JP2001281979A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001281979A
JP2001281979A JP2000100683A JP2000100683A JP2001281979A JP 2001281979 A JP2001281979 A JP 2001281979A JP 2000100683 A JP2000100683 A JP 2000100683A JP 2000100683 A JP2000100683 A JP 2000100683A JP 2001281979 A JP2001281979 A JP 2001281979A
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Hideki Yoshinami
英樹 善波
Kenzo Tatsumi
謙三 巽
Mayumi Ohori
真由美 大堀
Noriyuki Usui
則之 碓井
Haruji Mizuishi
治司 水石
Masaru Tanaka
勝 田中
Masaru Amamiya
賢 雨宮
Hiroshi Mizusawa
浩 水沢
Toshitaka Yamaguchi
俊隆 山口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、現像剤の帯電量が高くなった場
合の画像濃度不足が解消されにくいという課題を解決し
ようとするものである。 【解決手段】 この発明は、基準値補正手段14により
トナー補給基準値Vtrefを補正した新基準値が下限値に
あって、且つ、画像濃度検出手段13の出力値Vspが基
準値Vspα以上である場合はVtrefの下限値をさらに低
くする手段14を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等の画像形成装置及びトナー濃度制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画
像形成装置は、例えば、像担持体としての感光体上の潜
像を現像する現像部と、この現像部へトナーを補給する
トナー補給手段と、上記現像部内の現像剤のトナー濃度
を検出するトナー濃度検出手段としての透磁率センサ
(以下Tセンサという)と、このTセンサの出力値Vt
と基準値Vtrefとを比較してその結果に基づいて上記ト
ナー補給手段を制御するトナー補給制御手段とを備えて
いる。
【0003】このような画像形成装置において、形成画
像の濃度に影響する最大の要因は現像部内の現像剤のト
ナー濃度であるので、安定した画像濃度を維持するため
にはトナー濃度を一定に保つことが望ましい。しかし、
トナー濃度は経時における現像剤自体の物性変化や、温
湿度等の環境条件及び現像条件等による現像剤の物性変
化によって大きく左右される。
【0004】そこで、通常、予め定められた感光体の表
面電位と現像部に印加される電圧(現像バイアス電圧)
との差である現像ポテンシャルによって感光体上に基準
画像としてのトナーパターン(以下Pパターンという)
を形成し、このPパターンの画像濃度をPセンサと呼ば
れる反射型フォトセンサにより検出し、この検出結果に
基づいてTセンサの制御基準値Vtrefを補正して目標と
するTセンサの出力値としてトナー濃度を決定すること
により安定した画像を得るようにしている。参考まで
に、感光体上の単位面積当たりのPパターントナー付着
量M/Aと、Pパターンに対するPセンサの出力値Vsp
との関係は、一般に図2に示すようになる。
【0005】従来から用いられているトナー濃度制御方
式には、次のようなTセンサ、Pセンサを用いた方式が
ある。画像形成装置において、各画像形成動作時にTセ
ンサによって現像部内のトナー濃度を検出し、そのTセ
ンサの出力値Vtと制御基準値Vtrefとを比較してその
比較結果に応じてトナー補給手段を制御してトナー補給
量を制御する。ここで、経時における現像剤自体の物性
変化や、温湿度等の環境条件及び現像条件等による現像
剤の物性変化によってトナー濃度に変化が無いにもかか
わらずTセンサが異なった出力値Vtを出力してしま
い、トナーの過補給や補給不足が起こり得る。
【0006】そこで、所定回数の画像形成時毎に、感光
体上にPパターンを形成してその画像濃度をPセンサで
検出し、このPセンサの出力値に基づいて制御基準値V
trefの補正量ΔVtrefを算出して新基準値Vtref(=V
tref+ΔVtref)を決定し、この新基準値Vtrefを新た
な制御目標値として設定している(特開平8−1107
00号公報参照)。図5は補正量ΔVtrefをPセンサの
出力値VSPに基づいて決定するためのマトリクスの一例
を示す。
【0007】トナー補給手段のトナー補給量は、制御基
準値Vtrefの補正後には、その補正後の制御基準値Vtr
efと、各画像形成動作時又は所定のタイミングで出力さ
れるTセンサ出力値Vtとの差から決定する。トナー補
給手段のトナー補給量は、例えばトナー補給手段がトナ
ー補給をトナー補給クラッチのオンでトナーボトルの回
転によって行うタイプであれば、トナーボトルの回転時
間(トナー補給クラッチのオン時間)に置き換えること
ができる。(Vt−Vtref)の値が大きければ大きいほ
ど、トナー濃度が目標値に対して不足していると見てト
ナーボトルの回転時間(トナー補給クラッチのオン時
間)を長くする制御が一般的である。
【0008】さて、例えば多数枚の連続複写が終了した
後や、低温低湿環境下での多数枚複写がなされた場合、
通常、画像濃度が低くなり、Pセンサ出力値及び、Tセ
ンサ出力値から決定される補正量ΔVtref(<0)に従
って制御基準値Vtrefが下がってトナー補給を十分に行
わせるように働く。この際、制御基準値Vtrefに下限値
を設けることによって、過剰なトナー補給、しいてはト
ナー濃度過多による現像部における現像容器内の現像剤
のあふれ等を防止し、トナー落ちや地汚れ、トナーチリ
等の異常画像発生が起こらないようにしている。
【0009】特開平5−134548号公報には、画像
形成装置において、TセンサとPセンサとを併用してト
ナー濃度制御を行うものであって、一定枚数の画像形成
毎にPセンサで画像濃度の検出を行うものが記載されて
いる。特開平8−202137号公報には、画像形成装
置において、TセンサとPセンサとを併用してトナー濃
度制御を行うものであって、Pセンサ出力値によるトナ
ー補給基準値の補正量を複写枚数等で変更することによ
り、現像剤の経時による特性の変動に伴うトナー濃度変
動を防止するものが記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】制御基準値Vtrefに下
限値を設けたトナー濃度制御方式では、一般に現像剤帯
電量とTセンサの出力値Vtとの関係が図3に示すよう
になり、トナー濃度が一定であるにもかかわらず、現像
剤の帯電量が高くなると、Tセンサの出力値Vtが低め
になって実際よりも恰もトナーが多くあるように誤検知
をしてしまい、十分なトナー補給がなされなくなってし
まう。その結果、折角PセンサとTセンサを併用して制
御基準値Vtrefを補正しているにもかかわらず、現像剤
の帯電量が高くなった場合の画像濃度不足が解消されに
くいという問題がある。
【0011】本発明は、現像剤の帯電量が高くなった場
合の画像濃度不足を解消することが可能となる画像形成
装置及びトナー濃度制御装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、像担持体上の潜像を現像す
る現像部と、この現像部へトナーを補給するトナー補給
手段と、前記現像部内の現像剤のトナー濃度を検出する
トナー濃度検出手段と、このトナー濃度検出手段の出力
値Vtと基準値Vtrefとを比較してその結果に基づいて
前記トナー補給手段を制御するトナー補給制御手段と、
前記像担持体上に形成された基準画像の画像濃度を検出
する画像濃度検出手段と、この画像濃度検出手段の出力
値に基づいて前記基準値Vtrefを補正する基準値補正手
段とを有し、この基準値補正手段により前記基準値Vtr
efを補正した新基準値(Vtref+ΔVtref)に下限値を
設けている画像形成装置において、前記基準値補正手段
により前記基準値Vtrefを補正した新基準値が前記下限
値にあって、且つ、前記画像濃度検出手段の出力値Vsp
が基準値Vspα以上である場合は前記Vtrefの下限値を
さらに低くする手段を備えたものである。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記Vspαを可変値とするもので
ある。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記Vtrefの下限値を低くする幅
を可変値とするものである。
【0015】請求項4に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記基準値Vspαを複数の基準値
としてこれらの基準値と前記画像濃度検出手段の出力値
Vspとに応じて前記Vtrefの下限値を変更するものであ
る。
【0016】請求項5に係る発明は、請求項4記載の画
像形成装置において、前記複数の基準値を可変値とする
ものである。
【0017】請求項6に係る発明は、像担持体上の潜像
を現像する現像部と、この現像部へトナーを補給するト
ナー補給手段とを有する画像形成装置のトナー濃度制御
装置であって、前記現像部内の現像剤のトナー濃度を検
出するトナー濃度検出手段と、このトナー濃度検出手段
の出力値Vtと基準値Vtrefとを比較してその結果に基
づいて前記トナー補給手段を制御するトナー補給制御手
段と、前記像担持体上に形成された基準画像の画像濃度
を検出する画像濃度検出手段と、この画像濃度検出手段
の出力値に基づいて前記基準値Vtrefを補正する基準値
補正手段とを有し、この基準値補正手段により前記基準
値Vtrefを補正した新基準値(Vtref+ΔVtref)に下
限値を設けているトナー濃度制御装置において、前記基
準値補正手段により前記基準値Vtrefを補正した新基準
値が前記下限値にあって、且つ、前記画像濃度検出手段
の出力値Vspが基準値Vspα以上である場合は前記Vtr
efの下限値をさらに低くする手段を備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図4は本発明の第1の実施例を示
す。この第1の実施例は、請求項1に係る発明の実施例
であり、請求項6に係る発明の実施例のトナー濃度制御
装置を有する電子写真複写機からなる画像形成装置の例
である。像担持体としてのドラム状感光体1は、駆動部
により矢印方向へ回転駆動され、帯電手段としての帯電
器2で均一に負極性に帯電され、図示しない露光手段と
しての書き込み装置により画像情報に応じて露光光3で
露光されることで、画像情報に応じた静電潜像が形成さ
れる。
【0019】ここに、ドラム状感光体1は、ベルト状感
光体等の像担持体を用いてもよい。帯電器2は例えば帯
電ローラが用いられ、この帯電ローラは帯電用高圧電源
から所定の電圧が印加されて感光体1を均一に帯電させ
る。帯電器2及び書き込み装置は感光体1上に静電潜像
を形成する潜像形成手段を構成している。
【0020】感光体1上の静電潜像は現像手段としての
現像部4によって2成分系現像剤で顕像化(現像)され
て可視像(トナー像)となる。一方、転写材としての転
写紙が給紙装置からレジストローラ5へ給送され、レジ
ストローラ5は転写紙を感光体1上のトナー像に合わせ
て送出する。レジストローラ5から送出された転写紙
は、転写手段6により感光体1上のトナー像が転写され
て図示しない分離器により感光体1から分離され、図示
しない定着装置によりトナー像が定着されて外部へ排出
される。
【0021】感光体1は、転写紙分離後にクリーニング
ブレード7を含むクリーニング装置によりクリーニング
されて転写残のトナーが除去され、図示しない除電手段
としての除電ランプにより除電されて次の画像形成動作
(複写動作)に備える。このような画像形成動作は、操
作表示部による画像形成開始指示により開始され、操作
表示部による設定枚数分だけ繰返して連続的に行われ
る。転写手段6は例えば転写ローラからなる転写部材が
用いられる。この転写ローラは、感光体1に圧接されて
転写用高圧電源から転写バイアスが印加され、感光体1
と転写ローラのニップ部を通る転写紙に感光体1上のト
ナー像を転写させる。
【0022】現像部4は、現像剤担持体としての現像ス
リーブ8と、現像部4内の負帯電トナーと磁性キャリア
とを有する2成分系現像剤を攪拌して搬送する攪拌部材
9、10と、現像剤規制部材11とを有する。現像スリ
ーブ8は現像バイアス電源から負の現像バイアスが印加
されて感光体1との間に所定の現像ポテンシャルが形成
され、現像スリーブ8及び攪拌部材9、10は図示しな
い現像用駆動部により回転駆動される。図示しないトナ
ー補給手段としてのトナー補給装置は現像部4にトナー
を補給し、このトナーは攪拌部材9、10により現像部
4内の現像剤と混合攪拌される。現像部4とトナー補給
装置は現像装置を構成している。
【0023】現像部4内の現像剤は攪拌部材9、10に
より攪拌搬送されて現像スリーブ8でその内部の磁石に
よる磁界により担持され、現像スリーブ8により担持さ
れた現像剤は現像スリーブ8の回転に伴って搬送されて
現像剤規制部材11により一定量に規制された後に現像
スリーブ8と感光体1との間の現像領域で感光体1上の
静電潜像を現像する。また、現像部4内の現像剤のトナ
ー濃度を検出するトナー濃度検出手段としての透磁率セ
ンサ(Tセンサ)12は現像部4内の2成分系現像剤の
トナーとキャリアの割合(トナー濃度)を検出する。
【0024】画像濃度検出手段としての反射型フォトセ
ンサ(Pセンサ)13は感光体1上に形成された基準画
像の画像濃度を検出する。ここで、Tセンサ12の出力
値は現像部4内の現像剤中のトナー濃度TCが高ければ
高いほど低い値となり、Pセンサ13の出力値VSPは感
光体1上の画像濃度が高ければ高いほど低い値となる。
【0025】図1はTセンサ12及びPセンサ13を用
いてトナー濃度制御を行う電装部を示す。制御手段とし
ての制御部14は、CPU、RAM、ROM、I/Oイ
ンターフェース等で構成されている。このI/Oインタ
ーフェースにはドライバ15、16を介してメインモー
タ17、トナー補給クラッチ18が接続され、制御部1
4がドライバ15、16を介してメインモータ17、ト
ナー補給クラッチ18を制御する。上記トナー補給装置
は、トナーが収納されたトナーホッパーを有し、トナー
補給クラッチ18のオンでトナーホッパーから現像部4
へトナーを補給する。メインモータ17は感光体1など
を駆動する。
【0026】また、制御部14のI/Oインターフェー
スには、Tセンサ12及びPセンサ13に所定の電圧を
供給するためのPWMコントローラ20と、Tセンサ1
2及びPセンサ13から出力されるアナログ信号をデジ
タル信号に変換するA/Dコンバータ21、22が接続
されている。PWMコントローラ20とTセンサ12及
びPセンサ13との間にはそれぞれ演算増幅器23、2
4、コンデンサ25、26、抵抗27〜29、30〜3
2からなる回路が設けられ、PWMコントローラ20か
らのPWM(パルス幅変調)信号電圧がこれらの回路を
経てTセンサ12及びPセンサ13に供給される。
【0027】制御部14は、PWMコントローラ20を
制御することによりTセンサ12及びPセンサ13を制
御し、Tセンサ12及びPセンサ13から出力されたア
ナログ信号はA/Dコンバータ21、22によりデジタ
ル信号に変換されて制御部14に入力される。また、制
御部14は、操作表示部33の操作部分からの入力信号
を取り込み、操作表示部33の表示部分に各種表示を行
わせる。
【0028】制御部14は、Tセンサ12からA/Dコ
ンバータ21を介して入力された入力値(以下Tセンサ
12の出力値という)Vtと基準値Vtrefとを比較して
その結果に基づいてドライバ16を介してトナー補給ク
ラッチ18を制御することで、トナー補給装置から現像
部4へのトナー補給を現像部4内のトナー濃度が一定に
なるように制御する。従って、制御部14は、Tセンサ
12の出力値Vtと基準値Vtrefとを比較してその結果
に基づいてトナー補給装置を制御するトナー補給制御手
段を兼ねている。
【0029】また、制御部14は、所定回数の画像形成
時毎に、本実施例の各部を制御して予め定められた感光
体1の表面電位と現像部4に印加される電圧(現像バイ
アス電圧)との差である現像ポテンシャルによって感光
体1上に基準画像としてのトナーパターン(Pパター
ン)を形成させて該Pパターンの画像濃度をPセンサ1
3により検出させる。
【0030】制御部14は、Pセンサ13からA/Dコ
ンバータ22を介して入力された入力値(以下Pセンサ
13の出力値という)VSPに基づいて上記基準値Vtref
の補正量ΔVtrefを算出して新基準値Vtref(=Vtref
+ΔVtref)を決定し、この新基準値Vtrefを新たな制
御目標値として設定する。制御部14は、例えば図5に
示すように補正量ΔVtrefをPセンサの出力値VSPに基
づいて決定する。従って、制御部14はPセンサ13の
出力値に基づいて基準値Vtrefを補正する基準値補正手
段を兼ねている。また、Tセンサ12、Pセンサ13、
制御部14、トナー補給クラッチ18等は画像濃度を制
御するトナー濃度制御装置を構成している。
【0031】例えば多数枚の連続複写動作終了後や低温
低湿環境下での多数枚複写がなされると、現像剤の帯電
量が高くなり、通常、画像濃度が低くなる。このとき、
Pセンサ13の出力値から決定される補正値ΔVtrefに
従ってトナー補給基準値VtrefがVtref´(=Vtref+
ΔVtref、0>ΔVtref)と下がり、トナー補給クラッ
チ18のオン時間を長くしてトナー補給を十分に行わせ
るように働く。
【0032】図5に示すように、画像濃度が適切な濃度
である時のVSP値は0.40(V)≦VSP<0.52
(V)を満たしている。制御部14は、VSPが0.52
(V)以上である場合には画像濃度が低いと判断し、そ
のVSPに応じてトナー補給基準値Vtrefを−0.05
(V)〜−0.20(V)だけ低めに補正する。制御部
14は、Pセンサ13の出力値VSPによって感光体1上
の画像濃度の高低を確認する度にVtrefの補正を行う。
【0033】この時、本複写機の使用環境等によっては
毎回Vtrefが小さく補正されることもあり得る。ここで
は、制御部14は、Vtrefの下限値を1.10(V)と
することによって、過剰なトナー補給、しいてはトナー
濃度過多による現像部4内の現像剤のあふれ等を防止
し、トナー落ちや地汚れ、トナーチリ等の異常画像の発
生が起こらないようにする。
【0034】ただし、図6に示すように、Vtrefが同じ
下限値1.10(V)に落ち着いているにもかかわら
ず、現像剤の帯電量が−33(μC/g)の時にはトナ
ー濃度TCが6.4(wt%)のほぼ狙い値であるのに
対して、現像剤の帯電量が高めの−43(μC/g)の
時にはトナー濃度TCが5.7(wt%)程度にしかな
らない現象が起こる。本来、この実験に用いた現像剤で
は、帯電量が一定で、且つ、Tセンサ12の出力値Vt
がVtrefに制御されているときのTCとVtとの関係は
図9に示すようになることが分かっている。
【0035】一方、図3に示すように、現像剤の透磁率
を利用してTCを検出するTセンサ12では、現像剤の
帯電量が高くなると、Tセンサ12の出力値Vtが低め
に誤検出されてしまう。上記現象は、図9と図3の特性
が原因で、現像剤の帯電量が高い場合にはトナー補給が
不足気味となってしまうために起こってしまう現象であ
る。現像剤の帯電量は本複写機の使用環境や使用条件に
よって容易に変化し得るものであるので、上記現象は頻
繁に起こり得る。
【0036】そこで、本実施例では、制御部14は、図
7に示すようにVSPが所定の基準値Vspαより小さい時
にはVtrefの下限値を上記下限値(デフォルト値)とす
るが、Vtrefが下限値にあって、且つ、VSPが所定の基
準値Vspα以上である時、即ち、Pセンサ13で検出し
た感光体1上のPパターンの画像濃度(トナー付着量)
が基準値より少ない時はVtrefの下限値を上記下限値
(デフォルト値)よりもさらに所定の値σVtrefだけ下
げる。これによって、現像剤の帯電量が高めのときのT
C不足を解消してほぼ狙いのTCを得ることができ、し
いては狙いの画像濃度が得られる効果がある。Vspα及
びσVtrefは、固定値でも構わないし、可変値(可変で
きる値)としてもよい。
【0037】このように第1の実施例によれば、基準値
補正手段(制御部14)により基準値Vtrefを補正した
新基準値が下限値(デフォルト値)にあって、且つ、画
像濃度検出手段としてのPセンサ13の出力値Vspが基
準値Vspα以上である場合はVtrefの下限値をデフォル
ト値よりさらに低くする手段(制御部14)を備えたの
で、現像剤の帯電量が高くなった場合の画像濃度不足を
解消することが可能となる。
【0038】本発明の第2の実施例は、請求項2に係る
発明の実施例であり、上記第1の実施例において、基準
値Vspαを任意に変更する基準値可変手段を設け、この
基準値可変手段により基準値Vspαを機械毎の僅かな現
像剤自体の帯電特性差やユーザの好みに合わせて任意に
変更できるようにしたものである。この第2の実施例に
よれば、上記第1の実施例において、Vspαを可変値と
するので、現像剤の帯電量が高くなった場合の画像濃度
不足を解消することが可能となる。
【0039】本発明の第3の実施例は、請求項3に係る
発明の実施例であり、上記第1の実施例において、Vtr
efの下限値をデフォルト値よりも下げる補正幅σVtref
を任意に変更する補正幅可変手段を設け、この補正幅可
変手段により補正幅σVtrefを機械毎の僅かな現像剤自
他の帯電特性差やユーザの好みに合わせて任意に変更で
きるようにしたものである。この第3の実施例によれ
ば、上記第1の実施例において、Vtrefの下限値を低く
する幅を可変値とするので、現像剤の帯電量が高くなっ
た場合の画像濃度不足を解消することが可能となる。
【0040】本発明の第4の実施例は、請求項4に係る
発明の実施例である。この第4の実施例では、上記第1
の実施例において、図8に示すように、上記基準値Vsp
αを複数個の基準値Vspα、Vspα1、Vspα2、Vspα
3・・・Vspαnとし、Vtrefの下限値をデフォルト値、
Vtlim1、Vtlim2、Vtlim3・・・Vtlimnとする。制御
部14は、VSPをこれらの基準値Vspα、Vspα1、Vs
pα2、Vspα3・・・Vspαnと比較し、VSPが基準値V
spαより小さい時にはVtrefの下限値をデフォルト値と
するが、Vtrefが下限値にある場合、Vtrefの下限値を
Vtlim1、Vtlim2、Vtlim3・・・Vtlimnのうちの、V
SPとVspα、Vspα1、Vspα2、Vspα3・・・Vspαn
との比較結果に応じた値に下げる。
【0041】例えば、Vspα<Vspα1<Vspα2<Vsp
α3<・・・<Vspαn、デフォルト値>Vtlim1>Vtli
m2>Vtlim3>・・・>Vtlimnとし、Vspα≦VSP<V
spα1の時にはVtrefの下限値をVtlim1に下げ、Vspα
1≦VSP<Vspα2の時にはVtrefの下限値をVtlim2に
下げ、Vspα2≦VSP<Vspα3の時にはVtrefの下限値
をVtlim3に下げ、Vspα(n‐1)≦VSP<Vspαnの時に
はVtrefの下限値をVtlimnに下げる。
【0042】このようにVtrefの下限値をVSPと複数個
の基準値Vspα、Vspα1、Vspα2、Vspα3・・・Vs
pαnに応じて下げることによって、VSPが大きければ大
きいほど、すなわち、感光体1上のPパターンの画像濃
度(トナー付着量)が少なければ少ないほど、Vtrefの
下限値を下げることになるので、TCをより高精度に狙
いの値に近づけることができ、しいてはより狙いの画像
濃度が得られる効果がある。もちろん、Vspα、Vspα
1、Vspα2、Vspα3・・・Vspαnは、固定値としても
構わないし、可変値としてもよい。Vtrefの下限値変更
幅{Vtlim1−デフォルト値}、{Vtlim2−Vtlim
1}、{Vtlim3−Vtlim2}・・・{Vspαn−Vspα(n
‐1)}も、固定値としても構わないし、可変値としても
よい。
【0043】この第4の実施例によれば、上記第1の実
施例において、基準値Vspαを複数の基準値としてこれ
らの基準値と画像濃度検出手段としてのPセンサ13の
出力値Vspとに応じてVtrefの下限値を変更するので、
現像剤の帯電量が高くなった場合の画像濃度不足を解消
することが可能となる。
【0044】本発明の第5の実施例は、請求項5に係る
発明の実施例であり、上記第4の実施例において、基準
値Vspα、Vspα1、Vspα2、Vspα3・・・Vspαnを
任意に変更する基準値可変手段を設けて該基準値可変手
段により基準値Vspα、Vspα1、Vspα2、Vspα3・
・・Vspαnを機械毎の僅かな現像剤自体の帯電特性差
やユーザの好みに合わせて任意に変更できるようにし、
かつ、Vtrefの下限値変更幅{Vtlim1−デフォルト
値}、{Vtlim2−Vtlim1}、{Vtlim3−Vtlim2}・
・・{Vspαn−Vspα(n‐1)}を任意に変更する下限
値変更幅可変手段を設けて該下限値変更幅可変手段によ
りVtrefの下限値変更幅{Vtlim1−デフォルト値}、
{Vtlim2−Vtlim1}、{Vtlim3−Vtlim2}・・・
{Vspαn−Vspα(n‐1)}を機械毎の僅かな現像剤自
体の帯電特性差やユーザの好みに合わせて任意に変更で
きるようにしたものである。
【0045】この第5の実施例によれば、上記第4の実
施例において、複数の基準値Vspα、Vspα1、Vspα
2、Vspα3・・・Vspαnを可変値とするので、現像剤
の帯電量が高くなった場合の画像濃度不足を解消するこ
とが可能となる。なお、本発明は、上記実施例に限定さ
れるものではなく、例えばプリンタ、ファクシミリ等の
画像形成装置に適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1〜6に係る発明に
よれば、現像剤の帯電量が高くなった場合の画像濃度不
足を解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電装部を示すブロック
図である。
【図2】画像形成装置における感光体上の単位面積当た
りのPパターントナー付着量M/Aと、Pパターンに対
するPセンサの出力値Vspとの一般的な関係を示す特性
図である。
【図3】画像形成装置における現像剤帯電量とTセンサ
の出力値Vtとの関係を示す特性図である。
【図4】上記第1の実施例を示す断面図である。
【図5】画像形成装置におけるトナー補給基準値の補正
量ΔVtrefをPセンサの出力値VSPに基づいて決定する
ためのマトリクスの一例を示す図である。
【図6】画像形成装置における現像剤帯電量のトナー濃
度に対する影響を説明するための図である。
【図7】上記第1の実施例におけるVSP 基準値Vsp
α、Vtrefの下限値の関係を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施例におけるVSP 複数の基
準値、Vtrefの下限値の関係を示す図である。
【図9】画像形成装置において現像剤帯電量が一定で、
且つ、Tセンサの出力値VtがVtrefに制御されている
ときのTCとVtとの関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 感光体 4 現像部 12 Tセンサ 13 Pセンサ 14 制御部 18 トナー補給クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大堀 真由美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 碓井 則之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 水石 治司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 田中 勝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 雨宮 賢 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 水沢 浩 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 山口 俊隆 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H027 DA09 DA10 DD07 DE02 DE07 EA06 EC03 EC06 ED10 2H077 AD35 DA03 DA10 DA36 DA52 DA62 DA80 DB02 DB22 EA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上の潜像を現像する現像部と、こ
    の現像部へトナーを補給するトナー補給手段と、前記現
    像部内の現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出
    手段と、このトナー濃度検出手段の出力値Vtと基準値
    Vtrefとを比較してその結果に基づいて前記トナー補給
    手段を制御するトナー補給制御手段と、前記像担持体上
    に形成された基準画像の画像濃度を検出する画像濃度検
    出手段と、この画像濃度検出手段の出力値に基づいて前
    記基準値Vtrefを補正する基準値補正手段とを有し、こ
    の基準値補正手段により前記基準値Vtrefを補正した新
    基準値(Vtref+ΔVtref)に下限値を設けている画像
    形成装置において、前記基準値補正手段により前記基準
    値Vtrefを補正した新基準値が前記下限値にあって、且
    つ、前記画像濃度検出手段の出力値Vspが基準値Vspα
    以上である場合は前記Vtrefの下限値をさらに低くする
    手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記Vspαを可変値とすることを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記Vtrefの下限値を低くする幅を可変値とすることを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記基準値Vspαを複数の基準値としてこれらの基準値と
    前記画像濃度検出手段の出力値Vspとに応じて前記Vtr
    efの下限値を変更することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の画像形成装置において、前
    記複数の基準値を可変値とすることを特徴とする画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】像担持体上の潜像を現像する現像部と、こ
    の現像部へトナーを補給するトナー補給手段とを有する
    画像形成装置のトナー濃度制御装置であって、前記現像
    部内の現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手
    段と、このトナー濃度検出手段の出力値Vtと基準値Vt
    refとを比較してその結果に基づいて前記トナー補給手
    段を制御するトナー補給制御手段と、前記像担持体上に
    形成された基準画像の画像濃度を検出する画像濃度検出
    手段と、この画像濃度検出手段の出力値に基づいて前記
    基準値Vtrefを補正する基準値補正手段とを有し、この
    基準値補正手段により前記基準値Vtrefを補正した新基
    準値(Vtref+ΔVtref)に下限値を設けているトナー
    濃度制御装置において、前記基準値補正手段により前記
    基準値Vtrefを補正した新基準値が前記下限値にあっ
    て、且つ、前記画像濃度検出手段の出力値Vspが基準値
    Vspα以上である場合は前記Vtrefの下限値をさらに低
    くする手段を備えたことを特徴とするトナー濃度制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007171928A (ja) * 2005-11-25 2007-07-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びその画像濃度制御方法

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