JP3918334B2 - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ−、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものであり、詳しくは、電子写真方式を適用し、トナ−とキャリアから成る二成分現像剤により現像して画像を形成し、現像に供されることにより現像剤中で不足するトナ−を適切に補給し、且つ、形成されるトナ−像の画像濃度を適正にし、長期間に亘り高品質な画像を提供できる画像形成方法及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トナ−とキャリアから成る二成分現像剤を使用して感光体上の潜像を現像する現像器においては、現像することで消費されるトナ−の減少を補うために、消費量に見合った量のトナ−を補給し、現像剤中のトナ−の割合であるトナ−濃度を一定に維持して良好な画像品質を維持するようになされている。
【0003】
上記トナ−の補給においては、各種の補給方式が考案されており、第1の方法としては、トナ−濃度の実測、即ち、現像剤の抵抗値や透磁率等を検出し、トナ−濃度の低下が検知された場合はトナ−を補給するようにすることで、トナ−濃度を一定に維持するようになされている。
【0004】
しかしながら、上記したトナ−濃度の実測においては限界があり、検知手段の検知誤差が発生して、必ずしも高品質な画像を提供できるに到っていない。また、環境条件の変動や、現像剤の劣化による特性変化等により、現像特性が変化し、これに伴って、適正なトナ−濃度も変化してくる。現像剤は、現像器内で均一に混合するために撹拌されており、撹拌によるストレスを受けて劣化してくるものである。現像剤が劣化してくると、トナ−の帯電性の低下により、現像性が過剰となってカブリを発生したり、キャリア粒子とトナ−粒子のク−ロン力の低下等によるトナ−の飛散を伴うようになる。
【0005】
上記した欠点を補うために、特開平7ー137346号公報等には、トナー濃度を実測により検知してトナ−を補給することに加えて、感光体上に形成されたトナー像の画像濃度を測定し、良好な画像品質となる現像条件(帯電電位、バイアス電位、露光強度、現像スリーブ回転数、等)に変更することで、現像特性の変化に対処して、良好な画像濃度を提供するようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者等が上記したような方法による画像形成を検討した結果、充分な改善とはならず、なお、欠点を有することが判明した。
【0007】
即ち、前記した技術の基本思想は、現像により消費されることで現像剤中のトナ−濃度が低下する状況をトナー濃度を実測することで検知し、該情報に基づき消費されたトナ−に対応する量のトナ−を補給して、予め設定された適性なトナ−濃度に維持することにあり、環境条件の変動等により適正なトナ−濃度が変化した場合には対処できるものではない。
【0008】
従って、第1の問題として、長期間に亘る使用によるキャリア粒子表面の汚染等により現像剤が劣化すると、キャリア粒子の摩擦帯電効率の低下によるトナ−の帯電量が低下してしまう。帯電量の低下したトナ−により現像すると現像過剰(著しく高濃度な画像)となり、画像の肥大化等による画質の低下や、本来現像されないはずの非画像領域にもトナ−が現像され付着することとなり、カブリ等の画質低下を招いてしまう。或いは、クーロン力の低下により、キャリア粒子表面にトナー粒子を保持できなくなり、現像スリ−ブの回転による遠心力の作用によりトナーが現像スリ−ブ上から機内に飛散し、画像を汚染する等の各種の問題を発生してしまう。この問題の根本原因は、現像剤の劣化により現像剤の特性が変化し、適性トナー濃度が変わっているにもかかわらず、その時の実際の現像剤のトナー濃度を検出してトナーを補給することで初期と変わらないように所定の適正なトナー濃度に維持するように設定されているためである。
【0009】
第2の問題として、一般的に、長期間の休止においては、現像剤が撹拌されずキャリア粒子とトナー粒子の摩擦帯電がなされないため、トナーの帯電量が低下してしまう。休止後に使用を再開した場合、再開初期においては、トナーの帯電量は摩擦帯電の飽和帯電量にまで到達できていない帯電量の低い状態にある。この低い状態は数十から数百コピーの画像形成が行われることで現像剤が撹拌されることにより帯電量が前回の休止前の帯電量にまで回復してくる。しかしながら、再開初期においてはトナーの帯電量の低下のため、現像性は著しく高い過剰現像状態にある。過剰現像状態で現像がなされると、前記した第1の問題の場合と同様に、画質の低下、カブリ、トナー飛散、等の問題を発生してしてしまう。この場合においては、トナ−の帯電量が低いことにより適性トナ−濃度が低下している状態にあり、トナ−濃度を低下せしめる必要があるにもかかわらず、従来の方式を用いるとトナ−濃度過剰の状況が継続されるために、問題を改善できない。
【0010】
第3の問題として、環境条件が変わると現像剤の特性も変化し、トナー濃度の適性条件も変わってしまう。高温高湿な環境条件下では、トナ−表面の摩擦帯電電荷がリ−クし易くなってトナーの帯電量は低下し、これに伴って適性トナ−濃度も低濃度側へとシフトするため、前記した第1の問題の場合と同様に、画質の低下、カブリ、トナー飛散、等の問題を発生してしまう。一方、低温低湿な環境条件下では、トナーの帯電量は高くなって適性トナ−濃度は高濃度側へとシフトするため、現像性が低下し、画像濃度の低下、低濃度領域の画像の消失、等の問題を発生してしてしまう。
【0011】
第4の問題として、資源の有効利用を考慮した廃棄物の再使用という環境対策とし適用されている使用済みの回収トナーを現像器に戻して再使用するトナーリサイクル方式においては、回収トナーが過剰になると現像性が変わる。再使用される回収トナーは回収・リサイクルの搬送工程において、著しいストレスを受けるため、初期のトナーに比べて帯電性能が低下してしまう。このため、過剰の回収トナーが補給されると現像剤の特性を変化させ、帯電性能が低下した現像剤となる。トナーの帯電量が低下すると、前記した第1の問題の場合と同様に、画質の低下、カブリ、トナー飛散、等の問題を発生してしてしまう。
【0012】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、画質の低下、カブリ、トナー飛散を発生せず、画像濃度の低下、低濃度領域の画像の消失、等の欠点を改善し、高品質な画像を長期間に亘り提供できる画像形成方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、休止後の使用再開時においても、常に、安定した高品質な画像を長期間提供できる画像形成方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、高温高湿及び低温低湿な環境条件下においても、常に、安定した高品質な画像を長期間提供できる画像形成方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、トナーリサイクルを行った場合においても、常に、安定した高品質な画像を長期間提供できる画像形成方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の発明は、所定のトナー像を感光体上に形成し、該所定のトナー像の画像濃度を画像濃度検知手段により検知し、該画像濃度検知手段による検知情報に基づき、所定の画像濃度となるように、画像濃度の調整を行なう画像形成方法であって、
現像バイアス電位、現像スリーブの回転数、帯電電位、露光の光強度のうち少なくとも1つの現像条件に対し、所定の基準値での現像条件より現像性が低くなる初期現像条件を設定して画像形成を開始するとともに、前記現像条件が前記所定の基準値に到達するまで、前記現像条件を段階的に変更して現像性を向上せしめる第1の画像濃度調整工程および前記現像条件が前記所定の基準値に至った後、前記現像条件を維持しトナーを補給することにより現像剤中のトナー濃度を増加せしめて前記画像濃度の調整を行なう第2の画像濃度調整工程を有し、
更に前記第1の画像濃度調整工程中は前記画像濃度検知手段の検知情報によって得られる画像濃度及び画像濃度に対応するしきい値に基づき、所定の画像濃度の範囲ではトナーの補給を行ない、前記所定の画像濃度の範囲より低い画像濃度の範囲では前記現像条件を変更することを特徴とする。
【0017】
請求項1記載の発明によれば、少なくとも1つの現像条件を段階的に変更することで画像濃度調整を行なう第1の画像濃度調整工程と、前記現像条件が所定の基準値に至った後、この現像条件を維持しながらトナー補給によりトナー濃度を増加させて画像濃度の調整を行なう第2の画像濃度調整工程を設けることで、画質の低下、カブり、トナー飛散を発生せず、画像濃度の低下、低濃度領域の画像の消失等の欠点を改善し、高品質な画像を長期間に亘り維持することができる。更に、第1の画像濃度調整工程中では、画像濃度検知手段の検知情報によって得られる画像濃度及び画像濃度に対応するしきい値に基づき、現像条件を変更するかトナー補給を行なうかを決定することにより、トナー濃度が低くなりすぎるのを防止することができ、常に安定した画像濃度を維持することができる。
また、しきい値により、所定の画像濃度の範囲ではトナーの補給を行ない、前記所定の画像濃度の範囲より低い画像濃度の範囲では前記現像条件を変更することで、常に安定した画像濃度を維持することができる。
【0020】
(2)請求項2記載の発明は、前記しきい値は2個のしきい値を含むことを特徴とする。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、2個のしきい値とすることで、除々に消費されるトナーに見合ったトナーの補給が行われ、且つトナーの帯電量の上昇に対応させて現像性を変更することで、現像性の不足を補うことができ、電源投入等の休止後の再開初期から安定した画像濃度の画像を提供することができる。
【0022】
(3)請求項3記載の発明は、前記しきい値は第1のしきい値、第2のしきい値を含み、前記所定の画像濃度範囲は、第1と第2のしきい値の間の範囲であることを特徴とする。
【0023】
請求項3記載の発明によれば、しきい値の値に応じてトナーの補給を行なうか、現像条件を変更するかの選択を行なうことで、常に安定した画像濃度を維持することができる。
【0024】
(4)請求項4記載の発明は、前記現像条件は現像スリーブの回転数であり、第2の画像濃度調整工程では現像スリーブ回転数が前記所定の基準値に至った後、前記現像スリーブの回転数を固定しトナーを補給することにより前記画像濃度の調整を行なうことを特徴とする。
【0025】
請求項4記載の発明によれば、現像条件として現像スリーブの回転数を用いた時に、該現像スリーブ回転数が所定の基準値に達したらこの回転数は固定してトナーを補給する制御を行なうことで、画像濃度を適正に維持することができる。
【0026】
(5)請求項5記載の発明は、トナーリサイクルを行なう画像形成方法であるとともに、前記第1及び第2の画像濃度調整工程におけるトナーの補給は未使用のトナーの補給であることを特徴とする。
【0027】
請求項5記載の発明によれば、トナーリサイクルを行なう画像形成の場合に、前記第1及び第2の画像濃度調整工程においては補給されるトナーは未使用のトナーとすることで良好な現像性を維持することができる。
【0028】
(6)請求項6記載の発明は、前記現像条件の基準値は、環境条件により変化せしめることを特徴とする。
【0029】
請求項6記載の発明によれば、現像条件の基準値を環境条件に合わせて変化させることにより、環境条件が変わっても常に安定した画像を得ることができる。
【0030】
(7)請求項7記載の発明は、前記現像条件の基準値は、複写枚数の増加に従って変化せしめることを特徴とする。
【0031】
請求項7記載の発明によれば、現像条件の基準値を複写枚数の増加に従って変化させることにより、複写枚数によらずに安定した画像を得ることができる。
【0032】
(8)請求項8記載の発明は、前記第1の画像濃度調整工程は休止後の再開時の初期設定時に行われることを特徴とする。
【0033】
請求項8記載の発明によれば、第1の画像濃度調整工程を休止後の再開時の初期設定時に行なうことで、トナーの帯電性が徐々に変わる画像形成の初期においてもそれに対応した環境条件の変更が行われるので、再開初期から継続して適正で安定した画像濃度の画像を得ることができる。
【0034】
(9)請求項9記載の発明は、所定のトナー像を感光体上に形成し、該所定のトナー像の画像濃度を画像濃度検知手段により検知し、該画像濃度検知手段による検知情報に基づき、所定の画像濃度となるように、画像濃度の調整を行なう画像形成装置であって、
現像バイアス電位、現像スリーブの回転数、帯電電位、露光の光強度のうち少なくと1つの現像条件に対し、所定の基準値での現像条件より現像性が低くなる初期現像条件を設定して画像形成を開始し、前記現像条件が前記所定の基準値に到達するまでは前記現像条件を段階的に変更し、前記現像条件が所定の基準値に至った後は前記現像条件を維持し、トナーを補給することにより現像剤中のトナー濃度を増加せしめて前記画像濃度の調整を行なう制御手段を有するとともに、前記制御手段は前記現像条件が前記所定の基準値に至るまでは、前記画像濃度検知手段の検知情報によって得られる画像濃度及び画像濃度に対応するしきい値に基づき、所定の画像濃度の範囲ではトナーの補給を行ない、前記所定の画像濃度の範囲より低い画像濃度の範囲では前記現像条件を変更することを特徴とする。
【0035】
請求項9記載の発明によれば、少なくとも1つの現像条件を段階的に変更することで、画像濃度調整を行なう第1の画像濃度調整工程と、前記現像条件が所定の基準値に至った後、この現像条件を維持しながらトナー補給によりトナー濃度を増加させて画像濃度の調整を行なう第2の画像濃度調整工程を設けることで、画質の低下、カブリ、トナー飛散を発生させず、画像濃度の低下、低濃度領域の画像の消失等の欠点を改善し、高品質な画像を長期間に亘り維持することができる。更に、第1の画像濃度調整工程中では、画像濃度検知手段の検知情報によって得られる画像濃度及び画像濃度に対応するしきい値に基づき、現像条件を変更するかトナー補給を行なうかを決定することにより、トナー濃度が低くなりすぎるのを防止することができる。また、しきい値により、所定の画像濃度の範囲ではトナーの補給を行ない、前記所定の画像濃度の範囲より低い画像濃度の範囲では前記現像条件を変更することで、常に安定した画像濃度を維持することができる。
(10)請求項10記載の発明は、前記しきい値は2個のしきい値を含むことを特徴とする
【0036】
請求項10記載の発明によれば、2個のしきい値とすることで、きめ細かな画像濃度調整を行なうことができる。
(11)請求項11記載の発明は、前記しきい値は第1のしきい値、第2のしきい値を含み、前記所定の画像濃度の範囲は第1と第2のしきい値の間の範囲であることを特徴とする。
【0037】
請求項11記載の発明によれば、しきい値の値に応じてトナーの補給を行なうか、現像条件を変更するかの選択を行なうことで、常に安定した画像濃度を維持することができる。
【0038】
(12)請求項12記載の発明は、トナーリサイクル手段を有するとともに、前記トナーの補給は未使用のトナーの補給であることを特徴とする。
請求項12記載の発明によれば、トナーリサイクルを行なう画像形成の場合に、前記第1及び第2の画像調整工程においては補給されるトナーは未使用のトナーとすることで、良好な現像性を維持することができる。
【0039】
(13)請求項13記載の発明は、前記現像条件の変更は休止後の再開時の初期設定時に行われることを特徴とする。
【0040】
請求項13記載の発明によれば、第1の画像濃度調整工程を休止後の再開時の初期設定時に行なうことで、画像の安定化を図ることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は、本発明に使用される画像形成装置の要部の構成例を示す図である。図1において、1は像坦持体としてのドラム状の感光体であり、例えば光導電材料として有機化合物を用いた有機感光体、または無機化合物用いた無機感光体により構成され、図の矢印の向きに回転している。5は感光体表面に一様帯電を行う帯電器で、例えばスコロトロン帯電器が用いられる。該帯電器5は、帯電極5aとグリッド5bより構成されている。感光体1への像露光は像露光手段20の光源21、例えばレ−ザからのレ−ザビ−ム光の照射により行われる。照射されたレ−ザ−ビ−ム光は反射ミラ−22を経由して感光体1の表面に導かれ、像露光することで潜像を形成する。
【0045】
6は感光体表面に形成された潜像をトナーとキャリアから成る二成分現像剤により現像してトナー像を形成する現像器、6aは現像剤を担持して現像領域に現像剤を搬送するため矢印の向きに回転する現像スリーブであり、現像器6内の固定磁石6bの外周に設けられている。32は現像器6内にトナーを補給するトナー補給器、33はトナー補給器内に収納されているトナー、34は現像器6内にトナーを補給する補給ローラである。
【0046】
2aは感光体表面に形成されたトナー像を転写紙Pに転写する転写器、2bは感光体表面から転写紙Pを分離する分離器である。40は感光体表面を清掃するクリーナであり、感光体表面に残留したトナーをかき落として除去するブレード4が設けられている。9は感光体表面に形成された所定のトナー像(パッチ)の画像濃度を検出する光学センサからなる画像濃度検出器である。41はブレード4でかき落として回収されたトナーを再度現像器6に戻して再利用するトナーリサイクル手段である。10は感光体1の近傍に配置され、画像形成装置内の感光体近傍の温度及び湿度を検知する温湿度検出器(温湿度センサ)である。
【0047】
30は全体の制御を行う制御部であり、温湿度検出器10及び画像濃度検出器9により検出された情報(信号)が入力される。制御部30により、画像濃度を適性に維持するように、帯電器、露光手段、現像スリ−ブ、現像バイアス等の現像条件駆動部7の制御及びトナ−補給器32によるトナ−の補給量の制御がなされる。
【0048】
上記した画像形成装置にて良好な画像品質を維持するには、使用される状況、現像剤の劣化、環境条件の変動等の悪影響に対して、常に現像条件を適性に維持することが要求され、このために前記画像濃度検出器9により検出された画像濃度の情報に従って画像濃度調整が実行される。
【0049】
前記の要求を満たすために本実施の形態においては、第1及び第2の画像濃度調整工程から構成される画像形成方法を適用したものであって、以下において第1及び第2の画像濃度調整工程について述べる。
【0050】
画像濃度調整においては、まず、画像濃度検出器9による画像濃度の検出が行われるが、前記画像濃度検出器9は、第1及び第2の画像濃度調整の両方に共通に使用されることが好ましく、画像濃度検出器の違いによる誤差を解消する上で有効である。
【0051】
第1の画像濃度調整工程は、長時間の休止後の再開初期において、適性トナ−濃度がシフトした状態にあり、更に適性トナ−濃度が逐次変化する状態において適用されるものである。即ち、可視画像を形成するために用いられるトナ−の帯電は、摩擦帯電により帯電せしめるようになされている。トナ−粒子は、現像器6内で撹拌されることによりキャリア粒子等の摩擦により摩擦帯電せしめられるが、長時間使用されないで放置されていると、トナ−粒子表面の摩擦帯電電荷はリ−クし、帯電量が低下してしまう。再度、撹拌等により摩擦帯電せしめると高い飽和帯電量に回復してくる。しかしながら、摩擦帯電の特性上、トナ−の摩擦帯電量は、瞬間的に帯電する訳ではなく、徐々に帯電量が上昇し、飽和帯電量に到るまで帯電する。従って、長時間使用されないで放置された休止後に、画像形成が再開された場合には、トナ−の帯電量が飽和帯電量に達していない低い帯電量の状態で画像形成を行わざるを得ない。このトナ−の帯電量が低い状態においては、現像性が過剰となり上記したようなカブリ等の問題を発生してしまう。このような悪影響を除外するために、本発明では、休止後の再開初期において現像条件を変更せしめ、トナ−の帯電量の低下を相殺するように対処している。具体的には、休止による放置後の再開時における低い帯電量のトナ−の現像過剰を相殺するように、現像条件を変更することで再開初期から適正な現像性となるようにし、良好な画像濃度に調整している。
【0052】
この場合において、第1の画像濃度調整工程においては、前記現像条件の変更、またはトナーの補給により画像濃度を調整するようになっている。
この発明によれば、徐々にトナーの補給を行ないながら現像条件である現像スリーブの回転数を徐々に変更するため、画像濃度の高い原稿にて多数枚の画像形成を行なっても著しくトナー濃度が低下せず、常に安定した画像濃度を維持できる。
【0053】
第2の画像濃度調整工程は、前記第1の画像濃度調整工程に引き続き適用されるもので、この状態においては、現像剤中のトナーの帯電量は、飽和帯電量に達していて変動が少ない安定した状態になっており、消費されるトナーに見合った量のトナーを補給するようにしている。
【0054】
この発明によれば、この第1の画像濃度調整工程と第2の画像濃度調整工程を組み合わせることにより、第1の濃度調整工程によりその時の状況に応じた適正な画像濃度の調整を可能とし、更に、現像条件である現像スリーブの回転数を徐々に変更することができ、トナーの帯電性が徐々に変わる画像形成の再開初期においても、直ちに適正な画像濃度を提供でき、且つトナーの帯電性が徐々に変わってもそれに対応した現像条件の変更が行われるので、再開初期から継続して適正で安定な画像濃度の画像を得ることができる。
【0055】
本実施の形態では、現像条件としての現像スリーブの回転数が変更されている場合に適用される画像形成方法であり、他の実施の形態では、現像条件としての現像バイアス電位、帯電電位、露光の光強度から選ばれる少なくとも1つの現像条件が変更されている場合に適用される画像形成方法である。
【0056】
前記他の実施の形態によれば、第1の画像濃度調整工程によりその時の状況に応じた適正な画像濃度の調整を可能とし、更に現像条件である現像バイアス電位、帯電電位、露光の光強度から選ばれる少なくとも1つの現像条件を徐々に変更することができ、トナーの帯電性が徐々に変わる画像形成の初期においても、直ちに適正な画像濃度を提供でき、且つトナーの帯電性が徐々に変わってもそれに対応した現像条件の変更が行われるので、再開初期から継続して適正で安定した画像濃度の画像を得ることができる。
【0057】
前記したように、休止後の再開時に現像条件を変更して画像形成を繰り返すと、トナ−の帯電量が飽和帯電量まで徐々に上昇してくるので、現像条件もトナ−の帯電量に合わせて適性な現像条件になるように徐々に変更することが必要となる。このため本発明では、第1の画像濃度調整工程を設けて徐々に現像条件を変更するようにしている。従来、現像条件を変更した場合には、所定のコピ−数経過する毎に徐々に現像性を変更するようにしているが、このような方法を用いると、適正な画像濃度となっていても強制的に現像性を上昇せしめてしまう結果、現像過剰に陥りカブリ等の画質の低下を招いていた。或いは、高濃度の原稿にて画像形成を繰り返すと著しい画像濃度の低下が発生するが、トナ−補給のみでは間に合わず、画像濃度が低い状態に陥っていた。
【0058】
休止後の再開初期の段階において画像濃度の低下が検知された場合には、通常はトナ−補給により現像剤のトナ−濃度を上昇せしめて現像性を向上せしめているが、現像性を低下せしめた状態でトナ−補給を行っていくとトナ−濃度が高くなりすぎてトナ−飛散を発生してしまう。現像条件を現像性が上昇するように徐々に変更することで画像濃度を確保し、徐々に上昇してくるトナ−の帯電量の増加に現像条件を適正に対応させることができる。
【0059】
しかしながら、現像条件はいくらでも高い現像条件に設定できる訳ではなく、上限となる適正な現像条件を有し、このために現像条件には現像性が上限となる基準値を設けている。例えば、現像スリ−ブの回転数を高くし過ぎると、トナ−とキャリアのク−ロン力の作用によりトナ−はキャリア粒子表面に保持されているため、遠心力の作用によりトナ−は飛散しやすくなる。
【0060】
また、現像性は、現像条件及び現像剤中のトナ−の濃度の両者に依存しており、消費されるトナ−に見合ったトナ−が補給されることが好ましい。従って、休止後の再開初期においては第1の画像濃度調整工程である現像条件により現像性を向上し、現像条件による向上が上限に達した後は、第2の画像濃度調整工程に切り替えてトナ−補給を行うことにより画像濃度を調整するようにしている。
【0061】
この発明によれば、現像条件である現像スリーブの回転数に基準値を設けているため、トナーの帯電量が飽和状態に達したならば、それ以上の現像条件の変更がなされず、トナー補給による通常行なわれる第2の画像濃度調整工程に移行でき、より一層の画像濃度の安定化が達成される。
【0062】
この発明によれば、徐々にトナーの補給を行ないながら現像条件である現像スリーブ6aの回転数を徐々に変更するため、画像濃度の高い原稿にて多数枚の画像形成を行なっても著しくトナー濃度が低下せず、常に安定した画像濃度を維持できる。
【0063】
上述の実施の形態例では、現像条件として現像スリーブの回転数を用いた場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、現像バイアス電位、帯電電位、露光の光強度から選ばれる任意の1つの現像条件であってもよい。
【0064】
この発明によれば、現像条件である現像バイアス電位、帯電電位、露光の光強度から選ばれる少なくとも1つの現像条件に基準値を設けているため、トナーの帯電量が飽和状態に達したならば、それ以上の現像条件の変更がなされず、トナー補給による通常行なわれる第2の画像濃度調整工程に移行でき、より一層の画像濃度の安定化が達成される。
【0065】
上記第1又は第2の画像濃度調整工程のいずれを実行するかは、休止後の再開時に設定される現像条件の初期値設定により決められる。本願においては、休止後の再開時には、休止前に適用されていた現像条件に比べて低い現像性となるように再開初期値設定がなされる。具体的には、現像条件である現像スリ−ブの回転数を低下せしめる場合は、現像領域に搬送して供給される現像剤量を減少せしめることで現像性を低下せしめる。また、現像バイアス電位の上昇、帯電電位の低下、露光の光強度の増加から選ばれる少なくとも1つの現像条件を変更する。
【0066】
この再開初期に設定される現像条件の初期値は、予め実験により求められる休止時間の違いによるトナ−の帯電量の低下のレベルを想定し、各種状態のデ−タが記憶手段(図示せず。例えば制御部30内に設けられる)にテ−ブルとして備えられており、その時の状態に合致する初期値が、このテ−ブルから選定されて設定される。
【0067】
そして、現像条件が基準値に達するまでは画像濃度の検知情報に基づいて、段階的に現像条件の変更、及びトナーの補給により現像性を向上し、現像条件が前記基準値に達した後は、現像条件を前記基準値の現像条件に維持し、前記画像濃度の検知情報に基づいて、トナーを補給することにより現像性を向上させる。
【0068】
この発明によれば、使用されずに放置された場合である電源投入直後においても、トナーの帯電量の低下に合わせた現像条件の初期設定がなされ、画像形成の進行に伴って上昇してくるトナーの帯電量に対応させた現像条件の変更及び消費されるトナーに見合ったトナーの補給がなされるため、高濃度の原稿で画像形成されても著しい画像濃度の低下を発生せず、常に安定した画像濃度を提供することができる。
【0069】
次に具体的な画像濃度調整の制御を示すフロ−を図2により説明する。休止後に操作される状況を想定し、S1にて電源投入、休止(所定時間以上の休止、または省エネモ−ドによる休止等)、または所定コピー枚数経過等の休止後の復帰(オン信号)を検知する。なお、本発明における休止とは、電源のオフ、所定時間以上の未使用状態、省エネルギーモードのための部分的オフ等の総称である。
【0070】
ここで、休止後のオン信号とは、所定コピー枚数経過からのオン信号を含む。そして、該現像信号が制御部30に入力されると、S2において再開時の現像条件(例えば現像スリーブ回転数)が初期値設定がなされる。この後に画像形成が行われ、S3において、数コピ−(例えば5コピ−)毎に行われる画像濃度検出センサ9からの出力を待ち、出力を検知すると、S4にてセンサ出力の平均化処理が行われる。この平均化処理は、検出の精度を上げるために画像濃度検出数を多数(例えば10個)の位置にて行って出力するためである。
【0071】
次に、S5において、現像条件(例えば現像スリーブ回転数)が基準値に達しているかどうか判定を行なう。現像条件(例えば現像スリーブの回転数)の基準値は予めテーブル化されメモリに保持されている。画像濃度検出センサ9の出力時に現像条件(現像スリーブ回転数)が基準値に達していない場合は、現像条件(例えば現像スリーブ回転数)を変更する第1の画像濃度調整工程に移行する。第1の画像濃度調整工程のS6においては、検出されたセンサ出力が高いかどうかをその出力値により判定する。
【0072】
この判定を行うために画像農奴検出センサ9の出力値に第1しきい値TH1(図3参照)を設けている。図3は画像濃度検出センサ9の出力、画像濃度及びしきい値との関係を示す図である。図において、TH1は単発トナー補給のためのしきい値であり、TH2は現像条件(例えば現像スリーブ回転数)アップのためのしきい値であり、TH3はトナー補給のためのしきい値であり、TH4は補給トナーの補給量決定のためのしきい値である。
【0073】
センサ出力は画像濃度が低い時には高く、画像濃度が高い時には低い。そして、画像濃度検出センサ9の出力により前記第1しきい値TH1よりセンサ出力が高い場合は、S7において検出されたセンサ出力が第2しきい値TH2より高いかどうか判定する。前記第2しきい値TH2よりセンサ出力が高い場合には、S8において現像条件である現像スリーブ回転数を1段階アップして、画像濃度が高くなる現像条件に設定する。1段階としては、例えば線速比(現像スリーブ回転数/感光体回転数)Vs/Vp=0.5程度が用いられる。センサ出力が前記第2しきい値より高くない場合には、S9において少量の1回のみの単発トナー補給を行なう。
【0074】
なお、第2しきい値TH2を第1しきい値TH1と同じ値に設定しておくことにより、第1しきい値(及び第2しきい値)に対して、単発トナー補給を行なうことなく現像条件を変更するか、しないかのみを判定することができ、この場合には、S7の判定及びS9は省略してよい。S7において、センサ出力が第2しきい値TH2より低い場合に実行されるトナー補給は後述する好ましい態様である。
【0075】
前記第1しきい値TH1よりセンサ出力が高くない場合は、現像条件を変更しないで、次のセンサ出力まで待機することとなる。
S5において、現像条件が基準値に達している場合は、トナーを補給することで画像濃度を高くするための第2の画像濃度調整工程に移行する。第2の画像濃度調整工程のS10においては、センサ出力が第3しきい値TH3より高いかどうか判定する。この判定を行うために画像濃度検出の出力値に第3しきい値TH3を設けている。前記第3しきい値TH3よりセンサ出力が高い場合は、S12またはS13においてトナーを補給して、画像濃度が高くなるようにトナー濃度を高くするように設定する。なお、好ましい態様として画像濃度の低下の程度により補給トナー量を選択するために、S11において第4しきい値TH4を設け、第4しきい値TH4よりセンサ出力が高い場合は、S12にて周期的な、例えば5コピーに2回の多量のトナー補給を行ない、第4しきい値TH4よりセンサ出力が高くない場合は、少量のトナー補給を行うS13のジョブのラストコピー時でのトナー補給を行うようにしている。前記第3しきい値TH3よりセンサ出力が高くない場合は、トナーを補給せず次のセンサ出力まで待機することとなる。なお、前記ジョブとは画像形成が中断することのない連続的なコピーを示す。
【0076】
この発明によれば、複数のしきい値を設けることで、徐々に消費されるトナーに見合ったトナーの補給が行われ、且つトナーの帯電量の上昇に対応させて現像性を変更することで、現像性の不足を補うことができ、電源投入等の休止後の再開初期から安定した画像濃度の画像を提供することができる。
【0077】
また、この発明によれば、現像条件が基準値に到達していない場合には段階的なトナーの補給を行ない、基準値に到達している場合には、トナーの補給を判定して画像濃度を調整し、常に安定した画像濃度を得ることができる。
【0078】
また、この発明によれば、複数のしきい値に従って、単発トナー補給、周期的トナー補給、ジョブのラストコピーでのトナー補給から選ばれる複数のトナー補給モードの1つを実行することにより常に安定した画像濃度を得ることができる。なお、トナー補給量(1コピーあたりの平均補給トナー量)の関係は、単発トナー補給<ジョブのラストコピーでのトナー補給<周期的トナー補給となるように補給量を設定することが好ましい。
【0079】
また、再開初期において、現像条件が基準値に達していない時に、現像条件のみで現像性を高くするのみでは、大量の画像濃度が高い原稿がコピ−されるとトナ−濃度が低くなり過ぎる場合がある。このため、第1の画像濃度調整工程においては、画像濃度が低いことが検出された時に、現像条件の変更及びトナ−補給の何れかを使い分けることが好ましい。 また、トナ−リサイクルを行っている場合、再開初期においてはリサイクルされるトナ−のみの補給状態が長期間継続されることとなり、現像剤中のトナ−において、リサイクルされたトナ−の割合が高くなり過ぎると問題を発生する場合がある。即ち、リサイクルされるトナ−は、回収及びリサイクルのための搬送工程において著しくストレスを受けるため、未使用のトナ−に比べてトナ−の特性が変化してしまう。例えば、トナ−には、流動性や帯電性を調整するために無機の微粒子が外部添加されているが、回収、搬送中に加わるストレスにより前記外部添加剤がトナ−粒子表面に埋没、或いは飛散して、流動性や帯電性が低下してしまう。このためリサイクルされるトナ−は、現像性が低下しており、画像濃度の低下や、トナ−濃度の上昇によるトナ−飛散等の問題を発生してしまう。
【0080】
このような問題を解決するために、再開初期において、未使用のトナ−を補給することで、リサイクルトナ−の割合が上昇しないようにすることが好ましい。このために、図2の第1の濃度調整工程において、S6にて第1しきい値TH1を設け、現像条件又はトナ−補給を行うための判定を設けることが好ましい。第1しきい値TH1より画像濃度が低い場合には、S7において、第2しきい値TH2より画像濃度が低いかどうか判定される。第2しきい値TH2より画像濃度が低い場合は、現像条件(現像スリーブ回転数)を1段階アップして現像性を高くすることで画像濃度を高くする。第2しきい値TH2より画像濃度が低くない場合は、単発トナ−補給を行うことにより画像濃度を高くするようにする。第1しきい値TH1より画像濃度が高い場合には、画像濃度が適正範囲内であるため、現像条件及びトナ−補給を行わず次の出力まで待機する。
【0081】
この発明によれば、トナーリサイクルを行なう場合でも、常に安定した高品質の画像を長期に亘り維持することができ、かつリサイクルによるトナーの節約ができる。
【0082】
また、前述した実施の形態において、現像条件の基準値を環境条件によって変化せしめることが好ましく、より一層緻密な画像濃度の調整を可能とすることができる。
【0083】
この発明によれば、環境条件により現像条件の基準値を変化せしめることにより、いかなる環境でも安定した画像を得ることができる。
なお、現像条件の基準値を、所定の複写枚数の増加に従って変化せしめるようにすると更に好ましい。
【0084】
この発明によれば、複写枚数の増加に従い、現像条件の基準値を変化させることにより、複写枚数が増加しても現像剤の劣化を補正することができ安定した画像を得ることができる。
【0085】
環境条件は、図4に一例を示すように、高温高湿(H/H)、常温常湿(N/N)、及び低温低湿(L/L)の3段階に区分けし、図5に示すように、初期設定される現像条件の基準値を各環境条件に対応させて設けている。
【0086】
図4において、高温高湿(H/H)は、温度が25゜C以上、相対湿度が65%RH以上の場合に適用され、常温常湿(N/N)は温度が15゜Cから25゜Cまで、湿度が15%RHから65%RHまでの場合に適用され、低温低湿(L/L)は温度が15゜C以下、湿度が15%RH以下の場合に適用される。
【0087】
図5においては、現像スリーブ回転数をVs/Vp(現像スリーブ回転数/感光体回転数)の比率で示しており、低温低湿(L/L)から高温高湿(H/H)な環境条件になるほど現像スリーブ回転数が低く現像性が低くなるように設定している。即ち、高温高湿では、Vs/Vpは2.1、常温常湿ではVs/Vpは2.3、低温低湿ではVs/Vpは2.4というように現像条件の基準値を設定している。これは、高温高湿になるに従って、特に湿度の影響によりトナ−の帯電量が低くなることに対応させているためである。このように、環境条件により現像条件の基準値を変えることで、画質の低下、カブリ、トナー飛散等を抑制している。
【0088】
図6はしきい値の例を示す図であり、第1しきい値TH1は1.5(センサ出力で単位はボルト)、第2しきい値TH2は2.0、第3しきい値TH3は1.5、第4しきい値TH4は2.0に設定されている(図3参照)が、TH2≧TH1、TH4≧TH3となる値を設定することが好ましい。なお、スリーブ回転数以外の現像条件の場合は、スリーブ回転数の場合と同様に基準値、しきい値が使用される。
【0089】
前述したような本発明の画像形成方法は、感光体上の潜像を現像剤により現像してトナ−像を形成するための現像器、前記現像器の現像条件を変更する現像条件変更手段、感光体上に形成されたトナ−像の画像濃度を検知する画像濃度検知手段、前記現像器にトナ−を補給するトナ−補給手段、前記現像条件変更手段及び前記トナ−補給手段を制御する制御手段を備えてなる画像形成装置において、前記制御手段は、前記画像濃度検知手段による検知情報に基づき、前記現像条件変更手段による現状条件の変更、及び、前記トナ−補給手段によるトナ−の補給を制御することを特徴とする画像形成装置を用いて実現することができる。
【0090】
この発明によれば、画像濃度検知手段の検知情報に基づき、現像条件とトナー補給を制御することで安定した画像を得ることができる。
また、本発明の画像形成方法は、所定のトナー像を感光体上に形成し、該トナー像の画像濃度を光学的に検知して画像濃度補正を制御すると共に、休止後の再開時の初期設定時には、現像条件である現像スリーブ回転数を低下せしめて駆動せしめ、複写枚数に従って、所定の基準値まで順次現像スリーブ回転数を増加せしめるように現像条件駆動手段を制御する制御手段とを備えてなる画像形成装置において、前記制御手段は、現像スリーブ回転数が基準値以下で、且つ、所定の画像濃度に達していない場合は、現像スリーブ回転数を増加せしめて所定の画像濃度となるように制御し、現像スリーブ回転数が前記基準値に至った後は、トナーを補給して現像剤中のトナー濃度を増加せしめて所定の画像濃度となるように制御することを特徴とする画像形成装置を用いて実現することができる。
【0091】
この発明によれば、その時の状況に応じた画像濃度の調整を可能とし、更に現像条件である現像スリーブの回転数を徐々に変更することができ、且つトナーの帯電性が徐々に変わってもそれに対応した現像条件の変更を行なうことができる。
【0092】
また、本発明の画像形成方法は、所定のトナ−像を感光体上に形成し、該トナ−像の画像濃度を光学的に検知して画像濃度補正を行う制御手段及び現像条件駆動手段を備えてなる画像形成装置において、前記制御手段は、所定の画像濃度に達していない場合は、現像条件である現像バイアス電位、帯電電位、露光の光強度の少なくとも1つの現像条件を変更して所定の画像濃度となるように前記現像条件駆動手段を制御することを特徴とする画像形成装置を用いて実現することができる。
【0093】
この発明によれば、現像条件である現像バイアス電位、帯電電位、露光の光強度に基づいて所定の画像濃度となるように前記現像条件駆動手段を
制御して、安定な画像濃度を得ることができる。
【0094】
なお、本発明において、現像条件の変更は、各種現像条件を適用しているが、この中で現像スリーブ回転数により現像条件を変更することが、現像剤の劣化を防止し、より長期間に亘り安定な画像を提供できる点で特に好ましい。
【0095】
【実施例】
(実施例)現像スリーブ回転数:可変 但し、温湿度より図5に示すような基準値を設定した。また、画像形成中は、図2に示すフローチャートにより現像スリーブ回転数へのフィードバック及びトナー補給へのフィードバックを行なう。感光体として有機感光体を使用し、感光体線速を300mm/secとし、現像剤として8μのトナーと60μのキャリアからなる2成分現像剤を用い、現像スリーブ6aに印加するバイアス電圧を600V、感光体表面電位を750Vとした。
【0096】
(比較例1)現像スリーブ回転数を可変とせず、Vs/Vp=2.3に固定して第2の画像調整工程のみを使用して画像形成を行なった。
(比較例2)電源投入直後の現像スリーブ回転数を実施の形態例と同様に変更し、コピー数に従って変更し、トナー濃度を検知してトナーを補給することで画像濃度を調整し、本発明の第1の画像濃度調整工程を行なわないフローにて画像形成を行なった。
【0097】
以上の条件で、高湿環境、常湿環境、低湿環境において、電源投入後からの画像濃度(Dmax)、トナーの消費量について調べた。なお、温湿度は温湿度検出器10(図1参照)で測定して制御部30に与える。
【0098】
その結果、実施例の場合には、電源投入直後や省エネルギーモードからの休止後、画像作成中、及び環境条件に拘らず長期間に亘り画像濃度が安定して調整できており、トナーの消費量も安定していた。
【0099】
比較例1の場合には、電源投入直後特に高温高湿環境の画像濃度が高く、トナー消費量が過多及びトナー飛散を発生した。
比較例2の場合には、電源投入直後の画像濃度は調整できていた。しかしながら、特に低温低湿環境においてコピー数と共に画像濃度が薄くなってしまった。
【0100】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、
請求項1記載の発明によれば、少なくとも1つの現像条件を段階的に変更することで画像濃度調整を行なう画像濃度を調整する第1の画像濃度調整工程と、前記現像条件が所定の基準値に至った後、この現像条件を維持しながらトナー補給によりトナー濃度を増加させて画像濃度の調整を行なう第2の画像濃度調整工程を設けることで、画質の低下、カブり、トナー飛散を発生せず、画像濃度の低下、低濃度領域の画像の消失等の欠点を改善し、高品質な画像を長期間に亘り維持することができる。更に、第1の画像濃度調整工程中では、画像濃度検知手段の検知情報によって得られる画像濃度及び画像濃度に対応するしきい値に基づき、現像条件を変更するかトナー補給を行なうかを決定することにより、トナー濃度が低くなりすぎるのを防止することができ、常に安定した画像濃度を維持することができる。
また、しきい値により、所定の画像濃度の範囲ではトナーの補給を行ない、前記所定の画像濃度の範囲より低い画像濃度の範囲では前記現像条件を変更することで、常に安定した画像濃度を維持することができる。
【0101】
請求項2記載の発明によれば、2個のしきい値とすることで、除々に消費されるトナーに見合ったトナーの補給が行われ、且つトナーの帯電量の上昇に対応させて現像性を変更することで、現像性の不足を補うことができ、電源投入等の休止後の再開初期から安定した画像濃度の画像を提供することができる。
【0102】
請求項3記載の発明によれば、しきい値の値に応じてトナーの補給を行なうか、現像条件を変更するかの選択を行なうことで、常に安定した画像濃度を維持することができる。
請求項4記載の発明によれば、現像条件として現像スリーブの回転数を用いた時に、該現像スリーブ回転数が所定の基準値に達したらこの回転数は固定してトナーを補給する制御を行なうことで、画像濃度を適正に維持することができる。
【0103】
請求項5記載の発明によれば、トナーリサイクルを行なう画像形成の場合に、前記第1及び第2の画像濃度調整工程においては補給されるトナーは未使用のトナーとすることで、良好な現像性を維持することができる。
【0104】
請求項6記載の発明によれば、環境条件の基準値を環境条件により変化させることにより、環境条件が変わっても常に安定した画像を得ることができる。
【0105】
請求項7記載の発明によれば、現像条件の基準値を複写枚数の増加に従って変化させることにより、複写枚数によらずに安定した画像を得ることができる。
【0106】
請求項8記載の発明によれば、第1の画像濃度調整工程を休止後の再開時の初期設定時に行なうことで、トナーの帯電性が徐々に変わる画像形成の初期においてもそれに対応した環境条件の変更が行われるので、再開初期から継続して適正で安定した画像濃度の画像を得ることができる。
【0107】
請求項9記載の発明によれば、少なくとも1つの現像条件を段階的に変更することで、画像濃度調整を行なう第1の画像濃度調整工程と、前記現像条件が所定の基準値に至った後、この現像条件を維持しながらトナー補給によりトナー濃度を増加させて画像濃度の調整を行なう第2の画像濃度調整工程を設けることで、画質の低下、カブリ、トナー飛散を発生させず、画像濃度の低下、低濃度領域の画像の消失等の欠点を改善し、高品質な画像を長期間に亘り維持することができる。更に、第1の画像濃度調整工程中では、画像濃度検知手段の検知情報によって得られる画像濃度及び画像濃度に対応するしきい値に基づき、現像条件を変更するかトナー補給を行なうかを決定することにより、トナー濃度が低くなりすぎるのを防止することができる。また、しきい値により、所定の画像濃度の範囲ではトナーの補給を行ない、前記所定の画像濃度の範囲より低い画像濃度の範囲では前記現像条件を変更することで、常に安定した画像濃度を維持することができる。
【0108】
請求項10記載の発明によれば、2個のしきい値とすることで、きめ細かな画像濃度調整を行なうことができる。
【0109】
請求項11記載の発明によれば、しきい値の値に応じてトナーの補給を行なうか、現像条件を変更するかの選択を行なうことで、常に安定した画像濃度を維持することができる。
【0110】
請求項12記載の発明によれば、トナーリサイクルを行なう画像形成の場合に、前記第1及び第2の画像調整工程においては補給されるトナーは未使用のトナーとすることで、良好な現像性を維持することができる。
【0111】
請求項13記載の発明によれば、第1の画像濃度調整工程を休止後の再開時の初期設定時に行なうことで、画像の安定化を図ることができる。
【0115】
このように、本発明によれば、第1に画質の低下、カブリ、トナー飛散を発生せず、画像濃度の低下、低濃度領域の画像の消失、等の欠点を改善し、高品質な画像を長期間に亘り提供できる画像形成方法及び画像形成装置を提供することができ、
第2に、休止後の使用再開時においても、常に、安定した高品質な画像を長期に亘り提供できる画像形成方法及び画像形成装置を提供することができ、
第3に、高温高湿及び低温低湿な環境条件下においても、常に、安定した高品質な画像を長期に亘り提供できる画像形成方法及び画像形成装置を提供することができ、
第4に、トナーリサイクルを行った場合においても、常に、安定した高品質な画像を長期間に亘り提供できる画像形成方法及び画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置の一実施の形態例の要部を示す構成図である。
【図2】 具体的な画像濃度調整の制御を示すフローチャートである。
【図3】 画像濃度検出センサの出力、画像濃度、およびしきい値との関係を示す図である。
【図4】 環境条件の区分けを示す図である。
【図5】 環境条件と現像条件の基準値を示す図である。
【図6】 しきい値の例を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体
2a 転写器
2b 分離器
4 ブレード
5 帯電器
5a 帯電極
5b グリッド
6 現像器
6a 現像スリーブ
6b 固定磁石
7 現像条件駆動部(現像条件駆動手段)
9 画像濃度検出器(画像濃度検出センサ、画像濃度検知手段)
10 温湿度検出器
20 像露光手段
21 光源
22 反射ミラー
30 制御部(制御手段)
32 トナー補給器
33 トナー
34 補給ローラ
40 クリーナ
41 トナーリサイクル手段
Claims (13)
- 所定のトナー像を感光体上に形成し、該所定のトナー像の画像濃度を画像濃度検知手段により検知し、該画像濃度検知手段による検知情報に基づき、所定の画像濃度となるように、画像濃度の調整を行なう画像形成方法であって、
現像バイアス電位、現像スリーブの回転数、帯電電位、露光の光強度のうち少なくとも1つの現像条件に対し、所定の基準値での現像条件より現像性が低くなる初期現像条件を設定して画像形成を開始するとともに、
前記現像条件が前記所定の基準値に到達するまで、前記現像条件を段階的に変更して現像性を向上せしめる第1の画像濃度調整工程および
前記現像条件が前記所定の基準値に至った後、前記現像条件を維持しトナーを補給することにより現像剤中のトナー濃度を増加せしめて前記画像濃度の調整を行なう第2の画像濃度調整工程を有し、
更に前記第1の画像濃度調整工程中は前記画像濃度検知手段の検知情報によって得られる画像濃度及び画像濃度に対応するしきい値に基づき、所定の画像濃度の範囲ではトナーの補給を行ない、前記所定の画像濃度の範囲より低い画像濃度の範囲では前記現像条件を変更することを特徴とする画像形成方法。 - 前記しきい値は2個のしきい値を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
- 前記しきい値は第1のしきい値、第2のしきい値を含み、前記所定の画像濃度範囲は、第1と第2のしきい値の間の範囲であることを特徴とする請求項2記載の画像形成方法。
- 前記現像条件は現像スリーブの回転数であり、第2の画像濃度調整工程では現像スリーブ回転数が前記所定の基準値に至った後、前記現像スリーブの回転数を固定しトナーを補給することにより前記画像濃度の調整を行なうことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成方法。
- トナーリサイクルを行なう画像形成方法であるとともに、前記第1及び第2の画像濃度調整工程におけるトナーの補給は未使用のトナーの補給であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成方法。
- 前記現像条件の基準値は、環境条件により変化せしめることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の画像形成方法。
- 前記現像条件の基準値は、複写枚数の増加に従って変化せしめることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成方法。
- 前記第1の画像濃度調整工程は休止後の再開時の初期設定時に行われることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成方法。
- 所定のトナー像を感光体上に形成し、該所定のトナー像の画像濃度を画像濃度検知手段により検知し、該画像濃度検知手段による検知情報に基づき、所定の画像濃度となるように、画像濃度の調整を行なう画像形成装置であって、
現像バイアス電位、現像スリーブの回転数、帯電電位、露光の光強度のうち少なくと1つの現像条件に対し、所定の基準値での現像条件より現像性が低くなる初期現像条件を設定して画像形成を開始し、前記現像条件が前記所定の基準値に到達するまでは前記現像条件を段階的に変更し、
前記現像条件が所定の基準値に至った後は前記現像条件を維持し、トナーを補給することにより現像剤中のトナー濃度を増加せしめて前記画像濃度の調整を行なう制御手段を有するとともに、
前記制御手段は前記現像条件が前記所定の基準値に至るまでは、前記画像濃度検知手段の検知情報によって得られる画像濃度及び画像濃度に対応するしきい値に基づき、所定の画像濃度の範囲ではトナーの補給を行ない、前記所定の画像濃度の範囲より低い画像濃度の範囲では前記現像条件を変更する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記しきい値は2個のしきい値を含むことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
- 前記しきい値は第1のしきい値、第2のしきい値を含み、前記所定の画像濃度の範囲は第1と第2のしきい値の間の範囲であることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- トナーリサイクル手段を有するとともに、前記トナーの補給は未使用のトナーの補給であることを特徴とする請求項9乃至11の何れかに記載の画像形成装置。
- 前記現像条件の変更は休止後の再開時の初期設定時に行われることを特徴とする請求項9乃至12の何れかに記載の画像形成装置。
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