JP2000172028A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000172028A
JP2000172028A JP10344659A JP34465998A JP2000172028A JP 2000172028 A JP2000172028 A JP 2000172028A JP 10344659 A JP10344659 A JP 10344659A JP 34465998 A JP34465998 A JP 34465998A JP 2000172028 A JP2000172028 A JP 2000172028A
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Atsuya Oojiya
篤哉 大慈彌
Makoto Hasegawa
真 長谷川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤物性の経時変化に応じて適切なトナー
濃度制御を行いつつ画像濃度の低下を抑え画像品質を安
定的に維持する。 【解決手段】 感光体上に形成した基準トナーパターン
のトナー付着量に基づいて初期現像剤の物性を判定し、
初期現像剤の現像能力が低い場合は、帯電電位制御及び
トナー濃度制御の各制御条件を同時に変更することによ
り、画像濃度低下や地肌汚れの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置において、像担持体
(感光体)上に作成した基準パターンのトナー付着量を
反射型フォトセンサ(Pセンサ)で検知してトナー補給
を制御するトナー濃度制御方法が従来より周知である。
ここで、Pセンサ出力のうち、パターン部(トナー付着
部)の出力をVsp,地肌部(トナー非付着部)の出力を
Vsgとすると、通常は、Vsp/Vsgが一定になるように
制御する。そして、パターン部のトナー付着量が少なく
なるとVsp/Vsgの値が上昇し、トナー濃度が(所定値
よりも)低いと判断されてトナー補給動作が実行され
る。
【0003】ところで、現像剤物性(トナー帯電量な
ど)の経時変化によって現像能力は変化するため、例え
ば、経時的に現像能力が低下していく現像剤において
は、反射型フォトセンサによるトナー濃度制御を行う場
合、感光体上に作成される制御用の基準パターンは、そ
の作像条件が同じであっても、現像能力の低下に伴って
トナー付着量が減少する。その結果、Vsp/Vsgの値が
上昇し、トナー濃度が低いと判断されてトナー補給動作
が実行される。つまり、トナー濃度を上昇させることで
一定の現像能力を維持しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなトナー濃度制御を行った場合、現像剤の物性(特
性)変化に伴う現像能力変化の程度によっては、トナー
濃度が上がり過ぎることによるトナー飛散や地肌汚れが
発生するという問題があった。
【0005】これらの対策として、従来、作像枚数(コ
ピー枚数、プリント枚数)もしくは現像モータの駆動時
間に応じてトナー濃度制御用の基準パターンの作像条件
を変更したり、基準パターン検知出力の補正などが行わ
れていた。しかし、現像剤物性の経時変化は、初期の現
像剤物性のバラツキにより変化の程度が異なるため、経
時でトナー濃度制御が不適切となった場合には画像濃度
の低下や地肌汚れなどが発生するという問題があった。
【0006】本発明は、従来の画像形成装置における上
述の問題を解決し、現像剤物性の経時変化に応じて適切
なトナー濃度制御を行いつつ画像濃度の低下を抑え画像
品質を安定的に維持することのできる画像形成装置を提
供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、像担持体の帯電電位を制御する帯電電位制御手段
と、像担持体上に形成されたトナー付着パターンの濃度
を光学センサによって検出する検出手段と、該検出手段
の検出結果に応じてトナー濃度を制御するトナー濃度制
御手段とを具備し、現像剤の攪拌時間に応じて前記帯電
電位制御及びトナー濃度制御の各制御条件を同時に変更
する画像形成装置において、初期現像剤の現像能力検知
手段を有し、該検知手段の検知結果に基づいて前記帯電
電位制御及びトナー濃度制御の各制御条件を同時に変更
することにより解決される。
【0008】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、初期現像剤攪拌の前後における、像担持体上に形成
したトナー付着パターン濃度の検出値及びその変化量に
基づいて、前記帯電電位制御及びトナー濃度制御の各制
御条件を同時に変更することを提案する。
【0009】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、現像装置内のトナー濃度を検知するトナー濃度検知
手段を有し、初期現像剤攪拌の前後における、前記トナ
ー濃度検知手段の検出値及びその変化量に基づいて、前
記帯電電位制御及びトナー濃度制御の各制御条件を同時
に変更することを提案する。
【0010】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、現像装置内のトナー濃度を検知するトナー濃度検知
手段を有し、初期現像剤攪拌の前後における、像担持体
上に形成したトナー付着パターン濃度の検出値及びその
変化量と、前記トナー濃度検知手段の検出値及びその変
化量とに基づいて、前記帯電電位制御及びトナー濃度制
御の各制御条件を同時に変更することを提案する。
【0011】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記像担持体上に形成したトナー付着パターン濃度
の検出および前記トナー濃度検知手段の検出のどちらか
一方が検出できない場合、他方の検出値及びその変化量
に基づいて、前記帯電電位制御及びトナー濃度制御の各
制御条件を同時に変更することを提案する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明が適用される画像
形成装置の一例の作像部を示す概略構成図である。この
図に示すように、感光体ドラム(像担持体)1の周囲に
は、帯電器2,イレーサ3,電位センサ4,現像装置
5,転写前除電装置6,転写手段としてのベルト転写装
置7,反射型フォトセンサであるPセンサ8,クリーニ
ング装置9,除電ランプ10等が配設されている。帯電
器2とイレーサ3の間は露光位置となっており、図示し
ない露光装置からの露光光Lが感光体ドラム1に照射さ
れる。
【0013】現像装置5はトナーホッパ11を有してお
り、このトナーホッパ11からトナー補給ローラ12を
介してトナーが現像装置本体へ補給される。また、現像
装置5は上下2段の現像ローラ13a,bを有してお
り、この現像ローラ13a,bには現像バイアス電源装
置15より現像バイアスが印加される。さらに、現像装
置内には透磁率センサであるトナー濃度センサ(Tセン
サ)14が配置されている。そして、ベルト転写装置7
のベルト18は駆動ローラ16と従動ローラ17とに掛
け渡されている。転写装置7は駆動ローラ16を支点と
して回動可能に設けられ、感光体ドラム1に対して接離
可能に設けられている。
【0014】帯電器2には帯電電源装置19より電圧が
印加される。その帯電電源装置19及び前述の現像バイ
アス電源装置15は、制御部20により制御される。ま
た、現像装置のトナー補給ローラ12も制御部20によ
って制御される。制御部20はCPU21を中心に入出
力インターフェース(I/O)22,ROM23,RA
M24等により構成される。そして、電位センサ4及び
Pセンサ8の検知出力はI/O22を介して制御部20
に入力される。
【0015】画像形成時、感光体ドラム1の表面は帯電
器2によって所定の電位に均一に帯電される。その感光
体ドラム1の帯電面は照射光Lによって露光され静電潜
像が形成される。そして、不要部分がイレーサ3によっ
て消去された後に現像装置5からトナーが付与されてト
ナー像が形成される。そのトナー像は、転写装置7によ
って,図示しない給紙部から搬送された記録紙上に転写
される。さらに、トナー像が転写された記録紙は図示し
ない定着装置へ送られ、トナー像が記録紙上に定着され
た後、装置外の排紙部へ排出される。また、感光体ドラ
ム1上に残留したトナーは、感光体ドラム1に常接した
クリーニング装置9により除去され、さらに感光体ドラ
ム1上の静電潜像が除電ランプ10からの照射光を受け
て消去され、感光体ドラム1は初期状態に戻される。
【0016】ここで、本発明の特徴を説明する前に、本
実施形態の装置において実施される通常のトナー濃度制
御と感光体表面電位制御について説明しておく。なお、
以下の説明において、パターン部(トナー付着部)およ
びパターン部以外の感光体ドラム1の表面(地肌部)を
検出したときのPセンサ8の出力をそれぞれVsp,Vsg
とし、現像剤中のトナー濃度を測定するTセンサ14の
制御基準値および検出出力をそれぞれVref,Vtと略記
する。
【0017】まず、トナー濃度制御について説明する。
本実施形態の画像形成装置では、装置本体の電源投入と
ともに定着温度を検出し、定着温度が100℃以下の場
合にはPセンサの校正を実行する。その場合、電源電圧
5Vを用いてPセンサ8を作動させ、PWM(パルス幅
変調)制御によってPセンサ8の発光光量を変化させて
Vsg(初期)を4.0Vに調整している。
【0018】なお、この時のPWM制御値は、次にPセ
ンサ校正を実行するまで本体制御部にメモリされる。ま
た、本実施形態では、Pセンサ8が転写装置7の下流側
に配置されているため、Pセンサ校正のためのPセンサ
パターン(基準パターン)の作像と検出は、画像形成動
作終了後の転写ベルト18が感光体ドラム1から離れて
いる間に行われる。
【0019】Pセンサによるトナー濃度制御(トナー補
給制御)は、所定枚数の画像形成毎に行われるが、その
トナー濃度制御を行うPセンサ検知モードになると、画
像形成装置のメインモータ、帯電器2(本実施形態で
は、帯電チャージャのグリッド電圧を予め設定された値
に切り替える)、イレーサ3等をオンにしてPセンサパ
ターン潜像を作成する。次に、電位センサ4によってP
センサパターン部の潜像電位(Vp)を測定し、Pセン
サパターン部の現像ポテンシャル(Vp−Vbp)が30
0Vとなるように、現像バイアス電圧(Vbp)を決定す
る。
【0020】そして、現像モータおよび現像バイアスが
ONしてPセンサパターン潜像を現像する。この現像さ
れたPセンサパターン部のトナー付着量は、Pセンサ8
によってVspとして検出される。一方、Vsgは、感光体
上のトナー非付着部(地肌部)をより精度良く検出する
ために、感光体地肌部にトナーがほとんど付着しない領
域、すなわち、現像装置5が駆動されていないときに現
像部を通過した感光体上の現像OFF領域でVsgの検出
を行うようにしている。具体的には、コピー動作終了時
に現像装置5の駆動が停止した後で感光体ドラム1の駆
動を停止させ、感光体ドラム1上に現像OFF領域を作
り、次のコピー動作開始時に前記の現像OFF領域にて
Vsg検出を行っている。
【0021】そして、検出したVsp,Vsgの比率によ
り、予め設定されたルールに基づいてTセンサ14の制
御基準値:Vrefを決定する。さらに、現像装置駆動時
に常時トナー濃度を検出しているTセンサ14の検出出
力:Vtとの差分によってトナー補給量を決定してい
る。
【0022】上記のVspはトナー付着部の反射光量を検
出した値のため、トナー付着量が少ない(現像剤中のト
ナー濃度が低い)ほど反射光量が増えて出力が高くな
る。本実施形態では、Vsg=4.0Vに対してVsp=
0.4V、すなわち、Vsp/Vsg=1/10となるよう
に制御しており、Vsp/Vsgの値が大きいほどトナー濃
度が低いと判断してトナー濃度を高くするようにTセン
サ14の制御基準値:Vrefを変更する。
【0023】次に、感光体表面電位制御について説明す
る。この感光体表面電位制御は、画像形成装置本体の電
源投入とともに定着温度を検出し、100℃以下の場合
に実行される。
【0024】まず、画像形成装置の光学ユニット(図示
せず)内に設置された白黒二つの電位制御用基準パター
ン原稿を露光し、作成された潜像の電位を電位センサ4
で検知する。この検知した白、黒各パターンの潜像電位
をそれぞれVL1,VD1とし、白、黒各パターンの潜像電
位目標値をVL,VDとすると、VL=VL1, VD=VD1と
なるように帯電条件すなわち帯電器2に印加するグリッ
ド電圧の出力:VG、および露光条件すなわち図示しな
い露光ランプに印加する露光ランプ電圧の出力:VLPを
制御する。なお、上記した潜像電位の目標値VL及びVD
は感光体ドラム1の経時変化に応じて徐々に変化させて
いる。そして、その都度VL=VL1,VD=VD1となるよ
うに帯電グリッド電圧(VG)および露光ランプ電圧
(VLP)を制御していく。
【0025】ところで、本実施形態の装置において使用
する現像剤の経時的な物性変化に伴う現像能力は、新品
の現像剤を現像ユニットに充填して(新品のトナーホッ
パ11を現像装置5に装着して)画像形成動作を開始し
てから初期的に低下していき、ピークに達すると今度は
徐々に上昇して安定する。つまり、現像剤を使い始めた
初期に一時的に現像能力が低下する。したがって、Pセ
ンサによる通常のトナー濃度制御を実施すると、現像剤
の初期状態(初期の現像能力低下状態)でトナー濃度が
低いと判定してトナー補給を行いトナー濃度を上昇させ
ることになる。そのため、現像能力の安定した状態でト
ナー濃度制御レベルを最適化すると、初期のトナー濃度
上昇時にはトナー飛散や地肌汚れが発生してしまうこと
がある。
【0026】これを防ぐため、現像剤の安定時に対して
初期のみトナー濃度が低めに制御されるように、トナー
濃度制御レベルを変更している。具体的には、Pセンサ
パターンの作像条件、すなわち現像ポテンシャル:Vp
−Vbpを経時の300Vに対して初期は380Vに設定
している。これにより、現像剤初期におけるPセンサ制
御が実施されたときに、Pセンサパターン部のトナー付
着量を増加させ、トナー濃度が高めであると誤検知させ
(意識的に誤検知させ)て、結果的にトナー濃度を低め
に制御してトナー飛散や地肌汚れを防ぐことができる。
そして、経時的に現像剤の現像能力が上昇した時点でト
ナー濃度制御レベルを元の目標値に自動的に切り替える
ことで、トナー濃度を通常に戻すようにしている。
【0027】なお、現像剤の現像能力の変化は現像剤の
劣化状態によって決まり、現像剤の攪拌時間と相関があ
ることが実験的にわかっている。そのため、本実施形態
では、Pセンサパターン現像時の現像ポテンシャルを変
更するトリガー(現像剤状態を判定する基準)は、現像
剤の攪拌時間すなわち現像剤を使い始めてからの現像装
置駆動時間としている。
【0028】本実施形態では、現像剤初期状態のトナー
濃度制御レベルは、経時のトナー濃度制御レベルに対し
て約0.5wt%下げている。その結果、図2に実線と
破線で示すように、同じ現像ポテンシャルで現像しても
トナー濃度低め制御の方が通常よりも画像濃度が低下し
てしまう。
【0029】これを防ぐために、トナー濃度制御レベル
を補正すると同時に、画像濃度が低下しないよう、前述
した黒部の現像ポテンシャルを充分確保するようにして
いる。具体的には、黒パターンの潜像電位目標値である
VDを約60V上昇させてVD´=VD+60となるよう
に補正する。このとき、自動的に感光体表面電位制御が
実行されれば、VD´=VD1となるように帯電条件(本
実施形態では帯電グリッド電圧:VG)および露光条件
(本実施形態では露光ランプ電圧:VLP)を制御するの
で、画像濃度は低下することなく安定的に維持される。
【0030】しかしながら、図3に示すように、現像剤
物性(現像能力など)の経時変化は、初期の現像剤物性
のバラツキにより変化の程度が異なるため、経時でトナ
ー濃度制御及び潜像形成条件が不適切となった場合に
は、画像濃度低下や地肌汚れという不具合が発生するこ
とがある。
【0031】そこで、本願発明では、初期における現像
剤の現像能力を検知して、その検知結果に基づいてトナ
ー濃度制御を行うとともに感光体表面電位を補正するの
で、現像剤物性の経時変化に応じた適切なトナー濃度制
御が行われて画像濃度の低下を抑え、画像品質を安定期
に維持することができる。
【0032】次に、本実施形態における、初期の現像剤
の現像能力検知方法について図4及び表1を参照して説
明する。初期の現像剤は製造時のバラツキと製造後の放
置時間のバラツキにより様々な現像能力を持っており、
初期現像剤を一定時間現像器で攪拌した場合のトナー付
着量(現像能力)の変化は図4のようになる。この図に
おいて、放置時間が長い現像剤は、現像能力が高い剤
(▲印)剤も低い剤(●印)剤も攪拌開始後のトナー付
着量の変化(低下)が比較的大きい。特に、現像能力が
低い剤を長い間放置した場合(●印)は変化が大きい。
これに対し、放置時間が長くない剤の場合は、現像能力
が高い剤(×印)剤も低い剤(■印)剤も攪拌開始後の
トナー付着量の変化(低下)が少ない。そして、ある程
度の時間攪拌すると、放置時間に関わらず、その剤の持
っている現像能力に収束する結果、現像能力の高い剤で
ある▲印と×印のトナー付着量が、現像能力の低い剤で
ある●印と■印のトナー付着量よりも大きくなっている
ことが判る。
【0033】このように、初期の現像剤は製造時のバラ
ツキと製造後の放置時間のバラツキにより様々な現像能
力を持っているので、攪拌の前後で感光体ドラム1上に
基準濃度パターンを作成し、それぞれのトナー付着量を
検知し、その各検知値間の差分の変化量と検出値とを求
めることにより、現像剤の物性を判別することができ
る。次の表1に、a,b,c,d4種類の現像剤の(初
期)物性判定結果を示す。
【表1】
【0034】この表において、現像剤:aは、攪拌後の
トナー付着量が多く攪拌前後の変化量が中程度で、長く
放置された現像能力の高い剤(元々の現像能力が高い剤
を長く放置した)と判定している。なお、表1には、T
センサ出力に関する記載もあるが、これについては後述
する。
【0035】また、現像剤:bは、攪拌後のトナー付着
量が多くて攪拌前後の変化量が小さく、現像能力が高く
て放置の短い剤(元々の現像能力が高い剤で放置時間が
短い)と判定している。
【0036】また、現像剤:cは、攪拌後のトナー付着
量が少なくて攪拌前後の変化量が大きく、長く放置され
た現像能力の低い剤(元々の現像能力が低い剤を長く放
置した)と判定している。
【0037】さらに、現像剤:dは、攪拌後のトナー付
着量が少なくて攪拌前後の変化量が小さく、放置が短く
現像能力の低い剤(元々の現像能力が低い剤で放置時間
が短い)と判定している。
【0038】そして、初期現像剤物性のバラツキにより
経時での現像能力変化の程度が異なる(図3参照)こと
を原因として経時でトナー濃度制御及び潜像形成条件が
不適切とならないように、各現像剤によって(上記した
現像剤の判定結果に基づいて)トナー濃度制御及び潜像
形成条件を切り替えるようにしている。
【0039】例えば、現像能力の低い現像剤の場合に
は、経時でトナー濃度が上昇して地肌汚れに不利となる
ので、現像能力の高い現像剤に比べてトナー濃度を低く
制御し、潜像電位:VD を上げて画像濃度を確保するこ
とも可能である。
【0040】本実施形態における、トナー濃度制御及び
潜像形成条件の切替制御の処理手順を図5に示す。図5
のフローチャートにおいて、現像器内に現像剤がセット
されると、攪拌前データを取得し(基準濃度パターン作
成、トナー付着量検知)、現像装置を所定時間駆動して
現像剤を攪拌する。そして、攪拌後のデータを取得し
(基準濃度パターン作成、トナー付着量検知)、変化量
と検出値(攪拌後のトナー付着量)を求める。この変化
量と検出値に基づいて、セットされた現像剤の物性を判
断し(表1参照)、現像能力が低い剤の場合にはトナー
濃度制御条件及び帯電電位制御条件を変更(補正)す
る。現像能力が低くない剤の場合は、この条件変更は行
わない。なお、このフローチャートではS7において現
像剤の物性判断を現像能力が低いか否かの2種に判別し
ているが、もちろん2種より多く判別することも可能で
ある。
【0041】また、本実施形態では、基準濃度パターン
へのトナー付着量の変化量として現像剤の攪拌前後でデ
ータを取得して変化量としているが、これに限らず、例
えば、剤攪拌中の任意の時間間隔における変化量として
も良い。
【0042】さらに、現像剤が環境(温度や湿度)変化
により、攪拌時のQ/M(トナーの単位質量あたりの帯
電量)の立ち上がりや経時での現像能力に影響する場合
は、温度センサや湿度センサを設けて、環境変動に応じ
て、現像剤の現像能力を検知する際の判定基準を変更
し、帯電電位制御及びトナー濃度制御の各制御条件を適
切にしてやれば良い。
【0043】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。この実施形態では、現像剤の初期の物性判定を、
現像装置5内に設けたTセンサ14(図1参照)の出力
により行うものである。前記実施形態と異なる点を中心
に説明する。
【0044】現像器内に設けられたTセンサ14は、あ
る一定範囲の嵩密度を検知してトナー濃度に換算するも
のである。初期現像剤を一定時間現像装置5で攪拌した
場合のTセンサ出力は図6のようになる。ここで、初期
現像剤の仕込みトナー濃度が一定なのに対してTセンサ
出力が異なるのは、各現像剤の現像能力が異なる場合、
Q/Mが異なるために嵩密度が変わり、同じトナー濃度
でもTセンサの出力が異なるためである。
【0045】また、初期現像剤を一定時間現像器で攪拌
した場合にTセンサ出力が変化するのは、Q/Mが徐々
に立ち上がっていくので、トナー濃度が一定でも嵩密度
が徐々に変化するからである。
【0046】したがって、剤攪拌前後で現像装置内のト
ナー濃度(Tセンサ出力)を検知して、その検知値間の
差分(変化量)と検出値(攪拌後)を求めることによ
り、現像剤の物性を判別することができる。
【0047】前出の表1において、現像剤:aは、攪拌
後のTセンサ出力が高く攪拌前後の変化量が中程度で、
長く放置された現像能力の高い剤(元々の現像能力が高
い剤を長く放置した)と判定している。
【0048】また、現像剤:bは、攪拌後のTセンサ出
力が高くて攪拌前後の変化量が小さく、現像能力が高く
て放置の短い剤(元々の現像能力が高い剤で放置時間が
短い)と判定している。
【0049】また、現像剤:cは、攪拌後のTセンサ出
力が低くて攪拌前後の変化量が大きく、長く放置された
現像能力の低い剤(元々の現像能力が低い剤を長く放置
した)と判定している。
【0050】さらに、現像剤:dは、攪拌後のTセンサ
出力が低くて攪拌前後の変化量が小さく、放置が短く現
像能力の低い剤(元々の現像能力が低い剤で放置時間が
短い)と判定している。
【0051】そして、各現像剤によって(上記した現像
剤の判定結果に基づいて)トナー濃度制御及び潜像形成
条件を切り替えるようにしている。この切替制御の処理
については、初期現像剤の物性の判定基準がTセンサ出
力であることを除けば図5のフローチャートと同様であ
るため、説明を省略する。
【0052】ところで、上記2つの実施形態では、初期
現像剤の物性の判定基準として、基準濃度パターンへの
トナー付着量または現像装置内のトナー濃度(Tセンサ
出力)によっていたが、両方(2つの、現像剤の現像能
力検知手段の検知データ)を共に判定基準として初期現
像剤の物性を判別することも可能である。例えば、トナ
ー付着量による判定結果とTセンサ出力による判定結果
が両方とも現像能力が高いとされた場合のみ『初期の現
像剤の現像能力が高い』と決定するようにすれば、より
確実な現像能力の判別(初期の現像剤の現像能力の判
別)を行うことができる。
【0053】また、2つの、現像剤の現像能力検知手段
の検知データ(基準濃度パターンへのトナー付着量とT
センサ出力)によって現像剤物性判定を行う場合に、ど
ちらか一方のデータが得られないときは(反射型フォト
センサあるいはTセンサの故障など)、使用可能な検知
手段(データを得られる検知手段)によって現像剤の物
性判定を行うようにしてやれば、画像品質の低下を防ぐ
ことも可能である。
【0054】上記の如く、本発明により、初期現像剤の
現像能力を検知して、その検知結果に基づいて帯電電位
制御及びトナー濃度制御の各制御条件を同時に変更する
ことにより、画像濃度低下や地肌汚れの発生を防止する
ことができ、画像品質を安定的に維持することができ
る。
【0055】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではなく、制御の具体的な値などは、使用する現
像剤の特性や装置特性に応じて設定することができる。
また、画像形成装置も複写機に限らず、プリンタやファ
クシミリなどに適用することができる。さらに、感光
体,帯電手段,現像装置,転写手段等の各部の構成も上
記各実施形態に限定されるものではない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、初期現像剤の現像能力検知手段を有し、
該検知手段の検知結果に基づいて前記帯電電位制御及び
トナー濃度制御の各制御条件を同時に変更するので、画
像濃度低下や地肌汚れの発生を防止することができ、画
像品質を安定的に維持することができる。
【0057】請求項2の構成により、初期現像剤の攪拌
前後における、像担持体上に形成したトナー付着パター
ン濃度により、初期現像剤の現像能力を検知して帯電電
位制御及びトナー濃度制御の各制御条件を同時に変更す
るので、画像濃度低下や地肌汚れの発生を防止すること
ができる。
【0058】請求項3の構成により、初期現像剤の攪拌
前後における、現像装置内のトナー濃度により、初期現
像剤の現像能力を検知して帯電電位制御及びトナー濃度
制御の各制御条件を同時に変更するので、画像濃度低下
や地肌汚れの発生を防止することができる。
【0059】請求項4の構成により、初期現像剤の攪拌
前後における、像担持体上に形成したトナー付着パター
ン濃度および現像装置内のトナー濃度により、初期現像
剤の現像能力を検知して帯電電位制御及びトナー濃度制
御の各制御条件を同時に変更するので、画像濃度低下や
地肌汚れの発生をより確実に防止することができる。
【0060】請求項5の構成により、像担持体上に形成
したトナー付着パターン濃度、あるいは、現像装置内の
トナー濃度のどちらか一方が検出できない場合でも、他
方の(検出ができるほうの)データに基づいて画像濃度
低下や地肌汚れの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の一例の作像
部を示す概略構成図である。
【図2】通常のトナー濃度制御とトナー濃度を低めに制
御した場合における、感光体表面電位と画像濃度の関係
を示すグラフである。
【図3】初期現像剤物性の違いによる現像剤物性の経時
変化の程度を示すグラフである。
【図4】初期現像剤を一定時間攪拌した場合の現像能力
の変化を示すグラフである。
【図5】本実施形態における、トナー濃度制御及び潜像
形成条件の切替制御の処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】初期現像剤を一定時間攪拌した場合のTセンサ
出力の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体) 2 帯電器(帯電チャージャ) 4 電位センサ 5 現像装置 8 光反射型フォトセンサ(Pセンサ) 11 トナーカートリッジ 14 トナー濃度センサ(Tセンサ) 20 制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体の帯電電位を制御する帯電電位
    制御手段と、像担持体上に形成されたトナー付着パター
    ンの濃度を光学センサによって検出する検出手段と、該
    検出手段の検出結果に応じてトナー濃度を制御するトナ
    ー濃度制御手段とを具備し、現像剤の攪拌時間に応じて
    前記帯電電位制御及びトナー濃度制御の各制御条件を同
    時に変更する画像形成装置において、 初期現像剤の現像能力検知手段を有し、該検知手段の検
    知結果に基づいて前記帯電電位制御及びトナー濃度制御
    の各制御条件を同時に変更することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 初期現像剤攪拌の前後における、像担持
    体上に形成したトナー付着パターン濃度の検出値及びそ
    の変化量に基づいて、前記帯電電位制御及びトナー濃度
    制御の各制御条件を同時に変更することを特徴とする、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 現像装置内のトナー濃度を検知するトナ
    ー濃度検知手段を有し、初期現像剤攪拌の前後におけ
    る、前記トナー濃度検知手段の検出値及びその変化量に
    基づいて、前記帯電電位制御及びトナー濃度制御の各制
    御条件を同時に変更することを特徴とする、請求項1に
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 現像装置内のトナー濃度を検知するトナ
    ー濃度検知手段を有し、初期現像剤攪拌の前後におけ
    る、像担持体上に形成したトナー付着パターン濃度の検
    出値及びその変化量と、前記トナー濃度検知手段の検出
    値及びその変化量とに基づいて、前記帯電電位制御及び
    トナー濃度制御の各制御条件を同時に変更することを特
    徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記像担持体上に形成したトナー付着パ
    ターン濃度の検出および前記トナー濃度検知手段の検出
    のどちらか一方が検出できない場合、他方の検出値及び
    その変化量に基づいて、前記帯電電位制御及びトナー濃
    度制御の各制御条件を同時に変更することを特徴とす
    る、請求項4に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259121A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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