記芯部を構成するエラストマーに比べて硬い材料で構成されており、
    前記押圧部には、前記芯部を構成するエラストマーが該押圧部の表面に露出したエラストマー露出部が、部分的に形成されており
    前記押圧部の前記凸曲面状の表面が、前記エラストマー露出部の表面と前記被覆層の表面とから形成されている、マッサージブラシ。
  2. 前記エラストマー露出部が、前記押圧部の頂部以外の部分に形成され、該押圧部の頂部が前記被覆層から形成されている、請求項1に記載のマッサージブラシ。
  3. 前記押圧突起は、マッサージブラシを対象部位に押し当てることにより、前記基板に対する傾斜角度を変化させ得るように形成されている、請求項1又は2に記載のマッサージブラシ。
  4. 前記基板がエラストマーで構成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載のマッサージブラシ。
  5. 前記被覆層がポリプロピレン又はポリエチレンで構成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載のマッサージブラシ。
  6. 前記基板の上面側の中央部分に接続された把持部を備えており、
    前記基板には、該基板の中央部分から外側に向けて延設される舌状片が、前記中央部分側の基端部を除く周囲に貫通溝が設けられることにより前記基端部から片持ち梁状に張り出した状態で、周方向に間隔をおいて複数設けられており、
    前記押圧突起は、前記舌状片の先端部分から下方に突出して各々設けられている、請求項1〜5の何れか1項に記載のマッサージブラシ。
  7. 前記基板は、前記下面が凹面状、前記上面が凸面状をなすように曲面状に湾曲した平面視円形状の板状であり、前記舌状片が、該基板の中央部分から放射方向外側に向けて延設されている請求項6に記載のマッサージブラシ。
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