JP4639098B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの二成分現像剤を用いる画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置においては、画像濃度を一定に維持することが重要な課題である。画像濃度を一定に維持するために、一般に、現像剤のトナー濃度を制御することが行われる。トナー濃度を制御する方法としては、現像装置にトナー濃度センサ(以下、「Tセンサ」という。)を設置し、このTセンサの検出値と目標値との比較結果に基づいて、トナー補給量を調整する方法が知られている。この方法によれば、Tセンサの検出値が予め決められた目標値となるように現像剤中のトナー濃度を制御することができる。しかし、Tセンサの検出値が同じでも、現像剤の周辺環境(温度や湿度等)や、現像剤の使用条件(トナーやキャリアの劣化度合い等)によっては、画像濃度が相違する。そのため、Tセンサだけを用いてトナー濃度制御を行っても、画像濃度を一定に維持できないことがある。
従来、感光体等の潜像担持体上のトナーパターンの濃度を検出するパターン濃度センサ(以下、「Pセンサ」という。)を、Tセンサと併用してトナー濃度制御を行う画像形成装置が知られている(特許文献1及び特許文献2参照)。この画像形成装置は、潜像担持体上に画像濃度検出用のパターン潜像を形成し、これを現像装置によって現像してトナーパターンを形成する。そして、このトナーパターンの濃度をPセンサによって検出し、この検出結果に基づいてTセンサの目標値を修正する。Pセンサの検出結果を用いれば、画像濃度を直接的に把握することが可能である。そのため、Pセンサの検出結果に基づいてTセンサの目標値を補正することで、Tセンサの目標値を現像剤の周辺環境や使用条件の変化に応じた適正な値にすることができる。これにより、現像剤の周辺環境や使用条件が変化しても、実際の現像剤のトナー濃度を目標とする濃度にすることができ、画像濃度を所定濃度に維持することができるようになる。
特開平10−186830号公報 特開平11−305497号公報
現像装置内の現像剤(トナーとキャリア)が劣化した場合、劣化した現像剤を取り出して、新たな現像剤を充填する。この充填される現像剤は、工場出荷時に現像剤中のトナー帯電量を十分上げたうえで出荷される。しかし、充填されるまでの流通期間が長く長い間放置されると、この間に現像剤中のトナーの帯電量が減少する。また、帯電量が減少したトナーは、装置内で攪拌動作を行っても帯電量がなかなか回復しない。このため、新たな現像剤の充填初期時においては、十分なトナー帯電量が得られず付着量過多やオフセットが生じる。付着量過多により画像濃度は増大する。このような画像濃度の増大は、Pセンサにより検知される。そして、このPセンサの検出結果に基づいて、Tセンサの目標値は現在よりも低くなるように補正される。その結果、現像剤のトナー濃度が、目標のトナー濃度よりも高い値となる。これにより、トナーが消費されて現像剤のトナー濃度が目標のトナー濃度に下がるまでトナーボトル等によるトナーの補給が停止される。このため、トナーが消費されて目標のトナー濃度に下がるまでの間は、現像剤のトナー濃度は、目標のトナー濃度よりも高いままとなってしまう。このため、現像剤のトナー濃度が目標濃度となるまで濃度過多やオフセット等の異常画像が出力されてしまうという問題があった。
また、放置しておくとトナーの帯電が低下するという関係から工場出荷時には、トナーを必要以上に帯電させておいて、一定期間径過後に現像剤中のトナーが所定の帯電量となるようにしている。このため、工場出荷後すぐの放置時間短い現像剤は、トナーが必要以上に帯電している。この放置時間の短い現像剤が現像装置に充填された場合は、付着量が減少し、画像濃度が薄くなる。このような画像濃度の減少は、Pセンサにより検知され、このPセンサの検出結果に基づいて、Tセンサの目標値は現在よりも高くなるように補正される。その結果、トナーボトル等からトナーが現像装置内へ補給されるが、トナーボトル内のトナーは、ほとんど帯電していない。このため、一度に大量のトナーが現像装置内に供給されても、攪拌によりトナーを十分帯電することができず、地汚れやオフセットなどの画像不良を生じる。従来は、このような地汚れを防止するために所定量のトナーを少しずつ現像装置内へ供給しているが、現像剤のトナー濃度が目標値となるまで、濃度の薄い画像が出力されてしまうという問題があった。また、現像剤のトナー濃度が目標トナー濃度とならないため、トナーニアエンドと誤検知してしまうという問題もあった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、放置時間の短い現像剤や長い現像剤が、現像装置に充填された初期時の異常画像を抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、潜像担持体上の潜像を、現像装置によりトナーとキャリアとを含む現像剤を用いて現像し、これにより得たトナー像を最終的に記録材上に転移させて画像形成を行う画像形成装置において、該現像装置内に新たな現像剤が充填される際、充填される新たな現像剤の製造情報に基づいて、製造日から充填される時点までの放置時間を検知し、検知した放置時間が所定の範囲外のときに画像濃度が所定の濃度になるように画像出力設定値を補正する画像出力補正手段を備え、上記画像出力補正手段により画像出力設定値が補正されたとき、所定のタイミングで補正前の画像出力設定値で潜像担持体上に画像濃度検出用のパターン潜像を作像し、これを上記パターン濃度センサで検出し、該パターン濃度センサで検出したトナーパターンの濃度が所定範囲内であるとき、画像出力設定値を補正前の画像出力設定値に戻すことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記潜像担持体上に形成された画像濃度検出用のトナーパターンの濃度を検出するパターン濃度センサを備え、上記画像出力補正手段は、該パターン濃度センサで検出したトナーパターンの濃度に基づいて画像出力設定値を補正することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記画像出力補正手段は、上記パターン濃度センサで検出したトナーパターンの濃度が目標とする濃度となるまでパターン潜像を作像するときの現像バイアスを補正し、トナーパターンの濃度が目標とする濃度となったときの現像バイアスの補正量に基づき、画像出力設定値を補正することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの画像形成装置において、画像形成により消費された分のトナーを現像装置内の現像剤へ補給するトナー補給装置と、上記現像装置に収容されている現像剤の一部について現像剤密度に関連するパラメータを検知するトナー濃度センサと、該トナー濃度センサの検出結果に基づいて、その検出値が目標値に一致するように該トナー補給装置のトナー補給動作を制御する補給動作制御手段と、上記パターン濃度センサで検出したトナーパターンの濃度が目標とする濃度となるようなトナー補給動作がなされるように該目標値を補正する補正処理を、所定のタイミングで実行する目標値補正手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、上記トナーとして、変性ポリエステル樹脂を基材としたトナーを用いたことを特徴とするものである。
請求項1乃至5の発明によれば、現像装置内に新たな現像剤が充填される際、充填される現像剤の放置時間が所定範囲外のとき、画像濃度が所定の濃度となるように画像出力設定値を補正している。このように、画像出力設定値を補正することで、現像剤のトナー濃度を変更しなくても画像濃度を所定の濃度に維持することができる。よって、従来のように現像剤のトナー濃度が目標値となるまで異常画像が出力されることがない。その結果、製造から長期間または短い期間の放置された現像像剤が充填されても、充填初期時の異常画像を抑制することができる。
以下、本発明を、画像形成装置としての複写機に適用した一実施形態について説明する。本実施形態では、モノクロ画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明は、公知のカラー画像形成装置についても同様に適用することができる。
まず、本実施形態に係る複写機の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。図1において、複写機本体100には、その上に画像読取装置200が取り付けられ、シートバンク300上に載置されている。画像読取装置200の上には、背面側(図中紙面裏側)を支点にして回動自在に構成された自動原稿搬送装置400が取り付けられている。
複写機本体100の内部には、潜像担持体としてドラム状の感光体10が設けられている。この感光体10のまわりには、感光体10の回転方向(図中反時計方向)Aに沿って、帯電ローラを用いた帯電装置11、現像装置12、転写装置13、クリーニング装置14が、順に配置してなる。現像装置12は、トナーとして、重合法により製造した重合トナーを用い、その重合トナーを現像剤担持体としての現像ローラを用いて感光体10上の静電潜像に付着させて、これを可視像化する。転写装置13は、2つのローラ15,16に掛け回された転写ベルト17を備えており、その転写ベルト17は、転写位置Bで感光体10の周面に押し当てられている。また、複写機本体100には、帯電装置11及びクリーニング装置14の図中左側に、現像装置12に新しいトナーを補給するトナー補給装置20が設けられている。また、複写機本体100には、シートバンク300のシートカセット61から送り出されたシートSを転写位置Bを経てスタック部39まで搬送するシート搬送装置60が設けられている。このシート搬送装置60は、供給路R1又は手差し供給路R2、及び、シート搬送路Rに沿って、シートSを搬送する。シート搬送路R上には、転写位置Bに対してシート搬送方向の上流側にレジストローラ21が設けられている。一方、転写位置Bに対してシート搬送路Rのシート搬送方向下流側には、熱定着装置22が設けられている。この熱定着装置22には、加熱ローラ(加熱部材)30と加圧ローラ(加圧部材)32との間にシートSを挟み込んで加熱加圧定着を行う。熱定着装置22の更にシート搬送方向下流側には、排出分岐爪34、排出ローラ35、第1加圧ローラ36、第2加圧ローラ37及びコシ付ローラ38が設けられている。また、熱定着装置22を経た画像形成済みのシートをスタックするスタック部39も設けてられている。また、複写機本体100には、図中右側に、スイッチバック装置42が設けられている。このスイッチバック装置42は、シート搬送路Rの排出分岐爪34が配置された位置から分岐した反転路R3と、この反転路R3を通ってきたシートを再びシート搬送路Rのレジストローラ21の位置まで導く再搬送路R4とに沿ってシートSを搬送する。反転路R3及び再搬送路R4には、一対のスイッチバックローラ43及び他の複数のローラ66が設けられている。また、複写機本体100には、現像装置12の図中左側に、レーザ書込装置47が設けられている。このレーザ書込装置47は、図示しないレーザ光源、走査用の回転多面鏡48、ポリゴンモータ49、図示しないfθレンズ等の走査光学系を備えている。
また、画像読取装置200は、光源53、複数のミラー54、結像用光学レンズ55、CCD等のイメージセンサ56などを備えており、その上面にはコンタクトガラス57が設けられている。
また、自動原稿搬送装置400には、図示しない原稿セット台が設けられており、原稿の排出位置には、図示しない原稿スタック台が設けられている。自動原稿搬送装置400は、複数の原稿搬送ローラを備えており、この原稿搬送ローラによって、原稿は、原稿セット台から画像読取装置200のコンタクトガラス57上の読取位置を経て原稿スタック台まで搬送される。
また、シートバンク300には、内部に、記録材である紙やOHPフィルム等のシートSを収納するシートカセット61が複数重ねて設けられている。各シートカセット61には、それぞれ呼出ローラ62、供給ローラ63、分離ローラ64が設けられている。シートカセット61の図中右側には、複写機本体100のシート搬送路Rへと通じる上述した供給路R1が形成されている。この供給路R1にも、シートを搬送するいくつかのシート搬送ローラ66が設けられている。
また、複写機本体100には、図中右側に、手差し供給部68が設けられている。この手差し供給部68には、手差しトレイ67が開閉自在に設けられており、その手差しトレイ67上にセットした手差しシートをシート搬送路Rへと導く上述した手差し供給路R2が形成されている。この手差し供給部68にも、シートカセット61と同様に、呼出ローラ62、供給ローラ63、分離ローラ64が設けられている。
次に、上記複写機の動作について説明する。
上記複写機を用いてコピーをとるとき、まず、図示しないメインスイッチをオンするとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置400を開いて画像読取装置200のコンタクトガラス57上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置400を閉じてそれで押える。そして、図示しないスタートスイッチを押すと、自動原稿搬送装置400に原稿をセットしたときは、その原稿を原稿搬送ローラにより原稿搬送路を通してコンタクトガラス57上へと移動させてから画像読取装置200を駆動し、原稿内容を読み取って原稿スタック台上に排出する。一方、コンタクトガラス57上に直接原稿をセットしたときは、直ちに画像読取装置200を駆動して原稿内容を読み取る。原稿内容を読み取る際、画像読取装置200は、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動させながら、その光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面に照射する。そして、その反射光を複数のミラー54で結像用光学レンズ55まで案内してイメージセンサ56に入れ、そのイメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
一方、原稿内容の読み取りと同時に、図示しない感光体駆動モータによって感光体10を回転させる。そして、まず、帯電装置11により感光体10の表面を一様に帯電し、次いで上述の画像読取装置200で読み取った原稿内容に応じてレーザ書込装置47からレーザ光を照射して書込みを行い、感光体10の表面に静電潜像を形成する。その後、その静電潜像に現像装置12でトナーを付着させてこれを可視像化する。
また、スタートスイッチを押したと同時に、シートバンク300が備える複数のシートカセット61のうち選択サイズに対応するものから、呼出ローラ62によりシートSを送り出する。そして、送り出されたシートSを供給ローラ63及び分離ローラ64で1枚ずつ分離して、その1枚を供給路R1へ案内し、シート搬送ローラ66でシート搬送路Rへと導く。シート搬送路Rへ搬送されたシートSは、レジストローラ21に突き当たって止められる。なお、手差し給紙部68を使う場合、その手差しトレイ67を開けてこれにシートSをセットする。この場合も、そのシートSは、呼出ローラ62、供給ローラ63、分離ローラ64によって1枚だけ手差し供給路R2へ搬送され、シート搬送ローラ66でシート搬送路Rへと導かれ、同じくレジストローラ21に突き当たって止められる。そして、このようにして、レジストローラ21に止められたシートSは、上述した感光体10の可視像化したトナー像の先端が転写位置Bへ進入するタイミングを合わせて回転を開始するレジストローラ21によって、その転写位置Bへ送り込まれる。
転写位置Bへと送り込まれたシートSは、転写装置13により感光体10上のトナー像が転写され、その表面に画像を担持する。転写後の感光体10は、その表面に残留した残留トナーがクリーニング装置14で除去され、図示しない除電装置により感光体10上の残留電位も除去され、帯電装置11からはじまる次の画像形成に備える。一方、画像を担持したシートSは、転写ベルト17により搬送されて熱定着装置22に入る。そして、加熱ローラ30と加圧ローラ32との間を搬送されながら熱と圧力が加えられて、シートS上の画像が定着する。その後、シートSは、排出ローラ35、第1加圧ローラ36、第2加圧ローラ37、コシ付ローラ38により、シートにコシをつけて、排出スタック部39上に排出され、そこにスタックされる。
なお、シートSの両面に画像を形成する場合には、排出分岐爪34を切り替え、シートSの片面にトナー像を転写した後、これをシート搬送路Rから反転路R3に入れる。このシートSは、シート搬送ローラ66で搬送してスイッチバック位置44へ入れられた後、スイッチバックローラ43でスイッチバックされ、今度は再搬送路R4に入れられ、シート搬送ローラ66で再びシート搬送路Rに導かれる。そして、上述と同様にしてシートの反対面にもトナー像を転写する。
図2は、上記トナー補給装置20にセットされるトナーボトル23の斜視図である。
このトナーボトル23は、円筒状のボトル本体24にキャップ部25が備わっている。ボトル本体24の内部には補給用のトナーを収容した収容空間が形成されており、その収容空間には螺旋状の突起が形成されている。トナーボトル23をトナー補給装置20にセットする場合、まず、ボトル本体24の底部(キャップ部25の反対端部)とボトル駆動モータ26の駆動軸とを係合させる。これと同時に、キャップ部25はトナー補給装置20に対して固定される。そして、キャップ部25に設けられたレバー25aを操作すると、ボトル口24aが開口する。また、ボトル本体24の底部とボトル駆動モータ26の駆動軸とを係合させるとき、シャッターピン27aが現像装置12の突起部12aの斜面によって上方に案内される。これにより、シャッター27が開きトナー排出口28が開く。
図3は、現像装置12にトナーを補給する様子を示す図である。トナーボトル23がセットされた後、ボトル駆動モータ26が駆動すると、ボトル本体24が回転し、ボトル本体の螺旋状の突起によって収容空間内のトナーがキャップ部25内へ搬送される。キャップ部25内のトナーは、トナー補給マイラー25bによりトナー排出口28へ掻き出され、現像装置12内へ搬送される。このような構成により、ボトル駆動モータ26の駆動を制御することで、現像装置12へ供給するトナーの量(トナー補給量)を調節することができる。
次に、本実施形態におけるトナー濃度制御装置によるトナー濃度制御について説明する。
図4は、本実施形態におけるトナー濃度制御装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態においては、現像装置12にトナー濃度センサ(Tセンサ)102が設けられており、また感光体10の表面に対向するようにパターン濃度センサ(Pセンサ)103が設けられている。Tセンサ102は、現像剤の一部における透磁率を検知するものであって、透磁率が高いほど出力電圧(検出値)が高くなる一般的な透磁率センサである。なお、本実施形態では、Tセンサとして透磁率センサを用いているが、現像装置12に収容されている現像剤の一部について現像剤密度に関連するパラメータを検知できるものであれば、これに限られない。また、Pセンサ103は、反射型の光学センサであり、トナー量の変化によって変動する反射光量から、感光体10上のトナーパターンの濃度を検出する。このPセンサ103は、トナー量が少ないほどすなわちトナーパターンの濃度が低いほど出力電圧が低い。なお、Pセンサも、感光体10上のトナーパターンの濃度が検出できるものであれば、これに限られない。これらのセンサ102,103の出力信号は、補給動作制御手段及び目標値補正手段としての制御部101へ入力される。
このトナー濃度制御装置において、Tセンサ102による検知タイミングは、現像剤が撹拌されているときが望ましいので、画像形成動作中又は連続画像形成中の画像間において行っている。Tセンサ102による検知間隔は、なるべく短い間隔で行うのが望ましいので、本実施形態では画像形成動作ごとに行っている。一方、Pセンサによる検知動作は、感光体10上にトナーパターンを形成する必要がある関係で、画像形成動作中には行うことができない。よって、Tセンサ102による検知タイミングは、非画像形成動作中又は連続画像形成中の画像間において行う。ただし、Pセンサ103による検知動作において、感光体10にトナーパターンを形成する間は、通常の画像形成動作を待たせることになるため、この検知動作が例えば連続画像形成中の画像間で行われる場合、連続画像形成スピードが落ちてしまう。よって、Pセンサ103による検知動作は、Tセンサ102ほど頻繁に行うことができない。したがって、本実施形態では、画像を30枚出力するごとに1回、Pセンサ103による検知動作を行うように設定している。なお、このPセンサ103による検知タイミングは、システムや要求スペックによって適宜変更するのが好ましい。
制御部101は、画像形成動作を行うたびに、Tセンサ102からの検出値Vtを受け、この検出値Vtと目標値Vtrefとを比較する。そして、検出値Vtが目標値Vtref以上であると判断したら、ボトル駆動モータ26を駆動させる制御信号を出力する。これにより、ボトル駆動モータ26が駆動して、現像装置12内の現像剤にトナーが補給される。一方、検出値Vtが目標値Vtrefを下回っていると判断したら、ボトル駆動モータ26の駆動を停止させる制御信号を出力する。これにより、ボトル駆動モータ26の駆動は停止し、トナー補給が停止する。
また、制御部101は、Pセンサ103からの検出値Vspを受け、上記目標値Vtrefの補正処理を行う。具体的には、その検出値Vspが規定値(目標とするトナーパターン濃度)Vsprefよりも下回っていると判断したら、上記目標値Vtrefが低くなるように補正する。その結果、Tセンサ102の検出値Vtが、それまでは目標値Vtrefを下回っていたとしても、補正後の目標値Vtref以上であればトナー補給動作が開始され、画像濃度が上昇する。一方、Pセンサ103の検出値Vspが規定値Vspref以上であると判断したら、上記目標値Vtrefが高くなるように補正する。その結果、Tセンサ102の検出値Vtが、それまでは目標値Vtref以上であったとしても、補正後の目標値Vtrefを下回ればトナー補給動作が停止し、画像濃度が低下する。
上記Tセンサ102は、上記現像装置12内のトナーエンド、トナーニアエンドの監視も行っている。トナーエンド、トナーニアエンドの監視は、目標値Vtrefに所定の実数を引算した値をトナーニアエンドの閾値としている。そして、Tセンサ102の検出値Vtが、トナーニアエンドの閾値よりも下回った場合は、トナーニアエンドと判定し、ユーザーに報知している。
ここで、本実施形態で用いているトナーは、その基材に変性ポリエステル樹脂を用いたものである。具体的には、次のように製造したものである。すなわち、有機溶媒中に、少なくとも活性水素基を有する化合物と反応可能な変性ポリエステル樹脂、着色剤及び離型剤を溶解又は分散させる。これにより得た溶解液又は分散液を、樹脂微粒子を含む水系媒体中で分散させ、架橋剤及び伸張剤の少なくとも一方と反応させる。そして、これにより得た分散液から有機溶剤を除去し、かつ、樹脂微粒子を洗浄して、トナーを得る。このトナーは、上述したように、長期間放置すると帯電量が減少する。また、トナーが所定の帯電量となるのに時間がかかる。上記のような性質をもつトナーであるため、劣化した現像剤と交換され、新たに現像装置内に充填される現像剤中のトナー帯電量が所定範囲でないと、充填初期時に画像不良が生じてしまう。そこで、本実施形態では、充填される現像剤の製造日から現時点までの放置時間を検知し、この検知結果に基づき画像出力設定値としての現像バイアスおよび帯電バイアスを補正する画像出力制御装置を備えている。以下に、この画像出力制御装置につい各制御例に基づき説明する。
〔制御例1〕
図5は、制御例1の画像出力制御装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、画像出力制御装置は、放置時間検知手段104と、画像出力補正手段たる制御部101と、Pセンサ103と、現像装置12と、帯電装置11とで構成されている。放置時間検知手段104は、テンキーなどから入力される現像装置12に充填される現像剤の製造日等の製造情報に基づいて、製造日から現時点までの充填される現像剤の放置時間Tを検知する。制御部101は、放置時間検知手段104で検知された放置時間Tに基づいて、画像出力の補正を行うか否かを判定している。また、制御部101は、Pセンサのパターン濃度出力値Vspに基づいて、画像出力設定値たる現像バイアスVb、帯電バイアスVrを補正している。
図6は、本制御例1における現像剤充填時の制御の流れを示すフローチャートである。
まず、現像装置内の劣化した現像装置と交換して新たに充填される現像剤の放置時間Tを検知する(S1)。現像剤放置時間T検知は、例えば、現像剤を内包した袋に現像剤製造日を記載しておいて、この製造日をテンキーなどで入力し、入力された製造日から現時点までの現像剤放置時間Tを装置内で計算し、検知する。また、ユーザが記載された製造日から、現時点までの現像剤放置時間Tを計算し、その計算した値をテンキーなどで入力することで、現像剤放置時間Tが検知されるようにしてもよい。さらに、袋に現像剤製造日をバーコードで記載し、バーコードリーダで製造日を読み取って、製造日から現時点までのトナー現像剤放置時間Tを計算し検知してもよい。
放置時間Tが検知されたら、放置時間Tが上限(Trefl)下限(Trefs)閾値の範囲内か否かをチェックする(S2)。閾値の範囲内である場合(S2のYES)は、交換された現像剤中のトナー帯電量が所定の帯電量を有しているので、基準の現像バイアスVb0帯電バイアスVr0を用いる通常制御を行う(S3)。一方、放置時間Tが上下限の閾値の範囲外のとき(S2のNO)は、現像剤中のトナー帯電量が所定の帯電量となっていないので、現像バイアスVbおよび帯電バイアスVrの補正を行う。
現像バイアスVb、帯電バイアスVrの補正は、まず、感光体上に基準パターンを作成する(S4)。この作成された基準パターンをPセンサで検知して、このときのパターン濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力下限値Vsp0よりも高いか否かをチェックする(S5)。基準パターン濃度出力下限値Vsp0以下の場合(S5のNO)は、基準パターン作成時の現像バイアスVbpを所定の補正量ΔVだけ引く(S6)。次に、この補正された基準パターン作成時の現像バイアスVbpで基準パターンを作成し(S4)、Pセンサの出力値Vspが基準パターン濃度出力下限値Vsp0よりも高いか否かをチェックする(S5)。基準パターン濃度出力下限値Vsp0以下の場合(S5のNO)は、S6以降のフローを繰り返し行う。
一方、Pセンサの出力値Vspが基準パターン濃度出力下限値Vsp0よりも高い場合(S5のYES)は、出力値Vspが基準パターン濃度出力下限値Vsp0よりも高くなったときの現像バイアスVbpで基準パターンを作成する(S7)。このときのPセンサの基準パターン濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力上限値Vsp1よりも低いか否かチェックする(S8)。濃度出力値Vspが濃度出力上限値Vsp1以上の場合(S8のNO)は、基準パターン作成時の現像バイアスVbpに所定の補正量ΔVを加える(S9)。そして、この補正量ΔVが加算された現像バイアスVbsで、基準パターンを作成し(S7)、濃度出力値Vspが濃度出力上限値Vsp1よりも低いかどうかをチェックする(S8)。基準パターン濃度出力上限値Vsp1以上の場合(S8のNO)は、S9以降のフローを繰り返し行う。
一方、Pセンサの濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力上限値Vsp1よりも低い場合(S8のYES)は、画像形成時の現像バイアスVb・帯電バイアスVrを補正するための補正電圧Vsを求める(S10)。補正電圧Vsは、Pセンサの濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力上限値Vsp1よりも低くなったときの基準パターン作成時の現像バイアスVbpから、基準パターン時のデフォルトバイアス値Vbp0を引くことで求めることができる。補正電圧Vsを求めたら、基準の帯電バイアスVr0から、求めた補正電圧Vsを引くことで、画像出力時の帯電バイアスVrを求める。また、基準の現像バイアスVb0から、求めた補正電圧Vsを引くことで、画像出力時の現像バイアスVbを求める(S11)。
このようにして、帯電バイアスVr、現像バイアスVbが補正されることで、画像出力設定値が補正され、交換された現像剤中のトナーの帯電量が適正範囲でなくても、現像剤交換初期時の不良画像を抑制することができる。
〔制御例2〕
図7は、本制御例2における画像出力制御装置の構成を示すブロック図である。
本制御例2においては、図5に示した上記制御例1の画像出力制御装置の構成に、記憶部105が追加されている。この記憶部105には、表1に示すような参照テーブルを予め記憶しておき、Pセンサの基準パターン濃度出力値Vspと参照テーブルとから補正電圧Vsを決定する。
Figure 0004639098
図8は、本制御例2における現像剤充填時の制御の流れを示すフローチャートである。
まず、上記制御例1と同様にして現像装置内の劣化した現像装置と交換された現像剤の放置時間Tを検知し(S11)、放置時間Tが上限(Trefl)下限(Trefs)閾値の範囲内である場合(S12のYES)は、通常の基準の現像バイアスVb0、帯電バイアスVr0で画像出力の制御を行う(S13)。放置時間Tが上限(Trefl)下限(Trefs)閾値の範囲内でない場合(S12のNO)は、基準パターンを作成して(S14)、このときのPセンサの基準パターン濃度出力値Vspを得る。Pセンサの基準パターン濃度出力値Vspを得たら、参照テーブルを参照して(S15)、補正バイアスVsを決定する(S16)。補正電圧Vsを決定したら、基準の帯電バイアスVr0から、補正電圧Vsを引くことで、画像出力時の帯電バイアスVrを求める。また、基準の現像バイアスVb0から、補正電圧Vsを引くことで、画像出力時の現像バイアスVbを求める(S17)。
この制御例2においても、交換された現像剤のトナーの帯電量が適正範囲でなくても、現像バイアスVb、帯電バイアスVrをPセンサの基準パターン濃度出力値Vspに基づいて補正することで、現像剤交換初期時の不良画像を抑制することができる。
交換された現像剤中のトナーの帯電量が適正範囲内でなくても、時間が径過することで、現像剤中のトナーの帯電量は、適正範囲になっていく。すなわち、長期間放置されて帯電量が減少した現像剤中のトナー、現像装置内で攪拌されることで帯電量が所定の帯電量に回復していく。一方、現像剤が製造されてすぐに交換されて、トナーが必要以上に帯電した現像剤中のトナーも消費されたり、トナー補給装置から新たなトナーが供給されたりすることで現像剤中のトナーが所定範囲の帯電量に回復していく。そこで、現像剤中のトナー帯電量が所定範囲に戻ったら、基準の現像バイアスVb0、基準の帯電バイアスVr0に戻すように制御している。
図9は、基準の現像バイアスVb0、基準の帯電バイアスVr0に戻すための制御の流れを示すフローチャートである。
まず、画像形成動作が終了したか否かを検知する(S21)。画像形成動作が終了していたら(S21のYES)、補正された現像バイアスVbpを通常制御時の基準現像バイアス値Vbp0に戻す(S22)。この基準現像バイアス値Vbp0で基準パターンを作成する(S23)。このときのPセンサの基準パターン濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力上限値Vsp1下限値Vsp0の範囲内か否かをチェックする(S24)。範囲内でない場合(S24のNO)は、現像剤中のトナーが所定範囲の帯電量となっていないので、S21以降のフローを繰り返す。一方、Pセンサの基準パターン濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力上限値Vsp1下限値Vsp0の範囲内の場合(S24のYES)は、現像剤中のトナー帯電量が所定範囲の帯電量に回復している。よって、現像バイアスVb、帯電バイアスVrを基準バイアスVb0、Vr0に戻す(S25)。
(1)
以上、本実施形態の画像形成装置によれば、現像装置内に新たな現像剤が充填される際、充填される現像剤の放置時間が所定範囲外のときに画像出力設定値たる現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを画像濃度が所定の濃度となるように補正している。充填される現像剤の放置時間T0が所定範囲未満のときは、放置時間T0が短いため、充填される現像剤中のトナー帯電量が必要以上帯電している。この場合、画像濃度が薄くなるので、画像濃度が濃くなるように現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正する。一方、充填される現像剤の放置時間T0が所定範囲を越えるときは、放置時間T0が長いため、充填される現像剤中のトナーが十分な帯電量を有していない。この場合、画像濃度が濃くなるので、画像濃度が薄くなるように現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正する。このように、現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正することで、製造から長期間または短い期間の放置された現像像剤が充填されても画像濃度を所定濃度に維持することができ、異常画像を抑制することができる。
また、長時間放置された現像剤が充填されても、現像剤のトナー濃度がトナーニアエンドの閾値以下となることがない。よって、トナーニアエンドの誤検知を抑制することができる。
(2)
また、制御例1、2において、パターン濃度センサたるPセンサで検出したトナーパターンの濃度たる基準パターン濃度出力値Vspに基づいて現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正している。このように実際に感光体に付着したトナー濃度に基づいて、画像出力設定値を補正することで、画像濃度を所定濃度にするための現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを精度良く設定することができる。
(3)
また、本実施形態の画像形成装置において、上記Pセンサで検出した基準パターン濃度出力値Vspが、所定の範囲内となるまで基準パターン作像時の現像バイアスを補正し、この現像バイアスの補正量Vsに基づき、現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正している。このように、実際感光体に付着したトナー濃度が所定濃度になるよに補正した補正量Vsに基づいて、現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正することで、確実に画像濃度を所定濃度にすることができる。
(4)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、トナーパターンの濃度をPセンサによって検出し、この検出結果に基づいてTセンサの目標値を修正している。Pセンサの検出結果を用いれば、画像濃度を直接的に把握することが可能である。そのため、現像剤の周辺環境や使用条件が変化しても、その変化に応じてTセンサの目標値をPセンサの検出結果に基づいて適切な値に補正することができる。これにより、現像剤の周辺環境や使用条件の影響を受けずに、実際の現像剤のトナー濃度を目標とする濃度に一定とすることができ、画像濃度を所定濃度に維持することができる。
(5)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、所定のタイミングで感光体上に画像濃度検出用のパターンを作成し、これをPセンサで検出し、このPセンサで検出したトナーパターンの濃度が所定範囲内であるとき、補正された現像バイアスVbおよび帯電バイアスVrを補正前の現像バイアスVbおよび帯電バイアスVrに戻している。充填された現像剤中のトナーは、現像装置内で除々に所定の帯電量に回復する。充填初期時必要以上に帯電したトナーであった場合は、所定の帯電量に回復するに従い除々に画像濃度が濃くなる。従って、Pセンサがこのトナー濃度を検知するとTセンサの目標値を除々に下げて、現像剤のトナー濃度が除々に下がっていく。その結果、環境等によってさらに現像剤のトナー濃度が下がった場合、現像剤のトナー濃度が極端に薄くなりすぎて現像ローラに付着するトナーの絶対量が足りなくなり、キャリアが感光体に付着して故障するなどの不具合をおこす場合がある。一方、充填初期時所定の帯電量に満たないトナーであった場合は、所定の帯電量に回復するに従い除々に画像濃度が薄くなる。従って、Pセンサがこのトナー濃度を検知するとTセンサの目標値を除々に上げて、現像剤のトナー濃度が除々に上がっていく。その結果、環境等によってさらに現像剤のトナー濃度が上がった場合、現像剤中のトナー濃度が極端に濃くなり現像装置からトナーが吹き出して装置内部を汚してしまう場合があった。しかし、所定のタイミングで補正前の現像バイアスでトナーパターンを作成し、このときのPセンサで検出したトナーパターンの濃度が所定範囲内である場合は、現像剤中のトナーの帯電量が回復しているので、補正前の現像バイアス及び帯電バイアスに戻す。これにより、現像剤のトナー濃度が極端に濃くなりすぎて、現像装置から吹き出すことを抑制することができる。また、現像剤のトナー濃度が極端に薄くなりすぎて感光体にキャリアが付着することを抑制することができる。
(6)
また、本実施形態では、トナーとして、変性ポリエステル樹脂を基材としたトナーを用いている。このようなトナーは、上述したように、ブレードでクリーニングする際の除去効率を高めやすい、界面活性剤がトナー内部に残存したりトナーの帯電を阻害したりすることもないというメリットがある。しかし、その反面、トナー粒子自体は、攪拌などを行わずに放置しておくと、トナーの帯電が低下し、使用時の帯電極性と逆の弱プラスに帯電するというデメリットもある。さらに、補給されたトナーの帯電が立ち上がるまでに従来のトナーより多くの攪拌時間が必要になるというデメリットもある。このようなデメリットをもつ変性ポリエステル樹脂を基材としたトナーを、上述したPセンサとTセンサとを併用してトナー濃度制御を行う画像形成装置で用いると、上述した問題が顕著に現れる。すなわち、放置時間の短い現像剤や長い現像剤が現像装置に充填された初期時の異常画像である。しかし、これは、上述したように現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正することで十分に抑制できるので、初期時の異常画像を抑制した状態で、上記メリットを享受できる。
実施形態に係る複写機全体の概略構成図。 同複写機が有するトナー補給装置にセットされるトナーボトルの斜視図。 現像装置にトナーを補給する様子を示す図。 トナー濃度制御装置の構成を示すブロック図。 制御例1における画像出力制御装置の構成を示すブロック図。 制御例1における現像剤充填時の制御の流れを示すフローチャート。 制御例2における画像出力制御装置の構成を示すブロック図。 制御例2における現像剤充填時の制御の流れを示すフローチャート。 基準の現像バイアスVb0、基準の帯電バイアスVr0に戻すための制御の流れを示すフローチャート。
符号の説明
10 感光体
12 現像装置
20 トナー補給装置
23 トナーボトル
26 ボトル駆動モータ
101 制御部
102 Tセンサ
103 Pセンサ

Claims (5)

  1. 潜像担持体上の潜像を、現像装置によりトナーとキャリアとを含む現像剤を用いて現像し、これにより得たトナー像を最終的に記録材上に転移させて画像形成を行う画像形成装置において、
    該現像装置内に新たな現像剤が充填される際、充填される新たな現像剤の製造情報に基づいて、製造日から充填される時点までの放置時間を検知し、検知した放置時間が所定の範囲外のときに画像濃度が所定の濃度になるように画像出力設定値を補正する画像出力補正手段を備え、
    上記画像出力補正手段により画像出力設定値が補正されたとき、所定のタイミングで補正前の画像出力設定値で潜像担持体上に画像濃度検出用のパターン潜像を作像し、これを上記パターン濃度センサで検出し、該パターン濃度センサで検出したトナーパターンの濃度が所定範囲内であるとき、画像出力設定値を補正前の画像出力設定値に戻すことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記潜像担持体上に形成された画像濃度検出用のトナーパターンの濃度を検出するパターン濃度センサを備え、
    上記画像出力補正手段は、該パターン濃度センサで検出したトナーパターンの濃度に基づいて画像出力設定値を補正することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    上記画像出力補正手段は、上記パターン濃度センサで検出したトナーパターンの濃度が目標とする濃度となるまでパターン潜像を作像するときの現像バイアスを補正し、トナーパターンの濃度が目標とする濃度となったときの現像バイアスの補正量に基づき、画像出力設定値を補正することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの画像形成装置において、
    画像形成により消費された分のトナーを現像装置内の現像剤へ補給するトナー補給装置と、上記現像装置に収容されている現像剤の一部について現像剤密度に関連するパラメータを検知するトナー濃度センサと、該トナー濃度センサの検出結果に基づいて、その検出値が目標値に一致するように該トナー補給装置のトナー補給動作を制御する補給動作制御手段と、上記パターン濃度センサで検出したトナーパターンの濃度が目標とする濃度となるようなトナー補給動作がなされるように該目標値を補正する補正処理を、所定のタイミングで実行する目標値補正手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置
  5. 求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、
    上記トナーとして、変性ポリエステル樹脂を基材としたトナーを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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