JP5267016B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5267016B2
JP5267016B2 JP2008252206A JP2008252206A JP5267016B2 JP 5267016 B2 JP5267016 B2 JP 5267016B2 JP 2008252206 A JP2008252206 A JP 2008252206A JP 2008252206 A JP2008252206 A JP 2008252206A JP 5267016 B2 JP5267016 B2 JP 5267016B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing device
developing
carrier
developer
electrostatic latent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008252206A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010085521A (ja
Inventor
敏和 須崎
峰行 酒向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2008252206A priority Critical patent/JP5267016B2/ja
Publication of JP2010085521A publication Critical patent/JP2010085521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5267016B2 publication Critical patent/JP5267016B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、電子写真方式によりトナー像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ機又はこれらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置における現像装置に関する。また、本発明はこのような現像装置を備えた画像形成装置にも関係している。
例えば、電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置では、通常、静電潜像担持体(この一例として感光体ドラムが挙げられる)の表面が帯電器により帯電され、その帯電域に光学系から原稿画像に対応する画像露光がなされて静電潜像が形成され、この静電潜像を現像装置により現像してトナー像が形成され、このトナー像を転写装置により被転写体に転写できるものが一般的である。
ここで、「被転写体」とは、モノクロ画像形成装置においては記録紙等の記録媒体が一般的であり、カラー画像形成装置のように静電潜像担持体上のトナー像を1次転写する中間転写体を採用している場合にはこの中間転写体及び中間転写体からトナー像が2次転写される記録媒体のいずれもが被転写体であると言える。
また、このような画像形成装置における現像装置は、乾式現像装置と湿式現像装置とに大別されるが、乾式現像装置はさらに所謂1成分現像剤を用いる現像装置と所謂2成分現像剤を用いる現像装置とに分けられる。1成分現像剤はキャリアを使用しない、トナーを主体とする現像剤であって、2成分現像剤はトナーとキャリアとを主体とする現像剤であって、いずれも広く知られている。
1成分現像剤を用いる現像装置であっても2成分現像剤を用いる現像装置であっても、一般的には、現像剤を周面上に担持して現像領域へ搬送する現像ローラが採用される。静電潜像の現像にあたっては、現像ローラ上の現像剤を静電潜像へ円滑に移行させるために、現像ローラに現像バイアス電圧が印加される現像方式が一般的である。かかる現像バイアス電圧としては、現像ローラへの現像剤の離れがたい付着を抑制して高画質の画像を得るために、交流成分を含む現像バイアス電圧(例えば、現像直流バイアス電圧と現像交流バイアス電圧とを併用した(代表的には、直流電圧に交流電圧を重畳した)現像バイアス電圧)が採用されることが多い。
このような現像方式においては、現像装置の状態に応じて(例えば、製造時の個体差又は経時変化等により状態が変化することに応じて)、静電潜像担持体と現像ローラとの間の静電容量が変化する。その結果、現像交流バイアス電圧(ここではピークツーピーク電圧Vppで代表させる)が変化してしまう。現像交流バイアス電圧Vppが低下すると(例えば目標Vppの1.4kVよりも所定の範囲を超えて低下すると)、現像電界の低下による画像濃度ムラが発生したり、現像交流バイアス電圧Vppが上昇すると(例えば目標Vppである1.4kVよりも所定の範囲を超えて上昇すると)、現像リークが発生したりする。
このような変化を抑制するために、特開2007−322727号公報(特許文献1)は、現像装置の静電容量を判別して、現像ローラに印加する現像バイアス電圧を設定する画像形成装置を開示する。
この画像形成装置は、電源装置と、静電潜像が形成される像担持体と、像担持体に現像剤を付着させる現像剤担持体(現像ローラ)と、現像剤担持体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス印加機構とを備える。電源装置は、バイアス用交流電源の交流電圧を昇圧すると共に、現像機構と接続されて直列共振回路を構成するトランスと、トランスの共振周波数を検出する共振周波数検出機構と、共振周波数検出機構によって検出された共振周波数から、現像機構の静電容量を判別する静電容量判別機構と、静電容量判別機構によって判別された静電容量に基づいて、現像バイアス印加機構が現像剤担持体に印加する現像バイアス電圧を設定する制御機構とを備える。
この画像形成装置によると、現像機構との間で直列共振回路を構成するトランスの共振周波数を共振周波数検出機構が検出して、この検出した共振周波数から、静電容量判別機構が、現像バイアス印加機構の静電容量を判別し、制御機構が、現像バイアス印加機構の現像バイアス電圧を変更制御する。これにより、現像バイアス印加機構の静電容量を正確に判別して、現像バイアス電圧等を適切な値に設定することが可能となる。なお、特許文献1においては、トランスの負荷となる現像機構は、コンデンサ(静電容量)と抵抗器(抵抗)の並列接続に電気的に等価であるが、静電容量が支配的であり、この静電容量は、静電潜像担持体(感光体ドラム)の膜厚、現像剤の誘電率、トリボ量(現像剤の帯電量)、現像ローラと感光体ドラムとのギャップ等で変動するため、この静電容量を正確に把握できれば、バイアス電圧等の設定値を最適値に補正することが可能になるとの記載がある(特許文献1の第0035段落)。
特開2007−322727号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された画像形成装置は、現像バイアス印加機構の静電容量を判別する静電容量判別機構及び現像バイアス印加機構の現像バイアス電圧を変更制御する制御機構が必要になる。このため、画像形成装置の機構が複雑になるとともに製造コストが上昇するという問題点がある。なお、この特許文献1に開示された画像形成装置においては、静電容量が変動する原因(変動因子)の一例をあげているものの、静電容量と、画像形成装置において現像不良が発生しないで使用できる条件(装置の個体差又は経時変化を考慮した使用条件)との関係は明らかでない。このため、使用条件を下限と上限とで規定した範囲における現像バイアス印加機構の静電容量を算定することができず、現像バイアス印加機構の静電容量を判別する静電容量判別機構が必要になると考えられる。さらに、この特許文献1に開示された画像形成装置においては、トナーとキャリアとを主体とする2成分現像剤には言及しておらず、2成分現像剤における現像不良が発生しない条件であって静電容量を変動させる条件については明らかでない。
そこで本発明は、電子写真方式の画像形成装置において静電潜像担持体に形成された静電潜像を2成分現像剤により可視トナー像に現像する現像装置であって、静電潜像担持体に非接触な現像剤担持体には少なくとも交流バイアス電圧がバイアス電源により印加されて所望の交流バイアス電圧が現像剤担持体に発現する現像装置であって、現像装置の状態によって静電潜像担持体と現像剤担持体との間の静電容量が変化しても、その変化を判別する機構及びその判別結果に基づいて印加するバイアス電圧を制御する機構を必要としないで製造コストを上昇させず、現像装置の使用初期から使用末期まで、現像不良の発生を抑制できる現像装置を提供することを第1の課題とする。
また本発明は、回転駆動される静電潜像担持体の表面を帯電器で帯電させ、帯電器による静電潜像担持体の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成し、静電潜像を現像装置で現像して可視トナー像を形成する画像形成部を少なくとも1つ有する電子写真方式の画像形成装置であって、現像装置の状態によって静電潜像担持体と現像剤担持体との間の静電容量が変化しても、その変化を判別する機構及びその判別結果に基づいて印加するバイアス電圧を制御する機構を必要としないで製造コストを上昇させず、現像装置の使用初期から使用末期まで、現像不良の発生を抑制できる画像形成装置を提供することを第2の課題とする。
第1の課題を解決するため本発明は次の現像装置を提供する。
電子写真方式の画像形成装置において静電潜像担持体に形成された静電潜像を2成分現像剤により可視トナー像に現像する現像装置であって、静電潜像担持体に非接触な現像剤担持体には少なくとも交流バイアス電圧がバイアス電源により印加されて所望の交流バイアス電圧が現像剤担持体に発現し、
静電潜像担持体と現像剤担持体との間の静電容量を変化させる因子を、現像装置の使用状態に対応付けされた上限と下限とで規定される範囲で変化させた場合の静電容量の変化に基づいて、バイアス電源の仕様が設定される現像装置。
この現像装置によると、静電潜像担持体と現像剤担持体との間の静電容量を変化させる因子として例えば現像剤担持体上の2成分現像剤の搬送量とすることができる。この現像剤担持体上の2成分現像剤の搬送量を、例えば初期における部品の個体差(初期ばらつき)に基づく現像装置の使用状態の変動、組立て時のばらつきに基づく現像装置の使用状態の変動、装置の使用開始時から耐久時間だけ使用されるときの末期時(以下、耐久使用末期時と記載する場合がある)までの現像装置の使用状態の変動があっても、通常の使用状態の範囲(このような変動を含んで現像装置において正常な可視トナー像を形成することができる上限と下限とで規定される範囲)における静電容量の変化を算出する。この静電容量の変化に基づいて(例えば静電容量の変化の中心値を用いて)、所望の交流バイアス電圧が現像剤担持体に発現するように、バイアス電源の仕様が設定される。このため、現像装置の使用状態に対応付けされた上限と下限とで規定される範囲において、交流バイアス電圧についての目標値に対する変動幅を許容できる幅に収めることが可能となり得る。その結果、例えば静電容量を判別する機構及びこの判別された静電容量に基づいて現像バイアス電圧を変更制御する機構が不要となる。さらに、現像装置の状態が変化しても(初期状態での仕様値からの個体差を含んで変化しても)、交流バイアス電圧の目標値に対する変動を抑制することができる。この結果、コストアップを回避して、画像濃度ムラ及び現像リークの発生を長期間に亘り抑制することができる。
ここで、このような因子は、現像剤担持体上の2成分現像剤の搬送量とすることができる。
このようにすると、静電潜像担持体と現像剤担持体との間の静電容量を変化させる大きな因子である現像剤担持体上の2成分現像剤の搬送量を用いることができるので、所望の交流バイアス電圧が現像剤担持体に発現するように、バイアス電源の仕様をより正確に設定することができる。このため、現像装置の使用状態に対応付けされた上限と下限とで規定される範囲において、交流バイアス電圧についての目標値に対する変動幅を許容できる幅に収めることが可能となり得る。
ここで、このような因子は、現像剤担持体上の2成分現像剤のトナーとキャリアとの比とすることができる。
このようにすると、静電潜像担持体と現像剤担持体との間の静電容量を変化させる大きな因子である現像剤担持体上の2成分現像剤のトナーとキャリアとの比を用いることができるので、所望の交流バイアス電圧が現像剤担持体に発現するように、バイアス電源の仕様をより正確に設定することができる。このため、現像装置の使用状態に対応付けされた上限と下限とで規定される範囲において、交流バイアス電圧についての目標値に対する変動幅を許容できる幅に収めることが可能となり得る。
ここで、このような因子は、現像剤担持体と静電潜像担持体との間隔とすることができる。
このようにすると、静電潜像担持体と現像剤担持体との間の静電容量を変化させる大きな因子である現像剤担持体と静電潜像担持体との間隔を用いることができるので、所望の交流バイアス電圧が現像剤担持体に発現するように、バイアス電源の仕様をより正確に設定することができる。このため、現像装置の使用状態に対応付けされた上限と下限とで規定される範囲において、交流バイアス電圧についての目標値に対する変動幅を許容できる幅に収めることが可能となり得る。
ここで、このような因子は、静電潜像担持体に対する、現像剤担持体上の2成分現像剤の穂立ち位置であるとすることができる。
このようにすると、静電潜像担持体と現像剤担持体との間の静電容量を変化させる大きな因子である静電潜像担持体に対する、現像剤担持体上の2成分現像剤の穂立ち位置を用いることができるので、所望の交流バイアス電圧が現像剤担持体に発現するように、バイアス電源の仕様をより正確に設定することができる。このため、現像装置の使用状態に対応付けされた上限と下限とで規定される範囲において、交流バイアス電圧についての目標値に対する変動幅を許容できる幅に収めることが可能となり得る。
本発明はまた、第2の課題を解決するため、回転駆動される静電潜像担持体の表面を帯電器で帯電させ、帯電器による静電潜像担持体の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成し、静電潜像を現像装置で現像して可視トナー像を形成する画像形成部を少なくとも1つ有する電子写真方式の画像形成装置であり、少なくとも1つの画像形成部における現像装置は、本発明に係る現像装置である画像形成装置を提供する。
本発明に係る画像形成装置は、現像装置として本発明に係る現像装置を備えており、この現像装置においては、所望の交流バイアス電圧が現像剤担持体に発現するように、バイアス電源の仕様をより正確に設定されている。このため、画像形成装置における現像装置の使用状態に対応付けされた上限と下限とで規定される範囲において、交流バイアス電圧についての目標値に対する変動幅を許容できる幅に収めることが可能となり得る。
以上説明したように本発明によると、電子写真方式の画像形成装置において静電潜像担持体に形成された静電潜像を2成分現像剤により可視トナー像に現像する現像装置であって、静電潜像担持体に非接触な現像剤担持体には少なくとも交流バイアス電圧がバイアス電源により印加されて所望の交流バイアス電圧が現像剤担持体に発現する現像装置であって、現像装置の状態によって静電潜像担持体と現像剤担持体との間の静電容量が変化しても、その変化を判別する機構及びその判別結果に基づいて印加するバイアス電圧を制御する機構を必要としないで製造コストを上昇させず、現像装置の使用初期から使用末期まで、現像不良の発生を抑制できる現像装置を提供することができる。
また本発明によると、回転駆動される静電潜像担持体の表面を帯電器で帯電させ、帯電器による静電潜像担持体の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成し、静電潜像を現像装置で現像して可視トナー像を形成する画像形成部を少なくとも1つ有する電子写真方式の画像形成装置であって、現像装置の状態によって静電潜像担持体と現像剤担持体との間の静電容量が変化しても、その変化を判別する機構及びその判別結果に基づいて印加するバイアス電圧を制御する機構を必要としないで製造コストを上昇させず、現像装置の使用初期から使用末期まで、現像不良の発生を抑制できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下の説明においては、特に記載がなくても現像剤は2成分現像剤であるとする。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本発明に係る画像形成装置の1例を示している。図1に示す画像形成装置A(以下、プリンタAと記載する場合がある)は、タンデム型のフルカラープリンタである。このプリンタAは、駆動ローラ81とこれに対向するローラ82に巻き掛けられた無端の中間転写ベルト8を有している。中間転写ベルト8は、図示省略のベルト駆動部により駆動される駆動ローラ81により図中反時計方向(図中矢印方向)αに回される。
駆動ローラ81には中間転写ベルト8を介して2次転写ローラ9が臨んでおり、駆動ローラ81に対向するローラ82には残トナー等を清掃するクリーニング装置83が臨んでいる。クリーニング装置83に回収されるトナー等は図示省略の搬送機構により廃棄容器へ送られる。
2次転写ローラ9の表層部は弾性材料で形成されており、図示省略の押圧機構にて駆動ローラ81に支持された中間転写ベルト8の部分に押圧され、中間転写ベルト8との間にニップ部を形成し、中間転写ベルト8の回転に従動して、或いは、このニップ部に送り込まれる記録媒体Sの移動に従動して回転することができる。2次転写ローラ9には、図示省略の電源から所定のタイミングで2次転写バイアスを印加することができる。
中間転写ベルト8及び2次転写ローラ9の上方には定着装置FXが配置されており、下方にはタイミングローラ対TRが配置されており、さらにその下方に、記録紙等の記録媒体Sを収容した記録媒体収容カセット10が配置されている。
定着装置FXはハロゲンランプヒータ等の熱源を内蔵した定着加熱ローラとこれに圧接される加圧ローラとを含むものである。記録媒体収容カセット10に収容された記録媒体Sは、媒体供給ローラ11にて1枚ずつ引き出してタイミングローラ対TRへ供給することができる。
中間転写ベルト8を巻き掛けた駆動ローラ81とローラ82との間には、中間転写ベルト8に沿って、ローラ82から駆動ローラ81に向けて、イエロー画像形成部Y、マゼンタ画像形成部M、シアン画像形成部C及びブラック画像形成部Kがこの順序で配置されている。
Y、M、C、Kの各画像形成部は、静電潜像担持体としてドラム型の感光体1を備えており、この感光体の周囲に帯電器2、露光装置3、現像装置4、1次転写ローラ5及びクリーニング装置6がこの順序で配置されている。
各画像形成部においては、感光体1、帯電器2、現像装置4及びクリーニング装置6を含むプロセスカートリッジが形成されている。すなわち、イエロー画像形成部Yを形成するためのイエロープロセスカートリッジYC、マゼンタ画像形成部Mを形成するためのマゼンタプロセスカートリッジMC、シアン画像形成部Cを形成するためのシアンプロセスカートリッジCC、ブラック画像形成部Kを形成するためのブラックプロセスカートリッジKCである。各プロセスカートリッジは画像形成装置本体に対し着脱可能である。
1次転写ローラ5は中間転写ベルト8を間にして感光体1に対向しており、中間転写ベルト8の走行に従動回転する。1次転写ローラ5には、感光体1上に形成されるトナー像を中間転写ベルト8へ1次転写するための1次転写バイアスを図示省略の電源から所定のタイミングで印加できる。露光装置3は、図示省略のパーソナルコンピュータ等から提供される画像情報に応じて、レーザービームの点滅により感光体1にドット(点)露光で画像露光を施せるものである。
各画像形成部における感光体1は、ここでは負帯電性の感光体であり、図示省略の感光体駆動モータにより図中時計方向に回転駆動される。各画像形成部における帯電器2は、それには限定されないが、例えば、スコロトロン帯電器であり、所定のタイミングで電源から帯電用の電圧が印加される。
各画像形成部における現像装置4は、トナー及びキャリアを主体とする2成分現像剤を用いる2成分現像装置である。現像装置4は、非磁性トナー及び磁性キャリアを主体とする2成分現像剤を用いて、感光体1上に形成される静電潜像を、後述する電源から現像バイアスが印加される現像ローラ41で反転現像することができる。なお、2成分現像剤には、トナー及びキャリアに加えて他の外添剤等を含んでも構わない。
このプリンタAによると、画像形成装置動作を制御する図示省略の制御部の指示、制御のもとに、Y、M、C、Kの画像形成部のうち1又は2以上を用いて画像を形成することができる。画像形成部Y、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとると、先ず、イエロー画像形成部Yにおいてイエロートナー像を形成し、これを中間転写ベルト8に1次転写する。
すなわち、イエロー画像形成部Yにおいて、感光体1が図中時計方向に回転駆動され、帯電器2にて表面が一様に所定電位に帯電され、この帯電域に露光装置3からイエロー画像用の画像露光が施され、感光体1上にイエロー用静電潜像が形成される。この静電潜像はイエロートナーを有する現像装置4の現像バイアスが印加された現像ローラ41にて現像されて可視イエロートナー像となり、この可視イエロートナー像が1次転写ローラ5にて中間転写ベルト8上に1次転写される。このとき、1次転写ローラ5には図示省略の電源から1次転写バイアスが印加される。
同様にして、マゼンタ画像形成部Mにおいてマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト8に転写され、シアン画像形成部Cにおいてシアントナー像が形成されて中間転写ベルト8に転写され、ブラック画像形成部Kにおいてブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト8に転写される。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はこれらが中間転写ベルト8上に重ねて転写されるタイミングで形成される。かくして中間転写ベルト8上に形成された多重トナー像は中間転写ベルト8の回動により2次転写ローラ9へ向け移動する。
一方、記録媒体Sが記録媒体収容カセット10から媒体供給ローラ11にて引き出され、タイミングローラ対TRへ供給され、待機している。
このようにタイミングローラ対TRのところで待機する記録媒体Sは、中間転写ベルト8にて送られてくる多重トナー像に合わせて、中間転写ベルト8と2次転写ローラ9とのニップ部に供給され、図示省略の電源から2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ9にてこの多重トナー像が記録媒体S上に2次転写される。その後記録媒体Sは定着装置FXに通され、そこで多重トナー像が加熱加圧下に記録媒体Sに定着される。記録媒体Sはひき続き、排出ローラ対DRにて排出トレイTに排出される。
トナー像の中間転写ベルト8への1次転写において感光体1上に残留する転写残トナー等はクリーニング装置6で清掃され、2次転写により中間転写ベルト8上に残留する2次転写残トナー等はクリーニング装置83で清掃される。これら清掃除去されたトナーはそれぞれ図示省略の搬送機構にて廃棄容器へ送られる。
なお、本発明に係る画像形成装置は、このようなタンデム型のフルカラー画像形成装置に限定されるものではない。4サイクル型のフルカラー画像形成装置であっても、本実施の形態に係る画像形成装置として適用できる。さらに、中間転写体を備えないモノクロの画像形成装置であっても構わない。すなわち、静電潜像担持体が保持する静電潜像を2成分現像剤を用いて可視トナー像に現像する現像装置を備え、現像ローラに現像交流バイアス電圧Vppが発現するように、(直流電圧に重畳させて)交流電圧を印加する現像装置を搭載した画像形成装置であればよい。
[現像装置の構成]
以下、本実施の形態に係る現像装置を図2〜図4を用いて説明する。図2は本実施の形態に係る現像装置4を含むプロセスカートリッジの断面図であって、図3は画像を形成しているときの現像装置4の作動状態を示す断面図であって、図4は画像を形成しているときの感光体1と現像ローラ21との対向部における部分的な拡大図である。
図2及び図3に示すように、この現像装置4は、現像ハウジング45を備え、その現像ハウジング45の内部に、現像ローラ41、規制部材42、現像剤供給スクリュー43及び現像剤搬送スクリュー44を備えている。なお、感光体1及び現像ローラ41は時計方向に回転する。また、現像ハウジング45の中には2成分現像剤が収納されている。
現像ローラ41は、その外側にスリーブを備えるとともに、その内部に回転しない状態で保持された磁性ローラ(以下マグネットローラと記載する)46を備え、現像ハウジング45の開口部を介して感光体1に対向して、一定の距離(現像ギャップd)を有して感光体1に非接触状態にて配置されている。
このマグネットローラ46には、現像ローラ41のスリーブがマグネットローラ46の周囲に回転駆動されたとき、現像装置4において使用される非磁性トナーと磁性キャリアとを主成分とする2成分現像剤から形成される磁気ブラシが現像ローラ41のスリーブの周面上に形成されるように、マグネットローラ46の周面に周囲方向に沿ってN極、S極を交互に有している。より詳しくは、マグネットローラ46の周面には非対称に7極の磁極が設けられ、感光体1に対向する部分には主極(最も磁力が強い磁極であって例えばN極)が設けられる。図4に示すように、この主極により磁力ピーク部46Aが形成される。また、マグネットローラ46の周面に磁極が配置されていない領域を有するように、非対称に7極の磁極がマグネットローラ46の周面に配置されている。
現像に寄与しなかったトナー及びキャリアは現像ローラ41のスリーブの回転により、マグネットローラ46の周面に磁極が配置されていない領域まで搬送されて、この磁極が配置されていない領域において2成分現像剤は現像ローラ41のスリーブから離隔して現像剤供給スクリュー43側に回収される。
なお、現像剤供給スクリュー43及び現像剤搬送スクリュー44により、現像ハウジング内に収納された2成分現像剤31が適宜攪拌されて現像ローラ41に供給される。
このような構成を備えた現像装置においては、図4に示すように、現像ローラ41のスリーブ周面に非磁性トナーと磁性キャリアとを主体とする2成分現像剤31から形成される磁気ブラシを担持して、感光体1上の静電潜像を現像する現像領域に搬送される。この搬送の途中で、現像領域へ搬送される現像剤量(磁気ブラシの穂立ち32の高さ)が規制部材42により予め定められた高さ(現像ギャップdと同等又はそれ以下)に規制されるようになっている。現像領域においては、感光体1と現像ローラ41との間のギャップ(現像ギャップd)に磁気ブラシが到来して感光体1上の静電潜像が現像されて可視トナー像が形成される。この可視トナー像は感光体1から中間転写ベルト8に転写される。
図3に示すように、この現像装置4において画像を形成しているときには、感光体1及び現像ローラ41(より詳しくは現像ローラ41の外周のスリーブ)は時計方向に回転される。感光体1の表面は帯電器2によって一様に帯電される。感光体1の表面には露光装置3により画像データに基づいたレーザ光が照射されて静電潜像が形成される。この静電潜像が現像装置4により可視トナー像に現像されるにおいて、現像ローラ41に現像バイアス電圧印加機構(バイアス電源)47により、直流バイアス電圧に交流バイアス電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加される。
図5を用いて、この現像バイアス電圧について説明する。現像バイアス電圧印加機構47により現像ローラ41に印加される現像バイアス電圧は、現像直流バイアス電圧Vdc(例えば−300V)に現像交流バイアス電圧Vpp(ピークツーピーク)(例えば1400V(1.4kV))を重畳したものである。なお、図5においては、交流バイアス電圧をデューティ比50%の矩形波(Vpp=1.4kV)としたが、本発明はこれに限定されるものではない。矩形波以外のサイン波、50%以外のデューティ比、1.4kV以外のVppであっても構わないし、現像交流バイアス電圧の周波数も限定されない。
現像ローラ41に印加される現像交流バイアス電圧Vppは、現像ローラ41と感光体1との間の静電容量により変化する。この現像ローラ41と感光体1との間の静電容量は、
<因子1>現像ローラ41上の感光体1に対向する領域(現像領域)における2成分現像剤の搬送量、
<因子2>現像ローラ41上の2成分現像剤のトナーとキャリアとの比(トナー/(トナー+キャリア))、
<因子3>現像ローラ41と感光体1との間隔(現像ギャップd)、
<因子4>感光体1に対向する現像ローラ41における磁力ピーク部46Aの位置(感光体1に対向する現像剤の穂立ち32の位置)、
により変化する。
本実施の形態に係る現像装置4においては、上述した静電容量を変化させる4つの因子について、
<変動A>初期における部品の個体差(初期ばらつき)に基づく現像装置4の使用状態の変動、
<変動B>組立て時のばらつきに基づく現像装置4の使用状態の変動、
<変動C>現像装置4の使用開始時から耐久使用末期時に基づく現像装置4の使用状態の変動、
を考慮して設定された上限と下限とで規定される範囲(現像装置4の使用状態に対応付けされた上限と下限とで規定される範囲)における静電容量の変化に基づいて、現像バイアス電圧印加機構47の仕様を設定する。
<因子1>2成分現像剤の搬送量
上記の現像装置4の使用状態の<変動A>〜<変動C>を含んで現像装置4において正常な可視トナー像を形成するために必要な2成分現像剤の搬送量の水準を150g/平方メートル及び250g/平方メートルとした場合の、現像ローラ41と感光体1との間の静電容量の変化を図6に示す。この搬送量の水準(150g/平方メートル〜250g/平方メートル)は、<変動A>〜<変動C>を考慮して通常使用時(部品の初期ばらつき及び組立てばらつき並びにこれらのばらつきの経時変化を含んで使用初期から耐久使用末期まで)における2成分現像剤の搬送量を示すものである。
この図6に示すように、2成分現像剤の搬送量が増加すると静電容量が増加し、2成分現像剤の搬送量が減少すると静電容量が減少する。なお、2成分現像剤の搬送量が150g/平方メートル及び250g/平方メートルにおいて、静電容量にばらつきがあるのは、上述した静電容量を変化させる<因子2>〜<因子4>を含むためである。すなわち、図6は、2成分現像剤の搬送量を主たる因子として着目して(図6の横軸として)、他の因子を含めて静電容量の変化を示すものである。なお、他の因子である、<因子2>は5.5%〜8.5%、<因子3>は0.21mm〜0.31mm、<因子4>は対向位置〜5°シフト位置としている。
図6に示すように、現像ローラ41と感光体1との間の静電容量は、約124pF〜約249pFで変動している。これらの中心値である187pF近傍で現像交流バイアス電圧Vppが目標の1.4kVになるように現像バイアス電圧印加機構47が設計される。このように現像バイアス電圧印加機構47を設計することにより、現像装置4の状態の<変動A>〜<変動C>が発生した場合であっても、通常の使用範囲(<変動A>〜<変動C>を含んで現像装置4において正常な可視トナー像を形成することができる範囲)において、現像交流バイアス電圧Vppについての目標値1.4kVに対する変動幅を許容範囲内に収めることができる。
<因子2>2成分現像剤のトナーとキャリアとの比
上記の現像装置4の状態の<変動A>〜<変動C>を含んで現像装置4において正常な可視トナー像を形成するために必要な2成分現像剤のトナーとキャリアとの比(トナー/(トナー+キャリア))の水準を5.5%及び8.5%とした場合の、現像ローラ41と感光体1との間の静電容量の変化を図7に示す。この2成分現像剤のトナーとキャリアとの比の水準(5.5%〜8.5%)は、<変動A>〜<変動C>を考慮して通常使用時(部品の初期ばらつき及び組立てばらつき並びにこれらのばらつきの経時変化を含んで使用初期から耐久使用末期まで)における2成分現像剤のトナーとキャリアとの比を示すものである。
この図7に示すように、2成分現像剤のトナーとキャリアとの比が増加すると静電容量が増加し、2成分現像剤のトナーとキャリアとの比が減少すると静電容量が減少する。なお、上述した2成分現像剤の搬送量と同じように、2成分現像剤のトナーとキャリアとの比が5.5%及び8.5%において、静電容量にばらつきがあるのは、上述した静電容量を変化させる<因子1>、<因子3>及び<因子4>を含むためである。すなわち、図7は、2成分現像剤のトナーとキャリアとの比を主たる因子として着目して(図7の横軸として)、他の因子を含めて静電容量の変化を示すものである。なお、他の因子である、<因子1>は150g/平方メートル〜250g/平方メートル、<因子3>は0.21mm〜0.31mm、<因子4>は対向位置〜5°シフト位置としている。
図7に示すように、現像ローラ41と感光体1との間の静電容量は、上述した図6と同様に約124pF〜約249pFの範囲内で変動している。このため、これらの中心値である187pF近傍で現像交流バイアス電圧Vppが目標の1.4kVになるように現像バイアス電圧印加機構47が設計される。このように現像バイアス電圧印加機構47を設計することにより、現像装置4の状態の<変動A>〜<変動C>が発生した場合であっても、通常の使用範囲(<変動A>〜<変動C>を含んで現像装置4において正常な可視トナー像を形成することができる範囲)において、現像交流バイアス電圧Vppについての目標値1.4kVに対する変動幅を許容範囲内に収めることができる。
<因子3>現像ギャップ
上記の現像装置4の状態の<変動A>〜<変動C>を含んで現像装置4において正常な可視トナー像を形成するために必要な現像ローラ41と感光体1との間隔(現像ギャップd)の水準を0.21mm及び0.31mmとした場合の、現像ローラ41と感光体1との間の静電容量の変化を図8に示す。この現像ローラ41と感光体1との間隔(現像ギャップd)の水準(0.21mm〜0.31mm)は、<変動A>〜<変動C>を考慮して通常使用時(部品の初期ばらつき及び組立てばらつき並びにこれらのばらつきの経時変化を含んで使用初期から耐久使用末期まで)における現像ローラ41と感光体1との間隔(現像ギャップd)を示すものである。
この図8に示すように、現像ローラ41と感光体1との間隔(現像ギャップd)が増加すると静電容量が減少し、現像ローラ41と感光体1との間隔(現像ギャップd)が減少すると静電容量が増加する。なお、上述した2成分現像剤の搬送量及びトナーとキャリアとの比と同じように、現像ローラ41と感光体1との間隔(現像ギャップd)が0.21mm及び0.31mmにおいて、静電容量にばらつきがあるのは、上述した静電容量を変化させる<因子1>、<因子2>及び<因子4>を含むためである。すなわち、図8は、現像ローラ41と感光体1との間隔(現像ギャップd)を主たる因子として着目して(図8の横軸として)、他の因子を含めて静電容量の変化を示すものである。なお、他の因子である、<因子1>は150g/平方メートル〜250g/平方メートル、<因子2>は5.5%〜8.5%、<因子4>は対向位置〜5°シフト位置としている。
図8に示すように、現像ローラ41と感光体1との間の静電容量は、上述した図6と同様に約124pF〜約249pFの範囲内で変動している。このため、これらの中心値である187pF近傍で現像交流バイアス電圧Vppが目標の1.4kVになるように現像バイアス電圧印加機構47が設計される。このように現像バイアス電圧印加機構47を設計することにより、現像装置4の状態の<変動A>〜<変動C>が発生した場合であっても、通常の使用範囲(<変動A>〜<変動C>を含んで現像装置4において正常な可視トナー像を形成することができる範囲)において、現像交流バイアス電圧Vppについての目標値1.4kVに対する変動幅を許容範囲内に収めることができる。
<因子4>磁力ピーク部の位置(磁極ピーク位置)
上記の現像装置4の状態の<変動A>〜<変動C>を含んで現像装置4において正常な可視トナー像を形成するために必要な感光体1に対向する現像ローラ41における磁力ピーク部46Aの位置の水準を対向位置及び5°シフト位置とした場合の、現像ローラ41と感光体1との間の静電容量の変化を図9に示す。この感光体1に対向する現像ローラ41における磁力ピーク部46Aの位置の水準(対向位置〜5°シフト)は、<変動A>〜<変動C>を考慮して通常使用時(部品の初期ばらつき及び組立てばらつき並びにこれらのばらつきの経時変化を含んで使用初期から耐久使用末期まで)における感光体1に対向する現像ローラ41における磁力ピーク部46Aの位置を示すものである。
この図9に示すように、感光体1に対向する現像ローラ41における磁力ピーク部46Aの位置が対向位置からずれると静電容量が減少する。なお、上述した2成分現像剤の搬送量及びトナーとキャリアとの比と同じように、感光体1に対向する現像ローラ41における磁力ピーク部46Aの位置が対向位置及び5°シフト位置において、静電容量にばらつきがあるのは、上述した静電容量を変化させる<因子1>〜<因子3>を含むためである。すなわち、図9は、感光体1に対向する現像ローラ41における磁力ピーク部46Aの位置を主たる因子として着目して(図9の横軸として)、他の因子を含めて静電容量の変化を示すものである。なお、他の因子である、<因子1>は150g/平方メートル〜250g/平方メートル、<因子2>は5.5%〜8.5%、<因子3>は0.21mm〜0.31mmとしている。
図9に示すように、現像ローラ41と感光体1との間の静電容量は、上述した図6と同様に約124pF〜約249pFの範囲内で変動している。このため、これらの中心値である187pF近傍で現像交流バイアス電圧Vppが目標の1.4kVになるように現像バイアス電圧印加機構47が設計される。このように現像バイアス電圧印加機構47を設計することにより、現像装置4の状態の<変動A>〜<変動C>が発生した場合であっても、通常の使用範囲(<変動A>〜<変動C>を含んで現像装置4において正常な可視トナー像を形成することができる範囲)において、現像交流バイアス電圧Vppについての目標値1.4kVに対する変動幅を許容範囲内に収めることができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る現像装置及びこの現像装置を搭載した画像形成装置によると、初期における部品の個体差(初期ばらつき)に基づく現像装置の状態の変動、組立て時のばらつきに基づく現像装置の状態の変動、装置の使用開始時から耐久使用末期時までの現像装置の状態の変動があっても、通常の使用範囲(上述した変動を含んで現像装置において正常な可視トナー像を形成することができる範囲)において、現像交流バイアス電圧Vppについての目標値に対する変動幅を許容範囲内に収めることができる。このため、静電容量を判別する機構及びこの判別された静電容量に基づいて現像バイアス電圧を変更制御する機構が不要となる。また、現像装置及びこの現像装置を搭載した画像形成装置の状態が変化しても(初期状態での仕様値からの個体差を含んで変化しても)、現像交流バイアス電圧Vppの目標に対する変動を抑制することができる。この結果、コストアップを回避して、画像濃度ムラ及び現像リークの発生を長期間に亘り抑制することができる。
なお、上述した実施の形態においては、<因子1>〜<因子4>の全てを考慮したが、これらの4つの因子の中から1つ以上を抽出して静電容量の変化を求めて(少なくとも1つの因子を含めて静電容量の変化を求める)、その変化の中心値の静電容量近傍において現像交流バイアス電圧Vppが目標の1.4kVになるように現像バイアス電圧印加機構47が設計するようにしても構わない。なお、その場合を含めて、安全率を考慮して静電容量の変化の中心値を算出するようにすることもできる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上述した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるフルカラープリンタの構成の概要を示す図である。 本発明の実施の形態に係る現像装置を含むプロセスカートリッジの断面図である。 画像を形成しているときの現像装置の作動状態を示す断面図である。 画像を形成しているときの感光体及び現像ローラの対向部の部分的な拡大図である。 現像バイアス電圧の状態を示す図である。 2成分現像剤の搬送量に対する静電容量の変化を示す図である。 2成分現像剤のトナー比に対する静電容量の変化を示す図である。 現像ローラと感光体との距離に対する静電容量の変化を示す図である。 感光体に対向する磁極ピーク位置に対する静電容量の変化を示す図である。
符号の説明
A プリンタ
Y イエロー画像形成部
M マゼンタ画像形成部
C シアン画像形成部
K ブラック画像形成部
YC、MC、CC、KC プロセスカートリッジ
1 感光体
2 帯電器
3 露光装置
4 現像装置
5 1次転写ローラ
6 クリーニング装置
8 中間転写ベルト
9 2次転写ローラ
10 記録媒体収容カセット
11 媒体供給ローラ
31 2成分現像剤
32 穂立ち
41 現像ローラ
42 規制部材
43 現像剤供給スクリュー
44 現像剤搬送スクリュー
45 現像ハウジング
46 マグネットローラ
46A 磁力ピーク部
47 現像バイアス電圧印加機構
81 駆動ローラ
82 ローラ
83 クリーニング装置

Claims (6)

  1. 電子写真方式の画像形成装置において静電潜像担持体に形成された静電潜像を2成分現像剤により可視トナー像に現像する現像装置であって、前記静電潜像担持体に非接触な現像剤担持体には少なくとも交流バイアス電圧がバイアス電源により印加されて所望の交流バイアス電圧が前記現像剤担持体に発現し、
    前記静電潜像担持体と前記現像剤担持体との間の静電容量を変化させる因子を、前記現像装置の使用状態に対応付けされた上限と下限とで規定される範囲で変化させた場合の静電容量の変化に基づいて、前記バイアス電源の仕様が設定されることを特徴とする現像装置。
  2. 前記因子は、前記現像剤担持体上の2成分現像剤の搬送量であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記因子は、前記現像剤担持体上の2成分現像剤のトナーとキャリアとの比であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記因子は、前記現像剤担持体と前記静電潜像担持体との間隔であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記因子は、前記静電潜像担持体に対する、前記現像剤担持体上の2成分現像剤の穂立ち位置であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  6. 回転駆動される静電潜像担持体の表面を帯電器で帯電させ、前記帯電器による静電潜像担持体の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像装置で現像して可視トナー像を形成する画像形成部を少なくとも1つ有する電子写真方式の画像形成装置であり、少なくとも1つの画像形成部における前記現像装置は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
JP2008252206A 2008-09-30 2008-09-30 現像装置及び画像形成装置 Active JP5267016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008252206A JP5267016B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 現像装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008252206A JP5267016B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 現像装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010085521A JP2010085521A (ja) 2010-04-15
JP5267016B2 true JP5267016B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=42249560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008252206A Active JP5267016B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 現像装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5267016B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2947516A1 (en) 2014-05-22 2015-11-25 Ricoh Company, Ltd. Developing device, and image forming apparatus and process cartridge incorporating same

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04208957A (ja) * 1990-11-30 1992-07-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 現像装置
JP3809275B2 (ja) * 1998-04-23 2006-08-16 株式会社リコー 画像形成装置
JP2001290349A (ja) * 2000-04-04 2001-10-19 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP2002258588A (ja) * 2001-03-06 2002-09-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007086659A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Canon Inc 画像形成装置
JP2007322727A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Kyocera Mita Corp 電源装置、画像形成装置、及び制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010085521A (ja) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5799783B2 (ja) 転写装置、画像形成装置
US7593669B2 (en) Image forming apparatus
US7831159B2 (en) Image forming apparatus for forming toner image using developer made of toner and carrier
CN101334613B (zh) 显影装置及使用该显影装置的图像形成装置
JP6099893B2 (ja) 画像形成装置
US9927761B2 (en) Image forming apparatus
EP2602667A2 (en) Electrophotographic image forming apparatus
JP6149512B2 (ja) 画像形成装置
JP2005062858A (ja) 画像形成装置におけるカブリ顕在化方法及びカブリ顕在化装置
JP4107307B2 (ja) 画像形成装置
JP5267016B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5284333B2 (ja) 画像形成装置
US11150574B2 (en) Image forming apparatus
JP2019200290A (ja) 画像形成装置
JP2006317524A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2008250159A (ja) 画像形成装置
JP2010164798A (ja) 画像形成装置
JP2015129872A (ja) 画像形成装置
JP2006301420A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2006195133A (ja) 画像形成装置
JP5535372B2 (ja) 画像形成装置
US20230280678A1 (en) Image forming apparatus
JP6555582B2 (ja) 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
JP5618074B2 (ja) 画像形成装置
JP2021117241A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5267016

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350