JP5659551B2 - 透明導電性素子、入力装置、および表示装置 - Google Patents
透明導電性素子、入力装置、および表示装置 Download PDFInfo
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Description
第1の面および第2の面を有する透明導電層と、
第1の面および第2の面の少なくとも一方に設けられた媒質層と
を備え、
透明導電層は、パターンを有する電極であり、
第1の面および第2の面の少なくとも一方は、可視光の波長以下の平均波長λを有する波面であり、
波面の平均波長λに対する振動の平均幅Aの比率(A/λ)が、1.8以下であり、
透明導電層の平均膜厚は、波面の振動の幅Aよりも大きい透明導電性素子である。
第2の発明は、
第1の面および第2の面を有する第1の透明導電層と、
第1の面および第2の面を有する第2の透明導電層と
を備え、
第1の透明導電層は、パターンを有する第1の電極であり、
第1の透明導電層の第1の面および第2の面の少なくとも一方は、可視光の波長以下の波長を有する波面であり、
第1の透明導電層の波面の平均波長λmに対する振動の平均幅Amの比率(Am/λm)が、1.8以下であり、
第1の透明導電層の平均膜厚Dmは、第1の透明導電層の波面の振動の平均幅Amよりも大きく、
第2の透明導電層は、パターンを有する第2の電極であり、
第2の透明導電層の第1の面および第2の面の少なくとも一方は、可視光の波長以下の波長を有する波面であり、
第2の透明導電層の波面の平均波長λmに対する振動の平均幅Amの比率(Am/λm)が、1.8以下であり、
第2の透明導電層の平均膜厚Dmは、第2の透明導電層の波面の振動の平均幅Amよりも大きい透明導電性素子である。
1.第1の実施形態(光学層内に2層の透明導電膜を備えた例:図1参照)
2.第2の実施形態(構造体を四方格子状に2次元配列した例:図23参照)
3.第3の実施形態(2種以上の構造体を2次元配列した例:図24参照)
4.第4の実施形態(構造体をランダムに配列した例:図25参照)
5.第5の実施形態(光学層内に単層の透明導電膜を備えた例:図26参照)
6.第6の実施形態(抵抗膜方式タッチパネルに対する第1の適用例:図27参照)
7.第7の実施形態(抵抗膜方式タッチパネルに対する第2の適用例:図28参照)
8.第8の実施形態(表示装置に対する適用例:図30参照)
[タッチパネルの構成]
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係るタッチパネルの構成の一例を示す断面図である。図1Aに示すように、情報入力装置であるタッチパネル10は、表示装置12の表示面上に設けられる。タッチパネル10が適用される表示装置12は特に限定されるものではないが、例示するならば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、プラズマディスプレイ(Plasma Display Panel:PDP)、エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:EL)ディスプレイ、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface-conduction Electron-emitter Display:SED)などの各種表示装置が挙げられる。
電極領域R1における第1の透明導電膜5は、第1の面S1と第2の面S2とを有する。第1の透明導電膜5の第1の面S1は、第1の光学層2との界面を形成する側の面であり、第1の透明導電膜5の第2の面S2は、第2の光学層3との界面を形成する側の面である。第1の面S1および第2の面S2の少なくとも一方は、可視光の波長以下の波長λを有する波面であり、両面を上記波面とすることが好ましい。界面反射を抑制することができるからである。この波面の平均波長λmに対する振動の平均幅Amの比率(Am/λm)が、1.8以下の範囲内である。1.8を超えると、転写しにくくなる傾向がある。第1の透明導電膜層5の平均膜厚Dmは、波面の振動の平均幅Amよりも大きいことが好ましい。これにより、導電材料の自由度が増え、工程を簡略化することができる。
図2Aは、電極領域R1における第1の透明導電膜の第1の例を示す拡大断面図である。第1の透明導電膜5は、第1の波面Sw1と第2の波面Sw2とを有する。第1の波面Sw1と第2の波面Sw2とは、例えば、互いに同期または非同期する波面である。第1の波面Sw1は、第1の光学層2と界面を形成する側の波面であり、第2の波面Sw2は、第2の光学層3と界面を形成する側の波面である。
平均アスペクト比(Hm2/mP2)は、上述の平均アスペクト比(Hm1/Pm1)と同様にして求めることができる。
図2Bは、電極領域R1における第1の透明導電膜の第2の例を示す拡大断面図である。第1の透明導電膜5は、第1の波面Sw1と第2の波面Sw2とを有する。第1の波面Sw1と第2の波面Sw2とは、異なる波長λおよび/または振幅Aが異なっている。第1の波面Sw1と第2の波面Sw2との波形が異なるようにしてもよい。
図3Aは、電極領域R1における第1の透明導電膜の第3の例を示す拡大断面図である。第1の透明導電膜5は、波面Sw1と平面Sp2とを有する。波面Sw1は、第1の光学層2と界面を形成する側の面であり、平面Sp2は、第2の光学層3と界面を形成する側の面である。この第2の例では、第1の透明導電膜5が波面Sw1を有しているので、第1の透明導電膜5と第1の光学層2との界面での光の反射を抑制することができる。
図3Bは、電極領域R1における第1の透明導電膜の第4の例を示す拡大断面図である。第1の透明導電膜5は、平面Sp1と波面Sw2とを有する。平面Sp1は、第1の光学層2と界面を形成する側の面であり、波面Sw2は、第2の光学層3と界面を形成する側の面である。この第3の例では、第1の透明導電膜5が波面Sw2を有しているので、第2の光学層3と第1の透明導電膜5との界面での光の反射を抑制することができる。
絶縁領域R2における第1の光学層2と第2の光学層3との界面の形状は、例えば、平面または波面であり、可視光の波長以下の波長λを有する波面とすることが好ましい。第1の光学層2と第2の光学層3との屈折率が異なる場合に、両者の界面における界面反射を抑制することができるからである。界面の形状は、具体的には例えば、第1の光学層の第1の面So1または第2の光学層の第2の面So2と同一の形状である。
以下、図4A、図4Bを参照しながら、絶縁領域R1における第1の光学層2と第3の光学層3との界面について説明する。なお、絶縁領域R1における第1の光学層2と第3の光学層4との界面は、絶縁領域R1における第1の光学層2と第3の光学層3との界面と同様とすることができるので、その説明を省略する。
図4Aは、絶縁領域R1における第1の光学層と第3の光学層との界面の第1の例を示す拡大断面図である。第1の光学層2と第3の光学層3との界面は、第1の透明導電層5の第1の波面Sw1または第2の波面Sw2と同様の形状を有している。なお、図4Aでは、第1の光学層2と第3の光学層3との界面が、第1の透明導電層4の第1の波面S1と同様である例が示されている。
図4Bは、絶縁領域R1における第1の光学層と第3の光学層との界面の第1の例を示す拡大断面図である。第1の光学層2と第3の光学層3との界面は、第1の透明導電膜5の平面Sp1またはSp2と同様と同様の形状を有している。なお、図4Bでは、第1の光学層2と第3の光学層3との界面が、第1の透明導電層4の平面Sp1と同様である例が示されている。
(第1の例)
図5Aは、凸状の構造体が両主面に多数形成された第1の光学層の構成の第1の例を示す概略平面図である。図5Bは、図5Aに示した第1の光学層の一部を拡大して表す平面図である。図5Cは、図5BのトラックT1、T3、・・・における断面図である。図5Dは、図5BのトラックT2、T4、・・・における断面図である。図6Aは、図5Bに示した第1の光学層のトラックの延在方向(X方向(以下、適宜トラック方向ともいう))の断面図である。図6Bは、図5Bに示した第1の光学層のθ方向の断面図である。図7A〜図8Bは、図5Bに示した構造体の形状例を表す斜視図である。
基体2cは、例えば、透明性を有する透明基体である。基体2cの材料としては、例えば、透明性を有するプラスチック材料、ガラスなどを主成分とするものが挙げられるが、これらの材料に特に限定されるものではない。
基体2cの第1の主面には、例えば、凸状を有する第1の構造体2aが多数配列されて第1の波面Sow1が形成されている。基体2cの第2の主面には、例えば、凸状を有する第1の構造体2aが多数配列されて第4の波面Sow4が形成されている。これらの第1の構造体2a、および第2の構造体2bは、反射の低減を目的とする光の波長帯域以下の短い平均配置ピッチ、例えば可視光の波長と同程度の平均配置ピッチで周期的に2次元配置されている。反射の低減を目的とする光の波長帯域は、例えば、紫外光の波長帯域、可視光の波長帯域または赤外光の波長帯域である。ここで、紫外光の波長帯域とは10nm〜360nmの波長帯域、可視光の波長帯域とは360nm〜830nmの波長帯域、赤外光の波長帯域とは830nm〜1mmの波長帯域をいう。具体的には、第1の構造体2aの平均配置ピッチは、好ましくは180nm以上350nm以下、より好ましくは100nm以上320nm以下、さらに好ましくは110nm以上280nm以下範囲内である。配置ピッチが180nm未満であると、第1の構造体2aの作製が困難となる傾向がある。一方、配置ピッチが350nmを超えると、可視光の回折が生じる傾向がある。
図10Aは、凹状の構造体が両主面に多数形成された第1の光学層の構成の第2の例を示す概略平面図である。図10Bは、図10Aに示した導電性素子の一部を拡大して表す平面図である。図10Cは、図10BのトラックT1、T3、・・・における断面図である。図10Dは、図10BのトラックT2、T4、・・・における断面図である。図11は、図10Bに示した導電性素子の一部を拡大して表す斜視図である。
第1の透明導電膜5、および第2の透明導電膜6は、例えば、有機透明導電膜または無機透明導電膜である。第1の透明導電膜5、および第2の透明導電膜6の一方を有機透明導電膜とし、他方を無機透明導電膜としてもよい。有機透明導電膜は、導電性高分子またはカーボンナノチューブを主成分としていることが好ましい。導電性高分子としては、例えば、ポリチオフェン系、ポリアニリン系、ポリピロール系などの導電性高分子材料を用いることができ、ポリチオフェン系の導電性高分子材料を用いることが好ましい。ポリチオフェン系の導電性高分子材料としては、PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)にPSS(ポリスチレンスルホン酸)をドーピングしたPEDOT/PSS系の材料を用いることが好ましい。
図12Aは、上述の構成を有する第1の光学層を作製するためのロール原盤の構成の一例を示す。図12Bは、図12Aに示したロール原盤の一部を拡大して表す斜視図である。ロール原盤101は、例えば、そのロール表面に凹部である構造体102が可視光などの光の波長以下のピッチで多数配置された構成を有している。ロール原盤101は、円柱状または円筒状の形状を有する。ロール原盤101の材料は、例えばガラスを用いることができるが、この材料に特に限定されるものではない。後述するロール原盤露光装置を用い、2次元パターンが空間的にリンクし、1トラック毎に極性反転フォマッター信号と記録装置の回転コントロラーを同期させ信号を発生し、CAVで適切な送りピッチでパターニングする。これにより、六方格子パターンまたは準六方格子パターンを記録することができる。極性反転フォマッター信号の周波数とロールの回転数を適切に設定することにより、所望の記録領域に空間周波数が一様な格子パターンを形成する。
図13は、ロール原盤を作製するためのロール原盤露光装置の構成の一例を示す概略図である。このロール原盤露光装置は、光学ディスク記録装置をベースとして構成されている。
次に、図14A〜図16Dを参照しながら、以上のように構成される導電性素子11の製造方法について説明する。
まず、図14Aに示すように、円柱状のロール原盤101を準備する。このロール原盤101は、例えばガラス原盤である。次に、図14Bに示すように、ロール原盤101の表面にレジスト層103を形成する。レジスト層103の材料としては、例えば有機系レジスト、および無機系レジストのいずれを用いてもよい。有機系レジストとしては、例えばノボラック系レジストや化学増幅型レジストを用いることができる。また、無機系レジストとしては、例えば、1種または2種以上の遷移金属からなる金属化合物を用いることができる。
次に、図14Cに示すように、上述したロール原盤露光装置を用いて、ロール原盤101を回転させると共に、レーザー光(露光ビーム)104をレジスト層103に照射する。このとき、レーザー光104をロール原盤101の高さ方向(円柱状または円筒状のロール原盤101の中心軸に平行な方向)に移動させながら、レーザー光104を間欠的に照射することで、レジスト層103を全面にわたって露光する。これにより、レーザー光104の軌跡に応じた潜像105が、可視光波長と同程度のピッチでレジスト層103の全面にわたって形成される。
次に、ロール原盤101を回転させながら、レジスト層103上に現像液を滴下して、図14Dに示すように、レジスト層103を現像処理する。図示するように、レジスト層103をポジ型のレジストにより形成した場合には、レーザー光104で露光した露光部は、非露光部と比較して現像液に対する溶解速度が増すので、潜像(露光部)105に応じたパターンがレジスト層103に形成される。
次に、図14Eに示すように、ロール原盤101の上に形成されたレジスト層103のパターン(レジストパターン)をマスクとして、ロール原盤101の表面をロールエッチング処理する。これにより、図15Aに示すように、トラックの延在方向に長軸方向をもつ楕円錐形状または楕円錐台形状の凹部、すなわち構造体102を得ることができる。エッチング方法は、例えばドライエッチングによって行われる。このとき、エッチング処理とアッシング処理を交互に行うことにより、例えば、錐体状の構造体102のパターンを形成することができる。また、例えば、レジスト層103の3倍以上の深さ(選択比3以上)のロール原盤101を作製でき、構造体3の高アスペクト比化を図ることができる。ドライエッチングとしては、ロールエッチング装置を用いたプラズマエッチングが好ましい。
次に、図15Bに示すように、例えば、基体2cの一主面に転写塗料106を塗布した後、この転写材料106に対してロール原盤101を押し当てると共に、転写材料106に対して紫外線などを照射し硬化させた後、基体2cをロール原盤101から剥離する。これにより、図15Cに示すように、凸部である第1の構造体2aが基体2cの一主面に多数形成される。
単官能モノマーとしては、例えば、カルボン酸類(アクリル酸)、ヒドロキシ類(2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート)、アルキル、脂環類(イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、イソボニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート)、その他機能性モノマー(2−メトキシエチルアクリレート、メトキシエチレンクリコールアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ベンジルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、2−(パーフルオロオクチル)エチル アクリレート、3−パーフルオロヘキシル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−パーフルオロオクチルー2−ヒドロキシプロピル アクリレート、2−(パーフルオロデシル)エチル アクリレート、2−(パーフルオロー3−メチルブチル)エチル アクリレート)、2,4,6−トリブロモフェノールアクリレート、2,4,6−トリブロモフェノールメタクリレート、2−(2,4,6−トリブロモフェノキシ)エチルアクリレート)、2−エチルヘキシルアクリレートなどを挙げることができる。
次に、図16Aに示すように、例えば、第1の光学層2の第1の波面Sow1上に導電性塗料5mを塗布する。導電性塗料5mは、例えば、導電性高分子、金属ナノ粒子、およびカーボンナノチューブなどからなる群から選ばれる少なくとも1種を導電性材料として含んでいる。また、必要に応じて、有機高分子、架橋剤および溶剤などを含んでいてもよい。塗布方法としては、導電性塗料5mを波面Sow1上にほぼ均一に塗布可能な方法であればよく特に限定されるものではないが、例示するならば、スピンコート法、ロールコート法、リバースコート法、ブレードコート法、スプレー法、ディッピング法、ラミナーフローコーティング法などを挙げることができる。また、スクリーン印刷やインクジェット印刷などの印刷技術を用いて、導電性塗料5mを所定のパターンに塗布するようにしてもよい。
次に、図16Bに示すように、例えば、導電性塗料5m上に第2の光学層3を載置し、導電性塗料5mを硬化させる。
次に、図16Cに示すように、例えば、第1の光学層2の第4の波面Sow4上に、導電性塗料6mを塗布する。導電性塗料6mとしては、例えば、導電性塗料5mと同様のものを用いることができる。
次に、図16Dに示すように、例えば、導電性塗料6m上に第3の光学層4を載置し、導電性塗料6mを硬化させる。
以上により、目的とする導電性素子11が得られる。
(第1の変形例)
上述の第1の実施形態では、トラックが直線状を有する場合について説明したが、トラックの形状はこの例に限定されるものではない。以下では、光学層1の第1の面So1に形成された第1の構造体2aのトラック形状についてのみ説明するが、光学層1の第1の面So1以外に形成された構造体についても同様のトラック形状とすることができる。
図18Aは、本発明の第1の実施形態に係る導電性素子の変形例を示す断面図である。図18Bは、図18Aに示した導電性素子の一部を拡大して表す拡大断面図である。この変形例は、第1の透明導電膜5に隣接して設けられた第1の金属膜5a、および/または第2の透明導電膜6に隣接して設けられた第2の金属膜6aを備える点において、第1の実施形態とは異なっている。
図19A〜図19Dは、本発明の第1の実施形態に係る導電性素子の製造方法の変形例を説明するための工程図である。図20A〜図20Cは、本発明の第1の実施形態に係る導電性素子の製造方法の変形例を説明するための工程図である。
まず、図19Aに示すように、第1の実施形態と同様にして、ロール原盤101を作製する。
次に、図19Bに示すように、例えば、基体4bの一主面に転写塗料106を塗布した後、この転写材料106に対してロール原盤101を押し当てると共に、転写材料106に対して紫外線などを照射し硬化させた後、基体4bをロール原盤101から剥離する。これにより、図19Cに示すように、凸部である第1の構造体2aが基体4bの一主面に多数形成される。
次に、図19Dに示すように、例えば、第3の光学層4の第3の波面Sow3上に、導電性塗料6mを塗布する。
次に、図20Aに示すように、例えば、導電性塗料6m上に第1の光学層2を載置した後、導電性塗料6mを硬化させる。
次に、図20Bに示すように、例えば、第1の光学層2の第1の波面Sow1上に、導電性塗料5mを塗布する。
次に、図20Cに示すように、例えば、導電性塗料5m上に、第2の光学層3を載置した後、導電性塗料5mを硬化させる。
以上により、目的とする導電性素子11が得られる。
図21A〜図21Dは、本発明の第1の実施形態に係る導電性素子の製造方法の変形例を説明するための工程図である。図22A、図22Bは、本発明の第1の実施形態に係る導電性素子の製造方法の変形例を説明するための工程図である。
以上により、目的とする導電性素子11が得られる。
[導電性素子の構成]
図23Aは、本発明の第2の実施形態に係る導電性素子の第1の光学層の構成の一例を示す概略平面図である。図23Bは、図23Aに示した導電性素子の一部を拡大して表す平面図である。図23Cは、図23BのトラックT1、T3、・・・における断面図である。図23Dは、図23BのトラックT2、T4、・・・における断面図である。
図24Aは、第4の実施形態に係る導電性素子の第1の光学層の一例を示す概略平面図である。図24Bは、図24Aに示した第1の光学層の一部を拡大して表す平面図である。第4の実施形態において、第1の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
図25Aは、本発明の第4の実施形態に係る導電性素子の第1の光学層の構成の一例を示す概略平面図である。図25Bは、図25Aに示した第1の光学層の一部を拡大して表す平面図である。図25Cは、図25Bに示したC−C線に沿った断面図である。第5の実施形態において、第1の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
図26Aは、本発明の第5の実施形態に係るタッチパネルの構成の一例を示す断面図である。図26Aに示したタッチパネルの一部を拡大して表す拡大断面図である。第5の実施形態において、第1の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付して説明を省略する。この第5の実施形態に係るタッチパネル(情報入力装置)200は、いわゆる表面静電容量方式タッチパネルであり、導電性素子201を備える。このタッチパネル200は、例えば表示装置12の表示面に対して、粘着剤などからなる貼合層204を介して貼り合わされる。導電性素子201は、光学層202と、この光学層内に形成された透明導電膜203とを備える。
図27は、本発明の第6の実施形態に係るタッチパネルの構成の一例を示す断面図である。第6の実施形態において、第5の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付して説明を省略する。このタッチパネル(情報入力装置)300は、いわゆるデジタル抵抗膜方式タッチパネルであり、第1の導電性素子301と、この第1の導電性素子301と対向する第2の導電性素子302とを備える。第1の導電性素子301と第2の導電性素子302とは所定の間隔離して設けられており、両素子間には空気層(媒質層)303が形成されている。第1の導電性素子301と、第2の導電性素子302とは、それらの周縁部間に配置された貼合部304を介して互いに貼り合わされている。貼合部304としては、例えば、粘着ペースト、粘着テープなどが用いられる。タッチパネル300は、耐擦傷性の向上の観点から、第1の導電性素子301のタッチ側となる面に、ハードコート層305をさらに備えることが好ましい。このハードコート層305の表面には、防汚性が付与されていることが好ましい。タッチパネル300は、表示特性の向上の観点から、ハードコート305上に反射防止層307をさらに備えることが好ましい。反射防止層307としては、AR(Anti-Reflection)層、LR(Low-reflection)層、AG(Anti-Glare)層などを挙げることができる。タッチパネル表面に反射防止機能を付与する構成はこれに限定されるものではなく、例えばハードコート層305自体に反射防止機能を付与する構成としてもよい。このタッチパネル300は、例えば表示装置12の表示面に対して貼合層306を介して貼り合わされる。貼合層306の材料としては、例えば、アクリル系、ゴム系、シリコン系などの粘着剤を用いることができ、透明性の観点からすると、アクリル系粘着剤が好ましい。
図28Aは、本発明の第7の実施形態に係るタッチパネルの構成の一例を示す断面図である。図28Bは、本発明の第7の実施形態に係る第1の導電性素子の構成の一例を示す断面図である。図28Cは、本発明の第7の実施形態に係る第2の導電性素子の構成の一例を示す断面図である。第7の実施形態において、第6の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
図30は、本発明の第8の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図である。第8の実施形態において、第6の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付して説明を省略する。この表示装置400は、いわゆるマイクロカプセル電気泳動方式の電子ペーパーであり、第1の導電性素子401と、第1の導電性素子401と対向配置された第2の導電性素子402と、これらの両素子間に設けられたマイクロカプセル層(媒質層)403とを備える。ここでは、マイクロカプセル電気泳動方式の電子ペーパーに対して本発明を適用した例について説明するが、電子ペーパーはこの例に限定されるものではなく、対向配置された導電性素子間に媒質層が設けられた構成であれば本発明は適用可能である。ここで、媒質には液体および固体以外に、空気などの気体も含まれる。また、媒質には、カプセル、顔料および粒子などの部材が含まれていてもよい。マイクロカプセル電気泳動方式以外に本発明を適用可能な電子ペーパーとしては、例えばツイストボール方式、サーマルリライタブル方式、トナーディスプレイ方式、In−Plane型電気泳動方式、電子粉粒方式の電子パーパーなどが挙げられる。
以下において、導電性シートなどの構造体の平均高さH、平均配置ピッチP、および平均アスペクト比は以下のようにして求めた。
平均配置ピッチP、平均高さH、アスペクト比(H/P)は、以下のようにして求めた。
まず、導電性シートを構造体の頂部を含むように切断し、その断面を透過型電子顕微鏡(TEM)にて撮影した。次に、撮影したTEM写真から、構造体の配置ピッチP、構造体の高さHを求めた。この測定を導電性シートから無作為に選び出された10箇所で繰り返し行い、測定値を単純に平均(算術平均)して、平均配置ピッチP、および平均高さHを求めた。次に、これらの平均配置ピッチP、および平均高さHを用いて、アスペクト比(H/P)を求めた。
以下において、ITO膜の膜厚は以下のようにして求めた。
まず、導電性シートを構造体の頂部を含むように切断し、その断面を透過型電子顕微鏡(TEM)にて撮影し、撮影したTEM写真から、構造体における頂部におけるITO膜の膜厚を測定した。これらの測定を導電性シートから無作為に選び出された10箇所で繰り返し行い、測定値を単純に平均(算術平均)して平均膜厚を求めた。
以下において、第1の波面および第2の波面の平均波長λ、第1の波面の振動の平均幅A、第2の波面の振動の平均幅B、平均比率(A/λ)および平均比率(B/λ)は以下のようにして求めた。まず、ITO膜の第1の波面または第2の波面の振動の幅が最大となる位置を含むようにして導電性シートを一方向に切断し、その断面を透過型電子顕微鏡(TEM)にて撮影した。次に、撮影したTEM写真から、第1の波面または第2の波面の波長λ、第1の波面の振動の幅A、および第2の波面の振動の幅Bを求めた。この測定をITO膜から無作為に選び出された10箇所で繰り返し行った。次に、測定された第1の波面および第2の波面の波長λ、第1の波面の振動の幅A、第2の波面の振動の幅Bをそれぞれ単純に平均(算術平均)して、第1の波面および第2の波面の平均波長λ、第1の波面の振動の平均幅A、第2の波面の振動の平均幅Bを求めた。次に、これらの平均波長λ、振動の平均幅A、および振動の平均幅Bを用いて、平均比率(A/λ)、平均比率(B/λ)を求めた。
まず、外径126mmのガラスロール原盤を準備し、このガラスロール原盤の表面に以下のようにしてレジスト層を着膜した。すなわち、シンナーでフォトレジストを1/10に希釈し、この希釈レジストをディッピング法によりガラスロール原盤の円柱面上に厚さ70nm程度に塗布することにより、レジスト層を着膜した。次に、記録媒体としてのガラスロール原盤を、図13に示したロール原盤露光装置に搬送し、レジスト層を露光することにより、1つの螺旋状に連なるとともに、隣接する3列のトラック間において六方格子パターンをなす潜像がレジスト層にパターニングされた。
構造体の形状:楕円錐台形形状
平均高さH:170nm
平均配置ピッチP:270nm
平均アスペクト比:0.63であった。
以上により、目的とする導電性シートが得られた。
また、導電性シートの端で導電性を評価した。その結果、低抵抗であることが確認された。
露光工程、およびエッチング工程の条件を調整することにより、以下の構造体をTACシート上に形成する以外は実施例1と同様にして導電性シートを作製した。
構造体の形状:楕円錐形状
平均高さH:150nm、
平均配置ピッチP:250nm
平均アスペクト比(H/P):0.63
以上により、目的とする導電性シートが得られた。
また、導電性シートの端で導電性を評価した。その結果、低抵抗であることが確認された。
露光工程、およびエッチング工程の条件を調整することにより、以下の構造体をTACシート上に形成する以外は実施例1と同様にして導電性シートを作製した。
構造体の形状:楕円錐台形形状
平均高さH:120nm、
平均配置ピッチP:250nm
平均アスペクト比(H/P):0.48
以上により、目的とする導電性シートが得られた。
また、導電性シートの端で導電性を評価した。その結果、低抵抗であることが確認された。
露光工程、およびエッチング工程の条件を調整することにより、以下の構造体をTACシート上に形成する以外は実施例1と同様にして導電性シートを作製した。
構造体の形状:楕円錐形状
平均高さH:360nm、
平均配置ピッチP:300nm
平均アスペクト比(H/P):1.2
以上により、目的とする導電性シートが得られた。
また、導電性シートの端で導電性を評価した。その結果、低抵抗であることが確認された。
1.シミュレーションによる反射特性の検討
2.サンプル作製による反射特性の検討
3.サンプル作製による抵抗特性の検討
(参考例1−1)
RCWA(Rigorous Coupled Wave Analysis)シミュレーションにより、導電性素子の反射率の波長依存性を求めた。その結果を図31に示す。
以下に、シミュレーションの条件を示す。
(導電性素子の層構成)
(出射面側)樹脂層/Motheye構造体/ITO膜/樹脂層(入射面側)
(樹脂層)
屈折率n:1.52
(ITO膜)
膜厚d:20nm、屈折率n:2.0
第1の波面の断面形状:放物線を周期的に繰り返した形状
第1の波面の波長λ:400nm、第1の波面の振動の幅A:20nm、第1の波面の波長λに対する振動の幅Aの比率(A/λ):0.05
第2の波面の断面形状:放物線を周期的に繰り返した形状
第2の波面の波長λ:400nm、第2の波面の振動の幅B:20nm、第2の波面の波長λに対する振動の幅Bの比率(B/λ):0.05
本参考例において、第1の波面の断面形状は、ITO膜の第1の波面の振動の幅が最大となる位置を含むようにして導電性素子を一方向に切断したときの断面形状である。また、第2の波面の断面形状は、ITO膜の第2の波面の振動の幅が最大となる位置を含むようにして導電性素子を一方向に切断したときの断面形状である。
(Motheye構造体)
構造体形状:放物面状、配置パターン:六方格子パターン、構造体間の配置ピッチP:400nm、構造体高さH:20nm、アスペクト比(H/P):0.05、屈折率n:1.52
(樹脂層)
屈折率n=1.52
以下のシミュレーション条件を変更する以外のことは、参考例1−1と同様にしてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図31に示す。
(Motheye構造体)
構造体高さH:40nm、アスペクト比(H/P):0.1
(ITO膜)
第1および第2の波面の振動の幅:40nm、比率(A/λ)および比率(B/λ):0.1
以下のシミュレーション条件を変更する以外のことは、参考例1−1と同様にしてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図31に示す。
(Motheye構造体)
構造体高さH:70nm、アスペクト比(H/P):0.175
(ITO膜)
第1および第2の波面の振動の幅:70nm、比率(A/λ)および比率(B/λ):0.175
樹脂層上に構造体を設定せず平坦面とし、この平坦面上にITO膜を設けた層構成とする以外は参考例1−1と同様の条件にてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図31に示す。
高さ40nm(アスペクト0.1)以上の構造体が表面に形成されていれば、構造体が表面に形成されていない場合とほぼ同様のスペクトルを得ることができる。
構造体の高さ(アスペクト0.1)が40nm以上であると、可視域(450nm〜650nm)において反射率の変位量ΔRをΔR<1%とすることができる。すなわち可視域において反射率がほぼフラットとなる。
RCWAシミュレーションにより、導電性素子の反射率の波長依存性を求めた。その結果を図32に示す。
以下に、シミュレーションの条件を示す。
(導電性素子の層構成)
(出射面側)樹脂層/Motheye構造体/ITO膜/樹脂層(入射面側)
(樹脂層)
屈折率n:1.52
(ITO膜)
膜厚d:10nm、屈折率n:2.0
第1の波面の断面形状:放物線を周期的に繰り返した形状
第1の波面の波長λ:250nm、第1の波面の振動の幅A:150nm、第1の波面の波長λに対する振動の幅Aの比率(A/λ):0.6
第2の波面の断面形状:放物線を周期的に繰り返した形状
第2の波面の波長λ:250nm、第2の波面の振動の幅B:150nm、第2の波面の波長λに対する振動の幅Bの比率(B/λ):0.6
(Motheye構造体)
構造体形状:放物面状、配置パターン:六方格子パターン、配置ピッチP:250nm、構造体高さH:150nm、アスペクト比(H/P):0.6、屈折率n:1.52
(樹脂層)
屈折率n:1.52
ITO膜の膜厚dを30nmとする以外は参考例2−1と同様の条件にてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図32に示す。
ITO膜の膜厚dを50nmとする以外は参考例2−1と同様の条件にてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図32に示す。
樹脂層上に構造体を設定せず平坦面とし、この平坦面上にITO膜を設けた層構成とする以外は参考例2−1と同様の条件にてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図32に示す。
ITO膜の膜厚が10nm〜50nmの範囲内において、可視域の範囲で十分な反射防止が得られる。具体的には、可視域(450nm〜750nm)において反射率を1.5%以下に抑えることができる。
樹脂層の凹凸面間にITO膜が挟まれた構成とすることで、樹脂層の平坦面間にITO膜が挟まれた層構成とするよりも反射率を大幅に低減することができる。特に、可視域の短波長側における反射率を低減することができる。
RCWAシミュレーションにより、導電性素子の反射率の波長依存性を求めた。その結果を図33に示す。
以下に、シミュレーションの条件を示す。
(導電性素子の層構成)
樹脂層/Motheye構造体/ITO膜/空気
(樹脂層)
屈折率n=1.52
(Motheye構造体)
構造体形状:放物面状、配置パターン:六方格子パターン、配置ピッチP:250nm、構造体高さH:120nm、アスペクト比(H/P):0.48、屈折率n:1.52
(ITO膜)
膜厚d:20nm、屈折率n:2.0
第1の波面の断面形状:放物線を周期的に繰り返した形状
第1の波面の波長λ:250nm、第1の波面の振動の幅A:120nm、第1の波面の波長λに対する振動の幅Aの比率(A/λ):0.48
第2の波面の断面形状:放物線を周期的に繰り返した形状
第2の波面の波長λ:250nm、第2の波面の振動の幅B:120nm、第2の波面の波長λに対する振動の幅Bの比率(B/λ):0.48
ITO膜の膜厚dを30nmとする以外は参考例3−1と同様の条件にてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図33に示す。
ITO膜の膜厚dを0nmとする以外は参考例3−1と同様の条件にてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図33に示す。
樹脂層の表面に構造体を多数形成した場合には、およそ波長450〜700nmの範囲において、ITO膜を構造体上に形成したときと、ITO膜を構造体上に形成しなかったときとで、反射率に大きな違いがなくなる傾向がある。したがって、ITO膜の電極パターンがある部分とITO膜の電極パターンがない部分とにおける反射率の違いを抑制することができる。すなわち、デジタル抵抗膜方式タッチパネルなどの配線の視認を抑制できる。
シミュレーションにより、導電性素子の反射率の波長依存性を求めた。その結果を図34に示す。
以下に、シミュレーションの条件を示す。
(導電性素子の層構成)
基材/ITO膜/媒質
(基材)
基材:ガラス基材、成膜面:平坦面、屈折率n=1.5
(ITO膜)
膜厚d=20nm、屈折率n=2.0
(媒質)
媒質の種類:空気
ITO膜の厚みを40nmとする以外は参考例20−1と同様の条件にてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図34に示す。
ITO膜の厚みを60nmとする以外は参考例20−1と同様の条件にてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図34に示す。
ITO膜の厚みを0nmとする以外は参考例20−1と同様の条件にてシミュレーションを行い、反射率の波長依存性を求めた。その結果を図34に示す。
基材表面にモスアイ構造を形成せず、基材の平坦面上にITO膜を形成した場合には、基材の平坦面上にITO膜を形成していない場合に比して反射率が増加する傾向がある。その反射率の増加の度合いはITO膜の膜厚が厚いほど大きくなる傾向がある。
(参考例4−1)
まず、外径126mmのガラスロール原盤を準備し、このガラスロール原盤の表面に以下のようにしてレジスト層を着膜した。すなわち、シンナーでフォトレジストを1/10に希釈し、この希釈レジストをディッピング法によりガラスロール原盤の円柱面上に厚さ70nm程度に塗布することにより、レジスト層を着膜した。次に、記録媒体としてのガラスロール原盤を、図10に示したロール原盤露光装置に搬送し、レジスト層を露光することにより、1つの螺旋状に連なるとともに、隣接する3列のトラック間において六方格子パターンをなす潜像がレジスト層にパターニングされた。
以上により、目的とする導電性シートが作製された。
ITO膜の平均膜厚を20nmとする以外は参考例4−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の形成を省略する以外は参考例4−1と同様にして光学シートを作製した。
紫外線硬化樹脂を塗布して構造体を形成する工程を省略し、TACフィルムの平坦面上にITO膜を直接成膜する以外は参考例4−1と同様にして導電性シートを作製した。
上述のようにして作製した導電性シートおよび光学シートの表面抵抗を4端子法にて測定した。その結果を表1に示す。
上述のようにして作製した導電性シートおよび光学シートの分光反射特性を以下のようにして測定した。まず、多数の構造体またはITO膜が形成されたTACシートの裏面にブラックテープを貼り合わせた。次に、ブラックテープが貼り合わされた側とは反対側となる表面から光を入射したときの導電性シートの分光反射特性を、日本分光社製の評価装置(V−550)を用いて求めた。その結果を図35に示す。
構造体上にITO膜を形成した参考例4−1、4−2では、可視域400nm〜800nmの範囲内において、TACシートの平坦面上にITO膜を形成した比較例4−2に比して反射率を低減することができる。
構造体上にITO膜を形成した参考例4−1、4−2では、可視域400nm〜800nmの範囲内において、構造体上にITO膜を形成していない比較例4−1とほぼ同様の反射率が得られている。この結果から、構造体状にITO膜を形成することで、ITO膜を所定の配線パターン状に形成した場合には、配線パターンが有る部分と、配線パターンが無い部分との反射率の違いをほとんど無くすことができる。したがって、配線パターンがほとんど視認されなくなる。
まず、露光工程、およびエッチング工程の条件を調整し、構造体の構成を表2に示すようにすること以外は、参考例4−1と同様にして、モスアイ構造体が形成されたTACシートを得た。次に、スパッタリング法により、平均膜厚30nmのITO膜を、多数の構造体が形成されたTACシート全面に成膜した。以上により、モスアイ構造体が形成された面が樹脂層により覆われず露出した導電性シートが作製された。
ITO膜の平均膜厚を40nmとする以外は参考例5−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を50nmとする以外は参考例5−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を60nmとする以外は参考例5−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の形成を省略する以外は参考例5−1と同様にして光学シートを作製した。
露光工程、およびエッチング工程の条件を調整し、構造体の構成を表2に示すようにすると共に、ITO膜の平均膜厚を30nmとする以外は参考例5−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を40nmとする以外は参考例6−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を50nmとする以外は参考例6−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を60nmとする以外は参考例6−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の形成を省略する以外は参考例6−1と同様にして光学シートを作製した。
露光工程、およびエッチング工程の条件を調整し、構造体の構成を表2に示すようにすると共に、ITO膜の平均膜厚を30nmとする以外は参考例5−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を40nmとする以外は参考例7−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を50nmとする以外は参考例7−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を60nmとする以外は参考例7−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の形成を省略する以外は参考例7−1と同様にして光学シートを作製した。
露光工程、およびエッチング工程の条件を調整し、構造体の構成を表2に示すようにすると共に、ITO膜の平均膜厚を30nmとする以外は参考例5−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を40nmとする以外は参考例8−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を50nmとする以外は参考例8−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を60nmとする以外は参考例8−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の形成を省略する以外は参考例8−1と同様にして光学シートを作製した。
露光工程、およびエッチング工程の条件を調整し、構造体の構成を表2に示すようにすると共に、ITO膜の平均膜厚を30nmとする以外は参考例5−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を40nmとする以外は参考例9−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を50nmとする以外は参考例9−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を60nmとする以外は参考例9−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の形成を省略する以外は参考例9−1と同様にして光学シートを作製した。
露光工程、およびエッチング工程の条件を調整し、構造体の構成を表2に示すようにすると共に、ITO膜の平均膜厚を30nmとする以外は参考例5−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を40nmとする以外は参考例10−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を50nmとする以外は参考例10−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を60nmとする以外は参考例10−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の形成を省略する以外は参考例10−1と同様にして光学シートを作製した。
露光工程、およびエッチング工程の条件を調整し、表2に示す構造体を形成すると共に、ITO膜の平均膜厚を30nmとする以外は参考例5−1と同様にして導電性シートを作製した。
表2に示す構造体を形成する以外は参考例11−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を50nmとする以外は参考例11−1と同様にして導電性シートを作製した。
表2に示す構造体を形成する以外は参考例11−3と同様にして導電性シートを作製した。
単層のガラスを準備した。
(参考例12−1〜12−6)
露光工程、およびエッチング工程の条件を調整し、表3に示す構造体を形成すると共に、ITO膜の平均膜厚を30nmとする以外は参考例4−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を30nm、40nm、50nm、60nmとする以外は参考例12−1と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を30nm、40nm、50nm、60nmとする以外は参考例12−2と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を30nm、40nm、50nm、60nmとする以外は参考例12−3と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を30nm、40nm、50nm、60nmとする以外は参考例12−4と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を30nm、40nm、50nm、60nmとする以外は参考例12−6と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を30nm、40nm、50nm、60nmとする以外は参考例12−5と同様にして導電性シートを作製した。
ITO膜の平均膜厚を30nm、40nm、50nm、60nmとする以外は参考例12−2と同様にして導電性シートを作製した。
2 第1の光学層
2a 第1の構造体
2b 第4の構造体
2c 基体
3 第2の光学層
3a 第2の構造体
4 第3の光学層
4a 第3の構造体
5 第1の透明導電膜(X電極)
5a 金属膜
6 第2の透明導電膜(Y電極)
6a 金属膜
7 貼合層
8 光学シート
10 タッチパネル
11 導電性素子
12 表示装置
5 金属層
101 ロール原盤
102 構造体
103 レジスト層
104 レーザー光
105 潜像
Claims (20)
- 第1の面および第2の面を有する透明導電層と、
上記第1の面および上記第2の面の少なくとも一方に設けられた媒質層と
を備え、
上記透明導電層は、パターンを有する電極であり、
上記第1の面および上記第2の面の少なくとも一方は、可視光の波長以下の波長を有する波面であり、
上記波面の平均波長λmに対する振動の平均幅Amの比率(Am/λm)が、1.8以下であり、
上記透明導電層の平均膜厚Dmは、上記波面の振動の平均幅Amよりも大きい透明導電性素子。 - 上記第1の面および上記第2の面がそれぞれ、可視光の波長以下の波長を有する第1の波面および第2の波面である請求項1記載の透明導電性素子。
- 上記第1の波面と第2の波面との振動の平均幅が、異なっている請求項2記載の透明導電性素子。
- 上記第1の波面の振動の平均幅は、上記第2の波面の振動の平均幅よりも大きい請求項2または3記載の透明導電性素子。
- 上記第1の波面の平均波長λm1に対する振動の平均幅Am1の比率(Am1/λm1)が、1.8以下であり、
上記第2の波面の平均波長λm2に対する振動の平均幅Am2の比率(Am2/λm2)が、1.8以下である請求項2から4のいずれか1項に記載の透明導電性素子。 - 上記第1の面および上記第2の面のうちの一方の面が可視光の波長以下の波長を有する波面であり、他方の面が平面である請求項1記載の透明導電性素子。
- 上記透明導電層の表面抵抗が、1000Ω/□以下である請求項1から6のいずれか1項に記載の透明導電性素子。
- 上記透明導電層は、導電性高分子、金属ナノ粒子、およびカーボンナノチューブからなる群から選ばれる少なくとも1種を含んでいる請求項1から7のいずれか1項に記載の透明導電性素子。
- 上記透明導電層は、透明酸化物半導体を含んでいる請求項1から7のいずれか1項に記載の透明導電性素子。
- 上記透明導電層に隣接して形成された金属層をさらに備える請求項1から9のいずれか1項に記載の透明導電性素子。
- 上記第1の波面と上記第2の波面との位置関係が、非同期である請求項2から5のいずれか1項に記載の透明導電性素子。
- 上記第1の波面と上記第2の波面との位置関係が、同期している請求項2から5のいずれか1項に記載の透明導電性素子。
- 上記媒質層は、波長範囲400nm以上800nm以下の可視光の透過率が20%以上である請求項1から12のいずれか1項に記載の透明導電性素子。
- 上記媒質層は、上記波面と界面を形成する凹凸面を有し、
上記凹凸面は、可視光の波長以下のピッチで配置された多数の構造体により形成され、
上記構造体の平均アスペクト比が、1.8以下である請求項1から13のいずれか1項に記載の透明導電性素子。 - 上記媒質層は、
上記第1の面に設けられた第1の媒質層と、
上記第2の面に設けられた第2の媒質層と
を備え、
上記第1の媒質層および上記第2の媒質層の少なくとも一方は、上記波面と界面を形成する凹凸面を有し、
上記凹凸面は、可視光の波長以下のピッチで配置された多数の構造体により形成されており、
上記構造体の平均アスペクト比が、1.8以下である請求項1から13のいずれか1項に記載の透明導電性素子。 - 第1の面および第2の面を有する第1の透明導電層と、
第1の面および第2の面を有する第2の透明導電層と
を備え、
上記第1の透明導電層は、パターンを有する第1の電極であり、
上記第1の透明導電層の上記第1の面および上記第2の面の少なくとも一方は、可視光の波長以下の波長を有する波面であり、
上記第1の透明導電層の上記波面の平均波長λmに対する振動の平均幅Amの比率(Am/λm)が、1.8以下であり、
上記第1の透明導電層の平均膜厚Dmは、上記第1の透明導電層の上記波面の振動の平均幅Amよりも大きく、
上記第2の透明導電層は、パターンを有する第2の電極であり、
上記第2の透明導電層の上記第1の面および上記第2の面の少なくとも一方は、可視光の波長以下の波長を有する波面であり、
上記第2の透明導電層の上記波面の平均波長λmに対する振動の平均幅Amの比率(Am/λm)が、1.8以下であり、
上記第2の透明導電層の平均膜厚Dmは、上記第2の透明導電層の上記波面の振動の平均幅Amよりも大きい透明導電性素子。 - 第1の光学層と、
第2の光学層と
を備え、
上記第1の透明導電層は、上記第1の光学層と上記第2の光学層との間に設けられている請求項16記載の透明導電性素子。 - 上記第1の透明導電層の上記第1の面および上記第2の面のうちの一方の面が可視光の波長以下の波長を有する波面であり、他方の面が平面であり、
上記第2の透明導電層の上記第1の面および上記第2の面のうちの一方の面が可視光の波長以下の波長を有する波面であり、他方の面が平面であり、
上記第1の透明導電層および上記第2の透明導電層の平面間に設けられた貼合層を備える請求項16記載の透明導電性素子。 - 請求項1から18のいずれか1項に記載の透明導電性素子を備える入力装置。
- 請求項1から18のいずれか1項に記載の透明導電性素子を備える表示装置。
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