JP5664606B2 - 復号化回路 - Google Patents

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Description

本発明は、パルス幅変調符号を復号する復号化回路に関する。
従来、車両に搭載される通信システムとして、CANやLIN等、バス状の伝送路を利用するものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
佐藤道夫著「車載ネットワークシステム徹底解説」CQ出版株式会社、2005年12月1日発行
この種の通信システムにおいて効率の良い通信を行うには、伝送路を介して信号を送受信するために各ノードに設けられるトランシーバの動作を、互いに同期させることが望ましい。
このような同期を実現する手法の一つとして、いずれか一つのノードが、クロック成分を含む伝送符号によって符号化された信号を伝送路に送信し、他のノードは、伝送路上の信号からクロック成分を抽出して、自トランシーバで発生させた自走クロックを加工(分周等)することによって、その抽出したクロック成分に同期したバスクロックを生成し、そのバスクロックに従ってトランシーバを動作させることが考えられる。
そして、クロック成分を含む伝送符号の一つとして、変調度の異なる2種類のパルス幅変調(PWM)信号を利用するもの(以下「PWM符号」という)が知られている。このPWM符号の波形は、ビットの境界とビットの途中で信号レベルが変化する。以下では、ビットの境界に現れる信号レベルの変化を前方エッジ、ビットの途中に現れる信号レベルの変化を後方エッジと呼ぶものとする。但し、前方エッジ及び後方エッジは、一方が立ち下がりエッジ、他方が立ち上がりエッジとなる。
また、PWM符号を復号する方法の一つとして、前方エッジのタイミングから一定時間経過したタイミングで信号レベルをサンプリングする方法が知られている。つまり、PWM符号として使用する二つのPWM信号は、後方エッジのタイミングが互いに異なっていることにより、異なった信号レベルとなる期間が必ず生じるため、この期間を狙ってサンプリングタイミングが設定される。
ところで、復号化回路を含むトランシーバの電気的な特性(信号レベルを比較する閾値や回路素子の遅延時間)は個々にバラツキが存在するため、伝送路上の同じ波形の信号を取り込んだ場合でも、復号化回路に入力される信号(以下単に「入力信号」という)の波形、特に前方エッジや後方エッジのタイミングは、ノード(トランシーバ)毎に異なったものとなる。また、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとが同じように遅延するとは限らないため、前方エッジを基準とした後方エッジのタイミングも、入力信号と伝送路上の信号とで一致するとは限らず、しかも、ノード毎にばらついたものとなる。
従って、上記電気的特性のばらつきに基づいて想定される後方エッジのタイミングのバラツキに対して、伝送路上の信号における第1符号の後方エッジのタイミングと第2符号の後方エッジのタイミングとの時間差が十分に確保されていれば、復号化回路で固定されたサンプリングタイミングが使用されていても正しく復号を行うことができる。
しかし、伝送速度を高速にする等して、上記時間差を十分に確保できない場合には、図8に示すように、各ノードに共通のサンプリングタイミングTsを適用すると、ノードによって、正しく復号できる場合(図中ノードA参照)と復号できない場合(図中ノードB参照)とが生じてしまうという問題があった。
なお、図8では、問題点を把握しやすくするために、ノードAとノードBとで前方エッジのタイミングを同じにして示しているが、実際には前方エッジのタイミングも異なったものとなる。
本発明は、上記問題点を解決するために、回路の電気的特性のばらつきによらず、パルス幅変調符号を精度よく復号する復号化回路を提供することを目的とする。
本発明の復号化回路は、ビット境界で信号レベルが第1レベルから第2レベルに変化すると共にビットの途中で信号レベルが第2レベルから第1レベルに変化し、且つ第1レベルの継続時間と第2レベルの継続時間との比率が異なる二種類のパルス幅変調信号からなる伝送路符号(PWM符号)を使用し、前記第2レベルの比率が小さい方のパルス幅変調信号を第1符号、第2レベルの比率が大きい方のパルス幅変調信号を第2符号として、伝送路を介してクロックを供給するノードであるクロックマスタ以外のノードは、クロックマスタが出力した第1符号を書き換えることによって、第2符号を出力する通信システムにおいて使用され、伝送路符号に符号化された入力信号を2値データに復号して出力する。
また、本発明の復号化回路は、第1符号での第2レベルの継続時間を記憶する第1記憶手段を備えており、閾値設定手段が、第1記憶手段に記憶された記憶値に、伝送路上における第1符号での第2レベルの継続時間と第2符号での第2レベルの継続時間との差より小さな値に設定されたマージンを加算したものを復号閾値として設定する。
そして、レベル計時手段が、入力信号について第2レベルの継続時間を計時し、比較手段が、レベル計時手段での計時値であるレベル計時値と閾値設定手段により設定された復号閾値とを大小比較し、レベル計時値が復号閾値より小さければ第1符号、レベル計時値が復号閾値より大きければ前記第2符号であると判定し、判定結果に応じた2値データを出力する。
また、第1更新手段が、比較手段にて第1符号であると判定される毎に、該判定に使用されたレベル計時値によって第1記憶手段の記憶値を更新する。
このように構成された本発明の復号化回路によれば、復号化回路毎に、実測値(第1符号のレベル計時値)に応じた復号閾値が設定されるため、回路の電気的特性のばらつきによらず、PWM符号を精度よく復号することができる。
即ち、前方エッジを基準とした後方エッジのタイミング(ひいてはレベル計時値)は、回路の電気的特性のばらつきによって異なる復号化回路間ではバラツクが、個々の復号化回路に着目すれば略一定の大きさとなるため、これに基づいて復号化回路毎に適切な復号閾値を設定することができる。
車載通信システムの概略構成を示すブロック図である。 (a)は伝送路を介した通信で使用する伝送符号を説明する説明図、(b)が伝送路を介して送受信されるフレームの構成を説明する説明図、(c)がUARTとトランシーバとの間で送受信するフレームの構成を示す説明図である。 ノードの構成を示すブロック図である。 符号化回路の動作を示すタイミング図である。 復号化回路の構成を示すブロック図である。 LO幅書込制御部での処理内容を示すフローチャートである。 復号化回路の動作を示すタイミング図である。 従来装置の問題点を示す説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
<全体構成>
本発明が適用された車載通信システム1は、図1に示すように、ボデー系のアプリケーションを実現する電子制御装置(ボデー系ECU)や、車両の状態を検出したり車両の状態を制御したりするために設けられた関連機器(ライト,センサ等)からなるノード3を、バス状の通信路(以下「バス通信路」という)5を介して相互に接続することで構成されている。
ノード3のうち、ボデー系ECUとしては、ボデー・ワイパECU,シートECU,スライドドアECU,ミラーECU,バックドアECU,ライトECU,チルテレ(電動ステアリング位置調整装置)ECU等があり、一方、関連機器としては、ライトSW,ワイパSW,ライトセンサ,レインセンサ等がある。
<バス通信路>
伝送路5は、異なるノード3からハイレベル(第1レベル)の信号とロウレベル(第2レベル)の信号とが同時に出力されると、伝送路5上の信号レベルがロウレベルとなるように構成されており、この機能を利用してバス調停を実現する。
伝送路5では、図2(a)に示すように、伝送符号として、ビットの境界で信号レベルがハイレベルからロウレベルに変化すると共に、ビットの途中で信号レベルがロウレベルからハイレベルに変化するPWM符号が用いられ、二値(論理1/論理0)の信号を、デューティ比の異なる二つの符号で表現する。以下では、ロウレベルの比率(継続期間)がより短い方をレセッシブ符号(第1符号)、より長い方をドミナント符号(第2符号)と称する。なお、本実施形態では、レセッシブ符号が論理1に対応し、ドミナント符号が論理0に対応するものとする。また、伝送符号において、信号レベルがハイレベルからロウレベルに変化するエッジを前方エッジ、ロウレベルからハイレベルに変化するエッジを後方エッジとも称する。
そして、具体的には、レセッシブ符号では、1ビットの1/3の期間がロウレベル、2/3の期間がハイレベルとなり、また、ドミナント符号では、1ビットの2/3の期間がロウレベル、1/3期間がハイレベルに設定され、伝送路5上でレセッシブ符号とドミナント符号とが衝突すると、ドミナント符号が調停勝ちするようにされている。
なお、伝送路5においてレセッシブ符号が許容ビット(本実施形態では11ビット)以上継続している期間をIFS(Inter Frame Space )と呼び、IFSが検出されている状態をアイドル状態という。そして、車載通信システム1では、伝送路5がアイドル状態にある場合に、各ノード3は送信を行うことができるように規定されていると共に、送信を開始後、調停負けを検出したノード3は送信を直ちに停止し、調停勝ちしたノード3のみが送信を継続する、いわゆるCSMA/CA方式のアクセス制御が採用されている。
また、ノード3間の通信に使用するフレームは、図2(b)に示すように、送信を許可するデータを指定するためのヘッダと、ヘッダによって指定されたデータを送信するための可変長のレスポンスからなる。
このうち、ヘッダは、送信を許可するデータの識別子(ID)からなり、IDの値に応じて、バス調停で勝ち残るように設定されている。一方、レスポンスは、データ以外に、データ(レスポンス)のサイズを示すサイズ情報、エラーの有無をチェックするためのCRC符号が少なくとも含まれている。
<ノード>
ノード3には、他のノードに伝送路5を介してクロックを供給するノード(ここではボデー・ワイパECU)と、伝送路5を介して供給されるクロックに同期した通信を実行するノードとが存在し、以下では、前者をクロックマスタ3aとも称し、後者を通常ノード3bとも称する。クロックマスタ3a及び通常ノード3bは、一部構成が異なるがほぼ同様の構成を有しているため、基本的に共通部分の説明を行い、必要に応じて相違点について説明を補足する。
ノード3は、図3に示すように、伝送路5を介した他ノード3との通信によって得られた情報等に基づき、自ノード3に割り当てられた各種処理を実行する信号処理部10と、信号処理部10から供給されるNRZ符号の送信データTXDをPWM符号の送信データTXに符号化して伝送路5に出力し、伝送路5から取り込んだPWM符号の受信データRXをNRZ符号の受信データRXDに復号化して信号処理部10に供給するトランシーバ20とを備えている。
<信号処理部>
信号処理部10は、CPU,ROM,RAM,IOポート等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、更に、調歩同期(非同期)方式のシリアル通信を実現するUART(汎用非同期受信・送信機:Universal Asynchronous Receiver Transmitter )、11、当該信号処理部10を動作させるための動作クロックを発生させる発振回路12を備えている。
UART11は、図2(c)に示すように、データの開始を示す1ビット長のスタートビット(ロウレベル)と、データの終了を示すストップビット(ハイレベル)と、これらスタートビット,ストップビットに挟まれた8ビットのデータとで構成された合計10ビットのブロックデータを単位として送受信する。但し、主要部となる8ビットのデータは、LSB(最下位ビット)が先頭、MSB(最上位ビット)が末尾となるように設定されている。
また、前述のフレーム(図2(b)参照)を構成するヘッダは、単一のブロックデータで構成され、スタートビット,ストップビットを除く8ビットのデータのうち、7ビットはIDとして用いられ、1ビットはパリティビットとして用いられる。また、レスポンスは、1ないし複数個のブロックデータで構成され、最初のブロックに、サイズ情報が設定される。
なお、特にクロックマスタ3aでは、発振回路12は、上述の動作クロックに加えて、UART11の通信速度と同じ速度(例えば20Kbps)に設定されトランシーバ20に供給する内部クロックCKを発生させるように構成されている。
<トランシーバ>
図3に戻り、トランシーバ20は、送信データTXDを符号化する符号化回路31、受信データRXを復号する復号化回路32、ビット単位でデータの衝突を検出する調停回路33からなるデジタル処理部30と、デジタル処理部30にて符号化された送信データTXを伝送路5に出力する送信バッファ41、伝送路5上のデータを取り込む受信バッファ42からなるアナログ処理部40と、デジタル処理部30の動作に必要な各種タイミング信号を生成するタイミング生成部50とを備えている。
なお、特にクロックマスタ3aのアナログ処理部40には、図示しないが、他ノードに供給するクロックとしてレセッシブ符号を伝送路5に常時供給し続けるクロック供給回路が設けられている。
<タイミング生成部>
タイミング生成部50は、複数のインバータをリング状に接続することで構成されたリングオシレータ等からなる簡易な発振回路を備え、この発振回路が発生させたカウント用クロックを分周することによって、基準クロック(クロックマスタ3aでは信号処理部10から供給される内部クロックCK,通常ノード3bでは受信バッファ42を介して伝送路5から取り込んだ受信データRX)に同期した各種タイミング信号を生成する。
<デジタル処理部>
デジタル処理部30において、符号化回路31は、クロックマスタ3aと通常ノード3bとでは異なった動作をする。
まず、クロックマスタ3aの符号化回路31は、信号処理部10から供給される送信データTXD(NRZ符号)が「論理1」である場合は、レセッシブ符号に符号化し、送信データTXDが「論理0」である場合は、ドミナント符号に符号化した信号を、創始データTXとして送信バッファ41に供給する。
なお、クロックマスタ3aの符号化回路31は、信号処理部10から送信データTXDの供給がない場合は、入力が「論理1」となるように構成されている。つまり、信号処理10が送信を行わない時に、クロックマスタ3aの符号化回路31は、他ノードに供給するクロックとなるレセッシブ符号を出力し続けるように構成されている。
一方、通常ノード3bの符号化回路31は、図4に示すように、信号処理部10から供給される送信データTXDが「論理1」である場合は、1ビットの全期間に渡って第1レベルとなり、送信データTXDが「論理0」である場合は、受信データRXの立ち下がりエッジを検出すると第2レベルに変化し、ドミナント符号におけるロウレベルの継続時間が経過したタイミングで第1レベルに変化する信号を、符号化された送信データTXとして送信バッファ41に供給する。
そして、クロックマスタ3aが出力する伝送路5上のレセッシブ符号に、符号化された送信データTXが重畳されると、送信データTXDの1に対応した期間は、伝送路5上ではレセッシブ符号がそのまま伝送され、送信データTXDの「論理0」に対応した期間は、伝送路5上ではドミナント符号に書き換えられて伝送されることになる。
図3に戻り、復号化回路32は、受信バッファ42が取り込んだ受信データRX(PWM符号)をNRZ符号に復号化し、復号化した受信データRXDを信号処理部10に供給する。具体的には、受信データRXにおいて前方エッジを起点としたロウレベルの継続時間を測定し、その測定結果が予め設定された閾値以上であれば「論理0」に、閾値未満であれば「論理1」に復号する。
そして、調停回路33は、送信データTXDと受信データRXDをビット単位で比較し、信号レベルが不一致である場合に符号化回路31への送信データTXDの供給を停止する。
<復号化回路>
復号化回路32は、図5に示すように、レセッシブ符号におけるロウレベルの継続時間(前方エッジから後方エッジまでの時間幅)である論理1LO幅を記憶する第1メモリ321と、ドミナント符号におけるロウレベルの継続時間である論理0LO幅と論理1LO幅との差分の1/2程度の大きさに設定されるマージンを記憶する第2メモリ322と、第1メモリ321の記憶値(論理1LO幅)Lと第2メモリ322の記憶値(マージン)Mとを加算することで復号閾値Tthを求める加算器323とを備えている。
また、復号化回路32は、受信データRXにおける前方エッジFE及び後方エッジREを検出するエッジ検出回路324と、前方エッジFEから後方エッジREまでの時間幅を計時するレベルタイマ325と、レベルタイマ325での計時値であるレベル計時値TLと加算器323で設定された復号閾値Tthとを後方エッジから次のビットの前方エッジの間に設定された所定のタイミングで比較し、レベル計時値TLが復号閾値Tthより小さければ第1符号、レベル計時値TLが復号閾値Tth以上であれば第2符号であると判断し、その判断結果に応じた値(第1符号であれば論理1/第2符号であれば論理0)を有する2値データを、復号された受信データRXDとして出力する比較器326とを備えている。
更に、復号化回路32は、第1メモリ321へのレベル計時値TLの書き込みを、比較器326の出力に従って制御するLO幅書込制御部327と、前方エッジFEの間隔(即ち1ビット幅)を計時するビットタイマ328と、ビットタイマ328での計時値であるビット計時値TBの第2メモリ322への書き込みを制御するマージン書込制御部329とを備えている。
なお、レベルタイマ325及びビットタイマ328を作動させるカウント用クロックを含め、各部を動作させるタイミング信号は、タイミング生成部50から供給される。
<LO幅書込制御部>
LO幅書込制御部327で実行される処理を、図6に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理は、レベルタイマ325から計時値が供給される毎に起動する。
本処理が起動すると、まず、第1メモリ321に論理1LO幅が記憶されているか否かを判断し(S110)、記憶されていなければ、論理0(第2符号)の連続回数をカウントするカウンタCNTをクリアする(S120)と共に、レベルタイマ325から供給されるレベル計時値TLを、論理1LO幅として第1メモリ321に記憶させて(S130)、本処理を終了する。
S110にて、第1メモリ321に論理1LO幅が記憶されていると判断された場合、比較器326の出力(判定結果)が論理1を表しているか否かを判断し(S140)、論理1を表していれば、カウンタCNTをクリアする(S150)と共に、レベルタイマ325から供給されるレベル計時値TLによって、第1メモリ321に記憶されている論理1LO幅を更新して(S160)、本処理を終了する。
S140にて、比較器326の出力が論理0を表していると判断された場合、カウンタCNTをインクリメントし(S170)、カウンタCNTの値が予め設定された上限値(ここでは10)未満であるか否かを判断する(S180)。この上限値は、本システムでは論理0が10ビット以上連続することはありえない(図2(c)参照)ことに基づく。
カウンタCNTの値が上限値未満であればそのまま本処理を終了し、カウンタCNTの値が上限値以上であれば、第1メモリ321の記憶値を削除して(S190)、本処理を終了する。
つまり、復号化回路32の起動直後には、第1メモリ321に論理1LO幅が記憶されていないため(S110:NO)、第1メモリ321の記憶値を初期化する(S130)。具体的にはレベルタイマ325から供給されるレベル計時値TLをそのまま論理1LO幅の初期値として記憶する。その後、比較器326の出力が論理1となる(S140:YES)毎に、その時のレベルタイマ325の計時値によって第1メモリ321の記憶値(論理1LO幅)を更新する(S160)。
但し、比較器326の出力が10ビット続けて論理0となった場合(S180:NO)は、記憶されている論理1LO幅に異常があるものとして、第1メモリ321の記憶値を削除する(S190)ことによって、第1メモリ321の記憶値を初期化するところから再実行させる。
<マージン書込制御部>
マージン書込制御部329は、直前のビットについて、ビットタイマ328から供給されるビット計時値TBに、予め設定された係数K(0<K<1,例えばK=0.05)を乗じた値を、第2メモリ322に書き込む。
<効果>
以上説明したように、車載通信システム1によれば、図7に示すように、ノード3毎に、論理1LO幅の実測値Lと1ビット幅の実測値から求めたマージンMとを用いて、各ノード3の回路特性に適した復号閾値Tthが設定されるため、ノード3間の回路特性のバラツキによらず、どのノードでも、PWM符号を精度よく復号することができる。
即ち、トランシーバ20の電気的特性(ひいては受信データRXの前方エッジや後方エッジのタイミング)がノード3間でばらついたとしても、個々のノード3に着目すればノード3内でばらつくことはなく、レベルタイマ325で求められるレセッシブ符号(第1符号)のレベル計時値TLは常に略一定値となるため、これに基づいて、自ノード3に適した復号閾値Tthを設定することができるのである。
また、車載通信システム1を構成する各ノード3は、論理0(第2符号)であると連続して判定された回数が上限値を超えた場合に、第1メモリ321の記憶値を初期化するようにされている。これにより、ノイズ等の影響によって第1メモリ321に過度に小さい値が書き込まれ、正常なレセッシブ符号をドミナント符号であると誤判定してしまう異常状態に陥った場合でも、その異常状態から回復することができるため、装置の信頼性を向上させることができる。
更に、ビット幅を測定した結果(ビット計時値TB)に基づいて、第2メモリ322の記憶値であるマージンMも適宜更新するようにされているため、何等かの原因で基準クロックの周期が変化した場合でも、その変化した周期に適した判定閾値Tthを設定することができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、伝送符号の1ビットのうちロウレベルとなる期間を、レセッシブ符号では1/3、ドミナント符号では2/3としているが、これに限るものではなく、例えば、レセッシブ符号では1/4、ドミナント符号では1/2等としてもよい。
上記実施形態では、LO幅書込制御部327は、論理1が出力される毎に第1メモリ321の記憶値(論理1LO幅)Lを更新しているが、論理1が複数回出力される毎にその間のレベル計時値TLを統計的に使用して求めた値(例えば平均値)によって更新するように構成してもよい。
上記実施形態では、マージン書込制御部329は、第2メモリ322の記憶値(マージン)Mを、ビット毎に、直前のビットのビット計時値TBを用いて更新しているが、複数ビット毎に、その間に得られたビット計時値TBを統計的に使用して求めた値(例えば平均値)を用いて更新してもよいし、外部から指令があった場合にだけ更新するようにしてもよい。また、基準クロックの周期が比較的安定しているシステムでは、マージンMを固定値としてもよい。この場合、復号化回路32から、ビットタイマ328、マージン書込制御部329を省略することができ、装置構成を簡略化することができる。
上記実施形態では、第1メモリ321の記憶値(論理1LO幅)Lを、復号閾値Tthの生成のみに使用しているが、送信データTXDを符号化する際にドミナント符号(第2符号)のロウレベル(第2レベル)の継続期間を決めるために用いてもよい。
1…車載通信システム 3…ノード 3a…クロックマスタ 3b…通常ノード 5…伝送路 10…信号処理部 11…UART 12…発振回路 20…トランシーバ 30…デジタル処理部 31…符号化回路 32…復号化回路 33…調停回路 40…アナログ処理部 41…送信バッファ 42…受信バッファ 50…タイミング生成部 321…第1メモリ 322…第2メモリ 323…加算器 324…エッジ検出回路 325…レベルタイマ 326…比較器 327…LO幅書込制御部 328…ビットタイマ 329…マージン書込制御部

Claims (3)

  1. ビット境界で信号レベルが第1レベルから第2レベルに変化すると共にビットの途中で信号レベルが前記第2レベルから前記第1レベルに変化し、且つ前記第1レベルの継続時間と前記第2レベルの継続時間との比率が異なる二種類のパルス幅変調信号からなる伝送路符号を使用し、前記第2レベルの比率が小さい方のパルス幅変調信号を第1符号、第2レベルの比率が大きい方のパルス幅変調信号を第2符号として、伝送路を介してクロックを供給するノードであるクロックマスタ以外のノードは、クロックマスタが出力した第1符号を書き換えることによって、第2符号を出力する通信システムにおいて使用され、前記伝送路符号に符号化された入力信号を2値データに復号して出力する復号化回路(32)であって、
    記第1符号での前記第2レベルの継続時間を記憶する第1記憶手段(321)と、
    前記第1記憶手段に記憶された記憶値に、伝送路上における前記第1符号での前記第2レベルの継続時間と前記第2符号での前記第2レベルの継続時間との差より小さな値に設定されたマージンを加算したものを復号閾値として設定する閾値設定手段(323)と、
    前記入力信号について前記第2レベルの継続時間を計時するレベル計時手段(325)と、
    前記レベル計時手段での計時値であるレベル計時値と前記閾値設定手段により設定された復号閾値とを大小比較し、前記レベル計時値が前記復号閾値より小さければ前記第1符号、前記レベル計時値が前記復号閾値より大きければ前記第2符号であると判定し、判定結果に応じた2値データを出力する比較手段(326)と、
    前記比較手段にて前記第1符号であると判定される毎に、該判定に使用された前記レベル計時値によって前記第1記憶手段の記憶値を更新する第1更新手段(327)と、
    を備えることを特徴とする復号化回路。
  2. 前記比較手段にて前記第2符号であると連続して判定されたビット数が予め規定された上限値を超えた場合に、前記第1記憶手段の記憶値を初期化する初期化手段(327,S140,S170〜S190)を備えることを特徴とする請求項1に記載の復号化回路。
  3. 1ビットの継続時間を計時するビット計時手段(328)と、
    前記マージンを記憶する第2記憶手段(322)と、
    前記ビット計時手段での計時値であるビット計時値に、予め設定された係数を乗じることで求めた値によって、前記第2記憶手段の記憶値を更新する第2更新手段(329)と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の復号化回路。
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