JP5652062B2 - トナー搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
クリーニング装置は、像担持体に残留したトナーを掻き取るクリーニングブレードと、トナーを収納するトナー容器とを含んでいるのが一般的であり、該トナー容器は、ブレードで掻き取った転写残トナー等を容器内へ受け入れるための、像担持体に対向する開口を有しており、該トナー容器には、クリーニングブレード周辺、トナー容器周辺、トナーを導入するための開口周辺の隙間を閉じるシールが設けられている。
トナー容器内のトナー搬送路断面は、トナーを導入するための開口を必要とするために、一般的にはU字状断面である。一方、前記筒状搬送路断面は文字通り筒状断面を呈している。
そして、トナー搬送スクリューのトナー搬送方向下流側が自由端になっている。
例えば特許第4351421号公報には、トナー搬送コイルのトナー搬送方向とは反対側の螺旋部にグリース(潤滑剤)を塗布し、かつ、螺旋状コイルの外周端全体にグリースを塗布して、コイルと搬送路の摺動音を抑制するクリーニング装置が提案されている。
特開2002−132109号公報には、トナー搬送スクリューの螺旋外径と搬送パイプ内径とがきわめて接近した部分を設けて、軸受廃止によるコストダウンを目的としたトナー搬送装置が提案されている。
トナー搬送コイルは、直径1mm程度のピアノ線で構成するのが一般的で、トナー搬送方向の反対側の螺旋部の極わずかな面だけにグリースを塗布するのは現実的に不可能に近い。また、グリースのような副資材は非常に高価なものなので、できるだけこのような副資材を使わない装置の提供に各メーカ努めているのが実情である。
なお、積極的にトナー搬送スクリューとパイプ内面とを接触させるには、トナー搬送スクリューの螺旋部の断面輪郭円とパイプ断面の内周円との一致が要求されるが、その様な2部材の円の一致は現実には不可能である。
これらにより、熱でトナーが軟化したり、溶融したりし、やがてスクリューや搬送パイプ内にトナーが固着してスクリューをロックさせてしまう重大問題を起こす。
・ 簡単、安価に、前記トナー搬送スクリューと前記筒状搬送路内壁面とのこすれ音を抑制できるとともに前記トナー搬送スクリューの前記トナー容器内に位置する部分の螺旋部と前記筒状搬送路の入口の開口縁とのこすれ音発生を防止できる。
・ 前記トナー搬送スクリューと前記筒状搬送路内壁面との接触抵抗を低減でき、それだけ、トナー搬送スクリューの回転トルクを低減させることができ、今日の省エネルギーの要請に応えることができる。
・ 前記トナー搬送スクリューと前記筒状搬送路内壁面との摺動発熱を低減でき、搬送対象トナーを再使用する場合、その熱劣化を抑制できる。
搬送すべきトナーを収容するトナー容器と前記トナー容器に連設された筒状搬送路と、前記トナー容器内から前記筒状搬送路内へ延びて前記トナー容器内から前記筒状搬送路内へトナーを搬送するためのトナー搬送スクリューとを含んでおり、前記トナー搬送スクリューは、軸部と前記軸部に周設された螺旋部を含んでおり、前記軸部の、前記筒状搬送路とは反対側の端部が前記トナー容器に回転可能に片持ち支持されているトナー搬送装置であり、前記トナー搬送スクリューの前記螺旋部の前記筒状搬送路内に位置する部分は外周部に前記筒状搬送路の内壁面に接触摺動可能の突起部を有しており、
前記トナー搬送スクリューの前記筒状搬送路内に位置する部分の螺旋部の前記突起部を含む外径は前記トナー搬送スクリューの前記トナー容器内に位置する部分の螺旋部の外径より大きく、
前記トナー搬送スクリューの前記筒状搬送路内に位置する部分の螺旋部の前記突起部を含む外径と前記筒状搬送路の内壁面とのクリアランスは前記トナー搬送スクリューの前記トナー容器内に位置する部分の螺旋部の前記突起部を含む外径と前記トナー容器の内壁面とのクリアランスより小さいトナー搬送装置を提供する。
・ 前記トナー搬送スクリューと前記筒状搬送路間の相互接触抵抗がそれだけ低減され、たとえ前記筒状搬送路内に未だトナーが搬入されていない状態でも、前記トナー搬送スクリューと前記筒状搬送路との相互こすれ音の発生はそれだけ抑制される。
・ また、前記トナー搬送スクリューの回転トルクもそれだけ低減できる。
・ さらに、前記トナー搬送スクリューと前記筒状搬送路内壁面との摺動発熱を低減でき、搬送対象トナーを再使用する場合、その熱劣化を抑制できる。また、トナーの熱溶融固着に起因するトナー搬送スクリューのロックを抑制できる。
さらに言えば、例えば、像担持体上に形成されたトナー像が被転写体に転写される画像形成装置において、転写後像担持体上に残留するトナーをクリーニング装置で除去回収する場合に、該クリーニング装置から回収トナーを廃棄のため、或いは現像装置における再使用のために排出搬送することに採用できる。
後者の画像形成装置では、クリーニング装置は前記最初の像担持体に対しても、前記第2の像担持体に対しても設けられているのが一般的である。
搬送すべきトナーを収容するトナー容器と前記トナー容器に連設された筒状搬送路と、前記トナー容器内から前記筒状搬送路内へ延びて前記トナー容器内から前記筒状搬送路内へトナーを搬送するためのトナー搬送スクリューとを含んでおり、前記トナー搬送スクリューは、軸部と前記軸部に周設された螺旋部を含んでおり、前記軸部の、前記筒状搬送路とは反対側の端部が前記トナー容器に回転可能に片持ち支持されているトナー搬送装置であって次の利点を有するトナー搬送装置を提供することができる。
・ 簡単、安価に、前記トナー搬送スクリューと前記筒状搬送路内壁面とのこすれ音を抑制できるとともに前記トナー搬送スクリューの前記トナー容器内に位置する部分の螺旋部と前記筒状搬送路の入口の開口縁とのこすれ音発生を防止できる。
・ 前記トナー搬送スクリューと前記筒状搬送路内壁面との接触抵抗を低減でき、それだけ、トナー搬送スクリューの回転トルクを低減させることができ、今日の省エネルギーの要請に応えることができる。
・ 前記トナー搬送スクリューと前記筒状搬送路内壁面との摺動発熱を低減でき、搬送対象トナーを再使用する場合、その熱劣化を抑制できる。
図1に示す画像形成装置は電子写真方式の画像形成装置である。
図1に示す画像形成装置は、所謂タンデム型のフルカラープリンタPRである。
記録シート収容カセット9に収容された記録シートSは、シート供給ローラ91にて1枚ずつ引き出してタイミングローラ対TRへ供給することができる。
なお、現像装置は、トナーを主体とする所謂1成分現像剤を用いる1成分現像装置でもよい。
画像形成部Y、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとると、先ず、イエロー画像形成部Yにおいてイエロートナー像を形成し、これを転写ベルト7に1次転写する。
かくして転写ベルト7上に形成された多重トナー像は転写ベルト7の回動により2次転写ローラ8へ向け移動する。
一般的に言えば、感光体等の像担持体上の転写残トナーを除去回収するクリーニング装置は、クリーニングブレード、クリーニングブラシ等のクリーニング部材により機械的に、或いはそのようなクリーニング部材による機械的除去と電界等による電気的除去とを組み合わせて、像担持体から転写残トナーを除去回収するものであるが、ここでのクリーニング装置6は、図2に示すように、クリーニングブレード61により感光体1上の転写残トナー等を掻き取り除去するものである。
トナー容器64の開口63の周辺には、図3に示すように、トナー漏れを防ぐために、上流シール65とサイドシール66が設けられており、サイドシール66については、図3に示していないが、反対側(奥側)にも同様のシールが設けられており、これらのシールとクリーニングブレード61を感光体1の表面に十分接触させ、開口63の周囲の隙間を無くして、開口63からのトナー漏れを防止している。
図4はクリーニング装置6の一部を、クリーニングブレード61側から、かつ、クリーニングブレード61及び上流シール65を外して見た斜視図である。図5はクリーニング装置6の一部の内部構造、特にトナー搬送路の部分を示す図である。図6はクリーニング装置6におけるトナー搬送スクリュー62の一部の斜視図である。
筒状搬送路67の後付けされた部分672の先端部に前記のトナー廃棄口67aが形成されている。
すなわち、トナー搬送スクリュー62の螺旋羽根62bそれ自身の外径を8mmに、突起部62cを図5、図6及び図7に示すように120度の中心角度間隔で3個設け、各突起部62cの高さを0.5mmに、従って螺旋羽根62bの該突起部62cを含む外径を9mmに設定し、筒状搬送路67(部分671)の内壁面とのクリアランスを0.2mmに設定し、従って筒状搬送路67の内径を9.4mmに設定する例を挙げることができる。
なお、本発明は以上のような寸法関係に限定されるものではなく、Bの搬送路内の突起部を含む外径がAの搬送路内の螺旋部外径より大きい設計にすればよい。実験、実績等にて適正な寸法関係に設定すればよい。突起部62cの長手方向の位置であるが、Bの搬送路内でも、できるだけAに近い図5の入口64c近傍に設けることが望ましい。
筒状搬送路67の部分671が円筒形態であるため、図7のように突起部62cを螺旋部62bの円周方向3等分の位置に3箇所配置するのが理想で、このような配置にすることで搬送スクリュー62の芯出しができるが、搬送スクリュー62の金型の割り構成でほぼ突起部位置と突起部形状が決まる。従って、金型の割り構成で適正な数と形状に設定すればよく、突起部の数と角度間隔に特段の限定はない。
図8のように搬送スクリュー62の長手方向ほぼ全域にわたって、螺旋部62bの外周部に突起部62cをあらかじめ定めた間隔で複数個設けてもよい。
また、本発明は複写機、ファクシミリ機、複合機等の画像形成装置にも適用でき、カラー画像形成装置だけでなく、モノクロ画像形成装置にも適用できる。
S 記録シート
1 感光体
2 帯電器
3 画像露光装置
4 現像装置
5 転写ローラ
6 クリーニング装置
61 クリーニングブレード
62 トナー搬送スクリュー
62а 軸部
62b 螺旋部
62c 突起部
63 容器開口
64 トナー容器
64 a トナー搬送路
64b 容器64のトナー搬送路64аの端
64c 筒状搬送路の入口
65 上流シール
66 サイドシール
67 筒状搬送路
671 搬送路67の部分
672 搬送路67の部分
67а トナー廃棄口
7 定着装置
TR タイミングローラ
Claims (7)
- 搬送すべきトナーを収容するトナー容器と前記トナー容器内に連続する筒状搬送路と、前記トナー容器内から前記筒状搬送路内へ延びて前記トナー容器内から前記筒状搬送路内へトナーを搬送するためのトナー搬送スクリューとを含んでおり、前記トナー搬送スクリューは、軸部と前記軸部に周設された螺旋部を含んでおり、前記軸部の、前記筒状搬送路とは反対側の端部が前記トナー容器に回転可能に片持ち支持されているトナー搬送装置であり、前記トナー搬送スクリューの前記螺旋部の前記筒状搬送路内に位置する部分は外周部に前記筒状搬送路の内壁面に接触摺動可能の突起部を有しており、
前記トナー搬送スクリューの前記螺旋部の前記トナー容器内に位置する部分は前記トナー容器の内壁面と接触摺動可能の突起部を間隔をおいて複数個有しており、
前記トナー搬送スクリューの前記筒状搬送路内に位置する部分の螺旋部の前記突起部を含む外径は前記トナー搬送スクリューの前記トナー容器内に位置する部分の螺旋部の外径より大きく、
前記トナー搬送スクリューの前記筒状搬送路内に位置する部分の螺旋部の前記突起部を含む外径と前記筒状搬送路の内壁面とのクリアランスは前記トナー搬送スクリューの前記トナー容器内に位置する部分の螺旋部の前記突起部を含む外径と前記トナー容器の内壁面とのクリアランスより小さいことを特徴とするトナー搬送装置。 - 前記トナー搬送スクリューの前記螺旋部の前記筒状搬送路内に位置する部分の外周部の前記突起部は、少なくとも前記筒状搬送路内の筒状搬送路入口に隣り合う入口近傍部位において前記螺旋部の外周部に間隔をおいて複数個形成されている請求項1記のトナー搬送装置。
- 前記トナー搬送スクリューの前記螺旋部の前記筒状搬送路内に位置する部分は、トナー搬送スクリュー長手方向の全体にわたり、間隔をおいて前記突起部を複数個有しており、前記トナー搬送スクリューの前記螺旋部の前記トナー容器内に位置する部分は、トナー搬送スクリュー長手方向の全体にわたり、間隔をおいて複数個の前記突起部を有している請求項1又は2記載のトナー搬送装置。
- 前記トナー搬送スクリューは、前記軸部と前記螺旋部とが一体的に形成されている合成樹脂製のトナー搬送スクリューである請求項1から3のいずれか1項に記載のトナー搬送装置。
- 電子写真方式により像担持体上にトナー像を形成でき、前記トナー像を前記像担持体から被転写体に転写でき、前記転写後前記像担持体上に残留する転写残トナーをクリーニング装置で除去回収できる画像形成装置において少なくとも一つの前記クリーニング装置から回収トナーを排出搬送するトナー搬送装置である請求項1から4のいずれか1項に記載のトナー搬送装置。
- 電子写真方式により像担持体上にトナー像を形成でき、前記トナー像を前記像担持体から被転写体に転写でき、前記転写後前記像担持体上に残留する転写残トナーをクリーニング装置で除去回収できる画像形成装置であり、少なくとも一つの前記クリーニング装置について、該クリーニング装置に回収されたトナーを該クリーニング装置から排出搬送するトナー搬送装置が設けられているとともに該トナー搬送装置は請求項1から5のいずれか1項に記載のトナー搬送装置であることを特徴とする画像形成装置。
- 前記トナー搬送装置により回収トナーが排出搬送される前記クリーニング装置は前記像担持体から除去回収したトナーを受け入れ収納するトナー収納容器を含んでおり、該トナー収納容器は前記トナー搬送装置の搬送対象トナーを収容する前記トナー容器を兼ねている請求項6記載の画像形成装置。
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