JP2000047439A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2000047439A
JP2000047439A JP10218062A JP21806298A JP2000047439A JP 2000047439 A JP2000047439 A JP 2000047439A JP 10218062 A JP10218062 A JP 10218062A JP 21806298 A JP21806298 A JP 21806298A JP 2000047439 A JP2000047439 A JP 2000047439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
toner
image carrier
control
condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10218062A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Hasegawa
真 長谷川
Atsuya Oojiya
篤哉 大慈彌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP10218062A priority Critical patent/JP2000047439A/ja
Publication of JP2000047439A publication Critical patent/JP2000047439A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤の物性変化に応じて適切なトナー濃度
制御を行いつつ画像濃度の低下を抑え画像品質を安定的
に維持する。 【解決手段】 現像剤が初期状態の場合には、Pセンサ
制御のためのトナー濃度制御レベルを、通常のトナー濃
度制御よりも低い制御レベルに変更する。具体的にはP
センサパターンを現像する時の現像ポテンシャルを計時
の300Vから380Vに変更する。これにより、基準
パターン現像時のトナー付着量を増加させ、トナー濃度
が高めであると意識的に誤検知させ、結果的にトナー濃
度を低くする。同時に感光体帯電電位を制御して画像濃
度の低下を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置において、像担持体
(感光体)上に作成した基準パターンのトナー付着量を
反射型フォトセンサ(Pセンサ)で検知してトナー補給
を制御するトナー濃度制御方法が従来より周知である。
ここで、Pセンサ出力のうち、パターン部(トナー付着
部)の出力をVsp,地肌部(トナー非付着部)の出力を
Vsgとすると、通常は、Vsp/Vsgが一定になるように
制御する。そして、パターン部のトナー付着量が少なく
なるとVsp/Vsgの値が上昇し、トナー濃度が(所定値
よりも)低いと判断されてトナー補給動作が実行され
る。
【0003】ところで、現像剤物性(トナー帯電量な
ど)の経時変化によって現像能力は変化するため、例え
ば、経時的に現像能力が低下していく現像剤において
は、反射型フォトセンサによるトナー濃度制御を行う場
合、感光体上に作成される制御用の基準パターンは、そ
の作像条件が同じであっても、現像能力の低下に伴って
トナー付着量が減少する。その結果、Vsp/Vsgの値が
上昇し、トナー濃度が低いと判断されてトナー補給動作
が実行される。つまり、トナー濃度を上昇させることで
一定の現像能力を維持しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなトナー濃度制御を行った場合、現像剤の物性(特
性)変化に伴う現像能力変化の程度によっては、トナー
濃度が上がり過ぎることによるトナー飛散や地肌汚れが
発生するという問題があった。
【0005】これらの対策として、従来、作像枚数(コ
ピー枚数、プリント枚数)もしくは現像モータの駆動時
間に応じてトナー濃度制御用の基準パターンの作像条件
を変更したり、基準パターン検知出力の補正などが行わ
れていた。しかし、これらの対策は、みなトナー濃度を
低めに制御するものであり、副作用として画像濃度の低
下が発生してしまう。
【0006】本発明は、従来の画像形成装置における上
述の問題を解決し、現像剤の物性変化に応じて適切なト
ナー濃度制御を行いつつ画像濃度の低下を抑え画像品質
を安定的に維持することのできる画像形成装置を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、像担持体の帯電電位を制御する帯電電位制御手段
と、像担持体上に形成されたトナー付着パターンの濃度
を光学センサによって検出する検出手段と、該検出手段
の検出結果に応じてトナー濃度を制御するトナー濃度制
御手段と、現像剤の状態を判定する判定手段とを具備
し、前記判定手段の判定結果に応じて前記帯電電位制御
手段の制御条件および前記トナー濃度制御手段の制御条
件を同時に変更することにより解決される。
【0008】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記像担持体の表面電位を検知する電位検知手段
と、該電位検知手段の検知結果に応じて像担持体の帯電
条件及び露光条件を制御する制御手段と、所定のタイミ
ングで像担持体表面を帯電後に黒色の基準パターンを露
光して像担持体上に作成した黒部電位が目標値となるよ
うに像担持体の帯電条件及び露光条件を変更する自動電
位制御手段とを備え、前記判定手段の判定結果に応じて
前記黒部電位の目標値を補正することを提案する。
【0009】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記自動電位制御手段により変更される像担持体の
帯電条件及び露光条件が決定されるまでは、像担持体の
帯電条件及び露光条件を所定の補正値とすることを提案
する。
【0010】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記自動電位制御手段により像担持体の帯電条件及
び露光条件を変更する際に前記黒部電位の目標値を補正
するとともに、像担持体の帯電条件及び露光条件が前記
所定の補正値に設定されていた場合には該補正値を解除
することを提案する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明が適用される画像
形成装置の一例の作像部を示す概略構成図である。この
図に示すように、感光体ドラム(像担持体)1の周囲に
は、帯電器2,イレーサ3,電位センサ4,現像装置
5,転写前除電装置6,転写手段としてのベルト転写装
置7,反射型フォトセンサであるPセンサ8,クリーニ
ング装置9,除電ランプ10等が配設されている。帯電
器2とイレーサ3の間は露光位置となっており、図示し
ない露光装置からの露光光Lが感光体ドラム1に照射さ
れる。
【0012】現像装置5はトナーホッパ11を有してお
り、このトナーホッパ11からトナー補給ローラ12を
介してトナーが現像装置本体へ補給される。また、現像
装置5は上下2段の現像ローラ13a,bを有してお
り、この現像ローラ13a,bには現像バイアス電源装
置15より現像バイアスが印加される。さらに、現像装
置内には透磁率センサであるトナー濃度センサ(Tセン
サ)14が配置されている。そして、ベルト転写装置7
のベルト18は駆動ローラ16と従動ローラ17とに掛
け渡されている。転写装置7は駆動ローラ16を支点と
して回動可能に設けられ、観光体ドラム1に対して接離
可能に設けられている。
【0013】帯電器2には帯電電源装置19より電圧が
印加される。その帯電電源装置19及び前述の現像バイ
アス電源装置15は、制御部20により制御される。ま
た、現像装置のトナー補給ローラ12も制御部20によ
って制御される。制御部20はCPU21を中心に入出
力インターフェース(I/O)22,ROM23,RA
M24等により構成される。そして、電位センサ4及び
Pセンサ8の検知出力はI/O22を介して制御部20
に入力される。
【0014】画像形成時、感光体ドラム1の表面は帯電
器2によって所定の電位に均一に帯電される。その感光
体ドラム1の帯電面は照射光Lによって露光され静電潜
像が形成される。そして、不要部分がイレーサ3によっ
て消去された後に現像装置5からトナーが付与されてト
ナー像が形成される。そのトナー像は、転写装置7によ
って,図示しない給紙部から搬送された記録紙上に転写
される。さらに、トナー像が転写された記録紙は図示し
ない定着装置へ送られ、トナー像が記録紙上に定着され
た後、装置外の排紙部へ排出される。また、感光体ドラ
ム1上に残留したトナーは、感光体ドラム1に常接した
クリーニング装置9により除去され、さらに感光体ドラ
ム1上の静電潜像が除電ランプ10からの照射光を受け
て消去され、感光体ドラム1は初期状態に戻される。
【0015】ここで、本発明の特徴を説明する前に、本
実施形態の装置において実施される通常のトナー濃度制
御と感光体表面電位制御について説明しておく。なお、
以下の説明において、パターン部(トナー付着部)およ
びパターン部以外の感光体ドラム1の表面(地肌部)を
検出したときのPセンサ8の出力をそれぞれVsp,Vsg
とし、現像剤中のトナー濃度を測定するTセンサ14の
制御基準値および検出出力をそれぞれVref,Vtと略記
する。
【0016】まず、トナー濃度制御について説明する。
本実施形態の画像形成装置では、装置本体の電源投入と
ともに定着温度を検出し、定着温度が100℃以下の場
合にはPセンサの校正を実行する。その場合、電源電圧
5Vを用いてPセンサ8を作動させ、PWM(パルス幅
変調)制御によってPセンサ8の発光光量を変化させて
Vsg(初期)を4.0Vに調整している。
【0017】なお、この時のPWM制御値は、次にPセ
ンサ校正を実行するまで本体制御部にメモリされる。ま
た、本実施形態では、Pセンサ8が転写装置7の下流側
に配置されているため、Pセンサ校正のためのPセンサ
パターン(基準パターン)の作像と検出は、画像形成動
作終了後の転写ベルト18が感光体ドラム1から離れて
いる間に行われる。
【0018】Pセンサによるトナー濃度制御(トナー補
給制御)は、所定枚数の画像形成毎に行われるが、その
トナー濃度制御を行うPセンサ検知モードになると、画
像形成装置のメインモータ、帯電器2(本実施形態で
は、帯電チャージャのグリッド電圧を予め設定された値
に切り替える)、イレーサ3等をオンにしてPセンサパ
ターン潜像を作成する。次に、電位センサ4によってP
センサパターン部の潜像電位(Vp)を測定し、Pセン
サパターン部の現像ポテンシャル(Vp−Vbp)が30
0Vとなるように、現像バイアス電圧(Vbp)を決定す
る。
【0019】そして、現像モータおよび現像バイアスが
ONしてPセンサパターン潜像を現像する。この現像さ
れたPセンサパターン部のトナー付着量は、Pセンサ8
によってVspとして検出される。一方、Vsgは、感光体
上のトナー非付着部(地肌部)をより精度良く検出する
ために、感光体地肌部にトナーがほとんど付着しない領
域、すなわち、現像装置5が駆動されていないときに現
像部を通過した感光体上の現像OFF領域でVsgの検出
を行うようにしている。具体的には、コピー動作終了時
に現像装置5の駆動が停止した後で感光体ドラム1の駆
動を停止させ、感光体ドラム1上に現像OFF領域を作
り、次のコピー動作開始時に前記の現像OFF領域にて
Vsg検出を行っている。
【0020】そして、検出したVsp,Vsgの比率によ
り、予め設定されたルールに基づいてTセンサ14の制
御基準値:Vrefを決定する。さらに、現像装置駆動時
に常時トナー濃度を検出しているTセンサ14の検出出
力:Vtとの差分によってトナー補給量を決定してい
る。
【0021】上記のVspはトナー付着部の反射光量を検
出した値のため、トナー付着量が少ない(現像剤中のト
ナー濃度が低い)ほど反射光量が増えて出力が高くな
る。本実施形態では、Vsg=4.0Vに対してVsp=
0.4V、すなわち、Vsp/Vsg=1/10となるよう
に制御しており、Vsp/Vsgの値が大きいほどトナー濃
度が低いと判断してトナー濃度を高くするようにTセン
サ14の制御基準値:Vrefを変更する。
【0022】次に、感光体表面電位制御について説明す
る。この感光体表面電位制御は、画像形成装置本体の電
源投入とともに定着温度を検出し、100℃以下の場合
に実行される。
【0023】まず、画像形成装置の光学ユニット(図示
せず)内に設置された白黒二つの電位制御用基準パター
ン原稿を露光し、作成された潜像の電位を電位センサ4
で検知する。この検知した白、黒各パターンの潜像電位
をそれぞれVL1,VD1とし、白、黒各パターンの潜像電
位目標値をVL,VDとすると、VL=VL1, VD=VD1と
なるように帯電条件すなわち帯電器2に印加するグリッ
ド電圧の出力:VG、および露光条件すなわち図示しな
い露光ランプに印加する露光ランプ電圧の出力:VLPを
制御する。なお、上記した潜像電位の目標値VL及びVD
は感光体ドラム1の経時変化に応じて徐々に変化させて
いる。そして、その都度VL=VL1,VD=VD1となるよ
うに帯電グリッド電圧(VG)および露光ランプ電圧
(VLP)を制御していく。
【0024】ところで、本実施形態の装置において使用
する現像剤の経時的な物性変化に伴う現像能力は、新品
の現像剤を現像ユニットに充填して(新品のトナーホッ
パ11を現像装置5に装着して)画像形成動作を開始し
てから初期的に低下していき、ピークに達すると今度は
徐々に上昇して安定する。つまり、現像剤を使い始めた
初期に一時的に現像能力が低下する。したがって、Pセ
ンサによる通常のトナー濃度制御を実施すると、現像剤
の初期状態(初期の現像能力低下状態)でトナー濃度が
低いと判定してトナー補給を行いトナー濃度を上昇させ
ることになる。そのため、現像能力の安定した状態でト
ナー濃度制御レベルを最適化すると、初期のトナー濃度
上昇時にはトナー飛散や地肌汚れが発生してしまうこと
がある。
【0025】そこで、本願発明においては、現像剤の状
態(現像剤の現像能力の変化)に応じてトナー濃度制御
レベルを補正する(トナー濃度の制御条件を変更する)
と同時に感光体の帯電電位を補正する(帯電電位の制御
条件を変更する)ことにより、適切なトナー濃度制御お
よび画像濃度の制御が可能となり、現像剤初期状態にお
けるトナー飛散や地肌汚れを防ぎつつ画像濃度の低下を
抑制することができる。
【0026】以下、本実施形態におけるトナー濃度制御
レベル及び感光体表面電位制御レベルの変更(補正)に
ついて説明する。具体的なトナー濃度制御レベルの補正
量として、本実施形態では、Pセンサパターン現像時の
現像ポテンシャルすなわちVp−Vbpを経時の300V
に対して初期は380Vに設定している。これにより、
現像剤初期におけるPセンサ制御が実施されたときに、
Pセンサパターン部のトナー付着量を増加させ、トナー
濃度が高めであると誤検知させ(意識的に誤検知させ)
て、結果的にトナー濃度を低めに制御してトナー飛散や
地肌汚れを防ぐことができる。そして、経時的に現像剤
の現像能力が上昇した時点でトナー濃度制御レベルを元
の目標値に自動的に切り替えることで、トナー濃度を通
常に戻すようにしている。
【0027】なお、現像剤の現像能力の変化は現像剤の
劣化状態によって決まり、現像剤の攪拌時間と相関があ
ることが実験的にわかっている。そのため、本実施形態
では、Pセンサパターン現像時の現像ポテンシャルを変
更するトリガー(現像剤状態を判定する基準)は、現像
剤の攪拌時間すなわち現像剤を使い始めてからの現像装
置駆動時間としている。
【0028】本実施形態では、現像剤初期状態のトナー
濃度制御レベルは、経時のトナー濃度制御レベルに対し
て約0.5wt%下げている。その結果、図2に実線と
破線で示すように、同じ現像ポテンシャルで現像しても
トナー濃度低め制御の方が通常よりも画像濃度が低下し
てしまう。図2において、実線で示す通常のトナー濃度
制御では、補正前の(本発明による制御レベルの補正を
行わない)感光体表面電位の前後(図の左右)で画像濃
度の差がないが、破線で示す低め制御の場合には、補正
前表面電位の前後で画像濃度に差があり、画像濃度が低
下することがわかる。
【0029】そこで、本発明においては、トナー濃度制
御レベルを補正すると同時に、画像濃度が低下しないよ
う、前述した黒部の現像ポテンシャルを充分確保するよ
うにしている。具体的には、黒パターンの潜像電位目標
値であるVDを約60V上昇させてVD´=VD+60と
なるように補正する。このとき、自動的に感光体表面電
位制御が実行されれば、VD´=VD1となるように帯電
条件(本実施形態では帯電グリッド電圧:VG)および
露光条件(本実施形態では露光ランプ電圧:VLP)を制
御するので、画像濃度は低下することなく安定的に維持
される。ここで、図2を参照すると、感光体表面電位を
補正した場合には(図の補正後の左右では)、トナー濃
度低め制御においても画像濃度に差がなく、画像濃度の
低下が防がれていることがわかる。
【0030】トナー濃度制御レベルの切り替えに関して
は、現像ポテンシャルVp−Vbpを任意のタイミングで
変更することができるが、感光体の帯電電位制御に関し
ては、VD 変更すなわち画像黒部の現像ポテンシャル変
更は自動電位制御の実行(感光体表面電位制御を実行す
ること)によって可能となる。感光体表面電位制御の動
作は開始から終了まで数分かかるため、画像形成動作中
などには実行することができない。そのため、本実施形
態では、VD 変更時期となってから次の自動電位制御動
作が実行されるまでの間、暫定的に帯電条件(VG)お
よび露光条件(VLP)を補正するようにしている。この
VG およびVLP の補正値は、次の固定値としている。 VG 補正値=+60V,VLP 補正値=+2.5V
【0031】このように帯電条件及び露光条件を暫定的
に補正することによって、VD 補正後に自動電位制御を
実行した場合とほぼ近い感光体表面電位が得られるの
で、画像濃度を低下させることなく安定的に維持するこ
とができる。
【0032】その後、自動電位制御を実行する際に、V
D´=VD+60=VD1となるように帯電条件(VG)お
よび露光条件(VLP)を制御すると同時に、それまで暫
定的に保持していた補正値「VG 補正値=+60V,V
LP 補正値=+2.5V」を解除(リセット)する。
【0033】ここまで説明したトナー濃度制御レベル及
び感光体表面電位制御レベルの補正が現像装置駆動時間
(現像剤交換後の現像装置駆動時間)が0分の時すなわ
ち現像剤の初期時に実行されるものである。
【0034】次に、現像剤の状態が経時で変化してい
き、トナー濃度制御レベル及び感光体表面電位制御レベ
ルの補正が必要なくなった時の補正解除の方法について
説明する。
【0035】本実施形態では、現像剤初期状態のトナー
濃度制御レベルは、経時のトナー濃度制御レベルに対し
て約0.5wt%下げているため、その補正解除(Vp
−Vbpを減少方向に切り替える)によりトナー濃度制御
レベルが約0.5wt%上昇することになる。このトナ
ー濃度制御レベルの切り替えを一度に実行した場合、P
センサ及びTセンサ制御によって短時間でトナー濃度を
制御目標値にしようとするため、一時的に高補給率によ
るトナー補給が実行されていまい、トナー飛散やトナー
補給時の地肌汚れ、リピートコピー(プリント)中の画
像濃度変動が発生してしまう。
【0036】そこで本実施形態においては、「Vp−Vb
p」の切り替えを、総切替量80Vを10V単位で9段
階に分けて切り替えるようにしている。これによって、
トナー濃度制御レベルは僅かずつ変化していくので、
「Vp−Vbp」を一度に切り替えた場合に発生する不具
合を抑えることができる。
【0037】また、VD 補正の解除についても、画像濃
度の急変を避けるために多段階で補正値を減らしていく
ようにしている。本実施形態の装置では画像濃度上昇に
伴う画像劣化がないことから、VD 補正の解除は2段階
で補正解除することにした。図3に、本実施形態におけ
るトナー濃度制御レベル及び感光体表面電位制御レベル
の補正解除の段階を示す。
【0038】図3において、実線はPセンサパターン部
の現像ポテンシャル(Vp−Vbp)を示し、左側の縦軸
にその数値を図示している。また、破線は画像黒部の現
像ポテンシャル(VD)を示し、右側の縦軸にその数値
を図示している。横軸は現像装置5を駆動する現像モー
タの駆動時間である。
【0039】上述の如く、トナー濃度制御レベルすなわ
ち「Vp−Vbp」は、最大380Vから最小300Vま
でを10V単位で9段階に分けて切り替えている。その
切り替えを行うタイミングは現像モータ駆動時間420
分以降5分刻みで切り替えを実施している。また、感光
体表面電位制御レベルすなわち「VD」は、最大約60
Vから最小0Vを2段階で切り替えている。その切り替
えを行うタイミングは現像モータ駆動時間435分に設
定している。
【0040】本実施形態における、「Vp−Vbp」の補
正量及び「VD」補正量とその切替タイミングを次の表
1に示す。
【表1】
【0041】なお、現像器内に始めて現像剤を充填する
場合、もしくは現像剤を新品に交換する場合には、新品
現像剤を充填した現像器を画像形成装置本体にセット後
(本実施形態では、新品のトナーカートリッジ11を現
像装置5にセットした後)、トナーを立ち上げる(トナ
ーを帯電させる)ために現像装置を駆動してトナーを攪
拌する「初期現像剤設定」動作を実行する。この時に、
現像モータの駆動時間を計時するタイマーをリセット
し、その後の現像駆動時間を積算してトナー濃度制御レ
ベル及び感光体表面電位制御レベルの補正(制御レベル
の切替タイミングの決定)に用いている。
【0042】図4は、本実施形態におけるトナー濃度制
御レベルの補正処理を示すフローチャートである。この
フローチャートについて簡単に説明すると、S1の「V
sg検出」は、前述したように、感光体上の地肌部を制度
良く検出するための次の作像動作(図ではコピー動作)
開始時のVsg検出である。ここで検出したVsgは、後の
S19で判断に用いられる。そして、S2で現像装置の
駆動時間を検出し、その駆動時間に応じて前記表1に示
す「Vp−Vbp」の補正量及び「VD」補正量を決定する
(S3)。なお、「VD」補正量が60Vの場合にはV
G,VLPの補正が行われ、そうでない時にはVG,VLPの
補正は行わない(S4〜S6)。そして、VG,VLPを
出力して画像形成装置形成動作を行う(S7,S8)。
S9〜S12はトナー補給の実態的な処理を行う部分
で、S14以降はPセンサ制御(Pセンサ出力によるト
ナー補給制御)の処理手順を示している。
【0043】図5は、本実施形態における感光体表面電
位制御レベルの補正処理を示すフローチャートである。
このフローチャートにおいて、トナー濃度制御レベルの
補正処理と同様に、現像駆動時間を検出して「Vp−Vb
p」の補正量及び「VD」補正量を決定する(S1、S
2)。そして、自動電位制御を実行する場合は黒パター
ンの潜像電位VD1を検出してVD=VD1となるように帯
電グリッド電圧(VG)および露光ランプ電圧(VLP)
を制御する(S4〜S6)。自動電位制御を実行しない場
合はVD補正量によってVG,VLPの補正の有無を決定す
る(S7〜S9)。そして、各決定されたVG,VLPの
値によりコピー動作を行う(S10〜S14)。
【0044】なお、本発明は本実施形態に限定されるも
のではなく、制御の具体的な値等は、使用する現像剤の
特性や装置特性に応じて設定することができる。また、
画像形成装置も複写機に限らず、プリンタやファクシミ
リなどに適用することができる。さらに、感光体,帯電
手段,現像装置,転写手段等の各部の構成も本実施形態
に限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、現像剤の状態に応じてトナー濃度の制御
条件を変更すると同時に像担持体帯電電位の制御条件を
変更するので、適切なトナー濃度制御および画像濃度の
制御が可能となり、トナー飛散や地肌汚れの発生を防ぎ
つつ、画像濃度の低下を防ぐことができる。
【0046】請求項2の構成により、基準パターンを露
光した黒部電位の目標値を補正することにより、像担持
体の表面電位そのものを狙いどおりに制御することがで
き、トナー濃度を低めに制御した場合の画像濃度低下を
確実に防ぐことができる。
【0047】請求項3の構成により、作像動作中に感光
体表面電位制御を実行することは困難であるが、所定の
補正値により像担持体の帯電条件及び露光条件を変更し
て感光体表面電位をほぼ適切な値とすることができ、ト
ナー濃度を低めに制御した場合の画像濃度低下を確実に
防ぐことができる。
【0048】請求項4の構成により、感光体表面電位制
御を実行する際に黒部電位の目標値を補正するととも
に、所定の補正値を解除するので、感光体の表面電位を
二重に補正する(過補正する)ことがなく、画像濃度を
安定的に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の一例の作像
部を示す概略構成図である。
【図2】通常のトナー濃度制御とトナー濃度を低めに制
御した場合における、感光体表面電位と画像濃度の関係
を示すグラフである。
【図3】本実施形態におけるトナー濃度制御レベル及び
感光体表面電位制御レベルの補正解除の段階を示す模式
図である。
【図4】本実施形態におけるトナー濃度制御レベルの補
正処理を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態における感光体表面電位制御レベル
の補正処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体) 2 帯電器(帯電チャージャ) 4 電位センサ 5 現像装置 8 光反射型フォトセンサ(Pセンサ) 11 トナーカートリッジ 14 トナー濃度センサ(Tセンサ) 20 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H003 BB11 CC01 DD14 2H027 DA10 DC06 DE02 EA01 EA02 EA06 EA20 EC03 HB09 2H077 DA04 DA63 DB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体の帯電電位を制御する帯電電位
    制御手段と、像担持体上に形成されたトナー付着パター
    ンの濃度を光学センサによって検出する検出手段と、該
    検出手段の検出結果に応じてトナー濃度を制御するトナ
    ー濃度制御手段と、現像剤の状態を判定する判定手段と
    を具備し、 前記判定手段の判定結果に応じて前記帯電電位制御手段
    の制御条件および前記トナー濃度制御手段の制御条件を
    同時に変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体の表面電位を検知する電位
    検知手段と、該電位検知手段の検知結果に応じて像担持
    体の帯電条件及び露光条件を制御する制御手段と、所定
    のタイミングで像担持体表面を帯電後に黒色の基準パタ
    ーンを露光して像担持体上に作成した黒部電位が目標値
    となるように像担持体の帯電条件及び露光条件を変更す
    る自動電位制御手段とを備え、 前記判定手段の判定結果に応じて前記黒部電位の目標値
    を補正することを特徴とする、請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記自動電位制御手段により変更される
    像担持体の帯電条件及び露光条件が決定されるまでは、
    像担持体の帯電条件及び露光条件を所定の補正値とする
    ことを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記自動電位制御手段により像担持体の
    帯電条件及び露光条件を変更する際に前記黒部電位の目
    標値を補正するとともに、像担持体の帯電条件及び露光
    条件が前記所定の補正値に設定されていた場合には該補
    正値を解除することを特徴とする、請求項3に記載の画
    像形成装置。
JP10218062A 1998-07-31 1998-07-31 画像形成装置 Pending JP2000047439A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10218062A JP2000047439A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10218062A JP2000047439A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000047439A true JP2000047439A (ja) 2000-02-18

Family

ID=16714060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10218062A Pending JP2000047439A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000047439A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016061817A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03129364A (ja) * 1989-10-16 1991-06-03 Ricoh Co Ltd 感光体の経時劣化補正方法
JPH0798526A (ja) * 1993-09-29 1995-04-11 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH08106211A (ja) * 1994-10-05 1996-04-23 Canon Inc 画像形成装置
JPH08202090A (ja) * 1995-01-20 1996-08-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH09211911A (ja) * 1996-02-05 1997-08-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03129364A (ja) * 1989-10-16 1991-06-03 Ricoh Co Ltd 感光体の経時劣化補正方法
JPH0798526A (ja) * 1993-09-29 1995-04-11 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH08106211A (ja) * 1994-10-05 1996-04-23 Canon Inc 画像形成装置
JPH08202090A (ja) * 1995-01-20 1996-08-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH09211911A (ja) * 1996-02-05 1997-08-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016061817A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3426895B2 (ja) 画像形成装置の画質補償装置
JPH05158348A (ja) トナー濃度制御方法
JP4056216B2 (ja) 画像形成装置
US6381425B2 (en) Image forming apparatus and image forming method employing the same
JPH0437882A (ja) 画像形成装置
JP3918334B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2000047439A (ja) 画像形成装置
JP2001296732A (ja) 画像形成装置
JP4138987B2 (ja) 画像形成装置
JP2001117297A (ja) 画像形成装置
JPH08110700A (ja) 画像形成装置
JP2000172028A (ja) 画像形成装置
JP3285689B2 (ja) 画像形成装置
JP4055924B2 (ja) 画像形成装置、画像形成プロセスの制御設定値を決定する方法及び記録媒体
JP2009048070A (ja) 画像形成装置及びかぶり解消方法
JP3925019B2 (ja) 画像濃度調整方法及び画像形成装置
JPH08292637A (ja) 電子写真装置
JPH07333967A (ja) トナー濃度制御方法及びその装置
JPH08123112A (ja) 画像濃度制御装置
JP3007368B2 (ja) 画像濃度制御方法
JPH02125275A (ja) 画像形成装置
JP2001281979A (ja) 画像形成装置
JP4297624B2 (ja) 帯電部材の電圧制御方法、帯電装置及び画像形成装置
JP4272331B2 (ja) 画像形成装置
JPH08262818A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060131