JP2007086659A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触現像方式の画像形成装置において、像担持体と現像剤担持体との間隔の変化に起因する画像濃度の変化を、精度よく未然に防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤シールを開封する前に像担持体と現像剤担持体の間隔を静電容量として検出し,適正な画像濃度となるように現像バイアスを制御する。現像剤シール部材を前記静電容量検出後に開封する画像形成装置と組み合わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般には、電子写真方式により像担持体に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置に収容した現像剤にて顕像化する画像形成装置に関する。
ここで、電子写真画像形成装置としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンター(例えば、LEDプリンター、レーザービームプリンター等)、及び電子写真ファクシミリ装置等が含まれる。
又、プロセスカートリッジとは、電子写真感光体と、少なくとも現像手段とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものをいう。
電子写真を用いた画像形成装置においては、像担持体としての感光体上の静電潜像を忠実に再現するために、磁性一成分現像剤であるトナーを用いた非接触乾式現像法の一つとしてジャンピング現像法がある。このジャンピング現像法とは、感光体に現像剤担持体である現像ローラを所定の間隔(50〜500μm)を保って対向させて配置する。そして、現像ローラに直流と交流を重畳した現像バイアスを印加してトナー粒子を往復させる電界を形成し、現像ローラ上に薄層に塗布されたトナーが感光体上の静電潜像に飛翔、付着して、潜像がトナー像として可視化される。
このような非接触現像方式においては、同種の画像形成装置間あるいは同種のプロセスカートリッジ間において、像担持体と現像剤担持体との間隔のばらつきに基づく画像濃度変化(画像濃度差)がある。
従来、像担持体と現像剤担持体との間隔のばらつきを補正する方法として、特許文献1には次のような技術が記載されている。すなわち、現像ローラおよび感光体の回転半径の最大値と両者の軸間距離Dとその寸法公差から、これらの組み合わせにおいて想定される最小ギャップを求める。そして、現像バイアスの交流電圧の振幅をその最小ギャップにおいても放電が起こらない最大の振幅に設定し、ギャップと現像バイアスの交流電圧の振幅の関係を導く。
また、特許文献2には次のような技術が記載されている。すなわち、現像バイアスの交流電圧の振幅を印加して像担持体と現像剤担持体との間隔を、静電容量として検出する検出手段を有する画像形成装置を用い、前記静電容量の検出値から現像バイアスの電圧を制御するものである。
特開2003−255678号公報 特開2001−194906号公報
特許文献2の方法は現像剤担持体上に現像剤が存在する条件下で制御を行っている。しかし、現像剤が存在することで像担持体の使用量(耐久)や環境変動(高温高湿環境、常温環境、低温低湿環境)等によって現像担持体上の現像剤の変化が生じる。これは、像担持体と現像剤担持体との間隔の正確な把握を妨げる因子である。
本発明は、特許文献2の発明を更に発展させたもので、非接触現像方式の画像形成装置において、像担持体と現像剤担持体との間隔の変化に起因する画像濃度の変化を、精度よく未然に防止することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、
静電潜像を形成する像担持体と、
前記像担持体と間隔をおいて配置されている現像剤担持体を有する現像室、前記現像室に連設され、前記現像剤担持体に供給するための現像剤を収納した現像剤収納容器、前記現像室と前記現像剤収納容器との連通開口部を開封可能に封止する現像剤シール部材、を有する現像手段と、
駆動されて、前記現像剤シール部材を開封する開封手段と、
前記現像剤担持体に現像バイアスを印加するバイアス出力手段と、
前記現像剤担持体に印加する 現像バイアスを決定するバイアス制御手段と、
前記像担持体と前記現像剤担持体との間隔を、前記像担持体と前記現像剤担持体の間の静電容量として検出する検出手段と、
前記静電容量に関する情報を記憶できるメモリーと、
制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記開封手段を駆動させて前記現像剤シール部材を開封する前に、前記バイアス出力手段から現像剤が存在していない状態にある前記現像剤担持体に対して前記バイアス出力手段から現像バイアスの交流電圧の振幅を印加して、前記検出手段により前記像担持体と前記現像剤担持体との間隔を、前記像担持体と前記現像剤担持体の間の静電容量として検出し、その検出された静電容量値と前記メモリーに記憶された静電容量に関する情報に基づき、前記バイアス制御手段により現像バイアスを決定し、その決定したバイアスを前記バイアス出力手段から前記現像剤担持体に対して出力するように制御することを特徴とする画像形成装置。
即ち、本発明は非接触現像方式の画像形成装置について、現像剤担持体上に現像剤が存在しない条件下で、像担持体と現像剤担持体の間隔を静電容量として検出する。現像剤シール部材を前記静電容量検出後に開封する画像形成装置と組み合わせることで、現像剤担持体上の現像剤が変化することによる静電容量の変化を無くしている。これにより、個々の画像形成装置あるいはプロセスカートリッジ毎に現像剤担持体と像担持体の間の間隔を、現像剤担持体と像担持体の静電容量として精度良く検出できる。そのため、現像剤担持体と像担持体の間の間隔が変化することによる画像濃度変化(画像濃度の変化は画像上の濃度むらとして現われる)や、カブリの発生を防止できる。
つまり、現像剤担持体上の現像剤の変化(像担持体の使用量(耐久)や環境変動(高温高湿環境、常温環境、低温低湿環境)に依らず、精度良く現像剤担持体と像担持体との間隔を現像剤担持体と像担持体の間の静電容量として検出できる。
それにより、同種の画像形成装置間あるいは同種のプロセスカートリッジ間において、現像剤担持体と像担持体との間隔のばらつきに伴う画像濃度のばらつきを抑制することができる。すなわち、上記検出された静電容量に基づき、現像剤担持に印加する現像バイアスの交流成分の振幅、あるいは現像バイアスの直流電圧を変動させることで抑制することができる。
〔A〕:画像形成装置例の全体的な概略構成
図1は本実施例の画像形成装置の概略模式図である。この画像形成装置は、電子写真プロセスを用いた、プロセスカートリッジ着脱式のレーザープリンターAである。図2はプロセスカートリッジ(以下、カートリッジと記す)Bの部分の拡大模式図である。
ここで、以下の説明において、カートリッジBまたはこれを構成している部材の短手方向とはカートリッジBをプリンター本体(以下、装置本体と記す)14に着脱する方向である。また、長手方向とはカートリッジBを装置本体14に装着する方向と交差する方向である。カートリッジBに関し、背面とはカートリッジBを正面から見てその反対側の面、左右とはカートリッジBを正面から見て左又は右である。カートリッジBの上面とはカートリッジBを装置本体14に装着した状態で上方に位置する面であり、下面とは下方に位置する面である。
プリンターAにはパソコン・画像読取装置等の外部ホスト装置(不図示)が接続される。そして、プリンターAはホスト装置から制御部(制御手段:CPU(Central Processing Unit))に入力する画像情報をハードコピーとして出力するプリント動作を実行する。制御部はホスト装置と信号の授受をする。また、作像機器と信号の授受をし、作像シーケンス制御をする。
本実施例のカートリッジBは、電子写真プロセス機器のうちの、感光ドラム(像担持体)7と、帯電ローラ(帯電手段)8と、現像装置(現像手段)6と、ブレードクリーニング装置(クリーニング手段)18と、の4つの機器を内包させて構成してある。
このカートリッジBは、装置本体14の上部の開閉カバー35をヒンジ35aを中心に2点鎖線示のように開いて装置本体14内を開放することで着脱操作される。すなわち、カバー35を開くと、装置本体14内のカートリッジ装着部Sが見える。装着部Sの左右壁には、カバー35が開いた開口から見ると、前下がりのガイドレール(不図示)が見える。カートリッジBを、正面側を手で掴み、背面側を先にして装着部Sに差し入れる。カートリッジ左右側の、感光ドラム7の軸線上で外方へ突出する位置決めボス(不図示)及びこの位置決めボスよりもカートリッジ装着方向後方にある回り止めガイド(不図示)を、上記のガイドレールに係合させる。カートリッジBを十分に挿入して、前記位置決めボスを装置本体側の位置決め溝(不図示)に嵌合させて、カートリッジBを装置本体14内の所定の位置に装着する。開閉カバー35を閉じ込む。カートリッジ装着状態において、カートリッジ上面の露光開口部15がレーザースキャナー(露光手段)1に対して正対する。また、カートリッジBの装着移動過程でドラムカバー27(図3)が開かれて、カートリッジ下面から露出した感光ドラム7の下面が転写ローラ(転写手段)4に正対して当接した状態になる。
カートリッジBは、装置本体14に対して所定に装着されることで、装置本体14側と機械的・電気的にカップリング状態になる。これにより、カートリッジB側の被駆動部材(感光体・現像ローラ・現像剤攪拌部材等)が装置本体14側の駆動機構により駆動可能状態になる。また、カートリッジB側の帯電ローラ・現像ローラ等に対して装置本体14側の高圧電源から所定のバイアスを印加することが可能となる。また、カートリッジB側のセンサーや記憶装置が装置本体14側の制御部と導通状態になる。
逆に、カートリッジBの装置本体14からの取り外しは、上記の装着の手順と逆である。図1において、カバー35を開いてカートリッジBを右上方へ引き出すと、カートリッジBは前述のガイドレールに導かれて装置本体14の外へ出る。
上述のようにカートリッジBは装置本体14に対して着脱可能である。
プリント動作を説明する。感光ドラム7は矢印の時計方向に所定の回転スピードで回転駆動される。その感光ドラム7は帯電バイアスが印加される帯電ローラ8により所定の極性・電位に均一に帯電される。その帯電面に対して、レーザー・ポリゴンミラー・レンズ系を含むレーザースキャナー1により画像情報のレーザー走査露光がなされる。すなわち、スキャナー1から出力されたレーザー光Cはカートリッジ上面の露光窓部15からカートリッジ内に入光して感光ドラム7の面を露光する。スキャナー1はホスト装置から制御部へ入力された画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調(オン/オフ変換)されたレーザー光を出力して、感光ドラム7の均一帯電面を走査露光する。レーザー光が照射されたドラム面部分(露光明部)の電位が減衰して画像情報に対応した静電潜像がドラム面に形成される。
その静電潜像は、現像装置6の現像剤担持体としての現像ローラ(現像スリーブ)10上の現像剤(トナー)によって現像される。なお、画像情報部を露光するイメージ露光方式と反転現像方式との組み合わせ構成が一般的である。
一方、所定の制御タイミングにて、ピックアップローラ3aが駆動されて、給紙カセット3に積載収納されている記録材2が繰り出され、リタードローラ3bにより最上位の記録材のみが1枚分離される。その記録材2が、ガイド3cによりレジストローラ対3dへ搬送され、レジストローラ対3dにより、感光ドラム7と転写ローラ4との当接部である転写ニップ部に所定の制御タイミングにて導入される。そして、記録材2が転写ニップ部を挟持搬送されていく過程において、転写ローラ4にトナーと逆極性の転写バイアスが印加されて、感光ドラム7面のトナー像が記録材2の面に順次に静電転写されていく。
転写ニップ部を出た記録材2は、感光ドラム7面から分離され、定着装置(定着手段)5の定着ローラ5aと加圧ローラ5bの当接部である定着ニップ部へ導入される。記録材2は定着ニップ部を挟持搬送されていく過程において、トナー像の加熱・加圧定着処理を受ける。そして、定着装置5を出た記録材2は、定着排紙ローラ対16→上行搬送路17→排紙ローラ対18の経路を通って排紙トレイ19上に排紙される。
また、記録材分離後の感光ドラム7面はブレードクリーニング装置18により転写残トナー等の残留汚染物の除去を受けて清掃され、再び、帯電から始まる作像に繰り返して供される。ブレードクリーニング装置18により感光ドラム7面から掻き落されたトナー等はクリーニング容器13内に貯留される。
定着装置5に導入された記録材2は定着ニップ部を挟持搬送されていく過程において、トナー像の加熱・加圧定着処理を受ける。そして、定着装置5を出た記録材2は、定着排紙ローラ対16→上行搬送路17→排紙ローラ対18の経路を通って排紙トレイ19上に排紙される。
〔B〕:現像装置6
本実施例の現像装置6は、現像剤Tとして磁性1成分トナーを用いたジャンピング現像方式の反転現像装置である。像担持体である感光ドラム7に現像剤担持体である現像ローラ10を所定の僅少な間隔を保って対向させて配置する。そして、現像ローラ10に直流と交流を重畳した現像バイアスを印加してトナー粒子を往復させる電界を形成し、現像ローラ10上に薄層に塗布されたトナーが感光ドラム7上の静電潜像に飛翔、付着して、潜像が反転現像されたトナー像として可視化される。
現像装置6は、開口部に中空の現像ローラ10を回転自在に配設した現像容器(現像室)24と、現像剤Tを収納させた現像剤収納容器(以下、トナー容器という)12とを結合させている。現像ローラ10の長手方向両端部には間隔保持部材(スペーサコロ:不図示)が取り付けられている。そして、その間隔保持部材が感光ドラム7に当接する方向に押圧付勢されている。これにより、現像ローラ10は感光ドラム7に対して所定のギャップ(間隔:50〜500μm))をもって対向配置される。
トナー容器12内の現像剤Tは回転駆動される攪拌手段9による攪拌によって、トナー容器12と現像容器24との間の連通口であるトナー容器開口部12aを通じて現像容器24へ搬送される。現像容器24に搬送された現像剤Tは、中空の現像ローラ10に内包された、磁界発生手段である非回転のマグネットロール10aの磁界によって現像ローラ10に引き寄せられる。現像ローラ10に磁気付着した現像剤Tは、現像ローラ10の回転に伴って、現像ローラ10と現像剤規制部材である現像ブレード25との当接部に搬送される。そして、現像ローラ10上の現像剤は現像ブレード25によってトリボ付与を受けるとともに、薄層として層厚規制を受ける。さらに、感光ドラム7と現像ローラ10との対向部である現像領域部に搬送されて、感光ドラム7面の静電潜像の現像に供される。現像ローラ10には現像バイアス電源(不図示)から所定の現像バイアスが印加される。現像に供されずに現像ローラ10上に残った現像剤は現像ローラ10の回転で現像容器24に戻し搬送される。そして、現像ローラ10は現像容器24で現像剤の再供給を受ける。
〔C〕:現像剤シール開封方法
図3はカートリッジBが未使用新品の状態時の模式図である。この状態時においては、現像装置6のトナー容器12の開口部12aは現像剤シール部材11で封止されている。すなわち、トナー容器12と現像容器24は現像剤シール部材11により完全に隔離されていて、現像剤Tはトナー容器12内だけに存在していて、現像容器24内には現像剤が全く存在していない状態に保持されている。したがって、現像ローラ10は現像剤が全く付着していない状態に保持されている。つまり、この現像剤シール部材11でトナー容器開口部12aが封止されていれば、このカートリッジBは確実に未使用である。27はドラムカバー(ドラムシャッター)であり、カートリッジBが装置本体14からは外されている状態時には感光ドラム7の下面を隠蔽する閉じ位置に移動していて、感光ドラム7を防護している。そして、その閉じ位置のドラムカバー27は、カートリッジBが装置本体14に装着される挿入移動に連動して開き位置に移動する構成にしてある。
本実施例では、上記の新品のカートリッジBの現像剤シール部材11を、このカートリッジBを装着した装置本本体14内で自動的に除去(開封)し、かつそのことを検知できる構成にしてある。
この構成を図4〜7を参照して説明する。図4は開口部が現像剤シール部材で封止されている状態のトナー容器と、開封手段と、開封駆動手段と、攪拌駆動手段の斜視模式図である。図5は現像剤シール部材単品の正面図と導電部パターンを示した図である。図6は現像剤シール部材が開封されて導電部パターンが切断された状態を示した図である。図7は開封検知系のブロック図である。
図4・図5のように、現像剤シール部材11は、カバーシール部11aと、このカバーシール部の一端側11bに連設した延長折り返し部11cを有する。そして、トナー容器12の開口部12aをカバーシール部11aで覆ってカバーシール部周縁を開口部周縁に貼り付けてある。これにより、開口部12aが現像剤シール部材11のカバーシール部11aで封止された状態に保たれている。そして、カバーシール部11aの一端側11bで折り返した折り返し部11cの端部を、トナー容器12側に設けた現像剤シール巻き取り軸23に固定してある。この軸23が回転されることで、折り返し部11cが軸23に巻き取られて矢印Xの方向に引かれていく。これにより、カバーシール部11は開封引き裂き部21に沿って引き裂かれていき、開口部12aが開封される。
本実施例において、上記の現像剤シール部材11は4層構成であり、表層から、ポリエステル層(強度維持層)、アルミ箔層(レーザー遮断層)、ポリエステル層(引き裂きガイド層)、シーラント層(容器接着層)であり、総厚みはおよそ120μmである。開封引き裂き部21は、シーラント層側から炭酸ガスレーザーを照射して、引き裂きガイド層とシーラント層の一部を溶融して空隙を形成してある。アルミ箔はレーザーを遮断するので表層のポリエステル層は損傷を受けず、シール性能は損なわれない。開封時には、この開封引き裂き部21に応力が集中するため、カバーシール部11aがこの引き裂き部21に沿って引き裂かれて開封される。
26は開封検知用の導電部26である。この導電部26は、現像剤シール部材11の開封末端付近に、現像剤シール部材11の開封方向Xに直交し、開封幅以上の長さで2本平行に設けたものである。開封方向Xに対し、上流側の導電部26bが開封検知導電部で、下流側の導電部26cが装着検知導電部である。本実施例では、この導電部26に粘着剤つきアルミ箔(粘着層50μm、アルミ箔層30μm)を用い、現像剤シール部材11の表面上に貼着している。この導電部26は、片側に導電部26bと26cの共有の接点26a1と、他の片側に導電部26bと26cのそれぞれの独立の接点26a2・26a3と3個の接点を持っている。これらの接点26a1・26a2・26a3は、カートリッジBを装置本体14に装着した際に、装置本体側のそれぞれに対応する電気接点(不図示)と接する。
以上の構成において、本実施例では現像剤シール部材11の開封判断を図7のようにおこなう。カートリッジBを装置本体14に装着すると、前述の接点26a1・26a2・26a3は装置本体側のそれぞれに対応する電気接点と接し、接点26a1はアースに、接点26a2と26a3は独立に装置本体14側の検出回路の接点に接続する。そして、接点26a2・26a3に装置本体14から電源電圧24Vを印加し、第1検知部111と第2検知部112により、電流が導電部26bと26cに流れるか否かを検出する。
即ち、両方の接点26a2と26a3に導通がなければ、装置本体14に対してカートリッジBが無い(カートリッジBが装着されていない)と判断する。
両方の接点26a2・26a3に導通があれば、現像剤シール部材11が未開封の新品状態のカートリッジBが装置本体14に対して装着されていると判断する。
接点26a2の方だけ導通がなければ、現像剤シール部材11が既に開封されているカートリッジBが装置本体14に対して装着されていると判断する。
上記の導通部26の導通の判断は、制御部(制御手段)100によっておこなわれる。
1)本実施例では、カートリッジBの現像剤シール部材11を自動開封する構成のため、制御部100は、装置本体14に装着のカートリッジBが現像剤シール部材11が未開封の新品カートリッジであると判断したら、下記の開封前動作を実行する。
即ち、制御部100は、図8のように、現像バイアス制御回路113から現像ローラ10に現像バイアスの交流電圧の振幅を印加し、静電容量検知回路114により感光ドラム7と現像ローラ10間の静電容量を測定する。そして、図9のように、その結果をカートリッジBのメモリー(読み出し/書き込み可能な不揮発性記憶手段)102内に記憶する。
次に、上記メモリー102内に記憶した情報103と、装置本体側のメモリー(読み出し/書き込み可能な不揮発性記憶手段)115内の前記静電容量に対する現像バイアスの補正テーブル101とを照合する。そして、現像バイアス調整回路116で現像ローラ10に印加する現像バイアスの交流成分の振幅を変動させるようにした。
その後、制御部100の指示により、現像剤シール巻き取り駆動手段22(図4)が作動して現像剤シール部材11を開封する。
2)また、制御部100は、接点26a2の方だけ導通がなく、現像剤シール部材11が開封されているカートリッジBがあると判断した場合は、カートリッジ側のメモリー102内の情報103を読み出す。そして、その読み出し情報103と、装置本体側のメモリー115内の前記静電容量に対する現像バイアスの補正テーブル101とを照合し、現像バイアス調整回路116により現像ローラ10に印加する現像バイアスの交流成分の振幅を変動させるようにした。
その後、現像剤シール巻き取り駆動手段22は作動せず、攪拌駆動手段32だけ作動する。
また、メモリーを検知しなかった場合には、制御部100で、予め設定された初期値(デフォルト値)に基づき画像形成を行っても良い。メモリーを検知しなかった場合とは、メモリーの情報を読み出す際の読み出しエラー、メモリー無しカートリッジ等で、メモリーを検知できなかった場合である。
上記1)の場合における現像剤シール部材11の自動開封は、装置本体14側の巻き取り駆動手段22と、カートリッジB側の巻き取り駆動入力部材20とによりおこなわれる。すなわち、カートリッジBが装置本体14に所定に装着されると、カートリッジB側の巻き取り駆動入力部材20と装置本体14側の巻き取り駆動手段22とが結合する。制御部100の指示により巻き取り駆動手段22が回転されると、巻き取り駆動入力部材20も回転する。
巻き取り駆動手段22は、例えば、電動機22aと、前記電動機22aの出力軸に嵌合固定されているギヤ22bと、前記ギヤ22bに噛み合っているギヤ22cと、前記ギヤ22cと噛み合っているギヤ22dから構成される。また、カートリッジB側の巻き取り駆動入力部材20は、例えば、ギヤ20aと、前記ギヤ20aに噛み合っているギヤ20bと、前記ギヤ20bに噛み合っているギヤ20cと、前記ギヤ20cと一体で回転軸を同一にするベベルギヤ20dから構成される。更に、ギヤ22dとギヤ20aは互いに嵌合可能なカップリングを有しており、カートリッジBの着脱操作により前記カップリングが嵌合或いは分離される。上記のギア20a・20b・20c及び巻き取り軸23はトナー容器12に回転自在に支持されている。
また、ベベルギヤ20dと噛み合っているベベルギヤ23aは巻き取り軸23の一端に固定されている。巻き取り軸23はプロセスカートリッジBに固定された軸受(不図示)により回転可能に支持されており、前記巻き取り軸23の軸部23bには現像剤シール部材11の折り返し部11cの一端が固定されている。従って、巻き取り軸23が回動すると折り返し部11c及び開封されたカバーシール部部分が軸部23bに巻き取られる仕組みになっている。電動機22aの起動・停止のタイミングは制御部100の指令に従う。従って、制御部100の指令により電動機22aが付勢されるとギヤ22b・22c・22d・20a・20b・20cと、ベベルギヤ20d・23aと巻き取り軸23が連動して回動する。したがって、前述のように現像剤シール部材11が開封されて、トナー容器の開口部12aの封止が解除される。
一方、トナー容器12内には現像剤Tを攪拌すると共に現像ローラ10に供給する現像剤供給部材としての攪拌手段9が回転自在に設けてある。カートリッジBが装置本体14に所定に装着されると、カートリッジB側の攪拌駆動入力部材31と装置本体14側の攪拌駆動手段32とが結合する。制御部100の指示により攪拌駆動手段32が回転されると、攪拌駆動入力部材310も回転する。
撹拌駆動手段32は、例えば、電動機32aと、前記電動機32aの出力軸に嵌合固定されているギヤ32bと、前記ギヤ32bに噛み合っているギヤ32cと、前記ギヤ32cと噛み合っているギヤ32dから構成される。また、撹拌駆動入力部材31とギヤ32dは互いに嵌合可能なカップリングを有しており、カートリッジBの着脱操作時の開閉カバー35の開閉と連動して前記カップリングが嵌合、或いは分離される。電動機32aの起動・停止のタイミングは、制御部100の指令に従う。従って、制御部100の指令により電動機32aが付勢されると、ギヤ32b・32c・32dと撹拌駆動入力部材31が連動して回動し、トナー容器12内の攪拌手段9が回転する。
本実施例では、現像剤シール巻き取り駆動手段22の駆動を開始してから、次に説明する予め定めた時間が経過してから攪拌駆動手段32が回転するように構成した。
本実施例では、現像剤シール巻き取りに要する時間、すなわち現像剤シール巻き取り駆動手段22が駆動を開始してから図6に示した巻き取り終了(開封終了)の状態になるまでは、およそ20秒かかる。そこで、現像剤シール巻き取り開始から5秒後に攪拌駆動手段32を駆動開始するように設定した。しかしながら前記時間は巻き取り及び撹拌条件により任意に設定可能である。
本構成では、現像剤シール巻き取り駆動手段22も攪拌駆動手段32も、制御部100の指示により駆動タイミングを制御している。すなわち、制御部100または制御部100に接続している記憶手段115に現像剤シール巻き取り開始から5秒後に攪拌駆動手段32を駆動開始するという内容を入れてある。即ち、タイマーを設けてある。
本実施例において、現像剤シール部材11の巻き取りが開始されてから5秒経ると、トナー容器開口部12aはおよそ4分の1が開封される。この時点から攪拌手段9が回転を開始すると、トナー容器12内の現像剤Tは現像容器24内に流入して現像ローラ10に供給されはじめる。そして、現像剤シール部材11の巻き取りが終了するとほぼ同時に、現像剤Tは現像ローラ10のナは手方向全域にわたって十分に供給されている。
なお、この現像剤シール部材11の巻き取り時において、現像ローラ10は攪拌手段9と一緒に回転してもいいし、回転しなくてもいい。何れにしても、前記静電容量を検出後に現像ローラ10は速やかに現像剤がコーティングされ、すぐに画像形成工程に入ることができる。
本実施例では、現像剤シール部材11を一度巻き取ったらそのカートリッジBでは現像剤シール巻き取り駆動手段22は作動しない構成である。即ち、開封検知導電部26bが現像剤シール部材11の開封により切断(図6)されて電流が流れなくなることにより制御部100はこれを検知して現像剤シール巻き取り駆動手段22を停止する。現像剤シール部材11を巻き取る際に、開封検知導電部26bと装着検知導電部26cの間に折り返し部11cを引くと切れるカッターを設けておいて切り離してもよい。
本実施例では、現像剤シール巻き取り駆動開始後の攪拌駆動を開始するまでの時間を制御部100で管理している。そのため、現像剤シール部材11の巻き取りスピードが速いときや、攪拌スピードが遅い場合など、攪拌駆動を開始するタイミングに精度が要求される場合でも、正確に合わせることができる特徴がある。
〔D〕:画像濃度のばらつき抑制策
次に、上記の現像剤シール部材の開封方法を踏まえ、本実施例の画像濃度のばらつき抑制策について説明する。図10に本実施例の流れ図、図11に本実施例のタイミングチャートを示す。
<本実施例の流れ>
(1)現像剤シール部材11を開封する前に、現像バイアスの交流電圧の振幅を現像ローラ10に印加(ON)する。そして、感光ドラム7と現像ローラ10間の間隔(ギャップ)を感光ドラム7と現像ローラ10間の静電容量として検出する(図10のステップS1〜S3)。
なお、前記の現像バイアスの印加は、感光ドラム7と現像ローラ10が停止状態、あるいは感光ドラム7と現像ローラ10の間隔のばらつきを把握する為に駆動状態のどちらでも良い。
(2)次に、検出された静電容量をカートリッジBのメモリー102内に記憶する(S4)。
(3)メモリー102内に記憶した静電容量と、装置装置14側の記憶装置115内に格納されている現像バイアス補正テーブル101から、適正な現像バイアスの交流電圧の振幅を設定する(S4〜6)。
記憶装置115内には、所定の静電容量に対する適正な現像バイアスの交流電圧の振幅を複数設定してある。
(4)補正が必要な場合(S7のYes)は、現像バイアスの交流電圧の振幅調整回路116で現像バイアスの交流電圧の振幅の補正を行い(S8・S9)、現像剤シールを開封する(S10)。補正が不要の場合(S7のNo)にはそのまま現像剤シールを開封する(S10)。
(5)現像剤シールを開封する(現像剤シール開封モーターをON)。
(6)適正な現像バイアスの交流電圧の振幅で画像形成を行う(S11)。メインモーターをONした後にプリント信号をONして画像形成を行う。
ただし、上記の順番において、(5)項の現像剤シールの開封に関しては、(1)項の感光ドラム7と現像ローラ10間の静電容量の検出後であり、且つ(6)項の画像形成前であれば、上記の順でなくても良い。
以下に上記の流れに沿って本実施例の詳細を説明する。 なお、(5)項と(6)項は前述しているので省略する。
<(1)の詳細説明>
図12に、現像ローラ(現像スリーブ)10上に現像剤が存在する条件下での感光ドラム7の使用量(耐久)と環境変動等による現像ローラと感光ドラムの間の静電容量のばらつきを示す。
図12から、現像ローラ上に現像剤が存在すると、感光ドラムの使用量(耐久)や環境変動(高温高湿環境、常温環境、低温低湿環境)等によって、現像ローラ上の現像剤量が変化する。それに伴って静電容量が変化し、2PFの静電容量のばらつきが生じてしまうことがわかる。
そこで、現像剤シール部材11を開封する前の現像ローラ10上に現像剤が存在しない条件下で、現像ローラ10と感光ドラム7との間隔を現像ローラと感光ドラムの間の静電容量として検出する目的は下記にある。
すなわち、感光ドラムの使用量(耐久)や環境変動等によって現像ローラ上の現像剤が変化(静電容量の変化)することに依らず、現像ローラ10と感光ドラム7との間隔を両者間の静電容量として精度良く検出できることにある。
次に、カートリッジBの現像ローラ10と感光ドラム7の間隔(ギャップ)と、記録材2に形成される記録画像の画像濃度(Dmax)との関係について説明する。
図13は、前記感光ドラム7と現像ローラ10のギャップと画像濃度の関係の具体例である。本図は、前述のレーザープリンターAにおいて、画像を出力した際の、前記現像ローラ10と感光ドラム7の間隔と画像濃度の関係を確認した結果を示した図である。現像ローラ10には、所定の直流電圧に所定の交流電圧を重畳した現像バイアスを印加した。
本実施例のレーザープリンターAにおいて、装着対象となる複数のプロセスカートリッジBの夫々について、現像ローラ10の間隔保持部材の肉厚、押圧等のばらつきを考慮した場合、前記間隔は図13に示すように200〜400(μm)の範囲の値を取り得る。その際、画像濃度は図13に記載のように0.8から1.0となり、0.2のばらつきが発生することになる。つまり、装着対象となる個々のカートリッジBにおいて、感光ドラム7と現像ローラ10との間の間隔の違いによって画像濃度が異なってくる。具体的には、前記間隔の取り得る範囲200〜400(μm)内において、前記間隔が小さくなるに従って画像濃度が濃くなってしまう。逆に、前記間隔が大きくなるに従って画像濃度が淡く(薄く)なってしまうという画像濃度のばらつきが発生する。
次に、個々のカートリッジBが現像剤シール部材11を開封する前の状態で装置本体14の内にある状態では、前記間隔は、現像バイアスの交流電圧の振幅を印加することで、感光ドラム7と現像ローラ10間の静電容量として検出することができる。
感光ドラム7と現像ローラ10の間隔は複数のカートリッジBにおいて取り得る200〜400(μm)の範囲でばらつきがあり、その場合の検出した静電容量との関係を図14に示す。
図14より、感光ドラム7と現像ローラ10との間隔が大きくなるに従って感光ドラム7と現像ローラ10間の静電容量は小さくなる。逆に、前記間隔が小さくなるにしたがって前記静電容量は大きくなり、前記間隔を前記静電容量で間接的に検出できることがわかる。
<(2)の詳細説明>
装着対象となる個々のカートリッジBには、現像ローラ10と感光ドラム70との間隔に相当する静電容量に関する情報103を記録するためのメモリー102を取り付ける。そのメモリー102に、前記静電容量に関する情報103を記憶させる。
<(3)の詳細説明>
一方、プリンターAには、前記メモリー102から上記間隔に相当する静電容量に関する情報103を読み出すための本体読出手段と、適正な画像濃度にするための現像バイアスの交流電圧の振幅の補正テーブル101が格納されているメモリー115を有する。また、前記読み出した情報103と前記補正テーブル101に基づいて、適正な画像濃度にするための現像バイアスの交流電圧の振幅を調整する現像バイアス調整回路116を設ける。
まず、現像バイアスの交流電圧の振幅の補正を行う前の結果を図15に示す。図15より、現像ローラと感光ドラムの間の静電容量と画像濃度には相関があり、静電容量が大きい場合には画像濃度は濃く、静電容量が小さい場合には画像濃度は薄くなることがわかる。また、図15の静電容量45PFから55PFの範囲は、図15における個々のカートリッジの現像ローラと感光ドラムとの間隔の取り得る範囲であることから、画像濃度のばらつきとしては図16のように0.85から0.95の範囲となる。
次に、適正な画像濃度にするための現像バイアスの交流電圧の振幅の補正テーブル101について説明する。
現像バイアスの交流電圧の振幅と画像濃度との関係については、図17のような関係がある。すなわち、現像により得られる画像濃度は、印加する現像バイアスの交流電圧の振幅分によって変化し、現像バイアスの交流電圧の振幅が大きくなるほど現像性が高まることがわかる。
本実施例においては、現像バイアスの交流電圧の振幅を100V上げることで、画像濃度は0.05濃くなる。逆に、現像バイアスの交流電圧の振幅を100V下げることで、画像濃度は0.05薄くなる。
そこで、メモリー115内に格納されている所定の静電容量に対する適正な現像バイアスを複数設定した現像バイアス補正テーブル101を表1のように設定した。ただし、本実施例では適正な画像濃度を0.9とし、その際の現像ローラ10と感光ドラム7の間の静電容量を50PF、現像バイアスの交流電圧の振幅を1200Vとした。なお、表1の補正テーブルは静電容量を5つの値で示しているが、精度の良くするため複数の値で設定しても良い。
<(4)の詳細説明>
適正な画像濃度となるように設定した前記の現像バイアス補正テーブル101に応じて、前記現像バイアス調整回路116が本体電源より供給される現像バイアスの交流成分の振幅を調整する。これによって、前記現像バイアス調整回路116は、補正後の現像バイアスを装置本体14及びカートリッジBに設けられた電気接点部(図示せず)を介してカートリッジBの現像ローラ10に印加する。
上記補正テーブル101を用い、現像バイアスの交流電圧の振幅を補正した結果を図18に示す。図18より現像ローラと感光ドラムの取り得る静電容量45PFから55PFの範囲において、適正な画像濃度である0.9に補正することが可能となった。
これにより、個々のカートリッジ間にある現像ローラと感光ドラムの間隔のばらつきに伴う画像濃度のばらつきを抑制できる。
なお、本実施例では現像ローラ10と感光ドラム7の間隔(ギャップ)のばらつき範囲を200〜400(μm)としたが、範囲はこれに限られたものではない。また、現像ローラ10と感光ドラム7の間隔(ギャップ)に対応する画像濃度の変化する範囲を0.8から1.0の範囲としたが、範囲はこれに限られたものではない。
また、本実施例においてメモリーを検知しなかった場合には、その旨を画像形成装置14に設けられた制御装置で、予め設定された初期値(デフォルト値)に基づき画像形成を行っても良い。メモリーを検知しなかった場合とは、メモリーの情報を読み出す際の読み出しエラー、メモリー無しカートリッジ等で、メモリーを検知できなかった場合である。
以上より、本実施例は、画像濃度のばらつきを抑制するため、現像ローラ上に現像剤が存在しない条件下で、現像ローラと感光ドラムとの間隔を現像ローラと感光ドラムの間の静電容量として検出する。これにより、現像ローラ上の現像剤の変化(感光ドラムの使用量(耐久)や環境変動(高温高湿環境、常温環境、低温低湿環境)に依らず、精度良く現像ローラと感光ドラムとの間隔を静電容量として検出できる。
それにより、個々のカートリッジ間の現像ローラと感光ドラムとの間隔のばらつきに伴う画像濃度のばらつきを、現像ローラと感光ドラムの間の静電容量として検出できる。そして、検出された静電容量をカートリッジのメモリー102に記録する。記録した静電容量の情報と画像形成装置内に格納されているメモリー115内の前記静電容量に対する現像バイアスの補正テーブル101と照合する。そして、現像バイアス調整回路116で現像ローラに印加する現像バイアスの交流成分の振幅を変動させる。これにより、個々のカートリッジ間の現像ローラと感光ドラムとの間隔のばらつきに伴う画像濃度のばらつきを抑制することができる。
なお、画像濃度のばらつきを抑制するため本実施例では、現像バイアスの交流成分の振幅を変動させているが、それ以外に現像バイアスの直流成分を変動しても良いことを付け加えておく。
ここで、「現像剤担持体に現像バイアスを印加するバイアス出力手段」は、図8では現像バイアス制御回路113中の交流と直流の重畳部に対応し、図9では制御部(現像バイアス調整回路)116の中に含まれている。また、「現像バイアスを決定するバイアス制御手段」は、図8ではプリンター本体の記憶装置115とCPU100と現像バイアス制御回路113に対応し、図9ではプリンター本体の制御部100に対応している。
本発明の第2の実施例について説明する。本実施例では、図19〜図21のように、現像ローラ10と感光ドラム7の間の静電容量に関する情報103と、静電容量に対する適正な現像バイアスの補正テーブル101の両方を、カートリッジBに装着されているメモリー102に記憶・格納させた。
上記の本実施例の利点としては、前記の各情報103・101に変更が生じた際、カートリッジB側のメモリー102内の情報を変更して対応することができる。すなわち、装置本体14側の変更を行わずに、カートリッジB側のみの変更で対応が可能である。
本発明の第3の実施例について説明する。本実施例では、図22〜図24のように、現像ローラ10と感光ドラム7の間の静電容量に関する情報103と、静電容量に対する適正な現像バイアスの補正テーブル101の両方を、装置本体14のメモリー115に記憶・格納させた。
上記の本実施例の利点としては、カートリッジの部品数の削減、すなわち製造コストの低減を行うことができる。
本発明において、画像形成装置は、像担持体として静電記録誘電体を用いた静電記録画像形成装置であってもよい。また、画像形成装置は、プロセスカートリッジ着脱式でなくてもよい。
実施例1における画像形成装置の概略模式図 プロセスカートリッジ部分の拡大模式図 現像シール部材未開封のプロセスカートリッジの状態の模式図 現像剤シール部材の開封手段と、開封駆動手段と、撹拌駆動手段を有するトナー容器の斜視模式図(開口部封止状態) 現像剤シール部材単体の正面模式図 現像剤シール部材を開封して導電部を切断した状態を示す正面模式図 導電部と制御部の構成を示すブロック図 静電容量を検出する構成のブロック図 装置本体内に格納されているメモリー情報とプロセスカートリッジに記憶するメモリー情報の概略図 現像バイアス補正のフローチャート図 タイミングチャート図 耐久と環境における感光ドラムと現像ローラの間の静電容量の推移を示した図 感光ドラムと現像ローラのギャップと画像濃度の関係を示した図 感光ドラムと現像ローラのギャップと、感光ドラムと現像ローラの間の静電容量との関係を示した図。 感光ドラムと現像ローラの間の静電容量と、画像濃度との関係を示した図 感光ドラムと現像ローラの間の静電容量と、画像濃度のばらつき(現像バイアス補正前)との関係を示した図 現像バイアスの交流電圧の振幅と画像濃度との関係を示した図 感光ドラムと現像ローラの間の静電容量と、画像濃度(現像バイアス補正後)との関係を示した図 実施例2における、静電容量を検出する構成のブロック図 装置本体内に格納されているメモリー情報とプロセスカートリッジに記憶するメモリー情報の概略図 現像バイアス補正のフローチャート図 実施例3における、静電容量を検出する構成のブロック図 装置本体内に格納されているメモリー情報とプロセスカートリッジに記憶するメモリー情報の概略図 現像バイアス補正のフローチャート図
符号の説明
A・・レーザープリンター、B・・プロセスカートリッジ、1・・レーザースキャナー、2・・記録材、3・・給紙カセット、4・・転写ローラ、5・・定着装置、6・・現像装置、7・・感光ドラム、8・・帯電ローラ、9・・攪拌手段、10・・現像ローラ、11・・現像剤シール部材、12・・トナー容器、14・・装置本体、18・・クリーニング装置、20・・巻き取り駆動入力部材、22・・現像シール巻き取り駆動手段、25・・現像ブレード、31・・攪拌駆動入力部材、32・・攪拌駆動手段、100・・制御部(CPU)、102・・カートリッジ部メモリー、115・・装置本体部メモリー

Claims (5)

  1. 静電潜像を形成する像担持体と、
    前記像担持体と間隔をおいて配置されている現像剤担持体を有する現像室、前記現像室に連設され、前記現像剤担持体に供給するための現像剤を収納した現像剤収納容器、前記現像室と前記現像剤収納容器との連通開口部を開封可能に封止する現像剤シール部材、を有する現像手段と、
    駆動されて、前記現像剤シール部材を開封する開封手段と、
    前記現像剤担持体に現像バイアスを印加するバイアス出力手段と、
    前記現像剤担持体に印加する 現像バイアスを決定するバイアス制御手段と、
    前記像担持体と前記現像剤担持体との間隔を、前記像担持体と前記現像剤担持体の間の静電容量として検出する検出手段と、
    前記静電容量に関する情報を記憶できるメモリーと、
    制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記開封手段を駆動させて前記現像剤シール部材を開封する前に、前記バイアス出力手段から現像剤が存在していない状態にある前記現像剤担持体に対して前記バイアス出力手段から現像バイアスの交流電圧の振幅を印加して、前記検出手段により前記像担持体と前記現像剤担持体との間隔を、前記像担持体と前記現像剤担持体の間の静電容量として検出し、その検出された静電容量値と前記メモリーに記憶された静電容量に関する情報に基づき、前記バイアス制御手段により現像バイアスを決定し、その決定したバイアスを前記バイアス出力手段から前記現像剤担持体に対して出力するように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 少なくとも前記像担持体と前記現像手段とが一体的に画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジにされており、静電容量に関する情報を記憶できるメモリーは、読み出し/書き込み可能な不揮発性記憶手段であり、前記プロセスカートリッジ側と、前記画像形成装置本体側とに配設されており、前記検出手段で検出された、前記像担持体と前記現像剤担持体の間の静電容量情報を前記プロセスカートリッジ側に配設されているメモリーに記憶し、現像バイアスを決定する前記バイアス制御手段と決定したバイアスを出力する前記バイアス出力手段に関する情報を前記画像形成装置本体側に配設されているされたメモリーに記憶することを特徴とした請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 少なくとも前記像担持体と前記現像手段とが一体的に画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジにされており、静電容量に関する情報を記憶できるメモリーは、前記プロセスカートリッジ側に配設された読み出し/書き込み可能な不揮発性記憶手段であり、前記検出手段で検出された、前記像担持体と前記現像剤担持体の間の静電容量情報と、現像バイアスを決定する前記バイアス制御手段と決定したバイアスを出力するバイアス出力手段に関する情報の両方を前記メモリーに記憶することを特徴とした請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 少なくとも前記像担持体と前記現像手段とが一体的に画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジにされており、静電容量に関する情報を記憶できるメモリーは、前記画像形成装置本体側に配設された読み出し/書き込み可能な不揮発性記憶手段であり、前記検出手段で検出された、前記像担持体と前記現像剤担持体の間の静電容量情報と、現像バイアスを決定する前記バイアス制御手段と決定したバイアスを出力するバイアス出力手段に関する情報の両方を前記メモリーに記憶することを特徴とした請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記バイアス制御手段で決定する現像バイアスと、前記バイアス出力手段が出力する現像バイアスは、現像バイアスの交流電圧の振幅、ならびに現像バイアスの直流電圧であることを特徴とした請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置。
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