JP6969215B2 - 通信装置及び通信システム - Google Patents

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Description

本開示は、パルス幅変調信号を用いたデータ通信の技術に関する。
例えば、特許文献1には、伝送路に接続された複数のノードが、ローレベルの継続時間が異なる二種類のPWM信号からなる伝送路符号を用いて、データ通信を行う通信システムが記載されている。PWMは、パルス幅変調の略である。
特許文献1に記載の通信システムは、下記〈1〉〜〈4〉の要件を備える。
〈1〉伝送路は、異なるノードからハイレベルの信号とローレベルの信号とが同時に出力された場合には、当該伝送路の信号レベルがローレベルとなる。つまり、伝送路においては、ハイレベルとローレベルとのうち、ローレベルの方が優先される。
〈2〉伝送路符号としてのPWM信号は、ビットの境界で第1レベルとしてのハイレベルから第2レベルとしてのローレベルに変化し、ビットの途中でローレベルからハイレベルに変化する。そして、PWM信号におけるローレベルの継続時間(以下、ローレベル時間)の違いによって、「論理値1」と「論理値0」とが区別される。例えば、ローレベル時間が異なる二種類のPWM信号のうち、ローレベル時間が短い方のPWM信号(以下、第1PWM信号)が「論理値1」に対応し、ローレベル時間が長い方のPWM信号(以下、第2PWM信号)が、「論理値0」に対応する。
〈3〉複数のノードのうちの1つは、伝送路を介して他のノードにクロックを供給するマスタノードになっている。マスタノードは、他のノードに対して、伝送路の信号レベルがハイレベルからローレベルに変化するエッジ、即ち、ビットの境界に相当するエッジを、クロックとして供給する。このため、マスタノードは、第1PWM信号と第2PWM信号との何れかを、伝送路に出力する。尚、マスタノードは、データの送信を行わない期間においても、他のノードにクロックを供給するために、伝送路に第1PWM信号を出力し続ける。
〈4〉複数のノードのうち、マスタノード以外のノードは、マスタノードから伝送路を介してクロックが供給されるスレーブノードになっている。スレーブノードは、伝送路に第2PWM信号を出力する場合、即ち「論理値0」を送信する場合には、伝送路の信号レベルがマスタノードの信号出力動作によってハイレベルからローレベルに変化したことを検出したタイミングで、第2PWM信号の出力動作を開始する。
特開2014−30125号公報
発明者の詳細な検討の結果、上記のような通信システムにおいて、通信速度を高速化し難いという課題が見いだされた。この見いだされた課題について図12を用い説明する。
図12において、時刻t1,t2の各々は、ビットの境界のタイミングである。
TXmは、マスタノードの送信バッファに入力される信号である。TXsは、スレーブノードの送信バッファに入力される信号である。この例では、送信バッファは、入力される信号がローレベルである間、伝送路の信号レベルをハイレベルからローレベルにするための信号出力動作を行う。そして、TXmのローレベル時間Tm1は、マスタノードが伝送路に第1PWM信号を出力する場合のローレベル時間であり、TXsのローレベル時間Ts0は、スレーブノードが伝送路に第2PWM信号を出力する場合のローレベル時間である。
Vthは、マスタノード及びスレーブノードの各々において、伝送路の信号レベルがハイレベルかローレベルかを判定するための閾値である。
そして、図12において、(A)の部分は、伝送路の時定数が通信システムにおいて定められた規格範囲における最小値(以下、規格最小値)である場合を示しており、(B)の部分は、伝送路の時定数が上記規格範囲における最大値(以下、規格最大値)である場合を示している。伝送路の時定数は、少なくとも伝送路に接続されるノードの数によって変わる。
図12の(A),(B)に示すように、TXmがローレベルになってから、即ち、マスタノードが第1PWM信号におけるローレベルの出力を開始してから、伝送路の信号レベルがローレベルになるまでには、伝送路の時定数に応じた遅れが生じる。
このため、TXmのローレベル時間Tm1は、図12の(B)に示すように、伝送路の時定数が規格最大値である場合においても、伝送路の信号レベルをローレベルにすることが可能な時間に設定される。
一方、図12の(A),(B)に示すように、TXsがローレベルになるタイミング、即ち、スレーブノードが第2PWM信号におけるローレベルの出力を開始するタイミングは、マスタノードの信号出力動作により伝送路の信号レベルが閾値Vthまで低下したタイミングである。
そして、TXsのローレベル時間Ts0は、当該TXsがローレベルになってから、マスタノードにおけるTXmがハイレベルに戻るまでの時間Taよりも、所定の規定時間RT以上長い時間に設定される。伝送路における第1PWM信号と第2PWM信号とのローレベル時間に、規定時間RT以上の差を設ける必要があるからである。尚、時間Taは、マスタノードとスレーブノードとの両方が伝送路をローレベルにする時間である。以下では、この時間Taのことを、重複出力時間Taという。また、図12において、一点鎖線の波形は、スレーブノードが第2PWM信号を出力せずに、マスタノードだけが第1PWM信号を出力した場合の、伝送路の信号波形を表している。
ここで、図12の(A),(B)の比較から分かるように、伝送路の時定数が小さい場合ほど、TXmがローレベルになってからTXsがローレベルになるまでの時間Tbが短くなり、重複出力時間Taは長くなる。よって、TXsのローレベル時間Ts0は、図12の(A)に示すように、伝送路の時定数が規格最小値である場合の重複出力時間Taよりも規定時間RT以上長い時間に設定される。尚、図12の(A)と(B)とにおいて、TXmのローレベル時間Tm1は同じ長さであり、TXsのローレベル時間Ts0も同じ長さである。
しかし、図12の(B)に示すように、伝送路の時定数が規格最大値である場合には、伝送路の時定数が規格最小値である場合よりも、重複出力時間Taが短くなる。よって、伝送路における第1PWM信号と第2PWM信号とのローレベル時間に規定時間RT以上の差を設けるということに関して、TXsのローレベル時間Ts0は過大になる。
このため、通信速度が高速化されてビット長が短くなると、図12の(B)に示すように、伝送路の信号レベルが次のビットの境界タイミングである時刻t2までにハイレベルに戻らない、というビット跨ぎが生じて、データ通信を成立させることができなくなる。また、このような課題は、伝送路のローレベルに対するハイレベルの電位を高くした場合に顕著になる。
そこで、本開示は、PWM信号を用いてデータ通信を行う通信システムにおける通信速度の高速化を、容易にする技術を提供する。
本開示の一局面の通信装置は、下記〈a〉〜〈d〉の要件を備える通信システム(1)において、マスタノードとして用いられる通信装置(3m)である。
〈a〉通信システムにおいて、複数のノード(3m,3s)が接続される伝送路(5)は、異なるノードから第1レベルの信号と第2レベルの信号とが同時に出力された場合には、当該伝送路の信号レベルが第2レベルとなるように構成されている。
〈b〉通信システムにおいて、複数のノードは、ビットの境界で第1レベルから第2レベルに変化すると共にビットの途中で第2レベルから第1レベルに変化し、且つ第2レベルの継続時間である第2レベル時間が異なる二種類のパルス幅変調信号からなる伝送路符号を用いて、データ通信を行う。
〈c〉通信システムにおいて、複数のノードのうちの1つは、マスタノード(3m)である。マスタノードは、二種類のパルス幅変調信号のうち、第2レベル時間が短い方のパルス幅変調信号である第1PWM信号と、第2レベル時間が長い方のパルス幅変調信号である第2PWM信号との、何れかを伝送路に出力する。
〈d〉通信システムにおいて、複数のノードのうち、マスタノード以外のノードは、スレーブノード(3s)である。スレーブノードは、伝送路に第2PWM信号を出力する場合には、伝送路の信号レベルがマスタノードの信号出力動作によって第1レベルから第2レベルに変化したことを検出したタイミングで、第2PWM信号の出力動作を開始する。
そして、マスタノードとして用いられる本開示の一局面の通信装置は、検出部(10m,S120)と、時間変更部(10m,S130〜S150)と、を備える。
検出部は、伝送路の時定数と相関がある指標値を検出する。
時間変更部は、マスタノードとしての当該通信装置が伝送路に出力する第1PWM信号の第2レベル時間を、検出部により検出された指標値に応じて変更する。時間変更部は、指標値が、通信システムにおいて定められた時定数の規格範囲における所定の時定数より大きい時定数を示す場合よりも、指標値が、前記所定の時定数より小さい時定数を示す場合の方が、第1PWM信号の第2レベル時間を短い時間に設定する。よって、伝送路の時定数が所定の時定数より大きい場合よりも、伝送路の時定数が所定の時定数より小さい場合の方が、マスタノードとしての当該通信装置から伝送路に出力される第1PWM信号の第2レベル時間が短くなる。
このような通信装置によれば、スレーブノードが伝送路に出力する第2PWM信号の第2レベル時間を短くしても、その第2PWM信号の第2レベル時間と、マスタノードとしての当該通信装置が出力する第1PWM信号の第2レベル時間とに、差をつけ易くなる。そして、スレーブノードが出力する第2PWM信号の第2レベル時間を短くすることができるため、伝送路の時定数が大きい場合に、伝送路の信号レベルが次のビットの境界タイミングまでに第1レベルに戻らなくなる、というビット跨ぎの発生を、抑制することができる。つまり、マスタノードが出力する第1PWM信号の第2レベル時間と、スレーブノードが出力する第2PWM信号の第2レベル時間とに、十分な差をつけることと、ビット跨ぎが生じないようにすることとを、両立させ易くなる。このため、通信システムにおける通信速度を高速化し易くなる。
また、本開示の一局面の通信システムは、上記〈a〉〜〈d〉の要件を備える通信システム(1)において、マスタノード(3m)が検出部(10m,S120)を備え、スレーブノード(3s)が取得部(10s,S220)と時間制御部(10s,S230〜S250)とを備えても良い。
マスタノードにおいて、検出部は、伝送路の時定数と相関がある指標値を検出する。
スレーブノードにおいて、取得部は、マスタノードから検出部による前記指標値の検出結果を表す情報を取得する。そして、時間制御部は、当該スレーブノードが伝送路に出力する第2PWM信号の第2レベル時間を、取得部により取得された情報に応じて変更する。時間制御部は、前記情報が、通信システムにおいて定められた時定数の規格範囲における所定の時定数より小さい時定数を示す場合よりも、前記情報が、前記所定の時定数より大きい時定数を示す場合の方が、第2PWM信号の第2レベル時間を短い時間に設定する。よって、伝送路の時定数が所定の時定数より小さい場合よりも、伝送路の時定数が所定の時定数より大きい場合の方が、スレーブノードから伝送路に出力される第2PWM信号の第2レベル時間が短くなる。
このような構成によっても、マスタノードが出力する第1PWM信号の第2レベル時間と、スレーブノードが出力する第2PWM信号の第2レベル時間とに、十分な差をつけることと、ビット跨ぎが生じないようにすることとを、両立させ易くなる。このため、通信システムにおける通信速度を高速化し易くなる。
尚、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述するに記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の通信システムの概略構成を示すブロック図である。 伝送路を介した通信で使用される伝送路符号を説明する説明図である。 マスタノードの送信動作を説明する説明図である。 スレーブノードの送信動作を説明する説明図である。 第1実施形態のマスタノードで実行される時間変更処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の時間変更処理の作用を表す説明図である。 送信データ信号TXmのローレベル時間Tm1が変更される場合の動作内容を表すラダーチャートである。 第1実施形態の作用と効果を説明する説明図である。 第2実施形態のマスタノードで実行される検出処理を表すフローチャートである。 第2実施形態のスレーブノードで実行される時間変更処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の作用と効果を説明する説明図である。 課題の説明図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
図1に示すように、第1実施形態の通信システム1は、例えば自動車に搭載される通信システムであり、複数の通信装置として、マスタノード3mと、少なくとも1つのスレーブノード3sと、を備える。マスタノード3mと、少なくとも1つのスレーブノード3sは、バス状の伝送路5を介して相互に接続されている。図1では、2つのスレーブノード3sが図示されているが、スレーブノード3sの数は、3以上であっても良いし、1であっても良い。以下では、少なくとも1つのスレーブノード3sとしては、1つのスレーブノード3sについて説明する。
マスタノード3mは、スレーブノード3sに、伝送路5を介してクロックを供給するノードである。スレーブノード3sは、伝送路5を介して供給されるクロックに同期して通信を実行するノードである。
マスタノード3mは、例えば、メータ等を制御する電子制御装置(以下、ECU)であって良い。ECUは、「Electronic Control Unit」の略である。スレーブノード3sは、例えば、シートを制御するECUや、ミラーを制御するECUや、ステアリングホールの位置を制御するECU等であって良い。尚、マスタノード3mとスレーブノード3sとを、特に区別しない場合には、それらを総称してノードと言う。そして、ノードの符号としては「3」を用いる。
[1−2.伝送路]
伝送路5は、異なるノード3から第1レベルの信号と第2レベルの信号とが同時に出力された場合には、当該伝送路5の信号レベルが第2レベルとなるように構成されている。この伝送路5の構成を利用してバス調停が実現される。ここで言うバスとは、伝送路5のことである。本実施形態では、ハイレベルが第1レベルであり、ローレベルが第2レベルであるが、逆でも良い。
伝送路5では、図2に示すように、伝送路符号として、ビットの境界で信号レベルがハイレベルからローレベルに変化すると共に、ビットの途中で信号レベルがローレベルからハイレベルに変化するPWM信号が用いられる。そして、伝送路5では、「論理値1」と「論理値0」とが、デューティ比が異なる二種類のPWM信号で表現される。デューティ比が異なるということは、ローレベル時間が異なるということである。
本実施形態では、デューティ比の異なる二種類のPWM信号のうち、ローレベル時間が短い方のPWM信号(以下、第1PWM信号)が、「論理値1」に対応し、ローレベル時間が長い方のPWM信号(以下、第2PWM信号)が、「論理値0」に対応する。
例えば、第1PWM信号では、1ビットの期間のうち、概ね1/3の期間がローレベルとなり、残りの期間がハイレベルとなる。また、第2PWM信号では、1ビットの期間のうち、概ね2/3の期間がローレベルとなり、残りの期間がハイレベルとなる。1/3や2/3という数値は一例である。そして、伝送路5上で第1PWM信号(即ち、論理値1)と第2PWM信号(即ち、論理値0)とが衝突すると、第2PWM信号が調停勝ちする。尚、第1PWM信号が「論理値0」に対応し、第2PWM信号が「論理値1」に対応していても良い。
伝送路5において第1PWM信号が所定の複数ビット(例えば20ビット)以上継続している状態は、アイドル状態である。各ノード3は、伝送路5がアイドル状態にある場合に、送信を行うことができるように規定されている。そして、通信システム1では、送信の開始後に調停負けを検出したノード3が直ちに送信を停止し、調停勝ちした1つのノード3が送信を継続する、いわゆるCSMA/CA方式のアクセス制御が採用されている。ノード3は、「論理値1」を送信したにも拘わらず、受信したデータが「論理値0」であれば、調停負けを検出することとなる。
また、ノード3間の通信に使用されるフレームは、送信を許可するデータを指定するためのヘッダと、ヘッダによって指定されたデータを送信するための可変長のレスポンスと、を備える。ヘッダには、送信を許可するデータの識別子であるIDが配置される。そして、フレームのバス調停での勝ち負けは、ヘッダにおけるIDの値によって決まる。一方、レスポンスには、データ以外に、例えば、当該レスポンスのデータサイズを示すサイズ情報と、エラーの有無をチェックするためのCRC符号が、少なくとも含まれる。
[1−3.ノード]
マスタノード3mは、第1PWM信号と第2PWM信号との何れかを伝送路5に出力する。スレーブノード3sは、第1PWM信号を伝送路5に出力する動作は行わない。そして、スレーブノード3sは、伝送路5に第2PWM信号を出力する場合には、伝送路5の信号レベルがマスタノード3mの信号出力動作によってハイレベルからローレベルに変化したことを検出したタイミングで、第2PWM信号の出力動作を開始する。
[1−3−1.マスタノード]
図1に示すように、マスタノード3mは、信号処理部10mと、符号化部11mと、波形整形部12mと、送信バッファ13mと、受信バッファ14mと、復号化部15mと、を備える。
信号処理部10mは、当該マスタノード3mに割り当てられた各種処理を、伝送路5を介した他ノード3(即ち、スレーブノード3s)との通信によって得られた情報等に基づいて実行する。
信号処理部10mは、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現して良い。例えば、信号処理部10mがハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現して良い。また、信号処理部10mは、例えば、CPUと、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ)と、を備えた少なくとも1つのマイクロコンピュータを中心に構成されても良い。この場合、信号処理部10mの各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。
マスタノード3mにおいて、信号処理部10mから符号化部11mには、NRZ符号の送信データTXDmが入力される。NRZは、「Non Return to Zero」の略である。
符号化部11mは、入力される送信データTXDmが「論理値1」である場合は、第1PWM信号を送信データ信号TXmとして波形整形部12mに出力する。また、符号化部11mは、入力される送信データTXDmが「論理値0」である場合は、第2PWM信号を送信データ信号TXmとして波形整形部12mに出力する。
尚、符号化部11mは、信号処理部10mから送信データTXDmが出力されない場合、即ち、信号処理部10mがデータの送信を行わない場合は、入力が「論理値1」となるように構成されている。このため、信号処理部10mから送信データTXDmが出力されない場合に、符号化部11mは、他ノード3へのクロックとなる第1PWM信号を出力し続ける。また、この場合に符号化部11mから出力される第1PWM信号により、伝送路5はアイドル状態になる。
波形整形部12mは、符号化部11mから出力される送信データ信号TXmの波形、即ち、第1PWM信号又は第2PWM信号の波形を、ノイズを抑制可能な形状に整形する。例えば、波形整形部12mは、送信データ信号TXmをレベル反転させると共に、レベル反転させた送信データ信号TXmの波形を、エッジの傾きが緩やかになるように整形し、その整形した信号(以下、整形後信号)を送信バッファ13mに出力する。このような波形整形部12mについては、例えば前述の特許文献1に波形整形回路として記載されている。
送信バッファ13mは、伝送路5上での信号の調停(即ち、バス調停)が可能となるように、例えば、オープンコレクタ出力形式のスイッチング素子16を備える。そして、送信バッファ13mでは、波形整形部12mからの整形後信号が、スイッチング素子16のハイアクティブ駆動信号として用いられる。つまり、送信バッファ13mは、整形後信号によって上記スイッチング素子16をオン/オフさせることにより、符号化部11mからの送信データ信号TXmを伝送路5に出力する。
具体的には、送信バッファ13mでは、送信データ信号TXmがハイレベルからローレベルになって、整形後信号がローレベルからハイレベルになると、スイッチング素子16がオンして、伝送路5の信号レベルをローレベルにする。そして、スイッチング素子16は、送信データ信号TXmがローレベルからハイレベルになって、整形後信号がハイレベルからローレベルになると、オフする。尚、スレーブノード3sにも、スイッチング素子16が備えられている。そして、マスタノード3mにおけるスイッチング素子16がオフした場合に、他の全てのノード3におけるスイッチング素子16がオフしていれば、伝送路5の信号レベルがローレベルからハイレベルになる。
受信バッファ14mは、伝送路5上の信号を矩形のPWM信号に整形し、その整形したPWM信号を、受信データ信号RXmとして出力する。
例えば、受信バッファ14mは、ヒステリシス付きコンパレータ回路を用いて構成されている。このため、受信バッファ14mは、伝送路5の信号レベルが所定のロー側閾値VthLより小さくなれば、受信データ信号RXmをローレベルにし、伝送路5の信号レベルが所定のハイ側閾値VthHより大きくなれば、受信データ信号RXmをハイレベルにする。ロー側閾値VthLとハイ側閾値VthHは、伝送路5におけるハイレベルとローレベルとの間の電圧値に設定されている。そして、ハイ側閾値VthHは、ロー側閾値VthLよりも大きい。つまり、受信バッファ14mは、2つの閾値VthL,VthHと伝送路5の信号レベルとを比較することにより、伝送路5の信号レベルがハイレベルとローレベルとの何れであるかを判定している。尚、ロー側閾値VthLとハイ側閾値VthHは、同じ値であっても良い。以下では、ロー側閾値VthLとハイ側閾値VthHが、同じ1つの閾値Vthであるとして説明する。
復号化部15mは、受信バッファ14mから出力される受信データ信号RXmを、NRZ符号に復号化し、復号化したNRZ符号の受信データRXDmを、信号処理部10mに出力する。
復号化部15mは、例えば、受信データ信号RXmの立ち下がりを検出した時点から、所定のサンプリング時間が経過したときに、受信データ信号RXmの信号レベルを読み取る。立ち下がりとは、ハイレベルからローレベルへの変化のことである。そして、復号化部15mは、読み取った信号レベルがハイレベルであれば、受信データ信号RXmが第1PWM信号(即ち、論理値1)であると判断して、NRZ符号の受信データRXDmを1ビット期間に亘ってハイレベルにする。また、復号化部15mは、読み取った信号レベルがローレベルであれば、受信データ信号RXmが第2PWM信号(即ち、論理値0)であると判断して、NRZ符号の受信データRXDmを1ビット期間に亘ってローレベルにする。
尚、復号化部15mは、例えば、伝送路5に第1PWM信号が流されるアイドル状態の場合に、受信データ信号RXmのローレベル時間を計測し、その計測値に所定時間αを加算した時間を、サンプリング時間とするように構成されている。また、通信システム1における通信プロトコルでは、伝送路5における第1PWM信号と第2PWM信号とのローレベル時間に、規定時間RT以上の差を設けることが定められている。このため、上記所定時間αは、例えば規定時間RTと同じかあるいは規定時間RTよりも若干短い時間である。
信号処理部10mは、送信データTXDmの各々と、その送信データTXDmに対応する受信データRXDmとを、ビット単位で比較し、両データTXDm、RXDmの信号レベル(即ち、論理値)が不一致である場合に、伝送路5上でデータが衝突したと判定する。そして、信号処理部10mは、データが衝突したと判定した場合には、例えば、符号化部11mへの送信データTXDmの出力を停止する。尚、信号処理部10mからの送信データTXDmの出力が停止した場合、符号化部11mの入力は「論理値1」となり、マスタノード3mから伝送路5上には、第1PWM信号が出力され続ける。
また、符号化部11mは、第1PWM信号としての送信データ信号TXmのローレベル時間Tm1を、信号処理部10mからの指令に応じて変更するように構成されている。ローレベル時間Tm1は、マスタノード3mが伝送路5に出力する第1PWM信号のローレベル時間に相当する。
そして、符号化部11mは、第2PWM信号としての送信データ信号TXmのローレベル時間Tm0も、ローレベル時間Tm1に応じて変更するように構成されている。ローレベル時間Tm0は、マスタノード3mが伝送路5に出力する第2PWM信号のローレベル時間に相当する。例えば、符号化部11mは、ローレベル時間Tm1に規定時間RT以上の所定時間βを加えた時間を、ローレベル時間Tm0とする。
尚、符号化部11mと復号化部15mは、例えば、ハードウェアである電子回路によって実現されても良いし、マイクロコンピュータによって実現されても良い。
信号処理部10mは、符号化部11mに、ローレベル時間Tm1として、長さの異なる2通りの時間のどちらを使用するかを指令するために、後述する時間変更処理を実行する。
[1−3−2.スレーブノード]
スレーブノード3sも、マスタノード3mと同様に、構成要素として、信号処理部10sと、符号化部11sと、波形整形部12sと、送信バッファ13sと、受信バッファ14sと、復号化部15sと、を備える。
スレーブノード3sの上記構成要素のうち、マスタノード3mの構成要素と同じ名称のものは、そのマスタノード3mの構成要素と同様の役割を果たす。尚、図面及び以下の説明において、「TXDs」は、信号処理部10sから符号化部11sに入力されるNRZ符号の送信データである。「TXs」は、符号化部11mにてPWM信号に変換された送信データ信号である。「RXs」は、受信バッファ14sから出力されるPWM信号としての受信データ信号である。「RXDs」は、復号化部15sにてNRZ符号に復号化された受信データである。
但し、符号化部11sの動作内容は、マスタノード3mの符号化部11mとは異なる。また、信号処理部10sは、後述の時間変更処理を行わない。
符号化部11sは、信号処理部10sからの送信データTXDsが「論理値0」である場合は、伝送路5の信号レベルがローレベルに変化したことに伴う受信データ信号RXsの立ち下がりを検出すると、波形整形部12sへの送信データ信号TXsとして第2PWM信号を出力する。具体的には、符号化部11sは、受信データRXの立ち下がりを検知すると、送信データ信号TXsの出力レベルを、所定のローレベル時間Ts0だけローレベルにすることにより、第2PWM信号の送信データ信号TXsを出力する。ローレベル時間Ts0は、スレーブノード3sが伝送路5に出力する第2PWM信号のローレベル時間に相当し、マスタノード3m側のローレベル時間Tm1よりも長い時間に設定されている。
また、符号化部11sは、信号処理部10sからの送信データTXDsが「論理値1」である場合は、送信データ信号TXsの出力レベルを、1ビットの全期間に亘ってハイレベルにする。よって、送信データTXDsが「論理値1」である場合、スレーブノード3sでは、伝送路5をローレベルにする動作、即ち、伝送路5への信号出力動作が行わない。この場合、伝送路5の信号レベルは、マスタノード3mが出力した信号レベルとなる。
[1−4.マスタノードの送信動作]
前述したマスタノード3mの構成によって実現される該マスタノード3mの送信動作を、図3を用いて説明する。図3において、時刻t11,t12,t13の各々は、マスタノード3mにおけるビットの境界のタイミングである。そして、時刻t11から時刻t12までの期間は、マスタノード3mが「論理値1」に対応した第1PWM信号を伝送路5に出力する1ビット期間である。また、時刻t12から時刻t13までの期間は、マスタノード3mが「論理値0」に対応した第2PWM信号を伝送路5に出力する1ビット期間である。
図3の時刻t11〜t12の期間に示すように、マスタノード3mにおいて、送信データTXDmが「論理値1」の場合、即ち「論理値1」を送信する場合には、送信データ信号TXmが1ビット期間の開始時からローレベル時間Tm1だけローレベルになる。送信データ信号TXmがローレベルになると、送信バッファ13mのスイッチング素子16がオンして、伝送路5の信号レベルがローレベルになる。そして、伝送路5の信号レベルが閾値VtHを下回っている間、受信データ信号RXmがローレベルになる。また、スレーブノード3sにおいても、伝送路5の信号レベルが閾値VtHを下回っている間、受信データ信号RXsがローレベルになる。
図3の時刻t12〜t13の期間に示すように、マスタノード3mにおいて、送信データTXDmが「論理値0」の場合、即ち「論理値0」を送信する場合には、送信データ信号TXmが1ビット期間の開始時からローレベル時間Tm0だけローレベルになる。このため、伝送路5の信号レベルが閾値Vthを下回る時間は、「論理値1」が送信される場合よりも長くなる。
[1−5.スレーブノードの送信動作]
前述したスレーブノード3sの構成によって実現される該スレーブノード3sの送信動作を、図4を用いて説明する。図4において、時刻t21,t22,t23の各々は、マスタノード3mにおけるビットの境界のタイミングである。そして、時刻t21から時刻t22までと、時刻t22から時刻t23までの各期間は、マスタノード3mが「論理値1」に対応した第1PWM信号を伝送路5に出力する1ビット期間である。図4の例では、マスタノード3mが「論理値1」を出力する期間に、スレーブノード3sが「論理値0」を出力した場合を表している。
図4に示すように、スレーブノード3sでは、マスタノード3mの信号出力動作によって受信データ信号RXsが立ち下がると、ローレベル時間Tm1よりも長いローレベル時間Ts0だけ、送信データ信号TXsがローレベルになる。そして、マスタノード3mにおける送信データ信号TXmがハイレベルに戻った後も、スレーブノード3sにおける送信データ信号TXsがローレベルである間は、スレーブノード3sの送信バッファ13sにより、伝送路5の信号レベルがローレベルに維持される。その後、送信データ信号TXsがハイレベルになると、伝送路5の信号レベルがハイレベルに戻る。つまり、マスタノード3mが伝送路5に出力した第1PWM信号は、スレーブノード3sが伝送路5に出力した第2PWM信号に変えられる。
尚、マスタノード3mにおける送信データ信号TXmがローレベルになってから、スレーブノード3sにおける送信データ信号TXsがローレベルになるまでの期間(以下、第1期間)は、マスタノード3mだけが伝送路5をローレベルにしようとする期間である。この第1期間の長さは、前述した図12における時間Tbに相当する。
また、スレーブノード3sにおける送信データ信号TXsがローレベルになってから、マスタノード3mにおける送信データ信号TXmがハイレベルになるまでの期間(以下、第2期間)は、マスタノード3mとスレーブノード3sの両方が伝送路5をローレベルにする期間である。この第2期間の長さは、前述した図12における重複出力時間Taに相当する。
そして、マスタノード3mにおける送信データ信号TXmがハイレベルになってから、スレーブノード3sにおける送信データ信号TXsがハイレベルになるまでの期間(以下、第3期間)は、スレーブノード3sだけが伝送路5をローレベルにする期間である。ローレベル時間Ts0は、第3期間の長さが、通信プロトコルで定められた規定時間RT以上となるように設定される。
[1−6.時間変更処理]
マスタノード3mの信号処理部10mが実行する時間変更処理について、図5を用い説明する。
図5に示す時間変更処理は、例えば、マスタノード3mが電源の投入等によって起動してから、最初の送信データ信号TXmが符号化部11mから出力されるまでの間に開始される。
ここで言う最初の送信データ信号TXmとは、伝送路5をアイドル状態にするための第1PWM信号である。尚、データを表すPWM信号だけでなく、伝送路5をアイドル状態にするための第1PWM信号も、通信システム1における通信のためのPWM信号である。
図5に示すように、信号処理部10mは、時間変更処理を開始すると、S110にて、符号化部11mから最初の送信データ信号TXmが出力されるまで待つ。具体的には、送信データ信号TXmが立ち下がるまで待つ。送信データ信号TXmの立ち下がりは、波形整形部12m及び送信バッファ13mに対して与えられる指令のうち、伝送路5の信号レベルをハイレベルからローレベルへと変化させる指令に相当する。
信号処理部10mは、符号化部11mから最初の送信データ信号TXmが出力されると、次のS120にて、図6に示すように、送信データ信号TXmが立ち下がってから、受信データ信号RXmが立ち下がるまでの遅れ時間TDを検出する。受信データ信号RXmが立ち下がるタイミングは、受信バッファ14mにて伝送路5の信号レベルがハイレベルからローレベルに変化したと判定されたタイミングに相当する。遅れ時間TDは、伝送路5の時定数(以下、τ)と相関がある指標値に相当する。遅れ時間TDは、τが大きいほど長くなる。
信号処理部10mは、次のS130にて、S120で検出した遅れ時間TDが、所定値Tth以下であるか否かを判定する。通信システム1において定められたτの規格範囲は、例えば「1〜5」である。所定値Tthは、τが規格範囲における中央値(以下、規格中央値)である場合の遅れ時間TDの値(例えば5μs)に設定されている。
信号処理部10mは、上記S130にて、遅れ時間TDが所定値Tth以下ではないと判定した場合、即ち、伝送路5のτが規格中央値より大きい場合には、S140に進む。信号処理部10mは、S140では、符号化部11mに、ローレベル時間Tm1として、第1時間L1を指令し、その後、当該時間変更処理を終了する。
また、信号処理部10mは、上記S130にて、遅れ時間TDが所定値Tth以下であると判定した場合、即ち、伝送路5のτが規格中央値以下である場合には、S150に進む。信号処理部10mは、S150では、符号化部11mに、ローレベル時間Tm1として、第1時間L1よりも短い第2時間L2を指令し、その後、当該時間変更処理を終了する。
尚、符号化部11mでは、例えば、第1時間L1がローレベル時間Tm1のデフォルト値として設定されている。そして、符号化部11mは、S150で第2時間L2が指令された場合、その指令された第2時間L2を、次回以降の送信データ信号TXmに反映させるように構成されている。
以上のような時間変更処理が行われることにより、遅れ時間TDが所定値Tth以下であれば、図6に示すように、符号化部11mから出力される第1PWM信号としての送信データ信号TXmのローレベル時間Tm1が、第1時間L1よりも短い第2時間L2変更される。尚、図6において、時刻t31,t32,t33の各々は、マスタノード3mにおけるビットの境界のタイミングである。そして、時刻t31から時刻t32までと、時刻t32から時刻t33までの各期間は、マスタノード3mが第1PWM信号を伝送路5に出力する1ビット期間である。また、図6に示すローレベル時間Tm1の変更が実現される場合の動作内容をラダーチャートで表すと、図7のようになる。図7における出力部とは、波形整形部12m及び送信バッファ13mである。
[1−7.作用と効果]
マスタノード3mでは、伝送路5のτに応じて、符号化部11mが出力する第1PWM信号としての送信データ信号TXmのローレベル時間Tm1が変更される。
伝送路5のτが規格中央値(例えば3)より大きい場合には、図8の(B)に示すように、符号化部11mが出力する第1PWM信号としての送信データ信号TXmのローレベル時間Tm1が、第1時間L1となる。この第1時間L1は、τが規格最大値(例えば5)である場合においても、伝送路5の信号レベルをローレベルにすることが可能な時間に設定される。この第1時間L1は、前述した図12におけるTXmのローレベル時間Tm1と同じ時間で良い。尚、図8において、時刻t1,t2の各々は、図12と同様に、ビットの境界のタイミングである。
また、伝送路5のτが規格中央値以下の場合には、図8の(A)に示すように、符号化部11mが出力する第1PWM信号としての送信データ信号TXmのローレベル時間Tm1が、第1時間L1よりも短い第2時間L2となる。この第2時間L2は、τが規格中央値である場合においても、伝送路5の信号レベルをローレベルにすることが可能な時間で良い。このため、第2時間L2は、第1時間L1よりも短くて良い。
一方、スレーブノード3sの符号化部11sが出力する第2PWM信号としての送信データ信号TXsのローレベル時間Ts0は、下記〈r1〉,〈r2〉の両条件を満たすよう設定されれば良い。
〈r1〉ローレベル時間Ts0は、τが規格最小値(例えば1)で、且つ、送信データ信号TXmのローレベル時間Tm1が第2時間L2である場合の重複出力時間Taよりも、規定時間RT以上長い。
〈r2〉ローレベル時間Ts0は、τが規格中央値で、且つ、送信データ信号TXmのローレベル時間Tm1が第1時間L1である場合の重複出力時間Taよりも、規定時間RT以上長い。
上記〈r1〉,〈r2〉の条件を満たすローレベル時間Ts0は、図12におけるTXsのローレベル時間Ts0よりも短くて良い。図12におけるTXsのローレベル時間Ts0とは、マスタノード3m側のローレベル時間Tm1を固定値にした場合に必要なTXsのローレベル時間Ts0である。尚、図8における点線の波形は、図12における実線の波形、即ち、ローレベル時間Tm1を可変にせずに固定値にした場合の波形である。
つまり、マスタノード3mによれば、スレーブノード3s側のローレベル時間Ts0を短くしても、当該マスタノード3mが出力する第1PWM信号のローレベル時間とスレーブノード3sが出力する第2PWM信号のローレベル時間とに、規定時間RT以上の差をつけ易くなる。そして、スレーブノード3s側のローレベル時間Ts0を短くすることができるため、伝送路5のτが大きい場合に、伝送路5の信号レベルが次のビットの境界タイミングまでにハイレベルに戻らなくなる、というビット跨ぎの発生を、抑制することができる。よって、マスタノード3mが出力する第1PWM信号のローレベル時間と、スレーブノード3sが出力する第2PWM信号のローレベル時間とに、規定時間RT以上の差をつけることと、ビット跨ぎが生じないようにすることとを、両立させ易くなる。このため、通信速度を高速化し易くなる。
また、マスタノード3mの信号処理部10mは、伝送路5のτと相関がある指標値として、送信データ信号TXmが立ち下がってから受信データ信号RXmが立ち下がるまでの遅れ時間TDを検出する。このため、指標値を簡単な処理で取得することができる。
また、マスタノード3mにおいて、遅れ時間TDの検出に用いられる送信データ信号TXmの立ち下がりは、伝送路5へ通信のための第1PWM信号を出力するために、符号化部11mから波形整形部12mに与えられる送信データ信号TXmの立ち下がりである。このため、遅れ時間TDを検出するための専用の信号を、発生させる必要がない。
尚、第1実施形態では、マスタノード3mが、マスタノードとして用いられる通信装置に相当する。信号処理部10mが、検出部と時間変更部との各々として機能する。図5のS120が、検出部としての処理に相当する。図5のS130〜S150が、時間変更部としての処理に相当する。規格中央値が、規格範囲における所定の時定数に相当する。波形整形部12m及び送信バッファ13mが、伝送路にPWM信号を出力するための出力部に相当する。受信バッファ14mが、判定部に相当する。また、遅れ時間TDを検出するために用いられる送信データ信号TXmの立ち下がりは、出力部に対して与えられる指令のうち、伝送路の信号レベルをハイレベルからローレベルへと変化させる指令に相当する。遅れ時間TDを検出するために用いられる受信データ信号RXmの立ち下がりタイミングは、判定部にて伝送路の信号レベルがハイレベルからローレベルに変化したと判定されたタイミングに相当する。そして、この場合は、ハイレベルが変化元レベルに相当し、ローレベルが変化先レベルに相当する。
一方、変形例として、図5のS120では、送信データ信号TXmが立ち上がってから、受信データ信号RXmが立ち上がるまでの時間が、遅れ時間TDとして検出されても良い。立ち上がりとは、ローレベルからハイレベルへの変化のことである。また、遅れ時間TDを検出するために使用される送信データ信号TXmは、第2PWM信号の送信データ信号TXmであっても良い。これらの変形例は、後述する他の実施形態に対しても同様に適用されて良い。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第2実施形態の通信システム1において、マスタノード3mの符号化部11mが出力する第1PWM信号としての送信データ信号TXmのローレベル時間Tm1は、例えば前述の第1時間L1に固定されている。このため、符号化部11mが出力する第2PWM信号としての送信データ信号TXmのローレベル時間Tm0も、固定値となっている。
そして、マスタノード3mの信号処理部10mは、図5の時間変更処理に代えて、図9の検出処理を行う。
また、スレーブノード3sの符号化部11sは、図1における一点鎖線の矢印で示すように、信号処理部10sからの指令に応じて、第2PWM信号としての送信データ信号TXsのローレベル時間Ts0を変更するように構成されている。
そして、スレーブノード3sの信号処理部10sは、符号化部11sにローレベル時間Ts0を指令するために、図10の時間変更処理を実行する。
[2−2.検出処理]
図9に示すように、マスタノード3mの信号処理部10mによって実行される検出処理は、図5の時間変更処理と比較すると、S130〜S150に代えて、S200が設けられている点が異なる。
信号処理部10mは、S200では、S120で検出された遅れ時間TDを、スレーブノード3sに送信するための処理を行う。具体的には、信号処理部10mは、遅れ時間TDの検出結果を表すデータ(以下、検出結果データ)を含む送信対象フレームを作成し、その作成したフレームのビット列を符号化部11mに出力することにより、そのフレームを伝送路5に送出させる。そして、その後、信号処理部10mは図9の検出処理を終了する。
[2−3.時間変更処理]
スレーブノード3sの信号処理部10sは、上記検出結果データが含まれたフレームを受信すると、図10の時間変更処理を行う。
図10に示すように、信号処理部10sは、時間変更処理を開始すると、S220にて、受信したフレームから、検出結果データを取り出して取得する。信号処理部10sは、検出結果データを取得することで、マスタノード3mにて検出された遅れ時間TDを取得することになる。
信号処理部10sは、次のS230にて、S220で取得した遅れ時間TDが、前述の所定値Tth以上であるか否かを判定する。
信号処理部10sは、上記S230にて、遅れ時間TDが所定値Tth以上ではないと判定した場合、即ち、伝送路5のτが規格中央値より小さい場合には、S240に進む。信号処理部10sは、S240では、符号化部11sに、ローレベル時間Ts0として、第1時間Laを指令し、その後、当該時間変更処理を終了する。
また、信号処理部10sは、上記S230にて、遅れ時間TDが所定値Tth以上であると判定した場合、即ち、伝送路5のτが規格中央値以上である場合には、S250に進む。信号処理部10sは、S250では、符号化部11sに、ローレベル時間Ts0として、第1時間Laよりも短い第2時間Lbを指令し、その後、当該時間変更処理を終了する。
尚、符号化部11sでは、例えば、第1時間Laがローレベル時間Ts0のデフォルト値として設定されている。そして、符号化部11sは、S250で第2時間Lbが指令された場合、その指令された第2時間Lbを、次回以降の送信データ信号TXsに反映させるように構成されている。
[2−4.作用と効果]
スレーブノード3sでは、伝送路5のτに応じて、符号化部11sが出力する第2PWM信号としての送信データ信号TXsのローレベル時間Ts0が変更される。
伝送路5のτが規格中央値より小さい場合には、図11の(A)に示すように、符号化部11sが出力する第2PWM信号としての送信データ信号TXsのローレベル時間Ts0が、第1時間Laとなる。この第1時間Laは、τが規格最小値である場合の重複出力時間Taよりも、規定時間RT以上長い時間に設定される。この第1時間Laは、前述した図12におけるTXsのローレベル時間Ts0と同じ時間で良い。尚、図11において、時刻t1,t2の各々は、図12と同様に、ビットの境界のタイミングである。
また、伝送路5のτが規格中央値以上の場合には、図11の(B)に示すように、符号化部11sが出力する第2PWM信号としての送信データ信号TXsのローレベル時間Ts0が、第1時間Laよりも短い第2時間Lbとなる。
この第2時間Lbは、τが規格中央値である場合の重複出力時間Taよりも、規定時間RT以上長い時間で良い。このため、第2時間Lbは、第1時間Laよりも短くて良い。よって、τが大きい場合に、ローレベル時間Ts0が過大になることが抑制され、その結果、ビット跨ぎの発生を抑制することができる。尚、図11の(B)における点線の波形は、図12の(B)における実線の波形、即ち、ローレベル時間Ts0を可変にせずに固定値にした場合の波形である。
このような第2実施形態によっても、マスタノード3mが出力する第1PWM信号のローレベル時間と、スレーブノード3sが出力する第2PWM信号のローレベル時間とに、規定時間RT以上の差をつけることと、ビット跨ぎが生じないようにすることとを、両立させ易くなる。このため、通信速度を高速化し易くなる。
また、第1実施形態と同様に、第2実施形態においても、τと相関がある指標値として遅れ時間TDを検出するため、指標値を簡単な処理で取得することができる。また、遅れ時間TDを検出するための専用の信号を、発生させる必要がない。
尚、第2実施形態では、マスタノード3mの信号処理部10mが、検出部として機能する。図9のS120が、検出部としての処理に相当する。マスタノード3mからスレーブノード3sに送られる検出結果データは、指標値の検出結果を表す情報に相当する。スレーブノード3sの信号処理部10sが、取得部と時間制御部との各々として機能する。図10のS220が、取得部としての処理に相当する。図10のS230〜S250が、時間制御部としての処理に相当する。
一方、変形例として、マスタノード3mでは、図9のS120で検出された遅れ時間TDがτに換算され、その換算されたτを示すデータが、マスタノード3mからスレーブノード3sへ、検出結果データとして送信されても良い。この場合、スレーブノード3sの信号処理部10sは、図10のS220では、指標値の検出結果を表す情報として、τの値を取得することとなる。このため、信号処理部10sは、図10のS230では、S220で取得したτの値が規格中央値以上であるか否かを判定すれば良い。
また、マスタノード3mからスレーブノード3sへの検出結果データの提供は、伝送路5とは別の経路で行われても良い。
また、第2実施形態と第1実施形態とを組み合わせても良い。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
伝送路5のτと相関がある指標値は、前述の遅れ時間TD以外であっても良い。例えば、送信データ信号TXmがハイレベル又はローレベルに変化してから一定の所定時間が経過したときの伝送路5の電圧値が、指標値として検出されても良い。
また、第1実施形態におけるローレベル時間Tm1と、第2実施形態におけるローレベル時間Ts0は、指標値の検出結果に応じて3通り以上の値に変更されても良いし、指標値の検出結果に応じてリニアに変更されても良い。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしても良い。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしても良い。また、上記実施形態の構成の一部を省略しても良い。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換しても良い。尚、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。また、上述したマスタノード又はスレーブノードとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、通信システムにおけるPWM信号の形成方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…通信システム、3m…マスタノード、3s…スレーブノード、5…伝送路、10m,10s…信号処理部

Claims (6)

  1. 複数のノード(3m,3s)が接続される伝送路(5)は、異なるノードから第1レベルの信号と第2レベルの信号とが同時に出力された場合には、当該伝送路の信号レベルが前記第2レベルとなるように構成され、
    前記複数のノードは、ビットの境界で前記第1レベルから前記第2レベルに変化すると共にビットの途中で前記第2レベルから前記第1レベルに変化し、且つ前記第2レベルの継続時間である第2レベル時間が異なる二種類のパルス幅変調信号からなる伝送路符号を用いてデータ通信を行うように構成され、
    前記複数のノードのうちの1つであるマスタノード(3m)は、前記二種類のパルス幅変調信号のうち、前記第2レベル時間が短い方のパルス幅変調信号である第1PWM信号と、前記第2レベル時間が長い方のパルス幅変調信号である第2PWM信号との、何れかを前記伝送路に出力するように構成され、
    前記複数のノードのうち、前記マスタノード以外の少なくとも1つのノードであるスレーブノード(3s)は、前記伝送路に前記第2PWM信号を出力する場合には、前記伝送路の信号レベルが前記マスタノードの信号出力動作によって前記第1レベルから前記第2レベルに変化したことを検出したタイミングで、前記第2PWM信号の出力動作を開始するように構成される、通信システム(1)において、
    前記マスタノードとして用いられる通信装置(3m)であって、
    前記伝送路の時定数と相関がある指標値を検出するように構成された検出部(10m,S120)と、
    当該通信装置が前記伝送路に出力する前記第1PWM信号の前記第2レベル時間を、前記検出部により検出された前記指標値に応じて変更するように構成された時間変更部(10m,S130〜S150)と、を備え、
    前記時間変更部は、
    前記指標値が、前記通信システムにおいて定められた前記時定数の規格範囲における所定の時定数より大きい時定数を示す場合よりも、前記指標値が、前記所定の時定数より小さい時定数を示す場合の方が、前記第1PWM信号の前記第2レベル時間を短い時間に設定するように構成されている、
    通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記伝送路に前記パルス幅変調信号を出力するための出力部(12m,13m)と、
    前記第1レベルと前記第2レベルとの間の電位に設定された少なくとも1つの閾値と前記伝送路の信号レベルとを比較することにより、前記伝送路の信号レベルが前記第1レベルと前記第2レベルとの何れであるかを判定するように構成された判定部(14m)と、を更に備え、
    前記検出部は、
    前記出力部に、前記伝送路の信号レベルを、前記第1レベルと前記第2レベルとのうちの一方である変化元レベルから、該変化元レベルとは異なる方のレベルである変化先レベルへと変化させる指令が与えられてから、前記判定部により前記伝送路の信号レベルが前記変化元レベルから前記変化先レベルに変化したと判定されるまでの遅れ時間を、前記指標値として検出するように構成されている、
    通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置であって、
    前記遅れ時間の検出に用いられる前記指令は、
    当該通信装置から前記伝送路へ通信のための前記第1PWM信号と前記第2PWM信号とのうちの一方を出力するために、前記出力部に与えられる指令である、
    通信装置。
  4. 複数のノード(3m,3s)が接続される伝送路(5)は、異なるノードから第1レベルの信号と第2レベルの信号とが同時に出力された場合には、当該伝送路の信号レベルが前記第2レベルとなるように構成され、
    前記複数のノードは、ビットの境界で前記第1レベルから前記第2レベルに変化すると共にビットの途中で前記第2レベルから前記第1レベルに変化し、且つ前記第2レベルの継続時間である第2レベル時間が異なる二種類のパルス幅変調信号からなる伝送路符号を用いてデータ通信を行うように構成され、
    前記複数のノードのうちの1つであるマスタノード(3m)は、前記二種類のパルス幅変調信号のうち、前記第2レベル時間が短い方のパルス幅変調信号である第1PWM信号と、前記第2レベル時間が長い方のパルス幅変調信号である第2PWM信号との、何れかを前記伝送路に出力するように構成され、
    前記複数のノードのうち、前記マスタノード以外の少なくとも1つのノードであるスレーブノード(3s)は、前記伝送路に前記第2PWM信号を出力する場合には、前記伝送路の信号レベルが前記マスタノードの信号出力動作によって前記第1レベルから前記第2レベルに変化したことを検出したタイミングで、前記第2PWM信号の出力動作を開始するように構成される、通信システム(1)において、
    前記マスタノードは、
    前記伝送路の時定数と相関がある指標値を検出するように構成された検出部(10m,S120)を備え、
    前記スレーブノードは、
    前記マスタノードから前記検出部による前記指標値の検出結果を表す情報を取得するように構成された取得部(10s,S220)と、
    当該スレーブノードが前記伝送路に出力する前記第2PWM信号の前記第2レベル時間を、前記取得部により取得された前記情報に応じて変更するように構成された時間制御部(10s,S230〜S250)と、を備え、
    前記時間制御部は、
    前記情報が、当該通信システムにおいて定められた前記時定数の規格範囲における所定の時定数より小さい時定数を示す場合よりも、前記情報が、前記所定の時定数より大きい時定数を示す場合の方が、前記第2PWM信号の前記第2レベル時間を短い時間に設定するように構成されている、
    通信システム。
  5. 請求項4に記載の通信システムであって、
    前記マスタノードは、
    前記伝送路に前記パルス幅変調信号を出力するための出力部(12m,13m)と、
    前記第1レベルと前記第2レベルとの間の電位に設定された少なくとも1つの閾値と前記伝送路の信号レベルとを比較することにより、前記伝送路の信号レベルが前記第1レベルと前記第2レベルとの何れであるかを判定するように構成された判定部(14m)と、を更に備え、
    前記検出部は、
    前記出力部に、前記伝送路の信号レベルを、前記第1レベルと前記第2レベルとのうちの一方である変化元レベルから、該変化元レベルとは異なる方のレベルである変化先レベルへと変化させる指令が与えられてから、前記判定部により前記伝送路の信号レベルが前記変化元レベルから前記変化先レベルに変化したと判定されるまでの遅れ時間を、前記指標値として検出するように構成されている、
    通信システム。
  6. 請求項5に記載の通信システムであって、
    前記遅れ時間の検出に用いられる前記指令は、
    前記マスタノードから前記伝送路へ通信のための前記第1PWM信号と前記第2PWM信号とのうちの一方を出力するために、前記出力部に与えられる指令である、
    通信システム。
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