JP2016061817A - 画像形成装置 - Google Patents

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Chihiro Hagiwara
千尋 萩原
尾崎 善史
Yoshifumi Ozaki
善史 尾崎
卓哉 岩村
Takuya Iwamura
卓哉 岩村
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Satoshi Tanaka
智 田中
伸志 三井
Nobuyuki Mitsui
伸志 三井
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Abstract

【課題】初期設定時における画像濃度の低下をトナーの帯電量に応じて現像バイアスを変化させない場合と比較して抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、感光体ドラム112と、帯電したトナーを保持し、現像バイアスが印加されることにより帯電したトナーを感光体ドラム112へと供給する現像スリーブ232を有する現像装置200と、現像装置200を用いて形成した基準画像の濃度を検知する画像濃度センサ502と、現像装置200の初期設定時において、画像濃度センサ502により検知された濃度が予め定められた値以下である場合に、現像スリーブ232に印加される現像バイアスを安定期の濃度制御を行う場合の範囲よりも高くするように制御する制御回路602とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は画像形成装置に関する。
特許文献1には、像担持体と、該像担持体を帯電させる帯電器と、該帯電器によって帯電された前記像担持体の帯電面を露光して静電潜像を形成する露光器と、前記像担持体の帯電面に形成された静電潜像を、帯電された現像剤を用いて現像する現像器と、該現像器が装着されてからの印写枚数又は前記現像器の動作時間に対応して、前記静電潜像における帯電電位及び前記現像器に印加される現像バイアス電位の電位差を制御する制御部とを備える画像形成装置において、装着された前記現像器が用いる現像剤に係る種類を判別する判別部を備え、前記制御部は、前記判別部が判別した種類に対応して前記電位差を制御するようにしてあることを特徴とする画像形成装置が記載されている。
特許文献2には、感光体上に形成された静電潜像を二成分現像剤を用いて現像して顕像化し、該顕像を被転写体へ転写して画像を形成する静電印写装置であって、感光体上に形成された顕像のトナー付着量を検知する光学センサーと、初期現像剤セット後に、一定時間、現像器のカラ廻し運転を行い、該カラ廻し運転中、一定時間間隔で複数回感光体上に基準濃度パターンを現像して、該各トナー付着量を検知し、該検知された各値間の差分の変化量により、初期のトナー補給条件を補正する手段とを具備することを特徴とする静電印写装置が記載されている。
特開2011−53631号公報 特開平6−110328号公報
初期の状態程トナーは帯電しやすく、一定重量当たりのトナーの帯電量が高くなりやすい。このため、初期状態にある現像装置を用いて画像を形成した場合、一定時間使用をした現像装置を用いて画像を形成した場合と比較して画像の濃度が低くなりすい。
本発明は、初期設定時における画像濃度の低下を、トナーの帯電量に応じて現像バイアスを変化させない場合と比較して抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、像保持体と、帯電したトナーを保持するトナー保持体であって、現像バイアスが印加されることにより帯電したトナーを前記像保持体へと供給する前記トナー保持体を有する現像装置と、前記現像装置を用いて形成した基準画像の濃度を検知する画像濃度検知手段と、前記現像装置の初期設定時において、前記画像濃度検知手段により検知された画像の濃度が予め定められた値以下である場合に、前記トナー像保持体に印加される現像バイアスを安定期の濃度制御を行う場合の範囲よりも高くするように制御する制御手段と、を有する画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、前記現像装置にトナーを供給するトナー供給装置をさらに有し、前記制御手段は、前記現像装置の初期設定の後に予め定められた量の画像が形成されるまでは、前記トナー供給装置による前記現像装置へのトナーの供給がされないように制御する請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に係る本発明は、前記現像装置内に収納された現像剤中のトナーの濃度を検知するトナー濃度検知手段をさらに有し、前記制御手段は、前記画像濃度検知手段により検知された画像の濃度が予め定められた値よりも大きい場合に、前記トナー濃度検知手段により検知された前記現像装置内に収納された現像剤中のトナーの濃度に基づいて、前記現像装置内に収納された現像剤中のトナーの濃度を制御する請求項1又は2記載の画像形成装置である。
請求項4に係る本発明は、前記制御手段は、前記現像装置の初期設定時に前記トナー像保持体に印加される現像バイアスを前記範囲よりも高くした場合に、前記現像装置の初期設定の後に予め定められた量の画像形成された後に、前記現像バイアスを低くするように制御する請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置である。
請求項5に係る本発明は、前記制御手段は、形成された画像の形成量の増加に伴って前記現像バイアスを低くするように制御する請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置である。
請求項6に係る本発明は、複数の前記現像装置を有し、複数の前記現像装置の少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加装置をさらに有し、前記制御手段は、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つによってそれぞれに形成された前記基準画像の濃度の全てが前記予め定められた値以下である場合に、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に印加される現像バイアスを前記範囲よりも高くするように制御する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置である。
請求項7に係る本発明は、複数の前記現像装置を有し、複数の前記現像装置の少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加装置をさらに有し、前記制御手段は、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つによってそれぞれに形成された前記基準画像の濃度の全てが前記予め定められた値よりも大きい場合に、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に印加される現像バイアスを前記範囲から変化させないように制御する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、複数の前記現像装置を有し、複数の前記現像装置の少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加装置をさらに有し、前記制御手段は、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つによってそれぞれに形成された前記基準画像の濃度の少なくとも一つが前記予め定められた値以下であり、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つによってそれぞれに形成された前記基準画像の濃度の少なくとも他の一つが前記予め定められた値よりも大きい場合は、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つによってそれぞれに形成された前記基準画像の濃度の加重平均値が前記予め定められた値以下である場合に、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に印加される現像バイアスを前記範囲よりも高くするように制御する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置である。
請求項9に係る本発明は、像保持体と、帯電したトナーを保持するトナー保持体であって、現像バイアスが印加されることにより帯電したトナーを前記像保持体へと供給する前記トナー保持体を有する現像装置と、前記現像装置の初期設定時において、トナーの帯電量が予め定められた値以上である場合に、前記トナー保持体に印加される現像バイアスを安定期の濃度制御を行う場合の範囲より高くするように制御する制御手段と、を有する画像形成装置である。
請求項1に係る本発明によれば、初期設定時における画像濃度の低下をトナーの帯電量に応じて現像バイアスを変化させない場合と比較して抑制することができる。
請求項2に係る本発明によれば、トナーの供給がされない間に濃度検知手段の目標値を補正することができる。
請求項3に係る本発明によれば、トナーの帯電量が十分である場合に、初期設定時から現像剤中のトナーの濃度の制御を開始することができる。
請求項4に係る本発明によれば、初期設定から予め定められた量の画像が形成された後に画像濃度が高くなることを抑制することができる。
請求項5に係る本発明によれば、初期設定から予め定められた量の画像が形成された後に画像濃度が急激に低下することを抑制することができる。
請求項6に係る本発明によれば、複数の現像装置を有する画像形成装置において、バイス印加装置の数を減らしつつ、初期設定時における画像濃度の低下をトナーの帯電量に応じて現像バイアスを変化させない場合と比較して抑制することができる。
請求項7に係る本発明によれば、複数の現像装置を有する画像形成装置において、バイス印加装置の数を減らしつつ、画像濃度が低下する虞がないにもかかわらず画像濃度を高くするとの弊害を生じないようにすることができる。
請求項8に係る本発明によれば、複数の現像装置を有する画像形成装置において、バイス印加装置の数を減らしつつ、初期設定時における画像濃度の低下をトナー帯電量に応じて現像バイアスを変化させない場合と比較して抑制することができる。
請求項9に係る本発明によれば、初期設定時における画像濃度の低下をトナー帯電量に応じて現像バイアスを変化させない場合と比較して抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を示す図である。 図1に示す画像形成装置が有するトナー像形成部を示す図である。 図1に示す画像形成装置が有する制御部を示すブロック図である。 図1に示す画像形成装置におけるトナーの帯電量と、濃度検知手段の出力との関係を測定した結果を示すグラフである。 図1に示す画像形成装置における現像装置の初期設定時の動作を示すフローチャートである。 図1に示す画像形成装置の現像バイアスを調整する動作を示すフローチャートである。 図1に示す画像形成装置において、現像装置の初期設定時から予め定められた量の画像が形成されるまでの現像バイアスの変化を示すグラフである 図1に示す画像形成装置における現像バイアスの値を算出するステップを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置が有する黒トナー像形成部を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における現像バイアスを調整する動作を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。図1には、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。図1に示されているように、画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12には、記録媒体として用いられている用紙を排出する排出口14が形成されている。また、画像形成装置本体12の上側の面は、画像が形成された用紙が排出される排出部16として用いられている。
また、画像形成装置本体12内には、現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C及び現像装置200Kを有していてトナー像を形成する像形成部100と、像形成部100に用紙を供給する給紙装置400と、イエロートナー収納容器300Y、マゼンタトナー収納容器300M、シアントナー収納容器300C及び黒トナー収納容器300Kとが配置されている。
イエロートナー収納容器300Y、マゼンタトナー収納容器300M、シアントナー収納容器300C及び黒トナー収納容器300Kには、イエローのトナー、マゼンタのトナー、シアンのトナー、黒のトナーがそれぞれに収納されていて、後述するトナー供給装置310(図2を参照)によって、現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kへと収納しているトナーがそれぞれ供給されるようになっている。
像形成部100は、イエロートナー像形成部110Y、マゼンタトナー像形成部110M、シアントナー像形成部110C及び黒トナー像形成部110Kを先述のように有し、転写装置160をさらに有する。イエロートナー像形成部110Y、マゼンタトナー像形成部110M、シアントナー像形成部110C及び黒トナー像形成部110Kは、それぞれが感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C、感光体ドラム112Kを有する。感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C、感光体ドラム112Kは、それぞれが像を保持する像保持体として用いられている。
イエロートナー像形成部110Y、マゼンタトナー像形成部110M、シアントナー像形成部110C及び黒トナー像形成部110Kは、それぞれが、イエローの現像剤を用いてイエローのトナー像を形成し、マゼンタの現像剤を用いてマゼンタのトナー像を形成し、シアンのトナー像を用いてシアンのトナー像を形成し、黒の現像剤を用いて黒のトナー像を形成する。イエロートナー像形成部110Y、マゼンタトナー像形成部110M、シアントナー像形成部110C、及び黒トナー像形成部110Kの詳細は後述する。
また、像形成部100は、光書き込み装置190を有する。光書き込み装置190は、後述する帯電装置116(図2を参照)によって均一に帯電された感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C、感光体ドラム112Kのそれぞれの表面に光を照射することによって潜像を形成する。
転写装置160は、感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C、感光体ドラム112Kからトナー像が転写される中間転写体162を有する。中間転写体162は、帯状であり無端状であって、複数の支持部材に図1に矢印で示す方向に回転することができるように掛け渡されている。
また、転写装置160は、感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C、感光体ドラム112Kのそれぞれに形成されたトナー像を中間転写体162にそれぞれ転写する1次転写装置180Y、1次転写装置180M、1次転写装置180C、1次転写装置180Kを有する。また、転写装置160は、中間転写体162に転写されたトナー像を用紙に対してさらに転写する2次転写装置182を有する。また、転写装置160は、中間転写体162を清掃する清掃装置186を有する。
また、画像形成装置本体12内には、2次転写装置182によって用紙に転写されたトナー像を、例えば熱と圧力とを用いて用紙に定着する定着装置50が配置されている。
給紙装置400は、用紙を積層した状態で用紙を収納する収納容器402を有する。また、給紙装置400は、収納容器402に収納された最上位の用紙を抽出し、抽出した用紙を像形成部100へ向けて送り出すように搬送する搬送ロール404を有する。
また、画像形成装置本体12内には、用紙の搬送に用いられる用紙搬送路420が形成されている。用紙搬送路420は、給紙装置400から供給された用紙を像形成部100へと搬送し、画像が形成された用紙を画像形成装置本体12外へと排出するために用いられる。また、画像形成装置本体12内には、用紙搬送路420に沿って、用紙が搬送される方向における上流側から順に、先述の搬送ロール404と、搬送ロール430と、レジストロール432と、先述の2次転写装置182と、先述の定着装置50と、排出ロール434とが配置されている。
また、画像形成装置本体12内には、画像濃度センサ502と環境センサ504とが配置されている。
画像濃度センサ502は、画像濃度検知手段として用いられていて、中間転写体162に形成されたトナー像の濃度を計測するセンサである。ここでいう画像濃度とは、光学濃度のことであり、色の濃さのことである。画像濃度センサ502は、例えば制御の基準として用いられる基準画像等のトナー像に光を照射し、例えば反射出力比(RADC値、Ratio Auto Density Control)を出力する。
環境センサ504は、画像形成時における画像形成装置本体12内の環境を計測するセンサである。ここでいう環境には、温度、湿度、気圧などが含まれる。本実施例においては、環境センサ504は温度及び湿度を計測するセンサである。
図2には、トナー像形成部110が示されている。イエロートナー像形成部110Y、マゼンタトナー像形成部110M、シアントナー像形成部110C、黒トナー像形成部110Kは、用いるトナーの色と形成するトナー像の色とが異なるものの構成が同一である。このため、以下、特に区別をする必要がある場合を除きトナー像形成部110と総称して説明する。
図2に示されているように、トナー像形成部110は、先述の感光体ドラム112と、帯電装置116と、先述の現像装置200と、清掃装置120と有する。帯電装置116は、感光体ドラム112を帯電する帯電部として用いられていて感光体ドラム112表面を均一に帯電する。清掃装置120は、例えば掻き落とすようにして、感光体ドラム112の表面に残留したトナー像等を除去し、感光体ドラム112を清掃する。
現像装置200は、所謂2成分現像装置である。すなわち、現像装置200は、トナー及びキャリアを含む2成分現像剤を用いて潜像を現像をする装置であり、現像装置200では、非磁性トナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤が使用される。ここで、トナーとは、帯電性を持った例えばプラスチック粒子に、例えば炭素等の色粒子を混入させた微粒子であり、例えば摩擦により帯電され、感光体ドラム112に形成された潜像に静電的に付着することで感光体ドラム112に形成された潜像を現像する。また、キャリアとは、磁性体を例えばエポキシ樹脂等でコーティングした微粒子であり、トナーと混合され使用される。
また、現像装置200は、現像装置本体210を有し、現像装置本体210には、感光体ドラム112に対向するように現像用開口部212が形成されている。また、現像装置本体210には、トナー収納容器300から供給されたトナーを受け入れるために用いられる受入用開口部214が形成されている。また、現像装置本体210内には、現像ロール230と、搬送部材250と、搬送部材252と、トナー濃度センサ260とが配置されている。
搬送部材250及び搬送部材252は、現像装置本体210内において現像剤を撹拌しつつ、搬送する部材である。受入用開口部214を介して現像装置本体210内へと受け入れられたトナーは、搬送部材250及び搬送部材252によって、既に現像装置本体210内に存する現像剤と撹拌される。また、現像装置本体210内のトナーは、搬送部材250及び搬送部材252によって撹拌され、搬送されることで、例えばキャリア等と擦れ合うことによって摩擦により帯電する。
トナー濃度センサ260は、トナー濃度検知手段として用いられていて、現像装置本体210内に存する現像剤中のトナーの濃度を検知する。
また、現像装置200は、現像ロール230を有する。現像ロール230は、感光体ドラム112に接触又は近接するように配置されている現像スリーブ232と、マグネットロール234とを有する。現像スリーブ232は、円筒形状の部材であり、帯電したトナーを保持するトナー保持体として用いられていて、現像バイアスが印加されることにより保持したトナーを感光体ドラム112に供給する。また、現像スリーブ232には、例えばモータ等の駆動源(不図示)が連結されていて、この駆動源から駆動が伝達されることで、現像スリーブ232は、例えば図2に矢印で示す方向に回転する。
また、現像スリーブ232には、現像スリーブ232に現像バイアスを印加する現像バイアス印加装置270が取り付けられている。この実施形態においては、現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kがそれぞれに有する現像スリーブ232に対して、それぞれ別の現像バイアス印加装置270が取り付けられている。このため、それぞれの現像バイアス印加装置270を制御することで、現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kがそれぞれに有する現像スリーブ232に印加する現像バイアスを独立に制御することができるようになっている。
マグネットロール234は、現像スリーブ232の中空部に配置されている円柱形状の永久磁石であり、複数のS磁極、N磁極が適宜配置されている。そして、マグネットロール234から発生される磁力によって現像スリーブ232の表面にキャリアが付着し、現像スリーブ232表面に磁気ブラシが保持されるようになっている。
また、現像装置本体210内には、トナー供給装置310によってトナー収納容器300に収納されたトナーが供給されるようになっている。トナー供給装置310は、例えば螺旋状の羽根部材を備えたトナー搬送部材312を有し、トナー搬送部材312が回転することで現像装置本体210内へとトナーを供給する。
以上のように構成された現像装置200においては、一定の重量当たりのトナーの帯電量が低くなると、感光体ドラム112の表面に形成された潜像の電位を飽和させるために必要となるトナーの量が増加するため、感光体ドラム112の潜像が形成された部分に付着するトナーの量は増加する。このため一定の重量当たりのトナーの帯電量が低くなると、用紙に形成される画像の濃度は高くなりやすい。
一方、一定重量当たりのトナーの帯電量が高くなると、感光体ドラム112の表面に形成された潜像の電位を飽和させるために必要となるトナーの量が減少するため、感光体ドラム112の潜像が形成された部分に付着するトナーの量が減少する。このため、一定の重量当たりのトナーの帯電量が高くなると用紙に形成される画像の濃度は低くなりやすい。そして、一般に、現像装置においては、キャリアが劣化していない等の理由で、初期の状態程トナーが帯電しやすく、一定重量当たりのトナーの帯電量が高くなりやすい。このため、初期状態にある現像装置を用いて画像を形成した場合、一定時間使用をした現像装置を用いて画像を形成した場合と比較して画像の濃度が低くなりすい。
図3には、画像形成装置10の制御部600が示されている。制御部600は、例えばCPU等を備えた制御回路602を有し、制御回路602に通信インターフェイス610を介して画像データが入力される。また、制御回路602には、トナー濃度センサ260からの出力と、画像濃度センサ502からの出力と、環境センサ504からの出力とが入力される。また、制御回路602からの出力によって、像形成部100と、現像バイアス印加装置270と、トナー供給装置310と、給紙装置400とが制御される。
図4には、現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kのそれぞれで現像に用いられるトナーの帯電量と、現像されたトナー像を画像濃度センサ502で読み取った場合の画像濃度センサ502の出力との関係を測定した結果が示されている。より具体的には、現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kで、イエローのトナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像、黒のトナー像を形成し、これらのトナー像を1次転写装置180Y、1次転写装置180M、1次転写装置180C、1次転写装置180Kで中間転写体162に転写することで中間転写体162の表面にイエローのパッチ、マゼンタのパッチ、シアンのパッチ、黒のパッチを形成し、これらのパッチを画像濃度センサ502で測定した場合における用いたそれぞれのトナーの帯電量と画像濃度センサ502の出力との関係が図4には示されている。ここで、イエローのパッチ、マゼンタのパッチ、シアンのパッチ、黒のパッチは、それぞれが現像装置200を用いて形成した基準画像に相当する。
上述のように、現像装置200で用いられるトナーの一定重量当たりの帯電量が高くなると形成される画像の濃度が低くなる。そして、本実施形態では、現像装置200の初期設定時においては、画像濃度センサ502により検知された画像の濃度が予め定められた値以下である場合には、すなわち、図4に示されている測定結果を用いて、画像濃度センサ502の出力から現像装置本体210中のトナーの帯電量を制御回路602が算出し、算出したトナーの帯電量が予め定められた閾値以上である場合には、制御回路602が現像バイアス印加装置270を制御し、現像スリーブ232に印加される現像バイアスを後述する安定期の濃度制御を行う場合の範囲よりも高くして、トナーの帯電量が高いことを原因とする画像濃度の低下を防止している。
ここで、現像装置200の初期設定には、現像装置200を含めた画像形成装置10そのものに対して、工場等から出荷の後に初めて使用する前等に行われる設定が含まれる。また、現像装置200の初期設定には、現像装置200の交換等にともなって、現像装置200に対して、工場等から出荷の後に初めて使用する前等に行う設定がさらに含まれる。
上述のように、本実施形態においては、画像濃度センサ502により検出された画像濃度が予め定められた値以下である場合には、制御回路602が現像バイアス印加装置270を制御し、現像スリーブ232に印加される現像バイアスを高くして、トナーの帯電量が高いことを原因とする画像濃度の低下を防止している。ここで、画像の濃度の低下を防止し、画像濃度を高くするには、上述のように現像バイアスを高くする方法の他に、トナー供給装置310を用いて現像装置200内にトナーを供給し、現像装置200内に収納されている現像剤中のトナーの濃度を高くする方法がある。しかしながら本実施形態に係る画像形成装置10は、初期設定時において画像濃度が低い場合には、トナー濃度センサ260によって検知された現像剤中のトナー濃度に基づいて現像装置200へとトナーを補給するのではなく、上述のように現像バイアスを高くすることで画像濃度の低下を防止している。
その理由は、初期設定時は、トナー濃度センサ260の読み値(出力値)の固体差を補正する期間であり、初期設定時におけるトナー濃度センサ260の読み値と現像装置200中の実際のトナー濃度とばらつきが大きく、トナー濃度センサ260の読み値に基づいて現像剤中のトナー濃度を制御しようとしても正確な制御ができないためである。そして、トナー濃度センサ260の読み値の個体差を補正するには、初期設定を開始した後に、例えば100枚から200枚程度の画像を形成することを要する。このため、本実施形態に係る画像形成装置10においては、初期設定の開始の後に、例えば少なくとも100枚から200枚程度の画像を形成するまでは、トナー濃度センサ260に基づく現像装置200内のトナー濃度の制御を行っていない。
一方において、画像濃度センサ502により検知された画像の濃度が予め定められた値よりも大きい場合には、すなわち画像濃度センサ502の出力から制御回路602が算出したトナーの帯電量が予め定められた値よりも小さいと判別した場合には、制御回路602は、現像スリーブ232に印加する現像バイアスを高くさせる制御を行わない。そして、この場合には、制御回路602は、トナー濃度センサ260により検知された現像装置200内に収納された現像剤中のトナーの濃度に基づいて、現像装置200内に収納された現像剤中のトナーの濃度を制御する。
以上のように、この実施形態においては、制御回路602は、画像濃度センサ502の出力から感光体ドラム112に供給されるトナーの帯電量を算出する帯電量算出手段として用いられている。また、この実施形態においては、制御回路602は、算出されたトナーの帯電量が予め定められた値以上である場合に、現像スリーブ232に印加される現像バイアスを高くするように制御する制御手段として用いられている。
以下、制御回路602による画像形成装置10の制御をより具体的に説明する。
図5には、現像装置200の初期設定時の動作が示されている。
図5に示されているように、初期設定においては、ステップS10において制御回路602は像形成部100を制御し、像形成部100に現像装置200の空回しを行わせる。
次のステップであるステップS100において、制御回路602は、現像バイアス印加装置270を制御し、現像バイアス印加装置270に対して現像スリーブ232に印加する現像バイアスの調整を行わせる。ステップS100における現像バイアスの調整の詳細は後述する。ここで、先述のように、現像バイアスの制御がなされるのは、画像濃度センサ502により検知された画像の濃度が予め定められた値以下である場合であり、画像濃度センサ502により検知された画像の濃度が予め定められた値よりも大きい場合には、現像装置200に収納された現像剤中におけるトナーの濃度が制御されるものの、図5には、現像バイアスを制御する場合のみを示した。初期設定時においては、トナーが帯電しやすく、画像濃度センサ502により検知された画像の濃度が予め定められた値以下である場合が多いためである。
次のステップS12において、制御回路602は、予め定められた所定回数の現像バイアスの調整が行われたか否かを判別する。このように現像バイアスの調整を複数回繰り返し行うことで、それぞれの現像バイアスの調整のステップであるステップS100で調整がなされる現像バイアスの幅を小さくすることができる。このため、1回の現像バイアスの調整で調整を完了させる場合と比較して、現像バイアスの正確な制御が可能となる。尚、予め定められた回数の現像バイアスの調整をすることに替えて、画像濃度センサ502によって読み取られた基準画像の濃度と閾値との差が予め定められた範囲内となるまで現像バイアスの調整を繰り返すように制御してもよい。
ステップS12において予め定められた回数の現像バイアスの調整が行われたとの判別がなされると、ステップS14において、制御回路602は、像形成部100を制御し、出力する画像の濃度や色味の補正を行わせる。
図6には、ステップS100における現像バイアスの調整の詳細が示されている。図6に示されているように、ステップS102において、制御回路602は、像形成部100を制御して、像形成部100に濃度測定用の基準画像であるパッチを形成させる。より具体的には、制御回路602は、現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kに、イエローのトナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像、黒のトナー像を形成させ、1次転写装置180Y、1次転写装置180M、1次転写装置180C、1次転写装置180Kを制御して、これらのトナー像を中間転写体162に転写させ、中間転写体162の表面に、イエローのパッチ、マゼンタのパッチ、シアンのパッチ、黒のパッチを形成させる。
次のステップS104において、制御回路602は、画像濃度センサ502を制御して、画像濃度センサ502にイエローのパッチ、マゼンタのパッチ、シアンのパッチ、黒のパッチの濃度を読み取らせるとともに、読み取らせた各パッチの濃度が予め定めされた値(閾値)以下であるか否かを判別する。
次のステップS106では、制御回路602は、現像バイアス印加装置270を制御し、ステップS104においてパッチ画像の濃度が閾値以下であるとの判別がなされた色の現像装置200の現像スリーブ232に印加する現像バイアスを高くさせる。ここで、繰り返されるステップS100(図4におけるステップS12を参照)における次のステップS100においては、今回のステップS100で調整された後の現像バイアスがステップS102でパッチを形成する際に現像スリーブ232に印加される。
図7には、ステップS106で現像スリーブ232に印加する現像バイアスを高くした場合における、形成した画像の量と現像スリーブ232に印加される現像バイアスとの関係が示されている。図7に示されているように、制御回路602は、現像装置200の初期設定時に現像スリーブ232に印加する現像バイアスを後述する安定期の濃度制御を行う場合の現像バイアスの範囲よりも高くした場合に、現像装置200の初期設定の後に、予め定められた量の画像が形成された後に現像スリーブ232に印加する現像バイアスを低くさせるように現像バイアス印加装置270を制御する。ここで、画像が形成された量は、例えば形成された画像の枚数で示すものとし、予め定められた量の画像が形成された時点における画像が形成された枚数をN1枚とする。
また、この際、制御回路602は、図7に示すように、形成された画像の枚数で示される形成された画像の形成量がN1枚からN2枚の間は、形成された画像量の増加に伴って、現像スリーブ232に印加する現像バイアスを低くさせるように現像バイアス印加装置270を制御する。
画像の形成量がN2枚よりも大きくなると、画像の濃度が安定する安定期に入る。この安定期においては、トナー濃度センサ260の出力に基づいての現像装置200内に収納された現像剤中のトナー濃度を制御することによって画像濃度の安定が図られる。また、安定期における画像濃度の制御においては、現像バイアスが一定の範囲となる。そして、画像の形成量がN1枚以下においては、すなわち現像装置200の初期設定時においては、現像バイアスが、上述の安定期の濃度制御を行う場合の現像バイアスの範囲よりも高くなるように制御されている。尚、画像の形成量がN1枚以下において、現像バイアスを上述の安定期の濃度制御を行う場合の現像バイアスの範囲よりも高くなるように制御することに替えて、現像バイアスを予め定められた基準値よりも高くするように制御しても良い。
また、制御回路602は、現像装置200の初期設定を開始した後に、例えばN1枚等、予め定められた量の画像が形成されるまでは、トナー供給装置310による現像装置200へのトナーの供給がされないように制御する。すなわち、現像装置200の初期設定を開始した後にN1枚の画像が形成されるまでは、画像濃度が低く、画像濃度を高くすることを必要とする場合であっても現像装置200へのトナーの供給は行われず、画像濃度の制御は、上述のように現像スリーブ232に印加する現像バイアスを高くすることにより專らなされる。
このように、現像装置200の初期設定を開始した後、予め定められた量の画像が形成されるまでは現像装置200へのトナーの供給がなされないため、現像装置200内の現像剤中におけるトナー濃度は、トナーが供給されることによる変化がなく安定した状態となる。そして、現像装置200内の現像剤中におけるトナー濃度は、画像を形成することによるトナーの消費による低下はあるものの、工場等からの出荷時の濃度から大きく変化しない。このため、このようなトナーの濃度が安定した状態にある現像剤を用いて形成したパッチを画像濃度センサ502で読み取ることにより、初期設定の開始時からN1枚の画像が形成されるまでの間に、出荷された装置毎の画像濃度センサ502の出力値のばらつきを解消するための画像濃度センサ502の目標値の補正をすることができる。
図8には、現像バイアスの増加量の制御回路602による算出が説明されている。図8に示されているように、ステップS202において、制御回路602は、底上げ実施Flagが1であるか否かを判別する。ここで、底上げ実施Flagが1であるとは、現像バイスを高くすること(図6におけるステップS106を参照)を示している。
ステップS202で底上げ実施Flagが1でないとの判別がなされると、制御回路602は、算出を終了させる。
ステップS202において、底上げ実施Flagが1であるの判別がなされると、ステップS204において、制御回路602は、total_pvがoffset解除pv以上であるか否かを判別する。ここで、total_pvとは、図6に示すステップS106で現像スリーブ232に印加する現像バイアスを高くした場合における形成した画像の量であり、図7における横軸の値である。そして、offset解除pvとは、先述の図7に示すN2である。ステップS202において、total_pvがoffset解除pv以上であるとの判別がなされた場合、ステップS206において、制御回路602はOffsetBias、すなわち、現像バイアスの増加量を0とする。
一方、ステップS204において、total_pvがoffset解除pvよりも小さいとの判別がなされた場合、ステップS206において、制御回路602はtotal_pvがoffset_pv以上であるか否かを判別する。ここで、offset_pvとは、先述の図7に示すN1であり、現像バイアスの増加量を低下させ始める時点における画像が形成された量である。
ステップS206において、total_pvがoffset_pv以上であるとの判別がなされた場合、制御回路602は、ステップS208においてOffsetBiasを図7に示されているbias_yとする。
一方、ステップS206でtotal_pvがoffset_pvがよりも大きいとの判別がなされた場合、ステップS210において、制御回路602は以下に示されている式に基づいてOffsetBias、すなわち現像バイアスの増加量を算出する。
OffsetBias=(−1)*bias_y/(offset解除pv−offset_pv)*(total_pv−offset解除pv)
図9には、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置が有する黒トナー像形成部110Kが示されている。先述の本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置10においては、現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kがそれぞれに有する現像スリーブ232に対して、それぞれ別の現像バイアス印加装置270が取り付けられていて、それぞれの現像バイアス印加装置270を制御することで、現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kがそれぞれに有する現像スリーブ232に印加する現像バイアスを独立に制御することができるようになっていた。
これに対して、この第2の実施形態に係る画像形成装置は、現像装置200Yが有する現像スリーブ232Y、現像装置200Mが有する現像スリーブ232M、現像装置200Cが有する現像スリーブ232C、現像装置200Kが有する現像スリーブ232Kに対して現像バイアスを印加する共通の現像バイアス印加装置270を有していて、共通の現像バイアス印加装置270を制御することによって、現像スリーブ232Y、現像スリーブ232M、現像スリーブ232C、現像スリーブ232Kに印加される現像バイアスが一括して制御されるようになっている。現像スリーブ232Y、現像スリーブ232M、現像スリーブ232C、現像スリーブ232Kの全てに共通する現像バイアス印加装置270により現像バイアスを印加するようにすることに替えて、現像スリーブ232Y、現像スリーブ232M、現像スリーブ232C、現像スリーブ232Kから選択された2つ又は3つの現像バイアスに共通の現像バイアス印加装置により現像バイアスを印加するようにしても良い。
以上で説明をした以外の部分は、この第2の実施形態に係る画像形成装置の構成は、先述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同一である。
図10には、現像装置200の初期設定時の動作における現像バイアスの調整の詳細が示されている。この第2の実施形態における画像形成装置の初期設定時における動作は、先述の第1の実施形態に係る画像形成装置10における初期設定の動作(図5を参照)と略同様である。ただし、この第2の実施形態に係る画像形成装置においては、ステップS100における現像バイアスの調整時の動作は、先述の第1の実施形態に係る画像形成装置10とは異なる。
図10に示されているように、この第2の実施形態に係る画像形成装置においては、ステップS110において、制御回路602は、環境センサ504の出力である環境センサ湿度が湿度閾値よりも小さいか否かを判別する。そして、環境センサ湿度が湿度閾値以上であるとの判別がなされた場合、ステップS112で、制御回路602は底上げ実施Flagを0として、現像バイスを高くする制御を行わないものとする。尚、先述の第1の実施形態に係る画像形成装置10においても、ステップS102に先立って、環境センサ504の出力である環境センサ湿度が湿度閾値よりも小さいか否かを判別し、環境センサ湿度が湿度閾値以上であるとの判別がなされた場合は、現像バイスを高くする制御を行わないものとしてもよい。
ステップS110で環境センサ湿度が湿度閾値よりも小さいとの判別がなされた場合、ステップS114において、制御回路602は、中間転写体162の表面に、イエローのパッチ、マゼンタのパッチ、シアンのパッチ、黒のパッチを形成させ、イエローのパッチ、マゼンタのパッチ、シアンのパッチ、黒のパッチを画像濃度センサ502に読み取らせ、イエローのパッチについての画像濃度センサ502の出力であるRADC_SA[Y]と、マゼンタのパッチについての画像濃度センサ502の出力であるRADC_SA[M]と、シアンのパッチについての画像濃度センサ502の出力であるRADC_SA[C]と、黒のパッチについての画像濃度センサ502の出力であるRADC_SA[K]と画像濃度センサ502に出力させる。そして、制御回路602は、各色について画像濃度センサ502の出力と色毎に定められた基準値(底上SA基準値)との差により規定される色毎のΔSA判定値を算出する。
すなわち、ステップS114において、制御回路は、
ΔSA判定値[Y]=RADC_SA[Y]−底上SA基準値[Y]
ΔSA判定値[M]=RADC_SA[M]−底上SA基準値[M]
ΔSA判定値[C]=RADC_SA[C]−底上SA基準値[C]
及び
ΔSA判定値[K]=RADC_SA[K]−底上SA基準値[k]
を算出する。
続いて、ステップS116において、制御回路602は、各色のΔSA判定値の全てが0以上であるか否かを判別する。すなわち、制御回路は、
ΔSA判定値[Y]≧0
ΔSA判定値[M]≧0
ΔSA判定値[C]≧0
ΔSA判定値[K]≧0
であるか否かを判別する。ここで、ΔSA判定値が0以上である場合、パッチの濃度は、予め定められた値以下となる、
ステップS116において、各色のΔSA判定値の全てが0以上であるとの判別がなされた場合、ステップS118において、制御回路602は底上げ実施Flagを1として、現像バイアス印加装置270を制御し、全ての色についての現像バイスを高くさせる。
以上のように、制御回路602は、複数の現像装置である現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kの少なくとも2つによってそれぞれに形成されたパッチの濃度の全てが予め定められた値以下である場合に、複数の現像装置である現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kの少なくとも2つの現像バイアスを安定期の濃度制御を行う場合の範囲よりも高くさせている。
ステップS116で、各色のΔSA判定値の中に0よりも小さいものが1つでもあるとの判別がなされた場合、ステップS120において、制御回路602は、各色のΔSA判定値の全てが0よりも小さいか否かを判別する。すなわち、制御回路は、
ΔSA判定値[Y]<0
ΔSA判定値[M]<0
ΔSA判定値[C]<0
ΔSA判定値[K]<0
であるか否かを判別する。ここで、ΔSA判定値が0よりも小さい場合、パッチの濃度は、予め定められた値よりも大きくなる、
ステップS120において、各色のΔSA判定値の全てが0よりも大きいとの判別がなされた場合、ステップS118において、制御回路602は底上げ実施Flagを0として、現像バイスを高くする制御を行わないものとする。
以上のように、制御回路602は、複数の現像装置である現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kの少なくとも2つによってそれぞれに形成されたパッチの濃度の全てが予め定められた値よりも大きい場合には、複数の現像装置である現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kに印加させる現像バイアスを変化させない。
ステップS120で、各色のΔSA判定値の中に0以上であるものが1つでもあるとの判別がなされた場合、ステップS124において、制御回路602は、各色のパッチについての画像濃度センサ502の出力の加重平均値であるSA平均値を算出する。すなわち、制御回路602は、
SA平均値=(RADC_SA[Y]*重み係数[Y]/100+RADC_SA[M]*重み係数[M]/100+
RADC_SA[C]*重み係数[C]/100+RADC_SA[K]*重み係数[K]/100)/4
を算出する。ここで、SA平均値を算出するにあたっては、トナーに含まれる色素の性質等により高濃度のトナー像を形成しにくいトナーについての重み係数を大きくすることが望ましい。
続いて、ステップS122において、制御回路602は、SA平均値が泣き別れSA基準値よりも以上であるか否かを判別する。ここで、泣き別れSA基準値とは、各色のΔSA判定値の中に0以上であるものと、0よりも小さいものとが混在する場合に用いられる基準値である。
ステップS122において、SA平均値が泣き別れSA基準値以上であるとの判別がなされた場合、ステップS124において、制御回路602は底上げ実施Flagを1として、現像バイアス印加装置270を制御し、全ての色についての現像バイスを高くさせる。一方、ステップS126において、制御回路602は底上げ実施Flagを0として、現像バイスを高くする制御を行わないものとする。
以上のように、制御回路602は、複数の現像装置である現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kの少なくとも2つによってそれぞれに形成されたパッチの濃度の少なくとも一つが予め定められた値以下であり、複数の現像装置である現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kの少なくとも2つによってそれぞれに形成されたパッチの濃度の少なくとも他の一つが予め定められた値よりも大きい場合は、複数の現像装置である現像装置200Y、現像装置200M、現像装置200C、現像装置200Kの少なくとも2つよってそれぞれに形成されたパッチの濃度の加重平均値が予め定められた値以下である場合に、印加される現像バイアスを安定期の濃度制御を行う場合の範囲よりも高くするように制御する。
以上で説明をした第1の実施形態に係る画像形成装置10と第2の実施形態に係る画像形成装置においては、画像の濃度を画像濃度センサ502で検出し、画像濃度センサ502の出力から現像装置200内のトナーの帯電量を求めているものの(図4を参照)、現像装置200内のトナーの帯電量は、例えば、現像装置200にトナーの帯電量を検出するセンサを設ける等、他の方法で求めても良い。この場合、第1の実施形態に係る画像形成装置10と第2の実施形態に係る画像形成装置とは、像保持体として用いられている感光体ドラム112と、帯電したトナーを保持するトナー保持体であって、現像バイアスが印加されることにより帯電したトナーを前記像保持体へと供給するトナー保持体として用いられてる現像スリーブ232を有する現像装置200と、現像装置200の初期設定時において、トナーの帯電量が予め定められた値以上である場合に、現像スリーブ232に印加されるに印加される現像バイアスを安定期の濃度制御を行う場合の範囲より高くするように制御する制御手段として用いられている制御回路602とを有するものとなる。
以上で説明をしたように、本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置に適用することができる。
10・・・画像形成装置
112・・・感光体ドラム
200・・・現像装置
232・・・現像スリーブ
260・・・トナー濃度センサ
270・・・現像バイアス印加装置
310・・・トナー供給装置
502・・・画像濃度センサ
600・・・制御部
602・・・制御回路

Claims (9)

  1. 像保持体と、
    帯電したトナーを保持するトナー保持体であって、現像バイアスが印加されることにより帯電したトナーを前記像保持体へと供給する前記トナー保持体を有する現像装置と、
    前記現像装置を用いて形成した基準画像の濃度を検知する画像濃度検知手段と、
    前記現像装置の初期設定時において、前記画像濃度検知手段により検知された画像の濃度が予め定められた値以下である場合に、前記トナー像保持体に印加される現像バイアスを安定期の濃度制御を行う場合の範囲よりも高くするように制御する制御手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記現像装置にトナーを供給するトナー供給装置をさらに有し、
    前記制御手段は、前記現像装置の初期設定の後に予め定められた量の画像が形成されるまでは、前記トナー供給装置による前記現像装置へのトナーの供給がされないように制御する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記現像装置内に収納された現像剤中のトナーの濃度を検知するトナー濃度検知手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記画像濃度検知手段により検知された画像の濃度が予め定められた値よりも大きい場合に、前記トナー濃度検知手段により検知された前記現像装置内に収納された現像剤中のトナーの濃度に基づいて、前記現像装置内に収納された現像剤中のトナーの濃度を制御する請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記現像装置の初期設定時に前記トナー像保持体に印加される現像バイアスを前記範囲よりも高くした場合に、前記現像装置の初期設定の後に予め定められた量の画像形成された後に、前記現像バイアスを低くするように制御する請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、形成された画像の形成量の増加に伴って前記現像バイアスを低くするように制御する請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置。
  6. 複数の前記現像装置を有し、
    複数の前記現像装置の少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加装置をさらに有し、
    前記制御手段は、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つによってそれぞれに形成された前記基準画像の濃度の全てが前記予め定められた値以下である場合に、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に印加される現像バイアスを前記範囲よりも高くするように制御する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
  7. 複数の前記現像装置を有し、
    複数の前記現像装置の少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加装置をさらに有し、
    前記制御手段は、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つによってそれぞれに形成された前記基準画像の濃度の全てが前記予め定められた値よりも大きい場合に、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に印加される現像バイアスを前記範囲から変化させないように制御する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
  8. 複数の前記現像装置を有し、
    複数の前記現像装置の少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加装置をさらに有し、
    前記制御手段は、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つによってそれぞれに形成された前記基準画像の濃度の少なくとも一つが前記予め定められた値以下であり、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つによってそれぞれに形成された前記基準画像の濃度の少なくとも他の一つが前記予め定められた値よりも大きい場合は、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つによってそれぞれに形成された前記基準画像の濃度の加重平均値が前記予め定められた値以下である場合に、複数の前記現像装置の前記少なくとも2つがそれぞれに有する前記トナー像保持体に印加される現像バイアスを前記範囲よりも高くするように制御する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
  9. 像保持体と、
    帯電したトナーを保持するトナー保持体であって、現像バイアスが印加されることにより帯電したトナーを前記像保持体へと供給する前記トナー保持体を有する現像装置と、
    前記現像装置の初期設定時において、トナーの帯電量が予め定められた値以上である場合に、前記トナー保持体に印加される現像バイアスを安定期の濃度制御を行う場合の範囲より高くするように制御する制御手段と、
    を有する画像形成装置。
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