JP5684131B2 - Plc型復調器及び光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、X偏波光およびY偏波光についてそれぞれコヒーレント変調した上で偏波多重した、偏波多重コヒーレント変調信号を受信するPLC型復調器及びこれを用いた光伝送システムに関する。
X偏波光およびY偏波光についてそれぞれ変調して偏波多重し、デジタルコヒーレント受信機によって復調を行う、偏波多重デジタルコヒーレント伝送方式が大容量信号伝送の変調方式として有望である。ここでコヒーレント伝送方式とは、送信側で光の位相、あるいは光の位相に加えて振幅までもが変調されており、受信側においては、90度ハイブリッドと呼ばれる干渉回路を用いて局所発振光(LO光)と伝送後の信号光を混合し、さらにバランスドフォトディテクター(B-PD)により受光することで、光の電場を複素数とみなした時の実数部と虚数部を分離して復調する変調方式である。ただし、受信機では入力された偏波多重信号の偏波分離を光学的に行うが、そこで用いられる偏波ビームスプリッタ(PBS)の基底偏波状態と、偏波多重信号光の基底偏波状態は一般には一致しないため、PBSより出力される二つの直交偏波成分は、偏波多重が逆多重された信号光とはならない。
ところが、光学的に偏波分離されたそれぞれの成分について、B-PDより出力された電気信号に対してデジタル信号処理を行うことにより、偏波逆多重を行うことができる。さらには、デジタル信号処理によって、信号光とLO光との相対位相差の推定や、分散補償、誤り訂正等の処理も行うことが可能である。
このように、偏波多重コヒーレント変調信号に対して、受信機でデジタル信号処理を行うことで、光学的な処理を極めて簡略化し、さらには受信特性をも向上させる方式を偏波多重デジタルコヒーレント伝送方式と呼び、非常に有望視されている。
コヒーレント変調方式の中で代表的かつ実用的な方法として、四値位相変調方式の普及が進んでおり、偏波多重した四値位相変調方式は、DP-QPSK(Dual Polarization Quadrature Phase Shift Keying;偏波多重四値位相変調方式)として知られている。このDP-QPSK変調方式では、シンボルレートが10GSymbol/sの場合、ビットレートは40Gbit/sとなり、シンボルレートが25GSymbol/sの場合、ビットレートは100Gbit/sとなるので、周波数利用効率を高めることができる。なお、単にDP-QPSK変調方式とは、復調時にデジタルコヒーレント受信機を適用した方式であることを意味する。
DP-QPSK変調方式の復調器(DP-QPSK復調器)では、まずX偏波のQPSK信号とY偏波のQPSK信号とを多重したDP-QPSK信号を、偏波ビームスプリッタ(PBS:Polarization Beam Splitter)によってX偏波のQPSK信号とY偏波のQPSK信号とに分離する。さらに、X偏波用の90度ハイブリッドおよびY偏波用の90度ハイブリッドにより、分離されたX偏波のQPSK信号およびY偏波のQPSK信号と局所発振光(LO光)とをそれぞれ混合する。これにB-PDを組み合わせて受光することにより、各偏波の位相変調信号(QPSK信号光)を強度変調信号にそれぞれ変換し、各偏波における信号光電場の実部と虚部に対応した成分(I成分とQ成分)を独立に取り出す。なお90度ハイブリッドとは一般に、入力された信号光と局所発振光をそれぞれ二分岐し、二分岐された局所発振光に光波の相対位相差として90度の位相差を与えた後、二分岐された一方の信号光と局所発振光、および二分岐されたもう一方の信号光と局所発振光をそれぞれ混合する回路として知られている。
従来技術として、PBSや90度ハイブリッドはそれぞれ個別に、空間光学系や石英系平面光波回路(PLC: Planar Lightwave Circuit)PLCで実現されている(非特許文献1〜6参照)。
非特許文献1〜3では、一つのPLC上で、カプラとPBSの組み合わせによる構成の90度ハイブリッドが開示されており、それぞれIQ成分間の光導波路長を同一とすることで、IQ成分間の時間差(スキュー)を低減する技術が示されている。
文献4、5、6には、PBSが一つのPLC上に構成されたものが開示されている。また、文献6には、複数のPBSが縦列接続され、2段構成としたPLCが開示されている。
井上靖之他、「石英系PLCを用いた光90度ハイブリッド」1994年電子情報通信学会秋季大会、C-259 細矢正風他、「PLCを用いた90°ハイブリッド・バランス型光受信モジュールの構成技術」、電子情報通信学会技術研究報告.光通信システムOCS-95 pp.49-54 S. Norimatsu et al.,"An Optical 90-Hybrid Balanced Receiver Module Using a Planar Lightwave Circuit," IEEE Photon. Technol. Lett., Vol.6, No.6, pp.737-740 (1994) M. Okuno et al.,"Birefringence Control of Silica Waveguides on Si and Its Application to a Polarization-Beam Splitter/Switch,"J. Lightwave Technol., Vol.12, No.4, pp.625-633 Y. Hashizume et al."Integrated polarisation beam splitter using waveguide birefringence dependence on waveguide core width,"Electron. Lett., Vol.37, No.25, pp.1517-1518 (2001) N. Matsubara et al.,"SILICA-BASED PLC-TYPE POLARIZATION BEAM SPLITTER WITH >30dB HIGH EXTINCTION RATIO OVER 75nm BAND WIDTH,"MOC2005, C2 (2005)
ところで、上記非特許文献1〜6に開示されているような個別のデバイスに形成されたPBSや90度ハイブリッドを組み合わせて、DP-QPSK信号を受信し、各偏波成分のI成分とQ成分を独立に取り出すDP-QPSK復調器を構成する場合には、次のような問題が発生する。
DP-QPSK復調器は、PBSと、該PBSと別個に形成された(すなわち、異なるチップ上に形成された)90度ハイブリッドとを備える構成であるので、PBSが形成された一つのデバイス(例えばPLC)と90度ハイブリッドが形成された別のデバイス(例えばPLC)とを光接続する必要がある。そのため、接続損失が生じると共に、その光接続のための調芯作業や接合作業が必要になり、工程が増え、製造コストが増大する。
本発明は、このような従来の問題点に着目して為されたもので、その目的は、偏波ビームスプリッタと90度ハイブリッド回路との接続損失を低減し、かつ、製造コストの低減を図ったPLC型復調器及びこれを用いた光伝送システムを提供することにある。
また、本発明者らは、鋭意研究の結果、PBSと90度ハイブリッドとを一つのPLC上に構成した場合、XY偏波成分間のスキューが大きくなってしまうという問題を発見し、これを改善する構成を発明した。
PBSで分離されたX偏波のQPSK信号とY偏波のQPSK信号とがそれぞれ二段目のPBS或いは、X偏波およびY偏波用の90度ハイブリッド回路をそれぞれ伝搬する際、経路長に差があると、それらの信号が出力される時間に差が発生してしまう。この時間差(スキュー)は、例えば、シンボルレートの逆数で規定される、シンボル時間間隔の100分の1以下が望ましく、10GSymbol/sの信号に対しては、1ps以下であることが望ましい。スキューを1ps以下にするには、光路長差を真空中で約300mm、屈折率が約1.5のシリカガラス中では約200mm以下にする必要があり、空間光学系を用いた場合や、要素部品を光ファイバで接続する場合には、調整に困難を伴う精度である。
そこで、本発明の別の目的は、XY偏波成分間のスキューを低減した高性能なPLC型復調器及びこれを用いた光伝送システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、 偏波多重されたコヒーレント変調信号を受信して復調するPLC型復調器であって、平面光波回路が形成された一つのPLCチップと、前記PLCチップの入力端に設けられ、前記偏波多重されたコヒーレント変調信号を前記平面光波回路内に入力する第1の入力ポートと、前記PLCチップの入力端に設けられ、局所発振光を前記平面光波回路内に入力する第2の入力ポートと、前記第1の入力ポートから入力された前記偏波多重されたコヒーレント変調信号をX偏波のコヒーレント変調信号とY偏波のコヒーレント変調信号とに分離する少なくとも一つの偏波ビームスプリッタと、前記X偏波のコヒーレント変調信号と前記第2の入力ポートから入力された局所発振光とを混合して出力する第1の90度ハイブリッド回路と、前記Y偏波のコヒーレント変調信号と前記第2の入力ポートから入力された局所発振光とを混合して出力する第2の90度ハイブリッド回路とを備え、前記平面光波回路内に、前記少なくとも1つの偏波ビームスプリッタと、前記第1の90度ハイブリッド回路と、前記第2の90度ハイブリッド回路とが集積されていることを特徴とする。
この構成によれば、偏波ビームスプリッタと二つの90度ハイブリッド回路とを光接続のための調芯作業や接合作業が不要になるので、偏波ビームスプリッタと二つの90度ハイブリッド回路との間の接続損失が無く、製造コストを低減することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、X偏波の局所発振光とY偏波の局所発振光とが混合した光を、該X偏波の局所発振光と該Y偏波の局所発振光とに分離する第2の偏波ビームスプリッタをさらに備え、前記偏波ビームスプリッタおよび前記第2の偏波ビームスプリッタは、入力側カプラと出力側カプラとを有し、前記入力側カプラが前記入力端に対向する前記PLCチップの出力端側に位置し、かつ前記出力側カプラが前記入力端側に位置するように、前記偏波ビームスプリッタおよび前記第2のビームスプリッタは設けられており、前記入力端から前記出力端に向う方向と直交する方向に沿って、前記第1の90度ハイブリッド回路、前記偏波ビームスプリッタ、前記第2の偏波ビームスプリッタ、および前記第2の90度ハイブリッド回路がこの順番で配置されており、前記PLC型復調器は、前記第1の入力ポートと前記偏波ビームスプリッタの入力側カプラとを接続する導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する導波路と、前記第2の入力ポートと前記第2の偏波ビームスプリッタの入力側カプラとを接続する導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する導波路と、前記偏波ビームスプリッタの出力側カプラと前記第1の90度ハイブリッド回路とを接続し、前記X偏波のコヒーレント変調信号および前記Y偏波のコヒーレント変調信号の一方を伝送するための第1の導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する第1の導波路と、前記偏波ビームスプリッタの出力側カプラと前記第2の90度ハイブリッド回路とを接続し、前記X偏波のコヒーレント変調信号および前記Y偏波のコヒーレント変調信号の他方を伝送するための第2の導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する第2の導波路と、前記第2の偏波ビームスプリッタの出力側カプラと前記第1の90度ハイブリッド回路とを接続し、前記X偏波の局所発振光号および前記Y偏波の局所発振光の一方を伝送するための第3の導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する第3の導波路と、前記第2の偏波ビームスプリッタの出力側カプラと前記第2の90度ハイブリッド回路とを接続し、前記X偏波の局所発振光および前記Y偏波の局所発振光の他方を伝送するための第4の導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する第4の導波路とをさらに備え、前記第1の導波路の光路長と前記第2の導波路の光路長とは同一であることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様において、前記第1の導波路の光路長、前記第2の導波路の光路長、前記第3の導波路の光路長、および前記第4の導波路の光路長は同一であり、前記第2の導波路と前記第3の導波路とが交差角2θで交差しており、前記第1の導波路は、前記偏波ビームスプリッタの出力側カプラに接続された第1の曲げ導波路と、該第1の曲げ導波路に接続された第1の直線導波路と、該第1の直線導波路に接続された第2の曲げ導波路とを有し、前記第2の導波路は、前記偏波ビームスプリッタの出力側カプラに接続された第3の曲げ導波路と、該第3の曲げ導波路に接続された第2の直線導波路と、該第2の直線導波路に接続された第4の曲げ導波路とを有し、前記第3の導波路は、前記第2の偏波ビームスプリッタの出力側カプラに接続された第5の曲げ導波路と、該第5の曲げ導波路に接続された第3の直線導波路と、該第3の直線導波路に接続された第6の曲げ導波路とを有し、前記第4の導波路は、前記第2の偏波ビームスプリッタの出力側カプラに接続された第7の曲げ導波路と、該第7の曲げ導波路に接続された第4の直線導波路と、該第4の直線導波路に接続された第8の曲げ導波路とを有し、前記第1、第3、第5、および第7の曲げ導波路は、曲げ半径r、中心角θの扇形の円弧と同一の形状であり、前記第2、第4、第6、および第8の曲げ導波路は、曲げ半径r、中心角がπ−2θ(0<θ<π/2)よりも大きい角度の扇形の円弧と同一の形状であり、前記第1、第2、第3、および第4の直線導波路の長さlは、前記出力側カプラの近接する2本の導波路の間隔をpとすると、l=(2rcosθ−r−p/2)/sinθの関係を満たし、前記第2の直線導波路と前記第4の曲げ導波路との境界、および前記第3の直線導波路と前記第5の曲げ導波路との境界において、前記第2の導波路と前記第3の導波路とは交差していることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様において、前記X偏波のコヒーレント変調信号が伝搬する経路と前記Y偏波のコヒーレント変調信号が伝搬する経路は、前記入力端から前記PLCチップの出力端までの実効光路長が全て同じになるように設定されていることを特徴とする。
偏波ビームスプリッタで分離されたX偏波のコヒーレント変調信号(例えば、QPSK信号(X信号))とY偏波のコヒーレント変調信号(例えば、QPSK信号(Y信号))がそれぞれ伝搬する光導波路の経路長に差があると、それらの信号が出力される時間に差が発生してしまう。上記第4の態様では、X信号が伝搬する経路とY信号が伝搬する経路が、入力端から出力端までの実効光路長が全て同じになるように設定されているので、XY偏波成分間のスキューを低減した高性能なPLC型受信器を実現することができる。
本発明の第5の態様は、上記第1の態様において、前記偏波ビームスプリッタは二つ以上あり、前記偏波ビームスプリッタ同士および前記第1および第2の90度ハイブリッド回路同士が近接して配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、偏波ビームスプリッタどうしおよび二つの90度ハイブリッド回路どうしを近接して配置することで、複数ある経路を伝搬する信号光の実効光路長に差が生じるのが抑制されるので、異なる経路を通る信号光間のスキューが低減される。
本発明の第6の態様は、上記第5の態様において、前記偏波ビームスプリッタが二段以上カスケード接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、偏波ビームスプリッタの消光比を拡大することができる。
本発明の第7の態様は、上記第1の態様において、前記PLCチップは略正方形に近い矩形であり、該矩形のPLCチップの中央部に一段目の偏波ビームスプリッタが形成され、該一段目の偏波ビームスプリッタを挟んで並列的に二段目の第2および第3の偏波ビームスプリッタがそれぞれ形成されており、前記第2の偏波ビームスプリッタの、前記一段目の偏波ビームスプリッタと反対側に前記第1および第2の90度ハイブリッド回路の一方が形成され、前記第3の偏波ビームスプリッタの、前記一段目の偏波ビームスプリッタと反対側に前記第1および第2の90度ハイブリッド回路の他方が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、PLCチップの小型化を図ることができ、小型のPLC型復調器を実現することができる。
本発明の第8の態様は、上記第7の態様において、前記一段目の偏波ビームスプリッタの出力端と、前記第2の偏波ビームスプリッタの入力端とが、当該出力端から当該入力端へ向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい曲げ導波路を折り返し導波路として接続されており、かつ、前記一段目の偏波ビームスプリッタの出力端と、前記第3の偏波ビームスプリッタの入力端とが、当該出力端から当該入力端へ向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい曲げ導波路を折り返し導波路として接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、各曲げ導波路に、漏れ光による損失が問題とならない程度の曲げ半径を確保しながら、二つ以上の偏波ビームスプリッタおよび二つの90度ハイブリッド回路を、1つのPLCチップ内に並列的に近接して配置することができる。従って、光学的特性を劣化させずに、小型のPLC型復調器を実現することができる。
本発明の第9の態様は、上記第7の態様において、前記第2の偏波ビームスプリッタの出力端と、前記二つの90度ハイブリッド回路の一方の入力端とが、当該出力端から当該入力端へ向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい曲げ導波路を折り返し導波路として接続されており、かつ、前記第3の偏波ビームスプリッタの出力端と前記二つの90度ハイブリッド回路の他方の入力端とが、当該出力端から当該入力端へ向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい曲げ導波路を折り返し導波路として接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、各曲げ導波路に、漏れ光による損失が問題とならない程度の曲げ半径を確保しながら、二つ以上の偏波ビームスプリッタおよび二つの90度ハイブリッド回路を、1つのPLCチップに並列的に近接して配置することができる。従って、光学的特性を劣化させずに、小型のPLC型復調器を実現することができる。
本発明の第10の態様は、上記第1の態様において、請求項8に記載の発明に係るPLC型DP-QPSK復調器は、前記偏波ビームスプリッタが、前記偏波ビームスプリッタの入力端としての入力側カプラおよび前記偏波ビームスプリッタの出力端としての出力側カプラと、該両カプラ間に接続された二つのアーム導波路とを備えたマッハツェンダー干渉計であることを特徴とする。
本発明の第11の態様は、上記第9の態様において、前記偏波ビームスプリッタ、前記第2の偏波ビームスプリッタ、および前記第3の偏波ビームスプリッタがそれぞれ、偏波ビームスプリッタの入力端としての入力側カプラおよび偏波ビームスプリッタの出力端としての出力側カプラと、該両カプラ間に接続された二つのアーム導波路とを備えたマッハツェンダー干渉計であり、前記第2の偏波ビームスプリッタの出力側カプラのクロスポートと、前記第1および第2の90度ハイブリッド回路の一方の入力側カプラとが前記第1の折り返し導波路で接続されており、かつ、前記第3の偏波ビームスプリッタの出力側カプラのクロスポートと、前記第1および第2の90度ハイブリッド回路の他方の入力側カプラとが前記第2の折り返し導波路で接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2の偏波ビームスプリッタと一方の90度ハイブリッド回路とを接続する折り返し導波路の曲げ半径、および、第3の偏波ビームスプリッタと他方の90度ハイブリッド回路とを接続する折り返し導波路の曲げ半径をそれぞれ大きくすることができる。さらに、それぞれの偏波ビームスプリッタの偏波消光比を高めることが期待できる。
本発明の第12の態様は、上記第1の態様において、前記第2の入力ポートは、前記X偏波のコヒーレント変調信号と同じ偏波でかつ同じ波長のX偏波の局所発振光の入力ポートと、前記Y偏波のコヒーレント変調信号と同じ偏波でかつ同じ波長のY偏波の局所発振光の入力ポートとを有することを特徴とする。
この構成によれば、二つの90度ハイブリッド回路にそれぞれ入射する同じ偏波状態の二つの信号間のスキューを低減した高性能なPLC型受信器を実現することができる。
本発明の第13の態様は、上記第1の態様において、前記偏波ビームスプリッタで分離された前記X偏波のコヒーレント変調信号が伝搬する第1の経路であって、前記偏波ビームスプリッタと前記第1の90度ハイブリッド回路とを接続する第1の経路と、前記偏波ビームスプリッタで分離された前記Y偏波のコヒーレント変調信号が伝搬する第2の経路であって、前記偏波ビームスプリッタと前記第2の90度ハイブリッド回路とを接続する第2の経路と、前記第1の経路または前記第2の経路に挿入された半波長板とをさらに備え、前記第1および第2の90度ハイブリッド回路には、信号が同じ偏波状態でそれぞれ入射するように構成されていることを特徴とする。
偏波ビームスプリッタで分離されたX偏波のコヒーレント変調信号(例えば、QPSK信号(X信号))とY偏波のコヒーレント変調信号(例えば、QPSK信号(Y信号))との間には複屈折によって生じる実効屈折率差が存在するため、これがスキューの要因となる。
この構成によれば、二つの90度ハイブリッド回路にX信号とY信号が同じ偏波状態でそれぞれ入射するので、各90度ハイブリッド回路に入射する信号間に複屈折に起因する実効屈折率差により発生するスキュー(時間差)を低減することができる。これにより、二つの信号間のスキューを低減した高性能なPLC型復調器を実現することができる。
本発明の第14の態様は、上記第13の態様において、前記第2の入力ポートの数は一つであり、前記第2の入力ポートから入力されるX偏波或いはY偏波の局所発振光を前記平面光波回路内で分離して前記第1および第2の90度ハイブリッド回路にそれぞれ入射するように構成された経路をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、局所発振光の光源(LO光源)として、X偏波或いはY偏波のLO光を出力する一つのLO光源のみを設ければよいので、受信器の製造コストを更に低減することができる。
本発明の第15の態様は、上記第7の態様において、前記第2および第3の偏波ビームスプリッタのみを通過させる光を入力するための二つの検査用入力ポートと、前記第2および第3の偏波ビームスプリッタをそれぞれ通過した光を出力するための二つの検査用出力ポートとをさらに備え、前記一段目の偏波ビームスプリッタの二つのアーム導波路の少なくとも一方にヒータが設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、二つの検査用出力ポートから出力される光を測定しながら、それぞれの出力ポートに対応した前記第2および第3の偏波ビームスプリッタの偏波消光比が所望の値を満たすように、電圧をヒータに印加して個別に位相トリミングを行う。これにより、第2および第3の偏波ビームスプリッタの偏波消光比を所望の値に調整することができる。
本発明の第16の態様は、PLC型復調器を用いた光伝送システムであって、光波を変調して偏波多重された光信号を出力する送信機と、前記送信機から出力された前記偏波多重された光信号を伝送する光伝送路と、前記伝送路を伝送した前記偏波多重された光信号をコヒーレント受信する受信機とを備え、前記受信機は、局所発振光を出力する光源と、上記第1の態様に係るPLC型復調器と、X偏波のIチャンネル用およびQチャンネル用の光検出器と、Y偏波のIチャンネル用およびQチャンネル用の光検出器と、デジタル信号処理回路とを備えることを特徴とする。
本発明の第17の態様は、上記第16の態様において、前記変調の方法は、四値位相変調であることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、偏波ビームスプリッタと90度ハイブリッド回路の接続損失をなくし、かつ、製造コストの低減を図ったPLC型復調器及びこれを用いた光伝送システムを実現することができる。
また、本発明の別の態様によれば、XY偏波成分間のスキューを低減した高性能なPLC型復調器及びこれを用いた光伝送システムを実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示すブロック図である。 図1のPLC型DP-QPSK復調器で用いる偏波ビームスプリッタ(PBS)を示す概略構成図である。 図1のDP-QPSK復調器で用いる90度ハイブリッド回路を示す概略構成図である。 図3の90度ハイブリッド回路の詳細を示す説明図である。 図3の90度ハイブリッド回路で用いるY分岐カプラにおける出力導波路間ピッチの説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示すブロック図である。 図9に示すPLC型DP-QPSK復調器の入力部を示す拡大図である。 図9に示す復調器における一つの折り返し導波路の詳細を示す説明図である。 図11の拡大図である。 図9に示す復調器における別の折り返し導波路の詳細を示す説明図である。 図13の拡大図である。 図9に示す復調器における別の折り返し導波路の詳細を示す説明図である。 図9に示す復調器における別の折り返し導波路の詳細を示す説明図である。 図9に示す復調器における別の折り返し導波路の詳細を示す説明図である。 図9に示す復調器における別の折り返し導波路の詳細を示す説明図である。 本発明の第6の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器を用いた光伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第7の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示すブロック図である。 図21に示すPLC型DP-QPSK復調器の第2の折り返し領域の構成を説明するための図である。 本発明の第8の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示すブロック図である。 本発明の第8の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示すブロック図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態の説明において同様の部位には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
<PLC型DP-QPSK復調器>
まず、偏波多重コヒーレント変調信号を受信するPLC型復調器の一例としての、DP-QPSK信号を受信するDP-QPSK変調方式のPLC型DP-QPSK復調器の各実施形態について説明する。
(第1の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器)
第1の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1を図1乃至図5に基づいて説明する。
このPLC型DP-QPSK復調器1は、図示を省略した送信機から、直交するX偏波光およびY偏波光についてそれぞれ4値位相変調したX偏波のQPSK信号とY偏波のQPSK信号とを多重したDP-QPSK信号2を受信するDP-QPSK変調方式の復調器である。
なお、本明細書ではDP-QPSK変調方式の光伝送システムに用いる「DP-QPSK復調器」は、X偏波のQPSK信号とY偏波のQPSK信号とを多重したDP-QPSK信号(偏波多重四値位相変調信号)が入力され、偏波ビームスプリッタ(PBS)によって直交する二つの偏波成分に分離した後、各偏波成分の信号光と局所発振光(LO光)を90度ハイブリッドと呼ばれる干渉回路によって混合し、バランストフォトダイオード(B-PD)へ出力するデバイスを意味する。つまり、本明細書で言う「DP-QPSK復調器」は、B-PDを含まない、DP-QPSK変調方式の光伝送システムに用いる受信器である。
また本発明の復調器は、PBSと90度ハイブリッドとを少なくとも含む復調器であって、その適用はDP-QPSK変調信号に限定されることなく、QAM(直交振幅変調)やOFDM(直交周波数分割多重)といった一般のコヒーレント変調方式を用いた光伝送システムにも適用することができる。以下では、本発明をDP-QPSK変調に適用することを想定して記述を行う。
PLC型DP-QPSK復調器(以下、復調器という。)1は、平面光波回路が形成された一つのPLCチップ3を備える。このPLCチップ3には、石英基板或いはシリコン基板などの図示を省略した基板上に、光ファイバ製造技術と半導体微細加工技術を組み合わせてコアとクラッドとを備える複数の光導波路を含む平面光波回路(PLC) が形成されている。このPLCは、例えば、石英系平面光波回路である。
PLCチップ3の入力端4には、偏波多重コヒーレント変調信号としてのDP-QPSK信号2の入力ポートIn1と、局所発振光の入力ポートIn2,In3とが設けられている。入力ポートIn2には、X偏波のQPSK信号と同じ偏波でかつ同じ波長の局所発振光(X偏波のLO光)が入力される。入力ポートIn3には、Y偏波のQPSK信号と同じ偏波でかつ同じ波長の局所発振光(Y偏波のLO光)が入力される。
PLCチップ3の出力端5には、信号光の出力ポートOut1〜Out8がそれぞれ設けられている。出力ポートOut1、2からは、X偏波のQPSK信号が強度変調信号に変換された直交成分I、QのうちのIチャネル成分(複素平面上における実部:cos成分)の信号光が、出力ポートOut3、4からは、X偏波のQPSK信号が強度変調信号に変換された直交成分I、QのうちのQチャネル成分(複素平面上における虚部:sin成分)の信号光がそれぞれ出力される。
また、出力ポートOut5、6からは、Y偏波のQPSK信号が強度変調信号に変換されたIチャネル成分の信号光が、出力ポートOut7、8からは、Y偏波のQPSK信号が強度変調信号に変換されたQチャネル成分の信号光がそれぞれ出力される。
PLCチップ3のPLC内には、DP-QPSK信号2をX偏波のQPSK信号(X信号)とY偏波のQPSK信号(Y信号)とに偏波分離する偏波ビームスプリッタ(PBS)30と、X偏波用およびY偏波用の二つの90度ハイブリッド回路41,42とが集積されている。
PBS30は、図2に示すように、二つのカプラ31、32と、両カプラ31,32間に接続された2本のアーム導波路33、34とを有するマッハツェンダー干渉計(MZI)35を備える。入力側のカプラ31と出力側のカプラ32は、それぞれ方向性結合器(DC)で構成された3dBカプラである。入力側のカプラ31の二つの入力ポートの一方に入力光導波路7が接続されている(図1、図2参照)。すなわち、PBS30は、偏波多重コヒーレント変調信号としてのDP-QPSK信号2をX偏波の成分とY偏波の成分とに分離するように構成されている。
次に、90度ハイブリッド回路41,42について説明する。
90度ハイブリッド回路41は、PBS30にて分離されたX偏波の信号としてのX偏波のQPSK信号と局所発振光とを混合して、X偏波のQPSK信号を直交成分I、Qに分離して出力する。すなわち、90度ハイブリッド41は、PBS30にて分離されたX偏波の信号と局所発振光とを混合して出力する。この90度ハイブリッド回路41は、図3に示すように、二つの入力側カプラ20,21と、二つの出力側カプラ22,23と、入力側のカプラ20,21と出力側のカプラ22,23との間に接続されたアーム導波路24乃至27とを備える。入力側のカプラ20,21にはY分岐カプラがそれぞれ使用され、出力側のカプラ22,23には波長無依存型方向性結合器(WINC)がそれぞれ使用されている。なお、以下の説明で、アーム導波路24乃至27を経路0〜経路3と呼ぶこともある。
90度ハイブリッド回路41の入力ポート41aにはX信号(X偏波のQPSK信号)が、入力ポート41bにはX偏波のLO光がそれぞれ入射される(図1、図3参照)。この90度ハイブリッド回路41では、X信号が入力側のカプラ20で二分岐された後、経路0,2をそれぞれ通ってカプラ22、23の一方の入力ポートに入射するように構成されている。また、90度ハイブリッド回路41では、LO光が入力側のカプラ21で二分岐された後、経路1,3をそれぞれ通ってカプラ22、23の他方の入力ポートに入射するように構成されている。
経路0,2の光路長は同じ長さLであり、経路1,3の光路長は、経路1,3の光路差が位相換算で90度となるように設定されている。例えば、経路1の光路長は経路0および2の光路長より位相換算でπ/4ラジアンに相当する量を長くし、経路3の光路長は経路0および2の光路長より位相換算でπ/4ラジアンに相当する量を短くしてもよい。
経路0(アーム導波路24)は、図4に示すように、回転角+θの曲げ導波路24a、長さlの直線導波路24b、回転角−θの曲げ導波路24c、長さhの直線導波路24d、回転角−θの曲げ導波路24e、長さlの直線導波路24f、および回転角+θの曲げ導波路24gと、を備える。各曲げ導波路の曲げ半径rは最適な値、例えば2000μmになっている。図4で、符号24hは、位相トリミング用のヒータ28を配置する区間である。
なお、曲げ導波路の回転角θの値を論ずるにあたって、その符号は光の進行方向に沿って反時計回りに回転する場合を正、光の進行方向に沿って時計回りに回転する場合を負と定義する。また、回転角θとは、曲げ導波路(屈曲した導波路)が、曲げ半径r(曲率半径r)の円弧と一致するときの該円弧を形成する2本の曲げ半径のなす角度(中心角)を言う。よって、曲げ半径r、中心角(すなわち回転角)θである扇形の円弧が該回転角θの曲げ導波路の形状となる。
90度ハイブリッド回路41では、各曲げ導波路24a,24c,24e,24gの曲げ半径を固定にした条件で、四つのパラメータθ、θ、l、lを調整して、経路0の光路長を任意の光路長に調整できる構造になっている。他の経路1乃至3(アーム導波路25乃至27)も同様の構造になっている。
また、90度ハイブリッド回路41では、入力ポート41a,41b間のピッチ(入力ポート間ピッチ)Piは、経路1と経路2とが交差する角度(交差角)αと、曲げ導波路24aの曲げ半径r、Y分岐カプラ20,21の出力導波路間ピッチPy(図5参照)の値により、下記の式で一意に決定される。
Pi = 2r(1−cosα) +Py
なお、ここではアーム導波路24〜27の曲げ導波路は同一の曲げ半径rを有する。
90度ハイブリッド回路42も、90度ハイブリッド回路41と同様の構造を有する。以上の構成を有する復調器1では、まず入力ポートIn1から入力されるDP-QPSK信号2が入力光導波路7を通ってPBS30に入射し、PBS30によってX偏波のQPSK信号(X信号)とY偏波のQPSK信号(Y信号)とに偏波分離される。X信号は光導波路8を通って90度ハイブリッド回路41の入力ポート41aに、Y信号は光導波路9を通って90度ハイブリッド回路42の入力ポート42aにそれぞれ入射する。
90度ハイブリッド回路41では、入力ポートIn2から光導波路10を通って入射するX偏波のLO光と光導波路8を通って入射するX信号とが混合される。すなわち、経路0を通るX信号と経路1を通るLO光とが出力側のカプラ22で混合されると共に、経路2を通るX信号と経路3を通るLO光とが出力側のカプラ23で混合される。
これにより、X偏波のQPSK信号であるX信号が強度変調信号に変換されたIチャネル成分の信号光とQチャネル成分の信号光とが独立に取り出される。X偏波におけるIチャネル成分の信号光は、出力光導波路11,12を通って出力ポートOut1,2から出力される。一方、Qチャネル成分の信号光は、出力光導波路13,14を通って出力ポートOut3,4からそれぞれ出力される。なお、X偏波におけるIチャネル成分およびQチャネル成分の信号光は、図3に示すように、例えば光ファイバを介して或いは光ファイバを介さずにバランストフォトダイオード(B-PD)61および62にそれぞれ入力される。
一方、90度ハイブリッド回路42では、入力ポートIn3から光導波路19を通って入射するY偏波のLO光と光導波路9を通って入射するY偏波のQPSK信号であるY信号(PBS30にて分離されたY偏波の信号)とが混合される。すなわち、90度ハイブリッド42は、PBS30にて分離されたY偏波の信号と局所発振光とを混合して出力する。これにより、Y信号が強度変調信号に変換されたIチャネル成分の信号光とQチャネル成分の信号光とが独立に取り出される。Y偏波におけるIチャネル成分の信号光は、出力光導波路15,16を通って出力ポートOut5,6から出力される。一方、Qチャネル成分の信号光は、出力光導波路17,18を通って出力ポートOut7,8からそれぞれ出力される。Y偏波におけるIチャネル成分およびQチャネル成分の信号光は、光ファイバを介して或いは光ファイバを介さずに、図示を省略したB-PDにそれぞれ入力される。
このように、復調器1は、90度ハイブリッド回路41,42により、X信号とX偏波のLO光、Y信号とY偏波のLO光とをそれぞれ混合するコヒーレント光伝送方式の復調器である。
また、復調器1では、出力ポートOut1〜4からは、X信号のIチャネルおよびQチャネルが出力され、出力ポートOut5〜8からは、Y信号のIチャネルおよびQチャネルが出力される。
そして、復調器1では、複数ある信号光の経路、つまり、X信号光の経路とY信号光の経路について、入力端4から出力端5までの実効光路長が全て同じになるように設定されている。
例えば、復調器1では、X信号の経路とY信号の経路について、入力端4から出力端5までの実効光路長の差が所望の値以下となるように設定されている。ここで、光路長差を信号の到着時間差に変換した場合の所望の値は、一例として5ps以下であるのが好ましい。
具体的には、PBS30によって分離されたX信号の経路で、PBS30の出力部から出力ポートOut1〜4に達するまでの4つの経路の実効光路長と、PBS30によって分離されたY信号の経路で、PBS30の出力部から出力ポートOut5〜8に達するまでの4つの経路の実効光路長とがそれぞれ同じになるように設定されている。
以上の構成を有する第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)PLCチップ3のPLC内に、DP-QPSK信号2をX偏波のQPSK信号(X信号)とY偏波のQPSK信号(Y信号)とに分離するPBS30と、X偏波およびY偏波用の二つの90度ハイブリッド回路41,42とが集積されている。これにより、PBSと二つの90度ハイブリッド回路とを用いてDP-QPSK復調器を構成する場合、PBSと二つの90度ハイブリッド回路とを光接続のための調芯作業や接合作業が不要になる。その結果、PBSと二つの90度ハイブリッド回路との間の接続損失が無く、製造コストを低減することができる。
(2)本発明者らは、PBSと90度ハイブリッド回路を一つのPLC上に構成した場合、XY偏波成分間のスキューが大きくなってしまうという問題を発見し、これを改善する構成を発明した。
PBSで分離されたX偏波のQPSK信号(X信号)とY偏波のQPSK信号(Y信号)とがそれぞれ伝搬する光導波路の経路長に差があると、それらの信号が出力される時間に差が発生してしまう。
そこで、本実施形態では、X信号の経路で、PBS30の出力部から出力ポートOut1〜4に達するまでの4つの経路の実効光路長と、Y信号の経路で、PBS30の出力部から出力ポートOut5〜8に達するまでの4つの経路の実効光路長とがそれぞれ同じになるように設定されている。これにより、XY偏波成分間のスキューを低減した高性能なPLC型DP-QPSK復調器を実現することができる。
例えば、シンボルレートが25GSymbol/sでビットレートが100Gbit/sのDP-QPSK変調方式のPLC型DP-QPSK復調器において、XY偏波成分間のスキューを5ps以下にすることが可能になる。
(第2の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器)
図6は、第2の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1Aの基本構成を示している。
このPLC型DP-QPSK復調器1Aでは、上記第1の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1において、LO光の入力ポートの数を一つとしている。本例では、一例として、LO光の入力ポートとして、X偏波のLO光が入力される入力ポートIn2のみが設けられている。
また、この復調器1Aでは、X偏波のLO光をPLC内で2分岐し、分岐された各X偏波のLO光が90度ハイブリッド回路41,42にそれぞれ入射するようになっている。X偏波のLO光は、光導波路10を通り、光導波路10a、10bに2分岐された後、90度ハイブリッド回路41,42にそれぞれ入射する。
また、復調器1Aでは、DP-QPSK信号2がPBS30で偏波分離された各偏波(X偏波およびY偏波)の信号(それぞれ独立した情報により変調されており、以下ではX信号およびY信号という)のうちの片方が伝搬する経路中に半波長板(λ/2板)40が挿入されている。この波長板40はその主軸が、光の導波方向に対して垂直かつPLCの面に平行な軸と45度の角をなしており、これを通過した光のX偏波成分はY偏波に、Y偏波成分はX偏波にそれぞれ変換される。これにより、各90度ハイブリッド回路41,42には、X信号とY信号が同じ偏波状態で入射するようになっている。本例では、一例として、PBS30で偏波分離されたY信号が伝搬する光導波路9に半波長板40が挿入されているので、各90度ハイブリッド回路41,42に、X信号とY信号がともにX偏波の状態で、それぞれ入射するようになっている。PBS30で偏波分離された各偏波の信号間には複屈折によって生ずる実効屈折率差が存在するため、これがスキューの要因となるが、上記構成とすることでこれを低減することができる。
復調器1Aにおけるその他の構成は、上記第1の実施形態に係る復調器1と同じである。
以上の構成を有する第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態の奏する作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。
第1の実施形態に係る復調器1では、X偏波のLO光を出力するLO光源と、Y偏波のLO光を出力するLO光源の二つの光源が必要である。これに対して、本実施形態に係る復調器1Aでは、LO光源として、X偏波のLO光を出力するLO光源のみを設ければよいので、復調器1Aを用いて構成される光伝送システムの製造コストを更に低減することができる。
なお、復調器1Aでは、PBS30で偏波分離されたY信号が伝搬する光導波路9に半波長板40が挿入されているが、PBS30で偏波分離されたX信号が伝搬する光導波路8半波長板40を挿入しても良い。この構成では、各90度ハイブリッド回路41,42に、X信号とY信号がともにY偏波の状態で、それぞれ入射する。このように、PBS30とX信号用である90度ハイブリッド41との間、またはPBS30とY信号用である90度ハイブリッド42との間に半波長板40を設けることによって、PBS30により分離されたQPSK信号の偏光状態を、X偏波またはY偏波に統一することができる。また、偏波を統一した後の2つのQPSK信号である、90度ハイブリッド41に入射されるQPSK信号、および90度ハイブリッド42に入射されるQPSK信号を、共に同じ実効屈折率の経路を伝搬させることができる。
このように、本実施形態では、上記半波長板40を設けることによって、X偏波のQPSK信号およびY偏波のQPSK信号という2つのQPSK信号を多重したDP-QPSK信号を復調するにも関わらず一方の偏波のLO光のみで復調でき、かつ複屈折起因のスキューを低減することができる。
(第3の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器)
図7は、第3の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1Bの基本構成を示している。
このPLC型DP-QPSK復調器1Bでは、上記第1の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1において、PLCチップ3のPLC内に三つのPBS30,36,37が設けられている。第2のPBS(X)36および第2のPBS(Y)37はそれぞれ、第1のPBS30とカスケード接続されている。また、この復調器1Bでは、PLCチップ3の小型化を図るために、PBS36,37同士および二つの90度ハイブリッド回路41,42同士の空間的な配置をそれぞれ近接させている。
PBS36,37は、上記第1の実施形態に係る復調器1のPBS30と同様に、二つのカプラと、両カプラ間に接続された2本のアーム導波路33、34とを有するMZIである図2参照)。
この復調器1Bでは、まず入力ポートIn1から入力されるDP-QPSK信号2が入力光導波路7を通って第1のPBS30に入射し、第1のPBS30によってX偏波のQPSK信号(X信号)とY偏波のQPSK信号(Y信号)とに偏波分離される。X信号およびY信号は光導波路38,39を通って第2のPBS(X)36および第2のPBS(Y)37にそれぞれ入射する。
第2のPBS(X)36は、第1のPBS30から出力されるX信号に含まれるY偏波成分をカットする。これにより、第2のPBS(X)36からは消光比の高いX信号が光導波路8を介してX偏波用の90度ハイブリッド回路(X)41へ出力される。一方、第2のPBS(Y)37は、第1のPBS30から出力されるY信号に含まれるX偏波成分をカットする。これにより、第2のPBS(Y)37からは消光比の高いY信号が光導波路9を介してY偏波用の90度ハイブリッド回路(Y)42へ出力される。
なお、図7では、X偏波のLO光およびY偏波のLO光が、上記第1の実施形態に係る復調器1と同様に、90度ハイブリッド回路(X)41および90度ハイブリッド回路(Y)42へそれぞれ入射するようになっている。復調器1Bのその他の構成は、復調器1と同様である。
以上の構成を有する第3の実施形態によれば、上記第1の実施形態の奏する作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。
X信号に対しては第1のPBS30および第2のPBS(X)36の二段構成とすることで、90度ハイブリッド(X)41に入射する際の偏波消光比を高めることができる。またY信号に対しては第1のPBS30および第2のPBS(Y)37の二段構成とすることで、90度ハイブリッド(Y)42に入射する際の偏波消光比を高めることができる。さらに、PBS36,37どうしおよび二つの90度ハイブリッド回路41,42どうしの空間的な配置をそれぞれ近接させているので、PLCチップ3の小型化を図ることができ、小型のPLC型DP-QPSK復調器を実現することができる。
(第4の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器)
図8は、第4の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1Cの基本構成を示している。このPLC型DP-QPSK復調器1Cでは、PLCチップ3のPLC内に、三つのPBS30,36,37が設けられている。また、復調器1Cでは、一段目の第1のPBS30と、第1のPBS30を挟んで並列的に形成された二段目の第2のPBS(X)36および第3のPBS(Y)37と、第2,第3のPBS36,37を挟んで並列的に形成された90度ハイブリッド回路41,42とが設けられている。
第1のPBS30と第2,第3のPBS36,37とがそれぞれ折り返し導波路43,44を介して接続され、第2のPBS36,37と90度ハイブリッド回路41,42とがそれぞれ折り返し導波路45,46を介して接続されている。
ここで、各折り返し導波路は例えば、PLC基板表面上において一定の曲率半径で180度の回転角度を有する曲がり導波路で構成されている。
この復調器1Cでは、PLCチップ3の小型化を図るために、略正方形に近い矩形のPLCチップ3の狭い領域内に、すべての回路を配置する構成を採用している。復調器1Cのその他の構成は、復調器1と同様である。
以上の構成を有する第4の実施形態によれば、上記第3の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1Bを更に小型化することができる。
(第5の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器)
次に、第5の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1Dを、図9乃至図18に基づいて説明する。図9は、第5の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1Dの基本構成を示している。なお、図11乃至図18において、+θは曲げ導波路の回転角度θが正の値であることを、−θは曲げ導波路の回転角度θが負の値であることをそれぞれ示している。
このPLC型DP-QPSK復調器1Dは、以下の構成を有する。
(1)図9に示すように、上記復調器1Dにおいて、略正方形に近い矩形のPLCチップ3の中央部に一段目の長いPBS30が形成され、このPBS30を挟んで並列的に二段目の長いPBS36,37が形成されている。さらに、二段目のPBS(第2の偏波ビームスプリッタ)36の図9の上側に90度ハイブリッド回路41が、二段目のPBS(第32の偏波ビームスプリッタ)37の図9の下側に90度ハイブリッド回路42がそれぞれ位置されている。
(2)PLCチップ3の小型化を図るために、矩形のPLCチップ3の狭い領域内に、PBS30、36、37および90度ハイブリッド回路41,42のすべての回路を配置する構成を採用している。
(3)図9および図10に示すように、入力ポートIn2に入力するX偏波のLO光は、Y分岐カプラ75により2分岐され、光導波路76,77を通って90度ハイブリッド回路41の入力側のカプラ21,および90度ハイブリッド回路42の入力側のカプラ21にそれぞれ入射するようになっている。ここで、光導波路76,77は、Y分岐カプラ75により2分岐されたX偏波のLO光を、Y分岐カプラ75の近傍から図中において上下方向に伝搬させた後、図9で右方向に伝搬させて90度ハイブリッド回路41,42の入力側のカプラ21,21にそれぞれ入射させるように形成されている。
(4)図9および図10に示すように、入力ポートIn1に入力するDP-QPSK信号2は、Y分岐カプラ75を迂回する光導波路73を通ってPBS30の入力側のカプラ31に入力される。
(5)図9および図11に示すように、一段目のPBS30の出力側のカプラ32と、その上側に形成された二段目のPBS36の入力側のカプラ36aとが、前段側の光機能部分(カプラ32)の出力端から後段側の光機能部分(カプラ36a)の入力端に向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい、すなわち、回転角度θの合計が+180度より大きい曲げ導波路からなる折り返し導波路43で接続されている。
なお、本明細書で、矩形のPLCチップ3において、入力ポートに光が入射する方向をx方向(図9で左右方向)とし、このx方向に垂直な上下方向をy方向という。
+θの曲げ導波路と−θの曲げ導波路を組み合わせた折り返し導波路43の回転角度θを、前段側の光機能部分の出力端から後段側の光機能部分の入力端に向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が以下の範囲となるように設定することで、PLCチップ3の上記y方向の増分を抑制することができる。つまり、図9におけるPLCチップ3の上下方向、つまりPLC上に各光機能部分を並列的に集積する場合、該光機能部分が並べられる方向のサイズを小さくすることができる。
180°≦θ≦270°
その回転角度θが180未満であると、折り返し導波路43が出力端5側から入力端側に向けて負のx方向に(図9で左方向に)進む量が少ないので、好ましくない。また、その回転角度θが270°を越えると、折り返し導波路43の終点が図中上方向に行かない、すなわち並列的に配置される後段側の光機能部分とは反対側(始点から負のy方向)に進んでしまうので、好ましくない。
折り返し導波路43は、出力側のカプラ32側から順に、+90°の曲げ導波路43a、+90°の曲げ導波路43b、および数度の曲げ導波路43cからなる。
この曲げ導波路43cは、図12に示すように、+数度の曲げ導波路43c1と−数度の曲げ導波路43c2とを有し、この曲げ導波路43c2は、直線導波路43c3を介してPBS36の入力側のカプラ36aに接続されている。
これにより、各曲げ導波路43a,43b,43cに、漏れ光による損失が問題とならない程度の曲げ半径を確保しながら、PLCチップ3上において、一段目のPBS30を挟むように、二段目のPBS36を並列的に近接して配置することができる。
(6)図9および図13に示すように、一段目のPBS30の出力側のカプラ32と、その図中下側に並列的に形成された二段目のPBS37の入力側のカプラ37aとが、前段側の光機能部分(カプラ32)の出力端から後段側の光機能部分(カプラ37a)の入力端に向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値、つまり回転角度θの合計が−180度より小さくなるような曲げ導波路からなる折り返し導波路44で接続されている。なお、この場合は、負の回転角度(−θ)を有する曲げが連続して、その回転角度の合計の絶対値が180度より大きくなっている。
−θの曲げ導波路と+θの曲げ導波路を組み合わせた折り返し導波路44の回転角度θは、折り返し導波路43と同様に上記の範囲に設定するのが好ましい。折り返し導波路44は、出力側のカプラ32側から順に、−90°の曲げ導波路44a、−90°の曲げ導波路44b、および数度の曲げ導波路44cからなる。
曲げ導波路44cは、図14に示すように、−数度の曲げ導波路44c1と+数度の曲げ導波路44c2とを有し、この曲げ導波路44c2は、直線導波路44c3を介してPBS37の入力側のカプラ37aに接続されている。
これにより、各曲げ導波路44a,44b,44cに、漏れ光による損失が問題とならない程度の曲げ半径を確保しながら、PLCチップ3上において、一段目のPBS30を挟むように、二段目のPBS37を並列的に近接して配置することができる。
(7)図9および図15に示すように、二段目のPBS36の出力側のカプラ36bと、その上側(正のy方向に(図9で上方向))に形成された90度ハイブリッド回路41の入力側のカプラ20とが、正の回転角度(+θ)の曲げ導波路と負の回転角度(−θ)の曲げ導波路とを組み合わせて、前段側の光機能部分(カプラ36b)の出力端から後段側の光機能部分(カプラ20)の入力端に向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きくなるような折り返し導波路45で接続されている。
+θの曲げ導波路と−θの曲げ導波路を組み合わせた折り返し導波路45の回転角度θについても、折り返し導波路43と同様に上記の範囲に設定するのが好ましい。この折り返し導波路45は、出力側のカプラ36b側から順に、+数10°の曲げ導波路45a、−数10°の曲げ導波路45b、−90°の曲げ導波路45c、直線導波路45d、−90°の曲げ導波路45e、略−45°の曲げ導波路45f、および略+45°の曲げ導波路45gを有する。これにより、各曲げ導波路45a,45b,45c、45e、45f、および45gに、漏れ光による損失が問題とならない程度の曲げ半径を確保しながら、二段目のPBS36と90度ハイブリッド回路41とをPLCチップ3上において並列的に近接して配置することができる。補足すると、折り返し導波路45の中ほどには直線導波路45dがあるが、この直線導波路45dの回転角度はゼロであるため、角度θの符号は反転しない。
また、マッハツェンダー干渉計として構成されるPBS36からの出射光は、出力側カプラ36bの、折り返し導波路43から見た場合のクロスポートを通過して折り返し導波路45に入射する構成になっている。これにより、PBSの消光比を拡大すると同時に、折り返し導波路45の曲げ半径をそれぞれ大きくすることができる。
(8)図9および図16に示すように、二段目のPBS37の出力側のカプラ37bと、その下側(負のy方向に(図9で下方向))に形成された90度ハイブリッド回路42の入力側のカプラ20とが、正の回転角度(+θ)の曲げ導波路と負の回転角度(−θ)の曲げ導波路とを組み合わせて、前段側の光機能部分(出力側のカプラ37b)の出力端から後段側の光機能部分の入力端(入力側のカプラ20)へ向かう方向の回転角度(正の回転角度θ)の合計が+180度より大きい曲げ導波路からなる折り返し導波路46で接続されている。
+θの曲げ導波路と−θの曲げ導波路を組み合わせた折り返し導波路46の回転角度θについても、折り返し導波路43と同様に上記の範囲に設定するのが好ましい。この折り返し導波路46は、出力側のカプラ37b側から順に、−数度の曲げ導波路46a、+数度の曲げ導波路46b、+90°の曲げ導波路46c、直線導波路46d、+90°の曲げ導波路46e、略+45°の曲げ導波路46f、および略−45°の曲げ導波路46gを有する。これにより、各曲げ導波路46a,46b,46c、46e、46f、および46gに、漏れ光による損失が問題とならない程度の曲げ半径を確保しながら、二段目のPBS37と90度ハイブリッド回路42とをPLCチップ3上において並列的に近接して配置することができる。補足すると、折り返し導波路46の中ほどには直線導波路46dがあるが、この直線導波路46dの回転角度はゼロであるため、角度θの符号は反転しない。
また、マッハツェンダー干渉計として構成されるPBS37からの出射光は、出力側カプラ37bの、折り返し導波路44から見た場合のクロスポートを通過して折り返し導波路46に入射する構成になっている。これにより、PBSの消光比を拡大すると同時に、折り返し導波路46の曲げ半径をそれぞれ大きくすることができる。
(9)DP-QPSK信号2がPBS30で偏波分離された各偏波成分(X偏波およびY偏波)の信号光(それぞれ独立した情報により変調されており、以下ではX信号およびY信号という)のうちの片方が伝搬する経路中に半波長板(λ/2板)40が挿入されている。これにより、各90度ハイブリッド回路41,42には、X信号とY信号が同じ偏波状態で入射するようになっている。本例では、一例として、PBS30で偏波分離されたY信号が通る折り返し導波路46の直線導波路46dに半波長板40が挿入されているので、X信号とY信号がともにX偏波の状態で、それぞれ各90度ハイブリッド41,42に入射するようになっている。
(10)各折り返し導波路43,44,47,48については、曲げ導波路の半径を最適な値、例えば2000μmから1800μmにするために、各曲げ導波路の幅を、例えば7μmにそれぞれ広げている。各折り返し導波路の終点では、導波路の幅はテーパーにより再び6μmに変換され、以降の導波路の曲げ径も2000μmとする。
このようにした理由は、限られたPLCチップ3のサイズの中で、出力ポートOut1,2と出力ポートOut3,4の間隔、出力ポートOut3,4と出力ポートOut5,6の間隔、および出力ポートOut5,6と出力ポートOut7,8の間隔をそれぞれ等しく(例えば6mm間隔に)するという要求を満たすためである。
(11)PBS36,37の検査・調整のために、二段目のPBS36,37の検査用入力ポートP1,P4に光をそれぞれ入力し、PBS36,37だけをそれぞれ通過させて検査用出力ポートP2,P3から出力させることができるようになっている。
具体的には、図9に示すように、検査用入力ポートP1はPBS36の入力側のカプラ36aの一方の入力ポートに接続されている。また、図9および図17に示すように、PBS36の出力側のカプラ36bのスルーポートと、検査用出力ポートP2に接続された光導波路71とが、正の回転角度(+θ)の曲げ導波路と負の回転角度(−θ)の曲げ導波路を組み合わせて、前段側の光機能部分(カプラ36b)の出力端から光導波路71へ向かって、符号が反転しない回転角度(正の回転角度θ)の合計が+180度より大きい曲がり導波路からなる折り返し導波路47で接続されている。
その折り返し導波路47は、図17に示すように、カプラ36b側から順に、+数10°の曲げ導波路47a、+90°の曲げ導波路47b、+90°の曲げ導波路47c、略−45°の曲げ導波路47d、および略+45°の曲げ導波路47eを有する。これにより、各曲げ導波路47a,47b,47c、47dおよび47eに、漏れ光による損失が問題とならない程度の曲げ半径を確保しながら、PBS36と光導波路71とを並列的に近接した位置で接続することができる。
一方、検査用入力ポートP4はPBS37の入力側のカプラ37aの一方の入力ポートに接続されている。また、図9および図18に示すように、PBS37の出力側のカプラ37bのスルーポートと、検査用出力ポートP3に接続された光導波路72とが、正の回転角度(+θ)の曲げ導波路と負の回転角度(−θ)の曲げ導波路を組み合わせて、前段側の光機能部分(カプラ37b)の出力端から光導波路72へ向かって、符号が反転しない回転角度θの合計の絶対値が180度より大きい曲がり導波路からなる折り返し導波路48で接続されている。光導波路72は、光導波路71に近接した位置で、光導波路71と同様に屈曲して延びている。
その折り返し導波路48は、図18に示すように、カプラ37b側から順に、数度の曲げ導波路48a、−90°の曲げ導波路48b、−90°の曲げ導波路48c、略+45°の曲げ導波路48d、および略−45°の曲げ導波路48eを有する。これにより、各曲げ導波路48a,48b,48c、48dおよび48eに、漏れ光による損失が問題とならない程度の曲げ半径を確保しながら、PBS37と光導波路72とを並列的に近接した位置で接続することができる。
PBS30,36,37を構成するマッハツェンダー干渉計のそれぞれについて、上下各アームの少なくとも一方にはヒータが配置されている。ヒータに加える電圧を調整し、導波路の屈折率および複屈折の量を独立して制御することで、PBSとしての偏波消光比が所望の値となるように調整することが可能となる。その際、P1から光を入射してP2から出力される光を測定することで、PBS36だけを調整することができる。また、P4から光を入射してP3から出力される光を測定することで、PBS37だけを調整することができる。なお、P1とP2は入出力を入れ替えてもよく、またP3とP4についても入出力を入れ替えてもよい。PBS36の調整が終了した後、P2から光を入射してIn1あるいはIn2から出力される光を測定することで、PBS30の調整が可能となる。あるいは、PBS37の調整が終了した後、P3から光を入射してIn1あるいはIn2から出力される光を測定することでも、PBS30の調整が可能となる。
復調器1Dにおけるその他の構成は、上記第1の実施形態に係る復調器1と同じである。
以上の構成を有する第5の実施形態によれば、上記第1の実施形態の奏する作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。
上記構成(1)、(2)により、PLCチップ3の小型化を図ることができ、小型のPLC型DP-QPSK復調器を実現することができる。
上記構成(5)乃至(8)により、各曲げ導波路に、漏れ光による損失が問題とならない程度の曲げ半径を確保しながら、PBS36,37および二つの90度ハイブリッド回路41,42を、PLCチップ3において並列的に近接して配置することができる。従って、光学的特性を劣化させずに、小型のPLC型DP-QPSK復調器を実現することができる。上記構成(11)により、ひとつのPLC上に集積した複数のPBSを独立に調整することができる。
PBS30と長いPBS36,37とをPLCチップ3上で近い位置に配置させることで、X信号とY信号との間のスキューを低減した高性能なPLC型DP-QPSK復調器を実現することができる。
また、導波路の特性(例えば干渉計としての動作)が近くなるので、調整の手間が省ける。つまり、PLCチップ3上で複数のマッハツェンダー干渉計が存在するとき、それらの屈折率の値が同じであれば、アーム間光路差(物理的な長さ)の等しい干渉計は、同じ干渉条件(FSRの値や、伝達関数のピーク値を与える波長など)を示すので、調整の手間が省ける。
また、PBS36,37の出力側カプラ36b,37bの、入力側導波路43および44から見た場合のクロスポートをそれぞれ通過して折り返し導波路45,46に入射する構成になっている。これにより、PBSの消光比を拡大すると同時に、折り返し導波路45,46の曲げ半径をそれぞれ大きくすることができる。
このように本実施形態によれば、矩形のPLCチップ上にそれぞれ並列的に形成された偏波ビームスプリッタと90度ハイブリッド回路、および一段目と二段目の偏波ビームスプリッタを、前段側の光機能部分の出力端から後段側の光機能部分の入力端へ向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい曲げ導波路を折り返し導波路として接続されている。これにより、各曲げ導波路に、漏れ光による損失が問題とならない程度の曲げ半径を確保しながら、複数の偏波ビームスプリッタおよび二つの90度ハイブリッド回路を、PLCチップ上に並列的に近接して配置することができる。従って、光学的特性を劣化させずに、小型のPLC型DP-QPSK復調器を実現することができる。
(第6の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器)
図19は第6の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1Eの基本構成を示している。この復調器1Eと図9に示す復調器1Dとの主な相違点は、以下の構成にある。
(1)折り返し導波路45,46の一部をそれぞれ波長板スリット用の幅広導波路45a,46aにするため、曲がりテーパーを使用している。この曲がりテーパーは、各幅広導波路45a,46aの図中において上下の曲がっている部分になる。ここでの「曲がりテーパー」は、曲がりつつ、幅を変換する、すなわち幅が変化している導波路を意味する。
(2)PLCチップ3の縦サイズを小型化するために、出力端5において、八つの出力ポートOut1〜4およびOut5〜8をそれぞれまとめて配置している。
(3)検査ポートP1から入射した光は、PBS36を通った後、折り返し導波路47および光導波路71を通って検査ポートP2から出力される。一方、検査ポートP4から入射した光は、PBS37を通った後、折り返し導波路48および光導波路72を通って検査ポートP3から出力される。このように、本実施形態では、光導波路71,72の一方はPBS30の上側(正のy方向に(図19で上方向))に、その他方はPBS30の下側(負のy方向に(図19で下方向))に形成されている。
以上のように、本発明は、複数の光機能部分を並列的に1つのPLC上に集積する場合において、前段側の光機能部分(カプラ)の出力端から後段側の光機能部分(カプラ)へ向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい曲がり導波路を用いることを特徴とする。これによって、曲がり導波路を前段側および/あるいは後段側の光機能部分側に余分に張り出させた後に一部戻す構成とするため、並列的に集積された前段および後段側の光機能部分の間隔や各光機能部分の長手方向の配置の自由度が向上し、光集積回路の小型化を実現することができる。
また、当該曲がり導波路を連続して一方向に曲げた回転角度の合計の絶対値を180度より大きくすることにより、さらに効果的に光集積回路の小型化を実現することができる。
なお、本発明で用いられる曲がり導波路は、曲げによる過剰損失が問題とならない程度の一定の曲率半径とするのが望ましい。
但し、本発明における「符号が反転しない」、「一方向に曲げ」等については、光集積回路の小型化に影響のない程度の微小な違いを排除するものではなく、本発明の主旨に基づいて適切に許容されるべきものである。
(第7の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器)
図21は、第7の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示している。
本実施形態に係る復調器1Eでは、入力されたQPSK信号およびLO光を90度ハイブリッド回路に入射する経路を2回折り返し、かつ1回目の折り返し領域(入力された光(QPSK信号およびLO光)を入力方向と反対側に変化させる領域)と2回目の折り返し領域(上記反対側に進行している光を再び上記入力方向に変化させる領域)との間に、QPSK信号用およびLO光用のPBSをそれぞれ設けている。そして、X信号(X偏波のQPSK信号)に対する該PBSから90度ハイブリッド回路までの光路長と、Y信号(Y偏波のQPSK信号)に対する該PBSから90度ハイブリッド回路までの光路長とが少なくとも同一になるように、上記2回目の折り返し領域の構造を工夫している。
図21において、復調器1Eの入力端4には、偏波多重コヒーレント変調信号としてのDP-QPSK信号の入力ポートIn1と、X偏波のLO光およびY偏波のLO光の双方を入力するための入力ポートIn4が設けられている。また、入力端4から所定の距離だけ離間して、DP-QPSK信号をX信号とY信号とに分離するためのPBS30、およびX偏波およびY偏波の多重LO光(X偏波のLO光とY偏波のLO光とが混合した光)をX偏波のLO光とY偏波のLO光に分離するためのPBS30aが設けられている。すなわち、PBS30およびPBS30aはそれぞれ入力端4から同一の距離だけ離間して、並列的に配置されている。なお、PBS30aは、図2に示すPBS30と同一の構造を有しており、二つのカプラ31a、32aと、両カプラ31a,32a間に接続された2本のアーム導波路とを有するマッハツェンダー干渉計(MZI)である。
入力ポートIn1の後段には、第1の折り返し領域101aを有し、入力ポートIn1とPBS30のカプラ31(PBS30の入力側カプラ)とを接続する導波路101が設けられており、入力ポートIn4の後段には、第1の折り返し領域102aを有し、入力ポートIn4とPBS30aのカプラ31a(PBS30aの入力側カプラ)とを接続する導波路102が設けられている。PBS30のQPSK信号(X信号)の伝搬方向の後段側には90度ハイブリッド回路41が設けられており、PBS30aのQPSK信号(Y信号)の伝搬方向の後段側には90度ハイブリッド回路42が設けられている。
PBS30のカプラ32(PBS30の出力側カプラ)と、90度ハイブリッド回路41のY分岐カプラ20とは、第2の折り返し領域103aを有する導波路103により接続されており、PBS30のカプラ32と、90度ハイブリッド回路42のY分岐カプラ20とは、第2の折り返し領域104aを有する導波路104により接続されている。また、PBS30aのカプラ32a(PBS30aの出力側カプラ)と、90度ハイブリッド回路41のY分岐カプラ21とは、第2の折り返し領域105aを有する導波路105により接続されており、PBS30aのカプラ32aと、90度ハイブリッド回路42のY分岐カプラ21とは、第2の折り返し領域106aを有する導波路106により接続されている。
図21において、入力端4から該入力端4に対向する出力端5に向う矢印方向Pと直交する矢印方向Qに沿って、90度ハイブリッド回路41、PBS30、PBS30a、および90度ハイブリッド回路42がこの順番で配置されている。従って、X信号を伝搬するための導波路103はX偏波のLO光を伝搬するための導波路105と交差し、Y信号を伝搬するための導波路104は該導波路105とY偏波のLO光を伝搬するための導波路と交差する。
この復調器1Eと図9に示す復調器1Dとの主な相違点は、以下の構成にある。まず、復調器1Eにおいて、信号光用のPBS30は一段のMZIで構成されている。さらに、LO光用のPBS30aも一段のMZIで構成され、PLCチップ3上に集積されている。信号光とLO光の入力導波路および折り返し導波路、そしてPBSの配置は入力端4から該入力端4に対向する出力端5に向う矢印方向P(横方向)に対して線対称な構成を有する。さらに、PBS30、30aを出力した後の4本の導波路103〜106を図22の構成(詳細は後述する)にすることで、信号光(QPSK信号)のX偏波成分(X信号)とY偏波成分(Y信号)、そしてLO光のX偏波成分とY偏波成分のそれぞれが伝搬する4つの導波路が、対称な形状で折り返される。従って、スキューの発生を低減して、それぞれの偏波成分に対応した二つの90度ハイブリッドの入力ポートへとそれぞれ導くことができる。本構成によって、スキューの発生を低減した折り返し構成が可能となる上、チップサイズの小型化(特に横方向)に大きく寄与することになる。
本実施形態では、上述のようにスキューの発生を低減するために、PBS30と90度ハイブリッド回路41との間のX信号用の経路(導波路103)、およびPBS30と90度ハイブリッド回路42との間のY信号用の経路(導波路104)を同一の光路長にする。さらに、PBS30aと90度ハイブリッド回路41との間のX偏波のLO光用の経路(導波路105)、およびPBS30aと90度ハイブリッド回路42との間のY偏波のLO光用の経路(導波路106)についても同一の光路長にする。これらを実現するために、本実施形態では、図22に示すように第2の折り返し領域の構造に特徴がある。
図22は、導波路103〜106第2の折り返し領域の構成を説明するための図である。図22において、導波路103は、曲げ半径rで中心角θの扇形の円弧と同一の形状の曲げ導波路(回転角+θの曲げ導波路)103b、所定の長さlの直線導波路103c、曲げ半径rで中心角(π−2θ)の扇形の円弧と同一の形状の曲げ導波路(回転角+(π−2θ)の曲げ導波路)103d、および残りの導波路103eを有している。導波路104は、曲げ半径rで中心角θの扇形の円弧と同一の形状の曲げ導波路(回転角−θの曲げ導波路)104b、所定の長さlの直線導波路104c、曲げ半径rで中心角(π−2θ)の扇形の円弧と同一の形状の曲げ導波路(回転角−(π−2θ)の曲げ導波路)104d、および残りの導波路104eを有している。導波路105は、回転角+θの曲げ導波路105b、所定の長さlの直線導波路105c、回転角+(π−2θ)の曲げ導波路103d、および残りの導波路105eを有している。さらに、導波路106は、回転角−θの曲げ導波路106b、所定の長さlの直線導波路106c、回転角−(π−2θ)の曲げ導波路106d、および残りの導波路106eを有している。
このように、導波路103の曲げ導波路103b〜曲げ導波路103dまでの形状と導波路105の曲げ導波路105b〜曲げ導波路103dまでの形状とが同一であり、導波路104の曲げ導波路104b〜曲げ導波路104dまでの形状と導波路106の曲げ導波路106b〜曲げ導波路106dまでの形状とが同一である。さらには、導波路103の曲げ導波路103b〜曲げ導波路103dまでの形状と、導波路104の曲げ導波路104b〜曲げ導波路104dまでの形状とは、矢印方向Pに対して線対称である。
本実施形態では、PBS30から90度ハイブリッド回路42に向う経路である導波路104と、PBS30aから90度ハイブリッド回路41に向う経路である導波路105とが、直線導波路104cと曲げ導波路104dとの境界および直線導波路105cと曲げ導波路105dとの境界において交差しており、該交差角を2θに設定する。また、カプラ32、32aにおける近接して配置された2本の導波路間の距離(DCピッチ)をpとすると。このとき、以下のように直線長lを決めれば、上述のように四つの導波路103,104,105,106を同一の形状とし、さらに導波路103と導波路105、導波路導波路105と導波路104、導波路104と導波路106が交差する際の交差角をすべて2θとすることができる。
まず、PBS30の中心線すなわちカプラ32の中心線(ともに図21で矢印pに平行な線)から、直線導波路104cと直線導波路105cとが交差する点までの、矢印Qの方向にそった距離は、p/2+r(1−cosθ)+lsinθである。この長さを、回転角が−(π−2θ)である曲げ導波路105dの前半部、すなわち回転角が−(π/2−θ)である曲げ導波路の矢印Qの方向にそった距離である、rsin(π/2−θ)=rcosθに一致させればよい。これから、
p/2+r(1−cosθ)+lsinθ=rcosθ (1)
が成り立ち、該式(1)から
Figure 0005684131
が得られる。
このように、直線導波路103c、104c、105c、106cの長さlについても、曲げ半径r、角度θを決めると、一意に決定することができる。すなわち、直線導波路103c、104c、105c、106cの前段に位置する曲げ導波路103b、104b、105b、106bはそれぞれ同一の形状の扇側の円弧に相当し、直線導波路103c、104c、105c、106cの後段に位置する曲げ導波路103d、104d、105d、106dもそれぞれ同一の形状の扇側の円弧に相当する。よって、式(2)に従って直線導波路103c、104c、105c、106cの各々について長さlを求めれば、直線導波路103c、104c、105c、106cの光路長を同一にすることができ、その結果、導波路103〜106の、導波路が折り返す領域(導波路103;曲げ導波路103b、直線導波路103c、曲げ導波路103d、導波路104;曲げ導波路104b、直線導波路104c、曲げ導波路104d、導波路105;曲げ導波路105b、直線導波路105c、曲げ導波路105d、導波路106;曲げ導波路106b、直線導波路106c、曲げ導波路106d)までは少なくとも同一または線対称な形状にすることができる。よって、導波路103〜106の、導波路が折り返す領域を同一の光路長にすることができる。
なお、導波路が折り返した後の経路である、残りの導波路103e、104e、105e、106eについては形状を統一する必要は無いが、90度ハイブリッド回路(対応するY分岐カプラ)までの光路長は同一に設定されている。
従って、導波路103〜106の光路長を同一にすることができ、スキューの発生を低減することができる。
本実施形態の導波路103〜106の設計方法の一例を説明する。復調器の仕様に応じて曲げ導波路103b、104b、105b、106b、および曲げ導波路103d、104d、105d、106dの曲率半径rを決定し、カプラ32、32aのDCピッチpを決定する。なお、曲げ導波路103b、104b、105b、106b、および曲げ導波路103d、104d、105d、106dの曲げ半径は同一の値である。次に、導波路104と導波路105との交差角2θを決定する。例えば、導波路104、105の交差による損失を最小限にしたい場合は、交差角2θ=90度に設定すれば良い。
このように交差角2θが決まると、それぞれの曲げ導波路の曲げ半径rが決まっているので、曲げ導波路103b、104b、105b、106b(回転角度θ)、および曲げ導波路103d、104d、105d、106d(回転角度(π−2θ))の形状が決まる。また、上記曲げ半径r、DCピッチp、および角度θを式(2)に代入することにより、直線導波路103c、104c、105c、106cの長さlを決定することができ、直線導波路103c、104c、105c、106cの形状が決まる。
このように、本実施形態では、上記交差角を、上記直線導波路、ならびに該直線導波路の前段および後段の曲げ導波路の設計パラメータに含めているので、導波路の折り返しを実現しつつ、該折り返しを実現する導波路部分の光路長を同一にする構造を、上記交差角に応じて容易に設計することができる。
なお、曲げ導波路103d、104d、105d、106dの回転角の絶対値は(π−2θ)に限定される。その理由は、回転角の絶対値が(π−2θ)を上回る場合、それぞれの上回った部分は残りの導波路103e、104e、105e、106eに含まれるとみなしてよく、逆に回転角の絶対値が(π−2θ)を下回る場合は、曲げ導波路105dと曲げ導波路103dとが交差(あるいは曲げ導波路105dと直線導波路103cとが交差)する交差角を2θとすることができず、同様に曲げ導波路104dと曲げ導波路106dとが交差(あるいは曲げ導波路104dと直線導波路106cとが交差)する交差角を2θとすることができないためである。
(第8の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器)
図23は第8の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器の基本構成を示している。
図23に示す復調器1Fは、図21、22に示す第7の実施形態に係る復調器1Eと基本構造は同一であるが、導波路のコアとクラッドの比屈折率差は一例として復調器1Eの場合は1.2%としているが、図23に示す復調器1Fでは1.8%とする。これにより、曲げ導波路の曲げ半径を2mmから1.2mmに減少させることができる。その結果、復調器1Eの横の長さ(図21の矢印Pの方向の長さ)が25mm、縦の長さ(図21の矢印Qの方向の長さ)が16mmであったのに対して、本実施形態の復調器1Fの横の長さを15mm、縦の長さを13mmに小型化することができる。
さて、本実施形態では、PBS30、30aに屈曲部を設けているので、形成されるヒータも屈曲することになる。よって、図23に示すように、PBS30のアーム導波路上には、直線形状のヒータ110と、屈曲した形状のヒータ111とが形成されており、PBS30aのアーム導波路上には、直線形状のヒータ110aと、屈曲した形状のヒータ111aとが形成されている。ヒータを屈曲させることにより、同じ長さで屈曲させない場合と比較して、横方向のサイズを縮小することができる。この復調器1Fの直線形状のヒータ110、110aを省いた、さらなる小型を図った復調器1Gを図24に示す。図24に示す復調器1Gでは、上記直線形状のヒータ110、110aを省くことでチップサイズをさらに小型化でき、縦横ともに12mmのサイズを実現することができる。
<光伝送システム>
次に、上記各実施形態で説明したPLC型DP-QPSK復調器を用いた光伝送システム50の一実施形態を、図20に基づいて説明する。
この光伝送システム50では、一例として、図6に示す上記第3の実施形態に係るPLC型DP-QPSK復調器1Aを用いている。図20に示す光伝送システム50は、送信信号を位相変調してDP-QPSK信号を出力する送信機51と、光ファイバで構成される光伝送路52と、エルビウムドープ光ファイバ増幅器(EDFA: Erbium-Doped Fiber Amplifier)53と、AWG54と、受信機55とを備える。
送信機51は、複数の波長(λ〜λ)の光の各X偏波光および各Y偏波光を4値位相変調したX偏波のQPSK信号とY偏波のQPSK信号とを波長多重したDP-QPSK信号2を出力する。つまり、送信機51から光伝送路52へは、複数の波長の光のDP-QPSK信号2が多重されたn波分のDP-QPSK信号が出力される。
受信機55は、X偏波のLO光を出力するLO光源56と、PLC型DP-QPSK復調器1Aと、一対のフォトダイオードを有する四つのバランストフォトダイオード(B−PD)61〜64と、デジタル信号処理回路(DSP)65とを備える。
B−PD61,63はそれぞれIチャンネル用の光検出器であり、B−PD62,64はそれぞれQチャンネル用の光検出器である。また、デジタル信号処理回路65は、X偏波とY偏波の各QPSK信号を復調した復調信号と同速度の同期したクロックを再生するクロック抽出回路や、このクロックによりサンプリングするIチャンネル用及びQチャンネル用のサンプリング回路や、各サンプリング信号をデジタル信号に変換するA/D変換器などを備える。
以上の構成を有する光伝送システム50では、送信機51から出力されるn波分のDP-QPSK信号は、光伝送路52を伝搬し、EDFA53で増幅された後、AWG54に入射し、AWG54により分波される。AWG54により分波された複数の波長(λ〜λ)の光のうち、例えば波長λのDP-QPSK信号が、復調器1Aの入力ポートIn1に入力される。
入力ポートIn1から入力された波長λのDP-QPSK信号2は、PBS30によってX偏波のQPSK信号(X信号)とY偏波のQPSK信号(Y信号)とに偏波分離される。PBS30で偏波分離されたY信号が伝搬する光導波路9に半波長板40が挿入されているので、各90度ハイブリッド回路41,42には、それぞれX信号とY信号がともにX偏波で入射するようになっている。
90度ハイブリッド回路41では、X偏波のLO光とX信号とが混合され、X信号のI、Qチャネル成分に分離される。90度ハイブリッド回路41からB−PD61にX信号におけるIチャネル成分の信号光が出力され、90度ハイブリッド回路41からB−PD62にX信号におけるQチャネル成分の信号光がそれぞれ出力される。
一方、90度ハイブリッド回路42では、X偏波のLO光と、X偏波に変換されたY信号とが混合され、Y信号のI、Qチャネル成分に分離される。90度ハイブリッド回路42からB−PD63にY信号におけるIチャネル成分の信号光が出力され、90度ハイブリッド回路42からB−PD64にY信号におけるQチャネル成分の信号光がそれぞれ出力される。
B-PD61からDSP65には、X信号におけるIチャネル成分の信号光(逆位相の二つの信号光)の強度差に応じた電流値の信号(バランス受信されたIチャネル復調信号)が出力される。B-PD62からDSP65には、X信号におけるQチャネル成分の信号光(逆位相の二つの信号光)の強度差に応じた電流値の信号(バランス受信されたQチャネル復調信号)が出力される。B−PD63からDSP65には、Y信号におけるIチャネル成分の信号光(逆位相の二つの信号光)の強度差に応じた電流値の信号(バランス受信されたIチャネル復調信号)が出力される。そして、B−PD64からDSP65には、Y信号におけるQチャネル成分の信号光(逆位相の二つの信号光)の強度差に応じた電流値の信号(バランス受信されたQチャネル復調信号)が出力される。
DSP65は、B−PD61〜64からそれぞれ出力される復調信号と同速度の同期したクロックをクロック抽出回路により再生し、Iチャンネル用及びQチャンネル用のサンプリング回路ではそのクロックにより復調信号をサンプリングしてサンプリング信号を生成する。各サンプリング信号はA/D変換器によりデジタル信号に変換され、DSP65から受信信号が出力される。
以上の構成を有する光伝送システムによれば、以下の作用効果を奏する。
(1)PLCチップ3のPLC内に、PBS30と二つの90度ハイブリッド回路41,42とが集積されている復調器1Aを用いているので、PBSと二つの90度ハイブリッド回路とを光接続のための調芯作業や接合作業が不要になる。その結果、PBSと二つの90度ハイブリッド回路との間の接続損失が無く、低コストの光伝送システム50を製造することができる。
(2)各90度ハイブリッド回路41,42にそれぞれ入射する信号光の経路で、PBS30から出力ポートまでの経路の実効光路長がそれぞれ同じになるように設定された復調器1Aを用いている。このため、同じX偏波であるX信号光およびY信号光間のスキューを低減した高性能な光伝送システムを実現することができる。
例えば、シンボルレートが25GSymbol/sでビットレートが100Gbit/sのDP-QPSK変調方式の光伝送システムにおいて、同じX偏波である信号光間のスキューを5ps以下にすることが可能になる。
(3)高密度波長分割多重(DWDM: Dense Wavelength Division Multiplexing)伝送方式の光ファイバ通信に特に有効な光伝送システムを実現することができる。
(4)各B-PD61〜64から出力される信号(復調信号)の電流値は、DP-QPSK信号の振幅とLO光の振幅の積に比例する。このため、LO光源56から出力されるLO光のパワーを増大させると、そのパワーの平方根に比例して各B-PD61〜64からの信号電流が増す。これにより、高性能な光伝送システムを実現することができる。このような利点が、信号光とLO光を混合するコヒーレント光伝送方式の復調器を用いた光伝送システムで得られる。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
上記各実施の形態で説明した復調器では、PLC3上に、少なくとも一つのPBSと、二つの90度ハイブリッド回路と、これらを接続する光導波路とを含む一組の受信回路を形成しているが、PLC3上に複数組の受信回路を形成したPLC型DP-QPSK復調器にも本発明は適用可能である。このように構成したPLC型DP-QPSK復調器では、複数組の受信回路のうちの最適な一つの受信回路を選択でき、歩留まりが向上し、更なるコストの低減を図ることができる。
図9で説明した復調器上記各実施の形態で説明した復調器1Dにおいて、折り返し導波路43,44,45,46,47の少なくとも一つを、2回折り返して、元の向きに戻すようにしても良い。
なお、上記の説明では偏波多重コヒーレント変調方式の中で、主にDP-QPSK変調信号の復調を行うことを想定して記述したが、本発明の復調器の適用は、DP-QPSK変調方式に限るものではなく、QAM(直交振幅変調)やOFDM(直交周波数分割多重変調)など、他のコヒーレント変調方式にも適用可能である。

Claims (15)

  1. 偏波多重されたコヒーレント変調信号を受信して復調するPLC型復調器であって、
    平面光波回路が形成された一つのPLCチップと、
    前記PLCチップの入力端に設けられ、前記偏波多重されたコヒーレント変調信号を前記平面光波回路内に入力する第1の入力ポートと、
    記入力端に設けられ、局所発振光を前記平面光波回路内に入力する第2の入力ポートと、
    入力側カプラと出力側カプラとを有し、前記第1の入力ポートから入力された前記偏波多重されたコヒーレント変調信号をX偏波のコヒーレント変調信号とY偏波のコヒーレント変調信号とに分離する少なくとも一つの偏波ビームスプリッタと、
    前記X偏波のコヒーレント変調信号と前記第2の入力ポートから入力された局所発振光とを混合して出力する第1の90度ハイブリッド回路と、
    前記Y偏波のコヒーレント変調信号と前記第2の入力ポートから入力された局所発振光とを混合して出力する第2の90度ハイブリッド回路と
    入力側カプラと出力側カプラとを有し、X偏波の局所発振光とY偏波の局所発振光とが混合した光を、該X偏波の局所発振光と該Y偏波の局所発振光とに分離する第2の偏波ビームスプリッタと、
    前記第1の入力ポートと前記偏波ビームスプリッタの入力側カプラとを接続する導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する導波路と、
    前記第2の入力ポートと前記第2の偏波ビームスプリッタの入力側カプラとを接続する導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する導波路と、
    前記偏波ビームスプリッタの出力側カプラと前記第1の90度ハイブリッド回路とを接続し、前記X偏波のコヒーレント変調信号および前記Y偏波のコヒーレント変調信号の一方を伝送するための第1の導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する第1の導波路と、
    前記偏波ビームスプリッタの出力側カプラと前記第2の90度ハイブリッド回路とを接続し、前記X偏波のコヒーレント変調信号および前記Y偏波のコヒーレント変調信号の他方を伝送するための第2の導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する第2の導波路と、
    前記第2の偏波ビームスプリッタの出力側カプラと前記第1の90度ハイブリッド回路とを接続し、前記X偏波の局所発振光および前記Y偏波の局所発振光の一方を伝送するための第3の導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する第3の導波路と、
    前記第2の偏波ビームスプリッタの出力側カプラと前記第2の90度ハイブリッド回路とを接続し、前記X偏波の局所発振光および前記Y偏波の局所発振光の他方を伝送するための第4の導波路であって、伝搬する光を折り返すように曲がった領域を有する第4の導波路と、
    を備え、
    前記平面光波回路内に、前記偏波ビームスプリッタと、前記第1の90度ハイブリッド回路と、前記第2の90度ハイブリッド回路とが集積されており、
    前記偏波ビームスプリッタおよび前記第2の偏波ビームスプリッタの前記入力側カプラが前記入力端に対向する前記PLCチップの出力端側に位置し、かつ前記偏波ビームスプリッタおよび前記第2の偏波ビームスプリッタの前記出力側カプラが前記入力端側に位置するように、前記偏波ビームスプリッタおよび前記第2の偏波ビームスプリッタは設けられており、
    前記入力端から前記出力端に向う方向と直交する方向に沿って、前記第1の90度ハイブリッド回路、前記偏波ビームスプリッタ、前記第2の偏波ビームスプリッタ、および前記第2の90度ハイブリッド回路がこの順番で配置されており、
    前記第1の導波路の光路長、前記第2の導波路の光路長、前記第3の導波路の光路長、および前記第4の導波路の光路長は同一であり、
    前記第2の導波路と前記第3の導波路とが交差角2θで交差しており、
    前記第1の導波路は、前記偏波ビームスプリッタの出力側カプラに接続された第1の曲げ導波路と、該第1の曲げ導波路に接続された第1の直線導波路と、該第1の直線導波路に接続された第2の曲げ導波路とを有し、
    前記第2の導波路は、前記偏波ビームスプリッタの出力側カプラに接続された第3の曲げ導波路と、該第3の曲げ導波路に接続された第2の直線導波路と、該第2の直線導波路に接続された第4の曲げ導波路とを有し、
    前記第3の導波路は、前記第2の偏波ビームスプリッタの出力側カプラに接続された第5の曲げ導波路と、該第5の曲げ導波路に接続された第3の直線導波路と、該第3の直線導波路に接続された第6の曲げ導波路とを有し、
    前記第4の導波路は、前記第2の偏波ビームスプリッタの出力側カプラに接続された第7の曲げ導波路と、該第7の曲げ導波路に接続された第4の直線導波路と、該第4の直線導波路に接続された第8の曲げ導波路とを有し、
    前記第1、第3、第5、および第7の曲げ導波路は、曲げ半径r、中心角θの扇形の円弧と同一の形状であり、
    前記第2、第4、第6、および第8の曲げ導波路は、曲げ半径r、中心角がπ−2θ(0<θ<π/2)よりも大きい角度の扇形の円弧と同一の形状であり、
    前記第1、第2、第3、および第4の直線導波路の長さlは、前記出力側カプラの近接する2本の導波路の間隔をpとすると、l=(2rcosθ−r−p/2)/sinθの関係を満たし、
    前記第2の直線導波路と前記第4の曲げ導波路との境界、および前記第3の直線導波路と前記第5の曲げ導波路との境界において、前記第2の導波路と前記第3の導波路とは交差していることを特徴とするPLC型復調器。
  2. 前記X偏波のコヒーレント変調信号が伝搬する経路と前記Y偏波のコヒーレント変調信号が伝搬する経路は、前記入力端から前記PLCチップの出力端までの実効光路長が全て同じになるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のPLC型復調器。
  3. 偏波多重されたコヒーレント変調信号を受信して復調するPLC型復調器であって、
    平面光波回路が形成された一つのPLCチップと、
    前記PLCチップの入力端に設けられ、前記偏波多重されたコヒーレント変調信号を前記平面光波回路内に入力する第1の入力ポートと、
    前記PLCチップの入力端に設けられ、局所発振光を前記平面光波回路内に入力する第2の入力ポートと、
    前記第1の入力ポートから入力された前記偏波多重されたコヒーレント変調信号をX偏波のコヒーレント変調信号とY偏波のコヒーレント変調信号とに分離する少なくとも一つの偏波ビームスプリッタと、
    前記X偏波のコヒーレント変調信号と前記第2の入力ポートから入力された局所発振光とを混合して出力する第1の90度ハイブリッド回路と、
    前記Y偏波のコヒーレント変調信号と前記第2の入力ポートから入力された局所発振光とを混合して出力する第2の90度ハイブリッド回路とを備え、
    前記平面光波回路内に、前記偏波ビームスプリッタと、前記第1の90度ハイブリッド回路と、前記第2の90度ハイブリッド回路とが集積されており、
    前記偏波ビームスプリッタは二つ以上あり、
    前記偏波ビームスプリッタ同士および前記第1および第2の90度ハイブリッド回路同士が近接して配置されていることを特徴とするPLC型復調器。
  4. 前記偏波ビームスプリッタが二段以上カスケード接続されていることを特徴とする請求項に記載のPLC型復調器。
  5. 偏波多重されたコヒーレント変調信号を受信して復調するPLC型復調器であって、
    平面光波回路が形成された一つのPLCチップと、
    前記PLCチップの入力端に設けられ、前記偏波多重されたコヒーレント変調信号を前記平面光波回路内に入力する第1の入力ポートと、
    前記PLCチップの入力端に設けられ、局所発振光を前記平面光波回路内に入力する第2の入力ポートと、
    前記第1の入力ポートから入力された前記偏波多重されたコヒーレント変調信号をX偏波のコヒーレント変調信号とY偏波のコヒーレント変調信号とに分離する少なくとも一つの偏波ビームスプリッタと、
    前記X偏波のコヒーレント変調信号と前記第2の入力ポートから入力された局所発振光とを混合して出力する第1の90度ハイブリッド回路と、
    前記Y偏波のコヒーレント変調信号と前記第2の入力ポートから入力された局所発振光とを混合して出力する第2の90度ハイブリッド回路とを備え、
    前記平面光波回路内に、前記偏波ビームスプリッタと、前記第1の90度ハイブリッド回路と、前記第2の90度ハイブリッド回路とが集積されており、
    前記PLCチップは略正方形に近い矩形であり、
    該矩形のPLCチップの中央部に一段目の偏波ビームスプリッタが形成され、該一段目の偏波ビームスプリッタを挟んで並列的に二段目の第2および第3の偏波ビームスプリッタがそれぞれ形成されており、
    前記第2の偏波ビームスプリッタの、前記一段目の偏波ビームスプリッタと反対側に前記第1および第2の90度ハイブリッド回路の一方が形成され、前記第3の偏波ビームスプリッタの、前記一段目の偏波ビームスプリッタと反対側に前記第1および第2の90度ハイブリッド回路の他方が形成されていることを特徴とするPLC型復調器。
  6. 前記一段目の偏波ビームスプリッタの出力端と、前記第2の偏波ビームスプリッタの入力端とが、当該出力端から当該入力端へ向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい曲げ導波路を折り返し導波路として接続されており、
    かつ、前記一段目の偏波ビームスプリッタの出力端と、前記第3の偏波ビームスプリッタの入力端とが、当該出力端から当該入力端へ向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい曲げ導波路を折り返し導波路として接続されていることを特徴とする請求項に記載のPLC型復調器。
  7. 前記第2の偏波ビームスプリッタの出力端と、前記第1および第2の90度ハイブリッド回路の一方の入力端とが、当該出力端から当該入力端へ向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい曲げ導波路を第1の折り返し導波路として接続されており、かつ、
    前記第3の偏波ビームスプリッタの出力端と前記第1および第2の90度ハイブリッド回路の他方の入力端とが、当該出力端から当該入力端へ向かって、符号が反転しない回転角度の合計の絶対値が180度より大きい曲げ導波路を第2の折り返し導波路として接続されていることを特徴とする請求項5または6に記載のPLC型復調器。
  8. 前記偏波ビームスプリッタが、前記偏波ビームスプリッタの入力端としての入力側カプラおよび前記偏波ビームスプリッタの出力端としての出力側カプラと、該両カプラ間に接続された二つのアーム導波路とを備えたマッハツェンダー干渉計であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のPLC型復調器。
  9. 前記偏波ビームスプリッタ、前記第2の偏波ビームスプリッタ、および前記第3の偏波ビームスプリッタがそれぞれ、偏波ビームスプリッタの入力端としての入力側カプラおよび偏波ビームスプリッタの出力端としての出力側カプラと、該両カプラ間に接続された二つのアーム導波路とを備えたマッハツェンダー干渉計であり、
    前記第2の偏波ビームスプリッタの出力側カプラのクロスポートと、前記第1および第2の90度ハイブリッド回路の一方の入力側カプラとが前記第1の折り返し導波路で接続されており、
    かつ、前記第3の偏波ビームスプリッタの出力側カプラのクロスポートと、前記第1および第2の90度ハイブリッド回路の他方の入力側カプラとが前記第2の折り返し導波路で接続されていることを特徴とする請求項に記載のPLC型復調器。
  10. 前記第2の入力ポートは、前記X偏波のコヒーレント変調信号と同じ偏波でかつ同じ波長のX偏波の局所発振光の入力ポートと、前記Y偏波のコヒーレント変調信号と同じ偏波でかつ同じ波長のY偏波の局所発振光の入力ポートとを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のPLC型復調器。
  11. 偏波多重されたコヒーレント変調信号を受信して復調するPLC型復調器であって、
    平面光波回路が形成された一つのPLCチップと、
    前記PLCチップの入力端に設けられ、前記偏波多重されたコヒーレント変調信号を前記平面光波回路内に入力する第1の入力ポートと、
    前記PLCチップの入力端に設けられ、局所発振光を前記平面光波回路内に入力する第2の入力ポートと、
    前記第1の入力ポートから入力された前記偏波多重されたコヒーレント変調信号をX偏波のコヒーレント変調信号とY偏波のコヒーレント変調信号とに分離する少なくとも一つの偏波ビームスプリッタと、
    前記X偏波のコヒーレント変調信号と前記第2の入力ポートから入力された局所発振光とを混合して出力する第1の90度ハイブリッド回路と、
    前記Y偏波のコヒーレント変調信号と前記第2の入力ポートから入力された局所発振光とを混合して出力する第2の90度ハイブリッド回路とを備え、
    前記平面光波回路内に、前記偏波ビームスプリッタと、前記第1の90度ハイブリッド回路と、前記第2の90度ハイブリッド回路とが集積されており、
    前記偏波ビームスプリッタで分離された前記X偏波のコヒーレント変調信号が伝搬する第1の経路であって、前記偏波ビームスプリッタと前記第1の90度ハイブリッド回路とを接続する第1の経路と、
    前記偏波ビームスプリッタで分離された前記Y偏波のコヒーレント変調信号が伝搬する第2の経路であって、前記偏波ビームスプリッタと前記第2の90度ハイブリッド回路とを接続する第2の経路と、
    前記第1の経路または前記第2の経路に挿入された半波長板とをさらに備え、
    前記第1および第2の90度ハイブリッド回路には、信号が同じ偏波状態でそれぞれ入射するように構成されていることを特徴とするPLC型復調器。
  12. 前記第2の入力ポートの数は一つであり、
    前記第2の入力ポートから入力されるX偏波或いはY偏波の局所発振光を前記平面光波回路内で分離して前記第1および第2の90度ハイブリッド回路にそれぞれ入射するように構成された経路をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のPLC型復調器。
  13. 前記第2および第3の偏波ビームスプリッタのみを通過させる光を入力するための二つの検査用入力ポートと、
    前記第2および第3の偏波ビームスプリッタをそれぞれ通過した光を出力するための二つの検査用出力ポートとをさらに備え、
    前記一段目の偏波ビームスプリッタの二つのアーム導波路の少なくとも一方にヒータが設けられていることを特徴とする請求項に記載のPLC型復調器。
  14. PLC型復調器を用いた光伝送システムであって、
    光波を変調して偏波多重された光信号を出力する送信機と、
    前記送信機から出力された前記偏波多重された光信号を伝送する光伝送路と、
    前記伝送路を伝送した前記偏波多重された光信号をコヒーレント受信する受信機とを備え、
    前記受信機は、
    局所発振光を出力する光源と、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載のPLC型復調器と、
    X偏波のIチャンネル用およびQチャンネル用の光検出器と、
    Y偏波のIチャンネル用およびQチャンネル用の光検出器と、
    デジタル信号処理回路と
    を備えることを特徴とする光伝送システム。
  15. 前記変調の方法は、四値位相変調であることを特徴とする請求項14に記載の光伝送システム。
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