JP5373901B2 - 光90度ハイブリッド回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光伝送システムにおけるコヒーレント受信方式に用いられる光受信器を構成する光90度ハイブリッド回路に関する。より詳細には、光90度ハイブリッド機能とともに、In-phase出力とQuadrature出力との間の位相差をモニタする機能も兼ね備えた光90度ハイブリッド回路に関する。
100Gbit/s以上の超高速光伝送システムの実現に向けて、光多値変調方式が注目されている。特に、光雑音耐力向上、及び光電変換後の電気信号処理による波長分散歪み補償能力の優位性から、DP−QPSK(Dual Polarization Quadrature Phase-Shift Keying)などのコヒーレント受信方式が注目を集め、伝送システム適用への検討が活発化している。コヒーレント受信方式に用いられる光受信器は、局部発振光を発生する局部発振光発生装置と、信号光及び局部発振光を偏波状態に応じて異なる出力ポートに分離する偏波スプリッタと、信号光と局部発振光とを合波する光90度ハイブリッド回路と、光90度ハイブリッド回路からの出力信号を電気信号に変換する光電変換部と、光電変換部から出力される電気信号をデジタル信号に変換するAD変換器と、デジタル信号を演算するデジタル演算(DSP:Digital Signal Processing)回路から構成される。入力した信号光と局部発振光との干渉光のIn-phase成分とQuadrature成分とを分離して検出することにより、入力信号光が有する情報を得ることができる。
コヒーレント受信方式で用いられる光受信器の構成部品の中で、光90度ハイブリッド回路に関しては、バルク型光学部品を組み合わせた空間光学系で構成される製品が既に開発、商品化されている。これに対して、平面基板上に作製された光導波路から構成される平面光波回路(PLC:planar lightwave circuit)は、量産性、信頼性の点において前述の空間光学系よりも優れている。また、PLC型光90度ハイブリッド回路の採用により、空間光学系と比較して、例えば偏波ビームスプリッタ及び光電変換部の集積化の実現可能性が高くなり、より小型な光受信器の提供が可能となる。このような背景から、PLC型光90度ハイブリッド回路の実用化が期待されている。
図1は、従来のPLC型光90度ハイブリッド回路を示す構成図である。この従来のPLC型光90度ハイブリッド回路は、特許文献1に示されている。特許文献1は、DQPSK(Differential Quadrature Phase-Shift Keying)信号の復調に用いられる光遅延干渉回路に関するものである。これ自体はコヒーレント受信方式に用いられる光受信器を構成する部品には該当しないが、2つの光波を合波し、In-phase成分とQuadrature成分とに分離する光90度ハイブリッド回路としての機能を回路の一部に含んでいる。以下、In-phase成分を「I成分」と表記し、Quadrature成分を「Q成分」と表記する。図1には、特許文献1に記載された光回路の中で、光90度ハイブリッド機能を実現するために必要な回路部分のみの構成を抽出して示している。
ここで、図1の従来のPLC型光90度ハイブリッド回路に入力された光の伝播過程を説明する。PLC外部から入力された信号光は、入力導波路1aを介して光スプリッタ2aによって2つに分岐される。PLC外部から入力された局部発振光は、入力導波路1bを介して光スプリッタ2bによって2つに分岐される。光スプリッタ2aによって2つに分岐された光は、アーム導波路10a、10bを介して2つの光結合器3a、3bに入力される。光スプリッタ2bによって2つに分岐された光は、アーム導波路10c、10dを介して2つの光結合器3a、3bに入力される。光結合器3a及び光結合器3bに入力された信号光及び局部発振光は、各々、合波されて干渉し、その干渉光の位相差が180度になるように2つに分岐され、出力される。光結合器3aから出力される信号光と局部発振光との干渉光は、出力導波路4a、5aを経由して、外部回路として形成され、光電変換部として機能する差動受光部6aに出力される。光結合器3bから出力される信号光と局部発振光との干渉光は、出力導波路4b、5bを経由して、外部回路として形成され、光電変換部として機能する差動受光部6bに出力される。
4本のアーム導波路10a、10b、10c、10dのいずれかに90度位相シフト部7を設ける。それにより、光結合器3a及び光結合器3bの各々から出力導波路4a、4b、5a、5bを介して出力される干渉光を差動受光器6a及び6bで差分検波することにより、入力された変調信号のI成分とQ成分とを分離することが可能となる。ここで、変調信号のI成分及びQ成分を同時に検出するために、光スプリッタ2aで分岐された信号光を伝送する2つのアーム導波路10a、10bの導波路長を等しくし、光スプリッタ2bで分岐された局部発振光を伝送する2つのアーム導波路10c、10dの導波路長を、90度位相シフト部7を除いて、等しくする必要がある。さらに、4本のアーム導波路10a、10b、10c、10dの導波路長を、90度位相シフト部7を除いて、等しくすることにより、DQPSK等の差動位相変調信号を受信するための光遅延干渉回路を構成する光90度ハイブリッド回路としても利用することが可能となる。
しかしながら、90度位相シフト部7の構成により、以下に説明する問題が生じる。90度位相シフト部7は、伝搬光が通過する光路長を、λ×(±1/4+m)だけ変化させることを目的として設置されている。ここで、λは信号光又は局部発振光の波長、mは整数を表す。非特許文献1に示されるように、90度位相シフト部7における伝搬光の位相シフト量θが90度からずれると、受信特性は劣化する。例えば、デジタル演算処理において、位相シフト量θの90度からのずれを補正しない場合、BER(Bit Error Rate)=10-3においてOSNR(光信号対雑音比)ペナルティを0.5dB以下に抑制するためには、位相シフト量θの90度からのずれを±5度以内に抑える必要がある。
90度位相シフト部7の位相シフト量θの90度からのずれを±5度の範囲内に抑えるということは、光路長の調整量のずれを波長の約2.8%以下に抑制する必要があることを意味する。このような、高精度な位相シフト量θの制御を実現するためには、In-phase出力とQuadrature出力との間の位相差(以下、「IQ位相差」と表記する)を高精度に測定する手法が必要不可欠であり、且つ、その手法が簡便であることが産業的に好ましい。
図2は、従来技術の光90度ハイブリッド回路のIQ位相差の測定方法を示す構成図である。IQ位相差を測定することを目的として、光スプリッタ11と、遅延線12と、光導波路15とから構成される光遅延回路部13を、図1に示した従来技術の光90度ハイブリッド回路8の入力導波路1a、1bに結合する。これは、図1における信号光及び局部発振光の代わりに、同一光源から出力された光を分岐し、分岐した光の一方を遅延線12に通して遅延を与え、光90度ハイブリッド回路8の入力導波路1a、1bに入力することにより、光遅延干渉回路を構成することを目的としている。当然のことながら、遅延線12の光路長と光導波路15の光路長とは異なるように設計されている。
特許文献1が示すように、遅延線12と光導波路15との光路長差、すなわち遅延量が、DQPSK方式で変調された信号の1シンボル分に相当する場合、図2に示した回路構成はDQPSK方式の変調信号を受信する光遅延干渉計として機能する。光遅延干渉回路とすることで、出力導波路4a、4b、5a、5bから出力される透過スペクトルに基づいて、出力導波路4a、4b、5a、5bから出力される光の相対的な位相差を算出することが可能となる。IQ位相差評価後に、光遅延回路部13を取り除くことにより、図1に示した光90度ハイブリッド回路として機能する。
国際公開第WO2003/063515号パンフレット
S. H. Chang, H. S. Chung and K. Kim, "Impact of quadrature imbalance in optical coherent QPSK receiver", IEEE Photonics Technology Letters, vol. 21, no. 11, pp. 709-711, June 1, 2009. Y. Hashizume, R. Kasahara, T. Saida, Y. Inoue and M. Okano, "Integrated polarisation beam splitter using waveguide birefringence dependence on waveguide core width", Electronics Letters, vol. 37, no. 25, pp. 1517-1518, 6th December 2001. Y. Hashizume, K. Watanabe, Y. Nasu, M. Kohtoku, S. Kamei, T. Kitoh and Y. Inoue, "Silica PLC-VOA using suspended narrow ridge structures and its application to V-AWG", Optical Fiber Communication conference, OWO4, 2007.
しかしながら、光90度ハイブリッド回路は2つの異なる光源から出力された光を2つの異なる入力導波路に入力することが求められるため、図2に示した従来のIQ位相差評価方法では、IQ位相差評価後に光遅延回路部13を除去する必要がある。さらに、光遅延回路部13の除去後は、光90度ハイブリッド回路のIQ位相差評価ができなくなるという問題が生じる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、光90度ハイブリッド機能とともに、IQ位相差をモニタする機能も兼ね備えた光90度ハイブリッド回路を提供するところにある。IQ位相差のモニタ機能付加に適した回路構成を提案する。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1の入力導波路と、少なくとも2つの第1の入力ポートと、少なくとも2つの第1の出力ポートとを有する第1の分波用光結合器であって、前記第1の入力導波路が前記第1の入力ポートの1つに接続され、前記第1の入力導波路に入力された光を分岐する第1の分波用光結合器と、第2の入力導波路と、少なくとも2つの第2の入力ポートと、少なくとも2つの第2の出力ポートとを有する第2の分波用光結合器であって、前記第2の入力導波路が前記第2の入力ポートの1つに接続され、前記第2の入力導波路に入力された光を分岐する第2の分波用光結合器と、前記第1の出力ポートのうちの2つに接続された2本の第1のアーム導波路と、前記第2の出力ポートのうちの2つに接続された2本の第2のアーム導波路と、前記2本の第1のアーム導波路と前記2本の第2のアーム導波路との4本のうちの1本に設置され、光の位相を90度シフトする90度位相シフト部と、前記2本の第1のアーム導波路の一方と前記2本の第2のアーム導波路の一方とに接続された第1の光結合器と、前記2本の第1のアーム導波路の他方と前記2本の第2のアーム導波路の他方とに接続された第2の光結合器と、第3の入力導波路と、前記第3の入力導波路に接続され、前記第3の入力導波路に入力された光を2つに分岐する光スプリッタと、前記光スプリッタと前記第1の入力ポートの残りのポートの1つとを接続する第1の光導波路と、前記光スプリッタと前記第2の入力ポートの残りのポートの1つとを接続する第2の光導波路とを備え、前記第1の光導波路の光路長と前記第2の光導波路の光路長とが異なり、前記第1の入力導波路に信号光が入力され、前記第2の入力導波路に局部発振光が入力され、前記第3の入力導波路にモニタ光が入力されることを特徴とする光90度ハイブリッド回路である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光90度ハイブリッド回路において、第1の分波用光結合器は、2つの第1の入力ポートを有し、入力された光を偏波状態に応じて2つに分岐する第1の偏波スプリッタと、第1の偏波スプリッタに接続され、入力された光を2つに分岐する第1のスプリッタとから構成され、第2の分波用光結合器は、2つの第2の入力ポートを有し、入力された光を偏波状態に応じて2つに分岐する第2の偏波スプリッタと、第2の偏波スプリッタに接続され、入力された光を2つに分岐する第2のスプリッタとから構成されていることを特徴とする光90度ハイブリッド回路である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光90度ハイブリッド回路において、第2の分波用光結合器は、入力された光の強度レベルを調整する光減衰器と、光減衰器に接続され、入力された光を2つに分岐する光スプリッタとから構成されていることを特徴とする光90度ハイブリッド回路である。
請求項4に記載の発明は、第1の入力導波路と、少なくとも2つの第1の入力ポートと、少なくとも2つの第1の出力ポートとを有する第1の分波用光結合器であって、前記第1の入力導波路が前記第1の入力ポートの1つに接続され、前記第1の入力導波路に入力された光を分岐する第1の分波用光結合器と、第2の入力導波路と、少なくとも2つの第2の入力ポートと、少なくとも2つの第2の出力ポートとを有する第2の分波用光結合器であって、前記第2の入力導波路が前記第2の入力ポートの1つに接続され、前記第2の入力導波路に入力された光を分岐する第2の分波用光結合器と、前記第1の出力ポートのうちの2つに接続された2本の第1のアーム導波路と、前記第2の出力ポートのうちの2つに接続された2本の第2のアーム導波路と、前記2本の第2のアーム導波路のうちのいずれか一方に設置され、光の位相を90度シフトする90度位相シフト部と、前記2本の第1のアーム導波路の一方と前記2本の第2のアーム導波路の一方とに接続された第1の光結合器と、前記2本の第1のアーム導波路の他方と前記2本の第2のアーム導波路の他方とに接続された第2の光結合器と、第3の入力導波路と、前記第3の入力導波路に接続され、前記第3の入力導波路に入力された光を2つに分岐する光スプリッタと、前記光スプリッタと前記第1の入力ポートの残りのポートの1つとを接続する第1の光導波路と、前記光スプリッタと前記第2の入力ポートの残りのポートの1つとを接続する第2の光導波路とを備え、前記2本の第1のアーム導波路の光路長と前記2本の第2のアーム導波路の光路長とが異なり、前記第1の入力導波路に信号光が入力され、前記第2の入力導波路に局部発振光が入力され、前記第3の入力導波路にモニタ光が入力されることを特徴とする光90度ハイブリッド回路である。
本発明によれば、光90度ハイブリッド回路のIQ位相差を常時モニタしながら、光90度ハイブリッド回路の機能を実現することが可能となる。光90度ハイブリッド回路に入力された光を分岐する光スプリッタとして、2つ以上の入力ポートと2つ以上の出力ポートとを備える光結合器を利用する。さらに、IQ位相差モニタ用の光を2つに分岐する光スプリッタと、分岐された光の一方を上記の光結合器の入力ポートに結合させる光導波路と、分岐された光の他方を別の上記の光結合器の入力ポートに結合させる光導波路とを配置する。IQ位相差モニタ用の光が2つに分岐された後の2つの経路の光路長が、信号光と局部発振光とを干渉させるための光結合器までの間で互いに異なるように設計することにより、光90度ハイブリッド回路として機能するのと同時にIQ位相差をモニタする機能も兼ね備えた回路構成が提供される。
図1は、従来技術の光90度ハイブリッド回路を示す構成図である。 図2は、従来技術の光90度ハイブリッド回路のIQ位相差の測定方法を示す構成図である。 図3は、本発明の実施形態に係る光90度ハイブリッド回路を示す構成図である。 図4は、本発明の実施形態に係る別の光90度ハイブリッド回路を示す構成図である。 図5は、本発明の実施形態に係る別の光90度ハイブリッド回路を示す構成図である。 図6は、本発明に係る光90度ハイブリッド回路にPBS機能を集積した回路の構成図である。 図7は、本発明に係る光90度ハイブリッド回路にVOA機能を集積した回路の構成図である。 図8は、本発明の実施例1に係る光90度ハイブリッド回路を示す模式図である。 図9Aは、本発明の実施例1に係る光90度ハイブリッド回路の透過スペクトル測定結果を示す図である。 図9Bは、従来技術に係る光90度ハイブリッド回路の透過スペクトル測定結果を示す図である。 図10Aは、本発明の実施例1に係る光90度ハイブリッド回路のIQ位相差の評価結果を示す図である。 図10Bは、従来技術に係る光90度ハイブリッド回路のIQ位相差の評価結果を示す図である。 図11は、本発明の実施例2に係る光90度ハイブリッド回路を示す模式図である。 図12Aは、本発明の実施例2に係る光90度ハイブリッド回路のIQ位相差の評価結果を示す図である。 図12Bは、本発明の実施例2に係る光90度ハイブリッド回路のIQ位相差の評価結果を示す図である。 図13は、本発明の実施例3に係る光90度ハイブリッド回路を示す模式図である。
本発明は、光90度ハイブリッド機能とともにIQ位相差をモニタする機能も兼ね備えた光90度ハイブリッド回路を提供する。
図3は、本発明に係るIQ位相差のモニタ機能を付加した光90度ハイブリッド回路の構成を示す図である。本発明に係る光90度ハイブリッド回路8は、モニタ光入力導波路18と結合された光スプリッタ11と、光スプリッタ11と接続された遅延線12及び光導波路15と、入力ポートを介して遅延線12に接続された入力導波路14a及び入力ポートを介して光導波路16に接続された入力導波路14bと結合する分波用光結合器9aと、光導波路15に接続された入力導波路14c及び光導波路17に接続された入力導波路14dと結合する分波用光結合器9bと、分波用光結合器9aの出力ポートに結合されたアーム導波路10a、10bと、分波用光結合器9bの出力ポートに結合されたアーム導波路10c、10dと、アーム導波路10a、10cと結合された光結合器3aと、アーム導波路10b、10dと結合された光結合器3bと、アーム導波路10d中に設置された90度位相シフト部7と、光結合器3aと結合された出力導波路4a、5aと、光結合器3bと結合された出力導波路4b、5bとを備える。
ここで、本発明に係る光90度ハイブリッド機能を実現する各構成要素について説明する。PLC外部から入力された信号光は、光導波路16を介して、入力導波路14bと結合した分波用光結合器9aに入力される。PLC外部から入力された局部発振光は、光導波路17を介して、入力導波路14cと結合した分波用光結合器9bに入力される。分波用光結合器9aに入力された信号光は、分岐される。分波用光結合器9bに入力された局部発振光は、分岐される。分波用光結合器9aによって分岐された光の1つは、アーム導波路10aを介して光結合器3aに入力され、他の1つは、アーム導波路10bを介して光結合器3bに入力される。分波用光結合器9bによって分岐された光の1つは、アーム導波路10cを介して光結合器3aに入力され、他の1つは、アーム導波路10dを介して、アーム導波路10d中の90度位相シフト部7によって位相が90度シフトされて、光結合器3bに入力される。光結合器3aに入力された2つの光は、合波されて干渉光となる。光結合器3bに入力された2つの光は、合波されて干渉光となる。光結合器3aから出力される干渉光は、出力導波路4a、5aを経由して、差動受光部6aに出力される。光結合器3bから出力される干渉光は、出力導波路4b、5bを経由して、差動受光部6bに出力される。
さらに、本発明に係るIQ位相差のモニタ機能に係る各構成要素について説明する。PLC外部から入力されたモニタ光は、モニタ光入力導波路18を介して、光スプリッタ11に入力されて2つに分岐される。2つに分岐されたモニタ光の一方は、遅延線12を介して、入力導波路14aと結合した分波用光結合器9aに入力される。2つに分岐されたモニタ光の他方は、光導波路15を介して、入力導波路14cと結合した分波用光結合器9bに入力される。分波用光結合器9aに入力されたモニタ光は、分岐される。分波用光結合器9bに入力されたモニタ光は、分岐される。分波用光結合器9aによって分岐されたモニタ光の1つは、アーム導波路10aを介して光結合器3aに入力され、他の1つは、アーム導波路10bを介して光結合器3bに入力される。分波用光結合器9bによって分岐された光の1つは、アーム導波路10cを介して光結合器3aに入力され、他の1つは、アーム導波路10dを介して、アーム導波路10d中の90度位相シフト部7によって位相が90度シフトされて、光結合器3bに入力される。光結合器3aに入力された2つの光は、合波されて干渉光となる。光結合器3bに入力された2つの光は、合波されて干渉光となる。光結合器3aから出力される干渉光は、出力導波路4a、5aを経由して、差動受光部6aに出力される。光結合器3bから出力される干渉光は、出力導波路4b、5bを経由して、差動受光部6bに出力される。
遅延線12は、光スプリッタ11によって分岐された光の一方を遅延して、分岐された他方の光との間に位相差を与える。分波用光結合器9a、9bは、2つ以上の入力ポート及び2つ以上の出力ポートを有する。
差動受光部6a、6bは、外部回路として形成され、光電変換部として機能し、光結合器3a及び光結合器3bのそれぞれから出力される干渉光を差分検波して、入力された変調信号のI成分とQ成分とを分離する。
図1に示した従来技術との相違点は、信号光及び局部発振光を分岐することを目的として、光スプリッタに代えて2つ以上の入力ポートを備えた分波用光結合器9a、9bを導入した点である。分波用光結合器9a、9bを導入したことより、モニタ光入力導波路18と、光スプリッタ11と、遅延線12と、光導波路15とを光90度ハイブリッド回路8内に同時に構成することが可能となる。本発明の構成においては、遅延線12と光導波路15とを互いに異なる分波用光結合器の入力ポートに接続する必要がある。信号光及び局部発振光と干渉しないモニタ光をモニタ光入力導波路18に入力することにより、光90度ハイブリッド機能を阻害することなく、IQ位相差のモニタが可能となる。当然のことながら、信号光及び局部発振光を入力しない場合においては、信号光又は局部発振光と干渉する光波を入力してもIQ位相差のモニタが可能である。
ここで、分波用光結合器9a、9bとして、2つ以上の入力ポートと2つ以上の出力ポートとを備えた方向性結合器又はMMI(Multi-Mode-Interference)カプラを利用することができる。
図4は、本発明に係る別の形態の光90度ハイブリッド回路の構成図である。図3に示す構成とは、光導波路16を分波用光結合器9aの入力導波路14aに接続し、光導波路17を分波用光結合器9bの入力導波路14dに接続している点で異なる。図4の構成においても、遅延線12を分波用光結合器9aの入力ポートに接続し、光導波路15を分波用光結合器9bの入力ポートに接続し、信号光及び局部発振光と干渉しない光波をモニタ光入力導波路18に入力する。それにより、光90度ハイブリッド機能を阻害することなく、IQ位相差のモニタが可能となる。ここで、図4においては、光導波路16と遅延線12とが交差しているが、両者が交差しないように光導波路16を迂回させて分波用光結合器9aと接続しても、本発明の効果は損なわれない。
図5は、本発明に係る別の形態の光90度ハイブリッド回路の構成図である。図3及び図4に示す構成とは、光導波路16を分波用光結合器9aの入力導波路14aに接続し、光導波路17を分波用光結合器9bの入力導波路14cに接続している点で異なる。図5の構成においても、遅延線12を分波用光結合器9aの入力ポートに接続し、光導波路15を分波用光結合器9bの入力ポートに接続し、信号光及び局部発振光と干渉しない光波をモニタ光入力導波路18に入力する。それにより、光90度ハイブリッド機能を阻害することなく、IQ位相差のモニタが可能となる。ここで、図5においては、光導波路16と遅延線12とが交差しているが、両者が交差しないように光導波路16を迂回させて分波用光結合器9aと接続しても、本発明の効果は損なわれない。
以上、図3、4、5に示した本発明の光90度ハイブリッド回路においては、図1の従来技術で用いられる信号光及び局部発振光を分岐する目的の光スプリッタ2a、2bを、2つ以上の入力ポートを備える分波用光結合器9a、9bに置換した。それにより、光ハイブリッド機能とともに、IQ位相差評価も同時に実現することを可能とする光90度ハイブリッド回路を実現した。ただし、本発明は以上の構成例に限定されるものではなく、PLC外部から入力した光を、光の伝搬経路において分岐する光スプリッタを、分波用光結合器に置換することでも本発明の効果を発現することが可能となる。以下に、その具体例を挙げて説明する。
具体例として、光90度ハイブリッド回路に偏波ビームスプリッタ(PBS:Polarization Beam Splitter)を集積した光回路における本発明の効果の発現方法を説明する。光90度ハイブリッド回路にPBSを集積した回路は、特に、DP−QPSK変調方式などに代表される偏波多重コヒーレント受信方式において、光受信器の重要な構成部品となる。
図6は、本発明に係る光90度ハイブリッド回路にPBS機能を集積した回路の構成図である。PBS機能発現部24aは、PBS入力光結合器19aと、導波路複屈折制御機構20aと、PBS光結合器21aと、PBS出力導波路22a、22bとから構成されている。PBS機能発現部24bは、PBS入力光結合器19bと、導波路複屈折制御機構20bと、PBS光結合器21bと、PBS出力導波路22c、22dとから構成されている。
PBS機能発現部の動作原理については、本発明の効果とは無関係なので説明を省略する。PBS機能発現部の動作原理については、例えば、非特許文献2に記載されている。光導波路16をPBS入力光結合器19aに、光導波路17をPBS入力光結合器19bに接続し、且つ、PBS出力導波路22bに光スプリッタ2aを、PBS出力導波路22dに光スプリッタ2bを接続することにより、PBS機能及び光90度ハイブリッド機能を集積した光回路が実現される。ここで、PBS出力導波路22a、22bと光スプリッタ2aとの接続方法及びPBS出力導波路22c、22dと光スプリッタ2bとの接続方法については、光スプリッタ2a、2bに同一偏波が入力されるように接続する点に注意が必要である。
本発明の効果を発現するために重要な1つ目の点は、PLC外部からの入力光が、伝搬経路において分岐されるPBS入力光結合器19a、19bに2つ以上の入力ポートが備わっていることである。2つ目の点は、PBS入力光結合器19a、19bのそれぞれの入力ポートにおいて信号光及び局部発振光が入力されないポートに、遅延線12及び光導波路15が接続されている点である。モニタ光入力導波路18に、信号光及び局部発振光と干渉しない光波を入力することにより、PBS機能及び光90度ハイブリッド機能を阻害することなく、IQ位相差のモニタが可能となる。
なお、図6においては、PBS出力導波路22a、22cの後に光伝搬経路が接続されていないが、他の光90度ハイブリッド回路を構成する入力導波路とPBS出力導波路22aとを光学的に接続し、且つ、他の光90度ハイブリッド回路を構成する入力導波路とPBS出力導波路22cとを光学的に接続することができる。それにより、他の光90度ハイブリッド回路のIQ位相差も同時にモニタすることが可能となる。
PLC外部から入力した光の伝搬経路において2つに分岐する光スプリッタを、分波用光結合器に置換することで本発明の効果を発現することが可能となる具体例として、光90度ハイブリッド回路に可変光減衰器(VOA:Variable Optical Attenuator)を集積した光回路における本発明の効果の発現方法を説明する。光90度ハイブリッド回路に対するVOA機能の集積は、特に、強度の大きい局部発振光が入力される光90度ハイブリッド回路において、光電変換部以降に接続される電子回路を保護する目的から、重要な機能追加である。
図7は、本発明に係る光90度ハイブリッド回路にVOA機能を集積した回路の構成図である。VOA機能発現部29は、VOA入力光結合器25と、出力光強度調整機構26と、VOA光結合器27と、VOA出力導波路28a、28bとから構成されている。VOA機能発現部の動作原理については、本発明の効果とは無関係なので説明を省略する。VOA機能発現部の動作原理については、例えば、非特許文献3に記載されている。
光導波路16を入力導波路14bに接続し、光導波路17をVOA入力光結合器25に接続し、VOA出力導波路28bに光スプリッタ2bを接続することにより、VOA機能及び光90度ハイブリッド機能を集積した光回路が実現される。本発明の効果を発現するために重要な1つ目の点として、分波用光結合器9a及びVOA入力光結合器25に2つ以上の入力ポートが備わっていることである。2つ目の点として、分波用光結合器9aとVOA入力光結合器25とのそれぞれの入力ポートにおいて、信号光及び局部発振光が入力されないポートに、遅延線12及び光導波路15が接続されている点である。本発明の構成においては、遅延線12を分波用光結合器9aに接続し、光導波路15をVOA入力光結合器25に接続する必要がある。モニタ光入力導波路18に、信号光及び局部発振光と干渉しない光波を入力することにより、VOA機能及び光90度ハイブリッド機能を阻害することなく、IQ位相差のモニタが可能となる。
なお、以上で説明した本発明の構成において、信号光及び局部発振光の入力位置を規定しているが、信号光及び局部発振光の入力位置を入れ替えた場合でも、互いに直交するI成分とQ成分とを分離するという光90度ハイブリッド回路の機能は果たされ、且つ、本発明の効果も損なわれないことは明らかである。
図8は、実際に作製した実施例1に係るIQ位相差モニタ機能を有した光90度ハイブリッド回路の模式図を示す。本実施例においては、分波用光結合器9a、9bとして2つの入力ポートと2つの出力ポートとを備えたMMIカプラを利用した。光90度ハイブリッド回路の作製にはPLC技術が使用された。具体的には、火炎堆積法及び反応性イオンエッチングを使用して、シリコン基板上に石英系ガラス導波路を作製した。コアの断面形状は4.5μm四方角であり、比屈折率差は1.5%である。コアを厚さ30μmのオーバークラッドガラスにより埋め込んだ。IQ位相差を実験的に評価することを目的として、モニタ光入力導波路にモニタ光を入力し、出力導波路4a、4b、5a、5bから出力される透過スペクトルを測定した。測定した出力導波路4a、4b、5a、5bから出力される透過スペクトルに基づいて、出力導波路4a、4b、5a、5bから出力される光の相対的な位相差を算出することが可能となる。
図9Aは、作製した光90度ハイブリッド回路の透過スペクトル測定結果である。なお、従来技術と比較するため、従来技術の光回路遅延回路を有した光90度ハイブリッド回路(図2)を本発明の実施例1と同一の作製プロセスで作製し、各出力間の位相差を評価した。その結果も併せて図9A及び図9Bに示す。光遅延回路部を付した光90度ハイブリッド回路の出力スペクトルのFSR(Free Spectral Range)が、本発明の実施例1及び従来技術の構成ともに約120GHzとなるように、遅延線12と光導波路15との光路長差を設計した。図9Aは、本発明の実施例1における光90度ハイブリッド回路の透過スペクトル測定結果を示し、図9Bは、従来技術における光90度ハイブリッド回路の透過スペクトル測定結果を示す。
図10A及び図10Bは、それぞれ、図9A及び図9Bに示した透過スペクトル測定結果から算出した、各出力間の位相差を入力光波長の関数としてプロットした図である。図10Aは、本発明の実施例1におけるIQ位相差評価結果を示し、図10Bは、従来技術の構成におけるIQ位相差評価結果を示す。本発明の実施例1におけるIQ位相差評価結果と、従来技術の構成におけるIQ位相差評価結果は一致しており、光90度ハイブリッドの機能を阻害することなく、IQ位相差をモニタするという本発明の回路構成の効果を実験的にも確認した。なお、ここではMMIカプラを例に挙げて説明したが、本発明を構成する分波用光結合器9a、9bはMMIカプラに限定されるわけではなく、2つの入力ポートと2つの出力ポートとを備えた方向性結合器を用いることも可能である。
図11は、実際に作製した実施例2に係るIQ位相差モニタ機能とPBS機能とを有した光90度ハイブリッド回路の模式図を示す。なお、本構成は2つの光90度ハイブリッド回路8、8’を内包しており、PBSと集積することにより、入力光の偏波状態に応じて出力光を分離し、且つ、各偏波光のI成分とQ成分とを分離することが可能となる。実施例2の構成は特に、DP−QPSK変調方式などに代表される偏波多重コヒーレント受信方式において、光受信器を構成する部品として適した光回路である。
光遅延回路部を付した光90度ハイブリッド回路の出力スペクトルのFSRが約120GHzとなるように、遅延線12及び光導波路15の光路長差を設計した。光90度ハイブリッド回路の作製にはPLC技術が使用された。具体的には、火炎堆積法及び反応性イオンエッチングを使用して、シリコン基板上に石英系ガラス導波路を作製した。コアの断面形状は4.5μm四方角であり、比屈折率差は1.5%である。コアを厚さ30μmのオーバークラッドガラスにより埋め込んだ。IQ位相差を実験的に評価することを目的として、モニタ光をモニタ光入力導波路に入力し、光90度ハイブリッド回路8、8’のそれぞれの出力導波路4a、4b、5a、5bから出力される透過スペクトルを測定した。それぞれの出力導波路4a、4b、5a、5bから出力される透過スペクトルに基づいて、それぞれの出力導波路4a、4b、5a、5bから出力される光の相対的な位相差を算出することが可能となる。
図12A及び図12Bは、透過スペクトル測定結果から算出した、図11における光90度ハイブリッド回路8、8’の各出力導波路4a、4b、5a、5bからの各出力間の位相差を入力光波長の関数としてプロットした図である。図12Aは、光90度ハイブリッド回路8’の出力導波路4a、4b、5a、5bからの出力間の位相差を示し、図12Bは、光90度ハイブリッド回路8の出力導波路4a、4b、5a、5bからの出力間の位相差を示す。光90度ハイブリッドの機能を阻害することなく、IQ位相差をモニタするという本発明の回路構成の効果を実験的にも確認した。なお、本実施例については、1つの光遅延回路部の導入により、2つの光90度ハイブリッド回路のIQ位相差の同時評価を実現している点が特徴である。
図13は、本発明に係る実施例3の実施形態を示している。本実施形態においては、光導波路15と遅延線12との光路長を同一にし、2本の第1のアーム導波路10a、10bの光路長と2本の第2のアーム導波路10c、10dの光路長とが異なる構成となっている。本構成においても、モニタ光入力導波路18から入力されたモニタ光が光スプリッタ11で2つに分岐される。光が分波用光結合器9aを経由して光結合器3a、3bに至る経路と、分波用光結合器9bを経由して光結合器3a、3bに至る経路との間で光路長が異なるため、光が入力導波路18から出力導波路4a、4b、5a、5bに至る回路は遅延干渉計として機能する。すなわち、出力導波路4a、4b、5a、5bから出力される透過スペクトルを測定することにより、各出力間の位相差を評価することが可能となる。従って、本実施形態を用いることで、前述の実施形態と同様の発明の効果を実現することが可能である。
本発明は、光伝送システムにおけるコヒーレント受信方式に用いられる光受信器の構成部品である光90度ハイブリッド回路として利用することができる。

Claims (4)

  1. 第1の入力導波路と、
    少なくとも2つの第1の入力ポートと、少なくとも2つの第1の出力ポートとを有する第1の分波用光結合器であって、前記第1の入力導波路が前記第1の入力ポートの1つに接続され、前記第1の入力導波路に入力された光を分岐する第1の分波用光結合器と、
    第2の入力導波路と、
    少なくとも2つの第2の入力ポートと、少なくとも2つの第2の出力ポートとを有する第2の分波用光結合器であって、前記第2の入力導波路が前記第2の入力ポートの1つに接続され、前記第2の入力導波路に入力された光を分岐する第2の分波用光結合器と、
    前記第1の出力ポートのうちの2つに接続された2本の第1のアーム導波路と、
    前記第2の出力ポートのうちの2つに接続された2本の第2のアーム導波路と、
    前記2本の第1のアーム導波路と前記2本の第2のアーム導波路との4本のうちの1本に設置され、光の位相を90度シフトする90度位相シフト部と、
    前記2本の第1のアーム導波路の一方と前記2本の第2のアーム導波路の一方とに接続された第1の光結合器と、
    前記2本の第1のアーム導波路の他方と前記2本の第2のアーム導波路の他方とに接続された第2の光結合器と、
    第3の入力導波路と、
    前記第3の入力導波路に接続され、前記第3の入力導波路に入力された光を2つに分岐する光スプリッタと、
    前記光スプリッタと前記第1の入力ポートの残りのポートの1つとを接続する第1の光導波路と、
    前記光スプリッタと前記第2の入力ポートの残りのポートの1つとを接続する第2の光導波路とを備え、
    前記第1の光導波路の光路長と前記第2の光導波路の光路長とが異なり、
    前記第1の入力導波路に信号光が入力され、前記第2の入力導波路に局部発振光が入力され、前記第3の入力導波路にモニタ光が入力されることを特徴とする光90度ハイブリッド回路。
  2. 前記第1の分波用光結合器は、2つの前記第1の入力ポートを有し、入力された光を偏波状態に応じて2つに分岐する第1の偏波スプリッタと、前記第1の偏波スプリッタに接続され、入力された光を2つに分岐する第1のスプリッタとから構成され、
    前記第2の分波用光結合器は、2つの前記第2の入力ポートを有し、入力された光を偏波状態に応じて2つに分岐する第2の偏波スプリッタと、前記第2の偏波スプリッタに接続され、入力された光を2つに分岐する第2のスプリッタとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光90度ハイブリッド回路。
  3. 前記第2の分波用光結合器は、入力された光の強度レベルを調整する光減衰器と、前記光減衰器に接続され、入力された光を2つに分岐する光スプリッタとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光90度ハイブリッド回路。
  4. 第1の入力導波路と、
    少なくとも2つの第1の入力ポートと、少なくとも2つの第1の出力ポートとを有する第1の分波用光結合器であって、前記第1の入力導波路が前記第1の入力ポートの1つに接続され、前記第1の入力導波路に入力された光を分岐する第1の分波用光結合器と、
    第2の入力導波路と、
    少なくとも2つの第2の入力ポートと、少なくとも2つの第2の出力ポートとを有する第2の分波用光結合器であって、前記第2の入力導波路が前記第2の入力ポートの1つに接続され、前記第2の入力導波路に入力された光を分岐する第2の分波用光結合器と、
    前記第1の出力ポートのうちの2つに接続された2本の第1のアーム導波路と、
    前記第2の出力ポートのうちの2つに接続された2本の第2のアーム導波路と、
    前記2本の第2のアーム導波路のうちのいずれか一方に設置され、光の位相を90度シフトする90度位相シフト部と、
    前記2本の第1のアーム導波路の一方と前記2本の第2のアーム導波路の一方とに接続された第1の光結合器と、
    前記2本の第1のアーム導波路の他方と前記2本の第2のアーム導波路の他方とに接続された第2の光結合器と、
    第3の入力導波路と、
    前記第3の入力導波路に接続され、前記第3の入力導波路に入力された光を2つに分岐する光スプリッタと、
    前記光スプリッタと前記第1の入力ポートの残りのポートの1つとを接続する第1の光導波路と、
    前記光スプリッタと前記第2の入力ポートの残りのポートの1つとを接続する第2の光導波路とを備え、
    前記2本の第1のアーム導波路の光路長と前記2本の第2のアーム導波路の光路長とが異なり、
    前記第1の入力導波路に信号光が入力され、前記第2の入力導波路に局部発振光が入力され、前記第3の入力導波路にモニタ光が入力されることを特徴とする光90度ハイブリッド回路。
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