JP2816350B2 - 虫よけストッキング - Google Patents

虫よけストッキング

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JP2816350B2
JP2816350B2 JP24871889A JP24871889A JP2816350B2 JP 2816350 B2 JP2816350 B2 JP 2816350B2 JP 24871889 A JP24871889 A JP 24871889A JP 24871889 A JP24871889 A JP 24871889A JP 2816350 B2 JP2816350 B2 JP 2816350B2
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repellent
det
stockings
stocking
insect repellent
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繁隆 松原
雅子 保田
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繁隆 松原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は脚を蚊などの虫さされから防止するストツキ
ングに関するものである。
〔従来の技術〕
毎年夏の暑い時期になると厚さと共に蚊が多く発生
し、屋内・屋外のいずれにおいても人体に寄って来て
腕,脚などを刺す。
特に女性はスカートを着く関係上脚を露出することが
多く、このため刺され易い。仮にストツキングを着いて
いてもその上から刺すことがしばしば有る。
これに対し、近時虫の忌避剤と含有したものを例えば
皮膚に直接塗布又はスプレーなどで噴霧することにより
防虫効果を発揮させるようにしたものが市販されてい
る。
〔発明が解決すべき問題点〕
女性にとって脚は顔と同様美しさをアピールする点で
重要視されているにも拘らず目がとどきにくく、知らず
に蚊に刺されて痒くなってから気付く場合が多い。ま
た、刺されればその個所は赤く腫れ上り掻けばさらに広
がって、その跡が残ると醜くくなり美しい脚を維持でき
なくなる。また、ストツキングを着いていてもその上か
ら刺されることが有り、痒いがためにその個所を手で掻
くと爪でストツキングの繊維を引っかき所謂「デンセ
ン」と称する破損を来し、そのストツキングを取り替え
ねばならない結果を招いていた。
ただ、前記忌避剤を配合したものを皮膚に直接塗布ま
たはスプレーすれば忌避効果は充分有るものの、皮膚の
表面がねばねばして使用感が悪いものであった。
そこで、本発明は上記問題点を鑑み、蚊などの虫ささ
れを防止して常に美しい脚を持続し得る新規なストツキ
ングを提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決すべき手段〕
かかる目的を達成するべく、本発明の虫よけストツキ
ングはN,N−ジエチル−m−トルアミド等の虫の忌避剤
を全体に付着させると共に表面に撥水剤をスプレーで噴
霧した構成よりなる。
〔作用〕
ストツキングを着いた状態で、ストツキングの表面か
らN,N−ジエチル−m−トルアミド等の忌避剤が揮散し
蚊などの虫が寄って来て刺すのを防ぎ常に美しい脚を保
持する。また、撥水剤が表面に噴霧してあるので忌避剤
の揮散速度が抑えられ防虫効果の持続時間を長く保たせ
る。
〔実施例〕
以下本発明の虫よけストツキングの一実施例を詳述す
る。
ストツキングとして太さ12デニールのナイロン製のパ
ンティストツキングを使用し、虫特に蚊の忌避剤として
N,N−ジエチル−m−トルアミド(以下単にDETと称
す。)を用い、また該DETをエタノール液に適量混ぜ合
わせてDETの2%エタノール溶液を作る。2%としたの
は一般にDETが効果を示すには8〜34mg/100cm2のDETが
付着していることが必要とされているからである。
そして、前記パンティストツキングをDETの2%エタ
ノール溶液註に10秒間浸漬し、取り出した後2時間風乾
し、更に該パンティストツキングの表面から10cm位離し
た距離から撥水剤であるフッ素樹脂系の防水剤を1秒間
づつ3回スプレーする。また、製品とするには処理後の
パンティストツキングを例えばそのまま折畳んで袋詰め
して密封すれば良い。
次に、前記パンティストツキングに付着したDETの保
持効果の経時変化を測定した実験結果を表およびグラフ
で示す。尚、資料は便宜的にパンティストツキングの小
片を用いた。
材料;ナイロン製パンティストツキングの小片 実験使用部位…膝下部分 糸の太さ …429デニール 全重量 …12.79g 撥水剤;フッ素樹脂系防水剤 パンティストツキングの処理要領 A.DETのみの場合 DETの2%エタノール溶液にストツキング小片を10秒
間浸す。
小片を2時間風乾する。
小片の重量を計る。
B.DETと撥水剤を併用した場合 上記の次に下記のを行う。
ストツキング小片に撥水剤を10cm離した距離から1秒
間づつ3回スプレーする。
30分後に小片の重量を計る。
C.撥水剤のみの場合 エタノール(DET含まず)液にストツキング小片を10
秒間浸す。
小片を2時間風乾する。
小片の重量を計る。
ストツキング小片に撥水剤を10cm離した距離から1秒
間づつ3回スプレーする。
30分後に小片の重量を計る。
これら条件の下に、前記A,B,Cの小片の経時的重量変
化を下記の表1及び第1図に示す。尚、各数値は5個を
実験してその平均値示す。
次に前記各A,B,Cの場合につきA,BについてはDETの残
存率、またCについては撥水剤の残存率、更にBの値か
らCの各値を差し引いて計算したDETの正味の残存率D
をそれぞれ求め、これらを第2図に示す。
これら表1及び第1,第2図より撥水剤の併用によりDE
Tの保持量は処理後19〜52時間においてDETのみの場合A
に比べ10%増加することが解った。
すなわち、この種のパンティストツキングをDETの2
%エタノール溶液に浸漬し、2時間風乾した後撥水剤を
スプレーすることにより約60時間の間は適切なDETの保
持量が確保され、充分な忌避効果を得られる。適切なDE
Tの保持量として2%としたが、必要とあらば多少多く
しても良い。また、忌避剤としてDETを使用したが、他
にジオール類(2−エチル−1、3−ヘキサンジオー
ル,2−ブチル−2−エチル−1、3プロパンジオール,
2、5−ジメチル−2、5ヘキサンジオール),アシド
類(N−ブチルアセトアニリド),エステル類(ジメチ
ルカルバメート,プロピルマンデレート),アミドエス
テル類(プロピルN,N′−ジメチルサクシナメート)が
考えられる。
なお、本実施例においてはパンティストツキングにつ
いて説明したが、他に手袋,衣服についても同等処理し
利用できること勿論である。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の虫よけストツキングは全体
に忌避剤を付着させると共にその表面に撥水剤をスプレ
ーで噴霧するようにしたから、着いた時に忌避剤が適度
に揮散し、蚊などの虫の忌避効果を充分に発揮・持続す
る。これにより蚊など虫の多い場所でも虫さされが防止
されて気をとられることなく行動でき、しかも美しい脚
を維持し続けることができる。
また、手で掻いたりして所謂「デンセン」という破損
も防止でき長持ちさせることができる等の効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はパンティストツキングの小片を各種処理して、
これらのDETの保持効果の経時変化を示したグラフ、第
2図は同じくDETの残存率の経時変化を示したグラフで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−3602(JP,A) 特開 昭64−2(JP,A) 特開 平2−264073(JP,A) 実開 昭63−14503(JP,U) 実開 昭59−157408(JP,U) 実開 昭59−157409(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A41B 11/00,11/14 A01N 25/00,25/34,37/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N,N−ジエチル−m−トルアミド等の虫の
    忌避剤を全体に付着させると共に表面に撥水剤をスプレ
    ーで噴霧したことを特徴とする虫よけストツキング。
JP24871889A 1989-09-25 1989-09-25 虫よけストッキング Expired - Lifetime JP2816350B2 (ja)

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