JPH08262818A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08262818A
JPH08262818A JP7062898A JP6289895A JPH08262818A JP H08262818 A JPH08262818 A JP H08262818A JP 7062898 A JP7062898 A JP 7062898A JP 6289895 A JP6289895 A JP 6289895A JP H08262818 A JPH08262818 A JP H08262818A
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JP
Japan
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toner
image
potential
image carrier
amount
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JP7062898A
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English (en)
Inventor
Kouta Fujimori
仰太 藤森
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像装置に装備されることが多いトナー濃度
検出手段を用いなくても画像濃度に寄与するトナー濃度
の制御を可能にして省スペース、かつ、構成が簡単でコ
ストアップを生じないですむ構成を備えた画像形成装置
を提供すること。 【構成】 像担持体11上に形成されたトナーパターン
の濃度を反射率を利用して検出する光学センサ18の検
出出力(VSP)によりトナーの補給制御を行うととも
に、その検出出力(VSP)と上記トナーパターンにおけ
る潜像電荷を除電したトナーの総帯電量を検出する電位
センサ21の検出出力(VD)との比によってトナーの
単位質量あたりの帯電量を割出し、その帯電量の変動に
応じて現像バイアス若しくは像担持体の帯電電位の少な
くとも一つを制御する制御部を備えている。これによ
り、現像装置内でのトナー濃度検出要手段を設けなくて
も像担持体上の静電潜像に対するトナーの付着量を一定
に維持することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に関し、
さらに詳しくは、二成分系現像剤を用いて静電潜像の可
視像処理を行う場合の現像剤濃度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機やプリンタあるいはファ
クシミリ装置等の画像形成装置には、電子写真複写方式
を用いるものがある。電子写真複写方式は、一様帯電さ
れた像担持体をなす感光体上に露光あるいは光書込み等
によって静電潜像を形成し、この静電潜像を、例えば磁
性キャリアとトナーとを混合した二成分系現像剤を用い
た場合のトナーにより可視像処理した画像を記録紙等に
転写して複写物を得るようになっている。ところで、感
光体上に形成される静電潜像の可視像処理に用いられる
現像剤は、安定した濃度を維持することで画像品質を損
なわないようにすることが要求されている。このため、
従来では、画像濃度を決定する現像剤中のトナーの濃度
を維持する方法として、感光体上に基準濃度のトナーパ
ターンを形成し、そのパターンの濃度を光学的反射率を
利用して検出し、その検出結果に応じてトナー濃度が所
定濃度になるように現像装置内でのトナーの補給制御を
行なうという方法が知られていた。
【0003】また、画像濃度を安定化させるために、上
記したトナーの補給制御とは別にあるいは共に、感光体
の帯電特性や現像バイアスを制御することも知られてい
る。感光体の帯電特性の制御は、感光体の表面電位を検
出し、その表面電位の変化に応じて帯電装置による帯電
電位が変更されるようになっている。現像バイアスの制
御は、感光体上に形成されたトナーパターンの濃度変化
に拘らず感光体上にトナーが飛翔しやすい状況を設定す
るためのものである。
【0004】ところで、感光体上に形成されている静電
潜像へのトナーの付着量は、トナーの帯電量(Q/M:
単位質量当たりの帯電量)によっても影響されるもので
あり、帯電量が低いと静電潜像への転移量が少なくな
り、帯電量が多いと静電潜像への転移量が多くなる。
【0005】このため、トナーの帯電量が画像濃度を安
定化させるための要因の一つであるといえるが、トナー
の帯電量は、トナーが用いられる環境条件の変化あるい
はトナーの帯電特性が経時的に変化することによって当
初の帯電量と異なってしまうことがある。特に、現像剤
を交換した直後や非現像状態で長い時間放置されている
ような場合、帯電不良や放電により上記した現象が顕著
となる。
【0006】従って、現像装置内でのトナー補給制御の
際に、感光体上での画像濃度を検出した結果に応じてト
ナーを補給制御した場合には、現像装置内でのトナー濃
度に関係なくトナーが補給されて過剰なトナーが感光体
上に供給され、画像部近傍にトナーが散乱してしまうカ
ブリ現象を発生させたり、あるいはこれとは逆に、トナ
ーの補給が行なわれないで画像濃度の低下を来す虞れが
あった。
【0007】このため、画像濃度を検出する手段とは別
に現像装置内でのトナー濃度を検出するための手段が必
要となる。そこで、従来では、現像装置内でのキャリア
の透磁率を検出する手段を用いて画像濃度とは別に現像
装置内でのトナー濃度を検出し、トナー濃度が所定濃度
にある場合には、過剰補給等を行なわないようにする方
法が採られていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像装
置内でのトナー濃度を検出する手段を設けた場合には、
現像装置が複数設置されるカラー複写を対象とした場
合、各色の現像剤が収容されている現像装置毎にトナー
濃度検出手段を設ける必要が生じてしまい、既存の検出
手段である感光体の表面電位検出手段や光学的反射率を
利用して画像濃度を検出する手段等を含めると、その設
置スペースを備える分、装置の大型化や構成の複雑化や
コストアップを否めないという問題がある。
【0009】そこで、本発明の目的は、現像装置に装備
されることが多いトナー濃度検出手段を用いなくても画
像濃度に寄与するトナー濃度の制御を可能にして省スペ
ース、かつ、構成が簡単でコストアップを生じないです
む構成を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、像担持体上の画像形成領域
外にトナーパターンを作像し、そのトナーパターンにお
けるトナー付着量を光学的反射率により検出するトナー
付着量検出手段と、上記像担持体上の表面電位を検出す
る電位検出手段とを備えた画像形成装置において、上記
像担持体上での画像形成過程において現像バイアスを付
与することにより像担持体上に形成されたトナーパター
ンの潜像を可視像処理する現像手段と、上記像担持体の
クリーニングに用いられるクリーニング手段との間で上
記トナー付着量検出手段の後方に配置され、上記現像手
段により可視像処理された上記トナーパターンを除電し
て上記像担持体上でのトナーパターン部に相当する位置
の潜像電荷を光により除電する除電装置と、上記像担持
体の画像形成過程における上記除電装置による潜像電荷
の除去後に相当する位置に配置されていて、上記像担持
体上のトナーパターン作像領域が持つ電荷のみを除電し
た後に前記像担持体の電位を検出する電位検出手段と、
上記トナー付着量検出手段および上記電位検出手段から
の検出結果に応じて像担持体上の電位または上記現像手
段に用いられる現像バイアスのうちの少なくとも一つを
補正する制御部とを備えていることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記像担持体上のトナーパターン
作像領域が持つ電荷のみを除電した後に前記像担持体の
電位を検出する電位検出手段は、像担持体の表面電位を
検出する電位検出手段が用いられることを特徴としてい
る。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記制御部は、上記トナーの付着
量検出手段および上記電位検出手段からの検出結果に応
じて像担持体上の電位または上記現像バイアスの打ちの
少なくとも一つを制御する機会として、現像剤交換時若
しくは所定時間の間、可視像処理が実施されなかった場
合を対象としていることを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、トナー付着量検出手
段および上記電位検出手段からの検出結果に応じて制御
部により像担持体上の電位または上記現像手段に用いら
れる現像バイアスのうちの少なくとも一つが補正され
る。
【0014】請求項2記載の発明では、電位検出手段
が、既存の像担持体表面電位の検出手段を用いられる。
【0015】請求項3記載の発明では、現像剤中のトナ
ーの帯電量が変化しやすい時期にその帯電量が検出され
る。
【0016】
【実施例】以下、図に示した実施例によって本発明の詳
細を説明する。
【0017】図1は、本発明実施例による画像形成装置
の全体構成を説明するための模式図図であり、同図にお
いて、画像形成装置1には、感光体からなる像担持体1
1が備えられており、その像担持体11は感光体ドラム
が用いられている。感光体ドラム11は、スタートキー
が押されて複写動作を行う時にはドラムモータからなる
駆動部により矢印方向へ回転駆動されて帯電手段として
の帯電チャージャ12により均一に帯電される。露光装
置13は、感光体ドラム11上の均一に帯電された画像
領域にスキャナから送られてきた画像信号に応じて画像
露光を行って静電潜像を形成し、感光体ドラム11上の
均一に帯電された非画像領域に予め定められた所定の露
光量で露光を行う。ここに、スキャナは原稿を読み取
る。
【0018】感光体ドラム11は、露光された領域の静
電潜像が現像装置14により現像位置で例えば2成分現
像剤で現像されてトナー像となる。転写手段は無端の転
写ベルト15とコロナチャージャ16を有する。転写ベ
ルト15は、駆動部により回転駆動されてコロナチャー
ジャ16からのコロナ放電により電荷が付与され、給紙
装置から給送されてきた転写紙へ転写位置で感光体ドラ
ム11上のトナー像を転写する。この転写紙は定着装置
によりトナー像が定着される。なお、転写手段はコロナ
チャージャを用い、給紙装置から給送されてきた転写紙
へ転写位置で感光体ドラム11上のトナー像をコロナチ
ャージャにより転写するようにしてもよい。また、感光
体ドラム11は、トナー像転写後にクリーニング装置2
2によりクリーニングされて残留トナーが除去され、除
電装置17により除電されて次の複写動作に備える。現
像装置14内の2成分現像剤は、図示されないトナー補
給部からトナーが補給される。
【0019】感光体ドラム11の移動方向において、現
像位置と転写位置との間には、光学的反射率を利用して
感光体ドラム11上に形成されているトナー像の濃度を
検出する手段である光学センサ18と、除電手段として
の除電ランプからなる除電装置19と、感光体ドラム1
1の表面電位を検出するための電位検出手段としての電
位センサ21とが順に配置されている。なお、これら部
材の配列順序は、上記順序に限らず、除電装置19、電
位センサ21および光学センサ18の順としてもよい。
【0020】露光装置13は制御部20により制御され
て所定のタイミングで感光体ドラム11上の画像領域外
に基準濃度パターンの露光を一定の露光量で行って基準
濃度パターンの静電潜像を形成し、この基準濃度パター
ンの静電潜像が現像装置14により現像されてトナーパ
ターンとなる。
【0021】感光体ドラム11上の画像領域外でトナー
パターンが形成されているトナーパターン作像領域は除
電装置19による光照射で感光体ドラム11上でのトナ
ーパターンに相当する位置に有する潜像電荷のみが除電
されてトナーは除電装置19で除電されない。除電装置
19は、感光体ドラム11上の非画像領域のみを除電す
る。その結果、感光体ドラム11の持つ電荷はキャンセ
ルされ、感光体ドラム11上の非画像領域の電荷はトナ
ーの電荷のみになる。感光体ドラム11上のトナーパタ
ーン作像領域が電位センサ21の電位検出領域に来る
と、電位センサ21が感光体ドラム11上のトナーパタ
ーンの電位、つまり、トナーの電位を検出する。
【0022】制御部20は、光学センサ18および電位
センサ21からの検出信号が入力される一方、帯電装置
12および現像装置14に対する帯電電位設定信号およ
び現像バイアス設定信号を出力するようになっている。
【0023】図2は、光学センサ18の検出出力
(VSP)と感光体ドラム11上での単位面積当たりのト
ナー付着量(M/A)との関係を示している。図2から
明らかなように、光学センサ18の検出出力(VSP
は、トナー付着量がある領域の範囲内であればトナー付
着量と比例する関係にあり、感光体ドラム11上のトナ
ー付着量があまり多くない領域に限っては、感光体ドラ
ム11上でのトナー付着量が少ないと光反射率が高くな
り、光学センサ18の検出出力(VSP)が大きくなる。
【0024】また、図3は、電位センサ21の検出出力
(VD)と感光体ドラム上の付着トナーの総帯電量との
関係を示している。図3から明らかなように、電位セン
サ21の検出出力(VD)とトナーの総帯電量とは比例
する関係にあり、トナーの付着量が一定であるとする
と、トナーの総帯電量が多い場合には電位センサ21の
検出出力(VD)が大きくなる。
【0025】このため、光学センサ18の検出出力(V
SP)によりトナーの付着量が検出され、電位センサ21
の検出出力(VD)により付着しているトナーの総帯電
量が検出されることになるので、トナーの総帯電量をト
ナーの付着量で除することにより単位質量あたりのトナ
ーの帯電量(Q/M)を予測することが可能になる。
【0026】制御部20では、光学センサ18の検出出
力(VSP)によって現像装置14におけるトナーの補給
制御を実施するとともに、上記トナーの付着量およびト
ナーの総帯電量を基にしたトナーの帯電量(Q/M)を
算出し、その算出したトナーの帯電量(Q/M)に応じ
て感光体ドラム11の帯電電位(VD)の制御若しくは
現像バイアス(VB)の制御を実施するようになってい
る。
【0027】現像装置14内へのトナーの補給制御は、
光学センサ18からの検出出力(VSP)が適性値よりも
大きいかどうかを判別することにより行われるようにな
っており、検出出力(VSP)が適性値よりも大きい場
合、トナー補給部を制御してトナー補給部から現像装置
14内の2成分系現像剤へのトナー補給量を少なくし、
逆に、光学センサ18からの検出出力(VSP)が適性値
よりも小さい場合にはトナー補給部を制御してトナー補
給部から現像装置14内の2成分系現像剤へのトナー補
給量を多くする。この場合に用いられる検出出力の適性
値は、光学センサ出力目標値(VTC)であり、この目標
値(VTC)が画像濃度を所定濃度に維持する値に相当し
ている。
【0028】制御部20では、現像剤の交換時あるいは
長時間現像装置が使用されていないままで放置された後
に現像装置が使用される場合の画像濃度を安定化させる
ための制御を行うようになっている。現像剤の交換時あ
るいは長期放置後に現像装置14を稼働させて画像を形
成した場合には、当然のこととして、トナーパターンに
よる現像剤のトナー濃度制御が実施される。この場合、
図4に示すように、トナーパターンが形成されている位
置では、感光体11の帯電電位(V0)に対して電荷が
消散することで低下しているトナーパターンの潜像電位
(VL)と現像バイアス(VB)とによる現像電界によ
て、図中、ハッチングで示す範囲内にトナーが付着する
ことになるが、そのトナーの付着量は、トナーの帯電量
(Q/M)と現像剤中に混合されているトナーの含有量
によって得られるトナー濃度(TC)とにより決定され
る。このため、トナーの付着量を一定に維持しようとし
た場合、トナーの帯電量(Q/M)が変化するとその変
化分に応じてトナー濃度(TC)が変動する。特に、図5
に示すように、現像剤の交換直後では、撹拌による摩擦
帯電が充分に行われる複写回数が経過するまでの間、ト
ナーの帯電量(Q/M)の立ち上がりが比較的悪いこ
と、さらには、長時間放置されているとその間に生じる
放電によってトナーの帯電量(Q/M)が低くなること
が多い。このような場合には、トナーパターンへのトナ
ーの付着量を多くするように現像剤中でのトナーの補給
量が増加するが、トナーパターンに付着するトナーの量
が増加する過程でトナーの搬送が間に合わないことによ
り画像濃度が一時的に低下したり、あるいは、トナー濃
度が異常に上昇してトナーパターンに付着するトナーが
増加し、画像のカブリ現象が起きやすくなる。
【0029】そこで、本実施例では、感光体ドラム11
上での同一トナーパターンに対応した光学センサ18の
検出出力(VSP)と、トナーパターンに付着しているト
ナーの総帯電量を電位センサ21によって検出した検出
出力(VD)との比(S=VD/VSP)を算出し、その比
の変動に応じて現像バイアス(VB)をシフト制御する
ようになっている。上記検出出力同士の比(S=VD
SP)は、トナーパターンに付着しているトナーの総帯
電量とトナーパターンに付着しているトナーの付着量と
の比であり、これによって、トナーの帯電量(Q/M)
が割出せることになる。この場合の電位センサ21によ
って検出されるトナーの帯電量は、トナーパターンが現
像されて可視像処理された後に光により潜像電荷が除電
されることによりトナーにのみ残る帯電量が相当するよ
うになっている。
【0030】上記トナー帯電量の変動量と現像バイアス
(VB)の調整量は表1に示す値が用いられる。
【0031】
【表1】
【0032】このようなトナーの帯電量の変動に応じた
現像バイアスのシフト制御を行うことにより、現像装置
14内でのトナー濃度を検出するためのセンサを設けな
い状態であっても感光体ドラム11上での静電潜像に付
着するトナーの量を一定に維持できる。
【0033】本実施例は以上のような構成であるから、
制御部20の動作を説明するために示したフローチャー
トにより説明すると、図6および図7に示す通りであ
る。図6は、光学センサ18による検出出力(VSP)を
基にしたトナー補給制御を示すフローチャートであり、
同図において、複写が開始されたかどうかが複写開始ス
イッチ(図示されず)のオン・オフ操作によって判別さ
れ、複写が開始された場合にはトナーパターンが形成さ
れる。トナーパターンを形成するにあたり、制御部20
は、露光装置13を所定のタイミングを以て基準濃度パ
ターンの露光を行わせるようになっている。露光装置1
3による基準濃度パターンの露光が一定の露光量を以て
行われると、感光体ドラム11の画像形成領域外に基準
濃度パターンの静電潜像が形成され、その静電潜像が現
像装置14によって可視像処理されてトナーパターンと
なる。
【0034】トナーパターンは、その濃度を光学センサ
18によって検出され、光学センサ18は濃度に応じた
検出出力(VSP)を制御部20に出力する。
【0035】制御部20では、検出出力(VSP)が適性
値である光学センサ目標値(VTC)よりも大きいかどう
かを判別することにより行われるようになっており、検
出出力(VSP)が光学センサ目標値(VTC)よりも大き
い場合、トナー補給部での補給モータを制御してトナー
補給部から現像装置14内の2成分系現像剤へのトナー
補給量を少なくし、逆に、光学センサ18からの検出出
力(VSP)が光学センサ目標値(VTC)よりも小さい場
合にはトナー補給部での補給モータを制御してトナー補
給部から現像装置14内の2成分系現像剤へのトナー補
給量を多くする。この場合の補給量は、光学センサ目標
値(VTC)に対する検出出力(VSP)の偏差に応じた量
が設定されており、検出出力(VSP)が光学センサ目標
値(VTC)と一致する濃度が得られる補給量に相当させ
てある。
【0036】一方、図7は、光学センサ18と電位セン
サ21とにより感光体ドラム11の静電潜像に供給され
るトナーの濃度を一定化するための手順を示すフローチ
ャートである。同図において、光学センサ18の検出出
力(VSP)により検出されたトナーパターンに付着して
いるトナーの量に対して、トナーパターンに付着してい
るトナーの総帯電量が電位センサ21により検出され、
制御部20に検出出力(VD)として出力される。この
場合のトナーの総帯電量は、トナーパターンに相当する
位置に有する潜像電荷のみが除電されることにより感光
体ドラム11上での潜像の持つ電荷がキャンセルされ、
感光体ドラム11上の非画像領域の電荷はトナーの電荷
のみにされることによって得られる。
【0037】制御部20では、トナーの補給制御におい
て実施したと同様に光学センサ18によるトナーパター
ンの検出出力(VSP)が入力されるとともに、電位セン
サ21からの検出出力(VD)が入力されることによ
り、これら検出出力からトナーの帯電量(Sn=VD/V
SP)を算出し、その帯電量(Sn)が前回算出した帯電
量(Sn-1)に一致しているかどうかが判別され、一致
していない場合には、表1に示した帯電量(Q/M)の
変動量に応じた現像バイアス(VB)のバイアス値をシ
フトする。
【0038】上記実施例では、トナーの帯電量(Q/
M)の変動に応じて現像バイアス値(VB)をシフトさ
せることにより、感光体ドラム11に付着するトナーの
量を一定に維持させるようにしたが、トナーの付着量に
影響するパラメータとしては、現像バイアスだけでな
く、感光体ドラム11の帯電電位(V0)がある。この
場合には、図4に示した潜像電位(VL)を上げること
によりトナーの付着量を多くするようになっている。こ
のため、制御部20では、トナーの帯電量の変動分に見
合う帯電量を設定し、帯電装置12に対して帯電電位設
定信号を出力する。
【0039】本実施例によれば、現像装置14内にトナ
ー濃度を検出する検出手段を設けることなく感光体ドラ
ム11上の潜像に付着するトナーの量を一定化すること
ができるので、現像装置14へのトナー濃度センサを設
ける必要がなくなる。また、上記制御対象とした現像バ
イアスおよび帯電電位の両方を同時に制御して、感光体
ドラム11の潜像担持体に対してトナーが静電的に吸着
されるやすくすることも可能である。
【0040】上記実施例において、現像剤交換時あるい
は長期放置後の現像装置14の稼働時には、トナーの帯
電量の変動が大きいことが予測される。この場合には、
トナーの付着量を一定に維持するための精度を上げるた
めに、トナーパターンを複数の階調により形成し、階調
毎での光学センサ18の検出出力(VSP)および電位セ
ンサ21の検出出力(VD)の平均値を算出して、その
算出結果に応じて現像バイアス(VB)あるいは感光体
ドラム11の帯電電位(V0)を制御することも可能で
ある。このような制御を実施するにあたっては、複写機
等の画像形成装置に用いられる定着装置の温度変化ある
いは複写開始スイッチがオンした直後あるいは所定枚数
の画像形成毎若しくは所定時間毎に制御部2によってセ
ルフチェックを実行することが好ましい。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、トナー付着量検出手段および上記電位検出手段から
の検出結果に応じて制御部により像担持体上の電位また
は上記現像手段に用いられる現像バイアスのうちの少な
くとも一つが補正されるので、現像装置にトナー濃度検
出手段を要しないで像担持体上の静電潜像に付着するト
ナーの量を一定化することが可能になる。これにより、
省スペース、かつ、構成が簡単でコストアップを生じな
いですむ構成を備えた画像形成装置を提供することがで
きる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、電位検出手
段が、既存の像担持体表面電位の検出手段を用いられる
ので、特別に現像装置内でのトナー濃度検出手段を設け
なくてもよく、これによって、構成の複雑化や大型化を
招くことがない。
【0043】請求項3記載の発明によれば、現像剤中の
トナーの帯電量が変化しやすい時期にその帯電量が検出
されるので、現像装置内にトナー濃度検出手段を設けな
い場合でも像担持体上の静電潜像に付着するトナーの量
を一定化させる精度を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による画像形成装置を説明する
ための模式図である。
【図2】反射率を利用した光学センサの検出出力
(VSP)とトナーの付着量(M/A)との関係を説明す
るための線図である。
【図3】電位センサの検出出力(VD)とトナーの総帯
電量との関係を説明するための線図である。
【図4】トナー付着量に影響する現像電界を説明するた
めの模式図である。
【図5】現像剤交換時でのトナーの帯電量(Q/M)と
複写回数との関係を説明するための線図である。
【図6】図1に示した画像形成装置に用いられる制御部
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図1に示した画像形成装置に用いられる制御部
の別の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
11 感光体ドラム 12 帯電チャージャ 13 露光装置 14 現像装置 18 光学センサ 19 除電装置 20 制御部 21 電位センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上の画像形成領域外にトナーパ
    ターンを作像し、そのトナーパターンにおけるトナー付
    着量を光学的反射率により検出するトナー付着量検出手
    段と、上記像担持体上の表面電位を検出する電位検出手
    段とを備えた画像形成装置において、 上記像担持体上での画像形成過程において現像バイアス
    を付与することにより像担持体上に形成されたトナーパ
    ターンの潜像を可視像処理する現像手段と、上記像担持
    体のクリーニングに用いられるクリーニング手段との間
    で上記トナー付着量検出手段の後方に配置され、上記現
    像手段により可視像処理された上記トナーパターンを除
    電して上記像担持体上でのトナーパターン部に相当する
    位置の潜像電荷を光により除電する除電装置と、 上記像担持体の画像形成過程における上記除電装置によ
    る潜像電荷の除去後に相当する位置に配置されていて、
    上記像担持体上のトナーパターン作像領域が持つ電荷の
    みを除電した後に前記像担持体の電位を検出する電位検
    出手段と、 上記トナー付着量検出手段および上記電位検出手段から
    の検出結果に応じて像担持体上の電位または上記現像手
    段に用いられる現像バイアスのうちの少なくとも一つを
    補正する制御部とを備えていることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 上記像担持体上のトナーパターン作像領域が持つ電荷の
    みを除電した後に前記像担持体の電位を検出する電位検
    出手段は、像担持体の表面電位を検出する電位検出手段
    が用いられることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、 上記制御部は、上記トナーの付着量検出手段および上記
    電位検出手段からの検出結果に応じて像担持体上の電位
    または上記現像バイアスの打ちの少なくとも一つを制御
    する機会として、現像剤交換時若しくは所定時間の間、
    可視像処理が実施されなかった場合を対象としているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
JP7062898A 1995-03-22 1995-03-22 画像形成装置 Pending JPH08262818A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7257338B2 (en) 2004-01-20 2007-08-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7965954B2 (en) 2006-12-12 2011-06-21 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2020052230A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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