JP5662109B2 - 発熱素子の実装構造ならびに発熱素子を有する電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、感熱素子(温度検出素子)によって異常発熱を検出可能な抵抗器等の発熱素子の実装構造と、このような発熱素子をケース内に収容してモジュール化した電子部品とに関するものである。
電源回路や増幅回路などにおいては、実装されている抵抗器や半導体素子等の発熱素子が異常発熱して損傷する虞があるため、かかる発熱素子の温度をサーミスタ等の感熱素子によって検出し、異常発熱が検出された場合、回路への通電を遮断する等の保護対策が講じられることがある。
このように発熱素子に感熱素子を組み合わせて異常発熱が検出できるようにした構造の従来例として、セラミック等からなるケースの内部に発熱素子と感熱素子を接触または近接させた状態で収容し、両素子のリード線をケースの外部へ導出させると共に、ケースの内部に良熱伝導性の絶縁材料からなる熱結合材を充填して凝固させた電子部品が知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、熱結合材にはシリコン樹脂等の熱抵抗が低くて凝固性が良好な絶縁材料が使用されており、かかる熱結合材を発熱素子と感熱素子の周囲に充填させると、発熱素子の熱を感熱素子に効率よく伝達することができるため、温度検出精度が高めやすくなる。また、セメントに樹脂を数パーセント混入して凝固しやすくした熱結合材が使用されることもある。
特開2000−9548号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているように、良熱伝導性の絶縁材料からなる熱結合材(シリコン樹脂等)を発熱素子と感熱素子の周囲に充填させるという構造を採用すると、発熱素子が異常発熱して熱結合材が1000℃以上の高温に達したときに、発熱素子と感熱素子とが電気的に短絡されてしまう虞があった。すなわち、この種の熱結合材は1000℃以上の高温になると電気的な絶縁性能を維持することが困難なため、ケースの内部で発熱素子と感熱素子とが熱結合材を介して導通されやすくなり、両者が導通されてしまった場合、異常発熱が検出不能となって発煙や発火に至る危険性があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、発熱素子が異常発熱しても感熱素子と電気的に短絡されてしまう可能性が低くて安全性の高い発熱素子の実装構造を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、ケースの内部で発熱素子が異常発熱しても感熱素子と電気的に短絡されてしまう可能性が低くて安全性の高い発熱素子を有する電子部品を提供することにある。
上記の第1の目的を達成するために、本発明は、感熱素子によって異常発熱が検出可能な発熱素子を実装基板に実装する実装構造において、前記発熱素子が抵抗器であると共に、良熱伝導性の絶縁材料からなり前記実装基板上に載置固定される台座を備え、この台座の上面に設けられた搭載凹所に前記抵抗器を搭載して該抵抗器のリード線を前記実装基板と電気的かつ機械的に接続すると共に、前記感熱素子を前記台座と熱的に接触させるようになし、かつ、前記感熱素子のリード線を前記台座の上面には露出しない場所に配置させるようにした。
このように発熱素子としての抵抗器を良熱伝導性の台座を介して実装基板上に実装し、この台座に感熱素子を熱的に接触させておけば、発熱素子の熱を台座を介して感熱素子に効率よく伝達することができるため、温度検出性能が高めやすくなる。また、台座の上面に抵抗器を位置決めして搭載可能な搭載凹所が設けられているため、台座上の所定領域に抵抗器を容易に搭載させることができ、実装時の作業性が向上する。また、台座は、例えば1000℃以上の高温でも電気的な絶縁性能を維持可能なセラミック等によって形成できるため、発熱素子が異常発熱しても、感熱素子との電気的な絶縁状態が損なわれるような台座の変性を回避することができ、よって異常発熱時に発熱素子と感熱素子とが電気的に短絡される可能性を大幅に低減することができる。しかも、感熱素子のリード線を台座の上面には露出しない場所に配置させてあり、抵抗器の抵抗体が異常発熱時に万一溶解して流動したとしても感熱素子のリード線とは接触しないため、抵抗器と感熱素子とが電気的に短絡されてしまう可能性が一層低くなる。
上記の構成の実装構造において台座の上面に抵抗器と感熱素子との間に位置する仕切り壁を立設しておけば、抵抗器の抵抗体が異常発熱時に万一溶解したとしても感熱素子側へは流動しなくなるため、抵抗器と感熱素子とが電気的に短絡されてしまう可能性が一層低くなる
上記の第2の目的を達成するために、本発明の電子部品は、熱伝導性に富む絶縁材料からなるケースと、このケースの内部に収容されてリード線を該ケースの外部へ導出させた発熱素子と、この発熱素子の異常発熱を検出可能な感熱素子と、前記ケースよりも熱伝導性に富む絶縁材料からなり前記発熱素子を搭載した台座とを備え、前記台座を前記ケースに取り付ける際に該台座の一部を該ケースの外部に露出させておき、この露出部分に前記感熱素子を取り付けて熱的に接触させるという構成にした。
このようにケースの内部で発熱素子を搭載している良熱伝導性の台座が、その一部をケースの外部に露出させた状態で該ケースに取り付けられていると、ケースの外部で感熱素子を台座と熱的に接触させることができるため、発熱素子と感熱素子とがケースで隔てられていても、発熱素子の熱を台座を介して感熱素子に効率よく伝達することができる。また、台座は、例えば1000℃以上の高温でも電気的な絶縁性能を維持可能なセラミック等によって形成できるため、発熱素子が異常発熱しても、感熱素子との電気的な絶縁状態が損なわれるような台座の変性を回避することができ、よって異常発熱時に発熱素子と感熱素子とが電気的に短絡される可能性を大幅に低減することができる。
上記の構成の電子部品において、発熱素子が抵抗器であり、この抵抗器を位置決めして搭載可能な搭載凹所が台座の上面に設けられていると、台座上の所定領域に抵抗器を容易に搭載させることができるため、組立作業性が向上して好ましい。この場合において、台座の上面に抵抗器と感熱素子との間に位置する仕切り壁を立設し、この仕切り壁をケースの切欠き部に嵌入させることによって該切欠き部を該仕切り壁にて塞いでおけば、抵抗器の抵抗体が異常発熱時に万一溶解したとしてもケースの外部へ流出する虞がほとんどなくなるため、抵抗器と感熱素子とが電気的に短絡されてしまう可能性が極めて低くなる。また、ケースに設けた嵌合孔に台座の一部を嵌入させて該嵌合孔を塞ぎ、ケースの外部から該台座の一部に感熱素子を取り付けておけば、抵抗器の抵抗体が異常発熱時に万一溶解したとしてもケースの外部へ流出する虞がほとんどなくなるため、抵抗器と感熱素子とが電気的に短絡されてしまう可能性が極めて低くなる。
本発明の実装構造によれば、良熱伝導性の絶縁材料からなる台座の上面に搭載凹所を設け、この搭載凹所に発熱素子である抵抗器を搭載して実装基板上に実装すると共に、台座に感熱素子を熱的に接触させているので、発熱素子(抵抗器)の熱を台座を介して感熱素子に効率よく伝達することができて温度検出精度を高めやすい。また、台座はセラミック等によって形成できるため、発熱素子が異常発熱しても、感熱素子との電気的な絶縁状態が損なわれるような台座の変性を回避することができ、よって異常発熱時に発熱素子と感熱素子とが電気的に短絡される可能性を大幅に低減することができる。しかも、感熱素子のリード線を台座の上面には露出しない場所に配置させてあり、抵抗器の抵抗体が異常発熱時に万一溶解して流動したとしても感熱素子のリード線とは接触しないため、抵抗器と感熱素子とが電気的に短絡されてしまう可能性はほとんどなくなる。それゆえ、この実装構造は、発熱素子が異常発熱したときの検出の信頼性が高く、しかも異常発熱時に発煙や発火が起こりにくくて安全性が高いという優れた効果を奏する。
また、本発明の電子部品によれば、ケースの内部で抵抗器等の発熱素子が良熱伝導性の絶縁材料からなる台座に搭載されていると共に、この台座をケースに取り付ける際に、該台座の一部をケースの外部に露出させておき、この露出部分に感熱素子を取り付けて熱的に接触させているので、発熱素子と感熱素子とがケースで隔てられていても、発熱素子の熱を台座を介して感熱素子に効率よく伝達することができる。また、台座はセラミック等によって形成できるため、発熱素子が異常発熱しても、感熱素子との電気的な絶縁状態が損なわれるような台座の変性を回避することができ、よって異常発熱時に発熱素子と感熱素子とが電気的に短絡される可能性を大幅に低減することができる。それゆえ、この電子部品は、発熱素子が異常発熱したときの検出の信頼性が高く、しかも異常発熱時に発煙や発火が起こりにくくて安全性が高いという優れた効果を奏する。
本発明の第1実施形態例に係る抵抗器の実装構造を示す斜視図である。 第1実施形態例の断面図である。 本発明の第2実施形態例に係る抵抗器の実装構造を示す断面図である。 本発明の第3実施形態例に係る抵抗器の実装構造を示す斜視図である。 第3実施形態例の断面図である。 本発明の第4実施形態例に係る抵抗器の実装構造を示す斜視図である。 第4実施形態例の分解斜視図である。 第4実施形態例の変形例を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態例に係る抵抗器の実装構造を示す斜視図である。 第5実施形態例の分解斜視図である。 第5実施形態例で台座の底部に感熱素子を嵌着させる手順を示す説明図である。 第5実施形態例の断面図である。 本発明の第6実施形態例に係る電子部品の内部構造を示す斜視図である。 第6実施形態例の図13に対応する分解斜視図である。 本発明の第7実施形態例に係る電子部品の内部構造を示す斜視図である。 第7実施形態例をケースの底面側から見た斜視図である。 第7実施形態例の図15に対応する分解斜視図である。 第7実施形態例の図16に対応する分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態例を図面を参照しながら説明する。まず、図1と図2を参照しながら本発明の第1実施形態例について説明する。これらの図に示すように、発熱素子である抵抗器1は、台座2の上面の片側に設けられたU字溝状の搭載凹所2aに搭載されており、抵抗器1の長手方向の両端からL字状に突出するリード線(リード端子)1aが実装基板3の図示せぬランドに半田付けされている。台座2の上面の他側には感熱素子4が取り付けられており、感熱素子4のリード線(リード端子)4aは台座2を板厚方向に貫通して実装基板3の裏面側で配線パターン5に半田付けされている。この感熱素子4は抵抗器1の異常発熱を検出するためのものである。
抵抗器1にはセラミック抵抗体が用いられている。セラミック抵抗体は、SnO等の導電物質と、タルク、Ca化合物、Ba化合物などの絶縁性セラミックとを混合し、1000℃以上の高温で焼結させたものであり、ソリッド抵抗体であるため一般にサージ特性に優れている。また、かかるセラミック抵抗体を用いた抵抗器は、被膜抵抗器に比べて高温での使用が可能であり、温度変化の大きな環境下や高湿度の環境下においても断線が生じにくく、しかも不燃性である等の利点を有するが、その一方で、過負荷によって異常発熱した場合に赤熱や溶解などの故障モードを呈する。
台座2は良熱伝導性の絶縁材料、例えばアルミナセラミックからなり、台座2の材料として好適な96アルミナの場合、その熱伝導率は20(W/m・K)以上である。搭載凹所2a内で抵抗器1が台座2に密着していれば、抵抗器1の熱が台座2に伝達しやすくなるため好ましいが、抵抗器1と搭載凹所2aとの間に僅かな隙間があっても、高温になると台座2が熱膨張して該隙間が次第に減少していくため特に問題はない。また、良熱伝導性のシリコン樹脂等を介して抵抗器1を搭載凹所2aに接着してもよく、その場合、抵抗器1のリード線1aが実装基板3に半田付けされるため、台座2を実装基板3に固定する作業を省略することが可能となる。ただし、台座2には予め取付孔2bが穿設されているので、かすがい形状の留め具やワイヤなどを用いて台座2を実装基板3に固定してもよく、耐熱性の接着剤を用いて台座2を実装基板3に接着してもよい。
感熱素子4はサーミスタである。この感熱素子4は台座2の上面と接触しており、抵抗器1の熱が台座2を介して感熱素子4に速やかに伝達されるため、抵抗器1の温度を感熱素子4で検出することができる。そして、この感熱素子4が抵抗器1の異常発熱を検出すると、実装基板3に配設されている図示せぬ回路への通電が遮断される等の保護対策が講じられるようになっている。なお、図2に示すように、感熱素子4のリード線4aは台座2の上面には露出していない。
このように本実施形態例では、抵抗器1が良熱伝導性の台座2を介して実装基板3上に実装してあり、この台座2に感熱素子4を熱的に接触させているので、抵抗器1の熱を台座2を介して感熱素子4に効率よく伝達することができる。それゆえ、抵抗器1の温度変化に対する感熱素子4の応答が早く、抵抗器1が異常発熱したときの検出の信頼性が高くなっている。また、台座2は1000℃以上の高温でも電気的な絶縁性能を維持できる材料からなるため、抵抗器1が異常発熱しても、感熱素子4との電気的な絶縁状態が損なわれるような台座2の変性は起こらない。それゆえ、異常発熱時に抵抗器1と感熱素子4とが電気的に短絡されてしまう可能性が低く、よって異常発熱時に発煙や発火に至る可能性が低くて安全性が高まっている。
また、本実施形態例では、台座2の上面に、抵抗器1を位置決めして搭載するための搭載凹所2aが設けてあるので、台座2上の所定領域に抵抗器1を容易に搭載させることができ、それゆえ実装時の作業性が良好である。
また、本実施形態例では、感熱素子4のリード線4aが台座2の上面に露出していないので、抵抗器1の抵抗体が異常発熱時に万一溶解して流動したとしても該リード線4aと接触する虞がない。つまり、異常発熱した抵抗体が溶解した場合でも、感熱素子4のリード線4aに導電成分が付着する虞がないため、抵抗器1と感熱素子4とが電気的に短絡されてしまう可能性は極めて低く、よって安全性が大幅に高まっている。
次に、図3を参照しながら本発明の第2実施形態例について説明する。ただし、図3において、前述した第1実施形態例の説明に用いた図2と対応する部分には同一符号が付してある。
この第2実施形態例では、台座2の形状ならびに感熱素子4の取付構造が前記第1実施形態例と異なっている。すなわち、図3に示すように、本実施形態例においては、台座2の上面に設けた凹部2c内に感熱素子4を配置させ、そのリード線4aを凹部2cの下方へ導出させていると共に、凹部2c内に良熱伝導性の充填材6(例えばシリコン樹脂)を充填させて感熱素子4を該凹部2c内に埋設している。
このように第2実施形態例では、感熱素子4が良熱伝導性の充填材6を介して台座2に埋設されているので、抵抗器1から台座2へ伝達された熱が極めて効率よく感熱素子4へ伝達されることになって、抵抗器1の温度変化に対する感熱素子4の応答が前記第1実施形態例の構造よりも早くなる。また、感熱素子4のリード線4aが凹部2cの下方に配置されるため、抵抗器1の抵抗体が異常発熱時に万一溶解しても該リード線4aに到達することは不可能であり、よって抵抗器1と感熱素子4との短絡事故を一層確実に防止することができる。
次に、図4と図5を参照しながら本発明の第3実施形態例について説明する。ただし、図4と図5において、前述した第1実施形態例の説明に用いた図1および図2と対応する部分には同一符号が付してある。
この第3実施形態例では、感熱素子4の取付構造が前記第1および第2実施形態例と大きく異なっており、台座2の形状も異なっている。すなわち、図5に示すように、本実施形態例においては、感熱素子4が実装基板3の裏面側に直接実装されており、台座2を実装基板3に固定している金属製の留め具7と感熱素子4のリード線4aとがいずれも配線パターン5に半田付けされている。また、留め具7の頭部が挿入されている台座2の凹所2d内には、良熱伝導性の絶縁材料からなるシリコン樹脂等の充填材8(図4では図示せず)が充填させてある。
このように第3実施形態例では、抵抗器1の熱が台座2と留め具7と配線パターン5を経て感熱素子4に効率よく伝達されるので、抵抗器1の温度変化に対する感熱素子4の応答が早く、抵抗器1が異常発熱したときの検出の信頼性が高くなっている。また、感熱素子4が実装基板3の裏面側に配置されており、台座2の凹所2d内の留め具7は充填材8に覆われているので、抵抗器1の抵抗体が異常発熱時に万一溶解しても感熱素子4と電気的に短絡されてしまう虞はなく、安全性が大幅に高まっている。
次に、図6と図7を参照しながら本発明の第4実施形態例について説明する。ただし、図6と図7において、前述した第1実施形態例の説明に用いた図1と対応する部分には同一符号が付してある。
この第4実施形態例では、複数個の抵抗器1が連設されており、台座2の形状ならびに感熱素子4の取付構造が前記第1実施形態例と異なっている。すなわち、図6と図7に示すように、本実施形態例においては、台座2の上面に2つの搭載凹所2aが並設してあり、これら搭載凹所2aに2個の抵抗器1が搭載されている。また、台座2の上面には、これら搭載凹所2aと感熱素子4用の搭載領域との間に仕切り壁2eが立設されており、感熱素子4のリード線4aは台座2を貫通せずに導出されて実装基板3に半田付けされている。また、図示していないが、良熱伝導性の絶縁材料からなる封止材(例えばシリコン樹脂)によって、感熱素子4はリード線4aも含めて封止されている。なお、図7に示すように、実装基板3における台座2用の搭載領域3aの周囲には、各抵抗器1のリード線1aを差し込むための挿通孔3bと、感熱素子4のリード線4aを差し込むための挿通孔3cとが形成されている。
このように第4実施形態例では、台座2の上面に抵抗器1用の搭載領域(搭載凹所2a)と感熱素子4用の搭載領域とを隔てる仕切り壁2eが立設されているので、抵抗器1の抵抗体が異常発熱時に万一溶解しても、感熱素子4側への流動を仕切り壁2eによって阻止することができる。それゆえ、異常発熱時にも抵抗器1と感熱素子4とが電気的に短絡されてしまう虞はなく、安全性が高まっている。
なお、3個以上の抵抗器1が連設される場合には、台座2を3つ以上の搭載凹所2aを並設した形状に形成してもよいが、図8に示す変形例のように、台座2上に抵抗器1を1個だけ搭載し、残余の抵抗器1は実装基板3上に直接実装するようにしてもよい。
次に、図9〜図12を参照しながら本発明の第5実施形態例について説明する。ただし、図9〜図12において、前述した第4実施形態例の説明に用いた図6および図7と対応する部分には同一符号が付してある。
この第5実施形態例では、台座2の底面に設けた凹部2f内に感熱素子4を配置させている等、台座2の形状ならびに感熱素子4の取付構造が前記第4実施形態例と異なっている。すなわち、図10と図12に示すように、本実施形態例においては、台座2の上面に、2個の抵抗器1を搭載するための2つの搭載凹所2aが並設されてはいるものの、感熱素子4用の搭載領域は設けられておらず、台座2の底面側の凹部2f内に感熱素子4を挿入して良熱伝導性の充填材9(例えばシリコン樹脂)を充填することによって、感熱素子4を台座2と熱的に接触させている。また、感熱素子4のリード線4aは、実装基板3の挿通孔3cに差し込まれて裏面側で配線パターン5に半田付けされている。なお、感熱素子4を台座2に取り付ける際には、図11に示すように、感熱素子4を凹部2f内へ挿入した後、この凹部2f内に充填材9を充填して感熱素子4を台座2に固着させればよい。
このように第5実施形態例では、感熱素子4が良熱伝導性の充填材9を介して台座2に埋設されているので、抵抗器1から台座2へ伝達された熱が極めて効率よく感熱素子4へ伝達されることになり、抵抗器1の温度変化に対する感熱素子4の応答が前記第4実施形態例の構造よりも早くなる。また、感熱素子4のリード線4aが台座2で完全に覆われた状態になるため、抵抗器1の抵抗体が異常発熱時に万一溶解しても該リード線4aに到達することは不可能であり、よって抵抗器1と感熱素子4との短絡事故を一層確実に防止することができる。なお、感熱素子4が配置される凹部2fを台座2の側面に設けてもよい。
次に、図13と図14を参照しながら本発明の第6実施形態例について説明する。ただし、図13と図14において、前述した第4実施形態例の説明に用いた図6および図7と対応する部分には同一符号が付してある。
この第6実施形態例は、熱伝導性に富む絶縁材料からなるケース11の内部に抵抗器1を収容してモジュール化した電子部品10の一例であり、2個の抵抗器1を搭載した台座2の形状は前記第4実施形態例で用いた台座と略同等である。そして、本実施形態例では、台座2の一部が感熱素子4用の搭載部2gとしてケース11の外部に露出させてあり、この搭載部2g上に感熱素子4を取り付けて熱的に接触させている。また、台座2の上面に立設された仕切り壁2eを、ケース11の側壁部に設けられた切欠き部11aに嵌入させることによって、この仕切り壁2eが切欠き部11aを塞いでいる。直列に接続された2個の抵抗器1のリード線1aは、ケース11の切れ込み部11bを介して外部へ導出されている。また、図示していないが、ケース11の内部には、良熱伝導性の絶縁材料からなるシリコン樹脂等の充填材が充填される。さらに、本実施形態例においては、ケース11がセラミック製で熱伝導率が2〜5(W/m・K)であるのに対し、台座2はケース11よりも熱伝導性に富む材料(例えば96アルミナ)によって形成されているため、抵抗器1から台座2の搭載凹所2aへ伝達された熱は搭載部2gまで速やかに移動する。したがって、ケース11への熱の分散は、抵抗器1の温度変化に対する感熱素子4の応答速度にさほど悪影響を及ぼさない。
このように第6実施形態例に係る電子部品10では、ケース11の内部で抵抗器1が良熱伝導性の絶縁材料からなる台座2に搭載されている。また、台座2をケース11に取り付ける際に、台座2の搭載部2gをケース11の外部に露出させておき、この搭載部2gに感熱素子4を取り付けて熱的に接触させている。そのため、抵抗器1と感熱素子4とがケース11や仕切り壁2eによって空間的に隔てられていても、抵抗器1の熱を台座2を介して感熱素子4に効率よく伝達することができる。つまり、抵抗器1の温度変化に対する感熱素子4の応答が早く、抵抗器1が異常発熱したときの検出の信頼性が高くなっている。また、台座2は1000℃以上の高温でも電気的な絶縁性能を維持できる材料からなるため、抵抗器1が異常発熱しても、感熱素子4との電気的な絶縁状態が損なわれるような台座2の変性は起こらない。しかも、抵抗器1と感熱素子4との間がケース11の側壁部や台座2の仕切り壁2eによって完全に仕切られているため、抵抗器1の抵抗体が異常発熱時に万一溶解したとしても感熱素子4に到達する虞はない。それゆえ、この電子部品10は、異常発熱時に抵抗器1と感熱素子4とが電気的に短絡されてしまう可能性が極めて低く、異常発熱に起因する発煙や発火を未然に防止することができる。
次に、図15〜図18を参照しながら本発明の第7実施形態例について説明する。ただし、図15〜図18において、前述した第6実施形態例の説明に用いた図13および図14と対応する部分には同一符号が付してある。
この第7実施形態例は、ケース11の内部に抵抗器1を収容してモジュール化した電子部品10の他の例であり、台座2およびケース11の形状や感熱素子4の取付構造が前記第6実施形態例と異なっている。すなわち、図17と図18に示すように、本実施形態例においては、台座2の底面に感熱素子4用の搭載部2hが凸状に設けられていると共に、ケース11の底板部に搭載部2hと合致する形状の嵌合孔11cが設けられており、この嵌合孔11cに搭載部2hが嵌入されている。つまり、台座2をケース11に取り付ける際に搭載部2hを嵌合孔11cに嵌入するため、図18に示すように、嵌合孔11cを塞いだ搭載部2hの表面がケース11の外部に露出するようになっている。そして、搭載部2hの該露出部分に感熱素子4を取り付けることによって、ケース11の外部で感熱素子4を台座2と熱的に接触させている。
このように第7実施形態例に係る電子部品10では、台座2をケース11に取り付ける際に、台座2の搭載部2hをケース11の嵌合孔11cに嵌入させることによって、搭載部2hの表面をケース11の外部に露出させておき、この露出部分に感熱素子4を取り付けて熱的に接触させている。そのため、抵抗器1と感熱素子4とがケース11や台座2によって空間的に隔てられていても、抵抗器1の熱を台座2を介して感熱素子4に効率よく伝達することができる。また、抵抗器1と感熱素子4との間がケース11の底板部や台座2の搭載部2hによって完全に仕切られているため、抵抗器1の抵抗体が異常発熱時に万一溶解したとしても感熱素子4に到達する虞はない。それゆえ、本実施形態例に係る電子部品10も前記第6実施形態例と同様に、異常発熱時に抵抗器1と感熱素子4とが電気的に短絡されてしまう可能性が極めて低く、異常発熱に起因する発煙や発火を未然に防止することができる。
なお、以上説明した各実施形態例では、抵抗器1の一例としてセラミック抵抗体を用いたものを挙げているが、抵抗器1として、ワイヤを絶縁基体に巻き付けた巻き線抵抗器や、抵抗被膜を絶縁基体に形成した被膜抵抗器等を使用した場合でも、ほぼ同様の効果を期待することができる。また、抵抗器以外の発熱素子、例えば半導体素子を実装したりケース内に収容してモジュール化する場合にも、本発明を適用することによってほぼ同様の効果を期待できる。さらに、感熱素子4として、サーミスタの代わりに温度ヒューズ等を使用することも可能である。
1 抵抗器
1a (抵抗器の)リード線
2 台座
2a 搭載凹所
2e 仕切り壁
2g,2h 搭載部
3 実装基板
4 感熱素子
4a (感熱素子の)リード線
5 配線パターン
7 留め具
10 電子部品
11 ケース
11a 切欠き部
11c 嵌合孔

Claims (6)

  1. 感熱素子によって異常発熱が検出可能な発熱素子を実装基板に実装する実装構造において、
    前記発熱素子が抵抗器であると共に、良熱伝導性の絶縁材料からなり前記実装基板上に載置固定される台座を備え、この台座の上面に設けられた搭載凹所に前記抵抗器を搭載して該抵抗器のリード線を前記実装基板と電気的かつ機械的に接続すると共に、前記感熱素子を前記台座と熱的に接触させるようになし、かつ、前記感熱素子のリード線を前記台座の上面には露出しない場所に配置させたことを特徴とする発熱素子の実装構造。
  2. 請求項1の記載において、前記台座の上面に前記抵抗器と前記感熱素子との間に位置する仕切り壁を立設したことを特徴とする発熱素子の実装構造。
  3. 熱伝導性に富む絶縁材料からなるケースと、このケースの内部に収容されてリード線を該ケースの外部へ導出させた発熱素子と、この発熱素子の異常発熱を検出可能な感熱素子と、前記ケースよりも熱伝導性に富む絶縁材料からなり前記発熱素子を搭載した台座とを備え、
    前記台座を前記ケースに取り付ける際に該台座の一部を該ケースの外部に露出させておき、この露出部分に前記感熱素子を取り付けて熱的に接触させたことを特徴とする発熱素子を有する電子部品。
  4. 請求項3の記載において、前記発熱素子が抵抗器であり、この抵抗器を位置決めして搭載可能な搭載凹所が前記台座の上面に設けられていることを特徴とする発熱素子を有する電子部品。
  5. 請求項4の記載において、前記台座の上面に前記抵抗器と前記感熱素子との間に位置する仕切り壁を立設し、この仕切り壁を前記ケースの切欠き部に嵌入させることによって該切欠き部を該仕切り壁にて塞いだことを特徴とする発熱素子を有する電子部品。
  6. 請求項4または5の記載において、前記ケースに設けた嵌合孔に前記台座の一部を嵌入させて該嵌合孔を塞ぎ、前記ケースの外部から前記台座の該一部に前記感熱素子を取り付けたことを特徴とする発熱素子を有する電子部品。
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